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九州大学の総合型選抜 志望理由書|学部別の設問と対策

コラム

九州大学の総合型選抜 志望理由書|学部別の設問と対策

2026-09-03 公開

九州大学の総合型選抜に提出する志望理由書は、全学共通の一枚ではありません。令和9(2027)年度は、共創学部の「志望理由書・活動歴報告書」、総合型選抜Ⅱの学部・学科別様式、工学部・農学部の次世代研究者発掘入試用様式に分かれ、設問も字数も大きく異なります。したがって、最初に受験する選抜区分と学科・コースを確定し、その設問が求める「大学で扱う課題」「高校までの経験」「将来像」を一本の筋で結ぶことが対策の中心です。

九州大学では学部・学科ごとに設問が違い、評価資料とのつながりまで問われます。例えば、工学部は作品、科学への関心、持続可能な国土、卒業研究案など、学科の専門性に直結する問いを置いています。共創学部では、入学理由だけでなく、入学後に取り組みたい課題と関連する活動歴が必要です。大学名を別の大学へ置き換えても成立する文章では、こうした設問に十分答えられません。

この記事では、九州大学が公表した令和9(2027)年度の学生募集要項と所定様式を基に、総合型選抜Ⅰ・Ⅱおよび次世代研究者発掘入試の志望理由書を学部別に整理します。年度により実施学部、出願資格、様式、日程が変わることがあるため、出願時には必ず当該年度の学生募集要項と様式を確認してください。

九州大学の学部別設問に合わせた志望理由書の設計と添削は、無料相談で相談できます。

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九州大学の総合型選抜と志望理由書の全体像

総合型選抜Ⅰ・Ⅱと次世代研究者発掘入試を区別する

九州大学の総合型選抜は、大きく総合型選抜Ⅰと総合型選抜Ⅱに分かれます。総合型選抜Ⅰは大学入学共通テストを課さない区分、総合型選抜Ⅱは大学入学共通テストを課す区分です。令和9年度には、博士課程までの進学を前提に研究志向の学生を育成する「次世代博士人材育成コース」と接続した次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱも工学部の一部学科と農学部で実施されます。

同じ学科でも一般枠と次世代研究者発掘入試では、提出書類と評価方法が異なります。一般枠では学科別の志望理由書が中心でも、次世代研究者発掘入試では活動歴報告書・研究計画書を追加し、高校段階の研究実績から博士課程までの研究構想を説明します。選抜名を読み飛ばして前年の様式を使うと、書くべき内容そのものを誤るおそれがあります。

選抜区分 共通テスト 志望理由書で重視する軸 注意点
総合型選抜Ⅰ 課さない 学部への適性、課題意識、学習意欲 共創学部と教育学部で提出書類が異なる
次世代研究者発掘入試Ⅰ 課さない 学部・コースへの志望、研究実績、研究計画 工学部の対象学科と農学部。所定の活動実績等の出願要件がある
総合型選抜Ⅱ 課す 学科固有の関心、経験、将来像 学科ごとに設問数・字数・第2次選抜が異なる
次世代研究者発掘入試Ⅱ 課す 研究実績と博士課程までの学習・研究計画 一般枠との関係や併願可否を募集要項で確認する

志望理由書は第1次選抜だけの書類ではない

多くの学部・学科では、調査書と志望理由書などによって第1次選抜が行われます。しかし、提出後に役割が終わるわけではありません。共創学部の面接は主に志望理由書・活動歴報告書と調査書の内容に基づき、工学部の複数の学科でも面接資料として志望理由書が使われます。次世代研究者発掘入試では、提出した活動歴報告書・研究計画書を用いたプレゼンテーションや口頭試問があります。

書類に書いた用語・数値・経験は、口頭で根拠や限界まで説明できる状態にします。背伸びした専門語を並べても、「なぜその方法なのか」「反対の見方はないか」と問われて答えられなければ、一貫性を損ねます。自分が理解している範囲を明確にし、現時点で分からないことは大学で何を学んで確かめたいのかへ接続する方が、探究姿勢を示しやすくなります。

令和9年度の日程を基準に逆算する

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の入学願書受付は令和8(2026)年9月1日以降、判定結果の発表は同年11月1日以降とされています。九州大学の次世代研究者発掘入試Ⅰは9月1日から出願を受け付け、総合型選抜Ⅰは9月下旬、総合型選抜Ⅱは10月下旬に出願期間が置かれています。具体的な締切、必着条件、Web入力期間は区分ごとに異なるため、募集要項を優先してください。

出願直前は清書と証明書類に時間がかかるため、本文の初稿は夏休み前までが目安です。春に学部研究、初夏に経験の棚卸し、夏に構成と初稿、出願前に事実確認と自筆清書という順で進めると、面接準備との重なりを抑えられます。令和9年度の様式には、志願者以外の者や生成系AIツールによる作成、剽窃が認められた場合に不正行為として扱う旨の注意があります。添削を受ける場合も、内容の主体と最終的な表現は志願者本人に置かなければなりません。

