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東京理科大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程と対策【2027年度】

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「東京理科大学 編入」で検索すると、工学部・理学部第二部という言葉とともに「若干名」という募集人員が目に入ります。しかし東京理科大学の編入学試験には、実は選抜方式ごとに実施学部がまったく違うという構造があります。一般選抜は工学部と理学部第二部の両方が対象ですが、学校推薦型選抜と社会人特別選抜は理学部第二部だけ、そして工学部側にも「社会人特別選抜(夜間主社会人コース)」という別枠が用意されています。この構造を知らずに「東京理科大学の編入は工学部も理学部第二部も4方式すべてで受けられる」と誤解すると、出願先を間違えます。
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この記事では、東京理科大学が公表している2027年度の編入学試験学生募集要項と、大学公式が公開している2026年度の編入学試験(一般選抜)過去問題(出題意図つき)をもとに、学部別・選抜方式別の募集人員・試験科目・日程を整理します。あわせて、事前に流通しがちな「理学部第一部・創域理工学部・先進工学部でも編入学試験を実施している」という情報が誤りであることを、大学公式サイトの一次情報で確認していきます。倍率のように大学が非公表としている項目については、公表されていないという事実そのものを明記し、他大学の数字を借りてきて埋めるようなことはしません。
編入学試験を実施しているのは工学部と理学部第二部だけ
まず前提を確定させます。東京理科大学は理学部第一部・工学部・創域理工学部・先進工学部・薬学部・経営学部・理学部第二部という7つの学部を持ちますが、外部から途中年次に入学できる「編入学試験」を実施しているのは工学部と理学部第二部の2学部だけです。
この点は、大学が公式に発行している合否判定基準の一覧資料でも確認できます。同資料では「【学部特別選抜_編入学】学校推薦型選抜 ※理学部第二部で実施」「【学部特別選抜_編入学】社会人特別選抜 ※理学部第二部で実施」「【学部特別選抜_編入学】一般選抜 ※工学部で実施」「【学部特別選抜_編入学】一般選抜 ※理学部第二部で実施」と、実施学部が方式ごとに明記されています。理学部第一部・創域理工学部・先進工学部・薬学部・経営学部の名称は、編入学試験の実施学部として一度も登場しません。
創域理工学部・先進工学部・理学部第一部・経営学部が持っているのは「転学部・転学科」という別の制度です。これは東京理科大学にすでに在籍している学生が学内で別の学部・学科に移るための試験で、対象は神楽坂キャンパスの理学部第一部・理学部第二部・経営学部、葛飾キャンパスの工学部・先進工学部、野田キャンパスの創域理工学部です。外部の他大学・短期大学・高等専門学校からの出願は受け付けていません。「創域理工学部 編入」「先進工学部 編入」で検索すると転学部・転学科の情報が混ざって出てくることがありますが、これは学内生向けの制度であり、本記事が扱う外部からの編入学試験とは別物です。
したがって、外部から東京理科大学に編入学するルートは、工学部(建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の5学科)と理学部第二部(数学科・物理学科・化学科の3学科)に限られます。以下、この2学部を前提に解説します。
編入学試験には4つの選抜方式があり、実施学部が方式ごとに違う
東京理科大学の編入学試験(学部特別選抜)には、次の4つの選抜方式があります。実施学部・学科がそれぞれ異なるため、自分がどの方式でどの学科に出願できるのかを最初に確定させてください。
| 選抜方式 | 実施学部・学科 | 選考方法 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 工学部(建築・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学の5学科) 理学部第二部(数学・物理・化学の3学科) | 工学部=書類審査+筆記試験+面接 理学部第二部=書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり) |
| 学校推薦型選抜 | 理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)のみ | 書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。出身学校長または勤務先上司の推薦が必要 |
| 社会人特別選抜 | 理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)のみ | 書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。対象は「現在、学籍を有しない社会人」 |
| 社会人特別選抜(夜間主社会人コース) | 工学部建築学科(2年次のみ) | 書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。募集人数20名で、他の方式より明確に多い |
この表から読み取れる重要な点を整理します。
