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大分大学医学部学士編入の面接対策|評価観点と想定質問

大分大学医学部学士編入試験の個人面接とグループディスカッションの評価観点・想定質問例・回答作成のポイント・直前準備スケジュールを整理して解説する記事のアイキャッチ画像
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大分大学医学部医学科の学士編入学(第2年次編入学)試験は、第3次選抜として個人面接と、発表を伴うグループディスカッションの2種類が実施される点が特徴です。個人面接だけでなく集団での議論力まで評価される設計になっているため、対策の範囲も一般的な医学部面接より広くなります。第1次選抜の書類審査・第2次選抜の生命科学と英語という学力試験を突破した受験者だけが進める最終関門であり、ここでの評価が合否を大きく左右します。

本記事では、大分大学が公表しているアドミッション・ポリシーと募集要項の記載、および過去の受験報告等から見える傾向をもとに、大分大学の面接・グループディスカッションで具体的にどのような観点が見られ、どのような質問が想定されるのかを掘り下げます。出願資格や生命科学・英語の対策については別記事で解説しているため、本記事は第3次選抜の個人面接とグループディスカッションに絞って、想定質問例・回答作成のポイント・直前準備までを整理します。

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大分大学の面接で特に意識したいのは、医学科アドミッション・ポリシーが掲げる「患者の痛みを分かち合う思いやり」「持続力と忍耐力」「社会性とコミュニケーション能力」という3つの人物像と、大学全体の求める学生像である6項目です。個人面接とグループディスカッションでは同じ人物像を、個人と集団という異なる場面でそれぞれ確認されると考えられるため、両方の場面を想定した準備が欠かせません。

過去の受験報告では、志望動機や医師像といった基本的な質問に加えて、地域医療への関心や国際性、研究志向を問う大分大学特有の質問が挙がっています。こうした傾向を踏まえながら、本記事では想定質問例とその回答の組み立て方、圧迫質問への対応、試験当日までの準備スケジュールまで、大分大学固有の情報として具体的に解説していきます。

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目次

大分大学の面接試験の全体像|形式・時間・面接官人数・配点

大分大学医学部医学科の学士編入学試験は、第1次選抜(書類審査)、第2次選抜(生命科学・英語)を経て、第3次選抜として個人面接と、発表を伴うグループディスカッションが同日に実施されます。募集要項では第3次選抜の実施時間帯として9時から17時までの終日を予定していると案内されており、受験者は長時間にわたって集中力を保つ必要があります。

個人面接は、面接官3名程度に対して受験者1名という形式で実施されると報告されており、所要時間はおおむね15分前後とされています。面接官によって雰囲気には差があり、和やかに質問を重ねる面接官もいれば、厳しく踏み込んだ質問を続ける面接官もいるという報告も見られます。どの面接室に当たっても対応できるよう、想定より厳しい質問が来る前提で準備しておくと安心です。

発表を伴うグループディスカッションは、5名程度で1グループを構成し、与えられたテーマについて資料を作成したうえで発表し、その後グループ全体で議論を行う形式で実施されると報告されています。具体的な時間配分としては資料作成に50分程度、1人あたりの発表に10分程度、その後のテーマに関する議論に40分程度という構成が紹介されており、1グループあたり2〜3時間規模の長丁場になる点が特徴です。午前と午後で異なるグループにそれぞれ異なるテーマが与えられるという報告もあり、当日の実施順や待機時間の長さも見込んでおく必要があります。

配点については、大分大学の公式募集要項では第3次選抜全体の配点区分までは明確に細分化されておらず、個人面接と発表及びグループディスカッションを合わせた配点として案内されています。予備校等が公表している情報では個人面接150点・発表及びグループディスカッション150点という区分が紹介されている場合がありますが、これは非公式の参考情報であり、出願時には必ず最新の公式募集要項で配点方式を確認してください。生命科学200点・英語100点という学力試験の配点と比べても、面接・グループディスカッションが合否に占める比重は決して小さくないことが読み取れます。

選抜区分実施内容形式の目安
第1次選抜書類審査(課題小論文含む)出願時提出・1,000字以内
第2次選抜生命科学・英語生命科学200点・英語100点の学力試験
第3次選抜・個人面接面接官3名程度に対し受験者1名1人あたり15分前後
第3次選抜・発表及びグループディスカッション資料作成→個人発表→グループ討議5名程度のグループで2〜3時間規模

この全体像を踏まえると、大分大学の第3次選抜対策は、単発の質疑応答に答える練習だけでは不十分だといえます。個人面接での深掘りに耐える論理構成と、グループディスカッションで初対面の受験者と限られた時間内に議論をまとめる実践力の両方を、別々のトレーニングとして準備しておく必要があります。

試験会場となる挾間キャンパスは、医学部の教育・研究機能に医学部附属病院を併設した医学系総合キャンパスです。第3次選抜は9時から17時までの終日で実施されるため、個人面接とグループディスカッションの実施順は受験者ごとに異なると考えられ、午前に個人面接を終えてから午後に長時間のグループディスカッションへ臨む受験者もいれば、その逆の順序になる受験者もいると見込まれます。どちらの順序であっても、長い待機時間の中で集中力を切らさずに本番へ臨めるよう、当日のスケジュール全体を見越した体力面の準備も欠かせません。

