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総合型選抜の志望理由書の見本|実物イメージと評価コメント付き
コラム
総合型選抜の志望理由書の見本|実物イメージと評価コメント付き
総合型選抜の志望理由書の見本は、きれいな表現を写すためではなく、「自分の経験と大学での学びが、どのような根拠でつながっているか」を確認するために使うものです。評価されやすい志望理由書には、問題意識、原体験、これまでの行動、志望大学で学ぶ必然性、入学後の計画、将来像が一本の線でつながっています。
この記事では、架空の受験生が書いた実物に近い完成見本を、大学教員が読むときに想定される評価観点に沿ってコメント付きで示します。さらに、同じ題材の改善前と改善後を比較し、どの一文をどう直せば説得力が増すのかまで具体的に解説します。見本で見るべきなのは華やかな実績ではなく、経験から志望先までを結ぶ論理です。
なお、掲載する見本は説明のために作成した架空例であり、特定大学の合格者が提出した実物ではありません。大学が指定する設問、文字数、用紙、手書き・入力の別、提出方法は選抜ごとに異なります。必ず志望年度の募集要項と所定様式を確認し、自分の事実だけで書いてください。
文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜において、大学入学希望理由書や学修計画書など、志願者本人が記載する資料を評価に必ず活用するとされています。同時に、詳細な書類審査と丁寧な面接等を組み合わせ、能力・適性、学習意欲、目的意識などを総合的に評価する入試と位置づけています。したがって、志望理由書だけを飾るのではなく、面接で自分の言葉として説明できる内容にすることが重要です。
自分の志望理由書が評価基準を満たしているか、志望校別の添削を無料相談で確認できます。
総合型選抜の志望理由書の見本を見る前に知るべきこと
志望理由書は「大学を好きだと伝える作文」ではない
志望理由書は、大学への熱意だけを並べる作文ではありません。読み手が確かめたいのは、志願者が何に関心を持ち、なぜその問いを大学で深める必要があり、入学後に何をどのように学ぶつもりかという計画です。過去の経験だけ、大学の魅力だけ、将来の夢だけを書いても、それぞれが分断されていれば説得力は弱くなります。
評価の中心は「過去の経験・現在の問題意識・大学での学び・将来像」の一貫性です。たとえば「地域活性化に興味がある」と書くなら、関心を持った経験、調べて分かった課題、まだ解けていない問い、志望学部で必要な学問、学んだことを生かす方向までつなげます。
文部科学省の実施要項は、入学者選抜をアドミッション・ポリシーに応じて行うことを求めています。アドミッション・ポリシーとは、その大学・学部がどのような学生を受け入れたいかを示す方針です。志望理由書を書く前に、学部・学科の方針まで読み、自分の経験や姿勢と接点を探す必要があります。制度全体を先に整理したい場合は、総合型選抜とは?仕組み・日程・評価基準を高校生向けに解説も参照してください。
大学ごとに名称・設問・書式が違う
「志望理由書」という名称が一般的ですが、大学入学希望理由書、志願理由書、エントリーシート、学修計画書、自己推薦書などの名称が使われることもあります。複数の書類に分かれ、志望動機は志望理由書、活動の詳細は活動報告書、入学後の計画は学修計画書に書く場合もあります。
令和9年度の大学公式情報を見ても、東京都立大学は出願学科によって志望理由書の様式が異なると案内し、Science Tokyoは指定ファイルへの入力または手書きを認めつつ、ページ数等のレイアウトを変更しないよう求めています。別の大学では本人による自筆を指定する例もあります。一般的な見本より先に、志望校の最新募集要項・所定様式・記入上の注意を確認します。
| 確認項目 | 募集要項・様式で見る点 | 見落とした場合の問題 |
|---|---|---|
| 設問 | 志望理由、入学後の計画、自己PRなど、何を問われているか | 内容がよくても質問への回答にならない |
| 文字数 | 上限・目安・枠内記入の指定 | 情報量や段落配分が合わない |
| 作成方法 | 手書き、入力、どちらも可の別 | 書類不備になる可能性がある |
| 様式 | 用紙サイズ、片面・両面、ページ数、枠の変更可否 | 受理や審査に影響する可能性がある |
| 他書類との分担 | 活動報告書、自己推薦書、学修計画書との重複 | 限られた紙面を同じ話で消費する |
| 提出方法 | Web入力、郵送、アップロード、締切時刻、必着・消印有効 | 期限内に提出できない |
令和9年度入試の全体的な日程の枠組みでは、総合型選抜の出願は2026年9月1日以降、合格発表は2026年11月1日以降です。ただし、個別大学の出願期間、試験日、書類締切は大学により異なります。志望理由書の完成日は大学の締切から逆算してください。
見本は構造を借り、内容や言葉は借りない
見本の固有名詞を入れ替えるだけでは、自分と大学との接点が生まれません。見本から借りてよいのは、「結論を先に示す」「経験を具体化する」「経験から得た問いを書く」「大学の教育内容と問いを結ぶ」といった構造です。エピソード、問題意識、判断、表現は自分で作ります。
