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学習院大学 編入【2027年度】4学部の資格・科目と過去問

学習院大学の編入学試験を調べると、「対象学部は法・経済・文・理・国際社会科学の5学部」という情報を目にすることがあります。しかし2027年度(令和9年度)の募集要項では、対象は法学部・文学部・理学部・国際文化交流学部です。経済学部の編入学試験は当面中止されており、国際社会科学部はこの年度の対象に含まれていません。かわりに2026年4月、学習院女子大学から移行した国際文化交流学部が新しく編入学試験を実施しています。
この記事では、学習院大学が公表している2027年度(令和9年度)の入学試験要項(総合型選抜(編入学))と、過去2年分の入学試験問題(解答例・出題意図を含む)をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程を整理します。倍率については、今回参照する資料だけで志願者数・受験者数・合格者数をそろえられないため掲載しません。代わりに募集人員・出願資格・試験の形式を比較し、準備の負担を具体的に整理します。
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学習院大学の編入学試験は、学部ごとに募集人員・受験資格・試験科目・日程・出願書類・延納の可否まで、ほぼすべての条件が独立して設計されています。「学習院大学の編入」とひとくくりにして対策を始めるのではなく、まず自分が出願できる学部を確定させ、そのうえで学部単位で情報を集めることが遠回りしないコツです。
編入学とは、大学などでの学修歴をもとに、学部の途中年次に入学する制度です。ただし、大学に在籍していればどの学部にも出願できるわけではありません。法学部は学士の学位を取得済み、または取得見込みであることが条件です。文学部史学科と国際文化交流学部には、大学での在学期間と修得単位を条件とする資格もあります。理学部は学士と高等専門学校出身者で区分が分かれるため、最初に自分の学歴に対応する要項のページを選んでください。
たとえば大学在学中の方は、成績証明書に記載された修得済みの単位と、今後修得する見込みの単位を分けて考える必要があります。文学部史学科と国際文化交流学部では、必要な単位数だけでなく、教職・資格関連の科目を含められるかという扱いも異なります。社会人の方も勤務経験だけで判断せず、学位・卒業資格・在学歴を照合することが出発点です。
また、入学年度と出願する年は同じではありません。2027年度(令和9年度)入学に向けた出願は2026年に行われ、法学部の試験は2027年に実施されます。試験日だけを予定表に入れると、証明書の発行や出願照会が間に合わなくなるおそれがあります。以下の早見表で志望先を絞り、受験資格、出願書類、日程、過去問の順に読み進めると、学習と手続を並行して準備できます。
本記事は2027年度(令和9年度)の募集情報を整理しています。募集要項と出願用紙、過去問の公開先を本文から参照できるようにしています。出願に使用する書式や大学からの追加のお知らせは、手続の際に公式ページで照合してください。
結論|学習院大学の編入は4学部・総合型選抜(編入学)1区分【2027年度(令和9年度)早見表】
2027年度(令和9年度)の学習院大学の編入では、経済学部は当面中止、国際社会科学部は対象外です。対象は法学部・文学部・理学部・国際文化交流学部で、募集要項上の名称は「総合型選抜(編入学)」です。次の表で対象学科と入学許可学年を確かめ、自分が利用できる資格の欄へ進んでください。
| 学部・対象学科 | 入学許可学年 | 募集人員 | 試験科目・形式 | 出願期間 | 試験日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 法学部:法学科・政治学科 | 原則3年次。2年次の場合あり | 各若干名 | 法学科:小論文・外国語・面接/政治学科:選択科目・外国語 | 2026年10月13日〜10月16日 | 2027年2月26日 |
| 文学部:史学科 | 3年次 | 若干名 | 外国語・歴史(小論文を含む)・面接 | 2026年10月13日〜10月16日 | 2026年11月21日 |
| 理学部:物理学科・化学科・数学科 | 原則3年次。2年次の場合あり | 各若干名 | 学士:筆記・口頭試問(詳細は願い出に応じて決定)/高専:数学・学科別の専門科目・英語・口頭試問。数学科は数学・英語・口頭試問 | 2026年10月13日〜10月16日 | 2026年12月5日 |
| 国際文化交流学部:日本文化学科・国際コミュニケーション学科 | 3年次 | 各5名 | 英語・学科に関わる筆記・日本語の面接 | 2026年8月17日〜8月19日 | 2026年10月3日 |
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
表の「若干名」は、一定の合格者数を約束する表記ではありません。法学部・文学部・理学部では、選考の結果によっては合格者がいない場合もあるとされています。国際文化交流学部は学科別に募集人員が示されていますが、人数の大小だけで試験の難しさを比べることはできません。志望する学問と受験資格が一致する候補を残したうえで、試験の準備に必要な作業を見積もってください。
公表されている科目・時間と対人試験の比較
以下は2027年度(令和9年度)の総合型選抜(編入学)について公表されている試験内容です。配点は公表されていないため、点数や科目ごとの重みは掲載しません。理学部の学士区分は具体的な科目・時間・配点を事前に一律に示す制度ではなく、願い出があった場合に定められます。高専出身者区分の科目を流用しないでください。
| 学部・学科 | 筆記試験 | 面接/口頭試問 |
|---|---|---|
| 法学部 法学科 | 小論文(60分)+外国語(英語/ドイツ語/フランス語から1科目選択、60分) | 有(法学科のみ実施) |
| 法学部 政治学科 | 選択科目(法学/政治学/社会学から1科目選択、60分)+外国語(英語/ドイツ語/フランス語から1科目選択、60分) | 無(政治学科は面接を実施しない) |
| 文学部 史学科 | 外国語(英語・日本語のうち1言語、60分)+歴史(小論文を含む、90分) | 有 |
