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専修大学大学院文学研究科「冬入試」の傾向と対策

専修大学大学院文学研究科の冬入試を受けるなら、最初に確認すべきことは、志望専攻ごとに出願期間と試験日が異なる点です。2027年度の修士課程第Ⅱ期入学試験は文学研究科の8専攻で実施されますが、出願は2027年1月18日から2月8日までの間に専攻別で分かれ、試験日も2月20日と2月27日のいずれかです。したがって、「文学研究科の締切は2月8日」と一括して覚えるのではなく、自分の専攻・入試制度・方式を確定してから準備表を作る必要があります。
専修大学大学院文学研究科の冬入試とは、4月入学者を対象に冬季に行われる修士課程第Ⅱ期入学試験です。一般入学試験だけでなく、社会人入学試験と一部専攻の外国人留学生入学試験も同じ第Ⅱ期の日程で実施されます。第Ⅱ期は単なる追加募集ではなく、専攻ごとに正式に設けられた選抜機会です。秋の第Ⅰ期に間に合わなかった人だけでなく、卒業研究や仕事上の課題を研究テーマに育ててから出願したい人にも選択肢になります。
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一方で、冬入試は準備期間が短く見えやすい試験です。研究計画書、専門科目、外国語、口述試験を別々に準備すると、年末から出願直前に作業が集中します。合格に近づくには、研究テーマを中心に、先行研究の整理、専門知識の復習、答案練習、面接回答を連動させることが重要です。本記事では、2027年度の公式募集要項と大学公表の選考ポイント、出題意図、Web公開過去問をもとに、専攻別の日程と試験科目、一般・社会人・外国人留学生入試の違い、出願までの逆算方法を整理します。
なお、日程、募集教員、試験科目、提出書類は変更される可能性があります。募集要項の内容は年度により変わるため、必ず最新の要項で確認してください。本記事の数値と日付は令和9(2027)年度入試を基準にしています。
専修大学大学院文学研究科の冬入試(第Ⅱ期)とは
8専攻が人間と社会を異なる方法で研究する
専修大学大学院文学研究科には、日本語日本文学、英語英米文学、哲学、歴史学、地理学、社会学、心理学、ジャーナリズム学の8専攻があります。同じ文学研究科でも、研究対象と方法は大きく異なります。文献を精読する専攻、史資料を扱う専攻、フィールドワークやGISを用いる専攻、調査や実験を重視する専攻があり、入試科目も一律ではありません。
この違いを理解せず、「文系大学院だから小論文と面接だろう」と準備すると危険です。たとえば一般入試では、日本語日本文学は英語と専門科目、歴史学は選択外国語と専門科目、心理学は方式に応じて専門科目・英語・口述またはプレゼンテーションを課します。志望専攻の研究方法が、そのまま入試で確認される能力の違いにつながると考えましょう。
第Ⅱ期が向いている受験生
冬入試が向いているのは、第一に、卒業論文やゼミ研究を通じて秋以降に研究課題が具体化した学部生です。第二に、実務経験を研究課題として捉え直したい社会人です。第三に、第Ⅰ期の結果を踏まえて研究計画や専門科目の弱点を修正できる人です。ただし、準備開始そのものを冬まで遅らせてよいという意味ではありません。
冬入試の利点は、出願までに卒業研究や仕事上のデータを深められることです。難点は、出願から試験までが短く、年末年始を挟むことです。証明書の発行、指導希望教員の確認、過去問の入手を後回しにすると、勉強以外の事務作業に時間を取られます。冬入試ほど、秋までに書類の骨格と専門科目の基礎を完成させることが重要です。
第Ⅰ期と第Ⅱ期の考え方
第Ⅰ期と第Ⅱ期は、合格しやすさだけで単純比較できません。年度の募集状況、指導可能な教員、志願者の研究分野によって競争環境が変わるためです。公式の入学定員は専攻ごとの年間人数であり、第Ⅱ期だけの人数ではありません。したがって、「冬は残席が多い」「第Ⅱ期は簡単」と決めつける根拠にはできません。
選ぶ基準は、自分の研究計画と科目準備が選考に耐える状態かどうかです。研究テーマが曖昧なまま第Ⅰ期を急ぐより、第Ⅱ期までに先行研究と方法を詰める方が合理的な場合があります。一方、すでに研究計画と筆記対策が整っているなら、受験機会を増やすため第Ⅰ期から挑戦する選択もあります。
2027年度の出願資格・募集人数・入試区分
一般入学試験の出願資格
一般入学試験では、大学を卒業した人または2027年3月卒業見込みの人が代表的な対象です。このほか、学士の学位を授与された人、外国で16年の学校教育課程を修了した人、指定された専修学校専門課程を修了した人など、募集要項に複数の資格が定められています。大学卒業以外の経歴で受験する場合は、自己判断せず該当条項を確認してください。
個別の入学資格審査により、大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年4月1日時点で22歳以上の人も出願できる場合があります。第Ⅱ期の個別審査は本出願より前に行われます。個別審査が必要な人は、本出願の締切ではなく審査書類の締切から逆算しなければなりません。
社会人入学試験の資格と例外
文学研究科の社会人入学試験は、原則として2027年4月時点で大学卒業後2年以上が経過した人、すなわち2025年3月以前に大学を卒業した人が対象です。ただし、日本語日本文学専攻日本語プロフェッショナルコース、ジャーナリズム学専攻、社会学専攻、心理学専攻には募集要項上の個別条件や例外があります。
