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千葉大学大学院 融合理工学府の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

千葉大学大学院 融合理工学府の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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千葉大学大学院 融合理工学府は、旧来の理学研究科と工学研究科の枠組みを再編し、理学と工学の垣根を越えた教育研究組織として構成された千葉大学の大学院で、公式サイトでは数学情報科学・地球環境科学・先進理化学・創成工学・基幹工学の5専攻のもとに理学系・工学系あわせて十数コースが設置されていると説明されています。他大学の学部や別の大学院から千葉大学大学院を新たに受験する、いわゆる外部院試では、志望するコースによって出願資格・試験科目・配点・学力検査免除の可否までが大きく異なる点が最初のハードルになります。本記事では、千葉大学融合理工学府の公式サイトと学生募集要項(博士前期課程一般選抜、2026年10月入学・2027年4月入学分)に掲載されている情報のみを根拠として、募集人員、出願資格、試験科目、研究計画に関する資料の扱い、日程、倍率、過去問の公開状況までを整理します。年度によって数値や日程は変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の公式学生募集要項でご確認ください。

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目次

千葉大学大学院 融合理工学府・5専攻16コースの概要と外部院試

融合理工学府の公式サイトでは「5つの専攻と16のコース」で構成されると説明されていますが、募集要項ベースで確認すると、先進理化学専攻には独立日程で募集される量子生命科学コースも含まれており、年度や数え方によってコース数の表記に幅が生じます。理学系コースと工学系コースが同じ学府に併存する点が全国的に見ても特徴的で、外部院試の受験者はまず自分の志望テーマがどの専攻・コースに属するのかを正確に特定する作業から始める必要があります。専攻・コースの構成は次のとおりです。

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専攻コース系統
数学情報科学専攻数学・情報数理学理学系
数学情報科学専攻情報科学工学系
地球環境科学専攻地球科学理学系
地球環境科学専攻リモートセンシング工学系
地球環境科学専攻都市環境システム工学系
先進理化学専攻物理学理学系
先進理化学専攻物質科学工学系
先進理化学専攻化学理学系
先進理化学専攻共生応用化学工学系
先進理化学専攻生物学理学系
先進理化学専攻量子生命科学(独立日程)理工共通
創成工学専攻建築学工学系
創成工学専攻イメージング科学工学系
創成工学専攻デザイン工学系
基幹工学専攻機械工学工学系
基幹工学専攻医工学工学系
基幹工学専攻電気電子工学工学系

融合理工学府の出願資格には、千葉大学出身者と外部受験者とを区別する規定は設けられていません。内部進学者・外部受験者を区別する専用の入試区分は存在せず、いずれも同じ「一般選抜」の枠組みの中で、出願資格を満たしていれば応募できる仕組みです。そのぶん、専門科目の出題範囲や口頭試問で問われる内容は、千葉大学の学部生が学ぶカリキュラムを前提に設計されているため、外部受験者は募集要項に記載された出題範囲や指定教科書をもとに、独自にギャップを埋める学習計画を立てる必要があります。

学府概要ページでは、育成する人材像として「専門性と自立性」「倫理観と社会貢献」「多様性理解」「学際的視野」「協調性と統合能力」という5つの教育目標が掲げられており、自然科学における真理探究と工学的な問題解決能力の両方を備えた高度専門人材、あるいは先導的・指導的研究者の養成を目的としています。アドミッションポリシーはコースごとに個別に定められており、たとえば数学・情報数理学コースは「数理的な情報科学に興味があり論理的思考に基づいた推論能力を伸ばす」人材、生物学コースは「様々な生命現象に対する興味を持ち生命科学の高度な研究に能動的に取り組む」人材というように、求める学生像の記述が明確に分かれています。志望理由書や口頭試問の回答は、この専攻・コース単位のアドミッションポリシーと接続させて組み立てることが基本になります。

外部院試の受験者にとって重要な運用ルールが2点あります。1つ目は、出願に際してあらかじめ志望する指導教員に教育研究内容等について必ず問い合わせ、出願の了承を得たうえで、願書に教員氏名及び出願の了承を得た日付を記入するという手続きです。千葉大学出身者だけでなく外部受験者にも等しく課されるルールですが、学内の人脈がない外部受験者ほど早期の教員コンタクトが重要になります。2つ目は、融合理工学府では複数コースまたは複数の入試種別への併願ができないという制約です。第2志望・第3志望まで認めるコースもありますが、これは同一入試内での志望順位であり、コースをまたいだ併願とは異なります。志望コースを一つに絞り込んだうえで出願準備を進める必要があります。

学府概要ページに掲げられた5つの教育目標は、それぞれ次のような内容です。専門性と自立性は理工系高度専門職業人として主体的に行動できる力、倫理観と社会貢献は高い倫理観をもって地球規模の視点から貢献できる力、多様性理解は文化・歴史・価値観・社会・環境の多様性を理解したうえで課題解決に取り組む力、学際的視野は体系的な知識と継続的な学習能力によってイノベーション創出に貢献する力、協調性と統合能力は関連分野の知識を統合し先導的に協働できる力です。口頭試問や面接での回答は、この5項目のどれかと接続させて説明できると、単なる専門知識のアピールにとどまらない評価につながりやすくなります。志望コースの教育ページやシラバスを確認し、自分の卒業研究や興味関心がどの教育目標に近いのかを整理しておくと、志望理由の言語化がスムーズになります。

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実施研究科・募集人員・出願資格

2026年10月入学及び2027年4月入学の博士前期課程一般選抜(量子生命科学コースを除く16コース)の募集人員は、専攻単位の目安として次のように示されています。募集要項には「各コースの募集人員は目安です」との注記があり、実際の合格者数はコースの受験状況によって変動します。