選抜区分の確認から出願までの学習計画を整理したい方は、無料相談をご利用ください。

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総合型選抜Ⅰ|共創学部・教育学部の設問と対策

共創学部は「理由・課題・取り組み方」を一体で書く

共創学部の所定様式は「志望理由書・活動歴報告書」です。第1問は、①入学を希望する理由、②入学後にどのような課題に対してどのように取り組みたいか、の二点を記述します。第2問は、高校の間に取り組んだ学業以外の活動のうち、共創学部の志望理由や入学後の学びに関わるものを記す表です。活動が多数ある場合は、関わりの深いものを厳選するよう明記されています。

共創学部では「何を解決したいか」だけでなく、異なる知をどう結ぶかまで示します。課題を「気候変動」「教育格差」のような大きな名詞で止めず、対象地域、影響を受ける人、現在の仕組み、対立する価値を絞りましょう。そのうえで、人文社会科学と自然科学のどの観点を行き来し、どのような人と協働して理解を深めたいかを示します。共創学部の主体的学習態度、協働への強い意欲、批判的思考力、国際的視野との接点を、自分の行動で裏づけることが重要です。

活動歴は受賞数を並べる欄ではありません。「地域の食品ロス削減活動に参加した」なら、役割、調査方法、発見、他者との意見の違い、改善した点を短く示します。結果が期待どおりでなかった経験も、原因を検討し次の行動へつなげたなら、学ぶ姿勢の材料になります。活動の規模より、課題を見直して行動を変えた過程を具体的に伝えることが大切です。

共創学部の文章は小論文・討論・面接へつながる

令和9年度の共創学部は、第1次選抜で調査書、志望理由書・活動歴報告書、講義に関する小論文を総合評価します。第2次選抜では討論と面接を課し、第1次選抜の結果と合わせて評価します。面接では、興味のある課題への関心の広さ・深さ、今後の学習内容、適性や可能性などが確認され、一部は英語で質疑応答が行われます。

そのため、志望理由書は「完成した主張」を見せるだけでなく、資料や他者の意見を受けて考えを更新できる余地を持たせます。自説に都合のよい事実だけを使わず、課題の利害関係者と反論を一つ想定してください。討論で意見が変わっても、根拠を示して更新できれば批判的思考として説明できます。面接練習では、各段落について「事実か解釈か」「誰と協働するか」「英語で要約できるか」を確認します。

教育学部は独立した志望理由書を提出しない

令和9年度の教育学部総合型選抜Ⅰでは、共創学部と異なり、所定の志望理由書は提出書類に含まれていません。第1次選抜は小論文と調査書等、第2次選抜はプレゼンテーション、資料作成、面接を中心に行われます。タイトルだけを見て「九州大学の総合型選抜なら全学部で志望理由書が必要」と考えないでください。

教育学部は志望理由書対策を、プレゼン資料と面接回答の設計として行う必要があります。人間の教育や成長への関心を、感想ではなく問いに変えます。例えば「不登校支援に関心がある」から一歩進め、本人、家庭、学校、地域の関係をどう捉えるのか、何を資料で確かめたいのかを整理します。資料中の事実と自分の評価を分け、多面的な見方を示す練習が有効です。提出物と選抜方法は年度により変わり得るため、最新の募集要項で再確認してください。

総合型選抜Ⅱ|文系・理学部・医学部保健学科の設問

文学部国際コース・法学部GVプログラム

文学部は、①文学部国際コースを志望する理由、②自己紹介として、これまでの勉強・活動に関する自己評価と将来の国際的活動への希望、を日本語で自筆記入します。対策では「国際」という言葉を留学願望だけにしないことが大切です。扱いたい人文学上の問い、必要な言語や方法、異なる文化的背景を持つ人と検討する意義を示しましょう。

文学部では国際経験の有無より、人文学の問いと国際的な学びを結べるかが要点です。読書、授業、地域文化の調査などを起点にしても構いません。作品や史料の固有名詞を挙げ、そこから何を考え、別の解釈にどう出会ったかを書くと、勉強・活動の自己評価に厚みが出ます。将来の国際的活動は職業名だけでなく、その活動に専門的な学びがどう使われるかまで説明します。

法学部は、①GVプログラムを志望する理由、②将来の夢・希望する進路、③自己紹介として長所、短所、特技、関心、社会活動など、の三項目です。GVプログラム固有の教育内容を調べ、法律や政治のどの問題を国際的な視点で扱いたいのかを明確にします。法学部の自己紹介は性格の列挙ではなく、公共的な問題に向き合った行動で示します。長所と短所は同じ経験から説明し、改善のために取った行動まで書くと人物像が一貫します。

