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理科大 編入試験工学部・理学部第二部の科目と対策

東京理科大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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理科大 編入を検討する方が「東京理科大学 編入」で検索すると、工学部・理学部第二部という言葉とともに「若干名」という募集人員が目に入ります。しかし東京理科大学の編入学試験には、実は選抜方式ごとに実施学部がまったく違うという構造があります。一般選抜は工学部と理学部第二部の両方が対象ですが、学校推薦型選抜と社会人特別選抜は理学部第二部だけ、そして工学部側にも「社会人特別選抜(夜間主社会人コース)」という別枠が用意されています。この構造を知らずに「東京理科大学の編入は工学部も理学部第二部も4方式すべてで受けられる」と誤解すると、出願先を間違えます。

この記事では、東京理科大学が公表している2027年度(令和9年度)の編入学試験学生募集要項をもとに、学部別・選抜方式別の募集人員・試験科目・日程を整理します。一般に公開されている選抜の対象は工学部と理学部第二部です。ただし、山口東京理科大学・諏訪東京理科大学からの特別編入学は別枠として公表されているため、すべての編入経路が同じ募集範囲になるわけではありません。自分の出身校と志望学科に合う制度を選ぶことが、準備の出発点になります。

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編入学とは、これまでの学修歴を踏まえて大学の途中年次に入学する制度です。東京理科大学では、通常の編入学の年次を修得科目と単位修得状況の審査で決めます。3年次を志望しても2年次で合格することがあり、入学後の単位認定によって卒業までに必要な履修も変わります。受験科目だけで志望先を決めず、希望する分野を学べるか、通学や仕事と両立できるか、卒業までの費用を準備できるかまで見通しておきましょう。

工学部一般選抜では数学・英語に加え、学科指定の物理学または化学と面接があります。理学部第二部は書類審査と面接による選考で、学科に応じた口頭試問を行う場合があります。筆記試験がない方式でも、専門分野を説明する準備が必要です。大学在学中に受ける場合と社会人として受ける場合では、学籍の有無や見込み資格の扱いが異なるため、最初に出願資格を確認してください。

出願時は、志願者情報の登録・検定料の納入と、書類を郵送する期間を分けて管理します。理学部第二部の一般選抜では両者の開始日が異なり、学校推薦型選抜には郵送必着の締切があります。過去問は大学公式の「過去の入試データ」から公開資料に進めますが、年度・方式・学科ごとに掲載内容を確認する必要があります。なお、募集要項には前年度の志願者数・受験者数・合格者数が掲載されており、一律に非公表という説明は正しくありません。本記事では公開資料に記載された実績と受験に必要な準備を分け、倍率の推定値は載せません。

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目次

東京理科大学 編入学試験の早見表【2027年度】

東京理科大学の2027年度(令和9年度)編入学試験について、まず募集先と選考の組み合わせを確認してください。出願期間欄は書類郵送の期間です。志願者情報登録・検定料納入の期間は後の「日程・スケジュール」で別に示します。夜間主社会人コースの出願期間欄は、この表では省略しています。専用の募集要項でご確認ください。

学部学科方式募集人員試験科目・選考出願書類郵送期間試験日
工学部建築学科一般選抜若干名数学・英語・物理学、面接2027年1月7日〜1月12日2027年2月20日
工学部工業化学科一般選抜若干名数学・英語・化学、面接2027年1月7日〜1月12日2027年2月20日
工学部電気工学科一般選抜若干名数学・英語・物理学、面接2027年1月7日〜1月12日2027年2月20日
工学部情報工学科一般選抜若干名数学・英語・物理学、面接2027年1月7日〜1月12日2027年2月20日
工学部機械工学科一般選抜若干名数学・英語・物理学、面接2027年1月7日〜1月12日2027年2月20日
理学部第二部数学科一般選抜若干名面接(数学の口頭試問を行う場合あり)2027年2月15日〜2月18日2027年3月4日
理学部第二部物理学科一般選抜若干名面接(物理及び数学の口頭試問を行う場合あり)2027年2月15日〜2月18日2027年3月4日
理学部第二部化学科一般選抜若干名面接(化学の口頭試問を行う場合あり)2027年2月15日〜2月18日2027年3月4日
理学部第二部数学科・物理学科・化学科学校推薦型選抜各学科若干名書類審査・面接(学科に応じ口頭試問を行う場合あり)2026年10月22日〜10月26日・必着2026年11月15日
理学部第二部数学科・物理学科・化学科社会人特別選抜各学科若干名書類審査・面接(学科に応じ口頭試問を行う場合あり)2027年1月7日〜1月12日2027年2月11日
工学部建築学科夜間主社会人コース20名書類審査・面接(口頭試問を行う場合あり)2027年2月20日

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項。

実施しているのは工学部と理学部第二部だけ

2027年度(令和9年度)の公開募集要項で、一般選抜の編入学試験を実施しているのは工学部と理学部第二部です。学校推薦型選抜と社会人特別選抜は理学部第二部、夜間主社会人コースは工学部建築学科が対象です。この節の「だけ」は、以下で扱う公開募集の方式に関する説明です。

