医学部編入時の勉強(大阪大学に向けて)

はじめに

こんにちは。今回は私の医学部編入時の勉強方法や使用教材についてお伝えしたいと思います。

最終的合格までに必要な勉強期間や使用教材は、受験生の初期学力や志望校によっても異なりますので、前回報告させていただいた私の経歴などを参考にしていただければ幸いです。

志望校選び

まずは「どの大学に行きたいか?」という観点から志望校を選びました。

私は企業での研究経験を活かして、アカデミアと産業界の橋渡しをしたいという思いがありました。また、かつて勤務した企業では物理化学系の研究に従事しておりましたため、医工連携に強い大学に行きたいという思いもありました。これら2点の条件に合致する編入実施校は大阪大学でした。

また、地元の北海道で働きたいという異なる軸も持って志望校選びも行い、北海道大学も志望校として選定しました。

合格までの戦略

次に合格までの戦略を立てなければなりませんが、私はKALSなどの予備校は利用しておりませんでしたので、個人のブログや大学から公開されている情報を片っ端から調べることにしました。WEB上で過去の合格者の情報が網羅的に公開されているのは大阪大学医学部の頒布会でしたので、これを参照して過去問と模範解答を適時確認しながら、合格者の使用教材をこなしていけば着実に合格までは近づけるだろうと思い、大阪大学対策をメインに行うことにしました。

北海道大学に関しては、合格者の情報が当時は少なく、また合格した後でも成績開示などの情報開示がされておらずどのような選考基準によって合格が決まったかもわかりません。このように合格基準が不明瞭な大学を第一志望として対策を行うのはリスキーと判断して、対策という点では大阪大学のみに焦点を合わせました。一点、北海道大学用の対策としては阪大では課されない統計学の勉強をしたくらいです。

スケジュール

私は2018年3月に医学部編入を志しました。

その年度の医学部編入試験まであと数か月という状態でしたが、焦って上滑りの知識をつけるだけでは阪大合格には到底及ばないと判断して、その年度の阪大の受験はスキップして次の年度の受験に焦点を向けることにしました。
結果として1年4か月程度とかなりの長い期間阪大対策の勉強ができる猶予がありました。このうち10か月程度は会社で働きながら、残りの6ヵ月は退職して勉強に専念しました。

物理

過去の大学受験時から15年ほど時間が経ち、受験物理の知識のほとんどを忘れていたので簡単そうな高校物理参考書を買って勉強しました。使用した教材は「宇宙一わかりやすい高校物理(鯉沼 拓他、学研プラス」でした。

正直、高校物理に関してはわかりやすい参考書が数多くあるので、書店で自分で確かめて文体や字体の好みが合うものを選べば良いと思います。

大学物理に関しては色々と手を出しましたが、最終的に何周も繰り返したのはマセマ演習-力学、電磁気学、熱力学、波動(マセマ出版社)と単位が取れる量子力学ノート(橋元淳一郎、講談社サイエンティフィク)でした。

 

 

これらをこなせば阪大の物理でも及第点は取れると思います。ちなみに波動と量子力学は出題頻度が高くないので、手を出すかどうかは確保できる勉強時間との相談になるかと思います。

化学

こちらも高校化学からの復習が必要でした。始めに使用したのは「もう一度高校化学(吉野 公昭、日本実業出版社)」でした。

 

その後、阪大用に実戦向けの大学レベルの参考書を何周も繰り返しました。阪大では有機化学と物理化学、まれに量子化学の全3領域から出題されるので、各領域について少なくとも1つは参考書を買って勉強する必要があります。使用した教材は以下の通りです。

「有機化学演習(山本学他、東京化学同人)」

 

「単位が取れる物理化学ノート(吉田隆弘、講談社サイエンティフィク)」

 

物理化学演習(森健彦/関一彦、岩波書店)

 

単位が取れる量子化学ノート(福間智人、講談社サイエンティフィク)

 

生命科学

生命科学は大学で分子生物学を学んだとはいえ、10年近くのブランクがありほとんど忘れていました。また高校生物は履修しなかったため高校生物の参考書も買って勉強しました。阪大対策として何周も繰り返した教材は以下の通りです。
Essential細胞生物学(ブル-ス・アルバ-ツ、南江堂)

 

大森徹の最強講義117講(大森徹、シグマベスト)

 

休み時間の免疫学(齋藤 紀先、講談社)

私の年度に関しては阪大ではあまりマニアックな問題は出ず、オーソドックスな生物学の知識を聞く出題がほとんどでしたので、以上の参考書で7割以上の点数を得ることができました。

英語

英語は社会人時代にそれなりに勉強を続けており、医学部編入を志した初期にTOEICを受験して875点でした。その後、退職して受験に専念しようという時期にTOEICを受けて930点を取得しました。
その際、当時の最新版のTOEIC公式問題集(ETS)冊を2周ほどしました。

英語は初期段階で唯一戦える学力のあった科目でしたので、あまり勉強時間は割きませんでした。TOEIC対策以外では、普段の物化生の勉強の休憩時間としてyou tubeNetflixで英語に触れていたくらいでした。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回は私が編入受験時代に使用した教材を紹介させていただきました。使用教材は第一志望校、初期学力、さらに併願校などの様々なファクターで変わり得るものです。今回の情報を参考にしつつ、大型書店が近くにあれば各自書籍の中身を確認して自分に合った参考書を選別してください。

本記事の執筆者であるS.N先生が大阪大学・医学部に合格した際に提出した志望理由書はこちらです。ぜひご購入下さい。