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通信制大学 編入ガイド 2年次・3年次・4年次編入できる44大学&対策のコツを解説

大学編入2025.06.22

通信制大学 編入

目次

はじめに

「大学を卒業していないことがキャリアのネックになっている」「短大や専門学校を出て就職したけれど、やっぱり学士号が欲しい」「大学中退で単位を無駄にしたくない……」

こういった理由から、「通信制大学 編入」を検討する社会人や主婦、あるいは再チャレンジをしたい人が増えています。しかし、「通信制大学 3年次 編入」や「通信制大学 4年次 編入」というキーワードで情報を調べても、制度や受け入れ大学がバラバラに書かれていたり、思ったより情報がまとまっていなかったりします。

そこで本記事では、通信制大学への編入ガイドとして、特に「2年次・3年次・4年次編入」に焦点を当てて詳しく解説します。この記事を読むことで

  • 2年次編入・3年次編入・4年次編入の違いとメリット・デメリット
  • 編入を受け入れている通信制大学の紹介
  • 編入試験で気をつけるポイントと具体的な対策
  • 通信制大学での学習スタイルや卒業までの流れ

といった疑問がすべてクリアになります。通信制大学 編入によって学び直しやキャリアアップの道を拓きたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

通信制大学への編入とは?

通信制大学の基本概念

通信制大学は、主に自宅学習を軸にレポートやオンライン授業などを通じて単位を修得し、卒業時には学士の学位を取得できる大学形態です。通学制の大学とは異なり、週に何日もキャンパスに通う必要が基本的にはありません。レポート作成や科目試験、スクーリング(面接授業)などをクリアして単位を積み上げていくスタイルです。

最近はインターネットの普及によって、オンライン教材やオンデマンド講義が一般的になってきています。スマートフォンやタブレットで授業動画を視聴し、Web上でレポートを提出することも可能です。通学制大学と同じく、卒業時には「学士号」を取得でき、学士の名称(例えば「学士(経営学)」「学士(文学)」など)も同じです。

編入制度(2年次・3年次・4年次編入)の概要

編入とは、既に別の大学や短大・専門学校等で取得した単位を一部認定してもらい、2年次・3年次・4年次から学習をスタートする制度を指します。通信制大学でもこの編入制度を採用しているところが多く、

といったように、編入先の大学が定める要件を満たすと上級年次から学べます。

特に「通信制大学 3年次 編入」は短大や専門学校卒業者からのニーズが高く、残り2年の在籍で学士の学位を取得できるのがメリットです。また、「通信制大学 4年次 編入」はさらに在籍年数を短縮できる可能性がある点が魅力ですが、受け入れている大学が少ないという課題もあります。記事後半でおすすめ大学を紹介しますが、4年次編入を希望する場合は対象大学が限られるため注意してください。

なぜ通信制大学 編入が注目されるのか

  • (1) 学費面・在籍期間の短縮
    通信制大学は通学制より学費が安く設定されていることが多く、さらに編入によって2年や3年で卒業を目指せるので経済的負担が軽くなります。「もう一度4年間フルで学ぶのは大変」という人には最適です。
  • (2) 働きながら学べる柔軟性
    通信制大学の学習は自宅や職場など自由な場所で行え、レポート提出もオンライン化が進んでいます。社会人が仕事と両立しやすい仕組みが整っているのも大きなメリットです。
  • (3) 編入試験のハードルが低い
    多くの通信制大学では筆記試験を課さず、書類選考だけで合否を決める場合がほとんどです。ある程度単位を保有していれば難易度は高くなく、「編入しやすい」制度になっています。

編入前に知っておきたいメリット・デメリット

ここでは、通信制大学への編入(2年次・3年次・4年次編入)に共通するメリット・デメリットを整理してみましょう。編入するかどうか迷っている方は、この点を踏まえて検討するのが大切です。

通信制大学 編入のメリット

  • 短期間で学士号を取得できる
    通常、大学卒業まで4年間かかりますが、編入の場合は最短2年(3年次編入)や1年(4年次編入)で卒業可能となるケースもあります。働きながらでも卒業が見えやすく、モチベーションを維持しやすい利点があります。
  • 過去の学習成果を活かせる
    短大・専門学校や別の大学で取った単位が認定されるので、ゼロから学び直す必要がありません。大学中退でも、取得単位数が一定以上あれば編入資格を得られます。
  • 仕事や家庭と両立しやすい
    通信制大学は基本的に自分のペースで学べるので、フルタイム勤務や主婦業などを続けながら進学しやすいです。在宅やオンライン中心の学習スタイルが確立されています。
  • 学費が比較的安い
    通学制私立大学に比べると、通信制大学は学費が安く設定されている場合が多いです。編入による在籍期間短縮でトータル学費も抑えられます。
  • 学びの柔軟性
    編入後に専門科目を中心に学びたい分野に集中しやすい点が魅力。心理学や福祉、経営など目的に合わせた分野へシフトでき、必要な科目を効率的に履修できます。

通信制大学 編入のデメリット

  • 自己管理が求められる
    通信制の学習は自宅学習がメインのため、モチベーションを保ち続けるのが難しいと感じる人もいます。強制力が弱く、計画的に勉強を進めないと単位が取れずに在籍期間が延びることも。
  • 卒業研究や実習が集中する場合がある
    3年次や4年次という上級年次に入るため、専門科目や卒業研究が一気にのしかかる可能性があります。福祉系などでは実習もあり、短期間で集中的にこなす必要があることも。
  • 4年次編入は受け入れ大学が少ない
    3年次編入に比べると4年次編入を実施している通信制大学は限られています。最短1年で卒業できる可能性はあるものの、受け皿が少なく情報収集が大変です。
  • 単位認定に制限がある場合も
    前の学校で取った単位がすべて認められるわけではありません。大学によって認定上限や必須科目の扱いが異なるため、「思ったほど単位が認定されず2年在籍が必要」となるケースも。

