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関西大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

関西大学編入で提出する志望理由書は、すべての学部で必要というわけではありません。3年次編・転入学試験(学外)を実施する8学部のうち、志望理由書の提出が必須なのは法学部・文学部・社会学部・政策創造学部の4学部のみで、商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部では志望理由書そのものを提出する必要がありません。志望理由書とは、志願者がなぜその学部・学科を志望するのかを大学側に伝える書類のことで、関西大学編入では学部ごとに提出の要否と選考への位置づけが異なる点が最大の特徴です。
この違いを知らずに「関西大学編入だから志望理由書が要る」と思い込んで準備を進めると、本来不要な学部を志望している場合に的外れな対策をしてしまったり、逆に必要な学部なのに準備が疎かになったりするリスクがあります。まずは自分が志望する学部が志望理由書の提出対象かどうかを正確に把握することが、対策の出発点です。
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本記事では、関西大学の2027年度編・転入学試験(学外受験者)の入学試験要項をもとに、志望理由書が必要な学部・不要な学部の違い、提出ルール、800字前後を想定した構成の組み立て方、学部別に意識したい視点、例文とNG例、出願準備のスケジュールまでを実践的に解説します。法学部・文学部・社会学部・政策創造学部を志望する方はもちろん、他学部を検討している方も、まずは自分の志望学部が対象かどうかの確認から読み進めてください。
特に、まだ志望学部を確定できていない方や、複数学部を比較検討している段階の方は、志望理由書の要否だけでなく、選考方法(面接の有無)や出願資格審査の要不要といった学部ごとの制度差も、志望校選びの重要な判断材料になります。本記事は志望理由書の書き方を軸にしながら、出願準備全体を見渡せる構成にしています。
関西大学編入で志望理由書が必要な学部・不要な学部
志望理由書が必須の4学部
関西大学の3年次編・転入学試験(学外受験者)で志望理由書の提出が必須なのは、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部の4学部です。これらの学部では、必要書類として「志望理由書」が明記されており、本学所定の様式を大学公式サイトからダウンロードし、原本(コピー不可)で提出する必要があります。志望理由書は出願書類一式に含まれる重要書類で、成績証明書や出願確認票などと同様に、提出漏れがあれば出願自体が受理されない可能性があります。
志望理由書が不要な4学部
一方、商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の4学部では、必要書類の一覧に志望理由書は含まれていません。これらの学部を志望する場合、志望理由書の作成に時間を割く必要はなく、その分の準備時間を専門科目の筆記試験や面接対策に充てることができます。理工系3学部は筆記試験と面接、商学部は筆記試験のみで合否が判定される点も特徴です。
なぜ学部によって扱いが異なるのか
関西大学の編・転入学試験は、学部ごとに選考方法自体が異なる設計になっています。法学部・政策創造学部は筆記試験(論文形式)と出願書類を総合的に判断する方式、文学部・社会学部は筆記試験・面接・出願書類を総合的に判断する方式が採用されており、いずれも出願書類(志望理由書を含む)が合否判定の材料として明記されています。これに対し、商学部は筆記試験の結果のみ、理工系3学部は筆記試験と面接の結果のみで判定される方式のため、志望理由書という書類自体が制度上不要になっていると考えられます。
自分の志望学部を必ず確認する
複数の学部を併願する場合や、学部選びに迷っている場合は特に注意が必要です。関西大学編入の出願は志望(出願)できる学部・学科が1つのみのため、志望理由書が必要な学部と不要な学部のどちらを最終的に選ぶかによって、準備すべき対策が大きく変わります。最新の必要書類一覧は年度によって変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず関西大学入試情報サイトの最新の入学試験要項で確認してください。
志望理由書の有無は選考方法とセットで理解する
志望理由書の要否だけを覚えるのではなく、選考方法全体とセットで理解しておくと、対策の優先順位を立てやすくなります。法学部・政策創造学部は「筆記試験+出願書類」、文学部・社会学部は「筆記試験+面接+出願書類」、商学部は「筆記試験のみ」、システム理工学部(数学科・物理応用物理学科・機械工学科)・環境都市工学部・化学生命工学部は「筆記試験+面接」、システム理工学部電気電子情報工学科は「面接(口頭試問を含む)のみ」という5パターンに整理できます。志望理由書は出願書類が合否判定要素に含まれる学部だけの制度だと理解すると、なぜ学部によって扱いが違うのかが腑に落ちやすくなります。
