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慶應義塾大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

慶應義塾大学編入のTOEIC対策の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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慶應義塾大学の学部編入学試験には、TOEICスコアの提出によって合否が決まる制度は存在しません。それどころか、慶應義塾大学は他大学・短期大学・高等専門学校に在籍する学外者を対象とした一般編入学そのものを、看護医療学部などの例外を除いて実施していないのが実情です。「慶應義塾大学 編入 toeic」と検索する方の多くは「TOEICで何点取れば慶應に編入できるか」という点を知りたいのだと思いますが、まず押さえておくべきなのは、慶應義塾大学の「編入学」とは学外から誰でも出願できる一般的な編入試験ではなく、慶應義塾大学の在学生(他学部生・通信教育課程生)のための内部制度であるという事実です。

本記事では、慶應義塾大学の学部編入学制度(正式名称は「第2学年編入学」)の出願資格・試験科目を一次情報(公式の入学試験要項)に基づいて整理し、学部ごとに英語がどのように扱われているかを一覧化します。あわせて、TOEFLスコア提出が必須の総合政策学部・環境情報学部の詳細、学外者が現実的に慶應義塾大学へ編入する唯一のルートである通信教育課程経由の内部編入、そして看護医療学部の学士編入や2028年度に新設される高専卒業者対象の第3学年編入学といった例外的なルートも紹介します。

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目次

慶應義塾大学に「TOEICで編入」はできる?結論と全体像

結論から言うと、慶應義塾大学の学部編入学試験(第2学年編入学)は学外からは募集していません。2026年度慶應義塾大学第2学年編入学入学試験要項には「学外からは募集しません」と明記されており、出願できるのは(1)慶應義塾大学の当該学部以外に在籍する通学課程の学生、または(2)慶應義塾大学通信教育課程の在籍者、のいずれかに限られます。つまり、他大学・短期大学・高等専門学校に在籍している、あるいは在籍していた方が直接この試験に出願することはできません。

この時点で「TOEICスコアが何点必要か」という問い自体の前提が崩れることになります。他大学の編入学試験の多くはTOEICやTOEFLのスコア提出を出願資格や試験科目の一部としていますが、慶應義塾大学の第2学年編入学は学外からの出願を受け付けていない以上、TOEICスコアで外部から突破する編入ルートはそもそも存在しません。この点を正確に理解しないまま対策を進めると、時間と労力を無駄にしてしまいます。

「編入学」という言葉が指す2つの意味

「大学編入」という言葉は一般的に、短期大学・高等専門学校・専門学校の卒業者や、他大学に在学中の学生が、書類選考や筆記試験を経て別の大学の2年次・3年次に入学する制度を指します。しかし慶應義塾大学の場合、この一般的な意味での「編入学」に相当する制度は、看護医療学部と2028年度新設予定のSFC高専編入を除いてほぼ存在しません。慶應義塾大学が「第2学年編入学」と呼んでいる制度は、あくまで慶應義塾大学内部の学部間移動、あるいは通信教育課程から通学課程への移行を指す言葉であり、他大学からの編入学とは制度上まったく別のものだと理解しておく必要があります。

本記事で扱う4つのルート

学外者が慶應義塾大学の学部に関わる方法としては、次の4つのルートが考えられます。それぞれ出願資格・試験科目・英語の扱いが大きく異なるため、本記事では順番に解説していきます。

  • 慶應義塾大学通信教育課程に入学し、一定期間在籍・単位取得後に通学課程の第2学年編入学に出願する
  • 看護医療学部の第2学年学士編入学試験に出願する(大学卒業者が対象)
  • 2028年度に新設される総合政策学部・環境情報学部の高専卒業者対象・第3学年編入学試験に出願する
  • 慶應義塾大学以外で、TOEICスコアを活用できる編入学試験を実施している大学を目指す

次の章から、まず慶應義塾大学の第2学年編入学制度そのものの仕組みを詳しく見ていきます。

なぜ「TOEICで慶應に編入」という情報が広まりやすいのか

大学編入に関する情報サイトやSNSでは、「TOEIC◯点で編入できる大学一覧」といった形式のまとめ記事が数多く公開されています。こうした記事の多くは複数の大学を横並びで紹介する構成になっており、慶應義塾大学のような難関私大の名前が一覧の中に含まれているだけで、あたかも同じ条件で編入できるかのような誤解が生まれやすい構造があります。また、慶應義塾大学の商学部が入学後にTOEICのスコアでクラス分けを行っている、という情報も一部のサイトで紹介されていますが、これは入学試験とは無関係な入学後の話であり、編入学試験の合否とは直接関係ありません。情報を集める際は、こうした「入学後の話」と「編入学試験そのものの話」を混同しないよう注意が必要です。

本記事の一次情報について

本記事の記述は、慶應義塾大学が公開している2026年度第2学年編入学入学試験要項(文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部)、看護医療学部の入学試験案内、および総合政策学部・環境情報学部が2026年5月に公表した高専卒業者対象編入学制度に関するプレスリリースを一次情報として整理しています。年度が変われば募集人員・単位要件・試験日程は変更される可能性があるため、実際に出願する年度の最新の要項と必ず照らし合わせてください。

