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法政大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

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法政大学の編入学試験で提出する志望理由書は、実はごく一部の学科でしか求められません。2026年度編入学試験要項(2026年4月入学、2025年11月実施)の出願書類一覧を確認すると、「志望理由書」の提出が必須なのは理工学部の機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科(2年次)の志願者のみです。グローバル教養学部(2年次)には「学修計画書」という別名称の書類がありますが、法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・キャリアデザイン学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部の志願者には、志望理由書に相当する書類はそもそも出願書類として求められていません。

つまり「法政大学 編入 志望理由書」というキーワードで検索してたどり着く人の多くは、実際には志望理由書を書く必要がない学部を受けようとしている可能性があります。同じ理工学部の中でも、機械工学科は志望理由書が必要な一方、経営システム工学科は数学外部試験のスコアのみで判定され志望理由書の提出対象に含まれていません。この違いを知らずに準備を進めると、本当に必要な対策(論文試験や英語外部試験の準備)が手薄になってしまうおそれがあります。

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この記事では、法政大学の公式入学試験要項(2026年度)の一次情報にもとづき、志望理由書・学修計画書が必要な学部・学科を正確に整理したうえで、それぞれの書き方と、志望理由書がない学部を受ける場合に何を準備すべきかを解説します。あわせて、添削で見るべきチェックポイントと評価を下げるNG例、面接・筆記試験と連動させる準備の進め方も紹介します。

そもそも編入学試験の志望理由書とは、なぜその大学・学部・学科を選び、編入後に何を学びたいかを大学側に伝えるための書類のことです。法政大学のように学部・学科ごとに出願書類の設計が大きく異なる大学では、まず自分が受ける学部・学科にそもそも志望理由書(またはそれに相当する書類)があるのかどうかを正確に把握することが、対策の出発点になります。

法政大学の編入学試験は募集学部が多岐にわたり、学部・学科ごとに募集人員も「若干名」から2桁までさまざまです。書類選考を中心とする学部・学科では、志望理由書(学修計画書)という限られた分量の書類の中で、これまでの学びの蓄積と法政大学でしか実現できない学びを具体的に接続できるかどうかが、合否を分ける重要な要素になります。学部・学科ごとの制度の違いを正しく理解したうえで、計画的に準備を進めていきましょう。

本記事は、複数学部・学科を併願しようと考えている人にも役立つように、まず全体像を整理してから学部・学科別の詳細に進む構成にしています。すでに志望学部・学科が決まっている人は、該当する章から読み進めても内容をひととおり理解できるように、各章をできるだけ独立した形でまとめています。

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目次

法政大学編入で「志望理由書」が必要な学部・学科・不要な学部

法政大学の編入学試験は、法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・人間環境学部(社会人RSPのみ)・キャリアデザイン学部・グローバル教養学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部・理工学部・生命科学部(2026年度は実施なし)と、非常に多くの学部で実施されています。2026年度編入学試験要項の出願書類一覧を学部・学科別に整理すると、次の表のようになります

学部・学科志望理由書・学修計画書選考方法の中心
理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)2年次志望理由書が必須筆記試験なし。出願書類+面接(口頭で理系基礎素養を確認)
理工学部(経営システム工)2年次不要(数学外部試験スコアのみ)筆記試験なし・面接なし。書類審査のみ
グローバル教養学部2年次「学修計画書」が必須書類審査(対象者のみ英語オンライン面接)
法・文・経営・国際文化・キャリアデザイン・社会・現代福祉・スポーツ健康学部不要論文(筆記)+英語外部試験スコアが中心

この違いが生まれる理由は、学部・学科ごとの選考方法の設計そのものが異なるためです。理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)とグローバル教養学部は、いずれも筆記試験を行わず出願書類を中心に合否を判定する方式を採用しており、志望理由書(または学修計画書)がその出願書類の柱になっています。一方、法学部・文学部・経営学部など多くの学部は、専門分野に関する論文(論述)試験と、英語は外部試験のスコアのみで判定する組み合わせが選考の中心で、志望理由書という書面での評価を組み込んでいません。

また、理工学部は学科によっても出願書類が異なる点に注意が必要です。機械工学科は志望理由書に加えて数学外部試験(実用数学技能検定準1級)のスコアも必要ですが、経営システム工学科は志望理由書の提出対象に含まれず、数学外部試験のスコアのみで判定されます。同じ理工学部を志望する場合でも、学科によって準備すべき出願書類がまったく違うということです。理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)の3年次編入学試験は指定校推薦のみの実施で、一般公募の編入学試験は行われていません。3年次での理工学部編入を検討している人は、この点も踏まえて出願先を検討する必要があります。理工学部に限らず、法政大学の編入学試験は学部・学科ごとに独立した制度として運用されているため、「法政大学の編入学試験」とひとまとめに調べるのではなく、必ず志望する学部・学科ごとの要項を個別に確認する姿勢が欠かせません。要項は法政大学入試情報サイトで毎年度更新されるため、ブックマークしておき、出願期に近づいたら改めて最新版を確認する習慣をつけておくと安心です。

