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群馬大学医学部の学士編入を徹底解説|出願資格・試験科目・倍率・対策まで

群馬大学医学部医学科は、正式には「第2年次編入学」という名称で、いわゆる医学部学士編入を毎年実施しています。募集人員は15名(一般枠10名・地域医療枠5名)で、医学部学士編入を実施する大学の中でも規模が大きい部類に入り、大学在学中の方から社会人・文系出身の方まで幅広い層から注目されています。群馬大学 医学部 編入を検討する際にまず押さえておきたいのは、出願資格に「学士号を持っていること」が必須ではない点、教養教育科目と専門教育科目を合わせて62単位以上の修得が必要な点、そしてTOEFL iBTスコアの提出が出願要件になっている点です。これらは一般的な学部入試とは異なる、学士編入ならではの準備が求められるポイントといえます。
選抜は出願書類、TOEFL iBTスコア、自然科学総合問題、小論文、面接試験の成績を総合して判定される仕組みで、直近の志願倍率はおおむね14〜15倍で推移しています。2025年度(令和7年度)の志願者は224名(一般枠189名・地域医療枠35名)で、最終合格者は例年どおり15名でした。倍率の数字だけを見ると高く感じられるかもしれませんが、第1次試験の合格者は募集人員の約4倍にあたる約60名まで絞られ、そこから第2次試験(面接等)を経て最終合格に至るという段階的な選抜プロセスを理解しておくことが、対策の第一歩になります。
本記事では、2027年度(2026年度実施)の公式募集要項と公式に公開されている実施状況データに基づき、群馬大学医学部医学科第2年次編入学の制度概要・出願資格・試験科目・日程・倍率・地域医療枠の修学資金制度・科目別の対策方法までを一つの記事にまとめました。募集要項は年度によって内容が更新される可能性があるため、実際に出願される際は必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
群馬大学医学部の学士編入(第2年次編入学)とは|制度の概要と特徴
群馬大学医学部医学科が実施している学士編入制度は、公式には「医学部医学科第2年次編入学」という名称で呼ばれています。世間一般には「医学部学士編入」という表現で広く知られていますが、群馬大学の場合は入学年次が第2年次に設定されているのが特徴です。2027年4月に第2年次へ編入学する枠として、毎年安定的に実施されています。
募集人員は15名(一般枠10名・地域医療枠5名)です。地域医療枠の合格者が募集人員に満たない場合は、原則としてその不足分が一般枠に振り替えられる仕組みになっています。医学部学士編入を実施する大学の中には募集人員が5名前後にとどまるところも少なくないため、群馬大学の15名という規模は比較的門戸が広い部類に入ります。制度全体の位置づけや他大学との比較については、医学部学士編入対策大全|実施大学一覧・難易度・倍率・TOEICもあわせてご覧いただくと理解が深まります。
募集要項の「目的」の項目には、「明確な目的意識をもち、自然科学系の幅広い知識と論理的思考力を備えた、医学・医療を学ぶのに適した人材」を選抜し、将来の医師・医学教育者・研究者・医療行政担当者を育成するという趣旨が示されています。つまり群馬大学が編入学生に求めているのは、単なる暗記量ではなく、自然科学の素養と論理的思考力を土台とした学びの適性だと読み取ることができます。
編入後の学びは、まず一般入学の学生と同じ第2年次カリキュラムに基づく基礎的な生命科学教育から始まり、その後解剖学・生理学といった基礎医学教育へと進んでいきます。第2年次への編入となるため、順調に進級した場合、卒業までの在籍期間は最短で5年です。第1年次の教養課程を経ずに専門教育へ進む形になるため、3年次編入を実施する大学とは学習の進み方や在籍年数の見通しが異なる点も押さえておきたいポイントです。一般入試と比較すると、大学入学共通テストが不要で社会人でも挑戦しやすい反面、志願倍率は約15倍という現実もあり、制度の全体像をまず正しく理解することが対策の出発点になります。学士編入制度の基礎から知りたい方は、【医学部学士編入】これでわかる医学部学士編入試験も参考にしてください。
群馬大学医学部 編入の募集人員|一般枠と地域医療枠の違い
