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三重大学大学院教育学研究科(教職大学院)「冬入試」の傾向と対策

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三重大学大学院教育学研究科(教職大学院)の「冬入試」とは、正式には「三次募集」と呼ばれる入試区分のことです。教職実践高度化専攻(教職大学院)は一次募集・二次募集・三次募集の最大3回に分けて選抜を行っており、そのうち出願が真冬(12月〜1月)、試験が2月上旬に実施される最後の回が三次募集にあたります。

三次募集は現職教員は出願できず、学部新卒者等(教育職員免許状の取得者・取得見込者)のみが対象という点が一次・二次募集との大きな違いです。加えて、一次・二次募集で入学定員が充足すると三次募集自体が実施されないことがあるため、「必ず受けられる入試」ではない点も押さえておく必要があります。

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本記事では、三重大学教育学部・教育学研究科が公開している令和9(2027)年度学生募集要項と、過去3年間の入学者選抜状況のデータをもとに、冬入試(三次募集)の出願資格・日程・選抜方法・過去の実施実績・対策の考え方までを整理します。募集要項の内容は年度により変わるため、出願の際は必ず三重大学教育学部・教育学研究科の公式サイトで最新情報をご確認ください。

特に本記事で重視しているのは、公式サイトの募集要項だけを読んでいてもわかりにくい「三次募集は実際にどれくらいの頻度で開かれているのか」という実態です。直近3年間のうち三次募集(相当)が実施されたのはわずか1回という事実は、出願を検討するうえで日程や出願資格と同じくらい重要な情報だと考えています。冬入試を軸に据えるべきか、一次・二次募集を優先すべきかを判断する材料として活用してください。

また、教職大学院は学部を卒業したばかりの人だけでなく、社会人経験を経てから教職を志す人、いったん一般企業に就職してから教員を目指す人など、さまざまな背景を持つ受験者が出願する入試です。三重大学教職大学院の三次募集は現職教員を除く「学部新卒者等」区分が対象になるため、教育職員免許状の取得(見込み)を軸に、自分がどのタイミングで出願できるのかを早めに整理しておくことが遠回りを防ぐ第一歩になります。

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目次

三重大学教育学研究科(教職大学院)の「冬入試」とは何か

三重大学大学院教育学研究科専門職学位課程 教職実践高度化専攻は、いわゆる「教職大学院」です。教職大学院は現職の教員がスクールリーダーとしての実践力を高めるために学び直す場であると同時に、学部を卒業したばかりの学生が実践的な指導力を身につけて教壇に立つための場でもあります。三重大学の教職大学院は「学校経営力開発コース」と「教育実践力開発コース」の2コース、さらに経営力開発分野・学習開発分野・教科教育高度化分野・特別支援教育分野の4分野で構成されています。

この教職大学院の入試は、年に1回ではなく一次募集・二次募集・三次募集の最大3回実施されます。一次募集は8月、二次募集は10月、三次募集は翌年2月に試験が行われる日程で、本記事で扱う「冬入試」は最後の三次募集を指します。出願は前年12月下旬から1月中旬、試験は2月上旬というスケジュールになるため、暦の上でも文字どおり「冬」に実施される入試といえます。

なぜ複数回の募集があるのか

複数回の募集を設けているのは、一次募集や二次募集で入学定員に届かなかった場合に、追加で志願者を受け入れる余地を残すためです。募集要項にも「合格者が入学定員を満たした場合、以降の募集は実施されない可能性がある」と明記されており、三次募集はあくまで一次・二次募集を補完する位置づけの入試であることがわかります。この位置づけを理解しておくことが、出願戦略を立てるうえでの前提になります。

現職教員は三次募集の対象外

三重大学の募集要項には「現職教員については三次募集を実施しません」と明記されています。つまり冬入試(三次募集)を受験できるのは、学校教育法第1条に規定する学校の教育職員一種免許状(または専修免許状)を有する、あるいは翌年3月末までに取得見込みの学部新卒者等のみです。現職の教員が三重大学教職大学院を目指す場合は、一次募集または二次募集で受験する必要があります。

「冬入試」という呼び方について

三重大学の公式な文書では「冬入試」という呼称は使われておらず、正式名称はあくまで「三次募集」です。ただし出願が年末年始をまたぐ冬季にあたり、試験も2月上旬という真冬に実施されることから、本記事では検索のしやすさも兼ねて「冬入試」という呼び方で三次募集を説明しています。募集要項や大学からの案内を確認する際は「三次募集」という正式名称で検索・照合するようにしてください。

どのような人が三次募集(冬入試)を検討することになるのか

三次募集(冬入試)を検討することになる典型的なケースとしては、一次募集・二次募集の日程で就職活動や実習、卒業研究などとの都合がつかなかった学部生、一次・二次募集で不合格となり再挑戦を考えている学部新卒者、あるいは教育職員免許状の取得見込みが確定するタイミングが遅く一次・二次募集の出願要件を満たせなかった人などが想定されます。いずれのケースでも三次募集が実施される保証はないため、可能な限り一次・二次募集の時点で出願できる状態を整えておくことが望ましいといえます。

