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東京海洋大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

東京海洋大学の編入学試験で志望理由書がどう扱われるかは、志望する学部・入試区分によって大きく異なります。海洋工学部の推薦試験では「志望理由書」という本学所定の様式への記入が出願書類として明記されている一方、同じ海洋工学部でも学力試験には志望理由書という書類自体が存在しません。さらに海洋生命科学部食品生産科学科は、推薦試験・学力試験のいずれにも志望理由書という名称の書類がなく、面接試験で志望動機が問われる構造になっています。
つまり東京海洋大学の編入対策では、「志望理由書」という言葉だけで一括りにせず、自分が受ける学部・入試区分ごとに「書面で伝えるべきか」「面接で口頭により伝えるべきか」を正確に切り分けて準備する必要があります。この違いを知らないまま準備を始めると、必要な書類を見落としたり、逆に不要な準備に時間をかけすぎたりする恐れがあります。
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この記事では、東京海洋大学海洋工学部・海洋生命科学部食品生産科学科の編入学試験における志望理由書(または志望理由の口頭説明)の位置づけを一次情報から整理し、構成テンプレート・例文・添削で指摘されやすいNG例まで具体的に解説します。2027年度(令和9年度)入学分の公式募集要項に基づく内容ですが、日程・書式は毎年更新されるため、出願時には必ず最新の募集要項をご確認ください。
そもそも大学編入の志望理由書は、学力試験の点数だけでは測れない「なぜこの大学・学科で学びたいのか」という内発的な動機と論理的思考力を評価する材料として位置づけられています。書面で提出する形式であれ、面接で口頭により問う形式であれ、大学側が確認したい本質は同じです。志望理由書の有無にかかわらず、自分の言葉で一貫した志望動機を語れる状態を作っておくことが、あらゆる入試区分に共通する対策の土台になります。
「志望理由書がないなら準備は楽になるはず」と考えるのは早計です。海洋工学部学力試験のように書面も面接もない区分であればともかく、食品生産科学科の推薦試験のように面接だけがある区分では、書面がないぶん面接という一発勝負の場でどれだけ論理的に、かつ自分の言葉で志望動機を語れるかがすべてになります。学部・入試区分ごとの違いを正しく理解したうえで、早めに対策を始めることが合格への近道です。
東京海洋大学編入で志望理由書はどう扱われるのか(結論:海洋工学部推薦試験のみ書面必須・学力試験と食品生産科学科は書面なし)
東京海洋大学の編入学試験は、海洋生命科学部食品生産科学科と、海洋工学部(海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科)の2学部体制で実施されています。いずれの学部も推薦試験・学力試験の両方式で編入学生を募集しており、この推薦試験と学力試験の違いが、志望理由書の扱いを理解するうえでの最初のポイントになります。
海洋工学部の入学者選抜の基本方針には、「編入学(推薦)では、小論文、面接および志望理由書等により、編入学(学力)では、学力試験および成績証明書により、いずれも総合的に評価・判定します」と明記されています。推薦試験は志望理由書を含む書類・面接型、学力試験は筆記試験型という、根本的に評価方法が異なる2つの試験だと理解しておくことが重要です。
実際に出願書類を見ると、海洋工学部推薦試験の出願書類一覧には「志望理由書」が明記され、本学所定の様式に志願者本人が黒のペンまたはボールペンで記入する形式です。一方、海洋工学部学力試験の出願書類一覧(入学志願票・卒業(見込)証明書・調査書または成績証明書等・確認書(該当者のみ)・住民票の写し(該当者のみ)等)には、志望理由書という書類は含まれていません。同じ学部でも入試区分が違えば出願書類も変わるという点を、まず正確に押さえておきましょう。
海洋工学部には海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科の3学科があり、学科ごとに教育内容が異なります。推薦試験・学力試験のいずれを選ぶ場合でも、まず志望する学科を明確にしたうえで出願書類を確認することが出発点です。学科によって募集人員や出願資格の細部が異なる場合もあるため、志望学科が固まっている場合はその学科の情報を優先的に確認しましょう。
さらに海洋生命科学部食品生産科学科は、海洋工学部とも異なる制度です。推薦試験の出願書類は入学志願票・卒業見込証明書・推薦書(出身学校長作成)・調査書・英語資格検定証明書等で、志望理由書という書類はありません。選抜方法は「推薦書、調査書の内容、小論文、英語(外部試験スコア利用)及び面接試験の結果を総合して判定」と定められており、志望動機は面接試験の場で確認される仕組みです。3つの学部・学科系統(海洋工学部推薦・海洋工学部学力・食品生産科学科)を並べてみると、東京海洋大学は「同じ大学の中でも書類の設計が試験区分ごとに独立している」ことがよくわかります。以下の表に、学部・入試区分ごとの違いを整理しました。
| 学部・入試区分 | 志望理由書という書類 | 志望理由が問われる場面 |
|---|---|---|
| 海洋工学部 推薦試験 | あり(本学所定様式) | 書面提出+面接(合否判定の補完材料) |
