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【中学生向け】国際高専入試対策|募集要項・偏差値・面接まで徹底解説

国際高専(正式名称:国際高等専門学校)の入試対策を考えるうえで最初に押さえておきたいのは、この学校が国立の高専とは制度の土台が大きく異なる「私立高専」だという点です。国際高専とは、石川県金沢市に金沢キャンパス、石川県白山市に白山麓キャンパスを構える私立の高等専門学校で、金沢工業大学と同じ学校法人(学校法人金沢工業大学)が運営しています。1・2年生の全寮制生活と英語イマージョン教育、3年生でのニュージーランドへの1年間留学という、他の高専にはあまり見られない教育プログラムを特色としており、入試もグローバル入試・自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試という4つの区分から自分に合った受け方を選べる仕組みになっています。
本記事では、中学生本人と保護者の方に向けて、国際高専がどのような学校なのか、募集学科と5年間の学び方、4つの入試区分それぞれの出願資格・スケジュール・試験内容と対策、偏差値の目安、学費や寮費・奨学金制度までを、学校公式サイトで確認できる一次情報を中心に整理しました。偏差値の情報は学校が定めた正式な合格基準ではなく、民間の模試データを学校自身が参考情報として紹介しているものであるため、本文中ではそのつど情報の出所を明記しています。
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結論から言うと、国際高専の対策で最初にやるべきことは、国立高専の入試イメージを一度リセットして、私立高専ならではの制度を理解することです。学力試験が課されるのは一般入試のみで、科目も数学・英語の2教科に限られ、理科・社会・国語はありません。一方で志望理由書や自己推薦書、面接といった学力試験以外の要素で合否が決まる入試区分も用意されており、国立高専向けの内申点対策や5教科対策のイメージをそのまま当てはめてしまうと、準備の方向性がずれてしまう恐れがあります。
この記事を読めば、国際高専の入試制度の全体像と、自分やお子さまがどの入試区分を軸に対策を進めればよいかの見通しを立てられるはずです。全寮制や英語イマージョン教育という制度面の特殊性も含めて理解したうえで出願に臨むことが、入学後のミスマッチを防ぐことにもつながります。まずは学校の基本的な特徴から確認していきましょう。
国際高専とはどんな学校?私立・英語イマージョン・全寮制の3つの特徴
国際高専は、石川県金沢市久安に金沢キャンパス、石川県白山市瀬戸辰に白山麓キャンパスを構える私立の高等専門学校です。運営しているのは金沢工業大学と同じ学校法人金沢工業大学で、大学と高専が同じ学園の中で連携している点も特徴のひとつです。全国の高専の多くは独立行政法人国立高等専門学校機構が運営する国立高専ですが、国際高専はこの機構には属さない私立高専であるため、募集学科の構成や入試方式、学費体系のいずれも国立高専とは大きく異なります。
正式名称と沿革|「金沢高専」から改称した経緯
国際高専の前身は、昭和37年(1962年)に開校した金沢工業高等専門学校です。長らく電気工学科・機械工学科などを擁する工業系の高専として歴史を重ねてきましたが、平成30年(2018年)4月に校名を国際高等専門学校へ変更し、同時に白山麓キャンパスを開設、新学科として国際理工学科を新設しました。校名変更と同時に、それまでの電気電子工学科・機械工学科・グローバル情報学科の学生募集は停止されており、現在の国際高専は国際理工学科という単一学科の体制に一本化されています。中学生向けの学校案内や口コミサイトの中には旧称の「金沢高専」表記が残っている場合もありますが、現在の正式な学校名は国際高等専門学校である点を確認しておきましょう。
英語イマージョン教育とは
国際高専を語るうえで欠かせないのが英語イマージョン教育です。イマージョン教育とは、特定の教科を教えるための手段としてではなく、日常的な学びそのものを英語で進めることで語学力と専門知識を同時に育てる教育手法のことをいいます。国際高専では、1・2年生が過ごす白山麓キャンパスにおいて、国語や歴史など一部の科目を除き、数学・理科・共創科目などほとんどの授業を英語で行っています。2026年5月1日時点で全教員35名のうち外国人教員は19名と、半数を超える構成になっており、平日夜のラーニングセッションでも外国人教員のサポートを受けられる環境が整えられています。中学校での英語の成績に自信がなくても、入学後に英語漬けの環境で力を伸ばしていくことを前提とした設計になっている点は、国立高専との大きな違いです。
全寮制生活と5年間の学びの流れ
国際高専のもうひとつの大きな特徴が、1・2年生を対象とした全寮制です。白山麓キャンパスの学生寮は6人で1ユニットを使用する構成で、各ユニットに個室が6室・シャワールーム・洗面所・トイレ・共有リビングが設けられています。寝室は個室のため、集団生活でありながら個人の学習・生活空間は確保されている点は、受験を検討する家庭が気になりやすいポイントでしょう。全寮制生活は1・2年生の2年間に限られ、3年生になると全員がニュージーランドへ1年間留学し、4・5年生では金沢キャンパスに移って金沢工業大学と連携した専門教育を受けるという流れになります。この学年ごとに学びの場が大きく変わる仕組みは、国立高専にはあまり見られない国際高専独自のカリキュラム構成です。詳しい学科の特色や大学編入の実績については、スプリング・オンライン家庭教師の既存コラム「国際高専とは!?高専の特色、大学編入の状況」でも紹介しています。あわせて参考にしてください。