教職大学院そのものの位置づけ

教職大学院は、教育現場で高度な実践力を発揮できる人材を育成することを目的に設置された専門職学位課程で、全国の多くの国立大学に設置されています。三重大学の教職実践高度化専攻もその一つで、学級・学校経営、生徒指導・教育相談、教育課程編成、教科の専門性や特別支援教育・幼児教育の実践的授業力の向上など、幅広いテーマを扱っています。アドミッションポリシーでは「探究」「協働」「創造」という3つのキーワードで入学者に求める資質が示されており、これは筆記試験や口述試験でも意識される評価軸になっていると考えられます。

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冬入試(三次募集)は必ず実施されるとは限らない

冬入試(三次募集)を検討するうえで最も重要なのは、この募集が毎年必ず実施されるわけではないという制度上の特徴です。三重大学教育学部・教育学研究科が公開している「過去3年の入学者選抜状況等」のデータを見ると、その実態がはっきり見えてきます。

年度一次(A日程)二次(B日程)三次(C日程)合計合格者/入学定員25名
令和6(2024)年度実施(合格10名)実施(合格13名)実施(合格1名)合格24名・入学22名
令和7(2025)年度実施(合格17名)実施(合格12名)未実施合格29名・入学28名
令和8(2026)年度実施(合格20名)実施(合格5名)未実施合格25名・入学25名

この表からわかるとおり、直近3年間で三次募集(または相当する日程)が実際に実施されたのは令和6(2024)年度の1回だけで、しかも合格者は特別支援教育分野の1名のみでした。令和7年度・令和8年度は2年連続で一次・二次募集の時点で合格者数が入学定員の25名に達したため、三次募集は実施されませんでした。

実施されなかった年は「出願すらできない」

三次募集が実施されない年は、出願期間自体が開かれません。つまり冬入試を受けるつもりで学修計画書などの準備を進めていても、一次・二次募集の結果次第では受験の機会そのものが失われる可能性があります。冬入試だけを頼りにした出願計画は避け、一次・二次募集の受験もあわせて検討するのが現実的な対応です。

令和9(2027)年度の実施可否は未確定

令和9(2027)年度入試についても、募集要項上は三次募集の日程(出願期間2026年12月22日〜2027年1月12日、試験日2027年2月6日)が案内されていますが、実際に実施されるかどうかは一次募集(2026年8月21日実施)・二次募集(2026年10月17日実施)の結果、すなわち入学定員が充足するかどうかにかかっています。実施の有無は三重大学教育学部・教育学研究科のホームページで告知されるため、冬入試での出願を考えている場合は秋以降もこまめに公式情報を確認する必要があります。

過去3年のデータから見える傾向

過去3年の入学者選抜状況を分野別にさかのぼると、教科教育高度化分野は一次・二次募集だけで定員に近い人数が集まりやすく、特別支援教育分野は志願者数自体が少なめで年度による変動が大きい傾向がうかがえます。令和6年度の三次募集(相当)で唯一合格者が出たのも特別支援教育分野でした。志望する分野によって三次募集が実施される可能性の高さは変わり得るため、教科教育高度化分野を志望する場合は特に、一次・二次募集での合格を最優先に据えるのが安全です。

教科教育高度化分野・特別支援教育分野の現職教員内訳

教科教育高度化分野と特別支援教育分野は「区分なし」で現職教員と学部新卒者等が同じ枠に出願する仕組みです。過去3年の合格者数のうち、現職教員がどれだけの割合を占めているかを見ると、学部新卒者等にとっての実質的な競争環境がより具体的に見えてきます。

年度教科教育高度化 合格者(うち現職教員)特別支援教育 合格者(うち現職教員)
令和6(2024)年度17名(うち6名)1名(うち0名)
令和7(2025)年度19名(うち3名)2名(うち2名)
令和8(2026)年度15名(うち5名)3名(うち3名)

特別支援教育分野は、令和7・8年度ともに合格者のほとんど(あるいは全員)が現職教員という結果でした。三次募集を検討する学部新卒者等にとっては、こうした分野ごとの現職教員比率の違いも、出願先を検討する際の参考情報になります。

出願資格と対象者(現職教員は対象外)

冬入試(三次募集)の出願資格は、志望するコース・分野によって細かく分かれています。三重大学教職大学院は「学校経営力開発コース」と「教育実践力開発コース」の2コースで構成され、さらにコースの中に分野が設定されています。

コース分野受験者区分出願資格の概要
学校経営力開発コース経営力開発分野現職教員在職のまま派遣される者、または教職等経験3年以上の教職等経験者(三次募集は対象外)
学校経営力開発コース学習開発分野学部新卒者等教育職員一種免許状(専修免許状)を有する、または取得見込みの者
教育実践力開発コース教科教育高度化分野区分なし現職教員・学部新卒者等いずれも出願可(三次募集は学部新卒者等のみ)
教育実践力開発コース特別支援教育分野区分なし特別支援学校教諭免許状を有する、または取得見込みの者(三次募集は学部新卒者等のみ)