工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の4学科は、一般選抜以外の選択肢がありません。学校推薦型選抜・社会人特別選抜・夜間主社会人コースはいずれも理学部第二部か工学部建築学科に限定されているため、この4学科を志望する場合は必然的に一般選抜(書類審査+筆記試験+面接)に挑むことになります。
理学部第二部は4方式のうち3方式(一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜)で受験でき、いずれも筆記試験がありません。書類審査と面接(学科により口頭試問)だけで合否が決まる点は、工学部との大きな違いです。ただし面接では、数学科なら数学、物理学科なら物理と数学、化学科なら化学に関する口頭試問が行われる場合があると明記されており、「筆記試験がない=準備が要らない」わけではありません。
建築学科だけは2つの入り口があります。通常の一般選抜(書類審査+筆記試験+面接)に加えて、社会人特別選抜(夜間主社会人コース)という専用枠があります。この夜間主社会人コースは2年次限定・募集人数20名で、他の方式が軒並み「若干名」であるのに対して明確な人数が示されている唯一の枠です。ただし出願資格には特有の制約があり、後述します。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜の3方式は、出願資格の骨格が共通しています。次のいずれかに該当することが必要です。
- 学士の学位を有する者(一般選抜・学校推薦型選抜は取得見込みも可)
- 大学に2年以上在学し、62単位以上修得した者(一般選抜・学校推薦型選抜は見込みも可)
- 短期大学、高等専門学校卒業者(一般選抜・学校推薦型選抜は卒業見込みも可)
- 文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上)を満たす専修学校の専門課程を修了した者(一般選抜・学校推薦型選抜は修了見込みも可、ただし大学入学資格を有する者に限る)
- 上記と同等以上の学力があると認められた者(出願開始日の1カ月前までに入試課への事前問い合わせが必須)
ここで方式間の違いに注意が必要です。社会人特別選抜だけは「見込み」での出願ができません。学士の学位取得見込みや単位修得見込みでの出願は一般選抜・学校推薦型選抜のみで認められ、社会人特別選抜は出願時点で要件を満たしていることが必須です。また社会人特別選抜の対象は「現在、学籍を有しない社会人」に限定されるため、現役の大学生・短大生・高専生は出願できません。
学校推薦型選抜にはさらに、出身学校長または現在の勤務先上司による推薦書の提出という条件が加わります。厳封された推薦書と、推薦者宛の選考結果通知用封筒(本人が用意)が必須書類です。
理学部第二部はどんな学部か|授業は夜間、内容は昼間部と同じ
理学部第二部への編入を検討するなら、この学部が「夜間開講の学部」であることを理解しておく必要があります。理学部第二部のよくある質問ページによれば、授業時間帯は平日16時20分〜21時20分、土曜日は13時〜19時40分で、実験を伴う科目はこれより延長する場合があります。在学期間は「4年以上8年以内」という枠が設けられており、休学期間はこの年限に含まれません。
授業内容そのものは「基本的に同じ」と説明されている一方、社会人経験者や学業に間隔が空いた学生に配慮して、導入部分の教え方を調整している場合があるとされています。編入学であっても理系科目の高校レベルの知識は前提として必要で、補習的な科目は用意されているものの、それだけに頼った学習計画は推奨されていません。数学科・物理学科・化学科のいずれの学科でも、教育職員免許状の取得が可能ですが、免許取得には約30単位の追加履修と教育実習が必要で、勤務先から数週間の休暇取得が必要になる場合がある点も紹介されています。働きながら理系の学位取得を目指す社会人にとって現実的な選択肢である一方、時間管理と体力面での負荷は小さくありません。
理学部第二部は外国籍の方に注意事項がある
理学部第二部に出願する外国籍の方への注意事項として、大学は「出入国管理及び難民認定法等の法令により『留学』の在留資格を取得・更新することはできません」と明記しています。入学時点で大学入学・在籍に支障のない長期在留資格をすでに持っている方のみが入学対象です。この条件を満たせない場合は入学が取り消され、初年度納付金も返還されません。理学部第二部が夜間開講の学部であることに起因する制約です。
夜間主社会人コースだけは特殊な居住・就労要件がある
工学部建築学科の社会人特別選抜(夜間主社会人コース)は、通常の出願資格に加えて次の要件を満たす必要があります。
- 試験日(2027年2月20日)の6カ月前〜3カ月前の期間(2026年8月20日〜2026年11月20日)に、東京23区その他通学可能な関東地方(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川)に住所を有すること
- 2026年1月1日以前から継続して勤務し、2026年を通じて週20時間以上の所定労働時間があること、または2026年の事業所得が57万円を超えること
つまりこのコースは「関東圏在住かつ一定以上働いている社会人」であることが前提になっています。地方在住者や、勤務実績が浅い方は対象外になる可能性が高いため、出願前に自分の状況が要件に合致するか要項で確認してください。
合理的配慮を希望する場合は出願前に連絡が必要
大学が公開している合否判定基準の一覧資料には、4方式すべてに共通する形で「合理的配慮の提供に関する対応方法」の欄があり、いずれも「出願期間開始日の1か月前までに入試課まで連絡」と定められています。障がいのある学生への支援方針は大学が別途ページで公開しており、受験上・修学上の配慮を希望する場合は、この期限を過ぎると対応できない可能性があるため、出願を検討し始めた段階で早めに問い合わせておくことをおすすめします。