併願できない制度であることの意味
関西大学編入は志望(出願)できる学部・学科(専攻・専修)が1つのみで、本制度内での併願は認められていません。そのため、「志望理由書が不要だから対策が楽そうだ」という理由だけで学部を選ぶのではなく、あくまで自分が本当に学びたい分野を軸に学部を選び、その結果として志望理由書の準備が必要かどうかが決まる、という順序で考えることが大切です。
関西大学編・転入学試験の出願書類と提出ルール
対象学部と募集人員
2027年度の3年次編・転入学試験(学外)は、法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の8学部で実施されます。募集人員はいずれの学部も「若干名」で、学科・専攻・専修単位での募集となります。志望(出願)できる学部・学科(専攻・専修)は1つのみで、この制度内での併願は認められていません。
なお、関西大学にはこの3年次編・転入学試験のほかに、2年次編・転入学試験、社会人3年次編入学試験、社会人2年次編入学試験という区分も存在します。本記事で扱うのは、一般の3年制大学・短大・高専等から編入を目指す方が最も多く該当する3年次編・転入学試験(学外受験者)です。自分がどの区分に該当するか迷う場合は、年齢・在籍状況の要件を要項で確認しましょう。
出願資格
3年次編・転入学試験(学外)の出願資格は、次のいずれかに該当する者です。(1)4年制大学に2027年3月までに2年以上在学(休学期間を除く)し、当該学部・学科において卒業に必要な単位のうち76単位以上を修得している者・修得見込みの者、(2)4年制大学の理工学部系卒業者・2027年3月卒業見込みの者、(3)高等専門学校・技術系短期大学卒業者・2027年3月卒業見込みの者、(4)高等学校専攻科の課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者、のいずれかです。加えて、学部が定める外国語検定試験のスコア・グレード基準を満たしていることも条件になります。外国語検定試験の種類・基準スコアは学部群によって異なり、実用英語技能検定・TOEFL iBT・TOEIC L&Rのほか、学部によってはフランス語・ドイツ語・中国語・韓国語の検定試験も対象になる場合があります。志望学部の基準を早い段階で確認し、出願時点で有効なスコアを準備しておく必要があります。
単位数の考え方に注意する
出願資格(1)の「76単位以上修得」は、多くの4年制大学の3年次進級要件よりも高いハードルに感じられるかもしれません。2027年3月までの修得見込みで出願できるため、現時点で不足していても、卒業までの履修計画で満たせる見込みがあれば出願資格を満たせます。単位数に不安がある場合は、在籍する大学の教務窓口で早めに見込み証明を確認しておきましょう。
理工系3学部は出願資格審査が必要
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学については、出願に先立って出願資格審査があります。出願資格審査用単位確認書を2026年7月21日(火)必着で送付する必要があり、この審査で出願許可を受けた者以外は出願できません。審査の結果によっては、3年次ではなく2年次編・転入学試験への出願となる場合もあります。志望理由書が不要な学部ではありますが、出願資格審査という別の手続きが早い時期に発生する点は見落とさないようにしましょう。
入試日程と検定料
2027年度入学の日程は、データ登録期間が2026年9月8日(火)9時30分〜9月11日(金)23時、必要書類送付期間が2026年9月8日〜9月11日(消印有効)です。選考日は法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部が2026年10月18日(日)、システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部が2026年10月17日(土)で、いずれも関西大学千里山キャンパスで実施されます。合格者発表日は2026年11月2日(月)です。入学検定料は35,000円で、出願データ登録後にクレジットカード・コンビニ・ネットバンキング・ATM(ペイジー)のいずれかで納入します。最新の年度の正確な日程は、必ず関西大学入試情報サイトで確認してください。
出願はWeb登録+書類郵送の2段階