入学定員は教職実践高度化専攻全体で25名と定められており、分野ごとの内訳定員は公表されていません。所属するコース・分野は受験時の志望から変更できる場合があるとされているため、出願前に希望分野の要件を募集要項の本文でよく確認しておくことが大切です。

学校経営力開発コースと教育実践力開発コースの違い

アドミッションポリシーの記載を踏まえると、学校経営力開発コース(経営力開発分野・学習開発分野)は、学校や地域において指導的役割(スクールリーダー)を目指す人材の育成に重きが置かれています。現職教員であれば学校現場での経験に基づく研修テーマを協働で解決する力、学部新卒者等であれば学校現場での実習や現職教員学生との協働を通じた実践的専門性の習得が期待される構成です。一方、教育実践力開発コース(教科教育高度化分野・特別支援教育分野)は、教科の専門性や特別支援教育・幼児教育の知識・技能を軸に、より現場に近い実践的授業力の向上を目指す位置づけといえます。三次募集で出願できるのは学部新卒者等に限られるため、志望するコース・分野を選ぶ際は、自分がどちらの方向性で実践力を伸ばしたいのかを整理しておくとよいでしょう。

基礎資格として求められるもの

上記の出願資格に加えて、学校教育法に定める大学を卒業した者(または卒業見込みの者)であることなど、10種類の基礎資格のいずれかを満たす必要があります。短期大学や高等専門学校の卒業者など、大学卒業資格を有していない場合でも、個別の入学資格審査によって出願できる制度が用意されています。

三重県の教員採用選考試験との関係

学部新卒者等で三重県の教員採用選考試験に合格し、採用候補者名簿への登載を2年間猶予してもらう予定がある場合は、二次募集までに受験・合格することが求められます。つまり教員採用試験の合格を活かして猶予を得たい学部新卒者にとって、三次募集は原則として選択肢に入らない点に注意が必要です。この点も、冬入試を検討する前に一次・二次募集での受験を優先すべき理由のひとつです。

短大卒・専門学校卒などが個別審査で出願する場合

基礎資格9または10(大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた者)にあたる形で出願する場合は、通常の出願手続きの前に個別の入学資格審査を受ける必要があります。審査には出身校の成績証明書・卒業(見込)証明書・学習歴等調査書などの提出が必要で、審査を通過するとインターネット出願登録に使うパスコードが発行される仕組みです。三次募集での資格審査申請期間は2026年11月18日(水)〜11月24日(火)で、出願期間そのものより1か月以上前に設定されています。短期大学や専修学校の卒業者で三重大学教職大学院を目指す場合は、この個別審査のスケジュールを見落とさないようにしてください。

教育職員免許状の「取得見込み」で出願する場合

学部新卒者等の出願資格には「2027年3月31日までに教育職員一種免許状(または専修免許状)を取得見込みの者」も含まれます。つまり出願・受験時点でまだ免許状を持っていなくても、卒業に合わせて取得できる見込みであれば出願資格を満たします。ただし取得見込証明書などの提出が必要になるため、在籍する大学の教職課程担当窓口に早めに相談し、必要書類をいつ発行してもらえるかを確認しておくと安心です。

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三重県外在住・他大学出身でも出願できるか

募集要項の出願資格には、三重県内在住であることや三重大学出身であることを求める記載はありません。学校教育法に定める大学を卒業(見込み)していることなど基礎資格を満たしていれば、出身大学や現在の居住地にかかわらず出願は可能と読み取れます。ただし、三重県の教員採用選考試験合格による名簿登載の猶予制度は三重県教育委員会が定める仕組みであるため、他都道府県での教員採用を考えている場合の猶予の扱いについては、志望する自治体の教員採用担当に別途確認する必要があります。

出願期間・試験日程・合格発表(逆算スケジュール)

令和9(2027)年度入試における一次・二次・三次募集それぞれの日程は、以下のとおり案内されています。冬入試(三次募集)を軸に準備を進める場合でも、一次・二次募集の日程を把握しておくことで、定員充足による三次募集の未実施リスクに備えることができます。

募集区分出願期間試験日合格発表現職教員の可否
一次募集2026年7月9日〜7月15日2026年8月21日(金)2026年9月16日(水)
二次募集2026年9月24日〜9月30日2026年10月17日(土)2026年11月17日(火)
三次募集(冬入試)2026年12月22日〜2027年1月12日2027年2月6日(土)2027年2月19日(金)不可

三次募集の出願期間は2026年12月22日(火)10時から2027年1月12日(火)17時までで、年末年始をまたぐ形になります。インターネット出願登録と検定料の支払いに加えて、出願確認票などの必要書類を書留・速達で郵送する必要があり、締切直前に慌てないよう早めの準備が求められます。

基礎資格9・10による出願者の資格審査期間

短期大学卒業者など基礎資格9または10に該当する形で出願する場合は、通常の出願期間より前に資格審査の申請が必要です。三次募集での資格審査申請期間は2026年11月18日(水)〜11月24日(火)とされており、この期間を過ぎるとインターネット出願登録用のパスコードが発行されません。冬入試での出願を検討している場合は、11月中旬までに該当するかどうかを確認しておく必要があります。

