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早稲田大学大学院スポーツ科学研究科「秋入試」の傾向と対策

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早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を秋入試(秋期入試)で受験しようと考えている方に向けて、出願資格・試験科目・出願から合格発表までのスケジュール、そして公開されている過去問の出題テーマまで、大学公式の一次情報に基づいて整理します。結論からいうと、秋入試は春入試と併願できる独立した入試区分で、2027年度入試では入学検定料納入・出願期間が2026年7月21日から27日、試験日は2026年10月3日、合格発表は10月16日に設定されています。

秋入試とは、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科が実施する一般入試のうち、10月に試験を行い翌年4月入学の学生を対象とする入試区分のことで、翌年1月に試験を行う春入試と並ぶ、年2回ある一般入試の柱の一つです。修士課程2年制・修士課程1年制・博士後期課程それぞれに秋期・春期の日程が用意されており、社会人受験生や留学を予定する受験生など、受験のタイミングに事情を抱える人にとって選択肢が広がる仕組みになっています。

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スポーツ科学部(学部)を対象にした総合型選抜や一般選抜の対策情報は書店やWeb上に数多くありますが、大学院スポーツ科学研究科の秋入試に絞って出願資格や試験内容をまとめた情報は多くありません。本記事では、大学公式の入学試験要項と、著作権処理済みの範囲で公開されている過去問の「出題の意図」「解答例」を一次情報として、専門科目が志望する研究指導(教員)ごとに個別出題される仕組みや、5つの研究領域ごとの出題傾向まで踏み込んで解説します。

なお、募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の公式サイトで最新の入学試験要項を確認してください。本記事は2026年8月時点で公開されている2027年度入学試験要項をもとに執筆しています。

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目次

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の「秋入試」とは何か

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科には、修士課程2年制・修士課程1年制・博士後期課程の3つの課程があり、いずれも秋期・春期の年2回、一般入試を実施しています。秋期入試は10月に試験を行い、合格すれば翌年4月に入学する日程です。春期入試は翌年1月に試験を行い、こちらも4月入学となります。つまり秋入試と春入試は「入学時期」ではなく「試験の実施時期」が異なる、同じ4月入学に向けた2つの入り口という位置づけです。

大学院の入学試験要項には、秋期入試と春期入試は併願が可能であると明記されています。ただし出願はそれぞれ独立して行う必要があり、秋期の出願書類が春期にそのまま引き継がれることはありません。秋期で不合格になった場合に、同じ年度の春期入試に再チャレンジするという使い方が想定された制度です。

秋入試が存在する理由の一つとして、要項では外国籍の受験生に関する留意事項が挙げられています。留学を目的とした在留資格「留学」の取得には申請から1〜3か月程度を要するとされており、春期入試は合格発表から入学までの期間が2か月を切るため、在留資格の取得が間に合わない可能性があると要項自体が注意喚起しています。そのため、海外からの出願を検討している場合は、申請期間に余裕のある秋期入試での出願が推奨されています。国内の受験生にとっても、秋入試は年内に結果が出るため、進路選択の時間的な余裕を作りやすい入試区分だといえます。

誰が秋入試を選ぶことが多いか

要項に受験者属性の統計は公表されていませんが、募集内容や出願資格の作りから考えると、秋入試は次のような受験生にとって選びやすい日程です。就職活動や卒業論文の見通しが早い段階でついた学部4年生、社会人として働きながら受験のタイミングを調整したい人、そして前述の在留資格の事情を抱える留学希望者です。春入試は試験から入学までが短いぶん出願準備の期間も短くなるため、研究計画をじっくり練ってから出願したい人には秋入試のほうが向いている場合もあります。

また、修士課程2年制・修士課程1年制・博士後期課程のいずれも同じ秋期・春期の枠組みで実施されるため、学部からそのまま進学するか、社会人経験を経てから出願するかによって、選びやすい日程は変わってきます。学部4年生で卒業研究と並行して受験する場合は、卒業論文の提出時期との兼ね合いで秋期・春期のどちらが負担なく取り組めるかを考えることになりますし、実務経験を積んでから1年制で受験する場合は、勤務先の繁忙期を避けて出願時期を選ぶという判断も現実的です。いずれにしても、秋入試と春入試のどちらか一方だけに絞り込む必要はなく、併願というセーフティネットがある点を前提に計画を立てられるのが、この研究科の入試制度の特徴です。

なお、本記事で解説する秋入試・春入試は、日本語で研究指導を受ける一般入試を対象としています。英語での指導を希望する場合は、別枠の英語プログラムを受験する仕組みになっており、出願資格・試験内容ともに本記事の対象とは異なります。英語プログラムでの受験を検討している場合は、該当プログラム専用の入学試験要項を大学院公式サイトで確認してください。

出願資格|修士課程2年制・博士後期課程の要件

出願資格は課程ごとに定められており、修士課程2年制には7つのパターンがあります。いずれか一つを満たせば出願資格を得られます。

区分修士課程2年制の出願資格の概要
大学を卒業した者(2027年3月までの卒業見込みを含む)
大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者(見込みを含む)
外国において通常の課程による16年の学校教育を修了した者(見込みを含む)
外国の大学等で修業年限3年以上の課程を修了し学士相当の学位を得た者(見込みを含む)
文部科学大臣の指定した者
大学に3年以上在学等し優れた成績で所定の単位を修得したと研究科が認めた者(個別審査)
個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力を認められ、2027年3月までに22歳に達する者

