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學習院大学大学院経済学研究科「冬入試」の傾向と対策

學習院大学経済学研究科の冬入試を受けるなら、最初に確認すべきことは、自分が「一般入試」「一般入試ERE方式」「社会人入試」のどれで出願するかです。2027年度も博士前期課程のB日程は実施され、3方式とも出願期間は2026年11月26日から11月30日、試験日は2027年2月16日です。ただし、通常の一般入試は専門科目・英語・面接、ERE方式は提出済みのERE成績・書類・面接、社会人入試は小論文・英語・面接で選考されます。同じ日程でも準備の中身は大きく異なるため、「2月の院試」とだけ捉えて学習を始めると、対策の優先順位を誤りかねません。
學習院大学経済学研究科の冬入試とは、博士前期課程で2月に実施されるB日程の通称です。研究科の公式案内では、9月実施をA日程、2月実施をB日程と呼び、一般入試と社会人入試の双方に年2回の機会を設けています。冬まで研究テーマを練り直したい人、秋以降に進学を決めた人、A日程後に準備を再設計する人にとって重要な機会です。一方、B日程の募集人員は各方式とも若干名であり、出願が遅いから準備も後ろ倒しでよいという意味ではありません。11月末の出願時点で研究計画と受験方式を固める必要があります。
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本記事では、2027年度募集要項と大学が公開する2025年度B日程の過去問・解答例・出題意図をもとに、日程、出願資格、試験科目、3方式の違い、過去問から読み取れるテーマ、研究計画書と面接の対策、合格までの逆算計画を整理します。過去問については著作権に配慮し、問題文は転載せず、出題分野と必要な能力を解説します。募集要項の内容は年度により変わるため必ず最新の要項で確認してください。大学は要項公開後の変更を「入試制度の変更点」で告知するとしているため、出願前だけでなく受験前にも公式情報を見直すことが大切です。
學習院大学経済学研究科の冬入試(B日程)とは
9月のA日程に対する2月実施の入試
學習院大学大学院経済学研究科の博士前期課程は、経済学の基礎学力や研究手法を身につけた人と、社会経験を経済学研究に生かしたい人を受け入れています。公式には「冬入試」という名称ではなく「B日程」です。検索では冬入試、2月入試、後期日程など複数の言い方が見られますが、募集要項を探すときは「経済学研究科 B日程」で確認すると正確な資料へ到達しやすくなります。
年2回という制度は、単に同じ試験を二度行う仕組みではありません。A日程は9月実施で、B日程は翌年2月実施です。2027年度のB日程では、一般入試、一般入試ERE方式、社会人入試が同じ出願期間・試験日で設定されています。B日程は3つの選考ルートを含む入試機会であり、自分の経歴と強みから方式を選ぶことが出発点です。
一般入試は、学部レベルの経済学を土台に専門科目と英語で力を示す標準的なルートです。ERE方式は、EREミクロ・マクロで所定の成績を得た人が、当日の筆記試験に代えてその成績を使うルートです。社会人入試は、大学卒業後の年数と実務経験に関する要件を満たす人を主対象とし、経済学の専門問題ではなく小論文を課します。名称だけで選ばず、出願資格と評価材料を並べて判断しましょう。
研究者養成と高度専門職業人という二つの方向
経済学研究科博士前期課程は、経済学分野の研究者を目指して博士後期課程へ進む人と、高度な専門知識を職業で活用する人の双方を想定しています。一般入試・ERE方式の志願票では、研究者養成コースと専修コースの希望を記入し、第2志望も選べます。社会人入試で入学する場合は専修コースに所属します。この違いは、入試方式だけでなく、入学後に何を成果物としてまとめたいかにも関係します。
研究者養成コースを希望するなら、先行研究上の問い、理論や実証の方法、博士後期課程につながる発展可能性を説明できることが重要です。専修コースを希望するなら、政策、企業、労働、金融、地域などの現実的課題を、経済学の方法でどう分析するかを示す必要があります。社会人受験者は職務経験そのものを語るだけでは足りません。実務上の問題を検証可能な研究課題へ変換することが、研究計画書と面接をつなぐ鍵です。
B日程が向いている人と注意したい人
B日程は、秋までに経済学の基礎を固め、冬に完成度を上げたい人に向いています。卒業研究と大学院の研究計画を接続したい学部生、EREの受験結果を見て方式を決めたい人、仕事上の課題を研究テーマとして整理したい社会人にも選択肢になります。A日程を受験した人が、振り返りを経て研究計画や答案作成を改善する機会として考えることもできます。
ただし、B日程は一般入試でも募集人員が若干名です。倍率や合格最低点は最新要項で公表されていないため、数字を推測して難易度を断定することはできません。「若干名だから無理」「冬だから入りやすい」という両方の決めつけを避け、公開されている評価材料を一つずつ仕上げるべきです。難易度は倍率ではなく準備項目の多さから見積もると、行動計画を立てやすくなります。
2027年度B日程の日程・募集人員・出願前手続
出願から入学手続までの公式日程
2027年度の経済学研究科B日程は、一般入試、ERE方式、社会人入試で主要日程が共通です。topic.jsonの下調べ情報では出願時期が「11月26日〜30日」、試験時期が「2月16日〜25日」とされていましたが、公式要項で確認すると、試験日は2月16日の1日で、2月24日は合格発表日です。日付の意味を取り違えないよう、次の表で整理します。
