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滋賀大学大学院教育学研究科(教職大学院)「秋入試」の傾向と対策

滋賀大学 教育学研究科(教職大学院) 秋入試を受けるなら、まず「秋入試」は通称であり、令和9年度(2027年度入学)の公式名称は「10月入試」だと押さえてください。10月入試は、学校経営力開発・教育実践力開発・授業実践力開発・ダイバーシティ教育力開発の全4コースを対象に、2026年10月24日に実施されます。学校経営力と教育実践力は10月だけで募集される現職教員等向けのコースで、単なる欠員補充ではありません。
滋賀大学教職大学院の10月入試とは、教職経験や目指す教師像が異なる志願者を、教育研究計画書、教育研究に関する調書、論述試験、口述試験などによって選抜する入試です。学校経営力開発コースには教育関係機関で10年以上、教育実践力開発コースには5年以上の在籍要件があります。一方、授業実践力開発とダイバーシティ教育力開発は、免許状を持つ人または取得見込みの学部新卒者も出願できます。最初に確認すべきなのは難易度ではなく、自分がどのコースの資格と目的に合うかです。
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令和9年度の出願期間は2026年10月5日から14日16時必着、試験日は10月24日、合格発表は11月13日です。学校経営力・教育実践力は口述200点、授業実践力・ダイバーシティ教育力は論述100点と口述100点で評価されます。試験科目の違いは、各コースが想定するキャリア段階の違いを映しています。管理職・スクールリーダー、ミドルリーダー、学部新卒者、多様な教育的ニーズに向き合う教員では、示すべき経験と課題設定が同じではありません。
本記事では、令和9年度学生募集要項と公式入試情報を基に、4コースの対象者、募集人員、出願手続、試験科目、計画書・論述・口述の対策、合格までの逆算日程を整理します。募集要項の内容は年度により変わるため、出願前に必ず最新の要項で確認してください。特に令和10年度入学者からはコース再編が予告されているため、翌年度以降の受験者が令和9年度情報をそのまま使うことはできません。
滋賀大学教職大学院の秋入試とは|正式には10月入試
10月入試は追加募集ではない
検索では「滋賀大学 教育学研究科 秋入試」と呼ばれますが、大学が用いる名称は10月入試です。令和9年度要項は、7月入試と10月入試を正規の日程として示しています。しかも、10月入試は全4コースで必ず実施すると明記されています。topic.jsonの下調べ情報にあった「学校経営力・教育実践力開発コース追加募集」という理解は、最新要項とは異なります。
追加募集は別にあります。7月入試と10月入試を終えて募集人員が不足した場合、1月に実施される可能性があります。「10月入試なら枠が余ったときだけ実施される」「追加募集だから合格しやすい」と考えるのは誤りです。学校経営力と教育実践力は、そもそも10月入試だけで定員を募集します。授業実践力とダイバーシティ教育力も10月入試を必ず実施しますが、募集人員は7月との合計表示です。
なぜ4コースを同じ秋の日程で募集するのか
10月入試には、現職教員等向けの2コースと、学部新卒者を含む志願者が選べる2コースが集まります。これは「秋なら誰でも同じ基準で受ける」という意味ではありません。学校経営力開発では学校経営企画力、教育実践力開発では新しい学びの構想力、授業実践力開発では授業を科学的・俯瞰的に設計する力、ダイバーシティ教育力開発では子どもの発達を支える専門性が修了時の目標に置かれています。
選抜も目標に対応しています。経験を蓄積した現職教員等には、過去の実践と組織課題を資料と対話から深く確認します。学部新卒者等には、教育の今日的課題を論じる基礎力と、自分の計画を説明する力を併せて確認します。コース名ではなく、入学後に高める力から逆算して志望先を決めることが重要です。教職大学院全般の制度は教職大学院と教育系大学院の特徴も参考になります。
滋賀大学ならではの教育課程
教育課程は教職大学院の共通5領域に加え、滋賀の教育課題、ダイバーシティ教育、データサイエンス等を含みます。事例研究、グループ討議、模擬授業、フィールドワークなどを組み合わせ、理論知と実践知の往還を重視しています。したがって、入試では抽象的な「学びたい」という意欲だけでなく、学校や地域のどの課題を、誰と協働し、どのような根拠で改善したいかを示す必要があります。
データサイエンスは、単に統計ソフトを扱うことではありません。児童生徒の学習状況、出欠、アンケート、授業観察などの情報を目的に応じて集め、解釈の限界を踏まえて改善につなげる姿勢です。経験談をデータで検討可能な問いへ変える視点を持つと、滋賀大学で学ぶ理由が具体的になります。
4コースの対象者と募集人員|経験年数から選ぶ
募集人員と選択の全体像
| コース | 主な対象 | 令和9年度募集人員 | 実施時期 |
|---|---|---|---|
| 学校経営力開発 | 在籍10年以上の現職教員等 | 5名 | 10月のみ |
| 教育実践力開発 | 在籍5年以上の現職教員等 | 7名 | 10月のみ |
| 授業実践力開発 | 学部新卒者等・免許状保有者等 | 15名 | 7月・10月合計 |
| ダイバーシティ教育力開発 | 学部新卒者・現職教員等 | 8名 | 7月・10月合計 |
