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【中学生向け】函館高専入試対策|募集要項・偏差値・面接まで徹底解説

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函館高専(函館工業高等専門学校)の入試対策は、性格の異なる「推薦による選抜」と「学力検査による選抜」という2つの選抜方式の違いを理解したうえで、志望学科の決め方・調査書(内申点)の位置づけ・5教科の学力検査対策を早い時期から並行して進めることが合格への近道です。函館高専は北海道函館市にある国立の高等専門学校(高専)で、中学校卒業後の15歳から5年間、実践的な工学教育を受けられる教育機関です。「高専とは何か」を一言で表すと、高校3年間と大学(短大)2年間相当を接続した実践力重視の理系専門学校という位置づけになります。

この記事では、函館高専を目指す中学生本人とその保護者に向けて、学科構成・募集定員といった基本情報から、推薦による選抜と学力検査による選抜それぞれの出願資格・志望学科の決め方、偏差値と内申点の目安、面接や小論文(作文)の対策、5教科の学力検査への取り組み方、出願から合格発表までのスケジュールまでを、学校公式サイトで確認できる一次情報を中心に整理しました。

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函館高専の入試制度には、単独の高専だけを受験する場合と、北海道内4高専複数校志望受験制度を利用する場合とで志望学科の登録可能数が変わる「スライド方式」という、全国の高校入試とは大きく異なる仕組みがあります。この仕組みを知らずに出願すると、本来なら合格の可能性があった志望順位を取りこぼしてしまうこともあるため、早めに正しく理解しておく価値があります。

偏差値や内申点の具体的な数値については、学校が公式に発表していない情報も多く含まれます。本記事では、学校公式サイトで確認できる情報と、民間の教育情報サイトが公開している推計値とを明確に区別して紹介します。数値をそのまま鵜呑みにせず、必ず最新の学生募集要項と合わせて確認する姿勢を大切にしてください。中学2年生・3年生のどちらの段階で本記事を読んでいたとしても、今日から始められる対策は必ずあります。

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目次

函館高専の基本情報(所在地・学科・定員)

函館高専とはどんな学校か

函館高専(函館工業高等専門学校)は、北海道函館市にキャンパスを置く国立の高等専門学校です。中学校を卒業したばかりの15歳から、5年間にわたって工学の専門教育を受けられる高等教育機関で、高校のように普通科目だけを学ぶのではなく、1年次から専門科目にも取り組みながら、ものづくりの実践力を養う点が最大の特徴です。卒業後は就職のほか、函館高専の専攻科や国公立大学への編入学など、幅広い進路を選べることも高専の魅力として知られています。

函館高専は工学の知識とスキルを通じて社会に貢献し、未来を柔軟かつ力強く生き抜く人材へと成長したい人を、国内外から広く受け入れる方針を掲げています。科学技術への関心があり、それを活かして社会に貢献したいと考えている中学生にとって、進路の選択肢として検討する価値のある学校だといえるでしょう。

学科構成と学べる内容

函館高専の本科には、生産システム工学科・物質環境工学科・社会基盤工学科の3学科があります。入学定員は生産システム工学科が120名、物質環境工学科が40名、社会基盤工学科が40名で、3学科合計の入学定員は200名です。このうち生産システム工学科は、機械コース・電気電子コース・情報コースという3つのコースを内包する学科で、機械・ロボット・電子機器・情報ネットワークなど幅広い分野を学べます。物質環境工学科は化学・バイオテクノロジーを軸に環境問題や農水産業の発展に関わる技術者を、社会基盤工学科は道路・橋梁・河川・港湾といったインフラの設計や防災に関わる技術者を育成する学科です。

入学後の学科の扱いにも函館高専ならではの特徴があります。函館高専の公式サイトが公開している志願状況ページでは、出願時に記載する学科について「第2学年進級時に配属を希望する学科」という表現が使われています。つまり1年次の学科は仮の配属という位置づけで、2年生に進級するタイミングで正式な学科配属が行われる仕組みです。この配属は本人の希望と1年次の学業成績を踏まえて決まるとされており、入学時点の学科と卒業時点の学科が変わる可能性がある点は、他の高専を検討している場合と比較しておきたいポイントです。ただし制度の詳細は年度によって運用が変わる可能性があるため、最新の学生募集要項で必ず確認してください。

所在地とアクセス

函館高専の所在地は北海道函館市戸倉町14-1です。公共交通機関を使う場合、JR函館駅からは函館バス(82系統・滝沢町行き)に乗車して「高専前」で下車すると所要時間は約35分、市電(2・5系統・湯の川行き)を利用する場合は終点の「湯の川」で下車してから徒歩約15分です。函館空港からはタクシーで約10分とアクセスしやすい立地にあります。オープンキャンパスや学校説明会に参加する際は、当日の交通手段とあわせて所要時間を確認しておくと安心です。

3学科で学べる内容と主な進路

志望学科を選ぶ際は、偏差値や倍率といった数字だけでなく、実際にどのような内容を学び、卒業後にどのような進路があるのかを具体的にイメージしておくことが大切です。函館高専の公式サイトでは、学科ごとに学ぶ内容と主な進学先・就職先が紹介されています。3学科の学びの方向性はそれぞれ大きく異なるため、オープンキャンパスなどで実際の授業や設備に触れながら比較検討することをおすすめします。

