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長崎大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

長崎大学編入の志望理由書について調べている方に、まず整理しておいてほしい事実があります。長崎大学で現在「第3年次編入学」を実施しているのは経済学部(総合経済学科)のみで、志望理由書はこの経済学部第3年次編入学の出願書類として提出する書類です。かつて編入学を実施していた環境科学部環境科学科の第3年次編入学試験は令和8年度入試を最後に廃止され、令和9年度からは学生募集そのものが行われていません。また医学部医学科には「学士編入学」という別区分の入試がありますが、これは大学卒業(見込)者等を主な対象とする制度で、出願書類・選抜方法も第3年次編入学とは異なります。
結論から言うと、長崎大学経済学部第3年次編入学の志望理由書は、本学部所定の用紙に志願者本人が自筆で記入する「600字程度」の書類で、単体で採点されるのではなく、配点20点の面接試験において卒業(見込)証明書・成績証明書とあわせて意欲・目的意識・表現力等を評価する参考資料として位置づけられています。字数が短いからこそ、限られた行数の中に志望動機の核心を凝縮する書き方が求められます。
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この記事では、2027年度(令和9年度)の長崎大学経済学部第3年次編入学募集要項を一次情報として、志望理由書の位置づけと評価のされ方、出願資格・TOEIC要件との関係、600字に収める構成の型と例文、評価を下げてしまうNG例、添削の視点、そして出願までのスケジュールと過去の入試状況を具体的に整理します。
なお、この記事は経済学部第3年次編入学を対象としています。医学部医学科の学士編入学を検討している方は、出願書類・評価方法が異なるため、別途医学部の募集要項を確認してください。
長崎大学編入で「志望理由書」が必要なのは経済学部第3年次編入学
「志望理由書」と検索する受験者が最初に知っておくべきこと
インターネットで「長崎大学 編入 志望理由書」と検索する受験者の中には、志望学部・制度をまだ十分に整理できていない段階の方も少なくありません。まず自分が受けようとしている制度が第3年次編入学なのか学士編入学なのかを確認することが、出願書類を正しく揃える第一歩になります。次の章から、経済学部第3年次編入学に絞って具体的に解説していきます。
現在、第3年次編入学を実施しているのは経済学部だけ
長崎大学の編入学試験全体を見渡すと、学部によって実施状況が大きく異なります。2027年度(令和9年度)時点で第3年次編入学を実施しているのは経済学部(総合経済学科)のみです。以前は環境科学部環境科学科でも第3年次編入学試験が実施されていましたが、令和8年度入試を最後に廃止され、令和9年度からは学生募集を行っていません。環境科学部への編入を検討していた方は、この時事性の高い制度変更をまず押さえておく必要があります。
医学部医学科の「学士編入学」は別区分の制度
医学部医学科には「学士編入学」という入試区分がありますが、これは大学を卒業した者(または卒業見込みの者)等を主な対象とする別制度で、出願書類・選抜方法・評価基準のいずれも経済学部第3年次編入学とは異なります。「長崎大学 編入」で検索して情報を集める際は、自分が受験する制度が第3年次編入学なのか学士編入学なのかを最初に区別することが重要です。この記事では、一次情報を確実に確認できた経済学部第3年次編入学の志望理由書に絞って解説します。
志望理由書の正式な位置づけ
経済学部第3年次編入学の募集要項の出願書類一覧には「編入学志望理由書」という項目があり、実際の様式のタイトルは「長崎大学経済学部 第3年次編入学志望理由書」です。様式は氏名欄・受験番号欄と、罫線のみの記入欄(自由記述スペース)で構成されており、大学が用意した所定の用紙に手書きで記入する形式である点は他の出願書類と共通しています。
なぜこの記事が経済学部に絞って解説するのか