一般選抜の募集対象には、理学部第一部・創域理工学部・先進工学部は含まれません。一方、2026年度(令和8年度)の情報公表資料には山口東京理科大学・諏訪東京理科大学からの特別編入学が別枠で掲載され、通常の一般選抜とは対象学部が異なります。出身校が該当する場合は、一般選抜の募集範囲だけで受験の可否を決めないでください。

東京理科大学の在学生が学内で学部・学科を移る転部・転科は、外部から入学する編入学試験とは別の制度です。理学部第二部の公式Q&Aでは、第一部への移籍を「転部」と説明し、関門科目の修得や進級、転部試験などの条件を示しています。第二部に編入すれば第一部へそのまま移れる、という意味ではありません。

本記事で比較する工学部の一般選抜は、建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科が対象です。理学部第二部では数学科・物理学科・化学科が対象になります。先に学部を選び、次に学科と選抜方式を照合すると、別制度の資料を取り違えずに読み進められます。

学内の転部と特別編入学、理学専攻科を区別する

一般選抜の要項では、東京理科大学に在学中の学生は、卒業見込み者等を除いて編入学試験を受験できないとされています。他大学に在学する受験生が出願できる場合とは扱いが違うため、「大学在学中でも出願できる」という説明を本学在学生にそのまま当てはめないでください。

理学専攻科も学部編入とは異なります。専攻科の一般選抜は大学卒業者や卒業見込み者などを対象とし、社会人特別選抜には数学の教員免許に関する要件があります。大学に在学して編入学の単位要件を満たすことと、専攻科に出願できることは別です。検索結果の見出しに「社会人」「数学」とあっても、資料表紙の入試区分まで確かめましょう。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 理学部第二部Q&A。

出典:東京理科大学 2026年度(令和8年度)の情報公表資料・特別編入学。

4つの選抜方式と実施学部の対応

東京理科大学の編入学試験(学部特別選抜)には、次の4つの選抜方式があります。実施学部・学科がそれぞれ異なるため、自分がどの方式でどの学科に出願できるのかを最初に確定させてください。

選抜方式実施学部・学科選考方法受入年次
一般選抜工学部(建築・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学の5学科)
理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)
工学部=書類審査+筆記試験+面接
理学部第二部=書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)
審査により2年次又は3年次
学校推薦型選抜理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)のみ書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。出身学校長または勤務先上司の推薦が必要審査により2年次又は3年次
社会人特別選抜理学部第二部(数学・物理・化学の3学科)のみ書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。対象は「現在、学籍を有しない社会人」審査により2年次又は3年次
社会人特別選抜(夜間主社会人コース)工学部建築学科(2年次のみ)書類審査+面接(口頭試問を行う場合あり)。募集人員20名。就労・居住要件あり2年次

この表から読み取れる重要な点を整理します。

工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の4学科は、一般選抜以外の選択肢がありません。学校推薦型選抜・社会人特別選抜・夜間主社会人コースはいずれも理学部第二部か工学部建築学科に限定されているため、この4学科を志望する場合は必然的に一般選抜(書類審査+筆記試験+面接)に挑むことになります。

理学部第二部は4方式のうち3方式(一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜)で受験でき、いずれも筆記試験がありません。書類審査と面接(学科により口頭試問)だけで合否が決まる点は、工学部との大きな違いです。ただし面接では、数学科なら数学、物理学科なら物理と数学、化学科なら化学に関する口頭試問が行われる場合があると明記されており、「筆記試験がない=準備が要らない」わけではありません。

建築学科だけは2つの入り口があります。通常の一般選抜(書類審査+筆記試験+面接)に加えて、社会人特別選抜(夜間主社会人コース)という専用枠があります。この夜間主社会人コースは2年次限定・募集人数20名で、このコースについて募集人員が具体的に示されています。ただし出願資格には特有の制約があり、後述します。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項。

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受験資格|短大・専門・高専・大学在学から出願できるか

一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜の3方式は、出願資格の骨格が共通しています。次のいずれかに該当することが必要です。

  • 学士の学位を有する者(一般選抜・学校推薦型選抜は取得見込みも可)
  • 大学に2年以上在学し、62単位以上修得した者(一般選抜・学校推薦型選抜は見込みも可)
  • 短期大学、高等専門学校卒業者(一般選抜・学校推薦型選抜は卒業見込みも可)
  • 文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上)を満たす専修学校の専門課程を修了した者(一般選抜・学校推薦型選抜は修了見込みも可、ただし大学入学資格を有する者に限る)
  • 上記と同等以上の学力があると認められた者(出願開始日の1カ月前までに入試課への事前問い合わせが必須)

ここで方式間の違いに注意が必要です。社会人特別選抜だけは「見込み」での出願ができません。学士の学位取得見込みや単位修得見込みでの出願は一般選抜・学校推薦型選抜のみで認められ、社会人特別選抜は出願時点で要件を満たしていることが必須です。また社会人特別選抜の対象は「現在、学籍を有しない社会人」に限定されるため、現役の大学生・短大生・高専生は出願できません。

学校推薦型選抜にはさらに、学校長または勤務先上司からの推薦という条件が加わります。推薦を受けられるか、所定の様式をいつまでに用意できるかを、書類郵送期間から逆算して確認してください。

