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高知大学医学部(修業年限6年)の医学部学士編入試験を徹底解説|出願資格・生命科学・小論文・面接まで

高知大学医学部(修業年限6年)の医学部学士編入試験を徹底解説の記事アイキャッチ画像。医学部学士編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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高知大学医学部医学科の学士編入試験とは、正式名称を「学士・準学士入学(研究医特別選抜)」といい、大学卒業者や高専・短大修了者、大学で一定単位を修得した者などを対象に、南国市岡豊町にある医学部(岡豊キャンパス)へ選抜を経て編入させる制度です。一般的な医学部学士編入と異なり、出願資格に過去の学術論文執筆経験が課される研究医養成に特化した選抜である点が最大の特徴で、2027年度入試からは編入年次・募集人員・試験科目が同時に変わる大きな制度改定が実施されます。本記事では、高知大学が公式に公表した2027年度(令和9年度)募集要項と、直近まで実施されていた第2年次編入学の実績データにもとづき、出願資格・試験科目・日程・倍率・対策・志望理由書と面接の内容までを整理します。

先に結論を述べると、高知大学医学部の編入試験は2027年度入試を境に、「4月に第2年次へ編入」から「10月に第1年次へ編入」という編入年次そのものが変わる転換点を迎えています。募集人員は5人から4人へ、第1次選抜の科目は「総合問題」から「数学・理科・英語」の個別3科目へと再編され、英語外部試験の扱いも変わりました。旧制度を前提にした情報のまま出願準備を進めると、科目対策や出願書類の面で行き違いが生じかねません。まずは制度改定の全体像を正確に押さえたうえで、対策を組み立てていきましょう。

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目次

高知大学医学部「学士・準学士入学(研究医特別選抜)」とは

高知大学医学部医学科が実施する編入学試験は、他大学に多い「学士編入学」という名称ではなく、正式には「学士・準学士入学(研究医特別選抜)」と呼ばれます。この名称が示すとおり、単に医師を養成するための編入枠ではなく、将来的に医学研究に従事する研究医を発掘・養成することを主目的とした選抜です。出願資格に学術論文の執筆経験が求められる点は、この位置づけを色濃く反映しています。

高知大学医学部医学科の基本情報

高知大学医学部医学科は、高知市中心部から離れた南国市岡豊町小蓮にある岡豊(おこう)キャンパスに置かれています。JR高知駅からとさでん交通バスで医大病院下車まで約25分、JR後免駅からタクシーで約10分という立地で、医学部附属病院と隣接する形でキャンパスが構成されています。高知県内で唯一の医学部医学科という立場から、県内の地域医療を支える医師の養成拠点としての役割を担ってきました。一般選抜など高校卒業後に入学するルートでは修業年限は6年制ですが、学士・準学士入学(研究医特別選抜)は編入学であるため、在学期間の考え方が通常の入学とは異なります。この点は後述の「2027年度入試からの大転換」で詳しく整理します。

この記事で押さえる高知大学医学部編入の全体像

高知大学医学部医学科の編入試験を検討するにあたり、最初に整理しておきたい論点は次のとおりです。制度改定の内容を含めて、順番に確認していきます。

  • 2027年度入試より、編入年次が「第2年次・4月」から「第1年次・10月」へ変更されること
  • 募集人員は5人から4人へ縮小されること
  • 出願資格に「過去の学術論文執筆経験」が引き続き必須であること
  • 第1次選抜の科目が「総合問題」から「数学・理科(2科目選択)・英語」へ再編されること
  • いわゆる「小論文」試験は課されず、志願理由書と論文要旨の提出、面接・グループワークで評価されること
  • 新科目体系での実施は2027年度入試が初回にあたり、同一形式の過去問はまだ存在しないこと

これらは、いずれも高知大学が公式に公表した募集要項および制度変更予告にもとづく事実です。募集人員や倍率、日程といった数値は年度により改定される可能性があるため、実際に出願する段階では必ず最新の募集要項でご確認ください。

なぜ「研究医特別選抜」なのか―アドミッション・ポリシーから読む

高知大学のアドミッション・ポリシーでは、学士・準学士入学(研究医特別選抜)が養成する人物像として、「医師としての倫理観を持ち、良識のある社会人として行動する力」「コミュニケーション力」「医学に関する幅広い知識と技能」「地域の医療へ貢献する力」「自ら真理の探求に取り組む力」の5点を掲げています。高知大学に基盤を置き、地域医療と医学研究に従事する人材を養成するという文言が明記されており、卒業後に高知県内外の地域医療と医学研究の双方に関わることが期待されている点は、志望理由書や面接での回答を組み立てるうえでも重要な手がかりになります。

求める学生像としては、理系の大学教養課程程度の語学(国語・英語)・数学・自然科学(物理学・化学・生物学)の知識に加え、「科学的根拠に基づいて問題を分析的、批判的に考え、解決することができる」「学術論文を執筆することができる」といった思考力・判断力・表現力が挙げられています。学術論文の執筆能力そのものが選抜段階で前提とされている点は、一般的な医学部学士編入とは大きく異なる特徴です。加えて「生命科学や医学・医療に対する強い関心・意欲」「本学に基盤を置き、地域医療と医学研究に従事する強い意欲」も求める学生像として明記されています。