自分が受ける学部・学科にそもそも志望理由書があるのかを確認しないまま準備を始めると、必要のない書類の作成に時間を割いてしまったり、逆に必要な学部で対策が手薄になったりします。次の章から、学部・学科別に具体的な準備の仕方を見ていきます。

出願方法とスケジュール

志望理由書の有無は学部・学科ごとに異なりますが、出願方法そのものは全学部で共通しています。法政大学の編入学試験は、出願者全員がインターネット出願システム(52school.com)を利用し、出願期間中に「インターネット出願登録」「入学検定料の支払い」「出願書類の郵送(出願期間最終日の当日消印有効)」をすべて完了する必要があります。インターネット出願登録を行っただけでは出願手続完了とならず、すべての書類が大学に到着した時点で出願手続完了となる点に注意してください。志望理由書・学修計画書のような志願者記載書類も、この郵送書類の一部として提出します。

参考までに、2026年度(2026年4月入学)のスケジュールは次のとおりです。

手続き期間・日時
出願期間2025年9月22日〜10月3日
受験票印刷開始2025年11月4日
試験日2025年11月9日
合格発表2025年11月18日
入学手続期間2025年11月18日〜11月27日

入学検定料は35,000円で、別途サービス利用料1,100円がかかります。原則として一旦納入した入学検定料は返還されません。2027年度(2027年4月入学)の日程は本記事執筆時点では確認できていないため、必ず法政大学入試情報サイトで最新の要項を確認してください。志望理由書・学修計画書を含む出願書類一式は、出願期間内に確実に大学へ到着させる必要があるため、締切間際の郵送は避け、余裕を持って発送することをおすすめします。

受験資格の共通ルール

志望理由書の有無だけでなく、受験資格そのものも学部によって細部が異なります。共通の受験資格としては、2年次は大学に1年以上在学し卒業要件外科目を除き30単位以上を修得(見込みを含む)している者、短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者などが対象です。3年次は大学に2年以上在学し60単位以上を修得(見込みを含む)している者、短期大学の卒業(見込み)者などが対象になります。専修学校の専門課程や高等学校専攻科の修了者も、学部によっては出願可能ですが、その場合は「編入学基礎資格証明書」という本学指定書式の提出が別途必要です。国際文化学部のみ、学士の学位を有し学部指定の英語外部試験基準を満たす者に限定されるという独自の受験資格が設定されています。志望理由書の内容を考える前に、まず自分がその学部・学科の受験資格を満たしているかを正確に確認しておきましょう。現在外国の大学・短期大学に在学している、またはこれを退学・卒業した人は、出願前に別途「受験資格確認」の手続きが必要で、確認期限までに必要書類を郵送しなければ出願自体が認められません。国内の大学・短期大学に在学・卒業している人はこの確認は不要ですが、手続きの要否を勘違いしたまま出願準備を進めないよう、早い段階で自分がどちらに該当するかを確認しておくと安心です。

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理工学部(機械・電気電子・応用情報・創生科)の志望理由書の書き方

志望理由書の出願書類としての位置づけ

理工学部の機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科(2年次)は、筆記試験を行わず、提出された出願書類(志望理由書・英語外部試験のスコア等)をもとに判定する選考方式です。志望理由書は単なる添え物ではなく、合否を左右する中心的な書類として扱われます。試験当日は面接のみが実施され、その面接の中で口頭にて数学を含む理系基礎素養が確認されます。つまり、志望理由書の内容と面接での受け答えの一貫性が、そのまま評価に直結する試験だと考えてよいでしょう。

経営システム工学科との違い

同じ理工学部でも、経営システム工学科は志望理由書の提出対象に含まれておらず、数学外部試験(実用数学技能検定準1級、2023年4月以降受験のものに限る)のスコアのみで判定されます。試験当日の面接も行われません。経営システム工学科を志望する場合は、志望理由書ではなく数学外部試験のスコア取得に対策の重点を置く必要があります。学科を併願することはできないため、機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科と経営システム工学科のどちらを志望するかによって、準備すべきものがまったく異なる点を出願前に必ず確認してください。

構成の型

理工学部の志望理由書の設問形式は、要項・出願ガイダンス上では詳細な字数指定が公開されていません(インターネット出願システム上の入力画面で案内される可能性があるため、出願登録時に必ず確認してください)。字数指定の有無にかかわらず、これまでの学びの中で理系分野への関心が具体化した経緯、その学科でなければ学べない理由、編入後に取り組みたい研究・課題という3要素を軸に組み立てると、口頭試問形式の面接にもつなげやすい文章になります。面接で理系基礎素養を口頭確認されることを前提に、志望理由書の内容と実際の学力レベルに矛盾がないようにすることも重要です。