| 手続・行事 | 2027年度B日程 | 受験生が行うこと |
|---|---|---|
| 出願資格照会 | 2026年11月17日〜20日 | 個別審査が必要な場合に照会 |
| 検定料振込 | 2026年11月19日〜30日 | 共通要項も確認して手続 |
| 出願 | 2026年11月26日〜30日 | 必要書類を期限内に提出 |
| 試験 | 2027年2月16日 | 方式別の筆記・面接を受験 |
| 合格発表 | 2027年2月24日 | 公式発表を確認 |
| 入学手続締切 | 2027年3月5日 | 期限内に所定の手続 |
出願期間は5日間と短く、締切直前に研究計画書を書き始める余地はほとんどありません。証明書の発行、指導教員への連絡、研究計画書の推敲を考えると、11月に入ってから準備するのでは遅れやすくなります。出願書類は11月上旬を実質的な完成期限にすると、資格照会や郵送上の問題にも対応できます。
入学定員とB日程の募集人員
経済学専攻博士前期課程の入学定員は10名です。一方、2027年度募集要項では、一般入試B日程、一般入試B日程ERE方式、社会人入試B日程の募集人員はいずれも若干名とされています。10名を各方式で均等に分けるという意味ではなく、研究科全体の定員と各回・各方式の募集表記を分けて理解する必要があります。
大学は、試験成績によっては募集人員に達しない場合でも入学を許可しないことがあると明記しています。したがって、席の数を推測して出願方式を決めるより、自分が最も説得力のある評価材料を出せる方式を選ぶほうが合理的です。専門科目に強いなら通常一般、すでにEREでB+以上を得ているならERE方式、実務経験を研究に結びつけられるなら社会人入試というように考えます。
出願前の指導体制確認
一般入試・ERE方式・社会人入試のいずれも、出願期間前に希望する指導教員へ連絡し、研究・指導体制の確認を終えるよう求められています。これは形式的な挨拶ではありません。教員の退職、異動、長期研修などで、希望する年度に指導を担当できない場合があるためです。教員名を書く前に、その年度の受入可能性を確認することが必要です。
連絡時には、自分の経歴を長々と説明するより、研究テーマ、中心となる問い、想定する方法、教員の研究との接点、B日程へ出願予定であることを簡潔に示します。「このテーマで合格できますか」と判定を求めるのではなく、指導可能性を確認する姿勢が適切です。返信を待つ期間も見込み、遅くとも秋の早い段階から教員情報と修了者の研究テーマを調べましょう。
研究科公式サイトには、教育研究分野、教員情報、修了者の研究テーマが掲載されています。教育の経済分析、地方財政、環境政策、国際貿易など幅広い実績があるため、単に「経済に興味がある」で止めず、自分の問いがどの分野に位置するかを確かめられます。教員への連絡と研究計画書は別作業ではなく、同じ研究上の整合性を確認する工程です。
一般入試・ERE方式・社会人入試の出願資格と違い
通常の一般入試に向く受験者
通常一般入試の基本的な出願資格は、大学を卒業した人、または2027年3月31日までに卒業見込みの人です。学位授与機構による学士取得、外国での16年課程修了、指定された専修学校専門課程の修了など、同等以上の学力を認める複数の資格も規定されています。一部の資格では事前の認定審査が必要になるため、自分が標準的な大学卒業ルートに当てはまらない場合は、出願資格照会期間より前に共通要項と研究科別要項を確認してください。
通常一般入試は、経済学の専門科目と英語の筆記に対応できる人に向いています。経済学部出身でなくても、出願資格を満たし、必要な基礎を準備できれば検討できます。ただし、試験はミクロ・マクロに加え、財政、金融、経済史、統計学・計量経済学から一分野を選ぶ設計です。専攻名よりも実際の出題範囲から準備可能性を判断しましょう。
ERE方式はB+以上が前提
一般入試ERE方式では、EREミクロ・マクロの成績がB+以上であることが出願条件です。2027年度要項では、2024年度以降に実施された試験の成績証明書を提出します。方式の利点は当日の専門科目と英語の筆記を受けず、書類と面接を中心に選考を受けられることです。しかし、「筆記がないから経済学を問われない」という意味ではありません。ERE成績が学力試験の代替となり、面接では研究計画とその基礎になる経済学の理解を説明する必要があります。
同じB日程の通常一般入試とERE方式は併願できません。出願前にどちらかを選ぶ必要があります。EREで条件を満たしていても、研究テーマに近い専門分野の筆記で力を示したい人は通常一般を選ぶ余地があります。一方、ERE成績が安定しており、研究計画書と面接に時間を集中させたい人にはERE方式が合理的です。ERE方式は負担が小さい方式ではなく評価材料を前倒しする方式と理解してください。
社会人入試の年数・実務要件
社会人入試の基本要件は、大学卒業後2年以上が経過し、かつ出願時に実務経験が2年以上あることです。個別の入学資格審査により同等の学力があると認められ、入学時に22歳に達する人のルートも示されています。年齢だけ、在職中であることだけでは自動的に要件を満たすわけではありません。卒業時期、実務経験の期間、個別審査の必要性を確認しましょう。