専攻全体の合計は35名です。令和9年度の7月入試では授業実践力7名、ダイバーシティ教育力6名が合格したと公式ページに掲載されています。ただし、これを合計募集人員から引いた数が、そのまま10月入試の確定採用数だとは募集要項に書かれていません。合格者数と10月の募集枠を機械的に同一視しないようにしてください。
学校経営力開発コース
学校経営力開発コースは、学校および教育関係機関に10年以上在籍し、教育職員免許状を持つ現職教員等が対象です。所属長の承認も必要です。在籍年数は2027年4月1日現在で計算し、講師経験も加えられます。管理職になりたいという肩書志向だけでなく、学校の教育目標、校内組織、地域連携、人材育成をどう構想し、実行するかが中心になります。
計画書では、個人の授業改善に問題を閉じないことが大切です。例えば、校内研修が個々の実践に結び付かない、学年や分掌間で情報共有が分断される、地域資源が教育課程に位置付かないといった組織レベルの課題を扱います。自校固有の困りごとを、他校にも検討可能な学校経営上の問いへ高めると、研究と実践の往還が見えます。
教育実践力開発コース
教育実践力開発コースは、教育関係機関で5年以上在籍する免許状保有の現職教員等が対象で、所属長承認が必要です。授業研究や教育課程編成をリードし、教員集団と協働して学校課題へ取り組むミドルリーダー像が想定されています。自分の授業技術だけを磨くのではなく、同僚と学びを共有し、学年や学校へ改善を広げる視点が必要です。
テーマを決めるときは、実践の成功談を並べるより、未解決の課題とその原因仮説を整理します。「ICTを活用したい」では広すぎます。どの児童生徒の、どの学習過程に課題があり、何を記録して改善を判断するのかまで限定してください。実践を共有可能な知見へ変える設計が、このコースとの適合を伝えます。
授業実践力とダイバーシティ教育力
授業実践力開発コースは、教科・学級担任としての授業実践力、授業研究力、学級経営力を高めたい人に合います。ダイバーシティ教育力開発コースは、多様な教育的ニーズを抱える子どもの育ちを広い視野で捉え、発達を支える専門性を磨くコースです。どちらも免許状の保有または取得見込みと大学卒業等の資格が基本で、学部新卒者が10月入試を受けることもできます。
二つのコースで迷う場合は、中心となる問いを確認します。教科内容、学習過程、授業デザイン、学級経営を中心にするなら授業実践力が自然です。発達、特別な教育的ニーズ、心理・福祉的課題、多様な背景への支援を中心にするならダイバーシティ教育力が候補です。ただしテーマは重なり得るため、説明会や公式の教員情報で研究指導との接点を確認してください。
令和9年度の出願資格・日程・必要書類
日程は書類必着から逆算する
| 手続 | 令和9年度10月入試 | 注意点 |
|---|---|---|
| 受験配慮の申請期限 | 2026年9月18日 | 必要となる可能性がある人は早めに相談 |
| 個別資格審査 | 9月24日〜28日16時必着 | 該当者のみ |
| 登録・支払い開始 | 9月28日 | 登録だけでは出願未完了 |
| 出願期間 | 10月5日〜14日16時必着 | 書類は書留速達 |
| 試験 | 10月24日 | 大津キャンパス |
| 合格発表 | 11月13日13時予定 | 正式通知は合格通知書 |
インターネット出願は、サイトで情報を登録すれば終わりではありません。登録後に30,000円の検定料を支払い、必要書類を出願期間内に必着するよう書留速達で送って完了します。10月14日は消印有効ではなく16時必着です。証明書発行や所属長承認に時間がかかる現職者は、締切直前に準備を始めてはいけません。
資格確認を三段階で行う
第一に、大学卒業・卒業見込み等の基礎資格を確認します。第二に、免許状の保有または取得見込みを確認します。第三に、学校経営力・教育実践力では経験年数と所属長承認を確認します。個別の入学資格審査が必要な人は通常の出願より前に申請が必要です。自己判断が難しい経歴の場合、教育学部入学試験係へ早めに問い合わせてください。
現職者の在籍年数には講師経験を加えられますが、どの勤務が「学校及び教育関係機関」の在籍に当たるかは個別事情で異なり得ます。証明できる勤務歴を時系列にし、問い合わせ時に説明できるようにします。資格の曖昧さは計画書の完成度では補えないため、最優先で解消しましょう。
出願書類を役割別に整理する
全員が入学志願票、教育研究計画書、卒業・修了証明書等、免許状授与証明書等を用意します。授業実践力とダイバーシティ教育力の志願者には原則として成績証明書も必要です。学校経営力・教育実践力の志願者等は教育研究に関する調書を提出します。在職のまま入学を希望する人には所属長の受験承諾書も必要です。
- 本人が内容を作る書類:教育研究計画書、該当者の教育研究に関する調書や自己推薦書
- 大学等に発行を依頼する書類:卒業証明書、成績証明書、免許状取得見込証明書等
- 所属先の手続が必要な書類:免許状写しの原本証明、受験承諾書、所属長承認に関する書類
- 推薦制度の該当者が用意する書類:推薦書、自己推薦書、入学確約書
書類をこのように分類すると、外部依頼が必要なものから先に動けます。大学所定様式は必ず令和9年度版を使い、様式を変更しないでください。文章の推敲と証明書の収集を並行させることが、短い秋日程での安全策です。
コース別の試験科目・配点と7月入試との違い
評価方法は二つの型に分かれる
| コース | 論述 | 口述 | 主な口述資料 |
|---|---|---|---|