⑥・⑦に該当し出願資格審査が必要な場合は、秋期入試では2026年5月18日から6月2日までに別途申請が必要で、結果通知は7月中旬から下旬になります。出願期間の直前まで結果が出ないスケジュールになっているため、該当する可能性がある人は早めに研究科へ問い合わせておくことをおすすめします。

博士後期課程の出願資格は、①修士または修士(専門職)もしくは法務博士(専門職)の学位を有する者(2027年3月までの修得見込みを含む)、②外国において修士相当の学位を得た者、③文部科学大臣の指定した者、④国際連合大学の課程を修了し修士相当の学位を授与された者が中心で、これらに加えて⑤個別の入学資格審査により修士と同等以上の学力を認められ2027年3月までに24歳に達する者という審査ルートがあります。修士課程2年制は22歳要件、博士後期課程は24歳要件が個別審査ルートに設けられており、年齢要件を満たさない場合は通常の学位要件で出願資格を判断することになります。なお、医学・歯学・薬学・獣医学の6年制学部を卒業しただけでは、自動的に博士課程の入学資格が認められるわけではないと要項に注記されています。

出願資格審査(修士課程2年制の⑥・⑦、博士後期課程の⑤に該当する場合)は、正規の出願より前に書類審査を受ける仕組みです。「学士」の学位をすでに持っている、あるいは博士後期課程で「修士」の学位をすでに持っている場合はこの審査自体が不要で、通常の出願資格(①〜④相当)で出願できます。文部科学省・都道府県認可の「各種学校」出身者は出願資格審査が必須とされているため、該当する可能性がある場合は早めに大学院公式サイトで手続きを確認してください。

なお、修士課程には1年制も設置されています。1年制は実務経験者を主な対象としており、トップスポーツマネジメント、スポーツクラブマネジメント、健康スポーツマネジメント、介護予防マネジメント、エリートコーチング、スポーツジャーナリズムという6つのコースが用意されています。1年制の出願資格・選考方法は2年制・博士後期課程とは別の要項で案内されているため、1年制での受験を検討している場合は、大学院公式サイトで該当の入学試験要項を個別に確認してください。

出願書類と語学能力証明書(英語)の必須提出

出願書類には、志願票・入学検定料収納証明書・顔写真・学部の卒業証明書・成績証明書・研究計画書(様式①)などがあり、いずれもオンライン出願システムTAO上にアップロードします。見落とされがちですが、修士課程2年制・博士後期課程とも「語学能力証明書(英語)」の提出が必須とされています。TOEIC Listening & Reading、TOEFL iBT、IELTS Academic Moduleのいずれかのスコアが対象で、入学試験実施日から遡って2年以内に受験したものが有効です。TOEIC Speaking & Writing、TOEFL Home Edition、IELTS General Trainingなど無効となる種別もあるため、要項の該当箇所を必ず確認してください。

要項を確認する限り、提出そのものは必須であるものの、最低スコア(足切りライン)についての記載はありません。スコアの高低が合否にどう影響するかは公表されていないため、「何点以上必要」と断定することはできませんが、専門科目・一般科目・口頭試問と並ぶ出願要件の一つである以上、余裕を持ってスコアを取得しておくに越したことはありません。なお、英語で指導が行われる高等教育機関の卒業(見込み)者は、研究科が認めた場合に限り提出が免除されますが、出願開始日の14日前までに申請が必要です。出願時に提出したスコアシートは、試験実施日の14日前までであれば差し替えが認められますが、それ以降の差し替えや、出願時に未提出のまま後から提出することは認められません。より高いスコアが出た場合に備えて、余裕を持ったスケジュールでスコアを取得しておくと安心です。

研究計画書(様式①)は必須提出で、研究業績書(様式②)は業績がある場合のみの任意提出です。3年以上の実務経験を有する者は、履歴書(様式③)と社会人経験に関するレポート(様式④)の提出も必須になります。社会人経験を評価材料として扱う仕組みがあるという点は、実務経験を積んでから大学院進学を考えている人にとって押さえておきたいポイントです。

主な出願書類提出の要否
志願票・入学検定料収納証明書・顔写真必須(全員)
語学能力証明書(英語・TOEIC/TOEFL/IELTSのいずれか)必須(英語指導機関出身者は要申請で免除の可能性)
学部の卒業証明書・成績証明書必須(全員)
修士課程の修了(見込み)証明書・成績証明書博士後期課程は必須
研究計画書(様式①)必須(全員)
研究業績書(様式②)任意(業績がある場合のみ)
履歴書(様式③)・社会人経験に関するレポート(様式④)3年以上の実務経験者のみ必須
戸籍抄本提出書類と姓名が異なる場合のみ必須