どんな生徒に向いている学校か
国際高専のアドミッション・ポリシーは「グローバルイノベーターの育成」という教育目標に沿って、専門性・グローバルなコミュニケーション能力・社会に貢献する人間力を兼ね備えた人材を求める、としています。英語や理数系の勉強そのものが好きという生徒はもちろん、親元を離れた集団生活や海外留学に前向きに挑戦したい生徒に向いている学校だといえます。逆に、英語での授業や全寮制の生活そのものに強い抵抗がある場合は、事前にオープンキャンパスやオンライン個別相談で実際の校風・生活環境を確認し、家庭でよく話し合ったうえで出願を検討することをおすすめします。中学校での英語や理数系科目への興味・関心の度合いだけでなく、親元を離れて生活すること自体への心構えも、志望校選びの重要な判断材料になります。
食事・寮内の生活環境
全寮制生活で気になるのが毎日の食事です。白山麓キャンパスの1・2年生は、教職員やスタッフも利用する「Golden Eagle Cafeteria」で朝・昼・夕の3食をとります。カフェテリアの運営はインターナショナルスクールや大学での実績がある「シーザースキッチン」が担当しており、洋食・和食・エスニックなど世界各国の料理が日替わりで提供される形式です。宗教上の理由やアレルギーによる食事制限がある場合は、個別に相談・対応してもらえるとされています。寮の各ユニットには共有リビングに加え、各フロアに共用キッチン・洗濯室(乾燥機付き)・共用ラウンジも用意されており、集団生活の中でも自分の時間を確保しながら過ごせる設備が整えられています。親元を離れての集団生活に不安がある家庭は、こうした生活面のサポート体制もあわせて確認しておくと安心です。
学科は「国際理工学科」1つだけ|5年間の学び方
国際高専の募集学科は、国立高専で一般的な機械工学科・電気電子工学科・情報工学科といった複数学科制ではなく、「国際理工学科」という単一学科に一本化されています。募集定員は35名で、志望学科を選ぶ必要がない一方、この35名という枠の中でグローバル入試・自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試の4区分の志願者が競い合う構図になっている点は理解しておきましょう。学科選びで迷う必要がない分、事前に学ぶ内容そのものが自分に合っているかを確認しておくことが重要です。
国際理工学科で学ぶ内容
国際理工学科は、Society 5.0と呼ばれる「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた社会」で活躍する技術者(グローバルイノベーター)の育成を掲げています。国際標準の工学教育フレームワークであるCDIOに準拠し、専門教育は「ITリテラシー領域」「工学基礎領域」「共創領域」「スペシャリストフォーカス領域」という4つの領域で構成されます。情報工学・AI・データサイエンス、ロボティクス、IoTといった分野を横断的に学べるカリキュラムになっており、パソコンやロボット工作に関心がある生徒はもちろん、まだ得意分野が定まっていない生徒でも、幅広い専門科目を通じて適性を見極めていける設計です。
エンジニアリングデザイン(PBL)科目の特色
国際理工学科のカリキュラムの中でも特徴的なのが、1年生から4年生まで継続する「エンジニアリングデザイン」というプロジェクト型学習(PBL)科目です。学年が上がるごとに課題の対象範囲が広がっていく設計になっており、1年生では身の回りの問題を発見し3Dプリンタなどを使って解決策を形にするデザイン思考の基礎を学びます。2年生ではキャンパスがある白山麓地域をフィールドに、農業ビジネスや獣害対策といった実際の地域課題にAI・IoTを活用して取り組み、3年生ではニュージーランド留学中に異文化環境での英語による課題解決プロジェクトを経験します。4年生ではデータサイエンス・情報工学・ロボティクスなど専門知識を結集して社会的インパクトのある解決策を目指すという流れです。座学だけでなく、実際に手を動かしながら学ぶ実践重視のカリキュラムである点は、出願前に理解しておくとよいでしょう。
1・2年生:白山麓キャンパスでの全寮制生活
1・2年生は白山麓キャンパスで全寮制の生活を送りながら、英語による理工学の学びを積み重ねます。エンジニアリングデザイン教育を通じて、地域から見つけ出した課題に取り組みながら価値を生み出す実践力を養う点も特色です。豊かな自然環境の中で寮生活・学習・課外活動をともにすることで、単なる知識の習得だけでなく、思いやりの心やリーダーシップ、技術者としての倫理観に触れる人間形成の機会にもなるとされています。
3年生:ニュージーランド国立オタゴポリテクニクへの留学
3年生になると、学生全員がニュージーランドの国立オタゴポリテクニクへ1年間の留学に出ます。留学に向けて2年生終了までにIELTS5.5(海外大学進学レベルとされる基準)を目標に英語力を伸ばしていく設計になっており、白山麓キャンパスでの2年間はこの留学の準備期間としての意味合いも持っています。留学先では現地の学生とともに専門分野を学ぶことになるため、単なる語学留学ではなく、専門教育の一環として位置づけられている点も国際高専らしい特徴です。
