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立教大学大学院文学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

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立教大学大学院文学研究科の研究計画書では、単に「興味のあるテーマ」を説明するのではなく、8専攻のどこで、どの資料を、どの方法で読み、2年間でどのような修士論文へ到達するかを示すことが重要です。2027年度博士課程前期課程の所定様式では、研究計画の本体はA4判横書きで2,000字程度とされ、表紙には志望理由、研究したいテーマ、希望教員などの欄があります。したがって、テーマの魅力だけでなく、専攻・教員・方法・資料・実行可能性を一つの設計として結びつける必要があります。

研究計画書とは、大学院で取り組む問い、その問いが必要な理由、先行研究との関係、使用する資料と方法、修士論文までの見通しを示す文書です。立教大学大学院文学研究科の場合、研究計画の本文は2,000字程度なので、一般論を長く書く余裕はありません。日本文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、史学、超域文化学、教育学、比較文明学のうち、どの専攻の研究として成立するのかを最初から明確にすることが大切です。

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本記事では、出願資格、試験科目、日程、倍率の詳説は行いません。それらは立教大学大学院文学研究科の外部院試を扱う既存記事で確認できます。ここでは大学公式の2027年度入試情報、研究科紹介、各専攻の教員一覧、履修情報を基に、研究計画書の設計だけに焦点を当てます。専攻の射程と指導可能性を先に確かめることが、文章表現を磨く前の出発点です。

なお、募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。特に研究休暇、着任、退職予定は指導体制に関わります。この記事の教員情報は2026年8月時点で取得できた立教大学公式HTMLの「主要研究テーマ」をそのまま記載しています。

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目次

立教大学大学院文学研究科で研究計画書はどう扱われるか

全員提出で、本文はA4横書き2,000字程度

立教大学の2027年度大学院入試案内では、文学研究科博士課程前期課程の研究計画書は全員が提出する出願書類とされています。所定の表紙を使い、ワープロまたは手書きで作成したA4判横書きの本文を後ろに付け、上部2か所をホッチキスで留める形式です。本文の指定は「研究したいテーマおよび研究計画の概要」で、字数は2,000字程度です。提出方法も含め、出願年度の立教大学大学院入試要項ページで確認してください。

表紙には、志望専攻や試験区分などの基本情報に加え、希望する教員、志望理由、研究したいテーマを記入します。希望教員は原則1名ですが、専攻分野や研究方法によっては複数名を記入でき、未定の場合は「未定」と書けると明記されています。未定が制度上認められていても、本文を書く段階では誰がどの観点から指導できるかを調べておく方が、計画の具体性を高めやすくなります。

確認項目2027年度前期課程の公式仕様設計上の意味
提出対象全員が提出筆記対策と並行して早期に準備する
本体A4判、横書き、2,000字程度問い・先行研究・方法を簡潔に統合する
表紙志望理由、研究テーマ、希望教員等本文との整合を取る
希望教員原則1名、場合により複数名、未定も可テーマと教員の接点を事前に検討する
選考書類、筆記試験、口頭試問等を組み合わせる口頭で説明できる内容だけを書く

英米文学専攻と史学専攻には追加指示がある

共通の2,000字程度という枠に加え、英米文学専攻と史学専攻には専攻固有の指示があります。英米文学専攻では、なぜ、またどのように英米文学または英語学に関心を持つようになったのかを、作家、作品、研究者、研究書、研究テーマなどの具体例を挙げて述べます。英語で書く場合は500words程度です。つまり、抽象的な「英語が好きだから」ではなく、具体的な読書経験から研究課題へ進む流れが問われています。

史学専攻では、これまで踏まえた、または今後踏まえたい一次史料と二次文献を明記します。歴史研究は、出来事への関心だけでは成立しません。誰が、いつ、どの目的で作成した史料を、どの研究史の中で読み直すのかを示す必要があります。史料名がまだ確定していない場合でも、史料群の種類、所在、利用可能性、言語、先行研究での扱われ方まで調べ、検証に使える史料への到達経路を説明しましょう。

口頭試問まで含めて一貫性を作る

2027年度入試要項は、出願書類、筆記試験、口頭試問等を組み合わせて多面的・総合的に選考するとしています。そのため、研究計画書は提出して終わる作文ではなく、口頭試問で問い直される研究設計の基礎資料と考えるべきです。「なぜこの資料なのか」「その方法で何が分かるのか」「先行研究との差は何か」「2年間で終えられるか」と聞かれたときに、本文の各文を自分の言葉で説明できる状態を目指します。

日程や試験科目の最新情報は既存記事へ任せ、研究計画書では制度説明を増やしすぎない方が得策です。2,000字の中で優先すべきなのは、問いと資料と方法の論理的な接続です。募集要項の言葉を写すのではなく、自分の研究対象に引き付けて具体化してください。

志望理由欄と研究テーマ欄を先に仮置きする

本文を書き始める前に、表紙の「志望理由」と「研究したいテーマ」をそれぞれ一文で仮置きすると、計画全体のずれを発見しやすくなります。志望理由は「この専攻のどの研究環境が、自分の研究にどう必要か」、研究テーマは「どの対象から何を明らかにするか」です。二つを並べたとき、志望理由が研究テーマに必要な環境を説明していなければ、大学紹介の要約になっている可能性があります。