例文

「私は現在、高等専門学校の電気電子工学科でアナログ回路設計を学ぶ中で、回路シミュレーションと実機の挙動の差異に強い関心を持つようになりました。貴学理工学部電気電子工学科では、実験科目とシミュレーション演習が体系的に組み合わされており、理論と実践を往復しながら学べる環境に魅力を感じています。編入後は、電源回路のノイズ対策をテーマに、シミュレーションと実測の両面から検証する研究に取り組み、将来は電子機器メーカーで回路設計に携わりたいと考えています。」というように、現在の学び・大学を選ぶ理由・編入後の課題を1本の線でつなぐことを意識してください。面接では、この志望理由書の内容をもとに、電気回路や数学の基礎的な口頭試問が行われる可能性があるため、書いた内容に関連する基礎知識は必ず復習しておきましょう。

単位認定と進級要件

理工学部は学科ごとに体系的・系統的にカリキュラムが構成されており、学科独自の実験・実習科目も多く設置されています。単位認定を受けたうえで履修上限に近い単位数を登録しても、進級要件を満たせず次の学年に進級できないことがあると要項に明記されています。編入年次より下の学年の科目を履修しなければならない場合もあります。志望理由書の「編入後のビジョン」に卒業までの年数を書く場合は、こうした進級要件の厳しさを踏まえた、無理のない計画になっているかを確認してください。単位認定については、現在在籍している(または過去に在籍していた)大学・短期大学の学部・学科・専攻が志願学部と同系統でない場合、認定単位数が不足しやすい点にも注意が必要です。3年次の受験資格を満たしている場合でも、あえて2年次に編入したほうが余裕を持って履修できるケースもあります。単位認定の基準に関する個別の問い合わせには応じてもらえないため、要項の記載内容をもとに自分で見込みを立てておくことが大切です。

学科によって変わるエピソードの見せ方

理工学部は機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科と、学科ごとに学びの性質が異なります。志望理由書のきっかけ・原体験を選ぶ際は、学科の学び方の特性に合わせてエピソードの見せ方を調整すると効果的です。実験を重視する学科であれば仮説を検証したプロセスを、実装を重視する学科であれば手を動かして何かを作った経験を中心に据えると、学科の学び方と自分の適性が結びついた文章になります。創生科学科のように複数の専門領域を横断する学科を志望する場合は、単一分野の深掘りだけでなく、分野を横断して物事を捉えた経験があれば、それも積極的に盛り込むとよいでしょう。

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グローバル教養学部の「学修計画書」の書き方

学修計画書とは何か

グローバル教養学部(2年次)の出願書類には、志望理由書ではなく「学修計画書」という名称の書類があります。名称は異なりますが、これまでの学びと編入後の学修計画を書面で伝えるという性質は志望理由書と共通しています。グローバル教養学部は筆記試験を行わず「書類審査(対象者を指定して英語でのオンライン面接を行う場合がある)」で選考するため、学修計画書は理工学部の志望理由書と同じく、合否を左右する中心的な書類です。出願にあたっては、TOEFL iBT 85点以上またはIELTS 6.5以上の英語外部試験スコアの提出も必須です。

進級要件の厳しさを踏まえた学修計画

グローバル教養学部は、各年次の進級要件が厳しく規定されている学部です。1年次に履修する100番台の基礎科目は、教育・哲学・心理学/芸術・メディア・社会学/経営学・経済学・IT/国際関係論・政治学・観光学/言語学・文学という5つの科目群に分けられており、各科目群から4単位以上の履修が卒業要件として定められています(選択必修科目)。前籍でこれらの科目群と同類の科目を修得していない、あるいは少ない場合、2年次編入学者は3年間で卒業できない可能性があると要項に明記されています。学修計画書では、こうした進級要件を踏まえたうえで、在学中に何をどの順序で学ぶかという現実的な計画を示すことが評価につながります。

例文

「私は現在、大学で国際関係学を専攻し、多国籍企業の意思決定プロセスに関心を持っています。貴学グローバル教養学部では、全授業が英語で行われる環境の中で、国際関係論・政治学・観光学の科目群を軸にしながら、経営学・経済学・ITの科目群も横断的に学べる点に魅力を感じています。編入後は、前籍で修得した国際関係学の知識を基盤としながら、選択必修科目群をバランスよく履修し、3年次のSeminarでは多国籍企業のガバナンスをテーマにした研究に取り組みたいと考えています。」のように、前籍での学びと選択必修科目群への接続を具体的に示すのがグローバル教養学部特有のポイントです。全授業が英語で行われる学部である以上、学修計画書自体も英語力の高さが伝わる構成・表現を意識するとよいでしょう。

英語外部試験スコアの基準

グローバル教養学部は、現在の大学・短期大学の所在地に関係なく、全ての受験生がTOEFL iBT 85点以上またはIELTS 6.5以上のスコアを提出する必要があります。この基準は、他の多くの学部で採用されている英語外部試験の基準よりも高めに設定されている点が特徴です。学修計画書の内容がどれだけ優れていても、英語外部試験のスコア基準を満たしていなければ出願自体ができません。学修計画書の準備と並行して、余裕を持ったスケジュールでスコアメイクに取り組む必要があります。また、英語以外の言語による科目は40単位を超えて認定できないという単位認定上の制約もあるため、学修計画書に多言語学習への意欲を書く場合は、この制約と矛盾しない範囲で計画を立てましょう。

