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電気通信大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

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電気通信大学編入の志望理由書は、実は「提出する書類そのものが存在しない」というのが結論です。情報理工学域(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類、昼間)の特別編入学では、推薦選抜・学力試験選抜のどちらのルートでも、学生本人が志望動機を文章で書いて提出する「志望理由書」に相当する出願書類は募集要項に存在しません。しかも2つのルートは「志望動機を伝える機会」の有無そのものが異なり、推薦選抜には面接試験がありますが、学力試験選抜は選抜期日の詳細スケジュールに面接の時間枠が示されていません。

電気通信大学の特別編入学とは、高等専門学校卒業(見込)者などを対象に、情報理工学域のⅠ類(情報系)・Ⅱ類(融合系)・Ⅲ類(理工系)へ編入学する制度のことで、推薦選抜(学力試験免除)と学力試験選抜という2つの選抜方法が用意されています。この2ルートの違いを理解しないまま「志望理由書のテンプレート」を探し続けても、電気通信大学の出願準備としては空振りに終わってしまいます。

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本記事では、2027年度特別編入学募集要項という一次情報にもとづき、志望理由書という書類が存在しない実態、推薦選抜と学力試験選抜の全体像、それぞれのルートで志望動機がどう扱われるか、Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類の違い、面接での構成の型と例文、記述式答案での伝え方、添削のポイントとNG例までを解説します。すでに電気通信大学の出願資格や試験科目を調べ終えている方は、面接での志望動機の伝え方(6章)から読み進めても構いません。

電気通信大学についてはspring-online.jpでも情報理工学部(昼間3類・夜間主)の出願資格や試験科目を扱った記事がありますが、志望理由書というテーマに絞って一次情報を整理した記事は本記事が初めてです。まずは、なぜ「志望理由書」という言葉で検索しても電気通信大学の情報にたどり着きにくいのか、その理由から確認していきましょう。

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目次

電気通信大学の編入学試験に「志望理由書」という提出書類はない

推薦選抜の出願書類一覧

2027年度情報理工学域特別編入学募集要項によれば、推薦選抜(学力試験免除)の出願書類は、入学志願票・写真票・受験票・検定料受付証明書貼付票・成績証明書・卒業見込証明書・推薦書(在籍する高等専門学校の校長が作成)で構成されています。この一覧のどこにも、志願者本人が志望動機を文章で書いて提出する「志望理由書」に相当する書類は含まれていません。

提出書類作成者
入学志願票志願者本人(基本情報の記入のみ)
写真票・受験票志願者本人(写真貼付)
検定料受付証明書貼付票志願者本人
成績証明書・卒業見込証明書在籍する高等専門学校
推薦書在籍する高等専門学校の校長

推薦書は志願者本人ではなく在籍校の校長が作成する書類であり、志願者自身が志望動機を文章として綴る場面は出願書類の中には存在しません。推薦選抜を検討している場合、志望理由書のような自由記述の準備ではなく、後述する面接試験での口頭説明の準備に意識を切り替える必要があります。書類の穴を探すのではなく、自分が伝えるべき内容を口頭でどう表現するかという発想の転換が求められます。

学力試験選抜の出願書類一覧

学力試験選抜の出願書類も、入学志願票・写真票・受験票・検定料受付証明書貼付票・成績証明書・卒業(見込)証明書・在学(期間)証明書・修得見込単位を示す書類で構成されており、こちらにも志望理由書に相当する書類は含まれていません。推薦選抜・学力試験選抜のいずれを選んでも、志望動機を文章で提出する機会そのものが用意されていない、という点は電気通信大学の特別編入学に共通する制度上の特徴です。

なぜ「志望理由書」で検索してしまうのか

大学編入学試験の多くは、志望理由書・自己推薦書といった名称で記述式の書類を課します。そのため「大学編入 志望理由書」という一般的な検索行動が「電気通信大学 編入 志望理由書」にそのまま流れ込みやすく、実際には存在しない書類を探して時間を浪費してしまうケースが起こります。大学ごとに出願書類の設計は異なり、電気通信大学のように記述式の志望理由書を置かない大学も存在することを、まず理解しておいてください。

証明書類の準備にかかる時間

成績証明書・卒業(見込)証明書・在学(期間)証明書といった証明書類は、在籍する高等専門学校の窓口に発行を依頼してから手元に届くまで数週間かかることがあります。推薦選抜・学力試験選抜のいずれも出願期間が短いため、志望動機の言語化と並行して証明書の手配は早めに進めておく必要があります。特に推薦選抜では推薦書を校長に作成してもらう手続きも発生するため、担任の先生や進路指導窓口との相談は余裕を持って始めましょう。

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推薦選抜と学力試験選抜、出願書類・選抜方法の全体像

2つの選抜方法の違い

電気通信大学の特別編入学には、推薦選抜(学力試験免除)と学力試験選抜という2つのルートがあります。推薦選抜は学力試験が免除される代わりに校長推薦と面接試験が課され、学力試験選抜は記述式の学力試験と出願書類で判定されます。どちらのルートを選ぶかによって、準備すべき内容が大きく変わります。

項目推薦選抜学力試験選抜
学力試験免除数学・物理学又は化学・英語
面接あり(志望動機等を口頭で評価)選抜期日表に時間枠の明記なし
出願資格高専卒業見込み、校内成績上位20%以内等高専・短大卒業(見込)等7区分
推薦書必須(在籍校長作成)不要

