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茨城大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

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茨城大学編入で提出する志望理由書の扱いは、志望する学部によって3つの異なるパターンに分かれます。農学部だけは「志願理由書」という書類の提出が必須で、本学所定の用紙に600字以内・横書き・直筆で記入する必要があります。一方、理学部と工学部には志望理由書に相当する独立した書類は存在せず、志望動機は面接という口頭のやり取りの中で伝える仕組みになっています。志望理由書とは、志願者が志望動機や学びたい内容を大学側に伝える書類のことで、茨城大学の場合はこの役割を学部ごとに「書面」または「面接」のいずれかが担っているということです。

農学部を志望する場合は600字という限られた字数で直筆の書類を仕上げる準備が、理学部・工学部を志望する場合は面接で口頭により志望動機を伝える準備が、それぞれ必要になります。同じ大学の編入学試験でありながら、学部が変われば準備すべき内容もまったく変わってくる点が、茨城大学編入の大きな特徴です。

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本記事では、令和9年度の学生募集要項をもとに、茨城大学編入における志望理由書相当書類の学部別の扱いと、農学部の志願理由書の書き方、理学部・工学部の面接での伝え方、例文とNG例、学部・学科別に意識したいポイント、出願スケジュールまでを実践的に解説します。3学部のどこを志望する場合でも、自分に必要な対策が分かるように構成していますので、これから出願準備を始める方はぜひ参考にしてください。

茨城大学は理学部・工学部・農学部でそれぞれ独立して第3年次編入学試験を実施しており、出願方法や日程も学部ごとに異なります。まずは自分が志望する学部を明確にしたうえで、本記事の該当する章を重点的に読み進めてください。

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目次

茨城大学編入で「志望理由書」はどう扱われる?|学部で異なる3つのパターン

3学部の扱いを一覧で比較

茨城大学の第3年次編入学試験は、理学部・工学部・農学部でそれぞれ独立して実施されており、志望理由書に相当する書類の有無が学部によって異なります。募集要項の出願書類一覧を確認すると、農学部だけが「志願理由書」という独立した様式の提出を求めており、理学部・工学部にはそれに相当する書類の記載がありません。3学部の違いを一覧にすると、以下のようになります。

項目農学部理学部工学部
志望理由書に相当する書類志願理由書(600字以内・直筆)なしなし
選抜方法英語+面接(口頭試問含む)筆記試験+面接推薦=学業成績+面接/一般=学業成績+学科試験
配点英語100+面接200=300点筆記100+面接50=150点推薦250点/一般450点
志願理由書・成績証明書の扱い面接時の参考資料学業成績証明書は面接の参考資料推薦書・学業成績証明書は面接の参考資料

このように農学部だけが書面での志望理由の提出を必須としており、理学部・工学部は面接という口頭のやり取りに一本化されています。茨城大学理学部・工学部・農学部それぞれの出願資格・試験科目の全体像は、茨城大学理学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで茨城大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで茨城大学農学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まででも詳しく解説していますので、あわせて確認しておくと出願準備の全体像がつかみやすくなります。

なぜ学部によって扱いが違うのか

募集要項には学部間で扱いが異なる理由そのものは明記されていませんが、農学部は書類による事前の自己アピールと面接を組み合わせた選抜方法を、理学部・工学部は面接での口頭のやり取りを通じた人物評価に重きを置く選抜方法を、それぞれ採用していると考えられます。どちらのパターンも「志望理由書対策が不要」というわけではなく、書面で伝えるか口頭で伝えるかの違いにすぎません。志望する学部が決まったら、その学部の選抜方法に合わせた準備を早めに始めることが重要です。

学部の併願はできない

茨城大学の第3年次編入学試験は学部ごとに出願資格・出願期間・試験日が異なり、複数学部を併願することは想定されていません。出願前に、自分がどの学部のどの学科・コースを志望するのかを固めておく必要があります。志望理由書相当の準備(志願理由書の執筆、または面接での説明準備)は、志望学部が確定してから着手するのが基本です。