心理学専攻では、大学卒業後2年以上を経過していなくても、卒業後1年以上、教育・医療・司法・福祉や企業の広告、調査、研究開発部門など心理学関連の職業に従事している場合に出願できる条件があります。社会人という言葉だけで自分が該当すると判断せず、卒業時期・職歴・志望専攻の三点を募集要項で照合しましょう。
専攻別の入学定員
| 専攻 | 入学定員 | 主な区分 |
|---|---|---|
| 日本語日本文学 | 10名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| 英語英米文学 | 5名 | 一般・社会人 |
| 哲学 | 5名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| 歴史学 | 10名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| 地理学 | 5名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| 社会学 | 5名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| 心理学 | 10名 | 一般・社会人・外国人留学生 |
| ジャーナリズム学 | 5名 | 一般・社会人 |
ここで示す人数は、第Ⅰ期と第Ⅱ期、さらに一般・社会人・外国人留学生を合わせた専攻の入学定員です。第Ⅱ期だけで同数を募集するという意味ではありません。試験成績によっては定員まで合格者を出さない場合があることも募集要項に示されています。倍率の推測より、大学が示す評価基準を満たす準備を優先してください。
外国人留学生入試は英語英米文学専攻とジャーナリズム学専攻では実施されません。日本語能力の条件や在留資格の条件もあるため、対象者は一般入試との違いを早い段階で確認する必要があります。
専攻別の出願期間・試験日・合格発表日
2027年度第Ⅱ期の日程一覧
| 専攻 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 心理学 | 1月18日〜1月25日 | 2月20日 | 2月26日 |
| 歴史学・地理学・社会学 | 1月25日〜2月1日 | 2月20日 | 2月26日 |
| 日本語日本文学・ジャーナリズム学 | 1月25日〜2月1日 | 2月27日 | 3月5日 |
| 英語英米文学・哲学 | 2月1日〜2月8日 | 2月27日 | 3月5日 |
出願期間の締切は消印有効とされていますが、締切当日の発送を前提にするのは避けましょう。大学発行の証明書、研究計画書、所定様式、資格証明などは、取り寄せや確認に時間がかかります。特に心理学専攻は文学研究科の中で最も早く出願が始まるため、年明けに準備を始める計画では余裕がありません。
topic.jsonの「1月18日〜2月8日」は研究科全体の幅であり、個人の出願期間ではありません。自分の専攻の行だけをカレンダーに転記し、郵送予定日を締切より数日前に置いてください。
試験日から逆算する際の注意
試験日は2月20日または2月27日で、筆記試験と口述試験は原則として同日に行われます。一般入試では筆記終了後に受験者全員へ口述を行う専攻が多く、長時間の受験になります。答案練習だけでなく、筆記後に研究計画を説明する体力と集中力も想定しておきましょう。
出願後に研究計画を大幅変更すると、提出書類と口述回答に矛盾が生じます。出願後の期間は新しいテーマを探す時期ではなく、提出済み計画の根拠を補強し、予想質問への回答を磨く期間です。出願時点を研究計画の仮完成日、試験日を説明力の完成日として二段階で設計すると整理できます。
合格発表後の動きも先に確認する
2月20日実施専攻の合格発表は2月26日、2月27日実施専攻は3月5日です。その後の入学手続期間は短いため、学費や必要書類、現在の勤務先・在籍大学との調整を事前に確認しておくと安心です。合格後に初めて資金計画を立てるのではなく、出願前に入学後の生活を含めて判断してください。
募集教員一覧も必ず見直しましょう。日程が継続していても、自分の研究テーマを指導できる教員がその年度に募集するとは限りません。研究科名だけで出願可能と判断せず、専攻、専修分野、希望指導教授まで確認するのが大学院受験の基本です。
一般・社会人・外国人留学生入試の違い
一般入試は外国語と専門科目を軸にする
一般入試では、多くの専攻で外国語、専門科目、口述試験が組み合わされます。これは、専門知識だけでなく、研究文献を読む語学力と、自分の研究課題を説明する力を総合的に見る構造です。学部の定期試験のように知識量だけで押し切るのではなく、定義、背景、具体例、自分の研究関心への接続を論理的に書く練習が必要です。
外国語は専攻によって形式が違います。日本語日本文学、地理学、社会学などは英語を課し、歴史学は複数言語や古文書から選択できます。辞書使用の可否も異なり、英語英米文学は辞書不可です。語学試験は「英語があるか」だけでなく、時間・辞書・素材水準まで確認してください。
社会人入試は専門性と経験の接続が問われる
社会人入試では、一般入試より外国語負担が軽い専攻が多い一方、専門科目と口述試験で研究への準備度が確認されます。英語免除だけを理由に選ぶと、実務経験と研究課題の関係を説明できず苦戦します。仕事上の経験は、それ自体が研究成果ではありません。経験から何を問題として取り出し、どの理論や資料を使い、どの範囲を明らかにするかへ変換する必要があります。
日本語日本文学専攻日本語プロフェッショナルコースは、第Ⅱ期社会人入試のみ実施され、書類選考と口述試験が中心です。筆記がない分、研究計画書と日本語のプロフェッショナルとしての経歴、口述の整合性が重要になります。筆記試験がない方式ほど、書類の一語一語が選考資料になると考えましょう。