| 理学部(学士等) 物理・化学・数学 | 筆記試験(内容は出願照会時に要問合せ) | 口頭試問 |
| 理学部(高専出身者) 物理学科 | 数学(60分)+物理(60分)+英語(60分) | 口頭試問 |
| 理学部(高専出身者) 化学科 | 数学(60分)+化学(60分)+英語(60分) | 口頭試問 |
| 理学部(高専出身者) 数学科 | 数学(130分)+英語(60分) | 口頭試問 |
| 国際文化交流学部 日本文化学科/国際コミュニケーション学科 | 英語の学力試験(40分)+学科に関わる筆記試験(11:00〜12:00) | 面接(日本語) |
理学部は「面接」ではなく「口頭試問」
理学部は学士等・高専出身者のどちらの区分でも、対人試験は「面接」ではなく「口頭試問」と呼ばれています。学力検査等の内容としても「筆記試験、口頭試問」とまとめて記載され、専門知識そのものを口頭で確認する試験である点が、法学部・文学部・国際文化交流学部の「面接」とは性格が異なります。
理学部(学士等)は試験内容が個別対応
理学部(学士等)の学力検査等の内容は「筆記試験、口頭試問」とだけ記載され、具体的な科目・時間割は公表されていません。要項は「出願希望者は、出願照会期間内に、出願資格の有無を本学アドミッションセンターまでお問合せください」としており、出願照会の段階で個別に確認する必要があります。高専出身者区分(数学・物理・化学・英語の時間割が明記)とは対照的です。
法学部の面接欄には「法学科のみ実施」と記されています。法学部全体に面接があるとまとめず、政治学科と分けて準備してください。また、外部英語検定の点数から合否を推定したり、持っているスコアが当日の外国語試験の代わりになると考えたりしないことが大切です。法学部では外国語を出願時に選択し、高専出身者の理学部と国際文化交流学部では英語の試験に取り組みます。
倍率の代わりに、準備の負担を具体的に比べる
今回参照できる資料では、志願者数・受験者数・合格者数がそろった編入学の結果を示せません。実倍率(受験者数÷合格者数)や合格倍率(志願者数÷合格者数)の数値は掲載せず、入学者数を分母にした代用もしません。次の比較は合格可能性の推定ではなく、何を準備する必要があるかを判断するためのものです。
| 判断材料 | 学習院大学で比べる内容 | 準備への結び付け方 | この材料だけでは分からないこと |
|---|---|---|---|
| 募集人員 | 法・文・理は若干名、国際文化交流は学科ごとに5名 | 志望学科の枠として把握し、出願資格を照合する | 志願者や合格者の人数、倍率 |
| 出願資格 | 学士、高専卒業、短大卒業、大学在学歴と単位など | 証明書と履修状況をもとに利用できる資格を絞る | 資格を満たす受験者の学力水準 |
| 筆記試験 | 小論文、歴史、専門科目、外国語など | 過去問で知識・読解・記述の課題を分ける | 公表されていない配点や合格最低点 |
| 面接・口頭試問 | 法学科・史学科・国際文化交流の面接、理学部の口頭試問 | 学修歴・志望理由・専門内容を口頭で説明する練習を行う | 質問内容や個別の評価結果 |
| 日程 | 国際文化交流の出願は夏、他学部は秋。法学部の試験は翌年 | 書類の準備と学習の締切を分けた予定表を作る | 試験日が遅いことによる合格しやすさ |
たとえば史学科を希望する大学在学者は、まず60単位と在学期間の条件に照らして出願できるかを確認し、その後に歴史の論述と外国語の学習へ進みます。国際文化交流学部なら、67単位の条件に含められる科目と、出願時点での修得状況を照合することが先です。このように、難易度をひとつの数値に置き換えるよりも、自分の準備が止まっている箇所を特定すると、次に行う作業が明確になります。
社会人や卒業後に受験する方は、現在の仕事と受験勉強の両立だけでなく、入学後に学部の授業へ参加する計画も考えてください。学士が必要な学部であっても、大学院と同じ学修内容になるわけではありません。志望学科で学び直したい内容を授業科目や研究分野に結び付けて言葉にすると、進路選択と志望動機の準備を一緒に進められます。
学習院大学の編入学試験は「総合型選抜(編入学)」という1つの区分
学習院大学の入試情報サイトには「総合型選抜」という括りのなかに、AO・外国高等学校出身者及び帰国生徒・外国人留学生・社会人・編入学という5種類の入試が並んでいます。このうち、他大学や短期大学、高等専門学校などから学習院大学の途中年次(2年次または3年次)に入学するための制度が「総合型選抜(編入学)」です。
名称が紛らわしい点に注意してください。「総合型選抜(社会人)」という別枠がありますが、これは編入学とは異なる入試区分です。学習院大学には法政大学のような「転籍・転部・転科試験」「継続学士入学試験」に相当する制度の案内は募集要項に見当たらず、本記事で扱う編入学試験がほぼそのまま「途中年次入学」を意味します。
実施学部は「5学部」ではない――2027年度時点の対象は4学部
学習院大学は法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部・国際文化交流学部の6学部体制ですが、このうち編入学試験(総合型選抜(編入学))を実施しているのは、2027年度(令和9年度)の募集要項によれば次の4学部だけです。
- 法学部(法学科・政治学科)
- 文学部(史学科)
- 理学部(物理学科・化学科・数学科)
- 国際文化交流学部(日本文化学科・国際コミュニケーション学科)
経済学部(経済学科・経営学科)の編入学試験は、2027年度(令和9年度)以降、当面中止です。募集要項の目次にも中止が明記されています。学習院大学の2024年10月4日付の経済学部の編入学中止に関する告示が根拠であり、過去問が掲載されていることを現在の募集の証拠にはできません。将来の再開を前提に出願準備を進めず、対象年度の実施学部を確認してください。確認日:2026年10月4日。
国際社会科学部は、2027年度(令和9年度)の総合型選抜(編入学)の対象に含まれていません。国際文化交流学部とは名称が似ていますが、別の学部です。外国語や国際分野を学びたい場合も、希望する学科が募集要項の対象になっているかを学部名・学科名の両方で照合してください。
