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奈良県立医科大学の学士編入を徹底解説|出願資格・試験科目・倍率・対策まで

奈良県立医科大学の編入(正式名称は医学部医学科第2年次編入学試験)は、多くの医学部学士編入で主流となっている「生命科学+TOEIC・TOEFL」型とは一線を画し、英語・数学・理科という学力型の試験で選抜が行われるのが最大の特徴です。募集人員は1名程度と非常に少なく、さらに出願資格に「卒業後2年以内」という全国的にも珍しい年限制限があるため、社会人歴が長い方は出願できない可能性がある一方、大学在学中(1年以上在籍)でも出願できる設計になっています。この記事では、令和8年度(2026年4月入学)の公式学生募集要項と公式入試結果に基づき、奈良県立医科大学 編入の出願資格・試験科目・日程・倍率・対策までを整理します。
結論から言うと、奈良県立医科大学の編入は「英数理の学力に自信があり、卒業後間もない、または在学中の若手」に相対的に向いた試験です。生命科学の専門知識やTOEICのスコアメイクに時間を割く必要がない反面、募集人員が1〜3名程度と極めて少なく、面接(口頭試問)にも自然科学分野の口述試験が含まれるため、筆記で学んだ内容を口頭で説明できるレベルまで仕上げる必要があります。倍率は年度によって大きくブレており、単年の数字だけで一喜一憂せず、複数年のデータから合格ラインを読み解くことが重要です。
なお、令和9年度(2027年4月入学)の試験実施有無や募集要項は本記事執筆時点(2026年7月)で公式サイトに未公表です。本記事は令和8年度要項をベースにした情報であり、出願を検討する際は必ず大学公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
奈良県立医科大学の学士編入(第2年次編入学試験)とは?制度の概要と特徴
奈良県立医科大学の編入試験は、正式名称を「医学部医学科第2年次編入学試験」といいます。名称に「学士」の文字は含まれておらず、後述するように大学に1年以上在籍していれば学士(卒業)を持たない在学中の学生でも出願できる制度設計になっています。ただし実態としては多くの受験生が学士取得者、または卒業見込み・卒業後の社会人であるため、一般に医学部学士編入試験の一種として扱われています。奈良県立医科大学は奈良県橿原市にキャンパスを置く公立大学法人で、地域医療を担う人材育成を掲げる大学です。
この試験には他大学の学士編入試験と比べていくつかの際立った特徴があります。第一に、募集区分が「一般枠」のみとシンプルで、地域枠や県内枠のような区分けがありません。第二に、試験科目が生命科学ではなく英語・数学・理科という、一般入試に近い学力型である点です。第三に、募集人員が1名程度ともともと非常に少ない少数募集である点です。医学部学士編入試験の全体像を踏まえたうえで、奈良県立医科大学がどのような位置づけの試験かを理解しておくと、併願戦略も立てやすくなります。
編入学年次と修業年限の意味
編入学年次は第2年次で、修業年限は5年です。つまり、医学部医学科の6年課程のうち1年次を免除された形で2年次から合流し、卒業までの在籍期間は5年間となります。3年次編入ではない点は、他大学と併願する際に混同しやすいので注意してください。
どんな人に向いている試験か
試験科目が英語・数学・理科という学力型であるため、大学受験時に理系科目を得意としていた方、あるいは在学中で基礎学力が新しいうちに挑戦したい方に適性がある試験といえます。逆に、すでに生命科学分野の対策を進めている典型的な学士編入受験生にとっては、科目の対策を切り替える負担が生じる点も踏まえて検討する必要があります。
奈良県立医科大学 編入の募集人数と最新の募集状況
令和8年度(2026年4月入学)の募集人員は1名です。ただし要項には「在学生の状況により、合格者を2名以上とする場合がある」旨の記載があり、実際の合格者数が募集人員を上回ることも珍しくありません。募集区分は一般枠のみで、地域枠や県内枠といった区分はありません。
過去の募集人員の推移を見ると、年度によって変動してきたことがわかります。令和4年度は1名、令和5年度は3名、令和6年度は1名、令和7年度は2名、そして令和8年度は1名と、決して一定ではありません。この「募集人員1名」という数字だけを見て及び腰になる必要はありませんが、逆に「発表上の募集人員より実際の合格者が多かった年もある」という事実も、過度な期待材料にはできない点に注意してください。あくまで在学生の状況(留年・休学・退学など)による欠員補充的な性格が強いと考えられます。