4・5年生:金沢キャンパスでの専門教育
留学から帰国した4・5年生は金沢キャンパスに拠点を移し、金沢工業大学と専門分野やプロジェクト活動で連携しながら学びを深めていきます。同じ学校法人が運営する大学と高専が接続していることで、大学レベルの設備や研究環境を活用しながら専門性を高められる点はメリットのひとつです。卒業後は就職する学生もいれば、金沢工業大学をはじめとする国内外の大学へ進学(編入学を含む)する学生もおり、進路の選択肢は5年間の学びの成果に応じて広がっていきます。
卒業生の進路実績(国際理工学科)
国際理工学科は2018年度に新設された学科のため、卒業生を輩出し始めてからまだ年数が浅く、卒業者数自体はまだ少人数です。公式サイトが公表している近年の進路先の一部を整理すると、次のようになります。
| 年度 | 卒業者数 | 主な進学先 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 5名 | 金沢工業大学(2名)、Purdue University(米)、上海交通大学(中国) |
| 2024年度 | 9名 | 金沢工業大学(4名)、工学院大学、駒澤大学、東京海洋大学、The University of Glasgow(英) |
| 2023年度 | 6名 | 金沢工業大学(3名)、千葉工業大学、The University of New South Wales(豪) |
併設大学の金沢工業大学へ進学する卒業生が最も多い一方、工学院大学・東京海洋大学・千葉工業大学など他大学へ進学する例や、海外大学に直接進学する例もある点が国際高専らしい進路の広がりです。年度によって卒業者数や進学先は変動するため、最新の実績は学校公式サイトの進路実績ページで確認することをおすすめします。
【2027年度】入試方式の全体像|グローバル入試・自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試
国際高専の入試は、2027年度入学試験要項によると「グローバル入試」「自己推薦入試」「一般入試」「自己推薦特別入試」の4区分で構成されています。学力試験(数学・英語)が課されるのは一般入試だけで、他の3区分は面接と出願書類による選考が中心です。国立高専の多くが「推薦選抜」と「学力選抜(5教科)」の2区分を基本としているのに対し、国際高専は区分の数も試験内容も大きく異なるため、まずは全体像をつかんでおきましょう。
4つの入試区分をひとことで比較すると
それぞれの入試区分がどのような選考方法・出願時期になっているかを大まかに整理すると、次のようになります。年度によって内容が変わる可能性があるため、詳細は必ず最新の学生募集要項でご確認ください。
| 入試区分 | 試験実施場所 | 主な選考方法 | 面接の使用言語 |
|---|---|---|---|
| グローバル入試 | オンライン | 面接(30分)+出願書類 | 英語のみ |
| 自己推薦入試 | オンライン | 面接(30分)+出願書類 | 日本語・英語両方 |
| 一般入試 | 金沢・東京・大阪・名古屋 | 学力評価試験(数学・英語)+面接(15分)+出願書類 | 日本語・英語両方 |
| 自己推薦特別入試 | オンライン | 面接(30分)+出願書類 | 日本語・英語両方 |
国立高専との違い
公立・国立高専の多くは「推薦選抜」と「学力選抜」の2区分がベースで、学力選抜は国語・数学・理科・社会・英語の5教科で実施されるケースが一般的です。これに対して国際高専は、学力試験を課さない入試区分が3つもあり、学力試験を課す一般入試も数学・英語の2教科のみという点が大きく異なります。国立高専向けの内申点換算や5教科対策の情報をそのまま国際高専にあてはめてしまうと、対策の的が外れてしまうため注意が必要です。学科構成についても、国立高専では機械工学科・電気電子工学科・情報工学科など複数学科から志望学科を選ぶのが一般的ですが、国際高専は国際理工学科の1学科のみを募集しており、出願時に学科選択で迷う必要がない点も国立高専との違いのひとつです。中学校の進路指導の先生や先輩から聞いた「高専入試」の一般論を鵜呑みにせず、国際高専については必ず学校独自の情報源で確認する姿勢が大切です。
試験会場が全国4都市にある一般入試の位置づけ
グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試はすべてオンラインで実施されるのに対し、一般入試だけは金沢・東京・大阪・名古屋という全国4都市に試験会場が設けられます(東京・大阪・名古屋の会場は決まり次第公表)。遠方に住んでいても自宅から近い会場で受験できるため、全国から生徒を募集する私立高専らしい配慮といえます。どの区分で出願するか迷う場合は、内申点や模試の状況、面接や書類でのアピールに自信があるかどうかを軸に検討するとよいでしょう。
なぜ入試区分が4つもあるのか
国立高専の多くが推薦選抜・学力選抜の2区分であるのに対し、国際高専に4つもの入試区分が用意されている背景には、「グローバルイノベーターの育成」という教育目標に合う多様な資質の生徒を、多様な評価軸で見極めたいという学校側の狙いがあると考えられます。グローバル入試は海外在住者や英語でのコミュニケーションに強みを持つ生徒、自己推薦入試・自己推薦特別入試は学習面以外の活動実績や意欲を重視したい生徒、一般入試は当日の学力試験で実力を示したい生徒、というように、それぞれの区分が異なるタイプの受験生を想定して設計されている点を理解しておくと、自分に合った区分を選びやすくなります。出願時期も7月から3月まで分散しているため、最初の区分で結果が出なかった場合に別の区分へ再チャレンジできる余地がある点も、国際高専の入試制度の特徴のひとつです。