試験科目|学科によって理科の科目が分かれる
工学部一般選抜の試験科目は、数学・英語に加えて理科1科目という構成です。ただし理科の科目は学科ごとに指定されており、ここを取り違えると対策科目そのものが変わります。
| 学科 | 試験科目 |
|---|---|
| 建築学科 | 数学・英語・物理学、面接 |
| 工業化学科 | 数学・英語・化学、面接 |
| 電気工学科 | 数学・英語・物理学、面接 |
| 情報工学科 | 数学・英語・物理学、面接 |
| 機械工学科 | 数学・英語・物理学、面接 |
| 理学部第二部 数学科 | 面接(数学に関する口頭試問を行う場合あり) |
| 理学部第二部 物理学科 | 面接(物理及び数学に関する口頭試問を行う場合あり) |
| 理学部第二部 化学科 | 面接(化学に関する口頭試問を行う場合あり) |
理科の科目で「物理」と「化学」に分かれるのは工業化学科だけです。建築・電気工学・情報工学・機械工学の4学科は共通して物理学が課されますが、工業化学科だけは化学が課されます。工業化学科を志望する場合、物理ではなく化学の対策に絞る必要があります。
数学と英語は工学部の全学科で共通問題です。学科を併願する場合、数学・英語の対策はそのまま使い回せますが、理科だけは志望学科に合わせて選ぶ必要があります。
試験当日の時間割も公開されており、2026年度実績(2026年2月21日実施)では、数学100分(10:00〜11:40)、英語60分(12:30〜13:30)、理科80分(14:00〜15:20)、面接(16:30〜予定)という構成でした。2027年度も同様の構成になる可能性が高いですが、時間配分は必ず最新の要項で確認してください。
理学部第二部は3学科とも面接のみ
理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜のいずれも、試験科目欄に記載されているのは「面接」のみです。ただし面接の中で口頭試問が行われる場合があると明記されており、数学科は数学、物理学科は物理及び数学、化学科は化学の口頭試問対象です。筆記試験がないぶん、面接での受け答えの完成度がそのまま合否に直結する構造になっています。
編入学年次は「志望どおり」とは限らない
東京理科大学の募集要項には重要な注意書きがあります。編入学年次は、修得科目とその単位修得状況をもとに大学が審査した上で、2年次または3年次に決定されます。志願者が願書に「3年次」と記入して出願しても、審査の結果2年次での合格になることがあると明記されています。
さらに、志望どおりの学年で合格・入学できた場合でも、入学後の単位認定の結果、入学年次より下の学年で修得すべき科目の履修が必要になることがあります。認定単位数によっては最短年数での卒業や、教育職員免許状の取得が難しくなる場合もあると要項は注意を促しています。とくに教職課程は4年間にわたる履修が前提で組まれているため、時間割上の制約から最短卒業と免許取得の両立が難しいケースが多いこと、教育実習の受け入れ先は原則自分で確保する必要があることも明記されています。教職を視野に入れている場合は、出願期間の1カ月前を目安に教職教育センターへ事前相談することが推奨されています。
つまり東京理科大学の編入学試験は、「2年次入学」「3年次入学」を自分で選んで出願する制度ではなく、単位審査の結果として年次が決まる制度です。この構造は、山口東京理科大学・諏訪東京理科大学のような系列公立大学の編入学試験でも共通して見られるパターンで、東京理科大学グループに一貫した運用方針といえます。
日程・スケジュール【2027年度】
4つの選抜方式は、出願期間・試験日がそれぞれ異なります。併願や準備スケジュールを組む際の基準にしてください。
| 選抜方式 | 対象 | 出願書類受付期間 | 筆記試験日 | 面接日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| 学校推薦型選抜 | 理学部第二部 | 2026年10月22日〜10月26日 | ― | 11月15日 | 12月11日 10時 |
| 社会人特別選抜 | 理学部第二部 | 2027年1月7日〜1月12日 | ― | 2月11日 | 2月17日 10時 |
| 社会人特別選抜(夜間主社会人コース) | 工学部建築学科 | 2027年1月7日〜1月12日 | ― | 2月20日 | 3月10日 10時 |
| 一般選抜 | 工学部 | 2027年1月7日〜1月12日 | 2月20日 | 2月20日 | 3月10日 10時 |
| 一般選抜 | 理学部第二部 | 2027年2月15日〜2月18日 | ― | 3月4日 | 3月17日 10時 |
日本国外から出願する場合は、いずれの方式も出願期間最終日必着(消印有効ではなく必着)とされています。入学検定料はすべての方式で35,000円です。
スケジュール上とくに注意すべき点が2つあります。学校推薦型選抜だけ出願時期がまったく別(前年10月)です。他の3方式が翌年1〜2月に出願期間を置くのに対し、学校推薦型選抜は10月下旬という早い時期に締め切られます。理学部第二部を推薦で狙う場合、対策と推薦者への依頼を大学入試より前倒しで進める必要があります。
工学部一般選抜と理学部第二部一般選抜は、出願・試験の時期が1カ月近くずれています。工学部は1月出願・2月筆記試験、理学部第二部は2月出願・3月面接です。理学部第二部の一般選抜と学校推薦型選抜・社会人特別選抜を併願することはできませんが、工学部一般選抜との併願は年次スケジュール上可能です(出願資格・単位状況が両方を満たす場合に限ります)。