建学の精神という観点では、高知大学医学部は昭和53年の高知医科大学第1回入学式での告示に見られる「敬天愛人」と「真理の探究」を引き継いでいます。「自然の摂理を敬い、常に謙虚であり、何よりも個々の人間を大切にする大学人を目指しつつ、人間とその病態の中に真理を見いだす」という理念は、研究医特別選抜が学術論文執筆経験を出願資格に据えていることとも重なります。「真理の探究」という建学の精神が研究医養成という選抜方針に反映されていると理解しておくと、志望理由書での大学理解の記述に厚みが出ます。

2027年度入試からの大転換を最初に押さえる

高知大学は令和7年3月31日付で「2027年度医学部医学科学士・準学士入学(研究医特別選抜)の変更について(予告)」を公表し、その後令和8年5月11日に2027年度(第1年次10月編入学)の学生募集要項を確定・公表しました。変更点を一覧にすると次のとおりです。

項目2026年度実施分まで(第2年次編入学)2027年度入試から(第1年次10月編入学)
募集の可否実施(2026年度実施分をもって募集停止)2027年度入試(2026・2027年度実施)より募集開始
募集人員5人4人
入学時期・入学年次4月に第2年次へ編入10月に第1年次へ編入
第1次選抜科目総合問題(大学教養レベルの数学・物理・化学・生物の基礎学力を問う総合形式)数学、理科(物理・化学・生物から2科目選択)、英語の個別3科目
出願資格中の英語要件2024年4月以降に指定の英語資格・検定試験を受験していることが出願資格の一部出願資格からは外れ、英語は第1次選抜の筆記科目として実施
出願時期の目安6月中旬出願、7月上旬に第1次選抜1月下旬出願、2月下旬に第1次選抜

高知大学が公表した変更理由は、「1年次10月入学後に医学の専門科目を早期に修得し、臨床実習の十分な期間を担保したうえで診療参加型臨床実習を実質化するため」、また「研究医養成を強化するべく医学研究に関する予備教育期間を確保しつつ、既に実績のある卒前研究教育プログラムと大学院とのシームレス化を目指すため」とされています。臨床実習期間の確保と大学院への接続強化という2つの狙いが、編入年次を1年次・10月入学へ前倒しする決定の背景にあると公式に説明されています。

出願資格の除外規定には「2015(平成27)年度に実施の2016(平成28)年度入試以降において、本選抜の第2次選抜を受験した者も除きます」という一文があります。この除外規定の年度から逆算すると、研究医特別選抜という枠組み自体は2016年度入試より前から継続的に実施されてきたことが読み取れます。長年にわたり研究医養成を目的とした編入学を続けてきた大学であるという実績は、志望理由書で高知大学を選ぶ理由を説明する際の材料にもなります。

この改定によって、卒業までの在学期間にも変化が生じます。2027年度入試による入学者の卒業要件は「医学部医学科に5年6カ月以上在学し、所定の単位を修得すること」と募集要項に明記されており、修業年限6年の医学科であっても、10月入学から数えると在学期間は5年6カ月という計算になります。「修業年限6年」という表記と実際の在学期間は一致しない点は、進路計画を立てるうえで見落としやすいポイントです。

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募集人員・出願資格|学士要件・単位・学術論文執筆経験

ここからは、2027年度入試(第1年次10月編入学)の内容を、高知大学が公表した学生募集要項にもとづいて具体的に確認していきます。まずは募集人員と入学時期、そして出願資格です。自分がそもそも出願資格を満たしているかどうかは、対策以前に確認すべき最優先事項です。

募集人員・入学時期・入学年次

2027年度入試における学士・準学士入学(研究医特別選抜)第1年次10月編入学の募集人員は4人です。入学時期は2027年10月、入学年次は第1年次とされています。医学部医学科全体の入学定員のうち、この編入学枠は数名という小規模な選抜である点は変わっていません。第1次選抜では募集人員の約4倍にあたる人数が合格とされる旨が募集要項に明記されており、4人の募集であれば1次選抜通過者はおおむね16人前後になる計算です。

出願資格の7区分

出願資格は、次の各号のいずれかに該当する者で、かつ過去に学術論文を執筆したことがある者に限られます。医学部医学科を卒業した者、過去に医学部医学科を退学または除籍になった者、医学部医学科在籍中の者は出願できません。また、2015(平成27)年度に実施の2016(平成28)年度入試以降に本選抜の第2次選抜を受験した者も出願資格から除かれます。

区分出願資格の内容(2027年度募集要項より)
(1)大学卒業大学を卒業した者、および2027年3月までに卒業見込みの者
(2)短大・高専卒業短期大学または高等専門学校を卒業した者、および2027年3月までに卒業見込みの者
(3)学士の学位授与学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位を授与された者、および2027年3月までに授与される見込みの者
(4)大学在学62単位他の大学に2年以上在学し、62単位以上修得した者、および2027年3月までに62単位以上修得見込みの者
(5)高校専攻科修了大学入学資格を有する者で、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上の高等学校専攻科課程を修了した者等
(6)専修学校専門課程修了大学入学資格を有する者で、(5)と同基準の専修学校専門課程を修了した者等
(7)外国の14年課程修了外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者、および2027年3月までに修了見込みの者

出願資格(6)・(7)に該当する者、および外国人は事前に入学資格の確認が必要とされており、出願前に医学部入試担当(電話088-880-2295)へ問い合わせて所定の手続を確認するよう案内されています。自分の経歴がどの区分に当てはまるか自己判断だけで進めないことが、出願資格の確認における基本姿勢です。