| 海洋工学部 学力試験 | なし | 筆記試験のみ(面接・口述試験なし) |
| 食品生産科学科 推薦試験 | なし | 面接試験 |
| 食品生産科学科 学力試験 | なし(公表情報の範囲) | 募集要項で要確認 |
なぜこのような違いが生まれるのかを考えると、推薦試験は「学力試験だけでは測れない人物像・志望動機」を確認するための総合評価型の選抜であるのに対し、学力試験は筆記試験の得点を中心とした選抜であるという設計思想の違いが見えてきます。書類の有無ではなく評価の設計思想の違いだと理解しておくと、それぞれの対策の方向性が見えやすくなります。
国立大学の編入学試験全体を見渡すと、志望理由書の提出を求める大学・学部と、面接のみで志望動機を確認する大学・学部の両方が存在し、どちらか一方が主流というわけではありません。東京海洋大学のように、同じ大学の中でも学部・入試区分によって扱いが異なるケースも珍しくないため、「この大学は書面が必要かどうか」を思い込みで判断しないことが重要です。複数の大学を併願する場合は、大学ごと・学部ごとに出願書類一覧を個別に確認する作業を必ず行いましょう。海洋系・水産系の大学は全国的にも数が限られているため、東京海洋大学に加えて他の関連大学を併願する場合も、それぞれの制度の違いを丁寧に比較しておくことをおすすめします。
海洋工学部推薦試験の志望理由書の書き方(所定用紙・合否判定への使われ方)
海洋工学部推薦試験の志望理由書は、大学ホームページに掲載されている本学所定の様式に、志願者本人が黒のペンまたはボールペン(インクが消せるものは不可)で記入する形式です。募集要項本体には具体的な指定字数の記載はなく、所定様式の記入欄に収まる分量で作成する必要があります。出願前には必ず最新の様式をダウンロードし、欄のサイズを確認したうえで文章量を調整してください。
ここで押さえておきたいのが、志望理由書が合否判定の中でどう使われるかという点です。海洋工学部推薦試験の合否判定基準は「原則として調査書・小論文・面接の評価の合計が24以上の者を対象に、在籍者数、受験者数、推薦書、志望理由書の内容を考慮して総合的に判定します」と定められています。調査書・小論文・面接はいずれも10段階評価で、合計30点満点中24以上が一つの目安です。
この基準からわかるのは、志望理由書だけをどれだけ磨いても、調査書(在籍校での成績)・小論文・面接のいずれかが著しく低い評価では基準に届かない可能性があるということです。4つの評価要素をバランスよく高めることが推薦試験対策の基本方針になります。在籍校での成績が思わしくない場合は、志望理由書・小論文・面接でその分をカバーできるよう、より一層の準備が求められます。日々の授業や実習に真摯に取り組み、調査書の評価を少しでも高めておくことも、遠回りに見えて確実な対策の一つです。
つまり志望理由書は、単独で配点される科目ではなく、調査書・小論文・面接の合計点が基準に達した受験者の中で、最終的な合否を左右する補完材料として位置づけられています。この構造を理解すると、志望理由書だけを完璧に仕上げれば合格できるわけではなく、まず調査書(在籍校での成績)・小論文・面接それぞれの対策をバランスよく進めたうえで、志望理由書で最後の一押しをするという意識が重要だとわかります。
推薦書とあわせて志望理由書の内容が考慮される点も見逃せません。出身学校長が作成する推薦書と、志願者本人が書く志望理由書の内容に大きな食い違いがあると、評価する側に違和感を与えかねません。担任の先生等に推薦書の趣旨を事前に確認しておくことで、志望理由書との一貫性を保ちやすくなります。推薦書の作成には一定の準備期間が必要になるケースもあるため、出願書類を揃えるスケジュールの中に、担任の先生への相談・依頼のタイミングも早めに組み込んでおくと安心です。
海洋工学部は海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科の3学科で構成されており、それぞれ専門分野が異なります。志望理由書を書く際は、単に「海洋工学部を志望する」という抽象的な内容ではなく、3学科のうちどの学科の、どの専門分野に関心があるのかを明確に書き分けることが重要です。学科ごとのカリキュラムや研究テーマを事前に調べ、自分の関心と結びつく具体的なキーワードを盛り込みましょう。
流通情報工学科は、出願要件の英語資格スコアに加えて当日も英語の筆記試験(外国語1・外国語2)が課されるなど、他の2学科とは異なる特徴を持ちます。志望学科によって出願要件・選抜内容の細部が異なるため、志望理由書を書く前に、必ず自分が志望する学科固有の募集要項の記載を確認しておきましょう。学科間で記載内容を混同してしまうと、面接や口述試験で矛盾が生じる原因になります。海事システム工学科・海洋電子機械工学科を志望する場合も、同様に学科固有の選抜内容を確認しておくことが欠かせません。
小論文との関係も意識しておきましょう。小論文の試験で問われるテーマは公表されていませんが、志望理由書に書いた学科への関心・入学後の学びへの意欲は、小論文でも一貫した形で表現できるようにしておくと、総合評価の中で説得力が増します。志望理由書・小論文・面接の3つを別々に対策するのではなく、同じ志望動機のストーリーを異なる形式で表現するという意識で準備を進めるとよいでしょう。