社会人入試では専修コースに所属し、履歴書と研究計画書を提出します。研究計画書は1000字以内で、大学卒業後に経験した職務と研究との関係を詳しく記すよう求められています。職務経歴の羅列ではなく、現場で観察した現象を経済学の問いへ転換し、データや理論を用いて検討する道筋を示す必要があります。
| 方式 | 主な条件 | 当日の中心 | 向いている準備状況 |
|---|---|---|---|
| 一般入試 | 大学卒業・見込み等 | 専門・英語・面接 | 経済学の筆記で力を示せる |
| ERE方式 | 上記資格+ERE B+以上 | 面接 | 有効なERE成績を取得済み |
| 社会人入試 | 卒業後・実務経験各2年以上等 | 小論文・英語・面接 | 実務課題を研究へ接続できる |
方式選択で迷ったら、「受けやすそう」ではなく、出願資格、すでにある証拠、今から伸ばせる能力の3点で比べます。EREの条件を満たさないのに秋から成績取得だけに賭ける、専門科目の基礎が薄いまま通常一般を選ぶ、実務経験と研究の接点が曖昧なまま社会人入試を選ぶ、といった判断は危険です。自分の強みを大学が採用する評価方法へ合わせることが方式選択の本質です。
試験科目と合否判定|方式別に何を準備するか
一般入試は6題から3題を選ぶ専門科目
一般入試の専門科目は9時10分から11時40分までの150分です。出願時に財政、金融、経済史、統計学・計量経済学の4分野から1分野を選び、その選択分野から2題が出ます。さらにミクロ経済学2題、マクロ経済学2題が出され、合計6題から3題を選択して解答します。同一分野から2題を選ぶことも可能です。
この形式では、3分野を均等に浅く学ぶより、選択分野を得点源にしながらミクロ・マクロの標準問題へ対応する設計が有効です。たとえば統計学・計量経済学を選択するなら、その2題を両方解く可能性を持ちつつ、ミクロかマクロから状態のよい1題を選べるようにします。反対に、当日初めて問題を比較すると時間を失うため、演習段階から解く3題の選択基準を決める必要があります。
英語は12時40分から13時40分までの60分で、辞書は大学から貸与されます。持込辞書を前提にした練習ではなく、経済学論文の構文を素早く捉え、文脈に合う日本語へ訳す力を鍛えましょう。面接は14時30分からで、受験科目と研究計画に関する口述試験です。筆記で選んだ分野と研究計画が無関係に見える場合、その理由を説明できるようにしておきます。
ERE方式でも研究計画と基礎理解が問われる
ERE方式の当日は面接が中心です。合否は、学力試験の代替であるEREミクロ・マクロの成績、面接、出身校の学業成績、提出書類を用いて総合的に判断されます。つまり、EREのランクだけで合格が決まるわけではありません。研究計画の問いが曖昧であったり、なぜその分析手法を使うのか説明できなかったりすれば、学力と研究遂行可能性がつながって見えません。
ERE学習では、正答率を上げる訓練と同時に、各モデルの前提や結論を言葉で説明する練習を行います。需要供給、消費者・企業行動、市場構造、国民所得、成長、金融・財政政策などについて、図式や数式を使った解答だけでなく、研究テーマとどこで接続するかを話せる状態を目指します。得点の知識を面接で説明できる知識へ変えることがERE方式の仕上げです。
社会人入試は小論文・英語・口述
社会人入試の小論文は9時40分から11時40分までの120分、英語は12時40分から13時40分までの60分、面接は14時30分からです。英語では辞書が貸与されます。合否は書類審査、筆記試験、面接試験により総合判定されるため、職歴が長いことだけで有利になるとは限りません。
小論文対策では、経済・社会の課題に対して感想を書くのではなく、論点を定義し、因果関係を整理し、反対の可能性やデータ上の限界にも触れる構成を練習します。実務経験がある人ほど、自社や自業界の常識を一般化しやすい点に注意してください。観察事実、解釈、主張を分け、どの証拠があれば主張を検証できるかまで書けると、研究に進める文章になります。
配点非公表だからこそ総合対策が必要
2027年度要項では、筆記、書類、面接の個別配点や合格最低点は示されていません。そのため「専門で何点取れば面接を補える」といった計算はできません。公表されているのは総合判定という枠組みです。筆記答案、研究計画、学業成績、面接の内容が互いに矛盾しない状態を作ることが、安全な対策になります。
たとえば研究計画で計量分析を掲げるなら、統計・計量経済学の基本概念を説明できることが望まれます。財政政策を研究したいのに制度の背景を知らない、国際貿易を扱いたいのにミクロの比較優位や市場構造の基礎が曖昧、といったずれは面接で明らかになります。試験科目と研究計画を一つの準備として統合すると、限られた期間を効率よく使えます。
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公開過去問から読むB日程の出題テーマ
公式公開の範囲と利用上の注意
學習院大学は過去2年分の入試問題をWebで公開し、解答または解答例、出題の意図も掲載しています。アドミッションセンター窓口では過去3年分の原本を閲覧できますが、書き写し、写真撮影、コピー機での印刷はできません。2026年度の問題は2026年8月25日の調査時点で更新中だったため、本記事では内容を確認できた2025年度B日程を中心に分析します。
