ご質問やお問い合わせはお気軽に
九州大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

九州大学の編入学試験でTOEICが必要かどうかは、学部によって扱いがまったく異なります。芸術工学部は全コース共通でTOEICスコアが評価に直結する学部です。一方、理学部物理学科や文学部人文学科のように独自の英語筆記試験を課し、TOEICの提出自体を求めない学部もあります。法学部はTOEIC・TOEFL・英検・IELTSのいずれかを選べますが、TOEICを選ぶ場合はListening & ReadingだけでなくSpeaking & Writingの両方が必要という珍しい条件です。工学部はTOEIC・TOEFLの提出が任意(推奨)で、当日の英語筆記試験は課されません。
「九州大学 編入 toeic」と検索する場合、想定される読者の多くは高専・短大・大学在学中で九州大学への編入を志望し、英語対策の優先順位を決めたい方だと考えられます。しかし九州大学は3年次編入学を実施している学部が文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部の6学部にわたり、志望学部によって「TOEICのスコアを取ればよい」のか「TOEICより独自の英語筆記試験対策が必要」なのかがまったく変わってきます。まず自分の志望学部でTOEICがどう位置づけられているかを正確に把握することが、対策の出発点になります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
この記事では、九州大学が公表している各学部の編入学募集要項をもとに、6学部それぞれのTOEIC・英語試験の扱いを整理したうえで、TOEICを使う学部での目標スコアの考え方、TOEICを使わない学部での英語筆記対策との時間配分、そして併願戦略までを具体的に解説します。すでに志望学部が決まっている方は該当する見出しから、まだ絞り込めていない方は次の学部一覧表から確認してください。工学部・芸術工学部については出願資格や試験科目まで幅広く知りたい方向けに、各学部を徹底解説した記事も別途あわせてご覧ください。本記事はTOEIC・英語対策という角度に絞って掘り下げていきます。
高専生・短大生・大学在学者・すでに学士を持つ社会人など、九州大学編入を目指す背景は人によってさまざまです。ただし出願資格や試験科目は在学状況によって細かく分かれており、志望学部を決める前提となる情報も多いため、本記事では学部ごとの英語試験方式を軸にしつつ、必要に応じて出願資格や日程にも触れていきます。まずは6学部の全体像から見ていきましょう。
九州大学編入でTOEICは何点必要か|結論と学部ごとの違い
結論から言うと、九州大学の編入学試験には「全学部共通のTOEIC必要点数」は存在しません。学部ごとに募集要項が独立しており、英語の評価方法自体が根本的に異なるためです。東京大学のように編入学の実施が1学部(工学部)に限定されている大学であれば「その学部のルール」だけを把握すればよいのですが、九州大学は文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部という性格の異なる6学部で編入学試験を実施しており、TOEICの位置づけも学部ごとにばらばらです。
大きく分けると、九州大学の編入学における英語試験は次の3パターンに分類できます。1つ目はTOEICなど外部試験のスコアをそのまま英語の評価に使うパターンで、芸術工学部が代表例です。2つ目はTOEICなど外部試験の提出を任意(推奨)としつつ当日の英語筆記試験は課さないパターンで、工学部の推薦入試がこれにあたります。3つ目はTOEICなどの外部試験を使わず、当日に独自の英語筆記試験を課すパターンで、理学部物理学科や文学部人文学科がこの型です。法学部はやや特殊で、TOEIC・TOEFL・英検・IELTSのいずれかを出願書類として提出したうえで、当日は英語ではなく法学・政治学の論述試験と面接が課されます。
この3パターンのどれに該当するかで、TOEIC対策にかけるべき時間はまったく変わります。TOEICのスコアがそのまま評価される学部であれば早期にスコアメイクを進める価値が大きい一方、独自の英語筆記試験が課される学部を志望する場合はTOEICだけに時間を割いても得点力に直結しません。まず自分の志望学部がどのパターンかを見極めることが、対策の出発点になります。次の章で6学部の一覧を整理します。