一方で、国際文化交流学部は2026年4月に新設された学部です。学習院大学が公表する志願者・合格者数の推移資料には「※2025年度(令和7年度)以前は学習院女子大学としての実績」という注記があり、これは学習院女子大学(学校法人学習院が運営していた別大学)の国際文化交流学部・日本文化学科/国際コミュニケーション学科を、学習院大学に統合する形で新設されたことを示しています。つまり国際文化交流学部の編入学試験は、学習院大学としては新しい制度ですが、学習院女子大学時代からの実績・過去問の蓄積を引き継いでいます(以下の補足を参照)。
この4学部という構成は、Web上に流通している「5学部が対象」という情報とはずれています。志望学部を検討する際は、必ずこの記事の情報も含めて、学習院大学が公表する最新の募集要項で対象学部を再確認してください。
国際文化交流学部は「学習院女子大学」の入試を引き継いでいる
国際文化交流学部を志望する場合、もう一つ知っておくべき背景があります。学習院大学が公表する「学部・学科、研究科における志願者・合格者・入学者数の推移」資料には、国際文化交流学部の実績データに「※2025年度(令和7年度)以前は学習院女子大学としての実績」という注記が付いています。
これは、2026年4月に学習院大学が新設した国際文化交流学部(日本文化学科・国際コミュニケーション学科)が、学校法人学習院が運営していた学習院女子大学の同名の学部・学科を、学習院大学に統合する形で作られたことを意味します。実際、過去問公開ページに残る同学部の編入学試験問題のうち、もっとも古いものは学習院大学の一般的な過去問と異なる形式のファイル名で公開されており、学習院女子大学時代の試験であることがうかがえます。
実務上のポイントは2つです。第一に、国際文化交流学部としての学習院大学名義の編入学試験は2026年度(令和8年度)が最初の実施年度であり、蓄積された過去問は多くありません。第二に、学習院女子大学時代の過去問も出題傾向の参考になる可能性が高いということです。過去問の節で扱う日本文化学科・国際コミュニケーション学科の出題例のうち一部は、学習院女子大学時代に実施された試験に基づいています。学習院大学移行後の過去問が少ない現状では、学習院女子大学時代の過去問もあわせて参照する価値があります。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
学部・学科別の募集人員と入学許可学年【2027年度】
学習院大学の編入学試験の募集人員は、学科単位で「若干名」と表記されるものがほとんどで、具体的な人数が明示されているのは国際文化交流学部だけです。
| 学部 | 学科 | 出願区分 | 募集人員 | 入学許可学年 |
|---|---|---|---|---|
| 法学部 | 法学科 | 学士等 | 若干名 | 原則3年次(試験の成績・修得単位数等により2年次の場合あり) |
| 政治学科 | 学士等 | 若干名 | ||
| 文学部 | 史学科 | 短大・高専卒/学士等/4大在学 | 若干名 | 一律3年次 |
| 理学部 | 物理学科 | 学士等 | 若干名 | 原則3年次(試験の成績・修得単位数等により2年次の場合あり) |
| 化学科 | 学士等 | 若干名 | ||
| 数学科 | 学士等 | 若干名 | ||
| 理学部 | 物理学科 | 高等専門学校出身者 | 若干名 | 原則3年次(試験の成績・修得単位数等により2年次の場合あり) |
| 化学科 | 高等専門学校出身者 | 若干名 | ||
| 数学科 | 高等専門学校出身者 | 若干名 | ||
| 国際文化交流学部 | 日本文化学科 | 短大・高専卒/学士等/4大在学 | 5名 | 一律3年次 |
| 国際コミュニケーション学科 | 同上 | 5名 |
この表から読み取れる点を整理します。
具体的な募集人数が公表されているのは国際文化交流学部の2学科だけです。日本文化学科・国際コミュニケーション学科ともに5名という数字が要項に明記されています。それ以外の法学部・文学部・理学部はすべて「若干名」で、選考の結果によっては合格者がいない場合もあると要項に注記されています。
「一律3年次」なのは文学部史学科と国際文化交流学部だけです。法学部と理学部は「原則として3年次に入学を許可します。ただし、試験の成績及び修得単位数等によっては、2年次に入学を許可する場合があります」とされており、出願時点でどちらの年次になるかが確定していません。2年次からやり直したいのか、3年次からストレートに進みたいのかが明確な場合は、この違いを理解したうえで志望学部を検討してください。
理学部は「学士等」と「高等専門学校出身者」で出願区分そのものが分かれています。募集要項も試験科目もこの2区分で別立てになっており、高専出身者向けの区分は学士の学位を要求しません(詳しくは次章)。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
受験資格|学部ごとに大きく異なる
学習院大学の編入学試験は、学部によって受験資格の作り方がまったく違います。とくに文学部史学科と国際文化交流学部は、単位数の基準まで細かく規定されているので注意してください。
法学部・理学部(学士等)の受験資格
法学部(法学科・政治学科)と理学部の「学士等」区分は、いずれも次のいずれかです。
- 学士の学位を有する者
- 2027年3月までに学士の学位を取得する見込みの者
理学部はこれに加えて「希望する学科へ編入学ができる科目に相当する学科目の単位を修得している者」という条件が付きます。学士の学位があれば無条件で出願できるわけではなく、志望学科の専門科目に対応する単位の修得状況が問われます。
理学部(高等専門学校出身者)の受験資格
こちらは学士を要求しません。高等専門学校を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者という単独の条件です。学士区分と高専区分は募集人員・試験科目とも別立てなので、高専卒業(見込み)で理学部を目指す場合はこの区分で出願することになります。
文学部史学科の受験資格
文学部史学科は4通りの資格のいずれかに該当する必要があります。
- 短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
- 学士の学位を有する者、または2027年3月までに取得見込みの者
- 修業年限4年以上の大学に2年以上在学した者で、60単位以上を修得している者(教職・資格科目の場合、卒業のために必要な科目であれば60単位に含めることができる)