経済学部経済・経営学科

経済学部経済・経営学科の様式は、「自分の将来像」と「高等学校等における学びの経験」を踏まえ、同学科を志望する理由を日本語で自筆記入するものです。二つの要素を別々に置くのではなく、高校で得た問題意識が将来像へどうつながり、その間を九州大学での学びがどう埋めるのかを構成します。

例えば地域企業の人手不足を扱う場合、「経営を学んで地域に貢献したい」だけでは広すぎます。統計で雇用構造を捉えたいのか、組織行動や企業戦略を考えたいのか、公共政策との関係を検討したいのかを分けます。経済学部では社会課題への思いを、分析したい仕組みと学問上の問いへ変換します。授業での探究やデータ分析の経験があれば、使った資料、比較方法、分かったこと、限界を示してください。

理学部は学科によって問いの形が大きく違う

学科 令和9年度様式の主な記述内容 対策の中心
物理学科 志望理由と自己紹介。長所、特技、関心、将来の進路などから1〜2件 物理現象への疑問と、自分で確かめた過程を示す
化学科 入学希望理由、勉強等の自己評価、最近関心を持つこと。各400字以内 化学に限定されない関心も、観察・比較・検証の姿勢で書く
地球惑星科学科 志望理由と、課外活動・資格・特技・長所などの自由記述 時間・空間スケールの大きな対象を、具体的な問いへ絞る
生物学科 興味や熱意を持つ生物・生物学研究と理由、研究・観察・発展的学習の経験 観察事実、仮説、方法、解釈を混同せずに示す

理学部では「好き」という感情を、観察した現象と未解決の問いに言い換えます。「宇宙が好き」「生物が好き」から、いつ、どの現象に疑問を持ち、何を読み、どんな説明を比較したかへ進めます。高校で研究経験がない場合も、授業の実験で生じた予想との差、科学館や公開講義で得た疑問、書籍や論文の入門的な調査を材料にできます。実施していない実験や理解していない論文を経験として書いてはいけません。

医学部保健学科は専攻と保健・医療・福祉観を結ぶ

医学部保健学科の様式は、志望専攻を明記したうえで、①保健学科を志望する理由400字以内、②自分自身について誇りに思うこと600字以内、③これからの保健・医療・福祉のあり方に対する考え600字以内、を記述します。②は課外活動、社会活動、取得資格などが例示されています。

保健学科では職業への憧れと、保健・医療・福祉の課題に対する自分の考えを分けます。家族の受診経験だけで志望理由を完結させず、その経験から制度、技術、多職種連携、予防、地域差などの何に疑問を持ったかを示します。③では理想論を並べず、患者・利用者、家族、専門職、地域社会それぞれの立場と、限られた人材や資源の条件を考慮します。専攻で身につける知識・技能が、考える課題にどう関与するかも書きましょう。

限られた字数で学問的な問いと経験を結ぶ添削は、ハルートの無料相談でご案内します。

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総合型選抜Ⅱ|工学部の学科別設問と書き分け

電気情報・材料・応用化学・化学工学

工学部は学科ごとの違いが最も明確です。電気情報工学科は、入学希望理由400字以内に加え、過去に製作したエレクトロニクスまたはソフトウェアの要素を持つ作品を400字以内で説明します。さらに、製作工程の写真、回路図、設計図、アルゴリズム、主要なプログラムコードなどを自由形式で添付でき、関連する受賞・資格等の資料も求められます。

電気情報工学科の作品説明では、完成品より自分の設計判断と改善過程を明確にします。共同制作なら、自分の担当、他者の担当、相談して決めた点を区別します。不具合の原因をどう切り分け、どの案を採用し、何を次に改善したいかまで説明すると、作品と志望理由が接続します。コードや回路を載せる場合も、量ではなく自分の判断を裏づける箇所を選びます。

材料工学科は、入学を希望する理由、将来の夢・進路、科学プログラムやコンテスト等での成果・貢献、資格・受賞歴、自己アピールを指定用紙二枚に記載します。応用化学科は、入学希望理由、学内外の特筆すべき活動、最近化学分野で関心を持っていることを各400字以内で問います。化学工学科も同様の三項目ですが、第三問は化学分野に限定せず「最近、関心を持っていること」です。

材料・応用化学・化学工学の違いを、研究対象だけでなく方法と社会実装から調べます。新素材そのものの性質に関心があるのか、分子レベルの反応や機能を扱いたいのか、反応を安全かつ効率的な工程へ拡張したいのかで、学びの焦点は変わります。各学科のカリキュラム、研究室、卒業研究を比較し、志望先でなければならない理由を言語化してください。

融合基礎工学科・量子物理工学科

融合基礎工学科物質材料コースは、①入学希望理由350字以内、②これまでの勉学の自己評価250字以内、③将来の目標と人物像350字以内、④自身のアピール点350字以内、の四項目です。機械電気コースは、①自然科学や機械工学・電気電子工学への知的興味・探究心、②入学希望理由、③課外活動、社会活動、受賞、資格、特技などの自己アピールを各400字以内で問います。