出願資格とスケジュール|4方式の日程・出願書類を一覧比較
国際高専の出願資格は、グローバル入試・自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試のいずれも共通です。次の(1)〜(6)のいずれかを満たしていれば出願できます。
出願資格(2027年度入学試験要項より)
- 中学校を卒業した者、または2027年3月に卒業見込みの者
- 義務教育学校を卒業した者、または2027年3月に卒業見込みの者
- 中等教育学校の前期課程を修了した者、または2027年3月に修了見込みの者
- 外国において学校教育における9年の課程を修了した者、または2027年3月31日までに修了見込みの者
- 文部科学大臣が中学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者、または2027年3月に修了見込みの者
- その他相当年齢に達し、本校が中学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者
グローバル入試のみ外国在住・外国籍の場合は入国査証の取得期限が定められているなど、区分ごとに細かな条件差もあるため、該当する可能性がある場合は出願前に入試センターへ問い合わせておくと安心です。
2027年度 入学試験日程
2026年8月20日付で公式サイトに公開された2027年度入学試験要項によると、日程は次の通りです。出願受付期間・試験日は変更される可能性があるため、出願前に必ず学校公式サイトの最新情報を確認してください。
| 入試区分 | 出願受付期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| グローバル入試 | 2026年7月1日〜11月12日 | 7/25・9/26・11/21のいずれか | 各試験日の3〜5日後 |
| 自己推薦入試 | 2026年10月1日〜11月26日 | 10/24・12/5のいずれか | 各試験日の3〜5日後 |
| 一般入試 | 2027年1月6日〜1月14日 | 2027年1月24日(日) | 2027年1月28日(木) |
| 自己推薦特別入試 | 2027年2月16日〜3月2日 | 2027年3月6日(土) | 2027年3月9日(火) |
出願方法・検定料・提出書類
出願はすべてインターネット出願(マイページ登録)で行います。検定料はいずれの区分も15,000円で、クレジットカード決済に加えて支払手数料481円(税込)が必要です。共通で提出する書類は出身学校長が作成・厳封した成績証明書で、グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試ではこれに加えて修学状況調査書または活動報告書、写真票の提出も求められます。一般入試は成績証明書のみで出願できる点がシンプルな特徴です。志望理由書は「本校に入学を志望する理由」「本校に入学後、グループ活動で心がけたいこと」の2項目について、日本語なら400字以内、英語なら300words以内で入力する形式(グローバル入試は英語300words以内のみ)。自己推薦入試・自己推薦特別入試では、これに加えて自己アピールや力を入れた活動を記入する自己推薦書も必要になります。なお志望理由書・自己推薦書の入力画面は60分間操作がないとエラーになる仕様のため、事前にワープロソフトで文章を作成してから入力すると安全です。
合格発表・入学手続きの流れ
合格発表は、インターネットの合否照会システムで行われます。受験番号(7ケタ)と生年月日(4ケタ)を入力して確認する方式で、電話等での合否問い合わせには対応していません。合格者には、合格発表日に合格通知書等が受験者本人宛てに郵送されます。入学手続きは、指定された入学手続締切日までに入学金200,000円を納入し、入学手続書類を提出することで完了します。納入された入学金や提出済みの入学手続書類は返還されないため、複数の入試区分・複数校への出願を検討している場合は、手続きの締切日と他校の結果が出るタイミングを事前にすり合わせておくことが大切です。
出願前に参加できるイベント
国際高専は出願前に学校の雰囲気を知る機会も複数用意しています。中学生を対象にした秋のオープンキャンパスが2026年11月7日(土)・8日(日)に開催予定で、このほかにも女子生徒向けの理系体験イベント「Girls Meet STEM」(2026年9月20日実施予定)や、オンライン進学説明会(2026年10月10日・12月12日実施予定)、個別のキャンパス見学、オンライン個別相談などが公式サイトで案内されています。日程は変更される可能性があるため、参加を検討する場合は必ず公式サイトの入試関連イベントページで最新情報を確認してください。全寮制や英語イマージョン教育といった特徴的な制度を持つ学校だからこそ、書類やWebサイトの情報だけで判断せず、実際にキャンパスの雰囲気や在校生・教員の様子を見ておくことが、出願区分を決めるうえでも安心材料になります。
面接で研究計画を、どう説明しますか?