試験会場はキャンパスで分かれる
試験会場も学部で異なります。工学部の筆記試験・面接は葛飾キャンパスで実施され、2026年度実績では9時に入場開始、9時40分に着席終了という時間割でした。理学部第二部の面接は神楽坂キャンパスで実施され、同じく2026年度実績では13時に入場開始、13時40分に着席終了という時間割です。集合場所の詳細は選考日当日にキャンパス内の掲示で案内される形式のため、初めて訪れるキャンパスの場合は交通アクセスと所要時間を事前に確認しておくことをおすすめします。
出願の流れ|UCAROという受験ポータルサイトを経由する
東京理科大学の編入学試験は、出願から合格発表まで「UCARO(ウカロ)」という外部の受験ポータルサイトを経由する仕組みになっています。紙の願書を郵送するだけでは出願が完了しない点に注意してください。
大まかな流れは次のとおりです。
- 大学が指定するWebフォームで「志願者情報登録」を行う(出願期間より前から可能)
- 入学検定料(35,000円)を銀行振込またはコンビニ払いで納入する
- 編入学願書・成績証明書・志望動機書などの出願書類一式を、出願期間内に簡易書留・速達で郵送する(窓口への持参は不可)
- 大学が出願書類を受理すると「出願番号」がメールで通知されるので、UCAROに会員登録し「出願連携」の手続きを期限内に行う
- 出願連携完了後、UCARO上で受験票をダウンロード・印刷し、選考日当日に持参する
- 合格発表はUCARO上でのみ行われ、電話・郵便・窓口での問い合わせには一切対応しない
とくに注意したいのは、出願連携の手続きには期限があり、これを怠ると受験票が発行されないという点です。出願書類を郵送しただけで安心せず、大学からの「出願番号」通知メールを見落とさないようにしてください。また入学検定料の納入は出願書類の郵送より先に済ませる必要があり、銀行窓口とコンビニエンスストアの2通りの方法が用意されていますが、いずれもATM・インターネットバンキングでの振込は受け付けていません。
出願書類は方式によって微妙に異なる
出願書類一式も選抜方式ごとに細部が異なります。共通して必要になるのは、編入学願書、入学検定料納付票・写真票、成績証明書(出身校が厳封したもの)、卒業証明書または退学証明書、編入学志望動機及び学習計画(本人自筆)の5点です。これに加えて、方式ごとに次の書類が追加されます。
| 選抜方式 | 共通書類に加えて必要なもの |
|---|---|
| 学校推薦型選抜 | 出身学校長または勤務先上司による推薦書(厳封)/推薦者宛選考結果通知用封筒 |
| 社会人特別選抜 | 特になし(ただし出願時点で学籍を有しないことが前提) |
| 社会人特別選抜(夜間主社会人コース) | 就労証明書(勤務先の証明が必要) |
| 一般選抜 | 特になし(工学部は加えて筆記試験を受験) |
大学に2年以上在学し62単位以上修得した者として出願する場合で、成績証明書に記載の修得単位が62単位に満たないときは、単位修得見込証明書や履修科目一覧表など、62単位を修得見込みであることを証明する書類の追加提出が求められます。専修学校専門課程修了(見込)者は、専修学校専門課程修了(見込)証明書も別途必要です。出願書類はA4サイズ・縦・倍率100%・白黒で印刷し、窓口への持参ではなく簡易書留・速達での郵送のみが受け付けられます。
学費【2026年度実績】
東京理科大学の2027年度募集要項はまだ公表されていないため、直近の2026年度実績額を参考値として示します。工学部と理学部第二部では学費体系が大きく異なります。
| 学部・学科 | 入学手続時納付金 | 後期納付金 | 初年度納付金合計 |
|---|---|---|---|
| 工学部(建築・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学 共通) | 1,104,740円 | 760,000円 | 1,864,740円 |
| 理学部第二部 数学科 | 624,190円 | 430,000円 | 1,054,190円 |
| 理学部第二部 物理学科 | 648,690円 | 454,500円 | 1,103,190円 |
| 理学部第二部 化学科 | 654,190円 | 460,000円 | 1,114,190円 |
工学部の初年度納付金は、理学部第二部より70万円以上高くなります。工学部は昼間開講の学科で実験・実習費が組み込まれるのに対し、理学部第二部は夜間開講のぶん学費が抑えられている構造です。次年度以降の授業料・教育充実費は入学年度と同額とされています。
なお、東京理科大学の卒業生が編入学する場合は入学金が半額になります。さらに山口東京理科大学(2016年度公立大学化後の入学者を除く)または諏訪東京理科大学(2018年度公立大学化後の入学者を除く)の在学生・卒業生(短大含む)も、本人の申請により入学金が半額になる特例が用意されています。この2校は東京理科大学と縁の深い系列大学であるため、該当する方は申請を忘れないようにしてください。
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合格後に知っておきたいこと|単位認定と教養科目の要件
編入学は合格すればゴールではなく、入学後にどれだけの単位が認定されるかによって、卒業までの負担が大きく変わります。募集要項には次のような注意点が明記されています。