なお、九州大学の編入学募集要項は学部ごとに毎年公表され、出願資格・募集人員・試験科目・日程が改定されることがあります。本記事は執筆時点で確認できた最新の公式募集要項をもとに整理していますが、実際に出願する年度の要項は必ず各学部の公式サイトで確認してください。特に英語試験の方式は学部の改組やカリキュラム変更にあわせて見直されることがあるため、数年前の情報のまま対策を進めてしまわないよう注意が必要です。
九州大学の3年次編入学を実施している6学部の英語試験方式一覧
九州大学で3年次編入学試験(学士入学を含む)を実施していることが募集要項で確認できたのは、文学部(人文学科)・法学部・経済学部(経済工学科、推薦編入学)・理学部(物理学科・数学科)・工学部(複数学科の推薦入試、融合基礎工学科の特別選抜)・芸術工学部(芸術工学科5コース)の6学部です。医学部・薬学部・農学部・教育学部などについては、3年次編入学試験の実施が公式サイト上で確認できませんでした。募集人員や実施の有無は年度によって変わる可能性があるため、志望学部が編入学試験を実施しているかどうかは、出願を検討する時点で必ず最新の募集要項をご確認ください。
各学部の英語試験・TOEICの扱いを一覧にまとめると、次のようになります。
| 学部・学科 | 編入区分 | 英語(TOEIC等)の扱い | 当日の英語筆記試験 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 編入学(書類選抜+筆記・面接) | TOEIC(L&R+S&W)/TOEFL iBT/英検/IELTSのいずれかを出願時提出必須 | なし(法学・政治学の論述試験) |
| 工学部 | 推薦入試・特別選抜 | TOEIC・TOEFL等の提出は任意(推奨)、指定スコアなし | なし(学科により専門科目筆記+口頭試問) |
| 芸術工学部 | 編入学(5コース共通) | TOEIC(L&R)公開テストのスコアで評価、提出必須 | なし |
| 理学部(物理学科) | 編入学 | TOEIC等の外部試験は使用しない | あり(高校卒業程度の英文読解・英作文) |
| 理学部(数学科) | 編入学 | TOEIC等の外部試験は使用しない | 独立した英語科目なし(学力検査は数学のみ) |
| 文学部(人文学科) | 編入学(学士入学) | TOEIC等の外部試験は使用しない | あり(英語・独語・仏語から選択の外国語筆記) |
| 経済学部(経済工学科) | 第3年次推薦編入学 | 英語外部試験の提出が求められる(詳細は募集要項で要確認) | 学部・年度により異なるため要確認 |
この表からわかる通り、TOEICのスコアが直接評価に使われるのは芸術工学部と法学部(選択肢の一つ)に限られます。理学部と文学部は独自の英語筆記試験を課すためTOEICの得点そのものは合否に関与しません。工学部はTOEIC・TOEFLの提出自体は認められていますが、あくまで参考書類の位置づけで指定スコアは示されていません。志望学部によって英語対策の中身がまったく変わることを、まずこの段階で押さえておきましょう。
この一覧表を使う際のポイントは、「学部名」だけでなく「学科・コース」まで確認することです。同じ理学部でも物理学科と数学科で英語試験の有無が異なるように、九州大学の編入学試験は学科・コース単位で募集要項が分かれているケースが少なくありません。志望学部が決まったら、必ずその学科・コースの募集要項本体まで確認し、上記の一覧はあくまで全体像を把握するための出発点として使ってください。
英語試験の扱いだけでなく、検定料にも学部・区分ごとの違いがあります。法学部・理学部・芸術工学部・工学部(推薦入試)はいずれも入学検定料30,000円という共通の水準ですが、工学部の融合基礎工学科特別選抜だけは検定料を徴収しないという例外があります。これは連携する高専側ですでに検定料を徴収済みという扱いのためで、対象となる連携教育プログラムの学生以外には適用されません。出願書類とあわせて検定料の納付有無・金額も学部ごとに確認しておくと、出願直前になって慌てずに済みます。次の章から、各学部の詳細を順に見ていきます。