こんな人に通信制大学 3年次 編入や4年次編入がおすすめ

  • 短大・専門学校卒で「大卒資格」を取りたい人
  • 大学中退で取得単位がある程度ある人
  • できるだけ通学の負担を減らし、在宅やオンライン中心で学びたい人
  • 社会人として働きながら、2年以内に学士を取りたい(3年次編入)or 1年で卒業可能性を狙いたい(4年次編入)人
  • 経済的負担を抑えながら大卒資格・専門資格を手に入れたい人

「通信制大学 編入」を活かせばこれまでの単位を無駄にせず学びを継続でき、かつ学習スタイルの自由度が高いのが最大の魅力です。とはいえ自己管理が苦手な方にとっては厳しい面もあるので、この点をよく考慮して決めましょう。

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2年次編入・3年次編入・4年次編入の違い

編入制度には主に2年次・3年次・4年次がありますが、それぞれ入学時のハードルや卒業までのスケジュール、メリット・デメリットが異なります。下記の比較を参考にしてみてください。

2年次編入の特徴

  • 対象: 大学1年次修了程度の単位を持つ人(30単位前後)、短大や専門学校1年在籍者など
  • 卒業までの在籍目安: 編入後3年間
  • メリット:
    • 比較的認定単位数のハードルが低い
    • 専門科目に入る前に基礎科目もある程度学べる
  • デメリット:
    • 在籍期間が長め(3年)。学費や時間の負担が3年次編入に比べ増える

3年次編入の特徴

  • 対象: 短大卒・専門学校卒(2年以上)、4年制大学で2年分(60~62単位以上)修得者など
  • 卒業までの在籍目安: 編入後2年間
  • メリット:
    • 一般的に最も利用者が多い編入形態。2年で大学卒業が可能
    • 短期大学の単位をそのまま活かせることが多い
    • 学費・時間ともにある程度圧縮できる
  • デメリット:
    • 必修科目が詰まった3・4年次からの学習になるため、負担が大きい
    • 慌ただしく専門科目を履修しなければならない場合がある

4年次編入の特徴

  • 対象: 大学3年次修了相当(90単位前後)取得者、3年以上在学者、高度専門士(3年以上)取得者など
  • 卒業までの在籍目安: 編入後1年間(ただし卒業論文や単位不足で延びることも)
  • メリット:
    • 条件が揃えば最短1年で卒業が可能
    • 学費や時間を大幅に圧縮できる
  • デメリット:
    • 受け入れ校が少ない
    • 要求される既修得単位数が多く、ハードルが高い
    • 4年次での卒論や専門科目が詰まるため、1年で卒業し切れないリスクがある

選び方・年次によるメリット・デメリット比較

  • できるだけ早く卒業したい → 4年次編入が理想
    ただし必要単位数が多い、在籍校が限られるなど制約は強い。
  • 短大・専門卒 → 3年次編入が一般的
    在籍期間2年で比較的スムーズに卒業を目指せるパターン。
  • 大学1年次修了相当 → 2年次編入を活用
    前籍校で30単位程度あれば2年次編入が可能。卒業まで3年間の見通し。

いずれにせよ「認定単位が思ったほど多くない」「4年次編入でも実際に1年間で卒業できるとは限らない」など個別の状況による差があるので、出願前に志望校の事務局へ問い合わせることが大切です。

通信制大学 編入を受け入れている主要大学&44大学一覧表

ここでは、「通信制大学 3年次 編入」や「通信制大学 4年次 編入」に対応している代表的な大学をピックアップし、学費・特徴・ポイントなどを簡潔にまとめます。いずれも人気の高い大学で、心理・福祉・経営・社会など幅広い分野を学べる学部が多いところを中心に紹介します。

注意: 以下は概略です。実際の詳細要件や学費は年度によって変更される場合があるので、必ず最新の募集要項や大学公式サイトをご確認ください。

放送大学

  • 概要: 国立(正確には特別な学校法人)の通信制大学。日本最大級の在学生数を誇る。
  • 学部・コース: 教養学部のみだが、「生活と福祉」「心理と教育」「社会と産業」「人間と文化」「情報」など分野が充実。
  • 編入可能年次: 2年次・3年次編入
  • 4年次編入: 公式には設置なし(3年次編入→1年在籍で卒業するケースは一部可)
  • 学費: 1単位あたり7,000~11,000円程度(現在は1単位約11,000円がベース)。
  • 特徴:
    • 入学試験なし・誰でも学べる「開かれた大学」
    • テレビ・ラジオ・Web配信による「放送授業」を視聴し、定期試験で単位取得
    • 学費が比較的安いが、卒業率はあまり高くない(自己管理必須)
    • 全国に学習センターがあり、スクーリングなど参加しやすい

慶應義塾大学 通信教育課程

  • 概要: 国内有数の私大・慶應義塾の通信制(文学部・経済学部・法学部)。
  • 編入制度:
    • 厳密には「編入学」は行っていないが、大学卒業者対象の学士入学などの形で2年次・3年次相当スタートが可能。短大卒の場合も所定の課程あり。
  • 4年次編入: 受け入れ実績なし(基本的に4年次編入枠はない)。
  • 学費: 初年度20万円前後、2年目以降約15万円(テキスト代・スクーリング代別)。
  • 特徴:
    • ブランド力が高く、卒業すれば「慶應義塾大学卒業」の肩書き
    • 学士取得の難易度は高め。スクーリングやレポート、試験が厳しい
    • 卒業率は低いと言われるが、卒業した際の評価・メリットは大きい