長期履修学生制度・教職チャレンジプログラムの申請期間

標準修業年限(2年)を超えて最大4年まで学べる長期履修学生制度を利用する場合、授業料は「本学が定めた授業料年額×標準修業年限(2年)÷長期履修期間」で分割納付する仕組みです。職業を有する者などが対象で、三次募集にあたる申請期間は同じく2026年11月18日〜11月24日です。

また、教育職員免許状を持たない学部新卒者等が、学部の授業科目と大学院の授業科目を計画的に履修して免許状取得を目指す教職チャレンジプログラムも、長期履修学生制度の枠組みを使う制度です。免許状を持たない者は出身大学等で「学力に関する証明書」の発行を受け、30単位程度を取得済みであることなどが申請の条件とされています。取得できる免許状は原則1校種(幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校のいずれか)、中学校・高等学校の場合は原則1教科に限られます。これらの制度を利用する予定がある場合は、通常の出願準備よりも1か月以上前倒しでスケジュールを組む必要があります

附属学校教員進学プログラムと入学手続の時期

三重大学教育学部附属学校園に勤務する教員が、附属学校園での勤務を続けながら長期履修制度を使って本研究科の教育課程を履修できる「附属学校教員進学プログラム」も用意されています。こちらも申請期間は三次募集にあわせて2026年11月18日〜11月24日です。合格後の入学手続については、必要書類が2027年3月上旬頃に合格者へ郵送される予定で、具体的な手続期間は別途合格者へ個別に通知されます。

令和9(2027)年度入試の年間スケジュール一覧

一次募集から三次募集(冬入試)まで、令和9(2027)年度入試に関わる主な日程を時系列で並べると、次のようになります。三次募集だけを見ていると準備期間が短く感じますが、年間を通して見ると出願準備は5月の入試説明会から始まっていることがわかります。

時期内容
2026年5月24日入試説明会 第1回(オンライン)
2026年7月9日〜15日一次募集 出願期間
2026年8月21日一次募集 試験日
2026年9月6日入試説明会 第2回(オンライン)
2026年9月16日一次募集 合格発表
2026年9月24日〜30日二次募集 出願期間
2026年10月17日二次募集 試験日
2026年11月17日二次募集 合格発表
2026年11月18日〜24日三次募集の資格審査・長期履修等の申請期間
2026年12月22日〜2027年1月12日三次募集(冬入試) 出願期間
2027年2月6日三次募集(冬入試) 試験日
2027年2月19日三次募集(冬入試) 合格発表
2027年3月上旬入学手続書類の発送(合格者宛)

一次募集・二次募集を検討する場合の準備期間

ここまで見てきたとおり、三次募集は出願期間・資格審査期間ともに直前まで動きが読みにくい入試です。一方で一次募集は出願期間が2026年7月9日〜15日、試験日は8月21日と、三次募集よりも半年近く早いタイミングで結果が判明します。学修計画書の作成や成績証明書の取り寄せには一定の時間がかかるため、一次募集からの受験を視野に入れる場合は春のうちから準備を始める必要があります。三次募集での出願を軸に考えている場合でも、一次・二次募集の出願準備を並行して進めておけば、三次募集が実施されなかった場合の選択肢を失わずに済みます。

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選抜方法(小論文・口述試験)と配点の仕組み

冬入試(三次募集)の選抜方法は、一次募集・二次募集と同様に筆記試験(小論文)と口述試験の2本立てです。ただし両者の位置づけは異なり、単純な合計点方式ではありません。

試験時間・形式評価の位置づけ
筆記試験(小論文)90分基準点を満たすかどうかの判定に使用(得点として合算はされない)
口述試験15〜20分程度400点満点で評価。学修計画書・成績証明書等とあわせて総合判定

筆記試験(小論文)は基準点を満たすかどうかを確認するための試験と位置づけられており、口述試験は400点満点で評価されます。受験した試験科目で研究科が定める基準点を満たさない場合は不合格となることがあるため、小論文で最低限のラインを超えることがまず前提になります。学修計画書や(現職教員の場合は)教育実践概要書、出身大学の成績証明書なども、口述試験の結果とあわせて総合的に評価される材料です。

筆記試験(小論文)免除制度

一定の条件を満たし、所属長または大学の指導教員の推薦がある受験者は、筆記試験(小論文)の免除を申請できます。免除の対象になり得るのは、三重県教育委員会派遣教員や教職等経験者、学業成績が優秀な学部生(A評価以上が総修得単位の7割以上、またはGPA3.3以上)、三重県公立学校教員採用選考試験の第一次試験合格者などです。免除が認められると、当日は口述試験のみの受験となります

試験当日の流れ

筆記試験(小論文)が課される受験者は8時30分に集合し、9時から10時30分に筆記試験、11時以降に口述試験という流れです。筆記試験免除の対象者は10時30分集合、11時以降の口述試験のみとなります。出願者の状況によって時程が変わる可能性があるため、出願後に研究科から郵送される資料を必ず確認してください。