募集人員(2027年度)

情報理工学域の募集人員は、Ⅰ類(情報系)9名、Ⅱ類(融合系)10名、Ⅲ類(理工系)10名です。推薦による入学者選抜は、各類の募集人員の半数程度が目安とされています。つまり、残り半数程度は学力試験選抜での入学者になる計算です。両ルートともに一定数の合格枠が用意されているため、自分の得意分野に応じてどちらのルートに力を入れるかを早めに決めることが重要です。

推薦選抜が不合格でも学力試験選抜に再挑戦できる

推薦選抜が不合格だった場合でも、学力試験選抜に新たに出願することが可能です。成績証明書・卒業見込証明書の再提出は不要とされていますが、両選抜の間隔が短いため、募集要項を2部入手しておくことが望ましいと要項に明記されています。推薦選抜での準備がそのまま無駄になるわけではなく、面接で整理した志望動機の内容は学力試験選抜の記述式答案にも活かせます。

選抜方法から読み取れる大学の評価方針

推薦選抜が「推薦書、出願書類及び面接試験を総合して行う」とされ、学力試験選抜が「学力試験の結果及び出願書類のうち、各類が指定する方法を総合して行う」とされている点を比較すると、推薦選抜は人物面・口頭でのコミュニケーション能力も含めた総合評価だと読み取れます。一方の学力試験選抜は、学力そのものを重視した評価という方針の違いが見えてきます。自分の強みがどちらの評価軸により合っているかを考えることも、ルート選びの参考になります。校内での成績上位者であることに加え、口頭での説明に自信がある場合は推薦選抜、筆記での実力に自信がある場合は学力試験選抜、という判断基準を持っておくとよいでしょう。

検定料・学費

入学検定料は30,000円です。入学料282,000円に加え、授業料は前期分267,900円(年額535,800円)がかかります。推薦選抜・学力試験選抜のどちらで合格しても、検定料・学費は同じ体系です。併願を検討している場合は、検定料が選抜ごとに必要になる点も踏まえて予算を確保しておきましょう。

出願手続きの流れ

出願にあたっては、募集要項に記載された入学志願票などの様式を入手し、必要事項を記入したうえで、成績証明書・卒業見込証明書といった在籍校発行の証明書類とあわせて提出します。推薦選抜では推薦書の作成を在籍校の校長に依頼する手続きが加わるため、他の証明書類よりも早めに依頼しておく必要があります。出願書類一式は、記入漏れや証明書の有効期限切れが無いか、提出前に複数回チェックすることをおすすめします。不備があると出願自体が受理されない可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

他大学の編入学試験との日程比較

多くの国公立大学の編入学試験は前年秋(9〜11月)に実施されるのに対し、電気通信大学の特別編入学は推薦選抜が5〜6月、学力試験選抜が6〜7月と、他大学よりもかなり早い時期に実施されます。高専4年次の前半という早い段階で結果が出るため、電気通信大学を第一志望とする場合は準備を前倒しで進める必要があります。秋実施の他大学と併願する場合は、電気通信大学の結果を踏まえて後続の対策を調整できるというメリットもあります。

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推薦選抜(学力試験免除)の面接で志望動機はどう問われるか

成績上位20%以内という基準の考え方

推薦基準である「3・4年次の学業成績の席次平均が所属最小単位現員の上位20%以内」という条件は、特定の学年だけでなく3年次・4年次の2年間の成績が対象になる点に注意が必要です。出願直前の学年だけを頑張っても基準を満たせるとは限らないため、早い学年のうちから安定して上位の成績を維持することが推薦選抜での出願を目指すうえでの前提になります。すでに3年次を終えている場合は、4年次の成績で挽回できる範囲を担任の先生と相談しながら見極めるとよいでしょう。

推薦選抜の出願資格

推薦選抜の出願資格は、2027年3月に高等専門学校を卒業見込みで、各類に対応する学科(電気系・電子系・情報系・電子情報系・システム系等、類により対応学科が異なる)に在籍する者です。推薦基準は、3・4年次の学業成績の席次平均が所属する最小単位の現員の上位20%以内であることで、推薦可能人数は各高専で4名以内とされています。校内での成績上位者に限られる選抜方式であるため、早い段階から学業成績を意識しておく必要があります。

面接試験の内容

推薦選抜の選抜方法は「推薦書、出願書類及び面接試験を総合して行う」とされ、選抜期日表には「面接試験 9:30〜」という時間枠が明記されています。面接試験の内容は、個人面接により志望動機・勉学意欲・自己表現能力・卒業研究の内容が問われます。あわせて各類に応じた基礎知識についても試問を行い評価するとされています。Ⅰ類は数学と情報の基礎知識、Ⅱ類は数学と専門科目の基礎知識、Ⅲ類は数学・物理又は化学と専門科目の基礎知識が、面接内で問われる想定です。

面接は「志望動機」と「基礎知識」の両方を問われる

推薦選抜の面接は、一般的な大学編入学試験の面接のように志望動機だけを問われるのではなく、数学や専門科目の基礎知識についても口頭で試問されるという特徴があります。学力試験が免除される代わりに、面接の中で基礎学力の一端も確認される構成になっていると考えられます。志望動機の準備だけでなく、高専で学んだ数学・専門科目の基本事項を口頭で説明できるように復習しておくことも欠かせません。