産業能率大学 通信教育課程

  • 概要: 社会人向けビジネス・マネジメント領域の教育に強みがある私立大学。
  • 学部: 情報マネジメント学部・経営学部(コース分けあり)。
  • 編入可能年次: 2年次・3年次(4年次編入は要問合せ、基本的には設置なしとされる)。
  • 学費: 年間約20~30万円程度。2年間総額40~60万円ほど。
  • 特徴:
    • 「働きながら卒業しやすい通信制」として評判が高い
    • 3年次編入で2年在籍時の卒業率は70~80%とかなり高め
    • オンライン授業・在宅試験などが充実し、サポート体制が手厚い
    • 経営学・マネジメント系でキャリアアップを目指す社会人に人気

日本大学 通信教育部

  • 概要: 日本大学全体で20万人超の学生数を誇るマンモス大学。通信教育部も大規模。
  • 学部: 法学部、文理学部、経済学部、商学部など複数あり(詳細は要確認)。
  • 編入可能年次: 2年次・3年次(4年次編入は限定的に要問合せ)。
  • 学費: 学部や科目数で変動するが、年間20~30万円程度が目安。
  • 特徴:
    • 学生数が多く、卒業生ネットワークも広いため情報量が豊富
    • 地域スクーリングを全国で開催しており、地方在住者にも通いやすい
    • 学部選択の幅が広い(心理・社会・文学・経済・法など)

武蔵野大学 通信教育課程

  • 概要: 比較的新しい総合大学の通信課程。ICTを活用したオンライン教育が充実。
  • 学部: 人間科学部(心理学・人間学など)、経済学部など(年度により変動)。
  • 編入: 2年次・3年次編入を受け入れ。4年次は要確認。
  • 特徴:
    • 最新のオンライン学習システムで通学回数を最小限にできる
    • 心理学分野が充実しており、認定心理士などの資格取得も目指しやすい
    • オンラインスクーリング・試験あり。地方からでもフルオンラインで学べることが多い

佛教大学 通信教育課程

  • 概要: 教育系・人文系学部が充実し、教員免許取得希望者に人気の大学。
  • 学部: 教育学部、社会学部、文学部、歴史学部、仏教学部、社会福祉学部など。
  • 編入: 2年次・3年次(短大卒・専門卒は3年次が多い)。4年次編入は設置なし。
  • 学費: 3年次編入で卒業までにかかる費用は45~50万円程度と言われる。
  • 特徴:
    • 教員免許、学芸員、社会福祉士などの資格課程が充実している
    • スクーリングは京都で開催する他、東京や大阪など主要都市でも実施
    • 歴史ある通信課程でサポート体制もしっかり整備

大手前大学 通信教育部

  • 概要: 関西の私立大学。現代社会学部通信課程では心理・ビジネス・教養など多彩に学べる。
  • 編入: 2年次・3年次・4年次編入あり
  • 条件: 4年次編入は90単位以上修得、または3年制専門学校卒、高度専門士など。
  • 特徴:
    • 数少ない「通信制大学 4年次 編入」受け入れがある
    • 全科目オンライン授業とレポートで完結可能
    • 学費は年間30万円程度(履修科目数による)。
    • 認定心理士コースがあり、心理学を学びたい社会人に人気

東京福祉大学 通信教育課程

  • 概要: 教育学部や福祉系学部、心理学部を備える私立大学。福祉系資格取得に強い。
  • 編入: 2年次・3年次・一部4年次も可。
  • 特徴:
    • 社会福祉士・精神保健福祉士受験資格を狙う人に人気
    • 教育・保育系の免許にも対応(要実習)
    • スクーリングは土日中心やオンライン対応も増え、社会人に優しい

日本福祉大学 通信教育部

  • 概要: 福祉系分野で実績ある私立大学。通信課程では社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に強い。
  • 編入: 2年次・3年次・4年次(3年制専門学校卒など特定条件で可)。
  • 特徴:
    • 福祉業界への就職・転職、資格取得志向が高い人多数
    • 実習や国家試験対策が充実しており合格率が高い
    • 学費は単位履修料+基本料の積み上げ式

その他の大学(京都芸術大学、サイバー大学など)

  • 京都芸術大学 通信教育部: 芸術学部やデザイン系の通信課程を持ち、芸術分野に特化。編入は2~3年次が中心。
  • サイバー大学: 完全オンライン大学。IT・情報分野に強い。1年次入学のみが中心だが、編入については問い合わせ要。
  • 明星大学 通信教育課程: 教育学部など。教員免許取得で人気。
  • 中央大学 法学部 通信教育課程: 法学部中心。難関だがブランド力あり。

2年次・3年次・4年次編入を実施している44大学一覧

以下では、「編入試験を実施している(あるいは編入を受け付けている)通信制大学」の情報を一覧表にまとめました。編入年次出願条件選考内容など、より詳しい比較ができますので、志望校選びの参考にしてください。

