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小樽商科大学のMBA(商学研究科アントレプレナーシップ専攻)を徹底解説|出願資格・入試科目・学費・難易度

小樽商科大学のMBA(経営管理修士(専門職))は、大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(通称OBS/Otaru Business School)として2004年に設置された、北海道で唯一通学可能なMBA授与大学院です。経済活性化を最優先課題とする北海道において、ビジネス・リーダー及びビジネス・イノベーターの育成を目的に開設され、以来20年以上にわたり地域の経営人材を輩出してきました。専攻名に冠する「アントレプレナーシップ」は起業だけでなく、既存組織における新規事業開発や企業・非営利組織の改革など、広く「革新」を実行しうる意識と能力を意味しています。
入試区分は一般入試・社会人入試・組織推薦の3種類が用意されており、大学を卒業したばかりの人から、企業に勤めながら学び直したい社会人、組織から推薦を受けて派遣される会社員まで、経歴に応じた受験ルートを選べるのが特徴です。医歯薬理工系大学の出身者や研究者が技術シーズをもとに新規事業を構想するケースや、留学生が起業家を目指して入学するケースも想定した受け入れ方針が取られています。
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授業は日本語で行われ、平日夜間(月〜金18:30〜21:40)は札幌サテライト、土曜終日(10:30〜17:40)は小樽本校で開講される平日夜間+土曜のスタイルのため、道内で働きながら通学したい社会人にとって現実的な就学プランを組みやすい点も特徴です。この記事では、募集人員・出願資格から入試科目、学費、教育訓練給付制度、倍率の考え方、出願書類対策までを、公式の学生募集要項等の一次情報にもとづいて解説します。
なお、入試日程や配点、学費は年度により改定される場合があるため、本記事の内容は執筆時点の公表情報を整理したものです。出願を検討する際は、必ず小樽商科大学受験生サイトで公表される最新の学生募集要項をご確認ください。募集人員・実務経験年数の基準日・入試日程・学費は特に改定されやすい項目のため、本記事を読んだうえで、最終的な出願判断の前に一次情報を必ず突き合わせることをおすすめします。
小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻とは―プログラムの概要と特徴
小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻は、1911年創立の小樽高等商業学校を前身とする小樽商科大学が、開学以来掲げる「実学・語学・品格」の理念を受け継ぐかたちで2004年に設置した専門職大学院です。所定の単位を修得し2年以上在学した学生には、経営管理修士(専門職)すなわちMBA(Master of Business Administration)の学位が授与されます。ディプロマ・ポリシーでは、経営管理に関する最新の知識に基づき事業を構想し、ビジネスプラン(事業計画書)を作成する能力の習得が到達目標として掲げられています。
アドミッション・ポリシーでは、次の3タイプの学生像を想定しています。1つ目は社会人で新規事業開発や事業革新、既存組織の改革を目指している人、2つ目は医歯薬理工系大学出身者や研究者で、技術シーズをもとに新規事業を開発したいと考えている人、3つ目は社会人・学生・留学生を問わず起業家への夢を抱いている人です。入学者選抜では、地域の現状に対する問題意識や地域活性化への熱意・意欲、組織経営に関わる知識・スキルの習得意欲、質の高いディスカッションを行うための社会常識や地域・経済動向への洞察力、多面的な発想を高める努力といった観点が重視されます。
授業は小樽本校と札幌サテライトの2拠点体制で開講されます。平日(月〜金)の夜間18:30〜21:40は、札幌市中央区北5条西5丁目にある札幌サテライトで、土曜日終日10:30〜17:40は小樽市緑3丁目の小樽本校で授業が行われる形が公表されている開講方法です。仕事帰りに札幌の教室に通い、週末に小樽本校でまとまった時間の講義を受けるという通学パターンを組める点は、道内在住の社会人にとって大きな利点といえます。
また本専攻には、通常の入学ルートに加えて特別なプログラムも用意されています。1つ目は、学部からアントレプレナーシップ専攻へ計画的に接続する「5年一貫教育プログラム」で、学部段階から早期にMBA進学を見据えて学修を進められるルートです。2つ目は、他大学院との連携によって単位互換や共同履修の仕組みを取り入れた「大学院連携によるMBA特別コース」です。3つ目が、帯広畜産大学大学院や北見工業大学大学院の修了者・修了見込者を対象とした「農畜産・工業接続型MBA特別コース」で、農畜産分野や工業分野で培った専門性の上に経営管理の知識を重ねてMBAを取得できる、道内ならではの接続ルートです。これらの特別コースによる入学者がいる場合、募集人員全体の枠に含めて扱われることが公表されているため、道内の他大学院で学んだ理工系・農畜産系人材が経営を学び直すルートとしても機能しています。特別コースごとに出願要件や選考の流れが個別に定められているため、該当する可能性がある場合は、通常の一般・社会人・組織推薦とは別に、特別コース専用の案内ページや教務課入試室への問い合わせで詳細を確認することをおすすめします。
入学定員は年度により公表される数値が異なることがあるため、直近では計35名程度(うち組織推薦の募集人員は最大10名程度)という構成が示された年度がありました。正確な入学定員の数値は、出願を予定する年度の最新の学生募集要項で必ず確認してください。
