私立文系大学生だった私が医学部学士編入を志した理由

医学部学士編入2024.07.04

私立文系大学生だった私が医学部学士編入を志した理由

1. はじめに

ご覧いただきありがとうございます。

学士編入ってどんな制度?試験科目って...?ネットで検索してもほとんど情報がないし、大学受験ではあるあるの赤本もない…じゃあ、どうやって対策をすればいいの?
このページに辿りついた方は、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
私自身、編入を考え始めたときは暗中模索な状態で、ほんとにほんとに不安でした…

この記事は医学部学士編入試験について、これまでの実体験などをもとに書き進めていく予定です。
少しでも読者様のご参考になれば、嬉しく思います。

2. 簡単な自己紹介と医学部を目指した理由

私は文系の大学でゆるゆると大学生活を謳歌した後、医学部に学士編入しました。

この記事を読まれている方の中には社会人の方もたくさんいらっしゃると思いますが、もちろん社会人から編入した仲間もたくさんいます。(むしろ社会人の方のほうが多く、学生は少数です)そのあたりの情報も随時含めて書きたいと思っているので、どうぞこのまま読み進めてくださいね。

TOEICは700点台前半、TOEFLは持っていません。(受験料が高すぎる!!のと、純ジャパがSpeaking とWritingである程度戦える点数を取得するには、膨大な学習時間がかかると判断して、TOEFLの学習は諦めました)

英語の関連事項については、また後のページで詳述します。

私が医療に興味を持つようになったのは、課外活動での経験からです。もともと医療とは無縁の生活でしたが、自分の将来を考える中で、“医療現場での課題を知り、それを何とかしたい!!”と思うようになりました。周りの友達は就職するメンバーがほとんどだったので、当初は私も企業分析をしていました。しかし、病院にアクセスできる文系職には限りがあることを知り、治療にも携わりながら、課題解決に取り組みたいという思いが芽生えるようになりました。そうしてぐるぐると思考を巡らす日々が続いていましたが、一念発起でチャレンジすることにしました。(もちろんその時は、文系から医学部なんて無謀な戦いだ…と恐怖しかありませんでした。)

ネット記事ということもあり、詳しい自己紹介は書けないので、もっと詳細に話を聞いてみたいという方は、ぜひ一度スプリングのサービスにてご相談ください!!

ここからは学士編入試験についてそれぞれの項目に分けて書いていきます。

3. 一般入試or学士編入試験

一般入試と学士編入、どちらにしようか悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。もしくは現在も悩んでおられるかもしれませんね。

ここからは一般入試と編入試験の特徴を比較していきたいと思います。(私は最終的に学士編入を選択した身なので、学士編入重視の回答になってしまうこと、何卒ご了承ください)

まず、学士編入の大きなメリットは

①複数校受験ができる

②試験科目が少ない

③面接重視      であるということです。それぞれ詳しく解説していきます。

①一般入試の場合は、最大でも前・後期の2回しか受験できません。また、共通テストにおいて、かなりの高得点を求められます。どこかでミスしてしまうとその時点で、また来年という結果が待ち受けています。一方、編入は日程が重複しなければ、十数校の受験が可能です。試験当日に出題された問題が不得手な範囲で不合格となったとしても、次の大学の受験では高得点を取れて合格する可能性が残されているということです。また、一人の合格者が複数校合格する場合もあり、追加合格も時にあります。

②一般入試の場合は、共通テストも含めると7教科ほど学習する必要があり、受験勉強と学業・仕事の両立を考えると時間や体力面でかなり厳しいものがあります。一方で編入は2科目型の場合、生命科学と英語のみなので、かなりハードルが下がるように思いませんか?一般入試で鍵と言われている数学も、編入では課されないことが多いです。特に文系の方の場合、高校時代に数Ⅲを学習していないと思うので、数学がないのは気持ち的にも楽ですよね。

③一般入試の面接だと、少し年齢を重ねていると圧迫面接が・・・なんて巷でよく聞く話ではありますが、編入試験は面接重視だと言われています。(もちろん一次試験を突破できる学力がある前提ですが)きちんとした志望理由書の提出を求める大学も多いうえに、それに沿って面接が行われます。前の大学での経験や社会人経験を活かしたエピソードを強みにして、面接でアピールできるのは編入の魅力です。

一方、編入のデメリットはブラックボックス要素が強いということです。ネットで「医学部学士編入」と調べても予備校の一つであるKALSのホームページや合格体験記、学習法を書いた有料noteが上段に来るぐらいでしょうか、、、本当にどれだけ探しても情報が見つかりません。過去問も大学が公表しているところはほぼ皆無に等しく、フリマサイトで売られているのを見かけるぐらいです。また、入試得点の開示請求もできないので、どんな採点がなされているのか、面接が何点だったのか、知る由もありません。また、一般入試では教科書範囲の出題からですが、編入では出題範囲が幅広く、同じ大学でも前年度と傾向ががらりと変わることはよくある話であり、編入に特化した参考書等がない中で、試験への対策が大変取りづらい試験になります。

4. 受験時の年齢

よくニュースにも取り上げられる医学部受験での年齢問題…

学士編入ではどうなのでしょうか。

私の体感では、メインの受験者層は20代後半~30代前半の方だと思います。数年の社会人経験の後、何らかのきっかけで医師として活躍したいと思うようになったという話はよく聞きます。仕事と両立しながら受験勉強される方が多いですが、退職されて勉強に専念される方もいます。“退職”は本当に勇気のいることだと思います。なんせ後ろ盾のない状況に陥るのです。そこまでの覚悟を持って受験勉強に取り組む姿勢、本当に尊敬しかありません。

