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香川大学編入の小論文対策|出題傾向と書き方のコツ

香川大学の編入学試験で「小論文」という科目名がそのまま課されるのは、5学部のうち法学部と経済学部の2学部だけである。香川大学 編入 小論文と検索する人の多くは、香川大学全体の編入試験に共通して小論文があると考えがちだが、実際には学部によって科目名も出題形式もまったく異なる。教育学部は「論述試験」という別名称の筆記試験を課し、創造工学部・農学部・医学部医学科の学士編入学には小論文に相当する科目自体が存在しない。
この記事では、香川大学が公表している2027年度(令和9年度)第3年次編入学学生募集要項という一次情報に基づき、法学部・経済学部の小論文試験の出題形式・配点・時間割を整理し、教育学部の論述試験との違いも明確にする。そのうえで、小論文の書き方の型、頻出テーマ別の対策法、添削を受ける際のチェックポイントまで、実際の出願準備にそのまま使える形でまとめた。学部によって対策すべき科目がまったく異なるため、まず自分の志望学部にどの制度が当てはまるのかを正しく把握することが、遠回りのない対策への第一歩になる。
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2027年度の出願期間は学部ごとに大きく異なり、経済学部は2026年6月1日から5日、創造工学部・農学部は同年5月上旬、教育学部・法学部は同年8月19日から25日と、学部によって半年近い開きがある。志望学部の日程を早めに確認し、それぞれの科目構成に応じた学習計画を立てておく必要がある。
本記事は、香川大学の学生募集要項という一次情報をもとに、小論文がある学部とない学部の切り分けから、実際の書き方・添削の視点までを一つの記事に整理したものである。これから学習計画を立てる人の土台として役立ててほしい。
香川大学編入で「小論文」が課される学部はどこか
香川大学の第3年次編入学は、教育学部・法学部・経済学部・創造工学部・農学部の5学部で実施されている。このうち「小論文」という科目名が募集要項に明記されているのは法学部と経済学部の2学部のみである。教育学部には「論述試験(筆記試験)」という科目があるが、これは法学部・経済学部の小論文とは名称も出題範囲も異なる別の試験として位置づけられている。創造工学部と農学部には小論文・論述試験に相当する科目自体が存在せず、英語(TOEICスコア)・専門科目の筆記試験・面接が選抜の中心になる。
編入学を目指す人の背景はさまざま
香川大学の編入学に出願する人の背景は幅広く、高専・短大からのステップアップを目指す人、大学に在学しながらより専門性の高い学部を目指す人、社会人として学び直しを希望する人などさまざまである。出身校の種類を問わず出願できる制度であること自体が、多様な人材を求める選抜方針の表れだといえる。小論文で社会科学のテーマについて論じる際にも、こうした自分自身の背景や問題意識を土台にすることで、借り物ではない説得力のある答案を作りやすくなる。
試験当日の受験ルール
試験当日は必ず受験票を持参し、携帯電話やスマートフォンなどの電子機器の使用は禁止されている。電源を切ってかばんにしまっておく必要があり、使用した場合は不正行為とみなされるという共通ルールが5学部すべてに適用される。学部ごとに集合時刻が異なり、教育学部は9時15分まで、法学部は8時45分まで、経済学部は9時00分までに集合する必要があるため、事前に自分の志望学部の集合時刻を確認しておきたい。
複数学部を併願する場合の注意
香川大学の第3年次編入学は学部ごとに出願期間・試験日が異なるため、日程が重ならない学部同士であれば併願できる可能性がある。出願期間が学部によって5月から8月まで分散しているため、志望順位の高い学部から準備を進めつつ、日程的に無理のない範囲で併願先を検討するとよい。ただし、小論文の有無や出題形式、TOEICの要否など、学部ごとに対策の中身がまったく異なるため、併願する場合はそれぞれの学部に応じた対策を並行して進める必要がある点には注意したい。
5学部の選抜科目を一覧で比較する
学部ごとの選抜科目の違いを整理すると、次のようになる。学部によって科目構成がまったく異なるため、複数学部を併願する場合は特に注意が必要である。
| 学部 | 小論文・論述試験 | その他の科目 | 合計配点 |
|---|---|---|---|
| 教育学部 | 論述試験(100点、コース・領域関連問題) | 面接(100点) | 200点 |
| 法学部 | 小論文(100点、社会科学関連) | 英語TOEIC(100点)+面接(30点) | 230点 |
| 経済学部 | 小論文(100点、資料提示型) | 英語TOEIC(100点)+面接(60点) | 260点 |
| 創造工学部 | なし | 英語TOEIC(100点)+筆記試験(200点)+面接(150点) | 450点 |
| 農学部 | なし | 筆記試験(100点)+面接(100点) | 200点 |
創造工学部・農学部の選抜科目の中身
創造工学部の一般選抜は、英語(TOEICスコア、100点)・筆記試験(工学基礎、200点)・面接(150点)の合計450点で判定される。筆記試験は数学(微積分・線形代数)が必須で、基礎力学・電磁気学・プログラミング・化学の中からコースに応じて1科目を選択する構成になっている。農学部は筆記試験(応用生物科学科2年次生程度の科学的基礎知識と論理的思考力、100点)と面接(100点)の合計200点で判定される。どちらの学部も小論文・論述試験に相当する科目はなく、専門科目の学力そのものが選抜の中心になっている。