公開資料は年度によって掲載範囲が異なり、著作権の関係で一部が掲載されない場合があります。大学は、問題掲載がない場合、その年度に志願者がおらず試験が実施されなかったケースもあると案内しています。したがって、ファイルがないことを「その科目は今後出ない」と解釈してはいけません。募集要項の出題範囲を軸に過去問を位置づけることが大切です。
統計学・計量経済学は推定法とパネル分析
2025年度B日程の統計学・計量経済学では、操作変数法と、パネルデータ・固定効果モデルが中心テーマでした。操作変数については、適切な変数が満たす条件、モーメント条件、推定量の導出、弱操作変数が生む問題までが一連の理解として扱われています。公式の解答例からは、用語を暗記するだけでなく、仮定を式で表し、推定量へ導く力が必要だと分かります。
パネル分析では、パネルデータと繰り返しクロスセクションの違い、二方向固定効果に含まれる時間不変要因・全個体共通の時点要因、固定効果モデルで識別できる変化の考え方が問われる構成でした。対策では、各手法を「何に使うか」だけでなく、何が識別できず、どの変数を追加しても係数を推定できないのかまで説明します。推定手法の前提・導出・限界を一組で学ぶことが有効です。
ミクロ経済学は動学的選択と市場競争
公開資料で確認できるミクロ経済学のテーマには、二期間の消費・貯蓄選択、金利変化の効果、クールノー競争とシュタッケルベルグ競争、戦略形ゲームがあります。家計行動と企業行動の双方を、数式と経済的解釈で扱う組み合わせです。計算結果だけでなく、代替効果と所得効果、先導者の利得、均衡の意味を文章で説明する力が求められます。
学習時は、ラグランジュ法や反応関数の計算手順を反復するだけでなく、予算制約や利潤関数が何を表すかを図で確かめます。パラメータが変わったときの方向を予測してから計算すると、符号の誤りに気づきやすくなります。答案では途中式に加え、結果が経済的に何を意味するかを一文で添える練習が役立ちます。
マクロ経済学は成長と二期間最適化
2025年度B日程のマクロ経済学では、ソローモデルと二期間消費の最適化がテーマでした。大学公表の出題意図では、一人当たり表示、定常状態の導出、貯蓄率と定常状態の関係、オイラー方程式、ラグランジュ法、動学最適化の基礎理解が確認されています。公式の出題意図は学習到達目標として使える資料です。
対策では、公式をそのまま覚えるのではなく、生産関数、資本蓄積、人口成長、減耗が式のどこへ入るかを自分で再構成します。定常状態を求めた後、貯蓄率などが変化したとき一人当たり生産がどう動くかを説明します。二期間モデルでは、予算制約から最適条件を導き、利子率や主観的割引が消費配分へ与える影響を理解しましょう。
英語は経済学論文の精読
2025年度B日程の英語は、開発途上世界の社会保護を扱うNBER Working Paperの一節を素材に、英文和訳3問と接続詞補充1問が出されました。出典はAbhijit Banerjee、Rema Hanna、Benjamin A. Olken、Diana Sverdlin Liskerによる“Social Protection in the Developing World”、NBER Working Paper No.32382、2024です。問題文自体はここでは転載しません。
この形式から、日常英語よりも、経済学論文の長い名詞句、因果関係、対比、指示語を正確に読む力が重要だと分かります。接続詞補充は語彙だけでなく段落の論理関係を見ています。週に複数本の論文要旨を読み、主張、根拠、留保を一文ずつ分ける練習をすると、和訳と研究計画の文献読解を同時に進められます。
出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料を確認してください。過去問分析の目的は、次年度の問題を当てることではありません。大学が求める基礎の深さと答案の説明水準を知ることにあります。公開済みの解答例と出題意図まで読み、自分の答案との差を言語化しましょう。
専門科目・英語・小論文の実践対策
専門科目は「選択分野2題+ミクロかマクロ1題」を基準にする
一般入試の150分で3題を解くなら、単純平均は1題50分です。最初の問題選択、見直し、答案提出の確認時間も必要なので、演習では1題40分前後で骨格を作り、残りで式と説明を整える感覚を身につけます。最初から全6題を順に解こうとせず、得点可能性を比較する時間を短く固定します。
選択分野は、研究テーマへの近さだけでなく、過去問を時間内に解けるかで決めます。財政なら公共経済学と制度、金融なら金融論とマクロの接点、経済史なら時代・地域と因果的説明、統計学・計量経済学なら確率統計と推定・識別の理解が必要です。科目名の好みではなく答案を再現できる分野を選ぶべきです。
ミクロとマクロは両方を捨てず、基礎問題に対応できる範囲を確保します。選択分野2題が難しい年度もあり得るため、ミクロ・マクロから2題を選ぶ代替案を持つためです。週単位では、基礎理論の復習、章末問題、過去問形式の答案作成、誤答分析を循環させます。解説を読んで理解した状態と、白紙から制限時間内に導出できる状態を区別してください。
英語は辞書を引く前の構文把握を速くする
辞書が貸与されるからといって、単語力が不要になるわけではありません。60分で複数の和訳と文脈問題に対応するには、基本語を辞書なしで処理し、専門語や多義語だけを確認する必要があります。英文を読むときは、主語と述語、修飾関係、接続表現、指示語の参照先を先に取り、自然な日本語へ整えます。