学修計画書と教育実践概要書の違い

選抜では「学修計画書」と「教育実践概要書」という2種類の書類が登場しますが、両者の位置づけは異なります。学修計画書は出願者全員が提出する、入学後の学び方の計画を示す書類です。一方、教育実践概要書は現職教員のみが提出する書類で、これまでの教育実践の内容を整理して伝える役割を担います。三次募集の対象である学部新卒者等は教育実践概要書を提出しないため、学修計画書の完成度がそのまま口述試験の準備状況に直結します。

口述試験(400点満点)で意識したいこと

口述試験は400点満点で評価される、選抜の中心となる試験です。学修計画書や(現職教員の場合は)教育実践概要書の内容に沿って質問されることが多いと考えられるため、提出書類に書いた内容を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが基本になります。志望動機や研究・実践テーマだけでなく、「なぜ三重大学の教職大学院でなければならないのか」「入学後にどのコース・分野で何を学び、修了後にどう活かすのか」といった点まで具体的に語れるよう準備しておくと、口述試験全体の説得力が高まります。

試験当日に注意したい不正行為のルール

三重大学の入試では、カンニングや他の受験者への解答教示、配付された問題冊子・解答用紙の試験室外への持ち出し、解答終了の指示後も解答を続けることなどが不正行為として扱われます。試験時間中の携帯電話・スマートウォッチ・電卓等の電子機器や補助具の使用も不正行為にあたり、発覚した場合は受験の中止・退室に加えて受験した全科目の成績が無効となります。状況によっては警察へ被害届が提出される場合もあるとされているため、当日は指示された持ち物以外は身の回りから外しておくことが重要です。

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公開されている出題意図から読み取る出題テーマ

三重大学教育学部・教育学研究科のホームページでは、過去の入学試験問題そのものに加えて、筆記試験(小論文)の「出題意図」が公開されています。令和6(2024)年度・令和7(2025)年度・令和8(2026)年度の3年分を確認すると、いずれの年度も出題意図の説明文はほぼ共通しており、この試験が何を測ろうとしているかが安定していることがわかります。

公開されている出題意図によれば、筆記試験(小論文)は教師として必要な教育学に関する基礎的な知識と理解などを問うものと位置づけられています。そのうえで設問構成は次の2問に分かれています。

設問公開されている出題意図
設問1広く学校や地域の教育課題に関わる問題
設問2分野・教科等に関して受験生が有する専門的な知識・技能等を反映できる問題

なお、実際の入学試験問題(問題冊子)そのものも過去3年分がPDFで公開されていますが、著作権の観点から本記事では問題文そのものの引用・転載は行いません。出題内容は年度によって変わるため、対策にあたっては必ず三重大学教育学部・教育学研究科のホームページで最新の公開資料をご確認ください。

公式サイトで過去問・出題意図を確認する手順

  1. 三重大学教育学部・教育学研究科の公式サイトで「教育学研究科入試情報」のページを開く
  2. ページ内にある令和6・7・8年度の入学試験問題PDFと、それぞれの「出題意図について」のPDFを確認する
  3. 出題意図の説明文(設問1・設問2の位置づけ)を年度ごとに読み比べ、共通する傾向をつかむ
  4. 過去3年の入学者選抜状況等のPDFもあわせて確認し、志望する分野の志願者数・倍率の推移を把握する

設問1「学校・地域の教育課題」への対策の方向性

設問1は特定の分野に閉じない、教育現場や地域社会全体に関わる課題を扱う問題です。学級経営、生徒指導、学校と地域の連携、教育課程の今日的な課題など、教職大学院のアドミッションポリシーに掲げられている「探究」「協働」「創造」というキーワードに沿ったテーマが出やすいと考えられます。日頃から教育時事や自治体の教育施策に関心を持ち、自分なりの問題意識を言語化しておくことが対策の土台になります。

設問2「分野・教科の専門性」への対策の方向性

設問2は志望する分野・教科等の専門的な知識・技能を反映させる問題です。教科教育高度化分野を志望する場合は国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語・幼児教育のいずれかの教科等に即した専門知識、特別支援教育分野を志望する場合は特別支援教育に関する専門的な理解が問われると想定されます。志望分野に応じた専門書や学習指導要領の該当箇所を読み込み、自身の実践や学びと結びつけて説明できるようにしておくことが重要です。

公式サイトの過去問PDFを対策に使う際の注意点

三重大学教育学部・教育学研究科のホームページには、過去の入学試験問題そのもののPDFも掲載されています。実際の問題文を確認したい場合は、必ず大学公式サイトから最新の資料をダウンロードしてください。本記事では著作権保護の観点から問題文の引用・転載は行っていませんが、出題意図として公開されている情報だけでも、設問1と設問2それぞれで何が問われているかという大枠は把握できます。過去問を入手したら、出題意図の説明文と照らし合わせながら、自分の解答が「学校・地域の教育課題」と「分野・教科の専門性」のどちらの観点で評価される設問かを意識して読み解くと対策の精度が上がります。