学科学ぶ内容の一例主な進学先の一例
生産システム工学科工作機械による加工、3D-CADを使った設計、センサや制御技術、力学と設計法(2年次より機械・電気電子・情報の3コースに分かれる)函館高専専攻科、北海道大学、室蘭工業大学、電気通信大学、九州工業大学 など
物質環境工学科化学・バイオテクノロジーの基礎と専門、地球環境との調和を意識した物質の研究函館高専専攻科、北海道大学、東京工業大学、横浜国立大学、九州大学 など
社会基盤工学科道路・橋梁・鉄道・港湾・河川・上下水道の整備計画、自然災害への対応や復興のためのまちづくり函館高専専攻科、北海道大学、東京大学、千葉大学、公立はこだて未来大学 など

いずれの学科も、函館高専の専攻科(高専卒業後にさらに2年間学べる課程)や国公立大学への編入学を選ぶ卒業生が多く名を連ねている点は共通しています。中学生の時点で将来の職業まで明確に決まっていなくても、ものづくりや理系分野そのものへの関心があれば、入学後に学びながら専門性を深めていける環境だといえるでしょう。

函館高専の公式サイトでは、学科ごとに「こんな人におすすめ」という形で、どのような興味関心を持つ生徒に向いているかも紹介されています。志望学科で迷っている場合は、次のような観点から自分自身の興味と照らし合わせてみるとよいでしょう。

学科こんな人におすすめ(公式サイトより)
生産システム工学科自動車やロボット、家電製品などあらゆるモノに興味がある。誰かの役に立つ新しいモノを作り、喜んでもらえたら嬉しいと感じる
物質環境工学科化学や生物工学の知識で、農水産業の発展や環境問題に取り組みたい。技術と創造力で社会の課題解決や発展に貢献したい
社会基盤工学科生活インフラの設計・建設・デザイン、まちづくりの知識で自然災害から人命を守りたい。自然と調和した持続可能な未来社会づくりに貢献したい

この段階では厳密に1つに絞り込む必要はありません。複数の学科に興味がまたがっている場合は、前述のスライド方式を活用して志望順位をつけておくという考え方もできます。オープンキャンパスで実際の授業や実習の様子を見学し、在校生や教員の話を聞いたうえで最終的な志望順位を固めていくとよいでしょう。

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入試方式の全体像(推薦選抜・学力選抜)

推薦による選抜とは

函館高専の入試には大きく分けて「推薦による選抜」と「学力検査による選抜」の2つがあり、さらに海外在住経験のある生徒を対象とした「帰国生徒特別選抜」が加わります。推薦による選抜は、中学校長の推薦を受けた生徒が、個人調査書(内申点)・自己推薦書・面接・作文(小論文)といった要素を通じて総合的に評価される選抜方式です。函館と札幌の2会場で実施されるため、道内であれば函館まで足を運ばなくても受験できる点も特徴のひとつです。

推薦による選抜で入学した場合、合格した学科にいったん配属されますが、前述のとおり第2学年進級時に他学科への配属を希望することもできます。学力検査を課さない代わりに、中学校での学習の積み重ねと人物面が重視される選抜方式だと理解しておくとよいでしょう。

令和9年度の日程で見ると、推薦による選抜の合格内定通知は1月19日(火)で、学力検査による選抜の出願書類受付は1月25日(月)から1月29日(金)までとなっています。推薦で合格内定が得られなかった場合でも、日程上は学力検査による選抜に出願し直せるタイミングになっているため、推薦が第一志望であっても、学力検査に向けた5教科の対策を並行して進めておくと、結果がどちらに転んでも対応しやすくなります。年度によって日程の前後関係が変わる可能性もあるため、この点も最新の学生募集要項で確認しておいてください。

学力検査による選抜とは

学力検査による選抜は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査と個人調査書を総合的に判定する選抜方式です。函館高専に限らず、全国51の国立高専が同じ日程・同じ形式の統一学力検査を実施しており、解答はマークシート方式で行われます。函館高専の学力検査による選抜には、次の3つの出願区分があります。

出願区分概要合格の優先順位
専願函館高専を第一志望校とし、合格したら必ず入学する出願方法最優先で合格者を決定
併願函館高専と高校等を併願し、合格後に進学先を選べる出願方法専願・複数校の合格者決定後、定員に余裕があれば合格
北海道内4高専複数校志望受験制度函館・苫小牧・釧路・旭川の道内4高専に最大10学科まで出願できる制度(専願扱い)専願と同様に優先して決定

学力検査による選抜は、全国にある51の国立高専とその他の会場のどこでも受験できる「最寄り地等受験制度」が導入されているため、北海道外に住んでいても、居住地に近い会場で函館高専を受験できる可能性があります。一方で帰国生徒特別選抜は函館会場のみでの実施です。最寄り地受験を希望する場合は、事前に学生課教務係への電話相談が必要とされているため、早めに問い合わせておくと安心です。