慶應義塾大学の学部編入学制度の実態|「第2学年編入学」とは

慶應義塾大学の第2学年編入学は、文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部の7学部で実施されている制度です。募集人員はいずれの学部も「若干名」とされており、大人数を公募する一般的な大学編入試験とは規模感が異なります。カリキュラムの都合上、編入後は卒業までに3年を超える在籍が必要になる場合がある点も、要項上の注意事項として明記されています。

出願資格は2区分のみ

出願資格は学部ごとに細かい単位要件の違いはあるものの、大枠は共通して次の2区分に分かれます。

区分出願できる人
区分1志望学部以外の慶應義塾大学(通学課程)に在籍する第1学年修了者、または修了見込みの者で、入学後1年以上の在籍見込みがある者
区分2慶應義塾大学通信教育課程の在籍者で、出願時点において各学部が定める総合教育科目の単位数(英語4単位を含む語学要件あり)を取得している者

区分1は、いわば慶應義塾大学の在学生が別の学部へ移るための「転部」に近い制度です。すでに慶應義塾大学に在籍していることが前提のため、他大学からの編入を検討している方には関係がありません。一方で区分2の通信教育課程経由のルートは、慶應義塾大学に在籍していない学外者でも、通信教育課程に入学すればアクセスできる道になります。この区分2のルートについては後の章で詳しく解説します。

学部別の募集人員と併願のルール

文学部・経済学部・法学部(法律学科・政治学科)・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部のいずれも募集人員は若干名です。法学部の法律学科と政治学科は併願できず、総合政策学部と環境情報学部も併願できません。それ以外の学部間で試験日程が重複する場合は、いずれか一方しか受験できないというルールもあるため、複数学部への出願を検討する場合は日程の重複に注意が必要です。総合政策学部・環境情報学部については、在学中に出願できるのは両学部あわせて1回限りという制限もあります。

試験は「第1次試験」と「第2次試験」の2段階

多くの学部で、書類審査や筆記試験による第1次試験と、面接による第2次試験の2段階選抜が行われます。理工学部は第1次試験(書類審査)と第2次試験(口頭試問)を同日に実施し、総合的に判断して合否を決定する方式です。総合政策学部・環境情報学部は第1次試験が書類審査のみで、合格者のみが面接に進む形式になっています。学部によって選考プロセスの重心が「筆記試験」寄りか「書類・面接」寄りかが異なるため、志望学部の試験科目を正確に把握しておくことが対策の第一歩です。

出願に必要な書類と検定料

出願にあたっては、志願票・写真台帳・成績証明書証紙貼付票・入学検定料に関する書類・証明写真データなど複数の書類を揃える必要があります。志望学部によっては志望理由書の提出も必須で、総合政策学部・環境情報学部志望者は「慶應義塾大学入学後の勉学および活動に関する報告書」の提出も求められます。通信教育課程在籍者は成績証明書の原本提出が必要で、通学課程在籍者とは提出書類の一部が異なる点にも注意してください。出願書類は大学ごとに指定される郵送先(三田・矢上・湘南藤沢のいずれか)へ速達簡易書留で郵送する方式が取られており、Webでの完結出願はできません。

試験日程は学部・年度でばらつきがある

2026年度入学試験要項では、文学部が2月上旬、経済学部・法学部・商学部が2月下旬、理工学部が2月下旬に試験を実施しています。総合政策学部・環境情報学部は4月編入学であれば1月下旬に出願、2月下旬に試験・合格発表という日程で、9月編入学の枠も別途用意されています。出願期間はおおむね試験の1〜2か月前に設定されているため、通信教育課程で単位を取得しながら出願を目指す場合は、早めに志望学部の年間スケジュールを把握しておく必要があります。

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学部別・編入学試験の英語の扱い一覧(TOEIC/TOEFL/筆記試験)

慶應義塾大学の第2学年編入学における英語の扱いは、学部によって大きく異なります。TOEICのスコア提出を試験科目・出願書類として求める学部は1つもありません。2026年度入学試験要項に基づく学部別の試験科目と英語の扱いを表にまとめました。

学部第1次試験の科目英語の扱い
文学部外国語2語種(英語を含む語学から2つ選択)の筆記試験英語は選択科目の1つとして筆記試験で出題(スコア提出なし)
経済学部経済学の筆記試験+書類審査独立した英語科目はなし(第2次試験は面接のみ)
法学部英語+第二外国語(選択)+小論文の筆記試験英語は必須の筆記試験科目(スコア提出なし)
商学部語学2科目(英語含む)+経済学+数学の筆記試験英語は必須の筆記試験科目(スコア提出なし)
理工学部書類審査+口頭試問独立した英語科目はなし
総合政策学部書類審査(TOEFLスコア提出必須)+面接TOEFLスコアの提出が出願書類として必須(TOEICは不可)
環境情報学部書類審査(TOEFLスコア提出必須)+面接TOEFLスコアの提出が出願書類として必須(TOEICは不可)