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一次募集・二次募集との違いと併願戦略

冬入試(三次募集)は一次・二次募集と選抜方法自体は同じですが、実務上の違いがいくつかあります。特に現職教員が受験できない点と、実施されない可能性がある点は、出願戦略を立てるうえで欠かせない情報です。

学部新卒者等がとるべき現実的な選択肢

学部新卒者等の場合、理論上は一次・二次・三次のいずれでも出願が可能です。しかし前述のとおり、三重県の教員採用選考試験合格による名簿登載の猶予を希望する場合は二次募集までに合格する必要があるほか、直近2年間は三次募集自体が実施されていません。したがって、三次募集を「保険」として当てにするのではなく、一次募集または二次募集での合格を第一目標に据え三次募集は実施されればさらにもう一度挑戦できる機会、という位置づけで準備を進めるのが現実的です。

他大学の教職大学院との併願も選択肢に入れる

教職大学院は三重大学以外にも全国の国立大学に設置されており、大学ごとに募集回数や日程、出願資格の細部が異なります。三重大学の三次募集が実施されない年度にあたってしまった場合に備え、他大学の教職大学院の入試日程もあわせて調べておくと選択肢を広げられます。教職大学院そのものの特徴や、他大学の教職大学院入試の実例は、以下の記事でも詳しく解説しています。

これらの記事と三重大学の募集要項を突き合わせることで、出願先を1校に絞り込む前に複数の教職大学院を比較検討できます。

併願を検討するときに確認しておきたい3つのポイント

  1. 志望する分野・教科等がその大学院に設置されているか(三重大学は教科教育高度化分野で国語・社会・数学など11の教科等に対応)
  2. 募集回数と各回の出願期間・試験日が自分のスケジュールと重ならないか
  3. 現職教員・学部新卒者等それぞれの出願可否が、志望する募集回でどう定められているか

自分が三次募集の対象になるかのチェックリスト

  • 現職教員ではなく、学部新卒者等(教育職員免許状の取得者・取得見込者)である
  • 三重県の教員採用選考試験の名簿登載猶予を、二次募集までの合格で確保する必要がない
  • 基礎資格9・10に該当する場合は、資格審査申請期間(2026年11月18日〜11月24日)に間に合う
  • 2027年2月6日(土)の試験日に三重大学教育学部の試験会場へ行ける
  • 一次募集・二次募集での受験を終えている、またはこれから受験する予定がない

このチェックリストに当てはまらない項目がある場合は、三次募集を待つのではなく一次募集または二次募集での受験を優先したほうが、選択肢を狭めずに済みます

「冬入試を待つ」か「一次・二次募集で決める」かの判断軸

三次募集の実施可否が読めない以上、判断軸はシンプルです。教員採用試験の名簿登載猶予を活用したい場合や、特定の分野・志望動機が固まっている場合は、一次募集(8月)からの受験を軸に据えるべきです。一方で、学修計画書の作成や専門分野の準備にもう少し時間をかけたい、あるいは一次・二次募集の日程では都合がつかないという場合に限り、三次募集が実施される可能性に賭けるのではなく「実施されれば挑戦する」程度の位置づけで併願先の一つとして考えるのが現実的なバランスです。

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出願準備から合格発表までにやるべきこと

冬入試(三次募集)に限らず、教職大学院の出願では書類準備に時間がかかります。特に三次募集は年末年始をまたぐスケジュールになるため、余裕を持った準備が欠かせません。

  1. 入試説明会(オンライン開催)に参加し、コース・分野の雰囲気や教員紹介の情報を集める
  2. 指導を希望する大学院教員に研究内容等を事前相談する(募集要項では出願前の事前相談が推奨されています)
  3. 学修計画書・教育実践概要書(現職教員のみ)を三重大学教育学部・教育学研究科のホームページからダウンロードして作成する
  4. 出身大学に成績証明書・卒業(見込)証明書を請求する(発行まで数日〜数週間かかる場合があります)
  5. インターネット出願サイトでマイページを作成し、出願情報を登録する
  6. 入学検定料30,000円をクレジットカードまたはコンビニエンスストアで支払う
  7. 出願確認票・宛名シート・受験票を印刷し、必要書類とともに角形2号封筒に入れて書留・速達で郵送する(大学必着)
  8. 受験票を持参し、試験日(三次募集は2027年2月6日)に試験会場(三重大学教育学部)へ向かう
  9. 合格発表(三次募集は2027年2月19日)を確認し、合格した場合は入学手続きを進める

入学検定料の支払いにかかる手数料は志願者負担で、入学料は282,000円(予定額)、年間授業料は535,800円(前期267,900円・予定額)とされています。これらの金額は予定額であり改定される可能性があるため、正式な金額は出願時点の最新の募集要項で確認してください。

費用項目金額(予定額)備考
入学検定料30,000円クレジットカードまたはコンビニ払い。手数料は志願者負担
入学料282,000円改定される可能性あり
年間授業料535,800円(前期267,900円)長期履修学生制度利用時は年数で分割