- 修業年限4年以上の大学に、2027年3月をもって2年以上在学し、60単位以上を修得・2年次以上を修了する見込みである者で、出願時点で既に30単位以上を修得している者
国際文化交流学部の受験資格
国際文化交流学部も複数の資格を用意していますが、単位数の基準が文学部より高く設定されています。
- 短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
- 学士の学位を有する者、または2027年3月までに取得見込みの者
- 修業年限4年以上の大学もしくは3年制の短期大学に2学年以上(休学期間は除く)在学し(2027年3月までに2学年以上在学となる者を含む)、67単位以上(教職・資格取得科目を除く)を修得済または修得見込みの者(修得見込みの者は、既に30単位以上修得していること)
国際文化交流学部の在学要件は「67単位以上」で、文学部史学科の「60単位以上」より基準が高い点に注意してください。大学2年生が「単位を十分に取っているつもりで出願したら基準に届いていなかった」ということが起きやすいポイントです。出願前に成績証明書ベースで正確な単位数を確認してください。
ここまでの資格を、自分の出身・在籍先別に整理すると次のようになります。
| 出身・在籍状況 | 出願できる可能性がある学部 |
|---|---|
| 学士の学位を保有(見込み含む) | 法学部・文学部・理学部(学士等)・国際文化交流学部のすべて |
| 短期大学卒業(見込み) | 文学部・国際文化交流学部(法学部・理学部の学士等区分は対象外) |
| 高等専門学校卒業(見込み) | 文学部・理学部(高専出身者)・国際文化交流学部(法学部は対象外) |
| 4年制大学に2年以上在学し60単位以上修得 | 文学部史学科の在学者資格を検討(在学期間・単位の条件を照合) |
| 4年制大学/3年制短大に2学年以上在学し67単位以上修得(見込み含む) | 国際文化交流学部の在学者資格を検討。文学部史学科の条件にも該当する場合がある |
短期大学卒業(見込み)だけで出願できるのは文学部と国際文化交流学部に限られ、法学部・理学部の学士等区分では出願できません。短大から学習院大学への編入を考えている場合、対象学部はこの2つに絞られる点を早い段階で理解しておいてください。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
日程・スケジュール【2027年度】
学習院大学の編入学試験は、法学部・文学部・理学部で出願期間が共通しています。国際文化交流学部は出願照会・出願・試験が先に進みます。出願する年と入学年度を区別して、次の表を確認してください。
| 学部 | 出願照会期間 | 出願期間 | 選考 | 合格発表 | 入学手続締切 |
|---|---|---|---|---|---|
| 法学部 | 2026年9月23日(水)~9月30日(水) | 2026年10月13日(火)~10月16日(金) | 2027年2月26日(金) | 2027年3月8日(月) | 2027年3月11日(木) |
| 文学部 | 2026年11月21日(土) | 2026年11月27日(金) | 2026年12月11日(金)(延納締切2027年2月26日) | ||
| 理学部(学士等/高専出身者) | 2026年12月5日(土) | 2026年12月11日(金) | 2027年1月7日(木)(延納締切2027年2月26日) | ||
| 国際文化交流学部 | 2026年7月15日(水)~7月17日(金) | 2026年8月17日(月)~8月19日(水) | 2026年10月3日(土) | 2026年10月23日(金) | 2026年11月6日(金)(延納締切2026年12月3日) |
この日程で押さえるべき点は3つです。
国際文化交流学部だけ出願が夏に前倒しになっています。法学部・文学部・理学部が9月下旬~10月中旬に出願照会・出願を行うのに対し、国際文化交流学部は7月中旬に出願照会、8月中旬に出願、10月頭には選考まで終わります。国際文化交流学部と他学部を併願する場合、対策のピークを2つ作る必要があります。
最も早い選考日は国際文化交流学部の2026年10月3日です。文学部は2026年11月21日、理学部は2026年12月5日、法学部は2027年2月26日と続きます。同じ「学習院大学の編入学試験」でも、実際に受験する日は学部によって大きく異なるため、併願校とのスケジュール調整はこの表を基準に組んでください。
出願照会は出願前に行う手続です。法学部・文学部・理学部は2026年9月23日〜9月30日、国際文化交流学部は2026年7月15日〜7月17日が出願照会期間です。出願資格に疑問がある場合は、この期間内にアドミッションセンターへの確認を終えてください。この期間に出願資格が確認されない場合、出願が受理されないことがあります。
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学部・学科ごとに、何から手をつけるべきか
法学部法学科を志望する場合
法学科は小論文と外国語の筆記試験に加えて面接があります。面接があるのは法学部のなかで法学科だけなので、書類・筆記だけでなく口頭での受け答えの準備も必要です。外国語は英語・ドイツ語・フランス語から選択できます。出願時に選ぶ言語で文章を読み、内容を説明できる状態を作ることが優先です。
法学部政治学科を志望する場合
政治学科は面接がなく、選択科目(法学/政治学/社会学)と外国語の筆記試験が課されます。選択科目は、これまで大学などで学んだ内容と過去問を照合して決めてください。他の受験者が選んだ科目を推測して合わせるよりも、自分が根拠を示して説明できる分野を選ぶことが学習計画の土台になります。
文学部史学科を志望する場合
史学科は外国語と歴史(小論文を含む)の2科目、90分の歴史では日本史・東洋史・西洋史にまたがる用語論述が出題される年度があります(詳しくは次章)。範囲が古代から近現代までと広いため、通史を一通り押さえたうえで、重要な用語を自分の言葉で説明できるように練習する必要があります。研究したいテーマについて具体的に述べる設問も含まれるため、志望理由と結び付けた学習テーマの言語化も欠かせません。
理学部を志望する場合(学士等)