専願・併願はどう選ぶか

学力検査による選抜を利用する場合、出願時に「専願」か「併願」のどちらかを選ぶ必要があります。専願は函館高専を第一志望とし、合格したら必ず入学することを条件に、優先的に合格者が決定される仕組みです。併願は函館高専と高校等の両方を受験し、合格後にどちらへ進学するかを選べる仕組みですが、専願・北海道内4高専複数校志望受験制度の合格者決定を優先したうえで、定員に余裕がある場合に併願の合格者が決まるという順序になっています。函館高専への入学意志がどの程度固いかによって、専願を選ぶか併願を選ぶかが変わってきますので、家庭内で早めに方針を共有しておくとよいでしょう。

帰国生徒特別選抜は、保護者の海外勤務などにともなって海外で教育を受けた生徒を対象とした選抜方式で、函館会場でのみ実施されます。学力検査・調査書に加えて作文・面接も課され、海外での学習環境の違いを踏まえたうえで総合的に判定される選抜方式です。対象となりうる家庭は、他の選抜方式とあわせて早めに学生課教務係へ相談しておくことをおすすめします。

推薦による選抜と学力検査による選抜の違い早見表

ここまで説明してきた2つの主要な選抜方式の違いを、簡単に整理しておきます。

比較項目推薦による選抜学力検査による選抜
学力検査(5教科)課されない課される(マークシート方式)
面接・作文ありなし(帰国生徒特別選抜を除く)
出願資格中学校長の推薦、内申点の基準あり専願・併願・複数校志望などから選択
実施会場函館・札幌の2会場最寄り地等受験制度により全国で受験可

どちらの方式で臨むにしても、最終的には個人調査書(内申点)が判定材料に含まれる点は共通しています。「学力検査対策さえすれば内申点は関係ない」という考え方は誤りである点に注意してください。

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募集定員と志望学科の選び方

学科別の募集人員

函館高専の入学定員は3学科合計200名ですが、この定員は推薦による選抜と学力検査による選抜にあらかじめ配分されています。学校公式サイトが公開している令和8年度(2026年4月入学者、令和7年度実施分)の志願状況によると、各学科とも推薦による選抜の募集人員は入学定員のおよそ60%程度に設定されており、残りが学力検査による選抜にあてられる形です。学科別の内訳は次のとおりです。

学科入学定員推薦による選抜の募集人員学力検査による選抜の募集人員
生産システム工学科120名72名程度48名程度
物質環境工学科40名24名程度16名程度
社会基盤工学科40名24名程度16名程度
合計200名120名程度80名程度

同じ資料によれば、令和8年度の志願状況では、推薦による選抜の倍率は生産システム工学科0.9倍・物質環境工学科1.0倍・社会基盤工学科1.1倍で全体では1.0倍、学力検査による選抜の倍率は生産システム工学科2.0倍・物質環境工学科1.5倍・社会基盤工学科2.2倍で全体では2.0倍でした。倍率は年度や学科によって変動するため、出願を検討する年度の最新の志願状況を必ず確認してください。

志望学科の決め方(スライド方式)

函館高専の志望学科の登録方法は、単独の高専だけを受験するか、道内4高専複数校志望受験制度を利用するかによって異なります。単独校志望(専願・併願)の場合は第1志望学科から第3志望学科まで、複数校志望の場合は函館高専の3学科に加えて他の道内高専の学科も含めて第9志望学科まで登録できます。第1志望学科が不合格になっても、条件を満たしていれば第2志望以下の学科で合格になる「スライド方式」が採用されており、学力検査及び個人調査書を総合的に判定した総合得点の高い受験者から順に合格が決まります。

この制度のポイントは、志望順位を低く見積もりすぎると本来届いていたはずの学科すら受験機会を逃してしまう一方で、第1志望に強くこだわりすぎると合格の可能性を狭めてしまう場合もあるということです。3学科それぞれの学びの内容を理解したうえで、どの順序で志望するかを家庭内でよく相談しておくことをおすすめします。制度の細部は年度によって変更される可能性があるため、出願前に最新の学生募集要項を必ず確認してください。

たとえば、情報技術やロボットに強い関心があり、生産システム工学科を第一志望としつつも、環境問題にも興味があって物質環境工学科も選択肢に入れているようなケースでは、第1志望を生産システム工学科、第2志望を物質環境工学科として登録しておけば、第1志望が惜しくも届かなかった場合でも第2志望での合格の可能性を残せるという考え方ができます。逆に、どうしても特定の1学科でなければ進学する意味がないと考えるのであれば、あえて志望学科を絞り込むという判断もあり得ます。どちらが正解ということではなく、本人の志望動機の強さと、合格可能性をどこまで広げておきたいかのバランスで決める性質のものだと理解しておきましょう。

さらに、北海道内4高専複数校志望受験制度を利用すれば、函館高専だけでなく苫小牧高専・釧路高専・旭川高専の学科も含めて最大10学科まで志望順位をつけられます。函館高専以外の道内高専も選択肢に入れておくことで、進路の幅を大きく広げられるのがこの制度の利点です。ただし2校以上に同時に合格することはできず、志望順位が上位の高専の合格が優先される仕組みのため、本当に函館高専を優先したいのであれば、函館高専の学科を上位の志望順位に配置しておく必要があります。制度を利用するかどうかも含めて、家庭の希望する進路の広さに応じて検討するとよいでしょう。

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偏差値の目安(民間推計である旨を明示)