専攻募集人員(目安)内訳の目安(主なコース)
数学情報科学専攻74名数学・情報数理学24名、情報科学50名
地球環境科学専攻81名地球科学21名、リモートセンシング15名、都市環境システム45名
先進理化学専攻207名物理学24名、物質科学50名、化学32名、共生応用化学74名、生物学27名
創成工学専攻117名建築学50名、イメージング科学15名、デザイン52名
基幹工学専攻150名機械工学62名、医工学31名、電気電子工学57名

出願資格は、大学(学校教育法第83条第1項に定める大学)を卒業した者及び卒業見込みの者を基本としつつ、学位授与機構による学士の学位授与者、外国において16年の学校教育課程を修了した者、指定された専修学校の専門課程修了者、大学に3年以上在学し優れた成績で所定の単位を修得したと認められた者など、募集要項上は11の区分にわたって細かく定義されています。外部院試の受験者の中でも、高等専門学校・短期大学・専門学校の出身者や、外国の大学を卒業した者は、自分がどの区分に該当するかが分かりにくいケースが少なくありません。要点を整理すると次のとおりです。

  • 日本の4年制大学の卒業者、または入学までに卒業見込みの者(申請不要で通常の出願が可能)
  • 学校教育法第104条第7項により学士の学位を授与された者、または授与見込みの者
  • 外国において学校教育における16年の課程を修了した者、または修了見込みの者(通信教育・指定教育施設での修了を含む)
  • 文部科学大臣が指定する専修学校の専門課程(修業年限4年以上等)を修了した者
  • 大学に3年以上在学し、本学府が優れた成績で所定の単位を修得したと認めた者、または外国で15年の課程を修了し同様に認められた者
  • 個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、22歳に達した者(または入学までに22歳に達する者)

このうち、大学3年次修了での早期出願や個別の入学資格審査に該当する場合は、出願期間より前の指定された期間に出願資格の認定審査を申請する必要があり、審査結果の通知を受けてから通常の出願手続きに進む流れになります。2026年10月入学・2027年4月入学の一般選抜では、この出願資格認定の申請期間が2026年5月12日(火)から5月14日(木)までと、実際の出願受付期間(6月16日〜18日)よりも1か月以上前に設定されているため、該当する可能性がある受験者は早めに志望コースの担当係へ相談することが欠かせません。

語学スコアについては、博士前期課程の一般選抜を含む複数の入試区分で、出願時にTOEFL-iBTまたはTOEIC L&Rのスコア提出が求められます。外国語(英語)科目は、原則として筆記試験を行わずTOEFL・TOEICのいずれかのスコアシートを基に得点化する運用ですが、理学系の一部コースはこの原則から除外されている点に注意が必要です。運用の違いを整理すると次のようになります。

コース英語の扱い
数学・情報数理学学力検査(英語)の受験、TOEFL・TOEICスコアの提出、両方の受験のいずれかを出願時に選択する3択制
地球科学学力検査当日にTOEFL-ITPを実施(外部スコアの事前提出は不要)
物理学・化学・生物学提出されたTOEFL・TOEIC L&Rのスコアを得点として採用
リモートセンシング・イメージング科学8月の口頭試問による学力検査当日にスコアシートを提出
上記以外の工学系コース筆記試験を行わず、出願時提出のTOEFL・TOEICスコアに置き換え

スコアの有効期間は、2026年10月入学・2027年4月入学の一般選抜では2024年6月から2026年5月末までに受験したものとされており、TOEFL-iBTはTest Dateスコアのみが有効でMy Bestスコアは利用できません。私費外国人留学生選抜(5コース)では有効期間が2024年10月から2026年9月末までと別に設定されているなど、入試区分ごとにスコアの有効期間が異なるため、出願する年度・区分の募集要項で必ず確認する必要があります。検定料は入試種別にかかわらず一律30,000円で、国費外国人留学生やダブル・ディグリー・プログラムの外国人留学生は原則として支払いが不要です。

スコアの提出方法も、テストの種類によって手順が異なります。TOEIC L&Rはデジタル公式認定証をTOEIC公式サイトからダウンロードし、A4サイズで印刷したものを1枚提出する方式です。TOEFL-iBTは、郵送された「Test Taker Score Report」の原本とコピーを提出する方法と、My TOEFL Homeから千葉大学(直送コード9154)へ直接スコアレポートを送信する方法の2通りがあり、My TOEFL Homeから直送する場合は、印刷したスコアレポートに直送手続きをした日付を記入して同封する手続きもあわせて必要です。直接持参して出願する場合はその場でスコア原本が返却され、郵送で出願した場合は受験票の返送時にスコア原本が同封される仕組みになっています。TOEICスコアの目安や提出方法をより詳しく知りたい場合は、大学院入試のTOEICスコアは何点必要?研究科別の目安・提出方法・短期で伸ばす戦略もあわせてご覧ください。

出願資格の認定審査(該当者のみ)の実務

大学に3年以上在学して優れた成績を修めた者、外国で15年の課程を修了した者、個別の入学資格審査により22歳以上で同等の学力を認められた者の3パターンで出願する場合は、通常の出願受付より前に設けられた出願資格認定審査の申請が必要です。提出書類は成績証明書、修了(卒業)証明書、推薦書、出身大学の履修規程、履歴書などが中心で、個別審査による者はこれに加えて学術論文など審査の参考になる資料の提出も求められます。2026年10月入学・2027年4月入学分では、提出期間は2026年5月12日(火)から5月14日(木)までの17時必着とされており、簡易書留郵便(海外からはEMS)で送付する場合も同日必着です。審査結果は本人宛に通知され、出願資格を有すると認められれば、通常の出願受付期間に進んで出願する流れになります。

出願資格(9)・(10)による志願者が学力検査に合格した場合は、最終判定のために追加書類の提出が必要です。出願資格(9)は大学までに修得したすべての科目・単位を記載した成績証明書、出願資格(10)は修了証明書及び成績証明書を、2026年10月入学の場合は2026年9月2日(水)までに、2027年4月入学の場合は2027年2月9日(火)までに提出し、最終判定の結果はそれぞれ2026年9月8日(火)14時、2027年2月26日(金)14時に発表される予定です。合格発表と最終判定の発表日が異なる点は見落としやすいため、該当する受験者はスケジュールを二重に管理しておく必要があります。