外国籍の志願者はこれに加えて、質問票・留学にかかる経費負担計画書・語学能力証明書(日本語)・パスポートのコピー・在留カードや住民票の写しなど、該当する場合のみ必要な書類がさらに追加されます。書類の種類が多く、証明書の取り寄せに時間がかかるものも含まれるため、出願期間に入ってから慌てて準備するのではなく、出願資格審査の申請時期と並行して少しずつ揃えておくことをおすすめします。

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出願から合格発表までのスケジュール(2027年度秋期入試)

2027年度入試(2026年10月実施の秋期入試を含む)のスケジュールは、大学公式の入学試験要項で次のとおり公表されています。出願期間はわずか1週間程度と短いため、事前に出願書類を揃えておくことが欠かせません。

手続内容秋期入試春期入試
出願資格審査申請(該当者のみ)2026年5月18日〜6月2日2026年9月21日〜10月13日
出願資格審査結果通知2026年7月中旬〜下旬2026年11月下旬
入学検定料納入・出願期間2026年7月21日〜7月27日2026年12月1日〜12月7日
受験票公開予定2026年9月下旬2027年1月中旬
試験日2026年10月3日(土)2027年1月23日(土)
合格発表日2026年10月16日(金)10:00〜2027年1月29日(金)10:00〜
入学手続期間2027年2月中旬〜3月上旬

入学検定料は秋期・春期とも30,000円です。出願はオンライン出願システム「TAO(The Admissions Office)」で行い、出願締切日の17:00までに「出願を完了する」ボタンをクリックしなければ受け付けられません。要項では、ネットワークやパソコンの不調で出願が間に合わなかった場合も研究科は責任を負わないと明記されているため、締切ぎりぎりの提出は避けたいところです。

合格発表はTAO上で発表され、電話やメールでの合否問い合わせには一切応じないと案内されています。合格発表日時に自分でTAOにログインして確認するという点は、他大学の郵送通知と比べて見落としやすいポイントなので注意してください。入学手続期間は2027年2月中旬から3月上旬に設定されており、秋期入試の合格発表(10月)から入学手続(2〜3月)まで数か月の余裕があります。

出願時の注意点として、一度「出願を完了する」ボタンをクリックすると、その後は入力内容や提出書類を修正できません。入試種別(秋期・春期、課程の区分)も出願締切後に変更することは一切できないと要項に明記されているため、TAOへの入力を始める前に、志望する課程・入試種別に誤りがないかを落ち着いて確認してから提出することが大切です。

受験票は、秋期入試の場合2026年9月下旬にTAO上で公開される予定です。出願完了後から受験票公開までは1〜2か月ほど間が空くため、受験票が見当たらないと慌てないよう、公開予定時期をあらかじめ把握しておくとよいでしょう。受験票は試験当日に必ず持参する書類のひとつで、忘れると入場自体が認められません。

合格後の入学手続の流れ

秋期入試に合格した場合、入学手続は2027年2月中旬から3月上旬にかけて行われます。手続は登録料・学費の銀行振込、UCAROでの情報入力、必要書類の郵送という3段階で構成され、いずれも2027年3月上旬が締切の目安です。振込用紙はUCAROに会員登録・出願連携をした後にダウンロード・印刷する仕組みで、ATMやインターネットバンキングからの振込は認められていません。学費・諸会費の具体的な金額は早稲田大学公式サイトの「学費等」ページで年度ごとに公開されているため、出願前にあわせて確認しておくと資金計画が立てやすくなります。

なお、要項にはスポーツ科学部等の出身者は学会入会金が免除されるという、この研究科ならではの規定(正規生としての在籍が条件)も記載されています。学部からの内部進学者や、同研究科の出身者が博士後期課程に再度進学する場合などに該当する可能性があるため、心当たりがある場合は要項の該当箇所を確認しておくとよいでしょう。

募集人員の考え方

募集人員は修士課程2年制が50名程度(スポーツ科学部生特別入学試験の募集人員を含まない)、博士後期課程が20名程度(博士後期課程推薦入学試験の募集人員を含まない)と公表されています。この人数は年間の目安として示されており、秋期・春期それぞれの内訳は要項上明記されていません。また、秋期・春期別の実質倍率も公表されていないため、「秋入試のほうが受かりやすい」といった比較は、公式データからは判断できないというのが正直なところです。倍率にとらわれるより、志望する研究指導教員の専門科目にどれだけ準備できるかで合否が左右される入試だと捉えたほうが実態に近いでしょう。

なお、募集人員の注記にある「スポーツ科学部生特別入学試験」「博士後期課程推薦入学試験」は、本記事で扱う秋期・春期の一般入試とは別枠の入試制度です。スポーツ科学部からの内部進学者向けの特別入試や、指導教員の推薦に基づく博士後期課程の入試など、一般入試以外のルートも存在するため、該当する可能性がある場合は、大学院公式サイトでそれぞれの入試区分の要項を個別に確認してください。本記事は、外部からの受験者を含む一般入試としての秋期入試を対象に解説しています。

入学検定料の支払い方法は、コンビニエンスストア払いとクレジットカード・中国オンライン決済(銀聯カード)払いの2種類が用意されています。コンビニ払いの場合は決済完了後に収納証明書をPDF化してTAOにアップロードする必要があるため、出願締切間際に慌てないよう、検定料の納入は出願期間の早い段階で済ませておくと安心です。検定料は一度納入すると原則返還されず、書類不備や出願資格を満たしていない場合でも返還対象にはならない点にも注意してください。