融合基礎工学科では複数分野を学ぶ理由を、解きたい問題の構造から説明します。「幅広く学べるから」だけでなく、例えばエネルギー変換の課題には材料特性と機械・電気システムの双方が必要だ、というように分野を結ぶ必然性を示します。自己評価は評定の言い換えではありません。得意分野、つまずき、学習方法の変更、現在の課題を具体化します。

量子物理工学科は、物理・化学・数学等への興味、学科の志望理由、将来の夢や進路を指定用紙二枚に記載します。科学技術に関する活動実績がある場合は別様式に記載し、証明資料を添付します。量子という語の新しさではなく、基礎科学を工学へ応用する過程への関心を示します。高校物理のどの概念から関心が始まり、数学や化学との関係をどう理解しているかを、自分の学習経路に沿って説明しましょう。

船舶海洋・地球資源システム・土木・建築

学科 主な設問と字数 書き分けの焦点
船舶海洋工学科 志望理由400字、努力・社会ボランティア等400字、変化する社会の展望と自分の志・役割400字 海上輸送、造船、海洋利用を社会変化と結ぶ
地球資源システム工学科 卒業研究案400字、自己アピールと問題解決への活用400字、10年後のキャリアと学科への期待600字 研究室の分野を踏まえ、資源・環境・防災の課題を具体化
土木工学科 志望理由400字、自己アピール600字、持続可能な国土への考え600字 安全、環境、費用、地域間公平など複数条件を検討
建築学科 社会問題への関心と志望理由400字、建築を学ぶ上で役立つ経験・習得事項600字 意匠だけでなく都市、生活、構造、環境との関係を示す

地球資源システム工学科は、学科にある研究室の研究分野や研究テーマを参考に、取り組みたい卒業研究の背景、理由、期待する成果まで問います。研究テーマは高校生の段階で完成している必要はありませんが、大学の研究内容を誤解していないか、問いが具体的か、なぜ重要かを確認します。研究室名を貼り付けるのではなく、その方法で自分の問いをどう確かめたいかを書きます。

土木工学科の「持続可能な国土」は、災害対策、老朽インフラ、人口減少、環境保全などを一つに詰め込まないことが重要です。対象地域や施設を定め、便益と負担を誰が担うかまで考えます。建築学科では、模型制作や絵の経験だけに限定せず、観察、測定、対話、チーム活動などが建築を学ぶ上でどう役立つかを説明できます。船舶海洋工学科では、脱炭素化、自動運航、物流、海洋資源などから一つの変化を選び、自分の役割を技術と社会の両面で描きます。

工学部の学科研究と研究テーマの絞り込みに不安がある方は、無料相談で確認できます。

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芸術工学部・農学部・次世代研究者発掘入試の対策

芸術工学部は制作と社会的な目的を結ぶ

芸術工学部の環境設計、インダストリアルデザイン、未来構想デザイン、メディアデザインの各コースでは、①該当コースを志望する理由、②勉学の自己評価、課外活動、社会活動、資格などの自己アピール、③表彰、④資格・検定等を記入します。音響設計コースも志望理由と自己アピール等に加え、⑤実技内容を具体的に記述します。

芸術工学部の志望理由は「作りたいもの」と「誰のどんな経験を変えたいか」を結びます。作品の見た目や技術だけでなく、観察した利用者の困りごと、制作条件、試作への反応、改善を説明します。環境設計なら空間と地域、インダストリアルデザインなら製品と利用、未来構想デザインなら変化する社会と構想、メディアデザインなら情報体験と表現、音響設計なら音の科学・技術・芸術との接点を調べます。

音響設計コースの実技欄では、楽器等の演奏、制作楽器の提示、音響機器等の設計製作物の提示などの例が示され、実技内容と、それがコースで学び得る能力を示すことにどうつながるかを記述します。実技の難度だけでなく、選んだ実技が音響設計の適性を示す理由まで説明します。演奏なら音色や空間への観察、製作物なら設計意図と測定、改善の過程を言葉にしておきます。

農学部一般枠は志望・自己アピール・資格等を整理する

総合型選抜Ⅱの農学部一般枠では、①農学部を志望する理由400字以内、②課外活動、ボランティア活動、取得資格などの自己アピール600字以内、③資格・検定の最高等級や得点、④その他の表彰を記入します。農学は生物生産だけでなく、環境、食料、生命、森林、水産、経済など広い領域に関わるため、関心の対象と扱いたい方法を絞る必要があります。

農学部では身近な食や環境への関心を、生命現象や生産システムの問いへ深めます。農業体験をしたなら「楽しかった」で終わらず、生産者の判断、気象条件、病害、流通、廃棄など何に気づいたかを示します。資格や表彰は事実を正確に記し、本文では取得過程で身につけた力が大学での学習にどう生きるかを説明します。証明資料の要否と形式は募集要項で確認してください。