法学部|TOEIC(L&R+S&W)またはTOEFL・英検・IELTSの提出と英検2級目安
九州大学法学部の編入学試験(令和8年度実施分)は、日本の学士保有者、短大・高専卒業(見込)者、4年制大学に2年次以上在学し62単位以上を修得(見込)の者などを対象に、若干名を募集しています。出願期間は2025年9月22日(月)から9月26日(金)17時までで、検定料は30,000円です。選抜は書類審査による第1次選抜と、筆記試験・面接による第2次選抜の2段階で行われ、第1次選抜の結果は10月下旬に、最終合格発表は11月21日に通知されます。
英語については、出願時に次のいずれかの成績証明書原本(願書受付期間の最終日から過去2年以内に受験したもの)を提出することが求められます。
| 試験 | 提出条件 |
|---|---|
| TOEFL iBT | スコア証明書原本 |
| TOEIC | TOEIC Listening & Reading と TOEIC Speaking & Writing の両方の成績 |
| 実用英語技能検定(英検) | 英検S-CBTを含む。第1次・第2次試験の両方の成績 |
| IELTSまたはIELTS Indicator | Indicatorの場合はスコアとScore IDが分かる画面の印刷 |
法学部はTOEICを選ぶ場合、L&RだけでなくS&Wの成績も必要です。多くの大学がTOEIC L&Rのみを求めるのに対し、法学部は4技能をより広くカバーした証明を求めていると考えられます。TOEIC S&Wはオンラインで実施されリスニング・リーディングの公開テストと比べて受験機会が限られるため、出願を検討する時点で早めに受験計画を立てておく必要があります。
募集要項には「本学部が3年次編入学生に求める英語力の目安は、実用英語技能検定(英検)2級相当以上である」と明記されています。TOEICでの具体的な目安点数そのものは示されていませんが、一般に英検2級はTOEIC L&Rで500点台後半から600点台に相当すると語られることが多く、法学部を志望する場合はこの水準を一つの参考値として意識しておくとよいでしょう。ただし、これはあくまで民間で語られる相場観であり、九州大学が公式に示した換算値ではない点には注意が必要です。最終的な出願可否・評価は募集要項の記載が優先されます。
スコアを提出した場合は、第2次選抜の試験当日にスコア証明書の原本を持参し、口頭試問等で提示することが求められます。提出は任意ではなく必須書類であるため、英語の外部試験を1つも受験していない状態では出願要件を満たせません。九州大学法学部を志望する場合は、専門科目(法学・政治学の論述)対策と並行して、遅くとも出願締切の数か月前までには外部試験のスコアを確保しておく計画を立てましょう。
法学部の選抜はTOEICだけで決まるわけではありません。第1次選抜では編入学志望理由書(2,000字程度、志願者本人による自筆作成が必須)・成績証明書・英語能力試験の成績を総合評価し、その合格者のみが第2次選抜(法学又は政治学に関する論述の筆記試験、及び提出書類・筆記試験の内容に基づく個人面接)に進みます。英語資格はあくまで出願要件の一つであり、志望理由書の完成度や専門科目の論述力も同じくらい重要だと理解しておきましょう。生成AIツールによる代筆や剽窃が確認された場合は不正行為とみなされる旨も募集要項に明記されているため、志望理由書は必ず自分の言葉でまとめる必要があります。
工学部|TOEIC・TOEFLは任意提出、独自の英語筆記試験なし
九州大学工学部の編入学試験(推薦入試)では、英語について独自の筆記試験は課されず、外部試験のスコア提出は任意(推奨)という位置づけです。募集要項では、出願時から過去2年以内に英語能力試験(TOEIC公開テストまたはTOEFL-iBTなど)を受験したことがある者は、編入学願書の所定欄にスコアを記入することとされており、これはあくまで推奨であって必須提出ではありません。
スコアを記入した場合は、試験日当日にスコア証明書の原本を持参し、口頭試問の際に提示することが必須になります。任意提出でありながら、記入した以上は証明書の準備を怠れないという運用である点に注意してください。何点あれば有利になるかという基準は募集要項に明示されておらず、良いスコアを持っている場合に英語力をアピールする材料として使える、という性格の書類です。