関西大学編入の出願手続は、関西大学入学試験ポータルサイトでの出願データ登録(Web)と、志望理由書等の必要書類の郵送という2段階で完了します。データ登録と書類郵送の両方が期間内に完了して初めて出願が受理されるため、どちらか一方だけを済ませて安心しないようにしましょう。必要書類は市販の角形2号封筒に入れ、出願データ登録・検定料納入後に印刷した宛名シートを貼付し、簡易書留速達で郵送します。
提出物に不備があった場合
入学検定料を支払ったにもかかわらず、必要書類の不備や出願資格を満たしていない等の理由で出願が認められなかった場合、検定料が返還されるケースもあります。ただし、これはあくまで例外的な救済措置であり、志望理由書を含む必要書類は出願前に何度も確認し、不備のない状態で提出することが基本です。
教職課程履修者は追加書類が必要な場合も
出身校で教職課程を履修した、または履修中で、関西大学編入後も教職課程の履修を希望する場合は、出身校の教職課程履修要項の提出も求められます。教員免許の取得を継続したい場合は、志望理由書の準備と並行して、この追加書類の手配も忘れずに進めておきましょう。
志望理由書が必要な4学部の選考方法の違い
志望理由書が必須の法学部・文学部・社会学部・政策創造学部でも、選考方法は学部によって異なります。面接の有無を中心に、選考方法の違いを整理しておきましょう。
| 学部 | 筆記試験科目 | 面接 | 合否判定 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 論文(法学・政治学分野、100点) | なし | 筆記試験の結果および出願書類を総合的に判断 |
| 政策創造学部 | 専門論文(社会科学分野、100点) | なし | 筆記試験の結果および出願書類を総合的に判断 |
| 文学部 | 専門科目(専修により異なる、100点) | あり(専修により口頭試問含む) | 筆記試験・面接の結果と出願書類を総合的に判断 |
| 社会学部 | 専門科目(100点) | あり | 筆記試験・面接の結果と出願書類を総合的に判断 |
法学部・政策創造学部は面接がない分、書類の重みが増す
法学部・政策創造学部は、筆記試験(論文形式)の結果と出願書類を総合的に判断する方式で、面接は実施されません。面接で補足説明する機会がないため、志望理由書の中で志望動機や学びたいことを過不足なく言語化しておくことが、文学部・社会学部以上に重要になります。
文学部・社会学部は面接でも深掘りされる
文学部・社会学部は筆記試験に加えて面接が実施され、専修によっては口頭試問や外国語運用能力を問われる場合もあります。志望理由書に書いた内容と面接での受け答えに一貫性がないと、かえって印象を悪くしてしまう可能性があるため、志望理由書に書いた内容は面接で聞かれても答えられるように準備しておく必要があります。
専門論文の内容と志望理由書の関係
法学部の論文は法学・政治学分野、政策創造学部の専門論文は社会科学分野から出題されます。志望理由書で書いた学びたい内容と、専門論文で問われる分野があまりにかけ離れていると、一貫性のなさが目立ってしまいます。志望理由書の内容と専門科目の対策範囲を、大きな方向性としてすり合わせておくことをおすすめします。
システム理工学部電気電子情報工学科は面接のみで判定される
志望理由書は不要な学部ですが、参考として選考方法の違いも押さえておきましょう。システム理工学部電気電子情報工学科は、面接(電気回路および電磁気学に関する口頭試問を含む)のみで合否が判定される特殊な方式です。書類や筆記試験がない分、面接でのやり取りがすべてになるため、志望理由をどう口頭で説明するかという準備が実質的に重要になります。
商学部は筆記試験の結果のみで判定される
商学部は、商学・経営学・経済学・会計学の4科目のうち2科目を選択する筆記試験の結果のみで合否が判定されます。面接も書類審査もない、最も筆記試験の比重が大きい学部です。商学部を志望する場合は、志望理由書の心配をする必要がない分、専門科目の対策に全力を注ぐことができます。
選考方法から逆算した対策配分の考え方
志望学部の選考方法が分かれば、限られた対策時間をどこに配分すべきかが自然と見えてきます。志望理由書と面接がある文学部・社会学部は、書類作成と面接練習の両方に時間を割く必要があり、書類のみの法学部・政策創造学部は志望理由書の完成度に、筆記試験のみの商学部は専門科目の得点力に集中する、というように学部の選考方法に応じて対策の重点を変えることが効率的な準備につながります。
志望理由書を書く前に整理すべき3つの軸
1. 学部・学科理解|なぜこの学部でなければならないのか
関西大学編入の志望理由書で最初に整理すべきは、志望学部・学科・専修への理解です。法学部・文学部・社会学部・政策創造学部は、それぞれ扱う専門領域や専修構成が異なります。特に文学部は総合人文学科内に多数の専修があり、政策創造学部も政策学科内に複数の専修があるため、学部名だけでなく専修名まで具体的に理解したうえで志望理由を組み立てる必要があります。