次世代研究者発掘入試は研究実績と博士課程までの計画を問う

次世代研究者発掘入試Ⅰの工学部・農学部では、志望理由書に「学部ならびに本コースへの入学を希望する理由」を横書き1500字程度で記します。別に活動歴報告書・研究計画書があり、高校在学中の研究活動について、動機、具体的内容と自分の役割、成果と意義を図表等を含むA4三枚以内で説明します。入学後に取り組みたい課題は、概要と背景、重要性、高校までの活動との関連、学部・大学院での学習・研究計画をA4二枚以内で記述します。

次世代研究者発掘入試では、過去の成果と将来の計画を同じ研究上の問いで接続します。志望理由書は研究計画書の要約ではありません。なぜ学部と次世代博士人材育成コースの双方が必要なのか、長期に研究を続ける意思がどの経験から生まれたかを示します。研究計画書では、結果を誇張せず、方法、データ、解釈、限界、次の仮説を区別します。

次世代研究者発掘入試Ⅱも活動歴報告書・研究計画書を用い、第2次選抜ではプレゼンテーション・口頭試問等へつながります。対象となる活動実績や出願要件はⅠとⅡ、学科によって異なります。研究実績があるだけでは出願できるとは限らず、証明方法を含む要件確認が必要です。共同研究では自分の役割を明記し、指導者の助言を受けた部分と自分で考えた部分を分けてください。再現できない結果や否定的な結果も、検討過程を正確に説明できれば研究姿勢を示す材料になります。

様式作成のルールを守る

令和9年度の様式には、自筆を指定するものと、ワープロソフト等での作成を認めるものがあります。例えば共創学部は本人が作成・記入する手書き様式で、次世代研究者発掘入試の志望理由書も自筆です。一方、活動歴報告書・研究計画書は手書きまたはパソコン等で記入でき、所定ページ内で図面や数式も使用できます。

字数だけでなく、自筆・両面印刷・添付資料・筆記具などの指定も出願条件の一部です。摩擦で消えるボールペンは認められていません。用紙や行の追加が禁止される様式、空欄でも氏名を記して全ページ提出する様式もあります。完成後は本文の内容確認とは別に、募集要項の提出書類一覧と照合してください。

研究計画書と志望理由書の役割分担を整理したい方は、無料相談でご相談ください。

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九州大学に伝わる志望理由書の書き方5段階

1.設問を評価要素に分解する

最初に、設問文をそのままノートへ写し、「志望理由」「課題」「取り組み方」「経験」「自己評価」「将来像」などに分けます。複数の問いが一文に含まれる場合は、すべてに答える欄を構成上確保します。特に共創学部の第1問や地球資源システム工学科の研究テーマ案は、問われる要素が多いため、書き始める前の分解が欠かせません。

設問の語句を拾うだけでなく、各要素をどの事実で証明するかまで表にします。「主体性」と書く代わりに、自分が課題を設定した場面、判断した選択肢、結果を示します。「協働性」なら、人数や役職よりも、意見の違いをどう整理し、役割をどう調整したかを示します。設問外の魅力的な実績を無理に入れず、問いへの答えを優先してください。

2.経験を「状況・行動・結果・省察」で棚卸しする

高校生活の経験を、状況、課題、自分の行動、結果、振り返り、次の行動に分けます。数値で示せる結果があれば正確に記録しますが、数値がない活動を弱いと判断する必要はありません。観察記録、相手の反応、作成物、変更前後の違いなど、第三者が経過を追える具体性を探します。

活動実績は肩書や受賞歴の大きさではなく、志願者本人の判断が見えることが重要です。グループ活動では「私たちは」と書き続けず、自分が何を提案し、どの意見を受け、何を修正したかを書きます。失敗は隠すのではなく、原因をどこまで確かめ、次に何を変えたかを示します。活動報告の整理方法は、総合型選抜の活動報告書の書き方|実績を成果に変換するも参考になります。

3.九州大学でなければならない理由を調べる

大学研究では、学部・学科のアドミッション・ポリシー、カリキュラム、授業科目、研究室、教員の研究テーマ、施設、学際的なプログラムを確認します。ただし、固有名詞を並べるだけでは志望理由になりません。自分の問いに対して、その授業でどの基礎を学び、その研究分野でどんな方法を身につけたいかを説明します。

「有名だから」ではなく、自分の問いと九州大学の教育資源との対応関係を示します。教員名を挙げる場合は、最新の所属と研究内容を大学公式サイトで確かめ、特定教員の指導だけを入学の前提にしない表現にします。組織や担当は変更されることがあるためです。他大学との比較は、優劣をつけるためではなく、自分が必要とする教育条件を明確にするために行います。