この表からわかるとおり、文学部・法学部・商学部は英語を筆記試験の科目として出題する方式で、外部の英語資格試験のスコアを提出する必要はありません。経済学部・理工学部は独立した英語科目そのものがなく、経済学や口頭試問を通じて総合的に判断されます。TOEFLスコアの提出が必須なのは総合政策学部・環境情報学部の2学部のみで、その他の学部にはTOEFLもTOEICも登場しません。

「TOEICで編入できる大学」の一般的なイメージとの違い

大学編入の情報サイトでは「TOEIC◯点あれば編入できる大学一覧」といった記事がよく見られますが、慶應義塾大学はこの種のリストには本来当てはまりません。他大学の編入学試験ではTOEIC L&Rスコアが出願資格の基準や試験科目の一部として明記されているケースが多い一方、慶應義塾大学の第2学年編入学ではTOEICという単語そのものが入学試験要項に登場しません。「TOEICを使って慶應義塾大学に編入したい」と考えている場合、まずこの制度上の違いを理解したうえで、次章で解説するTOEFL要件や通信教育課程ルートを検討することになります。

他大学の編入学試験との制度上の違い

私立大学の編入学試験の多くは、短期大学・専門学校・高等専門学校の卒業者や他大学在学者を対象に、書類選考(TOEICスコアを含む)と小論文・面接で選考する形式が一般的です。出願資格に「学外者不可」という制限を設けている大学は珍しく、慶應義塾大学の制度は国内の編入学試験全体の中でもかなり特殊な部類に入ります。この違いを理解しないまま、他大学向けの「TOEIC対策で編入」という発想をそのまま慶應義塾大学に当てはめようとすると、対策の方向性そのものがずれてしまう点に注意が必要です。

筆記試験型の学部で問われる英語力の水準

文学部・法学部・商学部の英語筆記試験は、区分1(慶應義塾大学の他学部在籍者)と区分2(通信教育課程在籍者)のいずれの出願者も同じ問題を受験します。出題内容は年度・学部によって異なりますが、大学の講義や論文を読みこなせる語彙力・読解力、専攻分野に関連した文章を正確に理解する力が問われる傾向にあります。TOEICで高スコアを取得していること自体が直接の出願資格にはなりませんが、TOEICの学習を通じて培った語彙力・読解スピードは、こうした筆記試験の土台として活きる部分もあります。

文学部は第2外国語の運用力も問われる

文学部の第1次試験は「外国語2語種」の筆記試験で、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、日本語のうちから2語種を選択する形式です。英語だけでなく第2外国語の運用力も同時に問われるため、英語の対策だけに偏らず、選択する2語種のバランスを考えて準備を進める必要があります。専攻によっては入学後に履修する外国語が指定される場合もあるため、志望する専攻分野の履修条件もあわせて確認しておくとよいでしょう。

法学部・商学部は複数科目の総合力が問われる

法学部の第1次試験は英語・第二外国語(選択)・小論文の3科目、商学部は語学2科目(英語含む)・経済学・数学の3科目という構成です。いずれも英語単独の勝負ではなく、複数科目の総合力で合否が決まる点が特徴です。特に商学部は数学と経済学を含む幅広い科目対策が必要になるため、英語の学習と並行して他科目の準備時間も確保しておく必要があります。

総合政策学部・環境情報学部はTOEFLスコア提出が必須|TOEICでは代替不可

慶應義塾大学の第2学年編入学で唯一、外部英語試験のスコア提出が出願書類として明記されているのが、総合政策学部・環境情報学部(SFC)です。出願時にTOEFLの受験者用スコア(Test Taker Score Report)の原本を提出することが必須とされており、コピーでの提出は認められていません。この要件はTOEICでは代替できず、要項上もTOEICへの言及自体がありません。

TOEFLスコア提出の具体的なルール

2026年度入学試験要項によれば、TOEFLスコアの提出には次のようなルールが定められています。

  • 出願期間最終日を含めて2年以内に受験したスコアに限る
  • 受験者用スコア(Test Taker Score Report)の原本を提出する(コピー不可)
  • 慶應義塾内で実施されたTOEFL-ITP(Institutional Testing Program)のスコアも受け付ける(湘南藤沢キャンパスで実施されたものはコピー可)
  • Pre-TOEFLのスコアは受け付けない
  • 出願期間内にスコアを提出できない場合、出願自体が受理されない

TOEFLのスコアレポートは受験してから手元に届くまでに一定の日数がかかるため、出願を検討する場合は出願締切の4週間以上前には受験を済ませておくことが要項でも推奨されています。TOEFL実施機関側の都合で予定していた回が受験できなくなる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

なぜTOEICではなくTOEFLが指定されているのか

要項上、TOEFLが指定されている理由についての明確な説明はありませんが、総合政策学部・環境情報学部は入学後の授業や研究活動で英語論文の読解・英語での議論など、アカデミックな英語運用力を重視するカリキュラムを採っています。TOEFLはアカデミックな文脈での英語力を測定する試験として設計されており、ビジネス・日常コミュニケーションを主眼とするTOEICとは測定する能力の性質が異なります。この違いが、出願書類として指定される試験の選定に影響している可能性があります。いずれにせよ、SFCへの編入(区分2・通信教育課程経由)を目指す場合、TOEICではなくTOEFLの受験・スコア取得が必須の準備事項になる点は押さえておく必要があります。

