ご質問やお問い合わせはお気軽に
鳥取大学医学部の学士編入を徹底解説|出願資格・試験科目・倍率・対策まで

鳥取大学医学部医学科の学士編入学(2年次編入)は、他学部・他大学院を修了した人が医師を目指すために2年次から医学科に加わる制度で、令和9年度も5名の募集が公表されています。修業年限は2年次編入のため実質5年で、通常の6年課程より1年短縮して卒業・国家試験受験に進める点が特徴です。ただし鳥取大学の学士編入は全国の医学部学士編入の中でも独特な制度設計になっており、単なる「学力試験に強い人」を選抜する仕組みではありません。
最大の特徴は、鳥取県医師養成確保奨学金制度との連動が出願資格に明記されている点です。入学後に鳥取県の奨学金を必ず受給することを確約できる者であることが第一の出願条件とされており、実質的に地域枠に近い性格を持つ入試だといえます。加えて、鳥取・島根・岡山・広島・兵庫の指定5県の高校を卒業した者、または父母のいずれかの現住所地が鳥取県である者という地域要件も課されており、この条件を満たさない限りそもそも出願できません。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 医学部学士編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の医学部学士編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
試験科目は基礎科学・英語・面接の3種のみで、小論文試験は実施されません。TOEICやTOEFLなど外部語学試験のスコア提出は募集要項上求められておらず、当日の個別学力試験(英語)で語学力を測る方式を採用しています。この点は、外部英語試験のスコア提出を必須とする大学が多い医学部学士編入試験の中では珍しい設計です。倍率や合格者の成績は原則として開示されないため、対策を立てる際は公表資料の範囲で堅実に情報を積み上げる姿勢が欠かせません。
本記事では、鳥取大学医学部医学科学士編入学の出願資格、試験科目と配点の考え方、入試日程、倍率の実情、科目別の対策、面接・課題論文対策、そして併願戦略までを、公式の学生募集要項(令和9年度版)に基づいて解説します。数値が公表されていない項目については創作せず、最新の学生募集要項でご確認いただくようお願いする形で明記します。
鳥取大学医学部医学科学士編入学の概要
鳥取大学医学部医学科の学士編入学(2年次編入)は、医学部医学科以外の学部・学科を卒業した者、あるいは大学院を修了した者を対象に、2年次から医学科に編入させる制度です。編入学の時期は毎年4月で、令和9年度入試であれば令和9年4月に2年次入学となります。募集要項の「趣旨」には、専門分野を問わず優秀かつ人間性豊かで、将来鳥取県の地域医療に貢献したいという熱意と強い意志を持つ人を求める、と明記されています。単に学力が高いだけでなく、鳥取県の地域医療への貢献意志を持つ人材であることが選抜の軸に据えられている点は、他大学の学士編入試験と比べても際立った特徴です。
2年次編入という仕組みは、1年次に相当する教養課程の一部を既卒者としての学修歴で代替し、医学部一般入試での6年課程に対し実質5年で卒業できるルートを開くものです。社会人経験者や他学部・大学院での研究経験を積んだ人にとっては、キャリアを再スタートする際の時間的負担を抑えられる制度といえます。一方で、2年次からいきなり専門科目の学修に加わることになるため、入学前の時点で基礎的な医学関連知識を一定水準まで身につけておくことが、入学後の学修負担を左右します。学士編入学試験の学力試験は、この入学後の学修に耐えられるかどうかを見極める意味合いも持っていると考えられます。
募集人員は令和9年度で5人と公表されています。国立大学医学部の学士編入学試験の中では標準的な規模ですが、鳥取大学の場合は出願資格そのものに地域要件が組み込まれているため、実際に出願できる母集団は他大学よりも限定される構造になっています。これは受験を検討するうえで最初に押さえるべきポイントです。出願資格を満たさない受験者はそもそも出願できないため、いわゆる「全国どこからでも自由に出願できる学士編入試験」とは性質が異なります。
もう一つの大きな特徴が、鳥取県医師養成確保奨学金制度(学士編入枠)との連動です。奨学金は月額12万円(年額144万円)で貸付期間は最大60月(5年間)とされ、大学卒業後に医師免許を取得し初期臨床研修等を経たうえで、一定の猶予期間内に知事の指定する鳥取県内医療機関に一定期間勤務することで返還が免除される仕組みです。猶予期間や必要な勤務年数の詳細は鳥取県医師養成確保奨学金貸付規則に定められており、初期臨床研修も鳥取県内病院に限定してマッチングに参加することが求められ、専門研修についても鳥取県内の基幹施設での実施が原則とされています。診療科は限定されないものの、勤務先や研修先の自由度は他大学の一般的な学士編入合格者と比べて大きく制約される点を、出願前に十分理解しておく必要があります。返還免除に必要な具体的な勤務年数・猶予期間・対象医療機関の範囲は、出願を検討する時点で必ず鳥取県福祉保健部健康医療局医療政策課または鳥取県地域医療支援センターの最新資料で確認してください。
試験会場は鳥取市の本部キャンパスではなく、米子市の米子地区(医学部キャンパス)です。募集要項にも「米子地区と鳥取地区の間は約100km離れています」との注意書きがあるほど、受験生が会場を取り違えやすい点として案内されています。JR米子駅から医学部までは徒歩約15分、タクシーで約5分とされ、最寄りの空港は米子鬼太郎空港(鳥取砂丘コナン空港ではない)です。遠方から受験する場合は、前日入りの交通手段と宿泊先を早めに確保しておく必要があります。なお、大学側による宿泊所の斡旋は行われていません。