入試説明会と指導教員への事前相談

三重大学教職大学院は、2026年度はオンラインで入試説明会を2回開催しています。第1回は令和8(2026)年5月24日(日)、第2回は令和8(2026)年9月6日(日)で、いずれも13時から15時の実施です。参加は必須ではありませんが、再来年度以降の入学を考えている人や大学院の様子を知りたい人も参加できるとされているため、三次募集での出願を検討している人ほど早い回から情報収集を始めると、学修計画書の内容を練る時間を確保しやすくなります。参加には希望回の5日前までにGoogleフォームでの申込が必要です。

また、出願前には指導を希望する大学院教員へ研究内容等を事前に相談することが募集要項でも求められています。適切な指導教員が分からない場合は、メールの件名を「教職大学院の指導教員について」とし、氏名・連絡先・希望するコース分野名・現在の所属を記載のうえ、教育学部チームへ問い合わせる案内が用意されています。指導教員との事前相談は入学後の研究内容の確認にとどまり、指導教員を確定させるものではない点にも注意してください。

郵送書類の準備で注意すること

出願書類等は、必ず角形2号封筒(横24cm×縦33.2cmでA4サイズの書類を折らずに入れられる封筒)を使い、長形3号封筒などは使用できません。インターネット出願登録完了後に印刷できる「宛名シート」を封筒の表面に貼り、書類は左上をゼムクリップ(ホッチキス不可)でとめてから封入し、書留・速達で郵送します。また、受験案内等の送付用に返信用封筒(長形3号・410円分の切手貼付)の提出も必要です。普通郵便や宅配便での提出は事故があっても大学側は責任を負わないとされているため、必ず指定の方法で郵送してください。

提出書類で特に準備に時間がかかるもの

成績証明書や卒業(見込)証明書は出身大学長・学部長・学校長が厳封して作成するものが求められるため、大学の窓口の対応期間によっては発行までに時間がかかります。出願期間の直前に慌てて申請することのないよう、出願期間が始まる1か月前を目安に出身大学への請求を済ませておくと安心です。

提出後に修正はできない

インターネット出願は、登録完了後の内容修正が一切できない仕組みになっています。氏名・志望コース・分野などの入力に誤りがないか、確認画面で必ず見直してから登録を確定させてください。書類提出についても、必要書類等が本学に到着したかどうかは大学側から回答してもらえないため、日本郵便の追跡サービスなどで自分で確認する必要があります。

学修計画書で押さえておきたいポイント

口述試験と総合評価される学修計画書は、単なる志望動機の作文ではなく、入学後に何をどう学ぶかという計画を具体的に示す書類です。一般的には、まず自分がこれまでの学び・経験の中で見出した教育課題を明確にし、その課題に対して志望するコース・分野でどのような理論や実践を学びたいのかを論理的につなげる構成が評価されやすいとされています。抽象的な「教育に貢献したい」という表現だけで終わらせず、具体的な場面や経験を根拠として示すことが、口述試験での質問にも答えやすい学修計画書につながります。

教科教育高度化分野や特別支援教育分野を志望する場合は、専門とする教科・領域に関する自身の課題意識と、三重大学教職大学院で学べる内容がどうつながるかを具体的に書くと説得力が増します。書き終えたら、大学の教職課程担当者や指導を仰げる先生に一度目を通してもらい、論理の飛躍や説明不足がないかを確認してもらうとよいでしょう。

入学検定料は原則返還されない

出願書類を大学が受理した後は、入学検定料は原則として返還されません。返還が認められるのは、検定料を払い込んだが出願しなかった(または書類が受理されなかった)場合、検定料を誤って二重に払い込んだ場合、出願受付後に出願無資格者と判明した場合、大規模な風水災害等を学長が認めた場合の4つに限られます。出願前に自分が出願資格を満たしているかを十分確認したうえで、検定料の支払いに進むことが大切です。

合格発表の確認方法

合格発表は、各選抜試験日程の合格発表日10時頃に、三重大学ホームページ入試情報の「入試速報」で合格者の受験番号が発表される形で行われます。あわせて合格した受験者には合格通知書や関係書類が郵送されますが、電話やメール等での合否照会には応じないとされているため、発表日は自分でホームページを確認する必要があります。三次募集の合格発表は2027年2月19日(金)の予定です。

追加合格・追加募集という可能性

合格者が入学定員に届かなかった場合、欠員を補充する形で追加合格が行われることがあります。追加合格の該当者には電話で連絡が入る仕組みです。また、出願状況や合格者数の状況によっては、規定の一次・二次・三次募集とは別に追加募集が実施される可能性もあり、実施する場合は大学ホームページで告知されます。三次募集が実施されなかった年度であっても、追加募集の告知が出ていないか秋以降の公式情報を確認しておくとよいでしょう。

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よくある質問(FAQ)

三重大学教職大学院の「冬入試」とはどの募集のことですか?