身体等に障害があり、受験上または修学上の特別な配慮を必要とする場合は、出願に先立って事前相談の申請を行う制度も用意されています。事前相談申請書と医師の診断書を、出願資格認定の申請期限と同じ2026年5月14日(木)17時までに志望コースの担当係へ提出し、必要な措置について本学関係者による検討を受ける流れです。検討の過程で本人や保護者、出身大学の関係者へ照会が行われる場合もあるため、配慮を希望する場合は志望が固まった時点でできるだけ早く相談を始めることをおすすめします。

出願受付の会場・時間、問い合わせ窓口

2026年10月入学・2027年4月入学の一般選抜における出願書類の受付は、受付期間中(2026年6月16日〜18日)の9時から17時まで、工学系総合研究棟2階で行われます。直接持参が原則で、やむを得ない場合のみレターパックプラスまたは簡易書留速達での郵送が認められ、日本国外からはEMSでの送付となります。問い合わせ先は理学系コースと工学系コースで窓口が分かれており、募集要項の目次ページに掲載されている「理学系問合せ先」または「工学系問合せ先」のうち、志望コースが属する系統の窓口へ連絡する仕組みです。出願書類に不備があると受理されない場合があるため、日本国外から出願する場合は特に、あらかじめ志望コースの担当係へ連絡しておくことが推奨されています。

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試験科目(専門・英語・研究計画書・口述)

融合理工学府の選抜方法はコースごとに大きく異なり、大別すると「学力検査(専門科目・外国語)と口頭試問を全員に課すコース」と、「口頭試問(面接)の結果と成績証明書等により学力検査の一部または全部を免除できるコース」に分かれます。志望コースが課すすべての科目を受験しなかった場合は失格になるため、自分のコースの選抜方法を募集要項の該当欄で正確に把握することが対策の出発点です。

理学系5コースの試験科目と配点

理学系(数学・情報数理学、地球科学、物理学、化学、生物学)は、成績証明書、学力検査(英語及び専門科目)、口頭試問を組み合わせて評価する方式が基本です。地球科学コースと生物学コースには、第1志望として出願し指導教員へ事前相談したうえで面接を受験し、その結果により学力検査・口頭試問が免除される制度があります。

コース専門科目の主な出題範囲配点(外国語/専門/口頭等/合計)
数学・情報数理学必修基礎A0(全分野共通の常識問題)、選択基礎A(線形代数学・微積分学・位相空間論・統計学・情報数理学)、選択専門B(各専門分野)100/500/200/800点
地球科学地球内部科学(地球科学入門A・岩石鉱物学概論I・地球ダイナミクス概論)、地球表層科学(地球科学入門B・層序学概論・地表動態学概論)から出題200/200/100/500点
物理学力学、電磁気学、量子力学、統計物理学を中心に出題200/600/200/1,000点
化学物理化学、無機・分析化学、有機化学、生命化学の各分野300/700/100/1,100点
生物学分子生物学、細胞生物学、発生生物学、分子生理学、生態学、系統学(「細胞の分子生物学」「キャンベル生物学」を主な参照教科書として明記)200/400/100/700点

数学・情報数理学コースの口頭試問は、学力検査(英語及び専門科目)の第一次選抜合格者のみが対象になる二段階方式です。物理学コース・化学コースも同様に、学力検査の合格者だけが口頭試問に進める方式が採られており、第一次合格者は千葉大学理学部1号館の掲示板で発表されます。これに対して地球科学コースと生物学コースは、学力検査(英語及び専門科目)の受験者全員が口頭試問の対象になり、第一次選抜という区切りはありません。専門科目の出題範囲が講義名まで具体的に指定されている地球科学コースは、シラバスを起点に対策範囲を特定しやすいコースといえます。

理学系コースの学力検査は、7月18日(土)と8月6日(木)・7日(金)の日程に分かれ、コースごとに試験時間帯も異なります。

コース試験時間の目安
数学・情報数理学英語10:00〜11:00、専門科目12:00〜16:00、口頭試問13:00〜(8月7日)
地球科学面接(免除審査)10:00〜(7月18日)、英語10:00〜12:30、専門科目13:30〜15:30、口頭試問13:00〜
物理学専門科目(1)10:00〜12:00、専門科目(2)13:30〜15:30、口頭試問13:00〜(8月7日)
化学専門科目10:00〜13:00、口頭試問13:00〜(8月7日)
生物学面接(免除審査)10:00〜(7月18日)、専門科目10:00〜12:00、口頭試問13:00〜

化学コースは専門科目の試験時間が3時間と理学系の中でも長く、複数分野の論述に対応できる時間配分の練習が必要になります。数学・情報数理学コースは専門科目が4時間にわたる長丁場で、必修基礎・選択基礎・選択専門の3層構成を時間内に解ききる実戦的な演習が欠かせません。

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工学系11コースの試験科目と配点

工学系コースは、外国語(英語)について筆記試験を行わずTOEFL・TOEICスコアの提出に置き換える運用が共通しています。一方で専門科目の出題形式と口頭試問の位置づけはコースごとに個性が強く、全員必須の口頭試問と、免除希望者のみが対象の口頭試問の2パターンに分かれる点を押さえておく必要があります。

