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上智大学大学院総合人間科学研究科看護学専攻「冬入試」の傾向と対策

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上智大学大学院総合人間科学研究科看護学専攻の「冬入試」とは、毎年2月に実施される修士課程の入学試験(公式名称は2月入試)を指します。看護師・保健師・助産師として働きながら研究者としてのキャリアや専門性を深めたい社会人にとって、9月入試と並ぶもう一つの受験チャンスです。看護学専攻修士課程は9名という小さな募集枠に加え、社会人入試枠が無く全員が一般入試で挑むため、出願資格・日程・試験内容を正確に押さえておくことが合格への近道になります。

ネット上には上智大学大学院全体を横断的に扱う情報は見つかりますが、看護学専攻に特化して出願資格・冬入試の具体的な日程・試験内容・過去問の出題意図まで一次情報ベースでまとめた記事は多くありません。本記事では、上智大学が公開している2027年度大学院入試要項(共通)、看護学専攻試験概要、大学院入試統計、過去問公開資料をもとに、冬入試の傾向と対策を整理します。

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結論から言うと、看護学専攻修士課程は「2月入試のみ」ではなく9月入試・2月入試の年2回、いずれも一般入試枠で実施されています。「冬入試」はそのうち2月に実施される回の通称であり、大学の公式な入試要項上の名称ではありません。この前提を誤って理解したまま出願準備を進めると、9月入試の選択肢を最初から除外してしまうといった判断ミスにつながりかねないため、まず本記事で制度の全体像を正確に把握してください。

本記事は、これから上智大学大学院看護学専攻の受験を検討している看護師・保健師・助産師の方、すでに9月入試を終えて2月入試での再チャレンジを考えている方、あるいは働きながらの進学を模索している社会人の方に向けて、出願資格・日程・試験内容・過去問の出題意図・志願者数の実態・逆算スケジュールという6つの観点から冬入試を解説します。

なお、大学院入試の募集要項は年度によって内容が変わります。本記事は執筆時点(2026年8月)で公開されている最新の募集要項に基づいていますが、出願前には必ず上智大学公式サイトの最新の入試要項をご確認ください。

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目次

上智大学大学院 総合人間科学研究科 看護学専攻とは

上智大学大学院総合人間科学研究科は、教育学専攻・心理学専攻・社会学専攻・社会福祉学専攻・看護学専攻の5専攻から構成される研究科です。このうち看護学専攻は修士課程のみの設置で、他の専攻のように博士後期課程へ接続する仕組みにはなっていません。看護学を基盤として研究者・高度専門職としての力量を養うことを目的とした課程です。

看護学専攻の研究指導領域は、基礎・成人・老年・小児・母性(ウィメンズ)・在宅・地域・養護・国際看護学の9領域に分かれています。出願前には、これらの領域の中から自分がどの分野で研究を進めたいのかを具体化し、指導を希望する教員を決めておく必要があります。これは後述する事前面談・出願書類の準備に直結する重要なステップです。

9つの研究分野の位置づけ

看護学の大学院研究では一般に、基礎看護学は看護の基本技術・理論そのものを対象とし、成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性(ウィメンズ)看護学はライフステージ別の臨床実践を研究対象とします。在宅看護学・地域看護学は病院の外での療養支援や公衆衛生的な視点、養護は学校保健・養護教諭領域、国際看護学はグローバルヘルスの視点を扱う分野です。自分の臨床経験や問題意識がどの分野に最も近いかを整理しておくと、後述する専門科目の選択や指導教員との面談がスムーズに進みます。どの教員がどの分野を指導しているかは、事前面談を通じて確認するのが確実です。

どんな人が受験しているか

出願資格の要件(後述)から分かる通り、看護学専攻修士課程の主な受験層は、すでに保健師・助産師・看護師のいずれかの資格を取得し、臨床や教育・行政の現場で一定のキャリアを積んだ社会人です。大学卒業直後の受験よりも、実務経験を積んでから研究テーマを持って挑むケースが中心になっている点は、他の人文社会系専攻とは異なる特徴といえます。実際、後述する入試統計でも、志願者は本学出身者より他大学出身者の方が多い年度が続いています。

研究科全体の中での位置づけと奨学金制度

総合人間科学研究科の他専攻(教育学・心理学・社会学・社会福祉学)は博士前期課程から博士後期課程まで接続していますが、看護学専攻は修士課程で完結する設計です。将来的に博士後期課程への進学を考えている場合は、他大学の看護学研究科への進学も選択肢に入れて情報収集しておくとよいでしょう。この点は出願前に専攻事務室(dp-nurse@sophia.ac.jp)へ確認しておくことをおすすめします。

また、看護学専攻には研究分野に応じた奨学金制度も用意されています。がん・緩和ケアを研究する成績優秀者を対象とした「上智大学愛和会緩和ケア看護奨学金」、国際看護学を研究する学生が応募できる「小倉一春記念国際看護奨学基金」などが例として挙げられており、詳細は専攻事務室への問い合わせが必要とされています。進学後の経済的な負担を軽減したい場合は、出願前の段階でこうした制度の有無も確認しておくと安心です。