学部・専修理解を深める方法としては、大学案内やシラバスに目を通すだけでなく、可能であればオープンキャンパスや入試相談会、学部・学科のWebページを確認し、実際にどのような授業・ゼミが行われているのかを具体的にイメージすることが有効です。遠方で来校が難しい場合は、大学公式サイトの学部紹介ページやオンライン説明会の情報を活用し、可能な範囲で一次情報に触れておくことをおすすめします。
2. 自己分析|これまでの学びと編入への動機
編入学は、在学中の大学・短大・高専・専攻科での学びを土台に、次のステップとして関西大学を選ぶ進路です。志望理由書では「なぜ今の環境ではなく関西大学のこの学部でなければならないのか」を、これまでの学修経験や関心の変化と関連づけて説明する必要があります。現在の環境への不満だけを理由にしないことが重要で、あくまで自分がこれから何を学び、どう成長したいかという前向きな視点で構成しましょう。
自己分析の具体的な進め方としては、これまでの学修の中で「特に力を入れたこと」「印象に残っている授業・ゼミ・実習」「編入を考えるきっかけになった出来事」の3点を書き出してみることをおすすめします。この3点を整理しておくと、志望理由書の中核となるエピソードの材料にそのまま使えます。
3. 将来像|編入後の学びをどう活かすか
志望理由書の最後に求められるのは、編入後に何を学び、卒業後にどう活かすかという将来像です。抽象的な「社会に貢献したい」ではなく、志望学部・専修で学べる知識・視点が将来のどのような場面で活きるのかを、できるだけ具体的に書くことが評価につながりやすい構成です。特に法学部・政策創造学部は面接がなく志望理由書が唯一の自己表現の機会であるため、将来像の書き込みには特に力を入れましょう。
専修選びと将来像を結びつける
文学部・政策創造学部のように学科内に複数の専修がある場合、専修選びそのものが将来像と密接に関わってきます。なぜその専修でなければ実現できないのかを、将来像から逆算して説明できると、志望理由書全体の一貫性が高まります。「学部で学べればどの専修でもよい」という姿勢が伝わってしまうと、専修固有の学びへの理解が浅いと判断されかねません。
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【構成テンプレート】関西大学編入の志望理由書の書き方
関西大学の志望理由書は本学所定の様式に記入する形式で、記入欄の字数は年度・学部によって定められています。要項本体には具体的な字数の記載はないため、出願前に必ず最新の所定様式をダウンロードし、指定字数・記入項目を確認してください。ここでは、多くの大学編入の志望理由書で採用される一般的な800字前後を想定した4ブロック構成を紹介します。
| ブロック | 目安字数 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ①結論(志望動機の要約) | 100〜150字 | 関西大学の志望学部・専修を選んだ理由を一文で要約 |
| ②これまでの学び | 250〜300字 | 現在の大学・短大・高専等での学修内容、興味を持ったきっかけとなる出来事 |
| ③学部・専修で学びたいこと | 250〜300字 | 志望学部・専修の専門領域と、自分の関心・学修経験との接点 |
| ④将来像 | 100〜150字 | 編入後の学びをどう将来に活かしたいか |
結論から書き始める理由
志望理由書は限られた字数の中で読み手に要点を伝える文書です。冒頭で結論(志望動機の要約)を提示してから詳細を展開する構成にすると、読み手が最初の数行で全体像を把握でき、続く具体的なエピソードも理解しやすくなります。「〜という理由から、貴学〇〇学部〇〇学科(専修)への編入を志望します」のように、学部・専修名を明記した一文から始めるとよいでしょう。
エピソードは1つに絞り込む
限られた字数では複数のエピソードを詳しく書く余裕はありません。これまでの学びの中で最も志望理由に直結するエピソードを1つに絞り、その内容を具体的に掘り下げる方が、抽象的な内容を複数並べるよりも説得力のある文章になります。エピソードを選ぶ際は、志望学部の学びと直接つながっているかを基準にすると選びやすくなります。
一文を短く区切る
志望理由書では、一文が長くなるほど主語と述語の関係が分かりにくくなり、読み手に負担をかけてしまいます。一文はできるだけ60〜80字程度を目安に区切り、接続詞を使って文をつなげすぎないようにしましょう。特に「〜であり、〜であるため、〜と考え」のように一文の中に複数の理由を詰め込みすぎると、結局何が言いたいのか分かりにくくなります。短い文を積み重ねる方が、限られたスペースでも読みやすい文章になります。
面接がある学部は口頭で説明できる内容にする