大学名(通信教育課程)編入年次出願条件(学歴・単位要件の例)選考内容学費(目安)
法政大学 通信教育部 (経済・法・文学部)2年次・3年次・4年次編入可短大卒・専門学校専門課程修了者等は3年次、大学卒業者は学士入学(原則3年次編入)等。高卒でも在籍年数・単位数によって2年次編入可。4年次は大学卒業など要件充足者のみ。書類選考のみ(入学試験なし)。志望理由書や成績証明書で審査初年度納入金:15万円程度(編入料含む)。年間授業料9万円。スクーリング受講料別途(1科目1.5~2万円)。
慶應義塾大学 通信教育課程 (文・経・法学部)※形式上「編入」は無(特別課程・学士入学等)短大卒・専門学校専門課程修了者→特別課程(3年間で卒業可)、大学卒業者→学士入学(2年間で卒業可)。既修得単位に応じて2年次相当スタート可。書類選考のみ(学力試験なし)。出願書類で審査“初年度学費:約10万円(選考料・入学金含む)。1単位5,000円の単位制で、年間20~30万円程度(スクーリング代は別途)。”
中央大学 法学部 通信教育課程2年次・3年次編入短大・高専・専門卒や、大学2年以上在籍+62単位以上で3年次。大学1年修了程度(30単位以上)なら2年次編入可。大卒は学士入学(3年次)。書類審査のみ初年度納入金:約13万円(入学金3万+授業料9万円など)。卒業まで3年次編入で総額約50万円強。スクーリングは別途1科目1~2万円程度。
日本大学 通信教育部 (法・文理・経・商学部)2年次・3年次編入短大・専門学校専門課程修了者、高専卒は3年次。大学1年以上在学+所定単位取得で2年次。4年次は再入学者等の特例のみ。書類選考のみ(入学試験なし)。初年度学費約14.85万円(入学金3万+授業料10万など)。3年次編入だと卒業まで約33.7万円(テキスト代等除く)。
日本女子大学 通信教育課程 (家政・食物学部)2年次・3年次編入3年次学士入学短大・高専卒・専門学校(2年以上)卒業者→3年次。大学卒業者→学士入学(3年次)。大学在籍単位に応じ2年次編入も可。書類選考のみ3年次編入初年度:20.1万円前後(入学金3万円含む)。授業料年15万円+スクーリングは別途。
玉川大学 教育学部 通信教育課程2・3年次編入短大・専門学校卒業者などに3年次編入資格付与。書類選考(志望理由書+成績証明)初年度約20万円(入学金含む)。以降授業料年12万円+スクーリング費用別途。
佛教大学 通信教育課程 (教育・文学・歴史・社会福祉学部等)2年次・3年次編入短大・専門卒、大学中退者等は原則3年次。大学1年修了相当の単位保持者は2年次編入。最大62単位認定可。書類選考のみ3年次編入の場合、卒業まで約45~50万円程度(取得資格による)。初年度納入15~20万円。
近畿大学 通信教育部 (法学部・建築学部)2・3年次編入短大・高専卒業者等は3年次編入。大学中退者は単位数に応じて2年次か3年次。建築学部は専門科目履修歴が必要な場合あり。書類審査のみ(建築学部は課題提出を課す場合あり)初年度約18~25万円(学部により異なる)。年間授業料12~15万円+スクーリング費別途。
明星大学 通信教育課程 (教育学部)2・3年次編入短大・専門学校卒業者等で3年次編入。教職課程の履修も可能。書類選考のみ初年度約20万円。年間授業料約10万円+スクーリング等別途。
創価大学 通信教育部 (文・経・法・教育学部)3年次編入短大・専門卒は3年次。書類選考のみ初年度約15万円。年間授業料約10万円(テキスト代込)+スクーリング別途。
産業能率大学 (情報マネジメント学部 通信制)2・3年次編入大学・短大・高専卒、専門学校3年以上修了者→3年次。大学中退者などは単位不足の場合2年次以下編入に。書類選考のみ(志望理由書・成績証明書)初年度26万円(選考料含む)。3年次編入で卒業まで約46万円~。オンラインスクーリング費用込(通学スクーリングは別途)。
八洲学園大学 生涯学習学部2・3・4年次編入可4年次編入:大学3年以上・90単位相当、3年制短大卒、高度専門士、海外15年課程修了等。2・3年次も出願者の既修得単位次第で認定。書類審査(面接試験なし)“学費は単位従量制(1単位7,500円)。4年次編入なら1年分の授業料。初年度は入学金5万円+学籍管理費等。”
東京福祉大学 通信教育課程 (教育・福祉・心理・保育等)2・3・4年次(学科により差)4年次編入は大学卒や3年制短大・専門学校卒(高度専門士)など最大96単位認定可。社会福祉士・保育士資格保有状況により学年を決定。書類選考(必要に応じ課題作文)入学金5万円+授業料単位制。4年次編入で卒業まで約50~60万円。
日本福祉大学 通信教育部 (福祉経営学部など)3・4年次編入(4年次あり)4年次:①大学卒 ②3年制短大・専門卒 ③大学3年以上在籍&92単位以上修得 等で最大90単位以上認定。3年次は短大・専門卒に62単位認定。書類選考のみ(試験なし)初年度入学金3万円+授業料約20万円。4年次編入で1年在籍のみなら総額25万円前後。
星槎大学 共生科学部2・3・4年次編入可4年次編入:大学3年以上在籍74単位以上、3年制短大卒、専門学校3年以上修了など。書類選考(必要なら面談)“授業料は単位制(1単位7,000円)。4年次編入は1年分の授業料約30万円+入学金5万円など。”