本専攻の母体である小樽商科大学大学院商学研究科は、昭和46年度(1971年度)に「経営管理専攻」(修士課程入学定員20名)として設置された歴史ある大学院です。平成3年度には社会人特別選抜と昼夜開講制を導入し、平成9年度には札幌サテライトを開設、平成10年度には「課題解決型総合指導制」を導入するなど、社会人が学びやすい体制づくりを段階的に進めてきました。その後、研究者養成機能と高度専門職業人養成機能を分離する目的で経営管理専攻が2専攻に改組され、専門職大学院として2004年にアントレプレナーシップ専攻が設置されるに至っています。半世紀以上にわたり道内の社会人教育に取り組んできた蓄積が、現在のプログラム運営の基盤になっています。
カリキュラムは、体系的に積み上げ式で学べるよう5つの科目区分に分かれているのも特徴です。
| 科目区分 | 単位数 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 基本科目 | 必修12単位 | MBAとして必須の経営管理の基礎知識 |
| 基幹科目 | 選択12単位以上 | 経営全般への理解を深め、MBA修了者に求められる能力を養う |
| 展開科目 | 選択8単位以上 | より専門的・体系的な知識・スキルを、目的に応じて選択 |
| 実践科目 | 必修8単位 | 既習の知識・スキルを統合した実践力育成トレーニング |
| ビジネスワークショップ(課題研究) | 必修3単位 | 教員指導のもとリサーチペーパーを作成・発表する集大成科目 |
修了に必要な単位数は合計43単位以上とされています。1年次前期・後期の授業開始前には、初学者向けの導入科目として「マネジメントの基礎」「企業会計の基礎」「データリテラシーの基礎」「アカデミック・ライティングの基礎」「財務分析の基礎」といったプレ科目も用意されており、経営学や会計を体系的に学んだ経験がない入学者でも、無理なく本科目の学習に入っていける設計になっています。授業運営では、個人の事前・事後課題に加えてグループディスカッションや全体ディスカッションを積極的に取り入れ、思考力・チームワーク・リーダーシップ・プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力の育成を重視している点も公式に説明されています。
1年次から2年次への進級にも、公式に進級所要単位という条件が設けられています。基本科目8単位以上・基礎科目6単位以上・実践科目4単位以上の合計18単位以上を修得し、かつその18単位についてGPA値2.00以上を満たすことが進級の条件です。ビジネスワークショップの履修にあたっても、基本科目12単位・実践科目8単位の修得に加え、全体のGPA値が2.00以上であることが要件とされています。GPAは秀(A)=4.0、優(B)=3.0、良(C)=2.0、可(D)=1.0、不可(F)=0という基準で算出される仕組みで、単に単位を積み上げるだけでなく、一定の成績水準を維持し続けることが2年間でMBAを取得するうえでの実質的なハードルになっています。
公式のよくある質問では、経営学・商学の専門的な予備知識がなくても出願できることが明言されています。入試では専門知識そのものよりも論理的思考力が重視され、実際に非商学系・非経済系の学部出身者も多く在籍しているとのことです。また、授業への出席については授業時間の4分の3以上の出席が求められる旨も案内されています。
本専攻の教育手法の中核をなす代表的な科目として、「ケーススタディ」と「ビジネスプランニング」が公式に紹介されています。「ケーススタディ」では、製造業・サービス業・小売業など様々な業種に属する特定企業の事例を多様な視点から分析し、企業が直面している本質的な課題を発見したうえで解決のための戦略案を検討します。狙いは、不確実な事業環境を理解する力に加え、問題解決能力・意思決定能力を養うことにあるとされています。「ビジネスプランニング」はⅠ・Ⅱの2段階構成で、Ⅰではビジネスプランの立案手順を理解し、Ⅱでは自社の新規事業など実践性と実現可能性の高いビジネスプランを実際に立案します。いずれの科目も、具体的な企業事例を教材として取り入れ、基礎から応用へと積み上げ式に学べるよう設計されている点が共通しています。
教員体制についても、認証評価関連の公表資料によれば、2023年5月1日時点で専任教員13名のうち実務家教員は5名(38.5%)とされており、アカデミックな研究者教員と実務経験を持つ教員の両方から指導を受けられる体制が取られています。専任教員個々の研究分野や経歴は、公式サイトの教員紹介ページおよび小樽商科大学研究者総覧で確認できます。教員数の構成は年度により変動するため、最新の在籍状況は公式サイトでご確認ください。
入学者の属性についても、本専攻の公式のよくある質問では、一般企業の経営者や社員に加えて、医療機関・自治体・学校法人等の非営利組織からも幅広く入学する人がいることが特徴の一つとして紹介されています。民間企業出身者に偏らない受け入れ実績があるため、公共セクターや医療・教育分野で新規事業や組織改革に取り組みたいと考えている社会人にとっても、選択肢になり得るプログラムです。修了生の声ページでは、情報創造事業協同組合をはじめとする多様な業種で活躍する修了生のインタビューが公開されており、修了後にどのように学びを実務へ活かしているかを具体的に知ることができます。また本専攻の大学院案内(デジタルパンフレット)はウェブ上でも公開されており、印刷物の到着を待たずにカリキュラムや教員紹介、修了生インタビューなどを閲覧できるため、出願を検討し始めた段階でまず目を通しておくと、志望理由書作成に向けた情報収集を効率的に進められます。本専攻では例年、修了生や地域の企業関係者を招いたシンポジウムも開催されており、在学生・修了生のネットワークを学外にも広げる取り組みが継続的に行われています。
