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大学院入試の英語スコアを本格的に伸ばす|残り9ヶ月の学習法【院試9ヶ月前】

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大学院入試の英語スコアを本格的に伸ばすには、残り9ヶ月というタイミングが最後の大きな分岐点になります。9ヶ月前は、単語や文法の基礎固めを終え、「読める」から「得点になる」へ学習の質を切り替える時期にあたるからです。大学院入試の英語対策とは、大学院が指定するTOEIC・TOEFLといった外部試験のスコア提出と、大学院独自に課される英語試験(英文和訳・英作文が中心)のいずれか、または両方に向けて、専門分野の英文を正確に読み解き得点に変換する力を志望研究科の合格ラインまで引き上げていく一連の取り組みを指します。

この時期にありがちなのが、「単語帳を1周した」「文法を一通り復習した」という達成感だけで満足してしまい、実際の得点力が伸びていないケースです。大学院入試の英語は専攻分野に関連した学術的な英文が出題されることが多く、大学受験や語学試験対策とは異なる読解の視点が求められるため、基礎知識を得点に変換するための専用トレーニングが欠かせません。特に研究室配属や卒業研究と並行して対策を進める学部生、社会人として働きながら大学院進学を目指す方にとっては、残り9ヶ月をどう配分するかが合否を左右すると言っても過言ではありません。

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学部に在籍しながら大学院入試(内部進学・外部受験問わず)を目指す方は、卒業研究やゼミ活動と並行して学習時間を確保する必要があり、社会人受験生の方は、仕事と両立しながらまとまった学習時間をどう捻出するかが課題になります。立場によって使える時間は違っても、「残り9ヶ月をどのフェーズに分け、何を優先するか」という考え方の枠組みは共通して活用できます。

本記事では、大学院入試の対策を1年前から始める場合の全体スケジュールを踏まえたうえで、9ヶ月前という時期に特化して、英語スコアを本格的に伸ばすための実力診断の方法、独自試験・外部試験それぞれの対策法、月次の学習スケジュール例、そして伸び悩んだときの立て直し方までを具体的に解説します。大学院入試全体のロードマップについては、以下の記事もあわせてご参照ください。

すでに基礎学習を終えていて「次に何をすべきか分からない」という段階の方はもちろん、これから9ヶ月間で追い上げたいという方にも役立つよう、優先順位を明確にしながら進めていきます。まずは、なぜ9ヶ月前という時期が英語対策の切り替えポイントになるのかから見ていきましょう。

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目次

院試9ヶ月前は英語対策を「基礎固め」から「本番仕様」へ切り替える時期

大学院入試のスケジュールは大学院・専攻によって異なりますが、多くの研究科で出願が試験実施年度の夏から秋にかけて行われ、試験本番は夏から秋、あるいは秋から冬にかけて実施されます。逆算すると、9ヶ月前というのは年明けから春先にあたることが多く、本番までの残り時間が「年単位」から「月単位」に変わる最初の節目です。この時期を境に、英語学習は「知識を増やす」段階から「知識を得点に変える」段階へと軸足を移す必要があります。

なぜ9ヶ月前が英語対策の分岐点になるのか

9ヶ月という期間は、TOEFL iBTであれば10点前後のスコアアップを狙うのに十分な長さがある一方で、油断すると単語学習だけで終わってしまいかねない微妙な長さでもあります。学習時間の目安として、TOEFL iBTのスコアを10点程度伸ばすにはおよそ200〜300時間の学習が必要とされ、現在のスコア帯によって必要な時間は大きく変動します。9ヶ月(約270日)を目安に1日1〜1.5時間を確保できれば、この時間数は十分に確保できる計算になりますが、逆に言えば「なんとなく」学習しているだけでは足りなくなる分量でもあります。

また、大学院独自の英語試験を課す研究科を志望する場合は、TOEICやTOEFLのような外部指標がない分、自分の実力を客観視しにくいという難しさがあります。9ヶ月前という早い段階で模試や過去問を使った実力診断を行い、ゴールから逆算した学習計画に落とし込むことが、残り期間を無駄にしないための第一歩になります。加えて、9ヶ月前の時点であれば、途中で学習法を軌道修正しても十分に挽回できる余地が残っている点も見逃せません。直前期に「今のやり方では間に合わない」と気づいても取れる手段は限られますが、9ヶ月前ならまだ選択肢が多く残っています。

このタイミングで終えておきたい基礎固めの目安

9ヶ月前の時点で、以下の3点がある程度仕上がっていると、この後の得点力トレーニングにスムーズに移行できます。

  • 大学受験レベルの英単語・熟語と基本文法を一通り復習し終えている(完璧でなくてよい)
  • 複雑な構文(関係詞・分詞構文・仮定法など)を含む学術的な英文の基本的な読み方が分かる
  • 志望研究科の試験形式(独自試験か外部試験か、独自試験なら和訳・英作文・専門英文読解のどれが出るか)を把握している

もしこの3点のうち未達成のものがあれば、9ヶ月間のうち最初の1〜2ヶ月は基礎固めの続きに充て、それ以降を得点力トレーニングに充てるというように、後ろ倒しで計画を調整して構いません。基礎が終わっていないまま得点演習に進んでしまうことは避けたいところです。基礎が不安定なまま過去問演習ばかり繰り返すと、間違いの原因が語彙不足なのか読解力不足なのか特定できず、非効率な学習になりがちです。