面接の所要時間と当日の流れ

推薦選抜の面接試験は選抜期日表に「9:30〜」という開始時刻が明記されていますが、一人あたりの所要時間や終了時刻までは公表されていません。個人面接である以上、待機時間も含めて長時間拘束される可能性を見込んでおくとよいでしょう。当日は面接開始前に緊張をほぐす時間を確保できるよう、会場までの交通経路や所要時間を事前に確認し、余裕を持ったスケジュールで向かうことをおすすめします。

面接当日の服装・持ち物

募集要項には服装・持ち物についての詳細な指定は明記されていませんが、一般的な大学入試の面接に準じて、清潔感のある服装で臨むのが無難です。受験票・筆記用具・時計など、当日必要な持ち物は前日までにリストで確認し、忘れ物が無いよう準備しておくことをおすすめします。会場までの交通経路や所要時間も事前に確認し、公共交通機関の遅延なども見込んで余裕を持って向かいましょう。緊張しやすい人は、前日に模擬面接を行い、当日の流れを一度シミュレーションしておくと落ち着いて臨みやすくなります。

アドミッション・ポリシーを踏まえた準備

情報理工学域共通のアドミッション・ポリシーでは、「『総合コミュニケーション科学』とその基盤となる領域に不可欠な自然科学および数学に強い興味と探究心を持ち、多様な人々と協働しながら主体的に学ぼうとする意志の強い皆さんを求めます」とされています。面接で語る志望動機は、このアドミッション・ポリシーが重視する要素(自然科学・数学への興味、協働性、主体性)を意識して組み立てると、大学側が求める人物像との整合性が伝わりやすくなります。

推薦書を書いてもらう際に準備しておきたいこと

推薦書は在籍する高等専門学校の校長が作成する書類ですが、実際には担任の先生などが内容を取りまとめるケースが多いと考えられます。自分の学業成績・課外活動・志望動機の概要を事前に整理したメモを担任の先生に渡しておくと、推薦書の内容と自分が面接で話す内容にずれが生じにくくなります。推薦書の提出後に内容を確認できないことが多いため、事前のすり合わせを丁寧に行っておくことをおすすめします。

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学力試験選抜には面接がない(可能性が高い)|記述式答案でどう伝えるか

選抜期日表に面接の時間枠がない

学力試験選抜の選抜方法は「学力試験の結果及び出願書類のうち、各類が指定する方法を総合して行う」とされています。選抜期日表には数学(120分)・物理学又は化学(90分)・英語(90分)の3科目のみが記載されており、面接の時間枠は明記されていません。推薦選抜の選抜期日表には「面接試験 9:30〜」という具体的な時間枠があるのに対し、学力試験選抜の選抜期日表には同様の記載が見当たらないという違いがあります。

募集要項内の記述の揺れに注意

ただし、募集要項冒頭の「入学者選抜の基本方針」の記述には、学力試験選抜についても「面接試験では…試問を行い評価します」という一文があり、詳細な選抜期日表の記載と完全には整合していません。この点は年度により運用が変更される可能性があるため、断定はできず、出願前に必ず最新の募集要項の選抜期日表を確認する必要があります。「学力試験選抜には面接が無い」と決めつけて備えを怠るのではなく、面接が実施される可能性も見込んで最低限の準備はしておくと安心です。年度によって選抜方法の記載が変更されることもあるため、出願を予定している年度の募集要項が公開され次第、必ず自分の目で選抜期日表の隅々まで確認する習慣をつけておきましょう。

記述式の学力試験で評価される内容

学力試験は数学120点(微分積分学・線形代数学)、物理学90点(力学・電磁気学・熱物理学・波動と光・現代物理学)又は化学90点(物質の結合・化学平衡)のいずれか選択、英語90点(大学教養程度)で構成されます。解答は記述式で、解答に至る思考・判断の過程及び表現力も含めて評価されるとされており、単なる正誤だけでなく解答プロセスの論理性も見られている点が特徴です。過去問題から出題されることがあるとも記載されているため、公開されている過去問を早めに入手して取り組んでおくとよいでしょう。

答案の見直し・時間配分の考え方

数学120分・物理学又は化学90分・英語90分という試験時間の中で、記述式答案を丁寧に仕上げるには時間配分の練習が欠かせません。解答を書き終えたあとに見直しの時間を確保できるよう、普段の演習から時間を計って取り組む習慣をつけておくことをおすすめします。特に数学は配点が120点と大きいため、時間切れで途中式が書ききれないという事態を避けるためにも、優先順位をつけて解答する練習をしておきましょう。

面接が無い場合、志望動機はどこにも伝わらないのか

学力試験選抜で面接が実施されない場合、志望動機を直接口頭で伝える機会は無いことになります。その場合、志望動機を「伝える」というより「学力試験の答案の質」で示す、という発想の転換が必要です。記述式答案で解答に至る思考過程や表現力が評価される以上、日頃から数式や解答の道筋を丁寧に言語化する練習を積んでおくことが、間接的に自分の学びへの姿勢を伝える手段になります。

過去問題の入手方法

学力試験は過去問題から出題されることがあるとされています。電気通信大学の入試情報ページや、特別編入学募集要項に過去問題の入手方法が案内されている場合があるため、早い段階で確認しておきましょう。過去問題が公開されていない年度・科目については、高専で使用している標準的な教科書・演習書のレベルを目安に、幅広く演習量を確保しておくことが現実的な対策になります。