学士等区分は試験内容が個別対応で、公式には「筆記試験、口頭試問」としか公表されていません。出願を検討する段階でアドミッションセンターに問い合わせて、志望学科の専門分野でどこまでの単位を修得しておく必要があるかを確認してください。専門科目の単位が不足していると、学士の学位があっても出願が認められない可能性があります。
理学部を志望する場合(高等専門学校出身者)
高専出身者区分は科目と時間が明確です。物理学科・化学科は数学・専門科目・英語の3科目60分ずつ、数学科は数学130分・英語60分といずれも専門色の強い構成です。志望学科の過去問(公開されている場合)を必ず解いて、時間配分の感覚をつかんでください。
国際文化交流学部を志望する場合
日本文化学科・国際コミュニケーション学科とも、英語の学力試験と学科に関わる筆記試験、日本語での面接という構成です。募集人員が各5名と少ないため、書類・筆記・面接のすべてで高い完成度が求められます。学科に関わる筆記試験は学科によって性格が異なり、日本文化学科は評論的な文章の読解論述、国際コミュニケーション学科は時事的なテーマについての小論文という傾向が過去問から見えます(次章で詳述)。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
出願書類は学部・出願資格区分によって異なる
試験科目とあわせて確認しておきたいのが出願書類です。学習院大学の編入学試験は、共通して求められる書類のほかに、学部・出願資格区分ごとに追加で必要になる書類があります。
志願票には大学所定の用紙を使用します。資格を証明する書類は卒業済みか、卒業見込みか、大学在学中の資格で出願するかによって変わるため、全員に同じ証明書が必要だとは考えないでください。以下の既存の整理と、募集要項の該当する出願資格区分の書類欄を照合して準備します。
これに対して文学部史学科は、出願資格の区分(1)〜(4)のどれに該当するかによって、提出書類の組み合わせが変わります。出願資格(3)(4)の在学者は在学証明書または退学証明書が追加で必要になり、出願資格(4)(修得見込みで出願する場合)はさらに修得見込科目記入票の提出が求められます。加えて外国語の既取得資格(英検・TOEFL等)がある場合は、既取得資格等記入票と合格証明書等のコピーの提出も可能です(該当者のみ)。自分がどの出願資格区分に当てはまるかによって、揃えるべき書類が変わる点に注意してください。
国際文化交流学部は、志願票・写真票兼入学検定料受取書・成績証明書・卒業(見込)証明書等出願資格を証明する書類、という構成です。ただし成績証明書については「出身又は在学学長(学校長)が証明したもの(各種学校は含まない)」で、修得科目・成績・単位数が明記され、現在履修中の科目がある場合はその科目名と単位数まで記入されているものが求められます。通常の成績証明書だけでは足りないケースもあるため、大学の教務窓口に早めに相談しておくと安心です。
いずれの学部でも、証明書に記載されている氏名が婚姻等により現在の氏名と異なる場合は、同一人物であることを証明する公的書類(戸籍抄本等)の添付が必要です。出願書類は「以下の書類以外の提出は、一切認めません」と要項に明記されているため、指定外の書類を追加で送っても評価対象にはなりません。
志望理由は独立した作文ではなく志願票の欄に記入する
2027年度(令和9年度)の総合型選抜(編入学)では、独立した志望理由書の提出は求められていません。両面印刷する大学所定の志願票の裏面に「本学志望の動機・理由」欄があり、ここに記入します。募集要項と志願票に字数の指定はありません。他大学向けに作った別紙の志望理由書を、そのまま提出書類として追加しないようにしてください。
| 確認するもの | 公式様式での扱い | 準備の進め方 |
|---|---|---|
| 記入する場所 | 志願票裏面の「本学志望の動機・理由」欄 | 両面印刷した用紙で記入できる範囲を確かめる |
| 字数 | 募集要項・志願票に字数指定なし | 欄に収まる分量で学びたい内容を整理する |
| 独立した志望理由書 | 提出の指定なし | 指定外の別紙に置き換えない |
| 内容 | 本人の志望の動機・理由 | これまでの学修、志望学科での学び、編入する理由をつなげる |
| 資格の証明 | 出願資格区分に応じた書類 | 学位・卒業・在学・修得単位のどの条件で出願するかを先に決める |
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)志願票。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
過去問は2年分、解答例・出題意図つきで公開されている
学習院大学は「過去の入学試験問題」ページで、過去2年分の問題を公開しています。2026年10月4日時点の公開対象は2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)です。2026年度(令和8年度)分として法学部の小論文・外国語、文学部史学科の外国語・歴史、国際文化交流学部の英語・学科に関わる筆記試験のPDFが掲載されています。理学部は、区分・学科・年度を選び、該当する問題の公開状況を個別に確かめてください。
問題の掲載状況は、科目や年度、著作権の扱いによって異なります。公開されていない問題について、掲載の有無だけから志願者数や合格しやすさを判断することは避けてください。問題に付随する解答例・出題意図は、掲載されている範囲で自分の答案を振り返る資料として活用できます。
以下では、直近で確認できる過去問(解答例・出題意図)から、学部・学科別の出題テーマを整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと形式、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。
文学部史学科|2026年度(令和8年度)・日本史/東洋史/西洋史の用語論述
文学部史学科の過去問で扱われているテーマは、研究したいテーマの論述と、日本史・東洋史・西洋史の用語説明です。学習では、歴史用語の定義を覚えることと、自分の研究関心を説明することの両方に取り組みます。設問文や解答例はここには転載せず、正式な問題は大学の公開資料で確認してください。