函館高専の偏差値はどのくらいか

函館高専は学校として偏差値を公式に発表していません。ここで紹介する数値は、民間の教育情報サイト「みんなの高校情報」が模試運営会社から提供を受けたデータをもとに算出した2026年度版の参考値であり、函館高専や国立高専機構が公式に発表している数値ではない点を前提として読んでください。同サイトによれば、函館工業高等専門学校全体の偏差値は63〜64とされ、学科別では生産システム工学科64・物質環境工学科64・社会基盤工学科63という数値が示されています。

同サイトの掲載順位では、北海道内の高校・高専346件中20位、道内にある国立高専9件中では1位という位置づけです。函館高専は北海道内でも上位の進学校と同程度の学力層の受験生が集まる学校として扱われていることがうかがえます。ただし、みんなの高校情報自身も「模試結果を基に算出した数値で、教育内容等の優劣をつけるものではない。あくまで参考としてご活用ください」と注意書きを添えており、あくまで目安として捉える必要があります。

道内の他の国立高専との比較

北海道には函館高専のほかに、苫小牧高専・釧路高専・旭川高専の合計4つの国立高専があります。同じ「みんなの高校情報」2026年度版のデータでは、道内4高専の偏差値は次のように紹介されています。

学校名偏差値(参考値)
函館工業高等専門学校63〜64
苫小牧工業高等専門学校63
釧路工業高等専門学校61
旭川工業高等専門学校61

あくまで同一の民間サイトが公表している参考値の比較ではありますが、道内4高専の中で函館高専はやや上位に位置づけられている傾向がうかがえます。ただし、学科構成やコースの内容、キャンパスの立地、実施しているカリキュラムはそれぞれ異なるため、偏差値の高低だけで志望校を決めるのではなく、各校のオープンキャンパスや学校説明会に足を運び、実際の雰囲気を確かめたうえで判断することをおすすめします。

なお、高専受験を専門に扱う別の民間サイトの解説では、全国にある高専全体の平均偏差値はおよそ62.2程度とされているとの紹介もあります。この数値と比較しても、函館高専の63〜64という参考値は全国平均をやや上回る水準にあると読み取ることができますが、こちらもあくまで一つの民間サイトが独自に算出した参考情報であり、函館高専や国立高専機構の公式発表ではない点にあらためて注意してください。

函館市内の高校との比較

函館市内在住の受験生にとっては、函館高専だけでなく地元の高校も進路の選択肢に入ってくることが多いでしょう。同じ「みんなの高校情報」2026年度版のデータでは、函館市内の主な高校の偏差値として次のような数値が紹介されています。

学校名偏差値(参考値)
函館ラ・サール高等学校(私立・男子校)64〜66
函館中部高等学校(公立・共学)64〜66
函館工業高等専門学校(国立)63〜64
市立函館高等学校(公立・共学)62

函館高専は、地元函館市内の主要な進学校と肩を並べる水準の学力層が集まる学校として位置づけられていることが、これらの参考値からもうかがえます。普通科高校と高専のどちらに進むか迷っている場合は、偏差値の近さだけでなく、5年間で専門性を身につける高専のカリキュラムとの違いを踏まえたうえで、本人の興味関心に合った進路を選ぶことが大切です。

偏差値だけで判断すべきでない理由

高専入試の偏差値は、一般の高校入試の偏差値とは意味合いが異なる部分があります。函館高専のように理系分野に強い関心を持つ受験生が集中して出願するため、数字だけを見て「余裕がある」「厳しい」と判断すると、実際の学力検査で苦戦するケースも起こり得ます。特に学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科すべてがマークシート方式で出題されるため、記述式の高校入試とは異なる形式への慣れも合否を左右します。

偏差値の数値そのものよりも、実際にどの学科で何を学びたいのかという志望動機を明確にしたうえで、5教科の基礎を確実に固めていくことが結果的に合格への近道になります。全国の高専の偏差値の傾向や、大学編入との関係については、当サイトの全国高専の偏差値一覧と大学編入の関係についてまとめた記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

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内申点(調査書)の基準と対策

推薦による選抜での内申点の位置づけ

推薦による選抜では、出願資格の一つとして中学校の個人調査書(内申点)の基準が示されています。函館高専の公式サイトに掲載されているQ&Aによれば、推薦入試の受験資格には「第3学年の必修教科の5段階評定のうち、国語・数学・理科・社会・外国語(英語)の5教科がすべて3以上で、かつ必修教科の合計が33以上であること」という条件が含まれています。評定の記載時期は出願時点における学習状況を踏まえて中学校が判断する取り扱いとされており、3学年の最終的な内申点が確定する前の時点の状況で記載される場合がある点も押さえておきたいところです。

この基準は年度によって変更される可能性があるため、出願を検討する学年になったら、最新の学生募集要項で必ず最終確認してください。また、この基準はあくまで推薦による選抜に出願するための最低条件であり、実際の選抜では調査書の内容・自己推薦書・作文・面接を総合的に判定して合格者が決まります。基準ぎりぎりの内申点だから出願できない、というわけではありませんが、余裕を持って上回っておくに越したことはありません。