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Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類の違いと専門教育プログラムの選び方

専門教育プログラムとしての情報理工学域

電気通信大学は情報理工学域という単一の学域体制のもと、Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類という3つの類で専門教育プログラムを提供しています。学域として一体的に運営されているため、入学後に類を横断した科目を履修できる場合もあります。とはいえ、編入学試験の出願時点ではどの類で受験するかを決める必要があるため、志望動機や記述式答案の内容も、出願する類の専門性に沿ったものにする必要があります。

3つの類の特徴

情報理工学域は、Ⅰ類(情報系)・Ⅱ類(融合系)・Ⅲ類(理工系)の3つの類で構成されています。Ⅰ類は情報学全般、Ⅱ類は理学・情報学・工学等の分野融合、Ⅲ類は理工学の基盤(物理学・化学・数学)への興味と探究心を重視するとアドミッション・ポリシーに明記されています。志望する類によって、面接や記述式答案で示すべき関心の方向性も変わってきます。

重視される分野募集人員
Ⅰ類(情報系)情報学全般9名
Ⅱ類(融合系)理学・情報学・工学等の分野融合10名
Ⅲ類(理工系)理工学の基盤(物理学・化学・数学)10名

推薦選抜の出願資格は類ごとに対応学科が異なる

推薦選抜の出願資格は、各類に対応する高専の学科(電気系・電子系・情報系・電子情報系・システム系等)に在籍していることが条件です。自分の高専での所属学科が、どの類の対応学科に当てはまるかを早めに確認しておく必要があります。学科の名称は高専によって異なる場合があるため、迷った場合は電気通信大学の入試担当窓口に問い合わせて確認することをおすすめします。

推薦選抜の出願資格を満たさない場合の選択肢

校内順位が上位20%以内に届かない場合や、対応学科に在籍していない場合は、推薦選抜の出願資格を満たせません。その場合は学力試験選抜のみが選択肢になるため、早い段階から記述式の学力試験対策に力を入れる方針に切り替えることが重要です。逆に、推薦選抜の出願資格を満たしている場合でも、学力試験に自信があるなら学力試験選抜のみに絞って準備するという判断もあり得ます。自分の状況に応じて、どちらのルートに軸足を置くかを早めに決めておきましょう。

学力試験選抜の出願資格(7区分)

学力試験選抜の出願資格は、高専・短大卒業(見込)、大学卒業(見込)、大学に2年以上在学し64単位以上修得(見込)等の7区分です。推薦選抜と異なり、高専の特定学科在籍という条件が無いため、より幅広い層が出願対象になります。ただし、各省庁設置の大学校からの編入学は認められない点には注意してください。

編入後の学生生活とキャンパス

電気通信大学は東京都調布市に位置し、情報理工学域の学生はこのキャンパスで編入後の学生生活を送ることになります。高専からの編入学者は、一般入試で入学した学生とともに授業を受けながら大学生活をスタートすることになるため、単位認定の結果によって履修状況が一般入学者と異なる場合もあります。合格後は早めに教務担当窓口で単位認定の見込みを確認しておくと、編入後の学習計画をスムーズに実行に移せます。

類の選び方で意識したいこと

Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類のどれを志望するかは、単に「入りやすさ」で選ぶのではなく、自分がどの分野を深く学びたいかを軸に判断することが望ましいです。情報系の専門性を突き詰めたいならⅠ類、分野を横断して学びたいならⅡ類、物理・化学・数学の基盤を重視するならⅢ類、というように、高専での学びの延長線上にどの類が最も合っているかを考えてみましょう。この判断軸は、面接や記述式答案の中で語る志望動機の一貫性にも直結します。

併願を検討する場合の視点

電気通信大学の特別編入学と他大学の編入学試験を併願する場合、それぞれの大学で出願書類の設計が異なる点に注意が必要です。志望理由書の提出が必要な大学と、電気通信大学のように不要な大学とでは、準備の優先順位が変わります。電気通信大学の準備で整理した志望動機の骨子は、志望理由書が必要な他大学向けの文章に転用できる部分も多いため、早い段階で作成しておくと併願全体の効率化にもつながります。

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面接で伝える志望動機の構成テンプレートと例文(推薦選抜)

5段構成の型

推薦選抜の面接では、志望動機を「話す」ことを前提に準備する必要があります。次の5段構成を軸に準備するとよいでしょう。

  1. 結論:電気通信大学情報理工学域のどの類で何を学びたいのかを一文で明示する
  2. 学びの原点:高専での学びや実習経験のうち、志望動機の土台になった具体的なエピソード
  3. この類を選ぶ理由:他の類ではなくこの類である理由を、カリキュラムや教員の研究内容など具体的な要素に結びつけて説明する
  4. 編入後の学習計画:編入後にどの科目・研究室で学びたいかを述べる
  5. 将来像:編入学で得た専門性を卒業後どう活かすか

面接では、この5段構成のすべてを一度に話す必要はありません。まず結論を一文で述べ、質問に応じて②〜⑤を掘り下げていくという受け答えの型を意識しておくと、想定外の質問にも落ち着いて対応しやすくなります。

字数・時間の目安を決めておく

志望理由書のような字数制限が無い分、面接では「何分程度で話すか」という時間の目安を自分で設定しておくことが有効です。結論を10〜15秒、5段構成全体を1〜2分程度で話せるように練習しておくと、面接官からの「簡潔に教えてください」という要望にも対応しやすくなります。話す内容が長くなりすぎると要点がぼやけてしまうため、時間を計りながら練習し、簡潔さと具体性を両立させることを意識しましょう。