コース専門科目・口頭試問の特徴配点(外国語/専門/その他/合計)
情報科学専門科目は情報数学・応用数学、計算機・論理設計、プログラミング・アルゴリズムから出題。口頭試問は全員対象100/300/口頭100/500点
リモートセンシング専門科目の筆記試験はなく、口頭試問形式の学力検査のみ。卒業研究概要と大学院研究計画の資料(A4×2ページ、10部)を用意し発表口頭による評価200/合計300点
都市環境システム専門科目は「都市空間計画」「都市基盤工学」の2問必答。口頭試問は学力検査免除希望者のみ100/100/口頭(可否)/合計200点
物質科学物質科学I(数学・物理・化学から各1題必答)と物質科学II(物理または化学から1題選択)。口頭試問は全員対象100/450/口頭100/合計650点
共生応用化学無機化学・物理化学・有機化学から各1題、計3題すべて解答。口頭試問は免除希望者のみ100/400/口頭(可否)/合計500点
建築学建築史都市計画、建築計画建築設計、建築環境建築設備、構造力学構造解析、構造設計材料構法の5科目から2科目選択(1科目は指導教員指定科目を含む)。口頭試問は免除希望者のみ100/300/口頭(可否)/合計400点
イメージング科学専門科目の筆記試験はなく、スライドやビデオを用いた研究発表と質疑応答による口頭試問のみ口頭による評価200/合計300点
デザイン指定科目1つと選択科目2つ、計8科目からデザインの展開力を問う出題。口頭試問は全員対象(研究報告書5部持参)100/300/口頭(可否)/合計400点
機械工学機械力学(制御工学含む)、材料力学、熱力学、流体力学の4科目すべて必答。口頭試問は免除希望者のみ(志望理由書の提出が必要)100/400/口頭(可否)/合計500点
医工学微分積分、線形代数、工業数学、力学、電磁気学、回路理論を中心に出題。口頭試問は免除希望者のみ、別途面接も実施100/300/口頭+面接100/合計500点
電気電子工学数学(行列・微積分・フーリエ級数等)、電磁気学、回路理論を中心に出題。口頭試問は免除希望者のみ100/500/口頭(可否)/合計600点

情報科学コースの専門科目は、情報数学・応用数学、計算機・論理設計、プログラミング・アルゴリズムの3分野から出題される設計で、情報数学・応用数学は離散数学・確率統計・代数構造・フーリエ解析、計算機・論理設計はブール代数・組合せ論理回路・順序回路・計算機構成・ネットワーク、プログラミング・アルゴリズムはアルゴリズム設計・データ構造をそれぞれ含みます。情報科学コースの口頭試問は受験しないと失格になる全員必須の科目と位置づけられており、希望教育研究領域の志望理由・卒業研究内容・大学院での研究計画・修了後の予定について質疑応答が行われます。

学力検査免除制度は、多くの工学系コースと地球科学・生物学コースに共通する仕組みです。第1志望として出願し指導教員に必ず事前相談したうえで、入学願書・受験票の所定欄で「面接受験を希望する」を選択すると、口頭試問(面接)の結果と成績証明書等により学力検査そのものが免除される場合があります。事前に第1志望の教員へ連絡を取っていない場合は口頭試問を受験できないコースもあるため、免除を希望する場合ほど早期の教員コンタクトが重要になります。機械工学コースは他のコースと異なり、免除希望者は出願時に所定の志望理由書(様式F)を追加で提出する必要がある点も押さえておきましょう。医工学コースは口頭試問に加えて別途面接が課される点が特徴で、募集要項には面接の内容として「卒業研究の概要及び大学院での研究計画に関すること及びそれらに関する基礎知識等について試問します」と明記されています。志望理由や研究計画だけでなく、その前提となる専門知識そのものまで踏み込んで問われるため、医工学コースを志望する場合は、口頭試問対策と並行して専門科目の基礎知識を面接でも説明できる水準まで固めておく必要があります。

学力検査当日に持参できる用具

学力検査で使用できる筆記用具や電卓の種類は、理学系・工学系で共通ルールそのものが異なるうえ、コースごとの追加ルールも定められています。関数電卓やプログラム機能付き電卓は、多くのコースで使用が認められていません。主な持ち物ルールは次のとおりです。

コース使用できる主な用具
理学系全コース共通鉛筆、シャープペンシル、消しゴム、携帯用鉛筆削り(電動式を除く)、時計(計時機能のみ)
工学系全コース共通理学系と同じ用具に加え、黒・青・ブルーブラックのボールペンも使用可(消せるタイプは不可)
物質科学四則演算・平方根・パーセント計算に限定した電卓(関数電卓・AC電源は不可)
共生応用化学・機械工学四則演算に加え、べき乗計算・三角関数・逆三角関数・対数関数・指数関数などの初等関数計算に限定した電卓(プログラム機能・AC電源は不可)
建築学(建築環境・建築設備/構造力学・構造解析/構造設計・材料・構法選択者)共生応用化学・機械工学と同じ初等関数電卓
建築学(建築史・都市計画/建築計画・建築設計選択者)目盛り付き定規または三角スケール(30cm以内)、色鉛筆(24色程度)。テンプレート・コピック・パステルは使用不可

物質科学コースは平方根やパーセント計算までは認められるものの、共生応用化学・機械工学・建築学(構造系科目選択者)が使える三角関数や対数関数などの初等関数電卓は使用できません。同じ「電卓使用可」のコースでも、許容される計算機能の範囲がコースごとに細かく異なるため、過去問演習の段階から自分の志望コースで使える電卓を実際に使って慣れておくことをおすすめします。

学力検査・口頭試問に必要な集合時間や会場の詳細は、試験前日までに理学部1号館掲示板または工学部掲示板に掲示される運用です。検査当日は最寄り駅から会場周辺で合否電報や物品販売の勧誘を受けることがありますが、これらは大学とは一切関係のない行為とされており、不当な料金を請求されるなどのトラブルに注意するよう募集要項でも案内されています。学力検査等はいずれも千葉大学西千葉キャンパスで実施されます。

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研究計画書・研究室訪問

博士前期課程一般選抜では、他大学院の外部院試でしばしば必須とされる独立した「研究計画書」の提出は求められていません。その代わりに複数のコースで、口頭試問当日に「大学院での研究計画に関する資料」を持参する運用が定められており、実質的に研究計画書に近い準備が必要になります。募集要項に明記されている主な持参資料は次のとおりです。