終日にわたる選抜では、他の受験者と同じ控室で長時間を過ごす場面も想定されます。待機時間中の過ごし方も間接的に評価に影響しうると考え、周囲への配慮を欠かさない立ち振る舞いを心がけておくとよいでしょう。服装は清潔感のあるスーツが基本であり、長時間の移動・待機を伴うことを踏まえて、着慣れた服装と歩きやすい靴で臨むことも実務的な準備の一つです。

第3次選抜は募集人員10名という狭い枠に対して実施される最終関門であり、第1次選抜(書類審査)・第2次選抜(生命科学200点・英語100点)を通過した受験者だけが進める段階です。学力試験で高得点を確保していても、個人面接とグループディスカッションでの評価が低ければ合格には届きにくいと考えられるため、学力試験対策と同じだけの時間と労力を第3次選抜の対策にも配分する意識が重要になります。

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評価観点・アドミッションポリシーとの対応

大分大学医学部が公表している医学科のアドミッション・ポリシーでは、「医師として人の健康と福祉及び科学の進歩に貢献したいという確固たる決意」「患者の痛みを分かち合う思いやりに満ちた心」「日進月歩の医学・医療に対応するための持続力と忍耐力」「他者の意見を良く聞き協調して物ごとを進める社会性とコミュニケーション能力」という4項目が明記されています。この4項目は面接評価の骨格になると考えられ、志望理由・医師像・協調性のいずれを問われても、最終的にはこの4項目のどれかに紐づく形で答えを組み立てることが有効です。

加えて、大分大学全体の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)では、「幅広く深く学ぶための基礎的能力」「論理的に考え文章や口頭で他者に伝える力」「知識を組み合わせて多面的に考える力」「思いやりの心を持ち他者と協力して行動する力」「地域社会や国際社会に貢献しようとする意欲」「目的に向かって努力できる意欲」という6項目が示されています。医学科固有の4項目に加えてこの全学共通6項目も踏まえて自分の経験を語れるようにしておくと、大分大学が求める人物像により厚みを持って合致させることができます。

個人面接とグループディスカッションでは、同じ評価観点を異なる角度から確認していると考えられます。個人面接では、志望理由書(課題小論文)に書いた内容がどれだけ一貫した思考のもとに書かれているかという「論理的に考え伝える力」と、これまでの経験を医師像にどう結びつけているかという「決意の確固たる度合い」が中心的に見られます。一方でグループディスカッションでは、他者の意見を聞く姿勢や議論をまとめる協調性、限られた時間の中で多面的に考える力といった、集団の中でしか観察できない要素が評価対象になると考えられます。

募集要項の「目的」の項目には、単に臨床医を志向するだけでなく、臨床研究や生命科学・予防医学分野の研究を積極的に志向し、国際医療協力に携わるような国際性を備えた医師や研究者を育成することを目的としているという記載があります。この記載から、研究志向や国際性への言及が評価されやすい可能性がある一方で、これはあくまで募集要項の目的欄からの推測であり、実際の評価基準を保証するものではありません。臨床医志向であっても、研究や国際医療への理解を示す姿勢自体は準備しておいて損はないといえます。

個人面接とグループディスカッションという2つの選抜形式が同日に設けられている背景には、書類や学力試験だけでは測れない人物像を、複数の場面から多面的に確認したいという大分大学の意図があると考えられます。一つの場面での評価が芳しくなくても、もう一方の場面で挽回できる可能性がある一方、両方の場面で評価観点から外れた受け答えを続けてしまうと、総合的な評価に影響しかねません。個人面接・グループディスカッションのどちらか一方に偏った対策ではなく、両方をバランスよく準備しておくことが望ましい方針です。

評価観点を整理する際は、次の3つの軸で自分の経験を棚卸ししておくと、個人面接・グループディスカッションどちらでも一貫した受け答えがしやすくなります。

  • 医師としての決意・思いやり・持続力・忍耐力といった医学科固有の人物像に、自分のどの経験が対応するか
  • 論理的に伝える力・多面的に考える力・地域や国際社会への貢献意欲といった全学共通の人物像に、どの経験が対応するか
  • 臨床研究・生命科学・予防医学・国際医療協力といった募集要項の「目的」に示されたキーワードと、自分の志望動機がどうつながるか

この棚卸しをあらかじめ行っておくことで、個人面接でどの角度から質問されても、また発表及びグループディスカッションで初対面のテーマを与えられても、大分大学が重視する人物像から外れない受け答えを組み立てやすくなります。

評価観点と質問例の対応関係を一覧化すると、次のように整理できます。どの評価観点がどの質問群で確認されやすいかをあらかじめ把握しておくと、想定質問への回答を準備する際に抜け漏れを防ぎやすくなります。

評価観点対応する質問群の例
医師としての確固たる決意志望動機、医学部を目指した時期、キャリアを中断してまで目指す理由
患者への思いやり希望診療科の理由、患者と関わった経験、医師像
持続力・忍耐力前職・現職での困難な経験、キャリアチェンジの理由
社会性・コミュニケーション能力グループディスカッションでの立ち振る舞い、リーダーシップの経験
地域社会・国際社会への貢献意欲大分県での勤務意思、国際医療協力への考え
多面的に考える力アドミッション・ポリシーの理解、医療政策に関するテーマへの意見
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頻出質問カテゴリと具体的な想定質問例

大分大学の個人面接は、課題小論文(出願書類)に書いた内容に沿った質問が多いという報告が見られます。想定質問は大きく、志望動機・転身理由、医師像・キャリアプラン、研究や前職経験の深掘り、時事医療・地域医療という4つのカテゴリに整理できます。まず志望動機・転身理由に関する質問群では、次のような内容が想定されます。