例文1:Ⅰ類(情報系)を想定

「私は高等専門学校の情報系学科でアルゴリズムとデータ構造の授業に取り組む中で、大規模なデータを効率的に処理する仕組みそのものに強い関心を持ちました。電気通信大学情報理工学域Ⅰ類では、情報学全般を体系的に学べる環境があり、より専門的に探究したいと考え志望します。編入後は基礎的な情報理論を固めたうえで、データ処理や機械学習に関する研究室での学びを深めたいと考えています。将来は、情報技術を活用して社会課題の解決に関わる仕事に就きたいと考えています。」

この例文は、①結論②学びの原点(アルゴリズムとデータ構造の授業)③Ⅰ類を選ぶ理由(情報学全般を体系的に学べる)④編入後の学習計画(基礎理論→研究室での学び)⑤将来像、という5段構成を簡潔に展開しています。固有名詞(授業名・研究テーマ)を具体的に盛り込むことで、他の受験生と似通わない内容になっている点がポイントです。

例文2:Ⅲ類(理工系)を想定

「私は高等専門学校で物理実験を通じて、力学現象を数式でモデル化することの面白さに気づきました。電気通信大学情報理工学域Ⅲ類では、物理学・化学・数学という理工学の基盤を重視しながら学べる点に魅力を感じ、志望します。編入後は数学・物理学の基礎を固めたうえで、理論と実験の両面から現象を捉える研究室での学びに取り組みたいと考えています。」

Ⅲ類は理工学の基盤への興味と探究心を重視する類のため、「なぜ理論(数式)と実験の両方に関心があるのか」を具体的なエピソードとともに語れるかどうかが説得力を左右します。高専での実習・実験科目の経験を、抽象的な理論への関心とセットで語ると、Ⅲ類の求める人物像との一致が伝わりやすくなります。

例文3:Ⅱ類(融合系)を想定

「私は高等専門学校の電子情報系学科で、センサーとソフトウェアを組み合わせた計測システムの製作に取り組む中で、ハードウェアとソフトウェアの両方にまたがる課題設計の面白さに気づきました。電気通信大学情報理工学域Ⅱ類は、理学・情報学・工学等の分野を融合して学べる点に魅力を感じ、志望します。編入後は分野を横断する基礎科目を固めたうえで、ハードウェアとソフトウェアの両面から研究に取り組める研究室での学びを深めたいと考えています。」

Ⅱ類は分野融合を重視する類のため、一つの分野だけでなく複数の分野にまたがる関心をどう統合して語るかが説得力を左右します。「ハードウェアとソフトウェアの両方に関心がある」という漠然とした表現ではなく、具体的な製作経験を通じてその関心がどう生まれたのかを説明できると、Ⅱ類の求める人物像との一致が伝わりやすくなります。

話す練習の具体的な方法

志望理由書のような文章であれば、時間をかけて推敲し完成した文章をそのまま提出できますが、面接では暗記した文章を棒読みするような話し方はかえって不自然な印象を与えかねません。5段構成の要点をメモとして整理し、当日は自分の言葉で話せるように練習しておくことが重要です。まず要点を箇条書きでメモにまとめ、次にそのメモを見ながら声に出して説明する練習を行い、最後にメモを見ずに話せるようにする、という3段階で進めると定着しやすくなります。友人や高専の先生に面接官役を頼んで練習に付き合ってもらうと、実際に声に出して話す感覚をつかみやすくなります。

面接での深掘り質問への備え

面接官は志望動機を聞いたあと、「その研究テーマの何が面白いのか」「高専で学んだ内容の具体的な中身」など、深掘りの質問を重ねてくると考えられます。例文をそのまま覚えるのではなく、自分の経験に基づいた固有のエピソードを複数用意しておくことで、想定外の角度からの質問にも対応しやすくなります。数学・専門科目の基礎知識についても口頭で問われる可能性があるため、志望動機の練習と並行して、高専での学習内容の復習も忘れずに行いましょう。

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学力試験選抜での記述式答案に志望動機の一貫性をにじませる方法

記述式試験ならではの心構え

選択式の試験であれば部分点を狙う戦略が立てにくい場合もありますが、記述式の試験では途中経過を書くことで部分点が期待できます。最後まで解ききれなかった問題でも、わかるところまでの考え方を書き残しておくことが、記述式ならではの得点戦略になります。空欄のまま提出するのではなく、少しでも自分の思考過程を答案に残す習慣を、日頃の演習から身につけておきましょう。

答案の質で「学びへの姿勢」を示す

学力試験選抜では志望動機を直接語る場面が無い(可能性が高い)ため、数学・物理学(または化学)・英語の記述式答案そのものが、自分の学びへの姿勢を示す唯一の手段になります。解答に至る思考・判断の過程及び表現力も含めて評価されるという配点方針を踏まえ、単に答えを書くだけでなく、途中式や論理の展開を丁寧に書き残す習慣をつけておきましょう。