コース持参が求められる資料
リモートセンシング卒業研究(または過去の研究)の概要及び大学院研究計画に関するA4用紙2ページ分(1ページにスライド4枚、計8枚分)の資料、10部
都市環境システム卒業研究の概要及び大学院での研究計画に関する資料(A4用紙1ページ)、5部
物質科学卒業研究または大学院での研究計画に関する資料(A4サイズ用紙1枚)、5部
建築学大学院での研究計画に関する資料(A4サイズ用紙1枚)、10部
デザイン現在(または過去)の研究・制作について記した研究報告書(A4サイズ縦1ページ、横書き)、5部

これに対して博士後期課程一般選抜では、研究計画書に加えて研究経過報告書、研究業績調書、修士論文要旨、履歴書、推薦書といった書類が出願書類として必須とされています。博士前期課程と博士後期課程とでは、研究計画に関する書類の位置づけが根本的に異なるため、修士からの進学ではなく博士後期課程から新規に外部受験する場合は、より厚みのある研究計画書と研究業績の整理が求められる点を理解しておく必要があります。

指導教員への事前連絡は、融合理工学府の全コースに共通する必須プロセスです。募集要項では「あらかじめ志望する指導教員に教育研究内容等について必ず問合せ、出願の了承を得たうえで、願書の当該欄に教員氏名及び教員から出願の了承を得た日付を記入してください」と明記されており、連絡を怠ると出願書類そのものが受理されないおそれがあります。共生応用化学コースの募集要項には、第2・第3志望の指導教員名を記入しておらず、かつ志望する研究室に入れなかった場合は不合格になるという踏み込んだ注意書きもあり、志望順位の記入欄を空欄や斜線処理のまま出願することのないよう求められています。数学・情報数理学コースや都市環境システムコースのように第2志望・第3志望まで認めるコースもあれば、デザインコースのように第1志望のみのコースもあるため、自分の志望コースの志望順位ルールを事前に確認しておくことが重要です。教員への連絡方法や訪問時のマナーについては、研究室訪問の完全ガイドで進め方・質問リスト・服装マナーまで解説しています。

出願書類一覧(博士前期課程一般選抜)

研究計画に関する資料と並行して準備しておきたいのが、出願書類一式です。証明書類は原則として原本での提出が必要で、コピーやファックスでは受理されません。募集要項に記載されている主な出願書類は次のとおりです。

出願書類内容・注意点
入学願書、写真票・受験票本学所定の様式(4月入学用・10月入学用で様式が異なる)、黒のボールペンで自筆・楷書記入
成績証明書、卒業(見込)証明書最終出身学校長または学部長が作成したもの。編入学者は編入前の学校の証明書もあわせて提出
学位授与証明書等出願資格(2)による志願者のみ。学位授与機構長の証明、または学位授与見込みの証明
TOEFL・TOEIC L&Rのスコアシート対象コースのみ。原本及びコピーの提出、または直送手続きが必要
検定料収納証明書出願前に30,000円を払い込み、証明書を入学願書に貼付
写真3枚出願前3か月以内撮影、上半身・正面・脱帽(縦4cm×横3cm)
返信用封筒2枚受験票等送付用(110円分切手貼付)、合格通知書送付用(切手不要)
面接・口頭試問結果通知用封筒7月18日に面接・口頭試問を受験する者のみ提出
推薦書情報科学・地球科学・リモートセンシング・都市環境システムコースで、工業高等専門学校からの推薦選抜による場合のみ
志望理由書(様式F)機械工学コースで学力検査免除を希望する者のみ
履歴書、住民票の写し外国人志願者のみ

出願後の内容変更は原則として認められておらず、住所変更のみ書面での届出により対応可能とされています。入学願書等に虚偽の記載があった場合は、入学後であっても入学許可が取り消される場合があると明記されているため、証明書の内容と願書の記載内容に食い違いがないか、提出前に必ず見直してください。

成績証明書や卒業(見込)証明書は、出身大学の窓口で発行を申請してから手元に届くまでに一定の日数がかかる場合があります。出願受付期間の直前になって証明書の発行を依頼すると、必着期限に間に合わなくなるおそれがあるため、志望コースと出願区分が固まった時点で、早めに出身大学の教務窓口へ発行手続きを確認しておくことをおすすめします。外国の大学を卒業した場合は、和文または英文の証明書に加えて学位証明書の取得にも時間がかかることがあるため、余裕をもったスケジュール管理が特に重要です。

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日程・スケジュール

2026年10月入学及び2027年4月入学の博士前期課程一般選抜(量子生命科学コースを除く16コース)の日程は、次のとおりです。募集要項配布と出願資格認定申請の期間が、実際の出願受付期間よりも早く設定されている点に注意してください。

項目理学系コース工学系コース
募集要項配布5月上旬より順次
出願資格認定申請(該当者のみ)2026年5月12日(火)〜5月14日(木)
出願受付期間2026年6月16日(火)〜6月18日(木)必着
学力検査等7月18日(土)面接等(地球科学・生物学のみ)、8月6日(木)・8月7日(金)学力検査等7月18日(土)口頭試問等、8月6日(木)学力検査等
合格発表2026年8月31日(月)14時(予定)

検定料の払込期間は2026年6月1日(月)から6月18日(木)までで、コンビニエンスストア・ペイジー・ネットバンキング・クレジットカードのいずれかによりE-支払いサービスを通じて納入します。出願書類は直接持参が原則で、やむを得ない場合のみレターパックプラスまたは簡易書留速達郵便での郵送(海外からはEMS)が認められています。オンライン出願の仕組みはなく、全入試種別で紙媒体による提出が求められる点は、他大学の大学院入試と比較する際に見落としやすいポイントです。日本国外に在住する志願者は、E-支払いサービスのうちクレジットカード決済のみが利用可能で、決済後に発行される収納証明書を印刷して入学願書に貼付する流れになります。海外在住者向けには英語版の決済サイトも用意されていますが、案内される決済手段はクレジットカードに限られるため、留学中や海外在住のまま出願する場合はカードの利用限度額を事前に確認しておくと安心です。