文学部・社会学部のように面接がある学部を志望する場合は、志望理由書に書いた内容を口頭でも簡潔に説明できるように準備しておきましょう。書き言葉として整った文章と、実際に話す言葉には差があるため、志望理由書の内容を声に出して説明する練習をしておくと、面接本番でも一貫性のある受け答えができます。
下書きと清書を分けて進める
いきなり所定用紙に書き始めるのではなく、まずはパソコンやノートで下書きを作成し、内容と字数を固めてから清書に移ることをおすすめします。下書きの段階で第三者に読んでもらい、分かりにくい表現や論理の飛躍を洗い出しておくと、清書でのやり直しを減らせます。
専門用語は使いすぎない
志望学部の専門性をアピールしようとするあまり、専門用語を詰め込みすぎると、かえって内容が浅く見えてしまうことがあります。専門用語を使う場合は、その用語が自分の学びのどの部分と結びついているのかを、平易な言葉で補足しながら書くことを心がけましょう。限られた字数の志望理由書では、用語の説明よりも自分の経験・考えを書くスペースを優先する方が得策です。
字数調整のコツ
所定様式の指定字数に対して内容が多すぎる場合は、エピソードの説明を簡潔にし、結論と将来像を優先して残しましょう。逆に字数に達しない場合は、エピソードの具体性(いつ・どこで・何をして・何を感じたか)を書き足すことで自然に字数を伸ばせます。
「です・ます調」で統一する
志望理由書は「です・ます調」の丁寧な文体で統一するのが基本です。文中で「である調」と混在させてしまうと、読み手に雑な印象を与えてしまいます。下書きが完成したら、文末表現がすべて統一されているかを見直す工程も忘れずに行いましょう。
学部別に意識したい志望理由書のポイント
法学部|法学・政治学への関心を具体的に
法学部は法学政治学科の1学科構成で、選考には法学・政治学分野の論文試験があります。志望理由書では、法律や政治のどのような分野に関心があるのか、その関心がどのような出来事・学修経験から生まれたのかを具体的に書くことが重要です。法学部は面接がなく志望理由書が唯一の自己表現の機会であるため、抽象的な「法律に興味がある」で終わらせず、具体的な条文・判例・社会問題への言及があると説得力が増します。
論文試験と志望理由書の内容を揃える
法学部の論文試験は法学・政治学分野から出題されます。志望理由書に書いた関心の方向性と、論文試験で答案を書く際の視点が大きくずれていると、選考全体を通じて一貫性のない印象を与えてしまいます。志望理由書で触れた分野については、専門科目の対策でも重点的に押さえておくと、論文の答案にも活かせる相乗効果が期待できます。
文学部|専修ごとの専門性を理解する
文学部は総合人文学科の中に英米文学英語学専修・国語国文学専修・哲学倫理学専修・比較宗教学専修・芸術学美術史専修・ヨーロッパ文化専修・日本史文化遺産学専修・世界史専修・地理学地域環境学専修・教育文化専修・映像文化専修・文化共生学専修・アジア文化専修、心理学専修という多数の専修があります。志望理由書では、学部名だけでなく専修名を明記し、その専修固有の学問領域への関心を具体的に書くことが求められます。専修によっては専門科目や面接で外国語運用能力が問われる場合もあるため、語学力を裏付けるエピソードがあれば触れておくとよいでしょう。
社会学部|社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻の違い
社会学部は社会学科(社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻)と心理学専攻から構成されます。それぞれ扱うテーマが異なるため、志望理由書では自分がどの専攻の学びに最も関心があるのかを明確にし、その専攻を選んだ理由を具体的なエピソードとともに説明しましょう。心理学専攻を志望する場合、公認心理師の受験資格に対応する科目の一部を編入学生は履修できないという制約があるため、資格取得を目的とする場合は事前に確認しておく必要があります。
社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻の選び方
社会学科内の3専攻は、それぞれ社会調査・メディア研究・社会システムの設計という異なる切り口を持っています。志望理由書では、社会現象や社会課題への関心を出発点にしつつ、その関心をどの専攻の手法で探究したいかまで具体的に書くことで、専攻選びの説得力が増します。
政策創造学部|政策学科の専修と国際アジア学科の違い
政策創造学部は政策学科(政治経済専修・地域経営専修)と国際アジア学科から構成されます。専門論文は社会科学分野から出題されるため、志望理由書でも社会科学的な問題意識(地域課題、政策形成、国際関係など)を具体的に書くことが評価につながりやすくなります。政策創造学部も法学部と同様に面接がないため、志望理由書の完成度が特に重要になる学部のひとつです。
国際アジア学科は国際的な視点を意識する