工学部推薦入試の令和9(2027)年度入学者向け(令和8(2026)年実施)の日程は、出願期間が令和8年5月18日(月)から5月22日(金)までの5日間、口頭試問を含む試験日が令和8年6月6日(土)(予備日6月7日)、合格発表が令和8年6月29日(月)です。出願期間が短いため、TOEIC等のスコアを提出する場合は早めにスコアを確保し、他の出願書類とあわせて余裕を持って準備しておく必要があります。
学科によって専門科目の出題傾向は「基礎学力型」(機械工学科・航空宇宙工学科など、学部2年生までの基礎学力を問う)と「卒業研究連動型」(材料・応用化学・化学工学・船舶海洋・地球資源システム・建築など、卒業研究テーマに関連する科目を問う)に分かれます。英語のTOEIC対策は上積みできる時間の中で進めつつ、合否の中心となる専門科目・数学の対策に主軸を置くのが工学部志望者の現実的な配分です。
工学部にはもう一つ、融合基礎工学科の「連携教育プログラム特別選抜」という編入学ルートもあります。こちらは推薦入試より約1か月遅い日程で実施され、出願期間は令和8年6月1日(月)から6月16日(火)午後5時まで、出願書類は連携専攻科の事務担当を経由して提出する流れになっています。試験日は令和8年7月10日(金)で、口頭試問が16時30分から実施されます(予備日7月11日)。選抜区分によって出願窓口・日程がまったく異なるため、自分がどちらのルートに該当するかを早い段階で確認しておきましょう。工学部の出願資格・専門科目対策・面接まで詳しく知りたい方は、九州大学工学部の編入試験を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
芸術工学部|全コース共通でTOEICスコアが必須評価科目
九州大学の6学部の中で、TOEICのスコアが最も直接的に合否へ関わるのが芸術工学部です。芸術工学部は福岡市南区の大橋キャンパスに置かれ、「技術の人間化」を理念に掲げる、美術・デザインの感性と工学・情報技術の論理を統合する学部です。編入学試験は環境設計・インダストリアルデザイン・未来構想デザイン・メディアデザイン・音響設計の5コースで実施されており、コースによって専門科目は異なるものの、英語についてはどのコースもTOEIC(Listening & Reading Test)公開テストのスコアで評価するという共通ルールが採られています。
| コース | 扱う主な領域 | 英語以外の主な科目 |
|---|---|---|
| 環境設計コース | 建築・都市・ランドスケープ | 数学・実技・小論文等(コースにより選択) |
| インダストリアルデザインコース | プロダクト・インタフェース・移動体 | 数学・実技等 |
| 未来構想デザインコース | 社会システム・サービス構想 | 小論文等 |
| メディアデザインコース | 映像・情報表現・コンテンツ | 実技・小論文等 |
| 音響設計コース | 音・音響・聴覚設計 | 数学等 |
芸術工学部の英語試験で特に注意したいのは、当日に英語の筆記試験を解くのではないという点です。出願時に提出した成績証明書のスコアがそのまま評価に用いられるため、試験直前になって英語力を伸ばそうとしても間に合いません。締切日から2年以内に受験した公開テストのスコアが必要で、企業や学校単位で受けるIPテストのスコアは認められない点にも注意してください。
志望コースは1つに絞って出願する必要があり、出願後の変更や第2志望は認められません。英語(TOEIC)以外の科目はコースごとに数学中心・実技(鉛筆描画)選択可・小論文選択可など性格が分かれるため、どのコースを受けるかを早期に決め、TOEIC対策と並行してコース別科目の対策を進めることが重要です。TOEICの具体的な配点や合格ラインの目安点数は募集要項・公開情報からは確認できませんでしたが、他学部と異なり英語試験当日が存在しない分、出願までにできるだけ高いスコアを準備しておくほど選択の幅が広がると考えられます。