教材は経済学の教科書だけでなく、NBERなどのWorking Paperのabstractやintroductionも利用できます。毎回、研究目的、データ、方法、結論、限界を日本語で要約します。訳文は原文の語順に引きずられず、因果や対比を明確にします。精読と研究内容の要約を同じ素材で訓練すると、面接で英語文献を説明する力にもつながります。
社会人小論文は経験談を分析へ変える
社会人入試の小論文では、経済社会の論点に対して、問題設定、概念の定義、原因の整理、政策や企業行動の評価、反論・限界を一貫した文章で示す練習が必要です。出題テーマを予想して暗記答案を作るより、どの題材でも論点を分解できる型を持つほうが安定します。
- 設問が求める動作を確認する
- 中心概念を簡潔に定義する
- 主張と根拠を二つ程度に絞る
- 反対説や条件の違いを検討する
- 結論で設問へ直接答える
実務例を使う場合は、守秘義務や個社情報に配慮し、一般化できる仕組みを説明します。「現場ではこうだった」だけでは証拠として弱く、他の要因や選択バイアスを考える必要があります。経済学的な文章では、相関と因果、効率性と公平性、短期と長期、個人合理性と社会全体の結果などを区別すると分析が深まります。
復習は誤答の原因で分類する
過去問や模擬答案を解いた後は、正解・不正解だけでなく、原因を分類します。知識不足、定義の曖昧さ、立式ミス、計算ミス、問題選択の失敗、時間不足、説明不足に分けると、次の一週間で何を直すかが明確になります。誤答ノートは答えではなく誤った判断過程を記録すると再発防止に役立ちます。
答案を自己採点するときは、模範解答との表現の違いだけで誤りと判断せず、設問が求める結論へ必要な論理が通っているかを確認します。定義問題なら必要な条件がそろっているか、導出問題なら前提から結論まで式が飛んでいないか、説明問題なら因果の向きと適用条件が明確かを見ます。採点基準を自分の言葉で作ってから答案を見直すと、正解を読んだだけの復習から抜け出せます。
第三者に答案を読んでもらう場合は、「分かりにくいところ」を聞くだけでなく、記号の定義、途中式、結論の位置、文字の読みやすさなど観点を指定します。経済学を学んでいない人には結論と説明の伝わり方を、専門知識のある人には理論上の誤りや省略を見てもらうと、異なる弱点が見えます。添削を受けた後は同じ問題を書き直し、数日後に類題で再現できるか確かめます。
過去問の年度数が限られるときは、一度解いて終わりにせず、初回は時間無制限、二回目は本番時間、三回目は口頭説明というように目的を変えて利用します。問題文を覚えてしまっても、別解を考える、仮定を一つ変える、出題意図を説明する課題にすれば学習価値は残ります。過去問を予想材料ではなく理解を測る基準として反復することが重要です。
経済学系大学院入試の科目全体の進め方は、【大学院入試】経済学研究科の対策・勉強法も参考になります。ただし、一般論だけで完結させず、學習院大学の6題から3題を選ぶ形式、英語の論文読解、研究計画に関する口述へ必ず合わせてください。
研究計画書・指導教員への連絡・面接対策
1000字以内で研究の設計図を示す
一般入試とERE方式の研究計画書は、A4用紙にワープロで1000字以内です。社会人入試も研究計画書は1000字以内で、大学卒業後の職務経験と研究との関係を詳しく記します。1000字は、背景を広く紹介するには短い一方、問いと方法を絞れば研究の設計を示せる分量です。
基本構成は、問題意識、先行研究上の位置、研究課題、方法、期待される意義、學習院大学で研究する理由です。すべてを均等に書くのではなく、中心となる問いと検証方法へ字数を使います。「少子高齢化について研究したい」のような大きな題材を、「どの制度が、誰の行動に、どの経路で影響するか」という検証可能な問いへ狭めます。テーマではなく問いと方法が研究計画の中心です。
先行研究は著者名を並べるだけでなく、何が分かり、何がまだ分からないかを整理します。自分の研究が既存研究を否定する必要はありません。対象時期、地域、データ、変数、制度環境を変えて検証することにも意味があります。方法は、理論分析、計量分析、歴史資料、制度比較などから、問いと利用可能な資料に合うものを選びます。
書き方の基本や推敲観点は研究計画書の書き方と例文で確認できます。題材が広すぎて絞れない場合は、研究計画書のテーマが決まらない人へも参照し、関心、先行研究、データ、指導可能性の交点から候補を減らしてください。
社会人は職務経験と研究の間に問いを置く
社会人入試では、実務経験を持つことが出願資格の一部ですが、経験の豊富さ自体が研究計画の完成度を保証しません。たとえば人材配置、価格設定、地域政策、金融サービスなどの課題に接してきたなら、経験から観察した現象を示しつつ、個別企業の事情を超えて検証できる問いへ変えます。
「業務改善に役立てたい」だけでは学術的な問いが弱く見えます。どの理論が現象を説明し、どのデータなら仮説を確かめられ、研究結果がどの範囲で一般化できるかを考えます。経験は結論ではなく研究課題を発見する出発点として使いましょう。
指導教員への連絡は適合確認の場
連絡メールには、氏名、所属・経歴、B日程の出願を検討していること、研究テーマの仮題、問いと方法の概要、教員へ指導を希望する理由を簡潔に記します。添付を求められていない段階で大量の資料を送るより、研究計画の要点を本文で読めるようにします。教員の論文や研究分野を確認し、どこに接点を感じたかを具体的に示してください。