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志望理由書・学修計画書がない学部を受ける場合の準備

論文試験・英語外部試験が中心の選考

法学部・文学部(哲・日本文・史・地理・心理)・経営学部・国際文化学部・キャリアデザイン学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部は、志望理由書・学修計画書のいずれも出願書類として求められていません。これらの学部の選考は、専門分野に関する論文(論述)試験が中心で、英語は多くの学部で外部試験のスコアのみによる判定となり、当日の筆記試験はありません。たとえば法学部は「法学・政治学に関する基礎的な論述試験(志望学科の問題を選択)」、経営学部は「経営・会計・経済の3分野から2分野を選択して解答する論文」というように、学部ごとに専門分野の論述試験が課されます。文学部のうち英文学科のみ、英語の文章を用いた論理的読解力・思考力を問う論文試験と面接が実施されます。

面接の有無は学部によって異なる

面接の実施有無も学部によって異なります。文学部(英文学科)は2年次・3年次とも筆記試験合格者(第1次合格者)に面接が課され、経営学部・理工学部(経営システム工学科除く)は受験資格を有する出願者全員に面接が課されます。一方、法学部は面接が実施されません。「志望理由書がない=志望動機を考えなくてよい」わけではありません。論文試験の答案や面接での受け答えに、志望動機の明確さが自然と反映されるという点は、理工学部・グローバル教養学部と変わりません。

志望動機を言語化しておく意義

志望理由書のような提出書類がない学部を受ける場合でも、志望動機を一度文章として言語化しておくことには大きな意味があります。論文試験の答案に一貫した問題意識を反映させやすくなるほか、面接が実施される学部・学科であれば、その場で慌てず具体的に説明できるようになります。次の章で紹介する4パート法は、こうした学部を受ける人が、口頭説明用のメモや論文試験対策の軸を作る際にもそのまま応用できます。

学部別の論文試験の傾向

志望理由書がない学部を受ける場合、論文試験の傾向を事前に把握しておくことが実質的な志望動機対策になります。2年次・3年次の試験科目を整理すると、次のようになります。

学部論文試験の内容英語
法学部法学・政治学に関する基礎的な論述(志望学科の問題を選択)外部試験スコアのみで判定
文学部(英文学科)英語の文章を用いた論理的読解力・思考力を問う試験外部試験スコアのみで判定
文学部(哲・日本文・史・地理・心理)志望学科の専門分野に関する論文外部試験スコアのみで判定
経営学部経営・会計・経済の3分野から2分野を選択して解答外部試験スコアのみで判定
国際文化学部(3年次)課題文を読んで日本語で論述外部試験スコアのみで判定

論文試験のテーマは学部・学科ごとに固定されているため、志望する学部の過去の出題傾向を把握し、関連分野の基礎知識を体系的に整理しておくことが、志望理由書がない分の実質的な対策になります。

単位認定の仕組みも学部によって異なる

志望理由書がない学部でも、編入後の単位認定の仕組みを理解しておくことは重要です。法学部は2年次編入で42単位まで、3年次編入で64単位まで(うち44単位はILAC科目として一括認定)という基準があります。経営学部は2年次・3年次とも単位を一括認定する方式(ILAC100番台・200番台の各1〜3群以外は個別認定)、国際文化学部は編入学時にILAC科目46単位・自由科目20単位を一括認定する方式です。一括認定される単位が多い学部ほど、前籍での学びの内容にかかわらず一定の単位が保証されやすい反面、個別認定が中心の学部では、前籍の学部・学科との系統の近さが単位認定数に直結します。論文試験の準備と並行して、自分の前籍がどの程度単位認定されそうかも把握しておくと、編入後の学修計画がより現実的になります。単位認定の基準に関する個別の問い合わせには大学側が応じない方針のため、要項に記載された基準表をもとに、自分でおおよその見込みを試算しておくことをおすすめします。

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評価される志望理由書の構成の型(4パート法)

理工学部・グローバル教養学部のように志望理由書(学修計画書)がある学部・学科を受ける場合、「結論→きっかけ・原体験→この学部・学科でなければならない理由→編入後のビジョン」という4パートの型で組み立てると、限られた分量の中でも評価される文章になります。この型は、志望理由書がない学部の志願者が口頭説明用のメモを作る際にも応用できます。

パート書く内容分量の目安
1. 結論志望理由を最初の1〜2文で要約する全体の1割程度
2. きっかけ・原体験関心を持つに至った具体的なエピソード全体の3割程度
3. この学部・学科でなければならない理由カリキュラムや科目群との接続全体の4割程度
4. 編入後のビジョン取り組みたい学修・研究、卒業後の展望全体の2割程度

1. 結論を最初に示す

冒頭でいきなりエピソードから始めるのではなく、「私が法政大学〇〇学部(学科)を志望する理由は、〜だからです」と結論を先に示します。理工学部・グローバル教養学部はいずれも書類中心の選考のため、審査担当者が短時間で要点を把握できる書き出しが重要です。