「長崎大学 編入 志望理由書」と検索する受験者の多くは、現在も編入学を実施している経済学部を志望している可能性が高いと考えられます。環境科学部は制度自体が廃止され、医学部学士編入学は志望理由書の様式・字数・評価方法について一次情報での確認が取れていないため、本記事では確実な事実に基づいて解説できる経済学部第3年次編入学に焦点を絞りました。医学部学士編入学を検討している方は、必ず医学部の最新の募集要項で出願書類を個別に確認してください。
志望理由書の基本情報|本学部所定の用紙に600字程度で自筆
字数の目安は「600字程度」
経済学部第3年次編入学の出願書類一覧には、「編入学志望理由書:本学部所定の用紙に志願者本人が記入すること。(600字程度)」と明記されています。600字という数字はあくまで「程度」を示す目安表記であり、様式そのものに文字数をカウントするマス目や罫線の区切りが設けられているわけではありません。とはいえ、600字前後を目安とすることで、他大学の1,200字や2,000字の志望理由書と比べてかなり短い分量に要点を凝縮する必要があることが分かります。
所定の用紙に自筆で記入する
志望理由書は、白紙に自由形式で書く小論文ではなく、大学が用意した所定の用紙に記入する方式です。募集要項の「入学志願票等作成上の注意」には「志望理由書記載の注釈をよく読み記載すること」という一文があり、様式自体に記入上の注釈が付されていることが分かります。実際に出願する際は、様式をダウンロードまたは入手した段階で、注釈部分を必ず読み込んでから記入を始めてください。
誰に読まれる文章かを意識する
志望理由書は、経済学部の教員が面接の参考資料として読む書類です。就職活動の自己PRのような表現ではなく、学問的な関心の方向性が伝わる語彙を選ぶことを意識しましょう。「頑張りたい」という表現よりも「◯◯の理論を体系的に修得したい」のように、学びの対象や方法を具体的な言葉で示すほうが、専門教育を担う評価者には伝わりやすくなります。あわせて、専門用語を使う場合は自分自身が意味を正確に説明できる範囲にとどめ、面接で深掘りされた際に説明に窮しないようにしておくことも大切です。
受験番号・氏名は「記入上の注意」の全般ルールに従う
募集要項の「入学志願票等作成上の注意」の全般ルールには、「黒のボールペンによる自筆とし、楷書で丁寧に記入すること」「数字については、算用数字を用いること」といった記載があります。志望理由書に限らず出願書類全般に適用されるルールですが、志望理由書も黒のボールペンで楷書丁寧に記入するという基本を押さえておきましょう。
様式を入手したら「注釈」を必ず読む
募集要項の「入学志願票等作成上の注意」には「志望理由書記載の注釈をよく読み記載すること」という一文があります。これは、志望理由書の様式自体に何らかの記入上の注釈が付されていることを示しています。様式をダウンロード・入手したら、まず注釈の部分に目を通すことから始めましょう。募集要項本文だけを読んで様式の細部を確認しないまま記入を始めると、注釈で指示されている条件を見落としてしまう可能性があります。年度によって様式や注釈の内容が変更される場合もあるため、出願する年度の最新の様式を必ず入手し直すことも忘れないでください。
下書きと清書を分けて進める
600字程度という短い分量だからこそ、いきなり所定の用紙に書き始めるのではなく、まずは別の紙やパソコンで下書きを作成し、内容と文字数を固めてから清書に移ることをおすすめします。下書きの段階で文字数をカウントしながら推敲し、600字前後に収まる完成度に仕上げてから清書することで、書き損じによる用紙の再請求といったトラブルを避けられます。
志望理由書は面接(配点20点)の評価材料の一部
採点・評価基準|総合問題80点+面接20点
経済学部第3年次編入学の選抜方法は、総合問題(配点80点)と面接(配点20点)の合計100点満点です。募集要項の採点・評価基準には、総合問題は「経済系の学部2年次前期程度の基礎的学力を測ることを目的として、基礎的知識、読解力、分析力、構想力、独創性、論理性、表現力等を評価する」、面接は「志望理由書,卒業(見込)証明書,成績証明書などを参考に意欲,目的意識,表現力等を評価する」と明記されています。
| 科目 | 配点 | 評価基準 |
|---|---|---|
| 総合問題 | 80点 | 基礎的知識・読解力・分析力・構想力・独創性・論理性・表現力等 |
| 面接 | 20点 | 志望理由書・卒業(見込)証明書・成績証明書などを参考に意欲・目的意識・表現力等 |