入学後の履修外国語クラス分けにもTOEFLスコアが影響

総合政策学部・環境情報学部では、入学後に英語の履修を希望する場合、入学前に提出したTOEFLスコアによって履修できるクラスが制限される仕組みになっています。つまりTOEFLスコアは出願時の書類としてだけでなく、入学後の英語クラス編成にも関わる重要な指標です。編入後の学習環境を見据えても、TOEFLで一定以上のスコアを確保しておく意味は大きいといえます。

TOEICからTOEFLへ切り替える際に意識したいポイント

TOEICとTOEFLはどちらも英語運用力を測る試験ですが、出題形式は大きく異なります。TOEICはビジネス・日常生活の場面を題材にしたリスニング・リーディングの2技能で構成されるのに対し、TOEFL iBTはアカデミックな内容を題材に、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能で構成されています。TOEICのスコアをそのままTOEFLの点数に換算する公式な対応表は存在しないため、「TOEIC◯点だからTOEFL◯点相当」という単純な置き換えで出願の可否を判断するのは避けるべきです。TOEICで高スコアを取得している場合でも、TOEFL特有のスピーキング・ライティングセクションは別途の対策が必要になります。

TOEFLの受験形式(iBT/ITP)の違いにも注意

TOEFLには自宅や試験会場で受験するTOEFL iBTと、団体向けに実施されるTOEFL-ITPがあります。要項ではTOEFL-ITPのスコアも受け付けるとされていますが、湘南藤沢キャンパスで実施されたTOEFL-ITPに限りコピーでの提出が認められ、それ以外は原則として原本の提出が必要です。どちらの形式で受験するかによって申込方法・スコア到着までの日数が異なるため、出願スケジュールに余裕を持たせるうえでも、事前にどちらの形式で受験するかを決めておくことをおすすめします。

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学外者が慶應義塾大学に編入する現実的なルート|通信教育課程経由

他大学・短大・高専に在籍している、あるいはすでに卒業した学外者が、慶應義塾大学の学部に編入する現実的な唯一のルートが、慶應義塾大学通信教育課程に入学し、一定期間在籍したうえで通学課程の第2学年編入学に出願するという方法です。通信教育課程そのものは、高校卒業(見込み含む)などの資格があれば比較的入学しやすい課程であるため、学外から慶應義塾大学に近づく現実的な入り口になります。

通信教育課程からの出願に必要な単位要件

2026年度入学試験要項によれば、通信教育課程在籍者が第2学年編入学に出願するための単位要件は学部ごとに異なります。

志望学部在籍期間の目安必要な総合教育科目の単位数
文学部出願時に在籍していること26単位以上(英語4単位・独語または仏語4単位を含む)
経済学部出願時に在籍していること28単位以上(英語4単位・独語または仏語4単位を含む)
法学部出願時において12か月以上在籍30単位以上(外国語8単位・人文社会自然科学16単位を含む)
商学部出願時に在籍していること30単位以上(英語4単位・独語または仏語4単位を含む)
理工学部出願時に在籍していること28単位以上(外国語8単位・数学4単位・物理6単位・化学6単位を含む)
総合政策学部・環境情報学部出願時において12か月以上在籍30単位以上(英語・独語・仏語のいずれか4単位を含む)

このように、いずれの学部も総合教育科目の中に英語の単位取得を含めることを求めていますが、単位を取得すること自体が要件であり、TOEICスコアの提出が要件になっている学部はありません(総合政策学部・環境情報学部のみ別途TOEFLスコア提出が必須)。通信教育課程での学習を通じて英語の単位を計画的に取得していくことが、この経路での出願資格を満たす第一歩になります。

スケジュール感の目安

通信教育課程への入学から第2学年編入学への出願までの大まかな流れは、次のようになります。

  • 慶應義塾大学通信教育課程に入学する
  • 各学部が定める必要単位数(英語を含む語学科目を含む)を計画的に取得する
  • 法学部・総合政策学部・環境情報学部志望の場合は、出願時点で12か月以上の在籍実績を満たす
  • 志望学部の出願期間(多くは1月下旬〜2月)にあわせて出願書類を準備する
  • 総合政策学部・環境情報学部志望の場合は、出願締切の4週間以上前を目安にTOEFLを受験しスコアを確保する

通信教育課程での単位取得ペースは個人差が大きいため、一律の年数を断定することはできませんが、必要単位数と学習ペースを逆算して計画を立てることが重要です。通信教育課程在籍者の出願書類には、通学課程在籍者とは異なり成績証明書(発行後3か月以内の原本)の提出が求められる点にも注意してください。

このルートを選ぶ際の注意点

通信教育課程経由のルートは、あくまで「出願資格を得る」ための道であり、出願すれば合格が保証されるわけではありません。区分1(慶應義塾大学の他学部在籍者)と区分2(通信教育課程在籍者)の出願者が同じ入学試験を受験するため、筆記試験がある学部(文学部・法学部・商学部)では、通学課程の学生と同じ水準の学力が求められます。通信教育課程での単位取得と、編入学試験本番の対策は別物として計画する必要がある点を押さえておきましょう。