在学中の出願と見込み資格の扱い

大学に在学しながら一般選抜や学校推薦型選抜を受ける場合は、2027年3月までに在学期間と62単位以上の修得要件を満たす見込みを含めて確認します。一般選抜の要項では、合格後の4月初旬に退学証明書と最終成績証明書の提出が必要とされています。出願できることと、入学時に資格を完成させることを分けて考えましょう。

理学部第二部の社会人特別選抜は、現在学籍を有しない社会人を対象とします。仕事をしているだけで社会人特別選抜の対象になるわけではありません。大学に在籍している場合は、一般選抜や学校推薦型選抜の要件を確認し、退学や休学を先に決めずに出願資格と入学手続を整理してください。

夜間主社会人コースだけは特殊な居住・就労要件がある

工学部建築学科の社会人特別選抜(夜間主社会人コース)は、通常の出願資格に加えて次の要件を満たす必要があります。

  • 試験日(2027年2月20日)の6カ月前〜3カ月前の期間(2026年8月20日〜2026年11月20日)に、東京23区その他本学に通常通学することができる地域に住所を有すること
  • 2026年1月1日以前から継続して勤務し、2026年を通じて週20時間以上の所定労働時間があること、または2026年の事業所得が57万円を超えること

つまりこのコースは「関東圏在住かつ一定以上働いている社会人」であることが前提になっています。地方在住者や、勤務実績が浅い方は対象外になる可能性が高いため、出願前に自分の状況が要件に合致するか要項で確認してください。

出身校の種類だけで判断しない

高専や短期大学からは、卒業または卒業見込みという資格区分で確認します。専修学校は、修業年限と総授業時間だけでなく、文部科学大臣の定める基準を満たす専門課程であること、本人に大学入学資格があることが必要です。学校名や学科名だけで判断せず、出身校が発行する所定の証明書で資格を示せるかを確かめてください。

各省庁設置の大学校からの編入学は認められないと要項に記載されています。また、同等以上の学力を認める資格区分で出願する場合は、出願期間開始日の1カ月前までに入試課へ問い合わせる必要があります。通常の資格に当てはまるか判断しにくい場合は、学校の名称・在籍期間・取得する資格を整理して相談すると、照会内容を具体化できます。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項。

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夜間主社会人コースでは、学歴に関する資格を出願時点で満たす必要があり、見込み資格は認められていません。一方、要項に理学部第二部の社会人特別選抜と同じ「学籍を有しない者」という定義があるわけではありません。在学中の可否が明示されていないケースは、就労・居住要件を満たすという理由だけで自己判断せず、大学への照会事項にしてください。

試験科目|学科によって理科の科目が分かれる

工学部一般選抜の試験科目は、数学・英語に加えて学科指定の理科という構成です。ただし理科の科目は学科ごとに指定されており、ここを取り違えると対策科目そのものが変わります。

学科試験科目
建築学科数学・英語・物理学、面接
工業化学科数学・英語・化学、面接
電気工学科数学・英語・物理学、面接
情報工学科数学・英語・物理学、面接
機械工学科数学・英語・物理学、面接
理学部第二部 数学科面接(数学に関する口頭試問を行う場合あり)
理学部第二部 物理学科面接(物理及び数学に関する口頭試問を行う場合あり)
理学部第二部 化学科面接(化学に関する口頭試問を行う場合あり)

理科の科目で「物理」と「化学」に分かれるのは工業化学科だけです。建築・電気工学・情報工学・機械工学の4学科は共通して物理学が課されますが、工業化学科だけは化学が課されます。工業化学科を志望する場合、物理ではなく化学の対策に絞る必要があります。

2026年度(令和8年度)の公開資料では、工学部一般選抜の数学と英語は全学科共通として整理されています。理科は志望学科に対応する物理学または化学を確認します。共通科目の学習を進めつつ、学科が指定する理科の準備を並行させてください。公開資料に共通問題とあることは、同一方式内で複数学科を併願できることを意味しません。

2027年度(令和9年度)工学部一般選抜は2027年2月20日(土)に実施され、数学(10:00〜11:40)、英語(12:30〜13:30)、理科(14:00〜15:20)、面接(16:30〜予定)という時間割です。入場開始は9:00、着席終了は9:40です。筆記試験だけで終了する日程ではないため、面接までを含めて移動と当日の予定を組んでください。

理学部第二部は3学科とも面接のみ

理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜のいずれも、試験科目欄に記載されているのは「面接」のみです。ただし面接の中で口頭試問が行われる場合があると明記されており、数学科は数学、物理学科は物理及び数学、化学科は化学の口頭試問対象です。筆記試験がないぶん、面接での受け答えの完成度がそのまま合否に直結する構造になっています。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

工学部一般選抜では、外部英語検定の提出要件や下限スコアは設けられておらず、大学独自の英語筆記試験が課されます。理学部第二部の一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜には英語の筆記試験がなく、口頭試問の対象教科にも英語は含まれていません。外部検定を受けるかどうかは併願先の要件と切り分け、理科大の選考に直接必要な科目から準備しましょう。

編入学年次は志望どおりとは限らない

東京理科大学の募集要項には重要な注意書きがあります。編入学年次は、修得科目とその単位修得状況をもとに大学が審査した上で、2年次または3年次に決定されます。志願者が願書に「3年次」と記入して出願しても、審査の結果2年次での合格になることがあると明記されています。