志望研究科の出題傾向をもとに、想定質問と回答の組み立て方をプロ講師が一緒に整理します。
- 志望研究科別の想定質問と回答を一緒に準備
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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一般入試(学力評価試験)の内容と対策|数学・英語各40分+面接15分
数学・英語の学力を測る一般入試は、国際高専の入試区分の中で唯一、当日の筆記試験の結果が合否に直結する方式です。内申点や書類より当日の実力勝負で臨みたい人に向いている一方、対策すべき範囲を正しく理解しておく必要があります。
試験科目とタイムスケジュール
一般入試の試験内容は、学力評価試験(数学40分・9時10分〜9時50分)、学力評価試験(英語40分・10時10分〜10時50分)、面接(1人15分・11時10分〜)という構成です。数学・英語ともに「日本の中学校における学力」を問う内容とされており、高専特有の専門知識は問われません。面接は学力評価試験終了後、試験場の面接室からオンラインで実施され、日本語・英語の両方の言語を用いる形式です。選考は学力評価試験・面接・出願書類の総合評価で行われます。
数学・英語の対策法
試験科目が中学校で学ぶ範囲の数学・英語であることから、対策の基本は日々の学校の授業内容や定期テストの範囲を丁寧に積み上げることに尽きます。国際高専は公式サイトで前年度の入試問題集を公開しているため、出願を検討する段階で一度目を通し、自分の学力の現在地を確認しておくことをおすすめします。数学は40分という短い試験時間の中で、中学校3年間の内容から幅広く出題される可能性があるため、計算問題や関数・図形など基礎分野の解答スピードを上げておくことが得点の安定につながります。英語については、入学後に英語イマージョン教育が待っていることを踏まえると、単なる読解・文法の暗記にとどまらず、英文を読んで内容を理解する力や、基本的な英作文力を早めに鍛えておくと、入試対策と入学後の準備を同時に進められます。リスニングや簡単な英会話にも日頃から触れておくと、後述する面接対策にもつながっていきます。
面接(15分)対策
一般入試の面接は、学力評価試験終了後に試験場の面接室からオンラインで実施され、本校への志望動機、将来の目標、学生生活(修学・寮生活・留学等)について対話する形式です。日本語・英語の両方の言語が使われます。全寮制での生活や海外留学という他校にはない制度について、自分の言葉で前向きに語れるかどうかが評価のポイントになると考えられます。付け焼き刃の丸暗記回答よりも、なぜ国際高専でなければならないのか、寮生活や留学にどう向き合いたいのかを、自分の経験や興味と結びつけて話せるように準備しておくとよいでしょう。英語での簡単な受け答えについても、面接練習の中で慣れておくと当日の緊張を和らげられます。学力評価試験の直後に面接が組まれているスケジュールのため、試験の出来にかかわらず気持ちを切り替えて面接に臨めるよう、当日の時間配分もあらかじめ意識しておくと安心です。
試験当日の持ち物・注意点
一般入試は全国4都市の会場で実施される対面試験のため、当日の段取りも事前に確認しておきましょう。公式サイトの受験上の注意によると、試験時間に使用できるのは鉛筆またはシャープペンシル・プラスチック消しゴム・定規・時計のみで、計算機能や通信機能付きの時計は使用できません。携帯電話・スマートフォンなどの通信機器は試験室入室時に電源を切り、カバンにしまう必要があります。会場には試験開始30分前までに到着し、指定された座席に着席することが求められており、会場自体には8時30分から入館可能です。公共交通機関の遅延や災害等で試験開始時刻に間に合わない場合は、直ちに入試センターへ電話連絡するよう案内されています。インフルエンザなど出席停止扱いとなる感染症に罹患している場合は原則として受験を控えるよう求められている点も、体調管理の面で覚えておきたい注意事項です。
グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試の対策|志望理由書・自己推薦書・面接
学力試験を課さない3つの入試区分は、志望理由書・自己推薦書といった出願書類と、面接(1人30分)による総合評価で合否が決まります。書類と面接の準備にどれだけ時間をかけられるかが対策の中心になります。
志望理由書・自己推薦書の書き方
志望理由書は「本校に入学を志望する理由」「本校に入学後、グループ活動で心がけたいこと」の2項目、自己推薦書(自己推薦入試・自己推薦特別入試のみ)は「自己アピールと、あなたにとって本校がふさわしいと思われることについて」「今までに力を入れた学習、課外活動、社会活動について」の2項目を、それぞれ日本語400字以内または英語300words以内で入力します。抽象的な憧れではなく、全寮制・英語イマージョン・海外留学という国際高専特有の制度に触れながら具体的に書くことが説得力を高めるポイントです。中学校での委員会活動や部活動、自由研究など、自分がこれまで力を入れてきた経験を、入学後にどう活かしたいかという形で結びつけて書くと、審査する側にも意欲が伝わりやすくなります。字数が限られているため、書き始める前に要点を整理しておくと文章がまとまりやすくなります。
- 「なぜ工業高校や他の高専ではなく国際高専なのか」を、全寮制・英語イマージョン・海外留学という制度への理解と結びつけて書く
- 中学校での具体的なエピソード(部活動・委員会・自由研究・資格取得など)を1つ挙げ、そこから得た力を入学後にどう活かすかまで書く
- グループ活動での役割や、これまでの学習・課外活動・社会活動について、成果だけでなく取り組む姿勢や工夫した点まで具体的に書く
面接(30分)対策
グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試の面接はいずれも1人30分と、一般入試の面接(15分)より長めに設定されています。内容は本校への志望動機、将来の目標、学生生活(修学・寮生活・留学等)、学習状況についての対話です。グローバル入試の面接は英語のみで行われるため、英語での自己紹介や質疑応答に一定の慣れが必要になります。自己推薦入試・自己推薦特別入試は日本語・英語の両方が使われるため、日本語で考えを整理したうえで、要点を英語でも一言添えられるように準備しておくと安心です。いずれの区分も、志望理由書・自己推薦書に書いた内容と面接での受け答えに一貫性を持たせることが評価を高めるコツになります。
オンライン面接ならではの準備
グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試の面接は、いずれも自宅等からオンラインで実施されます。推奨ブラウザ環境や通信状況を事前に確認しておくことも対策の一部です。公式サイトではMicrosoft Edge・Google Chrome・Mozilla Firefox・Apple Safariの最新版が推奨環境として案内されており、スマートフォンやタブレットの場合は各OS標準のブラウザを使うよう案内されています。当日は面接開始時刻が個別に指定されるため、通信環境が安定した静かな場所を確保し、カメラ・マイクの動作確認を前日までに済ませておくと落ち着いて本番に臨めます。対面の面接と異なり、背景や照明、声の届き方といったオンラインならではの要素にも気を配っておきましょう。公式サイトの受験上の注意によると、オンライン試験は本人確認を口頭と写真票で行うためマイク・カメラが必須で、バーチャル背景の使用や試験室への家族の同席は認められていません。また試験で使用するアプリケーション以外(ブラウザの別タブ、辞書アプリなど)の使用も禁止されており、試験開始時刻から30分以内にアクセスできない場合は受験放棄として扱われる点にも注意が必要です。開始時刻にアクセスできないトラブルが起きた場合は、慌てずすぐに入試センターへ電話連絡をするよう案内されています。
どの区分を選ぶべきか
学力試験に自信がある、あるいは全国の試験会場で当日勝負したい場合は一般入試、書類と面接でじっくり自分をアピールしたい場合はグローバル入試や自己推薦入試・自己推薦特別入試が向いています。出願期間が異なるため、複数区分への出願を組み合わせることも選択肢のひとつです。実際に2026年度入試では、グローバル入試・自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試のすべての区分で合格者が出ており、どの区分にもチャンスがあることがうかがえます。迷った場合は、早めに国際高専のオンライン個別相談やキャンパス見学を活用し、自分に合う区分を絞り込んでいくとよいでしょう。
偏差値の目安と入試結果(倍率)|民間推計である旨を明記
国際高専の偏差値については、一般的な高校受験ポータルサイトでは非公開扱いになっている場合が多く、数値の把握が難しい学校のひとつです。ここでは、学校自身が公式サイトで紹介している民間の模試データを中心に整理します。
偏差値の民間推計データ
国際高専の公式サイトに掲載されたニュース記事「【国際高専の偏差値は?】」によれば、学習塾協議会いしかわが発行する『合格本2023』に掲載された石川県総合模試に基づく偏差値帯で、国際高専の合格ラインは56〜59とされ、石川県立金沢錦丘高校などと同水準帯と紹介されています。ただしこの記事自体が「大学受験を意識せず5年間やりたいことに没頭できる学校」「偏差値だけで難易度を判定するのは難しい」と注記しているとおり、学校が定めた正式な合格最低点ではなく、あくまで民間模試に基づく参考値である点に注意してください。別の第三者情報では偏差値45〜49程度とする調査結果も見られ、参照する模試や集計時期によって数値に幅がある点も踏まえておく必要があります。複数の情報源で数値に開きがあること自体が、国際高専の合否が学力試験の点数だけで一律に決まる学校ではないことを裏付けているとも読み取れます。偏差値はあくまで学習塾業界が独自に算出した目安であり、国際高専のアドミッション・ポリシーが重視する「グローバルに活躍できるコミュニケーション能力」や「社会に貢献できる人間力」といった評価軸は、偏差値という数値には表れにくい点も理解しておきましょう。
2026年度入試結果(倍率の目安)
偏差値だけでなく、実際の志願・合格状況も対策の参考になります。国際高専が公式サイトで公表している2026年度(現中学3年生が受験した直近年度)の入試結果は次の通りです。
| 入試区分 | 志願者 | 受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|
| グローバル入試 | 8名 | 8名 | 7名 |
| 自己推薦入試 | 11名 | 11名 | 11名 |
| 一般入試 | 12名 | 11名 | 10名 |
| 自己推薦特別入試 | 1名 | 1名 | 1名 |
| 全区分合計 | 32名 | 31名 | 29名 |
募集定員35名に対し、2026年度は全区分合計で29名が合格しており、区分によっては受験者のほぼ全員が合格する年度もあります。とはいえ年度や区分によって志願状況は変動するため、油断せず、志望理由書・自己推薦書や面接の準備は最後まで丁寧に進めることが大切です。
偏差値だけで判断すべきではない理由
国際高専の入試は4区分のうち3区分(グローバル入試・自己推薦入試・自己推薦特別入試)が学力試験を課さず、面接と出願書類による総合評価で選考されます。学力試験の結果だけで合否が決まるわけではないため、模試の偏差値だけを基準に受験の可否を判断するのは適切ではありません。偏差値56〜59という水準を見て「自分には難しい」と感じた場合でも、自己推薦入試や自己推薦特別入試のように学習面以外の意欲・活動実績を重視する区分であれば、当日の学力試験を経ずに合否が決まる可能性があります。逆に、当日の学力評価試験(数学・英語)で実力を発揮できる自信がある場合は、一般入試を軸に据えるのも有効な戦略です。偏差値はあくまで一つの目安として捉え、自分に合った入試区分を選ぶことを優先しましょう。全国の高専の偏差値の考え方や大学編入との関係については、既存コラム「全国高専の偏差値一覧と大学編入の関係|偏差値と編入難易度は比例するか」でも詳しく解説しています。