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の募集人員15名は、一般枠10名と地域医療枠5名という内訳になっています。地域医療枠の合格者数が定員に届かなかった場合は、原則としてその分が一般枠に振り替えられるルールがあるため、実際の合格者数の内訳は年度によって多少変動する可能性があります。
一般枠は、修学資金の貸与を特に希望せず、通常の選抜プロセスで出願する枠です。一方の地域医療枠は、群馬県からの修学資金貸与を希望する出願区分であり、群馬県内での将来的な勤務を前提とした制度になっています。地域医療枠で出願するには、志願理由書(様式5)と同意書(様式6)の提出に加えて、「地域医療枠受験者事前説明動画」の視聴が必須とされています。
合否判定は、一般枠・地域医療枠それぞれの出願区分ごとに独立して行われます。そのため、地域医療枠で出願して不合格になった場合でも、一般枠の基準で改めて再判定され、一般枠合格となる可能性がある点は覚えておいてよいでしょう。
| 区分 | 募集人員 | 2025年度志願者数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般枠 | 10名 | 189名 | 修学資金の貸与を伴わない通常の選抜枠 |
| 地域医療枠 | 5名 | 35名 | 群馬県の修学資金貸与を前提とした選抜枠 |
ここで強調しておきたいのは、地域医療枠には決して軽くはない義務が伴うという点です。入学手続前に枠を辞退した場合は合格そのものが取り消され、入学後に地域医療枠から離脱することは理由を問わず認められません。修学資金や返還免除の条件など、地域医療枠の詳しい制度内容は本記事後半の地域医療枠の章で詳しく解説しますので、そちらもあわせてご確認ください。どちらの枠で出願すべきかは、群馬県で医師として勤務する意思がどの程度明確か、経済的な事情、将来のキャリア観を総合的に考えて判断することが大切です。
群馬大学医学部 編入の出願資格・出願要件|62単位とTOEFL iBTに注意
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の出願資格は、次の4パターンのいずれかに該当することが条件です。
- (1) 修業年限4年以上の大学に2027年3月までに2年以上在学した者
- (2) 修業年限4年以上の大学を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
- (3) 学位授与機構等により学士の学位を授与された者、またはその見込みの者
- (4) 大学院修士課程・博士課程を修了した者、またはその見込みの者
ここで注目したいのは(1)のパターンです。修業年限4年以上の大学に2年以上在学していれば、卒業していなくても出願資格を満たします。つまり大学を卒業していない在学中の方でも挑戦できる、いわゆる「学士でなくても受験できる編入」制度の一つといえます。ただし、医学部医学科(外国の医学校を含む)を卒業した者・卒業見込みの者は出願できませんので注意してください。
出願にあたっては、教養教育科目と専門教育科目を合わせて62単位以上を2027年3月までに修得している(見込みを含む)ことが要件になります。単位数がボーダーラインに近い方や、大学を中退した方は、この要件を満たせるかどうかを早めに確認しておく必要があります。修得見込みで出願した場合でも、実際に2027年3月末までに要件を満たせなければ合格が取り消されますので、成績証明書と履修状況の確認は早い段階で行っておきましょう。
もう一つの重要な要件が、TOEFL iBTスコアの提出です。出願日から遡って2年以内に受験したスコア(Home Editionでの受験でも可)を、公式スコアレポートの原本郵送、またはオンライン提出(DIコード:G297)のいずれかの方法で提出する必要があります。TOEICではなくTOEFL iBTが指定されている点に注意し、スコア発行までのリードタイムを逆算して受験計画を立てることが大切です。なお、合格に必要な最低スコアについては募集要項上に公表がなく、非公表・未検証の情報として扱う必要があります。
出願前に自分が出願資格を満たしているか不安な場合は、「出願前照会」制度を利用できます。公式サイトには出願要件確認票やQ&A、申請方法をまとめたPDFが掲載されているので、判断に迷う場合は出願前に照会しておくと安心です。文系出身者であっても出願資格自体は学部を問わず開かれていますが、試験対策上のハードルについては後述の対策セクションで詳しく解説します。
群馬大学医学部 編入の試験科目と選抜方法|自然科学総合問題・小論文・面接