自分が面接で具体例や根拠を説明できない一文は、志望理由書にも入れないことが原則です。生成AIや例文を使う場合も、事実ではない経験を作ったり、理解していない研究内容を書いたりしてはいけません。AI利用の考え方は志望理由書をChatGPTで書くとバレる?AI利用の境界線で詳しく整理しています。
見本を自分の経験へ置き換えられないときは、対話で材料を掘り起こす添削相談を利用できます。
評価される志望理由書の基本構成とチェックポイント
基本は六つの要素を一本の筋にする
志望理由書の構成に唯一の正解はありませんが、初稿では六つの要素に分けると不足を発見しやすくなります。設問や文字数に応じて統合したり、順番を変えたりしてください。大学指定の設問が複数ある場合は、設問ごとに答えることを優先します。
- 結論:何を学ぶために、なぜこの学部・学科を志望するのか
- 原体験:関心を持つきっかけとなった具体的な出来事
- 探究・行動:疑問に対して調査、実践、対話をした経験
- 問題意識:行動を通じて分かったことと、残った問い
- 大学との接続:授業、研究領域、教育方法、環境をどう使って学ぶか
- 将来像:学びを誰のどのような課題に生かしたいか
六要素は項目の数より因果関係が重要で、「経験したから、この問いを学びたい」とつなぎます。「ボランティアをした。貴学には福祉の授業がある。将来は社会に貢献したい」という並列ではなく、活動中に感じた具体的な課題が、大学で学びたい理論や方法へ続くように書きます。
評価コメントは三つの層に分けて読む
この記事の見本では、「内容」「根拠」「大学との適合」の三層で評価コメントを付けます。内容とは何を目指しているか、根拠とはなぜそう考えるのか、大学との適合とはなぜ他大学ではなくその大学・学部で学ぶのかです。
| 評価の層 | 読み手が確認する問い | 強い記述の特徴 |
|---|---|---|
| 内容 | 学びたいテーマや将来像が明確か | 対象、課題、学問分野が具体的 |
| 根拠 | 志望が本人の経験と探究から生まれたか | 場面、行動、発見、変化が示される |
| 適合 | 大学の方針・教育と本人の目的が合うか | 授業名の列挙ではなく活用方法を書く |
| 実現可能性 | 入学後の計画を自分で考えているか | 段階、方法、学ぶ領域を説明する |
| 表現 | 設問に答え、論理的に伝えられているか | 一文一義で、主語と因果関係が明確 |
金城大学の公表する評価方針の一例では、総合型選抜の自己アピール型について、志望理由書から志望分野への関心や理解度を評価すると説明しています。ただし、評価項目や配点は大学・方式により異なります。志望校が公表するアドミッション・ポリシーと選考方法を、添削の基準表として使います。
大学情報は固有名詞より「使い方」を書く
大学名、教授名、授業名を多く入れるだけでは、大学研究をした証明にはなりません。大切なのは、その教育資源が自分の問いにどう必要なのかです。「〇〇ゼミに魅力を感じた」だけで終えず、「地域調査の方法を学び、商店街で行った聞き取りの偏りを修正したい」のように、自分の課題と使い方を示します。
教授名や科目名を書く場合は、志望年度に担当・開講されるかを大学公式サイト、履修要項、シラバス等で確認します。教員の異動やカリキュラム変更もあり得るため、確認できない固有名詞に依存しすぎないようにします。学部の教育方針、領域横断の仕組み、演習や実習など、継続性のある特徴と組み合わせると安全です。
六要素を文章にする前の設計メモ
いきなり清書を始めると、原体験を長く書きすぎたり、大学での学びが最後の数行だけになったりします。まず、各要素を一文で答える設計メモを作ってください。たとえば地域の買い物支援をテーマにするなら、次のように整理できます。
| 要素 | 設計メモの例 | 本文での役割 |
|---|---|---|
| 結論 | 生活実態に合う買い物支援の設計方法を学びたい | 読み手に志望の軸を示す |
| 原体験 | 祖母の地域で食料品店が閉店した | 関心が生まれた根拠を示す |
| 行動 | 住民と商店主に聞き取りをした | 関心を行動へ移したことを示す |
| 発見 | 移動手段だけでなく情報や交流も課題だった | 考えが更新された過程を示す |
| 不足 | 調査対象に偏りがあり、効果も検証できていない | 大学で学ぶ必要性を示す |
| 大学 | 調査法と政策演習で収集・分析・合意形成を学ぶ | 志望校との具体的な接点を示す |
| 将来 | 住民と共に生活支援策を設計する仕事に関わる | 学びを生かす方向を示す |
設計メモの段階で「原体験から問い」「不足から大学」の二つの矢印を確認します。どちらかがつながらなければ、文章表現ではなく材料を見直します。原体験から問いが飛ぶなら、途中で調べたことや考えの変化を足します。不足から大学が飛ぶなら、カリキュラムや研究分野を追加調査します。