「共生支援」というキーワード

看護学専攻は「共生支援」をキーワードに掲げています。さまざまな個性をもつ人々がともに幸せに生きること、そしてその人々が自立・自律できるように支援することに焦点をあて、それぞれのフィールドで活躍するための研究的視点をもった実践力・指導力の修得を目指す専攻です。上智大学で学ぶ特長として、公式サイトでは「ケアリングについて学びを深める」「日ごろ携わっている看護を再考する」「総合大学で学ぶ」の3点が挙げられています。教育基盤であるキリスト教ヒューマニズムの精神を通じて「人間の尊厳を尊重し、ケアする」という看護の心を哲学・宗教・倫理の視点から学び直せる点は、後述する小論文の出題意図(人間の存在や尊厳への視点)とも重なる、この専攻ならではの特徴といえます。

また、総合人間科学研究科内の心理学・教育学・社会学・社会福祉学の他専攻や、哲学・死生学・医療経済・国際関係など他研究科の科目も学修可能とされており、看護学という専門性を軸にしながら学際的な視野を広げられる環境が用意されています。

看護学専攻の修士課程で得られるもの

看護学専攻修士課程は、臨床の現場で培った実践知を研究として体系化し、自分の専門性を客観的なエビデンスとして裏づけていくための課程です。修士論文の作成を通じて研究の方法論を身につけることは、臨床現場での実践に研究的な視点を持ち込む力にもつながります。修了後の進路は個々の研究テーマやキャリアプランによって異なるため、教育・管理職・専門看護師としてのキャリア形成、あるいはさらに研究を深めるための道など、自分がどのような形でこの学びを活かしたいのかを、出願前の段階からある程度イメージしておくと、事前面談や志望動機の論述に説得力を持たせやすくなります。

指導教員を決める際に確認すべきこと

看護学専攻では出願前の事前面談が実質的な必須プロセスになっているため、志望する研究分野が定まったら、できるだけ早い段階でその分野を指導している教員に連絡を取ることが大切です。面談では自分の研究したいテーマと、教員の専門領域が一致しているかを確認しましょう。臨床経験の中で感じた課題意識を言語化し、それを「基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護」のどの領域の研究として発展させられるかを、面談を通じて具体化していくイメージです。指導を希望する教員が決まっていない場合は専攻主任との面談でも構いませんが、可能であれば早めに希望教員の目星をつけておくと、その後の出願書類作成や専門科目の選択がスムーズになります。

研究科内の他専攻と比べた募集人員の規模

看護学専攻修士課程の募集人員9名は、総合人間科学研究科に属する他の専攻と比べても決して大きな枠ではありません。同じ研究科内の博士前期課程の募集人員を並べると、その違いがよく分かります。

専攻博士前期課程・修士課程の募集人員博士後期課程の募集人員
教育学専攻10名5名
心理学専攻20名5名
社会学専攻10名3名
社会福祉学専攻10名3名
看護学専攻(修士課程)9名設置なし

看護学専攻は募集人員が最も少なく、かつ唯一博士後期課程を持たない専攻であることが分かります。研究科全体で見ても特殊な位置づけの専攻であるため、出願を検討する際は看護学専攻固有の制度(社会人入試枠が無いこと、修士課程で完結すること)を他専攻の情報と混同しないよう注意しましょう。

「冬入試」とは何か|上智大学看護学専攻は年2回の入試を実施

まず押さえておきたいのは、上智大学大学院看護学専攻修士課程は「2月入試のみ」ではなく、9月入試・2月入試の年2回、どちらも一般入試枠で実施されているという事実です。看護学専攻には社会人入試枠が設けられていないため、実務経験のある社会人であっても一般入試枠での出願になります。募集人員9名は、この9月入試と2月入試を合わせた年間の合計人数です。

本記事のテーマである「冬入試」は、この2回のうち2月に実施される回を指す通称です。上智大学の公式な入試要項上の名称はあくまで「2月入試」であり、「冬入試」という呼び方自体は大学の公式名称ではありません。募集要項を検索する際は「2月入試」という表記で探すと情報を見つけやすくなります。

2月入試(冬入試)の最大の注意点は出願区分

上智大学大学院入試全体のルールとして、2月入試は国内出願のみ受け付けています。出願時に日本国外に居住している場合や、国外出願を希望する場合は、2月入試ではなく9月入試に出願する必要があります。これは、2月入試で合格しても在留資格認定証明書(COE)の審査に約2ヶ月以上かかるため、4月の入学日までに在留資格の取得が間に合わないという実務上の理由によるものです。国内に居住し国内出願の要件を満たす受験者にとっては、2月入試(冬入試)は9月入試を逃した場合の重要な再チャレンジの機会になります。

なぜ「2月入試のみ」という誤解が生まれやすいのか

看護学専攻を含む一部の専攻・情報源では、便宜上「2月入試」の情報だけが強調されて紹介されることがあります。しかし実際には、看護学専攻修士課程の一般入試は9月・2月のいずれの回にも出願可能です。併願はできますが、同じ専攻を同じ試験日に重複して受験することはできません。9月入試での受験を逃した場合や、9月入試で不合格だった場合の再チャレンジとして2月入試(冬入試)を検討する受験者も少なくないため、両方の日程を把握したうえで自分の準備状況に合わせて選択することが重要です。