さらに、志望どおりの学年で合格・入学できた場合でも、入学後の単位認定の結果、入学年次より下の学年で修得すべき科目の履修が必要になることがあります。認定単位数によっては最短年数での卒業や、教育職員免許状の取得が難しくなる場合もあると要項は注意を促しています。教職を視野に入れている場合は、学位取得に必要な科目と免許取得に必要な科目を区別し、履修の見通しを検討してください。

志望学年は願書に記入しますが、その希望がそのまま許可学年になるとは限りません。募集要項では「修得科目及び単位修得状況により審査の上、2年次又は3年次に決定する」としています。夜間主社会人コースは2年次のみの募集なので、通常の一般選抜と同じように3年次を選べるわけではありません。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

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日程・スケジュール【2027年度】

4つの選抜方式は、出願期間・試験日がそれぞれ異なります。併願や準備スケジュールを組む際の基準にしてください。

選抜方式対象出願書類受付期間筆記試験日面接日合格発表
学校推薦型選抜理学部第二部2026年10月22日〜10月26日―11月15日12月11日 10時
社会人特別選抜理学部第二部2027年1月7日〜1月12日―2月11日2月17日 10時
社会人特別選抜(夜間主社会人コース)工学部建築学科―2月20日3月10日 10時
一般選抜工学部2027年1月7日〜1月12日2月20日2月20日3月10日 10時
一般選抜理学部第二部2027年2月15日〜2月18日―3月4日3月17日 10時

一般選抜と理学部第二部の社会人特別選抜は、国内からの書類郵送が消印有効、国外からは締切日必着です。学校推薦型選抜の書類郵送は必着なので、同じ感覚で締切日に発送しないよう注意してください。入学検定料は各方式とも35,000円です。夜間主社会人コースの出願期間は本表では空欄とし、同コースの募集要項を直接参照してください。

スケジュール上とくに注意すべき点が2つあります。学校推薦型選抜だけ出願時期がまったく別(前年10月)です。他の3方式が翌年1〜2月に出願期間を置くのに対し、学校推薦型選抜は10月下旬という早い時期に締め切られます。理学部第二部を推薦で狙う場合、対策と推薦者への依頼を大学入試より前倒しで進める必要があります。

工学部一般選抜と理学部第二部一般選抜は、出願・試験の時期が異なります。工学部は1月出願・2月筆記試験、理学部第二部は2月出願・3月面接です。試験日が重ならないことだけで併願可能とは判断せず、各方式の併願制約と合格後の手続期限も確認してください。理学部第二部の社会人特別選抜には、社会人特別選抜の1年次入学との併願を認めない制約があります。

試験会場はキャンパスで分かれる

2027年度(令和9年度)工学部一般選抜の会場は葛飾キャンパスで、9:00入場開始・9:40着席終了です。理学部第二部一般選抜は神楽坂キャンパスで、2027年3月4日(木)8:40入場開始・9:20着席終了、面接は10:00からです。夜間主社会人コースは入学後の学修を主に神楽坂で行いますが、入学試験は葛飾で実施されます。通学先の住所をそのまま試験会場と思い込まないでください。

登録期間と入学手続期間も同じ予定表に入れる

東京理科大学の方式・学部志願者情報登録・検定料納入入学手続期間(2027年度(令和9年度)入試)
学校推薦型選抜・理学部第二部2026年10月19日〜10月26日2026年12月11日〜12月17日
社会人特別選抜・理学部第二部2027年1月7日〜1月12日2027年2月17日〜2月24日
一般選抜・工学部2027年1月7日〜1月12日2027年3月10日〜3月16日
一般選抜・理学部第二部2027年2月8日〜2月18日2027年3月17日〜3月25日
夜間主社会人コース・工学部建築学科2027年3月10日〜3月16日

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項。

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出願の流れ|UCAROを経由する手続き

東京理科大学の編入学試験は、出願から合格発表まで「UCARO(ウカロ)」という外部の受験ポータルサイトを経由する仕組みになっています。紙の願書を郵送するだけでは出願が完了しない点に注意してください。

募集要項は紙媒体で配布されず、大学の案内ページからPDFをダウンロードして使います。出願にはUCAROへの無料会員登録が必要です。ここでは準備の順番を整理します。登録画面の操作や使用する様式は、志望する方式の要項に従ってください。

  1. 志望学部・学科・選抜方式を決め、対応する募集要項と所定様式を保存する
  2. 出願資格を確認し、出身校などに証明書の発行方法と発行までの期間を問い合わせる
  3. UCAROに会員登録し、大学が案内する出願の手順を読む
  4. 方式ごとの期間内に志願者情報登録と入学検定料35,000円の納入を行う
  5. 指定書類を取りそろえ、登録期間と区別して郵送期間・消印有効か必着かを確認する
  6. 郵送後も大学やUCAROからの案内を確認し、受験票・集合時刻・会場を準備する
  7. 合格発表日と入学手続期限を予定表に入れ、入学時に追加提出が必要な証明書も整理する

出願書類は資格と方式に対応させる

書類は、学歴を示すもの、修得単位を示すもの、推薦や就労など方式固有の資格を示すものに分けると整理しやすくなります。すでに卒業した方と在学中の方では、取得済みであることを示すか、取得見込みを示すかが異なります。書類名だけを見て他の受験生と同じものを用意せず、自分が利用する出願資格の説明に対応させましょう。