医学部医学科の学士編入学にも小論文はない
香川大学医学部医学科が実施する第2年次学士編入学は、学部の第3年次編入学とは別枠の制度で、英語(TOEICスコアを圧縮換算)と大学教養レベルの自然科学総合問題(物理・化学・生命科学)による1次選考、面接による2次選考という構成になっている。医学部医学科の学士編入学にも小論文という科目は課されない。つまり香川大学全体で見ると、小論文が課されるのは法学部・経済学部という、社会科学系の2学部に限られるという点が、この記事全体を通じての最も重要な結論になる。
試験問題の持ち帰りや過去問の閲覧について
編入学試験の問題は原則として持ち帰り不可で、過去問は大学のホームページや入試課・各学部窓口での閲覧という形で提供される。閲覧できる期間や方法は年度によって変わる可能性があるため、志望が固まった時点で早めに確認しておくことをすすめる。
編入学とはそもそもどのような制度か
編入学とは、短期大学・高等専門学校の卒業者や、大学に一定期間在学して所定の単位を修得した者などが、大学の途中の年次(多くは第3年次)に途中入学する制度である。香川大学の第3年次編入学の場合、大学または専門職大学を卒業した者、学士の学位を持つ者、短期大学・高等専門学校を卒業した者、他の大学に2年以上在学して62単位以上を修得した者など、複数の出願資格が用意されている。出身校の種類にかかわらず幅広い層が出願できる制度であるため、高専生・短大生だけでなく、大学に在学中の人や社会人にも門戸が開かれている。
なぜ学部によって扱いが異なるのか
法学部・経済学部は、編入後すぐに専門的な演習や講義に参加することになるため、論理的に考え、文章で表現する力を入学前に確認しておく必要性が高いと考えられる。一方、創造工学部や農学部のように専門科目の学力そのものが重視される学部では、小論文よりも専門科目の筆記試験に重点が置かれている。学部の教育内容に応じて求められる資質が異なるため、選抜科目の違いもその学部が何を重視しているかの表れだと理解しておくとよい。
法学部の小論文試験の詳細
法学部の第3年次編入学の募集人員は10人で、選抜は小論文(100点)・英語(TOEICスコア、100点)・面接(30点)の合計230点で判定される。面接点が10点に満たない場合は不合格となるという基準が設けられており、面接を軽視できない設計になっている。小論文は社会科学に関連した問題を出題する筆記試験で、TOEICは筆記試験を行わず、公開テストまたは大学等で実施されるTOEIC-IPのスコアを提出する形式が採られている。
出願・試験・発表の日程
2027年度(2026年度実施分)の日程は、出願期間が2026年8月19日から25日まで、試験日が2026年9月10日で小論文が9時から11時までの2時間、面接が12時からとなっている。志願者が多数の場合は9月11日にも面接が実施される。合格発表は2026年10月9日、検定料は30,000円である。小論文の試験時間は2時間と長めに設定されており、じっくり構成を練ったうえで書き進める時間的余裕がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 10人 |
| 出願期間 | 2026年8月19日〜25日 |
| 試験日 | 2026年9月10日(小論文9:00〜11:00、面接12:00〜) |
| 合格発表 | 2026年10月9日 |
| 検定料 | 30,000円 |
倍率や合格実績について
法学部・経済学部の編入学試験の倍率や合格最低点は、募集要項に具体的な数値としては明記されていない。正確な倍率は年度ごとに変動するため、最新の情報は大学の公式発表や入試課への問い合わせで確認する必要がある。倍率の数字に過度にとらわれるよりも、小論文・英語・面接それぞれで自分がやるべきことを一つずつ積み重ねていく姿勢の方が、結果的に合格に近づく近道になる。
求める学生像から読み取る出題意図
法学部の入学者受入方針では、物事をさまざまな角度からとらえ筋道を立てて考える力、紛争解決や政策立案に必要な論理的思考力・判断力、自分の意見を説得力を持って表現できる能力などが「求める学生像」として挙げられている。小論文はこうした能力を確認するための試験として位置づけられているため、単に知識量を披露するのではなく、筋道立てて考え、説得力を持って表現する力そのものを見せることを意識したい。
小論文の出題内容と評価の観点
法学部の小論文は「社会科学に関連した問題」を出題する形式で、法律や政治に限らず社会科学全般から題材が選ばれる可能性がある。募集要項の入学者選抜の基本方針には「小論文を通じて論理的思考力と表現力、社会の出来事に対する知識や問題関心・意欲、多様性への理解度を評価する」と明記されている。法律の専門知識そのものよりも、社会の出来事への関心と論理的な文章力が評価対象になっている点を踏まえ、日頃から新聞やニュースで社会問題に触れておく習慣が対策の土台になる。
出願書類として必要になるもの
法学部志願者は、編入学願書・受験票・写真票・志望理由書(800字以内、本人直筆)・最終学校の卒業(見込)証明書・成績証明書・検定料の振込証明・受験票等送付用封筒・あて名票などを取りそろえて出願する必要がある。志望理由書は本人が日本語で直筆記入するという指定があるため、事前に下書きをして時間をかけて仕上げておきたい。外国人留学生に該当する場合は、日本留学試験や日本語能力試験の受験票・成績通知書の提出も必要になる。