コース・領域選択に関する注意

上智大学大学院の共通ルールとして、出願時にコース・領域等を選択する専攻では入学後の変更は認められていません。看護学専攻の場合は専門科目の選択分野がこれに相当するため、「とりあえず出願してから研究テーマを決める」というやり方は通用しません。出願前の事前面談の段階で、志望する研究分野をできる限り固めておくことが、冬入試(2月入試)・9月入試のいずれを選ぶ場合にも共通する準備の出発点になります。

該当コースの詳細は大学院入試対策コースのページでも紹介しています。看護学専攻に限らず上智大学大学院全体の制度を俯瞰したい場合は、上智大学大学院入試を徹底解説|研究科・出願資格・過去問対策もあわせてご覧ください。

冬入試を選ぶ前に確認しておきたいこと

冬入試(2月入試)への出願を決める前に、次の3点は必ず自分の状況と照らし合わせておきましょう。出願区分(国内出願か国外出願か)、指導希望教員との事前面談の有無、専門科目として選択する研究分野の3点は、いずれも出願後に変更ができない、または出願の可否そのものに関わる項目です。特に事前面談は入試説明会と密接に結びついているため、次章で解説する出願資格の確認と並行して、早めにスケジュールを押さえておくことをおすすめします。

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出願資格|保健師・助産師・看護師資格が必須

看護学専攻修士課程の出願資格は、上智大学大学院の博士前期課程共通の出願資格(大学卒業者・卒業見込者など6項目)に加えて、看護学専攻固有の要件を満たす必要があります。

共通の出願資格(博士前期課程)

  • 日本の大学を卒業した者、および入学時までに卒業見込みの者
  • 外国において学校教育における16年の課程を修了した者、および入学時までに修了見込みの者
  • 外国の大学等において修業年限が3年以上の課程を修了し、学士の学位に相当する学位を授与された者(見込みを含む)
  • 文部科学大臣が指定する専修学校の専門課程を修了した者(見込みを含む)
  • 文部科学大臣の指定した者
  • 本学において個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた者で、入学時までに22歳に達した者

このうち多くの受験者に該当するのは1.の「大学卒業者・卒業見込者」ですが、看護系の4年制大学以外の経路をたどってきた場合は要件の該当箇所を慎重に確認する必要があります。特に2.の学士の学位に相当する学位を入学時までに取得できない場合や、6.の個別審査に該当する場合は、Web出願期間開始日の2週間前までに入学センターへ事前審査を申請しなければなりません。この事前審査のタイミングを逃すと、そもそも出願そのものができなくなってしまうため、出願資格に少しでも不安がある場合は早めに問い合わせることが重要です。

看護学専攻固有の追加要件

上記の共通要件に加え、看護学専攻修士課程では「保健師、助産師、看護師のいずれかの資格を有する者(取得見込みの者を含む)」であることが必須の出願要件です。看護系の資格を持たない場合、他の要件を満たしていても出願はできません。学士の学位を入学時までに取得できない場合や、共通要件6.に該当する場合は事前審査が必要で、Web出願期間開始日の2週間前までに入学センターへ申請用紙を請求する必要があります。

大学を卒業していない場合の個別出願資格審査

共通要件6.(個別の入学資格審査)に該当する者のうち、看護系の短期大学を卒業し5年以上の臨床経験を有する者については、以下のいずれかに該当する場合に個別の出願資格審査の対象となります。

  1. 看護基礎教育後に保健師または助産師教育を受け、その資格を有する者
  2. 認定看護師の資格を有する者
  3. 海外での医療保健活動の経験を2年以上有する者
  4. 看護職者を養成する専門学校などでの教育経験を3年以上有する者
  5. 病棟主任、看護師長など、臨床現場の管理職経験を3年以上有する者

該当する可能性がある場合は、Web出願期間開始日の2週間前までに、入学センター(admission-g-co@sophia.ac.jp)宛てに件名「看護学専攻出願資格審査申請書類送付希望」でメールを送り、申請書類一式を取り寄せる必要があります。審査には時間がかかるため、早めの行動が欠かせません。冬入試(2月入試)は出願開始が11月27日のため、遅くとも11月中旬までには専攻・入学センターへの相談を済ませておくと安全です。

資格取得見込みでの出願について

出願要件には「取得見込みの者を含む」と明記されているため、出願時点でまだ看護師・保健師・助産師の国家試験に合格していなくても出願自体は可能です。ただし国家試験の合格発表と入学手続の時期が近い年度もあるため、資格証明書類の提出タイミングや取り扱いについては、出願前に専攻事務室・入学センターへ個別に確認しておくことをおすすめします。学生・研修中の立場で受験を検討している場合は、この点を早めにクリアにしておくと安心です。

出願に必要な書類一覧

看護学専攻修士課程(一般入試)の出願では、以下のような書類の提出が求められます。全員提出が必要な書類と、該当者のみ提出する書類があるため、出願書類チェックリストで漏れがないか必ず確認しましょう。