募集要項は冊子請求が必要な学部もある

理学部・農学部の募集要項は、ホームページに掲載されているPDF版には振込用紙や出願書類そのものが含まれておらず、冊子版の募集要項を別途請求する必要があります。志願理由書の様式も冊子に同封されているため、農学部志望者は早めに冊子を請求し、様式を手元に用意したうえで下書きを始めることになります。工学部は様式をホームページからダウンロードできる書類とできない書類が混在しているため、募集要項の指示に従って過不足なく準備しましょう。

検定料・入学料は3学部共通

検定料は理学部・農学部・工学部のいずれも30,000円で、選抜方法や志望理由書の有無にかかわらず共通です。入学料282,000円・前期分授業料267,900円(年額535,800円)という納付金も3学部で共通の金額が設定されています。学部による違いは志望理由書相当の準備内容と試験科目・配点構成にあり、費用面では大きな差はないという点も出願計画を立てるうえで押さえておきましょう。

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【農学部】志願理由書とは|600字・直筆で提出する必須書類

志願理由書の基本仕様

農学部の志願理由書は、本学所定の用紙を用いて横書きで志願者本人が直筆により600字以内で記入する書類です。編入学志願票・受験票及び写真票とあわせて、出願書類として提出が必須の3点セットの1つに位置づけられています。パソコンでの作成やタイプ打ちは認められておらず、手書きが前提の書類である点は、下書きから清書までの準備時間を考えるうえで押さえておきたいポイントです。

選抜における位置づけ

農学部の選抜方法・配点は、英語100点と面接(口頭試問を含む)200点の合計300点満点で構成されています。志願理由書そのものに独立した配点はなく、最終学校の成績証明書等とあわせて面接時の参考資料として扱われると明記されています。配点が付かないからといって軽視してよいわけではなく、面接20分の中でどのような質問がされるかを左右する土台となる書類です。

他の出願書類との違い

編入学志願票は氏名・住所・志望学科などの基本情報を記入する書類で、受験票・写真票も本人確認のための客観的な書類です。これらに対して志願理由書は、志願者自身の考えを自由記述で伝えられる唯一の書類という点で性質が異なります。学業成績証明書や卒業(見込)証明書は出身校側が作成する書類のため、志願理由書には自分の言葉で書く時間を別途確保しておく必要があります。

出願書類一式は編入学志願票・受験票及び写真票・志願理由書の3点に加えて、出身校が作成する学業成績証明書・卒業(見込)証明書等が求められます。志願者本人が作成するのは志願理由書とわずかな記入欄のみで、それ以外は出身校側の発行を待つ書類が中心です。志願理由書の準備は、出身校への証明書発行依頼と並行して進めておくと、出願直前の作業が重ならずに済みます。

面接の内容と志願理由書の関係

農学部の面接は個人面接で20分程度行われ、志望する学科・コースに関する関心と適性、学習意欲、積極性などの資質が評価されます。あわせて、食生命科学科は生物学・化学・数学(解析学・代数学)の3分野から2分野を選択、地域総合農学科の応用植物科学コースは生物学・化学の2分野、地域共生コースは数学(解析学・代数学)・統計学の2分野についての口頭試問も実施されます。志願理由書に書いた内容が面接20分の質問の出発点になる可能性が高いため、書いた内容は面接前に必ず読み返し、自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。

募集人員は10名という小規模選抜

農学部の募集人員は食生命科学科5名・地域総合農学科(応用植物科学コース・地域共生コース)5名の合計10名です。小規模な募集人員のため、志願理由書と面接の両方で自分の関心・適性を丁寧に伝える必要があります。出願期間は令和8年5月25日から29日、試験日は6月13日、合格発表は7月6日というスケジュールで実施されました。次年度以降は日程が変更される可能性があるため、出願時には必ず最新の募集要項で確認してください。

【農学部】志願理由書の書き方と例文

600字をどう構成するか

600字という字数は、要素を詰め込みすぎると説得力が薄まり、逆に1つのエピソードに偏りすぎると視野の狭さを感じさせてしまいます。①これまでの学びと編入への動機→②志望する学科・コースで学びたい内容→③将来どう活かすかという3段構成を目安にすると、限られた字数でも要点を過不足なく伝えられます。食生命科学科と地域総合農学科(応用植物科学コース・地域共生コース)では学べる内容が異なるため、志望する学科・コースの学びの特色に触れることも忘れないようにしましょう。