学生(学部生・院生)は全体の中では少ないですが、一定数います。若さが不利に働くことはないですし、大学受験時からあまり時間が経過していないため、知識のストックがある状態から受験勉強を始められる場合が多いです。

その一方で、40代、50代、それ以上の方でも少数にはなりますが、合格者はいらっしゃいます。「そういう合格者は東大や海外の有名大学出身の超ハイスペックな人じゃないの?」とツッコミを入れたくなりますが、必ずしもそうではありません。もちろん険しい道のりではあることは確かです。しかし、正しく受験校選択を行い、十分な学力を持って将来の明確な医師像を伝えられれば、合格の可能性は0ではないです。また、学士編入試験の趣旨として、「これまでの経験を活かした多様な人材を求める」という文言があるように、長年の経験が高評価される場合もあり、むしろ年齢を重ねたことで得られた経験を強くアピールできる場合もあると私は考えています。

5. 周りの人に受験のことを伝えるかどうか

さて、いざ受験しよう!と決めたとして、周りの方々から理解を得られるかどうかでその後の勉強のしやすさは随分変わってくるように思います。純粋に応援してくださる方に囲まれているのなら、それはとても恵まれていることなので、感謝の気持ちを忘れずにどうぞ、勉強に邁進してください。この段落は読み飛ばしていただいて大丈夫です。

問題となってくるのは、周りに反対される、もしくは納得してもらえない場合です。特に受験者のメイン層である20代後半から30代前半の方々に焦点を当てると、ちょうど仕事にも慣れ、家庭を持つなどライフプランを考え始める方も多いかと思います。そんな時期に、再び受験勉強をして、合格したら5年間大学にまた通う…なんていう話を聞いたら、「これから将来どうしていくの?医学部なんて本当に合格できるの?」と一度は反対したくなる気持ちも分からなくもないですよね。せめて、家族、一部の職場の方、仲の良い友人ぐらいには、理路整然となぜ編入をしたいのか伝えましょう。私の知り合いだとパワポでプレゼンして説得した方もいました。周りに理解してもらっている方が滞りなく学習を進められると思います。

特に、職場には本当に言いづらいことだとは思いますが、平日に試験日が設定され、有休を消化して受験に行く…なんてことも今後起こりうるので、周りに迷惑をかけないよう、一部の上司には余裕を持って早めにお伝えしておくのが望ましいと思います。

また、私は学生での受験だったので、家族とゼミの教授、そして数人の仲の良い友人にだけ受験のことを伝えていました。それ以外の友達には、就活が大変、公務員試験の勉強をしているなどと忙しいアピールをして、受験のことは隠して過ごしていましたが、ゼミ(研究室)の教授には、後々推薦書をお願いする必要があったので、かなり早い段階で受験のこと、推薦書のこと、受験スケジュールのことはお話していました。

6. 受験に関する総費用

編入試験は膨大なお金がかかります。どのぐらいお金を費やせるのか、あらかじめ計算しておいて損はありません。

まず、勉強費用についてです。これはかなり個人差がありますが、独学で学習される場合は、教材費のみなので、最大でも数万円程度でしょうか。予備校やオンライン家庭教師を利用するなど外部の学習教材を用いる場合は、利用状況にもよりますが、もっと高額になります。それに加えて、英語の外部スコアを取ろうと思うと、さらに追加でお金がかかります。スコアを伸ばすために複数回受験される方が多いので、そこも考慮してください。

次に、受験費用です。現在、1大学あたり受験料は一律3万円です。編入のメリットでもある“複数校受験する”ことを考えると、3万円×受験校数となります。3~10校ぐらいを受ける方が多いので、仮に10校受けたとするとそれだけで30万円の出費となります。また、家から近い大学であれば当日、自宅から向かうことが可能ですが(例えば、東京医科歯科とか・・・御茶ノ水からアクセス良すぎですね)そういうケースは数少ないので、多くの方は交通費+前泊費用がかさむことになります。さらに1次試験に合格すると、2次試験で再度訪れる必要があるので、交通費+前泊費用が再度必要です。

また、晴れて合格した際には、入学金、(下宿される場合)引っ越し代金、入学に必要な諸経費などとにかくお金が必要です。

ボーナスを全て受験費用に充てた、貯金を切り崩した、などの話を同期から聞いたことがあります。

学生の場合は、すべて自分で賄うことは至難の業だとは思うので、親御さんにお願いまたは前借りするか、教育ローンの利用なども必要になります。

いかがだったでしょうか。

次回の記事では、「受験に向けて不安だったこと、悩み」や「私が実際におこなっていた、気分転換の方法」について記載します。

興味がある方は、次の記事もご覧ください!

次の記事はこちら医学部学士編入に必要なもの必要でないもの

おわりに

スプリング・オンライン家庭教師には、受験生を合格に導いた講師が多数在籍しています。受験生一人ひとりに合った最適な講師の指導で最短の合格を導きます。

医学部学士編入は人生を変える最後の機会です。

医学部学士編入の合格を目指すなら、ぜひ一度無料相談ください!

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