【大学院入試 文系】研究計画書ータイトルの付け方ー

大学院進学2023.03.31

はじめに

本記事では、研究計画書のタイトルの書き方に絞って解説をしていきたいと思います。

研究計画書のレイアウトについては、特に指定がない場合は、以下のものを参考にすることをお勧めします。

研究計画書の基本事項についてはこちらの記事を参照にしてください。

研究内容を一目で読み手に伝える

タイトルは、研究したい内容が一目で読み手に伝わるようなものではければなりません

研究内容に沿ったものにする

第一に、研究内容に沿っているものである必要があります。当然ですが、それとずれていてはいけません。

修士論文や博士論文などの学術論文の場合、ある程度センスのあるタイトルを付けることが求められますが、研究計画書の場合、そこまでは求められません。

~についての研究」や「~についての調査」、「~についての分析」といった無難なタイトルでも全く問題ありません。

短くする

第二に、タイトルは短くすることが重要です。

タイトルは30字以内に収めると良いですが、もしそれでも収まらなければ、サブタイトルをつけるとよいでしょう。サブタイトルのつけ方としては、こちらが参考になります。

  1. メインタイトルとサブタイトルでそれぞれ対象と方法を示す。
  2. メインタイトルで示したテーマの範囲(場所、期間、視点)を示す。
  3. メインテーマを具体化する事例をサブテーマで示す。

具体的かつ明白なものにする

第三に具体的且つ明白であるべきです。

例えば「マスメディアにおけるロシア像の変遷についての研究」というテーマでは、抽象的なうえ曖昧です。

すなわち、どの国の何のマスメディアを分析するのか、いつからいつまでの時期を分析対象とするのかということが読み手に伝わりません。

そこで、例えば「マスメディアにおけるロシア像の変遷についての研究――『朝日新聞』と『読売新聞』(2010—2022)の報道記事を事例として」と改めることができます。サブタイトルを活用することで、抽象的で曖昧なタイトルを、具体的且つ明白にすることができます。

修士論文などのタイトルを参考にする

研究計画書のタイトルを決める際、志望する大学院・研究科の修士課程修了者が執筆した修士論文のタイトルを参考にすることができます。

修士論文タイトルの検索方法は大きく分けて2つあります。

ネット上で公開されているものを検索する

1つは、ネット上で公開されているものを検索する方法です。

検索エンジンを利用して、「〇〇大学 修士論文 タイトル/題目」などのキーワードで検索してみましょう。全ての大学院院ではありませんが、一部の大学院では、修士課程修了者の方の修論のタイトルがネットで公開されています。

参考までに、東京大学の人文社会研究科や一橋大学の社会学研究科のリンクを貼っておきましたので、参考にしていただければと思います。

東京大学人文社会系研究科(文化資源学研究専攻)

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/CR/students/

一橋大学社会学研究科

https://www.soc.hit-u.ac.jp/research/archives/master.cgi

直接、大学に赴いて修士論文を閲覧する

もう1つの方法は、直接、大学に赴いて修士論文を閲覧することです。

修士論文については外部へ公開されていないことが多いですが、大学によっては紹介状などを持参すれば閲覧を許可しているところがあります。

直接、修士論文を閲覧することで、進学を希望する研究室の教員が、学生に対してどのようなタイトルをつけることを求めているのか、おおよその傾向を知ることができます。

修士論文以外の学術論文のタイトルも参考にする

研究計画書のタイトルを決めるために、修士論文以外の学術論文のタイトルも参考にすることできます。

たとえば、博士論文の各章でつけられているタイトルや、自分の専門分野のジャーナルに収録されている論文のタイトルです。

博論の各章やジャーナルに収録されている論文は、分量的・内容的には修士論文1本分と同程度と言われています。そのため、そこでつけられたタイトルは、研究計画書のタイトルを決めるにあたっても大いに参考できます。

おわりに

いかがでしたか? 

研究計画書のタイトルを考えるだけでも、考えるべきことはたくさんあります。

次の記事以降で、具体的な研究計画書の書き方について解説していきたいと思います。


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