| 学校経営力開発 | なし | 200点 | 教育研究計画書・教育研究に関する調書 |
| 教育実践力開発 | なし | 200点 | 教育研究計画書・教育研究に関する調書 |
| 授業実践力開発 | 100点 | 100点 | 教育研究計画書 |
| ダイバーシティ教育力開発 | 100点 | 100点 | 教育研究計画書 |
学校経営力・教育実践力は午後の口述のみですが、準備量が少ないわけではありません。提出書類が質問の土台になり、口述200点で評価されます。書類審査と面接対策を別作業にしないことが重要です。計画書の一文ごとに「根拠は何か」「実現可能か」「大学院でなければならないか」と質問を付けてください。
授業実践力・ダイバーシティ教育力は、10時20分から11時30分までの70分論述、13時から17時予定の口述です。論述では教育の今日的課題や教育実践等から出題され、口述は教育研究計画書を基に行われます。午前の答案と午後の説明で教育観が矛盾しないよう、普段から同じ論点を「一般論」と「自分の計画」の両面で考えます。
7月入試との違い
7月入試の対象は授業実践力とダイバーシティ教育力の2コースです。10月入試はこの2コースに加え、学校経営力と教育実践力を募集します。授業実践力・ダイバーシティ教育力の学力検査科目と配点は7月・10月で共通です。そのため、試験月だけを見て有利不利を決めるより、準備期間とコース適合で判断するべきです。
7月の合格者数は公式ページで公表されるため、10月志願前に確認できます。しかし、数字を見て競争率を推測しすぎると、書類と論述の質を上げる時間を失います。募集要項には倍率や最低点は示されていません。公開されていない難易度を断定せず、200点分の評価材料を改善するほうが実践的です。
論述免除制度の扱い
滋賀大学教育学部の学内学生進学制度では、3回生終了時のGPA2.8以上が論述免除の基準です。学長・学部長等の推薦を受け、将来教職に就く強い熱意、優れた学業成績・人物、入学確約などの要件を満たす受験者も論述が免除されます。免除者は口述が200点になります。
免除は試験負担の軽減ですが、合格保証ではありません。むしろ評価が口述に集中します。推薦書と自己推薦書、計画書、発言の間に食い違いがあれば目立ちます。免除者ほど口述の再質問に耐える計画書が必要です。利用条件と連絡期限は最新要項と所属大学の担当部署で確認してください。
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過去問公開の有無と論述試験の対策
大学院過去問の一般公開は確認できない
2026年8月26日時点で、滋賀大学公式サイトに大学院教育学研究科の過去問題を一般公開するページは確認できません。大学の過去問題ページが掲載するのは学部入試です。教職大学院の認証評価資料では論述・口述の評価基準等が訪問時閲覧資料として挙げられていますが、問題本文をオンラインで読める資料ではありません。
したがって、本記事では「過去にはこのテーマが出た」と創作しません。確認できるのは、募集要項が論述範囲を「教育の今日的課題や教育実践等に関すること」と示している点です。非公開の過去問を当てにいくより、公表範囲を論理的に書く力を作るのが安全です。過去問の閲覧・提供方法が別に設けられていないか、説明会や入試担当へ問い合わせる価値はあります。
論述で準備するテーマ群
「今日的課題」は毎年同じ具体テーマを意味しません。対策では、教育課程・授業改善、生徒指導・教育相談、学級・学校経営、教員の協働、特別支援と多様性、ICT・教育データ活用、学校と地域の連携など、教職大学院の共通領域を横断して整理します。各テーマについて定義、現状、原因、対応、留意点、自分の実践への接続を一枚にまとめます。
ニュースの要約だけでは答案になりません。例えば教育データ活用なら、「データを使えば個別最適化できる」で終えず、収集目的、指標、解釈、プライバシー、児童生徒への説明、教員の協働まで考えます。ダイバーシティなら、属性を列挙するのではなく、参加を妨げる環境と合理的な支援を検討します。理念と実施上の条件をセットで論じると、教育実践への理解が表れます。
70分で答案を完成させる練習
- 設問の要求を「説明」「比較」「課題提示」「提案」などの動詞で特定する
- 主張を一文で決め、理由を二つか三つに絞る
- 教育現場の具体例と反対意見・留意点を配置する
- 残り時間を決めて本文を書き、最後に主語述語と設問対応を確認する
練習では文字数だけでなく時間を測ります。最初から清書せず、短い構成メモを作ってから書き始めます。答案を見直す際は、知識量、論理、具体性、実現可能性、倫理的配慮の観点で点検してください。自分の経験を万能な根拠にせず、経験から得た仮説として扱うことも大切です。
出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料を確認してください。公式に新しい過去問題や出題意図が公開された場合は、問題文を無断転載せず、大学の利用条件に従って学習に使いましょう。
教育研究計画書・教育研究調書の作り方
計画書は「課題・問い・方法・還元」をつなぐ
教育研究計画書は全員提出で、口述の基礎資料です。よい計画書は、現場の課題を訴えるだけでなく、何を明らかにし、どのような資料や実践で検討し、成果を誰へどう還元するかを一貫させます。課題の大きさより、問いと方法の対応が評価準備の中心です。