設計メモは提出物ではないため、最初は短い言葉で構いません。ただし、「成長した」「社会貢献」「幅広く学ぶ」だけでは本文の根拠になりません。「何について」「誰に対して」「どの方法で」と問い返し、観察できる行動や具体的な学問領域へ置き換えます。
見本1|地域課題をテーマにした志望理由書
設定と設問
以下は、地域政策系の学部を志望する高校生を想定した架空例です。設問は「本学部を志望する理由と、入学後に取り組みたい学びを述べてください」と仮定しています。大学名、授業名、活動内容も説明用の架空設定です。実際の出願では、志望校の設問と事実に置き換えてください。
受験生の材料:祖母が住む地域で買い物環境の変化を実感した。学校の探究で住民と商店主に聞き取りを行った。移動販売だけでは利用者が増えなかった理由に関心を持った。大学では地域調査と公共政策を学びたい。
完成見本
「私は、住民の生活実態を調査し、地域ごとに持続可能な買い物支援を設計する方法を学ぶため、貴学地域政策学部を志望します。
きっかけは、高校一年の夏、祖母の住む町で唯一の食料品店が閉店したことです。祖母は車を運転しないため、隣町の店まで家族に送迎を頼むようになりました。私は当初、移動販売車が来れば問題は解決すると考えました。しかし、学校の探究活動で住民十四人と商店主二人に話を聞くと、販売日時を知らない人、商品を自分の目で比較したい人、買い物と同時に人と話す機会を求める人がいました。一つのサービスを置くだけでは、異なる事情を持つ住民に届かないと分かりました。
そこで私は、聞き取り結果を「移動手段」「情報」「品ぞろえ」「交流」の観点に整理し、地域の文化祭で展示しました。来場者からは、対象者の年齢や世帯状況をそろえて比較していないという指摘を受けました。自分の調査は、身近な人の声を集めることに偏り、地域全体の傾向を説明できないという限界があります。この経験から、善意の提案より先に、対象者の声とデータを適切な方法で集める必要があると学びました。
貴学では、地域調査法で質問項目の設計とデータ分析の基礎を学び、公共政策演習で自治体や住民との合意形成を実践したいです。二年次以降は、交通政策と地域福祉の両面から買い物支援を捉え、利用者だけでなく、運営する事業者や自治体の負担も調べたいと考えています。フィールドワークでは、支援策を提案して終えるのではなく、利用状況を検証し、改善する過程まで経験したいです。
将来は、自治体または地域支援に関わる組織で、住民の生活課題を調査に基づいて政策へつなぐ仕事に携わりたいです。高齢者だけを一括りにせず、一人ひとりの生活条件を踏まえた選択肢を地域の人々とつくるため、貴学で調査と政策形成を往復して学びます。」
段落別の評価コメント
| 段落 | 評価できる点 | さらに確認したい点 |
|---|---|---|
| 結論 | 対象、課題、学びたい方法、志望学部が一文で分かる | 大学のアドミッション・ポリシーとの接点があるか |
| 原体験 | 店の閉店と祖母の変化が具体的で、関心の出発点が伝わる | 本人がその場で何を感じ、何を疑問にしたか |
| 探究 | 仮説、聞き取り、発見の順に書かれ、考えの変化が見える | 人数や対象は事実として説明できるか |
| 省察 | 活動を成功談にせず、調査の限界を認識している | 次にどのような調査なら改善できるか |
| 大学との接続 | 授業を自分の課題解決にどう使うかが明確 | 科目が志望年度にも開講されるか |
| 将来像 | 職業名だけでなく、誰にどんな価値を届けるかを書く | 大学での学びと進路の間に無理がないか |
この見本の強みは、移動販売という解決策を最初から正解にせず、調査によって考えを修正している点です。総合型選抜では、実績の大きさだけでなく、行動後に何を問い直したかが思考の深さを示します。一方、実際に提出するなら、架空の授業名を大学公式情報に基づいて置き換え、アドミッション・ポリシーのどの要素と自分が合うかも確認します。
数字は具体性を高めますが、見栄えのために増減させてはいけません。聞き取り人数、活動期間、成果などは記録と一致させ、面接で方法を説明できるようにします。成果を示しにくい活動でも、仮説と検証、失敗からの修正を具体的に書けば、学びの過程を伝えられます。
活動を志望理由へどう接続するか迷う場合は、材料整理から志望校別の添削まで相談できます。
見本2|医療・心理系を志望する志望理由書
設定と設問
次は、心理学系の学部を志望する高校生の架空例です。家族や友人の病気を安易に材料化するのではなく、本人が学校内で行った調査と、その限界から学問的な問いを立てる設定にしています。設問は「志望動機と入学後の学修計画」を想定します。
受験生の材料:保健委員として睡眠をテーマに啓発活動をした。アンケートを行ったが、情報提供だけでは行動変容につながらなかった。心理学、健康行動、統計を学びたい。将来の職種はまだ一つに限定していない。
完成見本
「私は、健康に関する知識が実際の行動へ結びつく条件を心理学の視点から研究したいと考え、貴学心理学部を志望します。
高校二年次、保健委員として睡眠不足をテーマにした校内企画を担当しました。事前アンケートでは、回答者の多くが睡眠の大切さを知っている一方、就寝前まで動画やSNSを見るという回答もありました。そこで、睡眠時間を確保する方法をまとめた掲示物を作りましたが、一か月後の聞き取りでは「内容は分かったが習慣は変わらなかった」という声がありました。知識を伝えれば行動が変わると考えていた私は、理解と実践の間に隔たりがあることに気づきました。