面接では、志望理由書に書いた内容がそのまま質問の材料になります。書いた内容について「なぜそう考えたのか」を深掘りされる前提で作成することが重要です。たとえば「海事システムの安全性向上に関心がある」と書いた場合、面接官から「具体的にどのような技術に注目しているか」「なぜ他大学の同系統学科ではなく本学なのか」といった質問が想定されます。志望理由書を書き終えたら、想定される深掘り質問を自分でリストアップし、答えられるかを確認する作業を必ず行いましょう。
面接で想定される質問の型としては、(1)志望理由書に書いた内容の深掘り、(2)専門分野の基礎知識の確認、(3)入学後の学びへの意欲、(4)推薦書・調査書の内容との整合性確認、の4パターンが考えられます。志望理由書を作成する段階で、この4パターンそれぞれに答えられるかを自己チェックしておくと、面接本番での対応力が格段に上がります。書いた内容について「なぜ」を3回自問自答してみる練習も効果的です。
推薦試験の出願資格には、高専等での成績(席次)が一定の条件として設けられているのが一般的です。志望理由書の内容がどれだけ優れていても、出願資格を満たさなければ受験自体ができません。志望理由書の作成に取りかかる前に、まず自分が出願資格を満たしているかを募集要項で確認し、担任の先生等に相談しておくことをおすすめします。
推薦試験の英語資格要件についても、出願要件として一定の基準が設けられている場合があります。英語資格スコアの取得は時間がかかるため、志望理由書の作成と並行して、早めにスコア取得の計画を立てておくことが出願準備全体を円滑に進めるコツです。証明書の発行にも数週間を要する場合があるため、出願締め切りから逆算した準備を心がけましょう。
海洋工学部学力試験に志望理由書がない理由(筆記試験中心の選抜方法)
海洋工学部学力試験は、数学(線形代数・微分積分学)・外国語1(英語の読解・総合問題、辞書使用可)・外国語2(英語の基礎的英作文、辞書使用不可)の筆記試験のみで構成され、面接・口述試験は実施されません。合否判定基準も「学力試験(数学・外国語)の配点がそれぞれ100点。原則として、学力検査の合計点が120点程度以上の者を対象に、在籍者数、受験者数、成績証明書等の内容を考慮して総合的に判定」と定められています。
推薦試験とは対照的に、学力試験は学力検査の点数と成績証明書のみで合否を判定する仕組みです。志望動機や人物像を評価する場面がそもそも設計されていないため、志望理由書はもちろん、面接という場自体が存在しません。令和9年度の学力試験日程は、数学(10:00〜12:00)・外国語1(13:15〜14:15)・外国語2(14:25〜14:55)といずれも筆記試験のみで構成されていました。
このことから、学力試験を選ぶ受験者にとっての対策の優先順位は明確です。志望理由書や面接対策よりも、数学・英語の筆記試験の得点力を高めることが最優先になります。ただし、志望理由や将来像を全く考えなくてよいというわけではありません。出願を決める段階で、なぜこの学科を志望するのかを自分の中で整理しておくことは、モチベーション維持や、万が一併願先で面接がある場合の準備にもつながります。
また、学力試験には志望理由書がないからといって、入学後に志望動機を問われる場面が一切なくなるわけではありません。多くの大学で、入学後のオリエンテーションやゼミ配属の面談などで、あらためて学びたい分野を聞かれる機会があります。出願書類として提出しない場合でも、自分の言葉で志望動機を説明できる状態を作っておくことは、長い目で見て無駄にはなりません。
学力試験の対策では、数学(線形代数・微分積分学)と英語(読解・総合問題および英作文)の出題範囲を正確に把握し、過去問演習を中心に計画的に進めることが最優先です。筆記試験の得点力こそが合否を左右するという前提に立ち、志望理由書対策に割く時間があるなら、その分を数学・英語の演習時間に振り向けるという判断も合理的です。ただし、併願先の大学で面接や志望理由書が必要になるケースも多いため、最低限の準備は並行して進めておくと安心です。数学・英語それぞれの演習時間の配分に迷った場合は、直近の模擬試験や過去問の得点結果を基準に、点数が伸び悩んでいる科目から優先的に時間を割り振ると、限られた準備期間を効率よく使えます。
食品生産科学科の志望動機はどこで評価されるのか(面接試験との関係)
海洋生命科学部食品生産科学科の推薦試験は、推薦書・調査書の内容、小論文、英語(外部試験スコア利用)及び面接試験の結果を総合して判定されます。志望理由書という書類の提出は求められませんが、面接試験がそのまま志望動機を伝える場になる点は、海洋工学部の学力試験とは異なります。
食品生産科学科の出願要件には、TOEIC L&R・TOEFL iBT・IELTSのいずれかの英語資格スコアの提出も含まれています。学力試験・英語資格・小論文・面接という複数の評価軸がある中で、志望理由(なぜ食品生産科学科なのか、入学後に何を学びたいか)を明確に語れるかどうかは、面接試験の評価に直結します。書面がない分、面接での説明の質がそのまま評価に反映されると考えて準備しましょう。
英語資格スコアの提出が出願要件となっている点も、食品生産科学科ならではの特徴です。TOEIC・TOEFL・IELTSのスコアは出願時点で有効期限内である必要があるため、志望理由書(面接準備)よりも先に英語資格の取得スケジュールを確定させることが実務上のポイントです。スコアが確定してから面接対策に着手すれば、出願直前になって慌てるリスクを避けられます。英語資格の取得には数か月単位の準備期間が必要になることも多いため、早めに逆算した計画を立てましょう。
| 学部・入試区分 | 英語要件の概要 | 面接・口述の位置づけ |
|---|---|---|