志望理由書は単体で採点されない
この評価基準から分かるとおり、志望理由書はそれ単体で点数化される書類ではなく、面接試験の評価材料の一部として扱われます。面接官は事前に志望理由書に目を通したうえで面接に臨むと考えられるため、書いた内容と面接での受け答えに矛盾がないよう準備しておくことが重要です。
合否判定基準|総合問題30%未満・面接40%未満は不合格
募集要項の合否判定基準には、「(ア)総合問題の得点率が30%未満の者」「(イ)面接の得点率が40%未満の者」のいずれかに該当する場合は不合格とし、それ以外の者の中から総合問題と面接の総得点の高い順に合格者を決定すると明記されています。面接の得点率が40%を下回ると、総合問題の点数にかかわらず不合格になるという足切りラインがある点は、志望理由書と面接対策の重要性を裏付けています。
面接官は志望理由書をどう使うか
面接の評価基準に「志望理由書,卒業(見込)証明書,成績証明書などを参考に」と明記されていることから、面接官は複数の書類を並べて志願者を評価していると考えられます。成績証明書からはこれまでの学修の実績が、志望理由書からは志望動機や目的意識が読み取れるため、両者の内容に矛盾がないことが重要です。たとえば成績証明書で経済系科目の履修が少ないにもかかわらず、志望理由書で経済学への強い関心だけを主張しても、面接官には説得力が伝わりにくくなります。自分の学修履歴と志望理由書の内容が自然につながるよう、書く前に自分の成績証明書に記載される内容を振り返っておくとよいでしょう。
足切りラインを踏まえた準備の優先順位
面接の得点率40%という足切りラインは、20点満点のうち8点に相当します。総合問題でどれだけ高得点を取っても、面接で最低限の評価を得られなければ不合格になってしまうため、志望理由書を軽視せず、面接対策の土台として丁寧に作り込むことが合格への近道です。専門科目の対策に時間を割きたくなる気持ちは理解できますが、志望理由書と面接対策を並行して進める姿勢を最初から持っておきましょう。
志望理由書を書く前に確認すべき出願資格とTOEIC450点の壁
出願資格は10区分+TOEIC450点以上
経済学部第3年次編入学の出願資格は、大学卒業(見込)・学士授与・短期大学または高等専門学校卒業(見込)・大学2年次以上在学(62単位以上取得見込含む)・外国14年課程修了(見込)など10区分のいずれかに該当することに加え、TOEIC L&Rの公式認定証でスコア450点以上を有することが必須です(IPテスト不可)。TOEICスコアは出願期間最終日から過去2年以内に受験したものに限られます。なお、アメリカ・イギリス・欧州連合・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド等の大学に在学(在学した)者はTOEICスコアが不要とされています。
TOEICスコアと志望理由書の内容に一貫性を持たせる
アドミッション・ポリシーには「英語を含むコミュニケーション力が身についている」という項目が明記されています。TOEIC450点というスコア基準そのものは出願資格の要件ですが、志望理由書の中でも語学学習への取り組みや、英語力を経済学の学びにどう活かしたいかに軽く触れておくと、アドミッション・ポリシーとの一貫性が生まれます。ただし志望理由書は600字程度と短いため、語学学習の経緯を長々と書くのではなく、他の要素とのバランスを見て簡潔に触れる程度にとどめましょう。
アドミッション・ポリシーの読み解き方
経済学部のアドミッション・ポリシーは募集要項に明記されているため、志望理由書を書く前に一文ずつ読み、キーワードとなる語句に印をつける作業から始めましょう。「論理的思考力」「主体性や行動力」といった語句が使われている場合、その語句が自分のこれまでの経験や志望動機とどう結びつくかを考え、志望理由書の中で自分の言葉に置き換えて表現することが重要です。アドミッション・ポリシーの文言をそのまま引用するだけでは評価者に「言葉を借りているだけ」という印象を与えかねないため、必ず自分自身の経験に紐づけた表現に変換することを意識してください。
アドミッション・ポリシーを踏まえた志望理由書の方向性