2. きっかけ・原体験を一つに絞る

結論の背景にある具体的なきっかけを書きます。授業での学び、実習・研究室での経験、高専・短大での特定の科目との出会いなど、抽象論ではなく固有のエピソードを一つに絞って掘り下げると説得力が増します。複数のエピソードを詰め込むと一つひとつが薄くなるため、最も語れるエピソードに絞り込むことがポイントです。エピソードを選ぶ際は「印象に残っている出来事」ではなく、その後の学習行動が実際に変わったきっかけを基準に選ぶと、単なる感想で終わらない志望理由になります。理工学部志望者であれば、授業をきっかけに関連分野を自主的に調べた、実験で得た結果を独自に考察してみた、といった行動の変化まで書けると説得力が増します。

3. 法政大学でなければならない理由を具体化する

ここが最も差がつくパートです。「知名度が高いから」「都心にあるから」といった一般論ではなく、志望学部・学科のカリキュラムの固有の特徴と、自分の関心をどう接続できるかを具体的に書きます。理工学部であれば実験・演習科目の構成、グローバル教養学部であれば5つの科目群を横断する学びの体系など、他大学と比較したときの固有性に触れると効果的です。

固有性を見つけるコツは、志望学部・学科のシラバスや教員紹介のページまで目を通すことです。授業科目の名称だけでなく、担当教員の研究テーマまで具体的に把握しておくと、「〇〇分野を専門とする教員のもとで学びたい」という一段階踏み込んだ理由づけができます。パンフレットに書かれている抽象的な言葉をそのまま引用するのではなく、自分の関心と重なる部分を自分の言葉で言い換えることが、テンプレート的な印象を避ける最大のポイントです。

4. 編入後のビジョンを現実的に描く

編入後に取り組みたい学修・研究を具体的に述べ、可能であれば卒業後の進路にも一文で触れます。進級要件が厳しい学部・学科では、単位認定の状況を踏まえた現実的な学修計画を示すと評価されやすくなります。壮大すぎる目標よりも、在学中に無理なく取り組める規模の課題を具体的に示すほうが、誠実な印象を与えます。

分量配分と時間配分の考え方

上記の表のとおり、結論に1割、きっかけ・原体験に3割、この学部・学科でなければならない理由に4割、編入後のビジョンに2割という配分を目安にすると、最も差がつく「この学部・学科でなければならない理由」に十分な分量を割きながら、全体のバランスも保てます。執筆の時間配分も同様で、学部・学科固有の理由を書く準備(カリキュラム調査)に最も時間をかけるべきです。まず4パートの箇条書きで構成メモを作り、それぞれの分量配分を決めてから肉付けしていくと、書き直しの手戻りを減らせます。理工学部・グローバル教養学部のように文字数指定が公開されていない書類では、この配分比率をもとに全体のボリュームを自分で設計する必要があります。

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添削で見るべき5つのチェックポイント

志望理由書(学修計画書)を書き終えたら、次の5つの観点で見直してください。これは自分自身での添削でも、第三者に依頼する場合でも共通のチェックリストとして使えます。

チェック項目見るべきポイント
1. 一般論・抽象論他大学にも当てはまる表現になっていないか
2. 学部・学科固有の理由大学名・学部名を入れ替えても成立してしまわないか
3. 編入後の学修計画科目名・研究テーマまで具体的に書けているか
4. 単位認定・進級要件厳しい進級要件と矛盾していないか
5. 面接との一貫性面接で深掘りされても答えられる内容か

1. 一般論・抽象論になっていないか

「都心にキャンパスがある」「幅広い分野を学べる」といった、どの大学にも当てはまる表現だけで構成されていないかを確認します。抽象的な言葉は、具体的なエピソードや固有名詞(科目名・演習名・科目群の名称)に置き換えられないか見直しましょう。文章全体を読み返して、抽象的な形容詞(素晴らしい・魅力的な・充実した、など)がどれくらいの頻度で登場しているかを数えてみるのも簡便なチェック方法です。形容詞の代わりに具体的な事実・数値・固有名詞で説明できないかを常に自問する癖をつけておくと、添削で指摘される回数が減っていきます。

2. 学部・学科固有の理由になっているか

志望理由書の学部・学科名部分を別の大学の学部名に入れ替えても成立してしまう文章になっていないかを確認します。理工学部の学科構成、グローバル教養学部の科目群制度など、法政大学ならではの要素に必ず触れているかをチェックしてください。実際に文章中の大学名・学部名を他大学のものに置き換えて読んでみて、違和感なく成立してしまうようであれば、法政大学固有の理由づけがまだ弱い証拠です。併願を検討している大学があるなら、その大学の志望理由書と読み比べて内容が重複していないか確認するのも有効な方法です。

3. 編入後の学修計画が具体的か

「一生懸命勉強したい」のような意欲の表明だけで終わっていないか、どの科目・研究テーマに取り組むのかまで具体的に書けているかを確認します。具体性は志望理由書・学修計画書の説得力を左右する最大の要素です。