編入後は本学に2年以上在学し、所属コースの所定単位を修得することで卒業となりますが、出身校での修得状況によっては授業科目の一部が単位認定される仕組みもあります。芸術工学部は工学系のように専門科目の長い記述試験を課す学部とは性格が異なり、英語(TOEIC)・数学(または実技・小論文)という比較的シンプルな学力検査と面接を組み合わせて総合評価する方式です。限られた科目の完成度と、面接での志望理由・学びの接続をどう作り込むかが合否を分けるため、TOEICのスコアメイクだけに集中せず、面接対策も並行して進めておく必要があります。芸術工学部の出願資格・コース別対策・面接まで詳しく知りたい方は、九州大学芸術工学部の編入試験を徹底解説した記事もご覧ください。
理学部・文学部|TOEIC不使用で独自の英語筆記試験が課される学部もある
芸術工学部・法学部とは対照的に、理学部と文学部はTOEICを使わず独自試験で選抜する学部です。TOEIC対策に時間を使いすぎると、本来得点すべき筆記試験対策が手薄になりかねないため、志望する場合は注意が必要です。
理学部の令和8年度編入学試験(物理学科・数学科)は、出願期間が令和7年7月25日(金)から7月31日(木)17時まで、試験日は令和7年9月6日(土)、合格発表は令和7年9月12日(金)です。募集人員は物理学科(物理学コース)が若干名、数学科が5名で、検定料は30,000円です。試験科目は学科によって次のように異なります。
| 学科 | 筆記試験科目 | 英語の位置づけ |
|---|---|---|
| 物理学科(物理学コース) | 物理学(力学・電磁気学・振動波動・熱力学)+英語+口頭試問 | 高校卒業程度の英文読解及び英作文(独自筆記) |
| 数学科 | 微分積分と線形代数の基礎+口頭試問 | 独立した英語科目なし |
物理学科では英語が独立した筆記科目として課されますが、その内容は「高校卒業程度の英文読解及び英作文」であり、TOEICのような資格試験のスコアとは別物です。数学科に至っては募集要項上、独立した英語試験科目自体が明記されておらず、学力検査は数学(微分積分・線形代数)が中心です。理学部志望者にとってTOEICスコアを取得する優先度は他学部より低く、専門科目である物理・数学の対策に時間を集中させるべきだと言えます。
出願資格の面でも理学部は学科ごとに条件が異なります。4年制大学に第2年次以上在学する者からの出願の場合、物理学科志願者は62単位以上、数学科志願者は70単位以上を修得(見込)していることが求められます。同じ理学部内でも学科によって必要単位数が異なる点は見落としやすいポイントで、出願資格を満たせるかどうかは早めに出身校の成績証明書で確認しておくと安心です。
文学部人文学科の編入学(学士入学)は、大学を卒業(見込)した者または学士の学位を取得(見込)した者に限定される点が他学部と異なります(4年制大学在学中の62単位修得ルート等は設けられていません)。試験科目は外国語筆記試験(英語・独語・仏語のうちから1カ国語を選択)+専門科目筆記試験+口述試験の3科目構成で、こちらもTOEIC等の外部試験スコアの提出は求められていません。英語を含む3言語から選べる点も文学部の特徴で、独語・仏語を専門にしてきた志願者は必ずしも英語を選ぶ必要はありません。
文学部人文学科は哲学コース・文学コース・歴史学コース・人間科学コースの4コースに分かれ、コースごとにさらに細かい専門分野(哲学・哲学史、国語学・国文学、日本史学、心理学など)が設定されています。募集はコース単位ではなく専門分野単位で行われ、受入可能数を満たしている分野はその年度の募集対象から外れる仕組みです。志望する専門分野がその年度に募集を行っているかどうかも、出願前に必ず確認すべきポイントになります。なお、確認できた最新の公開資料は令和7年度実施分(2024年出願・2024年8月試験)であり、年度により募集要項の詳細が変わる可能性があるため、出願を検討する際は必ず最新版をご確認ください。
理学部・文学部を志望する場合、TOEICはあくまで自身の英語力を客観的に把握するための指標として活用しつつ、実際の対策時間は募集要項に明記された筆記試験の形式(英作文・外国語選択科目)に合わせて配分するのが合理的です。
経済学部(経済工学科)|推薦編入学での英語外部試験の位置づけ
九州大学経済学部は、経済工学科において第3年次推薦編入学を実施しています。公式サイトでは募集人員10名という情報が確認できるものの、出願資格・試験科目の配点・英語外部試験(TOEIC等)の具体的な扱いや目安スコアについては、公開されている募集要項(抜粋版)がスキャン画像形式でテキスト抽出できず、本記事執筆時点で数値として確認できませんでした。