政策創造学部国際アジア学科を志望する場合は、政治経済専修・地域経営専修とは異なり、アジア地域や国際関係への関心を軸に志望理由を組み立てることになります。地域経営専修・政治経済専修との違いを理解したうえで、なぜ国際的な視点から政策を学びたいのかを具体的なエピソードとともに書くと説得力が増します。
複数学部で迷っている場合の決め方
法学部・文学部・社会学部・政策創造学部はいずれも人文社会系の学部ですが、扱うテーマの重心が異なります。決めきれない場合は、卒業後にどの分野で働きたいかを軸に考えると絞り込みやすくなります。関西大学編入は志望できる学部が1つのみのため、出願書類提出までに志望学部を確定させる必要があります。
志望理由書の例文と解説
ここでは、関西大学編入の志望理由書を想定した例文を3パターン紹介します。あくまで構成の型を示すための一般的な例文であり、実際に提出する際は自分自身の学修経験・エピソードに置き換えて作成してください。他人の例文をそのまま流用することは避け、必ず自分の言葉で書きましょう。
例文1: 法学部を志望するケース
私は現在、短期大学の法律関連学科で基礎的な法学を学んでいますが、ゼミで取り組んだ地域の条例に関する調査を通じて、法律が実際の社会でどのように運用されているのかをより深く学びたいと考えるようになりました。貴学法学部法学政治学科では、幅広い法分野を体系的に学べる教育体制が整っており、これまで基礎段階にとどまっていた学びを、より専門的な水準まで発展させられると考えています。編入後は、地域社会に関わる法制度を中心に学びを深め、将来的には法律の知識を活かして地域の課題解決に携わる仕事に就きたいと考え、貴学部への編入を志望します。
例文2: 文学部(日本史・文化遺産学専修)を志望するケース
私は現在、4年制大学の人文系学部で歴史学の基礎を学んでいますが、在学中に地域の文化財調査に参加した経験から、史料に基づいて地域の歴史を掘り起こす面白さに強く惹かれ、より専門的に日本史・文化遺産学を学びたいと考えるようになりました。貴学文学部総合人文学科日本史・文化遺産学専修では、史料研究と文化遺産の保存・活用を横断的に学べる環境が整っており、これまでの学びをさらに発展させられると考えています。編入後は、地域の歴史資料の研究を軸に学びを深め、将来的には文化財の保存・継承に関わる仕事に携わりたいと考え、貴専修への編入を志望します。
例文3: 政策創造学部(地域経営専修)を志望するケース
私は現在、4年制大学の経済系学部で地域経済について学んでいますが、在学中に参加した地域活性化プロジェクトを通じて、経済的な視点だけでなく政策の設計・実行の観点から地域課題に取り組みたいと考えるようになりました。貴学政策創造学部政策学科地域経営専修では、政策形成のプロセスを実践的に学べるカリキュラムが整っており、これまでの経済学の学びと組み合わせて新たな視点を得られると考えています。編入後は、地域経営に関する政策科目を中心に学びを深め、将来的には自治体や地域の企業と連携して地域課題の解決に取り組む人材を目指し、貴専修への編入を志望します。
例文4: 社会学部(心理学専攻)を志望するケース
私は現在、4年制大学の教育系学部で心理学の基礎を学んでいますが、在学中に取り組んだ対人関係に関する調査実習を通じて、人の心理をより専門的な手法で研究したいと考えるようになりました。貴学社会学部心理学専攻では、実証的な研究手法を体系的に学べる環境が整っており、これまでの学びをさらに発展させられると考えています。編入後は、対人関係や集団心理に関する研究を軸に学びを深め、将来的には心理学の知見を活かして人と組織を支える仕事に携わりたいと考え、貴専攻への編入を志望します。
例文をアレンジする際のポイント
紹介した4つの例文は、いずれも「きっかけとなった具体的な経験」→「志望学部・専修で学びたい理由」→「編入後の将来像」という流れで統一されています。自分の状況に合わせてアレンジする際は、①どの授業・ゼミ・実習がきっかけになったか、②志望学部・専修の学びのどの部分に最も惹かれているか、③編入後に何を実現したいか、という3つの問いへの答えを先に書き出しておくと、例文の型に自然に当てはめやすくなります。
例文から読み取れる共通点
4つの例文に共通するのは、①自分のこれまでの学修経験を具体的なエピソードとして示している、②志望学部・専修の学びと自分の関心を明確に接続している、③編入後の学びの方向性と将来像まで一貫して書かれている、という3点です。この一貫性が限られた字数の中で説得力を生む鍵になります。自分の志望学部・専修・エピソードに置き換えて、この型を参考にしてみてください。
例文をそのまま使わないための工夫
紹介した例文をそのまま暗記して提出することは、内容が自分の実体験と一致しないため避けるべきです。まずは例文の構成(結論→これまでの学び→学部・専修で学びたいこと→将来像)だけを抜き出し、それぞれのブロックに自分自身のエピソード・関心・将来像を当てはめていく作業から始めましょう。特に「これまでの学び」のブロックは、自分にしか書けない固有の経験を入れることで、他の志願者と内容が重複するリスクを避けられます。