出身大学・短期大学・高等専門学校(原則として第4・5年次で修得した科目)や専修学校の専門課程で修得した授業科目は、その内容が東京理科大学の開講科目に相当し、教育上有益と認められる場合に限り、学部の審査を経て単位認定される場合があります。ただし実際の単位認定は入学後に行われ、どれだけの単位が認定されるかを入学手続前に個別相談することはできません。出願前に「何単位認定されるか」を確定させることはできない、という前提で計画を立てる必要があります。
さらに2022年度から導入された「TUSくさび形教養教育カリキュラム」により、2022年度以降のカリキュラムが適用される学生(理学部第二部を除く)は、編入学時の一般教養科目の単位認定数にかかわらず、3年生以上で4単位以上の一般教養科目を新たに修得する必要があります。学部学科によっては初習語科目(第二外国語)が選択必修になっている場合もあります。前籍校で似た科目を修得していても、このカリキュラム要件が別途課される点は見落としやすいポイントです。
倍率・志願者数は大学が公表していない
編入学試験を検討するうえで多くの受験生が知りたいのが倍率ですが、東京理科大学は編入学試験(学部特別選抜)に限定した志願者数・受験者数・合格者数を、大学公式サイトの情報公表ページでは公開していません。大学が公表している「東京理科大学データ集」の入試区分別データ(学部・学科、研究科・専攻別入試区分ごとの志願者・合格者・入学者数等の推移)には、一般入試(A〜C方式・グローバル方式)、学校推薦型選抜(指定校制・公募制)、その他の入試(社会人・帰国子女・留学生・特例措置等対象)という区分はあっても、「編入学」という区分行は存在しません。また、私学振興財団が運営する大学ポートレートの工学部ページにも、編入学に限定した数値データは掲載されていません。
これは法政大学のように編入学試験だけを分離した志願・受験・合格者数を公表している大学とは対照的です。したがって、東京理科大学の編入学の難易度を実倍率で語ることは、現時点で公開されている一次情報からはできません。「〇〇倍」といった数字を見かけた場合は、その出典が大学公式かどうかを必ず確認してください。
倍率が非公表であっても、募集人員の水準からある程度の傾向は読み取れます。工学部5学科・理学部第二部3学科はいずれも「若干名」募集で、大学として大量合格を前提にした選抜ではないことがうかがえます。唯一具体的な人数が明記されているのは工学部建築学科の社会人特別選抜(夜間主社会人コース)の20名で、この枠だけは募集規模が明確です。
過去問は東京理科大学が公式に公開している
倍率は非公表である一方、東京理科大学は編入学試験(一般選抜・工学部)の過去問題を、解答例・出題意図まで含めて公式に公開しています。公開場所は「過去の入試データ」ページからリンクされているBox上の公開フォルダで、2026年度入試分として、工学部一般編入学試験の数学・英語・物理・化学について、問題・解答または解答例・出題意図の3種類のPDFが用意されています(英語のみ問題PDFは非掲載で、解答例と出題意図が公開されています)。理学部第二部は筆記試験自体がないため、この過去問公開の対象は工学部一般選抜に限られます。
「出題意図」が公開されている意味は大きく、大学がその年度の試験で何を測ろうとしたのかを、受験生自身が確認できます。次の章では、この公式資料をもとに出題テーマを整理します。問題文そのものは著作権の関係で転載できないため、テーマと大学が示した評価の観点を中心に解説します。
公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ
以下は、東京理科大学が公開している2026年度工学部一般編入学試験(2026年2月21日実施)の出題意図資料に基づく整理です。
数学|全学科共通・大学レベルの微積分と線形代数が9項目
数学の出題意図資料には、次の9項目が「できるか」という形で列挙されています。
- マクローリン展開を用いた計算ができるか
- 極限計算ができるか
- 広義積分の計算ができるか
- ラグランジュの未定乗数法を使って条件付き極値の計算ができるか
- 変数変換を使って重積分を計算できるか
- 重積分を使って立体の体積と表面積の計算ができるか
- 固有値と固有ベクトルの計算ができるか
- 逆行列および行列式の計算ができるか
- 空間における図形の性質や内積を用いた計算ができるか
この9項目を分野で分けると、1〜6が微分積分(マクローリン展開・極限・広義積分・条件付き極値・重積分とその応用)、7〜9が線形代数・空間図形(固有値固有ベクトル・逆行列行列式・空間図形と内積)です。高校数学の範囲を超えて、大学教養課程レベルの微積分と線形代数がそのまま出題対象になっている点が特徴です。編入後の専門科目(力学・電磁気学・構造力学など)で頻出する計算技法(重積分による体積計算、固有値問題)が並んでおり、工学部の学習に直結する内容として設計されていることがうかがえます。
英語|大問3題とも出典書誌が公開されている
英語は大問3題構成で、それぞれの出題意図に出典の書誌情報まで明記されています。
- 大問1:人類の情報に関する歴史を扱った文章の内容把握。説明される内容の展開についての理解に焦点。出典:Yuval Noah Harari, Nexus: A Brief History of Information Networks, Penguin, 2024.
- 大問2:生命の起源についての文章で、編入学後に触れると想定される学術・科学英語の内容把握を問う。出典:Hayley Birch, 50 Ideas You Really Need to Know: Chemistry, London: Quercus, 2015.