私は関連する一般向け書籍と公的機関の資料を読み、行動には本人の意思だけでなく、周囲の環境や習慣、働きかけの方法も関係するのではないかと考えました。ただし、校内アンケートは回答者の選び方や質問の作り方を十分に検討しておらず、変化も客観的に測定できていません。身近な経験を印象で説明するのではなく、適切な調査方法で確かめる力が必要だと感じました。
貴学では、心理学研究法と統計の基礎を学び、質問紙や実験で人の行動を捉える方法を身につけたいです。健康心理学の講義では、知識、動機づけ、環境が行動変容にどう関わるかを学びたいと考えています。演習では、高校生の生活習慣を一面的に責めない支援の方法を検討し、倫理的な配慮をしながらデータを扱う姿勢も身につけます。
卒業後の進路は現時点で一つに限定していませんが、学校、行政、企業など、健康情報を人に届ける場で、理解だけで終わらない支援の設計に関わりたいです。そのために、貴学で心理学の理論と研究方法を学び、自分の仮説をデータで検討できるようになりたいです。」
評価コメントと注意点
この見本では、睡眠への関心を「大切だと思う」という感想で終えず、知識と行動の隔たりという問いに変えています。企画が期待どおりの結果にならなかったことも隠さず、そこから研究方法を学ぶ必要性へつなげています。失敗や未達成の経験でも、原因を考え、次に確かめたい問いを示せば有効な志望材料になります。
一方、「回答者の多く」などの表現は、実際の提出時には集計結果に即して書く必要があります。比率や人数を出すなら、回答数、調査時期、質問内容を説明できるようにします。高校内の調査で個人情報や健康情報を扱った場合は、学校の指導や回答者への配慮についても面接で問われる可能性があります。
| 表現 | 評価につながる理由 | 避けたい書き換え |
|---|---|---|
| 理解と実践の間に隔たりがある | 活動から得た問いが明確 | 現代人は意志が弱い |
| 調査方法が十分でなかった | 自分の活動を客観視している | アンケートで証明された |
| 進路は一つに限定していない | 未確定な点を正直にしつつ方向を示す | まだ何も決まっていない |
| 倫理的配慮を学ぶ | 人を対象にする研究への責任を示す | 多くの人を実験してみたい |
医療・心理・福祉系では、個人的な体験を過度に一般化しないことが大切です。一人の経験だけから「すべての患者は」「現在の医療は」と断定せず、何がまだ分からないのかを明示します。職業資格を目指す場合は、大学の養成課程、受験資格、実習内容などを大学公式情報で確認してください。
見本3|改善前と改善後を一文ずつ比較
改善前の見本
「私は昔から国際問題に興味があり、将来は世界で活躍したいと考えています。貴学は有名で、留学制度や英語教育が充実していることに魅力を感じました。高校では英語の勉強とボランティア活動を頑張りました。さまざまな価値観を持つ人と交流し、コミュニケーション能力を身につけました。入学後は国際関係について幅広く学び、語学力を高めたいです。そして、グローバル社会に貢献できる人材になりたいので、貴学を強く志望します。」
この文章は文法上は読めますが、国際問題のうち何に関心があるのか、どの経験から関心が生まれたのか、ボランティアで何をしたのか、留学が学びにどう必要なのかが分かりません。「有名」「充実」「幅広く」「世界で活躍」「社会に貢献」といった抽象語が多く、他大学にも使える文章になっています。
弱い見本の共通点は、気持ちは書かれていても、読み手が確かめられる事実と因果関係がないことです。熱意を強調する副詞を増やしても、志望理由の固有性は高まりません。
改善後の見本
「私は、外国につながる住民が災害情報を受け取り、地域で避難行動を選べる仕組みを研究するため、貴学国際社会学部を志望します。
高校二年次、地域の防災訓練で運営補助をした際、日本語の案内を読むことが難しい参加者に、やさしい日本語で避難場所を説明しました。しかし、言葉を言い換えるだけでは、地域の地理や避難所の仕組みを知らない人に十分伝わらない場面がありました。終了後、自治体の公開資料と多言語防災情報を調べ、情報を翻訳することと、住民が実際に行動できることは同じではないと考えるようになりました。
その後、学校の探究で地域の防災担当者と日本語教室の運営者に話を聞き、情報の内容だけでなく、誰から、いつ、どの媒体で受け取るかが信頼や行動に関係するという仮説を立てました。ただし、聞き取り対象が支援する側に偏り、情報を受け取る住民本人の視点を十分に扱えていません。
貴学では、多文化共生論で制度と地域社会の関係を学び、社会調査演習で異なる言語背景を持つ人への調査方法を身につけたいです。海外研修は語学力を示すためではなく、移民を受け入れる地域の防災教育を比較し、日本の地域で応用できる条件を検討する機会にしたいです。将来は自治体や国際交流に関わる組織で、情報を発信する側と受け取る側が一緒に防災の仕組みをつくれるよう支援したいです。」