研究室・卒業研究と両立するための学習環境づくり

得点力トレーニングに入る前に、学習を継続できる環境を整えておくことも9ヶ月前だからこそできる準備です。毎日の学習時間を確保する時間帯を決める、学習記録をつけるノートやアプリを用意する、模試や過去問演習の日程をあらかじめカレンダーに入れておくといった仕組み作りは、後回しにするほど直前期に響いてきます。特に卒業研究や実験・ゼミ発表と並行する学部生は、研究室に拘束される時間帯を先に把握し、その前後の隙間時間をどの学習に充てるかを決めておくと、9ヶ月間を通じて学習リズムを崩しにくくなります。社会人受験生も同様に、通勤時間や昼休みなどの隙間時間の使い道を先に決めておくと安定します。

基礎への不安度で変わる9ヶ月間の使い方

9ヶ月前の受験生は、大きく2つのタイプに分かれます。1つは「単語・文法の基礎自体にまだ不安が残っているタイプ」、もう1つは「基礎はひととおり終えているが、過去問や模試で得点に結びついていないタイプ」です。自分がどちらのタイプに近いかを見極めることが、9ヶ月間の使い方を決めるうえでの最初の判断になります。

基礎に不安が残るタイプは、最初の1〜2ヶ月を基礎固めの総仕上げに充て、残りの期間で得点力トレーニングに移る後ろ倒しのプランが向いています。一方、基礎はできているが得点が伸びないタイプは、9ヶ月間のほぼ全期間を過去問演習・答案添削・時間を計った実戦演習に充てられるため、より多くの回数を本番形式の演習に費やすことができます。どちらのタイプでも、思い込みではなく模試や過去問の結果をもとに判断することが大切です。

9ヶ月前特有の焦りとの付き合い方

9ヶ月前は、周囲の院試志望者や就職活動を進める同級生の情報が目に入りやすくなり、「自分の対策で足りているのか」という焦りを感じやすい時期でもあります。焦りを行動に変えることを意識するほうが建設的です。漠然と不安を抱えるのではなく、この記事で紹介した実力診断・スケジュール作成に落とし込み、「今やるべきこと」を具体的なタスクに変換しておくと、精神的な負担を軽減しながら学習を進めやすくなります。

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まず現在地を把握する―模試・過去問での実力診断とスコア目標の立て方

英語スコアを本格的に伸ばす学習を始める前に、まず「現在地」を数値で把握しておくことが欠かせません。感覚で「英語が苦手」「専門的な英文は何となく読める」と捉えていると、伸ばすべきポイントがぼやけてしまい、学習の優先順位を誤ってしまうためです。

模試・過去問で「今の実力」を数値化する

外部試験を利用する場合は、まず一度TOEICやTOEFLを受験し、現在のスコアを確認しましょう。すでに受験経験がある場合も、9ヶ月前の時点のスコアを基準点として記録しておくことをおすすめします。独自試験を課す研究科が第一志望の場合は、可能な範囲で過去問を入手し、時間を計って解いてみることが実力診断になります。過去問が非公開・入手困難な研究科の場合は、同分野の他大学院の過去問や専門分野の英文読解問題集で代用し、正答率と所要時間を記録しておきましょう。

診断の際は、正解数だけでなく「どの設問形式で失点しているか」を分析することが重要です。長文読解であれば「内容一致問題は解けるが、下線部和訳で失点している」、英作文であれば「文法ミスは少ないが専門用語の使い方が不正確で減点されている」といったように、失点のパターンを言語化しておくと、この後の学習計画に直接反映できます。診断は一度きりで終わらせず、3ヶ月に一度程度のペースで同じ形式の問題を解き直し、伸びを可視化していくことも継続のモチベーションにつながります。

志望研究科のレベルから逆算した目標スコアの立て方

目標スコアの設定は、大学院・専攻ごとに基準が異なるため、必ず志望研究科の最新の募集要項で確認することが大前提になります。そのうえで一般的な傾向として、地方国立大学院ではTOEICスコア600点程度を目安とするところが多く、大学院によっては500点程度を基準とするケースもあるとされています。TOEFL iBTの場合は、80点以上を一つの目安とする大学院があり、難関大学院では100点以上が挙げられることも少なくありません。ただし、これはあくまで一般的な参考値であり、大学院・専攻によって求められる水準は大きく異なるため、目標校の要項に記載された基準を最優先で確認してください。

独自試験の場合も同様に、和訳・英作文・専門英文読解の配点比率は大学院によって大きく異なる傾向があります。目標スコア・目標得点率が決まったら、現在の実力とのギャップを「あと何点」という具体的な数字に落とし込み、次の章以降で紹介する学習法にどの程度の時間配分をするかを決めていきましょう。複数の研究科を併願する場合は、最も要求水準が高い大学院の基準に合わせて目標を設定しておくと、他の併願先の基準は自然にクリアしやすくなります。

目標と現在地のギャップを学習計画に落とし込む

ギャップが把握できたら、それを「あと何時間の学習が必要か」に変換してみましょう。前述の通り、TOEFL iBTであれば10点アップにおおよそ200〜300時間が目安とされています。仮に9ヶ月で250時間を確保するなら、1日あたり1時間弱の学習で到達できる計算になります。独自試験の場合は点数換算がしづらいため、模試や過去問の得点率の推移を記録し、月あたりどの程度得点率を上げたいかという形で目標を分解すると、進捗が見えやすくなります。