公開されている解答例には、日本史では日宋貿易・ラクスマン来航・自由民権運動、東洋史では漢の武帝・市舶司・五・四運動、西洋史ではカエサル・百年戦争・ラダイト運動といった項目が含まれています。時代・地域ともに幅広く、古代から近現代までを一部の時代に偏らず押さえておく必要があることがわかります。
対策としては、通史を一周したうえで、重要な人物・制度・事件について「何を・いつ・なぜ・どうなったか」を簡潔に説明できるようにする練習が有効です。単なる暗記ではなく、歴史的な意義や因果関係まで含めて言語化できるかが問われています。
国際文化交流学部|英語評論の読解論述と、時事テーマの小論文
国際文化交流学部の学科に関わる筆記試験は、日本文化学科と国際コミュニケーション学科で性格が異なります。
日本文化学科は、社会学・人文科学系の評論的な文章を読んだうえで論述する形式です。過去に公開された問題では、「言語論的転回」という概念を切り口に、人種・ジェンダーなどのカテゴリーが社会的に構築されているという議論を展開する文章が題材になっていました。文章を正確に読み取り、標準的な原稿用紙の使い方に則って自分の考えを論理的にまとめる力が問われます。
国際コミュニケーション学科では、提示された社会的テーマについて論述する形式が見られます。過去に公開されたテーマは、オリンピックとジェンダーの多様性、自然環境と観光地開発の両立、災害からの復興と外国人人材という、いずれも時事性の高い社会的テーマでした。日頃から新聞やニュースで社会課題に触れ、賛否両方の立場から根拠を整理しておく訓練が対策になります。
法学部|法学科は小論文+外国語、政治学科は選択科目を照合
法学部の過去問を読む際は、法学科の小論文と政治学科の選択科目を区別します。2027年度(令和9年度)の政治学科は法学・政治学・社会学からの選択です。過年度に掲載されている問題の種類だけを見て、現在選べる科目を限定しないでください。外国語も出願時に選択するため、対応する言語の公開資料を探す必要があります。
政治学科では選ぶ分野の基本概念を説明し、問いに即して論点を組み立てる練習をしてください。法学を選ぶなら法の一般的な考え方と具体的な問題への当てはめ、政治学なら制度や理論の関係、社会学なら概念と社会現象の結び付きを整理するというように、選択した分野に合わせて復習します。これは学習方法の提案であり、大学が公表した採点基準を示すものではありません。
理学部(高等専門学校出身者)|学科ごとに専門科目と時間を整理
理学部(高専出身者)の2027年度(令和9年度)の試験は、物理学科が数学・物理・英語、化学科が数学・化学・英語、数学科が数学・英語という構成です。数学科の数学は130分と要項に示されています。過去問を探すときも、学士の区分と取り違えず、自分が出願する高等専門学校出身者の区分を選んでください。
専門科目の基礎を復習する方法として、在籍する高専のカリキュラムのうち、志望学科に対応する専門科目の教科書・演習問題を中心に復習するのが対策の基本になります。
参考:経済学部(現在は中止)の過去問に見る出題内容
経済学部の編入学試験は前述のとおり2027年度(令和9年度)以降は当面中止されていますが、2025年度(令和7年度)に実施された際の解答例には、消費者理論(所得効果・代替効果)、厚生経済学の第1・第2基本定理とその成立に必要な仮定(市場の完全性、外部性の不在、製品の同質性)、対立仮説・摩擦的失業・最大多数の最大幸福・裁定取引・合成の誤謬・負の外部性・限界消費性向・逆選択・需要の所得弾力性・国内総生産(GDP)といった経済学の基礎用語の説明が含まれていました。ミクロ経済学の基本原理から統計学・マクロ経済学の頻出用語まで、大学レベルの経済学の基礎概念を正確に説明できるかが幅広く問われる内容でした。今後、経済学部の編入学試験が再開された場合の参考情報として掲載しておきます。
過去問から導ける学習の順番
- 志望学部・学科の過去問が公開されているかを、学習院大学の「過去の入学試験問題」ページで確認する(対象年度と出願区分も照合する)
- 公開されている場合は、時間を計って解き、解答例・出題意図と自分の答案を照合する
- 文学部史学科・国際文化交流学部のように、通史や時事テーマなど出題範囲が広い科目は、範囲を絞らず幅広く基礎を固める
- 法学部政治学科では、選択科目の公開問題と自分の履修歴を比べ、準備を進める科目を決める
- 面接がある学部・学科(法学科、文学部史学科、国際文化交流学部)は、志望理由・研究したいテーマを口頭で説明する練習も並行して行う
ここで紹介したテーマは、過年度の問題に基づく学習の参考です。2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)の正式な問題と付属資料は、大学の公開先で参照してください。出題内容は年度によって変わるため、最新の公開資料で対象学科と出題形式を確かめてから演習に取り組みましょう。
出典:学習院大学 過去の入学試験問題。公開対象は2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)。確認日:2026年10月4日。
検定料・学内併願・延納と、試験当日・合格発表後の手続き
出願実務にかかわる情報も、学部によって細かな違いがあります。見落とすと入学手続の段階でつまずくポイントなので整理しておきます。
入学検定料は一律35,000円、学科コードは要項記載のとおりに
入学検定料は学部・学科を問わず35,000円で統一されています。入学検定料振込依頼書には志望学科コード(2桁)を記入する欄があり、コードを誤ると学科の取り違えにつながりかねません。要項に記載されている2027年度(令和9年度)のコードは次のとおりです。
| 学部 | 学科 | コード |
|---|---|---|
| 法学部 | 法学科 | 11 |
| 政治学科 | 12 | |
| 文学部 | 史学科 | 32 |
| 理学部 | 物理学科 | 41 |
| 化学科 | 42 | |
| 数学科 | 43 | |
| 国際文化交流学部 | 日本文化学科 | 61 |
| 国際コミュニケーション学科 | 62 |
入学検定料は電信扱いの銀行振込のみで、ゆうちょ銀行・郵便局からの払込みやATM・インターネットバンキングは使用できません。いったん納入した検定料は、所定の理由に該当し返還手続が受理された場合を除いて返還されない点にも注意してください。
学習院大学内での併願は条件付きで可能