TOEICスコア提出の実務的な注意点
法学部志願者は、出願締切に近い期限までにTOEIC申込サイトから香川大学法学部の申請コードを入力し、提出を希望するTOEIC公開テストのスコアを選択して提出する必要がある。TOEIC Listening&Readingテストに限られ、公式認定証による提出は受け付けられない点に注意したい。大学・短大・高等専門学校で実施されるTOEIC-IPの証明書原本も対象になる。小論文対策と並行して、TOEICスコアの確保も早めに計画しておく必要がある。
経済学部の小論文試験の詳細
経済学部の第3年次編入学の募集人員は20人で、選抜は小論文(100点)・英語(TOEICスコア、100点)・面接(60点)の合計260点で判定される。小論文または面接のいずれか一方でも5割に満たない場合は不合格という基準があり、法学部以上に小論文と面接それぞれの最低ラインが明確に設定されている。
編入後の学生生活を見据えた準備
第3年次に編入した後は、既に在学している同学年の学生と合流して残りの年次を過ごすことになる。前分野での学習経験と、新たに学ぶ専門科目を両立させる期間が続くため、出願準備の段階から「合格すること」だけでなく「入学後にどう学び続けるか」までを見据えておくと、面接での志望動機の説明にも説得力が増す。小論文で社会科学のテーマについて自分の考えを論じる経験は、そのまま入学後の学習姿勢を問われる場面にもつながっていく。
他大学の経済系学部の編入学との共通点
資料提示型の小論文は、経済学部・商学部系の編入学試験で比較的よく見られる出題形式である。他大学の経済系学部の過去問にも目を通しておくことで、資料提示型小論文への慣れを深めることができる。香川大学だけの過去問にこだわらず、同系統の学部の出題例を幅広く参考にすることで、初見の資料に出会っても落ち着いて対応できる力が身についていく。
編入後すぐに求められる力を見据えた選抜
経済学部の募集要項には、編入学生は編入後すぐに演習や専門科目を履修する必要があるため、自分の意見を論理的かつ説得的に述べる能力に加えて、経済や経営、各国の社会等についての基礎的な知識を修得しているかどうかを評価する、という趣旨が明記されている。小論文は編入後の学習にすぐ対応できるかどうかを見極める試験だと理解しておくと、対策の方向性が定まりやすい。
資料提示型という出題形式の特徴
経済学部の小論文は、素材となる資料を提示し、その資料について受験者の論述を求めるという「資料提示型」の形式を採る。募集要項では「資料を的確に理解し分析できているかという点と、自分の考えを他者に伝えるために、文章を論理的に構成し、かつ分かり易く表現しているかという点」が評価の観点として明記されている。与えられた資料を正確に読み取る力と、そこから自分の意見を展開する力の両方が求められる点で、法学部の一般論述型の小論文とは異なる対策が必要になる。素材は経済・社会等に関する分野から選ばれる。
出願・試験・発表の日程
出願期間は2026年6月1日から5日までと、法学部よりもかなり早い時期に設定されている。試験日は2026年6月27日で、小論文が9時30分から11時までの90分間、面接が12時からとなっている。志願者が多数の場合は6月28日にも面接が実施される。合格発表は2026年7月16日、検定料は30,000円である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 20人 |
| 出願期間 | 2026年6月1日〜5日 |
| 試験日 | 2026年6月27日(小論文9:30〜11:00、面接12:00〜) |
| 合格発表 | 2026年7月16日 |
| 検定料 | 30,000円 |
資料提示型小論文の練習方法
資料提示型の小論文に慣れるには、新聞記事のグラフや統計データを見て、そこから読み取れる事実と自分の意見を分けて書く練習を重ねるとよい。資料から客観的に読み取れる事実と、そこから導かれる自分なりの考察を明確に区別して書くことが、資料提示型の答案で高く評価されるポイントになる。数値の増減の背景にある要因を推測し、複数の可能性を挙げたうえで自分の考えをまとめる練習を繰り返しておくと、当日どのような資料が出されても対応しやすくなる。
法学部との出願時期の違いに注意
経済学部の出願期間(6月)は法学部(8月)よりも2か月以上早い。併願を検討している場合は、経済学部の準備を先に終わらせる必要があるため、学習スケジュールを立てる際に日程の違いを混同しないよう注意したい。経済学部志望者は、法学部志望者よりも早い段階で小論文・TOEIC・面接の準備を仕上げておく必要がある。
教育学部の「論述試験」と小論文の違い
教育学部の第3年次編入学(学校教育教員養成課程)は、募集人員若干人で、選抜は論述試験(筆記試験、100点)と面接(100点)の合計200点で判定される。法学部・経済学部の「小論文」とは異なり「論述試験」という科目名が使われている点にまず注意したい。論述試験を欠席すると面接を受けることができない仕組みになっている。
論述試験の出題範囲