出願できないケース・再受験制限を正確に確認する

出願資格の裏側として、募集要項には出願できないケースも明記されています。医学部医学科を卒業した者、過去に医学部医学科を退学または除籍になった者、医学部医学科在籍中の者は、そもそも出願資格を持ちません。医学科在学中の学生が学内で編入し直すような出願はできない制度設計になっています。加えて、2015(平成27)年度に実施の2016(平成28)年度入試以降に本選抜の第2次選抜を受験した者も除外されるため、過去にこの研究医特別選抜を受験して第2次選抜まで進んだものの不合格になった方は、再度の出願ができません。

この再受験制限は、他大学の医学部学士編入では必ずしも一般的ではない条件です。1次選抜止まりであれば再挑戦できるが2次選抜まで進んだ場合は再挑戦できないという線引きになっているため、自分が過去に高知大学のこの選抜をどこまで受験したことがあるかを、出願前に必ず振り返っておく必要があります。

「学術論文執筆経験」という特殊な出願資格

高知大学のこの選抜で最も特徴的なのは、出願資格として「過去に学術論文を執筆したことがある者」が明記されている点です。出願書類には「論文要旨」の提出が求められ、志願者が執筆した論文(大学・高等専門学校等の卒業論文、または一般に公開された学術論文で、筆頭著者であることが望ましいとされるもの)の要旨(写し)を提出する仕組みになっています。卒業論文が学術論文として認められるかどうかは出身校や指導教員の位置づけにより幅があるため、該当しそうな論文が複数ある場合は、より学術的な体裁が整っているものを選ぶのが安全です。判断に迷う場合は、出願前に医学部入試担当へ確認することをおすすめします。

この要件があるため、高知大学医学部の編入は、卒業論文や学会発表・調査研究レポートなどの経験がまったくない人にとってはハードルが高い選抜になります。在学中に卒業研究や学会発表の機会を積極的に確保しておくことが、出願資格を満たすための現実的な準備になります。社会人として研究職や技術職に従事してきた方であれば、業務上の学術論文・技術報告が該当するかどうかも、早めに確認しておきたいところです。

英語資格・検定試験の扱いが変わった点

2026年度実施分(第2年次編入学)までは、出願資格として「2024年4月以降に指定した英語資格・検定試験を受験している者」であることが求められ、IELTS・TOEFL iBT・TOEIC Listening&Reading公開テストのいずれかの公式スコアレポートの提出が必須とされていました。しかし2027年度入試(第1年次10月編入学)の募集要項では、この英語資格・検定試験の受験要件は出願資格から外れています。英語外部試験のスコア提出義務そのものがなくなった点は、旧制度の情報を参照している受験者が見落としやすい変更点です。かわりに英語は、後述する第1次選抜の筆記科目として実施される形に変わりました。

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試験科目|数学・理科(2科目選択)・英語・面接・グループワーク

高知大学医学部の編入試験は、第1次選抜(学力試験)と第2次選抜(面接・グループワーク)の二段階で構成されます。ここで最初に押さえておきたいのは、他大学の医学部学士編入で一般的な「小論文」試験は課されないという点です。志願理由書や論文要旨といった書類は提出しますが、独立した小論文試験は募集要項のどこにも記載されていません。

第1次選抜:数学・理科・英語の学力試験

第1次選抜は学力試験の成績のみで判定され、募集人員の約4倍を第1次選抜合格者とするとされています。2027年度入試における試験科目と出題範囲は次のとおりです。

科目出題範囲
数学数I・数II・数III・数A・数B・数Cから出題。数B・数Cは数列・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面から出題
理科物理(物理基礎・物理)、化学(化学基礎・化学)、生物(生物基礎・生物)から2科目を選択。出題範囲は全範囲
英語論理表現I・II・III、コミュニケーション英語I・II・IIIから出題

試験は2027年2月25日(木)に高知大学医学部(岡豊キャンパス)で実施され、入室時刻は8時50分、試験時間は9時30分から17時20分頃までとされています。3科目を1日でまとめて実施する長時間の試験である点は、当日の集中力配分を考えるうえで意識しておきたい要素です。試験科目をすべて受験しないと合格者とならない旨も、受験上の注意事項として明記されています。

受験上の注意事項

第1次選抜当日の注意事項として、追試験は実施しないこと、試験開始後30分以上遅刻した場合は受験できないこと、試験が終了するまでは退室できないことが明記されています。天候等による交通機関の乱れを見込んで早めに会場入りすることが、当日のトラブルを避けるうえで重要です。試験場案内は試験前日の13時に高知大学学術情報基盤図書館医学部分館前の掲示板に掲示されますが、試験室内へ立ち入ることはできないとされています。

机の上に置けるものは、黒鉛筆、シャープペンシル(黒)、消しゴム、鉛筆削り、時計(辞書・電卓・端末等の機能があるもの、秒針音のするもの、大型のものは不可)のみとされ、携帯電話等の音の出る電子機器類は電源を切ってかばん等に入れておく必要があります。持ち物のルールは細かく指定されているため、受験票に同封される最新の案内で必ず確認してください。

理科は物理・化学・生物の3科目から2科目を選択する方式です。生命科学という独立科目は設けられておらず、生物を選択科目に含む形で出題されるため、記事タイトルなどで見かける「生命科学対策」という言葉は、高知大学の場合は理科(生物選択)と読み替えて準備する必要があります。専門課程で扱う医学知識との近さを考えると、生物を選択科目に含める受験者が多くなることが想定されますが、出身分野で物理・化学を得意としてきた方は、その強みを活かす選択も検討の余地があります。

