【大学編入】過去問の入手方法

大学編入2023.03.19

はじめに

大学編入学試験を突破し、志望校に合格するための切り札として、過去問の入手は欠かせないと言われています。今回の記事では、

なぜ過去問は重要なのか

どのように過去問を入手するのか

どのように過去問を活用するのか

という3点について解説をしていきたいと思います。

なぜ過去問は重要なのか?

その理由は、ずばり志望校の問題の出題内容や出題傾向を把握するためです。もちろん、大学入試においても同様の理由で過去問は重要です。しかし大学入試よりも、大学編入試験で出題される試験の内容や傾向は、大学・学部によって大きく異なります。

たとえば経済分野の編入の場合、一般的には経済学に関する基本的問題が出題されることが多いのですが、東北大学や神戸大学の場合、それに加えて、線形代数や微分積分などを内容とする経済数学も出題されます。また、多くの大学ではTOEIC/TOEFLのスコア提出をもって一次試験が免除される場合がある一方、大阪大学では英文和訳問題が課せられます。

他方で、法学編入の場合、多くの大学では、法学や政治学についての一般教養を問う小論文が出題されますが、一部の大学では専門科目の試験も課されます。

その際、大阪大学では課題文型の問題が出題されますが、北海道大学や筑波大学、神戸大学などでは、実定法に関する細かい知識が問われます。また北海道大学3年次編入試験のように法学と政治学それぞれの知識を問うような場合もあります。さらに、京都大学ではTOEFL、神戸大学ではTOEICのスコアの提出でもって一次試験が免除されますが、ほとんどの大学では英文和訳などを内容とするいわゆる自校作成問題が出題されます。

このように大学・学部によって出題される試験の内容や傾向は千差万別です。そのため、各大学・学部の過去問をよく分析することが合格のためには必要不可欠と言えます

どのように過去問を入手するのか?

ここまで記事を読まれて、過去問を入手することの重要についてある程度はご理解いただけたかと思います。では、過去問はどのように集めればよいのでしょうか?

各大学のホームページ

大学によっては、ホームページ上で過去1年~3年分の問題が公開されています。PDFとしてダウンロード可能ですので、まずは志望校のホームページを確認してみましょう。

各大学からの郵送

ホームページ上で公開されていない場合でも、大学に問い合わせることで過去問を郵送してくれる場合があります。電話やメールなどで郵送が可能かどうか問い合わせてみて下さい。また郵送できる場合、ホームページ上でその旨記載されていますので、確認するようにして下さい。ちなみに切手代や送料は、大学側ではなくこちらで負担しなければいけません。

各大学の事務所

大学の事務所に直接行けば、過去問を閲覧することもできます。注意が必要なのは、あくまで閲覧のみでコピーや写真撮影ができない場合がほとんどであるということです。閲覧に行く場合、過去問を書き写すためにノートなどを持参することをお勧めします

また、外国語試験などについては、著作権上の問題で、文章自体が非掲載である場合がほとんどです。しかし、ここで諦めてしまうのは早計です。なぜならば、出典元は掲載されているからです。出典元さえわかれば、受験対策をすることができます

たとえば、外国語の新聞や雑誌から出典されているのならば、それらを定期的に読むようにすればよいでしょう。また、専門書から出典されているならば、大学の図書館などを通じてそれを入手して、出題個所のページやその周辺の箇所を読んでみることもできます。単語帳とにらめっこするよりも、このような方法の方がはるかに効果的な外国語試験対策と言えます。

予備校やオンライン家庭教師

もし、大学を通じて過去問を入手できなかった場合、予備校やオンライン家庭教師に問い合わせてみましょう。予備校やオンライン家庭教師には、過去数年分の過去問が存在しています。受験者が持ち帰ったものを入手できる場合もあります。

メルカリやヤフオクなどのフリママーケット

安く気軽に過去問を入手したい場合、メルカリやヤフオクなどのフリママーケットを活用することもできます。フリママーケットでは、さまざまな大学・過去問の過去問が出品されています。また、過去問と併せて解答解説も出品されている場合も時々あります。

もっとも過去問を出品して利益を得ることには著作権上の問題がありますので、お勧めはできません

高専(高等専門学校)

高専出身で編入を目指されている方は、ご自身が所属する高専の教員の方や先輩などに聞いてみるのも手です。高専の場合、大学編入試験に合格をされた先輩を通じて、高専に過去問がある場合もありますし、先輩自身が過去問を持っている場合もあります。

スプリング・オンライン編入予備校を活用しよう

ちなみに、スプリング・オンライン家庭教師にも各大学・学部の過去問が豊富に揃っています

また、予備校講師や大学教員、大学院生など、それぞれの専門分野のエキスパートが、過去問に基づいて模範解答や映像での解説動画を作成しております。作成者は、学部生ではなく、修士課程修了以上の方です。こちらにて、主要大学のものを販売中です。

どのように過去問を活用するのか?

さいごに過去問の活用方法についてです。

過去問の入手後、行うべきことは2つあります。

志望校の試験内容と試験傾向の分析

当然ですが、1つは、志望校の試験内容と試験傾向を分析することです。いきなり問題を解いてみるのではなく、どのような問題がどのような意図で出題されているのか、問題を解けるようになるためにはどのような知識が必要そうなのかなどについて分析をしてみてください。敵に挑む前に、まずは敵を知ることが受験勉強の鉄則です。

実際に過去問を解く

もう一つは、実際に問題を解いてることです。その際の注意点は3つです。

問題を解くタイミングです。

これについては、一通り大雑把で良いので、基本的な知識をインプットしたタイミングで解くことをお勧めします。

問題は自分の志望校以外の大学のものも解くことをお勧めします。

なぜならば、別の大学で過去に出題された問題が、自分が受験する年の問題で出題されるというようなことはよくあることだからです。

解いた問題はそのまま放置せずに、必ず第三者に添削してもらうことが重要です。

解いただけでは、果たしてそれが正しい解答といえるのか、自分自身では分からないからです。編入の受験勉強に際しては、インプット作業とアウトプット作業を同時並行で進めることが効率的な勉強方法であると言われていますが、その際のアウトプット作業とは、問題を解くだけでなく、第三者から添削してもらうことも当然含まれています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

繰り返しになりますが、過去問は大学編入試験において、志望校に合格するためには必要不可欠なものです。まだ過去問を入試されていないという方は、早急に過去問を入手されることをお勧めします

スプリング・オンライン家庭教師には、大学編入学試験のシステムはもちろん、試験に合格するための最適な方法を熟知したスタッフや講師が多数在籍しております。スタッフ・講師一同、皆さんの大学編入学のお手伝いをさせていただければと思います。

無料相談も随時受け付けておりますので、ご興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。

運営会社:株式会社Spring Knowledge

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