模試・過去問を受け直すタイミングの目安

実力診断は9ヶ月前の一度きりで終わらせず、定期的に受け直すことで学習の効果を検証できます。3ヶ月に一度程度のペースで同じ形式の模試・過去問を解き直すと、伸びている分野と伸びていない分野が数字で見えてきます。もし複数回の診断結果を比べても得点率がほとんど変わっていない場合は、学習内容そのものを見直すサインと捉え、後述する伸び悩み時の対処法を参考に計画を修正しましょう。診断の間隔を空けすぎると軌道修正が遅れ、逆に頻繁にやりすぎると本来の学習時間を圧迫してしまうため、月1回程度の簡易チェックと3ヶ月に1回の本格的な診断を組み合わせるとバランスが取りやすくなります。

併願する研究科が複数あるときの教材・スケジュールの調整

大学院入試では、内部進学と外部受験を並行したり、レベルや試験形式が異なる複数の研究科を併願したりするケースが一般的です。全ての併願先の対策を同じ比重で進めようとすると、9ヶ月あっても時間が足りなくなりがちです。第一志望の試験形式を軸に学習計画を組み、他の併願先は共通する範囲を優先してカバーするという考え方をベースにすると、教材選びやスケジュール管理がシンプルになります。併願先ごとに出願時期・試験日が異なる場合は、9ヶ月前の段階で日程を一覧化しておき、外部試験のスコア提出期限や過去問演習のタイミングが重ならないよう調整しておきましょう。

模試の結果に一喜一憂しすぎないための心構え

3ヶ月ごとに実力診断を行っていると、思ったほど数字が伸びていない回に直面することもあります。1回の模試・過去問の結果だけで一喜一憂せず、複数回分の推移で判断することが、長期戦である9ヶ月間を安定したペースで乗り切るコツです。1回の結果が悪かったからといって計画を大きく崩すのではなく、まずは前回・前々回の結果と比較し、それでも伸びが見られない場合に初めて学習内容を見直す、という順番で対応すると、必要以上に振り回されずに済みます。

専門科目・研究計画書の準備との時間配分をどう考えるか

大学院入試は英語だけでなく、専門科目の筆記試験や研究計画書の作成、口述試験(面接)への準備も同時に進める必要があるケースがほとんどです。英語だけに時間を使いすぎて専門科目や研究計画書の準備が手薄になってしまうのは、9ヶ月前からよくある失敗の一つです。英語の配点が大きい研究科を志望する場合でも、専門科目・研究計画書の準備にまったく時間を割かない期間が続かないよう、週単位のスケジュールの中に他の対策枠もあらかじめ確保しておきましょう。9ヶ月間を通じて「今週は英語に比重を置く週」「専門科目や出願書類に比重を置く週」というように波を作りながら進めると、どの対策も置き去りにせずに済みます。

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大学院独自の英語試験対策―英文和訳・英作文・専門英文読解を伸ばす学習法

国内の大学院入試は独自試験を課す研究科が多く、専攻分野に関連した学術的な英文の長文読解力と英作文力が合格の鍵になるとされています。心理学系の研究科であれば心理学分野の英文、経済系の研究科であれば経済・時事に関する英文というように、出題テーマは受験する専門分野に沿ったものが中心になる点が、大学受験や外部試験対策との大きな違いです。9ヶ月前からは、以下の3つの設問形式に分けて対策を進めるのが効率的です。

英文和訳を得点源に変える読み方

大学院入試の英語独自試験で最も多く出題されるのが、専門分野の長文の英文和訳問題です。英文を忠実に過不足なく訳すことと、文脈を読み取ったうえで自然な日本語に置き換えることの両方が求められます。主語・動詞・修飾関係を意識しながら訳す練習を積み重ね、代名詞や指示語が何を指しているかを必ず明示する習慣をつけましょう。訳出した日本語を声に出して読み、意味が通っているかを自分でチェックする習慣も、不自然な訳を減らすうえで効果的です。

専門分野の英文には、その分野特有の専門用語や言い回しが繰り返し登場します。日頃から志望研究科に近い分野の英語論文の要旨や、平易な学術入門書の英語版に目を通しておくと、専門的なテーマへの心理的なハードルが下がり、和訳のスピードも上がっていきます。

専門英文読解の速度と精度を両立させる

専門英文読解は、配点が大きい研究科が多く、最も重点的に対策すべき領域の一つです。1つの長文を「精読→設問演習→音読」の3ステップで仕上げる方法が効果的です。まず知らない単語・構文を洗い出しながら精読で内容を完全に理解し、次に設問を解いて出題パターンに慣れ、最後に理解した文章を音読することで、読むスピードと定着度を同時に高めます。専攻分野に近いテーマの英文を選んで読んでおくと、背景知識と専門科目の学習を兼ねられるという利点もあります。

英作文を減点されない文章に仕上げるトレーニング

英作文は「書けるかどうか」ではなく「減点されない文章が書けるかどうか」で評価されます。9ヶ月前からは、まず基本文型を使ったシンプルな英文を正確に書く練習から始め、複雑な表現に頼りすぎないことがポイントです。書いた英文は自己採点だけで終わらせず、可能であれば指導教員や英語力のある第三者に添削してもらい、文法ミス・語法ミスのパターンを把握しましょう。自己添削だけでは同じミスを繰り返し見落としがちなため、9ヶ月間のうち数回は第三者の添削を挟むことをおすすめします。研究テーマや志望動機に関連する内容を英語で説明する形式の出題がある研究科を志望している場合は、自分の研究計画を英語で要約する練習を早めに始めておくと、直前期の負担を減らせます。