| 食品生産科学科 推薦試験 | TOEIC L&R/TOEFL iBT/IELTSいずれか | 面接試験で志望動機を評価 |
| 海洋工学部 推薦試験 | 出願要件としての英語資格(学部共通要件) | 面接+志望理由書(書面と口頭の両方) |
| 海洋工学部 学力試験 | 当日の外国語筆記試験(英語) | 面接なし(筆記試験のみ) |
食品生産科学科の学力試験については、募集要項で選抜方法の詳細が学力試験区分向けに個別に説明されている箇所を確認する必要があります。海洋工学部の学力試験と同様に筆記試験中心で面接がない可能性もありますが、学部・年度によって運用が変わる可能性があるため、出願前に必ず最新の募集要項で面接の有無を確認してください。本記事では推薦試験の面接に焦点を当てて解説します。
食品生産科学科は「食品科学」を軸に、微生物利用・品質管理・加工技術など幅広い分野を扱う学科です。面接で志望動機を語る際は、「食に興味がある」という一般的な関心にとどまらず、水産物を中心とした食品科学という学科の専門性に触れることが重要です。たとえば「水産加工品の品質保持技術」「発酵食品の微生物制御」など、学科のカリキュラムに登場する具体的なテーマに言及できると、面接官に対して募集要項を読み込んだ姿勢が伝わります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
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推薦試験と学力試験、どちらを選ぶべきかー志望理由書の有無から考える
東京海洋大学の編入学試験を検討する際、推薦試験と学力試験のどちらに出願するかは、出願資格(高専での席次等)だけでなく、自分がどちらの選抜方法に強みを発揮できるかという観点からも考える価値があります。志望理由書・面接という総合評価型の準備が得意な人は推薦試験、筆記試験の得点力に自信がある人は学力試験、という向き不向きが存在します。
推薦試験は、出身学校長からの推薦(席次等の条件を満たす必要がある場合が多い)が前提となるため、誰でも自由に選べるわけではありません。まず自分が推薦試験の出願資格を満たしているかを、在籍している高専・大学の担任やキャリア支援窓口に確認することが最初のステップです。推薦試験の出願資格を満たさない場合は、必然的に学力試験での対策に重点を置くことになります。
推薦試験の出願資格を満たしているかどうかは、高専等の成績データがまとまる時期(3年次の途中〜後半)にならないと確定しないケースもあります。出願資格が確定する前から準備を始める場合は、推薦・学力どちらでも通用する基礎学力の底上げを優先し、資格が確定した段階で志望理由書・面接対策に軸足を移すという進め方が現実的です。
推薦試験を選べる立場にある場合でも、学力試験の対策を並行して進めておくことをおすすめします。推薦試験は合否判定基準(調査書・小論文・面接の合計24以上)を満たせなかった場合に不合格となる可能性があり、その場合に学力試験へ切り替える(または次年度に再挑戦する)選択肢を残しておくためです。推薦試験の準備と並行して、数学・英語の基礎学力も維持しておくことで、どちらの結果になっても対応しやすくなります。
推薦試験と学力試験は試験日程が近い、あるいは同一の可能性もあるため、両方に同時出願できるかどうかは年度ごとの募集要項で確認が必要です。出願前の情報収集を怠らないことが、選択を誤らないための第一歩です。特に、高専生の場合は学校側で編入学試験に関する情報が集約されていることが多いため、進路指導の担当教員に早めに相談し、過去の先輩の出願パターンなども参考にするとよいでしょう。
また、東京海洋大学は越中島キャンパス(海洋工学部)と品川キャンパス(海洋生命科学部)にキャンパスが分かれています。志望理由書や面接で「なぜこのキャンパス・学部なのか」を語る際は、キャンパスごとの教育環境の違いにも触れられると、大学の特色を理解したうえで志望していることが伝わりやすくなります。オープンキャンパスや大学見学の機会があれば、積極的に活用して具体的なエピソードを増やしておくとよいでしょう。
志望理由書の有無という観点だけで見れば、学力試験のほうが準備の負担は軽く見えるかもしれません。しかし学力試験は筆記試験の得点のみで合否が決まるため、数学・英語の実力が伴わなければ選択肢になり得ません。志望理由書対策の有無ではなく、自分の得意分野で合否が決まる試験を選ぶという視点で、推薦試験・学力試験のどちらに重点を置くかを判断しましょう。
迷った場合は、まず数学・英語の模擬試験や過去問演習で自分の現在の得点力を客観的に把握することから始めるとよいでしょう。学力試験で合格ラインに届く見込みがあるかを早い段階で見極めることで、推薦試験の出願資格を満たしているかどうかとあわせて、どちらの区分に重点を置くべきかの判断材料になります。担任の先生や、大学編入対策に詳しい第三者に相談し、客観的な意見をもらうことも有効です。両方の対策を同時に進める余裕がない場合は、出願資格の有無を優先的な判断基準にするとよいでしょう。
【構成テンプレート】東京海洋大学編入の志望理由・志望動機の組み立て方
書面(志望理由書)であっても、口頭(面接)であっても、志望理由を伝える骨格は基本的に共通しています。以下の5つの要素を順番に組み立てると、一貫性のある内容になります。
- 現状の学び・経験:高専や在籍大学等でどのような分野を学び、何に関心を持ってきたか
- 編入を志す理由:現在の環境では実現できず、東京海洋大学だからこそ学べることは何か