経済学部志望者は英語外部試験の提出を前提に準備し、詳細は公式サイトで確認してください。他学部の傾向(法学部はTOEIC L&R+S&Wまたは同等資格必須、工学部は任意提出)を踏まえると、経済工学科でも何らかの英語資格スコアの提出を前提に準備しておくのが安全です。募集要項本体を取り寄せるか、経済学部学務課へ問い合わせて確認することをおすすめします。
経済工学科は「経済学」と「工学」を横断する学際的なカリキュラムを特徴とする学科で、数理・統計的な素養と経済分析の両方を学ぶことができます。推薦編入学という区分からも、出身校での成績や専門分野との親和性が重視されると考えられます。TOEIC対策と並行して、志望理由書や成績証明書など出願書類全体の準備を早めに進めておくとよいでしょう。なお、経済学部を扱った既存記事(経済学部の編入試験に関する解説記事)には、他学科のデータが混在している可能性が確認されたため、本記事では数値の引用を避け、公式情報の直接確認を優先することをおすすめします。
経済学系の学部は、統計データの読解や海外文献の参照など、卒業後の進路でも英語力を求められる場面が多い分野です。九州大学経済工学科が具体的にどの水準のTOEICスコアを想定しているかは公表情報からは断定できませんが、大学編入全般における学部系統別の目安として、経済・経営・商学系は600〜730点程度が一つのレンジとして語られることが多いという一般的な相場観があります。これは九州大学固有の基準ではなく大学編入全般の傾向である点に注意しつつ、対策の参考情報として活用してください。
半年で目標スコアに届かせるTOEIC学習法と併願戦略
TOEICのスコアが直接評価される学部(芸術工学部・法学部)を志望する場合、まず取り組みたいのがPart別の弱点把握です。TOEIC L&Rは900点満点のうちリスニング(Part1〜4)とリーディング(Part5〜7)がそれぞれ495点満点で構成されており、公開模試や過去の受験結果からどちらが弱いかを最初に見極めることで、限られた学習時間を効率よく配分できます。半年程度の学習期間であれば、まず語彙・文法の基礎を1〜2か月で固め、その後は問題演習と復習のサイクルを繰り返すのが定石です。
リーディングセクションで伸び悩みやすいのはPart7の長文読解です。設問を先に読んでから本文を読む解き方に慣れておくと、時間内に全問へたどり着きやすくなります。リスニングセクションはPart3・4の会話・説明文で複数の設問に一度に答える形式が中心のため、先読みの練習を繰り返すことがスコアアップの近道です。専門科目の対策と並行してTOEICの学習時間を確保する場合は、通学時間やすきま時間にリスニング音声を聞く、週末にまとめて模試演習を行うなど、生活リズムに合わせた学習計画を立てましょう。
半年間の対策期間を大まかに区切ると、次のような進め方が一つの目安になります。あくまで一般的なモデルケースであり、出発点となる英語力や志望学部の試験方式によって最適な配分は変わるため、自分の状況に合わせて調整してください。
| 期間 | 取り組みの中心 | 目安の学習内容 |
|---|---|---|
| 1〜2か月目 | 基礎固め | 単語・文法の総復習、公開模試で現状スコアを把握 |
| 3〜4か月目 | Part別演習 | 弱点Partを中心に問題演習、リスニングの先読み練習 |
| 5か月目 | 実戦演習 | 本番形式の模試演習を週1〜2回、時間配分の調整 |
| 6か月目 | 仕上げ・出願準備 | 公開テスト受験、スコア証明書の申請・出願書類準備 |
出願締切から逆算してスコア証明書の発行・提出期限を確認しておくことも忘れないようにしましょう。TOEICのスコア証明書は受験後すぐに手元に届くわけではなく、申請から発行までに一定の日数がかかるため、出願直前に受験すると間に合わない可能性があります。
法学部のようにTOEIC Speaking & Writingも必要な場合は、L&Rとは対策の方向性が異なります。S&Wはオンライン試験でスピーキング11問・ライティング8問が出題され、スピーキング・ライティングそれぞれ0〜200点、合計0〜400点で評価されます。L&Rが読む・聞く力を測るのに対し、S&Wは話す・書くというアウトプットの力を測るため、対策の方法論自体が異なります。設問形式ごとにある程度決まった解答の型(音読、写真描写、応答問題、Eメール作成、意見陳述など)を身につける練習が有効で、独学では対策の方向性が掴みにくい分野でもあります。S&Wは受験機会がL&Rより少ないため、出願を検討し始めた時点で早めに受験日程を確保しておくことが重要になります。