武蔵野大学 通信教育部 (人間科学部・教育学部等)3・4年次編入4年次:大学卒、3年制短大・専門卒、大学3年以上在籍90単位取得など。最大90単位認定。3年次は2年制短大・専門卒。書類選考のみ(志望理由書・卒業証明等)初年度3年次編入24万円、4年次25万円(編入料含む)。卒業まで3年次編入約42.5万円~、4年次編入約24万円~。
武蔵野美術大学 通信教育課程 (造形学部)2・3年次編入美術系短大卒・専門学校卒等は指定単位数を満たせば3年次。書類選考(提出作品やポートフォリオ審査)“初年度38.5万円(入学金3万円+授業料33万円など)。実技スクーリング費1単位8,000円。”
京都芸術大学 通信教育部 (芸術学部)3年次編入のみ芸術系短大・専門学校卒業者等。芸術分野以外の学歴でも所定単位認定あり。書類選考(志望理由書・作品リスト等)初年度30万円前後(入学金5万円+授業料20万円等)。制作実習費は別途。
京都橘大学 通信教育課程 (総合心理学部)2・3年次編入短大・専門卒などで心理学に関心ある人向け。書類選考のみ初年度約25万円。年間授業料約15万円+スクーリング費用。
大手前大学 通信教育部 (現代社会学部)2・3・4年次編入可4年次:大学卒、3年制短大・専門卒、高度専門士、大学3年以上90単位以上取得者など。1年で卒業も可。書類選考のみ初年度37万円(入学金2万+在籍料2.4万+授業料32.6万)。4年次編入なら在籍1年で卒業約37万円。
東京通信大学 (情報マネジメント学部ほか)2年次・3年次編入短大・専門卒、大学中退者など既修得単位に応じ認定。書類審査のみ“初年度約16万円。1単位7,000円の従量制で履修科目に応じ学費変動。”
サイバー大学 (IT総合学部)個別認定(2・3年次)短大・専門学校卒、大学中退者等で124単位中最大62単位認定。書類選考+簡易適性テスト(学力試験なし)。“1単位22,000円×124単位で約272.8万円(4年間)。編入により最大半額ほど軽減可。”
北海道情報大学 通信教育部 (経営情報学部)2・3年次編入大学1年以上在学30単位以上→2年次、短大・高専・専門学校卒→3年次。書類選考のみ初年度17.7万円(入学金3万円+授業料12万円等)。3年次編入なら卒業まで約50万円。
東北福祉大学 通信教育部 (総合福祉学部)3年次編入のみ短大・専門学校卒業者、社会福祉士養成施設卒業者等。書類審査のみ初年度17万円。3年次編入で卒業まで約40万円強。
日本医療大学 通信教育部 (総合福祉学部)3年次編入のみ福祉系短大・専門学校卒業等。社会福祉士など資格取得が中心。書類選考のみ初年度16.5万円。3年次編入で卒業まで約31万円(資格課程により増)。
中部学院大学 通信教育部 (人間福祉学部)3年次編入のみ短大・専門学校卒業等。書類選考のみ年間学費15万円程度。3年次編入で卒業まで約45万円。
奈良大学 通信教育課程 (文学部)3年次編入のみ短大卒業者等。書類選考のみ初年度18万円前後。年間授業料12万円程度+スクーリング費別途。
神戸親和大学 通信教育部 (教育学部)3年次編入のみ短大・専門学校卒業等。書類選考のみ初年度20万円。年間授業料12万円程度+スクーリング費別途。
姫路大学 通信教育課程 (教育学部)3年次編入のみ短大卒業者等。書類選考のみ初年度18万円。年間授業料10万円程度+スクーリング費別途。
九州医療科学大学 通信課程 (社会福祉学部)2・3年次編入短大・専門学校卒業等。書類審査のみ初年度17万円。年間授業料10万円程度+スクーリング費別途。
環太平洋大学 通信教育過程 (次世代教育学部)2・3年次編入短大卒業者等。書類選考のみ初年度20万円。年間授業料12万円程度+スクーリング費別途。
帝京平成大学 (人文社会学部 経営学科)2・3年次編入短大・専門卒/大学2年以上&62単位以上書類審査のみ“約145,000円”
ビジネス・ブレークスルー大学 (経営学部)2・3年次短大・専門卒/大学2年以上&62単位以上書類+オンライン面接“約1,100,000円”
早稲田大学 eスクール (人間科学部)2年次(αコース)大学・短大・専門卒など①書類 ②オンライン面接履修科目数により変動(初年度概算約140万円)
聖徳大学 通信教育部 (教育/心理・福祉/文学ほか)2・3年次短大・専門卒/大学2年以上&62単位以上書類+小論文(学部により)“約140,000円”
帝京大学 理工学部 通信 (情報科学科)2・3年次短大・専門卒/大学2年以上書類審査のみ“約140,000円”
managara (新潟産業大学オンライン)2・3年次大学・短大卒/専門卒(2年以上)書類選考のみ“約200,000円”
大阪芸術大学 通信教育部 (芸術学部)2・3年次大学卒/短大卒/大学2年以上62単位以上書類(事前相談あり)
放送大学2・3年次短大・専門卒/大学2年以上選考なし(全員入学)“1単位約11,000円。124単位で約136万円。編入により単位認定分が軽減可。”
東京未来大学 通信 (こども心理・モチベーション行動科学)3年次大学・短大卒/大学2年以上+62単位まで認定書類のみ編入金5万円+授業料16.4万円/年
人間総合科学大学 通信 (人間科学部)3・4年次短大・専門卒、大学中退(62単位以上)書類入学金3万円+授業料年20万円前後
日本ウェルネススポーツ大学 通信3年次短大・専門卒、大学2年以上書類初年度78万円
愛知産業大学 通信 (造形学部 建築学科)3年次短大・専門卒、大学2年以上書類入学金3万+授業料19万/年
名古屋産業大学 通信 (現代ビジネス学部)3年次短大・専門卒、大学2年以上書類入学金3万+授業料25万/年