4.学びの計画を段階化する

入学後の計画は、初年次の基礎、専門の方法、演習・実験・実習、研究、成果の還元という順で組み立てます。いきなり卒業研究の結論を宣言せず、何を学べば問いを検証できるかを示します。次世代研究者発掘入試では、学部だけでなく大学院での研究計画まで求められるため、現時点の仮説と将来の発展可能性を区別します。

学習計画は科目名の一覧ではなく、問いを深めるための順序として説明します。共創学部なら複数分野と協働、工学部なら数学・自然科学の基礎から設計や実験、保健学科なら専門技能と多職種連携というように、学部の教育構造に合わせます。留学を挙げる場合は、行き先への憧れではなく、何を比較し、帰国後にどう生かすかを記します。

5.結論先行で推敲し、声に出して検証する

各設問の冒頭で答えを示し、その後に理由、経験、大学での学び、将来への接続を置きます。一文を短くし、主語と述語の対応、指示語の対象、同じ表現の重複を確認します。字数を削るときは、抽象的な修飾語、大学案内の写し、同じ結論の繰り返しから削り、経験の事実と因果関係を残します。

推敲の最後は音読し、一文ごとに面接で「なぜ」と問われても答えられるか確かめます。家族や先生に読んでもらう際は、代筆ではなく「意味が一つに読めるか」「根拠が不足していないか」を指摘してもらいます。志望校別の設問分析の例として、佐賀大学の総合型選抜 志望理由書|学部別の設問や、千葉大学の総合型選抜 志望理由書|学部別の設問も比較に使えます。

段落ごとに一つの役割を持たせる

初稿を書いたら、各段落の脇に「結論」「きっかけ」「行動」「学び」「大学との接続」「将来」のような役割を一語で付けます。同じ役割の段落が続く場合は重複を削り、経験から大学での学びへ急に飛んでいる場合は、その間にある問題意識を補います。400字の設問なら、結論、具体的な経験、九州大学での学び、将来への接続を短く配分し、前置きに字数を使いすぎないようにします。

一段落一役にすると、設問への答えが欠けている場所と論理の飛躍を発見できます。字数上限のない、または用紙単位で指定される様式でも、情報を増やせばよいわけではありません。読み手が経験と考察の因果を追える順序を優先します。複数設問で同じ活動を使う場合は、同じ説明を繰り返さず、志望理由では問題意識、自己アピールでは自分の判断、将来像では得た課題を中心にするなど役割を変えます。

情報源と固有名詞を出願直前に再確認する

社会課題や研究テーマに具体的な数値を使う場合は、政府統計、自治体資料、学術機関などの出所と公表年を記録します。数字を大きく見せるために条件の異なる統計を混ぜず、全国値と地域値、人数と割合、単年度と累計を区別してください。大学の科目名、プログラム名、研究室名も、大学案内だけでなく学部公式サイトやシラバスの最新情報で確認します。

固有名詞と数値は具体性を高めますが、正確な出典と文脈を説明できる場合にだけ使います。志望理由書に参考文献欄がない様式でも、面接に備えて自分用の出典一覧を作ると安全です。閲覧日、資料名、発行者、URL、どの主張に使ったかを残します。数値が更新された場合は文章の結論まで変わるかを確かめ、単なる数字の差し替えで済ませないようにします。

自分の経験を九州大学の学びへ結ぶ構成づくりは、無料相談で一緒に整理できます。

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評価につながりにくい書き方と改善例

大学の特色を並べるだけになっている

「世界水準の研究環境があり、幅広い学びができるため志望する」という文章は、多くの受験生が書けるうえ、自分との関係が見えません。改善するには、先に自分の問いを示し、その問いを検討するために必要な知識・方法を特定し、九州大学の教育内容を対応させます。

改善前:九州大学は研究力が高く、設備も充実しているため志望します。

改善後の考え方:高校で観察した現象から生じた問いを示し、現在の調査では分からなかった点、その検証に必要な専門分野と方法、九州大学で学ぶ順序を説明します。

大学の魅力は、それを自分が何のためにどう使うかまで書いて初めて志望理由になります。研究室や授業の説明を引用しすぎると、本人の文章が薄くなります。大学情報と自己経験の比率を段落ごとに確認してください。

課題を大きく掲げ、方法がない

「貧困をなくす」「環境問題を解決する」という目標は重要ですが、一人の学部生が何を対象にどの方法で調べるかが示されなければ、学習計画になりません。対象、場所、期間、関係者を絞り、現状を測る指標や比較対象を考えます。高校生の時点では方法が確定していなくても、必要な学問と調べる順序は示せます。

大きな社会課題は、観察可能な小さな問いへ分けると研究計画として伝わります。共創学部なら複数の立場、土木工学科なら技術と費用・合意形成、保健学科なら利用者と提供体制というように、志望先の観点を加えます。断定できない将来予測には条件を添え、資料から分かることと自分の推測を区別します。

