志望理由書と面接試験の重要性

大学編入2023.03.26

はじめに

大学受験と異なり、大学編入学試験では志望理由書の提出が求められるとともに、面接試験が実施される場合がほとんどです。

大学受験で一般入試を受けられた学生の多くは、専門科目や小論文、英語の試験の勉強に比重を置く一方、志望理由書や面接試験を軽視しがちです。

しかし、質の悪い志望理由書を提出し、面接試験で思うような受け答えができない場合、いくら筆記試験の成績がよくても志望校に合格することはできません。

今回の記事では、編入試験における志望理由書と面接試験について、その概略を説明させていただきます

編入試験の流れと志望理由書・面接試験

編入試験の基本的な流れは、

①願書の提出

②筆記試験

③面接試験

です。①願書とは、筆記試験と面接試験を受けるために、事前に受験する大学に提出する書類のことです。願書の中で提出する書類には、志願票や所属大学の成績証明書TOEIC/TOEFLのスコアの証明書などがありますが、志望理由書もそのうちの1つです。この願書が大学側に受理されて初めて、志願者は受験資格を得ることができます。

受験資格を得た後に行われる最初の試験が、一次試験である筆記試験です。

②筆記試験では、専門科目小論文英語の試験(一定程度のTOEIC/TOEFLのスコアを事前に提出してある場合は、免除されます)が課せられます。大学は筆記試験を通じて、その学生が編入後の大学の授業についていくための基本的な能力があるかどうかを査定します。

一次試験に合格した者は、二次試験である面接試験に進むことができます。

②面接試験では、口頭試問が行われる場合(主に理系の編入の場合)もありますが、基本的には文系・理系問わず、事前に提出した志望理由書の内容に基づいた質疑応答がなされます。そのため、志望理由書と面接試験はセットであると言われています。

この面接試験に合格すれば、編入試験に合格することができます。

編入試験の流れ

①願書の提出 志願票、成績証明書、TOEIC/TOEFLのスコア証明書、志望理由書

②筆記試験(1次試験) 専門科目/小論文、英語

③面接試験(2次試験) 志望理由書に基づいた質疑応答+(口頭試問)

④最終合格

志望理由書

では、そもそもなぜ大学は志望理由書の提出を求めるのでしょうか?

それは、筆記試験を通じてのみでは知り得ない学生に関する様々な情報を得ることで、その学生が大学に編入するにふさわしい人物であるかを見定めるためです。

では大学側は志望理由書を通じて、学生に関するいかなる情報を手に入れようとしているのでしょうか?

それらを大まかに列挙すると以下の通りです。

志望理由書を通じて大学が知りたいこと

①編入後に勉強したいことが明確か 

②なぜ/どれだけその大学への編入学を希望しているのか

③大学卒業後の将来ビジョンが明確か

④文章作成能力を備えているか

以上の①~④の要素を、大学指定の文字数(800字~1200字が一般的)の中で、分かりやすくまとめたものが志望理由書です。

志望理由書の文章は、こなれた日本語と明快な論理に基づいている必要があります。

面接試験

面接試験に際して注意しなければいけないことは3つです。

面接試験の注意点

①想定問答集の作成 

②面接マナーを知ること

③模擬面接を実施すること

具体的に見ていきましょう。

想定問答集とは事前にされる可能性が高い質問に対する答えを文章形式で用意したものです。

学生の中には「大体頭の中で話すことを決めておいて、それを本番で答えれば問題ないだろう」というスタンスで面接試験に臨む方がいますが、それは正攻法ではありません。必ず、想定問答集を作成し、本番ではその内容をそのまま答えられるようにしないといけません。

面接マナーを知ることが必要です。

当然ですが、面接試験には全ての人が守らなければいけない共通のマナーがあります。入室の仕方や席への座り方、受け答えの仕方や退室の仕方など、実に多くのマナーが存在します。編入試験の面接は、就職試験の面接ほど格式ばったものではありません。とはいえある程度これらのマナーを守ることが必要でしょう。

模擬面接を実施することも必要です。

どれだけ質の高い想定問答集を作成しても、また面接マナーを覚えても、本番で思うような受け答えができないことは往々にしてあります。それは模擬面接を実施していないからです。必ず周りの人に面接官役を頼んで模擬面接を繰り返し実施するようにして下さい

もちろん、想定問答集の作成指導や模擬面接の指導はスプリング・オンライン家庭教師でも承っております。受講されている授業の中でそのような指導を受けることはもちろん、志望理由書の作成と模擬面接の指導のみを受けることも可能です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

本記事を読まれて、志望理由書と面接試験の概略についてある程度つかむことができたれば幸いです。

具体的な志望理由書の書き方と面接試験の準備の仕方については、別途記事がございますので、そちらも併せてご参考にしていただければと思います。

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