- 学部・学科固有の魅力:志望する学科の研究分野・カリキュラムのうち、自分の関心と結びつく点
- 入学後の学修計画:具体的にどの分野に関心があり、どう学びを深めたいか
- 将来像:学んだことを卒業後どう活かしたいか(進学・就職いずれの場合も)
それぞれの要素を書く際のポイントを見ていきましょう。「現状の学び・経験」では、履修科目を羅列するのではなく、特に印象に残った授業・実験・実習を1つに絞り、なぜそれに関心を持ったのかという背景まで掘り下げます。エピソードを1つに絞り込むことで、限られた字数の中でも具体性のある文章になります。複数のエピソードを盛り込みたくなる気持ちは自然ですが、字数が限られる書面提出の場合は特に、1つのエピソードを深く掘り下げたほうが読み手の印象に残りやすいという点を意識してください。
「入学後の学修計画」では、可能であれば興味のある研究分野・研究室名に触れると具体性が増しますが、編入前の段階で特定の研究室まで断定する必要はありません。「〇〇分野の研究に携わりたい」という程度の具体性でも十分に説得力があります。「将来像」は、進学(大学院進学)を考えている場合と、卒業後すぐに就職を考えている場合とで書き方が変わります。現時点での率直な将来像を書けば十分で、無理に壮大な目標を作り上げる必要はありません。海運・水産・食品関連企業への就職、あるいは大学院進学のいずれを想定していても、その選択に至る理由が説明できれば評価されます。
「編入を志す理由」では、現在の環境で感じている限界や物足りなさを具体的に書きます。海洋工学部であれば「船舶」「海洋」「物流」といった分野特有のキーワードに触れながら、なぜ他大学ではなく東京海洋大学でなければならないのかを説明しましょう。「学部・学科固有の魅力」では、募集要項やカリキュラム表、研究室紹介ページなどの一次情報を確認し、その学科でしか学べない特徴的な教育内容に言及することが重要です。海に関わる産業・研究に特化した大学という東京海洋大学ならではの特色を、自分の関心とどう結びつけるかが説得力を左右します。
ここで注意したいのは、「現在の環境への不満」だけを強調しすぎないことです。編入理由を語る際に在籍校への批判的な表現が多くなると、印象を損ねる可能性があります。不満ではなく前向きな挑戦として編入を位置づけ、「現在の学びを土台にさらに発展させたい」というポジティブな文脈で説明することを意識してください。在籍校での学びに感謝しつつ、次のステップとして編入を選んだという姿勢が伝わると、より好印象を与えられます。
「学部・学科固有の魅力」を書く際は、大学公式サイトのカリキュラム表・研究室一覧・卒業生の進路実績などの一次情報を確認し、他大学の同系統学科と比較したときの違いを一言でも説明できるようにしておくと、より説得力のある内容になります。「他大学ではなく東京海洋大学」という差別化の視点を持って情報収集することが、抽象的な志望理由から抜け出す近道です。
組み立てる際は、5要素を均等な分量で書くのではなく、「編入を志す理由」と「学部・学科固有の魅力」の2つに最も厚みを持たせるのがバランスの良い配分です。海洋工学部推薦試験のように書面提出がある場合は、上記5要素を文章として仕上げ、所定様式の記入欄に収まる分量に調整します。食品生産科学科の面接や海洋工学部学力試験の併願先での面接のように口頭説明が求められる場合は、同じ5要素を2分程度で話せるよう練習しておくと安心です。
理工系・水産系の学部では、学部卒業後に大学院へ進学して研究を続ける進路を選ぶ学生も少なくありません。将来像を書く際、「大学院に進学してさらに研究を深めたい」という選択肢と、「学部卒業後に海運・水産・食品関連企業等に就職し、学んだ専門性を実務で活かしたい」という選択肢のどちらを選んでも問題はなく、重要なのはその選択に至る理由が説明できるかという点です。現時点でまだ将来像が固まっていない場合は、「学びを深める中で進路を具体化していきたい」という誠実な書き方でも十分に評価されます。
志望理由・口頭説明の例文と解説(海洋工学部推薦/海洋工学部学力/食品生産科学科)
ここでは、前章のテンプレートに沿った例文を3パターン紹介します。いずれも大学が公表している出願資格・選抜方法などの一次情報の範囲に基づいた一般的な構成例であり、実際の出願にあたっては自身の経験・関心に置き換えて作成してください。例文をそのまま使い回すのではなく、構成の型として参考にし、自分自身の経験・エピソードに置き換えて肉付けすることが重要です。
例文1:海洋工学部推薦試験(志望理由書)
「私は高等専門学校の商船学科で、船舶の運航や機関システムについて学んできました。実習船での乗船実習を通じて、海運業を支える技術者の重要性を実感し、より専門的に海洋工学分野を学びたいと考えるようになりました。貴学海洋工学部では、実践的な実習と理論の両方を重視したカリキュラムのもとで、海事システムについて体系的に学べる点に魅力を感じています。編入後は、実習で得た現場感覚を土台に、海事システムの安全性向上に関する研究に取り組み、卒業後は海運関連企業で、安全な船舶運航を支える技術者として貢献したいと考えています。」
この例文では、実習経験と志望理由が具体的な接続点でつながっている点がポイントです。「海事システムの安全性向上」という具体的なテーマに触れることで、募集要項やカリキュラムを読み込んだうえで志望していることが伝わります。分量としては800〜1,000字程度を想定し、所定様式の記入欄の大きさに応じて調整してください。