希望教員欄も同じです。教員名を入れた後、「この教員の公式掲載テーマのどの部分が、自分の研究のどの部分に接続するか」を一文で書きます。対象の時代が一致する、方法論を学ぶ必要がある、隣接分野の視点を得たいなど、接点の種類を区別してください。三つの表紙項目を同じ研究目的へ向けると、本文の取捨選択基準ができます。

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8専攻の構造と研究対象を研究計画書へ落とし込む

研究対象ではなく、問いと方法まで見て専攻を選ぶ

文学研究科という名称から、文学作品だけを扱う研究科だと考えるのは適切ではありません。立教大学大学院文学研究科には8専攻があり、言語、文学、歴史、地理、文化人類学、教育、哲学、芸術、表象文化などを扱います。同じ対象でも、問いと方法によって適切な専攻が変わります。たとえば移民を扱う場合、文学作品の表象を読むのか、史料から移民史を検証するのか、フィールドワークで移民コミュニティを調べるのかによって接続先は異なります。

専攻公式紹介から見た主な射程計画書で明確にしたい点
日本文学古代から近現代の日本文学、日本語学作品・文献・言語資料と時代、読解方法
英米文学英米文学、英語学の広範な領域具体的作品・研究書と関心形成の経緯
ドイツ文学ドイツ文学、言語、ドイツ語圏文化文献学と文化研究のどこに軸を置くか
フランス文学古典、現代文学、哲学、フランス語圏文学地域・時代・言語圏と資料の範囲
史学日本史、東洋史、西洋史一次史料、二次文献、時期と地域
超域文化学人文地理学、文化人類学、フィールドワーク調査地、対象者、調査方法、倫理
教育学教育現象の分析、教育の方法論教育上の問いと資料・調査方法
比較文明学人文知の総合、横断的文化研究比較軸と領域横断の必要性

専攻選択では、対象名の一致だけで判断しないでください。たとえば映像作品を研究する場合、特定言語圏の文学・文化史として論じるのか、視覚文化や表象文化として領域横断的に論じるのかで、計画書の先行研究と方法は変わります。「何を」より「どの問いで、どう調べるか」を一文にし、その一文が専攻紹介と教員の主要研究テーマの双方に接続するかを確かめます。

言語・文学系4専攻では原典と研究史を具体化する

日本文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学では、対象作品の魅力を語るだけでは研究計画になりません。扱う版、成立時期、ジャンル、作者、言語、歴史的背景、受容、比較対象などから分析単位を絞り、何を明らかにするのかを定めます。作品を一つに絞る場合も、作品全体を漠然と論じるのではなく、語り、比喩、人物表象、出版メディア、翻訳、読者受容などの観点を設定します。

原語資料を扱う計画では、資料を読める見通しも実行可能性の一部です。語学力を誇示する必要はありませんが、原典と翻訳のどちらを使い、必要な辞書、データベース、校訂版へどうアクセスするかを考えます。英米文学専攻の追加指示は、具体的な作品や研究書を起点にすることを求めています。他の言語・文学系専攻でも、この具体性は有効です。

史学・超域文化学・教育学・比較文明学では方法の輪郭を出す

史学では史料批判、超域文化学ではフィールドワーク、教育学では文献・歴史資料・観察・インタビュー等、比較文明学では領域横断的な比較や表象分析など、方法の妥当性が研究の成否を左右します。方法名だけを書かず、対象、収集方法、分析単位、比較の基準を説明してください。インタビューをするなら誰に何を尋ねるのか、史料を読むならどの史料群をどう位置づけるのかまで踏み込みます。

比較研究では、二つの対象を並べる理由が必要です。国や時代が違うものを「比較する」とだけ書いても、共通の軸がなければ結果は感想の列挙になります。制度、概念、表象、受容、語彙など、比較可能な単位を定め、比較によって初めて見える問いを示すことが重要です。

境界領域のテーマは三つの問いで所属を決める

境界領域のテーマでは、第一に「最も多くの時間を使って読む資料は何か」、第二に「結論を導く中心的な方法は何か」、第三に「修士論文が主に対話する先行研究はどの分野か」を確認します。たとえば学校を舞台にした小説を扱っても、作品の語りを読むなら文学研究、教育制度や教育実践を検証するなら教育学が中心になり得ます。場所や題材ではなく、論証の中心から専攻を選びます。

一つのテーマが複数専攻へ接続するときは、各専攻で書く場合の目的文を二通り作って比較します。目的文が変われば、必要な先行研究、資料、方法、教員との接点も変わるはずです。どちらの計画なら資料に基づく明確な答えを出せるか、2年間で完了できるかを見ます。専攻名を替えても同じ本文になる計画は再検討が必要です。

専攻の教育範囲へ合わせることは、自分の関心を無理に狭めることではありません。修士論文で検証する中心を定め、その周辺に隣接領域を配置する作業です。中心と周辺が分かれば、本文では中心へ多くの字数を割き、将来の展望として扱う内容を区別できます。

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カリキュラムと修了要件から逆算する研究の型

30単位と修士論文を別々に考えない

立教大学文学研究科の博士課程前期課程は、原則2年在学し、30単位以上を修得し、修士論文審査に合格することで修士号が授与されます。この制度から分かるのは、入学時の研究計画が完成品である必要はない一方、授業と研究指導を通じて修士論文へ発展できる核が必要だということです。研究計画書は修士論文の縮小版ではなく設計図です。