選抜方式書類をそろえる際の確認項目
一般選抜学歴・在学期間・修得単位と見込み資格の証明。大学在学者は合格後に提出する退学証明書と最終成績証明書も確認
学校推薦型選抜学歴・修得単位の資格に加え、学校長又は勤務先上司の推薦に必要な様式を確認
社会人特別選抜学籍を有しないこと、出願時点で学歴などの資格を満たすことに対応する書類を確認
夜間主社会人コース学歴のほか、勤務・事業所得・住所に関する特記事項を示すための指定書類を確認
  • 願書などの様式が、受験する年度・方式のものになっているか
  • 大学在学者の成績証明書が、62単位以上の取得または取得見込みの説明と対応しているか
  • 専修学校専門課程の修了者・修了見込み者は、要項所定の証明書を出身校に依頼したか
  • 推薦を受ける方は、推薦者へ日程と必要な様式を共有したか
  • 夜間主社会人コースの受験者は、学歴と就労・居住の要件を別々に確認したか
  • 郵送書類の控えと発送記録を残し、合格後に提出する証明書を区別して管理しているか

在学中の大学から成績証明書を取り寄せるときは、履修中の科目がどのように表示されるかも確認すると安心です。見込みで出願する場合、出願時の証明と入学時の最終証明は同じ役割ではありません。要項が求める資格を最終的に満たせなければ入学の前提が変わるため、現在の単位数だけでなく、年度末までに修得できるかを所属大学の履修状況に沿って確認してください。

学校推薦型選抜では、推薦を依頼する相手が書類を作成する時間も必要です。本人の学習計画だけでなく、推薦者の確認と証明書の発行という外部の手続が進んでいるかを管理しましょう。提出直前まで志望理由を推敲する場合でも、学科名・方式・入学希望年次など、書類全体で一致させる情報は早めに整理しておくと手戻りを防げます。

出典:東京理科大学 編入学・専攻科入試の募集要項とUCARO案内。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

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倍率・志願者数は公表されていない|難易度の測り方

志願者数・受験者数・合格者数は、一律に非公表ではありません。2027年度(令和9年度)募集要項には2026年度(令和8年度)の実績が掲載されています。一般選抜と理学部第二部の学校推薦型選抜・社会人特別選抜は、方式と学科を分けて実績を確認できます。一方、夜間主社会人コースは、募集人員20名から実際の応募状況や合格のしやすさを判断することはできません。

東京理科大学・2026年度(令和8年度)実績志願者数受験者数合格者数
一般選抜・工学部と理学部第二部の合計36人35人18人
社会人特別選抜・理学部第二部の合計16人15人13人

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

工学部一般選抜については、2027年度(令和9年度)募集要項に載る2026年度(令和8年度)実績で、各学科の合格者は0人です。ただし、これは当該年度の選考結果であり、翌年度も合格者を出さないという意味ではありません。募集が若干名であること、筆記試験と面接があること、学科ごとの専門に対応した学力が必要であることを踏まえて準備してください。

難易度を考える際は、理学部第二部を含む全体の実績を工学部だけの結果と取り違えないことが重要です。入学を希望する学科と選抜方式を決め、その区分で必要な資格、選考方法、過去の結果を確認します。学部の合計だけでは、筆記試験を受ける一般選抜と面接中心の方式の違いは読み取れません。

実倍率は受験者数÷合格者数、志願者数を基準に見る合格倍率は志願者数÷合格者数です。本記事では商を計算して掲載せず、大学が公表した人数を示しています。合格者がいない区分を通常の倍率の値で表現することもできません。数字の大小より、出願資格を満たした上で選考科目の基礎を説明できるか、解答を完成できるかを学習計画の基準にしましょう。

公開されている過去問から読み取れる出題テーマ

東京理科大学は公式の「過去の入試データ」ページから、年度別の公開資料を案内しています。2026年度(令和8年度)入試では工学部一般編入学の数学・英語・物理・化学が対象で、英語は問題本文が掲載されず、解答または解答例と出題意図が案内されています。2025年度(令和7年度)入試の資料もありますが、フォルダ名があることと、試験問題そのものが入っていることは区別する必要があります。

出典:東京理科大学 過去の入試データ。

出典:東京理科大学 入試問題に係る情報公表・年度別共有フォルダ。

「出題意図」が公開されている意味は大きく、大学がその年度の試験で何を測ろうとしたのかを、受験生自身が確認できます。問題文そのものは転載せず、ここでは志望学科と科目の対応、資料の読み方を整理します。個別の問題テーマや出典書誌は、該当する年度の原資料で確かめてください。

建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科|物理の公開資料を読む

2026年度(令和8年度)工学部一般選抜では、これらの学科の理科は物理の資料に対応します。数学・英語の共通資料に加え、物理の問題、解答例、出題意図を組み合わせて確認してください。建築学科については、一般選抜の筆記試験と夜間主社会人コースの面接を混同しないことも大切です。筆記試験向けの演習結果だけで、別方式の面接準備が済んだとはいえません。

工業化学科|化学の公開資料を読む

工業化学科の一般選抜は、物理ではなく化学を課します。公開フォルダでも化学の資料を選び、問題本文と解答例だけでなく、大学が公開する出題意図に目を通してください。数学と英語が他学科と共通でも、理科の準備は同じにはなりません。併願先が物理を課す場合は、科目名の一致を確認してから学習の共通部分と追加部分を分けましょう。