教育学部の論述試験は「志願するコース・領域に関連した問題」が出題される。幼児教育コース、小学校教育コース(特別支援教育領域・理科領域・美術領域・保健体育領域・技術領域)、中学校教育コース(理科領域・美術領域・保健体育領域・技術領域)など、コース・領域ごとに出題内容が変わる可能性が高い。法学部・経済学部のように社会科学分野に限定されず、志望するコース・領域の専門性に即した出題になる点が、法学部・経済学部の小論文との大きな違いである。
出願・試験・発表の日程
出願期間は法学部と同じく2026年8月19日から25日まで。試験日は2026年9月11日で、論述試験が9時30分から11時まで、面接が13時からとなっている。合格発表は2026年9月30日、検定料は30,000円である。試験当日は9時15分までに入室する必要があり、論述試験の遅刻者入室限度は9時45分までとされている。
教育学部の選抜方法の全体像
教育学部の第3年次編入学は、論述試験(筆記試験)と面接、そして志望理由書等を総合して合否が判定される。論述試験または面接のいずれか一方を受験していない場合は合格者とならないという共通ルールがあり、両方をきちんと受験することが前提になる。配点は論述試験100点・面接100点の合計200点で、法学部・経済学部のようにTOEICスコアは選抜科目に含まれていない点も大きな違いである。
教育学部志願にあたっての免許状要件
教育学部の第3年次編入学は、コースによって出願にあたっての要件が異なる。幼児教育コースは小学校教諭または幼稚園教諭の普通免許状に加えて保育士資格を有することが求められ、小学校教育コース・中学校教育コースは小学校・中学校・高等学校いずれかの普通免許状を有する、または取得をめざして単位取得中であることが望ましいとされている。出願前に自分が志望するコースの要件を満たしているかを確認しておく必要がある。
コース・領域による対策の違い
教員免許状の取得状況によって志願できるコースが変わるため、論述試験の対策もコース・領域ごとに個別に検討する必要がある。一般的な小論文の書き方の型を身につけつつ、志望するコース・領域の専門知識を組み合わせて対策することが求められる。教員養成課程という性質上、教育に関する時事的な話題(学習指導要領の改訂、特別支援教育の動向など)にも日頃から関心を持っておくとよい。
入学時に必要な経費の目安
合格後は入学料・授業料などの経費が別途必要になる。2027年度の予定額は入学料282,000円、前期分授業料267,900円(年額535,800円)とされているが、入学時及び在学中に納付金が改定された場合は改定時から新たな額が適用されるため、正確な金額は出願年度の募集要項で必ず確認してほしい。納付が困難な場合は免除や徴収猶予の制度も用意されているため、必要に応じて事前に確認しておくとよい。
入学手続の流れ
合格者は本人および保証人が連署した「編入学確約書」を定められた期日までに提出し、その後の入学手続期限(教育学部・法学部・経済学部・創造工学部・農学部いずれも2027年3月15日17時まで)までに手続を完了する必要がある。入学手続書類は簡易書留・速達で送付する必要があり、期限内に完了しない場合は入学辞退として扱われるため、合格後のスケジュールも事前に把握しておくと安心である。
学部選びに迷ったときの考え方
小論文が課される法学部・経済学部を志望するかどうかは、単に小論文の得意・不得意だけで決めるのではなく、編入後に学びたい専門分野との相性で判断することが望ましい。小論文が苦手だからという理由だけで志望学部を変えるのではなく、まず学びたい分野を優先し、必要な対策を積み重ねるという順番で考えるとよい。法律・政治に関心があれば法学部、経済・経営に関心があれば経済学部というように、学びたい内容を軸に据えたうえで、それぞれの学部特有の小論文対策に取り組む方が、結果的にモチベーションを保ちやすい。
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小論文の書き方の基本構成(型)
法学部・経済学部の小論文は出題形式が異なるものの、どちらも序論・本論・結論という基本の型に沿って書くことが評価につながりやすい。序論で論点を提示し、本論で根拠を積み上げ、結論で立場を簡潔に示すという流れを崩さないことが重要になる。
評価されやすい答案に共通する特徴
法学部・経済学部いずれの小論文でも、評価されやすい答案にはいくつかの共通点がある。ひとつは、テーマや資料に対して自分なりの明確な立場を最初に示していること。もうひとつは、その立場を支える根拠が複数の角度から示されていることである。一面的な意見だけで終わらせず、反対の立場からの視点にも触れたうえで自分の結論を述べると、思考の幅の広さが伝わりやすくなる。逆に、抽象的な一般論に終始してしまう答案や、テーマ・資料から外れた内容に紙幅を割いてしまう答案は評価されにくい傾向がある。
法学部型(一般論述)の書き方
法学部の小論文は資料が提示されない一般論述型のため、与えられたテーマに対して自分の知識と経験から論点を組み立てる必要がある。序論でテーマに対する自分の立場を明確にし、本論で社会科学的な視点(法律・政治・社会制度など)から根拠を複数示し、結論で立場を再確認するという構成が基本になる。普段からニュースを見て自分の意見を持つ習慣が、テーマへの反応速度を上げる。
経済学部型(資料提示型)の書き方
経済学部の小論文は資料が提示されるため、まず資料の内容を正確に読み取ることが第一段階になる。序論で資料から読み取れる論点を提示し、本論で資料の内容を踏まえた分析と自分の考えを展開し、結論で資料全体を踏まえた結論を述べるという構成が基本になる。資料を読み違えるとその後の論述全体がずれてしまうため、資料読解の正確さが何よりも重要になる。