  • 医学部を志望した理由、いつごろから医師を目指すようになったか
  • 数ある大学の中でなぜ大分大学を選んだのか
  • 大分県に来たことはあるか、大分県に対してどのような印象を持っているか
  • 現在の学部・職業で学んだこと、経験したことを医学にどう活かしていくか
  • これまでのキャリアを中断してまで医師を目指す理由は何か
  • 大分大学の医学科アドミッション・ポリシーのどの項目に最も共感するか

次に、医師像・キャリアプランに関する質問群では、次のような内容が想定されます。大分大学は臨床研究や国際医療協力への志向を掲げているため、臨床医志望であっても研究や国際性についての考えを問われる可能性があります。

  • 希望する診療科とその理由、きっかけとなった経験
  • 臨床医と研究医のどちらを志向しているか、その理由
  • 入学後に取り組みたい研究テーマ、現在興味を持っている生命科学のトピック
  • 国際的に活躍する医療人材が求められているが、自分はどのように貢献したいか
  • 卒業後、大分県内のどのような地域・医療機関で働きたいと考えているか

研究や前職経験の深掘りに関する質問群も、大分大学の個人面接では重点的に確認される傾向があります。課題小論文に記載した内容について、その場でざっくばらんに深掘りされるという報告が多く見られ、書類上の記述と口頭での説明に矛盾がないかが確認されると考えられます。

  • 課題小論文に書いた「大学で学んだ学問分野並びに社会活動等その他の活動」の詳細説明
  • 前職・現職での具体的な業務内容、そこで得た学びや気づき
  • 学部時代の研究・卒業論文のテーマと、その経験が医学とどうつながるか
  • リーダーシップを発揮した経験、集団の中でどのような役割を担ってきたか
  • 推薦書を書いた相手はどのような立場の人か、推薦書にどのような内容が書かれているか

時事医療・地域医療に関する質問群では、大分大学らしい切り口の質問が見られます。アドミッション・ポリシーの理解を直接問う質問も報告されており、出願前に公式ページで公開されている内容を読み込んでおくことが欠かせません。

  • アドミッション・ポリシーは読んでいるか、その内容についてどう考えるか
  • 大分県が抱える医師偏在・地域医療の課題についてどう考えるか
  • 最近、不思議に思ったこと、疑問に感じたことは何か
  • 年齢を重ねてから医師を目指すことについて、どのように考えているか
  • 編入生として、現役で入学した学生に対してどのような強み・役割を発揮できるか

発表及びグループディスカッションで扱われるテーマについても、報告されている範囲では医療制度・医療政策に関する時事的なテーマが多い傾向があります。後述する対策セクションで詳しく扱いますが、日本の保険診療制度の持続可能性、AIと医療の将来、医師の労働時間管理、医師の需要と供給バランス、残薬問題、コンビニ受診の削減方法といったテーマが過去に扱われたという報告があり、こうした医療政策・医療経済の話題に日ごろから触れておくことが有効です。時事的なテーマは個人面接でも問われる可能性があるため、グループディスカッション対策として蓄積した知識は、個人面接の想定質問対策としても活用できます。

個人面接では、一つの質問に答えて終わりではなく、その回答に対してさらに掘り下げる質問が続くという展開が多く報告されています。例えば「希望する診療科は何ですか」という質問に答えると、「なぜその科に興味を持ったのですか」「その科で今どのような課題があると考えていますか」というように、一つのテーマについて2段階・3段階と掘り下げられることを想定しておく必要があります。表面的な回答を用意するだけでなく、一つのテーマについて深掘りされても答えられるだけの背景知識と経験の言語化が求められます。

  • 1段階目:希望する診療科は何ですか(基本的な質問)
  • 2段階目:なぜその科に興味を持ったのですか(理由の深掘り)
  • 3段階目:その科が今どのような課題を抱えていると考えますか(時事・専門知識の確認)

このように一つの質問群が段階的に深掘りされる構造を理解しておくと、想定質問への準備が単なる一問一答の暗記ではなく、テーマごとの背景知識の理解へと自然に発展していきます。

もう一つ例を挙げると、「数ある大学の中でなぜ大分大学を選んだのですか」という質問も、1段階の回答で終わらないことが多いと報告されています。1段階目で募集要項の目的欄に触れて研究志向や国際医療協力への共感を答えると、「では具体的にどのような研究や国際医療に関心があるのか」という2段階目の質問が続き、さらに「その関心は大分大学でなければ実現できないのか」という3段階目の質問に発展することがあります。他大学でも学べる内容を挙げるだけでは説得力に欠けるため、大分県の地域医療の課題や附属病院の特色など、大分大学固有の要素と自分の関心を結びつけて答える準備をしておくことが望ましい方向性です。

加えて、推薦書に関する質問も見落とされがちなポイントです。大分大学の出願書類には推薦書1件が必須とされており、「推薦書を書いた相手はどのような立場の人か」「推薦書にはどのようなことが書かれていると思うか」といった質問が面接で問われる可能性があります。推薦を依頼した相手に、自分がどのような医療人・医学研究者を目指しているかをあらかじめ共有しておき、推薦書の内容と自分が面接で語る内容にずれが生じないようにしておくことが実務上のポイントです。

そのほか、想定しておきたい質問としては次のようなものが挙げられます。いずれも課題小論文や志望動機の内容と関連づけて答えられるよう、事前に自分の考えを言語化しておくことが有効です。