学費・寮費・奨学金制度|私立高専としての費用感とICTリーダーシップアワード
私立高専である国際高専は、国立高専と比べて学費が高額になる点も事前に把握しておきたいポイントです。特に1・2年生は全寮制のため、授業料に加えて寮費・食費も必要になります。国際高専のFAQページでは、1・2年生の授業料は寮費(食事付)を含めて年額300万円という目安が案内されています。
学年ごとの授業料・寮費・食費(公式サイト掲載額)
国際高専公式サイトの「学校納入金等」ページに掲載された金額を整理すると、次のようになります。年度によって改定される可能性があるため、最新額は必ず学生募集要項でご確認ください。
| 学年 | 授業料(年額) | 寮費・留学費用等(年額) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1学年 | 1,824,000円 | 寮費546,000円+食費630,000円 | 授業料は夜間授業料・教材費込み、全寮制 |
| 2学年 | 1,824,000円 | 寮費546,000円+食費630,000円 | 同上、全寮制 |
| 3学年 | 250,000円 | オタゴポリテクニク授業料 約232万円+ホームステイ費用 約186万円 | 教材費別、留学渡航費は別途 |
| 4学年 | 1,600,000円 | – | 教材費別(3〜5年で目安約6万円) |
| 5学年 | 1,600,000円 | – | 教材費別 |
3学年はニュージーランド留学のため、授業料自体は年25万円と低いものの、留学先の授業料・ホームステイ費用が別途必要になる点に注意してください。3学年の留学関連費用はNZドル建てで為替レートにより変動し、渡航費用は含まれていません。
国立高専・就学支援金との比較
費用感をイメージしやすくするため、国立高専の学費水準にも触れておきます。独立行政法人国立高等専門学校機構によると、国立高専の授業料は年額234,600円で全国立高専共通、入学料は84,600円とされています。国際高専の1年生の授業料(1,824,000円)と比べると、授業料だけでも国立高専の7倍以上の水準になる計算です。これに寮費・食費が加わる分、私立高専としての国際高専は国立高専よりまとまった教育費が必要になる点は、出願前に家庭でよく話し合っておきたいポイントです。一方で、国際高専のFAQページによれば1〜3年生は国の高等学校等就学支援金制度の対象となっており、世帯の市町村民税所得割額に応じて授業料の一部または全部が支援される場合があります。支援額は世帯の所得状況によって異なるため、対象になるかどうかは文部科学省や学校窓口で確認することをおすすめします。
初年度納入金の目安と入学金
入学手続きの際には、入学金200,000円の納入が必要です(返還不可)。1学年の授業料1,824,000円、寮費546,000円、食費630,000円に、育友会費(保護者会費)20,400円・学生会費9,600円・同窓会費6,000円といった委託徴収会費を合わせると、1年次の初年度納入金は概算で320万円程度になる計算です。ただしこれは公式サイトに掲載された各項目を本記事側で合算した参考値であり、学校が単一の「合計額」として公表しているわけではないため、正確な金額は学校説明会や個別相談、最新の学生募集要項で必ず確認してください。授業料については、要件を満たす世帯であれば国の高等学校等就学支援金制度の対象になる場合もあります。
ICTリーダーシップアワード奨学生制度
国際高専には、一般入試の合格者を対象にした独自の奨学金制度「ICTリーダーシップアワード奨学生制度」があります。一般入試の合格者の中から3名を選抜し、「Golden Eagle Scholarship Student」として奨学金を給付する仕組みです。選抜は試験結果および出願書類による総合評価で行われ、選抜結果は合格通知に同封して本人にのみ通知されます。給付額は1〜3学年が年額1,340,000円、4〜5学年が年額1,064,200円で、最長5年間にわたり継続して給付を受けられる制度設計です。1・2学年は東京都内私立高校の平均授業料相当額(484,000円)と国際高専の授業料との差額を、3学年は留学費用があるため1・2学年と同額を、4・5学年は国立大学標準額(535,800円)と国際高専の授業料との差額を、それぞれ給付する考え方になっています。2学年以降も継続を受けるには、前年度の成績優秀者であることや学内外の活動に積極的に参加していることなどの基準が設けられており(4・5学年はGPA2.50以上が目安のひとつ)、入学後も学業や活動に前向きに取り組む姿勢が求められます。奨学金は授業料の一部として扱われるため、対象になれば私立高専としての学費負担を大きく抑えられる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
国際高専は国立高専と何が違いますか?
国際高専は、国立高等専門学校機構が運営する国立高専とは異なる私立高専で、運営母体は金沢工業大学と同じ学校法人金沢工業大学です。学科構成が国際理工学科の1学科のみである点、1・2年生の全寮制と英語イマージョン教育、3年生でのニュージーランド留学は国際高専に特有の制度です。加えて入試区分が4種類ある点、学力試験を課さない区分が多い点、学費が国立高専より高めである点など、多くの部分が国立高専と異なるため、国立高専向けの情報をそのまま流用しないよう注意してください。
学科は選べますか?入学後に変更できますか?