過去問演習で身につけたい視点

過去問題に取り組む際は、単に答え合わせをするだけでなく、出題者がどのような思考過程を評価しようとしているのかを意識しながら解答を見直すことが効果的です。特に記述式では、途中式の書き方一つで採点者に伝わる印象が変わるため、模範解答があれば自分の答案とどこが違うのかを比較し、論理展開の書き方を学ぶ材料として活用しましょう。過去問が手に入らない年度・科目については、類似レベルの大学の編入学試験問題を代替教材として使うのも一つの方法です。演習を重ねるほど、記述の型が自然に身についていくため、早い段階から継続的に取り組む姿勢が大切です。

数学120点の対策で意識したいこと

数学は微分積分学・線形代数学から120点分が出題されます。配点が最も大きい科目であるため、基礎から応用まで幅広く演習を積み、途中式を省略せず論理的に書く練習を重ねることが重要です。高専で使用した教科書・演習書を中心に、過去問題(公開されている範囲)にも早めに取り組んでおきましょう。

Ⅱ類志望者の科目選択の考え方

Ⅱ類(融合系)を志望する場合、物理学・化学のどちらを選択するかは、自分が編入後にどのような研究テーマに取り組みたいかによって判断するとよいでしょう。分野融合を重視するⅡ類では、選択科目そのものよりも、選んだ科目をどう他分野と結びつけて考えられるかという姿勢が評価される可能性があります。高専での専門科目の履修状況も踏まえ、自分がより得点を伸ばしやすい科目を選ぶことも現実的な判断基準です。

物理学又は化学90点の選択

物理学(力学・電磁気学・熱物理学・波動と光・現代物理学)と化学(物質の結合・化学平衡)のいずれかを選択します。志望する類の専門分野に近い科目を選ぶと、編入後の学習との接続もスムーズになります。Ⅲ類のように理工学の基盤を重視する類を志望する場合は特に、選択科目の基礎固めに十分な時間を割いておくとよいでしょう。どちらの科目を選ぶか迷った場合は、高専での成績や得意分野を基準に、より安定して得点できそうな科目を選ぶという現実的な判断も有効です。

英語90点(大学教養程度)

英語は大学教養程度の記述式試験です。TOEIC・TOEFLなどの外部試験スコア提出制度は無く、独自の記述式筆記試験のみで評価されるため、外部試験対策よりも、専門分野に関連する英文を読み解き、和訳・要約する練習を積むことが効果的です。理工系の英文に慣れておくことで、専門科目の英語表現にも対応しやすくなります。

英語の記述式対策の進め方

英語90点は大学教養程度の記述式試験で、TOEIC・TOEFLのような外部試験のスコア提出制度はありません。単語・文法の基礎を固めたうえで、理工系のテーマを扱った長文を読み、和訳・要約する練習を重ねることが効果的な対策になります。高専の英語教材だけでなく、理工系分野の英文記事や技術英語の教材にも触れておくと、専門的な語彙にも慣れることができます。記述式である以上、選択式問題の対策とは異なり、自分の言葉で正確に文章を組み立てる練習が欠かせません。

学力試験の配点から見る優先順位

数学120点・物理学又は化学90点・英語90点という配点を踏まえると、総得点300点のうち数学が最も大きな比重を占めており、数学の対策により多くの時間を配分することが合理的です。物理学・化学・英語はそれぞれ90点ずつと配点は同じですが、志望する類の専門性に近い科目を優先すると、編入後の学習との接続もスムーズになります。限られた準備期間の中で、配点の大きさと自分の得意・不得意を踏まえた優先順位づけを行いましょう。

面接が実施される場合への備え

学力試験選抜で面接が実施される可能性も完全には否定できないため、推薦選抜と同じ5段構成の志望動機を簡潔にまとめておき、いつ面接を求められても対応できる状態にしておくことをおすすめします。準備しておいて損はなく、記述式答案の対策にも良い相乗効果があります。

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添削で見るべきポイントとNG例

添削で確認したい3つの視点

推薦選抜の面接準備・学力試験選抜の答案練習のいずれも、第三者に確認してもらう際は次の3つの視点を意識すると効果的です。第一に、志望動機や答案の内容が具体的なエピソード・思考過程に裏付けられているか。第二に、電気通信大学の類の構成やアドミッション・ポリシーを踏まえた内容になっているか。第三に、推薦選抜と学力試験選抜のどちらのルートを想定した準備なのかが明確になっているかです。この3点を意識して添削を受けると、単なる誤字脱字のチェックにとどまらない、内容面での改善につながります。

NG例1:書類が無いことを理由に準備を後回しにする

志望理由書という書類が無いことを「対策不要」と誤解し、志望動機の言語化を後回しにしてしまうのは大きなリスクです。推薦選抜であれば面接での口頭説明、学力試験選抜であれば記述式答案の質が、書類の代わりに評価の対象になることを踏まえ、専門科目対策と同じくらいの優先度で準備を進めてください。

添削者を選ぶ際のポイント

電気通信大学の特別編入学は、推薦選抜・学力試験選抜という2ルート構造や、志望理由書が存在しないという制度上の特徴を理解していないと、的外れなアドバイスにつながりかねません。添削や面接練習を依頼する相手には、電気通信大学の選抜方法の違いを説明したうえで、どちらのルートを想定した準備なのかを明確に伝えることをおすすめします。高専の進路指導の先生は多くの編入実績を持っていることが多いため、まずは身近な先生に相談し、必要に応じて編入学試験に詳しい予備校の視点も取り入れるとよいでしょう。