通信教育課程そのものの学び方も理解しておく

慶應義塾大学通信教育課程は、テキストによる自学自習を基本に、レポート提出・科目試験・スクーリング(対面授業)を組み合わせて単位を積み上げていく課程です。働きながら、あるいは他の学業と並行しながら学べる点が特徴で、高校卒業(見込みを含む)などの要件を満たせば入学できるため、学外者にとって慶應義塾大学に触れる最初の入り口として現実的な選択肢になります。ただし、レポート課題や科目試験は決して簡単なものではなく、計画的に学習時間を確保しないと単位取得のペースが大きく遅れてしまう点には注意が必要です。

単位取得のペース配分を考える

各学部が定める必要単位数は26〜30単位程度ですが、その中に英語をはじめとする語学科目の単位が含まれている点が共通しています。語学科目は独学だけでは単位取得に時間がかかりやすい分野でもあるため、通信教育課程の学習と並行して、英語力そのものを底上げする学習を別途進めておくと、レポート作成や科目試験の負担を軽減できます。法学部・総合政策学部・環境情報学部志望の場合は出願時点で12か月以上の在籍実績も必要になるため、逆算して入学時期を検討することも重要です。

通信教育課程の学費負担も踏まえて計画する

通信教育課程は通学課程と比べて学費が抑えられている大学が多く、慶應義塾大学の通信教育課程も一般的な私立大学の通学課程と比べれば負担は小さい部類に入ります。ただし、入学金・授業料に加えてスクーリング参加費や教材費なども発生するため、単位取得にかかる期間と費用の両方を見積もったうえで計画を立てることが欠かせません。最新の学費・納入方法は慶應義塾大学通信教育課程の公式サイトで必ず確認してください。

例外ルート|看護医療学部の学士編入と2028年度新設のSFC高専編入

慶應義塾大学には、通信教育課程を経由しなくても学外から直接出願できる編入ルートが2つ存在します。1つは看護医療学部の学士編入学、もう1つは2028年度から新設される総合政策学部・環境情報学部の高専卒業者対象・第3学年編入学です。それぞれ対象者や試験内容が大きく異なるため、順に確認していきます。

看護医療学部 第2学年学士編入学試験

看護医療学部は、すでに4年制大学を卒業した学士取得者を対象に「第2学年学士編入学試験」を実施しています。これは「大学学部を卒業した方が、他分野の学びを基盤に看護学を学ぶ」ための制度で、出身学部を問わず出願できる点が特徴です。2026年5月時点で確認できた情報によれば、2027年度は募集人員5名、Webエントリー期間は2026年8月18日〜20日、試験日は2026年9月5日、合格発表は2026年9月7日というスケジュールで実施されています。

試験科目は小論文(120分・英文資料を含む)と面接の2科目です。TOEIC・TOEFLといった外部英語試験のスコア提出は要件として明記されておらず、英語力は小論文に含まれる英文資料の読解を通じて評価される形になります。ただし、この制度は大学を卒業していることが前提の「学士編入」であり、短期大学・高等専門学校の卒業者や、大学在学中の方が利用できる一般的な大学編入とは対象者の条件が異なる点に注意が必要です。また、看護学という専門分野を学ぶための制度である以上、看護師・保健師等の資格取得を目指す明確な志望動機が求められます。年度によって募集人員・日程が変わる可能性があるため、出願を検討する場合は必ず看護医療学部の最新の入学試験要項を確認してください。

看護医療学部の学士編入は募集人員が5名程度と少なく、出身学部を問わず出願できる分、他分野から看護学へのキャリアチェンジを志す社会人・既卒者からの人気も高い傾向にあります。出願前には志望理由書の内容を固め、なぜ看護医療という分野を選ぶのか、これまでの学びや経験とどうつながるのかを言語化しておくことが、小論文・面接の両方で説得力のある答案・受け答えにつながります。

2028年度新設|高専卒業者対象・第3学年編入学試験(総合政策学部・環境情報学部)

総合政策学部・環境情報学部は、2026年5月15日付で「高等専門学校卒業者対象 第3学年編入学試験」を新設すると発表しました。これは高専卒業生を対象に、2028年4月から第3学年への編入を受け入れる新しい制度で、第1回の入学試験は2027年春(出願は6月初旬、二次選考は7月中旬)に実施される予定です。募集人員は若干名、選抜方法は書類による1次選考と、1次選考合格者を対象とした面接による2次選考の2段階です。

出願資格は、高等専門学校を卒業した者(2028年3月31日までに卒業見込みの者を含む)で、総合政策学部・環境情報学部への志望理由や入学後の構想が明確であることが求められます。認定単位数の上限は80単位(卒業に必要な単位数は124単位)とされており、認定単位数によっては2年間で卒業できない場合もあるとされています。詳しい募集要項(試験科目・英語要件を含む)は2027年1月下旬に公開予定で、本記事執筆時点(2026年7月)では、この新制度において英語試験がどのように扱われるか、TOEICやTOEFLのスコア提出が求められるかどうかは公開されていません。高専在学中でSFCへの編入に関心がある場合は、2027年1月以降に公開される募集要項を必ず確認する必要があります。