※上記は大学公式サイト・資料などを基にまとめた概略です。必ず最新の募集要項をご確認ください。
※学費欄はテキスト代やスクーリング費が含まれていない場合もあります。

編入の流れ:受験から入学まで

通信制大学への編入学手続きは多くの場合、下記の流れで進みます。出願時期や必要書類は大学ごとに異なるため、早めに公式サイトや資料請求でチェックしましょう。

編入資格と出願条件

まずは自分が編入資格を満たしているかを確認します。多くの通信制大学で、

  • 短大・専門学校(2年制以上)卒業者 → 3年次編入
  • 大学2年以上在籍&60単位以上取得 → 3年次編入
  • 大学3年以上在籍&90単位以上取得 → 4年次編入
  • 高専卒業者 → 条件に応じて2~3年次

などの要件を設けています。また、3年制の専門学校(高度専門士)を修了している人は、4年次編入が認められるケースもあります。専門学校ごとに認可状況が異なるため、自分の卒業校が「専修学校専門課程」として認可されているか要確認です。

募集時期・願書締切の把握

通信制大学は年2回(4月入学と10月入学)を募集するところが多いですが、大学によって4月のみや年3~4回実施など様々です。一般的には下記のようなスケジュール例があります。

  • 4月入学:出願期間は前年12月~翌1月末や2月上旬頃まで
  • 10月入学:出願期間は6~8月頃

大学により通年募集で複数回選考を行う場合もあるため、志望校の公式サイトで必ず最新情報を確認しましょう。

必要書類の準備

出願時に必要となる代表的な書類は以下の通りです。

  • 入学願書:大学所定の用紙またはWebフォーム
  • 成績証明書・卒業証明書(短大や専門学校、大学などの発行)
  • 単位修得証明書:在籍期間と単位数が明記された書類
  • 志望理由書・小論文(大学によって異なる)
  • 写真(証明写真)
  • 検定料の振込証明書

特に「成績証明書」や「卒業証明書」は発行に時間がかかることがあります。締切ギリギリになってから前籍校に依頼すると間に合わない恐れがあるので要注意。余裕をもって取り寄せを行ってください。

試験内容と選考方法

通信制大学の編入学選考は書類選考がメインです。筆記試験を設けない大学が多いですが、中には英語や小論文などを課す例もあるため、事前に募集要項を要チェック。面接を実施している大学は少数ですが、慶應義塾大学通信のように課題レポートや英語試験を独自に行う場合もあります。

  • 書類選考(志望理由書・成績証明書など)
    • 編入資格に合致しているか
    • 学習意欲や目的が明確か
  • 小論文・面接(実施例があれば)
    • 簡単なテーマで書く短文レポートや志望理由の口頭試問など

合否は1~2週間後に郵送通知されることが多いです。合格したら入学手続き(入学金・授業料の納入、在籍申請など)を行い、4月または10月に正式に編入となります。

合否発表と入学手続き

合格通知後、指定期間内に入学金(入学料・編入料)や初年度授業料を納付し、必要書類を返送することで入学手続きが完了します。納付期限を過ぎると合格が取り消しになる場合もあるので注意。入学手続き完了後は、初回の教材や学生証などが大学から送付され、編入生としての学習が始まります。

通信制大学 編入試験攻略:対策のコツ

通信制大学の編入試験は、一般的に書類審査のみで学力試験がないことが多いのですが、とはいえ志望理由書や小論文の提出が必要な場合があります。以下に、合格を確実にするための主要な対策ポイントを整理します。

志望理由書・小論文対策

(1) 志望理由書

  • 大学・学部を選んだ理由: 「どうしてこの大学で、この学部・コースを学びたいのか」を明確に書きましょう。通学制ではなく通信制を選ぶ理由や、編入学を決意した動機なども具体的に述べると説得力が増します。
  • これまでの学習歴や職歴との関連: 短大や専門学校で学んだ経験、現在の職務で必要と感じた知識などを絡めると良いです。単に「学士号が欲しい」だけでなく、学問を通じて何を実現したいのかを言語化してください。

(2) 小論文(要求される場合のみ)

  • テーマは「あなたの学びたいこと」「編入後の研究計画」「大学卒業の意義」「社会人の学び直し」などが多いです。
  • 小論文の書き方は序論・本論・結論を意識し、論理的かつ読みやすい文章を心がけましょう。
  • 専門知識を深く問われることは少ないですが、大学が期待するレベルの文章力・論旨展開力は備えておきたいところ。

面接対策(実施している大学の場合)

通信制大学の中でもごく一部で面接を課す例があります。面接で見られるのは、

  • 学習目的・動機の明確さ
  • 通信教育を続けるための自己管理力
  • 編入後の学習計画や将来像

短時間で簡単に行われることが多いため、基本的な質問に対して落ち着いて答えられるようにしましょう。面接がある場合は募集要項に明記されています。

書類選考で落ちないためのポイント

通信制大学の編入は比較的合格しやすいですが、以下の点が不備だと不合格になることもあります。

  • 必要単位数や卒業資格を満たしていない
    • 短大卒と言っても大学が認める専門課程でなければダメ
    • 単位数がギリギリ届いていない
  • 志望理由があまりに杜撰
    • 「何となく学位が欲しい」だけでは弱い
    • 大学の特徴や学問分野とのつながりを示す
  • 書類不備・遅延
    • 成績証明書や卒業証明書が期限までに揃わない
    • 記入漏れや印鑑ミスなど

しっかり募集要項を読み、正しく書類を整えて提出しましょう。

事前学習と過去問の活用

  • 事前学習: 慶應通信などで事前課題レポートがある場合は、過去の例を参考に小論文や英語力などを鍛えておく。
  • 過去問入手: 産業能率大学や佛教大学など、編入試験というより「志望理由書の例」や「小論文テーマ例」を公開していることもあります。先輩の体験記があれば大いに参考になります。

ほとんどの通信制大学では筆記試験がないため、志望理由書のクオリティが合否を左右します。なぜ通信制で編入するのか、学習計画や将来像を具体的に言語化してください。

編入後の学習スタイルと単位修得のポイント

通信制大学 編入後は、下記の学習プロセスを経て単位を積み上げ、卒業を目指します。

テキスト学習・レポート提出・スクーリング

  • テキスト学習
    • 登録科目ごとの教材(テキスト・参考書)を読み込む
    • オンライン講義動画を視聴し、理解を深める
  • レポート提出
    • 各科目で1~2回程度のレポート(小論文形式や問題回答)を提出
    • 合格すると科目試験を受験する権利が得られる(再提出も可)
  • スクーリング(面接授業)
    • 一部科目では対面またはオンラインでのスクーリングが必須
    • 集中講義やワークショップ形式で実施される
    • コロナ以降、オンラインスクーリングを認める大学が増加
  • 科目試験
    • レポート合格後に受験する最終試験
    • 合格で単位取得(60点以上など)