経済学部のアドミッション・ポリシーは「基礎的学力が身についている」「論理的思考力が身についている」「英語を含むコミュニケーション力が身についている」「強い学習意欲,主体性や行動力がある」の4点です。志望理由書を書く前に、この4点のうち自分の経験で特に強くアピールできる要素を見極めておくと、600字という限られた分量の中で何を重点的に書くべきかが定まります。
10区分の出願資格はどれか1つに該当すればよい
出願資格の10区分は、大学卒業(見込)、学士授与、短期大学・高等専門学校卒業(見込)、大学2年次以上在学(62単位以上取得見込含む)、外国の学校教育における14年以上の課程修了(見込)など多岐にわたりますが、いずれか1つの区分に該当していればよく、複数を満たす必要はありません。自分がどの区分に該当するか判断が難しい場合は、募集要項に記載された問い合わせ先へ事前に確認することをおすすめします。特に大学2年次在学中で単位数の要件(62単位以上)を満たせるか微妙な場合は、出願期間が近づいてから慌てないよう、早めに履修状況を確認しておきましょう。
出願資格を満たしているかを最初に確認する
志望理由書の内容をいくら練り込んでも、出願資格(10区分のいずれか+TOEIC450点以上)を満たしていなければ出願そのものができません。志望理由書を書き始める前に、自分が10区分のどれに該当するか、TOEICスコアの取得見込みが出願期間に間に合うかを必ず確認しておきましょう。TOEICスコアの取得には試験の申込・受験・スコア証明書の発行という一連の時間がかかるため、早めのスコア確保が出願準備全体のスケジュールを左右します。
【600字テンプレート】志望理由書の構成
志望理由書は600字程度という短い分量のため、5つの要素を均等に書くのではなく、優先順位をつけてメリハリよく構成することが重要です。
| ブロック | 目安字数 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ①結論 | 100字程度 | 経済学部のどのコース・領域を、なぜ志望するのかを一文で要約 |
| ②背景 | 150〜200字程度 | 編入学を考えるきっかけになった具体的な経験 |
| ③学部選択の理由 | 150字程度 | 経済学部のアドミッション・ポリシーとの接続 |
| ④学修計画 | 100〜150字程度 | 2つのコース(経済コース・経営コース)、3つの領域のうちどこで何を学びたいか |
| ⑤将来像 | 50〜100字程度 | 学んだことをどう活かしたいか |
結論から書き始める
600字という短い分量では、背景から書き始めて結論にたどり着く構成では、途中で文字数が尽きてしまいます。最初の一文で「なぜ長崎大学経済学部のこのコース・領域を志望するのか」という結論を述べ、その後に理由と学修計画を続ける構成が基本です。「私が貴学部への編入を志望する理由は、◯◯という経験を通じて◯◯を体系的に学びたいと考えたためです」という型が使いやすいでしょう。
書く前に整理しておきたい情報
志望理由書をいきなり書き始めると、600字という短い分量の中で構成が破綻しがちです。記入欄を埋める前に、まずは自分の中にある材料をメモとして書き出しておくことをおすすめします。具体的には、①現在の在籍校・学科で学んできた内容、②編入学を考えるようになった具体的な出来事、③経済学部のどの部分に強く惹かれたか、④入学後に取り組みたい学修内容、⑤卒業後にどのような分野で活かしたいか、という5点を箇条書きで整理してから、600字に収まるよう優先順位をつけて肉付けしていきましょう。材料を先に洗い出してから構成を組む手順を踏むことで、書きながら方向性がぶれるのを防げます。
コース・領域名まで具体的に書く
編入学後は経済コース・経営コースの2コースと、国際ビジネス領域・地域デザイン領域・社会イノベーション領域の3領域から1つを選択する仕組みになっています。志望理由書の中で具体的なコース名・領域名まで踏み込んで言及することで、「経済学部ならどこでもよい」という抽象的な印象を避け、長崎大学経済学部でなければならない理由に説得力を持たせられます。ただし出願時点でコース・領域の選択が確定していない場合は、関心の方向性を示す程度にとどめても問題ありません。
書き出しの実例パターン