併願戦略の面では、TOEICのスコアは九州大学だけでなく他大学の編入学試験でも広く活用できます。同じ九州・中国地方の国公立大学でも、英語をTOEIC・TOEFLのスコア判定で評価し独自の英語筆記試験を課さない大学は少なくありません。高いスコアを1つ確保しておけば、複数校の出願に使い回せる可能性があるため、志望校が固まりきっていない段階でも早めにTOEIC対策を進めておく価値があります。学部系統別のTOEIC必要スコアの一般的な目安をより広く知りたい方は、大学編入にTOEICは何点必要かを学部系統別に解説した記事もあわせてご確認ください。
一方で、理学部・文学部のように独自の英語筆記試験が課される学部を第一志望としつつ、TOEICを使う大学を併願先に据える場合は、TOEIC対策と英作文・外国語選択科目対策の両方を並行して進める必要があります。優先順位を決める際は、第一志望校の配点・出題形式を軸に学習時間を配分し、併願校のTOEIC対策は隙間時間で並走させるのが現実的なバランスです。
よくある質問(FAQ)
九州大学の編入学試験は廃止されたのですか?
いいえ、廃止されていません。文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部の6学部で、直近の公式募集要項において3年次編入学試験(文学部は学士入学)の実施が確認できます。ただし学部・学科によっては募集人員が「若干名」と少数に絞られていたり、年度により実施の有無が変わる可能性があるため、志望学部が最新年度も実施予定かどうかは出願前に必ず公式サイトで確認してください。医学部・薬学部・農学部・教育学部など、今回確認できた6学部以外では3年次編入学試験の実施自体が確認できなかったため、これらの学部を志望する場合は編入学以外の入学ルートを検討する必要があります。
九州大学編入で全学部共通のTOEIC必要スコアはありますか?
全学部共通の基準はありません。TOEICのスコアをそのまま評価に使うのは芸術工学部と法学部(選択肢の一つ)に限られ、理学部・文学部はTOEICを使わず独自の英語筆記試験を課します。工学部はTOEIC・TOEFLの提出が任意で指定スコアもありません。志望学部ごとに扱いが異なる点を必ず確認してください。
TOEIC L&Rだけでなく、TOEIC S&Wも必要な学部はありますか?
法学部が該当します。法学部はTOEICを選択する場合、Listening & ReadingとSpeaking & Writingの両方の成績提出が求められます。TOEFL iBT・英検(1次2次両方)・IELTSでも代替できるため、S&Wの受験機会が確保しづらい場合は他の資格試験も検討しましょう。
TOEICのスコアを持っていない場合、九州大学編入は受けられませんか?
志望学部によります。理学部・文学部はTOEICを使わず独自の英語筆記試験で選抜するため、TOEICスコアがなくても出願できます。工学部もTOEIC等の提出は任意なので、スコアがない状態でも出願自体は可能です。一方、芸術工学部と法学部はTOEIC(または代替の英語資格)のスコア提出が前提となるため、出願を検討する時点でスコアを確保しておく必要があります。志望学部がまだ固まっていない段階であれば、選択肢を狭めないためにも早めにTOEICを一度受験しておくことをおすすめします。
TOEICスコアは何年以内のものが有効ですか?
芸術工学部・工学部・法学部のいずれも、出願締切日(または願書受付期間の最終日)から過去2年以内に受験したスコアを求めています。学部によって基準日の数え方が異なる場合があるため、有効期限ぎりぎりのスコアを使う場合は必ず最新の募集要項で締切日を確認してください。「2年以内」という条件は多くの大学編入試験に共通する目安ですが、大学によっては1年半や2年半など微妙に異なる基準を設けている場合もあるため、併願校がある場合は1校ずつ有効期限を確認しておくと安心です。
TOEIC IPテストのスコアは使えますか?