実績を盛り、本人の役割が見えない

チームの成果をすべて自分の成果のように書くと、面接や口頭試問で説明が崩れます。活動人数、目的、自分の担当、助言を受けた相手、使用した方法、結果を分けます。受賞や資格は正式名称、主催者、時期、等級等を証明書と一致させます。

共同活動では成果を小さく見せる必要はなく、自分の寄与を正確に切り出すことが大切です。次世代研究者発掘入試のように研究活動を詳しく問う場合は、仮説の設定、実験操作、データ処理、発表のうち担当した部分を明示します。指導を受けた事実も研究の透明性を高める情報です。

将来像と大学での学びが飛躍している

「将来は国際機関で働きたい」「医療に貢献したい」と書いても、そこへ至る学習過程がなければ願望に見えます。大学で得る知識・技能、学部段階で試したい研究や実践、卒業後に担いたい役割を段階的に結びます。職業が未確定なら、解決に関わりたい課題と身につけたい能力を中心に書いて構いません。

将来の職業名が決まっていなくても、探究したい課題と必要な能力が明確なら構成できます。反対に職業名が決まっていても、学科の専門とつながらなければ再検討が必要です。学部卒業後の進路や資格の要件は大学公式情報で確認し、制度上できない計画を書かないようにします。

志望理由書だけを仕上げ、他の対策と分断する

九州大学では小論文、共通テスト、課題探求試験、実技、討論、面接、プレゼンテーションなどを組み合わせます。志望理由書が良くても、他の評価を代替するものではありません。書類のテーマを軸に、関連資料を読み、異論を検討し、短時間で説明する練習を並行してください。

書類・小論文・面接は別々の答案ではなく、同じ問題意識を異なる方法で確かめる選抜です。面接の形式や回答の組み立ては、総合型選抜の面接で聞かれる質問50|回答の作り方付きも参考にしてください。学部・学科の実施内容は年度の募集要項を優先します。

出願前の確認事項と面接へのつなげ方

内容面のチェックリスト

  • 冒頭で設問への答えが示されているか
  • 関心のきっかけが具体的な経験や資料に基づいているか
  • 高校での経験から何を考え、行動をどう変えたかが分かるか
  • 学部・学科・コース固有の学びと自分の問いが対応しているか
  • 入学後の計画が基礎学習から研究・実践へ段階化されているか
  • 将来像と大学で身につける能力の間に飛躍がないか
  • 共同活動で自分の役割と他者の役割を区別しているか
  • 事実、他者の見解、自分の解釈を区別しているか

一読して「なぜ九州大学のこの学科か」が説明できるかを最後に確認します。大学名を他大学名に変えて成立するなら、学科研究か自己分析が不足しています。ただし、固有名詞を増やすだけでは改善しません。必要なのは自分の課題と教育資源の対応です。

形式面のチェックリスト

  1. 受験年度、選抜区分、学部・学科・コースが正しい様式か確認する
  2. 自筆かパソコン作成可か、鉛筆の可否、使用できない筆記具を確認する
  3. 字数、枚数、行や用紙追加の可否、片面・両面印刷を確認する
  4. 氏名、日付、志望専攻、ページ番号などの記入漏れを確認する
  5. 証明資料、写し、出願要件証明書などの添付物を照合する
  6. Web出願と郵送の双方を完了し、締切が消印有効か必着か確認する

内容が完成しても、指定様式や必着時刻を外すと出願を受理されないおそれがあります。清書後に修正時間を残し、本人と保護者など複数の目で提出書類一覧を照合します。募集要項が更新される場合もあるため、保存した古いPDFだけでなく、出願直前に大学公式の掲載ページを確認してください。

志望理由書から想定質問を作る

文章の各文に対して、「なぜ」「具体例は」「根拠は」「別の見方は」「九州大学でどう学ぶ」「あなたの役割は」の六方向から質問を作ります。専門用語は高校生にも分かる言葉で説明し、参考にした資料の出所、調査時期、限界を答えられるようにします。

想定質問は文章にない話を増やすより、書いた一文を深く説明する形で作ります。共創学部は英語での質疑や討論、教育学部はプレゼンテーション、工学部・農学部の次世代研究者発掘入試は研究発表と口頭試問を想定します。回答を丸暗記すると問いの変化に対応しにくいため、結論、理由、具体例を要点で覚えます。

第三者の添削は本人の考えを明確にするために使う

添削者には、合格を保証する表現を求めるのではなく、設問への不足、論理の飛躍、事実関係、読み手に伝わらない箇所を指摘してもらいます。修正文をそのまま写すのではなく、指摘の意味を理解し、自分の言葉で直します。大学の注意事項に照らしても、志願者本人が自ら考えて作成することが前提です。

良い添削は文章を大人らしく飾ることではなく、本人の考えと根拠を見える形にします。総合型選抜専門オンライン塾ハルートでは、志望校分析、書類、小論文、面接を切り離さずに準備します。支援の利用有無にかかわらず、最終稿の全内容を本人が説明できる状態にしてください。

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よくある質問

九州大学の総合型選抜は全学部で志望理由書が必要ですか?