基本構造は、問題意識、背景、具体的な問い、先行する知見、対象と方法、倫理的配慮、予想される成果、大学院で学ぶ必要性です。所定様式の項目と分量を優先し、一般的な研究計画書テンプレートを無理に当てはめないでください。書き方の基礎は大学院研究計画書の構成と例文も参照できます。
実践上の悩みを研究可能な問いへ変える
「不登校を減らしたい」「授業を改善したい」「校内研修を活性化したい」は重要な問題意識ですが、そのままでは対象も評価方法も広すぎます。誰に、どの場面で、どのような困難があり、何を変化として観察するかを限定します。原因を決めつけず、複数の説明可能性を残すことも必要です。
例えば「話合い活動を増やす」では、活動量が目的になっています。「児童が根拠を比較して考えを修正する過程を、発話記録と振り返り記述から検討する」とすれば、学習過程と資料が結び付きます。学校経営なら「研修を増やす」ではなく、教員が実践知を共有し授業改善へ移す過程を会議記録や成果物から検討する形にできます。
コース適合を文章に埋め込む
| コース | 計画書で中心に置く視点 | 避けたいずれ |
|---|---|---|
| 学校経営力 | 組織、教育目標、人材育成、地域協働 | 個人の授業技術だけに閉じる |
| 教育実践力 | 授業研究、教育課程、同僚との協働 | 自分一人の成功談にする |
| 授業実践力 | 教科・学習過程、授業設計、学級経営 | 手法導入だけを目的にする |
| ダイバーシティ教育力 | 発達、多様なニーズ、参加を支える環境 | 子ども側だけを問題化する |
滋賀大学の教育課程との接続も必要です。ただし、パンフレットの語句を並べるだけでは弱くなります。自分の問いを検討するうえで、理論と実践の往還、フィールドワーク、協働的な討議、教育データの視点がなぜ必要かを説明します。大学の特色は称賛ではなく、研究方法との接点として書くと説得力が出ます。
教育研究に関する調書との整合
学校経営力・教育実践力の志願者等が出す教育研究に関する調書は、経験の棚卸しと計画書をつなぐ資料です。担当、校務分掌、実践、研修、成果を年表のように羅列するだけでなく、その経験からどの課題認識が生まれたかを整理します。誇張せず、担当範囲と組織での役割を区別してください。
計画書に「校内全体を改善した」と書き、調書では一学級の実践しか確認できないと、口述で説明が難しくなります。反対に、失敗や未達成の経験でも、原因を分析し次の検討課題を示せれば価値があります。完成した実践者を演じるより、課題を省察して学び続ける姿勢を示しましょう。
口述試験で問われる内容とコース別面接対策
質問は提出書類から作る
公式要項は、学校経営力・教育実践力の口述を教育研究計画書と教育研究に関する調書に基づいて、授業実践力・ダイバーシティ教育力の口述を教育研究計画書に基づいて行うと示しています。そのため、一般的な頻出質問を暗記する前に、自分の書類から質問を作るべきです。
- なぜこの課題を選んだのですか
- 課題が存在すると判断した根拠は何ですか
- 対象と方法は問いに対応していますか
- 児童生徒や同僚への倫理的配慮をどうしますか
- 滋賀大学のこのコースで学ぶ必要は何ですか
- 成果を学校や地域へどう還元しますか
各質問へ30秒、1分、2分の三種類で答える練習をします。結論、根拠、具体例、入学後の検討という順なら、長さを調整しやすくなります。暗記した文章より、問いに応じて根拠を選び直せる理解が再質問に強くなります。一般的な準備は院試面接の頻出質問と対策も活用してください。
現職教員等が示すべき省察
学校経営力では、個々の児童生徒への対応だけでなく、学校の意思決定、組織文化、人材育成、保護者・地域・関係機関との協働を説明します。教育実践力では、授業や教育課程の改善を同僚とどう共有し、持続可能な取組にするかを示します。どちらも「自分が頑張る」という個人依存の解決策では不足します。
現場経験が長いほど、慣行を当然視する危険もあります。面接で別の見方を示されたら、即座に反論せず、前提を確認し、計画をどう修正できるか考えます。経験の豊富さと、経験を問い直す柔軟性を両立させることが教職大学院の学びに合います。
学部新卒者等が経験不足を補う方法
学部新卒者は、現職者と同じ勤務実績を装う必要はありません。教育実習、学校ボランティア、卒業研究、授業観察など、自分が実際に経験した範囲を明確にします。そのうえで、一つの事例から一般化しすぎないこと、入学後の実習や文献検討で確かめたいことを示します。
「子どもが好きだから」「理想の教師になりたい」だけでは、研究科で学ぶ理由が伝わりません。観察した事実、自分の解釈、まだ分からない点を分けて話します。例えば、ある支援で児童が参加した事実があっても、その要因を単独の方法へ断定せず、環境や関係性も検討対象にします。経験不足は、観察の正確さと学ぶ課題の明確さで補うことができます。
模擬口述の評価軸
模擬口述では、話し方の印象だけでなく、志望理由と計画の一貫性、用語の定義、根拠の質、方法の実現可能性、倫理的配慮、コース理解、質問への応答性を確認します。録音して、長すぎる前置き、質問とずれた回答、根拠のない断定を修正します。
分からないことを問われた場合は、推測を事実のように答えません。「現時点では確認できていない」と認めたうえで、何を調べ、計画へどう反映するか述べます。不明点への誠実な対処も専門職としての姿勢です。反論を受けたときは、指摘の趣旨を言い換えて確認してから回答すると、対話が安定します。
出願から合格までの逆算スケジュールと併願判断
6か月前からの準備
| 時期 | 中心課題 | 完成目標 |
|---|---|---|