外国人留学生入試は日本語能力と専攻条件を確認する
外国人留学生入試には学歴、日本語能力、在留資格に関する条件があります。日本語能力試験や日本留学試験の基準、対象回が定められているため、古いスコアや対象外の試験を用意しても要件を満たしません。英語英米文学専攻とジャーナリズム学専攻はこの区分を実施しない点にも注意が必要です。
外国人留学生入試の専門科目は日本語で課される専攻が多く、日常会話力だけでは足りません。専門用語を定義し、因果関係を整理し、制限時間内に論述する学術日本語が必要です。研究計画書の文章、専門答案、口述回答で用語の使い方がぶれないようにしてください。
自分に有利そうな区分ではなく資格と評価軸で選ぶ
入試区分は自由に難易度を選べるメニューではありません。まず資格を満たす区分を確認し、次に各区分の科目と自分の準備状況を照合します。社会人要件を満たしていても一般入試を検討できる場合がありますが、どちらが適切かは専攻の募集要項と自身の研究経歴によります。不明点は大学院事務課へ確認しましょう。
専攻選択で確認する研究対象・方法・成果
志望専攻を決めるときは、学部時代の所属名だけで選ばないことが大切です。同じ社会現象でも、歴史学は史資料から時間的変化を捉え、社会学は理論と調査から社会関係を捉え、ジャーナリズム学はメディア制度や報道実践から検討するなど、問いの立て方が変わります。研究対象が同じでも、明らかにしたいことと方法によって適切な専攻は変わるからです。
最初に、自分が扱いたい対象を一文で書きます。次に、その対象について「変化の経緯を明らかにしたい」「人々の認知や行動を検証したい」「言語表現の特徴を分析したい」のように、知りたいことを動詞で示します。最後に、史資料、文学作品、調査データ、実験、インタビュー、地理情報など、答えを得るために必要な資料と方法を挙げます。
この三段階を経ると、専攻名への漠然とした憧れから、実行可能な研究計画へ移れます。たとえば文学作品を対象にしても、作品解釈を中心にするのか、受容史を見るのか、出版メディアの制度を扱うのかで、参照すべき教員と方法は異なります。対象・問い・方法の組み合わせを教員の研究業績と照合してください。
異分野受験で不足しやすい基礎を補う
文学研究科は、地理学のように出身分野を限定せず広く受け入れる方針を示す専攻もあります。しかし、異分野から出願できることと、専門基礎がなくても選考を通過できることは別です。入試では専攻の基礎知識と研究遂行への準備が確認されるため、学部専門教育に相当する内容を計画的に補う必要があります。
まず志望専攻の学部シラバスを確認し、基礎科目、研究法、専門演習で使われる教科書を探します。概説書を読んだら、章末の参考文献から標準的な研究へ進みます。知らない用語を単独で暗記するのではなく、どの理論体系に属し、どの研究課題で使われるかを整理しましょう。異分野受験では、用語数より分野全体の見取り図を先に作る方が効率的です。
次に、研究方法の基本を学びます。文献批判、史料批判、質的調査、量的調査、実験、フィールドワークなどには、それぞれ資料の集め方、分析手順、倫理上の注意があります。自分の経験だけで方法を書かず、その分野で標準的な方法論の文献を読み、研究計画書で採用理由を説明できるようにしてください。
異分野であることは、従来の分野の知識を新しい研究へ生かせる点では強みになります。ただし、口述で「前分野の視点を持ち込む意義」と「新分野の基礎をどう補ったか」を分けて説明しましょう。前者だけを強調すると、新しい専攻の学問を十分理解していない印象になる可能性があります。
社会人経験を研究可能な問いへ変換する
社会人受験生は、現場で感じた問題を具体的に知っていることが強みです。一方、「現場を良くしたい」という目的だけでは、研究計画として範囲が広すぎます。いつ、どこで、誰に、どのような現象が生じているかを限定し、既存研究がどこまで説明しているかを確認してください。
実務上の解決策と学術研究の問いも区別します。研究は、特定の施策をすぐ実行することではなく、現象の仕組みや意味を、資料と方法に基づいて明らかにする営みです。経験を主張の根拠にせず、検証すべき仮説や問いの出発点として扱うと、計画が学術的になります。
職場のデータや関係者への聞き取りを予定する場合は、アクセス可能性、個人情報、研究倫理、勤務先の許可を確認します。「入学後に協力をお願いする」だけでは実行可能性が不明です。代替資料や、協力が得られない場合の方法も考えておくと、計画の現実性が高まります。
口述では、実務経験の年数や実績を並べるだけでなく、その経験からどの研究課題を見いだし、大学院でどの理論と方法を学ぶ必要があるかを説明します。修了後の活用についても、研究成果が職場や社会へどのような知見を与え得るかを、過大に断定せず示してください。
併願校を決めるときの比較軸
併願校は偏差値や知名度だけでなく、研究指導の適合、入試科目、日程、開講時間、キャンパス、学費、修了要件で比較します。専修大学文学研究科では専攻やコースによって開講校舎が異なるため、通学可能性も確認が必要です。社会人は平日日中の授業へ参加できるかまで見ましょう。
研究計画書は併願校で完全に同じものを提出しない方がよい場合があります。研究の核は同じでも、教員の専門、利用できる設備や資料、専攻の教育方針に合わせ、志望理由と研究方法の説明を調整する必要があります。大学ごとに変えるのは結論ではなく、その大学で研究する必然性です。
入試日程が重ならなくても、出願書類の締切が近接すると準備負担が増えます。証明書は必要部数を早めに取り寄せ、推薦書が必要な学校を含む場合は依頼時期を前倒しします。専修大学の第Ⅱ期試験後すぐに他校の試験や手続がある場合、合格発表を待てない可能性も含めて資金計画を立ててください。