例文を読む際は、単に文章表現を真似るのではなく、「なぜこの構成になっているのか」「どの部分が学科固有の内容で、どの部分が個人の経験なのか」を意識しながら読み進めてください。構成の骨格と固有名詞の部分を分けて捉えることで、自分自身の志望理由書を作成する際にも応用しやすくなります。また、この例文は調査書・小論文・面接という他の評価要素と矛盾しない内容になっているかも確認しながら仕上げましょう。
例文2:海洋工学部学力試験(併願先等での面接を想定した口頭説明)
「現在通っている高専の電子情報系学科では、制御工学と情報通信技術を中心に学んできました。授業で扱った海洋観測機器の事例を通じて、海洋分野における電子機械システムに関心を持つようになり、貴学海洋工学部海洋電子機械工学科を志望しました。同学科では、機械工学と電子工学の両方を体系的に学べる点に魅力を感じています。編入後は、これまで学んだ制御工学の知識を土台に、海洋観測・探査に関わるシステムの研究に取り組みたいと考えています。」
学力試験には志望理由書という書類も面接もありませんが、併願先の大学や、入学後の面談等に備えてこのような説明を準備しておくことには意味があります。書き出しておくことで自分の考えが整理され、学力試験本番の心構えにもつながります。
学力試験志望者であっても、多くの受験者は他大学の編入試験を併願します。国立大学の編入学試験は、大学によって推薦・学力それぞれの制度設計が異なり、併願先で面接や志望理由書が必要になるケースは珍しくありません。東京海洋大学の学力試験対策に集中しつつも、併願先の出願書類一覧を早めに確認し、必要な準備を並行して進めておくことをおすすめします。
特に高専生の場合、同じ高専から複数の国立大学の編入学試験に出願するケースが一般的です。併願先ごとに志望理由書・面接の有無が異なるため、出願を予定している大学すべての募集要項を一覧化し、書面提出が必要な大学から優先的に準備を進めるとよいでしょう。東京海洋大学の学力試験には志望理由書がなくても、他の併願先で必要になれば、結局は志望理由を言語化する作業を避けて通れません。
例文3:食品生産科学科推薦試験(面接での口頭説明を想定)
「私は高専の生物応用化学科で、微生物を利用した発酵食品の製造プロセスについて学んできました。研究を通じて、食品の品質管理と安全性の両立という課題に強い関心を持つようになりました。貴学海洋生命科学部食品生産科学科では、水産物を中心とした食品科学を実践的に学べる点に魅力を感じています。編入後は、これまで学んだ発酵の知識を土台に、水産加工食品の品質向上に関する研究に取り組み、卒業後は食品関連企業で、安全で高品質な食品づくりに携わりたいと考えています。」
この例文でも、現在の学び(発酵食品の製造プロセス)と志望理由(水産加工食品の品質向上)が具体的な接続点でつながっている点がポイントです。「水産物」という学科の特徴的なキーワードに触れることで、一般的な食品科学系の学科ではなく、東京海洋大学ならではの学びを志望していることが伝わります。年齢や出身校の系統に関わらず、これまでの学びを学科の専門性に結びつける作業こそが、面接での説得力を左右する最大のポイントです。
面接では、この内容を丸暗記して話すのではなく、キーワードを軸に自分の言葉で語れるように練習しておくことが重要です。想定質問(なぜこの学科か、他大学ではだめなのか等)への深掘りにも耐えられるよう、背景となる具体的なエピソードを2〜3個準備しておきましょう。書面がない分、面接官との対話の中で内容を微調整できる柔軟性も求められます。
面接練習は、可能であれば在籍する高専・大学の教員や、大学編入に詳しい第三者に模擬面接官を依頼するのが効果的です。一人で練習するだけでは気づけない質問の切り口や、答えづらいポイントを客観的に指摘してもらえます。想定質問への回答を丸暗記するのではなく、キーワードを軸にその場で組み立て直せるレベルまで内容を消化しておくと、本番でも落ち着いて対応できます。
添削で指摘されやすいNG例と、出願準備のスケジュール
志望理由書、あるいは面接での口頭説明において、添削の現場でよく指摘されるNG例を紹介します。
- 大学名を入れ替えても成立する内容:「貴学で幅広い知識を身につけたい」といった抽象的な表現だけで、東京海洋大学固有の学科名・カリキュラムへの言及がない
- 志望理由と学修計画が分離している:前半の志望動機と後半の学びたいことがつながっておらず、一貫したストーリーになっていない
- 専門用語の誤用:学科名や研究分野の名称を正確に把握しておらず、募集要項や公式サイトと表記が食い違っている
- 海洋・水産分野への関心が表面的:「海が好き」「魚が好き」といった漠然とした表現にとどまり、学科の専門分野との接続が弱い
- 推薦試験で推薦書との整合性を欠く:志望理由書の内容が、出身学校長作成の推薦書の趣旨とかけ離れている
- 学力試験志望者が口頭説明の準備を怠る:志望理由書がないことを理由に何も準備せず、併願先の面接で志望動機を聞かれて言葉に詰まってしまう
- 他大学の志望理由書の使い回し:併願先の大学名や学部名だけを機械的に置き換え、東京海洋大学固有の内容になっていない
- 結論を後回しにする構成:最初に結論(志望理由の核)を示さず、経緯の説明から入ってしまい、限られた字数・時間の中で最も伝えたい主張が埋もれてしまう
これらのNG例に共通するのは、書き手自身の言葉になっていないという点です。募集要項やパンフレットの文言をそのまま引用するだけでは、面接で深掘りされたときに答えに詰まりやすくなります。自分の経験と結びつけて、なぜその言葉を使うのかを説明できる状態まで内容を消化しておくことが大切です。