返信で指摘を受けた場合、言われた表現だけを直すのではなく、研究可能性に関する懸念を読み取ります。データが入手できない、問いが広い、方法が高度すぎる、教員の専門から外れるといった問題は、出願前に修正できれば大きな利益です。ただし、事前連絡は合格の内諾を得る手続ではありません。最終的な合否は所定の選考で決まります。
面接は研究計画の耐久試験
面接対策では、研究計画書の各文に「なぜ」「どうやって」「先行研究と何が違うか」「データは入手できるか」「別の説明はないか」と問いを重ねます。一般入試では受験科目についても口述されるため、専門科目の選択理由と研究分野の関係を準備します。ERE方式でも、ミクロ・マクロの理解を研究テーマへどう用いるか説明できるようにします。
- 研究課題を30秒と2分の二通りで説明する
- 主要な先行研究を結論と限界まで説明する
- 使用予定のデータと入手方法を答える
- 分析方法を選ぶ理由と代替案を示す
- 入学後に不足知識をどう補うか話す
- なぜ學習院大学・その教員なのか具体化する
暗記した回答を一字一句再生すると、追加質問に対応しにくくなります。回答は結論、理由、具体例の三点で組み、分からないことは無理に作らず、現時点の理解と今後の確認方法を述べます。面接では完成済みの研究者ではなく研究を進められる人かが見られると考えると、誠実で筋の通った応答がしやすくなります。
出願から合格までの逆算スケジュールとA日程との使い分け
春から夏は基礎と研究テーマの探索
B日程だけを受ける場合でも、準備開始を冬まで待つ理由はありません。春から夏に、ミクロ・マクロの基礎、選択分野の候補、英語論文の読解、研究関心の整理を進めます。社会人は職務上の関心を箇条書きにし、学術文献でどの概念として扱われているかを調べます。
一般入試志望者は、夏までに標準的な教科書を一周し、計算問題を自力で解ける状態へ進めます。ERE方式を検討する人は、試験実施時期と成績証明の条件を確認し、B+以上を得る機会を逆算します。社会人入試志望者も、専門筆記がないことを理由に経済学の基礎を後回しにせず、小論文と研究計画に必要な概念を学びます。
9月から10月は方式決定と教員連絡
秋には、過去問を時間内に解き、通常一般で戦えるか、ERE方式の条件を満たしているか、社会人要件に該当するかを確定します。方式を迷ったままだと、専門答案、ERE、社会人小論文へ時間が分散します。10月までに受験方式と選択分野を固定することを目標にしましょう。
同時に指導教員候補を調べ、研究計画の骨子を作って連絡します。研究テーマが完全に完成してから連絡しようとすると遅れますが、問いも方法もない状態で相談するのも適切ではありません。仮説、対象、方法、先行研究を1枚に整理し、指導可能性を確認できる状態を作ります。
11月は出願書類を完成させる
2027年度B日程では、資格照会が11月17日から20日、検定料振込が11月19日から30日、出願が11月26日から30日です。証明書、志願票、写真票、研究計画書など、方式ごとに必要な書類を一覧にし、共通要項の条件も照合します。外国の学校歴がある場合や個別審査が必要な場合は、翻訳・証明を含めて早めに動きます。
出願後に研究計画を大幅変更すると、提出書類と面接回答がずれるため、11月時点で中心の問いを固定します。一方、理解を深めたり想定される限界を補ったりする改善は続けます。提出版を保存し、面接練習では必ず同じ版を参照してください。
12月から試験日は実戦化する
12月以降は、知識を増やす時間と、制限時間内に出す時間を分けます。一般入試は150分の専門科目、60分の英語を本番と同じ順序で演習します。社会人入試は120分小論文と60分英語を組み合わせ、午後の面接まで集中力を保つ練習をします。ERE方式は面接比重を高めつつ、経済学の基礎説明を継続します。
試験直前は新しい参考書を増やさず、誤答ノート、研究計画、主要文献、想定問答へ戻ります。会場、集合、持参物は最新の案内で確認します。最後の一か月は知識量より再現性を高める期間です。
A日程との使い分け
A日程とB日程は、一般・ERE・社会人とも選考の枠組みが共通しています。A日程を第一機会として準備できる人は、早めに受験し、結果にかかわらずB日程へ向けた振り返り材料を得られます。ただし、同じ年度に両日程へ出願できるか、前回の結果が次回へどう扱われるかなど、個別事情は最新要項と大学への確認が必要です。
A日程後にB日程を検討する場合は、日付だけを差し替えて同じ研究計画書を出すのではなく、筆記の時間配分、研究質問の明確さ、面接で答えに詰まった点を分析します。研究テーマ自体を不自然に変える必要はありませんが、問い、方法、実現可能性を具体化します。B日程を「二度目」ではなく、改善した準備を評価してもらう独立した機会として扱いましょう。
一般入試の12週間モデル
出願後から試験までのおよそ12週間は、知識の復習だけでなく、答案を時間内に完成させる訓練へ段階的に移ります。最初の4週間は選択分野とミクロ・マクロの弱点を単元別に洗い出し、教科書の例題を何も見ずに解き直します。次の4週間は複数分野を混ぜ、どの3題を選ぶかを含めて演習します。最後の4週間は専門150分、英語60分、面接という本番の流れを想定し、集中力と回復の仕方まで確認します。