添削で指摘されやすいNG例と、出願準備のスケジュール
大学案内・学部紹介の文章をそのまま引用する
大学案内や公式サイトに書かれている学部・専修紹介の文章をそのまま抜き出して志望理由書に転用するのはNGです。読み手はその文章が志願者自身の言葉ではないことをすぐに見抜きます。学部・専修の紹介文を読んで理解した内容は、必ず自分の言葉で言い換え、経験と結びつけて書き直しましょう。
現状への不満だけで動機を説明する
「今の大学の授業内容に不満がある」「今の環境が自分に合わない」といったマイナスの理由だけを動機として書いてしまうと、後ろ向きな印象を与えてしまいます。同じ内容でも前向きな表現に言い換えることが重要です。たとえば「今の環境では物足りない」ではなく「〇〇という分野をより専門的に学べる環境に身を置きたい」という言い方に変えるだけで印象は大きく変わります。
学部名と専修名を混同する
文学部・政策創造学部のように学科内に複数の専修がある学部では、学部名だけを書いて専修名に触れない、あるいは専修名を誤って記載してしまうミスがよく見られます。出願前に学部名・学科名・専修名の正式名称を必ず確認し、志望理由書全体で表記を統一しましょう。
複数の専修への関心を並列で書いてしまう
「〇〇専修にも△△専修にも興味がある」というように複数の専修への関心を並列で書くと、志望理由がぼやけてしまいます。関西大学編入は学科・専修単位での募集のため、志望理由書でも1つの専修に軸を絞って書くことが基本です。どうしても複数の専修に関心がある場合は、その中でなぜ最終的にその専修を選んだのかという「決め手」を書くことで一貫性を保てます。
抽象的な将来像で終わらせる
「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」といった抽象的な表現だけで将来像を締めくくると、他の志願者との差別化ができません。志望学部・専修で学べる知識・視点が、どのような場面・職業で具体的に活きるのかまで踏み込んで書くことをおすすめします。
他人に添削してもらわずに提出してしまう
自分では論理的につながっていると思っていても、第三者が読むと分かりにくい表現になっているケースは少なくありません。志望理由書は原本提出でコピーが認められていないため、書き直しに時間がかかります。清書前の下書き段階で必ず誰かに読んでもらい、内容と表現の両面をチェックしてもらうことをおすすめします。
出願準備のスケジュール
関西大学編入は志望理由書の作成だけでなく、専門科目の筆記試験対策、外国語検定試験のスコア取得、(理工系学部は)出願資格審査への対応という複数の準備を並行して進める必要があります。以下は出願(データ登録期間2026年9月8日〜11日)から逆算したスケジュールの目安です。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 出願の半年〜1年前 | 専門科目の基礎固め、外国語検定試験の受験計画を立てる |
| 出願の3〜4か月前 | 外国語検定試験のスコアを確保(過去2年以内のスコアが有効な区分が多い) |
| 出願資格審査が必要な学部は7月21日までに | システム理工・環境都市工・化学生命工学部は出願資格審査用書類を送付 |
| 出願の1〜2か月前 | 志望理由書(必要な学部のみ)の下書きを開始、専門科目の過去問演習を本格化 |
| 出願直前(9月8日〜11日) | データ登録・志望理由書等の必要書類送付・入学検定料納入 |
独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した指導を活用するのも一つの方法です。関西大学の大学編入対策では、学部ごとに異なる選考方法・提出書類に応じた対策と、志望理由書の添削の両方をサポートしています。
併願を検討している場合の注意点
関西大学編入と他大学の編入試験を併願する場合、志望理由書の提出時期や必要書類が大学ごとに異なるため、スケジュールが重複しないか早めに確認しておく必要があります。特に志望理由書は大学ごとに様式・分量・提出方法が異なるため、関西大学専用の内容を他大学向けに転用しようとすると、字数や構成が合わずに書き直しが必要になることが多い点にも注意しましょう。
情報収集は入試情報サイトを定点観測する
関西大学編入の募集内容・日程・出願書類の様式は年度によって変更される可能性があります。出願を検討し始めた時点で入試情報サイトをブックマークし、定期的に最新情報を確認する習慣をつけておくと、要項の変更を見落とすリスクを減らせます。特に志望理由書の要否や選考方法に変更があった場合、対策の方向性そのものに影響するため、継続的な確認が欠かせません。
よくある質問(FAQ)
関西大学編入の志望理由書はどの学部で必要ですか