「合格者を2名以上とする場合があります」の読み方
この文言は、募集人員1名という表記が固定的なものではなく、年度ごとの在学生の状況に応じて実際の合格者数が変動しうることを示しています。実際、令和7年度は募集2名に対して合格4名、令和5年度は募集3名に対して合格4名という実績があり、募集人員はあくまで目安として捉える必要があります。
令和9年度以降の募集は必ず公式で確認を
2026年7月時点で、令和9年度(2027年4月入学)試験の実施有無・募集要項は奈良県立医科大学の公式サイトで公表されていません。医学部編入試験は大学の判断で募集人員や実施自体が変更・停止されることもあるため、出願を検討する際は必ず大学公式の編入試験ページで最新の募集要項を確認してください。
奈良県立医科大学 編入の出願資格|「卒業後2年以内」の制限に注意
令和8年度要項によると、出願資格は大きく3つの要件で構成されています。まず(1)修業年限4年制以上の大学(外国の大学の場合は3年制以上)に令和8年1月までに1年以上在籍している者、または同大学を卒業後2年以内の者であること。次に(2)教養教育科目を40単位以上(うち自然科学系教育科目21単位以上、理工学系実験科目の履修を含む)修得(見込みを含む)していること。そして(3)医学部医学科の在学者・卒業者は出願できないことです。
現役大学生でも出願できる
「学士編入」という通称から誤解されがちですが、奈良県立医科大学の編入は、4年制以上の大学に1年以上在籍していれば、卒業(学位取得)前の在学中の学生でも出願が可能です。この点は他大学の学士編入試験の多くが「学士号を保有していること」を前提とするのに対し、やや特殊な設計といえます。
「卒業後2年以内」という全国的にも珍しい制限
一方で、卒業後に出願する場合は「卒業後2年以内」という制限が課されています。多くの大学の学士編入試験が卒業後の年数を問わないのに対し、この制限は奈良県立医科大学の編入における最大の注意点です。社会人経験が長い方(卒業後2年を超えている方)は、この時点で出願資格を満たさない可能性が高いため、他大学の学士編入試験や一般選抜(再受験)を検討する必要があります。
単位要件の確認方法
教養教育科目40単位以上、うち自然科学系教育科目21単位以上、理工学系実験科目の履修という単位要件は、出身大学の成績証明書で必ず事前に確認しておく必要があります。特に文系学部出身者は、自然科学系の単位が不足しているケースがあるため、早めのチェックが欠かせません。なお、「単位修得見込み」で出願した場合、令和8年3月31日までに要件を満たさないと入学許可が取り消され、入学料も返還されない点は重大な注意事項です。
医学部医学科の在学者・卒業者は出願不可、外国大学出身者は事前確認必須
医学部医学科に在学中、または卒業した者はこの編入試験に出願できません。また、外国の大学出身者は出願前(令和7年11月14日まで)に大学へ資格確認の手続きを行う必要があるとされています。該当する方は早めに大学へ問い合わせることをおすすめします。
奈良県立医科大学 編入の試験科目と配点|英語・数学・理科の学科試験
奈良県立医科大学の編入試験は、第1次選抜(学科試験)と第2次選抜(面接試験)の2段階で行われます。第1次選抜の学科試験は英語150点・数学150点・理科150点の合計450点満点で、理科は化学・生物・物理から1科目を選択する方式です。試験時間は180分で、英語・数学は必須科目となっています。
多くの医学部学士編入試験が「生命科学+英語(TOEIC・TOEFLのスコア提出を含む)」という型であるのに対し、奈良県立医科大学は英語・数学・理科という、大学受験の学力試験に近い型を採用している点が最大の特徴です。この違いは、志望校を選ぶうえで最も重要な判断材料になります。TOEICやTOEFLといった外部英語試験のスコア提出は不要で、英語力は学科試験の英語(150点)で評価されます。
| 選抜段階 | 試験内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1次選抜 | 英語(必須) | 150点 |
| 第1次選抜 | 数学(必須) | 150点 |
| 第1次選抜 | 理科(化学・生物・物理から1科目選択) | 150点 |
| 第2次選抜 | 面接試験(口頭試問。自然科学分野の口述を含む) | 100点 |
180分で3科目を解く時間配分
学科試験は180分で英語・数学・理科の3科目を解く形式です。1科目あたり60分程度が目安になりますが、得意科目に時間をかけすぎて他科目に手が回らなくなることがないよう、事前に時間配分の練習をしておくことが大切です。