医学部が鳥取市の本部から離れた米子市に置かれているのは、歴史的な経緯によるものです。鳥取大学医学部は旧制米子医科大学を前身とし、新制大学への移行にともなって鳥取大学に包括される形で発足したとされ、以来一貫して米子市にキャンパスを構えています。現在は医学科に加えて生命科学科・保健学科を含む3学科体制がとられており、学士編入学試験の会場となる米子地区には教育研究棟のほか鳥取大学医学部附属病院が併設され、臨床実習や研修の拠点としての機能も担っています。試験会場そのものが将来の学修・実習の場と地続きであることを念頭に置いておくと、当日のイメージも持ちやすくなるでしょう。
試験場の下見は試験前日の15時から可能とされていますが、建物内へは入れないとの注意書きがあります。当日の集合時刻は9時40分で、9時45分から受験上の諸注意が始まるため、遅くとも集合時刻までには試験室に入室する必要があります。米子鬼太郎空港を利用する場合は天候不順による遅延・欠航の可能性も考慮し、前日入りするなど余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。
出願書類のうち成績証明書・卒業(見込)証明書については、鳥取大学医学部生命科学科・保健学科の卒業者または卒業見込みの者、及び鳥取大学大学院医学系研究科修了者または修了見込みの者は提出が不要とされています。鳥取大学の内部進学者に一定の配慮がある一方で、それ以外の出身者は出身大学(学部又は大学院研究科)の長が作成し厳封した原本の提出が必須です。コピーでの代用は認められないため、書類の取り寄せに時間を要する場合は出願受付開始前から準備を進めておく必要があります。
鳥取大学がこれほど明確に地域医療への貢献を求める背景には、鳥取県の医師不足の実情があります。鳥取県地域医療支援センターが公表している資料によれば、令和7年時点で鳥取県内の医師数は約194.9人不足していると示されています(初期臨床研修医を含む医師数は1,254.0人、うち医師数は1,169.0人で前年比7.4人減)。人口規模の小さい鳥取県では、限られた医療資源をどう確保し配置するかが継続的な課題となっており、学士編入学による医師養成は、この地域医療課題への対応策の一つとして位置づけられています。志望動機を考える際は、こうした鳥取県特有の医療事情を踏まえたうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に描くことが求められます。
同資料では、鳥取県内の医師不足数は前年から23.2人減少し、初期臨床研修医を含む医師数も前年比15.3人増となっており、医師確保に向けた取り組みが一定の効果を上げつつあることがうかがえます。一方で研修医を除いた現員医師数は前年比7.4人減となっており、改善傾向にあるとはいえ地域医療の担い手不足という課題そのものが解消されたわけではありません。学士編入学による医師養成は、こうした中長期的な医師確保の取り組みの一つに位置づけられており、志望理由書や面接で自分の言葉を語る際にも、単年の数値だけでなく推移の傾向まで理解しておくと、説得力のある説明につながります。
募集人員・出願資格
令和9年度の出願資格は、次の1から3の条件をすべて満たす者とされています。条件を一つでも欠くと出願自体ができませんので、志望する場合はまず自分がすべての条件に当てはまるかを確認する必要があります。
- 条件1:将来、鳥取県の地域医療に貢献したいという熱意と強い意志を持ち、入学後に鳥取県の奨学金を必ず受給することを確約できる者。
- 条件2:次の(1)~(3)のいずれかに該当する者。(1)大学を卒業した者及び令和9年3月までに卒業見込みの者(医学部医学科を除く)。(2)学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位(学士(医学)を除く)を授与された者、又は外国においてこれに相当する学位を授与された者。(3)(1)(2)を満たさない者で、大学院修士課程又は博士課程を修了した者及び令和9年3月までに修了見込みの者。
- 条件3:次の(1)又は(2)のいずれかに該当する者。(1)鳥取県、島根県、岡山県、広島県、兵庫県の高等学校を卒業した者。(2)父母のいずれかの現住所地が鳥取県の者(父母には義理の父母も含む)。
条件2は、いわゆる大学卒業者・学位授与機構等による学士取得者・大学院修了者を広く受け入れる標準的な学士要件です。在学中に一定単位を修得していれば出願可能とする大学もありますが、鳥取大学の募集要項には単位数のみで出願を認める規定は見当たりませんため、原則として卒業・学位授与・大学院修了(またはその見込み)が前提になっていると理解しておくとよいでしょう。年齢制限についても募集要項に明記された上限の記載はありませんが、出願を検討する際は最新の学生募集要項で改めて確認することをおすすめします。
条件2の(2)に規定される「学校教育法第104条第7項の規定による学士の学位」は、いわゆる大学改革支援・学位授与機構(旧・学位授与機構)を通じて学士の学位を取得した場合を想定した規定です。四年制大学を卒業していない場合でも、この学位授与ルートで学士を取得していれば出願資格を満たす可能性があります。また条件2の(3)は、大学卒業や学位授与のいずれにも該当しない者を対象とした大学院修了ルートで、修士課程・博士課程のいずれの修了者(見込みを含む)も対象に含まれます。自分がどの区分に該当するか判断に迷う場合は、出願前に米子地区事務部学務課教育企画係へ問い合わせて確認しておくと安心です。
条件3の指定5県要件・父母の鳥取県居住要件は、鳥取大学の学士編入学が持つ地域枠的性格を最も強く反映した部分です。指定5県以外の出身者であっても、父母のいずれかの現住所地が鳥取県であれば出願資格を満たします(この場合、住民票抄本の提出が必要です)。逆に言えば、指定5県に該当せず父母も鳥取県在住でない場合は出願できません。全国の学士編入試験を横断的に検討している受験者は、この地域要件の有無を最初にスクリーニング条件として確認する必要があります。