| 4〜5月 | コース比較、資格確認、課題の棚卸し | 志望コースと問題意識を仮決定 |
| 6〜7月 | 先行資料、教員情報、方法の検討 | 計画書初稿と論述テーマ表 |
| 8月 | 説明会、計画書修正、証明書確認 | 第三者が読める第二稿 |
| 9月 | 所属先手続、論述演習、模擬口述 | 提出版と想定問答 |
| 10月前半 | 出願完了、弱点補強 | 郵送追跡と受験準備 |
| 試験直前 | 時間配分、移動、持物確認 | 新情報を増やさず再現性を上げる |
現職者は勤務と準備が重なるため、平日と休日の役割を分けます。平日は文献の要点整理や短い想定問答、休日は計画書の構成変更や70分論述など、まとまった作業を行います。所属長承認や原本証明は自分だけで完結しないので、早期に相談します。締切から逆算すると、9月は執筆開始ではなく完成度を上げる月です。
8週間の実戦プラン
- 第1週:募集要項を読み、資格・書類・評価方法を一枚に整理する
- 第2週:経験を事実、解釈、課題に分け、研究の問いを三案作る
- 第3週:先行資料を読み、問いと方法を絞って計画書初稿を書く
- 第4週:コース適合、倫理、実現可能性の観点から初稿を直す
- 第5週:論述を70分で二題書き、構成と知識の弱点を特定する
- 第6週:提出書類を完成し、書類から想定質問を作る
- 第7週:模擬口述を複数回行い、再質問への回答を修正する
- 第8週:出願状況、会場、持物を確認し、答案と回答の再現性を整える
計画が遅れている場合、資料を際限なく増やすより、問いを狭めます。広いテーマを浅く説明するより、限定した課題について根拠と方法を整えるほうが修正しやすくなります。大学院入試全体の開始時期は大学院入試をいつから準備するかでも整理しています。
7月入試・追加募集・他大学との関係
授業実践力・ダイバーシティ教育力を志望する人には7月入試と10月入試があります。早く準備できるなら7月も選択肢ですが、制度利用や卒業研究との兼ね合いで10月が合う人もいます。学校経営力・教育実践力は10月のみなので、7月との選択ではありません。
1月の追加募集は、7月と10月で人数が不足した場合に実施される可能性がある制度です。実施を前提に10月を見送るのは危険です。他大学と併願する場合は、学位の名称だけでなく、対象キャリア、実習方法、勤務との両立、研究指導、選抜科目を比較します。日程の遅さではなく、学びたい内容と評価方法の適合で併願先を選ぶべきです。
合格後の費用と履修も確認する
令和9年度要項では入学料282,000円、授業料年額535,800円、別途諸経費約31,000円が示されています。金額は改定される場合があります。長期履修学生制度は、職業等の事情により標準2年での修了が難しい人が、3年または4年で計画的に履修する仕組みです。
現職派遣教員には、第1年次に現職を離れて通学履修し、第2年次に復職しながら実習・研究指導を受ける特例措置も示されています。制度名だけで両立可能と判断せず、勤務先、大学、家族と時間・費用を確認します。受験計画と修学計画を同時に作ることで、志望理由も現実的になります。
志望コースを決めるためのケース別チェック
同じ教育課題でも、どの単位で解決したいかによってコースの選び方は変わります。例えば授業中に発言する児童が固定されている問題を扱う場合、教科の教材構成や対話活動の設計を中心に検討するなら授業実践力開発が候補です。学習参加を妨げる発達的・心理的・環境的要因と支援体制を中心にするならダイバーシティ教育力開発との接点が強まります。校内の授業研究を組織として定着させたい現職者なら教育実践力開発、学校の経営方針や人材配置まで含めて改善したい経験豊富な現職者なら学校経営力開発が候補になります。
大切なのは、テーマの単語だけでコースを決めないことです。「ICT」「不登校」「特別支援」「校内研修」といったテーマはいずれのコースでも関係し得ます。対象、分析単位、期待する変化、自分のキャリア段階を並べて比較してください。誰の何をどの範囲で変えたいかを言語化すると、コースの違いが見えるようになります。
第一志望のコースを決めたら、隣接コースではなくそのコースでなければならない理由を三点に整理します。一点目は扱う課題の単位、二点目は入学後に高めたい力量、三点目は修了後の還元先です。例えば教育実践力開発なら、個人の授業改善にとどまらず、同僚と授業研究を進める力量を高め、校内の教育課程改善へ還元するという線を作れます。この三点が計画書と口述で一致すれば、志望理由が単なるコース紹介の要約になりません。
提出直前に行う書類の相互点検
出願書類は一枚ずつ誤字を確認するだけでなく、書類間の整合性を確認します。入学志願票のコース名、教育研究計画書のテーマ、調書に記した経験、推薦・自己推薦書の志望理由が同じ方向を向いているかを見ます。勤務年数、所属、担当学年、実践期間などの事実も表記を統一してください。数字の食い違いは小さな誤記でも、口述時に説明の信頼性を損ねます。
計画書の点検には「縦」と「横」の二方向があります。縦の点検では、問題意識から問い、方法、成果、還元まで因果関係がつながるかを読みます。横の点検では、各主張に根拠があるか、用語の意味が途中で変わっていないか、実施可能な範囲かを確認します。課題を大きく見せるより、検討できる範囲を正確に示すほうが、実践研究の計画として安定します。