書類対象
上智大学院志願票全員
最終出身大学の学位取得(見込)証明書全員
出身大学の成績証明書全員
看護学専攻修士課程の出願要件の資格・免許を証明する書類全員
志望動機・興味のある研究テーマに関する論述全員
最終出身大学院の学位取得(見込)証明書、出身大学院成績証明書大学院の学歴がある場合のみ
受験承諾書在職のまま入学しようとする者
実務経歴書(学内進学者試験免除用)学内進学者免除の申請者のみ
日本語能力試験(N1)の合格を証明する書類外国人志願者のみ必須
在留カード表面のコピー2月入試に出願する外国籍の志願者のみ

提出書類は出願書類チェックリストの順に並べて同封する必要があります。出願書類に不備があるものは受け付けられず、一度提出した書類はいかなる理由があっても返還されません。また、志望動機・研究テーマの論述など出願書類の作成にあたって生成AIを用いることは禁止されている点にも注意してください。

2025年度・2026年度の日程から見る「冬入試」のスケジュール

2027年度大学院入試要項(共通)によると、2027年4月入学者向けの2月入試(冬入試)は以下の日程で実施されます。看護学専攻の場合、筆記試験と口述試験は2月16日(火)の1日で完結する点が特徴です(専攻によっては筆記と口述を2日に分けて実施しますが、看護学専攻はいずれの回も1日で両方を実施します)。

項目2月入試(冬入試)の日程
Web出願期間2026年11月27日(金)〜12月9日(水)
出願書類提出期限2026年12月10日(木)消印有効
受験票公開2027年2月3日(水)10:00
筆記試験・口述試験2027年2月16日(火)
合格発表2027年3月1日(月)10:00
入学手続締切日2027年3月10日(水)

出願区分は国内出願のみです。検定料は35,000円で、これに加えてWeb決済時の支払手数料1,100円が別途必要になります。検定料の納入後はWeb出願システム上で志願票の入力・修正ができなくなるため、入力内容は納入前に必ず見直しましょう。出願書類は郵送でのみ受け付けており、大学の窓口では受理されません。追跡できる方法で出願締切日までに必ず郵送する必要があります。

検定料の支払い方法

検定料はWeb出願システムのマイページ「STEP3 出願登録」画面の案内に従ってオンラインで納入します。STEP3の画面を閉じてしまった場合でも「STEP4 出願確認」画面から改めて納入手続きが可能です。ただし、入学検定料の納入はWeb出願締切日の23:59(日本時間)までに完了させる必要があり、締切後の手続きは一切認められません。一度納入した検定料は返還されないため、出願を確定させる前に志望専攻・選択科目・免除申請の有無などを入念に確認しておきましょう。

9月入試との日程比較

冬入試(2月入試)を検討する際は、もう一方の選択肢である9月入試のスケジュールも把握しておくと、準備の全体像が立てやすくなります。

項目9月入試2月入試(冬入試)
入学時期2027年4月2027年4月
出願区分国内出願/国外出願国内出願のみ
Web出願期間6月26日(金)〜7月8日(水)11月27日(金)〜12月9日(水)
筆記・口述試験日9月9日(水)2月16日(火)
合格発表9月25日(金)3月1日(月)
入学手続締切10月16日(金)3月10日(水)

どちらも入学時期は同じ2027年4月です。出願準備にかけられる期間や、勤務先との調整タイミングによって、どちらの回で挑むかを選べるのが上智大学看護学専攻の入試制度の特徴といえます。9月入試で不合格だった場合や、準備が間に合わなかった場合の再チャレンジとして2月入試(冬入試)を活用する受験者も多く見られます。仕事の繁忙期を避けて出願準備を進めたい方にとっては、年末年始をまたぐ12月上旬締切のスケジュールを早めに把握しておくことが重要です。

9月入試を優先すべきケース

出願区分に国内・国外の両方を選べる9月入試は、海外在住者や国外出願を予定している受験者にとって唯一の選択肢になります。また、4月入学までの準備期間を長く確保したい場合や、年末年始をまたがずに出願手続きを終わらせたい場合も、9月入試を軸に準備を進めるほうが計画を立てやすいでしょう。一方で、6月・7月の入試説明会や出願準備の時間が確保しにくい場合は、11月の説明会から動き始められる2月入試(冬入試)のほうが現実的な選択肢になることもあります。自分の勤務状況や研究テーマの熟度に応じて、どちらの回を軸に準備するかを早めに決めておくことをおすすめします。

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試験科目と内容|英語・専門科目・小論文・口述試験

看護学専攻修士課程の一般入試(冬入試・9月入試とも共通)は、筆記試験3科目と口述試験で構成されます。すべて同一日に実施されます。

時間科目内容
9:30〜10:30英語辞書・電子辞書の持込可
10:45〜11:45専門科目(選択科目)基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護 看護学の中から出願時に1科目を選択
13:00〜14:00小論文
14:15〜口述試験

試験全体の所要時間をイメージする

看護学専攻の一般入試は、朝9時30分の英語試験から始まり、午後の口述試験まで1日がかりで進みます。英語・専門科目・小論文の3科目に加えて口述試験まで同日にこなすため、体力面・精神面の両方でまとまった集中力が求められます。特に冬入試(2月入試)は真冬の実施となるため、当日の体調管理も含めて余裕を持ったスケジュールで臨むことが望ましいでしょう。