本校・サテライトともに立地は都心アクセスに配慮されています。小樽本校は小樽市緑3丁目にあり、JR小樽駅前からジェイアールバス「小樽商大線」に乗車して終点で下車するルート(所要約10分)のほか、徒歩でも約20分で通学可能な距離です。札幌サテライトはsapporo55ビル内に置かれ、JR札幌駅西改札口から徒歩3分、地下鉄南北線さっぽろ駅北改札口から徒歩4分という好立地にあるため、平日夜間に仕事帰りで通学する社会人にとって、勤務先や自宅からのアクセスを検討しやすい立地条件がそろっています。
募集人員・出願資格(一般入試・社会人入試・組織推薦)
アントレプレナーシップ専攻の入試区分は、大きく分けて一般入試・社会人入試・組織推薦の3種類です。組織推薦はさらに「随時入試」と「指定日入試」の2パターンに分かれます。国籍や出身学部の種類は問わず、いずれの区分にも出願可能で、同一年度内に複数の入試区分で受験することも認められています。
一般入試の出願資格は、学校教育法上の大学を卒業した者(卒業見込みを含む)や、学士の学位を有する者、外国において16年の学校教育課程を修了した者など、一般的な大学院入試の出願資格に準じた内容です。個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者で22歳に達している場合も出願対象に含まれます。
社会人入試の出願資格は、次のいずれかに該当することが条件です。
- 一般入試の出願資格を満たした後(見込みは除く)、出願年度の3月31日までに企業・団体等における2年以上の実務経験を有する者
- 一般入試の出願資格を満たし、高等学校卒業後または高等学校卒業程度認定試験合格後、出願年度の3月31日までに企業・団体等における9年以上の実務経験を有する者
- 個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者で、出願年度の3月31日時点で24歳以上かつ2年以上の実務経験を有する者
組織推薦の出願資格は、現組織に継続して3年以上勤務していることが軸になります。一般入試の出願資格を満たした者で、出願年度の3月31日時点で現所属組織に継続して3年以上勤務しており、かつ組織の長(またはそれに準ずる者)からの推薦が得られることが条件です。高卒後9年以上の実務経験を有する者や、個別の入学資格審査で25歳以上と認められた者にも同様の勤務・推薦要件が課されます。組織推薦で出願できるのは一組織あたり2名までとされ、経営者自身の出願は認められません。
実務経験年数や年齢要件の起算日は出願年度によって変わるため、「◯年3月31日までに」という基準日は必ず出願年度の学生募集要項本文で確認してください。この記事で示した年数要件は制度の基本枠組みを説明するためのものです。
短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、外国大学日本分校、外国人学校の卒業者など、いわゆる大学卒業資格を有していない方でも、個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められれば出願できる仕組みが用意されています。この審査を利用する場合は、事前に「入学資格事前審査申請書」等を所定の期限までに教務課入試室へ提出する必要があり、審査には一定の日数を要するため、通常の出願書類とは別のスケジュールで早めに動き出すことが欠かせません。同様に、大学に3年以上在学し優れた成績で単位を修得した方などが利用できる「出願資格の事前審査」についても、専用の申請書と期限が設けられています。自分がどの出願資格に該当するか判断に迷う場合は、早い段階で教務課入試室に直接問い合わせて確認しておくと安心です。
入試科目と選考方法
アントレプレナーシップ専攻の選考は、入試区分ごとに実施科目と配点が異なります。いずれの区分も総合点が高くても、個別の試験で本学が定める基準に満たない項目があれば原則として不合格となる仕組みが採用されています。
| 入試区分 | 実施科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 一般入試 | 筆記試験+面接試験(20分程度)+志望理由書 | 各100点・計300点 |
| 社会人入試 | 小論文+口述試験+志望理由書 | 各100点・計300点 |
| 組織推薦(随時入試) | 面接試験+推薦書+志望理由書(学力検査は免除) | 各100点・計300点 |
| 組織推薦(指定日入試) | 口述試験+推薦書+志望理由書(学力検査は免除) | 各100点・計300点 |
一般入試の筆記試験は「本専攻に相応しい時事問題をテーマにした筆記試験」とされ、テーマは試験当日に提示される形式です。社会人入試の小論文も同様に、時事問題をテーマとし当日にテーマが示されます。事前にテーマが公開されないため、日頃から経済ニュースやビジネス動向に触れ、自分の意見を論理的に文章化する練習が欠かせません。
一般入試では、TOEFL(iBT)またはTOEICのスコアを任意提出できる仕組みも用意されています。出願時にスコアを提出した場合、換算表にもとづいて学力試験の点数の一部としてあらかじめ点数が与えられ、学力試験配点からその換算点を差し引いた点数で筆記試験が評価されます。たとえばTOEICスコアを提出し換算点が50点となった場合、学力試験配点100点から換算点50点を引いた50点満点で筆記試験が評価され、学力試験得点は換算点50点+筆記試験得点という計算になります。TOEFL・TOEICとも出願締切日の2年前以降に受験したスコアに限られ、TOEIC は国内受験のものに限定、TOEFL ITPスコアやTOEIC IPスコアは認められません。語学スコアの提出は任意ですが、提出しておくことで筆記試験の負担を実質的に軽減できる制度設計になっている点は押さえておきたいポイントです。