  • これまでの学業・職務経験の中で、最も苦労した経験とそこから学んだこと
  • 医師になるうえで、自分の強みと弱みは何だと考えているか(弱みを挙げる場合は、それをどう補おうとしているかまで説明できるようにしておく)
  • 編入学後、周囲の現役学生との年齢差についてどう向き合っていくか
  • 入学後、生命科学や臨床医学の学習に、社会人・他学部出身者としての経験をどう活かしながら取り組むつもりか
  • 最後に何か言い残したことはあるか、自己PRとして伝えたいことはあるか
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回答作成のポイント|NG回答パターンと改善方向

大分大学の個人面接では、志望理由書(課題小論文)に書いた内容と口頭での説明が一貫しているかが重視されます。最も陥りやすいNG回答パターンの一つが、課題小論文の記述と面接での説明が食い違うケースです。書類提出から面接本番までは数か月の間隔が空くため、事前に自分が何を書いたかを見返し、想定質問に対する回答を書類の記述と整合させておく必要があります。

2つ目のNG回答パターンは、志望理由が抽象的な言葉だけで終わってしまうケースです。「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」といった表現だけでは、面接官はその決意がどれだけ具体的な経験に基づいているかを判断できません。改善の方向としては、抽象的な思いを語ったうえで、それを裏づける具体的な出来事(職務経験・学業経験・身近な人の病気など事実に基づくもの)をセットで示し、その経験から医師として何を実現したいのかまで一本の筋道でつなげることが有効です。

具体的な回答の組み立て方を例で示すと、「なぜ医師を目指すのですか」という質問に対して、「人の役に立ちたいと思ったからです」で終わらせるのではなく、「現職で医療機関の事務職に従事する中で、治療方針を患者にわかりやすく説明できず困っている医師の姿を目にした経験から、専門知識を患者に伝えられる医師になりたいと考えるようになりました」というように、事実(経験)→気づき→将来の医師像という3段階で構成すると、抽象論にとどまらない説得力のある回答になります。この3段階の型は、志望動機以外の質問(希望診療科・キャリアプランなど)にも応用できる汎用的な組み立て方です。

3つ目は、大分大学を選んだ理由が弱く「医学部に入れればどこでもよい」という印象を与えてしまうケースです。併願を前提とした受験であっても、大分大学固有の要素(研究志向・国際医療協力への言及がある募集要項の目的、地域医療への関心など)と自分の志望動機を結びつけて語れるようにしておくと、他大学と差別化された回答になります。大分県との具体的な接点(訪問経験や地域医療に関する関心)があれば、それを添えることも説得力を高めます。

4つ目は、研究・キャリアプランに関する質問に対して、その場しのぎの回答をしてしまうケースです。臨床医志向か研究志向かを問われた際に、深く考えずにどちらか一方を即答してしまうと、その後の深掘り質問に耐えられなくなることがあります。改善の方向としては、臨床と研究のどちらに軸足を置くにしても、もう一方の重要性も理解していることを示しつつ、自分の経験や興味から見て現時点でどちらに近いのかを、根拠とともに説明する準備をしておくことです。

5つ目は、圧迫的な質問や答えにくい質問(年齢への懸念、転職理由への疑問など)に対して、感情的に反論したり、逆に萎縮して黙り込んでしまったりするケースです。こうした質問への対応は次のセクションで詳しく扱いますが、基本的な考え方としては、質問の意図(本当に懸念を解消できる回答者かを確認したい)を汲み取り、落ち着いて事実と自分の考えを整理して答える姿勢が重要になります。

6つ目は、話す内容そのものは適切でも、早口で一方的に話し続けてしまい、面接官やグループディスカッションの他の受験者とのやり取りが一方通行になってしまうケースです。個人面接では面接官の反応を見ながら適切な分量で区切って話す、グループディスカッションでは他の受験者が発言しやすい間を作るといった、対話としての受け答えを意識することが、社会性・コミュニケーション能力の評価につながります。

7つ目は、想定していなかった角度から質問された際に、これまで用意していた回答を無理やり当てはめようとして、話の筋が通らなくなってしまうケースです。想定外の質問が来た場合は、あらかじめ準備した文言を無理に流用するよりも、自分の経験と医学科アドミッション・ポリシーの4項目・全学共通6項目のどれかに立ち返り、その場で答えの骨組みを組み直す方が、一貫性のある回答につながりやすいと考えられます。棚卸しシートに立ち返る癖をつけておくことが、想定外の質問への対応力を支えます。

回答作成の実務としては、想定質問ごとに一問一答の暗記文をつくるのではなく、自分の経験の棚卸しシートをもとに、どの質問に対しても同じ経験・同じ人物像から答えを組み立てられるようにしておくことが望ましい進め方です。個人面接とグループディスカッションで一貫した人物像を示せることが、大分大学のアドミッション・ポリシーが重視する論理的な伝達力の証明にもつながります。個人面接とグループディスカッションのどちらも、根底にある志望動機や医師像は同じであっても、伝え方や求められる立ち振る舞いが異なる点を意識して、それぞれ独立した練習時間を確保しておくことが望ましい進め方です。