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の選抜は、出願書類等、TOEFL iBTスコア、自然科学総合問題、小論文(英語及び自然科学の能力を問うことがあります)、そして面接試験の成績を総合して判定される仕組みです。TOEFL iBTスコアは単なる出願要件にとどまらず、第1次試験合格者の判定材料の一つとして組み込まれています。
第1次試験合格者は募集人員の約4倍、つまり約60名程度が目安とされ、TOEFL iBTスコア・自然科学総合問題・小論文の総合判定によって決まります。試験当日の科目構成は次のとおりです。
- 自然科学総合問題:9:30〜12:00(150分)
- 小論文:13:50〜15:20(90分)
会場は群馬大学昭和キャンパス(前橋市昭和町3-39-22)です。小論文については、募集要項上「英語及び自然科学の能力を問うことがあります」という文言があり、単なる作文力だけでなく、英語資料の読解力や科学的なテーマに関する論述力が問われる可能性を念頭に置いた対策が必要です。
第2次試験は、第1次試験合格者を対象に面接試験等が実施されます。詳細な日程は第1次試験合格者に個別に通知される形です。ここで特に重要なのが、TOEFL iBTスコア・自然科学総合問題・小論文・面接試験のいずれかに「不良」と判定されるものがあった場合、総合点の高さにかかわらず不合格になるという規定です。一つの科目で高得点を取れば他の弱点をカバーできる、という一点突破型の対策は通用しにくい選抜方式になっているため、苦手科目を作らないバランスの取れた準備が欠かせません。
なお、合格者の判定は一般枠・地域医療枠それぞれの出願区分ごとに行われます。過去問については、公式サイトに直近1年分(2025年度実施分)の試験問題が掲載されています。それ以前の年度分を確認したい場合は、大学の入学試験係へ直接問い合わせる必要があります。試験当日の遅刻や途中退室、服装などの詳細な注意事項は募集要項本体に明記されていますので、出願前に必ず目を通しておきましょう。
群馬大学医学部 編入の試験日程と出願スケジュール【2027年度(2026年度実施)】
2027年度(2026年度実施)の群馬大学医学部医学科第2年次編入学は、次のようなスケジュールで進みます。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年6月24日(水)まで | 障害等のある志願者の事前相談期限 |
| 2026年7月10日〜7月27日15時 | 検定料の支払期間 |
| 2026年7月22日(水)〜7月27日(月)必着 | 出願期間(郵送・書留速達のみ、持参不可) |
| 2026年9月6日(日) | 第1次試験(自然科学総合問題・小論文) |
| 2026年10月1日(木)10時 | 第1次試験合格発表 |
| 2026年10月18日(日) | 第2次試験(面接試験等) |
| 2026年11月3日(火)10時 | 第2次試験(最終)合格発表 |
| 2026年11月25日(水)まで | 入学手続(郵送必着) |
出願は書留速達による郵送のみで受け付けられ、持参は認められていません。締切は「必着」である点にも注意が必要です。合格発表は、第1次・第2次ともに医学部ホームページへの受験番号掲載と合格通知書の郵送によって行われ、電話での照会には応じてもらえません。
検定料は30,000円で、コンビニ払いまたはクレジットカード払いに対応しています。支払期間は2026年7月10日から7月27日15時までと定められています。なお、災害で被災した志願者に対しては、検定料の全額免除という特別措置が用意されています。
TOEFL iBTスコアは出願日から遡って2年以内のものが必要となるため、出願時期から逆算してスコアを確保しておくことが現実的な準備につながります。春先までにスコアを固めておくと、その後の筆記試験対策に集中しやすくなるでしょう。また、成績証明書(複数の大学に在籍歴がある場合はすべての大学分)や推薦書のように取り寄せ・依頼に時間がかかる書類は、できるだけ早い段階で着手しておくことをおすすめします。医学部学士編入は夏から秋にかけて試験が集中する傾向があるため、他大学との併願を考えている方は、全体的なスケジュール感を早めに把握しておくとよいでしょう。なお、募集要項は資料請求をして正式なものを取り寄せる必要があり、公開されている見本PDFでは出願できない点にも注意してください。