4. 単位認定・進級要件を踏まえた現実的な計画か

理工学部・グローバル教養学部とも、進級要件が厳しく規定されており、認定単位数が少ない場合は1年間で次の学年に進級できないことがあります。編入後のビジョンが、こうした進級要件と矛盾していないかを確認してください。「在学中に資格も取得したい」「留学もしたい」といった複数の目標を詰め込みすぎると、限られた在学期間では実現が難しい計画に見えてしまうことがあります。優先順位をつけて、在学期間内に無理なく達成できる範囲に絞り込むことが、現実的で説得力のある計画につながります。

5. 面接で深掘りされても答えられる内容か

理工学部は面接で口頭による理系基礎素養の確認が、グローバル教養学部は対象者に英語オンライン面接が行われる場合があります。志望理由書・学修計画書に書いた内容は、面接で必ず自分の言葉で説明できる範囲にとどめておく必要があります。書き上げた直後は自分の文章に思い入れが強くなり、客観的な視点で読み返すことが難しくなりがちです。理想的には、書き終えてから1〜2日置いてから読み返すか、この5つのチェックリストと照らし合わせながら確認する方法をおすすめします。

添削を依頼するタイミング

5つのチェックポイントを自分で確認したあとは、必ず第三者に読んでもらう工程を挟んでください。執筆直後の自己添削だけでは、抽象的な表現に自分で気づきにくいためです。目安としては、構成メモの段階で一度、初稿を書き終えた段階で一度、提出直前でもう一度と、少なくとも2〜3回は第三者の目を通すサイクルを設けると、抽象論やテンプレート的な表現を客観的に洗い出しやすくなります。理工学部志望者は理系分野に詳しい人に、グローバル教養学部志望者は英語表現に詳しい人にも読んでもらうと、専門用語や英語表現の的確さも確認できます。学校の先生や予備校の講師など、編入試験に詳しい第三者に依頼できる環境があれば、積極的に活用することをおすすめします。

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評価を下げるNG例と改善例

ここでは、添削の現場でよく見られる評価を下げてしまいがちな5つのパターンを、改善例とあわせて紹介します。

NG例1: 抽象的な志望理由

「法政大学は都心にあり、多様な学部が揃っているため志望しました。」という文章は、どの学部・学科にも当てはまってしまい、審査担当者に何も伝わりません。改善例としては、「貴学理工学部電気電子工学科では、3年次から回路設計と組込みシステムを横断する演習科目が設置されており、これは私が高専で学んできた回路設計の知識を実装レベルまで深める上で最適な環境だと考えています」のように、学部・学科固有の教育内容に接続させます。

NG例2: 他大学にも使い回せる文面

複数の大学に出願する場合、テンプレート化した文章の大学名だけを差し替えて提出してしまうケースがあります。しかし審査担当者は多くの出願書類を見ているため、こうした使い回しは見抜かれやすいものです。学部・学科ごとにカリキュラムを調べ直し、固有の理由を書き加えるひと手間が必要です。

NG例3: 進級要件・単位認定の勘違い

「編入後は順調に単位を積み上げ、2年間で卒業したい」と書いたものの、進級要件を満たせず実際には留年してしまう、という食い違いが生じるケースがあります。理工学部・グローバル教養学部とも進級要件が厳しく規定されているため、志望理由書・学修計画書を書く前に、自分の前籍での修得単位がどの程度認定されそうかを大まかにでも把握しておくと、こうした矛盾を避けられます。前籍の学部・学科が志望学部・学科と系統が異なる場合は、特に単位認定数が不足しやすい傾向があるため、余裕を持った学修計画にしておくことをおすすめします。

NG例4: 面接で答えられない誇張表現

志望理由書の内容を盛りすぎてしまい、面接で理系基礎素養を口頭確認された際に具体的に答えられなくなるケースです。理工学部の面接では口頭試問形式で基礎知識が問われるため、志望理由書に書いた内容は必ず自分の言葉で、かつ実際の学力レベルで説明できる範囲にとどめておく必要があります。背伸びした表現よりも、等身大の言葉で具体的に語れる内容のほうが、結果的に評価されやすくなります。

NG例5: 経営システム工学科と混同した準備

理工学部の情報を調べる際、機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科向けの「志望理由書が必要」という情報と、経営システム工学科向けの「志望理由書は不要・数学外部試験のみ」という情報を混同してしまうケースが見られます。理工学部と一括りにせず、志望する学科ごとの出願書類を個別に確認することが、無駄な準備を避けるうえで重要です。

NG例6: 根拠のない数値・実績の記載

「貴学は編入学の実績が豊富で、多くの卒業生が活躍している」のように、裏付けのない数値や実績を書いてしまうケースもあります。募集人員は学部によって「若干名」から2桁までさまざまですが、試験制度別・学科別の内訳は公表されていません。確認できない情報は、伝聞ではなく自分の実体験や具体的な学びの内容に置き換えて表現することをおすすめします。大学案内・公式サイト・要項といった一次情報を出典として使う習慣をつけておくと、こうした誤りを防ぎやすくなります。

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志望理由書・学修計画書と面接・筆記試験を連動させる準備法