もう一つ注意したいのが、東京海洋大学ならではの分野(海事・海洋工学・水産食品科学)への理解不足です。一般的な工学・食品科学の志望理由をそのまま流用すると、船舶運航や水産物といった大学固有のキーワードが抜け落ち、他大学でも通用する内容になってしまいます。募集要項・学科紹介ページを丁寧に読み込み、専門用語を正確に理解したうえで文章に落とし込むことが、説得力のある志望理由書・口頭説明の土台になります。
添削を受ける際は、内容面だけでなく形式面もチェックしてもらうとよいでしょう。手書き提出が求められる志望理由書では、誤字脱字はもちろん、指定された筆記用具(黒のペンまたはボールペン)を守っているか、記入欄からはみ出していないかといった基本的な体裁も評価に影響しうる要素です。内容の完成度と体裁の丁寧さの両方を最終確認してから提出しましょう。
出願準備のスケジュールとしては、令和9年度の出願期間は5月中旬〜下旬、試験日は6月中旬という日程でした(次年度以降は変更される可能性があるため必ず最新の募集要項を確認してください)。志望理由書(または口頭説明の準備)は、出願書類を揃える1〜2か月前から取り組み始め、複数回の添削・推敲を経てから最終稿に仕上げるのが理想的です。初稿から完成稿までの間に複数回の添削を挟むことで、自分では気づきにくい表現の粗さや論理の飛躍を修正できます。
特に推薦試験は、小論文・面接対策と志望理由書の作成を並行して進める必要があるため、学力試験のみを受ける場合よりも準備期間を長めに確保しておくと安心です。推薦試験の対策は総合力が問われることを念頭に置き、計画的にスケジュールを組みましょう。
スケジュールを逆算する際は、まず出願締め切りから2〜3週間前を「志望理由書(または口頭説明原稿)の完成目標日」として設定し、そこからさらに1か月前を「初稿を書き終える日」に設定するとゆとりを持って進められます。初稿から完成稿までの間に複数回の添削を挟むことで、自分では気づきにくい表現の粗さや論理の飛躍を修正できます。志望理由書の作成と並行して、小論文対策・面接練習・英語資格スコアの取得スケジュールも管理し、出願直前に慌てないよう全体像を把握しておきましょう。
また、複数の下書きを比較する際は、第三者に音読してもらうと文章のリズムや読みにくさに気づきやすくなります。特に学力試験志望者や食品生産科学科の面接準備をしている場合は、実際に声に出して話してみることで、書き言葉と話し言葉のギャップに気づけます。書いた文章をそのまま話そうとすると不自然になりがちなので、口頭説明用には短い文で区切り、話しやすい言葉遣いに調整し直す作業を忘れないようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
ここでは、東京海洋大学編入の志望理由書・面接対策に関してよく寄せられる質問をまとめました。募集要項に明記されている情報を中心に回答していますが、詳細な条件は年度により変更される可能性があるため、必ず最新の募集要項もあわせて確認してください。
東京海洋大学編入は必ず志望理由書を提出しますか
いいえ、学部・入試区分によって異なります。海洋工学部の推薦試験のみ「志望理由書」の提出が出願書類として明記されていますが、海洋工学部の学力試験、および食品生産科学科の推薦試験には志望理由書という書類はありません。出願前に自分が該当する区分の出願書類一覧を必ず確認しましょう。
海洋工学部の学力試験には志望理由書がないのは本当ですか
はい、本学公式の募集要項に掲載されている出願書類一覧には、学力試験の区分に志望理由書という名称の書類は含まれていません。学力試験は数学・外国語の筆記試験のみで、面接・口述試験も実施されない選抜方法です。書面がない分、数学・英語の得点力を高めることに集中して対策を進めましょう。
志望理由書は何文字書けばいいですか
海洋工学部推薦試験の志望理由書は、本学所定の様式への記入形式で、募集要項本体に具体的な指定字数の記載はありません。所定様式の記入欄のサイズに応じて分量を調整する必要があるため、出願前に最新の様式を確認してください。一般的な大学編入の志望理由書は800〜1,000字程度で作成されることが多いため、目安として参考にしつつ調整するとよいでしょう。
志望理由書はどこで入手できますか
本学所定の様式として、大学ホームページで案内される形式です。最新の学生募集要項・志望理由書様式の請求方法・入手方法は、東京海洋大学の入試情報ページで確認してください。募集要項自体もインターネットから直接印刷して出願できない場合があるため、指定された方法での入手が必要です。
食品生産科学科の面接ではどんなことを聞かれますか
公表されている選抜方法(推薦書・調査書の内容、小論文、英語、面接試験の結果を総合して判定)からは、志望動機・学修計画・専門分野への理解度などが総合的に評価されると考えられます。募集要項や公式サイトで学科のカリキュラム・研究内容を確認し、自分の関心と結びつけて説明できるようにしておくと安心です。水産物を中心とした食品科学という学科の専門性に触れられると、より説得力が増します。
志望理由書は合否にどのくらい影響しますか
海洋工学部推薦試験では、志望理由書は単独で配点される科目ではなく、調査書・小論文・面接の合計評価が一定基準(合計30点満点中24点程度以上)に達した受験者の中で、推薦書とあわせて最終的な合否判断の材料として考慮される位置づけです。単独の配点はなくても、最終判断を左右しうる重要な書類であることに変わりはありません。