週の前半は理論と解法の確認、後半は制限時間つき演習、週末は復習に分けると、問題を解くだけで終わりにくくなります。たとえば月曜にミクロ、火曜にマクロ、水曜に選択分野、木曜に英語、金曜に研究計画の文献を扱い、土曜に総合演習、日曜に誤答分析を行います。生活上の都合で曜日を固定できない場合も、一週間の中に入力・出力・修正の三工程を置くことは維持してください。
専門答案では、問題を見た直後に使うモデル、必要な仮定、求める結論を余白へ短く書きます。導出中に迷ったら、何を示す設問かへ戻り、定義と制約条件から立て直します。計算が合っていても、記号の定義や経済的意味が抜ければ読み手に伝わりません。逆に、文章だけで数式上の根拠がなければ、モデルを操作する力を示しにくくなります。式と説明を往復する答案を練習しましょう。
問題選択の練習では、「解けそう」という感覚を、必要時間と失点リスクへ分解します。典型問題で最後まで導出できるもの、途中まで確実だが後半が重いもの、知識が曖昧なものに分類し、最初の数分で優先順位をつけます。得意問題から確実に完成させる判断も試験能力の一部です。特定分野の難問に固執し、残りの標準問題へ移れない事態を避けます。
ERE方式の12週間モデル
ERE方式では当日の筆記がないため、出願後は研究計画書の理解を深め、面接での説明力を高める時間を確保できます。ただし、提出後に別の計画へ変えるのではなく、書いた問いを出発点に主要文献を読み、用語、仮説、データ、方法の根拠を補強します。週に一度は研究概要を録音し、専門外の人にも分かる説明と、経済学の知識を示す専門的説明の二種類を作ります。
EREの問題演習も完全には止めないほうがよいでしょう。成績証明で示したミクロ・マクロの力が、面接時に説明できなければ説得力が弱くなるためです。消費者選択、市場均衡、企業行動、ゲーム理論、国民所得、成長、金融・財政政策について、代表的な図と式を白紙から再現します。研究で使う理論は前提と限界まで口頭説明する練習を重ねます。
模擬面接では、研究計画への質問だけでなく、ERE方式を選んだ理由、学部時代の成績、不得意分野をどう補うか、修了後の進路にも答えます。「筆記を避けたかった」という説明ではなく、すでに取得した成績を学力の証拠として用い、研究準備へ時間を配分したという一貫した選択として話せるようにします。
社会人入試の12週間モデル
社会人は仕事と準備を両立する必要があるため、長時間を不定期に確保するより、短い学習単位を固定するほうが継続しやすくなります。平日は英文一段落の精読、経済記事一件の論点整理、研究文献数ページの読解などを行い、休日に120分の小論文を完成させます。毎週すべてを完璧に行うのではなく、提出物が残る課題を設定します。
小論文は、書く前の構成メモ、完成答案、添削後の再答案を一組として保存します。評価の対象は知識量だけではなく、設問へ答えているか、根拠が主張を支えているか、反対の可能性を扱えているかです。時事問題を読む際も、賛否を急がず、誰の行動が変わるのか、どの費用と便益が生じるのか、短期と長期で結論が変わるかを整理します。
実務経験は面接の強みになりますが、固有名詞や社内事情に依存した説明は伝わりにくい場合があります。現象を一般的な経済学用語へ置き換え、同じ仕組みが他の組織や地域でも起こる条件を考えます。現場の具体性と研究の一般性を往復できる説明を目指してください。
面接当日までに作る確認シート
面接準備の最終成果物として、A4一枚程度の確認シートを作ると便利です。研究タイトル、問い、先行研究との違い、仮説、データ、方法、期待する結果、限界、希望指導教員との接点、修了後の進路を短い語句でまとめます。文章を丸暗記する台本ではなく、どの質問からでも研究全体へ戻れる地図として使います。
質問を受けたら、まず何を聞かれているかを確認し、結論を述べてから理由を説明します。質問の前提に誤解があるように感じても、すぐ否定せず、自分の計画のどこが伝わりにくかったかを考えます。必要なら「現時点ではこのように考えています」と範囲を区切り、未検討の点を認めます。分からない内容を作って答えるより検討手順を示すほうが、研究姿勢を伝えやすくなります。
一般入試では、午前の筆記後に面接があるため、筆記の出来を引きずらない準備も必要です。試験直後に答え合わせをせず、軽食、水分、研究計画の確認へ切り替えます。面接で筆記科目について尋ねられても、失敗の言い訳をするのではなく、自分の理解を落ち着いて説明します。社会人入試も小論文と英語の後に面接が続くため、同じ切り替えが重要です。
合格発表後までを計画に含める
2027年度B日程の合格発表は2月24日、入学手続締切は3月5日です。発表から手続まで長い余裕はありません。学費や必要書類、勤務先との調整、転居の可能性など、合格後に判断する事項を出願時から整理しておきます。募集要項だけでなく、合格者向けの入学手続要項に従う必要があります。
不合格だった場合も、学習成果が無駄になるわけではありません。研究計画、経済学の基礎、英語論文の読解は、他大学院や次年度の受験でも土台になります。ただし、結果の理由を推測だけで決めず、答案の再現、準備記録、模擬面接の評価から改善点を抽出します。受験後すぐに記憶が新しいうちに振り返りを残すことが次の判断に役立ちます。
学習計画を一人で組むことが難しい場合は、學習院大学経済学研究科の冬入試にも対応する大学院入試対策を利用し、専門科目、研究計画書、面接を同じ方針で整える方法もあります。重要なのは、指導を受けること自体ではなく、締切から逆算して修正回数を確保することです。
よくある質問(FAQ)
學習院大学経済学研究科の冬入試は正式には何という入試ですか?