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試験科目と当日の流れ|スポーツ科学(専門・一般)+口頭試問

修士課程2年制の秋期試験は、2026年10月3日(土)に東伏見キャンパスで実施されます。筆記試験2科目と口頭試問(面接)の3本立てという構成です。

時間修士課程2年制博士後期課程
9:30〜10:30筆記試験「スポーツ科学(専門)」
11:00〜12:00筆記試験「スポーツ科学(一般)」
13:00〜口頭試問(面接)口頭試問(面接)

筆記試験科目の内容について、要項には次のような注意事項が記載されています。「スポーツ科学(専門)」は各研究指導(志望する教員)にかかわる専門科目について出題され、志望教員の問題への解答が必須とされています。つまり、出願時に志望した教員に対応する問題を選んで解答するのではなく、その教員の問題を解くことが前提になっている点は、他大学院の「専門科目を複数から選択」という形式とは異なるポイントです。一方、「スポーツ科学(一般)」はスポーツ科学にかかわる全般的な内容が出題される、いわば基礎知識を問う科目です。

口頭試問(面接)は1人15分程度を予定しているとされていますが、面接の進度や順番によって終了時間が遅くなる場合があると案内されています。面接試験会場では資料等の使用・持ち込みが一切認められません。博士後期課程は筆記試験がなく、口頭試問のみで選考が行われる点も修士課程2年制との大きな違いです。

口頭試問で具体的にどのような質問がなされるかは要項に記載がなく非公表ですが、一般的な大学院入試の面接では、志望動機・研究計画の実現可能性・志望教員のもとで研究する意義などが確認されることが多いといわれています。提出した研究計画書に書いた内容と、当日話す内容に食い違いがないようにしておくことが、面接15分という限られた時間の中で信頼感を持って伝えるための基本になります。

当日の受験ルールとして、携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラス・ワイヤレスイヤホンなど、Bluetoothやデータ通信機能を持つ機器はすべて「携帯電話等」に含まれ、使用が厳禁とされています。机の上に置くことも認められません。受験票と黒の鉛筆・シャープペンシル・消しゴムなどの筆記用具は必ず持参し、試験開始20分前までに試験教室へ入る必要があります。試験開始後20分を過ぎての入場は認められないため、当日の交通・宿泊は余裕を持って手配しておきましょう。

不正行為に関する規定も細かく定められています。カンニングペーパーの持ち込みはもちろん、試験開始前に問題冊子に触れること、終了後も解答を続けること、電子機器の音を鳴らすことなども不正行為の対象とされています。不正行為が認められた場合は、当該年度のすべての入学試験の受験資格を失い、検定料も返還されません。当たり前のことのようですが、事前に注意事項を読んでおくだけで当日の余計な緊張を減らせます。

修士課程2年制と博士後期課程で試験構成が異なる理由

修士課程2年制では筆記試験2科目に加えて口頭試問が課されるのに対し、博士後期課程では筆記試験がなく口頭試問のみで選考が行われます。これは、博士後期課程が既に専門知識を持つ受験者を対象とし、研究計画の実現可能性や研究遂行力を対話形式で確認することに重点が置かれているためだと考えられます。修士課程2年制を受験する場合は、専門科目・一般科目という2種類の筆記試験対策と、口頭試問での研究計画の説明力の両方をバランスよく準備しておく必要があります。

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公開されている2026年度秋期過去問から読み取れる出題テーマ

過去問題(筆記試験問題そのもの)の配布は著作権の関係上行われていませんが、著作権の許可が取れた範囲について、早稲田大学入学センターのWebサイトで「出題の意図」と「解答例」が学期・科目ごとに公開されています。2026年度秋期入試(前年に実施された直近の秋期試験)についても、一般科目・専門科目それぞれの出題の意図と解答例が公開されており、問題文そのものは載っていなくても、どのような力が問われたのかを読み取ることができます。以下は、公開資料に基づく出題テーマの整理です(問題文自体の引用は一切行っていません)。

一般科目「スポーツ科学(一般)」の形式と出題意図

大学が公開した出題の意図には、「大学院スポーツ科学研究科修士課程における研究遂行に必要な、スポーツ科学全般に関する基礎的な知識を問う」とだけ記されています。解答例を見ると、I〜Vの5つの大問がそれぞれ10問前後で構成され、いずれも記号選択・組み合わせ選択形式であることが分かります。つまり一般科目は、論述力そのものよりも、スポーツ科学の基礎知識の広さと正確さを問う多肢選択式の試験だと考えられます。特定の1分野に偏らず、スポーツ史・スポーツ社会学・運動生理学・バイオメカニクス・コーチング学など幅広い分野の基礎用語や概念を横断的に押さえておく対策が有効です。5つの研究領域(スポーツ文化・スポーツビジネス・スポーツ医科学・身体運動科学・コーチング科学)それぞれについて、学部レベルの教科書や概論書で基礎用語を一通り確認しておくことが、一般科目の得点の底上げにつながります。