「上位10名程度」が1次選抜を通過する仕組み
要項によれば、志願者全員が学科試験を受験し、その中から上位10名程度が第1次選抜合格となります。ただし基準点に満たない場合は10名に満たないこともあるとされています。募集人員が1名程度であることを踏まえると、1次選抜の時点である程度の絞り込みが行われる仕組みといえます。
理科の選択戦略
理科は化学・生物・物理から1科目を選択する方式のため、大学受験時に得意だった科目を選ぶのが基本方針になります。ただし、第2次選抜の面接では自然科学分野からの口述試験も課されるため、選択科目については付け焼き刃の対策ではなく、口頭で説明できるレベルまで理解を深めておく必要があります。
奈良県立医科大学 編入の試験日程と出願スケジュール
令和8年度の日程は、出願期間が令和7年12月1日(月)から12月5日(金)必着、第1次選抜(学科試験)が令和8年1月31日(土)9:00〜12:00(180分)、第1次選抜合格発表が令和8年2月10日(火)15時(予定)、第2次選抜(面接)が令和8年2月14日(土)12:30〜、最終合格発表が令和8年3月5日(木)15時(予定)、入学手続の締切が令和8年3月13日(金)となっています。追加合格が生じる場合は3月23日(月)以降に電話で連絡があるとされています。
出願はわずか5日間、郵送(書留)のみ
出願期間は12月1日から12月5日までの5日間と非常に短く、しかも郵送(書留)のみの受付で持参はできません。書類の取り寄せに時間がかかることを考えると、調査書・成績証明書などは11月前半には請求を始めておくべきでしょう。志望理由書は本学所定の様式に直筆で記入する必要があるため、出願段階までに自己分析や志望動機の整理を済ませておく必要があります。
出願書類チェックリスト
- 編入学志願票
- 在学証明書または卒業証明書
- 成績証明書
- 調査書(発行不可の場合は「調査書等発行不可証明書」)
- 志望理由書(本学所定様式・直筆)
- 検定料納付証明書
- 受験票送付用封筒
入学検定料は17,000円で、銀行振込のみの取り扱いとなっており、ゆうちょ銀行は利用できない点に注意してください。
試験会場へのアクセス
試験会場は畝傍山キャンパス(奈良県橿原市四条町88番地)です。近鉄八木西口駅から徒歩約20分、JR畝傍駅から徒歩約25分とされています。冬の実施であるため、当日の服装や交通手段には余裕を持った計画が必要です。なお、多くの医学部編入試験が春から夏にかけて実施されるのに対し、奈良県立医科大学は冬(1〜2月)実施という点で日程がずれており、併願を組むうえで意識しておきたいポイントです。
奈良県立医科大学 編入の倍率と合格ライン|過去4年の結果推移
奈良県立医科大学は倍率という数値そのものを公式には公表していません。以下の表は、公式に公開されている入試結果PDFの人数データから編集部が算出したものです(実質倍率=実受験者数÷合格者数)。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 実質倍率(編集部算出) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 1名 | 17名 | 17名 | 1名 | 約17.0倍 |
| 令和5年度 | 3名 | 21名 | 18名 | 4名 | 約4.5倍 |
| 令和6年度 | 1名 | 25名 | 25名 | 1名 | 約25.0倍 |
| 令和7年度 | 2名 | 28名 | 26名 | 4名 | 約6.5倍 |
この表からわかるとおり、倍率は年度によって大きくブレています。合格者数が1〜4名の間で変動するため、募集人員が少ない試験特有の「1人合否が変わるだけで倍率が大きく動く」現象が起きています。数字の見かけ(令和6年度の25倍など)に過度に萎縮する必要はありませんが、逆に「募集1名の厳しさ」も見誤らないよう、複数年のデータをあわせて見ることが大切です。医学部学士編入という選択肢そのものの現実もあわせて理解しておくと、進路判断の材料になります。
合格者の得点データから見る合格ライン
令和7年度の合格者の学科試験(450点満点)は最高323点・最低218点・平均257点(得点率約57%)、面接(100点満点)は平均81.67点でした。令和5年度は学科試験の平均が274.25点(得点率約61%)、最高316点・最低228点でした。令和6年度の合格者は学科得点270点、面接87.5点でした。これらのデータから、学科試験は満点を狙う必要はなく、6割前後を確実に取れれば合格圏に入りうる試験と読み取れます。ただし合格者数が少ないため、年度ごとのばらつきも大きい点には留意してください。