結論から書き始める際の実例パターンとしては、「私が長崎大学経済学部への編入を志望する理由は、◯◯という経験を通じて◯◯を体系的に学びたいと考えたためです」という型のほかにも、「貴学部が掲げる◯◯という教育目標に強く共感し、◯◯の経験を活かして編入を志望します」という、アドミッション・ポリシーへの言及から入る型も使いやすいでしょう。最初の一文に学部名と核心的な理由を凝縮することで、限られた行数の中でも要点が伝わりやすくなります。
1文1情報を意識して簡潔にまとめる
600字という制約の中では、1つの文に複数の情報を詰め込みすぎると、かえって読みにくくなります。1つの文で伝える情報は1つに絞り、短く歯切れのよい文章を積み重ねる方が、限られた字数の中で内容を的確に伝えられます。書き終えたら文字数をカウントし、600字を大きく超える場合は5つの要素のうち優先度の低い部分から削るという判断基準を持っておきましょう。
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志望理由書の例文
例文: 短期大学在学中の者が経済学部を志望するケース
「私が長崎大学経済学部への編入を志望する理由は、短期大学の商学系学科で学んだ会計の知識を、経済学の理論的な視点からより体系的に理解したいと考えたためです。在学中に取り組んだ地域企業の経営分析の課題を通じて、個別の会計処理だけでなく、地域経済全体の動向を踏まえた分析力の必要性を感じました。貴学部が掲げる論理的思考力と英語を含むコミュニケーション力を養うカリキュラムに強く惹かれており、TOEICのスコア取得に向けた学習を通じて培った語学力も、国際的な経済動向を学ぶ際に活かしたいと考えています。編入後は経営コースの地域デザイン領域を中心に学び、卒業後は地域経済の発展に貢献できる仕事に携わりたいと考え、貴学部への編入を志望します。」
例文の解説
この例文は、結論(貴学部志望の要約)→背景(短大での経験)→学部選択の理由(アドミッション・ポリシーとの接続)→学修計画(コース・領域名を明記)→将来像、という5つの要素を600字前後に凝縮した構成になっています。TOEIC学習への言及も出願資格との一貫性を意識して簡潔に盛り込んでいる点がポイントです。
コース・領域が未確定でも書ける学修計画の示し方
出願時点で経済コース・経営コース、3つの領域のどれに進むかを確定できていない場合でも、志望理由書を書けなくなるわけではありません。現時点で最も関心のある方向性を具体的に示すことができれば、学修計画としての説得力は十分に伝わります。「経済コースと経営コースのどちらかで迷っているが、地域経済の分析に関心がある」というように、迷いがある場合はその軸となる関心事を明確に書くことを優先しましょう。
例文を自分の経験に置き換える手順
この例文をそのまま提出することは、内容が自分の実体験と一致しないため避けるべきです。まずは構成(結論→背景→学部選択の理由→学修計画→将来像)だけを抜き出し、それぞれのブロックに自分自身のエピソード・関心・将来像を当てはめていく作業から始めましょう。「地域企業の経営分析」のような固有の経験を、自分自身の経験に置き換えることで、他の志願者と内容が重複するリスクを避けられます。
評価を下げるNG例と改善ポイント
NG例に共通する背景|評価者は限られた分量から多くを読み取る
面接官は、志望理由書という600字程度の短い文章から、志願者の意欲・目的意識・表現力を読み取ろうとします。短い分量だからこそ、1行1行に無駄がないかが問われます。以下のNG例は、いずれも短い分量の中で「読み手の印象を下げる」か「伝えるべき核心をぼやけさせる」かのどちらかに当てはまります。自分の下書きがこれらに該当していないか、順に確認していきましょう。
NG例1:600字を大きく超えて要点がぼやける
字数目安が「600字程度」であるにもかかわらず、伝えたいことを詰め込みすぎて大幅に超過してしまうと、所定の用紙の記入欄に収まりきらなくなります。600字という制約を踏まえ、優先度の低い情報から削る判断が必要です。5つの要素のうち、結論と学部選択の理由は最後まで残し、背景の説明は具体的な経験を1つに絞り込むことで、字数を調整しやすくなります。
NG例2:志望動機が抽象的で、他大学にも使い回せる内容になっている