計画書では、入学後に学びたい科目名を大量に並べるより、どの能力を補い、どの研究段階へ進むために授業や演習が必要なのかを説明します。たとえば、史料読解の精度を上げる、理論枠組みを検討する、調査方法を習得する、研究発表で仮説を検証するといった役割です。授業履修と修士論文が同じ問いへ向かう構造にします。

研究指導の時間軸を計画書へ入れる

2026年度の修士論文登録手続では、修士論文は原則として2学期、すなわち1年以上在学した者が3学期目以降の4月期に履修登録できるとされています。出願時点から見れば、1年目は資料収集、先行研究整理、方法の精緻化、研究発表、予備分析を進め、2年目に論文構成を確定して執筆・修正する流れが基本です。

この時間軸を意識すると、計画書の対象範囲が適切か判断しやすくなります。「近代日本文学における女性表象」のように広いテーマは、時期、媒体、作家、作品、概念のいずれかを絞らなければ2年間で扱い切れません。反対に作品一つの一場面だけでは、修士論文としての展開可能性が不足することがあります。2年間で広げられ、同時に完結できる範囲を設計してください。

他専攻の科目を使うなら研究上の必要性を示す

文学研究科には、所定の手続により所属専攻以外の大学院科目を修了要件単位へ振り替える制度があります。これは領域横断的な研究に有利ですが、「何でも学べるから」という志望理由にはなりません。日本文学の出版メディア研究に歴史学の視点を補う、教育史研究に思想史の知見を取り入れるなど、主専攻の問いを深めるための補助線として位置づけます。

研究の中心が複数専攻へ散らばる場合は、主たる問いと方法を一つに定めます。所属専攻は研究のホームであり、他専攻科目は必要な知識を補う手段です。領域横断性と焦点の曖昧さは別物であることを意識しましょう。主専攻で修士論文を完成させる論理が先に必要です。

修士論文の仮章立てで規模を点検する

出願段階で最終的な章立てを確定する必要はありませんが、仮の章立てを作ると研究規模を点検できます。序章で問いと研究史を示し、資料や方法を説明する章、主要な分析を行う複数の章、結論という流れを仮置きします。各分析章に対応する資料があるか、章どうしが同じ問いへ答えているかを確認してください。

章題が「日本の状況」「海外の状況」「考察」のように大きすぎる場合、比較軸が定まっていません。反対に、すべての章が一つの短い作品の場面説明だけになる場合は、論文全体へ展開できるか再検討します。各章に小さな問いと根拠資料を置くことで、研究計画書の方法と工程も具体的になります。

授業や演習は、仮章立ての弱い部分を補うものとして考えます。理論の理解が不足する、史料の読み方を習得する必要がある、調査データの分析方法を学ぶ必要があるなど、課題を明確にします。入学後にテーマが修正される可能性を認めつつも、現時点でどこまで調査し、どこが未確定かを区別して書くと、計画の誠実さが伝わります。

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8専攻の教員研究分野マップ

公式の「主要研究テーマ」を接続点として使う

教員名を研究計画書に書けば適合性が自動的に高まるわけではありません。教員の主要研究テーマと、自分の研究対象・問い・方法のどこが接続するかを確認することが先です。ここでは各専攻から代表例を挙げます。専門分野の表現は、立教大学公式の各専攻ページに掲載された「主要研究テーマ」に合わせています。

日本文学専攻の代表例として、石川巧教授の主要研究テーマは「近現代日本文学」です。井野葉子教授の主要研究テーマは「平安文学」です。

英米文学専攻の代表例として、古井義昭教授の主要研究テーマは「アメリカ近代文学」です。唐澤一友教授の主要研究テーマは「中世英語英文学、英語史」です。

ドイツ文学専攻の代表例として、井出万秀教授の主要研究テーマは「中世・現代ドイツの語学史」です。古矢晋一教授の主要研究テーマは「ドイツ文化史、メディア論、思想史」です。

フランス文学専攻の代表例として、坂本浩也教授の主要研究テーマは「20世紀フランス小説」です。関未玲教授の主要研究テーマは「20世紀文学、フランス語圏女性文学」です。

史学専攻の代表例として、佐藤雄基教授の主要研究テーマは「日本中世史」です。四日市康博教授の主要研究テーマは「東西ユーラシア・海域交流史」です。

超域文化学専攻の代表例として、橋本栄莉教授の主要研究テーマは「文化人類学、宗教研究、紛争・難民研究、東アフリカ民族誌学」です。丸山浩明の主要研究テーマは「人文地理学・ラテンアメリカ地域研究・移民研究」で、公式ページでは特別専任教授と掲載されています。

教育学専攻の代表例として、秋葉昌樹教授の主要研究テーマは「教育社会学/教育臨床社会学、応用演劇学」です。中村百合子教授の主要研究テーマは「学校図書館学、図書館情報学」です。

比較文明学専攻の代表例として、小澤京子教授の主要研究テーマは「芸術学、視覚文化論・イメージ分析、身体論」です。渡名喜庸哲教授の主要研究テーマは「現代哲学、社会思想、倫理学」です。

日本文学専攻で近現代作品を扱うなら石川巧教授の「近現代日本文学」、平安期の作品を扱うなら井野葉子教授の「平安文学」が接続候補になります。ただし、同じ時代区分であることだけでは不十分です。扱う作品、資料、方法が専攻全体の教育範囲と合うかを確認し、研究史上の位置づけを自分で説明する必要があります。