調査書(内申点)の様式について

函館高専の公式サイトによると、出願時に提出する個人調査書の様式は「北海道教育委員会の指定する一般入学者選抜個人調査書様式と同一」とされています。北海道公立高校の一般入試で使われる調査書と同じ様式が函館高専の出願にも使われるため、中学校の先生にとっても記入の勝手がわかりやすい様式だといえます。記入例については北海道教育委員会のホームページで確認できるとされているので、詳細な記入方法に不安がある場合は中学校の進路指導の先生に相談するのが確実です。

学力検査による選抜での調査書の扱いと対策の考え方

学力検査による選抜でも、5教科の学力検査の得点だけでなく個人調査書が総合的に判定材料として用いられます。函館高専の公式サイト上では、学力検査による選抜における調査書の具体的な配点までは本記事の調査時点で確認できませんでしたが、第三者の高専受験情報サイトの解説では、令和6年度の募集要項をもとにした例として、国語・社会・数学・理科・英語の3か年分の評定を2倍し、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定を加えた合計210点満点という配点例が紹介されています。この配点例はあくまで第三者サイトが伝える一時点の情報であり、函館高専が公式に発表した最新の配点そのものではないため、参考程度にとどめ、正確な数値は必ず最新の学生募集要項で確認するようにしてください。

内申点対策として現実的にできることは、日々の定期テストと提出物、授業態度をおろそかにしないという地道な積み重ねです。特に主要5教科は学力検査にも直結するため、中学校の授業内容を確実に理解しておくことが、内申点と学力検査対策の両方に効いてきます。

内申点はいつから意識すればよいか

中学校の調査書には、学年ごとの評定が記載されるのが一般的です。函館高専の推薦による選抜で問われる評定は中学第3学年のものが中心ですが、3年生になってから急に成績を上げるのは簡単ではないため、実際には1年生・2年生の学習習慣の積み重ねが3年生の成績にも影響してきます。中学1年生・2年生の段階から、定期テストの復習を後回しにしない習慣をつけておくことが、結果的に内申点対策の土台になります。学力検査による選抜を視野に入れる場合も、中学校の学習内容そのものが5教科の得点力に直結するため、内申点対策と学力検査対策は切り離して考えるものではなく、同じ土台の上にあるものだと捉えておくとよいでしょう。

自分の内申点が現時点でどの程度なのか、進路として函館高専を検討できる水準にあるのかを客観的に把握するには、中学校の担任の先生や進路指導の先生に相談するのが最も確実な方法です。保護者だけで数値を推測するのではなく、学校側の情報も踏まえて判断することで、出願方式の選択もより現実的なものになります。三者面談などの機会を活用し、早い段階から函館高専への進学を視野に入れていることを先生に伝えておくと、その後の相談もスムーズに進みやすくなります。

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推薦選抜の面接・小論文対策

面接で問われること

推薦による選抜の面接では、志望動機や函館高専で学びたいことへの意欲、中学校生活での取り組みなど、人物面と基礎的な受け答えの力が確認されます。函館高専の合格者選抜は、自己推薦書・個人調査書・作文及び面接の結果を総合的に判定して行われるとされており、面接単体の一発勝負ではなく、出願書類全体との一貫性が見られていると考えておくのが実態に近いでしょう。

面接対策としては、まず「なぜ普通科高校ではなく函館高専を選ぶのか」「3学科のうちなぜその学科を志望するのか」という2つの問いに、自分の言葉で具体的に答えられるようにしておくことが基本になります。学科ごとの学びの内容やアドミッションポリシーを事前に読み込み、自分の興味関心と結び付けて説明できるように準備しておきましょう。中学校での係活動や部活動、委員会活動などの経験を、函館高専での学びにどうつなげたいかという形で話せるようにしておくと、説得力のある受け答えにつながります。

高専の推薦入試の面接では、一般的に次のようなテーマが問われやすいとされています。事前に自分の考えを整理し、家族や中学校の先生を相手に模擬面接をしておくと、当日も落ち着いて受け答えしやすくなります。

  • 函館高専を志望する理由、他の高校ではなく高専を選んだ理由
  • 3学科のうち、その学科を選んだ具体的な理由
  • 中学校生活で力を入れて取り組んだこと
  • 入学後にどのようなことを学び、将来どう活かしたいか
  • 自分の長所・短所、集団の中での役割

作文(小論文)対策

推薦による選抜では、面接に加えて作文(小論文)が課されます。技術に関する考えを、当日与えられたテーマに沿って一定の文字数・時間内でまとめる形式が一般的とされており、普段から時事的な科学技術のニュースに関心を持ち、自分の意見を筋道立てて書く練習をしておくことが対策になります。結論を先に書き、その理由を2〜3点に整理して説明するという基本の型を身につけておくと、限られた時間内でも読みやすい文章にまとまりやすくなります。

作文のテーマは当日発表されるため、事前に模範解答を丸暗記するような対策は効果的ではありません。むしろ、環境問題・情報技術・ものづくりといった函館高専の学科に関連しそうなテーマについて、自分なりの考えを持っておくことと、原稿用紙のマス目の使い方や誤字脱字のチェックといった基本的な作文のルールを守れるようにしておくことの両方が大切です。中学校の先生に添削をお願いし、第三者の視点でフィードバックをもらう機会を作っておくとよいでしょう。

