大学編入のデメリットは何?それって本当にデメリット?
大学編入2023.03.12
目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
今回の記事では、一般的に言われている大学編入学のデメリットについて紹介していきたいと思います。これらのデメリットについて一つ一つ吟味しながら、果たして大学編入学は本当に狭き門と言えるのか検討していきます。
全ての大学が編入試験を実施している訳ではない
近年、その知名度・人気がますます高まりを見せている大学編入試験ですが、全ての大学で実施されているわけではありません。
たとえば、一橋大学や慶應大学では編入試験を実施していませんし、早稲田大学では、基幹理工学部や先進理工学部以外の大学では編入試験を実施していません。また東京大学の工学部で実施されている編入学試験も、高等専門学校(高専)を卒業(見込み)した者にしかその受験資格が認められていません。
それでも、現状、非常に多くの日本の大学で編入試験が実施されていることもまた事実です。
たとえば、京都大学や大阪大学、東北大学、名古屋大学をはじめとした旧帝国大学をはじめ、筑波大学や神戸大学、横浜国立大学、明治大学、青山学院大学、同志社大学など大学受験生の間でも人気が高い多くの大学が、編入生を受け入れています。
募集人員が少ない
大学編入学において、各大学の募集人数は少なく、各大学とも一般的に20名程度の合格者しか出さない(募集していても合格者を出さない大学も存在)と言われています。
そのため、競争が激しく、大学編入学は難しいと言う人もいます。しかし果たしてそれは本当でしょうか?
そもそも、大学編入学試験を受ける母数が相対的に少なく、したがって、競争相手の数は多くありません。
また、大学受験の一般入試で難関大学に合格するようなレベルが高い層と競う必要もありません。
したがって、たとえ募集人数が少なくても、大学編入学が難しいということは決してありません。
情報が少ない
たしかに、大学受験と比べれば大学編入試験についての情報は多いとは言えないでしょう。
しかし、編入予備校や当会のような編入専門のオンライン家庭教師には、各大学の過去問はもちろん、試験に関する基礎的な情報や過去問に基づいて分析された出題傾向など、試験に関する様々なデータが蓄積されています。また、編入試験について熟知した講師やスタッフも多数在籍しています。
その他、ブログやツイッターなどのSNSでは、編入試験を実際に受けた方が試験に関する有益な情報をたくさん発信しています。またこれから編入試験を受験する人たちの情報交換の場としてLINEのオープンチャット(スプリングのオープンチャットを紹介)なども存在しています。インターネットが発達した今日、試験についての情報は様々なルートで入手可能です。
むしろ重要なことは、それらの情報のうちどの情報が有益なのかを取捨選択できる能力といえるでしょう。
周りの同級生たちが大学生活を謳歌しているなか、勉強しないといけない
大学編入試験に向けて受験勉強に励むのは、周りの同級生たちが大学生活を謳歌している1年生と2年生の時です。周りがサークル活動や部活動、アルバイトや旅行、趣味、恋愛など学業以外のことに打ち込む中、自分だけ受験勉強に集中しないといけないということは、精神的につらいものがあります。
しかし、そこで誘惑に負けて遊んでしまったり、受験そのものを諦めてしまったりするようでは、その後の人生、何事も決してうまくいかないと思います。大学編入学試験はおろか、就職活動の時や就職後に社会人になってからも、“逃げの人生”が続くはずです。
大学受験で希望の大学に行けずに悔しい思いをしているのならば、大学編入学のための受験は、その時の悔しさを晴らすための絶好のチャンスです。周りを気にせずに、受験勉強に集中して合格を勝ち取ることができれば、喜びも一入ですし、その後の人生でも必ず役に立つだろう強靭な精神力を身に着けられるはずです。
大学編入先の大学で認定される単位が少ない場合がある
大学編入前の所属大学で取得した単位を、大学編入後の大学の単位として認定することを単位認定と呼びます。この単位認定を行うのは編入先の大学です。
皆さんがその大学に編入することが決まった後、編入先の大学は審査を行い、皆さんの認定単位数を決定します。認定される単位数は、編入する大学や学部によって変わってきます。