芸術工学部の募集要項では、公開テストのスコアが必要でIPテストのスコアは不可と明記されています。他学部でも同様に公開テストのスコア証明書原本の提出を求める傾向があるため、学内や職場で受けるIPテストしか受験したことがない場合は、公開テストの受験を検討してください。IPテストは学校や企業単位で申し込む団体特別受験制度で、結果が個人の成績として公的に証明されにくいことが、多くの大学で編入学出願に使えない理由とされています。志望校の出願要件を確認する際は、単に「TOEICを受けたことがあるか」だけでなく、「公開テストかIPテストか」まで区別して確認しておくと安心です。
英語筆記試験とTOEIC、どちらの対策を優先すべきですか?
志望学部が芸術工学部・法学部であればTOEIC(または代替資格)対策を優先し、理学部・文学部であれば独自の英語筆記試験(英作文・外国語選択科目)の対策を優先するのが合理的です。工学部志望の場合は専門科目・数学の対策を主軸にしつつ、余裕があればTOEICのスコアメイクも並行して進めるとよいでしょう。
併願する場合、TOEICスコアは他大学にも使い回せますか?
多くの大学が過去2年以内の公開テストスコアを有効としているため、1つの高いスコアを複数校の出願に使い回せる可能性があります。ただし大学によって有効期限の起算日や、L&RのみかS&Wも必要かといった条件が異なるため、併願校ごとの募集要項を個別に確認したうえでスコアの使い回しが可能かを判断してください。
まとめ|九州大学編入TOEIC対策
九州大学の編入学試験におけるTOEICの扱いは、学部によって大きく異なります。同じ「九州大学 編入 TOEIC」というキーワードで検索しても、志望学部が芸術工学部なのか理学部なのかによって、調べるべき情報も対策すべき内容もまったく別物になるという点が、この大学の編入学試験を理解するうえで最も重要なポイントです。最後に本記事の要点を整理します。
- 九州大学で3年次編入学(文学部は学士入学)を実施しているのは文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部の6学部
- TOEICのスコアが直接評価に使われるのは芸術工学部(全コース共通・提出必須)と法学部(TOEFL・英検・IELTSとの選択肢の一つ、L&R+S&Wの両方必要)
- 工学部はTOEIC・TOEFLの提出が任意(推奨)で、指定スコアはなく当日の英語筆記試験も課されない
- 理学部(物理学科・数学科)と文学部(人文学科)はTOEICを使わず、独自の英語筆記試験(または英語試験なし)で選抜する
- 経済学部(経済工学科)は英語外部試験の提出が求められると考えられるが、詳細は公式募集要項での確認が必須
- 法学部の英語力の目安は「英検2級相当以上」と募集要項に明記されており、TOEICの具体的な点数指定はどの学部も基本的に示されていない
- 志望学部が定まったら、TOEIC対策と専門科目・英語筆記試験対策の時間配分を、その学部の試験方式に合わせて早期に決めることが重要
九州大学は学部ごとに編入学試験の性格が大きく異なるため、「TOEICで何点取ればよいか」という問いへの答えも、志望学部を決めない限り定まりません。まずは自分が受験する学部の英語試験方式を正確に把握し、TOEICのスコアメイクに時間を割くべきか、独自の英語筆記試験対策に時間を割くべきかを早い段階で見極めましょう。
特に、TOEICを使わない学部(理学部・文学部)を志望しているにもかかわらずTOEIC対策ばかりに時間を使ってしまう、逆にTOEICが必須の学部(芸術工学部・法学部)を志望しているのにスコア取得を後回しにしてしまう、といったミスマッチは避けたいところです。出願資格・試験科目・英語試験方式の3点を早期にセットで確認し、残りの準備期間から逆算した学習計画を立てることが、限られた時間で合格に近づく最短ルートになります。出願資格や試験科目の詳細まで含めて全体的な対策の進め方に不安がある場合は、大学編入専門のスプリング・オンライン家庭教師のように、学部ごとの試験傾向を踏まえて指導できる専門の対策を活用するのも一つの方法です。独学での情報収集に限界を感じたときは、早めに相談してみることをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