専門科目は出願時に1科目を選択する

専門科目は、研究分野に関する8つの選択肢(基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護)の中から、Web出願システムの「選択科目」欄で1科目のみを出願時に選ぶ方式です。この選択は、事前面談で決めた指導希望教員の専門領域や、自分自身が取り組みたい研究テーマと一致させておく必要があります。出願後の変更はできないため、事前面談の段階で研究分野を固めておくことが重要です。

本学看護学科卒業生を対象にした試験免除制度

上智大学看護学科(学部)の卒業生を対象に、外国語(英語)試験が免除される「学内進学者免除」制度があります。対象は、本学看護学科卒業生で、かつ看護・医療福祉・学校・行政などにおける通算3年以上の実務経験を有する者(正規・非正規は問わない)です。該当する場合は、専門科目・小論文のみを受験する形になります。申請には専攻事務室への事前問い合わせと、出願開始1週間前までの所定様式「実務経歴書」の提出が必要です。学内進学ルートを検討している場合は、早めに専攻事務室(TEL:03-3238-3278)に問い合わせておきましょう。

口述試験の位置づけ

口述試験は筆記試験3科目に続けて同日の午後に実施されます。口述試験の具体的な質問内容や配点は公表されていませんが、出願時に提出する志望動機・研究テーマの論述をもとに面接が行われると考えるのが自然です。筆記試験の対策と並行して、自分の研究テーマを口頭で簡潔に説明できるよう練習しておくことが、当日の口述試験への備えになります。事前面談で指導希望教員から受けたコメントや質問は、口述試験でも同様の観点から聞かれる可能性があるため、面談時のやり取りを振り返っておくと準備の精度が上がります。

合格発表までの流れと入学準備

筆記試験・口述試験を終えると、冬入試(2月入試)の場合は約2週間後の3月1日に合格発表が行われます。合格発表から入学手続締切(3月10日)までは1週間程度と短いため、入学手続に必要な書類・費用の準備は、試験本番を待たずに合格発表前からある程度進めておくと安心です。特に、職業を有している場合で長期履修制度の利用を考えている場合は、出願段階(Web出願開始日の2週間前)で申請を済ませておく必要があるため、合格発表後に慌てて検討するのでは間に合わない点に注意してください。

公開されている過去問(出題意図)から読み取れる出題テーマ

上智大学大学院入試は、入試問題の一部を「解答例」という形で公式サイトに公開しています。四谷キャンパスのアドミッションズオフィス・大阪サテライトキャンパスの窓口では過去3年分の閲覧が可能(配布・複写は不可)で、オンライン上では直近2年度分(2025・2026年度)が公開されています。著作権の関係で非公開の設問もあるため、全ての問題が閲覧できるわけではない点には注意が必要です。試験問題を出版物等で利用したい場合は、事前に大学へ承諾書を提出する必要があります。

看護学専攻の2026年度2月入試分については、実際の問題文ではなく大学が公表している「出題意図」が解答例とあわせて公開されています。問題文そのものは著作権の観点から本記事でも転載しませんが、大学が明言している出題意図からは、冬入試の対策の方向性を具体的に読み取ることができます。

英語の出題意図

英語について大学は「大学院の研究活動において、研究論文を正確に読み取り、論旨を把握し、批判的に検討するために必要な英語運用能力を評価します」と説明しています。単語や文法の暗記型の対策よりも、看護・医療分野の英語論文を実際に読み込み、著者の主張を要約したり批判的に検討したりする練習のほうが、この出題意図に沿った対策になります。

専門科目の出題意図

専門科目については「受験者の希望する研究分野に関する基礎的知識を確認するとともに、当該分野における現在の課題への関心や問題意識を把握することを意図しています」と公表されています。教科書的な知識の暗記だけでなく、自分が選択した分野(基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護のいずれか)における最新の課題や論点を日頃から把握しておくことが求められていると読み取れます。学会誌や専門誌に目を通し、その分野で今どのような議論がなされているかを押さえておくとよいでしょう。

小論文の出題意図

小論文については「課題文を精読し、多角的な視点から思考し、論理的に自己の考えを表現する力を評価します。あわせて、人間の存在や尊厳への視点をもとに、看護職としての姿勢を確認します」と説明されています。この記述から、単なる文章力だけでなく、看護職としての倫理観・人間観が問われていることが分かります。日頃の臨床経験を振り返り、患者や利用者の尊厳とどう向き合ってきたかを言語化しておく準備が、小論文対策として有効です。課題文のテーマは看護に直接関係する内容とは限らず、人間の存在や生き方そのものを問う文章が題材になる可能性もあります。日頃から新聞の論説やエッセイなど、看護以外の分野の文章にも目を通し、自分なりの意見を持つ習慣をつけておくと、初見の課題文にも対応しやすくなります。