例文: 地域総合農学科・地域共生コース志望

「私は現在、短期大学で地域経済と農業政策について学んでいます。地元の農産物直売所での実習を通じて、生産者と消費者をつなぐ地域の仕組みづくりに強い関心を持つようになりました。茨城大学農学部の地域総合農学科・地域共生コースは、農業を軸に地域社会の課題解決に取り組む視点を体系的に学べる点で、私の関心と一致しています。編入学後は、統計学の知識を活かして地域の農業データを分析し、持続可能な地域農業のあり方を研究したいと考えています。将来的には、地域の農業と経済をつなぐ専門知識を持った人材として、地元の農業振興に貢献したいと考えています。」

この例文は経緯→学びたい内容→将来像の順で構成されており、地域共生コースの口頭試問科目(数学・統計学)にも自然に触れる形になっています。600字という制約の中では、エピソードを1つに絞り、そこから一貫した流れを作ることが重要です。

例文: 食生命科学科志望

「私は高等専門学校の生物応用化学科で、食品の成分分析と発酵食品の製造プロセスについて学んできました。学内実習で食品の品質管理に関わる中で、食の安全性と栄養価の両立という課題に強い関心を持つようになりました。茨城大学農学部食生命科学科は、食品科学と生命科学の両面から食の課題を探究できる点に魅力を感じています。編入学後は、これまで学んだ分析手法を土台に、機能性食品の開発に関する研究に取り組みたいと考えています。将来的には、食の安全と健康に貢献できる専門知識を持った人材を目指しています。」

この例文でも、現在の学び(食品の成分分析)と志望理由(機能性食品の開発)が具体的な接続点でつながっている点がポイントです。食生命科学科の口頭試問(生物学・化学・数学から2分野選択)を見据え、自分がどの分野を選ぶ予定かも念頭に置きながら内容を組み立てると、志願理由書と面接での説明に一貫性が生まれます。

例文を自分のエピソードに置き換える手順

紹介した例文をそのまま使うのではなく、自分自身の経験に置き換える作業が欠かせません。まず、これまでの学校生活で取り組んだ実習・研究・課外活動を時系列で書き出します。次に、その中から志望する学科・コースと関連づけやすいエピソードを1〜2個選び、「何をしたか」「何がきっかけで関心を持ったか」「志望学科・コースで学びたい内容とどうつながるか」を整理します。最後に、整理した内容を600字の中に収まるよう文章化していくと、例文の型を保ちながらも自分だけの内容に仕上げられます。

例文を読む際は、単に文章表現を真似るのではなく、「なぜこの構成になっているのか」「どの部分が学科・コース固有の内容で、どの部分が個人の経験なのか」を意識しながら読み進めてください。構成の骨格と固有名詞の部分を分けて捉えることで、自分自身の志願理由書を作成する際にも応用しやすくなります。また、この例文は面接20分の中で問われる口頭試問科目(志望学科・コースごとの選択分野)と矛盾しない内容になっているかも確認しながら仕上げましょう。

手書きで気をつけたいこと

志願理由書は直筆・横書きの書類のため、誤字脱字や文字数超過に注意が必要です。下書きを作成し、実際に600字の枠に収まるかを確認してから清書する流れをおすすめします。消えるボールペンの使用は避け、丁寧な文字で書くことも、書類全体の印象を左右する要素です。清書に失敗した場合に備えて、所定用紙は複数枚用意しておくと安心です。

下書きから清書までの進め方

600字という字数は、いきなり手書きで書き始めると修正が難しく、書き損じるリスクも高まります。まずパソコンやノートで下書きを作成し、文字数と内容を固めてから清書する2段階の進め方をおすすめします。下書きの段階で①〜③の3要素の字数配分を確認し、どれか1つに偏っていないかをチェックしてから、手書きで清書に移りましょう。清書後は誤字脱字がないか、声に出して読み返す確認も忘れないようにしてください。