こうしたサイクルを各科目ごとに繰り返し、卒業要件を満たす単位数(一般的に124単位程度)を達成すれば学士号が得られます。編入の場合は既に認定された単位分を差し引き、残りを履修する仕組みです。

オンライン授業・メディア授業の活用

昨今、通信制大学ではオンライン化が急速に進み、多くの大学がオンデマンド講義ライブ配信を取り入れています。ネット環境があれば24時間いつでも受講可能なケースが多いので、仕事終わりや休日にまとめて視聴できるメリットがあります。

  • 動画教材をスマホで視聴 → 通勤時間やスキマ時間を活かせる
  • オンライン課題提出 → 郵送の手間が省ける
  • Web試験 → 会場に行かずに自宅PCで受験

編入後は専門科目が多くなるため、こうしたオンライン授業を上手に使って効率よく学びを進めましょう。

卒業研究・卒業論文の有無

編入後に3年次、4年次に進むと卒業研究や卒業論文が必修となる学部も多いです。経営や情報系は卒論を選択制にしている大学もあり、福祉・心理などの分野では実習レポートが卒論に代わる場合も。

  • 卒論必修の場合: 指導教員のもとでテーマを決め、研究計画→データ収集・分析→論文執筆→口頭試問(場合により)
  • 卒論選択制の場合: 卒論を回避する代わりに専門科目を追加履修することがある

通信制での卒論はメールやオンライン指導が中心ですが、研究に時間を要するため計画的に進めましょう。

自己管理とモチベーション維持術

通信制大学 編入後に挫折しないためには、以下のような工夫が有効です。

  • 短期目標の設定: 「今学期は◯科目合格」「今月中にレポート2本提出」など小さいゴールを作り、達成感を積み重ねる。
  • 学習スケジュール表を作成: 仕事・家事・育児とのバランスを見ながら「週○時間の学習」を確保する。
  • 同期・先輩との交流: SNSや大学のフォーラムで仲間を見つけ、情報交換や励まし合いをする。
  • スクーリング活用: オンラインスクーリングや短期集中スクーリングに参加し、教員や学生と交流してモチベーションを上げる。
  • 適度な休息: 頑張りすぎて燃え尽きないようペースを守る。

仕事・家庭と学業の両立法

編入生の大半は社会人や主婦など、すでに日常生活に時間的制約を抱えている人たちです。ここでは、実際にどのように両立を果たしているか、具体的なノウハウを示します。

スケジュール管理術

  • 週単位の計画表を作る: 毎週「レポート作成」「動画講義視聴」など時間割を決める。
  • TO DOリスト化: 1日の学習タスクを細分化し、通勤中や昼休みでも片付けられるものを明確にする。
  • スマホ活用: ノートアプリにレポート下書きを書いたり、音声入力を使って下書きするなど、思いついた時に進められる工夫をする。

周囲の理解・サポート体制づくり

  • 家族と相談: 勉強時間を確保するため、家事分担の再調整や子供の世話をお願いするなど協力を仰ぐ。
  • 職場への連絡: 必要に応じて職場に「通信制大学に編入し勉強中です」と伝えておく。試験やスクーリングで休暇調整が必要な場合など、事前相談で円滑に。
  • SNSや学内コミュニティ: 同じように働きながら学んでいる人との情報交換は有益で、悩みを共有できる。

学費の捻出法と奨学金の利用

  • 分割払いや月謝制: 大学によっては科目単位での登録&都度納入が可能。
  • 教育ローン・学費ローン: 一部銀行や日本政策金融公庫が学費ローンを提供。
  • 奨学金(給付型・貸与型): 日本学生支援機構などが通信制でも一定条件で利用可能。
  • 会社の補助制度: 勤務先で通信教育補助制度があるか確認。受講料の一部を負担してくれるケースも。

失敗しないためのメンタルケア

  • 完璧主義を捨てる: レポートやテストですべてを100点目指すのではなく、合格点(60点以上)を確保して進む方が負担を軽減できる場合も。
  • 定期的に息抜き: 学業以外の趣味やリフレッシュ時間を確保し、燃え尽き症候群を防ぐ。
  • 仲間と励まし合う: スクーリングやSNSでつながりを作ると、「自分だけが大変じゃない」と感じられる。

編入後に取得できる資格とキャリアアップ

教員免許・社会福祉士・精神保健福祉士など

通信制大学でも教職課程や福祉系資格課程を履修し、免許・資格取得を目指すことが可能です。編入の場合、既に専門学校や短大で取得した資格を活かしながら追加で教員免許を取る例もあります。ただし、実習やスクーリングが増えるため忙しくなりがちです。計画的な履修が重要です。

  • 教員免許: 佛教大学、明星大学などが代表格。通信で小中高の免許を取る人が多い。
  • 社会福祉士・精神保健福祉士: 日本福祉大学や東京福祉大学など福祉系通信が有名。国家試験合格率も高い。
  • 認定心理士: 産業能率大学や武蔵野大学などで指定科目を履修すると取得可能。

認定心理士・図書館司書・学芸員など

文学部や人間科学部では図書館司書や学芸員など人文系資格が取得対象に含まれていることが多いです。八洲学園大学のように司書・学芸員に特化したカリキュラムを整えている大学もあるので、興味があれば積極的に調べましょう。

卒業後の就職・転職支援と進路

通信制大学の多くは、通学制ほど就活支援が手厚くないものの、キャリアセンターや求人紹介システムを持っているところもあります。社会人学生が多いため、転職やキャリアアップを目的としたサポートが提供されるケースが多いです。インターンシップや資格取得セミナーなどを活用して実績を積み、卒業後の道を広げましょう。

卒業までにかかる学費と経済的メリット

通信制大学の学費の仕組み

通信制大学の学費は、主に「入学金」「授業料(年間または単位制)」「スクーリング費」などから構成されます。編入時には別途「編入料」を設けている大学もあります。

  • 入学金(登録料): 2~5万円程度が相場
  • 授業料: 年額定額制(20~40万円)か、1単位あたり数千~1万円程度の単位制の場合がある
  • スクーリング費用: 1科目あたり数千円~数万円(会場参加なら交通・宿泊費も)
  • テキスト代: 科目ごとに数千円かかる場合あり