語学要件については、募集要項の出願資格・出願書類のいずれにもTOEICやTOEFLといった外部試験スコアの提出義務は記載されていません。英語力は出願書類ではなく、当日実施される個別学力試験(英語、60分)で直接評価される設計です。外部試験のスコアメイクに時間を割く必要がない一方で、当日の英語試験そのものへの対策が合否に直結する点は留意すべきです。
出願資格を整理すると、次の表のようになります。3つの条件はすべて「かつ」の関係で必須であり、条件2・条件3はそれぞれの中で「または」の関係になっている点に注意してください。
| 条件 | 内容 | 関係 |
|---|---|---|
| 条件1 | 鳥取県奨学金の受給を確約できる者 | 必須 |
| 条件2 | 大学卒業(見込)/学士取得/大学院修士・博士課程修了(見込)のいずれか | いずれか1つ |
| 条件3 | 指定5県の高校卒業、または父母のいずれかが鳥取県在住 | いずれか1つ |
出願書類のうち住民票抄本は、条件3の(2)(父母のいずれかの現住所地が鳥取県)で出願する場合にのみ必要です。住民票抄本で父母との続柄が確認できない場合は、住民票謄本や戸籍抄本等の追加書類が求められるため、書類の記載事項が本人確認上十分かどうかを事前にチェックしておくとよいでしょう。また、証明書に記載された氏名と現在の氏名が異なる場合(結婚等による改姓を含む)は、戸籍抄本等の追加証明が必要になります。
なお、鳥取県が実施する医師確保に関する奨学金制度には、地域枠・特別養成枠・編入枠など複数の種類があり、貸付月額や貸付期間、返還免除に必要な勤務年数はそれぞれ異なる規則で定められています。学士編入学試験に合格して受給する奨学金は、このうち編入枠に区分される制度です。インターネット上で奨学金の条件を調べる際に、地域枠など他の枠の情報を編入枠の条件と混同してしまうと、実際の返還免除条件を誤って理解するおそれがあります。奨学金についての資料を確認する際は、必ず「学士編入枠(医学科学士編入学試験合格者向け)」に関する記載であることを確かめ、疑問点があれば鳥取県福祉保健部健康医療局医療政策課へ直接問い合わせることをおすすめします。
試験科目と配点、合否判定方法
入学者選抜は、課題論文・成績証明書などの出願書類、並びに学力試験及び面接の結果を総合して合否を判定します。令和9年度の試験は令和8年9月5日(土)に鳥取大学医学部(米子地区)で実施され、当日のスケジュールは次のとおりです。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 9:40集合、9:45~ | 受験上の諸注意 |
| 10:00~12:00 | 基礎科学(個別学力試験) |
| 13:00~14:00 | 英語(個別学力試験) |
| 14:30~ | 面接(個別面接) |
募集要項では、基礎科学の個別学力試験について「医学を学ぶための基礎的な知識を問う試験です」と説明されています。科目名や出題範囲の細目までは公開されていませんが、時間配分が2時間と長く設定されていることから、複数分野にまたがる論述・記述形式を含む出題である可能性を念頭に対策を進めるのが現実的です。英語は1時間の試験で、こちらも出題形式の詳細は公式には明かされていません。
合否判定方法について、募集要項は「個別学力試験(基礎科学・英語)及び面接の総合点の高い順に順位付けし、合否を判定します。同点の場合は、面接の得点の高い者を上位とし、さらに同点の場合は課題論文、成績証明書等により総合的に判断します」と定めています。科目ごとの配点比率や満点は公表されておらず、成績開示の項目でも「医学科学士編入学試験の受験者の個人成績及び合格者の成績等(満点、最高点、最低点、平均点)は、原則として開示いたしません」と明記されています。配点の内訳を推測して数値化することはできないため、対策としては基礎科学・英語・面接のいずれかに極端な弱点を作らず、総合力で上位に食い込むという方針が妥当です。
同点の場合の優先順位が「面接の得点」「課題論文・成績証明書等」の順で明記されていることは、実務上の示唆に富んでいます。最終的な合否のボーダーライン付近では、面接評価が結果を左右する場面が生じ得るということです。学力試験の点数を積み上げる努力はもちろん重要ですが、面接での受け答えや、出願書類として提出する成績証明書に表れる学業成績も、総合評価の一部として軽視できないことを念頭に置いておく必要があります。特に大学在学時の成績(GPA等)は出願書類として提出する成績証明書に記載されるため、出願を検討する段階から学業成績を意識しておくことも無駄にはなりません。
面接では「社会常識、問題意識、医学を志す動機などについて質問し、その対応などを通じて、医師となるのにふさわしい資質、思考の柔軟性、発言の論理性等を総合的に評価します」とされ、さらに「面接試験において医師としての適性を評価し、不適格と判定した場合は、不合格とすることがあります」との記載があります。面接の出来が単独で不合格判定に直結し得る仕組みである点は、他大学の学士編入試験と比べても重い意味を持ちます。
試験当日の所持品規定も細かく定められています。机上に置けるのは黒鉛筆・シャープペンシル・プラスチック製消しゴム・鉛筆削り(電動式・大型・ナイフ類は不可)・眼鏡・ハンカチ・目薬・ティッシュペーパーなどに限られ、定規・コンパス・電卓・そろばん・グラフ用紙等の補助具は試験時間中の使用が禁止されています。携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末・タブレット端末・電子辞書・ICレコーダー等の電子機器類も使用不可で、これらをかばん等にしまわず身に付けていたり手に持っていたりすると不正行為とみなされることがある、と明記されています。時計についても、辞書・電卓・端末等の機能があるものや、それらの機能の有無が判別しづらいもの、秒針音のするもの、キッチンタイマーや学習タイマー、大型のものは持ち込みが認められません。試験当日は、シンプルなアナログ時計や電卓機能のないデジタル時計を用意しておくと安心です。