県内・県外の志願・合格状況
令和7年度は県内志願者5名のうち合格2名、県外志願者23名のうち合格2名でした。募集区分は一般枠のみで県内優遇枠は設けられていないため、県外在住者が不利になる制度ではないと考えられます。
成績開示制度の活用
大学は個人の成績開示制度を設けており、総合得点・教科別得点・面接得点を本人が来学して請求できます(令和8年度受験者は令和8年5月1日〜6月26日の期間)。不合格だった場合でも、開示された得点をもとに翌年度以降の対策に活かすことができます。
奈良県立医科大学 編入と他大学の医学部学士編入との違い
医学部学士編入試験の多くは、生命科学を中心とした専門科目とTOEIC・TOEFLなどの外部英語試験のスコア提出を組み合わせた「生命科学型」です。これに対し奈良県立医科大学は、英語・数学・理科という学力型の科目構成で、外部英語試験のスコア提出も不要という点で一線を画しています。医学部学士編入の実施大学一覧を見ると、この違いがいかに特徴的かがわかります。
生命科学型との試験科目の違い
阪大や神戸大をはじめとする多くの大学が生命科学の専門知識を問う試験を課すのに対し、奈良県立医科大学は高校〜大学教養レベルの英語・数学・理科で勝負できます。すでに生命科学の対策を進めている典型的な学士編入受験生にとっては、逆に新たに英数理の対策を積み増す必要があるため、負担が増える可能性がある点は正直に押さえておくべきです。
「卒業後2年以内」という制限は少数派
多くの大学の学士編入試験が卒業後の年数を問わないのに対し、奈良県立医科大学のように卒業後の年限を区切る大学は少数派です。この点も、併願先を検討するうえで重要な判断材料になります。
2年次編入と3年次編入の違い、一般入試との比較
奈良県立医科大学は2年次編入(修業年限5年)です。大学によっては3年次編入を採用しているところもあるため、卒業までの年数計画を立てる際は編入学年次の違いに注意してください。また、一般入試(再受験)と比較すると、編入試験は共通テストが不要で科目数も少ない一方、募集人員が1名程度と極めて少ないというトレードオフがあります。学力に自信があり、かつ出願資格(卒業後2年以内など)を満たす方にとっては、編入試験は検討に値する選択肢の一つといえるでしょう。
奈良県立医科大学 編入の科目別対策法|英語・数学・理科
学科試験の出題範囲について、大学は詳細を公式に明記していません。そのため、対策の起点は過去問の入手と分析に置くのが現実的です。過去問は公式サイト掲載の請求書を郵送し、返信用レターパックライトを同封することで、過去3年分まで入手できるとされています。
英語(150点)の対策方針
英語は医療系テーマを含む読解問題が出題される可能性を想定し、精読力と語彙力を中心に鍛えるのが基本方針です。TOEICのような外部試験対策とは異なり、あくまで学科試験としての読解・和訳・記述に対応できる力を養うことが求められます。
数学(150点)の対策方針
数学は高校数学から大学教養レベルまでを網羅的に押さえておく必要があります。出題範囲の詳細が公表されていないため、過去問演習を通じて出題傾向を把握し、頻出分野を優先的に固めていく進め方が現実的です。
理科の選択と対策
理科は化学・生物・物理から1科目を選択します。大学受験時に得意だった科目を選ぶのが基本ですが、面接(口頭試問)でも自然科学分野の口述が課されるため、選択科目については単なる暗記にとどまらず、原理を口頭で説明できるレベルまで理解を深める必要があります。
180分3科目の時間配分と過去問演習法
試験時間は180分で3科目を解く必要があるため、過去問演習の段階から本番同様の時間配分を意識して取り組むことが重要です。合格者の学科平均点が450点満点中6割前後というデータからも、難問への対応力よりも標準的な問題を確実に完答する力が重視されていると考えられます。社会人や他学部出身者で学習をやり直す場合は、まず高校範囲の総復習から着手し、過去問のレベル感に合わせて教材を選定するとよいでしょう。国公立大学医学部の合格体験記も、学習計画を立てるうえで参考になります。
奈良県立医科大学 編入の面接(口頭試問)対策と志望理由書の書き方
第2次選抜は面接試験(口頭試問)100点満点で、令和8年度は2月14日(土)12:30から実施される予定です。この面接には自然科学分野からの口述試験が含まれており、単なる人物面接ではなく、学科試験で学んだ内容を口頭で説明できるかを問う要素がある点が最大の特徴です。