学習院大学の総合型選抜は、内部での併願にも一定のルールがあります。要項には「本学の総合型選抜内での他の試験区分や複数学科との併願が可能です。ただし、同一試験日の他の試験区分や他学科との併願はできません」と明記されています。つまり試験日さえ重ならなければ、たとえば法学部政治学科と文学部史学科のように、複数の学部・学科に同時に出願すること自体は認められています。ただし同一試験日に他の区分・他学科へ出願していた場合は、入学検定料の返還も受けられません。志望順位が固まっていないうちから複数出願する場合は、試験日程の重複を必ず確認してください。
延納が認められるのは文学部・理学部・国際文化交流学部だけ
合格後の納付金についても学部差があります。学習院大学の入学手続に関する説明では、「文学部・理学部・国際文化交流学部は入学金以外の授業料その他の納付金について、延納分納入締切日まで延納を認めています」とされています。裏を返せば、法学部は延納の対象として明記されていません。法学部に合格した場合、入学手続締切日までに入学金だけでなく授業料等の納付金も一括で用意しておく必要があるということです。学費の資金計画を立てる際は、志望学部が延納の対象かどうかを事前に確認してください。
試験当日と合格発表後の準備
学習院大学の編入学試験には、学部共通の受験ルールと、合格後の事務手続に関する注意事項がいくつかあります。当日になって慌てないよう、事前に確認しておいてください。
会場は学部によって異なる
法学部・文学部・理学部の試験会場は目白キャンパス西2号館です。国際文化交流学部だけは戸山キャンパスが会場で、要項も「学部によってキャンパスが異なりますので、ご注意ください」と注意を促しています。国際文化交流学部を受験する場合、目白キャンパスに向かわないよう事前に経路を確認してください。
電子機器の扱いと退室ルール
携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチなどの電子機器は、試験室に入る前に電源を切り、アラーム機能も解除して鞄にしまう必要があります。時計としての使用も認められません。鳴動した場合、監督者が受験者本人の了承を得ずに機器を試験室外に持ち出し、試験終了まで保管するという厳格な運用です。
退室や遅刻時の入室には制限があります。試験中に途中退出できることを前提に予定を立てず、受験上の注意と試験当日の監督者の指示に従ってください。
合格発表と入学手続
合格発表は大学のホームページに受験番号一覧を掲載する方式で行われ、合否に関する問い合わせには一切応じないとされています。合格者には入学手続書類が速達郵便で送付されます。出願時に卒業・学位取得等が「見込み」だった場合、入学する2027年3月31日までに要件を満たせなければ入学許可が取り消される点も、見込みで出願する受験生は必ず確認しておいてください。
学費以外の費用も含めて資金計画を作りましょう。入学検定料と入学後の納付金は別の費用です。入学手続書類で支払先・納付項目・締切を確認し、検定料を納めれば入学手続も完了すると取り違えないようにしてください。
出願時の単位要件と入学後の単位認定
文学部史学科の60単位、国際文化交流学部の67単位は、大学在学歴に基づく出願資格の条件です。この数を満たしたことが、そのまま編入後に同じ数の単位を卒業要件として認定されることを意味するわけではありません。出願資格、入学許可学年、既修得単位の認定は、それぞれ確認する内容が異なります。
法学部・理学部は試験の成績や修得単位数等により2年次入学となる場合があります。文学部史学科・国際文化交流学部は3年次入学ですが、卒業までの履修計画は別に検討してください。認定される科目の上限や判定結果は今回の資料では具体化できないため、推定した単位数を示しません。成績証明書に加え、授業の内容を説明できるシラバスなどを手元で整理し、必要な提出資料や相談先を大学に尋ねると話を進めやすくなります。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
併願をどう組むか
学習院大学の編入学試験は、学部によって選考日が2026年10月から2027年2月まで分散しています。国際文化交流学部は2026年7月に出願照会、8月に出願、10月に選考があります。この時期の違いを把握すると、他大学も含めた併願計画を具体化できます。
ただし、国際文化交流学部の合格発表は2026年10月23日で、法学部・文学部・理学部の出願締切である2026年10月16日より後です。国際文化交流学部の合否が出てから、他学部へ出願するという順序は取れません。併願を希望する場合は、結果を待たずに資格の照合と出願を進める必要があります。学内併願は同一試験日を避ける条件があり、対象となる学部それぞれの出願資格も満たしていなければなりません。
関東圏の私立大学や、編入の入学年次、併願の組み方を比較する記事は本文末にまとめています。候補校を洗い出す際には、大学名だけでなく出願資格・試験日・手続締切まで並べて参照してください。
出典:学習院大学 総合型選抜(編入学)学生募集要項。対象は2027年度(令和9年度)。確認日:2026年10月4日。
よくある質問
学習院大学の編入はどの学部で実施していますか?
2027年度(令和9年度)の対象は法学部、文学部史学科、理学部、国際文化交流学部です。経済学部は当面中止で、国際社会科学部は対象に含まれていません。理学部は物理学科・化学科・数学科、国際文化交流学部は日本文化学科・国際コミュニケーション学科が対象です。学部名だけでなく学科まで照合してください。
学習院大学編入の倍率はどれくらいですか?
本記事では倍率を掲載していません。参照できる入学者数だけでは、実倍率(受験者数÷合格者数)や合格倍率(志願者数÷合格者数)は求められないためです。入学者が少ないことを合格者が少ないことと同一視せず、募集人員と試験科目、自分の準備状況を組み合わせて判断してください。
学習院大学編入の過去問はどこで手に入りますか。
学習院大学公式サイトの「過去の入学試験問題」で入手できます。2026年10月4日時点では2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)が公開対象です。編入学の区分、志望学科、受験する言語を選んでください。アドミッションセンター窓口では過去3年分の原本を閲覧できますが、書き写し・写真撮影・コピーはできません。
学習院大学の編入は2年次と3年次のどちらですか?