NG例2:推薦選抜と学力試験選抜を混同して準備する

推薦選抜は面接中心、学力試験選抜は記述式答案中心と、評価の仕組みが大きく異なります。どちらのルートで出願するかを早めに決め、それぞれに適した準備の配分をすることが重要です。両方に出願する可能性がある場合は、面接対策と記述式対策の両方に一定の時間を割く必要がありますが、優先順位を曖昧にしたまま準備を進めると、どちらも中途半端になりかねません。

合格後の入学手続きに向けた準備

推薦選抜は合格発表から入学確約書提出期限まで2週間程度、学力試験選抜も合格発表からそれほど日数を置かずに入学手続きが始まります。合格後に慌てないよう、入学手続きに必要な書類や費用(入学料282,000円等)を事前に把握しておくことをおすすめします。特に推薦選抜は学力試験選抜よりも早い時期に結果が出るため、他大学の受験を並行して考えている場合は、入学確約書の提出によって他大学への出願が制限される可能性がないか、あわせて確認しておきましょう。

NG例3:動機が抽象的で他大学・他類でも成立してしまう

「電気通信大学の研究環境が充実していそうだから」といった動機は、他大学にもそのまま当てはまってしまう内容です。「なぜこの類でなければならないのか」を具体的なカリキュラムや研究内容に紐づけて説明することが、抽象的な動機から脱却する第一歩です。Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類のシラバスや研究室紹介を確認し、自分の関心と重なる授業・研究テーマを具体的に挙げるようにしましょう。

NG例4-2:面接練習を高専の先生とだけで完結させる

高専の先生に模擬面接をお願いすることは有効ですが、同じ相手とだけ練習を重ねると、想定される質問の幅が狭くなりがちです。複数の先生・友人・予備校講師など、異なる立場の相手から模擬面接を受けておくと、自分では気づきにくい説明の癖や、深掘りされやすいポイントに事前に気づくことができます。本番の面接官がどのような視点で質問してくるかは予測しきれないため、練習相手のバリエーションを増やしておくことをおすすめします。

NG例4:基礎知識の復習を怠る

推薦選抜の面接では志望動機だけでなく数学・専門科目の基礎知識も試問されます。志望動機の練習ばかりに時間を使い、高専で学んだ基礎知識の復習を怠ってしまうと、面接での試問に十分答えられなくなるおそれがあります。志望動機と基礎知識の復習を、バランスよくスケジュールに組み込みましょう。

NG例5-2:類の志望理由を出願直前に固める

出願直前になって初めてⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類のどれを志望するかを決めると、志望動機の言語化や記述式対策に十分な時間をかけられなくなります。高専の早い学年のうちから、各類のカリキュラムや研究室を調べ、自分の関心に近い類を絞り込んでおくことをおすすめします。類を早めに決めておけば、面接での深掘り質問や記述式答案の内容にも一貫性を持たせやすくなり、準備全体の効率も上がります。

NG例5:記述式答案で思考過程を省略してしまう

学力試験選抜の答案で、結論だけを書いて途中式や論理展開を省略してしまうと、「解答に至る思考・判断の過程及び表現力」という評価軸で不利になる可能性があります。日頃の演習から、途中式や考え方を丁寧に書き残す習慣をつけておくことが、本番でも活きてきます。

NG例6:併願先の対策をそのまま流用してしまう

他大学と併願する受験生の中には、志望理由書を提出する大学向けに準備した文章を、電気通信大学の面接や記述式答案にもそのまま流用しようとするケースがあります。電気通信大学固有の類の構成(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類)を踏まえていない準備は、面接や記述式答案での説得力を欠く原因になります。選抜方法の違いを理解していないことも、深掘り質問への対応を難しくします。併願先ごとに志望動機の骨子は共通していても構いませんが、電気通信大学ならではの要素(類・研究室・選抜方法)は個別に作り込んでおく必要があります。

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よくある質問(FAQ)

電気通信大学の編入学試験に志望理由書の提出は本当にないのですか?

はい。推薦選抜・学力試験選抜のいずれの出願書類一覧にも、志願者本人が作成する志望理由書に相当する書類は含まれていません。推薦選抜では校長作成の推薦書と面接試験、学力試験選抜では記述式の学力試験が、志望理由書の代わりに評価の中心になります。ただし年度によって募集要項の内容が変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の要項を確認してください。「書類が無いから対策も不要」ではなく、「書類が無い分、面接や答案の内容そのものが評価の中心になる」と捉え直すことが対策の出発点です。

推薦選抜と学力試験選抜、どちらを選ぶべきですか?

校内成績が上位20%以内で高専の対応学科に在籍している場合は、推薦選抜への出願を検討する価値があります。学力試験(数学・物理学又は化学・英語)に自信がある場合は、学力試験選抜を軸に準備を進めるのも一つの方法です。どちらか一方に絞らず、推薦選抜が不合格でも学力試験選抜に再挑戦できる制度を活用する受験生も多いと考えられます。出願資格を満たしているのであれば、まず推薦選抜に挑戦し、結果を見てから学力試験選抜の対策に集中するという二段構えの戦略も現実的です。

学力試験選抜には本当に面接がないのですか?

選抜期日表には面接の時間枠が明記されていませんが、募集要項冒頭の基本方針には学力試験選抜にも面接に関する記述があり、内容に揺れがあります。「面接が無い」と断定せず、最新の募集要項の選抜期日表を必ず確認したうえで、念のため簡潔な志望動機は準備しておくことをおすすめします。

推薦選抜が不合格だった場合、学力試験選抜に出願できますか?