「自然科学分野からの口述試験」への備え方
面接で自然科学の口述が課されるということは、筆記試験の理解を「他人に説明できるレベル」まで引き上げておく必要があることを意味します。理科の選択科目だけでなく、数学・英語の学習内容についても、なぜその答えになるのかを言葉で説明する練習をしておくと安心です。令和7年度の合格者の面接得点は平均81.67点(100点満点)であり、面接も明確に点差がつく採点型の試験であることがうかがえます。
志望理由書で問われること
志望理由書は本学所定の様式に直筆で記入し、出願時(12月)に提出する必要があります。医師を志す動機、なぜ奈良県立医科大学を選ぶのか、なぜ編入という道を選ぶのかを整理して書くことが求められます。出願段階で志望理由書の完成度が求められるため、夏から秋にかけて自己分析と志望動機の言語化を進めておくべきです。
総合判断型の最終選抜で差がつくポイント
最終合格者は学科試験と面接試験の総合判断で決定されます。公立大学として地域医療への貢献が重視される背景もあるため、奈良県の医療課題への理解に触れる場合も、誇張せず事実に基づいた誠実な内容を心がけることが大切です。
奈良県立医科大学 編入の学費と入学後の学生生活
令和8年度要項によると、入学料は県内生282,000円・県外生802,000円です。県内生とは、本人または一親等の親族・配偶者が入学日の1年前から引き続き奈良県内に在住している場合を指します。県内生と県外生では入学料に約52万円の差があるため、自身がどちらに該当するか事前に確認しておく必要があります。
授業料とその他の費用
授業料は年642,960円(前期・後期各321,480円)で、これは令和8年4月入学者から適用される改定後の額とされています。このほか、同窓会準会員会費30,000円、学生保険(5年分)約49,510円などの費用がかかります。学費は今後改定される可能性もあるため、出願前に必ず公式の最新情報を確認してください。
公立大学としての学費の位置づけ
私立医科大学の学費が数千万円規模になることが一般的な中、公立大学法人である奈良県立医科大学の学費は相対的に抑えられています。ただし県内生・県外生で入学料に差がある点は、私立大学にはあまり見られない公立大学特有の仕組みです。修学支援新制度による授業料減免の対象となる場合もあるため、該当しそうな方は制度の詳細を確認するとよいでしょう。
2年次編入後のカリキュラムと生活環境
編入学生は2年次から既存のカリキュラムに合流する形になるため、初年度は履修負担が大きくなる可能性があります(これは一般論であり、断定はできません)。キャンパスがある橿原市は奈良県中南部に位置し、近鉄・JRの駅からアクセス可能な立地です。生活環境については、入学前に大学周辺の情報を調べておくと安心です。
奈良県立医科大学 編入合格までの学習計画と併願戦略
出願が12月であることから逆算すると、春から夏にかけて英語・数学・理科の基礎固めを行い、秋に過去問演習と志望理由書の作成を進め、直前期(12月〜1月)に口頭試問対策を仕上げるというモデルケースが考えられます。冬(1〜2月)実施という日程の特性上、春から夏にかけて実施される他大学の学士編入(生命科学型)を先に受験し、奈良県立医科大学を受験計画の後半に位置づけるという組み方も可能です。
他大学との併願の組み方
ただし、生命科学型の対策と英数理の学力型の対策は科目体系が大きく異なるため、両方を並行して仕上げるには相応の学習量が必要になります。神戸大学医学部の合格体験記のような生命科学型の対策事例と比較しながら、自分の得意分野に合わせてどちらに軸足を置くかを早めに決めておくと、学習計画が立てやすくなります。一般入試(再受験)との併願を検討する場合は、共通テスト対策の要否や必要科目数の違いも踏まえて優先順位を決める必要があります。
「卒業後2年以内」というタイムリミットの管理
出願資格に卒業後2年以内という年限があるため、受験できるチャンスは実質的に限られています。1回で結果を出すという意識を持ち、初回の受験から仕上げた状態で臨む計画を立てることが重要です。不合格だった場合の再挑戦を検討する際も、このタイムリミットを踏まえたスケジュール管理が欠かせません。なお、医学部学士編入という進路選択自体の是非も含めて、自分の状況に合った判断をすることをおすすめします。予備校や家庭教師の活用は、対策の選択肢の一つとして中立的に検討するとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
奈良県立医科大学の編入は何年次への編入ですか?