国際高専の募集学科は国際理工学科の1つだけのため、出願時に学科を選ぶ必要はありません。学科内でIT・データサイエンス、ロボティクス、IoTなど幅広い専門分野を横断的に学べるカリキュラムになっており、学びながら自分の適性や興味のある分野を見極めていく設計です。国立高専のように機械・電気電子・情報など複数学科から出願前に1つを選ぶ必要がない分、学科選びで迷う負担は小さいといえます。
英語が苦手でも入学できますか?
一般入試の学力評価試験(英語)では中学校で学ぶ範囲の英語力が問われますが、極めて高度な英語力が出願段階で必須というわけではありません。入学後は1・2年生の白山麓キャンパスで英語イマージョン教育が始まり、外国人教員のサポートを受けながら段階的に英語力を伸ばしていく前提の教育プログラムになっています。ただし入学後は数学や理科など多くの授業が英語で行われるため、入試前から基礎的な英語力を高めておくと、入学後の学びにスムーズに入っていきやすくなります。
全寮制の寮費・食費はどのくらいかかりますか?
1・2学年の寮費は年額546,000円、食費は年額630,000円が公式サイトに掲載されています。授業料(年額1,824,000円)と合わせると、1・2学年は寮費・食費込みで年間300万円前後の費用がかかる計算になり、国際高専のFAQページでもこの金額が目安として案内されています。正確な金額は年度によって変わる可能性があるため、最新の学生募集要項でご確認ください。
面接はすべて英語で行われますか?
入試区分によって異なります。グローバル入試の面接は英語のみで行われますが、自己推薦入試・一般入試・自己推薦特別入試の面接は日本語・英語の両方の言語が使われます。全区分に共通して、志望動機や学生生活(修学・寮生活・留学等)についての対話が中心です。
一般入試の学力評価試験は何教科ですか?理科・社会はありませんか?
一般入試の学力評価試験は数学(40分)・英語(40分)の2教科のみで、理科・社会・国語は課されません。試験後には面接(1人15分)も実施され、学力評価試験・面接・出願書類の総合評価で合否が決まります。
偏差値はどこで確認できますか?学校の公式な合格基準ですか?
国際高専の公式サイトでは、学習塾協議会いしかわが発行する模試データを引用する形で、合格ラインの偏差値帯を56〜59と紹介しています。これは学校が独自に設定した公式な合格基準ではなく、あくまで民間の模試結果に基づく参考値である点に注意してください。参照する模試によって数値には幅があります。
国際高専を卒業した後、大学に編入することはできますか?
公式サイトが公表している近年の進路実績によると、国際理工学科の卒業生の一部は金沢工業大学をはじめ、国内外の大学へ進学(編入学を含む)しています。年度によって卒業者数や進学先の大学は変動するため、最新の実績は学校公式サイトの進路実績ページで確認するのがおすすめです。国際高専に入学後、将来的に他大学への編入学を目指す場合は、高専在学中の早い段階から学習計画を立てておくことが有利に働きます。スプリング・オンライン家庭教師の無料相談では、こうした入学後を見据えた長期的な学習相談も受け付けています。
まとめ|国際高専の入試対策は私立高専ならではの制度理解から
国際高専の入試対策は、まず「国立高専とは異なる私立高専である」という前提を正しく理解することから始まります。全寮制・英語イマージョン教育・海外留学という制度は魅力である一方、家庭にとっては生活面・費用面での準備も必要になる進学先です。最後に、本記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 国際高専(国際高等専門学校)は、金沢工業大学と同じ学校法人が運営する私立高専で、募集学科は国際理工学科の1つのみ
- 1・2年生は白山麓キャンパスでの全寮制生活と英語イマージョン教育、3年生はニュージーランドへの1年間留学、4・5年生は金沢キャンパスでの専門教育という5年間の流れがある
- 入試区分は「グローバル入試」「自己推薦入試」「一般入試」「自己推薦特別入試」の4種類で、学力試験(数学・英語)が課されるのは一般入試のみ
- 出願はすべてインターネット出願、検定料はいずれの区分も15,000円
- 偏差値は学校自身が民間模試データを紹介する形で56〜59程度と示しているが、公式な合格基準ではない
- 学費は国立高専より高めで、1・2学年は授業料に寮費・食費が加わる。一般入試合格者向けのICTリーダーシップアワード奨学生制度も用意されている
- 2026年度入試は全区分合計で志願者32名・合格者29名(募集定員35名)と、区分ごとの倍率はそれほど高くないが、志望理由書・自己推薦書や面接の質が合否を左右する
国立高専向けの情報だけを頼りに国際高専を受験しようとすると、入試区分の数や学力試験の科目数、学費体系など、随所でイメージのズレが生じかねません。この記事で紹介した公式情報をもとに、自分やお子さまに合った入試区分を早めに絞り込み、志望理由書・自己推薦書や面接の準備、学力評価試験の対策に計画的に取り組んでいくことが合格への近道です。全寮制生活や海外留学という大きな環境の変化を伴う進学先だからこそ、出願前に学校説明会やキャンパス見学、オンライン個別相談を活用し、実際の校風や生活環境を確認しておくことも忘れないようにしましょう。独学での情報収集や対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。入学後、国際高専での学びを土台に他大学への編入学を目指すケースも見られるため、そうした長期的な進路も見据えて早めに動き出すことをおすすめします。国際高専のコース詳細や、将来の大学編入も含めた学習計画にご興味がある方は、大学編入対策コースの内容もご確認ください。
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