群馬大学医学部 編入の倍率|志願者数・合格者数の推移
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の倍率を知ることは、「群馬大学 医学部 編入 倍率」を調べている方にとって最も気になるポイントでしょう。公式に公開されている「2年次編入学入学試験の実施状況」によると、直近3年間の志願者数・合格者数の推移は次のとおりです。
| 年度 | 志願者数 | 第1次合格者数 | 最終合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2023年度(令和5年度) | 222名(男108・女114) | 56名 | 15名 |
| 2024年度(令和6年度) | 212名(男101・女111) | 59名 | 15名 |
| 2025年度(令和7年度) | 224名(一般189・地域35) | 58名(一般49・地域9) | 15名(一般12・地域3) |
2025年度でみると、志願者224名に対して最終合格者は15名なので、志願倍率は約14.9倍(224÷15)となります。同様に計算すると2024年度は約14.1倍、2023年度は約14.8倍です。直近3年は志願者数が212〜224名の範囲で安定しており、最終合格者数も毎年15名で一貫しているため、志願倍率はおおむね14〜15倍という水準で推移していると捉えてよいでしょう。
段階別に見ると、第1次試験の通過倍率は募集人員の約4倍にあたる約60名の合格者が出るため、志願者210〜220名に対しておよそ3.6〜4倍程度です。そこから第1次合格者56〜59名の中から最終合格15名が選ばれる第2次段階の倍率は、約3.7〜3.9倍と計算できます。つまり群馬大学の編入試験は、「約15倍」という数字の中に、第1次・第2次それぞれ4倍弱の関門が2段階組み込まれている構造だと理解しておくと、対策の力の入れどころが見えてきます。
枠別に見ると、2025年度は地域医療枠が35名志願して3名合格、一般枠は189名志願して12名合格という結果でした。ただし地域医療枠で不合格になった場合でも一般枠で再判定される制度があるため、枠ごとの数字だけを単純に比較して倍率の高低を論じることは適切ではありません。また2023・2024年度のデータでは女性の志願者がやや多い傾向も見られます。倍率の数字を見る際は、記念受験的な出願も一定数含まれると言われることがある一方、それを裏付ける公式データはないため、断定的な解釈は避け、募集人員15名に対して合格者数が毎年安定している事実を基準に考えるのが妥当です。
群馬大学医学部 編入の難易度|他大学との比較と受かりやすさの考え方
医学部学士編入全体を見渡すと、大学によって倍率は大きく異なり、10倍台から30倍程度まで幅があると言われています。断定的な数値比較は難しいものの、その中で群馬大学の約14〜15倍という水準は、極端に高いわけではなく中位程度に位置づけられると考えられます。
注目すべきは、最終合格者数が15名という枠の大きさです。合格者数が5名前後にとどまる大学も多い中、群馬大学は毎年15名という比較的多い人数を安定して合格させています。これは受験戦略上、無視できないポイントです。募集人員が多いということは、それだけ多様なバックグラウンドの合格者を受け入れる土壌があるとも解釈できます。
選抜方式の特徴としては、出願書類、TOEFL iBTスコア、自然科学総合問題、小論文、面接試験の成績を総合して判定するという要項の記載からわかるように、学歴や研究歴だけで大きく差がつく形式ではなく、当日の筆記試験(自然科学総合問題・小論文)とTOEFLスコア、面接の総合力が問われる選抜だといえます。加えて、いずれかの科目で「不良」と判定されれば総合点に関わらず不合格になるという規定があるため、一つの得意科目に頼った一点突破型の対策は通用しにくい仕組みになっています。
また、医学部医学科の卒業者は出願できない一方、学士号を持っていなくても4年制大学に2年以上在学していれば出願できるという間口の広さも群馬大学の特徴です。こうした事実を踏まえると、「群馬大学は受かりやすい」と単純に断定することはできませんが、募集人員の多さ、学部不問の出願資格、総合判定型の選抜方式という要素は、幅広い層の受験生にとって挑戦しやすい環境を作っていると言えるでしょう。ご自身の状況と照らし合わせて判断する際は、医学部学士編入はやめておけ メリット・デメリットや、医学部学士編入対策大全もあわせて参考にしてください。