第三者に読んでもらう際は、「分かりやすかったですか」という漠然とした質問を避けます。「研究の問いを一文で言い換えてください」「方法で何が分かると思いますか」「実現が難しい箇所はどこですか」と尋ねると、読み手の理解を確かめられます。書き手が意図した問いと、読み手が受け取った問いが異なる箇所は優先して修正します。
所定様式へ転記した後も、改ページ、文字切れ、両面印刷時の向き、署名・押印等の必要箇所を確認します。Word様式がある書類はPC入力できても様式変更は禁止されています。PDF化や印刷でレイアウトが崩れる可能性があるため、画面だけでなく実際の提出形態で確認してください。内容の完成と提出可能な状態の完成は別だと考え、締切の数日前には印刷まで終えましょう。
論述答案を自分で評価する方法
論述練習は書いた本数だけでは伸びません。答案ごとに、設問理解、主張、根拠、具体例、反対側への配慮、結論という六項目を確認します。設問が「課題と対応を論じなさい」と求めているのに、制度の説明だけで終わっていないかを最初に見ます。次に、主張が途中で変わっていないか、具体例が主張を支えているかを読みます。
教育課題の答案では、善悪の二択にしないことも重要です。ICT活用には学習機会を広げる利点がある一方、端末利用が目的化する危険、家庭環境による差、個人情報への配慮があります。協働学習には多様な考えを比較できる利点がある一方、参加の偏りや同調圧力が生じ得ます。利点・条件・リスク・改善策を一組で書くと、実践を多面的に見る答案になります。
具体例は印象的なエピソードである必要はありません。対象、働きかけ、観察された変化、別の解釈を簡潔に示せば十分です。「児童が意欲的になった」では観察基準が曖昧なので、発言の回数だけでなく、根拠を示す発言、他者の意見を受けた修正、振り返り記述など、学習目標に対応する行動へ置き換えます。ただし、架空の数値や実施していない成果を作ってはいけません。
一度目の答案は内容を評価し、二度目は同じ設問に別構成で書きます。例えば原因別の構成、関係者別の構成、短期・中期の構成を試し、どれが設問に最も明確に答えられるか比較します。最後に70分で完成させ、誤字だけでなく、段落冒頭を読めば論理の流れが追えるか確認します。知識を増やす練習と、制限時間内に選んで構成する練習を分けると効率が上がります。
口述の再質問に備える深掘り表
口述対策では、想定質問の回答に対してさらに二段階の質問を付けます。「なぜそのテーマか」に答えたら「その問題があると判断した事実は何か」「別の原因は考えられないか」まで進みます。「この方法を使う」と答えたら「その方法で問いに答えられるのか」「協力者への負担はどう抑えるか」まで検討します。この深掘り表があると、暗記していない質問にも考え方を転用できます。
学校経営力では、提案を実施する権限、教職員の合意形成、既存業務との調整、成果の共有が問われ得ます。教育実践力では、授業研究への参加をどう促すか、教員間の経験差をどう扱うか、実践を教育課程へどう位置付けるかを考えます。授業実践力では、教材と学習目標の関係、児童生徒の反応を捉える方法を準備します。ダイバーシティ教育力では、本人の意思、保護者や関係機関との連携、支援によるラベリングの危険にも目を向けます。
自分の提案の弱点も一つは説明できるようにします。対象人数が少ない、短期間である、観察者の解釈が入る、勤務校固有の条件があるなど、限界を把握したうえで何が言えて何が言えないかを区別します。限界を認めることは計画の弱さではなく、結論の範囲を管理する力です。
模擬口述の相手には、優しく最後まで聞くだけでなく、曖昧な言葉を止めてもらいます。「主体的」「個別最適」「連携」「効果的」などの語を使ったら、具体的に何を指すか問うてもらいます。答えられない用語は削るか、自分の計画内での意味を定義します。専門用語の多さより、概念と実践の対応が明確であることを優先してください。
現職者が勤務先と調整する事項
現職者は受験承諾だけでなく、合格後の勤務、休業・派遣、通学、実習、研究協力の範囲を早めに相談します。計画書に勤務校での調査や実践を書く場合、入試で計画を提出できることと、実際に所属先で研究を実施できることは別です。入学後に大学の研究倫理手続や所属先の許可が必要となる可能性を踏まえ、現段階では断定的に実施を約束しないようにします。
児童生徒の個人情報、成績、健康・発達、家庭状況を扱う計画では、匿名化すれば十分とは限りません。収集する情報を必要最小限にし、利用目的、保管、共有範囲、参加しない場合の不利益防止を考えます。学校組織の調査でも、少人数の職場では発言者が推測される危険があります。研究の実現可能性には、倫理と関係者の負担も含まれることを口述で説明できるようにします。
時間面では、通学時間、平日授業、集中講義、実習、報告書作成を年間予定へ入れます。長期履修制度があっても、単に期間を延ばせば勤務との両立が解決するわけではありません。繁忙期、校務分掌、家庭の事情も含めて、学修時間をどこに確保するかを具体化します。計画に無理がある場合は、志望時期や制度利用を含めて再検討することも必要です。
試験前日と当日の動き
受験票がダウンロード可能になったらカラー印刷し、氏名や志望コースを確認します。試験会場は大津キャンパスです。前日までに交通経路、到着時刻、遅延時の代替経路を調べます。論述のあるコースは午前から、学校経営力・教育実践力は午後の口述からという違いがありますが、集合時刻等は受験票と大学の案内を優先してください。