社会人入試の口述試験は、プレゼンテーション(10分程度)と質疑応答(15分程度)で構成されます。プレゼンテーションで説明を求められる内容は、最終学校卒業以降今日までの職務内容、アントレプレナーシップ専攻への志望理由、MBA取得後の具体的な行動計画、進学に向けての準備状況及び就学環境の整備状況の4点です。A4版2頁以内の配付資料(口述試験担当者用)を試験当日に2部持参する必要があり、持参しない場合はマイナス評価となる点に注意が必要です。
組織推薦「随時入試」の面接では、組織から与えられた課題と本人の役割、専攻で修得しようとすること、MBA取得後の職務が問われます。出願前に組織(組織の長またはそれに準ずる者)と候補者に対する事前ヒアリングが実施されるため、出願の2週間前までに必ず教務課入試室へ連絡することが求められます。出願後には志願者を含む組織への面接と、志願者本人のみへの面接がそれぞれ40分程度実施される2段階方式です。「指定日入試」では、口述試験(プレゼンテーション15分程度+質疑応答15分程度)で同様のテーマが問われます。
入試日程・出願スケジュール
アントレプレナーシップ専攻の入試は、前期日程と後期日程の年2回、加えて組織推薦の随時入試・指定日入試という時間軸で実施されるのが例年のパターンです。一般入試・社会人入試は前期・後期とも同一の出願期間・試験日で実施されます。過去の実施年度では、前期は8月中旬〜下旬に出願、9月下旬の日曜に学力検査等(午前)と面接・口述(午後)、10月上旬に合格発表という流れが取られていました。後期は12月中旬〜1月上旬に出願、2月上旬の日曜に試験、2月上旬に合格発表という日程でした。
直近で公表された情報では、2027年度(2027年4月)入学を対象とした前期入試について、出願期間は2026年8月17日(月)〜8月25日(火)必着、試験日は2026年9月13日(日)、試験会場は小樽商科大学小樽本校とされています。後期日程の出願期間・試験日・合格発表日については、記事執筆時点で確定情報が確認できなかったため、小樽商科大学受験生サイト(大学院入試日程・募集要項ページ)で公表される最新のスケジュールを必ず確認してください。
組織推薦「随時入試」は、出願前に組織と候補者への事前ヒアリングが必要なため、例年6月頃から11月頃まで比較的長い期間にわたって出願を受け付ける形が取られてきました。合格発表は随時行われます。「指定日入試」は後期日程と同じ出願期間・試験日程で実施される運用です。
出願はすべての区分で紙媒体の配布を行わず、インターネット出願システム「Posta@net(ポスタネット)」を通じて行う方式に統一されています。志願者情報の入力、検定料の支払い(コンビニ・クレジットカード・銀行ATM(ペイジー)から選択)、出願書類の印刷・郵送、受験票の印刷までをオンラインで完結させる流れです。窓口出願の場合は土日祝日を除く8:30〜12:00、13:00〜17:15の受付時間が設けられており、郵送の場合は出願期間最終日必着とされています。検定料は30,000円(払込手数料は別途自己負担)で、一度納入すると理由の如何にかかわらず返金されません。
合格発表は、合格者の受験番号を小樽商科大学受験生サイト上に掲示するとともに、受験者全員に判定結果の通知書を送付する方式です。電話等による合否の照会には応じない運用となっている点にも注意してください。入学定員に欠員が生じた場合は追加合格が行われることもあり、対象は後期試験受験者のうち本学の定めた基準を満たす者とされています。追加合格の連絡は、対象者に本人あてへの直接電話で行われる運用が案内されているため、出願書類には確実に連絡が取れる電話番号を記載しておくことが重要です。合格発表後には入学手続期間が設けられ、期間内に入学料等の納付を含む所定の手続きを行わないと入学辞退者として扱われます。入学者を対象とした事前説明会が例年3月に小樽本校で実施されており、入学者は原則として参加が求められます。
また、受験者本人からの申請により、筆記試験・小論文・口述試験・面接試験・志望理由書などの得点や合計点を開示する「入試情報開示」制度も設けられています。開示を希望する場合は、合格発表の翌日から次回試験日の前日までの間に、本学所定の用紙で申請する必要があります。
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学費・奨学金・教育訓練給付制度
アントレプレナーシップ専攻の学費は、国立大学の大学院として設定されています。過去に公表された金額では、入学料282,000円(入学手続期間内に納付)、授業料は年額535,800円(前期分267,900円・後期分267,900円の2回納付)という水準でした。これらの金額は改定される可能性があり、公式には「入学時及び在学中に学生納付金の改定が行われた場合には、改定時から新たな金額が適用される」と明記されています。テキスト代や教材費は別途自己負担です。
本専攻の学費面での大きな特徴が、厚生労働大臣が指定する専門実践教育訓練給付制度の対象校である点です。一般被保険者(在職者)や元被保険者(離職者)が対象で、条件を満たせば教育訓練経費の一部がハローワークから支給されます。社会人がキャリアアップ目的でMBAを取得する際、実質的な学費負担を抑えられる仕組みとして活用されています。ただし、長期履修学生制度を利用する場合は給付対象外となる点には注意が必要です。給付の要件や支給率は年度・雇用保険の加入状況等により異なるため、詳細はハローワークおよび本専攻公式サイトの案内で最新情報を確認してください。給付を受けるには雇用保険の被保険者期間など個人ごとの受給資格要件を満たしている必要があるため、出願前の早い段階で最寄りのハローワークに相談し、自分が対象になるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
