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神奈川大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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神奈川大学の編入学試験は、外国語学部英語英文学科(GECプログラム)を除くほぼすべての学部・学科で実施されており、対象の広さでは関東の私立大学のなかでも際立っています。ただし学部・学科ごとの募集人員は公表されておらず、全学部・全学科が一律「若干名」という表記にとどまります。人数の規模感をつかむには、大学が公表している志願・受験・合格の実績データを読み解くしかありません。
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この記事では、神奈川大学が公表している2027年度の入学試験要項と、2026年度の編入学試験・社会人編入学試験それぞれの志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部別の実施年次・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、大学が公式Boxフォルダで公開している2026年度・2025年度の過去問題から、学部・学科別の出題テーマと形式を読み解きます。
神奈川大学の編入学試験には3つの制度がある
神奈川大学が「編入学試験」と呼んでいるものには、対象者の異なる3つの制度があります。自分がどれに該当するのかを最初に確定させてください。
編入学試験(一般)
既に大学や短期大学、専修学校専門課程などで学び、明確な目的意識のもとに学修を継続する意志を持つ学生を対象とした、いわゆる一般編入学試験です。本記事で中心的に扱うのはこの制度です。学力試験(論述・小論文・数学など学部ごとに異なる)と面接の総合評価で選考されます。
編入学試験(英語検定有資格者)
外国語学部英語英文学科(IESプログラム)のみを対象とした制度で、実用英語技能検定準1級(CSEスコア2304点)、TOEIC® L&R+S&W合計1095点、TOEFL iBT® 72点、IELTS 5.5などいずれかの英語外部試験スコアを出願資格として満たしたうえで、筆記試験を免除し、書類審査と面接だけで選考する制度です。学力試験がないぶん、出願前に英語スコアを確定させておく必要があります。
社会人編入学試験
出願時点で社会人としての経験が3年以上ある方を対象とした制度です。神奈川大学は「勉学への熱意と能力を持つ社会人に大学の門戸を開放し、社会における多様な活動を通じて得られた経験を活かして他の学生に刺激を与える」制度と位置づけています。試験科目は学部を問わず小論文(理学部・情報学部の一部学科等は数学+専門科目)が中心で、一般の編入学試験より科目数が絞られています。
情報学部は社会人編入学試験の対象外です。学部別の募集一覧で唯一、情報学部(計算機科学科・システム数理学科・先端情報領域プログラム)だけが2年次・3年次とも「×」表記になっており、社会人編入学試験そのものを実施していません。
学部別の実施年次【2027年度】
神奈川大学の編入学試験は、外国語学部英語英文学科(GECプログラム)2年次と情報学部先端情報領域プログラム3年次を除く、全学部・全学科・全プログラムで実施されています。ただし学部・学科別の具体的な募集人員は公表されておらず、要項には「若干名」とのみ記載されています(英語検定有資格者・社会人編入学試験も同様に「若干名」)。
| 学部 | 学科・プログラム | 2年次 | 3年次 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 法律学科/自治行政学科 | ○ | ○ |
| 経済学部 | 経済学科/経済データ分析学科 | ○ | × |
| 現代ビジネス学科 | ○ | ○ | |
| 経済学部(3年次) | 経済学科(現代経済専攻)/経済学科(経済データ分析専攻) | × | ○ |
| 経営学部 | 国際経営学科 | ○ | ○ |
| 外国語学部 | 英語英文学科(IESプログラム)/スペイン語学科/中国語学科 | ○ | ○ |
| 英語英文学科(GECプログラム) | × | ○ | |
| ※GECプログラムは3年次のみの独自出願資格(後述) | |||
| 国際日本学部 | 国際文化交流学科※/日本文化学科/歴史民俗学科 | ○ | ○ |
| 人間科学部 | 人間科学科 | ○ | ○ |
| 理学部 | 理学科(数学/物理/化学/生物/地球環境科学/総合理学の6コース) | ○ | ○ |
| 工学部 | 機械工学科/電気電子情報工学科/経営工学科/応用物理学科 | ○ | ○ |
| 建築学部 | 建築学科(建築学系/都市生活学系) | ○ | ○ |
| 化学生命学部 | 応用化学科/生命機能学科 | ○ | ○ |
| 情報学部 | 計算機科学科/システム数理学科 | ○ | ○ |
| 先端情報領域プログラム | ○ | × | |
この表から読み取れる重要な点を整理します。
3年次を実施していないのは経済学部の一部区分と情報学部先端情報領域プログラムだけです。経済学部は2年次が「経済学科/経済データ分析学科」、3年次が「経済学科(現代経済専攻)/経済学科(経済データ分析専攻)」という別区分で、現代ビジネス学科だけが2年次・3年次とも同一名称で実施されています。情報学部先端情報領域プログラムは2年次のみで、3年次の募集はありません。
外国語学部英語英文学科はプログラムで実施年次が逆になっています。IESプログラムは2年次・3年次とも実施、GECプログラムは3年次のみで2年次の募集はありません。GECプログラムは受験資格そのものも他学部・他プログラムと異なる独自設計です(後述)。
それ以外の学部は基本的に2年次・3年次の両方で募集しています。国際日本学部国際文化交流学科の3年次には、学科入門科目の履修条件という追加要件が付きます。理学部・工学部の3年次は、理工系の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校出身者に限定される点にも注意してください。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