理学部第二部|口頭試問の対象教科を確認する

理学部第二部は筆記試験を課さないため、工学部の筆記問題をそのまま第二部の過去問として扱わないでください。2027年度(令和9年度)要項では、数学科は数学、物理学科は物理及び数学、化学科は化学の口頭試問を行う場合があるとされています。2026年度(令和8年度)の情報公表資料にも口頭試問に関する情報がありますが、問題PDFの有無と、選考方法や出題意図の情報があることは別です。

英語の非掲載と閲覧案内を区別する

大学本部の案内では、英語などの問題本文は著作権処理の都合でホームページに掲載しない場合があります。学部編入を含む入試Q&Aでは、著作権の都合でPDF提供できない問題について入試センターでの閲覧を案内しています。一般の学部入試に関する赤本等の案内を、そのまま編入試験の英語本文を入手できるという根拠にしないでください。

出典:東京理科大学 学部編入学試験の過去問題に関する入試Q&A。

公開資料は志願者本人の利用を意図したもので、私的複製を超える送信・複製は認められていません。学習相談で答案を見てもらう場合も、問題ファイルを無制限に配布するのではなく、公開先と該当年度を共有する形を考えてください。また、大学は公表内容について個別の質問・照会に回答しない方針を示しています。解法の理解に関する質問は、教科書や学習指導を利用して整理しましょう。

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学科・方式別に、何から手をつけるべきか(対策の順番)

工学部(建築・電気工学・情報工学・機械工学)を志望する場合

一般選抜で建築・電気工学・情報工学・機械工学を志望する場合は、数学・英語・物理学と面接を準備します。出願は2027年1月7日〜1月12日、筆記試験は2月20日です。まず公開問題で自分が解けない範囲を確かめ、数学と物理の基礎を補ってから時間を測った演習へ進むと、残りの学習を具体化できます。建築学科は出願資格を満たせば夜間主社会人コースも候補となるため、一般選抜だけが入口というわけではありません。

工業化学科を志望する場合

試験科目は数学・英語・面接に加えて化学です。物理を課す学科と同じ教材の組み合わせでは準備できません。学習の進め方としては、公開資料から理解が不足する分野を見つけ、必要に応じて物理化学・無機分析化学・有機化学の教科書へ戻る方法があります。ここで挙げる分野は学習整理の例であり、出題範囲や出題を保証する一覧ではありません。

建築学科を一般選抜以外で狙う場合(夜間主社会人コース)

建築学科には、通常の一般選抜とは別に、社会人特別選抜(夜間主社会人コース)があります。書類審査と面接によって選考され、口頭試問を行う場合があります。募集人員20名という数字から、一般選抜より受かりやすいとは判断できません。居住・就労・学歴の要件を満たすか確認した上で、仕事と学修をどう両立するか、なぜ建築を学ぶのかを具体化してください。

理学部第二部(数学科・物理学科・化学科)を志望する場合

理学部第二部は一般選抜・学校推薦型選抜・社会人特別選抜の3方式から選べ、いずれも筆記試験がなく、書類審査と面接(口頭試問を含む場合あり)で選考されます。学校推薦型選抜は出身学校長や勤務先上司の推薦が必要なぶん出願時期が早く(前年10月)、社会人特別選抜は現在学籍を持たない社会人限定という条件があります。どの方式にせよ、口頭試問で問われる自分の学科分野(数学科なら数学、物理学科なら物理・数学、化学科なら化学)について、基礎概念を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが共通の準備になります。理学部第二部は夜間開講の学部であるため、社会人として働きながら通学するライフスタイルとの相性も、学習計画を考える際の大切な観点です。

数学から専門、英語へ学習を組み立てる

  1. 数学:公開資料で扱われる内容と現在の履修範囲を比較し、計算の途中で止まる単元や説明できない概念を教材に戻って復習する
  2. 専門:工学部一般選抜なら学科指定の物理学又は化学、理学部第二部なら口頭試問の対象教科について、解答や説明を自力で組み立てる
  3. 英語:工学部一般選抜を受ける方は独自筆記試験に向けて読解を継続する。第二部だけを受ける方は、その方式の専門・面接準備を優先する
  4. 面接:学修歴、志望理由、編入後の学習計画をつなげて説明し、書類に書いた内容との整合を確かめる

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

演習の結果を次の学習に戻す

工学部一般選抜の演習では、解けたかどうかだけでなく、読み違い・知識不足・計算ミス・時間配分を分けて振り返ると復習先が明確になります。解答例を読んだ直後に理解できた場合でも、何も見ずに式の立て方から説明できるかを確かめてください。英語は単語の意味だけでなく、文の主語や論理関係を捉えられたか、物理や化学は条件から使う関係式を選べたかというように、科目ごとに失敗した段階を記録します。

面接や口頭試問の準備では、結論だけでなく理由を短く説明する練習が役立ちます。履修した科目、得意な分野、編入後に学びたいことをつなげ、専門用語を使う場合は意味も説明できるようにします。答えが出ないときも、分かっている条件と分からない部分を区別する練習をしておくと、理解の穴を見つけやすくなります。これは学習方法の提案であり、大学が公表した採点基準を示すものではありません。