これまで挙げたNG回答パターンと改善方向を一覧に整理すると、次のようになります。

NG回答パターン改善の方向
課題小論文の記述と面接での説明が食い違う出願書類の内容を面接直前に見返し、想定回答と整合させる
志望理由が抽象的な言葉だけで終わる具体的な経験(事実)と、それに基づく決意を一本の筋道でつなげる
大分大学固有の理由が弱い研究志向・国際医療協力・地域医療への関心と自分の志望動機を結びつける
研究・キャリアの質問にその場しのぎで答える臨床と研究の両方を理解したうえで、現時点の考えを根拠とともに説明する
圧迫質問に感情的に反応する、または黙り込む質問の意図を前向きに受け止め、事実と考えを整理してから答える
早口で一方的に話し続けてしまう面接官や他の受験者の反応を見ながら、適切な分量で区切って話す
想定外の質問に用意した回答を無理に当てはめるアドミッション・ポリシーの項目に立ち返り、その場で答えの骨組みを組み直す
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グループディスカッション対策|大分大学固有の形式への準備

大分大学の第3次選抜で特徴的なのが、発表を伴うグループディスカッションです。報告されている形式では5名程度のグループで、まず与えられたテーマ・資料について50分程度で自分の意見をまとめ、その後1人10分程度の個人発表を行い、最後にグループ全体で40分程度の議論を行うという流れが紹介されています。個人面接とは異なり、他の受験者との相互作用の中で評価される点が最大の違いです。

過去に扱われたと報告されているテーマは、日本の保険診療制度の持続可能性、AIと医療の将来、医師の労働時間管理、医師の需要と供給バランス、残薬問題の解決策、コンビニ受診の削減方法など、医療政策・医療経済に関わる時事的な内容が中心です。こうしたテーマに対応するためには、日ごろから医療ニュースや厚生労働省の政策動向に触れ、賛成・反対どちらの立場からも論点を整理できるようにしておくことが実践的な準備になります。

資料作成の50分間では、与えられたテーマに対して自分の意見とその根拠を簡潔にまとめる練習が必要です。限られた時間で結論と根拠を整理する力は、生命科学や小論文の対策だけでは身につきにくいため、時間を計りながら意見をまとめる練習を独立して行うことをおすすめします。発表の10分間では、資料を読み上げるのではなく、聞き手を意識して要点を口頭で伝える練習が求められます。

資料の構成としては、結論→根拠(2つ以上)→具体例・データ→自分の立場からの提案、という順序でまとめておくと、限られた50分の中でも骨組みが崩れにくくなります。10分の発表時間に収めるためには、資料に書いた内容をすべて読み上げようとせず、結論と根拠の要点だけを口頭で伝え、細部は質疑応答で補うつもりで臨む方が、聞き手に伝わりやすい発表になります。

報告されているテーマ例について、あらかじめ論点を整理しておくと当日の資料作成がスムーズになります。次の表は、過去に扱われたと報告されているテーマと、準備しておきたい論点の切り口を整理したものです。

テーマ例準備しておきたい論点の切り口
日本の保険診療制度の持続可能性財源・高齢化・医療費適正化・患者負担のバランス
AIと医療の将来診断支援・業務効率化と、医師の役割がどう変化するか
医師の労働時間管理働き方改革・地域医療への影響・タスクシフトの是非
医師の需要と供給バランス診療科偏在・地域偏在・将来的な医師数の見通し
残薬問題の解決策服薬管理・薬剤師との連携・患者教育の観点
コンビニ受診の削減方法患者側の意識・医療機関の体制・行政の啓発活動

その後の40分間の議論では、自分の意見を主張するだけでなく、他の受験者の発言を受け止めて議論を前に進める姿勢が評価されると考えられます。具体的には、他の受験者の発言に対して同意点・相違点を明確にしたうえで自分の考えを述べる、議論が停滞した際に論点を整理して次の話題を提案する、時間配分を意識して発表機会が少ない受験者にも発言を促すといった行動が、協調性やコミュニケーション能力の証明につながります。

グループディスカッションの練習は一人では完結しないため、可能であれば複数人で模擬討議を行い、初対面の相手と時間内に意見をまとめる経験を重ねておくことが有効です。午前と午後で異なるグループに異なるテーマが与えられるという報告もあり、自分がどのテーマに当たるかは当日までわからない前提で、幅広いテーマに対応できる引き出しを準備しておく必要があります。医療政策以外にも、AIやテクノロジーと医療の関わり、地域医療、医師の働き方といった隣接テーマについても、自分なりの論点整理をしておくと安心です。

グループディスカッションで意識しておきたいのは、発表の内容そのものよりも、議論の中での立ち振る舞いが評価の中心になりやすいという点です。発言回数が多ければよいというわけではなく、他の受験者の意見をきちんと聞いたうえで、自分の意見との共通点や相違点を整理して発言できているかが重要になります。一方的に自分の意見を主張し続けたり、逆に発言の機会をうかがうばかりで議論に参加できなかったりすると、社会性・コミュニケーション能力という評価観点でマイナスに働く可能性があります。

資料作成の段階では、結論だけでなく根拠を2つ以上用意しておくと、発表や議論の中で他の受験者から反論や質問を受けた際にも対応しやすくなります。例えば「コンビニ受診の削減方法」というテーマであれば、時間外受診に対する患者側の意識・医療機関側の体制・行政の啓発活動という複数の切り口から根拠を整理しておくと、議論が広がっても対応しやすくなります。

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圧迫質問・深掘り質問への対応

大分大学の個人面接では、面接官によって雰囲気に差があり、厳格で踏み込んだ質問を続ける面接官もいるという報告が見られます。具体的には、年齢を重ねてからの医師転身に対する懸念、転職・キャリアチェンジの理由への疑問、大分大学を選んだ理由の弱さを指摘するような質問などが、深掘りの形で重ねられることがあると考えられます。