英米文学専攻では、古井義昭教授の主要研究テーマは「アメリカ近代文学」です。唐澤一友教授の主要研究テーマは「中世英語英文学、英語史」です。このように地域だけでなく時代や研究対象の軸があります。ドイツ文学専攻でも、井出万秀教授の主要研究テーマは「中世・現代ドイツの語学史」です。古矢晋一教授の主要研究テーマは「ドイツ文化史、メディア論、思想史」です。両者では中心となる資料と方法が異なります。言語圏の一致だけで教員を選ばないことが大切です。

文学・史学系では時代、地域、資料の三点を照合する

フランス文学専攻の坂本浩也教授は「20世紀フランス小説」、関未玲教授は「20世紀文学、フランス語圏女性文学」を主要研究テーマとしています。同じ20世紀でも、フランス小説の作品研究とフランス語圏・女性文学の研究では、必要な研究史や理論が変わります。自分の対象を「フランス文学」と大きく括らず、地域、ジャンル、時代、論点まで分解しましょう。

史学専攻では、佐藤雄基教授の「日本中世史」、四日市康博教授の「東西ユーラシア・海域交流史」のように、時代と空間の射程が明確です。史学の計画書には一次史料と二次文献の明記が求められるため、教員テーマとの接続も、研究対象だけでなく利用する史料と言語の実行可能性まで確認する必要があります。

超域・教育・比較文明では方法と理論を照合する

超域文化学専攻では、橋本栄莉教授の主要研究テーマが「文化人類学、宗教研究、紛争・難民研究、東アフリカ民族誌学」、丸山浩明特別専任教授が「人文地理学・ラテンアメリカ地域研究・移民研究」です。地域や対象が近くても、民族誌、人文地理学、移民研究では調査設計が異なります。調査地へのアクセス、使用言語、協力者への説明、匿名化など、フィールドワークの倫理と実施条件を考えます。

教育学専攻では、秋葉昌樹教授の「教育社会学/教育臨床社会学、応用演劇学」と、中村百合子教授の「学校図書館学、図書館情報学」が代表例です。「教育に関心がある」という広い動機から、学校、制度、実践、歴史、情報資源などのどこに問いを置くかを絞ります。対象者調査を含むなら、同意取得とデータ管理を計画に入れます。

比較文明学専攻では、小澤京子教授の「芸術学、視覚文化論・イメージ分析、身体論」、渡名喜庸哲教授の「現代哲学、社会思想、倫理学」が示すように、芸術・イメージ・身体から哲学・社会思想・倫理まで横断的です。横断性を強みにするには、複数領域を並べるのではなく、共通の概念や問題を設定します。比較軸を先に定義してから対象を選ぶ順序が有効です。

教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の教員一覧で確認してください。公式一覧は、日本文学から比較文明学まで各専攻ページにあります。研究休暇や退職予定の注記も更新されるため、古いまとめ記事や記憶で判断せず、日本文学専攻の公式教員一覧を起点に、志望する専攻の最新ページへ移動して確認しましょう。

教員情報を計画書へ書くときの安全な順序

教員との接続を書く前に、自分の研究目的を教員名なしで完成させます。次に公式ページの主要研究テーマを引用せず正確に確認し、自分の対象、時代、地域、方法との接点を表にします。最後に、志望理由の中で必要な範囲だけ教員名を示します。この順序なら、教員名を入れるために研究目的を後付けで変える事態を避けられます。

接点は完全一致でなくても構いませんが、何を指導してもらえると考えるのかを限定します。たとえば研究対象は異なっても、同じ史料批判、表象分析、文化人類学的調査、思想史的読解に接続する場合があります。一方、公式ページに書かれていない人柄、指導スタイル、評判を根拠にしてはいけません。公開された研究分野だけを判断材料にすることが、検証可能な志望理由につながります。

研究休暇や退職予定が表示されている教員については、出願年度の指導可否を推測しないでください。最新の募集要項、専攻ページ、大学からの案内を確認します。教員配置が変わっても成立するよう、専攻全体の教育範囲との適合を示しておくことも大切です。

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自分の研究テーマが文学研究科に合うか判定する手順

問いを一文にして、対象・時期・方法を分解する

最初に「私は何を明らかにしたいのか」を一文で書きます。「村上春樹を研究したい」では対象しか示せません。「村上春樹の特定作品における記憶の語りを、同時期の批評と比較しながら、語りの構造から明らかにする」のように、対象、論点、資料、方法を含めます。この一文が長くなりすぎるなら、問いが複数混在している可能性があります。

  1. 研究対象を固有名詞で書く
  2. 対象の時期・地域・範囲を限定する
  3. 明らかにしたい問いを疑問文にする
  4. 問いに答えるための資料を列挙する
  5. 資料を分析する方法を一つずつ対応させる
  6. 8専攻と教員一覧へ照合する

この作業で重要なのは、資料がなければ答えられない問いかを確かめることです。資料を読まずに一般論だけで答えられる問いは、研究として弱くなりがちです。反対に、資料は豊富でも、何を検証するかがなければ記述のまとめに終わります。

専攻適合、教員適合、実行可能性の三段階で判定する

判定段階確認する質問不一致なら行う修正
専攻適合対象・問い・方法が専攻の射程に入るか専攻を変えるか、研究の中心を絞る
教員適合公式の主要研究テーマと接点があるか対象だけでなく方法・理論の接点を探す
実行可能性資料、語学、調査地、時間、倫理面で実施できるか資料範囲や調査規模を縮小する
修士論文適合2年で論文として完結し、発展性もあるか問いの大きさと章立てを調整する