第2次選抜:面接とグループワーク

第1次選抜合格者に対しては、面接とグループワークによる第2次選抜が実施されます。募集要項には「面接及びグループワークの結果に基づき最終合格者を決定する」と明記されており、第1次選抜の学力試験の点数は最終合否には持ち越されない、つまり第1次選抜はふるい分けの機能を担い、最終的な合否は第2次選抜の内容のみで決まるという構成になっています。この点は、合格者の情報発信でも同様の理解が共有されています。

2027年度入試の第2次選抜は2027年5月27日(木)から28日(金)の2日間で実施され、1日目に面接、2日目にグループワークが行われます。時間帯はいずれも9時から18時頃までとされ、詳細は第1次選抜合格者に別途通知される形です。論文要旨と志願理由書は、この面接の資料として用いられます。

面接・グループワークそれぞれの詳細な配点は、募集要項には明記されていません。配点の内訳が非公表である以上、面接とグループワークのどちらか一方に偏った対策は避けるべきです。合格者による情報発信の中には、開示結果をもとに面接とグループワークがおおむね同程度の比重で評価されているとする紹介も見られますが、これは公式に確認できる数値ではないため、あくまで参考情報として捉えてください。

「小論文」試験は課されない―志願理由書・論文要旨との違い

面接では、冒頭に医学科への志望理由と高知大学を選んだ理由を3分程度で話すことが求められ、その後に過去3年間で継続的に取り組んだ活動(研究、仕事、ボランティアなど)についての具体的な状況を質問される流れが、募集要項に明記されています。「一番熱心に取り組んだ活動」を明確に説明できるよう準備しておくことが受験生に求められており、これは筆記の小論文で論理構成力を測る他大学の方式とは異なり、口頭でのプレゼンテーションと質疑応答によって思考力・表現力を評価する設計だといえます。

グループワークについては、募集要項上は科目名のみが示され、詳細は第1次選抜合格者への別途通知に委ねられています。合格者による体験記の中には、複数名のグループで患者症例の検討やポスター作成・発表を行ったという報告も見られますが、実施内容は年度によって変わる可能性があるため、あくまで参考情報として捉え、最終的な形式は第1次選抜合格後の通知で確認してください。

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出願から入学までの日程・スケジュール

2027年度入試(第1年次10月編入学)の日程は、高知大学の学生募集要項に次のとおり示されています。旧制度(第2年次編入学)が6月出願・7月試験・8〜9月に第2次選抜という夏中心のスケジュールだったのに対し、新制度は1月出願・2月試験・5月に第2次選抜という冬から初夏にかけての日程へ丸ごと移行している点に注意が必要です。

2027年度入試の日程一覧

項目日程
出願期間2027年1月25日(月)〜1月29日(金)17時まで必着(郵送のみ、持参不可)
受験票の発送2027年2月1日(月)以降に発送
第1次選抜(学力試験)2027年2月25日(木) 入室8:50 試験時間9:30〜17:20
第1次選抜合格者発表2027年3月31日(水)10時(予定)
第2次選抜(面接・グループワーク)2027年5月27日(木)〜28日(金)の2日間
最終合格者発表2027年6月24日(木)10時(予定)
入学手続期間2027年6月25日(金)〜7月5日(月)17時まで必着(郵送のみ)
入学時期2027年10月(第1年次に編入)

出願期間後に到着した書類は受理されないため、特定記録・速達郵便で期間内に到着するよう送付することが案内されています。郵送のみでインターネット出願には対応していない点も、他大学と併願する際に見落としやすいポイントです。

出願書類と提出方法

出願にあたって提出が必要な書類は、入学願書・履歴事項、受験票・写真票(出願前3か月以内に撮影した縦4cm×横3cmの写真を貼付)、入学検定料の振替払込請求書兼受領証のコピー、志願理由書、論文要旨、成績証明書(出身大学等の学部長が作成し厳封したもの)、卒業(見込)証明書等、学士・準学士入学の併願先届出、住所票(合格通知用)、受験票送付用封筒(410円分の切手を貼付した長形3号)です。これらを角型2号の封筒に一括でとりそろえ、「提出書類郵送あて名書き用紙」を用いて全面のり付けし、特定記録・速達郵便で送付する方式がとられています。

志願理由書は「大学(院)等で取組んだ専門的知識・研究内容または社会活動で得たもの等」と「それを医学・医療にどう活かしたいのか」の2点を、2,000字以内でまとめる形式です。作成にあたってはワープロ等を用い、A4判縦長・横書き、10.5ポイント・40字・30行、A4で2枚までを目安とし、全ページの右上に氏名を記入することが求められています。

受験上の配慮を必要とする場合の事前相談

障害等のある入学志願者で、受験上の配慮や修学上の支援を必要とする場合は、出願に先立って高知大学と事前相談を行うことができます。2027年度入試では、事前相談の時期は2027年1月8日(金)までとされ、電話・メールでの相談を経て「受験上の配慮・修学上の支援に関する申請書」を提出し、医師の診断書等を添えて手続を進める流れが案内されています。配慮の内容によっては出願時までに回答できない場合があるため、受験を具体的に考える前の段階からできるだけ早く相談しておくことが推奨されています。連絡先は高知大学医学部・病院事務部学生課入試室(電話088-880-2295)です。

入学手続と辞退時の注意

最終合格者は、2027年6月25日(金)から7月5日(月)17時までの間に、入学手続書類を郵送で提出する必要があります。手続期間内に完了しなかった場合は入学を辞退したものとして扱われます。入学手続後に辞退する場合は早めの連絡が必要で、特に10月以降に入学辞退届が提出された場合は辞退者として扱われず、第2学期分の授業料の納付と退学願の手続が必要になるとされています。入学料についても、いったん納付すると原則として返還されません。