頻出テーマ別に対策の抜け漏れを防ぐ

専門分野の英文和訳・英作文ともに、その分野で繰り返し議論されている論点(たとえば社会科学系なら少子高齢化や情報化、理工系なら環境・エネルギー問題など)が繰り返し出題される傾向があります。1つの論点につき賛成側・反対側それぞれの根拠を1つずつストックしておくと、本番でどちらの立場を問われても材料に困らなくなります。9ヶ月前からテーマごとにメモを蓄積しておき、直前期にまとめて見返せる状態にしておくと、限られた対策時間を効率的に使えます。特定のテーマだけに偏らないよう、月に1〜2テーマずつ幅を広げていくペース配分がおすすめです。

過去問はいつから本格的に使うべきか

過去問は貴重な演習素材であるため、9ヶ月前の段階から惜しみなく使ってよいものと、直前期まで温存すべきものを分けて考えると効果的です。直近1〜2年分の過去問は本番3ヶ月前以降の実戦演習用に残しておき、それより前の年度の過去問は9ヶ月前から精読・弱点分析の教材として積極的に使う、という使い分けがおすすめです。同じ研究科の過去問が少ない、あるいは非公開の場合は、出題傾向が近い他大学院の過去問や、専門分野の英語読解問題集で演習量を補いましょう。

外部試験(TOEIC・TOEFL iBT/ITP)対策―スコアを本格的に伸ばす学習法

TOEICやTOEFLのスコアを利用する研究科を志望する場合、9ヶ月前からの学習は「本番形式に慣れること」と「弱点分野を集中的に潰すこと」の両輪で進めます。大学院入試では、TOEFLの中でもリーディング・リスニングのみを団体受験するITPを利用できる研究科と、スピーキング・ライティングを含むiBTのスコアのみを認める研究科があるため、まず志望研究科がどちらを求めているかを確認することが出発点になります。

TOEIC L&Rでスコアを伸ばす優先順位

TOEIC L&Rは出題形式が固定されているため、公式問題集を使った演習が最も効率的です。リスニングはパート3・4、リーディングはパート7の長文が配点上のウエイトを占めやすく、まずこの2つの精度を上げることがスコアアップの近道になります。単語学習と並行して、公式問題集の音読・シャドーイングを継続すると、リスニング力とリーディング速度の両方に効果があります。地方国立大学院ではTOEIC600点程度が一つの目安とされることが多いようですが、大学院・専攻によって基準は個別に異なるため、必ず志望校の要項で確認してください。

TOEFL iBTとITPの違いを踏まえた対策の選び方

TOEFL iBTはスピーキング・ライティングも含めた4技能試験であり、TOEFL ITPと比べて対策の幅が広くなります。一方でITPはリーディング・リスニングのみの構成で、スコア上限も677点とiBTとは仕組みが異なります。以下に、大学院入試対策の観点から見た主な違いをまとめます。

試験区分測定技能大学院入試での位置づけ
TOEFL iBTリーディング・リスニング・スピーキング・ライティング「iBTのみ可」とする研究科で必須。対策範囲が広い分、準備期間を長めに確保したい
TOEFL ITPリーディング・リスニング(文法問題を含む)団体受験を認める研究科で利用可。iBTよりは対策範囲を絞りやすい傾向

どちらの試験が利用できるかは研究科ごとに異なるため、9ヶ月前の早い段階で志望研究科の募集要項を確認し、対策すべき試験区分を一本化しておくことが重要です。両方の対策を並行して進めると、限られた9ヶ月間の学習効率が落ちてしまうため、可能な限り早期に絞り込みましょう。

スコア証明書の有効期限と提出タイミングに注意する

TOEFLのスコア有効期間はiBT・ITPいずれも受験日から2年間とされています。9ヶ月前という段階であれば有効期限そのものを気にする場面は少ないものの、出願直前に慌てて受験するのではなく、余裕を持ったスケジュールで受験・申請しておくことが大切です。スコア証明書が手元に届くまでに一定の期間がかかる試験もあるため、9ヶ月前の段階で志望研究科が求める証明書の形式と、受験から出願までにどれくらいの余裕を見ておくべきかを募集要項で確認し、9ヶ月間のスケジュールに組み込んでおきましょう。

研究テーマに関連する語彙・表現を外部試験対策にも取り込む

TOEICはビジネスシーンの語彙、TOEFLは学術英語が中心と、試験によって求められる語彙の性質が異なります。外部試験対策と専門分野の英文読解は別物と切り離さず、TOEFL対策で扱う学術的な英文を、志望する研究分野に近いテーマのものから選ぶようにすると、外部試験のスコアアップと専門知識の吸収を同時に進められます。時間が限られる9ヶ月間だからこそ、こうした学習の重複を意識的に作ることが効率化につながります。

併願する研究科が外部試験と独自試験の両方を課す場合

複数の研究科を併願する場合、外部試験のスコア提出を求める研究科と、独自試験を課す研究科の両方を受けることも珍しくありません。この場合、9ヶ月前の時点で併願先の試験形式を一覧化し、共通して鍛えられる「読解力」「語彙力」を優先しつつ、外部試験特有のリスニング対策や独自試験特有の英作文対策は、それぞれ専用の時間を確保して進めるとバランスよく仕上がります。外部試験にはスコアの有効期限が設けられていることが一般的なため、9ヶ月前の段階で受験可能な回数・時期を確認し、余裕を持って受験計画を組んでおくことも忘れないようにしましょう。