この制度が新設された背景

総合政策学部・環境情報学部(SFC)は「実践知」を教育理念に掲げ、多様な視点を横断しながら問題発見・問題解決に取り組む人材の育成を重視してきました。プレスリリースによれば、高専で培われる早期からの実践的な学びが、SFCの問題発見・問題解決型の教育理念と親和性が高いと評価されたことが、この制度創設の背景にあるとされています。選抜方法は書類による1次選考と面接による2次選考の2段階で、既存の第2学年編入学(内部限定)とは別枠の制度として新設される点が特徴です。

他の学部への高専編入の展開は未定

2026年7月時点で発表されているのは、総合政策学部・環境情報学部の2学部に限定した制度です。文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部への同様の高専編入制度が今後展開されるかどうかは、2026年7月時点の公開情報からは判断できません。高専在学中で他学部への編入を検討している場合は、通信教育課程経由のルート(区分2)を軸に計画を立てつつ、今後の制度拡充の情報を継続的に確認しておくとよいでしょう。

新制度の情報は必ず一次情報で確認する

新設される制度は、当初の発表内容から詳細が変更される可能性もゼロではありません。募集要項の公開時期(2027年1月下旬予定)が近づいたら、必ず総合政策学部・環境情報学部の公式サイトで最新の情報を確認し、伝聞情報や非公式な予想だけを頼りに対策を進めないようにしましょう。

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TOEICスコアを持つ受験生が実際にできる対策・活かし方

ここまで見てきたとおり、慶應義塾大学の編入学試験でTOEICスコアがそのまま合否に直結する場面はほとんどありません。それでも、TOEICの学習経験や取得したスコアには、慶應義塾大学を目指すうえで活かせる場面がいくつかあります。

通信教育課程での英語単位取得の土台として

通信教育課程経由で第2学年編入学を目指す場合、各学部とも総合教育科目の中に英語の単位取得が求められます。TOEICの学習を通じて培った語彙力・文法知識・リスニング力は、通信教育課程の英語科目のレポート作成や試験対策の土台として直接役立ちます。スコアそのものは出願要件にならなくても、学習で培った基礎力は単位取得のスピードを左右する実質的な武器になります。

文学部・法学部・商学部の英語筆記試験対策への橋渡しとして

文学部・法学部・商学部の第2学年編入学では、英語が筆記試験の科目として出題されます。TOEICの出題形式(リスニング・リーディング中心)と大学入試型の英語筆記試験(長文読解・英作文・文法問題など)は形式こそ異なりますが、語彙力・構文把握力・速読力といった基礎的な英語力は共通の土台です。TOEICでハイスコアを取得できる実力があれば、専攻分野に応じた読解問題や英作文問題への対策を上乗せすることで、大学入試型の筆記試験にも対応しやすくなります。逆にTOEICのスコアが伸び悩んでいる段階であれば、まず基礎的な英語力を固めるところから始める必要があります。

SFC志望ならTOEFLへの切り替えが必須

総合政策学部・環境情報学部への編入を目指す場合、TOEICではなくTOEFLのスコアが必須になる点はすでに解説したとおりです。TOEICで一定のスコアを持っている方がTOEFLに切り替える場合、リーディング・リスニングに加えてライティング・スピーキングのセクションへの対応が新たに必要になります。TOEICで培った語彙力・リスニング力は土台として活かせますが、TOEFL特有のアカデミックな出題形式・スピーキング対策は別途準備する必要があると理解しておきましょう。切り替えの目安としては、TOEICで高スコアを維持できている段階であれば、TOEFL対策に集中して数か月〜半年程度の準備期間を確保できると、出願締切からの逆算がしやすくなります。

TOEICスコアを伸ばすための基本的な学習法

慶應義塾大学の編入学試験そのものにTOEICスコアが直結する場面は限られますが、通信教育課程の英語科目や文学部・法学部・商学部の筆記試験、あるいは併願先の他大学編入学試験に備える意味でも、TOEICスコアを伸ばす学習は無駄になりません。基本的な学習法としては、次のような進め方が効果的です。

  • 公式問題集や過去の出題形式を使い、リスニング・リーディングそれぞれの出題パターンに慣れる
  • 語彙は単語帳の丸暗記だけでなく、例文の中で使われ方ごと覚える
  • リスニングは毎日一定時間、耳を英語に慣らす習慣をつくる(シャドーイングなど)
  • 模試形式で時間配分を意識した演習を定期的に行い、本番の時間感覚に慣れる
  • 間違えた問題は解答を確認するだけでなく、なぜ間違えたのかを分析して同じミスを繰り返さないようにする

スコアの伸び悩みを感じている場合は、独学の方法そのものを見直すことも重要です。特に通信教育課程での単位取得や編入学試験対策と並行してTOEIC学習を進める場合は、限られた時間を効率よく使うために、優先順位をつけた学習計画を立てることをおすすめします。