身体に障がいがあり受験上・修学上の配慮を必要とする場合は、出願の前に大学へ申し出ることが募集要項に明記されています。配慮が必要な事項がある場合は、出願受付期間が始まる前の早い段階で米子地区事務部学務課教育企画係に相談し、必要な調整について確認しておくことをおすすめします。また、提出書類の記載事項が事実と相違していることが判明した場合には入学許可が取り消される可能性がある旨も明記されており、出願書類の作成にあたっては正確性を最優先に確認する姿勢が求められます。
入試日程・出願スケジュール(令和9年度)
令和9年度(2027年4月入学)の学士編入学試験の日程は次のとおり公表されています。出願受付期間は令和8年8月3日(月)から8月7日(金)までで、必着かつ受付時間は平日9時から17時までとされています。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 検定料振込期間 | 令和8年7月30日(木)~8月7日(金) |
| 出願受付期間 | 令和8年8月3日(月)~8月7日(金)必着 |
| 受験票発送 | 8月12日(水)頃、速達郵便 |
| 試験日 | 令和8年9月5日(土) 集合9時40分 |
| 合格発表 | 令和8年10月2日(金)午前11時 |
| 入学手続書類締切 | 令和8年10月23日(金)17時必着 |
| 追加合格通知 | 令和8年10月26日(月)以降、電話連絡 |
出願書類の提出先は鳥取大学米子地区事務部学務課教育企画係で、郵送の場合は簡易書留・速達での発送が求められます。出願受付期間を過ぎて到着した場合でも、8月6日(木)以前の発信局消印があるものに限り受け付けるとされていますが、郵便事情を考慮して余裕を持った発送が推奨されています。検定料は30,000円で、指定の2金融機関(山陰合同銀行鳥取営業部、鳥取銀行湖山支店)のいずれかへ、受験者氏名の前に「2」を付した振込名義で払い込む方式です。
出願書類には、志願票(様式1)、受験票・写真票(様式2)、成績証明書、卒業・修了(見込)証明書、課題論文(様式3)、確約書(様式4)、出願書類等確認票(様式5)、検定料振込を証明する書類、受験票等送付用封筒(410円分の切手貼付)などが含まれます。課題論文の課題は「あなたのこれまでの学問的背景や経験は、鳥取県の地域医療にどのように活かされるか」という1000字以内・自筆の記述式です。確約書は志願者本人だけでなく保証人の自筆署名も必要とされており、出願の時点から鳥取県の地域医療への貢献という条件を明確に受け入れる姿勢が求められます。
出願書類一式を整理すると、次のとおりです。出願資格のどの条件で出願するかによって必要書類が変わる点に注意してください。
| 書類 | 概要 |
|---|---|
| 志願票(様式1) | 写真貼付、履歴事項・出願資格の該当区分を記入 |
| 受験票・写真票(様式2) | 写真貼付、試験当日持参用 |
| 成績証明書 | 出身大学・大学院等の長が作成し厳封した原本(内部進学者は提出不要) |
| 卒業・修了(見込)証明書 | 出願資格の区分に応じた証明書(内部進学者は提出不要) |
| 課題論文(様式3) | 「学問的背景・経験と鳥取県の地域医療」をテーマに1000字以内・自筆 |
| 確約書(様式4) | 志願者本人と保証人の自筆署名が必要 |
| 出願書類等確認票(様式5) | 提出書類のチェックリスト |
| 検定料振込を証明する書類 | ATM明細の写し、またはネットバンキング画面の写し |
| 受験票等送付用封筒 | 長形3号封筒、410円分の切手貼付 |
| 出願書類封筒ラベル(様式6) | 角形2号封筒に貼付 |
| 住民票抄本 | 出願資格条件3の(2)で出願する場合のみ必要 |
合格発表は鳥取大学ホームページに合格者の受験番号が掲載される形式で、電話等による合否照会には応じないとされています。入学料は282,000円(予定額)、前期授業料は267,900円(年額535,800円、予定額)で、いずれも予定額のため改定があった場合は改定後の額を納入することになります。
検定料30,000円は、次の場合を除いて返還されません。検定料を振り込んだが出願しなかった場合、出願が受理されなかった場合、誤って二重に振り込んだ場合の3つが例外として明記されており、該当する場合は米子地区事務部学務課教育企画係へ連絡すれば、文書による通知のうえで定められた額が返還されます。振込名義には受験者氏名の前に必ず「2」を入力する必要があり、振込金額や名義の誤りには十分な注意が必要です。
令和9年度の募集要項には、生成AI(ChatGPTなど)の利用に関する注意事項が明記されている点も特徴的です。出願書類等の作成にあたって生成AIを利用すること自体は禁止されていませんが、個人情報や秘密情報を生成AIに入力しないこと、生成AIの出力結果を鵜呑みにせず他の方法で調べた情報と照らし合わせること、志望理由書や自己評価シート等は受験者本人の責任において自身の考えに基づいて記載することが求められています。課題論文の作成にあたっても、この方針を踏まえた対応が必要です。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 医学部学士編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の医学部学士編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
倍率・難易度の実情