過去問の閲覧方法

実際に過去問を確認したい場合、オンラインで公開されている直近2年度分をまず確認し、それより前の年度分が必要な場合は四谷キャンパスのアドミッションズオフィスまたは大阪サテライトキャンパスの窓口に足を運ぶ方法があります。窓口では「閲覧」のみが認められており、配布やコピー機での複写はできません。冬入試(2月入試)の出願を検討している場合は、11月の入試説明会に参加する際にあわせて過去問の閲覧計画も立てておくと効率的です。

研究科内の他専攻の過去問公開状況

同じ総合人間科学研究科の中では、社会学専攻・社会福祉学専攻についても解答例内に出題意図が明示される形で公開されています。看護学専攻を含め、総合人間科学研究科の複数の専攻で出題意図の公開が行われていることから、上智大学がこの研究科全体で受験者への情報開示に力を入れていることがうかがえます。他専攻の受験も並行して検討している場合は、同様に出題意図を確認しておくと対策の参考になるでしょう。

なお、出題内容や出題意図は年度によって変わるため、本記事の内容は必ず最新の公開資料(上智大学入試情報サイトの過去問公開ページ)であわせてご確認ください。

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志願者数・倍率の実態|小規模専攻ならではの注意点

上智大学が公開している大学院入試統計から、看護学専攻修士課程(春入学・9月入試と2月入試の合計)の直近2年度の実績を見てみましょう。

年度募集人員志願者数受験者数合格者数倍率(受験者/合格者)
2025年度9名4名4名2名2.0倍
2026年度9名2名2名1名2.0倍

この統計は9月入試と2月入試を合算した年度単位の数値であり、上智大学は2月入試(冬入試)だけを切り出した志願者数・倍率を公表していません。そのため、本記事でも「2月入試だけの倍率」を断定的に示すことはできない点をご了承ください。

数字の少なさをどう読むか

2年連続で志願者数が1桁という非常に小規模な専攻であることが分かります。募集人員9名に対して志願者が2〜4名という規模のため、一般的な学部入試のような「倍率が高いから難しい」という単純な捉え方は当てはまりません。むしろ、事前面談で指導教員から研究テーマの実現可能性についてどう評価されるか、出願書類(志望動機・研究テーマ論述)がどれだけ具体的に練られているかが、合否を左右する比重が大きい入試だと考えられます。分母が小さいため、年度ごとの倍率の増減にも過度に一喜一憂する必要はありません。

受験者=志願者である点も特徴的

2025年度・2026年度いずれも、志願者数と受験者数が一致しています。つまり、出願した受験者が試験当日に欠席するケースがほとんど無いということです。これは、事前面談を経て指導教員と研究テーマのすり合わせを済ませたうえで出願する受験者が多いことの表れとも考えられます。裏を返せば、事前面談の段階で研究計画の実現性が十分に検討されていない状態で出願すると、面談や書類選考の重みが大きいこの入試では厳しい結果につながりやすいとも言えるでしょう。

本学出身者と他大学出身者の内訳

2025年度は本学出身1名・他大学出身3名、2026年度は本学出身0名・他大学出身2名という内訳でした。いずれの年度も他大学出身の志願者が中心となっており、上智大学の学部を卒業していなくても看護学専攻修士課程を目指すことは十分に現実的な選択肢であることがうかがえます。看護系の大学・短期大学で学び、臨床経験を積んだ後にキャリアの節目として大学院進学を検討する社会人にとって、開かれた入試制度といえるでしょう。

小規模な専攻だからこそ意識したいこと

募集人員が少なく、志願者数も数名という規模は、裏を返せば一人ひとりの出願者に対して大学側が丁寧に選考を行っていることの表れでもあります。学部入試のように多数の受験者を短時間でふるいにかける仕組みとは性質が異なり、事前面談で研究テーマの実現可能性をすり合わせ、出願書類・筆記試験・口述試験を通じて総合的に適性を見極める、という選考プロセスそのものが、看護学専攻ならではの特徴といえます。数字上の倍率だけで「簡単そうだ」「厳しそうだ」と判断するのではなく、事前面談から口述試験まで一貫したプロセスとして準備を進める姿勢が求められます。

合格者数と入学手続者数が一致する理由

2025年度・2026年度とも、合格者数と入学手続者数(実際に入学手続きを行った人数)が一致しています。合格したにもかかわらず入学を辞退したケースが記録上見られないということです。これも、事前面談を経て指導教員や研究テーマとのマッチングを十分に確認したうえで出願・受験している受験者が多いことを裏付けていると考えられます。冬入試(2月入試)を検討する際は、単に出願資格を満たすかどうかだけでなく、入学後に本当にその研究分野・指導教員のもとで研究を続けられるかを事前面談の段階でしっかり見極めることが、結果的に自分自身のミスマッチを防ぐことにつながります。

出願〜合格までの逆算スケジュールと対策法

冬入試(2月入試)は出願締切が12月上旬、試験本番が2月16日です。ここから逆算した準備の流れを整理します。看護学専攻の入試は「入試説明会への参加」と「指導教員候補との事前面談」が実質的な出発点になる点が、一般的な大学院入試と大きく異なります。

1. 入試説明会に参加する(6月・11月)