- 大問3:遺伝子組み換えに関する倫理的問題を扱った文章。理系分野と密接に関連した文章の正確な理解を問う。出典:The Economist(2025年11月19日付記事、遺伝子編集ベビーを巡るテック起業家の動きを扱った記事)
出典が公開されている意味は実務的に大きく、問題文そのものは読めなくても、出典元の書籍・記事の傾向は確認できます。3題とも科学史・科学トピック・生命倫理という理系寄りの一般教養英語で構成されており、大学は「編入学後に触れると想定される学術・科学英語」を明確に選定意図として述べています。専門特化した英文というより、科学系の時事・教養に関する英語長文を読み慣れておくことが対策の方向になります。
物理|建築・電気工学・情報工学・機械工学の4学科共通、力学から熱力学まで4問
物理は建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の4学科共通問題で、4つの大問がそれぞれ異なる分野から出題されています。
- 大問1:力学分野は力の釣合いおよび相対運動における見かけの力についての基礎知識、電磁気学分野はコンデンサの電気容量に関する基礎知識を問う複合問題
- 大問2:剛体の運動、および動摩擦力がある場合の力学的エネルギーの変化に関する基礎知識
- 大問3:有限領域に電荷が分布している場合に生じる電場および電位の基礎知識
- 大問4:理想気体が状態変化をした場合のエネルギーのやり取りに関する基礎知識
4問で力学(大問1前半・大問2)、電磁気学(大問1後半・大問3)、熱力学(大問4)という物理の主要3分野をまんべんなくカバーする構成です。大問1が力学と電磁気学の複合問題になっている点は、単元ごとの丸暗記ではなく、分野を横断して基礎知識を組み合わせる力を見ていることを示しています。剛体の運動や電場・電位の計算は大学レベルの内容を含むため、高校物理の延長で止まらず、大学教養課程の力学・電磁気学の教科書レベルまで学習を進めておく必要があります。
化学|工業化学科のみ、物理化学・無機分析化学・有機化学の3分野
化学は工業化学科のみの出題で、大学は出題意図に「当学科2年次までに学ぶ科目の範囲から」という基準を明記しています。
- 問1:物理化学系科目(物理化学基礎、物理化学1)の範囲から、等温可逆膨張と気体の運動論についての基礎的かつ標準的な問題
- 問2:無機分析化学系の原子・分子の構造と化学結合、化学平衡、溶液化学(電気化学)の範囲から標準的な問題
- 問3:3年次編入に相応しい学力を測るため、当学科2年次までの有機化学系科目(有機化学1〜3)の範囲から、有機化合物の構造・性質・反応についての基礎的・標準的な問題
大学が明言しているとおり、出題範囲は「工業化学科2年次までのカリキュラム」に対応しています。これは、市販の大学受験用化学参考書だけでは対策として不十分で、大学の物理化学・無機分析化学・有機化学の教科書レベルの内容(気体の状態方程式と熱力学、化学平衡と電気化学、有機化合物の構造と反応機構)を先取りして学習する必要があることを意味します。問3で大学が「3年次編入に相応しい学力を測るため」と明記している点も重要で、単なる知識確認ではなく、編入後にすぐ専門科目についていけるかを見極める意図が読み取れます。
過去問から導ける学習の順番
ここまでの出題意図を踏まえると、東京理科大学工学部一般選抜の対策は次の順番で進めるのが合理的です。
- 数学は、高校数学の完成を前提に、マクローリン展開・重積分・線形代数(固有値、行列式)という大学教養レベルの単元を優先して固める
- 理科は志望学科で科目が決まる(工業化学科のみ化学、他4学科は物理)ため、志望学科を先に確定させてから対策範囲を絞る
- 物理を選ぶ場合は力学・電磁気学・熱力学の3分野を満遍なく、とくに大問1のような分野横断の複合問題に慣れておく
- 化学を選ぶ場合は工業化学科の2年次カリキュラム(物理化学・無機分析化学・有機化学)を先取りする発想で、大学教科書レベルの内容に触れておく
- 英語は専門英文というより、科学史・科学トピック・生命倫理といった理系一般教養の英語長文に読み慣れておく
本節で扱った出題テーマ・出題意図は、いずれも東京理科大学が公開している2026年度の編入学試験(工学部一般選抜)過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
学科・方式別に、何から手をつけるべきか
工学部(建築・電気工学・情報工学・機械工学)を志望する場合
この4学科は一般選抜一択で、試験科目は数学・英語・物理・面接です。数学は大学教養レベルの微積分・線形代数、物理は力学・電磁気学・熱力学の基礎、英語は科学系の一般教養長文という構成を踏まえ、高校範囲の総復習で終わらせず、大学初年次の教科書レベルまで学習を進めておく必要があります。出願は2027年1月7日〜1月12日、筆記試験は2月20日です。逆算すると、遅くとも年末までには数学・物理の基礎固めを終え、年明けから過去問演習に入るのが現実的なスケジュールです。
工業化学科を志望する場合
試験科目は他4学科と同じく数学・英語・面接ですが、理科だけが化学に置き換わります。大学が出題意図で「当学科2年次までに学ぶ科目の範囲から」と明言している以上、大学受験用の化学参考書だけでなく、物理化学・無機分析化学・有機化学の大学教科書レベルの内容に触れておくことが対策になります。有機化学は構造・性質・反応の理解が問われるため、暗記中心ではなく反応機構まで踏み込んで理解する学習が有効です。
建築学科を一般選抜以外で狙う場合(夜間主社会人コース)
建築学科には、通常の一般選抜(数学・英語・物理の筆記試験あり)とは別に、社会人特別選抜(夜間主社会人コース)という書類審査+面接のみの枠があります。募集人数20名は他の方式より明確に多く、対象を関東圏在住・一定以上就労している社会人に絞ることで、筆記試験なしでも選抜の質を担保する設計になっていると考えられます。この枠を狙う場合、居住・就労要件を満たすかどうかを最優先で確認し、満たすなら書類審査(志望動機・学習計画)と面接の準備に集中してください。