群馬大学医学部 編入の筆記試験対策|自然科学総合問題・小論文・TOEFL iBT
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の筆記試験対策は、自然科学総合問題・小論文・TOEFL iBTという3つの柱で考える必要があります。
自然科学総合問題の対策
自然科学総合問題は150分という長丁場の試験です。出題範囲について公式のシラバスは公表されていないため、まずは公式サイトに掲載されている過去1年分の試験問題で出題傾向を確認することが欠かせません。医学部学士編入試験全般でよく問われる分子生物学・生化学・生理学などの生命科学分野、そして物理・化学の基礎固めという定石的な学習の流れを軸に準備を進めるとよいでしょう。
小論文の対策
小論文は90分の試験です。募集要項には「英語及び自然科学の能力を問うことがあります」と明記されているため、単純な作文練習だけでなく、英語資料の読解を伴う出題や、科学的なテーマについて論理立てて記述する練習も取り入れておくと安心です。
TOEFL iBTのスコアメイク
TOEFL iBTは出願要件であると同時に、第1次試験・総合判定の材料としても使われます。最低スコアの基準は公表されていませんが、いずれかの科目で「不良」と判定されると総合点に関わらず不合格になる仕組みがあるため、スコアはできるだけ余裕を持って準備しておくに越したことはありません。スコアの有効期限は出願日から遡って2年以内、Home Editionでの受験も認められているため、社会人の方でも受験機会を確保しやすくなっています。
学習の優先順位としては、まずTOEFL iBTのスコアを固め、その後に生命科学、物理・化学の基礎、そして小論文や過去問演習へと進めていくモデルが、限られた可処分時間の中で効率よく準備を進めやすい一般的な流れです。「いずれか不良で不合格」という規定を踏まえると、得意科目を伸ばすことよりも、苦手科目を作らないバランス型の学習計画を優先することが合格への近道になります。筆記対策の具体的なイメージをつかみたい方は、【医学部学士編入】国公立大学医学部 合格体験記も参考になります。
群馬大学医学部 編入の面接・出願書類対策|「自己紹介と抱負」と推薦書
第2次試験では、第1次試験合格者約60名の中から面接試験等を通じて最終合格者15名が選ばれます。第2次試験の内容そのものだけでなく、出願時に提出する書類の準備も合否に関わる重要な要素です。
「自己紹介と抱負」(様式3)の書き方
出願書類の一つである「自己紹介と抱負」(様式3)は、第1次試験の採点対象ではありませんが、第2次試験における適性判断や面接の材料として使われます。募集要項には「多様化する社会のニーズに対応するために、これまでの学業や経歴をどのように活かし、どのような医学・医療従事者をめざすのか」という趣旨の設問が示されています。これまでの学業や経歴で得たものと、今後の抱負という2つの観点から、自身の経歴をしっかり棚卸ししたうえで文章にまとめることが大切です。出願の時点から、面接で深掘りされることを見据えて準備しておくとよいでしょう。
推薦書の依頼
推薦書(様式4)は厳封での提出が求められます。依頼先については、卒業後相当の期間が経過している方であれば職場の上司等でも認められていますが、配偶者や三親等以内の近親者への依頼はできません。推薦書の作成には一定の時間がかかることが多いため、依頼のタイミングとスケジュールには余裕を持たせておくことをおすすめします。
地域医療枠の追加書類
地域医療枠で出願する場合は、志願理由書(様式5)と同意書(様式6)の提出に加えて、「地域医療枠受験者事前説明動画」の視聴が必須になります。群馬県の地域医療についての理解を、志願理由書の中でどのように示せるかも準備のポイントです。
面接では、志望動機やキャリアプラン、地域医療への考え方といった一般的なテーマが問われることが多いとされています。募集要項が示す「自然科学系の幅広い知識と論理的思考力を備えた人材」という群馬大学が求める人物像と関連づけながら、自分の言葉で説明できるように準備しておくと、面接対策としての一貫性が生まれます。書類・面接対策の具体例として、群馬大学医学部学士編入の合格者の志望理由書を収録した教材も参考になります。
地域医療枠の修学資金とキャリア|群馬大学医学部 編入ならではの制度