専門科目「スポーツ科学(専門)」は研究指導ごとに個別出題

専門科目は、志望する研究指導(教員)ごとに独立した論述問題が出題される形式です。公開されている解答例は問題文そのものではなく、研究指導名・教員名とともに「解答のポイント」「評価のポイント」として整理されており、5つの研究領域にまたがる幅広いテーマが読み取れます。以下は2026年度秋期分として公開されている出題テーマの一部です。

研究領域公開されている出題テーマの例(要旨)
A.スポーツ文化研究領域「スポーツ」という語の語源・意味変遷/舞踊詩の理解/体育科の学習評価方法/フィジカルリテラシーとスポーツ教育/社会学理論を用いたスポーツ現象の分析/「メジャースポーツ」の定義と成立過程/歴史認識問題とスポーツの関係
B.スポーツビジネス研究領域持続可能なスポーツツーリズム論/ACP(アドバンス・ケア・プランニング)と高齢者のウェルビーイング/欧州型・アメリカ型プロスポーツの昇降格制度比較/地域スポーツクラブの組織形成プロセス/スポーツ消費者満足のメカニズム/イベント中止時の法的検討/スポーツ基本法改正の背景
C.スポーツ医科学研究領域運動と上気道感染症の関係/身体活動不足・座りすぎとがんリスク/腰椎障害のメカニズムと対処/サルコペニアの予防/エクサカインの分泌臓器と生理作用/持久系アスリートの安静時心拍数低下の理由/睡眠構造と脳波所見
D.身体運動科学研究領域筋骨格系の構造と身体運動の力学的関係/「あがり」現象と性格特性の関連/血流制限(加圧)トレーニングにおける努力感増大の要因/座標系を用いた運動の力学的説明
E.コーチング科学研究領域ハードル走のコーチング計画/ハイパフォーマンス獲得のパスウェイ概念/運動学習初期段階への教示・示範方法/武道における脱力の言語化と専門知識

この一覧から分かるのは、専門科目対策は「スポーツ科学全体」ではなく「志望する教員の研究指導分野」にどれだけ的を絞れるかで成果が変わるということです。たとえば大学が公開している評価のポイントには、「用語の性質を理解した上で具体例を用いて説明できること」「先行研究の知見を踏まえて説明していること」「明らかにしようとする問いと、そのための方法を明確に記載できていること」といった、いずれの領域にも共通する採点の観点が繰り返し登場します。単に知識を暗記するのではなく、志望教員の研究テーマに関連する先行研究や具体例を、自分の言葉で論理的に説明できる状態を作っておくことが、専門科目対策の軸になります。

研究領域ごとに、大学が公開している評価のポイントをもう少し具体的に見てみます。A領域(スポーツ文化研究領域)の「メジャースポーツ」を論じさせる出題では、用語の定義・起源・過程と現在・文章力という4点が評価のポイントとして明示されており、単に知識を並べるのではなく、パラグラフ・ライティングやトピック・センテンスの設定といった文章構成力そのものが問われていることが分かります。B領域(スポーツビジネス研究領域)では、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を高齢者の「生きがい保持(Well-being)」という視点から論じられているかを見る出題のように、単なる制度・用語の暗記ではなく、その概念を現代的な社会課題に結びつけて考察できるかが重視されています。

C領域(スポーツ医科学研究領域)は、サルコペニアの予防やエクサカインの生理作用など、生理学・医学の知識を前提に「メカニズムを科学的に論述できるか」を問う出題が中心です。D領域(身体運動科学研究領域)は、血流制限トレーニングにおける努力感増大の要因を運動指令との関連で論じさせる出題のように、機械的ストレス・代謝的ストレス・神経適応といった複数の要因を整理して説明する力が求められます。E領域(コーチング科学研究領域)は、武道における「脱力」の経験知を専門知識を交えて言語化させる出題のように、現場での実践知を学術的な言葉に翻訳する思考力が評価の軸になっています。いずれの領域でも共通しているのは、知識の量そのものよりも、知識を使って論理的に説明する力が評価されているという点です。

出題内容や公開範囲は年度によって変わるため、受験前には必ず早稲田大学入学センターのWebサイトで最新の「出題の意図」「解答例」を確認してください。過去問題そのものを閲覧したい場合は、所沢キャンパスの所沢総合事務センター窓口、または早稲田キャンパスの入学センター窓口で閲覧できます。

公開資料から導ける学習の順番

公開されている出題の意図・解答例を踏まえると、専門科目対策は次のような順番で進めると効率的です。

  1. 志望する研究指導(教員)を決め、その教員の研究領域(A〜Eのいずれか)を把握する
  2. 該当領域の過去の出題テーマ(本記事の一覧や大学公開資料)から、頻出のキーワードや理論の枠組みを洗い出す
  3. 志望教員の主要な論文・著書に目を通し、研究テーマに対する立場や問題意識を理解する
  4. 「用語の定義」「先行研究の理論」「具体例」「自分の考察」の4点を、一貫した論理で書けるよう論述の練習を重ねる
  5. 並行して一般科目対策として、スポーツ史・社会学・生理学・バイオメカニクス・コーチング学など基礎知識を選択式問題形式で復習する