奨学金制度としては、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金が利用可能です。経済的に修学が困難で学業が優秀と認められる学生が対象で、無利子の第一種奨学金(月額5万円または8万8千円)と、有利子の第二種奨学金(月額5万円〜15万円の5段階)が用意されています。特に優れた業績による返還免除制度もあります。このほか、経済的事情に応じた授業料免除・徴収猶予制度も整備されており、入学料についても一定の条件下で徴収猶予等の相談が可能とされています。具体的な申請方法や審査基準は入学手続案内で個別に案内されるため、経済的な負担を懸念している場合は、出願前の段階から教務課入試室に相談しておくことをおすすめします。
留学生の受け入れにも力を入れており、在留資格「留学」で入学する学生を対象とした「留学生学外相談員制度」が設けられています。これは、入学後の学生をよく知る学外の方に相談員となってもらい、修学上の悩みや生活面・経済面の相談に月1回程度の面談・月2回程度の連絡を通じて応じてもらう制度で、いわゆる身元保証人とは異なる性質のものです。合格した留学生は、入学手続時までに相談員となってくれる方から承諾書を得て提出する必要があるため、出願前から相談員候補者への打診を進めておくことが望まれます。
倍率・難易度
アントレプレナーシップ専攻は、入試区分ごとに求められる資質や選考の重心が異なるため、単純な倍率だけで難易度を語りにくい入試制度になっています。一般入試は学力試験(筆記または語学スコア換算)+面接+志望理由書の総合評価、社会人入試は小論文+口述+志望理由書、組織推薦は学力検査を免除したうえでの面接または口述+推薦書+志望理由書という構成であり、それぞれ評価軸が異なります。
公式サイトで各年度の志願者数・合格者数・実質倍率が体系的に公表されているとは限らないため、正確な最新の倍率については、本専攻公式サイトの入試結果に関する公表資料や、小樽商科大学受験生サイトの合格発表関連ページで確認することをおすすめします。倍率が非公表または限定的にしか公表されない年度もあるため、本記事では具体的な数値を創作せず、受験対策として押さえておくべき選考の傾向を中心に説明します。
なお、本専攻は専門職大学院として第三者機関による認証評価を定期的に受けており、教育課程・入学者選抜・修了要件等の運営体制について外部評価を受けている大学院です。認証評価結果は公開資料として確認できるため、教育の質保証の観点で専攻の運営体制を確認したい場合は、認証評価機関が公表している評価結果報告書も参考になります。難易度そのものの目安にはなりませんが、専門職大学院としての教育の枠組みが継続的に検証されている点は、進学先を検討するうえでの安心材料の一つといえるでしょう。
選考で重視される観点として公式に明示されているのは、地域の現状に対する問題意識と地域活性化への熱意・意欲、組織経営に関わる知識・スキルを習得する努力、質の高いディスカッションを行うための社会常識・地域経済動向への洞察力、そして事業構想や問題解決に不可欠な多面的な発想を向上させる努力の4点です。これらは筆記試験や小論文の出来だけでなく、面接・口述試験や志望理由書の内容とも一貫している必要があるため、出願書類・筆記・面接の整合性が事実上の合否を分ける要素になっていると考えられます。特に社会人入試・組織推薦では実務経験の年数要件を満たしていることが前提条件になるため、出願資格を満たすかどうかの確認自体が第一関門です。
入試区分ごとの難易度の性質を整理すると、一般入試は学力試験(筆記または語学スコア換算)の比重が実質的に大きく、大学卒業直後の受験者や若手社会人など実務経験年数の要件を満たさない層が主に利用する区分です。社会人入試は学力試験に代わって小論文と口述試験が課され、これまでの職務経験にもとづく問題意識やMBA取得後のキャリアプランをどれだけ具体的に語れるかが問われます。組織推薦は学力検査そのものが免除される一方、出願前の組織ヒアリングや推薦書の取得という社内調整のハードルがあり、選考の難易度が「試験の得点」から「社内合意形成」に移るという性質の違いがあります。自分の経歴・実務経験年数・所属組織の協力度合いに応じて、どの区分が最も現実的なルートかを早い段階で見極めることが、対策の効率を左右します。
出願書類対策(志望理由書)・面接/口述試験対策
出願にあたって準備が必要な書類は、入試区分や個人の状況によって異なりますが、共通して求められるものと、該当者のみ必要なものに分かれます。事前に全体像を把握し、発行に時間がかかる書類から早めに準備を進めることが、出願直前のトラブルを避けるうえで重要です。
- 入学志願票・写真票(インターネット出願システムで登録・印刷、出願前3か月以内に撮影した写真データが必要)
- 宛名シート(出願用封筒に貼付)
- 履歴書(様式1、全員提出)
- 志望理由書(様式2、全員提出、作成要領あり)
- 推薦書(様式3、組織推薦で受験する者のみ、所属組織が作成し厳封したもの)
- 成績証明書・卒業(見込)証明書(大学長または学部長が作成し厳封したもの。本学の在学生・卒業生は提出不要)
- 修了(見込)証明書・学位授与証明書・受験許可書(該当者のみ)
- 在留カードの写し(日本に居住する外国人のみ)
- TOEFLまたはTOEICの公式認定証(一般入試でスコアを提出する場合のみ)