法学部・理学部は原則3年次で、試験の成績や修得単位数等により2年次に入学を許可される場合があります。文学部史学科・国際文化交流学部は一律3年次です。入学年次だけで卒業までの期間を決めつけず、既修得単位の認定や卒業に必要な履修も合わせて検討してください。
学習院大学編入の志望理由書は何字ですか?
2027年度(令和9年度)の募集要項・志願票に字数指定はありません。独立した志望理由書ではなく、両面印刷する志願票の裏面「本学志望の動機・理由」欄に記入します。別紙で長い文章を添付するのではなく、所定欄で伝わるように、これまでの学修と志望学科で取り組みたい内容を整理してください。
社会人でも学習院大学に編入できますか?
社会人であるかどうかだけで出願の可否は決まりません。学士の学位、短大・高専の卒業、大学在学歴と単位など、志望学部の出願資格に該当するかで判断します。法学部は学士取得済みまたは取得見込みが条件です。理学部の学士区分には専門科目に相当する単位の条件もあり、出願照会が必要です。「総合型選抜(社会人)」と「総合型選抜(編入学)」は取り違えないでください。
高専から学習院大学の理学部に編入できますか?
理学部には高等専門学校出身者の区分があります。高専卒業済み、または2027年3月までに卒業見込みであることが資格です。物理学科・化学科・数学科で筆記試験が異なり、口頭試問も課されます。数学科の数学は130分、英語は60分です。学士区分の科目や資格をそのまま当てはめず、高専出身者向けの欄で準備します。
学習院大学の編入と学習院大学大学院の入試は何が違いますか?
編入学は学部の途中年次へ入学する制度で、大学院入試は研究科への入学を目指す制度です。学士を取得している方でも、別分野の学部教育を学び直したいのか、研究科で専門研究を進めたいのかによって選ぶ進路が変わります。本文末に大学院人文科学研究科と法科大学院の記事も挙げていますが、編入学とは別制度として比較してください。
参考・出典(学習院大学公式)
募集情報は2027年度(令和9年度)の総合型選抜(編入学)を対象としています。以下に大学公式の募集要項・志願票・過去問公開ページなどをまとめています。情報の確認日は2026年10月4日です。リンク先の更新や追加のお知らせは出願前に照合してください。
| 資料 | 本記事で参照する内容 | 対象年度・確認日 |
|---|---|---|
| 総合型選抜(編入学)学生募集要項 | 実施学部、募集人員、資格、科目、日程、検定料、併願 | 2027年度(令和9年度)/2026年10月4日 |
| 総合型選抜(編入学)志願票 | 志望動機欄、両面印刷、字数指定の有無 | 2027年度(令和9年度)/2026年10月4日 |
| 経済学部の総合型選抜(編入学)の中止について | 2027年度(令和9年度)以降、当面中止する旨の告示 | 2027年度(令和9年度)以降/2026年10月4日 |
| 過去の入学試験問題 | 公開年度、科目、閲覧方法 | 2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)/2026年10月4日 |
| 編入学定員・編入学者数の資料 | 入学者数と合格者数を取り違えないための参照先 | 2022年度(令和4年度)・2023年度(令和5年度)・2024年度(令和6年度)・2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)/2026年10月4日 |
学部別の募集条件は、上記の募集要項にある法学部、文学部、理学部、国際文化交流学部それぞれの入試概要で照合できます。学部独自の案内と全学共通の注意事項の両方を読み、別の選抜区分の説明を編入学に当てはめないようにしてください。
入学者数の資料は進学した人数を示すもので、志願者数や合格者数の代替資料ではありません。また、過去問の出題内容は今後の試験で同じテーマが出ることを約束するものではありません。本記事の学習方法の提案と、大学が定める出願条件・試験内容を分けて読み、最終的な手続は公式資料に従ってください。
まとめ
学習院大学の編入学試験(総合型選抜(編入学))について、公式の募集要項と過去問公開資料から確認できることを整理します。
まず、2027年度(令和9年度)時点で実施しているのは法学部・文学部・理学部・国際文化交流学部の4学部です。経済学部は当面中止、国際社会科学部は当該年度の対象外という事実は、Web上に流通する「5学部が対象」という情報とはずれているため、志望校を検討する際の起点として押さえておいてください。
次に、学部によって募集人員・受験資格・試験科目・日程がまったく異なります。国際文化交流学部だけが具体的な募集人数(各5名)を公表し、出願時期も他学部より2ヶ月以上早い夏です。法学部は法学科だけに面接があり、政治学科にはありません。理学部は学士等と高専出身者で出願区分自体が分かれます。
倍率については、本記事では数値を示していません。入学者数は進学した人数であり、合格者数の代わりには使えません。試験の難しさを考える際は、募集人員と出願資格、自分が取り組む科目、過去問で答案を完成させられるかを照合してください。問題の掲載がないことだけから志願者数を推測することも避けましょう。
また、出願実務にも学部差があります。入学検定料は35,000円で共通ですが、延納が認められるのは文学部・理学部・国際文化交流学部だけで、法学部は入学金と授業料等を一括で用意する必要があります。試験会場も法学部・文学部・理学部は目白キャンパス、国際文化交流学部は戸山キャンパスと分かれています。細部まで含めて、学部ごとに別の入試だと捉えて準備するのが安全です。
最後に、過去2年分の過去問が解答例・出題意図つきで公開されています。文学部史学科は日本史・東洋史・西洋史の用語論述、国際文化交流学部は評論読解と時事小論文、法学部政治学科は選択科目の照合が重要という傾向が見えます。志望学科の過去問を必ず1年分解き、解答例と照合するところから対策を始めてください。
本記事の情報は学習院大学が公表する2027年度(令和9年度)総合型選抜(編入学)募集要項、および2025年度(令和7年度)・2026年度(令和8年度)の入学試験問題(解答例・出題意図)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・実施学部は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず学習院大学が公表する最新の募集要項をご確認ください。
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