面接当日の心構えとマナー

面接では話す内容そのものに加えて、話し方や態度も評価の対象になります。入室時の挨拶、椅子への座り方、質問への受け答えの姿勢といった基本的なマナーは、直前に慌てて覚えるものではなく、日頃から意識しておくことで自然に身につきます。敬語を無理に使いこなそうとして不自然な話し方になるよりも、はきはきとした声で、自分の言葉で率直に答えることのほうが好印象につながりやすいとされています。緊張して言葉に詰まってしまっても、焦らず一呼吸置いてから答え直せば問題ありません。落ち着いて対応する練習も、家庭での模擬面接を通じて重ねておきましょう。

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学力検査(5教科)の対策法

マークシート方式の特徴

函館高専を含む全国51の国立高専の学力検査は、国立高等専門学校機構が実施する統一学力検査で、国語・社会・数学・理科・英語の5教科がすべてマークシート方式で出題されます。記述式の解答がほとんど存在しないため、選択肢の中から正解を選ぶ形式に慣れておくことが対策の第一歩になります。国立高専機構は、現在の中学校学習指導要領に沿って「思考力・判断力・表現力」をより重視した問題を作成しているとも説明しており、単純な暗記だけでは対応しにくい設問が含まれる点にも注意が必要です。

マークシート方式では、選択肢を絞り込む消去法や、途中式を余白に残しながら見直す習慣など、記述式とは異なる時間配分の感覚を身につけておくことが得点の安定につながります。過去に出題された学力検査問題は、国立高等専門学校機構の公式サイトで公開されているため、実際の出題形式や難易度に早いうちから触れておくことをおすすめします。

科目別の対策のポイント

5教科それぞれで求められる力は異なりますが、まず土台になるのは中学校の教科書内容を漏れなく理解することです。数学は関数・図形・確率・方程式といった単元が頻出とされ、理科は電流・力学・化学変化・天体などの分野で応用力が問われやすいとされています。応用問題ばかりに手を出す前に、基礎問題を確実に正解できる状態を作っておくことが、結果的に得点の底上げにつながります。

英語はリスニングを含む総合的な運用力、国語は説明的文章・文学的文章の読解力と語彙力、社会は地理・歴史・公民の基礎知識がバランスよく問われます。5教科すべてを高いレベルで仕上げる必要はありますが、得意科目を伸ばすだけでなく、苦手科目で大きく失点しない状態を作ることが、マークシート方式の入試では特に重要です。学校の定期テストの復習を軸にしながら、過去問演習で出題形式に慣れていくという順序で進めるとよいでしょう。

函館高専は工学系の学科が中心であることから、数学・理科の学習に早めに時間を割いておくことが結果的に有利に働きやすいとされています。計算力の速さよりも、なぜその公式や解法を使うのかという理解を優先することで、初めて見る形式の問題にも応用が利きやすくなります。理科は特に、実験や観察の結果を図表から読み取って考察する形式の設問が増えている傾向があるため、暗記だけでなく資料を読み解く練習も取り入れておくとよいでしょう。英語・国語・社会についても、後回しにせず並行して基礎を固めておくことで、5教科全体のバランスが崩れるのを防げます。

過去問の活用法

国立高等専門学校機構の公式サイトでは、過去に実施された学力検査の本試験・追試験の問題が公開されています。同じ形式の統一学力検査が毎年出題されているため、複数年分の過去問に取り組むことで、時間配分の感覚や頻出単元のパターンをつかみやすくなります。1回解いて終わりにするのではなく、間違えた問題の原因が「知識不足」なのか「読み間違い・マークミス」なのかを分析し、同じ間違いを繰り返さないように復習することが得点力アップにつながります。

過去問演習を始める時期の目安としては、中学3年生の夏休み以降、5教科の基礎的な内容を一通り学習し終えたタイミングが一つの区切りになります。ただし、基礎が固まっていない段階で過去問だけを繰り返しても効果は限定的なので、まずは中学校の教科書内容の理解を優先し、過去問は実力を確認・調整する手段として位置づけるとよいでしょう。

家庭学習の計画の立て方

函館高専の入試は、推薦による選抜と学力検査による選抜のどちらを軸にするかによって、学習計画の組み方も変わってきます。学力検査を軸にする場合は、中学2年生のうちに5教科の基礎を一通り固め、中学3年生では応用問題と過去問演習に時間を割けるように、逆算してスケジュールを立てておくことが望ましいでしょう。直前期になって慌てて対策を始めるのではなく、中学2年生の段階から少しずつ準備を進めておくことで、内申点・学力検査対策の両方に余裕を持って取り組めます。

推薦による選抜を軸にする場合も、出願資格として内申点の基準が示されているため、学力検査対策と同じように早い段階からの積み重ねが欠かせません。学校の授業と定期テストを中心に据えつつ、面接・作文対策は中学3年生の後半に集中して取り組むという時間配分が現実的です。どちらの方式を選ぶにしても、まずは中学校の学習内容を確実に理解することが、あらゆる対策の土台になります。

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出願スケジュールと当日の流れ

出願前の準備(WEB事前登録〜書類提出)