いいえ。令和9年度の教育学部総合型選抜Ⅰのように、独立した志望理由書を提出しない区分があります。一方、共創学部は志望理由書・活動歴報告書を提出し、総合型選抜Ⅱの多くの学部・学科では個別様式があります。受験する年度・選抜区分・学科の提出書類一覧を基準に判断してください。

総合型選抜ⅠとⅡの違いは何ですか?

九州大学では、総合型選抜Ⅰは大学入学共通テストを課さず、総合型選抜Ⅱは課します。ただし、書類、個別試験、出願資格は学部・学科ごとに異なります。次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱもあるため、共通テストの有無だけでなく正式な選抜名を確認してください。

志望理由書はいつから書き始めればよいですか?

学部研究と経験の棚卸しは高校2年後半からでも始められます。出願年度の要項が未公表なら前年の設問を参考にしつつ、公表後に必ず最新様式へ合わせます。夏休み前に初稿を作り、夏に調査と推敲、出願前に清書する進め方が目安です。活動や共通テスト対策との兼ね合いで調整してください。

目立つ受賞歴がなくても書けますか?

一般枠では、受賞歴だけで評価が決まるわけではありません。授業、探究、部活動、委員会、家での制作、地域活動などから、問題発見、判断、改善の過程を示せます。ただし、次世代研究者発掘入試には所定の研究活動実績等の出願要件があるため、募集要項で該当性と証明方法を確認してください。

大学の先生や研究室名は書いた方がよいですか?

自分の問いと研究内容が具体的に対応する場合は有効ですが、名前を挙げるだけでは評価材料になりにくいでしょう。教員名より、学びたい方法と自分の問いとの対応を正確に示すことを優先します。所属や研究テーマは変わる可能性があるため、最新の大学公式情報で確認してください。

生成AIで文章を作ってもよいですか?

令和9年度の九州大学の所定様式には、志願者以外の者(生成系AIツールを含む)による作成が認められた場合や剽窃等があった場合、不正行為として試験結果や入学許可を取り消すことがある旨が記載されています。志願者本人が自分の考えで作成してください。利用可否の詳細に疑問があれば大学へ確認するのが安全です。

志望理由書と面接の内容は同じでよいですか?

主張と事実は一致させますが、面接では文章を暗唱するのではなく、背景、根拠、反論、最新の考えを補足します。書類提出後に考えが深まった場合は、変わった理由を含めて誠実に説明します。学部により討論、試問、実技、プレゼンテーションもあるため、それぞれの評価方法に合わせて練習してください。

併願できますか?

九州大学内の総合型選抜、学校推薦型選抜、国際入試等の間には併願制限があります。一般選抜への出願が可能な場合でも、国公立大学の総合型選抜合格者の扱いや入学辞退手続には規定があります。選抜区分や学科で条件が異なるため、当該年度の募集要項を確認し、不明点は九州大学の入試担当へ問い合わせてください。

まとめ|学部別設問から逆算して一貫した志望理由を作る

九州大学の総合型選抜における志望理由書対策は、共通テンプレートを埋める作業ではありません。共創学部は課題と活動歴、文学部・法学部はプログラムと国際的な学び、理学部は学問上の関心、保健学科は保健・医療・福祉観、工学部は学科固有の対象と方法、芸術工学部は制作と社会的目的、農学部は生命・環境・生産の問いを中心に置きます。

合否を左右するのは華やかな言葉ではなく、設問・経験・大学での学びの一貫性です。次世代研究者発掘入試では、さらに高校までの研究と博士課程までの計画をつなぎます。本文を完成させたら、調査書、活動歴報告書、研究計画書との整合、面接やプレゼンテーションで説明できる深さ、指定様式への適合を確認してください。

最初の一歩は、受験する選抜の最新様式を印刷し、設問ごとに必要な材料を書き出すことです。書けない欄が見つかったら、表現だけを整える前に、学部の教育内容を調べ直す、経験を時系列で振り返る、関心のある課題について信頼できる資料を読む、という準備へ戻りましょう。不足を新しい実績で飾るより、今ある経験から何を学んだかを深く掘り下げます。その過程で生まれた問いが、志望理由書だけでなく小論文や面接の軸にもなります。

本記事は令和9(2027)年度の九州大学公式募集要項・所定様式と、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項を基に整理しています。選抜内容は変更される場合があります。出願時には九州大学が公表する最新の学生募集要項を必ず確認してください。

ここまで理解できたら、
あとは自分の志望校に当てはめるだけです。

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