理学部第二部(数学科・物理学科・化学科)を志望する場合
理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜の3方式から選べ、いずれも筆記試験がなく、書類審査と面接(口頭試問を含む場合あり)で選考されます。学校推薦型選抜は出身学校長や勤務先上司の推薦が必要なぶん出願時期が早く(前年10月)、社会人特別選抜は現在学籍を持たない社会人限定という条件があります。どの方式にせよ、口頭試問で問われる自分の学科分野(数学科なら数学、物理学科なら物理・数学、化学科なら化学)について、基礎概念を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが共通の準備になります。理学部第二部は夜間開講の学部であるため、社会人として働きながら通学するライフスタイルとの相性も、志望理由書や面接で問われやすいポイントです。
理学部(理学部第二部を含む)への編入を広く検討している場合は、当サイトの理学部の大学編入を徹底解説|出願資格・試験科目もあわせて確認すると、大学ごとの制度の違いを比較しやすくなります。
併願をどう組むか|「東京理科大学」を名乗る大学は他に2校ある
併願先を検討するときに注意したいのが、「東京理科大学」の名を冠する大学が、東京理科大学(新宿区神楽坂)以外に2校存在する点です。山陽小野田市立山口東京理科大学と公立諏訪東京理科大学で、いずれも東京理科大学から見て縁の深い系列大学ですが、運営主体・所在地・入試制度は別物の独立した大学です。前述のとおり、これらの大学の在学生・卒業生が東京理科大学へ編入する場合は入学金半額の特例がありますが、逆にこれらの大学へ新たに編入学する場合は、それぞれの大学が独自に定める募集要項に従うことになります。
工学系の編入学試験で数学・物理を課す大学を併願先として検討している場合、出題範囲が重なりやすい大学を選ぶと対策の効率が上がります。山陽小野田市立山口東京理科大学工学部の編入試験については、当サイトの山陽小野田市立山口東京理科大学工学部の編入試験を徹底解説で募集人員・試験科目・過去問対策をまとめています。試験日程が重ならないかどうかも含めて、併願候補として比較検討する際の参考にしてください。
「東京理科大学への編入」で混同しやすい制度
「東京理科大学 編入」というキーワードでは、本記事が扱う制度以外に、名称や検索結果が紛らわしい制度がいくつか存在します。出願前に区別しておいてください。
山口東京理科大学・諏訪東京理科大学からの編入学(本記事とは逆方向)
東京理科大学は、山口東京理科大学および諏訪東京理科大学からの編入学という別制度も持っています。これは山口東京理科大学・諏訪東京理科大学の在学生・卒業生が東京理科大学へ移るための制度で、大学の合否判定基準一覧にも「山口理大からの編入学」「諏訪理大からの編入学」として、本記事で扱う一般の学部特別選抜(編入学)とは別の項目で公開されています。山口東京理科大学・諏訪東京理科大学に在籍・卒業した方が対象で、それ以外の大学・短大・高専からの出願者向けの制度ではありません。該当する方は、この専用制度の要項を別途確認してください。
転学部・転学科(学内生向け)
前述のとおり、創域理工学部・先進工学部・理学部第一部・理学部第二部・経営学部が対象の「転学部・転学科」は、東京理科大学にすでに在籍している学生向けの制度です。外部からの受験生には関係しません。
理学専攻科(学部編入ではない)
東京理科大学には理学専攻科(一般選抜・社会人特別選抜)という試験区分もありますが、これは学部の2・3年次に入る「編入学」ではなく、学部卒業者を対象にした専攻科(修業年数1年・修了必要単位30単位の特設課程)への入学試験です。2026年度の社会人特別選抜を例に取ると、募集は数学専攻の若干名のみで、出願資格は「大学の学部を卒業した者」に加えて「数学の中学校もしくは高等学校教諭一種免許状を取得済みの者」という教員免許保有が前提になっています。修了すると数学専修免許状を取得できる、現職教員向けのキャリアアップ課程という性格が強く、目的がまったく異なります。学部への編入を希望する場合は、本記事で扱う学部特別選抜(編入学)の要項を確認してください。
よくある質問
東京理科大学の編入は難しいですか。
東京理科大学は編入学試験に限定した志願者数・合格者数を公表していないため、実倍率で難易度を語ることはできません。ただし工学部5学科・理学部第二部3学科はいずれも募集人員が「若干名」で、大学として大量合格を前提にした選抜ではないことがうかがえます。
創域理工学部や先進工学部に編入することはできますか。
できません。東京理科大学が外部から編入学試験を実施しているのは工学部と理学部第二部の2学部のみです。創域理工学部・先進工学部・理学部第一部が持っているのは在学生向けの「転学部・転学科」制度で、外部からの出願は受け付けていません。
理学部第一部への編入はできますか。
外部からの編入学試験は実施していません。理学部第一部が対象になっているのは学内生向けの転学部・転学科のみです。
試験科目はどう決まりますか。
工学部一般選抜は数学・英語・理科(物理または化学)・面接です。理科は建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科が物理、工業化学科のみ化学と学科で固定されています。理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜のいずれも面接のみで、学科により口頭試問(数学科は数学、物理学科は物理・数学、化学科は化学)が課される場合があります。
2年次と3年次はどちらで入学できますか。
志望学年を願書に記入しますが、最終的な編入学年次は修得科目・単位修得状況の審査により大学が決定します。3年次を志望しても、審査の結果2年次での合格になることがあると要項に明記されています。