入学料・学費

入学検定料は30,000円で、郵便局・ゆうちょ銀行の指定口座への払込が必要です。納入後の返還は、原則として認められません。合格後の入学料は282,000円で、入学手続時に納付します。授業料は年額535,800円で、第1学期分267,900円を5月中、第2学期分267,900円を11月中に、本学指定の金融機関からの口座引き落としで納付する仕組みです。入学料・授業料には減免制度や徴収猶予制度も用意されているため、経済的な事情がある場合は、合格者に送付される入学者の手引に従って早めに手続することが案内されています。

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倍率・難易度をどう読むか

高知大学は学士・準学士入学(研究医特別選抜)について、志願者数・受験者数・合格者数といった年度別の倍率データを募集要項上では公表していません。正式な倍率は公表資料からは確認できないため、ここでは公式統計から読み取れる実績値と、外部で紹介されている情報を分けて整理します。

公式統計から見える旧制度最終年の実績

高知大学が公表している編入学者数の統計によると、令和8年度(2026年度実施、第2年次編入学としては最後の年度)の医学科編入学実績は、入学定員5人に対し入学者数5人で、内訳は男性4人・女性1人、県内出身0人(0%)・県外出身5人となっています。留学生の入学者は国費・私費ともに0人です。募集人員5人に対して定員どおり5人が入学し、全員が県外出身者という結果は、この選抜が全国から研究志向の高い受験者を集めていたことをうかがわせます。

予備校等で紹介される倍率情報

医学部学士編入試験を専門とする予備校等の情報では、高知大学の学士・準学士入学(研究医特別選抜)の倍率は、過去には平均でおよそ20倍程度、2023年度以降は英語外部試験の導入により10倍前後まで低下したとする紹介が見られます。この数値はあくまで予備校等が独自に集計・紹介している情報であり、高知大学が公式に発表した数値ではないため、参考情報として捉え、正式な倍率は入学者選抜結果に関する公表資料でご確認ください。

新制度移行で難易度はどう変わるか

2027年度入試は、第1年次10月編入学という新しい枠組みでの実施1年目にあたるため、この形式での倍率の実績は存在しません。募集人員が5人から4人へ縮小する一方、出願資格から英語外部試験の受験要件が外れたことで、これまで英語スコアの取得に時間を割けなかった層が新たに出願しやすくなる可能性もあります。募集人員の減少と出願要件の変化が同時に起きるため、単純な難易度比較はできないという前提を踏まえたうえで、出願資格(特に学術論文執筆経験)を満たせるかどうかをまず確認し、そのうえで学力試験と面接・グループワークの両面で準備を進めることが現実的な対策の出発点になります。

他大学の医学部学士編入と比べたときの位置づけとしては、多くの大学が生命科学・英語・小論文・面接という構成を採用しているのに対し、高知大学は学術論文執筆経験という出願段階のハードルを設けることで、応募者層そのものを研究志向の高い層に絞り込む設計になっていると読み取れます。募集人員が4〜5人という小規模である以上、単純な志願者数の多寡だけでなく、出願資格を満たす層がどれだけいるかという母集団の性質が、実質的な難易度に大きく影響すると考えられます。全国の医学部学士編入全体の難易度水準や大学ごとの傾向を横断的に比較したい場合は、専門コースでの個別相談を活用するのも一つの方法です。

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科目別対策|数学・理科(2科目選択)・英語

2027年度入試の第1次選抜は、数学・理科・英語の3科目に再編されたことで、対策の立て方も旧制度の「総合問題」対策とは変わります。ここでは募集要項に示された出題範囲をもとに、科目ごとの準備の方向性を整理します。

数学の対策

数学は数I・数II・数III・数A・数B・数Cの範囲から出題され、数B・数Cについては数列・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面に限定されています。高校数学のうち理系範囲をほぼ網羅する出題範囲であるため、文系出身者や長期間数学から離れていた社会人受験者にとっては、基礎からの復習期間を十分に確保する必要があります。特に数IIIの微分積分と、数B・数Cの数列・ベクトル・複素数平面は、医学部一般選抜の対策教材や参考書でも頻出範囲であるため、市販の理系向け入試問題集を用いて典型問題から標準問題へ段階的に演習を積む進め方が現実的です。

理科(物理・化学・生物から2科目選択)の対策

理科は物理(物理基礎・物理)、化学(化学基礎・化学)、生物(生物基礎・生物)の3科目から2科目を選択し、出題範囲は全範囲とされています。2科目のうちどれを選ぶかは出身分野との相性で判断するのが基本です。生物系・農学系・薬学系出身者であれば生物と化学の組み合わせ、理工系出身者であれば物理と化学の組み合わせが取り組みやすい傾向にありますが、面接では医学・医療への関心の深さも問われるため、選択科目にかかわらず生命科学分野の基礎知識には日頃から触れておくことをおすすめします。過去問がまだ存在しない新形式である以上、高校範囲の教科書・傍用問題集を軸に、大学教養レベルの内容へ橋渡しする参考書を併用する対策が有効です。

英語の対策

英語は論理表現I・II・III、コミュニケーション英語I・II・IIIの範囲から出題されます。これは高等学校の教科書に準拠した出題範囲であり、TOEICやTOEFLといった資格試験対策とは異なる、大学受験型の英語対策が必要になる点に注意してください。旧制度で必須だった外部英語資格のスコア提出は不要になった一方で、当日の筆記試験で読解力・文法力・表現力が直接問われる形に変わったと理解しておくとよいでしょう。長文読解と英作文(論理表現)の両方に対応できるよう、大学入試レベルの長文問題集と、医学・医療に関連した英文にも慣れておくことが望まれます。