地域医療枠を検討する際にまず理解しておきたいのが、群馬県緊急医師確保修学資金の内容です。貸与額は原則月額10万円ですが、生計を一にする者の所得合計が1,500万円未満の場合は月額15万円となります。貸与期間は5年間で、初年度は入学料相当額が加算されます。
この修学資金の返還が免除される要件は、卒業後8年4か月間(従事必要期間)にわたって県内の特定病院で臨床研修・診療業務に従事することです。さらに、そのうち3年4か月以上は医師不足地域や不足診療科など指定された病院での勤務が必要とされており、へき地医療拠点病院等の場合はこの期間が2年6か月以上に緩和されます。特定病院としては、群馬大学医学部附属病院や県内の中核的な公的病院などが対象となります。
一方で、キャリアの柔軟性を確保する中断制度も用意されています。大学院への進学や海外留学の場合は5年まで、専門研修プログラムの一環としての県外勤務は3年まで、育児休業等についても中断扱いとして認められます。地域医療枠は義務が重いというイメージだけが先行しがちですが、こうした柔軟な制度が併存している点も公平に理解しておく必要があります。
返還が必要になるケースとしては、卒業翌年までに医師国家試験に合格できなかった場合や、県内特定病院での臨床研修に従事しなかった場合などが挙げられます。この場合、年10%の利息を加えた金額を返還しなければなりません。また、地域医療枠の合格者が入学手続前に枠を辞退した場合は合格そのものが取り消され、入学後に地域医療枠から離脱することは理由を問わず認められていません。
これらを踏まえると、地域医療枠が向いているのは、群馬県内で長期的に医師としてのキャリアを築いていく意思が明確な方です。逆に、将来の勤務地や専門分野についてまだ迷いがある方は、慎重に検討したほうがよいでしょう。制度の詳細や個別の疑問点については、群馬県庁の医務課が問合せ先となっています。
群馬大学医学部 編入に向けた学習計画|社会人・文系出身者の準備ロードマップ
群馬大学医学部医学科第2年次編入学の出願・試験日程から逆算すると、前年の夏から秋にかけて情報収集とTOEFL iBTの学習を始め、冬から春にかけてTOEFLスコアを確保しつつ生命科学の基礎を固め、春から初夏にかけて過去問演習・小論文対策・出願書類の準備を進め、7月の出願、9月の第1次試験、10月の第2次試験へとつなげていく年間モデルが現実的です。
社会人として働きながら準備する場合は、限られた学習時間を効率よく配分することが何より重要です。成績証明書や推薦書など、取り寄せや依頼に時間がかかる書類は早めに着手し、TOEFL iBTについてはHome Editionでの受験を活用することで、受験機会を確保しやすくなります。
文系出身者の場合、出願資格自体は学部を問わないため挑戦することは可能ですが、自然科学総合問題への対策負荷が理系出身者に比べて大きくなる点は正直に理解しておく必要があります。また、教養教育科目と専門教育科目を合わせて62単位以上という出願要件についても、自然科学系の単位取得状況を早めに確認し、不安があれば出願前照会制度を活用して確認しておくと安心です。大学2年生以上で在学中の方も、出願資格(1)によって出願できる選択肢がある点も覚えておくとよいでしょう。文系大学生の医学部学士編入についても参考にしてください。
費用面では、検定料30,000円に加えて、入学後には入学料282,000円、授業料は前期分267,900円・年額535,800円がかかります。そのほか後援会費や同窓会終身会費等の諸経費350,630円、テキスト代として年間約15万円程度も見込んでおく必要があります。地域医療枠であれば修学資金の貸与で経済的な負担を軽減できる可能性もあるため、費用計画とキャリアプランを合わせて考えておくとよいでしょう。
- 出願資格は学部不問だが、62単位以上の修得とTOEFL iBTスコアの提出が必須
- 選抜は自然科学総合問題・小論文・TOEFL・面接の総合判定で、一点突破型の対策は通用しにくい
- 志願倍率は約14〜15倍だが、募集人員15名という規模の大きさは挑戦しやすさにつながる
- 社会人・文系出身者は早期の情報収集と逆算スケジュールが鍵
群馬大学医学部医学科第2年次編入学は、募集要項を読み込み、正しいスケジュール感を持って準備を進めれば、社会人や文系出身者にも道が開かれている制度です。ただし、自然科学総合問題やTOEFL iBTなど専門的な対策が必要な科目も多く、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
よくある質問(FAQ)
群馬大学医学部の編入は文系出身でも受験できますか?