どこを直したか
| 改善前 | 改善後 | 改善の意味 |
|---|---|---|
| 国際問題に興味 | 外国につながる住民への災害情報 | 対象と課題を限定した |
| ボランティアを頑張った | 防災訓練で説明し、伝わらない場面に直面した | 役割、行動、発見を示した |
| コミュニケーション能力を得た | 支援する側に偏ったという限界を認識した | 自己評価を根拠ある省察に変えた |
| 留学制度が充実 | 海外事例を比較し、応用条件を検討する | 制度の利用目的を示した |
| 世界で活躍したい | 発信側と受信側が共同で仕組みをつくる | 届けたい価値を具体化した |
改善の要点は、抽象語を難しい言葉に変えることではなく、本人の場面・行動・発見に置き換えることです。「グローバル」「多様性」「主体性」など、大学の方針にある言葉を使う場合も、自分がその言葉をどう理解し、どの経験が根拠になるかを説明します。
書き出しに迷う場合は、最初から印象的な物語を作ろうとせず、学びたいことと志望先を一文で仮置きします。書き出しの型と例は志望理由書の書き出し|つかみで差がつく型と例文でも確認できます。
抽象的な初稿を、自分だけの根拠が伝わる文章へ直す添削を無料相談で案内しています。
自分の志望理由書を見本レベルへ仕上げる手順
手順1|募集要項と評価資料を一か所に集める
最初に文章を書くのではなく、志望年度の学生募集要項、所定様式、アドミッション・ポリシー、カリキュラム、シラバス、教員・研究分野、選考方法を大学公式サイトから集めます。古い年度の要項や比較サイトだけで判断しないでください。
確認した内容は「大学が求める人物」「設問」「自分との接点」「証拠となる経験」の四列で整理します。大学情報を集める目的は褒め言葉を増やすことではなく、自分の学ぶ目的との一致を確かめることです。
- アドミッション・ポリシーの各項目を自分の言葉で言い換える
- 志望する学問領域と、高校までの履修・探究との接点を探す
- 講義、演習、実習、研究環境のうち、問いに必要なものを選ぶ
- 選考方法と提出書類の役割分担を確認する
- 入力方法、印刷、署名、提出期限などの事務条件も記録する
手順2|経験を「事実・行動・発見・問い」に分ける
部活動、探究、委員会、習い事、家族との出来事、日常の疑問など、関心につながる経験を書き出します。受賞歴がなくても構いません。大切なのは、自分がどの場面で何を見て、何をし、考えがどう変わったかです。
| 項目 | 自問する内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 事実 | いつ、どこで、誰と、何が起きたか | 地域の防災訓練で案内を担当した |
| 行動 | 自分は何を調べ、試し、他者と話したか | 案内を言い換え、担当者へ聞き取りをした |
| 発見 | 予想と何が違い、考えがどう変わったか | 翻訳だけでは行動につながらないと気づいた |
| 問い | 今も答えが出ていないことは何か | 媒体や発信者は信頼にどう影響するか |
経験の価値は活動名で決まらず、その中で自分が立てた問いと行動の具体性で伝わります。全国大会や海外経験がなくても、身近な疑問を継続して調べ、他者の意見で考えを更新した過程は材料になります。
手順3|大学でなければ埋められない不足を言語化する
自分の探究で分からなかったこと、方法上の弱点、知識不足を挙げます。「もっと深く学びたい」ではなく、何の理論、方法、比較対象、実践機会が足りないのかを書きます。高校までにできたことと、大学でなければ難しいことを分けると、進学の必然性が生まれます。
たとえば、身近な数人への聞き取りしかできなかったなら、標本の考え方や質的調査の分析法が不足しています。地域の提案を作ったが実施できなかったなら、合意形成、制度、費用、効果検証の知識が必要です。自分の活動の限界を正確に説明できると、大学で学ぶ内容が願望ではなく必要性になります。
手順4|一文の設計図から段落へ広げる
初稿の前に「私は、〇〇という経験から△△という問いを持ち、□□を学ぶため貴学を志望する」という一文を作ります。この一文に無理があれば、長文にしても一貫しません。問いが広すぎる場合は、対象、場所、場面、方法のいずれかを限定します。
次に、六要素を一段落ずつ置き、重複を削ります。文字数が少ない場合は、原体験と行動、問題意識と大学との接続を同じ段落に統合できます。文字数が多い場合でも、活動日誌のように時系列を細かく書きすぎず、志望理由に必要な出来事を選びます。文字数別の配分は総合型選抜の志望理由書は何文字?800字・1200字の配分を参考にしてください。
手順5|声に出して読み、第三者の質問を受ける
推敲では、誤字脱字だけでなく、論理の飛躍を確認します。「なぜそう考えたのか」「その活動であなた自身は何をしたのか」「なぜこの大学なのか」「入学後にどう確かめるのか」と質問してもらいます。答えられない部分は、文章の不足か、調査そのものの不足です。
良い添削は文章を代筆するのではなく、根拠の不足を質問で見つけ、本人の言葉を明確にします。学校の先生、家族、専門家など、異なる立場から読んでもらうと、前提の説明不足や専門用語の使いすぎに気づけます。