出願資格のハードル「学術論文執筆経験」への向き合い方

科目対策と並行して意識したいのが、出願資格である学術論文執筆経験の準備です。在学中であれば、卒業研究やゼミでの調査・実験を、単なる授業課題としてではなく、学会発表や論文投稿につなげられないか指導教員に相談してみる価値があります。出願直前になって学術論文の実績を用意しようとしても間に合わないため、志望を固めた段階でできるだけ早く、研究活動への関わり方を見直しておくことが重要です。社会人として研究職・技術職に従事している方は、業務で執筆した技術報告や学会発表がこの要件に該当するかどうか、出願前に医学部入試担当へ確認しておくと安心です。

出願期間が1月下旬、第1次選抜が2月下旬という日程を踏まえると、前年の夏から秋にかけて学力試験対策を本格化させる逆算スケジュールが現実的です。数学・理科・英語という3科目を独学でまとめて仕上げるのは負荷が大きいため、これまでの得意・不得意に応じて優先順位をつけ、苦手科目から着手して直前期に得意科目の精度を上げるという配分を意識すると、限られた準備期間を効率的に使えます。

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志望理由書・面接・過去問分析と出題予測

ここでは、出願書類として提出する志願理由書と論文要旨の準備、面接・グループワークでの受け答え、そして過去問の公開状況とそこから見える出題予測を整理します。

志願理由書(2,000字)の書き方

志願理由書は「大学(院)等で取組んだ専門的知識・研究内容または社会活動で得たもの等」と「それを医学・医療にどう活かしたいのか」という2つの問いに、2,000字以内で答える構成です。これまでの学びや経験と、医師・研究者としての将来像を1本の線でつなぐことが評価される文章の条件になります。「医学に興味があります」といった一般論で終わる文章では、なぜ高知大学でなければならないのかが伝わりません。自分がこれまで何を専門的に学び、どのような問題意識を持ち、その延長線上に高知大学医学部での学びと地域医療・医学研究への貢献がどうつながるのかを、具体的なエピソードを交えて記述する必要があります。

アドミッション・ポリシーに示された「地域医療へ貢献する力」「自ら真理の探求に取り組む力」という2つの観点は、志願理由書の中で意識的に触れておきたい要素です。地域医療と医学研究の両方に触れる志願理由書は評価されやすいと考えられますが、無理に両方を盛り込もうとして薄い記述になるよりも、自分の経験に根ざした具体性を優先することが大切です。

論文要旨の準備

論文要旨は、志願者が執筆した論文(大学・高等専門学校等の卒業論文、または一般に公開された学術論文で、筆頭著者であることが望ましいとされるもの)の要旨(写し)を提出する書類です。この論文要旨と志願理由書は、いずれも面接の資料として使用されます。面接官は論文要旨を読んだうえで質問してくるため、自分の研究内容を専門外の人にも分かりやすく説明できるよう、要旨を書く段階から言葉を磨いておく必要があります。研究の目的・方法・結果・考察を簡潔に語れるよう、事前に口頭でのプレゼンテーション練習をしておくと安心です。

面接で聞かれること

面接では、冒頭に医学科への志望理由と高知大学を選んだ理由を3分程度で話すことが求められます。「なぜ医学部か」だけでなく「なぜ高知大学か」を明確に語れる準備が欠かせません。その後、過去3年間で継続的に取り組んだ活動(研究、仕事、ボランティアなど)についての具体的な状況を質問されるため、直近の活動歴を時系列で整理し、最も力を入れて取り組んだ活動を一つ選んで、その内容・工夫・成果・そこから得た学びを明確に説明できるようにしておきましょう。

  • なぜ医学部を志望するのか、なぜ高知大学医学部でなければならないのか
  • 論文要旨に示した研究内容を、専門外の人にも分かるように説明できるか
  • 過去3年間で最も継続的・熱心に取り組んだ活動は何か、その具体的な状況と成果
  • 地域医療・医学研究のどちらに、どのように貢献したいと考えているか
  • 入学後、先端医療学実践コースを含むカリキュラムにどう取り組みたいか

グループワーク対策

グループワークの詳細な形式は募集要項では明示されず、第1次選抜合格者に別途通知される仕組みです。合格者の体験記などでは、複数名のグループでの症例検討やポスター作成・発表といった形式が紹介されることがありますが、年度によって形式が変わりうることを前提に、一般的なグループディスカッションでの立ち居振る舞い―他者の意見を尊重しながら自分の考えを筋道立てて伝える力、チームとして成果物をまとめる力―を日頃から意識しておくことが実践的な備えになります。

編入学後の履修・単位認定と先端医療学実践コース

編入学後の卒業要件は「医学部医学科に5年6カ月以上在学し、所定の単位を修得すること」とされ、2027年度(令和9年度)入学生対象の履修規則が適用されます。出身校で修得した単位はそのまま自動的に引き継がれるわけではない点に注意が必要です。入学後のオリエンテーションで各人の学修履歴と学修計画に沿った個別指導が行われ、国内外の大学・高等専門学校等で履修した科目のうち、高知大学の共通教育科目として認められるものが個別に単位認定される仕組みになっています。単位認定は、出願時ではなく入学後に提出する出身校の成績証明書やシラバス等の書類にもとづいて行われるため、単位認定の詳細は入学前の時点では確定しないことを理解しておく必要があります。