圧迫質問・深掘り質問への基本姿勢としては、質問の意図を「揚げ足を取ろうとしている」と受け止めるのではなく、「本当に医師としてやっていける覚悟があるかを確認したい」という意図として受け止めることが重要です。感情的に反論したり、逆に自信を失って言葉に詰まったりすると、持続力・忍耐力というアドミッション・ポリシーの評価観点でマイナスの印象を与えかねません。

年齢に関する懸念を問われた場合は、これまでのキャリアで培った経験が医師としてどう活きるのかを、具体的なエピソードとともに前向きに説明することが有効です。転職理由を問われた場合は、前職を否定する形ではなく、前職での経験があったからこそ医師という職業の意義を強く感じるようになった、という前向きな文脈で語ることが望ましい方向性です。

「大分である必要は何か」という趣旨の質問も報告されており、これは併願を前提とする受験者にとって答えにくい質問の一つです。この質問には、他大学と比較した優劣を語るのではなく、募集要項の「目的」に示された研究志向・国際医療協力といった大分大学の特色や、地域医療への関心と自分の志望動機がどう重なるかを具体的に説明することが、説得力のある回答につながります。

回答に詰まってしまった場合は、無理に取り繕おうとせず、少し考える時間をもらったうえで、自分の考えを整理してから答える姿勢を示すことも一つの対応です。沈黙を恐れて的外れな回答を続けるよりも、落ち着いて筋の通った回答を組み立てる方が、社会性とコミュニケーション能力という評価観点においても好印象につながりやすいと考えられます。「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と一言断ってから考えを整理する程度の間の取り方であれば、マイナスに評価される可能性は低いと考えられます。

「編入生として、現役で入学した学生に対してどのような強み・役割を発揮できるか」という質問も、答え方によっては圧迫的に感じられる質問の一つです。この質問には、編入生であることを弱みとして捉えるのではなく、これまでの学業や職務経験を通じて培った視点・知識・社会人としての経験が、同級生や医療現場でどのように活かせるかを具体的に説明することが、前向きな回答につながります。

圧迫質問への対応力は、一度の練習だけで身につくものではありません。模擬面接の中であえて厳しい追及を経験しておくことで、本番でも動揺せずに対応できるようになります。信頼できる第三者に、あえて答えにくい質問を重ねてもらう練習を、直前期に複数回取り入れておくことをおすすめします。

圧迫質問への対応で意識しておきたいもう一つのポイントは、答えの結論を先に述べてから理由を説明する話し方です。緊張した状態で質問を受けると、理由や経緯から話し始めてしまい、結局何を言いたいのかが伝わりにくくなることがあります。「結論から申し上げますと」という一言を挟む練習をしておくだけでも、圧迫的な場面での受け答えが整理されやすくなります。深掘り質問が続いた際にも、その都度結論を明確にしてから説明を加えるという型を意識しておくと、話が発散しにくくなります。

面接直前の準備スケジュール

大分大学の第3次選抜は例年9月下旬に実施され、出願(5月中旬)・第2次選抜(7月下旬)からおよそ2か月程度の期間があります。この期間を逆算して、個人面接とグループディスカッションの準備を並行して進めるスケジュールを組んでおくことが望ましい進め方です。

第2次選抜(生命科学・英語)が終わった直後の時期には、課題小論文に書いた内容を見返し、想定質問への回答を書き出す作業から始めることをおすすめします。この段階では、志望動機・医師像・研究やキャリアの経験を棚卸しし、アドミッション・ポリシーの4項目・全学共通6項目のどれに対応するかを整理しておきます。

第3次選抜の1か月前を目安に、模擬面接を複数回実施し、想定質問への回答を声に出して話す練習に移ります。この時期には、圧迫質問・深掘り質問を想定した練習も取り入れ、答えに詰まった際にどう立て直すかもあわせて確認しておくとよいでしょう。可能であれば、医療系の面接指導経験がある第三者に見てもらい、話し方の癖や論理の飛躍を指摘してもらうことも有効です。

試験の2週間前を目安に、グループディスカッションの練習を本格化させます。複数人で模擬討議を行い、日本の保険診療制度・AIと医療・医師の働き方・地域医療といった医療政策系のテーマについて、時間を計りながら意見をまとめる練習を重ねます。医療ニュースや厚生労働省の統計・白書に目を通し、議論で使える具体的な数字や事例を蓄積しておくことも役立ちます。厚生労働省の公表資料や医療関連の統計は年度によって数値が更新されるため、直近のデータを確認しながら知識をアップデートしておくことも忘れずに行いましょう。

試験直前の1週間は、新しい知識を詰め込むよりも、これまで整理してきた自分の経験・考えを見返し、本番で落ち着いて話せる状態に整えることを優先します。第3次選抜は9時から17時までの長時間に及ぶため、前日は移動・宿泊の手配を含めて十分な睡眠を確保し、当日は待機時間が長くても集中力を保てるよう、軽食や飲み物の準備も忘れずに行いましょう。

  • 第2次選抜終了直後:課題小論文の見返しと想定質問への回答の書き出し
  • 試験1か月前:模擬面接の実施、圧迫質問・深掘り質問への対応練習
  • 試験2週間前:グループディスカッションの模擬討議、医療政策テーマの知識蓄積
  • 試験1週間前:これまでの整理内容の見直し、体調管理と当日の持ち物確認