- 設問への答えが冒頭にあるか
- 各段落の最初の一文だけで流れが分かるか
- 抽象語の後に場面・行動・根拠があるか
- 大学の特徴を自分の問いに結びつけているか
- 書類間で活動期間や数字が一致しているか
- 面接で具体的に説明できるか
手順6|書類全体と面接まで一つの物語として点検する
総合型選抜では、志望理由書以外にも調査書、活動報告書、学修計画書、自己推薦書などを提出し、面接や小論文等を受ける場合があります。文部科学省の令和9年度実施要項でも、総合型選抜は詳細な書類審査と面接等を組み合わせる方式とされています。必要な書類や選考方法は大学ごとに異なるため、募集要項で確認してください。
複数の書類に同じ活動を書くこと自体は問題ではありませんが、すべてが活動の説明だけでは情報が増えません。活動報告書では目的、役割、過程、結果を詳しく示し、志望理由書ではその経験から生まれた問いと大学選択を示すなど、役割を分けます。書類ごとに焦点を変えながら、活動時期・人数・役割などの事実は一致させます。
| 資料・選考 | 主に伝える内容の例 | 志望理由書との接続 |
|---|---|---|
| 活動報告書 | 活動の目的、本人の役割、工夫、結果 | 活動からどんな問いが生まれたか |
| 学修計画書 | 入学後に学ぶ領域、順序、方法 | なぜその計画が志望目的に必要か |
| 自己推薦書 | 強みと、それを示す具体的な行動 | 強みを大学でどう生かすか |
| 面接 | 書類の根拠、補足、考えの深まり | 記載内容を自分の言葉で説明する |
| 小論文 | 課題理解、論理、表現力 | 志望分野への理解と矛盾がないか |
提出前には、すべての書類を横に並べ、固有名詞、日付、数字、目標が矛盾していないか確認します。志望理由書では福祉を学びたいと書き、学修計画書では経営分野だけを挙げているなど、学ぶ軸がずれている場合は理由を説明できるようにします。分野横断を目指すなら、二つの分野を結ぶ問いを明記します。
初稿の設計から完成稿の確認まで、総合型選抜専門の視点で添削方針を相談できます。
評価を下げやすい見本と直し方
大学案内の言葉を並べる
改善前:「貴学は少人数教育と実践的な学びが充実しており、素晴らしい環境だと感じました。」
改善後:「少人数の調査演習で聞き取り記録の分析方法を学び、高校で行った住民調査の偏りを見直したいです。」
大学の特徴を紹介するだけでは、受験生との関係が分かりません。特徴を一つ選び、自分の問い、現在の不足、入学後の行動につなげます。「魅力を感じた」で止めず、その環境で何を学び、どの問いを前へ進めるかまで書きます。
実績を羅列して自己PRで終わる
改善前:「私は生徒会、部活動、英語資格の取得に力を入れ、多くの成果を上げました。」
改善後:「生徒会で意見箱の回答率が低い原因を調べ、質問を選択式と自由記述に分けました。回答数は変化しましたが、少数意見の扱い方が課題として残りました。」
活動名や役職は入口にすぎません。志望分野と関係する一つか二つの経験を選び、課題、役割、判断、結果、学びを示します。結果が大きくなくても、行動と検証の過程が明確なら本人の思考が伝わります。活動報告書が別にある場合は、志望理由書では詳細を繰り返さず、活動から生じた問題意識を中心にします。
社会課題を大きく語りすぎる
改善前:「日本の教育格差をなくし、すべての子どもを幸せにします。」
改善後:「学習支援で、教材だけでなく相談相手の有無が継続に関係すると感じました。地域の支援へ参加しにくい要因を教育社会学の視点から調べたいです。」
高校生一人で解決すると断言せず、観察した範囲と大学で検討したい範囲を区別します。課題の規模を小さく見せる必要はありませんが、自分の経験から言えることと言えないことの境界を示します。
体験から結論へ飛躍する
改善前:「祖父が入院した経験から、医療制度には多くの問題があると確信しました。」
改善後:「祖父の入院時、家族が退院後の支援先を理解するまでに時間がかかりました。この一例だけで制度全体は判断できないため、患者と家族への情報提供がどのように設計されているかを調べたいです。」
個人的な経験は強い原体験になりますが、それだけで社会全体を説明することはできません。公的資料、書籍、関係者への聞き取りなどで視野を広げ、経験を問いへ変えます。原体験は結論の証明ではなく、調べるべき問いを見つけた出発点として扱います。
将来像が職業名だけになる
改善前:「将来は公務員になり、地域に貢献したいです。」
改善後:「将来は行政の立場から、移動手段を持たない住民の声を調査し、交通と福祉を横断した支援策の設計に携わりたいです。」
職業名が決まっていても、その仕事で誰のどのような課題に関わるのかを書きます。決まっていない場合は、無理に断定せず、関わりたい領域や届けたい価値を示します。大学で学ぶ中で進路を具体化する計画でも構いません。
表現を借りすぎて本人の声が消える
例文、保護者、先生、生成AIから提案された文章が、本人の語彙や理解から離れることがあります。急に専門用語が増えたり、他の提出書類と文体が変わったりすると、面接で内容を説明しにくくなります。添削後の全文を声に出し、各表現の意味と根拠を自分で説明できる状態に戻します。