研究計画書の作成と専門科目の論述対策は、同じ先行研究の理解を土台にしているため、別々に進めるのではなく並行して取り組むほうが効率的です。

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5つの研究領域とコース|専門科目対策と結びつけて理解する

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の研究指導は、A.スポーツ文化研究領域、B.スポーツビジネス研究領域、C.スポーツ医科学研究領域、D.身体運動科学研究領域、E.コーチング科学研究領域という5つの領域に整理されています(英語で指導を行うHealth and Exercise ScienceおよびSport Managementのプログラムは別枠です)。専門科目は志望教員の研究指導分野の問題を解くため、出願前にどの領域・どの教員を志望するかを固めておくことが対策の出発点になります。

スポーツ文化研究領域は、スポーツ史・舞踊論・体育科教育学・スポーツ教授学・スポーツ社会学・スポーツ文化論・アジアのスポーツ研究など、人文・社会科学的な視点からスポーツを扱う領域です。スポーツビジネス研究領域は、スポーツ経営学・健康スポーツ論・トップスポーツビジネス論・スポーツ組織論・マーケティング・スポーツビジネス法など、経営学や法学の知見をスポーツ産業に応用する研究が中心になります。この2領域は東伏見キャンパスで開講されるケースが多いと要項に記載されています。

スポーツ医科学研究領域は、運動免疫学・健康行動科学・スポーツ整形外科学・予防医学・アスレティックトレーニング・運動代謝学・スポーツ疫学など、医学・生理学に近い分野を扱います。身体運動科学研究領域は、バイオメカニクスや運動神経生理学など身体運動そのものを科学的に解明する領域、コーチング科学研究領域は、走運動やトップスポーツのコーチング、スポーツ心理の実践応用など、現場の指導と研究を結びつける領域です。授業は所沢キャンパスまたは東伏見キャンパスの平日昼間に開講されるため、社会人受験生は勤務との両立が可能かどうかを事前に確認しておく必要があります。

研究領域扱う主なテーマの傾向
A.スポーツ文化研究領域スポーツ史・舞踊論・体育科教育学・スポーツ社会学・スポーツ文化論など人文社会科学系
B.スポーツビジネス研究領域スポーツ経営学・健康スポーツ論・マーケティング・法学的視点など経営・法学系
C.スポーツ医科学研究領域運動免疫学・予防医学・整形外科学・疫学など医学・生理学系
D.身体運動科学研究領域バイオメカニクス・運動神経生理学など身体運動の科学的解明
E.コーチング科学研究領域走運動・トップスポーツコーチング・スポーツ心理の実践応用

いずれの領域を志望する場合も、出願前に「大学院スポーツ科学研究科研究指導内容・コード一覧」で担当教員の専門分野を確認しておくことが出発点になります。この一覧は研究科公式サイトに掲載されており、教員ごとの研究指導名・専門分野・連絡先が確認できます。専門科目が教員個人の問題として出題される以上、研究領域の大枠だけでなく、志望する教員個人がこれまでどのようなテーマを扱ってきたかまで調べておくことが、専門科目対策の解像度を高めることにつながります。志望教員が決まったら、研究者データベースや研究室のWebサイトもあわせて確認し、直近の論文や学会発表のテーマを把握しておくと、専門科目の論述と研究計画書の両方に厚みが出ます。

出願前にやるべきこと|研究指導教員への事前コンタクトと研究計画の準備

入学試験要項では、出願前に希望する研究指導の担当教員へ直接メールでコンタクトを取ることが強く案内されています。入学後の研究内容・研究環境のミスマッチを防ぐことが目的で、必須の手続きではないものの、専門科目が教員ごとに個別出題される仕組みを踏まえると、実質的には準備の一部と考えたほうがよいでしょう。

要項が案内するメールの記載事項は、①指導を希望する教員名、②希望する課程(修士課程2年制/博士後期課程)、③氏名・カナ氏名(在学生は学籍番号も)、④自身の連絡先、⑤教員へ送付したい内容(質問や相談の詳細)の5点です。送付先は大学院公式サイトに掲載されている「大学院スポーツ科学研究科研究指導内容・コード一覧」に記載の各教員のメールアドレス宛てとされています。研究室訪問やメールでの事前相談を通じて、志望教員の直近の研究テーマや問題意識を把握しておくことが、専門科目対策と研究計画書の両方に直結します。

大学院受験では、研究計画書の完成度が出願書類全体の評価を大きく左右します。研究計画書は所定の様式①を使用することが義務付けられており、志望教員の研究領域や、過去問の出題テーマとして公開されている先行研究の視点を踏まえて研究計画を組み立てると、専門科目の論述対策と研究計画書の内容に一貫性が生まれます。口頭試問(面接)では、提出した研究計画書の内容について質問される可能性が高いため、研究計画書に書いた内容は自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めておく必要があります。研究計画書の書き方そのものについては、研究計画書の書き方と例文|大学院入試で評価される構成で構成のポイントを解説していますので、あわせて参考にしてください。