リスニング力を底上げする具体的な方法

リスニングは独学では対策が後回しになりやすい分野ですが、TOEIC・TOEFLいずれでも配点の大きな比重を占めます。シャドーイングとディクテーションを組み合わせると、耳で聞き取る力と音の変化(音の連結・脱落)への慣れを同時に鍛えられます。最初は同じ音源を繰り返し使い、スクリプトを見ながら聞き取れなかった箇所を確認し、聞き取れるようになってからスクリプトなしで挑戦するという段階を踏むと、着実に力がついていきます。研究室への移動時間などの隙間時間はリスニング教材に充てやすいため、まとまった学習時間が取りにくい方ほど積極的に活用したい分野です。

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残り9ヶ月間の英語学習スケジュール例(月次プラン)

ここまで紹介してきた対策を、実際にどう時間配分すればよいかを月次のスケジュール例として整理します。あくまで一例であり、現在の実力や志望研究科の試験形式に応じて調整してください。

このスケジュールは「基礎固め→基礎演習→表現力強化→実戦演習→弱点補強→本番調整」という流れを軸にしており、前の段階が終わっていなくても次の月に進んでよいという前提で組んでいます。9ヶ月間ずっと同じ配分の学習を続けるのではなく、段階が進むごとに学習内容の重心を移していくイメージを持つと、全体像を把握しやすくなります。基礎に不安が残るタイプの方は、最初の2つの時期をやや長めに取り、実戦演習の時期を後ろにずらして調整しても構いません。

時期学習の軸具体的な取り組み
9〜8ヶ月前実力診断+基礎固めの総仕上げ模試・過去問で現在地を把握。単語・文法の抜けを洗い出して補強
7〜6ヶ月前専門英文読解・外部試験の基礎演習精読中心の長文演習、TOEIC/TOEFL公式問題集でパート別演習を開始
5〜4ヶ月前英作文・スピーキング等の表現力強化添削を受けながら英作文の型を定着。iBT志望者はライティング・スピーキング対策を開始
3ヶ月前過去問演習で本番形式に慣れる時間を計って過去問・模試を解き、弱点分野を再診断
2ヶ月前弱点補強と得点の底上げ診断結果をもとに苦手分野を集中演習。専門語彙の総復習
1ヶ月前〜直前期本番シミュレーションと調整本番同様の時間割で通し演習。体調管理と最終確認に比重を移す

週単位に落とし込むときの考え方

月次プランをそのまま実行しようとすると抽象的で続けにくいため、1週間単位のルーティンに落とし込むことをおすすめします。「平日は単語・文法の反復、週末に長文や過去問のまとまった演習」というように、平日と週末で学習の性質を分けると、忙しい研究室生活や仕事と両立しやすくなります。週の終わりに「今週伸びた実感があった分野」「まだ苦手な分野」を簡単に振り返る習慣をつけると、翌週の計画修正がスムーズになります。

スケジュール通りに進まなかったときの調整方法

実際には、実験・学会発表や仕事の繁忙期などでスケジュール通りに進まない月も出てきます。そうした場合は、遅れを取り戻そうと一度に詰め込みすぎず、優先順位の低いタスクを翌月以降に回すという判断も必要です。特に3ヶ月前以降の過去問演習の期間は本番に直結する重要な時期のため、遅れが出た場合はそれより前の基礎固めの期間を多少圧縮してでも、過去問演習の時間は確保するようにしましょう。

研究室配属後の1日の学習時間配分の例

まとまった時間を取りやすい休日と、研究室での実験・ゼミの合間になりやすい平日とでは、同じ「1日の学習」でも組み立て方が変わります。以下は、研究室生活や仕事と両立しながら9ヶ月間取り組む場合の時間配分の一例です。

区分時間の目安取り組む内容の例
平日(隙間時間中心)合計1〜1.5時間程度単語・文法の反復、リスニング教材、前日の復習
休日(まとまった時間)合計3〜5時間程度専門英文読解・過去問演習、英作文の作成と添削、模試形式の通し演習

平日は「維持」、休日は「伸ばす」という役割分担を意識すると、限られた時間の中でも学習効果を最大化しやすくなります。研究室で平日にまとまった時間が取れる方は、この配分を目安にしつつ、自分の生活リズムに合わせて調整してください。

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専門分野の英語語彙力を底上げする―研究分野の英文に強くなる語彙の増やし方

専門英文読解・英作文・外部試験のいずれにおいても、語彙力は得点力の土台になります。9ヶ月前の段階で単語学習が停滞している場合は、他の対策と並行してでも語彙強化の時間を確保する価値があります。TOEICはビジネスシーンの語彙、TOEFLや大学院独自試験は学術的な語彙が中心になるため、志望研究科の試験形式に応じてどちらの語彙を優先するかを最初に決めておくと、9ヶ月間の語彙学習の方向性がぶれにくくなります。