一般選抜以外の入試区分の主な日程は次のとおりです。

入試種別対象コース募集要項配布出願受付学力検査合格発表
一般選抜(量子生命科学コース)先進理化学専攻 量子生命科学7月上旬9月3日(木)〜9月4日(金)10月5日(月)〜10月6日(火)12月4日(金)
私費外国人留学生選抜数学・情報数理学、地球科学、物理学、化学、生物学の5コース7月上旬9月3日(木)〜9月4日(金)10月7日(水)〜10月8日(木)12月4日(金)
国費外国人留学生特別選抜(2026年10月入学第2回)全コース5月上旬5月12日(火)〜5月14日(木)6月10日(水)〜6月11日(木)8月31日(月)
早期卒業者特別選抜(2026年10月入学)デザイン3月上旬4月6日(月)〜4月7日(火)5月13日(水)6月5日(金)

ダブル・ディグリー・プログラム特別選抜は、リモートセンシング・デザイン・物質科学の3コースで実施される選抜区分で、海外の協定校と連携した学位の取得を目指す学生を対象としています。早期卒業者特別選抜はデザインコースのみで実施され、学部を3年で卒業見込みの学生が対象という、他コースにはない特別な選抜区分です。国費外国人留学生特別選抜は、外国政府等の推薦により国費で留学する学生を対象とした区分で、検定料の支払いが不要になる点が一般選抜と異なります。これらの特別選抜はいずれも対象コースや出願資格が限定されているため、該当する可能性がある場合は、一般選抜とあわせて募集要項の対象コース欄を必ず確認してください。

博士後期課程一般選抜は、年に複数回の募集回が設定されている点が博士前期課程と異なります。2026年10月入学第2回、2027年4月入学第1回・第2回のように募集時期がずれて設定されており、出願受付は5月・11月・12月、学力検査は6月・12月・2月に分かれて実施されます。TOEFL・TOEICスコアの提出は不要です。合格発表後、入学手続はWEB入学手続システムを通じて行い、2026年10月入学は9月4日15時から9月11日15時まで、2027年4月入学は2027年3月10日15時から3月17日15時までの期間内に完了させる必要があります。

博士後期課程一般選抜の出願書類は、博士前期課程よりも研究実績に関する提出物が多いのが特徴です。入学願書・受験票・写真票に加えて、修士論文要旨、研究経過報告書、研究業績調書、研究計画書、履歴書、推薦書、受験許可書の提出が求められ、修士学位を持たない者や取得見込みでない者は出願資格認定の申請も別途必要になります。博士前期課程で必須ではなかった研究計画書が博士後期課程では必須書類として明確に位置づけられている点は、修士から進学する場合であっても新規に外部受験する場合であっても共通のルールです。

入学時に必要な費用は、入学料282,000円、授業料が半期321,480円(年額642,960円)です。入学料・授業料はいずれもWEB入学手続システムを通じてクレジットカード決済(国内・海外)またはコンビニ支払い(国内のみ)で納入する仕組みで、入学手続期間内に完了しない場合は入学を辞退したものとみなされます。金額は改定される場合があるため、出願する年度の募集要項・入学手続案内で最新の金額を確認してください。

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倍率・難易度

融合理工学府は「〇倍」という形の倍率をコースごとに公式発表しているわけではありませんが、千葉大学公式サイトの「過去の入試状況(大学院)」ページでは、志願者数・合格者数・入学者数の実数が年度ごとに公表されています。令和7年度(2025年度)の博士前期課程選抜実績をもとに、志願者数を合格者数で割った概算倍率を整理すると、次のようになります。

コース志願者数合格者数概算倍率
数学・情報数理学3728約1.3倍
情報科学5049約1.0倍
地球科学1919約1.0倍
リモートセンシング1614約1.1倍
都市環境システム4242約1.0倍
物理学4330約1.4倍
物質科学6659約1.1倍
化学3737約1.0倍
共生応用化学8781約1.1倍
生物学4332約1.3倍
量子生命科学1313約1.0倍
建築学10058約1.7倍
イメージング科学1615約1.1倍
デザイン5249約1.1倍
機械工学8568約1.3倍
医工学4640約1.2倍
電気電子工学8163約1.3倍

学府全体では志願者833名に対して合格者697名で、概算倍率は約1.2倍という水準でした。建築学コースは約1.7倍、物理学コースは約1.4倍とほかのコースよりやや高めに出ている一方、地球科学・化学・都市環境システム・量子生命科学のように志願者数と合格者数がほぼ一致し、概算倍率が1.0倍前後にとどまるコースも複数あり、イメージング科学(16名志願・15名合格)も約1.1倍とほぼ同水準です。これは1年度分の実績であり、志願動向は年度によって変動するため、出願を検討する年度の最新データは大学公式サイトの入試結果ページで確認することをおすすめします。

倍率が1.0倍前後だからといって対策の負荷が軽いとは限りません。地球科学・生物学・都市環境システム・共生応用化学・建築学・機械工学・医工学・電気電子工学など多くのコースには学力検査免除制度があり、第1志望として指導教員の事前了承を得られるかどうかが実質的な最初の関門になります。研究室の受け入れ枠や教員との相性次第で、出願段階から選択肢が狭まる可能性がある点は、単純な倍率の数字だけでは見えてこない難易度要因といえます。

情報科学・地球科学・リモートセンシング・都市環境システムの4コースは、覚書に基づく工業高等専門学校からの推薦による選抜も、一般選抜の目安人数に含めて実施されています。高専からの推薦選抜枠が組み込まれているコースは、一般選抜としての実質的な倍率がやや読みにくくなる点にも注意が必要です。志望コースが高専推薦を含むかどうかは、募集要項の募集人員欄の注記で確認できます。

