【大学編入】予備校とオンライン家庭教師の比較
大学編入2023.03.22
目次
はじめに
大学編入学を目指すにあたって、予備校に通うかオンライン家庭教師を使うかどちらにするか、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、大学編入学対策の某大手予備校とオンライン家庭教師の双方で講師業に携わる筆者が、できる限り中立的な立場に立って、それぞれのメリットやデメリットについて解説をしていきたいと思います。
予備校のメリット
受験仲間に出会えること
予備校に通うことの最大のメリットは、同じ志を持った受験仲間に出会えることです。
大学編入試験に合格するまでの道のりは、長く険しく、そのうえ孤独なものです。そのため、時に不安を感じて勉強に身が入らないこともあるかもしれません。
そのような時、お互いを励まし合える仲間の存在は大きな心の支えとなります。
また受験仲間は、良きライバルでもあります。お互いに切磋琢磨できるため、高いモチベーションを持って受験勉強に励むことができるでしょう。
過去問が豊富にあること
すべての予備校について言えることではありませんが、いくつかの大手予備校には、各大学の過去数年分の過去問があります。
過去問は、志望校の出題内容や出題傾向を把握し、戦略的に受験勉強を進めるために必要不可欠なものです。
もちろん、いくつかの大学では過去問がWeb上で公開されていますし、最近ではメルカリやラクマなどのフリマアプリ上や、一部の編入関連のブログ上などで、過去問が出品されていることもあります。
しかし、そのようなルートを通じて、全ての大学の過去問を手に入れることはできません。一方、大手予備校では、比較的どの大学・学部の過去問も手に入れることができます。
予備校のデメリット
講師の質にばらつきがあること
予備校講師と聞くと、教えることがうまく、しかも教えるやる気に満ち溢れた神様のような人間を想像することが多いのではないでしょうか?
私自身、学生時代はそのようなイメージを予備校講師に抱いていました。
しかし予備校講師が皆そのような人間かと言えば、必ずしもそうとは言い切れません。
「〇〇先生、何を言っているかよく分からないから微妙だよね。時間の無駄だから授業に出るの無駄じゃない?」
予備校の講師時代、このような学生の会話を幾度となく耳にしましたが、このことは、あながち間違ってはいないようです。実際、A講師の授業を受けているある学生が、わざわざ私の所にやってきて、
「A先生に過去問の分からないところを聞いたけど、分からないと遠まわしに突っぱねられた」
と愚痴をこぼすこともあったぐらいです。
ここで誤解がないように言えば、もちろん、予備校講師の中には優秀な講師もたくさんいます。
しかし、実力がない講師の授業を受けることになってしまと、結局、貴重な時間を無駄に使ってしまうことになります。
料金が高いこと
予備校では、コース制(例:法学・政治学編入コース)を採用していることが多々あります。
このコース制ですが、予備校(つまり講師も)にとっては利益がでるため有難いのですが、受講生にとっては問題もあります。
1つ目の問題は受講する必要がない授業も受けないといけないということです。たとえば、法学部志望の方で、志望校の試験では法学系の問題しか出ないにもかかわらず、政治学の授業を受講しないといけない場合があります。もちろん、それならばその授業に出なければ良いだけの話ですが、
他方で、2つ目の問題―すなわち高いコース料金を支払わないといけない―が発生します。
ただでさえ、お金がない大学生にとっては、この高額な予備校代はばかになりません。
移動時間が無駄なこと
もちろんどこに住んでいるかによって異なりますが、私が指導してきた受講生の多くは、平均1時間ほど(つまり往復2時間ほど)かけて予備校に通っていました。講師の立場からも「この時間、正直無駄じゃないか」といつも感じていました。
もちろんその移動時間で
「英単語や専門用語を覚えたりすることもできるのでは!?」
という反論もあるでしょう。
しかし、それほど強い意志を持った学生は正直なかなかいませんし(もしそれができるならばそもそも大学受験で第一志望校に受かっていたでしょう)、乗り換えの時間や労力も含めた限られた移動時間では、なかなか集中して勉強はできないと思います。
限られた時間の中で、予備校への移動時間は無駄であるといえるでしょう。
オンライン家庭教師のメリット
各専門分野の講師から指導を受けられること
世界からは依然、遅れをとっているものの、ようやく日本でもオンライン教育サービス市場が拡大を見せつつあり、教育のオンライン化が進んでいます。このことは、大学編入学市場でも例外ではなく、多くの予備校では、オンデマンド授業の導入が進んでいます。
一方、実はここ最近、私のように、オンライン家庭教師でも1対1の指導をする予備校講師が非常に増えているようです。これまで、リアルな校舎にまで行かないと受けられなかった講師から直接指導を受けられる機会が増えているのです。
また、オンライン家庭教師には、大学院で研究をされている大学院生などが講師として多数在籍しています。実は、これらの大学院生、予備校講師と同じかそれ以上の専門性を兼ね備えている方がほとんどです。彼らは、研究活動を行い、それを発表する訓練を日々受けているため、高い専門性を兼ね備えているだけでなく、人に物事を分かりやすく教えることについても秀でています。
このように、予備校の講師や大学院生から直接1対1で指導を受けられるところにオンライン家庭教師のメリットがあると言えます。
必要な授業料のみ支払って、時間を節約しながら授業受けられること
予備校に通うことのデメリットの裏返しになりますが、オンライン家庭教師では、自分にとって必要な授業のみ受講すればよいので、お金を節約することができます。
また、移動時間を無駄にせず、勉強を進めることもできます。Zoomなどを使えば、いつ・どこにいても授業を受けることができるのです。1日は24時間、1週間は168時間、つまり時間は有限です。大学の授業やアルバイトなど以外の限られた時間の中で、無駄なく受験勉強を進めるためには、塵も積もって山となる「移動時間」をいかになくせるかということが鍵となります。
オンライン家庭教師のデメリット
最後にオンライン家庭教師のデメリットについてですが、受験仲間に出会えないということ以外は大きなデメリットはないのでは?というのが個人的な意見になります。
読者の皆さんは、オンライン家庭教師のプラットフォームでこの記事を書いているから、オンライン家庭教師寄りの内容を書いているのはないか、と思うかもしれません。
しかし、冷静に考えれば、オンライン家庭教師にはデメリットよりもメリットの方がはるかに多く、したがいまして、それを利用する価値は大いにあるのではというのが私の意見です。
おわりに
今回、スプリング・オンライン家庭教師のブログ記事のプラットフォーム、Spring Online Magazineで、予備校とオンライン家庭教師の比較のための記事を書かせていただきました。
今回の記事で少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しく思います。
スプリング・オンライン家庭教師は、日本で唯一、大学編入学・大学院進学・医学部学士編入学の対策に特化したオンライン家庭教師です。進路や勉強の仕方などでお悩みの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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