第2次選抜と第3次選抜の間には約2か月の期間がありますが、この期間は生命科学・英語の学力試験の結果通知を待つ時期とも重なり、精神的に落ち着かない受験者も少なくありません。結果通知を待つ間も面接・グループディスカッションの準備を止めずに進めておくことで、第2次選抜の合格発表後から第3次選抜までの限られた期間を有効に使うことができます。学力試験の結果にかかわらず、出願した以上は第3次選抜に進む前提で準備を進めておくことが、直前期の負担を減らすことにつながります。

時期取り組む内容
第2次選抜終了直後課題小論文の見返し、想定質問への回答の書き出し
試験1か月前模擬面接の実施、圧迫質問・深掘り質問への対応練習
試験2週間前グループディスカッションの模擬討議、医療政策テーマの知識蓄積
試験1週間前整理内容の見直し、体調管理と当日の持ち物確認
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他大学との面接傾向の違い・併願時の対策の使い分け

医学部学士編入試験を実施する大学の多くが個人面接を課している一方で、発表を伴うグループディスカッションを第3次選抜に組み込んでいる大学は限られます。大分大学を併願校の一つとして検討する場合は、他大学の面接形式(個人面接のみか、集団討論やプレゼンテーションを課すか)を大学ごとに確認し、それぞれに合わせた対策時間の配分を考えておく必要があります。

個人面接のみを課す大学を主軸に対策している場合、大分大学のグループディスカッション対策は独立した準備項目として時間を確保しないと、直前になって手薄になりがちです。逆に、他大学でも集団討論やプレゼンテーション形式の選抜がある場合は、そこで培った練習をベースにしつつ、大分大学特有の資料作成50分・発表10分・議論40分という時間配分に合わせた微調整を行うと効率的です。

質問内容の傾向についても、大学ごとに重視するアドミッション・ポリシーが異なるため、汎用的な回答をそのまま使い回すことは避けるべきです。大分大学の場合は、研究志向・国際医療協力・地域医療への関心といったキーワードが募集要項の目的欄に明記されているため、これらのキーワードを踏まえた回答を用意しておく必要があります。他大学ではこれとは異なるキーワード(例えば特定の地域医療枠や国際性への言及の有無)が重視される場合があるため、大学ごとの募集要項・アドミッション・ポリシーを個別に読み込んで回答を作り分けることが不可欠です。

面接形式そのものの違いにも注意が必要です。個人面接のみを課す大学では面接官との一対一(あるいは複数対一)のやり取りに集中して対策すればよい一方、大分大学のようにグループディスカッションを併設する大学では、初対面の受験者との相互作用という、練習相手を確保しなければ再現できない要素への対応が別途必要になります。併願校の中に大分大学だけがグループディスカッションを課している場合は、この対策を後回しにせず、早い段階から練習相手を確保しておくことが重要です。

出願書類(課題小論文・志望理由書)と面接の一貫性という観点も、併願校ごとに整理しておくべきポイントです。大分大学の課題小論文は「大学で学んだ学問分野並びに社会活動等その他の活動を今後どのように活かし、どのような医療人・医学研究者を目指すか」という設問形式で、出願時に1,000字以内で提出する形式です。他大学では設問形式や字数、提出タイミング(出願時か試験当日か)が異なるため、大学ごとに作成した書類の内容と、面接で語る内容がずれないよう、大学別に整理ノートを作っておくことをおすすめします。志望理由書の作成手順そのものについては、大分大学医学部の学士編入試験を徹底解説した記事もあわせて参照すると、出願書類全体の流れを踏まえた準備がしやすくなります。

併願スケジュールを組む際は、出願期間・第2次選抜・第3次選抜の日程が他大学と重ならないかを一覧化したうえで、面接・グループディスカウンション対策に充てられる時間を大学ごとに逆算しておくことが実践的な進め方です。大分大学のように独立したグループディスカッション対策が必要な大学が併願校に含まれる場合は、個人面接の対策時間だけでなく、集団討議の練習相手を確保する時間も見込んでスケジュールを立てておきましょう。

大分大学の第3次選抜日程(9月下旬)は、他の医学部学士編入試験を実施する大学の面接時期と重なる、あるいは近接する可能性があります。併願校の面接対策と大分大学のグループディスカッション対策を同じ時期に並行して進める場合は、優先順位をつけて時間配分を決めておかないと、どちらも中途半端な準備で本番を迎えてしまうおそれがあります。第1志望・併願校それぞれの選抜方式の特徴を早めに一覧化し、直前期の対策時間をあらかじめ配分計画に落とし込んでおくことをおすすめします。

併願校が多いほど、大学ごとの募集要項・過去の実施報告を読み込む作業量も増えていきます。大分大学のように個人面接とグループディスカッションの2種類を課す大学は、対策すべき項目が多いぶん準備の優先度を上げておく価値があります。限られた時間の中で全ての併願校に均等に時間を割くのではなく、選抜方式の特殊性や配点の大きさを踏まえて、大学ごとにメリハリをつけた対策計画を立てることが現実的な進め方です。

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よくある質問(FAQ)