- 公的資格取得・表彰受賞に関する証明書(該当する場合)
成績証明書や推薦書は発行元による厳封が必須とされ、厳封印やサインのない証明書は受理されません。大学院を修了している場合は、大学院の修了証明書と学部の卒業証明書の両方、成績証明書も大学院・学部の両方の提出が必要になるなど、対象者ごとに提出書類の組み合わせが変わる点にも注意が必要です。
出願書類のうち特に重要度が高いのが、全ての入試区分で提出が求められる志望理由書(様式2)です。公式の作成要領に沿って記載する必要があり、一般入試・社会人入試ではこの志望理由書が面接や口述試験の内容とも直結します。社会人入試の口述試験プレゼンテーションで問われる「最終学校卒業以降今日までの職務内容」「志望理由」「MBA取得後の具体的な行動計画」「進学に向けての準備状況及び就学環境の整備状況」の4項目は、志望理由書の記述内容と矛盾なく説明できるよう事前に整理しておくことが望まれます。
組織推薦を検討する場合は、推薦書(様式3)を所属組織に作成してもらい厳封したうえで提出する必要があります。組織推薦「随時入試」では出願前に組織(組織の長またはそれに準ずる者)へのヒアリングが行われるため、社内での事前調整を早めに進めておくことが欠かせません。出願の2週間前までに教務課入試室へ連絡するという手続き上のルールがあるため、社内合意形成のスケジュールを逆算して準備を始める必要があります。
志望理由書の作成にあたっては、単に「学びたい」という意欲を述べるだけでなく、現職や過去の職務で直面した具体的な課題、その課題に対してアントレプレナーシップ専攻のどの科目・学修内容が有効だと考えるか、修了後にどのようなポジションや事業でその学びを活かすつもりかという課題・学び・成果の三段構成で整理すると、選考で重視される「地域活性化への熱意」「組織経営に関わる知識・スキル習得への努力」「多面的な発想」といった評価軸との対応関係が明確になりやすくなります。特に社会人入試の口述試験では志望理由書の内容そのものをプレゼンテーションで説明することになるため、書類作成の段階から口頭で説明できる密度まで内容を詰めておくと、当日の質疑応答にも一貫性を持って対応しやすくなります。
筆記試験・小論文の対策としては、テーマが当日提示される時事問題型である以上、特定分野の知識暗記よりも、日頃から経済・経営・地域産業に関するニュースに触れ、自分なりの問題意識と論理構成で意見を組み立てる訓練が有効です。北海道の地域経済活性化という専攻の設立趣旨を踏まえ、地域産業・地方創生・中小企業経営といったテーマへの関心を志望理由書や口述試験の受け答えに反映させることも、アドミッション・ポリシーとの整合性を高める観点で意味を持ちます。
公式のよくある質問では、過去の入試で実際に出題された筆記・論述問題を確認できる案内があり、経営学・商学分野の予備知識よりも論理的思考力そのものが評価対象であることが繰り返し説明されています。実際、非商学系・非経済系の学部出身者の合格実績も多いとされているため、「経営を体系的に学んだことがないから出願をためらう」必要はありません。むしろ、合格後に向けて経営・簿記会計・組織論・マーケティング・ファイナンスの基礎を独学で予習しておくことや、信頼できるパソコンとインターネット環境を整えておくことが、公式サイトのFAQでも入学前準備として推奨されています。
面接・口述試験では、A4版2頁以内の配付資料を試験当日に必ず2部持参するというルールがあるなど、当日の持ち物や手続きに関する細かい規定が設けられています。持参物の不備は減点対象になるため、募集要項を精読し、必要書類・持参物のチェックリストを作成しておくことをおすすめします。研究計画書に類する書類として志望理由書があるため、事業構想やビジネスプランの骨子(現状の問題意識・解決したい課題・MBAで学びたい内容・修了後のキャリアプラン)を一貫したストーリーとして整理し、第三者にレビューしてもらいながら磨き込む準備期間を確保することが望まれます。
出願手続そのものも、インターネット出願システムの登録から出願書類の郵送・受験票の印刷まで複数のステップに分かれています。出願期間に入ってから慌てないよう、次のようなステップで逆算して準備を進めることをおすすめします。
| ステップ | 内容 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 1. 事前準備 | Posta@netへのアカウント登録、必要書類の洗い出し | 出願期間前から成績証明書・卒業証明書等、発行に時間がかかる書類の請求を進める |
| 2. 出願登録 | 志願者情報の入力、入試区分・試験会場の選択 | 氏名・生年月日・電話番号・住所は確認画面を過ぎると修正不可のため入力前に要確認 |
| 3. 検定料の支払い | コンビニ・クレジットカード・ペイジーのいずれかで30,000円を支払い | 出願期間最終日23時59分までに支払いを完了させる |
| 4. 出願書類の郵送 | Web入学志願票、宛名シート、履歴書・志望理由書・証明書類等を封入し郵送 | 簡易書留・速達で郵送し、出願期間最終日必着を厳守する |
| 5. 受験票の印刷 | デジタル受験票をダウンロードし印刷 | 試験日の5日前までに発行されない場合は教務課入試室へ連絡 |
登録が完了しても、検定料の支払いや出願書類の郵送のいずれかが期限内に完了しなければ出願そのものが受け付けられません。特に成績証明書や推薦書のように発行元での手続きが必要な書類は、出願期間が始まる前の段階から余裕を持って請求しておくことが、出願直前のトラブルを防ぐ最も確実な方法です。
他のMBAとの違い・併願・関連リンク