避けたい表現をより詳しく確認する場合は、総合型選抜の志望理由書のNGワード|落ちる表現20も役立ちます。ただし、単語だけで機械的に判断せず、前後の文脈と根拠を見てください。
自分では気づきにくい論理の飛躍や抽象表現を、第三者の添削で具体的に確認できます。
提出前に使える評価コメント付きチェック表
内容面の最終チェック
完成稿を印刷する前に、次の表で一項目ずつ確認します。「入っているか」だけでなく、読み手が本文中のどの一文を根拠に判断できるかまで示せる状態が目標です。
| 確認項目 | 良い状態 | 不足時の評価コメント |
|---|---|---|
| 志望の結論 | 学びたい対象・方法・志望先が冒頭で分かる | 何を学ぶための志望かが不明確 |
| 原体験 | 場面と本人の気づきが具体的 | 関心を持った根拠が一般論にとどまる |
| 本人の行動 | 調査、実践、対話と本人の役割が分かる | 所属団体の実績と本人の行動を区別できない |
| 考えの変化 | 当初の予想と行動後の発見がある | 活動の感想だけで思考過程が見えない |
| 残った問い | 大学で検討可能な問いに絞られている | 社会課題が広すぎて学修計画につながらない |
| 大学との接点 | 教育内容を自分の問いにどう使うかを書く | 大学案内の特徴を列挙している |
| 学修計画 | 基礎から応用までの学び方が想像できる | 「幅広く学ぶ」以上の計画がない |
| 将来像 | 対象者、課題、届けたい価値が示される | 職業名や「社会貢献」だけで終わる |
チェック表の全項目を一文ずつ足すのではなく、重要な経験を中心に複数項目をつなげます。文字数が限られるほど、情報を圧縮する前に優先順位を決めます。設問に直接関係しない実績や大学への賛辞は削る候補です。
表現・形式面の最終チェック
- 大学・学部・学科・コースの正式名称が正しい
- 年度、活動期間、人数、資格名が他の書類と一致している
- 一文が長くなりすぎず、主語と述語が対応している
- 段落ごとに一つの役割があり、同じ内容を繰り返していない
- 根拠のない「最も」「誰よりも」などの比較表現を使っていない
- 引用や参照をした場合、出典の扱いが大学の指示に合っている
- 指定文字数、用紙、フォント、手書き・入力、印刷方法を守っている
- 誤字脱字を画面だけでなく印刷した紙でも確認した
- 所定欄の氏名、受験区分、志望学科などを記入した
- 提出締切と郵送・アップロード方法を再確認した
Science Tokyoの令和9年度案内のように、入力と手書きの双方を認めながらレイアウト変更を不可とする大学もあれば、自筆を指定する大学もあります。書き方の一般論より、出願する大学がその年度に示した注意事項を優先してください。
添削を受けるときに伝える情報
添削者には本文だけでなく、募集要項、設問、文字数、アドミッション・ポリシー、活動報告書など関連書類も共有します。志望理由書だけを見て直すと、大学の問いとずれたり、別書類と重複したりする可能性があります。
添削の依頼は「きれいにしてください」ではなく、「原体験から問題意識への飛躍がないか」「この大学で学ぶ必然性が伝わるか」「面接で深掘りされそうな箇所はどこか」と具体化します。直された文章を採用するかは、事実との一致と自分で説明できるかを基準に判断します。
総合型選抜専門オンライン塾ハルートでは、志望理由書だけを代わりに書くのではなく、受験生本人への問いかけを通じて経験と志望校の接点を整理し、書類と面接が一貫する形を目指します。支援内容や範囲はコースページで確認してください。
高校生と保護者で添削の役割を分ける
志望理由書の主語は受験生本人です。保護者が進路をよく考えているほど、大学選びの理由や将来像を先回りして書きたくなることがあります。しかし、本人が納得していない言葉は面接で深掘りされたときに説明できません。保護者は内容を決める人ではなく、事実確認と質問をする読み手として関わるとよいでしょう。
たとえば「なぜその出来事が気になったのか」「別の解決方法もあるのではないか」「その大学でなければならない理由は何か」と尋ね、答えをメモします。すぐに正解を教えるのではなく、本人の説明の中にある具体的な場面や言葉を拾います。保護者の経験談へ置き換えず、本人が選んだ経験と考えを詳しくする質問を重ねます。
学校の先生には、調査書や学校での活動事実との一致、大学・学部選択の妥当性、学校から見た本人の変化を確認してもらえます。専門的な添削者には、アドミッション・ポリシーとの接続、設問への適合、論理構成、面接への展開を相談できます。誰に見てもらう場合も、修正案をそのまま採用せず、なぜ直すのかを本人が理解してください。
添削履歴は、初稿、構成修正版、表現修正版のように残します。どこをなぜ変更したかが分かれば、別大学の設問に調整するときにも判断できます。添削のゴールは文章だけを整えることではなく、本人の志望理由そのものを深くすることです。
よくある質問
総合型選抜の志望理由書の見本は、そのまま使ってもよいですか?