正式名称は「三次募集」です。一次募集(8月試験)・二次募集(10月試験)に続く3回目の選抜で、出願は12月下旬〜1月中旬、試験は2月上旬に実施される日程のため、本記事では「冬入試」と呼んでいます。三重大学の公式サイトや募集要項では「冬入試」という表現は使われていないので、資料を検索する際は「三次募集」で探してください。

冬入試(三次募集)は現職教員でも受験できますか?

受験できません。三重大学の募集要項には「現職教員については三次募集を実施しません」と明記されており、三次募集の対象は学部新卒者等(教育職員免許状の取得者・取得見込者)に限られます。現職教員は一次募集または二次募集で受験する必要があります。

冬入試(三次募集)は毎年必ず実施されますか?

必ず実施されるわけではありません。過去3年間のデータでは、令和6年度は実施(合格1名)、令和7年度・令和8年度は一次・二次募集で入学定員(25名)が充足したため未実施でした。実施の有無は一次・二次募集の結果を踏まえて大学から告知されるため、三次募集での出願を考えている場合は秋以降の公式サイトを定期的に確認することをおすすめします。

冬入試の出願期間と試験日はいつですか?

令和9(2027)年度入試では、出願期間は2026年12月22日(火)10時〜2027年1月12日(火)17時、試験日は2027年2月6日(土)、合格発表は2027年2月19日(金)です。年度によって日程は変わるため、最新の募集要項で必ず確認してください。

一次募集・二次募集で不合格だった場合、三次募集は受けられますか?

学部新卒者等であれば、三次募集が実施される年度に限り改めて出願できます。ただし三重県の教員採用選考試験合格による名簿登載の猶予を希望する場合は二次募集までに合格することが求められているため、猶予を前提にしている場合は三次募集を待つ計画は適していません。また、一次・二次募集で合格者数が入学定員に達した場合はそもそも三次募集自体が実施されないため、再挑戦できるとは限らない点もあわせて理解しておく必要があります。

冬入試の選抜方法(小論文・口述試験)はどのようなものですか?

筆記試験(小論文・90分)と口述試験(15〜20分・400点満点)の2本立てです。小論文は基準点を満たすかどうかの判定に使われ、得点として合算はされません。口述試験の得点に加え、学修計画書や成績証明書等も総合して合否が判定されます。

過去問は公開されていますか?

過去3年分(令和6〜8年度)の入学試験問題そのものと、筆記試験(小論文)の出題意図が三重大学教育学部・教育学研究科のホームページで公開されています。出題意図によれば、設問1は学校・地域の教育課題、設問2は志望分野・教科の専門的な知識・技能を問う構成が3年連続で共通しています。問題文自体の著作権は大学に帰属するため、対策の際は必ず公式サイトから直接ダウンロードして確認してください。

独学での対策が不安な場合はどうすればよいですか?

学修計画書の構成や口述試験での受け答えは、教職大学院の教育・研究内容への理解や、自身の実践・志望動機の言語化が求められるため、独学だけでは方向性を掴みにくい部分があります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

まとめ|三重大学教職大学院「冬入試」(三次募集)を受けるなら

三重大学大学院教育学研究科(教職大学院)の冬入試(三次募集)について、募集要項と過去の選抜状況データをもとに整理してきました。出願資格や日程だけでなく、実際にどれくらいの頻度で三次募集が開かれているかという実施実績まで確認しておくことが、他の入試情報サイトにはない本記事のポイントです。改めてポイントを振り返ります。

  • 冬入試の正式名称は「三次募集」で、一次募集(8月)・二次募集(10月)に続く3回目の選抜として2月上旬に実施される
  • 現職教員は三次募集の対象外で、受験できるのは学部新卒者等のみ
  • 入学定員は教職実践高度化専攻全体で25名。一次・二次募集で定員が充足すると三次募集自体が実施されない
  • 直近3年間で三次募集(相当)が実際に実施されたのは令和6年度のみで、令和7・8年度は2年連続未実施
  • 令和9(2027)年度の出願期間は2026年12月22日〜2027年1月12日、試験日は2027年2月6日(予定)
  • 選抜は筆記試験(小論文・基準点判定)と口述試験(400点満点)の総合評価で、学修計画書や成績証明書もあわせて評価される
  • 公開されている出題意図では、学校・地域の教育課題を問う設問1と、志望分野・教科の専門性を問う設問2という構成が3年連続で共通している

冬入試は制度上「保険」のように見えますが、実施されるかどうかが一次・二次募集の結果次第という不確実性があります。三次募集だけを当てにせず、一次募集・二次募集からの受験を軸に準備を進めることが、確実に合格へ近づくための現実的な戦略です。出願資格・出願期間・選抜方法という基本情報に加えて、過去3年間の実施実績まで確認したうえで出願計画を立てることが、他の受験生と差がつくポイントになります。募集要項の内容は年度により変わるため、出願を検討する際は必ず三重大学教育学部・教育学研究科の公式サイトで最新の要項をご確認ください。学修計画書の作成や口述試験の準備、教育学分野の大学院入試対策全般については、大学院入試対策コースのページもあわせてご覧ください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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