「貴学の自由な校風に惹かれました」「地方の大学で学びたい」といった、長崎大学経済学部でなくても成立してしまう志望動機は評価されにくい典型例です。経済学部のアドミッション・ポリシーに触れていない志望理由は、なぜ長崎大学のこの学部なのかという核心的な問いに答えられていません。
NG例3:TOEICスコアの話だけで終わってしまう
出願資格にTOEIC450点以上が必須だからといって、志望理由書の大部分をTOEIC学習の経緯の説明に費やしてしまうと、経済学部で何を学びたいのかという肝心の内容が薄くなってしまいます。TOEICへの言及は簡潔にとどめ、学修計画や将来像を書く分量を優先的に確保しましょう。
NG例4:入学後の学修計画が具体性を欠いている
「一生懸命勉強します」「様々なことを学びたいです」という抽象的な決意表明だけでは、学修計画として不十分です。経済コース・経営コース、3つの領域のうちどこに関心があるかを具体的に書くことで、入学後の学びへの解像度の高さが伝わります。
NG例5:事実確認していない数値や制度を記載してしまう
合格実績や倍率など、大学が公表していない数値を志望理由書に書いてしまうと、事実誤認として評価を下げるリスクがあります。確認できる事実だけを根拠にして志望理由を組み立てることが大切です。
NG例6:面接で深掘りされたときに答えられない内容を書いてしまう
志望理由書は面接の参考資料として使われるため、書いた内容について面接で深掘りされることを前提に準備する必要があります。「なぜそう考えたのか」を口頭で1〜2分程度説明できるかを自分に問いかけながら書き進めると、その場しのぎの美辞麗句ではなく、深掘りに耐えられる記述に近づいていきます。
NG例7:他大学向けに書いた文章を使い回してしまう
複数の大学を併願している場合、他大学向けに書いた志望理由書の文章をそのまま流用したくなることがありますが、大学名・学部名を書き換えただけの文章は、経済学部固有のアドミッション・ポリシーや学修環境への言及が不足しがちです。併願先ごとに志望理由書を書き分ける前提でスケジュールを組み、長崎大学経済学部でなければならない理由を必ず盛り込みましょう。
NG例8:字数を意識するあまり内容が薄くなってしまう
600字程度という短い分量を強く意識しすぎるあまり、抽象的な言葉だけで文章を埋めてしまうと、かえって印象に残らない志望理由書になってしまいます。短い分量だからこそ、具体的なエピソードを1つに絞り込んで濃く書くことを優先し、字数を埋めるための冗長な表現は避けましょう。
添削・推敲のチェックリスト
提出前に確認したい5つの項目
志望理由書を書き終えたら、提出前に以下の観点で見直しましょう。第三者に読んでもらい客観的な意見をもらうことも効果的です。
- 最初の一文で結論(志望理由の要約)が明確に伝わるか
- 経済学部のアドミッション・ポリシーと矛盾していないか
- 誤字脱字、大学名・学部名の表記ミスがないか
- 600字程度の目安に対して極端に超過・不足していないか
- 面接で深掘りされても答えられる具体性があるか
誤字脱字以外にも見落としやすいポイント
提出前の見直しでは、誤字脱字のチェックに意識が向きがちですが、コース名・領域名を旧称のまま書いてしまう、他大学向けに準備した文章を流用した際に大学名を書き換え忘れる、といったミスも複数の大学を並行して検討している受験者ほど起こりやすいものです。「この文章は本当に長崎大学経済学部だけに当てはまる内容になっているか」という視点でもう一度読み返す時間を設けましょう。
第三者添削を依頼するときのポイント
学校の先生や予備校の講師に添削を依頼する際は、「内容が経済学部のアドミッション・ポリシーと合っているか」「面接で深掘りされたときに答えられる具体性があるか」という2つの観点でチェックしてもらうと、単なる誤字脱字チェックにとどまらない有益なフィードバックが得られます。下書きが一通り完成した段階で添削を依頼するのが理想です。
提出後にやっておきたいこと
志望理由書を郵送または窓口で提出した後は、手元に控え(コピーまたは下書きデータ)を必ず保管しておきましょう。提出から試験日までは1か月ほど空くため、記憶があいまいになった状態で面接に臨むと、志望理由書の内容と受け答えが微妙にずれてしまうことがあります。提出後も定期的に控えを読み返す時間を確保し、自分がどのような論理で結論に至ったのかを再確認しておくと、試験直前の見直しがスムーズになります。