併願は準備を分散させるためではなく、研究目的に合う複数の進学機会を確保するために行います。科目構成が大きく異なる学校を増やしすぎると、どの試験も浅くなるおそれがあります。過去問と募集要項を並べ、共通して鍛えられる科目と個別対策が必要な科目を分けましょう。
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専攻別の試験科目と評価ポイント
日本語日本文学・英語英米文学・哲学
| 専攻 | 一般入試の中心 | 対策の軸 |
|---|---|---|
| 日本語日本文学 | 英語90分、専門120分、口述 | 英文和訳、言語・文学文化の基礎、研究領域 |
| 英語英米文学 | 英語90分、専門90分、口述 | 辞書なし読解、専修分野の知識 |
| 哲学 | 専門150分、英語90分、口述 | 哲学一般知識、小論文、専門英文 |
日本語日本文学では、日本語学と日本文学・文化を横断する一般的知識が問われます。自分の狭い研究テーマだけでなく、時代区分、主要な研究概念、基礎的な研究史を整理しましょう。英語は専門書を読む基礎となる英文和訳が中心です。単語帳だけでなく、人文学の英文を構文ごと正確に訳す練習が必要です。
英語英米文学では、英文学史、米文学史、英語学、英米研究、応用言語学から志望分野に関係する科目を選びます。外国語試験の英語は辞書を使えません。語彙・構文の即時処理と、専門分野の概念説明を別々に鍛えることが重要です。
哲学は専門科目150分で一般知識と小論文を課し、一般入試では英語もあります。思想家名や概念の暗記だけではなく、対立する立場を区別し、問いに対して自分の論証を組み立てる力が必要です。答案では、用語の定義、論点、代表的立場、自分の結論の順を意識してください。
歴史学・地理学・社会学
歴史学の一般入試は、英語、独語、仏語、スペイン語、中国語、コリア語、古文書から一つを選び、専門科目では日本史、東洋史、西洋史、アジア考古学の通史的・広域的知識と研究分野の小論文が問われます。細いテーマだけを深掘りするのではなく、そのテーマを時代全体・地域全体に位置づける練習が欠かせません。
地理学は一般入試で英語に加え、人文地理学、自然地理学、地域システム論の中から志望科目を含む2科目を選びます。用語を一文で定義し、具体的地域の事象に適用し、空間的な差の理由を説明する練習が有効です。知識の再生から地域事象の考察までを一つの答案でつなぐことが評価につながります。
社会学の一般入試は英語と、社会学の基礎知識・専門領域に関する問題です。社会人入試では現代社会についての論述が中心です。理論家と概念を暗記するだけでなく、現代の出来事を社会学的概念で説明し、調査可能な問いへ変換できるようにしましょう。
心理学・ジャーナリズム学
心理学一般入試にはA・B・C方式があります。A方式は専門科目、英語、口述、B方式は第Ⅱ期のみで書類選考後に専門科目、英語、卒業論文に関するプレゼンテーション、C方式は所定のTOEFLまたはTOEICスコアを条件に英語筆記を課さず、専門科目と口述を行います。B方式で入学した場合は臨床心理士資格の受験資格を得られない点が重要です。
専門科目は心理学の基礎知識と、基礎・社会・発達・臨床心理学の4領域からの論述です。臨床心理学領域志望者は臨床領域の問題選択が必要です。用語集だけでなく、研究法、代表的知見、倫理、実践との関係まで説明できるようにしてください。
ジャーナリズム学一般入試は専門科目と英語、口述試験です。専門科目では関連分野から問題を選びます。ニュースの感想ではなく、メディア史、制度、報道倫理、情報環境などの概念を用いて論じる必要があります。時事問題を専門概念と研究可能な問いに変換する訓練が有効です。
外国語科目の具体的な勉強法
文学研究科の外国語対策では、一般的な資格試験の問題だけでなく、志望分野の専門文献を素材にする必要があります。大学公表の出題意図は、専門書や研究論文を読みこなす基礎力の確認を明示しています。まず、自分の分野の英文論文から一段落を選び、主語と述語、修飾関係、指示語、専門用語を区別してください。次に、一文ずつ逐語訳を作り、段落全体の主張に合わせて自然な日本語へ直します。
英文和訳では、知らない単語を日本語へ置き換えるだけでは十分ではありません。研究上の概念として定着した訳語があるか、同じ語が文脈によって意味を変えるかを確認します。たとえば一つの用語が日常語と専門語で異なる意味を持つ場合、専門辞典や分野の日本語論文を参照して訳語を選びます。訳文だけでなく、筆者の主張を一文で要約する練習を加えると読解の精度を確認できます。
辞書使用可の専攻では、試験当日に辞書を引けばよいと考えず、普段から紙の語学辞書で必要な項目へ素早く到達する練習をしましょう。専門用語辞書と電子辞書は認められない専攻があります。英語英米文学は辞書使用不可なので、頻出語彙、文学・言語学の基本概念、長文の構文処理を反復し、制限時間内に読み切る速度を作る必要があります。
歴史学で古文書や英語以外の言語を選ぶ人は、研究対象との関係を基準に選択します。短期的に点を取りやすそうな科目ではなく、入学後に史資料を読むために必要な言語であることが重要です。くずし字を選ぶなら字形の判読だけでなく、文書形式、語彙、時代背景を含めて現代語訳する練習を行います。
専門科目の知識を論述へ変える方法
専門科目の勉強は、概説書を読む段階、概念を説明する段階、問いに応じて概念を組み合わせる段階に分けます。最初に専攻の標準的な概説書を一冊決め、章ごとに重要語、代表的研究、論争点、具体例を整理してください。複数の参考書へ広げるのは、基本となる一冊の構造を理解してからです。