上智大学は看護学専攻の入試説明会を6月と11月の年2回、四谷キャンパスで実施しています(オンライン参加も可能)。冬入試(2月入試)の出願を予定している場合は、Web出願期間(11月27日〜)の直前にあたる11月の説明会が特に重要です。説明会に参加できない場合は専攻へ事前連絡が必要です(dp-nurse@sophia.ac.jp)。個別に面談の機会を申し入れましょう。また、他大学の看護系大学院もあわせて検討している場合は、上智大学の2月入試の日程と他大学の試験日が重ならないか、この段階で確認しておくと出願計画が立てやすくなります。

2. 指導希望教員と面談し、研究分野・専門科目を固める

説明会後、志願者は指導を希望する教員(未定の場合は専攻主任)と面談を行うことが求められています。この面談で、基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護のどの分野で研究を進めるかを具体化しましょう。この分野選びは、そのまま出願時に選択する専門科目の分野と直結します。面談では、自分がこれまでの臨床経験で感じてきた課題意識を具体的に伝え、それが指導教員の専門領域とどう結びつくかをすり合わせることになります。面談の内容は、その後作成する志望動機・研究テーマの論述の土台にもなるため、面談で話した内容はメモに残しておくとよいでしょう。

3. 出願書類(志望動機・研究テーマ論述)を仕上げる

出願に必要な「志望動機・興味のある研究テーマに関する論述」は、A4判1枚(40字×40行)の手書き不可の書類で、志望動機(400字程度)と、現在修士課程で行おうと考えている研究テーマ(800字程度、なぜそのテーマに興味を持ったか・何を明らかにしたいか)を記載します。面談で固めた研究分野・指導教員との整合性を意識しながら仕上げることが重要です。一般的に研究テーマの論述では、①臨床現場で感じている課題(現状認識)、②その課題に関連する既存の知見(先行研究・実践の要約)、③自分が明らかにしたいこと(リサーチクエスチョン)、④その研究がなぜ看護学専攻・志望する研究分野で取り組む意義があるのか、という流れで構成すると読み手に伝わりやすくなります。400字の志望動機と800字の研究テーマは別々の設問ではなく一体のストーリーとして整合性を持たせることが重要です。研究テーマの書き方や構成に迷う場合は、研究計画書の書き方と例文|大学院入試で評価される構成も参考にしてください。在職のまま入学を予定している場合は、所属長作成の受験承諾書も忘れずに準備しましょう。

4. 筆記試験(英語・専門科目・小論文)対策を進める

英語は看護・医療分野の論文読解と要約・批判的検討の練習、専門科目は選択した分野の最新の課題・論点の把握、小論文は課題文を多角的に読み解き自分の考えを論理的に表現する練習に加えて、看護職としての倫理観を言語化しておく準備を進めます。学内進学者免除の対象者は英語が免除されるため、専門科目・小論文によりリソースを配分できます。

5. 口述試験に備える

筆記試験に続けて同日に実施される口述試験では、出願時に提出した研究テーマ論述の内容について、より深く質問される可能性が高いと考えられます。志望動機や研究テーマを自分の言葉で説明できるよう、事前面談で受けたアドバイスも踏まえて準備しておきましょう。

6. 働きながらの通学が不安な場合は長期履修制度を検討する

看護学専攻修士課程には、職業を有している志願者を対象に、標準修業年限2年の課程を3年間で修了できる長期履修制度があります。適用されると学費(授業料・教育充実費・実験実習研究費)は標準2年課程の年額の3分の2に抑えられ、在籍料は標準2年課程の年額と同額になります。このほか学生教育研究災害傷害保険料(保険期間3年分)は入学時に、同窓会費(40,000円)は最終年次にそれぞれ納入する仕組みです。長期履修制度の申請はWeb出願開始日の2週間前までに入学センターへ行う必要があるため、冬入試(2月入試)を予定している場合は11月中旬頃までに検討しておきましょう。仕事と両立しながら大学院を目指す一般的な戦略については、社会人大学院の難易度|仕事と両立する入試対策でも解説しています。

7. 出願書類を最終確認して郵送する

出願直前には、出願書類チェックリストと照らし合わせて提出漏れがないかを最終確認しましょう。出願書類は郵送のみの受付で、大学の窓口では受理されません。追跡できる方法で、出願書類提出期限(2月入試の場合は2026年12月10日消印有効)までに確実に届くよう発送してください。検定料の納入後は志願票の修正ができなくなるため、納入前に記載内容(選択科目・免除申請欄など)を必ず見直すことも忘れないようにしましょう。

出願後から合格発表までの過ごし方

冬入試(2月入試)は出願書類提出期限(12月10日)から受験票公開(2月3日)まで、1ヶ月半以上の期間があります。この期間を使って筆記試験・口述試験の対策を仕上げていくのが基本的な流れです。年末年始を挟むため、まとまった学習時間を確保しにくい時期でもあります。仕事の繁忙期と重ならないよう、早めに年末年始の学習計画を立てておくと安心です。合格発表(3月1日)から入学手続締切(3月10日)までは短いため、必要な手続き書類は事前に確認しておきましょう。

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よくある質問(FAQ)

上智大学大学院看護学専攻の「冬入試」とはいつ実施されますか?