理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)とグローバル教養学部は、志望理由書・学修計画書の提出だけで終わりではなく、面接で内容を深掘りされることを前提に準備を進める必要があります。理工学部は口頭試問形式で数学を含む理系基礎素養を確認する面接、グローバル教養学部は対象者を指定した英語でのオンライン面接が行われる場合があります。

理工学部志望者の準備の順序

まず志望理由書を仕上げ、その内容に関連する基礎知識(数学・専門分野の基礎)を復習します。志望理由書に書いた研究テーマや興味のある分野について、口頭で説明できるように準備し、可能であれば模擬面接で理系基礎素養に関する質問にも答えられるか確認しておくと安心です。

グローバル教養学部志望者の準備の順序

学修計画書を英語力が伝わる構成で仕上げたうえで、対象者に指定された場合に備えて、英語での自己紹介・志望動機説明を練習しておきましょう。全授業が英語で行われる学部である以上、日本語での準備だけでなく、英語での受け答えにも慣れておくことが重要です。

試験会場とキャンパスの違い

法政大学の編入学試験は志望学部によって試験会場が異なります。法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・キャリアデザイン学部は市ヶ谷キャンパス、社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部は多摩キャンパス、理工学部は小金井キャンパスで実施され、グローバル教養学部の試験・面接はオンラインで実施されます。理工学部の面接は小金井キャンパスで対面形式のため、当日の移動時間や持ち物(受験票・筆記用具・時計)を事前に確認しておきましょう。会場を間違えると受験できないため、受験票に記載された試験会場・教室は必ず出発前に再確認してください。受験票は大学から郵送されず、インターネット出願サイトの受験生マイページから自分で印刷する形式である点も、他大学と異なる法政大学特有の運用として覚えておきましょう。

志望理由書がない学部志望者の準備

法学部・文学部・経営学部などを受ける場合は、論文試験の設問に対して自分なりの問題意識を持って臨めるよう、日頃から関心のあるテーマについて考えをまとめておくことが有効です。面接が実施される経営学部・理工学部(経営システム工学科除く)・文学部(英文学科)・国際文化学部を志望する場合は、志望理由書に相当する内容を自分の言葉で説明できるよう準備しておくと安心です。編入学試験全般の面接対策については、大学編入の面接対策|質問例と志望理由の答え方もあわせて参考にしてください。

法政大学の編入学試験全体の出願資格・試験科目・スケジュールについては、【2026】法政大学 編入を徹底解説|出願資格・倍率・試験科目・対策で整理しています。理工学部を志望する場合は法政大学理工学部の編入試験を徹底解説|書類と口頭試問の攻略法も参考になります。大学を問わない志望理由書の一般的な書き方・添削の観点は大学編入志望理由書の添削ガイド|受かる構成と例文で詳しく解説していますので、あわせて活用してください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 法政大学の編入学試験で志望理由書は全学部で必要ですか?

いいえ、必要なのは理工学部の機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科(2年次)のみです。グローバル教養学部(2年次)には「学修計画書」という別名称の書類があります。法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・キャリアデザイン学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部には、志望理由書・学修計画書のいずれも出願書類として求められていません。同じ「法政大学 編入」を調べていても、学部によって準備すべきものがまったく異なる点を最初に押さえておきましょう。志望する学部・学科の最新要項を必ず確認してください。生命科学部は2026年度の編入学試験を実施していない点もあわせて押さえておきましょう。

Q. 理工学部のどの学科で志望理由書が必要ですか?

機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科(いずれも2年次)は志望理由書が必須です。経営システム工学科は志望理由書の提出対象に含まれず、数学外部試験(実用数学技能検定準1級)のスコアのみで判定されます。同じ理工学部でも学科によって出願書類が異なるため、必ず志望学科ごとに確認してください。学科の併願はできないため、出願前にどちらの選考方式で受けるかを決める必要があります。志望理由書を書くこと自体に不安がある場合は、数学外部試験のスコアで判定される経営システム工学科を検討するという進路選択の考え方もありますが、経営システム工学科は3年次の募集がないため、3年次編入を希望する人にとっては選べない選択肢である点も忘れないようにしましょう。

Q. グローバル教養学部の「学修計画書」は志望理由書と何が違いますか?

名称は異なりますが、これまでの学びと編入後の学修計画を書面で伝えるという性質は志望理由書と共通しています。グローバル教養学部は全授業が英語で行われる学部のため、進級要件を踏まえた具体的な学修計画に加えて、英語力が伝わる構成・表現を意識すると評価されやすくなります。TOEFL iBT 85点以上またはIELTS 6.5以上という英語外部試験の基準も他学部より高めに設定されている点も押さえておきましょう。

Q. 志望理由書の文字数に指定はありますか?

公開されている要項PDFやインターネット出願ガイダンスの案内範囲では、具体的な文字数指定は確認できませんでした。法政大学の編入学試験はインターネット出願システム上で書類を準備する形式のため、出願登録時にシステム上で案内される形式・文字数上限に従って作成してください。不明な場合は、出願前に志願学部の担当窓口に問い合わせて確認しておくと安心です。文字数指定が明確でない分、本記事で紹介した4パート法の分量配分(結論1割・きっかけ3割・大学固有の理由4割・ビジョン2割)を目安に、全体のボリュームを自分で設計するとよいでしょう。