また、編入学者には入学後2年次から4年次にかけて「先端医療学実践コース」の履修が必須とされています。配属先の研究班に関する情報は1年次2学期の授業内で提供されるとされており、研究医養成という選抜の趣旨が入学後のカリキュラムにも一貫して反映されていることがうかがえます。志望理由書や面接で「入学後に何をしたいか」を語る際は、このコースを見据えた記述にすると、大学側が求める学生像との一貫性が高まります。

欠員補充の仕組み

合格者の入学辞退等により募集人員に欠員が生じた場合は、追加合格が行われます。追加合格者への通知は、入学願書に記載された連絡先へ電話で行われ、2027年度入試では2027年7月6日(火)以降に通知されるとされています。最終合格発表後も欠員が出れば追加合格の連絡が入る可能性があるため、連絡先の電話番号は入学手続完了まで確実につながる状態にしておくことが望まれます。

過去問の公開状況と募集要項から見た出題予測

高知大学は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、アドミッション・ポリシーを実現するために必要と認める範囲で、参加大学の入試過去問題を活用して出題することがあるとされています。旧制度の「総合問題」については、返信用封筒を用意して郵送で請求すれば直近1年分を入手できる仕組みが案内されていますが、2027年度入試の数学・理科・英語という新しい科目体系には、同一形式の過去問がまだ存在しません。したがって対策は、募集要項に明記された出題範囲(数学は数I〜数C、理科は物理・化学・生物の全範囲から2科目選択、英語は論理表現・コミュニケーション英語の範囲)を出発点に、高校範囲の標準的な入試問題集で網羅的に演習を積むという「募集要項から見た出題予測」に基づく準備が中心になります。旧制度の総合問題(大学教養レベルの数学・物理・化学・生物の基礎学力を問う総合形式)で使われていた過去問も、単元理解の確認や記述・選択形式に慣れる目的では参考になり得ますが、出題形式そのものが変わっている点は踏まえておく必要があります。

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併願戦略と内部リンク

最後に、高知大学医学部の編入試験を他大学と併願する際に意識したいポイントを整理します。

出願時期のズレが併願設計に与える影響

高知大学医学部の2027年度入試は、出願が2027年1月下旬、第1次選抜が2月下旬、最終合格発表が6月中旬〜7月という日程です。多くの医学部学士編入が初夏から秋にかけて出願・実施されるのに対し、高知大学は冬から初夏にかけての実施という独自の日程を組んでいます。この時期のズレは、他大学の医学部学士編入と併願する際には有利にも不利にも働き得ます。他大学の出願・試験時期と重ならないため準備期間を分けて確保しやすい一方、高知大学の最終合格発表(6月中旬〜7月)が他大学の出願・試験と重なる年度がある場合は、入学手続の判断を短期間で迫られる可能性もあるため、志望する大学すべての日程を早い段階で一覧化しておくことをおすすめします。

四国内・全国の医学部学士編入との併願で確認すべきこと

出願書類には「学士・準学士入学の併願先」を届け出る様式が用意されており、本学以外に他大学医学部医学科を併願(学士入学)している者、その予定がある者は必ずその大学名を記入するよう案内されています。併願そのものは制度上想定されているため、複数校を受験すること自体に問題はありません。ただし、大学ごとに出願資格(特に学術論文執筆経験の要否)や試験科目、出願時期が大きく異なるため、それぞれの募集要項を個別に確認しながら準備を進める必要があります。四国内で医学部の学士編入を検討している方は、香川大学医学部の編入学試験についても比較検討の材料にできます。

併願先を検討する際に確認しておきたい項目は、次のとおりです。

  • 出願資格に学術論文執筆経験や研究実績が求められるかどうか
  • 出願期間・試験日が高知大学の日程(1月下旬出願、2月下旬第1次選抜、5月下旬第2次選抜)と重ならないか
  • 小論文試験の有無、面接・グループワークなど選抜方法の違い
  • 英語外部試験のスコア提出が必要かどうか
  • 合格発表・入学手続の時期が、他大学の入学準備と重複しないか

併願先ごとに出願資格の要件が大きく異なるため、学術論文執筆経験が必須ではない大学もあわせて検討することで、出願できる選択肢の幅を広げられます。

個人情報の取扱いと出願時の同意事項

募集要項では、入学者選抜に用いた個人情報は入学手続・入学者選抜・修学等に係る調査研究、入学前教育および修学に係る用途にのみ使用し、他の目的には利用しないことが明記されています。最終合格者に限り、住所票が本人の同意を得たうえで医学部および同窓会・後援会に提供されるという記載もあり、卒業後も含めた長期的なコミュニティ形成を見据えた運用がなされている点は、地域医療・研究ネットワークへの接続を重視するこの選抜の性格とも整合しています。

関連記事・専門コースの案内

医学部学士編入は大学ごとに出願資格・試験科目・配点が大きく異なるため、志望校を1校に絞り込む前に、複数の大学の情報を横断的に比較することをおすすめします。医学部学士編入対策コース全体の情報は医学部学士編入対策大全で整理しています。四国内の併願候補としては香川大学医学部の学士編入を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。志願理由書の書き方に不安がある方は医学部編入の志望理由書対策の記事、学士編入と一般選抜での再受験のどちらを選ぶべきか迷っている方は医学部編入と再受験の比較記事を参考にしてください。個別の学習計画や出願資格の確認については、医学部学士編入対策コースで、現在の学力・研究経験・志望校に合わせた相談が可能です。

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よくある質問(FAQ)