第2年次編入です。令和8年度は令和8年4月に2年次へ編入し、修業年限は5年となります。3年次編入ではない点に注意してください。
大学を卒業して3年以上経っていますが出願できますか?
出願できません。出願資格は「卒業後2年以内」または「4年制以上の大学に1年以上在籍中」の者に限られています(令和8年度要項)。社会人歴が長い場合は、他大学の学士編入試験や一般選抜(再受験)の検討をおすすめします。
TOEICやTOEFLのスコア提出は必要ですか?
不要です。令和8年度要項の出願書類に外部英語試験のスコアは含まれておらず、英語力は第1次選抜の学科試験(英語150点)で評価されます。
生命科学の試験はありますか?
学科試験は英語・数学に加え、理科1科目(化学・生物・物理から選択)で構成されており、多くの大学で課される「生命科学」という科目名の試験はありません。ただし第2次選抜の面接(口頭試問)には自然科学分野の口述試験が含まれます。
倍率はどのくらいですか?
年度により大きく変動します。公式結果から編集部が算出したところ、令和7年度は実受験26名・合格4名で約6.5倍、令和6年度は実受験25名・合格1名で約25.0倍でした。募集人員(1〜3名)と合格者数の変動が大きいため、単年の倍率だけで判断しないことが大切です。
文系出身でも受験できますか?
出願資格上は可能ですが、自然科学系教育科目21単位以上と理工学系実験科目の履修という単位要件を満たす必要があります。また試験は英語・数学・理科という学力型のため、理系科目の対策が実質的な前提になります。
まとめ|奈良県立医科大学 編入は英数理の学力型・少数募集・出願資格の年限に注意
奈良県立医科大学の編入(医学部医学科第2年次編入学試験)について、制度概要から出願資格、試験科目、日程、倍率、対策までを整理してきました。最後に要点をまとめます。
- 正式名称は医学部医学科第2年次編入学試験。第2年次編入・修業年限5年で、募集区分は一般枠のみ。
- 令和8年度の募集人員は1名程度(在学生の状況により合格者2名以上の場合あり)。令和9年度以降の実施は2026年7月時点で未公表。
- 出願資格は「4年制以上の大学に1年以上在籍」または「卒業後2年以内」に限定される点が最大の注意点。教養40単位・自然科学系21単位・理工学系実験科目の履修も必須。
- 試験科目は英語・数学・理科(化学・生物・物理から1科目選択)の学科試験(計450点)と、面接(口頭試問、自然科学の口述含む、100点)。TOEIC・TOEFLの提出は不要。
- 出願期間は令和7年12月1日〜5日の郵送(書留)のみ。1次選抜は令和8年1月31日、最終合格発表は令和8年3月5日(いずれも予定)。
- 倍率は編集部算出で年度により約4.5倍〜25.0倍と大きくブレる。合格者の学科平均点は450点満点中6割前後が目安。
- 学費は入学料が県内生282,000円・県外生802,000円、授業料は年642,960円(令和8年4月入学者からの額)。
奈良県立医科大学の編入は、生命科学型が主流の医学部学士編入市場の中で、英語・数学・理科という学力型の試験を採用している点が最大の特色です。TOEICなどの外部試験対策が不要な分、学科試験と面接(口頭試問)の両方で高い完成度を求められる試験でもあります。募集人員が少なく、出願資格にも年限があるため、出願を検討する際は必ず大学公式サイトで最新の募集要項を確認したうえで、逆算した学習計画を早めに立てることが合格への近道です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
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