正式には博士前期課程の「B日程」です。研究科は9月実施をA日程、2月実施をB日程と案内しています。2027年度のB日程には通常の一般入試、一般入試ERE方式、社会人入試があるため、検索時と出願時には方式名まで確認してください。
一般入試とERE方式は同じB日程で併願できますか?
できません。2027年度要項では、一般入試B日程と一般入試B日程ERE方式は併願不可です。専門・英語の当日筆記で受けるかERE成績を使うかを出願前に選ぶ必要があります。自分のERE成績、専門科目の完成度、書類と面接の準備状況を比較しましょう。
ERE方式なら筆記試験対策は不要ですか?
当日の専門科目と英語の筆記はありませんが、経済学の学力が不要になるわけではありません。EREミクロ・マクロB+以上が出願条件で、その成績が学力試験の代替です。面接、学業成績、研究計画書なども総合評価されるため、ミクロ・マクロを研究テーマに結びつけて説明する準備が必要です。
社会人入試は働いていれば誰でも出願できますか?
働いていることだけでは足りません。基本要件は、大学卒業後2年以上が経過し、出願時に実務経験が2年以上あることです。同等の学力について個別審査を受けるルートもあります。自分の経歴が該当するか不明な場合は、所定の出願資格照会期間を待たず早めに大学へ確認してください。
B日程の過去問はどこで入手できますか?
学習院大学の「過去の入学試験問題」ページで、過去2年分が公開されます。解答例や出題意図を含む資料もあります。アドミッションセンター窓口では過去3年分を閲覧できますが、書き写し、撮影、コピーはできません。著作権の都合で一部が非掲載になる点にも注意してください。
研究計画書は何字で書きますか?
2027年度の一般入試・ERE方式は、A4用紙にワープロで1000字以内です。社会人入試も1000字以内で、大学卒業後の職務経験と研究の関係を詳しく記します。年度により書式や提出条件が変わる可能性があるため、作成前に必ず最新の研究科別要項を確認してください。
指導教員への事前連絡は必要ですか?
2027年度要項では、出願期間前に希望指導教員へ連絡し、研究・指導体制の確認を終えるよう求めています。教員の異動や長期研修などで指導できない可能性があるためです。研究概要と教員との接点を簡潔に示し、指導可能性を確認してください。事前連絡は合格の内諾ではありません。
A日程に不合格でもB日程を受けられますか?
A日程とB日程は別の入試機会として設けられていますが、個別の出願可否や必要書類は最新要項で確認してください。B日程へ進む場合は、A日程の答案、時間配分、研究計画、面接を振り返り、改善点を具体化します。単に同じ準備を繰り返すのではなく、評価材料の整合性を高めることが重要です。
まとめ|學習院大学経済学研究科B日程の対策要点
學習院大学経済学研究科の冬入試は、正式には博士前期課程のB日程です。2027年度も一般入試、一般入試ERE方式、社会人入試が実施されます。3方式は日程こそ共通していますが、出願資格と当日の試験が異なるため、最初に方式を確定し、研究計画と科目対策を一体で進める必要があります。
- 2027年度B日程の出願は2026年11月26日〜30日、試験は2027年2月16日
- 一般入試は専門科目150分、英語60分、研究計画に関する面接
- 専門科目は選択分野2題とミクロ・マクロ各2題の計6題から3題を解答
- ERE方式はB+以上が条件で通常一般との同一日程内併願は不可
- 社会人入試は原則として卒業後2年以上・実務経験2年以上で、小論文・英語・面接
- 研究計画書は1000字以内で、出願前に希望指導教員との指導体制確認が必要
- 公開過去問は問題文を暗記せず、出題意図と解答水準の確認に使う
2025年度B日程の公開資料からは、計量経済学の識別と固定効果、ミクロの動学的選択と市場競争、マクロの成長モデルと最適化、経済学論文の英語精読が重要なテーマとして読み取れます。ただし、出題内容は年度ごとに変わります。過去問だけに範囲を狭めず、募集要項に示された全分野の基礎を固め、最新の公開資料で形式を確認してください。
合格までの中心線は方式選択・研究計画・試験対策の整合性です。専門科目で扱う理論、英語で読む文献、研究計画で用いる方法、面接で語る志望理由が一本につながれば、限られた準備時間でも優先順位が明確になります。募集要項の内容は年度により変わるため、出願時と受験前に必ず学習院大学公式サイトで最新の要項と「入試制度の変更点」を確認してください。
独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。とくに1000字以内の研究計画書は、問いを絞り、方法と指導教員との適合を短く示す必要があります。第三者の指摘を受けて修正する期間を確保し、専門科目、英語・小論文、面接まで同じ研究テーマを軸に仕上げていきましょう。
出願直前には、研究科別要項だけでなく共通要項、入試制度の変更点、提出書類の印刷条件を一つのチェックリストで照合してください。日付、方式名、コース、希望指導教員、証明書の有効性を別々に確認することで、学習内容とは無関係な手続上の不備を防ぎやすくなります。
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