鳥取大学は、医学科学士編入学試験の受験者個人の成績や合格者の成績(満点・最高点・最低点・平均点)を原則として開示しない方針を明確にしており、大学公式の志願者数・倍率データは公表されていません。したがって本記事でも、公式に確認できない倍率の具体的な数値を断定的に示すことはできません。志望校選定や併願計画を立てる際は、必ず最新の学生募集要項および大学発表資料で最新の状況をご確認ください。
その一方で、鳥取大学の学士編入学は出願資格そのものに地域要件(指定5県の高校出身、または父母のいずれかが鳥取県在住)が組み込まれているため、全国から自由に出願できる大学に比べて出願可能な母集団が構造的に限定されるという特徴があります。これは倍率の高低そのものというより、受験者層の性質を理解するうえで重要なポイントです。加えて、入学後に鳥取県の奨学金受給と長期の県内勤務確約が前提となるため、出願を検討する段階で自らのキャリア観と条件が合致するかを見極める人が一定数存在すると考えられます。結果として、志望動機の強さが選抜の実質的なハードルの一つになっている入試だといえるでしょう。
全国の医学部学士編入学試験の中には、出願を全国どこからでも受け付ける大学もあれば、鳥取大学のように出身地や在住地に関する条件を出願資格に組み込む大学もあります。地域要件のある入試では、条件を満たす受験者が母集団としてあらかじめ絞られる分、母集団の性質は大学ごとに異なります。倍率の数値だけを他大学と単純比較するのではなく、出願資格の設計自体が持つ意味を理解したうえで、自分がその条件にどの程度合致しているかを判断材料にすることが重要です。
難易度を測るうえでもう一つ押さえておきたいのは、合否判定が基礎科学・英語・面接の総合点で決まり、かつ面接での適性評価次第では不合格になり得るという制度設計です。筆記試験の得点だけで合格ラインを突破できる仕組みではないため、学力試験対策と並行して、鳥取県の地域医療に対する理解と自身の志望動機を言語化する準備を早期から進めておくことが、実質的な難易度への対応策になります。
募集要項には「欠員の補充」に関する規定もあり、入学辞退により入学者が入学定員に満たない場合は、追加合格者による欠員補充が行われるとされています。追加合格の通知は志願票記載の現住所(連絡先)への電話連絡によって行われ、電話等による追加合格の照会には応じないとされています。合格発表時点で定員に達していなくても、追加合格の枠が存在すること自体は、合格ライン付近にいる受験者にとって知っておく価値のある情報です。ただし追加合格の実施有無や人数は年度・志願状況によって変動するため、確約された制度として期待しすぎないことも大切です。
合格発表から入学手続書類の締切までは約3週間、追加合格の通知は10月26日以降とされており、入学準備期間は決して長くありません。合格した場合に速やかに手続きへ移れるよう、入学料・前期授業料の納入資金や、必要となる各種手続き書類についても、出願段階からあらかじめ見通しを立てておくことをおすすめします。特に鳥取県の奨学金手続きは入学後に鳥取県との間で行うことになるため、合格後の流れについても事前にイメージを持っておくと安心です。
科目別対策|基礎科学・英語
基礎科学の個別学力試験は、募集要項において「医学を学ぶための基礎的な知識を問う試験」と説明されており、試験時間は10時から12時までの2時間です。出題範囲の詳細な指定は公表されていませんが、多くの医学部学士編入試験と同様に、生命科学分野(分子生物学、細胞生物学、生化学、生理学、遺伝学、免疫学など)を中心とした学習を土台に据えるのが現実的な対策の出発点です。学部専攻を問わず出願できる制度である以上、理系出身者だけでなく人文・社会科学系出身者も一定数受験することが想定されるため、生命科学の基礎を体系的に固め直す学習計画が欠かせません。
試験時間が2時間と比較的長く設定されていることから、単純な知識確認問題だけでなく、思考過程や記述量を要する出題が含まれる可能性を想定した準備が望ましいといえます。過去問題そのものは公開されていないため、生命科学の主要分野を網羅的に学習したうえで、記述式の答案作成に慣れておく訓練を並行して行うことが有効です。日頃から医学・生命科学に関する時事的な話題(感染症、再生医療、遺伝子医療など)にも目を通しておくと、出題の背景理解に役立ちます。
生命科学の学習範囲を具体的に整理すると、次のような分野が土台になります。いずれも国内の医学部学士編入試験で共通して出題されやすい基礎領域であり、鳥取大学の出題範囲が個別に公開されていない以上、まずはこれらを漏れなく固めることが対策の基本方針になります。
- 細胞生物学:細胞小器官の構造と機能、細胞周期、シグナル伝達
- 分子生物学:DNA複製・転写・翻訳、遺伝子発現調節
- 生化学:代謝経路(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系など)、酵素反応
- 生理学:神経系・循環器系・呼吸器系・内分泌系の基本機構
- 遺伝学:メンデル遺伝、遺伝子多型、遺伝性疾患の基礎
- 免疫学:自然免疫・獲得免疫の仕組み、抗原抗体反応
試験時間が2時間にわたる点を踏まえると、単元ごとの知識を暗記するだけでなく、複数分野を横断して説明を求められる記述問題への対応力を養っておくことが望ましいといえます。学習の後半では、実際に手を動かして図や機構を説明する練習を取り入れると、記述式の解答作成に慣れやすくなります。
英語の個別学力試験は13時から14時までの1時間です。TOEICやTOEFLのスコア提出が不要な分、当日の試験そのものが英語力の唯一の評価材料になります。医学部学士編入試験では医学・生命科学系の英文が出題される大学が多い傾向にありますが、鳥取大学が具体的にどのような英文ジャンルを出題しているかは公式には示されていません。対策としては、医学英語やサイエンス系の英文読解に日常的に触れながら、標準的な文法・語彙・要約力を仕上げておく学習が土台になります。1時間という試験時間から、長文読解に加えて設問処理のスピードも問われる可能性を想定しておくとよいでしょう。