看護医療学部・SFC高専編入を目指す場合の英語対策

看護医療学部の学士編入を目指す場合、試験科目である小論文には英文資料の読解が含まれます。TOEICのリーディング学習で培った速読力・語彙力は、この英文資料を時間内に正確に読み解くうえで直接役立ちます。小論文全体としては看護・医療に関する時事的なテーマへの理解や論理的な文章構成力も同時に問われるため、英語力だけでなく看護医療分野への関心・知識も並行して深めておく必要があります。SFC高専編入については英語要件が未公開のため、現時点ではTOEIC・TOEFLいずれの対策も無駄にはならないよう、基礎的な英語運用力を幅広く底上げしておく方針が現実的です。

大学編入対策コースを活用した学習計画の立て方

通信教育課程での単位取得、筆記試験対策、TOEFLへの切り替えなど、慶應義塾大学への編入を目指すルートはいずれも長期的な計画が必要です。大学編入対策コースのような専門的な指導を活用すれば、志望学部の出題傾向に合わせた学習計画の設計や、英語力の伸ばし方について客観的なアドバイスを受けられます。特に通信教育課程を経由するルートは情報が少なく独学での見通しが立てにくいため、早い段階で専門家に相談しておくと計画のズレを防ぎやすくなります。大学編入そのものの出願資格や仕組みについて基礎から整理したい場合は、大学編入の仕組みを解説した記事もあわせて参考にしてください。

併願戦略|TOEICを活かせる他大学の編入学試験との組み合わせ

慶應義塾大学への編入が学外者にとって極めて限定的である以上、TOEICスコアを主軸に据えて大学編入を目指す場合は、TOEICスコアの提出そのものを試験科目・出願資格としている他大学の編入学試験を軸に据える戦略が現実的です。慶應義塾大学だけを単願で目指すのはリスクが高く、通信教育課程経由のルートも含めて長期戦になりやすいため、あわせて他大学の編入学試験も検討しておくことをおすすめします。

慶應単願のリスク

通信教育課程経由で慶應義塾大学の第2学年編入学を目指すルートは、単位取得のペースや在籍期間の要件があるため、他大学の一般的な編入学試験と比べて準備期間が長くなりがちです。また区分2(通信教育課程在籍者)の出願者も区分1(通学課程在籍者)と同じ試験を受けるため、倍率や難易度も年度によって変動します。慶應義塾大学のみに照準を絞ってしまうと、仮に単位取得や試験対策で計画通りに進まなかった場合、進学の選択肢自体が失われてしまうリスクがあります。

TOEICスコアが直接活きる編入学試験も選択肢に

国内には、TOEICスコアの提出を出願資格や試験科目の一部として明記している大学の編入学試験が複数存在します。すでにTOEICで一定のスコアを取得している、あるいはこれから取得を目指している場合、こうした大学の編入学試験を並行して検討することで、努力してきた英語力を直接評価に反映させやすくなります。学部系統別のTOEICスコアの目安については、学部系統別のTOEICスコア目安を解説した記事で詳しく整理していますので、あわせて確認してみてください。また、そもそも自分が編入試験に出願できる資格を満たしているかどうかを確認したい場合は、大学編入の出願資格まとめの記事も参考になります。

情報収集の際に気をつけたいこと

大学編入に関する情報はSNSや個人ブログでも数多く発信されていますが、募集要項は年度ごとに改定されるため、必ず志望大学の公式サイトで最新の要項を確認する習慣をつけておくことが大切です。特に慶應義塾大学のように学外からの募集自体が限定的な大学については、断片的な情報を鵜呑みにせず、一次情報にあたって事実関係を確認する姿勢が、遠回りを避けるうえで欠かせません。

併願先を選ぶときの視点

併願先を検討する際は、次のような視点で候補を絞り込むと計画が立てやすくなります。

  • TOEICスコアが出願資格・試験科目としてどう扱われるか(足切りラインか、加点要素か)
  • 専攻したい分野の授業・カリキュラムが自分の関心と合っているか
  • 試験日程が慶應義塾大学の第2学年編入学(および通信教育課程での単位取得スケジュール)と重複しないか
  • 編入後に卒業までに必要な在籍年数・単位数の見通しが立つか

慶應義塾大学への編入を長期目標に据えつつ、並行してTOEICスコアが直接活きる大学の編入学試験にも出願しておくことで、進学の選択肢を確保しながら計画を進めることができます。

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よくある質問(FAQ)

慶應義塾大学に大学編入(他大学から)はできますか?

原則としてできません。慶應義塾大学の第2学年編入学(文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部)は学外からの募集を行っておらず、出願できるのは慶應義塾大学の他学部在籍者か通信教育課程の在籍者に限られます。例外として、看護医療学部の学士編入(大学卒業者対象)と、2028年度新設予定のSFC高専編入(高専卒業者対象)が学外から直接出願できるルートです。他大学・短大に在籍中で慶應義塾大学への進学を目指す場合は、まず通信教育課程への入学を検討することになります。

慶應義塾大学の編入学試験でTOEICは使えますか?