研究業績書(様式②)は、学会発表や論文執筆などの実績がある場合のみ提出する任意書類です。実績がなければ提出不要とされているため、学部生や実務経験のみの受験生であれば無理に作成する必要はありません。一方で、3年以上の実務経験を持つ受験生は、履歴書(様式③)と社会人経験に関するレポート(様式④)の提出が必須になります。社会人経験そのものが評価対象として制度に組み込まれているため、実務での経験を研究テーマとどう結びつけるかを、レポートと研究計画書の両方で一貫して説明できるように準備しておくとよいでしょう。

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秋入試ならではの注意点|併願戦略と出願準備の逆算

秋入試と春入試は併願できますが、出願書類はそれぞれ独立して用意し、それぞれの出願期間内に提出する必要があります。秋期で不合格だった場合に春期で再チャレンジする、あるいは秋期の合否を待たずに春期の準備を並行して進めるといった戦略も選択肢に入ります。ただし、専門科目は志望教員の問題を解く仕組みのため、志望する教員が変わらない限り、対策の中身自体は秋期・春期であまり変わりません。むしろ、研究計画をより練り上げた状態で臨めるかどうかが、2回目の受験の成否を分けるポイントになります。

出願準備は逆算で考えると計画が立てやすくなります。秋期入試であれば、出願期間の7月21日から27日までに書類一式を揃える必要があるため、遅くとも出願期間の1〜2か月前、つまり5月から6月にかけて志望教員への事前コンタクトと研究計画書の骨子作成に着手しておくのが現実的です。出願資格審査が必要な人は、秋期の場合5月18日から6月2日という出願期間よりさらに前の段階で申請を済ませておく必要があり、逆算のスタート地点はさらに早まります。大学院入試全般の逆算スケジュールについては、大学院入試はいつから準備する?1年前からの逆算計画でも詳しく解説しているので、あわせて確認しておくと出願準備の抜け漏れを防ぎやすくなります。

時期の目安取り組む内容
出願の半年〜4か月前研究領域(A〜E)と志望教員の絞り込み、研究テーマの仮設定
出願の3〜2か月前志望教員への事前コンタクト(メール)、TOEIC/TOEFL/IELTSのスコア取得
出願の1〜2か月前該当者は出願資格審査の申請、研究計画書(様式①)の作成・推敲
出願期間中入学検定料納入、TAOでの出願書類アップロード、専門科目・一般科目の総仕上げ
試験日〜合格発表口頭試問対策、合格発表後の入学手続書類の準備

このように逆算すると、秋期入試(出願7月)を軸にする場合、研究領域と志望教員の絞り込みは前年度末から年度明けの早い時期に始めておくのが現実的なペースです。語学能力証明書のスコアは入学試験実施日から2年以内が有効期限のため、学部在学中に取得したスコアがまだ有効かどうかも早めに確認しておきましょう。

外国籍の受験生については、前述のとおり在留資格「留学」の取得に1〜3か月程度を要するとされており、春期入試では合格発表から入学までの期間が短く、資格取得が間に合わない可能性があるため、要項でも秋期入試での出願が推奨されています。海外からの出願や、就労ビザから留学ビザへの切り替えを予定している社会人受験生は、この点を踏まえて秋期入試を軸に計画を立てるほうが安全です。

併願せず秋期入試のみに絞るという選択も、もちろん可能です。出願・受験・入学手続の負担を1回分に抑えられる一方で、不合格だった場合に同じ年度で再挑戦する機会を失うというトレードオフがあります。研究計画書や語学スコアの準備が秋期の出願期間(7月下旬)までに十分に間に合う見通しが立っているかどうかが、併願するか秋期のみに絞るかを判断する一つの目安になります。逆に、準備に時間がかかりそうな場合は、無理に秋期に間に合わせるより、春期に照準を合わせて研究計画をじっくり練り上げるという選択も現実的です。

また、早稲田大学大学院全体の難易度や他研究科との比較を把握しておきたい場合は、早稲田大学院 入試 難易度|研究科別の入試対策で研究科別の入試対策を整理していますので、あわせて参考にしてください。スポーツ科学研究科を含めた早稲田大学大学院の入試対策全般については、大学院入試対策のサポートで、研究計画書の添削や専門科目の学習相談を行っています。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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よくある質問(FAQ)

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の秋入試はいつ出願すればいいですか?

2027年度入試の場合、入学検定料納入・出願期間は2026年7月21日(火)から7月27日(月)です。試験日は2026年10月3日(土)、受験票の公開予定は9月下旬、合格発表は2026年10月16日(金)です。年度によって日程は変わるため、出願を検討する際は必ず最新の入学試験要項で日程を確認してください。出願資格審査が必要な人は、この出願期間よりさらに前(5月18日〜6月2日)に申請する必要がある点にも注意してください。

秋入試と春入試はどちらが受かりやすいですか?

大学公式の要項では、秋期・春期別の実質倍率は公表されていません。募集人員も年間の目安(修士課程2年制50名程度、博士後期課程20名程度)として示されているのみで、秋期・春期の内訳も明記されていないため、公式データから「どちらが受かりやすいか」を判断することはできません。倍率で選ぶのではなく、自分の研究計画の完成度や志望教員との事前調整がどこまで進んでいるかを基準に、出願時期を決めるほうが現実的な判断につながります。

秋入試と春入試は併願できますか?