次に、各概念を百字程度で定義します。定義には上位概念、特徴、他概念との違いを入れます。その後、三百字程度で具体例と研究上の意義を加えます。最後に、二つ以上の概念を比較する答案や、現象へ適用する答案を作ります。短い定義から長い論述へ段階的に伸ばすと、知識の穴と構成の弱点を分けて修正できます。
答案を書いた後は、知識の正確さ、問いへの対応、段落構成、根拠、用語の一貫性を点検します。問いが「説明しなさい」なら因果関係や仕組みが必要であり、「論じなさい」なら複数の見方を踏まえた自分の立場が必要です。「比較しなさい」なら共通の比較軸を先に示します。要求動詞を無視した答案は、知識が豊富でも焦点がずれます。
人文学・社会科学の答案では、断定の強さにも注意してください。限られた事例から一般化しすぎず、対象時期、地域、資料、調査方法の範囲を明記します。反対説や方法上の限界に短く触れると、単なる感想ではなく研究上の議論として読みやすくなります。
公開過去問と出題意図から読む傾向・対策
過去問はWebと大学院事務課で確認できる
専修大学は大学院入試の過去3年分をWeb上と大学院事務課窓口で公開しています。著作権上の理由でWebでは一部非公開・閲覧制限となる問題も、窓口で閲覧できる場合があります。大学は解答例を提示していません。これは筆記が、受験生自身の知識、理解、論述を評価する性格だからです。
公開問題は私的利用の範囲で使う資料であり、他人への共有は認められていません。本記事でも問題文は転載しません。過去問は問題を覚えるためではなく、分野・形式・要求動詞を分類するために使うのが適切です。
公開資料から読み取れる出題テーマ
| 専攻 | 確認できる出題テーマ・能力 | 対策 |
|---|---|---|
| 日本語日本文学 | 専門英文の理解、日本語学・文学・文化の基礎 | 英文和訳と分野横断の用語説明 |
| 英語英米文学 | 英語読解、文学史・英語学・英米研究・応用言語学 | 辞書なし精読と専修分野の論述 |
| 哲学 | 哲学・倫理学・芸術学の知識と論証 | 概念比較と小論文 |
| 歴史学 | 史料言語、通史的・広域的知識、研究分野の小論文 | 史資料読解と時代・地域への位置づけ |
| 地理学 | 用語定義、空間的思考、地域事象の考察 | 定義から事例分析まで書く |
| 社会学 | 専門英文、基礎理論、専門領域・現代社会の論述 | 理論を現象へ適用する |
| 心理学 | 基礎知識、4領域の論述、方式別の英語・発表 | 研究法と領域論述を統合する |
| ジャーナリズム学 | 専門分野の論述、英語、研究関心 | 時事と理論・制度を接続する |
この一覧から分かる共通点は、「基礎知識を持っているか」と「知識を研究上の問いに沿って説明できるか」の両方が見られることです。用語だけを書いた短答ではなく、論点を特定し、根拠を並べ、結論へ進む論述が必要です。
専攻別に作る過去問分析シート
過去問を開いたら、年度ごとに一枚の分析シートを作ります。記録する項目は、入試区分、試験時間、大問数、選択の有無、出題分野、要求動詞、資料の種類、答案に必要な知識、研究計画との接点です。問題文そのものを複製して共有するのではなく、私的利用の範囲で自分の学習課題として要約してください。
日本語日本文学では、言語と文学文化のどの時代・領域が問われたか、英語素材がどの分野の専門文献かを分類します。英語英米文学では、文学史、英語学、英米研究、応用言語学の選択分野ごとに、人物・作品・理論・言語現象のどの水準が要求されたかを整理します。哲学では、概念説明と小論文を分け、知識問題と論証問題の時間配分を検討します。
歴史学では、通史的知識、史資料読解、個別テーマの論述を区別します。地理学では、用語定義、図表や地域事象の説明、理論の適用という型に分けます。社会学は基礎理論、調査法、専門領域、現代社会への応用を分け、心理学は基礎知識と四領域の論述を別に集計します。ジャーナリズム学は制度、歴史、倫理、メディア技術、報道実践などの観点で整理すると、学習範囲が見えます。
三年分を並べたとき、繰り返し出た固有問題ではなく、繰り返し要求された思考操作を探すのがポイントです。定義、比較、因果説明、史資料解釈、事例分析などの型が分かれば、未知のテーマにも対応しやすくなります。
模範解答がない過去問の自己採点
専修大学は解答例を公表していないため、自己採点では一つの正解文を当てようとしないことが大切です。まず教科書、専門辞典、査読論文など信頼できる資料で事実関係を確認します。次に、問いに答えるための必須論点を三つから五つ挙げ、自分の答案に含まれているかを見ます。
論述の評価表は、問いへの直接回答、用語の正確さ、根拠の提示、段落間の論理、具体例、結論の六項目で作れます。各項目を段階評価し、最も低い項目を次の答案の課題にします。毎回すべてを直そうとするより、「次は冒頭で結論を書く」「次は具体例を理論へ戻す」のように一つずつ改善する方が定着します。
添削者へ見てもらう場合も、点数だけを求めず、必須論点の不足、誤った前提、論理の飛躍、読みづらい段落を具体的に指摘してもらいます。自分で書き直した答案と初稿を比べ、何が変わったかを説明できるようにしましょう。
過去問から口述試験へつなげる
筆記で扱った概念は、口述でも研究計画との関係を尋ねられる可能性があります。演習後に「この概念は自分の研究へどう関係するか」「別の方法ではどう捉えられるか」「この説明の限界は何か」を口頭で答えてください。答案の内容を一分で要約する練習は、長い説明を整理する力にもなります。
過去問と研究テーマが直接一致しなくても問題はありません。大学が確認したいのは、既出問題を暗記したかではなく、修士課程で学ぶための基礎力です。既出テーマを入口に、専攻全体の基礎と自分の研究課題の位置づけを確認しましょう。