専攻に合っていても、指導可能な教員との接点が薄い場合があります。逆に教員の研究対象と似ていても、専攻の教育範囲から外れる方法を中心に据えている場合もあります。専攻と教員の二重照合を行い、最後に2年間で資料を集めて論文を完成できるか確認してください。

先行研究を読んで問いを修正する

テーマ適合判定は、思いついたテーマを守る作業ではありません。先行研究を読むと、既に答えが出ている、資料が利用できない、概念が曖昧、対象範囲が広すぎると分かることがあります。その場合は問いを修正します。テーマ変更は失敗ではなく、研究可能な問いへ近づく過程です。

先行研究は、書名と要約を集めるだけでなく、各研究がどの資料を使い、どの方法で、何を明らかにし、何を残したかを表にします。そこから自分が引き継ぐ点と変える点を一文ずつ書きます。「未研究だから」だけを独自性にしないことも重要です。研究が少ない理由が、資料不足や問いの成立しにくさにある場合もあるからです。

テーマが定まらない場合は、研究計画書のテーマが決まらないときの整理法も参考になります。ただし、汎用的なテーマ決定法を使った後は、立教大学文学研究科の8専攻と教員テーマへ必ず照合してください。

資料の所在と入手条件まで調べる

テーマ候補ができたら、主要資料を「すぐ利用できる」「申請すれば利用できる」「現時点では利用条件が不明」の三つに分類します。図書館の所蔵、デジタル公開の有無、版の違い、アーカイブの閲覧条件、資料の言語を確認します。現地調査が必要なら、移動時期、費用、協力先、調査許可の見通しも研究規模に影響します。

資料名を書くだけでなく、その資料のどの部分を分析に使うかを考えます。文学作品なら版、章、語り、人物、表現、受容資料など、歴史資料なら作成主体、年代、伝来、史料群の偏りなど、フィールドデータなら対象者、場面、記録単位などです。資料の性質が方法の選択を決めるため、両者を別々に書かないようにします。

利用条件が不明な資料を研究の中心にする場合は、公開資料や別の史料群による代替案を用意します。代替案は研究目的を変えず、答えに近づく別経路になっていることが望まれます。予備調査を行った事実は、計画が思いつきではなく実行可能性を検討した結果であることを示します。

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2,000字程度の研究計画書の構成と分量配分

表紙と本文を一つの論理で結ぶ

表紙の志望理由、研究したいテーマ、希望教員と、本文の研究計画は別々に書かないでください。志望理由で研究環境との接続を示し、研究テーマ欄で問いを短く示し、希望教員欄と本文の方法・分野が整合するようにします。表紙で「日本近代文学」を掲げながら、本文の中心が現代社会への一般的感想になっているようなずれは避けます。

2,000字程度では、すべてを均等に書くと焦点がぼやけます。背景説明を抑え、研究課題、先行研究、資料・方法へ重点配分します。以下は共通様式を実用的に分解した目安であり、公式の固定配分ではありません。専攻固有の指示を共通構成より優先してください。

項目分量の目安書く内容
問題意識・背景250〜300字対象と問題の所在、関心の出発点
研究目的・問い250〜300字何を明らかにするか、範囲
先行研究と位置づけ400〜500字到達点、限界、自分の接続点
資料・方法450〜550字一次資料、分析方法、比較軸、調査方法
入学後の計画250〜300字1年目と2年目の進行、修士論文への道筋
意義・志望先との整合200〜250字学術的意義、専攻・教員との接点

問題意識は社会背景より研究上の問題を先に書く

冒頭で社会問題を大きく説明しすぎると、研究対象が出てくる前に字数を消費します。「近年、グローバル化が進み」のような一般論ではなく、特定の作品、史料、言説、教育実践、地域で観察できる問題から始めます。なぜその対象を見る必要があるのかを、先行研究の到達点と結びつけます。

研究目的は「考察する」「理解する」で終えず、何と何の関係を、どの資料から、どの観点で明らかにするかを書きます。目的文だけで研究の輪郭が見える状態が理想です。目的が二つ以上ある場合は、主目的と副次的課題を分けます。

先行研究は要約ではなく自分の位置を示す

先行研究の段落では、研究者名や書名を列挙するだけでは不十分です。研究Aが何を明らかにし、研究Bがどの資料や理論を追加したかを整理し、それでも残る問いを示します。自分の計画はその残された問いへ、どの資料と方法で答えるのかを書きます。

「先行研究がない」と断定する前に、隣接分野、別言語、異なる検索語も調べます。対象そのものの研究が少なくても、方法論や概念に関する研究は存在することがあります。先行研究との差は対象名だけで作らないようにしてください。

資料と方法は一対一で対応させる

資料には、作品、校訂版、書簡、雑誌、新聞、行政文書、古文書、映像、地図、インタビュー記録、観察記録などがあります。方法には、精読、語りの分析、歴史的文脈化、史料批判、比較、フィールドワーク、質的分析などがあります。「文献研究を行う」だけでなく、どの文献のどの要素をどう分析するかを書きます。