試験前の最終チェック
出願を終えた後も、志望理由書は面接の直前まで見直しの対象になります。試験当日が近づいたら、志望理由書に書いた学修計画を口頭で1〜2分程度で説明できるか、「なぜ他の大学・学部ではなく長崎大学経済学部なのか」を即答できるかを再確認しておきましょう。書いた内容を声に出して説明する練習を重ねることで、志望理由書の記述と面接での受け答えの一貫性が自然と身についていきます。
出願までのスケジュールと過去の入試状況
出願期間から逆算した準備の流れ
令和9年度(2027年度)入試の日程は、検定料振込期間・出願期間ともに令和8年9月17日(木)〜9月28日(月)17時必着、試験日は令和8年10月24日(土)(総合問題9:30〜11:10、面接13:00〜)、合格発表は令和8年11月6日(金)です。検定料は30,000円、合格した場合の入学料は282,000円です。TOEICスコアの取得には時間がかかるため、出願期間の直前になって慌てないよう、半年から1年前を目安に対策を始めることをおすすめします。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 出願の半年〜1年前 | 志望コース・領域の検討、TOEIC450点取得に向けた学習開始 |
| 出願の3〜4か月前 | TOEICスコアの確保、総合問題(経済・社会の基礎的な問題)の対策開始 |
| 出願の1〜2か月前 | 志望理由書の下書き作成、第三者による添削 |
| 出願直前(9月中旬〜下旬) | 志望理由書の清書、出願書類一式の最終確認、書留速達での郵送準備 |
| 試験直前期(10月) | 志望理由書の内容を踏まえた面接の想定問答、総合問題の総復習 |
過去3年間の入試状況|昼間コース一本化と倍率の変化
過去の入試状況を見ると、令和6年度は昼間コース(募集10人・志願29人・受験26人・合格12人・入学11人)と夜間主コース(募集5人・志願8人・受験7人・合格5人・入学4人)の2コース制でしたが、令和7年度から夜間主コースが廃止され、昼間コースのみに一本化されました。令和7年度は募集15人に対し志願21人・受験18人・合格18人・入学15人、令和8年度は募集15人に対し志願34人・受験33人・合格17人・入学16人という状況です。
| 年度 | コース | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 昼間コース | 10 | 29 | 26 | 12 | 11 |
| 令和6年度 | 夜間主コース | 5 | 8 | 7 | 5 | 4 |
| 令和7年度 | 昼間コース | 15 | 21 | 18 | 18 | 15 |
| 令和8年度 | 昼間コース | 15 | 34 | 33 | 17 | 16 |
証明書類の発行を早めに依頼する理由
出願書類には、卒業(修了)見込証明書・在学期間証明書・学位授与証明書・成績証明書等(区分に応じて異なる)、TOEICの成績証明書など、在籍(出身)校や試験団体から発行してもらう書類が複数含まれます。これらの証明書類は発行までに数日から数週間かかる場合があるため、志望理由書の下書きと並行して早めに発行を依頼しておきましょう。特に長期休暇期間は学校窓口の対応が混み合いやすく、出願期間の直前になって慌てないよう、志望する制度を決めた時点で発行方法と所要日数を確認しておくことが大切です。
倍率の推移をどう読むか
令和8年度は志願者数34人に対して合格者数17人と、志願者数・受験者数がここ3年間で最も多くなっています。夜間主コース廃止による昼間コースへの志願集中も背景として考えられるため、今後の年度でも志願者数が高い水準で推移する可能性を踏まえ、余裕を持った準備を進めることが大切です。証明書類の発行には数日から数週間かかる場合があるため、志望理由書の内容を固める作業と並行して、早めに手続きを進めておきましょう。編入学試験の対策全般をどのように進めるかは、大学編入対策コースでも相談できます。
よくある質問(FAQ)
ここでは、長崎大学経済学部編入の志望理由書について、受験者からよく寄せられる質問をまとめました。募集要項本文で確認できる範囲の回答にとどめ、記載のない項目は「確認できなかった」旨を正直に示しています。
長崎大学編入で志望理由書は必須ですか?