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【理学部・工学部】志望理由書という書類はない|面接で評価される仕組み

理学部の選考方法

理学部の第3年次編入学試験は、筆記試験(90分)と面接の結果を総合して判定されます。出願書類の一覧には志望理由書に相当する独立した様式の記載がなく、志望動機は面接という場で口頭により伝える仕組みです。配点は筆記試験100点・面接50点の合計150点満点で、学業成績証明書は面接の参考資料として扱われます。5コース(数学・情報数理/物理学/化学/生物科学/地球環境科学)合わせて4名という小規模な募集のため、面接での受け答えが合否を大きく左右すると考えられます。

工学部の選考方法

工学部は推薦選抜・一般選抜の2区分があり、いずれも志望理由書に相当する書類は不要です。推薦選抜は出身学校長からの推薦書、学業成績証明書及び面接の結果を総合して判定され、配点は学業成績証明書100点+面接150点の合計250点満点です。一般選抜は学業成績証明書50点+英語100点+数学100点+専門科目200点の合計450点満点で、推薦選抜より学力試験の比重が大きくなります。推薦選抜・一般選抜のいずれも、推薦書や学業成績証明書は面接の参考資料として利用されます。

推薦選抜と一般選抜、どちらを選ぶか

工学部の推薦選抜は出身学校長の推薦が前提となる区分で、出願・試験の日程が一般選抜より1か月以上早く設定されています。推薦選抜と一般選抜では出願書類・試験科目・配点構成が異なるため、志望する学科がどちらの区分に対応しているか、自分がどちらの区分で出願できるかを、早めに募集要項で確認しておく必要があります。推薦選抜を希望する場合は、出身学校長の推薦が前提となるため、進路指導の担当教員に早い段階で相談しておきましょう。

工学部の募集人員は5学科合計20名で、機械システム工学科(推薦4名・一般2名)、電気電子システム工学科(推薦2名・一般3名)、物質科学工学科(推薦1名・一般2名)、情報工学科(推薦2名・一般2名)、都市システム工学科(推薦1名・一般1名)という内訳です。学科によって推薦・一般の募集人員配分が異なるため、志望学科の内訳を確認したうえで、どちらの選抜区分を主軸に準備するかを検討しましょう。

面接のチェックポイント

理学部の面接は個人面接15分程度で、志望動機・志望コースに対する関心の深さ・適性・学習意欲・コミュニケーション能力等の資質が評価されます。工学部の推薦選抜の面接は個人面接10分程度で、各学科の知的関心・意欲・適性に加え、思考力・判断力・表現力・主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度などの資質もみられます。いずれも「志望動機」が明確な評価観点として掲げられているため、書類がないからといって準備を怠らないことが重要です。

理学部の出願期間は5月25日から29日、試験日は6月27日、合格発表は7月22日というスケジュールでした。5コース合わせて募集人員4名という非常に小規模な選抜のため、面接での受け答え一つひとつが合否に大きく影響すると考えておく必要があります。工学部一般選抜は出願期間5月25日から28日、試験日6月13日、合格発表7月1日というスケジュールで、推薦選抜より1か月以上遅い日程で実施されます。

面接時間の短さを意識した準備

理学部の面接は15分程度、工学部の推薦選抜の面接は10分程度と、いずれも比較的短い時間で行われます。限られた時間の中で志望動機と専門への関心を伝えきるには、要点を絞った簡潔な説明が求められます。長々と話すのではなく、結論から述べて理由を補足する話し方を練習しておくと、短い面接時間の中でも要点が伝わりやすくなります。

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【理学部・工学部】面接で志望動機を伝えるための準備方法

志望理由を口頭で説明できるように準備する

理学部・工学部には志望理由書という書類はありませんが、面接で「なぜこのコース・学科を志望したのか」「大学で何を学びたいか」といった質問がなされることは、募集要項の評価観点からも十分に想定されます。志望理由書を書く代わりに、口頭で説明するための原稿を準備しておくことをおすすめします。書き言葉で一度整理してから話し言葉に変換する作業を行うと、面接本番で内容が飛んでしまうリスクを減らせます。