史学専攻では一次史料と二次文献を明記します。英米文学専攻では関心形成の具体的な作品・研究者・研究書等を挙げます。超域文化学や教育学で人を対象に調査する場合は、対象者の選定、同意、匿名化、記録方法、分析方法まで考えます。方法の名前より実際の作業手順を具体化しましょう。

志望理由は大学の知名度ではなく研究環境との接続を書く

志望理由では、立教大学だからこそ研究が進む理由を、専攻の教育範囲、教員の主要研究テーマ、カリキュラムと結びつけます。「設備が充実している」「魅力を感じた」だけでは、他大学にも当てはまります。自分に不足している知識や方法を示し、それをどの研究環境で補うかを書きます。

希望教員の氏名を出す場合も、教員への賛辞で終えません。公式に公開された研究テーマと自分の問いとの接点を簡潔に示します。教員名は適合性の証拠ではなく検討の入口です。研究計画書の汎用的な型や例文は、研究計画書の例文・テンプレート集も参照できますが、立教大学の2,000字程度と専攻別指示へ調整してください。

一段落一役にして論理を圧縮する

2,000字程度へ収めるには、一段落に一つの役割を与えます。第一段落は問題の所在、第二段落は先行研究と残された課題、第三段落は資料と方法、第四段落は入学後の工程と意義というように整理します。段落の冒頭に結論文を置き、その後に固有名詞や文献、資料で根拠を示すと、読み手が論理を追いやすくなります。

推敲では、各文の主語と述語を確認します。「〜について考察したい」という文が続く場合、何を根拠に何を明らかにするのかが抜けています。「作品Aと同時代の雑誌資料を比較し、語りの変化を明らかにする」のように作業と目的を同時に書きます。抽象的な意欲を検証可能な動詞へ替えることが有効です。

引用や文献名は、研究史上の役割が分かる範囲で使います。名前を多く並べると調査量は示せても、自分の位置が見えにくくなります。中心となる研究を選び、到達点と残された課題を短く示します。専門用語は必要ですが、定義せずに多用しないでください。口頭試問で説明できる語だけを残します。

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評価を下げやすい研究計画書の共通点

研究科の射程外、または専攻が決まっていない

最も根本的な問題は、テーマが文学研究科の8専攻のどこに属するか説明できないことです。人文学的な対象を扱っていても、研究の中心が政策提言、臨床実践、事業企画などにあり、文学研究科の方法で検証する問いがなければ適合性は弱くなります。対象の面白さではなく、研究上の問いと方法から判定します。

複数専攻に関係するテーマでは、どこでも研究できると考えず、主専攻を定めます。領域横断性を示す場合も、中心となる資料と方法を一つ決める必要があります。他専攻科目を利用できる制度は、焦点のない計画を補うものではありません。

指導可能な教員が見つからない

希望教員欄に「未定」と書くことは公式上可能ですが、教員一覧を確認せずに出願するのは避けたいところです。自分の対象、時代、地域、方法のすべてが完全一致する教員を探す必要はありません。しかし、少なくともどの研究分野や方法で指導を受けられるのか説明できる接点は必要です。

教員名だけを先に決め、後からテーマを寄せる方法にも注意してください。教員の研究を模倣するのではなく、自分の問いを持ったうえで接続点を探します。対象一致と指導可能性を同一視しないことが重要です。研究休暇や退職予定も公式ページで最新情報を確認します。

方法が実行不能、または資料へアクセスできない

海外調査を前提にしながら渡航、言語、調査協力の見通しがない計画、膨大な史料を2年間ですべて読む計画、所在不明の資料に依存する計画は実行可能性が低く見えます。意欲を示すために範囲を広げるより、利用できる資料で答えられる問いへ絞ります。

予備調査として、図書館目録、データベース、アーカイブの公開条件、資料の言語、複写や閲覧の条件を確認します。人を対象にするなら調査協力を当然視せず、代替資料も考えます。資料が得られない場合の代替案まで用意すると、計画の堅実さが増します。

先行研究の位置づけがなく、感想に近い

「この作品は重要だと思う」「現代社会に必要なテーマだ」という動機だけでは、学術的な問いの位置が分かりません。先行研究が何を明らかにしてきたかを示し、その成果を踏まえて自分が何を追加するのかを書きます。批判する場合も、先行研究を単純に否定せず、資料、方法、範囲の違いを具体的に示します。

独自性は、誰も扱っていない対象を選ぶことだけではありません。既知の資料を新しい比較軸で読む、別の史料群を加える、異なる理論から問い直す、対象範囲を精密化するといった形もあります。先行研究を足場に差分を一つ示すことから始めましょう。

曖昧なテーマを研究可能な問いへ直す

「日本文学における家族について研究する」というテーマは、対象時期、作品、家族のどの側面を見るか、何を根拠に論じるかが不明です。まず対象作品群と時期を限定し、家族という語を、親子関係、婚姻、家制度、記憶の継承など分析可能な論点へ分けます。次に作品本文だけを見るのか、同時代の雑誌、批評、法制度、作者資料も用いるのかを決めます。

「教育格差をなくす方法を研究する」というテーマも、そのままでは政策提案が先行します。特定の時期・地域・教育段階を定め、制度文書、学校資料、言説、実践記録、インタビューなど、問いに答える資料を選びます。教育学専攻で扱うなら、教育現象のどこに研究上の問題があり、どの方法で分析するかを示します。理想の表明から検証できる問いへ移すことが必要です。