志望理由書の添削は誰に頼めばいいですか
在籍している高専・大学の担任やキャリア支援窓口に相談する方法のほか、大学編入に特化した指導を行う専門機関に依頼する方法もあります。第三者に読んでもらうことで、自分では気づきにくい論理の飛躍や説明不足に気づきやすくなります。特に海洋工学部推薦試験では出身学校長作成の推薦書と志望理由書の内容が突き合わせて評価される可能性があるため、担任の先生にも志望理由書の内容を共有し、推薦書との整合性を確認しておくと安心です。学力試験や食品生産科学科志望者の場合は、面接練習を通じて口頭での説明力を鍛えることも効果的な対策です。
推薦試験と学力試験は併願できますか
出願資格や試験日程は入試区分ごとに個別に定められています。併願の可否や具体的な条件は年度によって変更される可能性があるため、出願を検討する場合は必ず最新の募集要項で確認してください。試験日程が重なる場合は、いずれか一方しか受験できない可能性もあるため早めの情報収集が重要です。
まとめ|東京海洋大学編入の志望理由書対策
東京海洋大学の編入学試験における志望理由書の扱いは、学部・入試区分によって大きく異なります。同じ大学であっても、海洋工学部の推薦試験・学力試験、そして食品生産科学科でそれぞれ制度設計が異なるため、正確に理解しないまま対策を始めると、書くべき書類を見落としたり、不要な準備に時間を費やしてしまったりする恐れがあります。最後に、本記事の要点を整理します。
本記事の内容を踏まえ、自分が該当する区分の出願書類一覧をあらためて確認するところから始めましょう。書面提出がある区分もない区分も、志望動機を自分の言葉で語れる状態にしておくことが、結局はすべての区分に共通する最も確実な対策と言えるでしょう。
- 海洋工学部推薦試験のみ「志望理由書」(本学所定様式、志願者本人が黒のペン等で記入)の提出が出願書類として明記されている
- 海洋工学部学力試験には志望理由書という書類がなく、面接・口述試験も実施されない筆記試験中心の選抜方法である
- 食品生産科学科は推薦試験・学力試験ともに志望理由書という書類がなく、推薦試験は面接試験の場で志望動機が評価される
- 海洋工学部推薦試験の志望理由書は、調査書・小論文・面接の合計評価が基準に達した受験者の中での補完材料として使われ、単独の配点はないが最終判断を左右しうる
- 志望理由の骨格(現状の学び・編入理由・学科固有の魅力・学修計画・将来像)は書面でも口頭でも共通のテンプレートで組み立てられ、特に編入理由と学科固有の魅力の2要素を厚く書くとバランスが良い配分になる
- 大学名を入れ替えても成立する抽象的な文章は評価されにくく、学科固有のキーワードと自身の経験を結びつけることが重要で、募集要項やカリキュラムなど一次情報の読み込みが欠かせない
- 推薦試験・学力試験のどちらを選ぶかは、志望理由書対策の有無ではなく、数学・英語の得点力など自分の得意分野で判断するのが合理的
- 証明書類(英語資格スコア等)の取得スケジュールを先に確定させ、志望理由書(または面接準備)の作成と並行して進める
- 海洋工学部の3学科(海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科)は出願要件・選抜内容の細部が異なるため、志望学科固有の募集要項を必ず確認する
- 結論から書き始め、経緯の説明を後に回す構成を意識すると、限られた字数・時間の中でも最も伝えたい主張が埋もれにくくなる
志望理由書(または面接での口頭説明)は、学力試験の点数だけでは伝わらない「なぜこの大学・学科で学びたいのか」という熱意と論理性を示す重要な機会です。一次情報を丁寧に確認しながら、自分自身の経験に基づいた説得力のある内容に仕上げていきましょう。書面提出の有無にかかわらず、この機会を軽視せずしっかりと準備することが、合格への確かな一歩になります。
学部・入試区分によって書面提出の有無は異なりますが、根底にある「なぜ東京海洋大学のその学科なのか」を説明する力が問われている点は共通しています。募集要項の細かな違いを正確に把握したうえで、早めに準備を始めることが、限られた出願期間の中で質の高い志望理由書(または口頭説明)を仕上げる近道です。
本記事で紹介したテンプレートや例文はあくまで出発点です。実際の合否を分けるのは、自分自身のこれまでの学びと編入後の学びをどれだけ具体的かつ一貫性を持って説明できるかにかかっています。募集要項の確認、証明書類の準備、志望理由書(または口頭説明)の作成、そして小論文・面接の練習という一連のプロセスを、余裕を持ったスケジュールで進めていきましょう。焦らず一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、結果的に説得力のある出願書類・受け答えにつながります。独学での対策に不安がある場合は、大学編入に精通した専門の指導を活用するのも一つの方法です。
東京海洋大学の出願資格・試験科目・過去問対策など編入試験全体の詳細は、東京海洋大学海洋工学部の編入試験を徹底解説および東京海洋大学海洋生命科学部の編入試験を徹底解説で解説しています。志望理由書全般の書き方・構成については大学編入志望理由書の添削ガイドもあわせてご覧ください。大学編入対策の詳しい支援内容は大学編入コースのページをご確認ください。
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