専門科目・基礎学力対策との両立

理学部の面接前には数学・物理学・化学・生物学・地球科学いずれかの筆記試験が、工学部の一般選抜では英語・数学・専門科目の学科試験が課されます。志望動機の準備に時間をかけすぎて、専門科目対策がおろそかにならないようバランスを意識しましょう。志望動機の原稿は早い段階で骨子を固めておき、試験直前期は専門科目の総仕上げに時間を使えるよう、準備の順序を工夫することをおすすめします。

模擬面接で口頭説明の練習を重ねる

文章として推敲を重ねる機会がない分、実際に声に出して答える練習を繰り返しておくことが重要です。出身校の教員や家族に面接官役を頼み、「志望理由は何ですか」「この学科・コースで学びたいことは何ですか」といった想定質問に答える練習を重ねましょう。原稿を一言一句暗記するのではなく、話す内容の骨子(結論→理由→具体例)を頭に入れておき、その場の質問に応じて言葉を選べるようにしておくことが大切です。

想定質問への回答を準備する際は、(1)志望動機そのもの、(2)志望コース・学科の専門分野への理解、(3)入学後に取り組みたい学びの内容、(4)これまでの学習歴と志望分野のつながり、という4つの切り口で整理しておくと網羅的な準備がしやすくなります。4つの切り口それぞれについて2〜3文で答えられるかを自己チェックしておくと、理学部15分・工学部推薦選抜10分という短い面接時間の中でも、聞かれた質問に落ち着いて対応できるようになります。

専門科目の口頭試問にも備える

理学部の面接では、志望動機とあわせて専門分野への理解も評価されるため、面接前には志望コースの基礎知識についても一通り整理しておくとよいでしょう。志望動機の説明と専門知識の説明を切り分けて練習しておくと、面接本番でどちらの質問がきても落ち着いて対応しやすくなります。工学部の推薦選抜でも同様に、志望学科の専門分野に関連する基礎的な質問がなされる可能性を想定し、専門科目の復習と面接練習を並行して進めましょう。

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添削で指摘されやすいNG例と改善ポイント

NG例1: 抽象的な表現に終始してしまう

「農業に興味があります」「理科が好きだったので」といった抽象的な表現だけで終わらせてしまうのは、志願理由書・面接どちらでも典型的なNG例です。改善するには、具体的な授業名・実習内容・エピソードを1つでも盛り込み、抽象的な言葉と具体的な経験をセットで伝えることを意識しましょう。大学編入の志望理由書全般に共通する添削ポイントは、大学編入志望理由書の添削ガイド|受かる構成と例文でも解説していますので、あわせて確認しておくと理解が深まります。

NG例2: 現在の環境への不満だけを理由にする

「今の学校では学べる内容に限界を感じたため」といった、現状への不満を主な理由にする書き方・話し方は避けたほうがよいでしょう。編入学は次のステップへ進むための前向きな選択であるという姿勢を示すことが重要で、不満よりも「茨城大学でなければ学べないこと」を軸に据えるほうが評価されやすくなります。

NG例3: 志望学科・コースとの専門性がずれている

農学部の志願理由書や、理学部・工学部の面接で語る内容が、実際に志望する学科・コースの専門分野とかみ合っていないケースもよく見られます。口頭試問や学科試験で問われる専門分野と、志望理由の内容が一貫しているかを必ず確認しましょう。たとえば地域共生コースを志望しながら統計学に一切触れない志願理由書を書くなど、専門性とのねじれは避けるべきです。理学部・工学部の面接でも同様に、志望するコース・学科の口頭試問科目や専門分野と、話す内容の一貫性を書き終えたあと・話す前に必ず見直しましょう。

NG例4: 準備が試験直前になってしまう

農学部は出願期間が5月25日から29日までとタイトで、理学部・工学部の面接対策も専門科目対策と並行して進める必要があります。出願直前・試験直前になって初めて志望理由の内容を練り始めると、内容を深める時間も、面接練習を重ねる時間も不足しがちです。志望学部・学科を決めた時点で、志望理由の骨子だけでも早めに固めておきましょう。