150分と90分、それぞれの時間感覚の違い
法学部の120分と経済学部の90分では、答案を書く際の時間感覚がまったく異なる。短い試験時間ほど構成を素早く固める練習が重要になるため、経済学部志望者は特に、資料を読んでから短時間で構成を組み立てる練習を重点的に行っておきたい。法学部志望者は時間に余裕がある分、複数の視点を丁寧に盛り込む練習に時間を使えるが、逆に書きすぎて時間が足りなくなる失敗もあるため、時間配分の感覚を養う練習は両学部とも欠かせない。
過去の出題を学習に落とし込む手順
過去の出題テーマや資料は、大学の入試課や各学部窓口で閲覧できる場合がある。閲覧できた過去問は、実際に時間を計って解いてみることで初めて実戦的な対策になる。まずテーマ・資料を読んで自分なりの結論を短時間で決め、次に結論を支える根拠を複数書き出し、最後に反対の立場からの視点をひとつ添えるという手順を繰り返し練習しておくと、本番で見慣れないテーマに出会っても同じ手順で構成を組み立てられるようになる。
時間配分の考え方
法学部の小論文は2時間(120分)、経済学部の小論文は90分と、試験時間が異なる。試験時間に応じて構成メモの作成時間を調整する必要があり、120分であれば20分程度、90分であれば15分程度を構成メモの作成にあて、残りの時間を執筆と見直しにあてるのが目安になる。特に経済学部は資料読解の時間も別途必要になるため、資料を読む・構成を考える・書くという3つの工程にどう時間を配分するかを事前に決めておくとよい。
| 学部 | 試験時間 | 時間配分の目安 |
|---|---|---|
| 法学部 | 120分 | 構成20分/執筆90分/見直し10分 |
| 経済学部 | 90分 | 資料読解+構成25分/執筆55分/見直し10分 |
専門知識の深さより社会的関心の広さ
法学部・経済学部いずれの小論文も、専門的な法律・経済理論を深く理解していることよりも、社会の出来事に対する幅広い関心と、それを論理的に文章にまとめる力の方が重視される傾向がある。専門用語を難しく使いこなすことよりも、平易な言葉で筋道立てて説明できることの方が評価されやすい。編入前の学部・専攻が法律や経済でなくても、社会の出来事への関心と論理的思考力があれば十分に対応できる試験だと捉えておくとよい。
頻出テーマ別の対策方法
法学部・経済学部の小論文は出題範囲が「社会科学」「経済・社会」と明記されているため、頻出しやすいテーマ領域を事前に整理しておくことが対策の効率を高める。法律・政治・経済・社会制度に関する時事的な話題を日頃から意識的にチェックしておきたい。
頻出テーマを学ぶ順番の考え方
初めて対策に取り組む場合、どのテーマから手をつければよいか迷うことも多い。志望学部の出題範囲に近いテーマから優先するという順番で学習すると、限られた時間を効率的に使える。1つのテーマを深掘りするよりも、複数のテーマに浅く広く触れておく方が、当日どのようなテーマが出ても対応しやすくなる。
法学部で頻出しやすいテーマ
法学部の小論文は社会科学全般から出題されるため、法律問題に限らず、政治・行政・国際関係・社会保障といった幅広いテーマが対象になり得る。特定の法律知識を深めるよりも、社会の出来事に対する幅広い関心を持ち続けることの方が対策として有効である。新聞の社説やニュース解説番組などで、賛否が分かれる社会的な論点に触れ、自分なりの意見を持つ練習を重ねておくとよい。
資料の種類ごとの読み方
経済学部の資料提示型小論文では、グラフ・統計表・新聞記事の抜粋など、さまざまな種類の資料が使われる可能性がある。資料の種類に応じた読み方の違いを意識しておくことも対策として有効である。グラフであれば増減の傾向とその変化点、統計表であれば数値の大小関係と特徴的な項目、新聞記事であれば筆者の主張と根拠を分けて読む、というように資料の種類ごとに着目すべきポイントを整理しておくと、当日どのような資料が出ても落ち着いて対応できる。
経済学部で頻出しやすいテーマ
経済学部の小論文は資料提示型のため、経済指標のグラフや統計データ、新聞記事の抜粋などが資料として使われる可能性がある。グラフや数値データを正確に読み取る練習を積んでおくことが、資料提示型の小論文対策の核になる。景気動向、物価、雇用、地域経済といった経済・社会に関するニュースに日頃から触れ、数値の意味を自分の言葉で説明できるようにしておくとよい。
働きながら準備する場合の進め方
社会人として働きながら編入学試験の準備を進める場合、まとまった学習時間を毎日確保するのは難しいことが多い。平日はニュースのチェックと知識のインプットを短時間ずつ積み重ね、休日にまとまった時間で小論文の答案作成と過去問演習を行うといったように、平日と休日で学習内容の性質を分けると継続しやすくなる。小論文の構成を考える練習は通勤時間などのすきま時間でも取り組みやすいため、まとまった時間が必要な作業とすきま時間でできる作業を仕分けておくと、限られた時間を有効に使える。
教育学部志望者が意識したいテーマ
教育学部の論述試験は志望するコース・領域によって出題内容が変わるため、法学部・経済学部とは異なるテーマ対策が必要になる。教育に関する時事的な話題や、志望する領域(理科・美術・保健体育・技術など)の専門的な話題の両方を押さえておく必要がある。学習指導要領の改訂動向や、特別支援教育・ICT活用教育といった教育分野の時事トピックにも関心を持っておきたい。