大分大学の個人面接では、面接官は何人で、時間はどのくらいですか。

報告されている情報では、面接官3名程度に対して受験者1名の形式で、所要時間はおおむね15分前後とされています。ただし面接官によって質問の踏み込み方には差があるという報告もあるため、和やかな展開だけでなく厳しい深掘りにも対応できるよう準備しておくことをおすすめします。あくまで報告に基づく傾向であり、年度によって面接官の人数や時間配分が変わる可能性がある点も踏まえておきましょう。

発表を伴うグループディスカッションとは、具体的にどのような流れですか。

5名程度のグループで、まず与えられたテーマ・資料について50分程度で意見をまとめ、1人10分程度の個人発表を行ったのち、グループ全体で40分程度の議論を行うという流れが報告されています。1グループあたり2〜3時間規模の長丁場になる点が特徴です。

グループディスカッションではどのようなテーマが出ますか。

過去には、日本の保険診療制度の持続可能性、AIと医療の将来、医師の労働時間管理、医師の需要と供給バランス、残薬問題の解決策、コンビニ受診の削減方法といった医療政策・医療経済に関わるテーマが扱われたという報告があります。ただしテーマは年度によって変わる可能性があるため、幅広い医療政策のトピックに触れておくことが安全です。

個人面接で特に聞かれやすい質問はありますか。

志望動機・大分大学を選んだ理由・希望する診療科・研究への関心・キャリアプランといった基本的な質問に加えて、アドミッション・ポリシーを読んでいるか、大分県の地域医療課題についてどう考えるか、といった大分大学らしい質問も報告されています。課題小論文に書いた内容の深掘りも多い傾向があります。

年齢や転職理由について厳しく聞かれることはありますか。

年齢を重ねてからの医師転身に対する懸念や、転職・キャリアチェンジの理由を問う質問が報告されています。前職の経験を否定する形ではなく、その経験があったからこそ医師を目指すようになったという前向きな文脈で説明できるよう準備しておくとよいでしょう。

面接と課題小論文の内容がずれていると不利になりますか。

個人面接では課題小論文に書いた内容を口頭で深掘りされる想定で臨む必要があり、書類の記述と面接での説明に矛盾があると、一貫性のない印象を与えかねません。出願から面接本番までは数か月の間隔が空くため、出願前に書いた内容を面接直前にも見返し、想定質問への回答を書類の記述と整合させておくことをおすすめします。推薦書の内容と自分の説明にずれがないかもあわせて確認しておくと安心です。

大分大学の面接対策は、いつごろから始めるのがよいですか。

出願(5月中旬)・第2次選抜(7月下旬)を経て、第3次選抜は9月下旬に実施されるため、第2次選抜終了直後から課題小論文の見返しと想定質問への回答づくりを始め、試験1か月前から模擬面接、2週間前からグループディスカッションの練習を本格化させるスケジュールが目安になります。

面接・グループディスカッションの配点はどのくらいですか。

大分大学の公式募集要項では第3次選抜全体の配点区分が細分化されて公開されているわけではなく、予備校等が個人面接150点・発表及びグループディスカッション150点という区分を紹介している場合がありますが、これは非公式の参考情報です。生命科学200点・英語100点という学力試験の配点と比べても、決して軽視できない比重を占めていると考えられるため、出願時には必ず最新の公式募集要項で確認してください。

まとめ|大分大学の面接・グループディスカッション対策の要点

  • 第3次選抜は個人面接(面接官3名程度・15分前後)と、発表を伴うグループディスカッション(資料作成50分・発表10分・議論40分程度)の2種類で構成され、9時から17時までの終日にわたって実施されます。
  • 評価観点は、医学科固有のアドミッション・ポリシー4項目と、大学全体の求める学生像6項目の両方を踏まえて自分の経験を語れるようにしておくことが重要です。
  • 個人面接では志望動機・医師像・研究やキャリアの深掘りに加えて、アドミッション・ポリシーの理解や地域医療への関心を問う大分大学特有の質問が報告されています。
  • 回答作成では、課題小論文との一貫性を保ち、抽象的な言葉だけで終わらせず、具体的な経験に基づいた説明を心がけることがNG回答の回避につながります。
  • グループディスカッションでは、医療政策・医療経済に関わるテーマへの知識と、他者の発言を受け止めて議論を前に進める協調性の両方が問われます。
  • 圧迫質問・深掘り質問には、質問の意図を前向きに受け止め、落ち着いて筋の通った回答を組み立てる姿勢が評価につながると考えられます。
  • 第2次選抜終了直後から準備を始め、試験1か月前の模擬面接、2週間前のグループディスカッション練習という段階的なスケジュールで、直前期に慌てないよう準備を進めましょう。

大分大学の第3次選抜は、個人面接とグループディスカッションという性質の異なる2つの評価の場が同日に設けられている点が最大の特徴です。この記事で整理した評価観点・想定質問・準備スケジュールを踏まえ、余裕を持ったスケジュールで対策を進めてください。個人面接では課題小論文との一貫性、グループディスカッションでは医療政策テーマへの知識と協調性という、それぞれ異なる準備が求められる点を意識しながら、直前期に慌てて詰め込むのではなく、第2次選抜後の早い段階から段階的に対策を積み上げていくことが合格への近道になります。個別の添削や模擬面接・模擬討議を通じた実践的な対策については、医学部学士編入対策コースで相談することも可能です。医学部学士編入試験全体の情報を横断的に確認したい場合は、医学部学士編入試験の総合ガイドもあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

医学部学士編入対策の最大手予備校で教鞭をとってきた、医学部学士編入指導の専門家。その指導経験をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の医学部学士編入分野の指導および記事監修を担当。

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