過去問演習の4段階
- 年度・入試区分・科目・試験時間を記録する
- 問題文を転載せず、問われた分野と要求動詞を自分の言葉で要約する
- 時間を測って答案を作り、定義・根拠・具体例・結論を点検する
- 不足知識を教科書や論文へ戻って補い、数日後に再答案を作る
一度解いて終わりでは、知識不足と文章構成の弱点を分けられません。最初は資料を見ながら骨格を作り、次に制限時間内で書き、最後に口頭で要点を説明すると、筆記と口述を同時に鍛えられます。
専攻によって形式は変わりますが、答案の基本は共通します。冒頭で問いに対する結論または定義を示し、本文で根拠を二つか三つに分け、最後に研究上の意味をまとめます。採点者が論理の道筋を追える答案を作ることが、知識量を得点へ変える条件です。
出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料を確認してください。過去問で出た固有テーマの再出だけを狙わず、大学公表の出題意図が示す能力を広く準備しましょう。
研究計画書・口述試験を一貫させる方法
研究計画書の役割
研究計画書は、入学後に何を、なぜ、どの資料と方法で明らかにするかを示す文書です。テーマの面白さだけでなく、先行研究を把握し、修士課程の期間で実行可能な範囲に絞れているかが問われます。専修大学の口述試験は、志願書や研究計画書をもとに専門に研究しようとする分野を中心に行うと公表されています。
構成は、問題背景、研究目的、先行研究、未解明点、研究方法、対象資料、期待される意義、入学後の計画という流れが基本です。例文を置き換えるのではなく、自分が読んだ文献と扱える資料に基づいて書いてください。文系の計画作成は文系大学院の研究計画書例文とテーマ設定も参考になります。
計画書で最も重要なのは、問い・先行研究・方法が一本につながっていることです。「興味がある」で終わらず、何が未解明で、どの資料をどう分析すれば答えられるかまで書きましょう。
希望指導教員との適合を確かめる
大学院入試では、大学名や専攻名よりも、研究テーマを指導できる教員がいるかが重要です。募集教員一覧、教員紹介、研究者情報、授業シラバスを確認し、教員の最近の論文や著書にも目を通します。キーワードが一つ一致するだけで適合すると判断せず、対象、理論、方法の三面から見てください。
事前相談をする場合は、募集要項や専攻の案内に従います。メールでは自己紹介、志望する研究課題、これまで読んだ主要文献、相談したい点を簡潔に示します。「合格できますか」と尋ねるのではなく、研究指導の適合を確認する姿勢が大切です。
口述試験の頻出論点を準備する
- なぜこの研究課題を選んだのか
- 先行研究に対する新しさはどこか
- 資料や調査対象へアクセスできるか
- なぜ専修大学・この専攻・この教員なのか
- 研究方法を選んだ理由は何か
- 修了後に研究成果をどう生かすか
回答は丸暗記せず、結論、理由、具体例の順で60秒程度にまとめます。追加質問を受けたら、前提を確認し、分からない点は分からないと認めたうえで調べ方を示します。口述試験の詳しい練習法は院試面接の完全対策も確認してください。
筆記答案と研究計画もつなげましょう。たとえば社会学なら、専門理論を説明する答案で自分の研究対象への適用可能性まで考えます。歴史学なら、通史的知識の中に研究対象の時代を位置づけます。同じ研究軸を筆記・書類・口述の三方向から説明できる状態が理想です。
生成AIの扱いに注意する
専修大学は、生成AIにより生成された研究計画書や研究テーマ等が、受験生自身の作成物として認められない場合があると案内しています。情報整理の補助を使う場合でも、出典確認、テーマ設定、先行研究の読解、文章作成の責任は受験生自身が負います。自分で説明できない表現を提出書類へ入れてはいけません。
口述で計画書の一節を尋ねられた際に説明できないと、研究遂行能力への疑問につながります。文体を整えることより、引用した文献を実際に読み、方法上の限界まで理解する方が重要です。
出願から合格までの逆算スケジュール
6〜4か月前は研究テーマと基礎固め
試験の6〜4か月前には、志望専攻と研究領域を決め、募集教員一覧を確認します。卒業論文や仕事上の関心から候補テーマを複数出し、概説書と主要論文を読みます。同時に過去問を入手し、必要科目と現在地を把握してください。
この段階では完成した計画書を書く必要はありませんが、研究対象、問い、方法、主要文献を一枚にまとめます。外国語がある人は毎日継続し、週に一度は専門英文や史料を時間内で訳します。冬入試対策は、秋にテーマを固め、冬は答案と説明を仕上げる配分が安定します。
週単位の学習計画例
| 曜日 | 主課題 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 月 | 専門概説の復習と用語定義 | 十語を口頭説明 |
| 火 | 外国語の精読 | 訳文と要約を作成 |
| 水 | 先行研究の読解 | 目的・方法・結論を記録 |
| 木 | 専門論述一本 | 要求動詞と段落を点検 |
| 金 | 研究計画書の修正 | 問いと方法の整合確認 |
| 土 | 過去問または模擬試験 | 本番時間で実施 |
| 日 | 書き直しと口述練習 | 録音して改善点を記録 |
この例をそのまま使う必要はありません。仕事や授業のある日は短い語彙・文献整理を行い、まとまった時間が取れる日に論述と模擬試験を置きます。重要なのは、読む作業だけで一週間を終えず、必ず書く・話す作業を入れることです。
社会人は、平日の学習開始時刻を固定し、通勤時間を文献要約、休日を答案作成に使う方法があります。学部生は卒業論文と入試準備を別テーマとして分断せず、共通する文献や理論を活用します。ただし卒業論文をそのまま研究計画へ貼り付けるのではなく、修士課程で発展させる問いを明確にしてください。