NG例5: 誰かの文章をそのまま真似てしまう

インターネット上の例文やテンプレートをそのまま使い、自分の経験に基づかない内容で志願理由書を書いてしまうと、面接で深掘りされた際に説明が破綻しやすくなります。例文はあくまで構成の参考にとどめ、内容は必ず自分自身の経験に基づいて作成しましょう。面接でも同様に、他人の言葉をそのまま暗記して話すのではなく、自分の言葉で説明できる内容にしておくことが重要です。

NG例6: 結論を後回しにしてしまう

600字の志願理由書でも、面接での口頭説明でも、最初に結論(志望理由の核)を示さず経緯の説明から入ってしまうと、限られた字数・時間の中で最も伝えたい主張が埋もれてしまいます。結論を先に述べ、そのあとに理由や具体例を続けるという構成を徹底することで、読み手・聞き手に要点が伝わりやすくなります。

学部・学科別に意識したい志望理由のポイント

農学部: 学科・コースごとの学びの違いを反映する

農学部は食生命科学科と地域総合農学科(応用植物科学コース・地域共生コース)に分かれており、学べる内容が大きく異なります。食生命科学科は食品や生命科学分野に関する専門性、応用植物科学コースは植物生産に関する専門性、地域共生コースは地域社会と農業の関わりに関する専門性が中心です。志望する学科・コースの専門性を踏まえた志願理由を書くことで、口頭試問で問われる分野との一貫性も自然に生まれます。

農学部志望者が押さえておきたい視点

農学部は食料・環境・地域社会といった社会的なテーマと関わりの深い学部です。身近な農業・食・地域の課題に触れながら、なぜ茨城大学農学部でその課題に取り組みたいのかを書くと、分野の特性に即した説得力のある内容になります。実家や地元が農業に関わっている場合はその経験を、そうでない場合は実習・アルバイト・ボランティアなどで農業や食に触れた経験を、志望理由に結びつけるとよいでしょう。

食生命科学科・応用植物科学コース・地域共生コースのいずれを志望する場合も、口頭試問で問われる分野(生物学・化学・数学・統計学のうち志望学科・コースごとに定められた組み合わせ)を事前に確認し、志願理由書の内容や面接での説明がその分野と自然につながるよう意識しておきましょう。分野の対応関係を無視した志望理由は、口頭試問との一貫性を欠く印象を与えかねません。

理学部: 志望コースの専門領域を明確にする

理学部は5コース(数学・情報数理/物理学/化学/生物科学/地球環境科学)から1つを選んで受験する形式です。面接で問われる筆記試験科目と志望理由の内容を一致させることが重要で、たとえば化学コースを志望しながら物理学の話ばかりをするといった、ねじれのある説明は避けましょう。地球環境科学コースは複数科目から選択できる幅広い設定のため、なぜその科目を選んだのかという理由も含めて説明できるようにしておくと説得力が増します。

工学部: 学科ごとの専門性と協働性の両方を意識する

工学部は機械システム工学科・電気電子システム工学科・物質科学工学科・情報工学科・都市システム工学科の5学科があり、面接では各学科の専門分野への知的関心・意欲・適性に加えて、多様な人々と協働して学ぶ態度も評価観点として明記されています。専門分野への関心を語るだけでなく、グループでの学び・実験・研究活動にどう向き合いたいかという協働性の視点も志望理由に盛り込むと、評価観点を満たしやすくなります。

工学部の一般選抜は学業成績証明書50点・英語100点・数学100点・専門科目200点の合計450点満点で、推薦選抜(学業成績証明書100点・面接150点の合計250点満点)より学力試験の比重が大きくなります。推薦選抜と一般選抜のどちらを選ぶかによって、志望動機の伝え方の重みも変わる点は意識しておきましょう。推薦選抜は面接の比重が相対的に大きいため、志望動機を明確に語れることがより直接的に評価に影響します。

理学部の複数科目選択コースを志望する場合

理学部の地球環境科学コースは、数学・物理学・化学・生物学・地球科学のうち出願時に届け出た科目で受験する形式です。複数科目から選択できる分、なぜその科目・分野を選んだのかという理由を面接でも説明できるようにしておく必要があります。他のコース(数学・情報数理/物理学/化学/生物科学)は単一科目での受験のため、志望理由と受験科目の対応関係がより明確になる分、専門性の一貫性を強く意識して準備しましょう。