募集要項は筆記試験で使用できる物を限定しています。鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム、計時機能だけの時計などを確認し、スマートウォッチ等の電子機器を時計代わりにしないでください。当日に新しい教材へ手を広げるより、計画書の要点、コースの目的、論述の構成手順を短いメモで確認します。
午前に論述を受けた後、答案の出来を反省し続けると午後の口述へ影響します。提出後は答案を変えられないため、昼休みは水分・食事を取り、計画書の説明へ注意を切り替えます。口述で論述の内容を直接問われると決めつける必要はありませんが、自分の教育観に一貫性があるようにしてください。当日は新しい正解を探す日ではなく、準備した考えを質問に合わせて示す日です。
合格発表は大学ホームページ上の受験番号掲載に加えて、合格者へ通知書が郵送されます。正式な通知は合格通知書です。合格後は入学手続、費用、勤務上の調整を期限内に進めます。不合格の場合も、非公開の採点理由を想像して自分を責めるのではなく、資格・書類・論述・口述・コース適合の各段階を分けて振り返ると、次の改善点を特定しやすくなります。
教育課題の情報収集を入試答案へ変換する
教育時事の対策では、資料を読んだ量と論じる力を区別します。国や自治体の資料、学術論文、学校の実践報告、報道にはそれぞれ役割があります。制度の定義や方針は一次資料で確認し、研究で明らかになっている点は論文で確かめ、実施上の工夫は実践報告から学びます。報道は論点を知る入口にできますが、一つの記事だけで教育現場全体を説明しないようにします。
一つのテーマにつき、「何が問題か」「誰にどのような影響があるか」「原因をどの水準で考えるか」「学校で可能な対応は何か」「対応の副作用や限界は何か」を整理します。原因の水準には、児童生徒個人、授業・学級、学校組織、家庭・地域、制度があります。個人の努力だけに原因を置くと、環境調整や組織改善の選択肢が見えません。反対に制度だけを批判すると、自分が実践者として何を変えるかが曖昧になります。
例えば教員の多忙化を扱うなら、単に業務を減らすべきだと結論づけず、教育の質、安全、教職員の健康、保護者・地域との関係を同時に考えます。業務の目的を確認し、廃止、簡素化、分担、外部連携、デジタル化という選択肢を比較します。デジタル化にも導入・研修・情報管理の負担があるため、導入自体を成果にしません。一つの施策が別の課題を生まないかまで検討すると、提案の現実性が高まります。
資料を読んだ後は、出典を見ずに要点を三文で説明し、自分の立場への反論を一つ書きます。その後、勤務経験や教育実習の事例と結び付けます。順序を逆にして経験から始めると、自分の見方に合う情報だけを選びやすくなります。公的な論点整理と自分の実践知を往復することが、教職大学院らしい思考の練習になります。
滋賀大学で学ぶ理由を具体化する
志望理由では、国立大学だから、通学できるから、教職大学院だからという条件だけで終えず、教育課程と自分の問いをつなぎます。滋賀大学は、教職大学院の共通5領域に加え、滋賀の教育課題、ダイバーシティ教育、データサイエンス等を位置付けています。さらに、事例研究、討議、模擬授業、フィールドワークなどを通して理論と実践の往還を図る方針です。
ここから、自分の研究に必要な学びを選びます。児童生徒の学習過程を扱うなら、授業観察や記録を印象論から切り離すために教育データの視点が必要だと説明できます。学校組織を扱うなら、経営理論だけでなく、教職員との討議やフィールドで計画を修正する学習が必要だと説明できます。多様なニーズへの支援なら、特定の診断名だけに依拠せず、学校環境や関係機関との連携を含めて考える必要性を示せます。
ただし、大学の特色をすべて志望理由へ詰め込む必要はありません。自分の問いに直接関係する二つか三つを選び、現在の自分に不足する力、大学院で行う学習、修了後の還元という順に述べます。大学の説明を繰り返すのではなく、自分の課題をどう変えられるかを示すことがポイントです。
入試対策で避けたい六つの失敗
- 10月入試を欠員時だけの追加募集だと思い、準備開始を遅らせる
- 経験年数や免許状、所属長承認を確認せずにテーマ作りから始める
- コース名の印象だけで選び、養成する力量と自分の課題を比較しない
- 過去問が公開されていないのに、非公式情報を確定的な出題傾向として暗記する
- 計画書を完成原稿として守り、口述で指摘を受けても修正可能性を示さない
- インターネット登録だけで出願が完了したと思い、郵送必着を見落とす
これらの失敗には、早い段階で公式要項を読むことで防げるものと、練習を通じて改善するものがあります。資格、日程、書類、配点は公式情報で確定させます。テーマ設定、論述構成、口述応答は、第三者の質問と反復練習で改善します。情報収集と技能練習を混同しないでください。
特に注意したいのは、模範的に見える文章を借りて自分の経験との距離が広がることです。教育課題について整った表現を書けても、口述で具体例や根拠を問われて説明できなければ一貫性が崩れます。提出する一文はすべて、自分の言葉で説明できる状態にすることを最終基準にしましょう。
最後の一週間で優先順位を誤らない
試験一週間前は、新しいテーマを大量に覚えるより、これまで準備した材料を確実に使える状態へ整えます。論述では、主要テーマごとの構成メモを見直し、70分の時間配分を一度は再現します。口述では、計画書を見ずに研究課題、背景、方法、倫理、成果の還元を二分程度で説明し、その後に細部の質問へ答える練習をします。
回答が長くなる人は、最初の一文に結論を置きます。「その点は二つあります」と数を示し、根拠を述べてから必要に応じて具体例を足します。短すぎる人は、結論の後に「なぜなら」と根拠を一つ加えます。回答時間を整える目的は流暢さではなく、質問に対応する情報を過不足なく示すことです。