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学費と単位認定【2026年度実績】

学費については、以下の表を2027年度(令和9年度)募集要項の初年度納付金に更新しています。2026年度(令和8年度)の実績額とは異なります。工学部と理学部第二部、夜間主社会人コースを同じ料金として扱わず、志望する区分の行を確認してください。

東京理科大学の学部・学科入学手続時納付金A後期納付金B2027年度(令和9年度)初年度納付金
工学部一般選抜・各学科1,104,740円810,000円1,914,740円
理学部第二部・数学科654,190円1,114,190円
理学部第二部・物理学科678,690円1,163,190円
理学部第二部・化学科684,190円1,174,190円
工学部建築学科・夜間主社会人コース864,190円620,000円1,484,190円

理学部第二部の後期納付金欄は、この表では金額を記載していません。入学手続時と初年度合計を掲載し、後期の納入額については募集要項の納付金表を参照してください。実際に納める金額と納入時期は、募集要項の納付金表で確認してください。初年度合計は入学手続時にすべて納める額ではないため、手元に準備する時期を分けて資金計画を立てましょう。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項。

なお、東京理科大学の卒業生が編入学する場合は入学金が半額になります。さらに山口東京理科大学(2016年度公立大学化後の入学者を除く)または諏訪東京理科大学(2018年度公立大学化後の入学者を除く)の在学生・卒業生(短大含む)も、本人の申請により入学金が半額になる特例が用意されています。該当する方は、出身校名だけでなく公立大学化前後の入学時期も確認してください。

初年度納付金の内訳と、学費以外に考える支出

2027年度(令和9年度)の工学部一般選抜では、入学金250,000円、授業料は入学手続時と後期がそれぞれ645,000円、教育充実費はそれぞれ165,000円です。これに学生傷害共済補償費2,740円、父母会費12,000円、校友会費30,000円が含まれます。初年度合計の比較だけでなく、最初の手続で納める金額を確認しておくと、合格発表後の支払いに備えやすくなります。

理学部第二部では入学金150,000円、入学手続時の授業料が数学科380,000円、物理学科404,500円、化学科410,000円、入学手続時の教育充実費は80,000円です。その他の納付金は、学生傷害共済補償費2,190円、父母会費12,000円、校友会費30,000円です。学科によって授業料が異なるため、「理学部第二部の金額」として別学科の行を流用しないようにしましょう。

夜間主社会人コースは入学金200,000円、授業料が入学手続時と後期それぞれ520,000円、教育充実費はそれぞれ100,000円です。学生傷害共済補償費2,190円、父母会費12,000円、校友会費30,000円も含まれます。工学部建築学科の名称が同じでも、一般選抜の納付金表と夜間主社会人コースの表は分けて読む必要があります。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項・納付金表、2027年度(令和9年度)夜間主社会人コース学生募集要項・納付金表。

大学へ納める費用とは別に、受験日の交通や宿泊、入学後の通学、住居、教材などの支出があります。金額は居住地や生活条件によって異なるので、一律の概算を当てはめず、自分の生活で必要なものを書き出しましょう。働きながら学ぶ場合は、授業や実験に合わせて働き方を変える必要があるかも含めて検討すると、入学後の収支を考えやすくなります。

認定単位数によって最短年数での卒業が難しくなる可能性は、費用計画にも関係します。希望どおりの年次で入学できる場合だけを想定するのではなく、下の学年の必修科目が残る場合や、仕事と履修を調整する場合も考えておきましょう。単位数だけを見て在学期間や総額を自動的に計算できるわけではなく、科目の開講時期や履修の順序を含む計画が必要です。

合格後の単位認定と履修計画

編入学は合格すればゴールではなく、入学後にどれだけの単位が認定されるかによって、卒業までの負担が大きく変わります。募集要項には次のような注意点が明記されています。

出身大学・短期大学・高等専門学校(原則として第4・5年次で修得した科目)や専修学校の専門課程で修得した授業科目は、その内容が東京理科大学の開講科目に相当し、教育上有益と認められる場合に限り、学部の審査を経て単位認定される場合があります。ただし実際の単位認定は入学後に行われ、どれだけの単位が認定されるかを入学手続前に個別相談することはできません。出願前に「何単位認定されるか」を確定させることはできない、という前提で計画を立てる必要があります。

出典:東京理科大学 理学部第二部Q&A。

理学部第二部のQ&Aでは、文系学部出身者について、一般教養科目は認定できるものがある一方、専門科目は編入年次にかかわらず基本的にほぼすべて履修することになると説明しています。2年次編入・3年次編入でも初年次の専門科目を履修できるため、理系分野を基礎から学び直す計画を考えられます。ただし、認定できる科目の具体的な判断をこの説明だけで確定することはできません。

「東京理科大学」を名乗る他との違いと併願

併願先を検討するときに注意したいのが、「東京理科大学」の名を冠する大学が、東京理科大学(新宿区神楽坂)以外にもある点です。山陽小野田市立山口東京理科大学と公立諏訪東京理科大学で、いずれも東京理科大学から見て縁の深い系列大学ですが、運営主体・所在地・入試制度は別物の独立した大学です。前述のとおり、入学金の減額には公立大学化前後の入学時期などの条件がありますが、逆にこれらの大学へ新たに編入学する場合は、それぞれの大学が独自に定める募集要項に従うことになります。