函館高専の本科入学者選抜は、WEB出願サイトへの事前登録から始まります。令和9年度(2027年度入学者)の学生募集要項によると、推薦による選抜はWEB事前登録が12月7日(月)から12月22日(火)まで、出願書類受付は12月16日(水)から12月22日(火)までとされています。学力検査による選抜(専願・併願・北海道内4高専複数校志望受験制度・帰国生徒特別選抜)は、WEB事前登録が12月7日(月)から1月29日(金)まで、出願書類受付は1月25日(月)から1月29日(金)までです。推薦と学力検査では出願書類の受付期間が異なるため、混同しないよう早めにカレンダーで確認しておきましょう。

区分検査日出願書類受付合格発表日
推薦による選抜1月8日(金)12月16日(水)〜12月22日(火)2月22日(月)(合格内定通知は1月19日)
学力検査による選抜2月14日(日)1月25日(月)〜1月29日(金)2月22日(月)

この日程は令和8年8月31日に公表された令和9年度の学生募集要項に基づくものです。年度によって日程が変更される可能性があるため、実際に出願する年度が近づいたら、必ず函館高専公式サイトで最新の学生募集要項を確認してください。最寄り地等受験制度を利用したい場合は、事前相談の受付期間も別途定められているため、早めに学生課教務係へ電話で問い合わせておくと安心です。

出願書類の準備

函館高専の公式サイトでは、出願にあたって必要となる様式が案内されています。自己推薦書・個人調査書といった基本的な書類のほか、追試験を希望する場合の追試験受験願、合理的配慮を必要とする場合の申請書類、災害救助法適用地域で被害を受けた受験生向けの検定料免除申請書など、状況に応じて用意すべき書類が複数あります。出願直前になって慌てないよう、必要な書類は早めに一覧で確認しておくことをおすすめします。中学校を通じて提出する書類もあるため、進路指導の先生とのスケジュール調整も忘れずに行いましょう。なお、定員に満たない状況になった場合には追加募集が実施されることもありますが、実施の有無は年度によって異なるため、あくまで参考情報として捉えてください。

試験当日から合格発表までの流れ

推薦による選抜では検査当日に作文と面接が行われ、その後いったん合格内定通知が届き、学力検査による選抜の結果とあわせて正式な合格発表が行われるという流れになっています。学力検査による選抜は、5教科の統一学力検査が全国の会場で同一日程・同一問題で実施され、合格発表は推薦・学力検査のいずれも2月22日(月)に行われる点が令和9年度の日程の特徴です。合格発表後は入学手続きの期限が定められているため、手続きに必要な書類や納入金についても、早めに学生募集要項で確認しておくことをおすすめします。試験当日は、受験票や筆記用具、時計といった持ち物を前日のうちに準備し、会場までの交通経路と所要時間を余裕を持って確認しておくと、落ち着いて本番に臨みやすくなります。

学校見学・説明会イベントの活用

出願方式や学力検査の対策と並んで大切なのが、実際に函館高専の雰囲気に触れておくことです。函館高専の公式サイトでは、中学生とその保護者を対象とした見学・説明会イベントが複数案内されています。本記事の調査時点(2026年9月)で公式サイトに掲載されていた主なイベントは次のとおりです。

イベント名開催日主な対象
道内国立高専合同学校説明会令和8年9月5日(土)中学生及び保護者(会場は北海道大学 学術交流会館)
ガールズオープンキャンパス令和8年10月3日(土)女子中学生及びそのご家族
中学1・2年対象オープンキャンパス令和8年12月12日(土)中学1・2年生及び進路に迷っている中学3年生

このほかにも、例年夏頃に「高専体験DAY」といったイベントが開催されています。開催日程や内容は年度によって変わるため、参加を希望する場合は必ず函館高専公式サイトの最新情報を確認してください。中学1・2年生のうちからオープンキャンパスに参加しておくと、志望学科を決めるための材料が早い段階でそろい、その後の学習計画も立てやすくなります。

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よくある質問(FAQ)

函館高専の入試は何科目ですか?

学力検査による選抜では、国語・社会・数学・理科・英語の5教科がマークシート方式で出題されます。推薦による選抜では学力検査は課されず、個人調査書・自己推薦書・作文(小論文)・面接によって総合的に判定されます。どちらの方式で出願するかによって対策すべき内容が大きく変わるため、早い段階でどちらを目指すか方向性を決めておくと準備がしやすくなります。

函館高専の偏差値はどれくらいですか?

民間の教育情報サイト「みんなの高校情報」2026年度版によると、函館工業高等専門学校の偏差値は63〜64とされ、学科別では生産システム工学科・物質環境工学科が64、社会基盤工学科が63とされています。ただしこれは模試運営会社のデータに基づく参考値であり、函館高専や国立高専機構が公式に発表している数値ではありません。偏差値だけで合否を判断せず、あくまで学習の目安として活用してください。

推薦による選抜と学力検査による選抜、どちらが有利ですか?

一概にどちらが有利とは言えません。推薦による選抜は中学校での内申点や人物評価が重視される一方、出願資格として内申点の基準が設けられています。学力検査による選抜は5教科の得点力が重視されるため、内申点にやや不安があっても学力検査で挽回できる可能性があります。自分の得意・不得意や中学校での成績の状況を踏まえて、どちらの方式で出願するか、あるいは推薦で不合格でも学力検査に再挑戦するかを検討するとよいでしょう。

志望学科は途中で変更できますか?