学習記録で修正すべき指標
勉強時間だけを記録しても、合格に必要な出力が増えたかは分かりません。週ごとに、時間内に完成した答案数、再答案数、読了した主要論文数、外国語の訳出量、口述練習回数、未解決の質問を記録します。量と質の両方を見るため、答案の自己評価も残しましょう。
計画が遅れた場合は、睡眠を削るのではなく、課題の優先順位を変えます。第一優先は出願資格と書類不備の防止、第二は研究計画の一貫性、第三は頻出する基礎領域、第四は周辺知識です。締切前ほど、重要度の低い教材を捨てる判断が学習の質を守ることにつながります。
試験当日の実行計画
筆記では最初に全体を確認し、選択問題がある場合は研究分野との近さだけでなく、論点と根拠を時間内に提示できる問題を選びます。答案用紙の分量を見て、構成メモ、本文、見直しへ時間を配分します。冒頭から書き始める前に、結論と段落ごとの役割を数行でメモすると、途中で論点がずれにくくなります。
口述まで待ち時間がある場合は、新しい文献を読むより、研究目的、方法、志望理由、主要先行研究を記した一枚のメモを確認します。筆記の出来を引きずらず、提出書類に基づいて落ち着いて答えます。質問を聞き取れなかったときは推測で話し始めず、確認を求めて構いません。
答えに詰まった場合は、知っている範囲と不明な範囲を分けます。「現時点ではそこまで検討できていませんが、関連する資料として何を確認するか」を示せれば、課題への向き合い方を伝えられます。知識を装うより、研究者としての誠実さと調べる手順を示すことが大切です。
3〜2か月前は計画書初稿と過去問演習
試験の3〜2か月前には研究計画書の初稿を作り、指導を受けながら修正します。専門科目は過去問の分野を分類し、概念カードと論述答案を作ります。1週間の中に、知識復習、時間制限付き答案、添削、書き直しを入れてください。
心理学B方式を選ぶ人は卒業論文とプレゼンテーション準備、C方式を選ぶ人は英語資格スコアの有効期間と基準を確認します。証明書や所定様式もこの時期に一覧化しましょう。準備開始時期の全体像は大学院入試はいつから準備するかでも解説しています。
1か月前から出願までは書類の整合確認
- 募集要項と募集教員一覧を最新版でもう一度確認する
- 出願資格と入試区分を確認する
- 研究計画書の問い・方法・文献表を点検する
- 証明書、資格スコア、写真、所定様式をそろえる
- 全書類の氏名、専攻、コース、方式表記を照合する
- 締切より余裕を持って発送する
出願書類は内容だけでなく、形式不備も防ぐ必要があります。別専攻用の研究計画書様式を使っていないか、写真カードと受験票の科目名が指定どおりか、コピーが必要な証明書はあるかを確認します。可能なら第三者にもチェックしてもらいましょう。
出願書類を仕上げる最終チェック
書類を印刷する前に、募集要項の提出物一覧を表にし、入手元、原本・写しの別、有効期限、記入者、完成日を記録します。大学発行証明書は、厳封の要否や旧姓表記も確認してください。内容が完成していても、指定様式や証明方法が違えば不備になり得るため、要項の文言と一項目ずつ照合します。
研究計画書では、タイトルと本文の問いが一致しているか、引用した文献が文献表にあるか、著者名・年・書名に誤りがないかを確認します。専門用語の表記も統一し、略称は最初に正式名称を示します。提出前の校正は、内容、事実、形式の三回に分けると見落としを減らせます。
志願書、研究計画書、卒業論文要旨など複数の書類で、研究テーマや志望理由が矛盾していないかも重要です。各書類には役割がありますが、中心となる問題意識は同じでなければなりません。全書類を並べて読んだとき、一人の受験生の研究計画としてつながる状態を目指してください。
郵送前には提出物一式の控えを手元に残し、封入順と宛先を確認します。追跡できる方法を使う場合は番号を保存し、到着状況も確認します。締切直前は悪天候や交通事情もあり得るため、消印有効であっても余裕を持った発送が安全です。自分で設定する発送締切は、大学の締切より数日前に置くとよいでしょう。
出願後は控えを口述対策の正本として使います。提出後に修正したい点が見つかった場合は、書類を書き換えたつもりで回答せず、「提出時点の計画」と「その後に検討が進んだ点」を区別して説明します。提出書類を正確に再現できることが、口述準備の出発点です。
出願後から試験当日
出願後は、週に複数回の時間制限付き答案と、毎日の短い口述練習を組み合わせます。研究計画書を段落ごとに要約し、想定質問への回答を録音します。筆記試験と同じ時間帯に模擬試験を行い、昼食、移動、待ち時間を含む一日の体力配分も確認してください。
直前期に新しい参考書を増やしすぎないことも大切です。過去問で見つかった弱点、研究計画に必要な文献、基礎概念の三つに優先順位をつけます。直前期の目標は知識を無限に増やすことではなく、持っている知識を時間内に表現することです。
独学と指導の使い分け
独学でも、公式資料を正確に読み、専門知識を体系化し、答案と計画書を客観的に改善できれば受験準備は可能です。ただし、自分の文章の論理飛躍や、研究テーマと教員の不一致は一人では気づきにくいものです。添削を依頼する場合は、答えを代作してもらうのではなく、問いの明確さ、先行研究の位置づけ、方法の実行可能性について指摘を受けましょう。
大学院受験全体の個別支援が必要な場合は、専修大学文学研究科の冬入試にも対応する大学院入試対策コースで、研究計画書、専門科目、口述試験を一つの計画として進める方法があります。
よくある質問(FAQ)
専修大学文学研究科の冬入試は2027年度も実施されますか?