国内のMBA(専門職大学院)は、国公立・私立あわせて多数の選択肢があり、それぞれ立地・開講形態・学費・専門分野の重心が異なります。小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻の場合、北海道内で完結して通学できる唯一のMBAであることが最大の差別化要因です。首都圏の主要MBA(国立大学法人の経営系専門職大学院や私立大学のビジネススクールなど)は東京・関西圏での通学を前提とすることが多く、道内在住・道内就業を続けながらMBA取得を目指す場合、通学負担の観点で大きな違いが生まれます。
道内から首都圏のMBAを目指す場合、平日夜間の通学が現実的に難しく、オンライン中心のプログラムや長期休暇中のスクーリングに限定した選択肢を検討せざるを得ないケースも少なくありません。これに対し本専攻は、平日夜間は札幌サテライト、土曜日は小樽本校という道内で完結する通学導線が確立されているため、転居や長期出張を伴わずに2年間の学修を計画しやすいという実務上のメリットがあります。
学費水準についても、国立大学である小樽商科大学は私立のビジネススクールと比較して相対的に抑えられた水準にあり、加えて教育訓練給付制度の対象校であることから、実質負担をさらに軽減できる可能性があります。一方で、首都圏のMBAは同業種・同職種の受講生ネットワークの広さや、都市部特有のビジネス機会・人脈形成の面で優位性を持つ場合もあるため、通学のしやすさとネットワークの広がりのどちらを優先するかは、志望者自身のキャリアプランに応じて検討する必要があります。
| 比較の観点 | 小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻 | 国内MBA全体の一般的な傾向 |
|---|---|---|
| 設置形態 | 国立大学法人・専門職大学院 | 国公立13校・私立17校程度が国内MBA/MOTを提供(全体像は年度により変動) |
| 通学エリア | 北海道(小樽本校+札幌サテライト)で完結 | 多くは首都圏・関西圏の主要都市に集中 |
| 開講形態 | 平日夜間+土曜日 | 平日夜間・週末開講が主流(2年制が標準) |
| 学費のめやす | 入学料282,000円+年額授業料535,800円(国立水準・過去公表額) | 私立は総額200万〜450万円程度、海外MBAは1,000万円超のケースも |
| 教育訓練給付制度 | 専門実践教育訓練給付制度の対象校 | 対象校・対象外の学校が混在 |
専門分野の重心という観点でも、本専攻は「アントレプレナーシップ」を冠している通り、起業や新規事業開発・組織改革に軸足を置いたカリキュラム設計になっている点が特徴です。ケースメソッドや財務・会計理論を体系的に学ぶ総合系のビジネススクールとは異なり、ビジネスワークショップ(課題研究)で自らの事業構想やビジネスプランをリサーチペーパーとしてまとめ上げるプロセスが修了要件に組み込まれているため、既に取り組みたい事業テーマやイノベーションのアイデアを持っている志望者ほど、カリキュラムを主体的に活用しやすい構造だといえます。
また、帯広畜産大学大学院や北見工業大学大学院の修了者・修了見込者を対象とした「農畜産・工業接続型MBA特別コース」が用意されている点も、本専攻ならではの特色です。北海道内の理工系・農畜産系大学院で専門性を培った人材が、そのまま経営管理の知識を上乗せしてMBAを取得できるルートが制度化されている大学院は多くないため、道内の理工系・農畜産系のバックグラウンドを持つ志望者にとっては、他のMBAにはない選択肢になり得ます。
修了後の学び直しの仕組みが用意されている点も、本専攻の特色です。公式サイトでは、本専攻の修了者を対象とした「OBSリブーストプログラム」が案内されており、在学中に学んだ知識・スキルのリカレントと、在学中に履修できなかった科目を後から学ぶ機会の提供という2つの目的で運営されています。人気科目には定員制限が設けられる場合があるとされていますが、修了後もキャンパスに戻って学び続けられる制度が整っている点は、卒業後のつながりが単なる同窓会にとどまらない実質的なメリットといえます。他のMBAとの併願を検討する際、修了後のサポート体制の有無も比較軸の一つに加えておくとよいでしょう。
併願を検討する場合は、出願資格(実務経験年数・年齢要件)や入試日程が大学院ごとに異なるため、複数校のスケジュールを一覧化して出願期間・試験日の重複がないか確認することが重要です。国内MBA全体の比較や予備校選びについては、以下の関連記事もあわせてご確認ください。
大学院入試(社会人入試・MBA入試を含む)の研究計画書・志望理由書の添削や、小論文・面接対策を専門家のサポートを受けながら進めたい場合は、大学院入試対策コースもご参照ください。仕事を続けながら限られた時間で出願書類を仕上げる必要がある社会人受験者にとって、第三者による客観的なフィードバックを早い段階から取り入れることは、志望理由書の完成度を高めるうえで有効な手段の一つです。
よくある質問(FAQ)
小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻は2026年時点でも学生募集を行っていますか。
はい。2027年4月入学を対象とした前期入試の出願期間として2026年8月17日〜8月25日、試験日2026年9月13日が公表されており、継続して学生募集が行われています。名称や専攻構成に変更はなく、2004年設置以来、大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻として一貫して運営されています。後期日程を含む詳細なスケジュールは、小樽商科大学受験生サイトの大学院入試日程・募集要項ページで随時公表されるため、出願を検討する時期になったら改めて最新情報を確認してください。
働きながら通学することは可能ですか。