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過去問分析・出題予測と面接(口頭試問)対策

融合理工学府は、博士前期課程一般選抜に限り、2025年度実施分以降の過去問題と出題意図を公式サイトでコース別に公開しています。公開されるのは試験問題と出題意図の2点のみで、解答例は非公表とされている点に注意が必要です。過去3年分については理学系学務係で閲覧できますが、筆記具でのメモは可能でも写真撮影は許可されておらず、コピーを取る場合は西千葉キャンパス内で自己負担となります。閲覧・コピーのいずれも学生証等の持参が必要です。なお博士後期課程入試には過去問の公開がありません。

公開範囲は科目単位で見ると、コースによって差があります。たとえば数学・情報数理学コースの過去問ページでは、英語(試験問題・出題意図)、専門科目(試験問題・出題意図)、口頭試問(出題意図のみ)の3科目が個別に公開されています。口頭試問については出題意図しか公開されず、実際のやり取りの記録までは分からないため、口頭試問対策は募集要項の選抜方法欄に書かれた質疑応答の内容(志望理由、卒業研究、研究計画、修了後の進路など)から準備する必要があります。専門科目の過去問についても、数学・情報数理学コースのウェブサイトでは公式ページよりもさらに古い年度の問題が別途掲載されている場合があるため、コースの教育ページもあわせて確認すると対策の幅が広がります。

公開されている出題意図から読み取れる出題方針は、コースによって明確な傾向があります。数学・情報数理学コースの専門科目は、全分野共通の常識問題(A0)、学部1〜2年で履修する基礎科目(選択基礎A:線形代数学・微積分学・位相空間論・統計学・情報数理学)、大学2〜4年の専門分野問題(選択専門B)という3層構成が募集要項に明記されており、まず学部低学年の基礎を仕上げてから専門分野へ進む配分が合理的だと予測できます。地球科学コースは、専門科目の出題範囲を「地球科学入門A・B」「層序学概論」「岩石鉱物学概論I」「地球ダイナミクス概論」「地表動態学概論」という具体的な講義名まで指定しており、千葉大学のシラバスを起点に出題範囲を特定できる数少ないコースです。

工学系コースにも同様の傾向が見られます。機械工学コースは機械力学(制御工学を含む)・材料力学・熱力学・流体力学の4科目すべてが必答とされ、幅広い基礎力の網羅性が問われる設計です。電気電子工学コースは数学・電磁気学・回路理論の3本柱、建築学コースは5科目から2科目を選択する形式で、選択する2科目には指導教員が指定する科目を必ず含める必要があるため、出願前の教員への確認が対策範囲の特定に直結します。物質科学コースのように「物質科学I(数学・物理・化学から各1題必答)」と「物質科学II(物理または化学から1題選択)」のように必答・選択が明確に分かれているコースでは、必答分野を優先して仕上げる戦略が合理的です。

機械工学コース・電気電子工学コースは、募集要項に各科目の出題範囲がかなり具体的な項目名で列挙されている点も見逃せません。機械工学コースの機械力学(制御工学を含む)は質点及び質点系の力学・剛体の力学・解析力学・多自由度系の振動・伝達関数と状態方程式・時間応答と周波数応答・線形フィードバック制御、材料力学は棒の引張・圧縮・ねじり・はりの曲げ・組合せ応力・ひずみエネルギー・座屈、熱力学は熱力学第一法則・第二法則・状態量・サイクル・エントロピー、流体力学はベルヌーイの定理・運動量法則・ポワズイユ流れ・ポテンシャル流れ・管路内の圧力損失・流体の静力学が、それぞれ出題範囲の目安として示されています。4科目とも学部の主要科目そのものが出題範囲として明示されているため、範囲を絞り込む手間よりも、4科目を並行して満遍なく仕上げる時間配分の設計が対策の中心になります。電気電子工学コースも同様に、数学は行列とベクトル・線形写像・固有値と固有ベクトル・微分法と積分法・極値問題・微分方程式の基礎・フーリエ級数・ラプラス変換、電磁気学は静電界・誘電体・電流・静磁界・磁性体・電磁誘導・電磁波、回路理論は正弦波交流・集中定数回路・共振回路・二端子対回路・回路の諸定理・三相回路・過渡現象・分布定数回路までが出題範囲の目安として募集要項に明記されており、いずれも学部低学年の基礎科目から大学院入試レベルの応用まで一気通貫で問われる設計になっています。

口頭試問(面接)の位置づけも、コースによって二分されます。数学・情報数理学・物理学・化学コースは、学力検査(英語及び専門科目)に合格した者だけが口頭試問に進む「第一次選抜」方式です。これに対して地球科学・生物学・情報科学・物質科学・デザインコースなどは、学力検査の受験者全員が口頭試問の対象になり、事前の絞り込みはありません。口頭試問で問われる内容は、志望理由、卒業研究の内容、大学院での研究計画、修了後の進路などが中心で、情報科学コースの募集要項には「希望教育研究領域の志望理由、卒業研究内容、大学院での研究計画、修了後の予定などについての質疑応答をします」と具体的に明記されています。回答を丸暗記するのではなく、問題意識、学部での学習内容、志望コースとの接続、入学後の研究計画、修了後の展望という流れで一貫して説明できるように準備しておくことが重要です。面接・口頭試問全般の質問対策や評価されるポイントについては、大学院入試の面接対策で頻出質問と評価ポイントを解説しています。