「東アフリカの難民文化を調べる」のようなテーマでは、地域も対象者も文化の意味も広すぎます。どの地域、集団、実践、語りを対象にするか、文化人類学や宗教研究などどの観点を採るかを絞ります。フィールドワークを予定するなら、接触可能性、使用言語、協力者の安全、匿名化を検討します。現地調査が難しい場合に公開資料や既存の民族誌をどう使うかも考えます。

「西洋と日本の身体表象を比較する」場合は、比較対象の時代、媒体、概念が揃っていません。絵画、建築、文学、広告など媒体を定め、身体を規範、ジェンダー、空間、制度などの共通軸から分析します。比較文明学専攻の横断性へ接続するには、二つの対象を置くこと自体ではなく、同じ比較軸で差異を説明できる設計が必要です。

修正後の問いは、「対象」「資料」「方法」「明らかにすること」の四要素を含むか確認します。すべてを一文へ詰め込む必要はありませんが、四要素のいずれかが長期間未定のままなら、先行研究探索か資料調査へ戻ります。テーマを狭めると価値が下がるのではなく、根拠に基づく答えを出せる範囲へ精度が上がります。

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出願までの逆算スケジュール

6か月前からテーマと教員を往復して絞る

研究計画書は、締切直前に2,000字を書く作業ではありません。資料探索と先行研究の読解に時間がかかるため、可能なら出願の6か月以上前から始めます。最初の段階ではテーマを仮置きし、専攻紹介、教員一覧、主要文献を読みながら問いを修正します。テーマ確定を急ぐより検証可能性を確かめる方が重要です。

時期の目安主な作業完成条件
出願6〜5か月前対象と問いの仮設定、8専攻の比較候補専攻を1〜2に絞る
5〜4か月前主要な先行研究と資料の探索研究史の論点と資料の所在が分かる
4〜3か月前教員テーマとの照合、方法の具体化専攻・教員・方法の接点を説明できる
3〜2か月前構成案と初稿の作成問い、先行研究、方法が一貫する
2〜1か月前添削、資料確認、口頭説明の練習各記述の根拠を答えられる
出願直前最新要項、様式、提出方法の再確認字数、表紙、留め方、郵送条件に不備がない

初稿は字数を気にしすぎず、二段階で削る

最初から2,000字に収めようとすると、必要な論理まで省きやすくなります。初稿では問い、先行研究、資料、方法、計画、意義を一度書き切り、その後で重複と一般論を削ります。第一段階では内容の欠落を補い、第二段階で表現を圧縮すると整理しやすくなります。

削る優先順位は、大学院一般の説明、社会背景の長い説明、対象への個人的感想、同じ結論の繰り返しです。残すべきなのは、研究固有の名詞と論理の接続です。固有名詞を削って抽象語ばかりになると、どの大学にも使える計画書になってしまいます。

最後は口頭試問用の質問リストで検証する

完成稿を読んで、各段落から質問を作ります。「なぜこの専攻か」「なぜこの教員か」「この問いは既に研究されていないか」「一次資料はどこにあるか」「その方法を選ぶ理由は何か」「1年目に何を終えるか」などです。30秒、1分、3分の長さで研究概要を説明する練習も有効です。

説明中に詰まる箇所は、文章だけでなく研究設計が曖昧な可能性があります。言い回しを暗記するのではなく、根拠となる文献や資料へ戻って修正します。口頭で説明できない断定は本文に残さないことを基準にしてください。

提出前チェックを内容と形式に分ける

内容面では、研究目的が一文で言えるか、先行研究との差が明確か、資料と方法が対応しているか、専攻と教員への接続があるか、2年間で完了できるかを確認します。形式面では、年度、所定表紙、字数、用紙方向、留め方、必要部数、提出方法を公式要項と照合します。内容が良くても、古い様式や提出方法の誤りは避けなければなりません。

校正では、固有名詞、作品名、研究者名、年代、文献情報を原資料へ戻って確認します。教員名と主要研究テーマは公式HTMLの最新表示を確認し、古い所属や肩書を残さないようにします。第三者に読んでもらう場合は、文章の読みやすさだけでなく、問い・根拠・結論のつながりを指摘してもらいましょう。

最後に本文を一日置いて読み直し、表紙と突き合わせます。志望理由、研究テーマ、希望教員のどれかが本文から浮いていれば修正します。提出版と口頭試問用の控えは同じ内容にし、参照した主要文献や資料のメモも残しておくと、その後の準備が円滑です。

週単位の作業へ分解して遅れを把握する

月単位の計画を作ったら、直近4週間だけは週単位へ落とします。第1週に検索語と文献リストを作る、第2週に主要論文を読み研究史表を作る、第3週に資料の所在と利用条件を確認する、第4週に目的文と仮章立てを修正する、という形です。読む冊数だけでなく、各週に残す成果物を決めます。

先行研究を読む作業が遅れた場合、単純に締切を後ろへずらすのではなく、テーマが広すぎないか確認します。資料探索に時間がかかるなら、検索語、分野、言語、データベースを見直します。初稿が書けない場合は、文章力よりも目的、先行研究、方法のどこが未確定かを分けます。遅れを研究設計の診断材料にすると、作業量だけを増やさずに済みます。

社会人や学業と並行して準備する受験生は、まとまった時間を待たず、文献メモ、資料確認、目的文の修正を小さな単位で進めます。一方、研究目的と構成の見直しには連続した時間を確保します。毎週末に、専攻適合、教員適合、実行可能性の三項目を短く再評価すると、文章だけが進んで内容がずれることを防げます。