単語帳の選び方と使い方

大学院入試の英語では、大学受験用の標準的な単語帳に加えて、志望する専門分野で頻出するアカデミックな語彙を扱った単語帳や、分野別の専門用語集を1冊組み合わせると効果的です。1冊を完璧に仕上げてから次に進むのではなく、7〜8割程度の定着度で先に進み、繰り返し復習して精度を上げていく回転型の学習法のほうが、限られた期間では効率的です。単語帳は複数に手を広げすぎず、決めた1〜2冊を9ヶ月間繰り返す方が、最終的な定着度は高くなる傾向があります。

文脈の中で専門語彙を定着させる工夫

単語帳だけで語彙を覚えようとすると、いざ専門英文の中で出会ったときに意味が思い出せないことがあります。文章を読みながら単語を覚える方法を併用すると、単語の意味だけでなく実際の使われ方まで身につきやすくなります。専門英文読解の演習で出会った未知語をノートやアプリにまとめ、定期的に見返す仕組みを作っておくと、単語学習と読解演習が相乗効果を生みます。未知語リストは1回作って終わりにせず、繰り返し見返して初めて定着するという前提で運用しましょう。作って満足してしまい見返す習慣がないと、せっかく集めた語彙が定着しないまま9ヶ月が過ぎてしまいます。

語彙学習の継続を支える小さな工夫

単語学習は成果が見えにくく、9ヶ月という長丁場では途中でモチベーションが落ちやすい分野でもあります。1日に覚える語数を無理のない範囲に設定し、毎日続けられる分量に留めておくことが、結果的に最も語彙数を増やせる方法です。研究室への移動時間や通勤時間などの隙間時間を単語学習専用に割り当てておくと、まとまった学習時間を圧迫せずに継続しやすくなります。

単語アプリと紙の単語帳、どちらを使うべきか

単語アプリは隙間時間に取り組みやすく、発音や例文も同時に確認できる利点があります。一方、紙の単語帳は書き込みができ、覚えた単語・覚えていない単語を可視化しやすいという利点があります。どちらか一方に絞る必要はなく、隙間時間はアプリ、まとまった時間は紙の単語帳というように使い分けるのも一つの方法です。大切なのはツールの選択そのものよりも、決めた教材を9ヶ月間繰り返し使い続けられるかどうかです。

専攻分野が異なる複数の研究科を併願する場合の語彙戦略

内部進学と外部受験を並行するなど、専攻分野が近い複数の研究科を併願する場合は、共通して使える専門語彙を優先的に固めておくと効率的です。一方で、分野の異なる研究科を併願する場合は、併願先ごとに必要な専門語彙が変わることを踏まえ、9ヶ月間のうち前半は共通する基礎的な学術語彙、後半は各研究科の専門分野に応じた語彙というように、時期でウエイトを切り替えるのも一つの方法です。

専門英文の長文読解・速読力を鍛えるトレーニング方法

英語スコアを本格的に伸ばすうえで、多くの受験生がつまずくのが「時間内に読み切れない」という速度の問題です。9ヶ月前からは、精読で理解の質を高めつつ、多読・音読で読むスピードを上げていく両輪の学習が必要になります。

精読と多読を使い分ける

精読は、1文1文の構造を正確に把握し、なぜその訳になるのかを説明できる状態まで理解を深める学習法です。一方、多読・速読は、細部にこだわりすぎず全体の内容をつかむ練習で、本番の制限時間内に読み切る力を養います。精読で身につけた文法知識を、多読で実践投入するという流れを意識すると、単なる量読みで終わらずに実力に結びつきます。

学習法目的取り組み方の例
精読文構造・文法の正確な理解1文ごとに主語・動詞・修飾関係を確認しながら読む
多読・速読読むスピードと文章全体の把握力時間を計り、細部にこだわらず内容の要旨をつかむ
音読語順通りに理解する感覚の定着精読済みの文章を意味を意識しながら繰り返し声に出す

時間を計って解く訓練で本番速度に慣れる

過去問や問題集を解く際は、必ず時間を計って取り組みましょう。特に9ヶ月前からの早い時期は「時間を気にせず正確に理解する」演習が中心になりがちですが、直前期に近づくにつれて「制限時間内に解き切る」演習の比重を上げていく必要があります。時間を計った演習を月に数回でも取り入れておくと、直前期になって慌てずに済みます。解き終えたら実際にかかった時間を記録し、前回よりも短い時間で同程度の正答率を出せているかを確認すると、速読力の伸びを客観的に把握できます。

本番の解答形式に合わせて練習する

本番が手書きの記述式なのか、マークシート形式なのか、あるいはコンピュータ上でのタイピング解答なのかによって、練習の仕方を合わせておくことも見落とされがちなポイントです。普段の演習と本番の解答形式が違うと、内容は理解できていても時間内に解答し切れないことがあります。9ヶ月前のうちに志望研究科の解答形式を確認し、3ヶ月前以降の過去問演習では、できるだけ本番と同じ形式で解答する練習を取り入れておきましょう。

速読力は専門語彙・文法の土台があってこそ伸びる

速く読む練習をしても、専門語彙や文法の知識が不足していると、結局のところ立ち止まって考える時間が増えてしまい、思うようにスピードは上がりません。速読トレーニングは、単語・文法の基礎がある程度固まった段階で本格的に取り入れるのが効果的です。9ヶ月前の時点で基礎に不安がある場合は、速読よりも精読と専門語彙の補強を優先し、基礎が固まってきた段階で徐々に時間を計る演習の比重を上げていくとよいでしょう。