高知大学医学部の編入試験に「小論文」はありますか

募集要項上、独立した小論文試験は課されていません。第1次選抜は数学・理科(2科目選択)・英語の学力試験、第2次選抜は面接とグループワークで構成され、志願理由書と論文要旨は面接の資料として使われます。他大学の学士編入で一般的な小論文とは選抜の設計が異なる点に注意してください。

2027年度入試で出願資格はどう変わりましたか

2026年度実施分まで出願資格に含まれていた「2024年4月以降の英語資格・検定試験受験」という要件が外れ、2027年度入試の出願資格は「学術論文執筆経験」を中心とした7区分に整理されています。英語は出願資格ではなく、第1次選抜の筆記科目として実施される形に変わりました。

生命科学という科目は出題されますか

「生命科学」という独立した科目名では出題されません。理科は物理・化学・生物の3科目から2科目を選択する形式で、生物を選べば医学の基礎につながる内容に触れられますが、科目名としては生物基礎・生物の範囲での出題という位置づけになります。

過去問はどこで入手できますか

旧制度の「総合問題」については、返信用封筒を用意して郵送で請求すると直近1年分を入手できる仕組みがあります。ただし2027年度入試の数学・理科・英語という新科目体系には、同一形式の過去問はまだ存在しません。募集要項に示された出題範囲から対策を組み立てる必要があります。

倍率はどのくらいですか

高知大学は公式には志願者数・合格者数にもとづく倍率を公表していません。予備校等の情報では過去に10倍台〜20倍程度とする紹介も見られますが、これは非公式な情報です。公式統計では、旧制度最終年にあたる令和8年度(2026年度実施)の第2年次編入学は、募集人員5人に対し入学者5人という実績が確認できます。

社会人でも出願できますか

出願資格自体は大学卒業者や62単位以上修得した在学経験者などを対象としており、年齢制限は明記されていません。ただし「過去に学術論文を執筆したことがある者」という要件があるため、社会人の場合は業務上の学術論文・技術報告等がこの要件に該当するかどうかを、出願前に医学部入試担当へ確認しておくことをおすすめします。

他大学の医学部学士編入と併願できますか

出願書類に「学士・準学士入学の併願先」を届け出る様式があり、併願は制度上想定されています。出願時期が1月下旬と他大学より早い時期に設定されているため、志望する大学すべての日程を早めに一覧化し、書類準備の重複がないよう計画を立てることが重要です。

入学後の学費はどのくらいかかりますか

入学料は282,000円、授業料は年額535,800円(前期267,900円を5月中、後期267,900円を11月中に口座引き落とし)です。入学料・授業料には減免制度・徴収猶予制度も用意されているため、経済的な事情がある場合は合格後に送付される案内に従って早めに申請してください。

第1次選抜と第2次選抜、どちらが重視されますか

募集要項の記載を読む限り、第1次選抜(学力試験)は募集人員の約4倍を通過させるふるい分けの役割を担い、最終的な合否は面接及びグループワークの結果にもとづいて決定されると明記されています。学力試験を突破することは前提条件ですが、そのうえで第2次選抜の面接・グループワークにどれだけ準備を割けるかが、最終合格を左右する重要な要素になると考えられます。

編入後の学年や在学期間はどうなりますか

2027年度入試の合格者は2027年10月に第1年次へ編入し、卒業要件は「医学部医学科に5年6カ月以上在学し、所定の単位を修得すること」とされています。入学後2〜4年次には先端医療学実践コースの履修が必須です。出身校で修得した単位がどこまで認定されるかは入学後の個別審査によって決まるため、在学期間の見通しは入学前の時点で確定的には分かりません。

出願書類の中で特に準備に時間がかかるものは何ですか

成績証明書は出身大学等の学部長が作成し厳封したものが必要で、発行までに数週間を要する大学も少なくありません。論文要旨・志願理由書は自分で内容を練り上げる必要があるため、出願期間の直前ではなく出願の数か月前から準備を始めることをおすすめします。2027年度入試からは英語資格・検定試験の提出が不要になったため、その分の準備時間を学力試験対策や論文要旨・志願理由書の作成に充てられる点は、旧制度との違いとして意識しておくとよいでしょう。

まとめ

高知大学医学部医学科の学士・準学士入学(研究医特別選抜)は、2027年度入試を境に、編入年次(第2年次4月→第1年次10月)、募集人員(5人→4人)、第1次選抜科目(総合問題→数学・理科・英語)が同時に変わる大きな転換期を迎えています。出願資格に学術論文執筆経験が求められる研究医養成型の選抜である点は変わらず、小論文試験がない代わりに志願理由書・論文要旨・面接・グループワークで人物と研究への適性が評価される設計です。新科目体系での実施は2027年度入試が初めてであり、同一形式の過去問はまだ存在しないため、募集要項に示された出題範囲を出発点に、数学・理科・英語の基礎から標準レベルの演習を積み上げる対策が現実的です。

出願期間・試験日・検定料・倍率などの数値は年度により更新される可能性があるため、実際に出願を検討する段階では必ず高知大学の最新の募集要項でご確認ください。出願資格である学術論文執筆経験は直前の準備では間に合わない要件であるため、志望を固めた段階からできるだけ早く研究活動や卒業論文への取り組み方を見直しておくことが、この選抜における最も現実的な第一歩になります。

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この記事を書いた人

医学部学士編入対策の最大手予備校で教鞭をとってきた、医学部学士編入指導の専門家。その指導経験をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の医学部学士編入分野の指導および記事監修を担当。

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