できます。要項には秋期入試と春期入試は併願可能と明記されています。ただし、出願はそれぞれ独立して行う必要があり、出願書類も期間ごとに別々に提出します。入学検定料もそれぞれ30,000円ずつ必要になるため、両方に出願する場合は検定料の合計負担も考慮に入れておくとよいでしょう。秋期で合格した場合は春期の出願を取りやめて構いませんが、逆に秋期の結果を待たずに春期の出願準備を並行して進めておくと、万一の場合の選択肢を残しやすくなります。

修士課程2年制と1年制の違いは何ですか?

2年制は幅広い受験生を対象とする標準的な修士課程です。1年制は実務経験者を主な対象とし、トップスポーツマネジメントやエリートコーチングなど実務系の6コースが設けられています。1年制の出願資格・選考方法は2年制とは別の入学試験要項で案内されているため、個別に確認が必要です。研究者志向であれば2年制、実務での専門性を高めたい社会人であれば1年制、というのが要項から読み取れる大まかな棲み分けです。

専門科目の試験はどんな内容が出ますか?

専門科目「スポーツ科学(専門)」は、志望する研究指導(教員)にかかわる専門分野について出題され、志望教員の問題への解答が必須です。公開されている出題の意図・解答例を見ると、5つの研究領域(スポーツ文化・スポーツビジネス・スポーツ医科学・身体運動科学・コーチング科学)にまたがる論述問題が、教員ごとに個別に出題されていることが分かります。単なる暗記知識ではなく、志望教員の研究テーマに関連する先行研究や具体例を用いて、自分の考えを論理的に説明する力が求められます。

過去問は入手できますか?

問題文そのものは著作権の関係で配布されていませんが、著作権処理済みの範囲について、大学入学センターのWebサイトで学期・科目ごとの「出題の意図」「解答例」が公開されています。専門科目については研究指導(教員)ごとに評価のポイントまで整理されているため、志望教員が決まっている場合は該当箇所を重点的に読み込むと効率的です。また、所沢キャンパス・早稲田キャンパスの窓口では過去問題そのものを閲覧することもできます。問題文自体を丸暗記する対策ではなく、公開資料から出題テーマの傾向をつかむ対策が現実的です。

出願前に研究室訪問や教員への連絡は必須ですか?

必須の手続きではありませんが、要項では入学後のミスマッチ防止のため、志望する研究指導の担当教員へ事前にメールでコンタクトを取ることが強く案内されています。専門科目が教員ごとに個別出題される仕組みを踏まえると、事前相談は実質的な対策の一部といえます。指導を希望する教員名・希望する課程・氏名・連絡先・相談したい内容の5点を記載したメールを、研究指導内容・コード一覧に掲載の連絡先へ送るのが要項に沿った手順です。

社会人でも秋入試を受験できますか?

受験できます。出願資格は年齢や職歴で一律に制限されているわけではなく、大学卒業(または同等の学力)を満たしていれば出願可能です。授業は所沢・東伏見両キャンパスの平日昼間に開講されるため、社会人の場合は勤務先との両立が可能かどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。3年以上の実務経験がある場合は、履歴書と社会人経験に関するレポートの提出も必須になるため、出願書類の準備には通常より時間がかかる点も見込んでおいてください。修士課程1年制には実務経験者向けのコースも用意されているため、働きながらの受験であれば2年制と1年制のどちらが自分の目的に合うかもあわせて検討するとよいでしょう。

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まとめ|早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の秋入試対策

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の秋入試について、公式の入学試験要項と公開過去問から分かる要点を整理すると、次のようになります。

  • 秋入試は10月に試験を行い翌年4月に入学する入試区分で、翌年1月試験の春入試と併願可能
  • 2027年度秋期入試は出願期間2026年7月21日〜27日、試験日10月3日、合格発表10月16日
  • 修士課程2年制の試験は筆記2科目(専門・一般)+口頭試問、博士後期課程は口頭試問のみ
  • 専門科目は志望する研究指導(教員)ごとに個別出題され、志望教員の問題への解答が必須
  • 過去問は問題文の配布こそないが、出題の意図・解答例が学期・科目ごとに公開されている
  • 募集人員・倍率は秋期・春期の内訳が非公表で、単純な難易度比較はできない
  • 出願前の教員への事前コンタクトと研究計画書の準備が、専門科目対策と直結する
  • 語学能力証明書(英語)はTOEIC・TOEFL・IELTSのいずれかが必須提出で、2年以内のスコアが有効

秋入試は、春入試と比べて「どちらが有利か」を単純には比較できない入試区分ですが、出願から入学手続まで長めの時間軸で準備を進められるという特徴があります。志望する研究指導教員を早い段階で決め、事前コンタクトを通じて研究テーマへの理解を深めながら、専門科目の論述対策と研究計画書の作成を並行して進めていくことが、合格への近道になります。

特に専門科目は、研究領域全体を広く浅く網羅するよりも、志望教員がこれまで扱ってきたテーマと、その周辺分野の先行研究をどれだけ深く理解できているかで差がつく試験です。公開されている出題の意図・解答例を読み込み、自分の研究計画書の内容と結びつけながら準備を進めることが、遠回りに見えて最も確実な対策になります。募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず最新の入学試験要項を早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の公式サイトで確認してください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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