いずれの学部・学科・コースを志望する場合も、募集要項に明記されたアドミッション・ポリシーや評価観点を読み込み、そこで使われている表現(知的関心・学習意欲・適性・協働性など)を自分の言葉に置き換えて説明できるようにしておくと、評価する側にも意図が伝わりやすくなります。募集要項の文言をそのまま引用するのではなく、自分の経験に翻訳して語るという姿勢が、学部・学科を問わず共通して求められるポイントです。

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出願スケジュールと準備の進め方

学部ごとの出願日程

令和8年度実施分の主な日程を整理すると、以下のとおりです。

学部出願期間試験日合格発表
理学部5月25日(月)〜29日(金)6月27日(土)7月22日(水)
農学部5月25日(月)〜29日(金)6月13日(土)7月6日(月)
工学部(推薦選抜)4月20日(月)〜24日(金)5月7日(木)5月20日(水)
工学部(一般選抜)5月25日(月)〜28日(木)6月13日(土)7月1日(水)

検定料はいずれの学部・選抜も30,000円です。工学部の推薦選抜は他学部より1か月以上早い日程で進むため、推薦選抜を希望する場合は出願準備を前倒しする必要があります。理学部・農学部は出願期間が重なる時期にありますが、両学部を併願することはできないため、志望学部を早めに確定させておきましょう。

合格発表・学費のスケジュールも確認しておく

合格発表は理学部が7月22日、農学部が7月6日、工学部が推薦選抜5月20日・一般選抜7月1日と、学部・選抜区分によってばらつきがあります。入学料282,000円・前期授業料267,900円(年額535,800円)という納付金は3学部とも共通ですが、入学手続きの時期は合格発表後に個別に案内されるため、合格発表日をあらかじめカレンダーに記録し、手続き書類の到着を見落とさないようにしましょう。

証明書類の準備も並行して進める

いずれの学部も、出身校が作成する成績証明書・卒業(見込)証明書等の提出が必要です。証明書類は出身校側で発行に日数がかかるため、志望理由書相当の準備(農学部は志願理由書の執筆、理学部・工学部は面接原稿の準備)と並行して、早めに依頼しておきましょう。特に理学部・農学部は募集要項自体が冊子請求制で、PDF版には振込用紙・出願書類が含まれていないため、早い段階で冊子の請求手続きも済ませておく必要があります。

準備の目安を段階に分けて考える

出願の2か月前を目安に志望学部・学科・コースを固める段階から始め、次の1か月で志望理由の骨子(農学部は志願理由書の下書き、理学部・工学部は面接原稿の骨子)を作成します。出願期間に入る直前の1〜2週間は、最終確認と練習にあてる期間として確保しておくと、当日になって慌てることを防げます。専門科目対策の進捗も踏まえながら、無理のないペースで段階を踏んでいくことが大切です。

工学部の推薦選抜を志望する場合は、出願期間が4月20日から24日と他学部・他選抜より1か月以上早いため、2か月前の準備開始時期そのものを前倒しする必要があります。出身学校長の推薦を受けられるかどうかも早めに確認しておかなければならないため、推薦選抜を検討している場合は、遅くとも出願前年度の年明けには進路指導の担当教員へ相談を始めておくと安心です。

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よくある質問(FAQ)

茨城大学編入に志望理由書はありますか

学部によって異なります。農学部は「志願理由書」という書類の提出が必須で、600字以内・横書き・直筆で作成します。理学部・工学部には志望理由書に相当する独立した書類はなく、志望動機は面接という場で口頭により伝える仕組みです。

農学部の志願理由書は何字で書きますか

本学所定の用紙に横書きで、600字以内で記入します。字数を意識しながら、これまでの学び・志望する学科やコースで学びたい内容・将来どう活かすかという3つの要素をバランスよく盛り込みましょう。