公式名称は「2月入試」で、例年2月に筆記試験・口述試験が実施されます。2027年4月入学者向けの2月入試では、Web出願期間が2026年11月27日〜12月9日、試験日が2027年2月16日、合格発表が2027年3月1日です。年度により日程は変わるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

冬入試(2月入試)と9月入試はどちらが受かりやすいですか?

上智大学は2月入試だけを切り出した倍率を公表していないため、どちらが受かりやすいかを数値で比較することはできません。両者とも一般入試枠での実施であり、募集人員9名は9月・2月の合計です。準備にかけられる期間や勤務先との調整タイミングに応じて、自分に合った回を選ぶのが現実的です。9月入試で不合格だった場合に2月入試で再チャレンジする受験者も一定数いると考えられます。

社会人でも看護学専攻の大学院入試を受験できますか?

受験できます。ただし看護学専攻には社会人入試枠が設けられていないため、実務経験のある社会人であっても一般入試枠で他の受験者と同じ試験を受けることになります。職業を有している場合は、出願時に所属長作成の受験承諾書が必要です。長期履修制度を使えば、標準2年の課程を3年かけて修了することもできます。

看護師・保健師・助産師の資格がなくても出願できますか?

看護学専攻修士課程は、大学卒業などの共通要件に加えて「保健師、助産師、看護師のいずれかの資格を有する者(取得見込みを含む)」であることが出願要件です。これらの資格がない場合は原則として出願できません。看護系短期大学卒業+5年以上の臨床経験がある方は、個別の出願資格審査の対象になる可能性があるため、早めに入学センターへ問い合わせてください。審査対象となる5つの条件のいずれにも当てはまらない場合は、出願要件を満たさないため注意が必要です。

上智大学看護学科の卒業生は試験が免除されますか?

上智大学看護学科(学部)卒業生で、看護・医療福祉・学校・行政などにおける通算3年以上の実務経験がある場合、「学内進学者免除」により外国語(英語)試験が免除される制度があります。専門科目・小論文は通常どおり受験します。申請には専攻事務室への事前問い合わせと所定様式の提出が必要です。

冬入試は留学生・海外在住者でも出願できますか?

2月入試(冬入試)は国内出願のみの受付です。出願時に日本国外に居住している場合は、在留資格取得の手続き上、2月入試では入学日までに間に合わない可能性が高いため、国内・国外いずれの出願も受け付けている9月入試での出願が案内されています。国内に居住していても在留資格が「短期滞在」の場合は国外出願扱いとなる点にも注意が必要です。

専門科目はどの分野を選べばよいですか?

専門科目は基礎・成人・老年・小児・母性・在宅・地域・養護の8分野から出願時に1科目を選択する方式です。事前面談で決めた指導希望教員の専門領域や、自分が取り組みたい研究テーマと一致させて選ぶのが基本です。出願後の変更はできないため、面談の段階で分野を固めておく必要があります。

働きながら通える制度はありますか?

看護学専攻修士課程には、標準修業年限2年の課程を3年間で修了できる長期履修制度があります。適用されると学費(授業料等)は標準2年課程の年額の3分の2に抑えられ、在籍料は標準2年課程の年額と同額になります。職業を有している志願者が対象で、Web出願開始日の2週間前までに入学センターへの申請が必要です。冬入試(2月入試)で出願する場合は、11月中旬頃までに申請の要否を検討しておくとよいでしょう。

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まとめ|上智大学看護学専攻の冬入試は「事前面談」と「研究テーマの具体化」が鍵

  • 「冬入試」は上智大学の公式名称ではなく、看護学専攻修士課程が実施する2回の一般入試(9月入試・2月入試)のうち2月入試を指す通称
  • 看護学専攻修士課程は9月入試・2月入試の年2回実施されており、「2月入試のみ」ではない
  • 2月入試(冬入試)は国内出願のみ受付。国外出願を予定している場合は9月入試を選ぶ必要がある
  • 出願資格は大学卒業などの共通要件に加え、保健師・助産師・看護師のいずれかの資格が必須
  • 試験は英語・専門科目(8分野から1科目選択)・小論文・口述試験の1日完結型
  • 過去問(出題意図)からは、英語は論文読解・批判的検討力、専門科目は分野の最新課題への関心、小論文は看護職としての倫理観が問われていることが読み取れる
  • 直近2年度の倍率はいずれも2.0倍だが、志願者数自体が数名という小規模専攻であり、事前面談や出願書類の完成度が合否を左右する比重が大きい
  • 職業を有している志願者は長期履修制度(標準2年を3年に延長)を利用できる

上智大学大学院看護学専攻の冬入試は、募集人員こそ少ないものの、入試説明会への参加・指導教員候補との事前面談・研究テーマの具体化という準備プロセスを丁寧に踏めば、実務経験を積んだ社会人にも十分に開かれた入試です。特に、断片的な情報にありがちな「2月入試のみ実施」という誤解に惑わされず、9月入試との違いを正しく理解したうえで自分に合った受験タイミングを選ぶことが、最初の重要な一歩になります。

募集要項の内容は年度により変わるため、出願を検討する際は必ず上智大学公式サイトで最新の入試要項をご確認ください。研究計画書や志望動機書の完成度、英語論文の読解力、口述試験での受け答えなど、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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