英語対策の具体的な進め方としては、まず医学・生命科学分野で頻出する専門語彙(解剖学・生理学・薬理学関連の基本用語など)を一通り押さえたうえで、科学系の英文記事や総説論文の抄録を読み込む習慣をつけることが効果的です。あわせて、和訳・要約・内容説明といった記述系の設問形式にも慣れておくと、1時間という限られた試験時間の中で確実に得点を積み上げやすくなります。基礎的な文法事項に不安がある場合は、専門英文に取り組む前段階として、標準的な大学受験レベルの文法・構文の復習を済ませておくことをおすすめします。TOEICやTOEFLの学習経験がある場合でも、それらのスコアメイクに特化した学習と、記述式の個別学力試験で求められる読解・記述力とは性質が異なるため、鳥取大学の試験形式を意識した対策に切り替える必要があります。
なお、鳥取大学の学士編入試験には独立した小論文試験は設けられていません。出願書類として提出する課題論文(1000字以内)が、実質的に小論文相当の選考材料として機能していると考えられます。試験当日に時間をかけて構成を練る形式ではなく、出願段階でじっくり推敲できる分、内容の具体性と説得力を高める準備時間を十分に確保することが重要です。
出願受付は8月上旬、試験は9月上旬という日程を踏まえると、学習計画は逆算して立てることが望ましいといえます。目安として、出願前の春から夏にかけては生命科学の基礎知識を体系的にインプットする期間、7月から8月の出願準備期間は課題論文の作成と成績証明書等の取り寄せに充てる期間、8月から9月の試験直前期は英語の長文読解演習と面接想定問答の準備に重点を置く期間、という3段階で逆算すると、限られた期間でも学力試験対策と出願書類作成を両立させやすくなります。特に成績証明書・卒業証明書等は出身大学に発行を依頼してから手元に届くまで日数を要する場合があるため、出願受付期間の直前に慌てないよう早めの請求を心がけてください。
具体的な教材の進め方としては、まず大学レベルの生命科学系教科書(分子生物学・生化学・生理学などの標準的なテキスト)で基礎を体系的に固め、そのうえで医学部学士編入試験対策に特化した問題集や過去問演習で出題形式に慣れていく、という2段階の学習が効率的です。理系出身者であっても大学で専攻した分野と学士編入試験で問われる範囲は完全には一致しないことが多いため、自分の既習範囲と未習範囲を早い段階で切り分け、未習分野に重点的に時間を配分する計画を立てることが遠回りを防ぐポイントになります。文系出身者や社会人経験者の場合は、生命科学の基礎用語そのものに慣れるところから始める必要があるため、より長い準備期間を見込んでおくと安心です。
面接・課題論文対策と過去問への向き合い方
課題論文の課題は「あなたのこれまでの学問的背景や経験は、鳥取県の地域医療にどのように活かされるか」という1000字以内の自筆記述です。鳥取県という具体的な地域名が課題文に明記されている点が最大の特徴で、一般的な「医師を志す理由」を書くだけでは不十分です。自分自身の専攻・職歴・研究経験などのバックグラウンドを、鳥取県が抱える医療課題(地域医療、過疎地医療、専門医の偏在など)とどう結びつけて貢献できるかを、具体的なエピソードとともに言語化する必要があります。
課題論文の構成を考える際は、「学問的背景・経験の説明」「鳥取県の地域医療課題への理解」「両者を結びつける自分なりの貢献の形」という3つの要素を意識すると、1000字という限られた字数の中でも論旨が明確な文章にまとめやすくなります。前職での経験や大学・大学院での研究テーマを、抽象的な言葉で終わらせず、鳥取県の医療現場でどのように役立てられるかまで具体的に踏み込んで記述することが、他の受験者との差別化につながります。自筆記入かつ鉛筆(HB)書きも可とされていますが、下書きの段階でパソコン等を使って文章を練り、清書のみ自筆で行うといった進め方が現実的です。生成AIを使って文章の骨子や表現の候補を検討すること自体は禁止されていませんが、募集要項が求めるとおり、最終的な内容は自分自身の経験と考えに基づいて記述する必要がある点を忘れないようにしてください。
面接は個別面接で、社会常識、問題意識、医学を志す動機などについて質問されます。課題論文で書いた内容と面接での受け答えに一貫性を持たせることが評価上重要になると考えられます。特に、鳥取県の奨学金を受給し卒業後は県内医療機関で長期間勤務するという条件を、単なる建前ではなく自分の言葉で説明できる準備をしておく必要があります。確約書には保証人の署名も必要とされているため、家族や身近な人にも出願の意味と条件を事前に共有しておくことをおすすめします。
募集要項の記載から想定される面接の質問領域を整理すると、次のような観点が考えられます。いずれも課題論文の内容と矛盾しない形で答えられるよう準備しておくことが望ましいでしょう。
- これまでの学問的背景・職歴が、医師としてどのように活かせるか
- 鳥取県の地域医療が抱える課題についての理解と、自分なりの問題意識
- 鳥取県奨学金の返還免除条件(猶予期間内での県内医療機関への一定期間勤務等)への理解度と覚悟
- 医師を志す動機と、これまでのキャリアとの関連性
- 医療従事者としての倫理観や社会常識に関する質問
面接時間そのものの長さは募集要項に明記されていませんが、個別面接である以上、限られた時間の中で自分の考えを簡潔かつ具体的に伝える練習を重ねておくことが重要です。模擬面接を通じて第三者からのフィードバックを受けることで、独学では気づきにくい話し方や論理展開の癖を修正しやすくなります。試験当日は基礎科学(10時~12時)、英語(13時~14時)を終えたのち14時30分から面接が実施される流れのため、筆記試験の疲労が残った状態で面接に臨むことになります。長丁場の1日を想定し、当日の体調管理や集中力の配分についても事前にシミュレーションしておくと、本番でのパフォーマンスを安定させやすくなります。