音声教材・アプリを組み合わせた学習

速読力は文字を読むだけでなく、音声教材を併用することでも鍛えられます。耳で聞いた音声と目で追う文字を一致させながら読むトレーニングは、読解のスピード感を体に覚え込ませるうえで効果的です。移動中はリスニング教材、机に向かえる時間は精読・過去問演習というように、教材の形式によって取り組む場面を分けておくと、9ヶ月間を通じて無理なく学習量を積み上げられます。

リーディングとリスニングを組み合わせて伸ばす

読解力とリスニング力は別々の能力に見えて、実際には相乗効果があります。精読した英文をリスニング教材として聞き直すと、文字で理解した内容を耳でも処理できるようになり、結果的に読解スピードの向上にもつながります。専門英文読解の演習で使った教材に音声版がある場合は、解き終えたあとにリスニング用としてもう一度活用すると、1つの教材から得られる学習効果を最大化できます。

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スコアが伸び悩んだときの見直しポイントとよくある失敗

9ヶ月という期間があっても、途中でスコアが伸び悩む時期は誰にでも訪れます。ここで焦って学習法をころころ変えてしまうと、かえって非効率になることが多いため、まずは典型的な失敗パターンを知っておきましょう。

よくある失敗パターン

  • 単語帳を何周もしているのに、専門英文の中で単語の意味が出てこない(文脈の中での定着不足)
  • 過去問を解くだけで復習・分析をしていない(間違いの原因が特定できていない)
  • 得意な設問形式ばかり練習し、苦手な形式(英作文・和訳など)を後回しにしている
  • TOEIC・TOEFLと独自試験、両方の対策を中途半端に進めてしまい、どちらも仕上がらない

伸び悩みの多くは、学習量ではなく学習の「復習サイクル」に原因があるケースが少なくありません。新しい問題を解く時間と同じくらい、間違えた問題を「なぜ間違えたのか」まで分析する時間を確保できているか、一度振り返ってみましょう。上記の失敗パターンに複数当てはまる場合は、9ヶ月間の学習内容そのものが偏っている可能性が高いため、次の見直し手順を参考に、早めに計画を組み直すことをおすすめします。

伸び悩みを打開するための見直し手順

スコアが伸びないと感じたら、まず直近1ヶ月の学習記録を見返し、どの設問形式・どの技能に時間を割いていたかを確認します。そのうえで、実力診断の結果と照らし合わせ、手薄になっている分野があれば計画を組み直しましょう。1人で分析するのが難しい場合は、指導教員や講師など第三者の視点を借りて客観的にボトルネックを特定することも有効です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

モチベーションが下がったときの向き合い方

9ヶ月という長丁場では、スコアが数字として伸びない期間が続くと、モチベーションが下がってしまうこともあります。そうしたときは、点数だけでなく「専門用語が読めるようになった」「以前より速く読めるようになった」といった小さな変化にも目を向けると、学習を続ける支えになります。目標スコアまでの距離だけでなく、9ヶ月前の自分と比べてどれだけ成長したかという視点を持つことも、長期間の学習を乗り切るうえで大切です。

一人で抱え込まないための相談タイミング

伸び悩みが2〜3ヶ月続いても改善の兆しが見えない場合は、一人で抱え込まずに早めに相談することをおすすめします。自己分析だけでは見えない弱点や、学習法そのもののズレは、第三者の視点があって初めて気づけることが少なくありません。特に英作文の添削は、自分一人では正確に判断しづらい領域です。指導教員や大学院入試対策の講師など、相談できる相手を9ヶ月間のどこかであらかじめ確保しておくと、伸び悩みが長期化するリスクを減らせます。

定期的な振り返りを習慣化する仕組み作り

伸び悩みに早く気づくためには、特別なタイミングだけでなく、日常的に振り返る仕組みを持っておくことが役立ちます。週末に5分でも学習記録を見返す、月末に模試や過去問の得点率を前月と比較する、といった小さな振り返りを習慣として組み込んでおくと、伸び悩みのサインを早い段階でキャッチできます。9ヶ月という長い期間だからこそ、振り返りの頻度と方法をあらかじめ決めておくことが、最後まで計画的に学習を続けるための土台になります。

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よくある質問(FAQ)

大学院入試の英語対策は何から始めればいいですか?

まずは模試や過去問で現在の実力を数値化し、志望研究科の試験形式(独自試験か外部試験か)を確認することから始めましょう。単語・文法の基礎に不安がある場合はその補強を優先し、基礎がある程度固まっている場合は、専門英文読解・英作文・外部試験対策など、志望研究科の配点が大きい分野から着手するのが効率的です。優先順位を決めずに手当たり次第に手を広げてしまうと、9ヶ月という期間があっても得点力が伸びにくくなるため注意が必要です。現在地・目標・試験形式の3つを先に確認することが、遠回りを避ける一番の近道です。

TOEICは何点あれば大学院入試で安心ですか?

必要なスコアは大学院・専攻によって大きく異なるため、必ず志望研究科の最新の募集要項で確認することが前提になります。一般的な参考値として、地方国立大学院ではTOEICスコア600点程度を目安とするところが多く、500点程度を基準とする大学院もあるとされていますが、これはあくまで目安であり、志望研究科の基準を最優先してください。複数の研究科を併願する場合は、最も要求水準が高い大学院に合わせて目標を設定しておくと安心です。

TOEFLはiBTとITP、どちらを受ければいいですか?