出願時には第1志望から第3志望(道内4高専複数校志望受験制度の場合は第9志望)まで志望学科を登録でき、第1志望が不合格でも下位の志望学科で合格になる「スライド方式」が採用されています。また入学後も、2年生に進級するタイミングで、本人の希望と1年次の学業成績をもとに正式な学科配属が行われる仕組みになっています。ただし制度の詳細は年度によって変わる可能性があるため、最新の学生募集要項での確認が必要です。

内申点(調査書)はどれくらい必要ですか?

推薦による選抜では、中学第3学年の必修教科のうち国語・数学・理科・社会・外国語(英語)の5教科がすべて3以上で、かつ必修教科の合計が33以上であることが出願資格の一つとして示されています。学力検査による選抜でも個人調査書は総合的な判定材料として使われますが、具体的な配点まで学校公式サイトで確認できなかったため、正確な基準は最新の学生募集要項で確認してください。

北海道外に住んでいても函館高専は受験できますか?

学力検査による選抜では、全国51の国立高専とその他の会場のどこでも受験できる「最寄り地等受験制度」が導入されているため、北海道外に住んでいても居住地に近い会場で函館高専を受験できる可能性があります。最寄り地受験を希望する場合は、事前に学生課教務係へ電話で相談する必要があるとされているため、早めに問い合わせておきましょう。

併願はできますか?高校と函館高専を両方受けられますか?

学力検査による選抜には「併願」という出願区分があり、函館高専と高校等を両方受験し、合格後にどちらに進学するかを選ぶことができます。ただし専願や複数校志望の受験者の合格者決定が優先されたあとに、定員が満たない場合に併願の合格者が決まる仕組みになっているため、専願と比べると合格の優先順位は低くなります。出願方式ごとの違いを理解したうえで、家庭の方針に合わせて選ぶことが大切です。函館高専への入学意志の強さと、他の進路の選択肢をどこまで残しておきたいかを整理したうえで、専願・併願・複数校志望のいずれを選ぶかを早めに家族で話し合っておきましょう。

オープンキャンパスや学校説明会はいつ開催されますか?

函館高専の公式サイトでは、道内国立高専合同学校説明会・ガールズオープンキャンパス・中学1、2年対象オープンキャンパスなど複数のイベントが案内されています。開催日は年度によって変わるため、参加を希望する場合は函館高専公式サイトの最新の案内を確認してください。中学1・2年生のうちから参加しておくと、志望学科を決める判断材料が早めにそろいます。

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まとめ|函館高専入試対策のポイント

函館高専の入試対策で押さえておきたいポイントを整理します。

  • 函館高専は生産システム工学科(120名)・物質環境工学科(40名)・社会基盤工学科(40名)の3学科、入学定員合計200名の国立高専で、所在地は北海道函館市戸倉町14-1
  • 入試は推薦による選抜・学力検査による選抜(専願・併願・道内4高専複数校志望受験制度)・帰国生徒特別選抜の3系統に分かれる
  • 志望学科は「スライド方式」で決まり、単独校志望は第3志望まで、複数校志望は第9志望まで登録できる
  • 偏差値63〜64(民間サイト調べ、学校公式発表ではない)という数値はあくまで目安とし、5教科の基礎固めを優先する
  • 推薦による選抜の出願資格には、中学3年の必修5教科がすべて3以上・合計33以上という基準が示されている(年度により変更の可能性あり)
  • 学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科がマークシート方式で出題される、全国51国立高専共通の統一学力検査
  • 令和9年度は推薦・学力検査いずれも合格発表が2月22日(月)。出願前に必ず最新の学生募集要項で日程を確認する
  • 学力検査は全国51国立高専共通の統一学力検査のため、過去問は国立高等専門学校機構の公式サイトで確認できる
  • オープンキャンパスや学校説明会は中学1・2年生のうちから参加しておくと、志望学科を決める材料が早めにそろう

函館高専の入試制度は、志望学科の登録方法や学科配属の仕組みなど、一般の高校入試とは異なる独自のルールが多く、正しい理解が合格の可能性を左右します。偏差値や内申点の数値情報は、公式発表と民間推計を区別しながら、最新の学生募集要項と照らし合わせて活用してください。中学2年生の段階から5教科の基礎を積み上げつつ、志望学科の理解を深めていくという2つの軸を並行して進めることが、遠回りに見えて実は最も着実な合格への道筋です。

推薦による選抜と学力検査による選抜のどちらを軸にするとしても、最終的に問われるのは中学校での学習の積み重ねです。入試制度の細かいルールに気を取られすぎず、まずは目の前の授業と定期テストに丁寧に向き合うことが、結果的に内申点・学力検査対策の両方を底上げすることにつながります。

なお、函館高専に合格し入学した後、将来的に国公立大学など大学への編入学を視野に入れる生徒も少なくありません。函館高専からの大学編入の実情については、当サイトの函館高専の大学編入に関する記事で詳しく解説しています。編入学は高専入学後、早い段階から学習計画を立てて取り組むほど選択肢が広がりやすい分野です。スプリング・オンライン家庭教師の大学編入コースでは、函館高専入学後を見据えた長期的な学習相談にも対応していますので、将来の進路の選択肢として気になる方は、無料相談などを通じて早めに情報収集しておくことをおすすめします。独学での対策に不安がある場合は、こうした専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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