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よくある質問(FAQ)

立教大学大学院文学研究科の研究計画書は何字ですか。

2027年度博士課程前期課程の所定様式では、研究計画書の本体は2,000字程度です。A4判、横書きで作成し、所定の表紙を上にして留めます。年度により様式が更新される可能性があるため、出願する年度の公式ファイルを使ってください。

希望教員は出願前に決めておく必要がありますか。

所定表紙では希望教員は原則1名ですが、専攻分野や研究方法等によって複数名も記入でき、未定の場合は「未定」と書けます。ただし、研究計画の適合性を確かめるため、公式教員一覧との照合は出願前に行うことをおすすめします。

英米文学専攻は英語で書かなければなりませんか。

公式様式は英語で書く場合の長さを500words程度と示しており、英語での作成だけを一律に求める書き方ではありません。なぜ、どのように英米文学または英語学へ関心を持ったかを、作家、作品、研究者、研究書、研究テーマなどの具体例を挙げて述べる指示を優先してください。

史学専攻では一次史料を決める必要がありますか。

史学専攻の公式指示では、これまで踏まえた、または今後踏まえたい一次史料と二次文献を明記します。完全な分析を終えている必要はありませんが、少なくともどの史料群へどうアクセスするかを調べ、問いとの関係を説明できるようにしましょう。

学部時代と異なる専攻へ出願できますか。

研究対象を変える場合でも、現在までの学習と新しいテーマの接続、必要な基礎知識・語学・方法を補う見通しを説明することが重要です。出願資格や提出論文の扱いなど制度面は最新募集要項と外部院試の既存記事で確認してください。

口頭試問では研究計画書について聞かれますか。

公式要項は、出願書類、筆記試験、口頭試問等を組み合わせて多面的・総合的に選考するとしています。個別の質問内容は断定できませんが、研究目的、先行研究、資料、方法、専攻・教員との適合を自分の言葉で説明できるよう準備するのが妥当です。

研究室訪問や教員への事前連絡は必要ですか。

今回確認した研究計画書様式では、希望教員を未定とすることも認められています。一方、事前連絡の要否や方法は年度・専攻によって扱いが変わり得るため、公式入試案内と専攻ページを確認してください。連絡する場合も、合格可能性を尋ねるのではなく、研究テーマと指導可能性を簡潔に相談します。

研究計画書はいつから準備すべきですか。

可能なら出願の6か月以上前から、テーマの仮設定と先行研究探索を始めます。2,000字を書く作業より、問いを絞り、資料の利用可能性を調べ、8専攻と教員テーマへ照合する作業に時間がかかります。遅くとも初稿後に複数回の推敲と口頭説明の練習ができる日程を確保しましょう。

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まとめ|8専攻・教員・修士論文を一本の設計にする

立教大学大学院文学研究科の研究計画書は、2,000字程度という限られた分量の中で、研究への関心を8専攻の教育・研究環境へ接続し、2年間で修士論文へ到達できる見通しを示す文書です。文章のうまさだけでなく、専攻適合性、指導可能性、実行可能性の三点をそろえることが重要です。

  • 2027年度前期課程では研究計画書は全員提出で、本体はA4横書き2,000字程度です。
  • 表紙の志望理由、研究テーマ、希望教員と、本文の内容を一致させます。
  • 英米文学専攻は具体的な作家・作品・研究者・研究書等、史学専攻は一次史料・二次文献という固有指示を守ります。
  • 8専攻は対象だけでなく、問いと方法から選びます。
  • 公式教員一覧の「主要研究テーマ」と自分の対象・方法の接点を確認します。
  • 原則2年・30単位以上・修士論文という修了要件から研究の規模と工程を逆算します。
  • 口頭試問で根拠を説明できる内容だけを計画書に残します。

まず研究目的を一文にし、対象、時期、資料、方法へ分解してください。次に志望専攻の公式紹介と教員一覧へ照合し、資料を実際に利用できるか調べます。そのうえで先行研究との差を一つに絞り、1年目の基礎作業から2年目の修士論文執筆までをつなげれば、立教大学文学研究科固有の研究計画になります。

提出前には、計画書だけを単独で読むのではなく、卒業論文やこれまでの学習、筆記試験の専門分野、口頭試問での説明と矛盾しないかも確認しましょう。学部時代の研究とテーマが変わる場合は、変更の理由と、新しい分野へ進むために既に始めている準備を言葉にします。研究対象が同じ場合でも、学部の卒業論文をそのまま延長するのではなく、修士課程で追加する資料、方法、問いを示します。過去の学習から修士論文までの連続性が見えると、志望理由と研究計画を一つの説明としてまとめやすくなります。

一方で、完成度を高く見せるために未調査の内容を断定する必要はありません。確認できた先行研究と資料、現時点の仮説、入学後に検証する課題を区別して書きます。何が分かっていて、何をこれから確かめるのかが明確な計画は、研究の余地と実行手順の双方を示せます。最後は、固有名詞を他大学へ置き換えても成立する文章が残っていないか点検し、立教大学文学研究科の専攻構造、教員分野、修了要件に基づく記述へ整えてください。

募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。独学で専攻適合性や先行研究の整理を判断することに不安がある場合は、立教大学大学院文学研究科の研究計画書対策を含む大学院入試指導など、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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