字数感覚を身につける練習
小論文試験では厳密な字数制限が募集要項に明記されていない場合でも、答案用紙の分量に応じて適切な字数感覚を持っておく必要がある。序論・本論・結論のおおよその分量比を事前に決めておくことで、本論を書きすぎて結論が尻切れになる失敗を防げる。普段の練習では、序論を全体の1〜2割、本論を6〜7割、結論を1〜2割程度の分量で書く練習を重ねておくと、答案全体のバランスが安定しやすくなる。特に法学部の120分という長い試験時間では、書きすぎて時間が足りなくなるという失敗も起こりやすいため、分量配分の感覚を養っておくことが重要である。
頻出テーマ領域と押さえるべき視点の整理
頻出しやすいテーマ領域ごとに、押さえておきたい視点を一覧化しておくと、直前期の見直しにも使いやすい。制度の背景・現状の課題・今後の展望という3つの視点をセットで整理しておくと、どのテーマにも応用できる考え方の軸になる。
| テーマ領域 | 押さえておきたい視点 |
|---|---|
| 法律・政治(法学部) | 制度の背景/現状の課題/今後の展望 |
| 経済・雇用(経済学部) | 数値データの読み取り/要因の分析/対策の是非 |
| 地域社会・国際関係 | 国内外の動向/地域への影響/多様な立場の存在 |
| 教育政策(教育学部) | 制度改訂の背景/現場への影響/志望領域との関連 |
情報収集を習慣化する方法
頻出テーマの情報収集は、直前にまとめて行うのではなく、日々少しずつ積み重ねる方が定着しやすい。1つのニュースについて賛成・反対・中立の3つの視点を整理する習慣をつけておくと、法学部のような一般論述型にも、経済学部のような資料提示型にも応用が利く。ニュースを読んだら200字程度で自分なりに要約し、そこに自分の意見を一文添えるという練習を継続すると、当日の答案作成にも直結する力になる。
文章表現で意識したいこと
小論文では、一文を長くしすぎず、主語と述語の対応が明確な文を積み重ねることが読みやすさにつながる。断定しすぎず、根拠を示しながら自分の考えを述べる書き方を意識すると、社会科学的なテーマを扱う小論文としての説得力が高まる。同じ接続詞を連続して使わないようにする、専門用語を使う場合は簡単な説明を添えるといった細部の配慮も、読みやすい答案づくりに役立つ。
添削を受ける際のチェックポイント
小論文は自分では気づきにくい論理の飛躍や表現の癖が出やすいため、第三者による添削を受けることが上達の近道になる。添削で確認すべきポイントは論理構成・資料読解の正確さ・専門知識の3軸に整理できる。
論理構成のチェック
序論で示した論点と結論が一致しているか、本論の各段落が論点を支える根拠として機能しているかを確認する。特に、本論で複数の視点を挙げたものの結論でどの視点を重視するのかが曖昧なまま終わってしまうケースはよく見られる失敗パターンで、添削者に指摘してもらうことで気づきやすくなる。段落ごとに一言でまとめられるかどうかを自分でもチェックしておきたい。
自己添削の具体的な手順
毎回第三者に添削を依頼できるとは限らないため、自分自身で答案を見直す手順も持っておくとよい。書き終えた直後ではなく、半日から1日ほど時間を置いてから読み返すと、書いている最中には気づけなかった論理の飛躍や表現のくどさに気づきやすくなる。読み返す際は、まず結論を先に読み、その結論が序論・本論の内容から自然に導かれているかを確認し、次に段落ごとの主張を一文でまとめられるかを確認するという順番で見直すと、効率よく自己添削ができる。
経済学部志望者は資料読解の正確さも確認する
経済学部の資料提示型小論文では、資料の読み取りを誤ったまま論述を進めてしまうと、どれだけ文章表現が優れていても評価にはつながりにくい。添削では資料の内容を正しく理解できているかどうかを最優先で確認してもらうとよい。資料に書かれている事実と、自分の意見・推測とを明確に区別して書けているかも、添削で確認したいポイントである。
読み手を意識した文章の組み立て
採点者は限られた時間で多くの答案を読むことになるため、結論や論点が答案のどこにあるのか一目で分かるように書くことも意識しておきたい。段落の冒頭でその段落の主張を先に示す書き方を徹底すると、読み手にとって分かりやすい答案になりやすい。
用語の使い方への配慮
専門的な用語を並べるだけの答案は、かえって内容の薄さが際立ってしまうことがある。専門用語は必要な範囲にとどめ、自分の言葉で言い換えられる部分は積極的に言い換えることを意識すると、読み手に伝わりやすい答案になる。法律用語や経済用語を使う場合も、その用語が何を意味するのかを自分自身が正確に理解しているかを常に確認しながら書く習慣をつけておきたい。
法学部志望者は社会科学の基礎知識の正確さを確認する
法学部の小論文では、法律や政治に関する用語や制度の説明に誤りがあると減点対象になりやすい。社会科学分野に詳しい指導者に添削してもらうことで、独学では気づけない知識の抜けを補うことができる。専門用語を使う際は、自分がその用語の意味を正確に説明できるかを常に確認しておきたい。
添削者を選ぶ際の視点
添削を依頼する相手は、文章表現だけでなく法学部・経済学部それぞれの専門分野にも助言できる人が望ましい。大学編入の指導経験がある指導者に添削を依頼することで、論理構成の指摘だけでなく、社会科学分野の基礎知識を踏まえたアドバイスも得られやすくなる。身近に添削を頼める相手がいない場合は、大学編入の指導を専門的に行っている家庭教師や予備校を活用するという選択肢も検討しておきたい。