3年次編・転入学試験(学外)の8学部のうち、志望理由書の提出が必須なのは法学部・文学部・社会学部・政策創造学部の4学部です。商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部では志望理由書の提出は不要です。
志望理由書は何文字書けばいいですか
入学試験要項本体には具体的な字数の記載はなく、本学所定の様式(記入用紙)に指定の記入欄が設けられています。出願前に必ず最新の所定様式をダウンロードし、指定字数・記入項目を確認してください。
志望理由書はどこでダウンロードできますか
関西大学の入試情報サイト(Kan-Dai web)、または本学webサイトの入学試験ページから、必要書類提出票とあわせて志望理由書の所定様式をダウンロードできます。年度によって様式が更新されるため、出願する年度のものを必ず使用してください。
商学部やシステム理工学部は志望理由書を書かなくていいのですか
はい、商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の必要書類一覧に志望理由書は含まれていません。商学部は筆記試験の結果のみ、システム理工学部(数学科・物理応用物理学科・機械工学科)・環境都市工学部・化学生命工学部は筆記試験と面接の結果で合否が判定されます。
志望理由書は合否にどのくらい影響しますか
志望理由書が必須の法学部・政策創造学部は「筆記試験の結果および出願書類を総合的に判断」、文学部・社会学部は「筆記試験・面接の結果と出願書類を総合的に判断」と要項に明記されており、志望理由書を含む出願書類が合否判定の材料のひとつとして位置づけられています。特に面接のない法学部・政策創造学部では、志望理由書の重要性がより高いといえます。
面接はどの学部でありますか
文学部・社会学部・システム理工学部(数学科・物理応用物理学科・機械工学科)・環境都市工学部・化学生命工学部で面接が実施されます。システム理工学部電気電子情報工学科は面接(口頭試問を含む)のみで合否が判定されます。法学部・政策創造学部・商学部には面接がありません。
志望理由書はコピーでも提出できますか
いいえ、志望理由書は原本の提出が必要でコピーは認められていません。書き損じた場合に備えて、所定様式は余分にダウンロード・印刷しておくと安心です。
志望理由書の添削は誰に頼めばいいですか
大学の先生や先輩、編入学対策の予備校・家庭教師など、第三者に読んでもらい客観的な意見をもらうことをおすすめします。添削を依頼する相手によって指摘のポイントは変わり、大学教員は学問的な内容の妥当性、編入学対策の専門家は選考傾向を踏まえた構成面を中心にチェックしてくれることが多いため、可能であれば複数の立場の人に読んでもらうとバランスの取れた仕上がりになります。特に文学部・社会学部のように面接がある学部では、志望理由書の内容と面接での受け答えに一貫性があるかという観点でもチェックしてもらうと安心です。
まとめ|関西大学編入の志望理由書は対象学部の見極めが最初の一歩
関西大学編入の志望理由書は、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部の4学部でのみ提出が必須の書類です。商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部では提出不要のため、まず自分の志望学部が対象かどうかを正確に把握することが、対策の第一歩になります。
- 志望理由書が必須なのは法学部・文学部・社会学部・政策創造学部の4学部のみ
- 商学部・システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部は提出不要
- 法学部・政策創造学部は面接がなく、志望理由書が唯一の自己表現の機会
- 文学部・社会学部は面接もあり、志望理由書の内容と一貫した受け答えが必要
- 構成は「結論→これまでの学び→学部・専修で学びたいこと→将来像」が基本
- 具体的な指定字数は所定様式で年度ごとに異なるため必ず最新版を確認する
- 専門科目対策・外部検定試験・(理工系は)出願資格審査と並行してスケジュールを組む
学部によって志望理由書の要否や選考方法が異なるという関西大学編入の特徴を正しく理解したうえで、時間をかけた準備と第三者からの客観的なフィードバックを重ねることが、合格に近づく近道です。独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した専門の指導を活用するのも一つの方法です。学部別の対策を詳しく知りたい方は、関西大学法学部の編入試験対策や関西大学文学部の編入試験対策、大学編入志望理由書の添削ガイドもあわせて参考にしてください。
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