工学系の編入学試験で数学・物理を課す大学を併願先として検討している場合、出題範囲が重なりやすい大学を選ぶと対策の効率が上がります。山陽小野田市立山口東京理科大学工学部の編入試験については、本文末の山陽小野田市立山口東京理科大学工学部の記事を参照できます。試験日程が重ならないかどうかも含めて、併願候補として比較検討する際の参考にしてください。

公立諏訪東京理科大学の編入試験も、本文末の関連記事から確認できます。東京理科大学から見た特別編入学の制度と、公立諏訪東京理科大学そのものを受験する制度では、入学先も審査する大学も異なります。比較表を作るときは、大学名を省略しすぎず、どこからどこへ移るための試験なのかを書き添えてください。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

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よくある質問

東京理科大学の編入はどの学部で実施していますか?

一般選抜の公開募集は工学部と理学部第二部です。学校推薦型選抜・社会人特別選抜は理学部第二部、夜間主社会人コースは工学部建築学科です。理学部第一部・創域理工学部・先進工学部はこの一般選抜の対象ではありませんが、山口東京理科大学・諏訪東京理科大学からの特別編入学は別枠なので、すべての編入経路がないとはいえません。

理科大 編入の倍率はどれくらいですか?

2027年度(令和9年度)募集要項には、2026年度(令和8年度)の志願者数・受験者数・合格者数が公表されています。一律に非公表ではありません。本記事は大学公表の人数を参照し、実倍率(受験者数÷合格者数)の商は掲載していません。全体の人数で工学部だけの難易度を判断せず、志望する方式・学科と試験内容を合わせて確認してください。

東京理科大学 編入の過去問はどこで確認できますか?

大学公式の「過去の入試データ」から年度別の共有フォルダへ進めます。2026年度(令和8年度)の工学部一般選抜では数学・物理・化学の問題等が公開され、英語は問題本文が掲載されていません。公開範囲は科目や年度で異なるので、フォルダ名だけで判断せず、問題・解答例・出題意図のどれがあるかを見てください。

東京理科大学 3年次編入で2年次に入ることはありますか?

あります。志望学年を願書に記入しますが、最終的な編入学年次は修得科目・単位修得状況の審査により大学が決定します。3年次を志望しても、審査の結果2年次での合格になることがあると要項に明記されています。夜間主社会人コースは2年次のみです。

高専から東京理科大学に編入できますか?

高等専門学校の卒業者は出願資格に含まれ、一般選抜・学校推薦型選抜では卒業見込みも含まれます。社会人特別選抜や夜間主社会人コースは見込み資格の扱いが異なり、別途の要件があります。大学在学者向けの62単位という条件を、高専卒業者の条件と混同しないようにしてください。

山口東京理科大学・諏訪東京理科大学は東京理科大学と同じ編入試験ですか?

同じ試験ではありません。東京理科大学、山陽小野田市立山口東京理科大学、公立諏訪東京理科大学は、それぞれの大学の募集要項に沿って受験します。また、山口・諏訪から東京理科大学へ移る特別編入学は別制度です。受験情報を集めるときは、資料に書かれた入学先の正式名称を確認してください。

東京理科大学 編入の出願はUCAROが必要ですか?

必要です。大学の募集要項案内で、UCAROへの会員登録が出願に必須とされています。志願者情報の登録、検定料納入、出願書類郵送の期間をそれぞれ管理し、郵送した後も大学からの案内を確認してください。登録期間と書類郵送期間が同じとは限りません。

東京理科大学 編入で単位はどこまで認定されますか?

出身校で修得した科目が東京理科大学の開講科目に相当し、教育上有益と認められる場合に、学部の審査を経て認定されることがあります。実際の単位認定は入学後で、入学手続前に認定数を個別相談することはできません。編入年次だけで卒業時期を確定せず、下の学年の科目を履修する可能性も含めて考えましょう。

出典:東京理科大学 2027年度(令和9年度)編入学試験学生募集要項。

出典:東京理科大学 過去の入試データ。

出典:東京理科大学 編入学・専攻科入試の募集要項とUCARO案内。

参考・出典(公式サイト)

制度や出願の条件は、以下の東京理科大学の公式資料を参照してください。募集要項は2027年度(令和9年度)、過去問と選考に関する情報公表は2026年度(令和8年度)・2025年度(令和7年度)の資料を区別して紹介しています。学費の金額は2027年度(令和9年度)要項の記載です。

まとめ

理科大 編入は、志望学科と選抜方式を決めてから、学歴・単位・学籍の有無などの出願資格を確認する順番で準備しましょう。工学部一般選抜は数学・英語・学科指定の理科と面接、理学部第二部は書類審査と面接が基本で、口頭試問を行う場合があります。建築学科の夜間主社会人コースには、通常の学歴要件に加えて就労・居住の条件があります。

出願する年度の要項、前年度の入試実績、過去問の公開年度を区別すると、資料の取り違えを防げます。単位認定は入学後に行われ、志望どおりの年次でも最短期間で卒業できるとは限りません。必要な学修と費用を見通した上で出願先を選び、独学での科目対策や面接準備に不安がある場合は、専門の指導を活用することも検討してください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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