編入による在籍期間短縮と学費圧縮

編入することで1~2年分の学費をセーブできるのは大きなメリットです。3年次編入なら残り2年、4年次編入なら残り1年で卒業を目指すため、トータル学費が大幅に圧縮されます。

  • 例)短大卒が佛教大学通信に3年次編入 → 卒業まで約45~50万円
  • 4年間フル在籍する場合 → 80~100万円程度

年間5~10万円くらい抑えられることも珍しくありません。働きながら収入を維持しつつ、在籍期間も短いので経済的負担が小さくなります。

学費以外の出費(スクーリング・テキスト代など)

  • スクーリング参加費・交通費: オンラインスクーリングが増えているとはいえ、対面必須の実習がある人は交通費や宿泊費が必要な場合が。
  • テキスト代・書籍代: 1科目あたり数千円で、履修科目が多いほど出費増。
  • PC・ネット環境: オンライン学習にはPCやタブレット、安定したインターネット回線が必要。

効率的な科目履修と学費を抑えるコツ

  • 科目まとめ取り: 年間登録単位数の上限ギリギリまで履修して学習効率を高める(ただしレポートが多くなるため注意)。
  • 必要科目優先: 卒業要件に必要な必修科目から先に着実に履修し、無駄な科目を取らない。
  • デジタル教材活用: テキスト代を抑えるため、可能な範囲は電子書籍や図書館を活用。
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通信制大学 編入に関するQ&A

Q1. 編入試験はいつ頃から対策すればいい?

A1. 書類選考が多いので、出願の2~3か月前から志望理由書の下書きを始め、成績証明書など必要書類の取り寄せを行いましょう。筆記試験がない大学が大半ですが、課題小論文が課される場合もあるため余裕をもって準備するのが得策です。

Q2. 仕事が忙しくても2年間で卒業できますか?

A2. 可能ですが、かなり自己管理をしっかりしないとレポートや試験に追われることもあります。産業能率大学など卒業率が比較的高い大学を選ぶと、サポートを受けながら計画的に履修できます。家族の協力を得るなど、環境を整えましょう。

Q3. 高卒ですが編入したい場合は?

A3. 高卒だけでは2~4年次編入資格はありません。まず短大や専門学校で一定単位を取得し、それを基に通信制大学に編入するルートを検討してください。あるいは、放送大学の科目等履修生として単位を積み、その単位を他大学に編入する方法もあります。

Q4. 4年次編入ですぐ卒業できるのでしょうか?

A4. 前籍校での取得単位数に十分余裕があれば1年で卒業できる可能性がありますが、多くの場合、必修科目や卒業研究が残るため1年以上かかることも多いです。特に卒論が必須な学部では時間が必要です。

Q5. 編入後に公認心理師などの国家資格も取れますか?

A5. 公認心理師は大学院進学や実務経験も必要な難易度の高い資格です。通信制学部だけでは要件を満たしにくいことがあります。認定心理士や学校心理士など、他の心理関連資格なら対応可能な大学も。希望資格によっては詳細を大学に問い合わせるのが確実です。

まとめ:通信制大学への編入で広がる可能性

最後に、「通信制大学 編入」「通信制大学 3年次 編入」「通信制大学 4年次 編入」を検討している皆さんへのメッセージをまとめます。

  • 編入制度を活用すれば、短大卒や専門学校卒、大学中退の単位を無駄にしない
    過去に修得した単位を認定してもらい、2年次・3年次・4年次など途中学年から学習を再開できる。
  • 在籍年数と学費を大幅に節約できる
    4年間フルに通うのは難しい社会人でも、3年次編入なら2年程度の頑張りで大卒資格を狙える。4年次編入を受け入れる大学は限られるが、条件を満たせば1年在籍で卒業の可能性も。
  • 通信制大学は自己管理必須だが、柔軟性が高く仕事や家庭と両立しやすい
    オンライン授業やレポート提出、スクーリングのオンライン化など、学習形態が多様で働きながらでも通いやすい。
  • 編入先の大学選びが最重要
    大学ごとに学費体系、スクーリング実施状況、サポート体制、得意分野が異なる。受けたい学部・資格取得の可否もチェックすべき。
  • 入試は書類選考中心でハードルは低め
    志望理由書と成績証明書の準備を丁寧に行えば合格の可能性が高い。ただし慶應通信など難関校は独自課題や厳しい選考もある。
  • 卒業後のキャリアアップにつながる
    大学卒業資格は就職・転職で有利に働き、教育・福祉などの国家資格にも挑戦できる。「学士」というステータスが得られることで新たな進路や挑戦が開ける。

通信制大学への編入は、年齢や環境に関わらず学び直しをしたい方にとって、大きなチャンスとなります。社会人のリカレント教育が重要視される今、働きながら大学を卒業する例も珍しくなくなりました。「2年次・3年次・4年次編入」という仕組みを活かせば、効率的に学士号を取り、新たなキャリアを切り拓くことができます。

まずは興味を持った大学の資料を取り寄せ、編入要項や学費シミュレーション、学習システムを比較検討してみましょう。希望の学部があるか、どれくらい単位を認定してもらえるか、卒業までに何単位が必要か――そうした条件を確認していくうちに、自分に合った大学が見えてくるはずです。

通信制大学への編入は決して楽な道ではありませんが、自分のペースで学べる利点があり、社会人が学士を取得する最有力の方法と言えます。ぜひこの記事を参考に、具体的なプランを練って行動を起こしてください。あなたの学びが充実したものとなり、未来へつながる大きな一歩となることを心より応援しています。

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