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併願と内部リンク

融合理工学府では、複数コースまたは複数の入試種別への併願が明確に禁止されており、違反した場合は失格になります。同一学府内でコースを分散させて出願リスクを下げるという選択肢は取れないため、外部受験者の多くは千葉大学融合理工学府を軸としつつ、他大学院との併願で選択肢を確保する戦略を取ることになります。他大学院との併願を検討する際は、出願期間や学力検査日が重複しないかをまず確認し、そのうえでTOEFL・TOEICスコアの有効期間を複数校の出願に共通して使えるよう受験時期を逆算しておくと、語学試験対策の負担を抑えられます。

併願先を検討する段階でも、指導教員への事前連絡というルールは変わりません。複数校に同時にコンタクトを取る場合ほど、連絡の順序と時期の管理が煩雑になりやすいため、志望順位が高い大学院から順にスケジュールを一覧化しておくことをおすすめします。大学院入試全体の準備の流れ、出願資格の考え方、科目別対策の進め方を体系的に確認したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドで、院試の全体像・スケジュール・科目別対策を横断的に解説しています。

千葉大学には融合理工学府のほかにも複数の大学院(学府・研究科)が置かれており、志望テーマによっては学際的な内容を扱う別の学府が候補になる場合もあります。理系分野であっても、研究テーマの位置づけによっては志望先の再検討が必要になることがあるため、出願直前になって学府選びに迷うことのないよう、早い段階で志望テーマと各学府の専攻・コース構成を照らし合わせておくと安心です。

千葉大学融合理工学府はコースごとに選抜方法・配点・免除制度が大きく異なるため、独学だけで出願戦略と科目対策の両方を並行させるのは負担が大きくなりがちです。志望コースの選定、指導教員への連絡タイミング、専門科目・口頭試問の対策計画を個別に相談したい場合は、大学院入試対策コースで、現在の学力・志望コース・残り期間に合わせた学習計画を相談できます。

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よくある質問(FAQ)

千葉大学大学院融合理工学府は何専攻・何コースありますか

公式サイトでは数学情報科学、地球環境科学、先進理化学、創成工学、基幹工学の5専攻体制と説明されています。募集要項ベースで確認すると、独立日程で募集される量子生命科学コースを含め理学系・工学系あわせて十数コースが設置されていますが、名称やコース区分は年度により変更される場合があるため、出願する年度の最新学生募集要項でご確認ください。

出願前に指導教員への連絡は必須ですか

必須です。公式ページには「あらかじめ志望する指導教員に教育研究内容等について必ず問合せ、出願の了承を得たうえで」願書に教員名と了承日付を記入するよう明記されています。連絡を怠ると出願書類自体が受理されない可能性があるため、志望コースが固まった時点で早めに連絡しておきましょう。

TOEFL・TOEICのスコアはいつ受験したものが有効ですか

2026年10月入学・2027年4月入学の博士前期課程一般選抜では、2024年6月から2026年5月末までに受験したスコアが有効とされています(リモートセンシング・イメージング科学コースは口頭試問時の提出のみ例外)。有効期間は入試区分ごとに異なるため、出願する募集要項の該当欄で確認してください。

学力検査(筆記試験)が免除される場合はありますか

地球科学・生物学・都市環境システム・共生応用化学・建築学・機械工学・医工学・電気電子工学などのコースでは、第1志望として出願し指導教員へ事前相談したうえで面接(口頭試問)を受験し、その結果と成績証明書等により学力検査が免除されることがあります。免除の可否や条件はコースごとの選抜方法欄で異なるため、個別に確認が必要です。

研究計画書の提出は必須ですか

博士前期課程一般選抜では独立した研究計画書の提出は必須ではありませんが、リモートセンシング・都市環境システム・物質科学・建築学・デザインなど複数のコースで、口頭試問時に大学院での研究計画に関する資料の持参が求められます。博士後期課程一般選抜では研究計画書・研究経過報告書・研究業績調書の提出が必須です。

過去問は入手できますか

博士前期課程一般選抜については、2025年度実施分以降の試験問題と出題意図が公式サイトでコースごとに公開されています(解答例は非公開)。過去3年分は理学系学務係で閲覧のみ可能で、撮影は不可、コピーは自己負担です。博士後期課程には過去問の公開がありません。

複数コースを併願できますか

できません。融合理工学府では複数コースまたは複数の入試種別への併願が禁止されており、違反すると失格になります。学府内での併願リスク分散はできないため、他大学院との併願で選択肢を確保するのが一般的な戦略です。

検定料や入学料はいくらですか

検定料は入試種別にかかわらず一律30,000円です(国費外国人留学生等は原則不要)。入学料は282,000円、授業料は年額642,960円(半期321,480円)と公式ページに記載されています。金額は改定される場合があるため、最新の学生募集要項でご確認ください。

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まとめ

千葉大学大学院融合理工学府の外部院試は、5専攻・理学系工学系にまたがる十数コースという規模の大きさゆえに、コースごとの出願資格・試験科目・配点・学力検査免除制度の違いを正確に押さえることが対策の出発点になります。出願前の指導教員への連絡、TOEFL・TOEICスコアの有効期間の管理、口頭試問時に持参する研究計画資料の準備という3つの実務を早い段階から並行して進めることが、専門科目の学習と同じくらい重要です。過去問は2025年度実施分以降がコースごとに公開されているため、出題意図を手がかりに学部低学年の基礎から専門分野まで段階的に対策範囲を組み立て、募集要項に記載された配点比率に応じて時間配分を決めていくことをおすすめします。

令和7年度の実績では学府全体の概算倍率が約1.2倍にとどまる一方、建築学は約1.7倍、物理学は約1.4倍と他コースよりやや高めのコースもあり、数字の大小だけでなく学力検査免除制度の有無や指導教員の受け入れ状況まで含めて志望コースの難易度を判断する姿勢が欠かせません。複数コース・複数入試種別への併願ができない制度のもとでは、志望コースを一つに絞り込む決断そのものが対策の第一歩になります。出願資格・語学スコア・研究計画資料・過去問という4つの確認事項を早期に整理し、指導教員への相談を起点にスケジュールを組み立てていくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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