可能です。平日夜間(月〜金18:30〜21:40)は札幌サテライト、土曜日終日(10:30〜17:40)は小樽本校で開講される形が公表されており、社会人が就業を続けながら通学できる時間割が組まれています。ただし科目構成や時間割は年度により変わる可能性があるため、最新のシラバスや授業科目一覧もあわせて確認してください。
実務経験や経営学の予備知識がなくても出願・合格できますか。
一般入試であれば実務経験年数の要件はなく、大学を卒業した者(卒業見込みを含む)などの出願資格を満たせば出願可能です。社会人入試や組織推薦は2年以上または9年以上の実務経験が要件に含まれます。また公式のよくある質問では、経営学・商学の予備知識がなくても出願できると案内されており、入試で重視されるのは論理的思考力で、非商学系・非経済系の学部出身者も多く在籍しているとされています。合格後に向けては経営・簿記会計・組織論・マーケティング・ファイナンスの基礎を独学で予習しておくことが推奨されており、入学前の1年次科目開始前には初学者向けのプレ科目も用意されています。
TOEICやTOEFLのスコアは必須ですか。
一般入試においてTOEFL(iBT)またはTOEICのスコア提出は任意です。提出した場合は換算表にもとづき学力試験の点数の一部にあらかじめ加点され、提出しなかった場合は筆記試験のみで学力試験点が評価されます。語学スコアがなくても出願自体は可能ですが、提出することで得点面での選択肢が広がります。
組織推薦とはどのような制度ですか。
所属する企業・団体等の長(またはそれに準ずる者)からの推薦を受けて出願する制度で、学力検査が免除される代わりに、面接試験または口述試験、推薦書、志望理由書で総合判定されます。出願資格として現組織への3年以上の継続勤務が必要で、随時入試の場合は出願前に組織・候補者への事前ヒアリングが行われるため、早めに教務課入試室へ相談することが推奨されます。
学費はどのくらいかかりますか。教育訓練給付制度は使えますか。
過去に公表された金額では入学料282,000円、年間授業料535,800円という水準でした。加えて本専攻は厚生労働大臣が指定する専門実践教育訓練給付制度の対象校であり、在職者・離職者の一定要件を満たす方は教育訓練経費の一部がハローワークから支給される可能性があります。金額や給付条件は年度により変わるため、必ず最新の学生募集要項および公式サイトの学費・奨学金ページでご確認ください。
倍率はどのくらいですか。
本専攻は、志願者数・合格者数の詳細な倍率が体系的に公表されているとは限らないため、具体的な数値は最新の学生募集要項でご確認ください。入試区分ごとに評価軸(学力試験・小論文・面接・口述・推薦書・志望理由書)が異なるため、単純な倍率よりも、各区分で求められる出願資格と選考内容を正確に理解したうえで対策する方が実践的です。公表資料が見つからない場合は、教務課入試室へ直接問い合わせることも一つの方法です。
留学生でも出願できますか。
国籍を問わず出願可能です。日本に居住する外国人志願者は在留カードの写しの提出が求められるほか、在留資格「留学」で入学する場合は留学生学外相談員制度の利用が必要です。授業はすべて日本語で行われるため、日本語での講義・ディスカッションに対応できる語学力が実質的に求められる点にも留意してください。
まとめ|小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻の受験対策
- 小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻は2004年設置、北海道で唯一通学可能なMBA(経営管理修士(専門職))授与大学院であり、2026年時点でも継続して学生募集が行われています。
- 入試区分は一般入試・社会人入試・組織推薦(随時・指定日)の3系統で、区分ごとに出願資格(実務経験年数・勤続年数)と選考科目(筆記/小論文/面接/口述/推薦書/志望理由書)が異なります。
- 平日夜間は札幌サテライト、土曜日は小樽本校で開講される体制のため、社会人が就業を続けながら通学しやすい設計になっています。
- 入学料282,000円・年間授業料535,800円(いずれも過去公表額)という国立大学水準の学費に加え、専門実践教育訓練給付制度の対象校である点も大きな特徴です。
- 筆記試験・小論文はいずれも時事問題型でテーマ非公開のため、日頃からの情報収集と論理的な意見形成の訓練が対策の中心になります。
- 志望理由書は全区分共通の重要書類であり、面接・口述試験の質疑内容とも一貫性を持たせる準備が求められます。
- 倍率や日程の詳細な数値、年度ごとの改定内容は、必ず小樽商科大学受験生サイトで公表される最新の学生募集要項でご確認ください。
- 北海道内の理工系・農畜産系大学院修了者向けの特別コースや、留学生向けの学外相談員制度など、他大学のMBAにはない道内特有の受け入れ制度も用意されています。
アントレプレナーシップ専攻は、地域経済の活性化を志向する北海道唯一のMBAとして、実務経験を積んだ社会人からアカデミックなバックグラウンドを持つ研究者志望者まで幅広い層を受け入れています。半世紀以上前の経営管理専攻の時代から積み重ねてきた社会人教育のノウハウと、平日夜間+土曜日という通学しやすい開講形態、そして専門実践教育訓練給付制度による学費負担の軽減策が組み合わさることで、道内で働きながらMBAを取得するという選択肢を現実的なものにしています。出願資格の確認、志望理由書の作成、筆記・小論文や面接・口述試験の準備は早めに着手し、最新の公式情報にもとづいて計画的に進めていくことをおすすめします。
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