志願理由書はパソコンで作成してもいいですか

いいえ、農学部の志願理由書は志願者本人が直筆で記入する書類です。パソコンでの作成や印刷は認められていません。下書きをパソコンで作成し、内容を固めてから手書きで清書するという進め方であれば問題ありません。

志願理由書は合否にどのくらい影響しますか

農学部の配点は英語100点・面接200点の合計300点満点で、志願理由書そのものに独立した配点はありません。ただし面接時の参考資料として扱われるため、面接での質問内容や評価に間接的に影響すると考えられます。

理学部・工学部は志望動機をどこで伝えればいいですか

理学部・工学部には志望理由書に相当する書類がないため、面接の中で口頭で伝えることになります。理学部の面接は志望動機・関心の深さ・適性・学習意欲等を、工学部の面接は各学科への知的関心・意欲・適性に加えて協働性なども評価観点として明記されているため、事前に口頭で説明できるよう準備しておく必要があります。理学部は15分程度、工学部の推薦選抜は10分程度と面接時間が短いため、結論から話す練習を重ねておくと安心です。

学部によって書類の有無が違うのはなぜですか

募集要項には理由そのものは明記されていませんが、農学部は書類による事前の自己アピールと面接を組み合わせた選抜方法を、理学部・工学部は面接での口頭のやり取りを通じた評価を重視した選抜方法を、それぞれ採用していると考えられます。どちらの方法でも志望動機を明確に伝える準備が必要という点は共通しています。

志願理由書はいつまでに準備すればいいですか

農学部の出願期間は例年5月下旬に設定されており、期間はおよそ1週間程度と短めです。出願の1〜2か月前から下書きに着手し、専門科目対策と並行して余裕を持って準備することをおすすめします。

志願理由書・面接の添削は誰に頼めばいいですか

出身校の担任教員や進路指導室に相談できるほか、大学編入に詳しい専門の指導者に添削・面接練習を依頼する方法もあります。第三者の視点で内容の一貫性や具体性を確認してもらうことで、書類・口頭説明のどちらも客観的に見直せます。

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まとめ|学部ごとの違いを理解して茨城大学編入の準備を進めよう

茨城大学編入における志望理由書の扱いは、農学部・理学部・工学部で大きく異なります。最後に、本記事の要点を振り返ります。

  • 農学部だけが「志願理由書」という独立した書類の提出を必須としており、600字以内・横書き・直筆で作成する
  • 理学部・工学部には志望理由書に相当する書類はなく、志望動機は面接で口頭により伝える
  • 農学部の配点は英語100点+面接200点=300点満点で、志願理由書は面接の参考資料として扱われる
  • 理学部の配点は筆記試験100点+面接50点=150点満点、工学部は推薦250点/一般450点満点
  • 学部・学科・コースごとに専門性が異なるため、志望理由の内容と口頭試問・学科試験の科目に一貫性を持たせることが重要
  • 工学部の推薦選抜は他学部より出願・試験が早いため、志望する場合は準備の前倒しが必要
  • いずれの学部も証明書類の準備に日数がかかるため、志望理由書相当の準備と並行して早めに依頼する
  • 工学部の推薦選抜は出願期間が4月20日〜24日と特に早いため、出身学校長の推薦を得られるかどうかを含めて早期の相談が欠かせない

志望する学部によって準備すべき内容がまったく異なるのが、茨城大学編入の大きな特徴です。農学部志望者は600字で伝える文章力を、理学部・工学部志望者は口頭での説明力を、それぞれ重点的に磨いておきましょう。書面であれ口頭であれ、大学側が確認したいのは「なぜ茨城大学のその学部・学科・コースで学びたいのか」という一貫した動機であるという点は共通しています。

本記事で紹介したテンプレートや例文はあくまで出発点です。実際の合否を分けるのは、自分自身のこれまでの学びと編入後の学びをどれだけ具体的かつ一貫性を持って説明できるかにかかっています。募集要項の確認、証明書類の準備、志願理由書の作成または面接練習という一連のプロセスを、余裕を持ったスケジュールで進めていきましょう。焦らず一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、結果的に説得力のある書類・受け答えにつながります。大学編入対策の指導など、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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