過去問題については、募集要項の該当ページ(鳥取大学入学試験情報サイト)の案内によれば、米子地区事務部学務課(米子キャンパス、総合教育棟1階)の室内で閲覧が可能とされており、閲覧時間は平日9時から17時までです。郵送での提供や施設外への持ち出しは想定されていないため、遠方に居住している受験者は現地訪問の計画を含めて準備する必要があります。過去問を入手できない、あるいは閲覧の機会を確保できない場合は、募集要項に記載された試験構成(基礎科学2時間・英語1時間・面接)と出題趣旨(医学を学ぶための基礎的な知識を問う)から出題の方向性を予測し、生命科学の基礎知識と医療系英文読解力を幅広く底上げする学習で備えるのが現実的な対策です。
確約書(様式4)は志願者本人の署名だけでなく、保証人自身が直筆で署名する欄が設けられています。志願者は「鳥取大学医学部医学科に入学した際には、将来、鳥取県の医療に貢献する強い意欲を持ち続け、学業に励み、鳥取県医師養成確保奨学金貸付規則を堅く守り、卒業後は、鳥取県の地域医療に貢献することを確約します」という内容に署名し、保証人はその内容を確認したことを証明します。出願前に、奨学金の返還免除条件や勤務地の制約について保証人となる家族としっかり話し合っておくことが、確約書提出時のトラブルを避けるうえでも重要です。あわせて、募集要項では入学後にCBT等の共用試験受験や各種ウイルス抗体検査、ワクチン接種、学生保険への加入などにかかる経費が別途必要になる旨も案内されています。入学料・授業料以外にも修学に必要な経費がある点は、事前に把握しておくとよいでしょう。
併願戦略と内部リンク
鳥取大学医学部医学科学士編入学は、出願資格に鳥取県奨学金受給の確約と地域要件が組み込まれているため、併願を検討する際はまず自分がこの制度の条件を本当に受け入れられるかを確認することが出発点になります。奨学金を受給すれば、初期臨床研修を経たうえで一定の猶予期間内に鳥取県内医療機関で一定期間勤務することが返還免除の条件となるため、他大学との併願で合格した場合の進路選択にも影響します。地域医療への貢献を明確に志向している受験者にとっては相性の良い制度ですが、進路の自由度を優先したい受験者は、条件面を十分に比較検討したうえで出願の可否を判断する必要があります。
試験科目の面では、鳥取大学は基礎科学・英語・面接の3科目型で小論文試験がなく、TOEIC・TOEFL等の外部試験スコア提出も不要という組み合わせです。これは、外部英語試験のスコアメイクや小論文対策に多くの時間を割けない受験者にとっては相対的に対策範囲を絞りやすい設計といえます。一方で、他大学を併願する場合は募集要項ごとに試験科目・配点・出願資格の要件が大きく異なるため、併願校を決める段階で各大学の募集要項を横断的に比較し、共通して対策すべき生命科学・英語の基礎学習と、大学ごとに異なる出願書類・小論文・面接対策を切り分けて計画することが重要です。また、鳥取大学の学士編入枠は募集人員が5人と少人数である一方、出願資格に鳥取県奨学金の受給確約と地域要件が組み込まれているため、条件に合致し志望動機が明確な受験者に母集団が絞られやすい入試だといえます。併願校を検討する際は、この母集団の性質を踏まえたうえで、自分の志望動機が他の受験者と比べてどの程度具体的で一貫しているかを客観的に見つめ直すことも、対策の一環として有効です。
日程面でも注意が必要です。鳥取大学の出願受付期間は8月上旬、試験日は9月上旬に設定されていますが、他大学の出願・試験時期と重なる場合は書類準備や移動のスケジュールが立て込みやすくなります。特に成績証明書・卒業(見込)証明書などは出身大学に発行を依頼してから受け取るまでに一定の日数がかかるため、複数校を併願する場合は必要書類を早期にリストアップし、大学ごとの提出期限から逆算して請求時期を管理しておくことが欠かせません。社会人として就業しながら受験準備を進める場合は、有給休暇の取得計画と合わせて出願・試験・面接の日程を年間スケジュールに落とし込んでおくと、直前の準備不足を防ぎやすくなります。
医学部学士編入学を実施する国公立大学の一覧や、大学ごとの難易度・倍率の考え方を横断的に整理したい場合は、医学部学士編入対策大全|実施大学一覧・難易度・倍率・TOEICで全体像を確認しておくと、鳥取大学の制度的な特徴がどこにあるのかをより明確に把握できます。地域枠的性格を持つ学士編入試験を比較検討する際は、同じく募集人員や出願要件に独自の条件がある群馬大学医学部の学士編入を徹底解説や山口大学医学部の学士編入を徹底解説もあわせて確認すると、大学間の違いがより具体的に見えてきます。
生命科学・英語・小論文・面接対策を体系的に進めたい場合は、医学部学士編入対策コースで、大学ごとの出願資格や出題傾向に応じた個別指導を受けることも選択肢の一つです。独学だけでは把握しにくい大学固有の出願条件や記述対策は、専門的な指導を活用することで効率的に補うことができます。
経済面についても、募集要項では複数の支援制度が紹介されています。国の教育ローン(日本政策金融公庫)は学生1人につき350万円以内を固定金利で利用でき、在学期間内は利息のみの返済とすることが可能です。提携教育ローン(オリエントコーポレーション)は入学料・授業料を対象に、保護者に代わって大学へ一括納入したうえで複数の返済プランから選べる仕組みが用意されています。日本学生支援機構奨学金についても、経済的理由により修学が困難で優れた学生等と認められる場合は申込みが可能とされていますが、鳥取県医師養成確保奨学金制度との併用が認められない制度もある点には注意が必要です。奨学金・ローンの組み合わせを検討する際は、必ず各制度の最新の詳細を個別に確認してください。