添削を継続することの意義
1回の添削で完璧な答案になることはほとんどなく、書く→添削を受ける→書き直すというサイクルを何度も繰り返すことで、少しずつ精度が上がっていく。同じテーマでも複数回書き直してみることで、自分の思考の癖や表現の弱点が見えてくる。試験本番までに複数のテーマで答案を書き、添削を受けるサイクルを何周できるかが最終的な仕上がりの差につながりやすい。
添削でよく指摘される失敗パターン
添削の現場でよく見られる失敗にはいくつかの共通パターンがある。テーマや資料から微妙にずれた論点で書き進めてしまう、賛成・反対のどちらかの立場に偏りすぎて多角的な視点が欠ける、資料の一部だけを見て全体像を誤解したまま論じてしまう、結論が本論の内容と噛み合わないまま終わってしまう、といったパターンが代表的である。自分の答案を見直す際にも、こうした失敗パターンに当てはまっていないかをチェックリストとして使うとよい。
小論文以外に対策すべき科目(英語TOEIC・面接)
法学部・経済学部ともに、小論文だけでなく英語(TOEICスコア)と面接も選抜の重要な要素である。TOEICは筆記試験を行わず、事前に提出したスコアがそのまま得点として扱われる点が特徴で、小論文対策と並行してTOEICスコアの確保を早めに進めておく必要がある。
過去問演習の進め方
小論文対策では、頻出テーマの知識をインプットするだけでなく、実際に時間を計って答案を書く演習が欠かせない。インプットと演習の比率を学習段階に応じて切り替えていくことが効率的な進め方になる。学習の初期段階では知識のインプットに比重を置き、ある程度知識が定着してきた段階からは過去問演習と答案作成を並行して進めることで、本番までに仕上げていく形が現実的である。
科目間の優先順位を考える
限られた時間の中で小論文・TOEIC・面接のすべてを高い水準まで仕上げるのは容易ではない。出願締切から逆算してTOEICスコアの確保を最優先し、並行して小論文と面接の準備を進めるという優先順位を意識しておくと、学習時間の配分に迷いにくくなる。TOEICは受験してからスコアが出るまでに一定の期間がかかるため、直前になって慌てないよう早めに受験計画を立てておく必要がある。
TOEICスコアの位置づけと注意点
法学部・経済学部ともに配点は100点で、TOEIC Listening&Readingの公開テストスコア、または大学・短大・高等専門学校で実施されるTOEIC-IPのスコアが対象になる。オンライン試験の受験結果は対象外とされている点、公式認定証による提出は受け付けられずTOEIC申込サイトからの提出が必須である点には特に注意したい。出願締切に近い期限までにスコア提出の手続きを済ませる必要があるため、逆算して受験スケジュールを組む必要がある。
モチベーションを維持するための工夫
編入学試験の準備は数か月にわたることが多く、途中でモチベーションが下がってしまうこともある。書いた小論文の答案や添削内容を保存しておき、定期的に見返して自分の成長を確認できるようにしておくと、学習を継続する助けになる。短期的な出来不出来に一喜一憂せず、日々の積み重ねを記録していく姿勢が、長期にわたる準備期間を乗り切るうえで役立つ。
面接で聞かれやすい内容の想定
面接では志望理由書や成績証明書を参考にしながら質疑応答が行われ、現代社会への関心やコミュニケーション能力、社会問題についての関心度合いなどが評価される。出願書類に基づいて質問されるため、志望理由書に書いた内容は自分の言葉で説明できるようにしておく必要がある。小論文で扱ったテーマについて面接で深掘りされる可能性もあるため、小論文で論じた内容の背景や、なぜその立場を取ったのかを自分の言葉で説明できるように準備しておくとよい。
面接の配点と位置づけ
法学部の面接は30点、経済学部の面接は60点と、学部によって面接の比重が異なる。経済学部は面接の配点が法学部の2倍あり、面接対策により多くの時間を割く必要がある。面接では志望理由書や成績証明書を参考にした質疑応答が行われ、現代社会への関心やコミュニケーション能力が評価される。小論文で論じた内容と面接での受け答えに一貫性を持たせることも意識しておきたい。
学習スケジュールの立て方
経済学部は出願が6月、法学部は8月と時期が大きく異なるため、志望学部に応じて学習スケジュールを逆算する必要がある。経済学部志望者は春までに小論文・TOEIC・面接対策を一通り仕上げておく必要があり、法学部志望者はやや長い準備期間を確保できる分、専門知識の幅を広げる時間に充てられる。いずれの学部でも、小論文対策とTOEICスコア確保は並行して進める必要があるため、どちらか一方に偏らないよう学習時間を配分することが望ましい。
志望理由書(800字)との一貫性
志望理由書は本学所定の様式に、志願者本人が日本語で直筆で記入する形式で、800字以内という字数制限がある。小論文で示した問題意識と志望理由書の内容に矛盾がないようにすることが、選考全体を通じた説得力につながる。志望理由書は面接でも参考資料として使われるため、小論文・志望理由書・面接の3つを一貫したストーリーとして準備しておくことが望ましい。