Q. 志望理由書がない学部では志望動機はどこで評価されますか?

法学部・文学部・経営学部などは、専門分野に関する論文(論述)試験が選考の中心です。論文試験で問われる論点に対し、自分なりの問題意識を持って臨めるよう準備しておくとよいでしょう。面接が実施される学部・学科(経営学部・理工学部・文学部英文学科・国際文化学部)では、志望動機を口頭で具体的に説明できるようにしておくことも大切です。法学部のように面接が実施されない学部でも、論文試験の答案の中に一貫した問題意識を反映させることで、間接的に志望動機の明確さを示すことができます。

Q. 理工学部の面接ではどのようなことを聞かれますか?

理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)の面接では、口頭にて数学を含む理系基礎素養が確認されます。志望理由書に書いた研究テーマや関心分野に関連する基礎知識は、必ず復習したうえで面接に臨んでください。面接会場は小金井キャンパスで、当日は受験票の記載内容を必ず確認しましょう。試験日程は当日1日で面接のみが実施されるため、他学部のように筆記試験の手応えを踏まえて面接に臨むという流れにはならない点も押さえておきましょう。

Q. 経営システム工学科は志望理由書が不要なのはなぜですか?

要項上、経営システム工学科は数学外部試験(実用数学技能検定準1級)のスコアのみで判定する方式が採られており、志望理由書の提出対象や面接の対象にも含まれていません。理由は要項に明記されていませんが、学科の選考方針として、志望理由書という書面ではなく客観的な数学スコアで判定する設計になっていると考えられます。数学外部試験のスコアは2023年4月以降に受験したものに限られる点にも注意してください。機械工学科は志望理由書と数学外部試験スコアの両方が必要になるため、経営システム工学科より準備する出願書類が多い点も押さえておきましょう。

Q. 3年次で理工学部を受けたい場合、一般編入学試験はありますか?

理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)の3年次編入学試験は指定校推薦のみの実施で、一般公募の編入学試験は行われていません。経営システム工学科にいたっては、募集人員の一覧で3年次の募集自体が行われていません(2年次のみ募集)。つまり法政大学理工学部には、一般公募で出願できる3年次編入学試験の枠がそもそも存在しないということになります。3年次での理工学部編入を検討している場合は、指定校推薦の対象校であるかを確認するか、2年次編入で出願することを選択肢として検討する必要があります。

まとめ|法政大学編入の志望理由書は「必要な学科」を正確に見極めることから

  • 法政大学の編入学試験で志望理由書が必須なのは理工学部の機械工学科・電気電子工学科・応用情報工学科・創生科学科(2年次)のみ
  • グローバル教養学部(2年次)には「学修計画書」という別名称の書類があり、性質は志望理由書に近い
  • 理工学部の経営システム工学科は志望理由書が不要で、数学外部試験のスコアのみで判定される
  • 法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・キャリアデザイン学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部には志望理由書・学修計画書がなく、論文試験・英語外部試験が選考の中心
  • 理工学部(機械工・電気電子工・応用情報工・創生科)の3年次編入学試験は指定校推薦のみで一般公募はない
  • 評価される志望理由書・学修計画書は「結論→きっかけ・原体験→この学部・学科でなければならない理由→編入後のビジョン」の4パートで構成する
  • 志望理由書・学修計画書は書いて終わりではなく、面接で深掘りされることを前提に準備を進める

法政大学の編入学試験は、学部・学科ごとに出願書類・選考方法の設計が大きく異なるため、まず自分が受ける学部・学科の一次情報を正確に把握することが何より重要です。そのうえで、志望理由書(学修計画書)がある学部・学科では内容を面接につなげる準備を、志望理由書がない学部では論文試験・英語外部試験を見据えた準備を進めましょう。志望理由書・学修計画書は一度書いて終わりではなく、進級要件や単位認定の見通しを踏まえて何度も書き直すことで説得力が増していく書類です。出願期間が近づいてから慌てて書き始めるのではなく、余裕のあるスケジュールで構成メモの作成、初稿の執筆、第三者による添削という工程を踏んでいくことをおすすめします。

特に理工学部は学科によって出願書類がまったく異なり、グローバル教養学部は志望理由書とは名称の違う学修計画書と高い英語基準が求められるなど、法政大学の編入学試験は学部ごとの個性が強い制度になっています。志望校選びの段階から、単に「法政大学に編入したい」ではなく、どの学部・学科であれば自分の学びの蓄積とカリキュラムが最も接続するのかを見極めることが、結果的に説得力のある志望理由書・学修計画書につながります。募集人員・出願資格・選考方法は年度によって変更される可能性があるため、本記事の内容は2026年度要項に基づく整理であることを踏まえたうえで、出願時には必ず最新の法政大学編入学試験要項を確認してください。

独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。学部・学科ごとの出願資格や選考方法の違いまで踏まえた志望理由書・学修計画書の添削や、論文試験・面接対策が必要な場合は、大学編入の専門指導も検討してみてください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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