はい。経済学部第3年次編入学の出願書類一覧に「編入学志望理由書」が明記されており、全ての志願者が提出する必須書類です。なお、現在長崎大学で第3年次編入学を実施しているのは経済学部のみです。
志望理由書は何文字書けばいいですか?
募集要項の出願書類一覧には「600字程度」と明記されています。所定の様式に文字数を区切るマス目はありませんが、600字前後を目安に、伝えるべき要素を過不足なくまとめることが求められます。
志望理由書は合否にどのくらい影響しますか?
志望理由書は単体で採点される書類ではなく、面接(配点20点)において卒業(見込)証明書・成績証明書とあわせて意欲・目的意識・表現力等を評価する参考資料として位置づけられています。ただし面接の得点率が40%未満だと不合格になる合否判定基準があるため、軽視はできません。
志望理由書はパソコンで作成してもいいですか?
募集要項には「志願者本人が記入すること」と明記されており、下書きの段階でパソコンを使うのは問題ありませんが、所定の用紙への記入は自筆(黒のボールペン、楷書)で行う必要があります。
TOEICのスコアが低くても志望理由書で挽回できますか?
TOEIC450点以上は出願資格そのものの要件であり、志望理由書の内容で代替することはできません。TOEICスコアの基準を満たしたうえで、志望理由書・総合問題・面接それぞれの対策を進める必要があります。
環境科学部や医学部でも同じ志望理由書が必要ですか?
いいえ。環境科学部環境科学科の第3年次編入学試験は令和8年度入試を最後に廃止され、令和9年度から募集を行っていません。医学部医学科には学士編入学という別区分の入試があり、出願書類・評価方法も経済学部の第3年次編入学とは異なるため、別途医学部の募集要項を確認する必要があります。
志望理由書はいつまでに提出すればいいですか?
令和9年度(2027年度)入試では、出願期間は令和8年9月17日(木)〜9月28日(月)17時必着です。志望理由書は他の出願書類とあわせてこの期間内に提出する必要があります。
志望理由書の添削は誰に頼めばよいですか?
学校の先生や予備校の講師、編入学経験者など、第三者に読んでもらい客観的な意見をもらうことが効果的です。特に経済学部のアドミッション・ポリシーとの整合性や、面接での深掘りに耐えられるかという観点は、編入学試験に詳しい第三者でないと的確に判断しにくい部分です。独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した指導を活用するのも一つの方法です。
まとめ|長崎大学編入の志望理由書(経済学部第3年次編入学)の書き方
ここまで、長崎大学経済学部第3年次編入学の志望理由書について、位置づけと評価のされ方、出願資格・TOEIC要件との関係、600字に収める構成の型、例文、NG例、添削のポイント、出願までのスケジュールと過去の入試状況を整理してきました。要点を以下に整理します。
- 長崎大学で第3年次編入学を実施しているのは経済学部のみ(環境科学部は令和8年度で廃止、医学部は別区分の学士編入学)
- 志望理由書は本学部所定の用紙に志願者本人が自筆で記入する600字程度の書類
- 採点・評価基準は総合問題80点+面接20点で、志望理由書は面接の評価材料の一部
- 合否判定基準では面接の得点率40%未満は不合格という足切りラインがある
- 出願資格は10区分+TOEIC L&R450点以上(IPテスト不可・過去2年以内)
- 結論→背景→学部選択の理由→学修計画→将来像の順に600字程度で構成する
- 抽象的な志望動機や字数超過はNG例になりやすい
長崎大学経済学部の志望理由書は、600字という短い分量の中に志望動機の核心を凝縮する必要がある書類です。まずは出願資格とTOEICの要件を満たしたうえで、経済学部のアドミッション・ポリシーに沿った具体的な志望動機を組み立てることが、評価される志望理由書につながります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。長崎大学の学部別の出願資格や試験科目、過去問対策まで含めた全体像については長崎大学経済学部の編入試験を徹底解説、環境科学部の過去の制度については長崎大学環境科学部の編入試験を徹底解説もあわせて参考にしてください。
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