できます。成績証明書・卒業見込証明書の再提出は不要とされていますが、両選抜の間隔が短いため、募集要項を2部入手しておくことが望ましいと要項に明記されています。推薦選抜での面接準備は、学力試験選抜の記述式答案にも活かせる部分があります。

Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類はどう選べばいいですか?

情報学全般を学びたいならⅠ類、分野を横断して学びたいならⅡ類、物理・化学・数学の基盤を重視したいならⅢ類が目安です。高専での学びの延長線上でどの類が最も自分の関心に合っているかを考え、募集人員(Ⅰ類9名・Ⅱ類10名・Ⅲ類10名)や対応学科もあわせて確認しておきましょう。迷った場合は、各類の研究室紹介やシラバスを比較し、自分が普段取り組んでいる実習・製作活動の内容に近い研究テーマがどの類に多いかを調べてみるのも一つの方法です。

英語はTOEIC・TOEFLのスコアで受験できますか?

いいえ。電気通信大学の特別編入学にはTOEIC・TOEFLスコア提出制度は無く、英語は独自の記述式筆記試験(大学教養程度、90点)のみで評価されます。外部試験対策よりも、理工系の英文を読み解き和訳・要約する記述式の練習に時間を割くことが効果的です。

面接対策・記述式対策はいつから始めるべきですか?

推薦選抜の出願期間が5月中旬、学力試験選抜の出願期間が6月中旬と、比較的早い時期に設定されています。高専4年次の早い段階から、志望動機の言語化と数学・専門科目の基礎固めを並行して進めておくことをおすすめします。特に推薦選抜を狙う場合は、3・4年次の学業成績が推薦基準に直結するため、日頃の授業への取り組みそのものが対策になります。学力試験選抜を軸にする場合も、専門科目や数学の基礎固めは短期間では完成しないため、遅くとも4年次に進級した時点から計画的に取り組み始めることをおすすめします。

独学での対策に不安がある場合、どうすればいいですか?

志望動機の言語化や記述式答案の添削は、第三者からのフィードバックを受けることで精度が上がります。高専の担任・進路指導の先生や、大学編入学試験の対策に詳しい予備校講師など、複数の視点から確認してもらうことをおすすめします。一人の意見だけに頼らず、多角的な視点を取り入れることが完成度を高めます。電気通信大学の推薦選抜・学力試験選抜という制度の違いを理解している指導者に相談すると、的外れなアドバイスを避けられます。一人で抱え込まず、早い段階から複数の相談先を確保しておくことが、限られた準備期間を有効に使うための鍵になります。相談先が見つからない場合は、大学編入学試験の対策に特化した予備校のオンライン相談を利用するのも一つの有効な選択肢です。

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まとめ|電気通信大学編入の志望理由書(志望動機)対策

電気通信大学編入における「志望理由書」は、推薦選抜・学力試験選抜のどちらの出願書類にも含まれておらず、志望動機を文章で提出する機会そのものが制度上用意されていません。この事実を理解したうえで、推薦選抜であれば面接での口頭説明、学力試験選抜であれば記述式答案の質という、それぞれのルートに応じた形で志望動機や学びへの姿勢を示す準備を進めることが、対策の出発点になります。要点を整理すると次のとおりです。

  • 電気通信大学の特別編入学(推薦選抜・学力試験選抜)には、志望理由書に相当する提出書類が存在しない
  • 推薦選抜は面接試験があり、志望動機・勉学意欲・基礎知識が口頭で評価される
  • 学力試験選抜は選抜期日表に面接の時間枠が明記されておらず、記述式の学力試験(数学・物理学又は化学・英語)が中心になる(要項の記述に揺れがあるため最新情報の確認は必須)
  • 情報理工学域はⅠ類(情報系)・Ⅱ類(融合系)・Ⅲ類(理工系)の3類構成で、それぞれ重視される分野が異なる
  • 推薦選抜の面接での志望動機は「結論→学びの原点→この類を選ぶ理由→編入後の学習計画→将来像」の5段構成で準備すると話しやすい
  • 学力試験選抜では、解答に至る思考・判断の過程及び表現力も評価対象になるため、途中式や論理展開を丁寧に書く練習が志望動機の代わりになる
  • 推薦選抜が不合格でも学力試験選抜への再挑戦が可能なため、両ルートを見据えた準備が有効
  • 情報理工学域は東京都調布市のキャンパスで、高専での学びを土台に専門性を深められる環境が整っている

志望理由書という書類が無い分、「どこで自分の学びへの姿勢を示すか」を理解して準備することが、電気通信大学編入における最大のポイントです。電気通信大学情報理工学部の編入試験を徹底解説で出願資格・試験科目の全体像を押さえたうえで、大学編入志望理由書の添削ガイドで一般的な志望動機の構成の型も参考にしてください。夜間主での受験を検討している場合は電気通信大学情報理工学部(夜間主)の編入試験を徹底解説もあわせて確認すると、昼間との違いが把握しやすくなります。制度が複雑で年度によって運用が変わりうる分野でもあるため、独学での対策に不安がある場合は、大学編入対策コースのように専門の指導を活用するのも一つの方法です。出願資格・試験科目・日程は年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する際は必ず最新の募集要項を確認してください。志望理由書という書類が無いからこそ、面接や答案の中身そのものに向き合う準備を早めに始めることが、電気通信大学編入への一番の近道になります。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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