社会人経験者が併願を検討する場合、鳥取大学のように奨学金受給と長期の勤務確約が出願資格に組み込まれている大学と、そうした条件のない大学とでは、進路選択の自由度が大きく異なります。すでに家庭を持っている場合や、特定の地域・診療科でのキャリアを明確に描いている場合は、鳥取県での長期勤務という条件が自分のライフプランと矛盾しないかを、出願前の段階でじっくり検討しておく必要があります。逆に、地域医療への貢献を最初から志向している受験者にとっては、奨学金による経済的支援と将来のキャリアパスが両立しやすい制度として捉えることもできます。併願校を選ぶ際は、こうした制度面での違いも判断材料の一つに加えておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
鳥取大学医学部医学科学士編入学は令和9年度も実施されますか。
はい。令和9年度(2027年4月入学)の学生募集要項が公開されており、募集人員5人で実施されることが公表されています。ただし年度によって制度内容が変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず最新の学生募集要項をご確認ください。
指定5県の出身でなくても出願できますか。
出願資格の条件3では、鳥取・島根・岡山・広島・兵庫の高等学校を卒業した者、または父母のいずれかの現住所地が鳥取県の者、のいずれかに該当することが必要です。指定5県の高校出身でない場合でも、父母のいずれかが鳥取県在住であれば条件を満たす可能性がありますが、いずれにも該当しない場合は出願できません。
TOEICやTOEFLのスコア提出は必要ですか。
令和9年度の募集要項には、出願資格・出願書類のいずれにも外部語学試験のスコア提出を求める記載はありません。英語力は当日実施される個別学力試験(英語、1時間)で評価されます。
小論文試験はありますか。
入試当日に独立した小論文試験は実施されません。出願書類として提出する課題論文(1000字以内、自筆)が、実質的に小論文に近い選考材料として位置づけられています。
鳥取県の奨学金を受給しない場合、出願できますか。
出願資格の条件1で、入学後に鳥取県の奨学金を必ず受給することを確約できる者であることが求められています。奨学金の受給を確約できない場合は、この出願資格を満たさないことになります。奨学金の趣旨や返還免除の条件を十分理解したうえで出願を検討する必要があります。
倍率はどのくらいですか。
鳥取大学は医学科学士編入学試験の受験者の個人成績及び合格者の成績等を原則として開示しない方針としており、大学公式の志願者数・倍率データは公表されていません。倍率に関する具体的な数値は、最新の学生募集要項や大学からの公表情報でご確認ください。
過去問題は入手できますか。
過去問題は米子地区事務部学務課(米子キャンパス、総合教育棟1階)で平日9時から17時の間に閲覧できるとされています。郵送での提供は行われていないため、閲覧を希望する場合は現地訪問の計画を立てる必要があります。
編入学後、卒業後の勤務地は自由に選べますか。
鳥取県医師養成確保奨学金制度(学士編入枠)の返還免除条件として、医師免許取得や初期臨床研修等を経たうえで、一定の猶予期間内に知事の指定する鳥取県内医療機関に一定期間勤務することが求められます。初期臨床研修も鳥取県内病院に限定してマッチングに参加する必要があり、勤務地の自由度は制約されます。猶予期間や必要な勤務年数の正確な数値は、鳥取県医師養成確保奨学金貸付規則および最新の学生募集要項でご確認ください。
まとめ|鳥取大学医学部学士編入は地域医療への意志が問われる入試
- 令和9年度の募集人員は5人で、編入学年次は2年次、編入学時期は令和9年4月です。
- 出願資格には鳥取県奨学金受給の確約と、指定5県の高校出身または父母のいずれかが鳥取県在住という地域要件が組み込まれています。
- 試験科目は基礎科学(2時間)・英語(1時間)・面接の3種で、小論文試験はなく、TOEIC・TOEFL等の外部試験スコア提出も不要です。
- 合否は個別学力試験と面接の総合点で判定され、面接で医師としての適性が不適格と判断された場合は不合格となることがあります。
- 志願者数・倍率・合格者の成績は原則として非公開のため、具体的な数値は最新の学生募集要項でご確認ください。
- 過去問題は米子地区事務部学務課での現地閲覧のみ可能で、郵送提供は行われていません。
- 出願書類の課題論文(1000字以内)は「学問的背景・経験を鳥取県の地域医療にどう活かすか」を問う内容で、面接と一貫性のある準備が重要です。
鳥取大学医学部医学科学士編入学は、学力試験の対策だけでなく、鳥取県の地域医療に貢献するという出願条件そのものへの理解と納得が合否を左右する入試です。制度の特殊性を正しく理解したうえで、生命科学・英語の基礎学習と、志望動機を具体的な言葉にする準備を並行して進めることが、合格への現実的な近道になります。
出願資格の地域要件、鳥取県奨学金との連動、小論文試験を設けない代わりに課題論文と面接で人物・適性を重視する選抜方法など、鳥取大学の学士編入学は他大学とは異なる独自の設計思想を持つ入試です。同じ「医学部学士編入学」という名称であっても、大学ごとに出願資格・試験科目・配点の考え方は大きく異なります。鳥取大学を志望する場合はもちろん、他大学との併願を検討する場合も、それぞれの大学が公式に発表する最新の学生募集要項を必ず確認したうえで、出願計画と学習計画を立てていくことをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 医学部学士編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の医学部学士編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