社会人でも受験できますか。
理学部第二部には社会人特別選抜があり、現在学籍を持たない社会人が対象です。また工学部建築学科には、2年次限定・募集20名の社会人特別選抜(夜間主社会人コース)があります。ただし夜間主社会人コースは関東圏在住・一定以上の就労実績という追加要件があります。
過去問はどこで確認できますか。
東京理科大学が公式サイトの「過去の入試データ」ページからリンクしているBox上の公開フォルダで、工学部一般編入学試験の数学・英語・物理・化学について、問題(英語を除く)・解答または解答例・出題意図が公開されています。理学部第二部は筆記試験がないため過去問の公開対象外です。
山口東京理科大学や諏訪東京理科大学の卒業生は優遇されますか。
入学金が半額になる特例があります。山口東京理科大学(2016年度公立大学化後の入学者を除く)または諏訪東京理科大学(2018年度公立大学化後の入学者を除く)の在学生・卒業生(短大含む)が対象で、本人の申請が必要です。なお、これらの大学の在学生・卒業生が東京理科大学に移る専用制度(「山口理大からの編入学」「諏訪理大からの編入学」)は、本記事で扱う一般の編入学試験とは別の区分で運用されています。
出願はいつからですか。
方式によって異なります。2027年度は、学校推薦型選抜が2026年10月22日〜10月26日、社会人特別選抜と夜間主社会人コースと工学部一般選抜が2027年1月7日〜1月12日、理学部第二部一般選抜が2027年2月15日〜2月18日です。学校推薦型選抜だけ出願時期が大きく早い点に注意してください。
入学検定料はいくらですか。
4方式ともに35,000円です。
出願手続きで気をつけることはありますか。
出願から合格発表まで「UCARO(ウカロ)」という受験ポータルサイトを経由します。出願書類を郵送するだけでは手続きが完了せず、大学から届く「出願番号」をもとにUCARO上で「出願連携」を期限内に行わないと受験票が発行されません。入学検定料の納入もATM・インターネットバンキングでは受け付けておらず、銀行窓口かコンビニエンスストアでの支払いに限られます。
編入後、前籍校の単位はどれくらい認定されますか。
出身校で修得した授業科目のうち、東京理科大学の開講科目に相当し教育上有益と認められるものが、学部の審査を経て認定される場合があります。ただし実際の認定は入学後に行われ、出願前や入学手続き前に「何単位認定されるか」を個別に確認することはできません。また2022年度以降のカリキュラムが適用される学生(理学部第二部を除く)は、単位認定数にかかわらず3年生以上で4単位以上の一般教養科目の修得が別途必要です。
まとめ
東京理科大学の編入学試験について、大学公式の募集要項・過去問公開資料・合否判定基準資料という一次情報から確認できることを整理します。
まず、外部から編入学できるのは工学部(建築・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学の5学科)と理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)だけです。事前に流通しがちな「理学部第一部・創域理工学部・先進工学部でも編入学できる」という情報は誤りで、これらの学部が持つのは在学生向けの転学部・転学科制度です。
次に、選抜方式は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜・社会人特別選抜(夜間主社会人コース)の4つがあり、実施学部が方式ごとに異なります。工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の4学科は一般選抜のみ、理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜の3方式、建築学科は一般選抜と夜間主社会人コースという構造です。
試験科目は工学部が数学・英語・理科(物理または化学、学科により固定)・面接、理学部第二部は面接のみ(口頭試問を含む場合あり)です。工業化学科だけが理科を化学で受けるという例外にあたり、他の4学科は物理で統一されています。編入学年次は志望どおりではなく、大学の単位審査によって2年次または3年次に決定されます。
倍率については、東京理科大学は編入学試験に限定した志願者数・合格者数を公表していません。これは法政大学など倍率を公開している大学とは対照的な点で、難易度を実倍率で判断することは現時点ではできません。一方で過去問は、工学部一般選抜について解答例・出題意図まで公式に公開されており、2026年度実績では数学9項目・英語3長文(出典書誌つき)・物理4問(力学〜熱力学)・化学3問(物理化学〜有機化学)という具体的な出題テーマが確認できます。
手続き面では、出願から合格発表まで「UCARO」という受験ポータルサイトを経由する点、出願連携に期限がある点、単位認定は入学後にしか確定しない点、2022年度以降のカリキュラムでは3年生以上で一般教養科目の追加履修が必要になる点など、合格した後にも確認すべき事項が複数あります。願書を出す前に募集要項全体に目を通し、自分の状況に当てはまる注意事項を洗い出しておくことが、東京理科大学の編入学試験に限らず遠回りを避ける近道です。
本記事の数値は東京理科大学が公表する2027年度編入学試験学生募集要項(学校推薦型選抜・社会人特別選抜・一般選抜)、2026年度編入学試験学生募集要項(社会人特別選抜・夜間主社会人コース)、および2026年度の初年度納付金・過去問公開資料に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・学費は年度によって変更されるため、出願前には必ず東京理科大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
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