出願資格に学部の指定はなく、62単位以上の修得とTOEFL iBTスコア等の要件を満たせば出願は可能です。ただし第1次試験の自然科学総合問題への対策負荷は理系出身者に比べて大きくなりやすいため、早期からの理系科目学習が重要になります。出願資格に不安がある場合は、出願前照会制度を利用して確認しておくと安心です。
TOEFL iBTは何点あれば合格できますか?
合格に必要な最低スコアは募集要項上に公表されていません。TOEFL iBTスコアは第1次試験・総合判定の材料になり、いずれかの科目で「不良」と判定されると総合点に関わらず不合格となるため、計画的にスコアメイクを進めておくことが大切です。スコアは出願日から遡って2年以内のものが有効で、Home Editionでの受験も認められています。
群馬大学医学部 編入の倍率はどのくらいですか?
公式発表によると、志願者数は2023〜2025年度で212〜224名の範囲で推移し、最終合格者は毎年15名です。これにより志願倍率は約14〜15倍となり、第1次試験通過後の第2次段階の倍率は約3.7〜3.9倍と計算できます。
何年次に編入し、卒業まで何年かかりますか?
第2年次への編入となり、順調に進級すれば在籍5年間で卒業となります。編入後はまず一般入学の学生と同じ基礎的な生命科学教育を受け、その後解剖学・生理学など基礎医学の教育へと進んでいきます。
大学を卒業していなくても出願できますか?
可能です。修業年限4年以上の大学に2年以上在学していれば、卒業していない在学中の方でも出願資格を満たします。ただし教養教育科目と専門教育科目を合わせて62単位以上の修得(見込みを含む)が要件となっており、入学までにこの要件を満たせない場合は合格が取り消されますので注意が必要です。
地域医療枠と一般枠はどちらで出願すべきですか?
地域医療枠は月額10万〜15万円の修学資金貸与を受けられる一方、卒業後8年4か月間の県内特定病院での勤務等が返還免除の条件となり、入学後の枠からの離脱は理由を問わず認められません。群馬県内で長期的に医師として働く意思が明確な場合に選択を検討するとよいでしょう。なお、地域医療枠で不合格となった場合でも、一般枠で再判定され合格となる可能性があります。
まとめ|群馬大学医学部 編入の出願資格・倍率・対策のポイント
群馬大学医学部医学科第2年次編入学は、正式名称のとおり第2年次への編入という形を取り、募集人員15名(一般枠10名・地域医療枠5名)という、医学部学士編入の中でも比較的規模の大きい制度です。出願資格は学部を問わず、大学を卒業していなくても4年制大学に2年以上在学していれば挑戦できる間口の広さがある一方で、教養教育科目と専門教育科目を合わせた62単位以上の修得や、出願日から2年以内のTOEFL iBTスコア提出という固有の要件があります。
- 募集人員は15名(一般枠10名・地域医療枠5名)で、地域医療枠が定員に満たない場合は一般枠へ振替
- 出願資格は学部不問。ただし62単位以上の修得とTOEFL iBTスコアの提出が必須要件
- 選抜は自然科学総合問題(150分)・小論文(90分)・TOEFLスコア・面接の総合判定で、いずれかが「不良」なら不合格
- 出願期間は7月下旬、第1次試験は9月、第2次試験は10月、最終合格発表は11月(2027年度の場合)
- 志願倍率は直近3年でおおむね14〜15倍。募集人員15名という規模は挑戦しやすさにもつながる
- 地域医療枠は修学資金が魅力な一方、卒業後8年4か月の県内勤務等の重い義務が伴う
本記事で紹介した数値や日程は、2027年度(2026年度実施)の公式募集要項および公式な実施状況データに基づいています。募集要項の内容は年度によって変更される可能性があるため、実際に出願を検討される際は、必ず群馬大学医学部が公開する最新の募集要項でご確認ください。自然科学総合問題や小論文、TOEFL iBTのスコアメイクなど、対策すべき範囲は決して狭くありません。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。ご自身の状況に合わせて、無理のない準備計画を立てていきましょう。
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