そのまま使うべきではありません。見本は、結論、原体験、行動、問い、大学での学び、将来像という構造を理解するために使います。エピソードや大学情報を置き換えただけでは、本人固有の志望理由にならず、面接でも具体的に説明できません。見本から借りるのは文章ではなく、自分の事実を論理的に並べる考え方です。
華やかな活動実績がなくても書けますか?
書けます。大学の評価方法は選抜ごとに異なりますが、志望理由書では実績の規模だけでなく、経験を通じて何を疑問に思い、どう調べ、考えがどう変わったかを示せます。授業内の探究、委員会、部活動、日常の経験も材料です。小さな経験でも、本人の行動と考えの変化が具体的なら志望につながる材料になります。
志望理由書には教授名や授業名を入れるべきですか?
自分の学修目的との関係を説明でき、大学公式情報で確認できるなら有効です。ただし、固有名詞を入れること自体が評価を保証するわけではありません。担当教員や開講科目は変わる可能性があるため、志望年度の公式情報を確認し、研究領域や教育方法とも結びつけてください。
志望理由書と自己PRは同じ内容でもよいですか?
一部の経験が重なることはありますが、設問の役割を分けます。志望理由書では、その経験がなぜ学びたい問いと大学選択につながったかを中心にし、自己PRでは能力や姿勢を行動の根拠とともに示します。同じ活動を書く場合も、志望理由では問い、自己PRでは強みという焦点を変えます。大学の指示がある場合はそちらを優先してください。
将来の職業が決まっていないと不利ですか?
職業名を無理に決める必要はありません。選抜の評価基準は大学により異なりますが、現時点で関心のある課題、大学で確かめたいこと、学びを生かしたい領域を示すことはできます。「大学で複数の可能性を比較しながら具体化する」と書く場合も、比較したい分野や基準を示すと計画性が伝わります。
保護者や先生にどこまで直してもらってよいですか?
質問へのずれ、論理の飛躍、誤字、読みづらい表現について助言を受けることは推敲に役立ちます。ただし、本人以外が内容を作り、本人の経験や考えと異なる文章にすることは避けます。最終稿のすべての文について、意味・事実・選んだ理由を本人が説明できる状態にします。大学が作成支援や生成AIについて個別の規定を示している場合は従ってください。
何回くらい添削すれば完成しますか?
必要な回数は、初稿の状態、設問、文字数、出願書類の数により異なるため一概に決められません。回数よりも、設問への適合、事実確認、論理、大学との接点、表現、形式を段階的に確認できたかが重要です。一度に全文を言い換えるより、材料と構成を固めてから文章を磨く方が修正理由を理解しやすくなります。
面接では志望理由書と同じことを話せばよいですか?
内容の軸は一致させますが、丸暗記して読み上げる必要はありません。面接では、書類に書ききれなかった具体例、調査方法、考えの変化、大学での計画などを質問に応じて説明します。志望理由書は面接の台本ではなく、読み手がさらに聞きたい問いを生む出発点です。提出後は各段落について想定質問を作り、自分の言葉で答える練習をします。
志望理由書の添削と、その内容から想定される面接質問の対策を一緒に相談できます。
まとめ|見本を自分の志望理由へ変える
総合型選抜の志望理由書の見本は、完成文を写すためではなく、評価される情報のつながりを理解するためのものです。自分の原体験から問いを立て、これまでの行動と限界を整理し、志望大学の教育を使って何を学ぶのか、将来どのように生かすのかを一本の筋で示してください。
完成稿の基準は、本人固有の事実があり、大学で学ぶ必然性を面接でも説明できることです。華やかな言葉より、具体的な場面、行動、発見、未解決の問いが説得力を作ります。大学の名称や教育内容は公式情報で確認し、設問、文字数、様式、提出方法は最新の募集要項を優先します。
自分だけで直していると、経験と志望理由の間の飛躍や、大学との接点の弱さには気づきにくいものです。第三者の添削を受ける場合は、代筆された文章を受け取るのではなく、質問を通じて自分の考えを深め、修正の理由まで理解できる支援を選びましょう。
ここまで理解できたら、
あとは自分の志望校に当てはめるだけです。
評定・活動実績・志望校・残り時間はひとりずつ違います。書類の書き方や面接の準備が合っているか、申し込みの前に無料相談で確認できます。
オンライン(Zoom)で実施します。その場でお申し込みいただく必要はありません。