香川大学法学部・経済学部それぞれの出願資格・倍率・全体像については香川大学法学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までと香川大学経済学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までで詳しく解説している。大学編入における英語・小論文・面接の総合的な対策法は大学編入対策完全ガイド|英語・小論文・面接の勉強法でも整理しているので、あわせて確認しておきたい。小論文・TOEIC・面接を独学だけで仕上げることに不安がある場合は、大学編入対策コースのような専門的な指導を活用するのも一つの方法である。
よくある質問(FAQ)
香川大学の編入試験に小論文はありますか
法学部と経済学部には「小論文」という科目名の試験がある。教育学部には「論述試験」という別名称の類似科目があるが、社会科学分野に限定されない点で法学部・経済学部の小論文とは異なる。創造工学部・農学部・医学部医学科の学士編入学には小論文・論述試験に相当する科目はなく、専門科目の筆記試験や面接が中心になる。
法学部と経済学部の小論文はどう違いますか
法学部の小論文は資料が提示されない一般論述型で、社会科学に関連した問題が出題される。経済学部の小論文は資料が提示される資料提示型で、経済・社会等に関する分野の資料を読み解いて論述する形式である。試験時間も法学部が120分、経済学部が90分と異なるため、それぞれに合わせた練習方法を選ぶ必要がある。
教育学部の論述試験は小論文と同じですか
科目名が異なり、出題範囲も異なる。教育学部の論述試験は志願するコース・領域に関連した問題が出題されるため、社会科学分野に限定される法学部・経済学部の小論文とは対策の方向性が変わる。志望するコース・領域の専門性に応じた対策が必要になる。
TOEICのスコアはどう使われますか
法学部・経済学部ともに、TOEIC Listening&Readingの公開テストスコアまたはTOEIC-IPのスコアを、出願締切に近い期限までにTOEIC申込サイトから提出する。筆記試験は行われず、提出されたスコアがそのまま英語の得点として扱われる。オンライン試験の結果や公式認定証による提出は認められていない。
小論文はどのように採点されますか
法学部は小論文・英語・面接の合計230点で判定され、面接点が10点未満だと不合格になる。経済学部は合計260点で判定され、小論文または面接のいずれか一方でも5割未満だと不合格になる。どちらの学部も、小論文だけでなく他の科目とのバランスが合否を左右する。
独学での小論文対策は可能ですか
過去の出題傾向を踏まえて構成を考える練習は独学でも可能だが、論理構成や資料読解の正確さ、社会科学の基礎知識を客観的に確認するには第三者の添削が有効である。特に経済学部の資料提示型は、資料の読み取りが正確かどうかを自分だけで判断するのが難しいため、添削を受ける価値が大きい。独学で進める場合は、書いた答案を一定期間置いてから読み返し、論理の飛躍がないかを自分自身で確認する習慣をつけておくとよい。
志望理由書はどう書けばよいですか
志望理由書は本学所定の様式に日本語で直筆記入する形式で、800字以内という制限がある。小論文で示した問題意識や、志望する学部・コースへの関心と矛盾しない内容にすることで、面接での質疑応答にも一貫性を持たせやすくなる。
創造工学部・農学部は小論文の対策をしなくてよいですか
創造工学部・農学部の第3年次編入学には小論文・論述試験に相当する科目がなく、専門科目の筆記試験(工学基礎や科学的基礎知識)と面接が中心になる。志望する場合は小論文ではなく、学科ごとに指定された専門科目の学力対策に重点を置く必要がある。
まとめ|香川大学編入の小論文対策
香川大学の編入学試験で「小論文」という科目名が課されるのは、法学部と経済学部の2学部のみである。教育学部の論述試験、創造工学部・農学部の専門科目筆記試験とは、名称も出題範囲もまったく異なる点をあらためて押さえておきたい。この記事の要点を整理すると次のとおりになる。
- 小論文があるのは法学部・経済学部のみ、教育学部は「論述試験」という別科目、創造工学部・農学部・医学部学士編入には小論文相当科目がない
- 法学部は小論文(100)+英語TOEIC(100)+面接(30)=230点、面接点10点未満は不合格
- 経済学部は小論文(100)+英語TOEIC(100)+面接(60)=260点、小論文か面接どちらかが5割未満で不合格
- 法学部の小論文は一般論述型(120分)、経済学部は資料提示型(90分)と出題形式が異なる
- 教育学部の論述試験は志望コース・領域に応じた出題で、社会科学分野に限定されない
- TOEICは筆記試験なしでスコア提出のみ、面接の配点は学部によって異なる
- 志望理由書(800字)と小論文・面接の内容に一貫性を持たせることが説得力につながる
学部によって出願時期・科目構成・配点がこれほど異なる大学は珍しく、香川大学の編入学試験を検討する際は、まず自分の志望学部にどの制度が当てはまるのかを正確に把握することが欠かせない。法学部・経済学部の小論文は、社会科学の基礎知識と論理的な文章力を土台に、資料提示型か一般論述型かという形式の違いに応じた対策を積み重ねることが合格への近道になる。
教育学部の論述試験や、創造工学部・農学部の専門科目筆記試験のように、学部によって求められる力がまったく異なるという事実を早い段階で理解しておくことが、遠回りのない学習計画につながる。小論文・TOEIC・面接をバランスよく仕上げていくには、独学だけで抱え込まず、専門的な指導を組み合わせるのも一つの方法である。
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