2026年度入学試験要項を確認する限り、TOEICスコアの提出を出願資格や試験科目としている学部はありません。総合政策学部・環境情報学部はTOEFLスコアの提出が必須ですが、TOEICでの代替は認められていません。文学部・法学部・商学部は英語を筆記試験の科目として出題する方式で、外部スコアの提出は求められません。

慶應義塾大学通信教育課程から編入するには何単位必要ですか?

志望学部によって異なりますが、2026年度要項では文学部26単位以上、経済学部28単位以上、法学部30単位以上、商学部30単位以上、理工学部28単位以上、総合政策学部・環境情報学部30単位以上とされており、いずれも英語を含む語学科目の単位取得が条件に含まれます。法学部・総合政策学部・環境情報学部は出願時点で12か月以上の在籍実績も必要です。

総合政策学部・環境情報学部の編入にTOEFLは何点必要ですか?

2026年度入学試験要項には、TOEFLスコアの具体的な合格ラインは明記されていません。出願書類として、出願締切日から2年以内に受験したTOEFLの受験者用スコア(原本)の提出が必須という要件のみが定められています。必要な点数の目安については、出願前に総合政策学部・環境情報学部の最新の要項や説明会で確認することをおすすめします。

慶應義塾大学看護医療学部の編入学試験に英語試験はありますか?

看護医療学部の第2学年学士編入学試験は、小論文(120分・英文資料を含む)と面接の2科目で構成されており、TOEIC・TOEFLなど外部英語試験のスコア提出要件は明記されていません。英語力は小論文中の英文資料の読解を通じて評価される形になります。

高専卒業でも慶應義塾大学に編入できますか?

2027年度以前の時点では、高専卒業者が直接出願できる一般的な編入学試験はありませんでした。ただし総合政策学部・環境情報学部は2028年4月入学分から高専卒業者対象の第3学年編入学試験を新設し、第1回入試を2027年春に実施する予定です。詳細な募集要項(英語試験の有無を含む)は2027年1月下旬に公開予定とされています。それまでの間に他学部への編入を目指す場合は、通信教育課程経由のルートを軸に検討することになります。

TOEICのスコアを慶應義塾大学の編入対策にどう活かせますか?

通信教育課程で必要な英語の単位取得の土台として、また文学部・法学部・商学部の英語筆記試験対策の基礎力として活かせます。総合政策学部・環境情報学部を目指す場合はTOEFLへの切り替えが必須になりますが、TOEICで培った語彙力・リスニング力は移行の土台になります。

慶應義塾大学の編入学試験はいつ実施されますか?

2026年度入学試験要項では、文学部が2月上旬、経済学部・法学部・商学部が2月下旬、理工学部が2月下旬、総合政策学部・環境情報学部(4月編入学)が1月下旬〜2月下旬に試験・合格発表が行われています。年度によって日程は変動するため、出願を検討する場合は必ず最新の入学試験要項で確認してください。

まとめ|慶應義塾大学編入とTOEICの正しい向き合い方

慶應義塾大学の学部編入学(第2学年編入学)は学外からの一般募集を行っておらず、TOEICスコアの提出で合否が決まる制度も存在しません。「慶應義塾大学 編入 TOEIC」という検索意図に対する誠実な答えは、まずこの制度上の事実を正しく理解することから始まります。本記事の要点を整理すると、次のとおりです。

  • 慶應義塾大学の第2学年編入学は、慶應義塾大学の他学部在籍者か通信教育課程在籍者のみが出願できる内部制度である
  • 文学部・法学部・商学部は英語を筆記試験の科目として出題し、外部スコアの提出は求めない
  • 経済学部・理工学部には独立した英語科目がなく、経済学や口頭試問で総合的に判断される
  • 総合政策学部・環境情報学部はTOEFLスコアの提出が出願書類として必須で、TOEICでは代替できない
  • 学外者が慶應義塾大学に編入する現実的なルートは、通信教育課程に入学し必要単位を取得したうえで通学課程に出願する方法
  • 看護医療学部の学士編入(大学卒業者対象)と、2028年度新設予定のSFC高専編入(高専卒業者対象)は学外から直接出願できる例外ルート
  • TOEICスコアそのものは合否要件にならないが、通信教育課程での英語単位取得や筆記試験対策の基礎力として活かせる

慶應義塾大学への編入を長期的な目標として据える場合は、通信教育課程経由のルートに加えて、TOEICスコアを直接活かせる他大学の編入学試験も併願候補として検討しておくことで、進学の選択肢を確保しながら計画を進められます。通信教育課程での単位取得ペースの管理や、志望学部に応じた英語対策(筆記試験かTOEFLか)は情報が少なく独学では見通しを立てにくい分野でもあるため、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

「慶應義塾大学 編入 toeic」という検索の先には、慶應義塾大学というブランドへの憧れと、これまで積み上げてきたTOEICの学習成果を進学に結びつけたいという思いがあるはずです。制度上の事実を正しく理解したうえで、通信教育課程経由のルート・例外的な学士編入や高専編入・TOEICを直接活かせる他大学の編入学試験という複数の選択肢を比較し、自分の状況に合ったルートを早めに見極め、計画的に準備を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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