緊張への対策も具体化します。想定外の質問を受けたら、数秒考えてから質問の意味を確認して構いません。聞き取れなかった場合は推測で答えず、聞き返します。自分の計画の弱点を指摘されたときは、否定されたと受け取らず、現時点の考え、指摘を受けた修正案、入学後に検討したい点を順に述べます。
前日には受験票、筆記用具、時計、交通経路、大学からの最新連絡を確認します。提出した計画書と同じ版を手元に用意し、直前に別の表現へ全面変更しないようにします。睡眠を削って知識を増やすより、設問を読み違えず、口述で相手の質問を聞ける状態を作るほうが大切です。
準備の最終確認は「公式情報」「自分の計画」「当日の行動」の三つに分けます。公式情報では時刻と会場、自分の計画では主張と根拠、当日の行動では移動と持物を確認します。変えられない条件と、最後まで改善できる説明力を切り分けると、落ち着いて本番へ向かえます。
説明会へ参加できる場合は、公式サイトで分かる日程を再質問するのではなく、コースの学び方、実習、仕事との両立、研究課題の相談先など、自分の判断に必要な点を整理して臨みます。回答はその場で簡潔に記録し、計画書へ反映するときは自分の問いとの関係を確認してください。個別相談の発言を合格の約束のように受け取らず、最終的な出願条件は募集要項を基準にします。
よくある質問(FAQ)
滋賀大学教職大学院の秋入試は正式には何という入試ですか?
正式には「10月入試」です。令和9年度は2026年10月24日に実施されます。「秋入試」は検索時に分かりやすい通称として使われますが、出願時は公式サイトの10月入試の案内を確認してください。
10月入試は追加募集ですか?
いいえ。10月入試は全4コースで必ず実施される正規選抜です。追加募集は7月・10月入試後に募集人員が不足した場合、1月に行われる可能性がある別の選抜です。
学部新卒でも10月入試を受けられますか?
授業実践力開発とダイバーシティ教育力開発は、免許状取得見込みと大学卒業見込み等の条件を満たす学部新卒者も出願できます。学校経営力・教育実践力は所定の実務経験を持つ現職教員等向けです。
現職教員はどのコースを選べますか?
経験年数と研究目的によります。学校経営力は10年以上、教育実践力は5年以上の在籍要件があり、所属長承認も必要です。現職教員がダイバーシティ教育力などを検討する場合も、個別の資格と提出書類を最新要項で確認してください。
論述試験がないコースはありますか?
学校経営力開発と教育実践力開発には論述がなく、口述200点です。授業実践力とダイバーシティ教育力は論述100点、口述100点です。推薦等で論述免除となる場合は口述が200点になります。
過去問は公開されていますか?
2026年8月26日時点で、大学院教育学研究科の過去問題を一般公開する公式ページは確認できません。大学へ閲覧方法を問い合わせつつ、公式要項が示す「教育の今日的課題や教育実践等」という範囲で論述練習を進めてください。
7月入試に不合格でも10月入試へ再出願できますか?
令和9年度要項で10月入試自体は必ず実施されますが、個別の再出願可否や必要手続は大学へ確認するのが確実です。出願する場合は、同じ計画書を出し直すのではなく、7月時点の課題を分析し、問い・方法・口述回答を改善してください。
令和10年度のコース再編は令和9年度入試に影響しますか?
令和9年度入学者には現行4コースの募集要項が適用されます。一方、令和10年度から3コース体制への移行が予告され、特別支援実践力開発コース(仮称)の新設等が予定されています。翌年度以降の受験者は新しい公式発表を確認してください。
まとめ|滋賀大学教職大学院の10月入試へ向けて
- 秋入試の公式名称は10月入試で、追加募集とは別である
- 令和9年度は2026年10月5日〜14日出願、10月24日試験である
- 学校経営力は10年以上、教育実践力は5年以上の経験が基本条件である
- 授業実践力・ダイバーシティ教育力は学部新卒者も対象になり得る
- 現職者向け2コースは口述200点、他2コースは論述・口述各100点である
- 過去問の一般公開は確認できず、公表された出題範囲から対策する
- 計画書、調書、論述、口述を一つの問題意識でつなげる
滋賀大学教職大学院の10月入試は、遅い時期の補欠的な試験ではありません。異なるキャリア段階の4コースが同日に選抜を行い、志願者の経験、教育課題の捉え方、研究計画、実践への還元可能性をコース別の方法で確かめる入試です。合格準備の出発点は、経験年数と目指す力量に合うコースを選ぶことです。
次に、締切から逆算して外部発行書類と本人作成書類を並行準備します。教育研究計画書では課題を研究可能な問いへ変え、方法と還元先を結びます。論述がある人は70分で一般的な教育課題を筋道立てて論じ、口述では計画書の根拠と修正可能性を説明できるようにしてください。
募集要項の内容は年度により変わるため、必ず最新の要項で確認してください。令和10年度にはコース再編も予定されています。独学での計画書・論述・口述対策に不安がある場合は、滋賀大学教職大学院を目指す大学院入試対策のような専門指導を活用するのも一つの方法です。第三者の質問を受けて計画の弱点を早めに見つけることが、本番で自分の言葉で答える準備につながります。
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