ここで問題となるのは、認定される単位数が少ない場合です。例えば、60単位の単位認定がされるだろうと高を括っていたところ、44単位しか単位認定がされなかった場合、その差である12単位分の授業を編入先の大学で取得しなければいけなくなります。
つまり、認定される単位の数が少なければ少ないほど、編入先の大学で卒業のために取得しなければならない単位の数が増えるため、負担が大きくなります。
もっとも、卒業できなくなるくらい認定単位数が少なくなるようなことは決してないので安心してください。
3年次編入の場合、授業や就職活動が忙しい
3年次編入をすると、新しい環境に慣れながら、授業を受けなければいけないことに加えて、就職活動もすぐに始まります。そのような大変慌ただしい毎日を過ごすことをデメリットであるという人もいます。
しかし、ものは捉えようです。
大学入学後、目的意識を持たずに惰性的な大学生活を送っている大学生が多い中、そのように忙しい毎日を過ごしていれば、社会に出てから経験するもっと忙しい毎日にも適応しやすいはずです。大学編入後に経験する忙しさは、むしろ歓迎するべきものとしてポジティブに受け止めるようにしましょう。
教職課程の履修や長期の海外留学が難しい
大学に3年次編入すると、大学卒業までの2年という限られた時間の中で履修しなければならない単位数が増えるため、教職課程の履修をすることは難しいと言われています。また、長期で海外留学をすることも現実的ではありません。
そのため、教職課程の履修や長期での海外留学を希望される場合、2年次での編入や大学編入後の休学を検討されることをお勧めします。また、大学院の修士課程への進学後、教職課程を履修できる場合やダブルディグリー制度を利用して長期の海外留学をすることもできます。
大学編入学によって、教職課程の履修や長期の海外留学は不可能になるということはありませんので、ご安心ください。
友達ができにくい
大学編入学を目指す学生の中には「大学編入学後、友達がつくれないかもしれない」という不安を口にする方が時々いらっしゃいます。たしかに、途中からその大学・学部・学科に入ると、すでにそこにできあがっている友達コミュニティの中に入っていくことは、難しいようにも思えます。
しかし、途中からでも友達は作れます。たとえば、編入生のみが参加するグループに参加することで友達を作ることができます。多くの大学で編入生のための交流などを目的とした編入生のグループが存在しています。そこに参加すれば、同じ編入生同士で繋がることができます。
ただせっかくならば、編入生以外の友達も作れることが理想的でしょう。そのために一番良い方法は、やはりサークル活動や部活動などに参加することでしょう。オンラインが主流になり対面での授業が少ない今の世の中、授業ではなかなか友達と直接触れ合う機会はありません。ですが、サークルや部活動ならば、直接の交流があるので、友達関係は築きやすいです。
また、3年生に入るとゼミに所属することが一般的ですので、そこで新しく友達を作ることができるでしょう。ゼミでは、学生同士、そこで初めて顔を合わせたり話したりする場合も多いので、編入生でも自然とそこに溶け込むことができます。
大学編入学をしたからといって友達ができないということは決してありません。結局大事なことは、いろいろなルートを使って、友達を作る努力をすることです。友達を作れば、試験や就活についての情報交換ができます。また、何よりその友達が、一生付き合っていくような友達になる可能性もあります。
もちろんわざわざ友達を作る必要はありませんが、友達はいるに越したことはないと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
大学編入学にはいくつかデメリットがあると言われていますが、こうしてみてみると、どれもそれほど大きなデメリットとはいえないということをご理解いただけたのではないでしょうか?大学編入学は、デメリットよりもむしろメリットの方がはるかに多いものなのです。
この記事を読んで、大学編入学に挑戦してみたい!と少しでも思った人は、まずはお気軽にお問い合わせいただけたらと思います。大学編入コースについての詳細はもちろん、その他どのようなご質問やお悩み対しても、お答えさせていただきます。
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