どちらが利用できるかは志望研究科によって異なるため、まず募集要項で「iBTのみ可」か「ITPも可」かを確認しましょう。iBTはスピーキング・ライティングを含む4技能試験で対策範囲が広く、ITPはリーディング・リスニング中心で対策範囲を絞りやすい傾向があります。志望研究科が認める試験区分を早期に一本化することで、9ヶ月間の学習を効率よく進められます。

独自試験(英文和訳・英作文)と外部試験、どちらを優先すべきですか?

志望研究科が独自試験・外部試験のどちらを採用しているかによって優先順位は変わります。両方を併願する場合は、共通して土台となる読解力・語彙力を優先的に鍛えつつ、独自試験特有の英文和訳・英作文や、外部試験特有のリスニング・スピーキングは、それぞれ専用の学習時間を確保して並行して進めるとバランスよく対策できます。第一志望の試験形式を軸に配分を決めると、迷いなく計画を立てやすくなります。志望先が複数ある場合は、9ヶ月前の段階で各研究科の試験形式を一覧化しておくと、後から慌てて対策を追加する事態を避けられます。

英語が苦手でも残り9ヶ月で間に合いますか?

現在の実力と目標スコアのギャップ次第ですが、9ヶ月あれば基礎の立て直しから得点力トレーニングまで一通り取り組める期間です。重要なのは、早い段階で現在地を正確に把握し、苦手分野に優先的に時間を配分することです。基礎に不安があるほど、最初の1〜2ヶ月をどう使うかが結果を左右します。基礎からのやり直しが必要な場合は、独学よりも専門的な指導を受けたほうが遠回りを避けられるケースもあります。

独学でも英語スコアは伸ばせますか?

独学でも計画的に取り組めばスコアを伸ばすことは可能です。ただし、英作文の添削や、自分では気づきにくい弱点の発見は、第三者の視点があったほうが効率的に進む場合が多いのも事実です。診断結果をもとに計画を立て、定期的に見直すという進め方さえ徹底できれば、独学でも十分に成果を出せます。9ヶ月という期間を独学だけで乗り切るか、部分的にでも指導を取り入れるかは、これまでの学習の伸び方を見ながら判断するとよいでしょう。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

専門分野の英文になると急に読めなくなります。どうすればいいですか?

専門分野の英文が読みにくいと感じる原因は、専門語彙の不足であることが多いです。単語や文法の力があっても、分野特有の専門用語や言い回しを知らないと、内容理解に時間がかかってしまいます。専門語彙は単語帳だけでなく、志望分野の英文に繰り返し触れながら覚えることが有効です。過去問演習の際に出会った専門用語を都度ストックし、定期的に見返す習慣をつけましょう。

スコアが伸びない時期はどう乗り切ればいいですか?

スコアが伸び悩む時期は、学習量よりも復習の質に原因があることが少なくありません。直近1ヶ月の学習内容を振り返り、手薄になっている分野がないかを確認しましょう。1人で分析するのが難しい場合は、講師など第三者の視点を借りることで、客観的にボトルネックを特定しやすくなります。伸び悩みが2〜3ヶ月続く場合は、早めに相談することで長期化を防げます。点数以外の小さな成長にも目を向けながら、9ヶ月という期間を焦らず乗り切ることが大切です。

まとめ|大学院入試の英語スコアを本格的に伸ばす学習法

大学院入試の英語スコアを本格的に伸ばすには、残り9ヶ月という時期を「知識を増やす段階」から「得点に変える段階」へ切り替えることが出発点になります。最後に、この記事で紹介したポイントを振り返ります。

  • 9ヶ月前は基礎固めから得点力トレーニングへ移行する分岐点であり、まず現在地を数値で把握することが第一歩
  • 独自試験は英文和訳・英作文・専門英文読解をそれぞれ専用のトレーニングで伸ばす
  • 外部試験(TOEIC・TOEFL iBT/ITP)は志望研究科が認める試験区分を早期に絞り込み、本番形式の演習を軸に対策する
  • 月次・週次のスケジュールに落とし込み、平日と週末で学習の性質を分けると継続しやすい
  • 専門分野の語彙力は文脈の中で定着させ、精読と多読・音読を組み合わせて読解速度も鍛える
  • スコアが伸び悩んだときは、学習量ではなく復習サイクルを見直すことが打開のカギになる

9ヶ月という期間は、使い方次第で英語力を大きく変えられる一方、計画がないまま過ぎてしまうとあっという間に直前期を迎えてしまう長さでもあります。早い段階で現在地と目標のギャップを把握し、月次・週次のスケジュールに落とし込んでおくことが、9ヶ月後に「やり切った」と思えるかどうかの分かれ目になります。専門科目や研究計画書の準備と両立しながらでも、優先順位さえ間違えなければ着実に得点力を積み上げていけます。

大学院入試の対策を1年前からどう進めるべきかという全体像は大学院入試はいつから準備するべきか整理した記事で、大学院入試対策全体の科目別ポイントについては大学院入試対策の完全ガイドで詳しく紹介しています。あわせて確認しておくと、9ヶ月前からの学習計画がより立てやすくなります。

残り9ヶ月は、正しく使えば英語スコアを大きく伸ばせる十分な期間です。現在地の把握・志望研究科に合わせた対策・継続できる学習サイクルの3つを意識しながら取り組んでいきましょう。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。大学院入試コースでは、一人ひとりの実力や志望研究科に合わせた英語対策のサポートを行っています。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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