はい。2027年度の修士課程第Ⅱ期は、文学研究科の8専攻で実施されます。ただし、専攻ごとに出願期間と試験日が異なり、外国人留学生入試を実施しない専攻もあります。実施の有無だけでなく、志望専攻の区分・日程・募集教員まで確認してください。
第Ⅰ期と第Ⅱ期の違いは何ですか?
主な違いは出願・試験時期です。第Ⅰ期は秋、第Ⅱ期は冬に実施されます。専攻や方式によって第Ⅱ期だけの制度もあり、心理学B方式や日本語プロフェッショナルコースなどは個別の注意が必要です。難易度が一律に低い・高いとは言えません。
社会人入試では英語が免除されますか?
多くの専攻で社会人入試は専門科目と口述試験が中心ですが、英語英米文学専攻では英語があります。入試区分名だけで判断せず、志望専攻の試験時間割を確認してください。英語がない場合も、研究文献を読む語学力が入学後に不要になるわけではありません。
過去問はどこで見られますか?
専修大学公式サイトで過去3年分を閲覧できます。著作権上の理由でWeb非公開の箇所は、大学院事務課窓口で閲覧できる場合があります。解答例は公表されていません。公開資料の共有や転載はせず、私的利用の範囲で分析してください。
研究計画書はいつから準備すべきですか?
遅くとも出願の3〜4か月前には初稿作成へ入れるよう、その前にテーマと主要な先行研究を整理するのが望ましいです。冬入試なら秋までに問いと方法の骨格を作り、年末は修正と専門答案へ時間を配分します。
指導希望教員への事前相談は必要ですか?
まず募集要項、募集教員一覧、専攻の案内に従ってください。相談する場合は、研究テーマと教員の専門の適合を確認する目的で行います。事前相談をした事実が合格を保証するわけではなく、研究計画と選考科目の準備が必要です。
心理学専攻のA・B・C方式はどう選びますか?
Aは専門科目・英語・口述、Bは第Ⅱ期のみで書類選考後に専門科目・英語・卒業論文のプレゼンテーション、Cは所定の英語資格を条件に専門科目と口述を行います。B方式は臨床心理士資格取得を希望しない人が対象で、入学後の資格との関係を必ず確認してください。
独学でも合格を目指せますか?
独学は可能ですが、公式情報の確認、研究計画書の客観的点検、時間内の論述練習、口述のフィードバックが必要です。特に異分野からの受験や社会人受験では、専門知識の範囲と研究方法の妥当性を第三者に確認してもらう価値があります。
まとめ|専攻別の日程と評価軸から逆算しよう
専修大学大学院文学研究科の冬入試は、2027年度も修士課程第Ⅱ期として8専攻で実施されます。重要なのは、研究科全体の日程幅ではなく、自分の専攻・入試区分・方式に対応する行を正確に読むことです。
準備を始めるときは、公式募集要項、募集教員一覧、過去問、選考ポイント、出題意図の五つを一つのフォルダにまとめてください。募集要項で受験可能性を確かめ、募集教員一覧で指導の適合を見て、過去問で形式を知り、選考ポイントと出題意図で大学が評価する力を確認します。この順番なら、断片的な受験情報に振り回されにくくなります。
そのうえで、月単位の計画を週単位の課題へ落とします。研究計画書の締切、過去問答案の本数、専門文献の読了予定、外国語の演習、口述練習をカレンダーに置き、毎週修正してください。計画どおり進まない週があっても、研究目的と試験科目から優先順位を戻せば立て直せます。冬入試は短期決戦に見えますが、実際には早い情報確認と継続的な出力練習の積み重ねが結果を左右します。
- 第Ⅱ期の出願期間は専攻別に1月18日〜2月8日の中で分かれる
- 試験日は2月20日または2月27日で、合格発表日も異なる
- 一般・社会人・外国人留学生入試では出願資格と科目が違う
- 入学定員は第Ⅱ期だけでなく年間・全区分を含む人数である
- 公開過去問は転載せず、出題分野と要求される能力を分析する
- 研究計画書、専門答案、口述回答を同じ研究軸で一貫させる
- 募集要項と募集教員一覧は出願直前にも最新版を確認する
合格準備の中心は、志望専攻が求める基礎力と自分の研究計画を結びつけることです。過去問で答案形式を把握し、大学公表の出題意図で評価軸を確認し、研究計画書と口述へ同じ問題意識を通してください。
募集要項の内容は年度により変わるため、必ず最新の要項で確認してください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。書類だけ、筆記だけを切り離さず、出願から試験当日までを一つの計画として進めましょう。
最後に、出願直前には大学公式サイトの追加のお知らせも確認し、変更があれば手元の予定表と提出物一覧を更新してください。最新情報を自分で確認する習慣は、入学後に研究資料を扱う際にも役立ちます。
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