神奈川大学の受験資格は、外国語学部英語英文学科(GECプログラム)を除くすべての学部・学科で共通する基礎資格と、学部・学科ごとに追加される条件の二層構造です。
共通の受験資格【2年次】(GECプログラムを除く)
- 日本の大学(通信教育課程を含む)を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
- 大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者、または授与される見込みの者
- 日本の短期大学(通信教育課程を含む)を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
- 日本の高等専門学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
- 日本の大学(通信教育課程を含む)に2年以上在学し、教職課程等の資格科目を除き62単位以上取得した者、または2027年3月までに取得見込みの者
- 日本の専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を卒業した者、または卒業見込みの者
- 日本の大学(通信教育課程を含む)に1年以上在学し、教職課程等の資格科目を除き31単位以上取得した者、または取得見込みの者(2年次への出願に限る)
- 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者、または修了見込みの者
- 日本の高等学校の専攻科(文部科学大臣が定める基準を満たすもの)を修了した者、または修了見込みの者
- その他、大学が上記と同等以上の資格を有すると認めた者
共通の受験資格【3年次】(GECプログラムを除く)
基本的な枠組みは2年次と同じですが、3年次は「大学に2年以上在学し62単位以上取得」が基準になり、1年在学・31単位の区分は使えません。短期大学卒業者は2年次・3年次のどちらでも出願できますが、高等専門学校卒業者は3年次の共通資格には含まれていません。日本の高等専門学校卒業者が3年次に出願できるのは、後述する理学部・工学部の学部限定資格(理工系出身者に限る)に該当する場合です。
外国語学部英語英文学科(GECプログラム)だけは受験資格が別
GECプログラムは3年次のみの実施で、受験資格が独自に設計されています。まず外国の教育制度に基づく大学・短期大学の卒業(見込み)者、または外国の大学で2年以上の課程を修了(見込み)した者であることが前提です。そのうえで、指導言語が英語であることが確認できない場合は、実用英語技能検定準1級(CSEスコア2304点)、TOEIC® L&R+S&W合計1095点、TOEFL iBT® 72点、IELTS 5.5(アカデミック)などの英語外部試験スコアを満たす必要があります。本学在学中の者(卒業見込みを除く)は出願できません。
理学部・工学部の3年次は理工系出身者に限定
要項の注意書きには、理学部・工学部の3年次への出願は「理工系の大学・学部・短期大学・高等専門学校および専修学校の出身者に限ります」と明記されています。文系や畑違いの理系分野から3年次で理学部・工学部を狙うことはできません。2年次であればこの制限はなく、共通の受験資格の範囲で出願できます。
国際日本学部国際文化交流学科の3年次には履修条件がある
国際文化交流学科の3年次に出願する場合、学科の入門科目(「文化交流入門」「観光文化入門」「ことば学入門」「国際日本学入門」)に相当する科目を2科目以上、修得済みまたは履修中であることが条件になります。2年次への出願にはこの条件はありません。前籍校でこれに相当する科目を履修していない場合、3年次ではなく2年次を検討する必要があります。
見込みで受験する場合の注意
修了・修得見込みで出願して合格しても、入学時までに所定の要件を満たせない場合は入学が認められず、合格が取り消されます。単位の修得が微妙なラインにある方は、出願前に十分確認してください。
試験科目【2年次】
神奈川大学の編入学試験(一般)は、学部・学科によって試験科目がまったく異なります。文系学部は英語・国語・小論文が中心、理系学部は数学と専門科目の組み合わせが基本です。
| 学部 | 学科等 | 試験科目 | 試験時間 | 総点 |
|---|---|---|---|---|
| 法学部 | 法律学科/自治行政学科 | 憲法(総論・天皇制・平和主義・基本的人権)の論述/民法(総則・物権〈担保物権を除く〉)の論述 | 120分 | 200点 |
| 経済学部 | 経済学科/経済データ分析学科 | 英語(外国人留学生は日本語)/経済基礎 | 120分 | 200点 |
| 現代ビジネス学科 | 英語(同上)/経済基礎・数学 | 120分 | 200点 | |
| 経営学部 | 国際経営学科 | 英語(同上)/小論文(経営等の基本的知識) | 120分 | 200点 |
| 外国語学部 | 英語英文学科(IESプログラム) | 英語/小論文 | 120分 | 200点 |
| スペイン語学科 | スペイン語/小論文(日本語) | 120分 | 200点 | |
| 中国語学科 | 中国語/小論文(日本語) | 120分 | 200点 | |
| 国際日本学部 | 国際文化交流学科 | 英語/小論文(日本語) | 120分 | 200点 |
| 日本文化学科 | 国語(小論文を含む) | 120分 | 200点 | |
| 歴史民俗学科 | 小論文(日本語) | 120分 | 100点 | |
| 人間科学部 | 人間科学科 | 英語(同上)/小論文(日本語) | 120分 | 200点 |
| 理学部 | 数学コース | 数学 | 90分 | 100点 |
| 物理・化学・生物コース | 数学/物理学 or 化学 or 生物学 | 120分 | 200点 | |
| 地球環境科学コース | 数学/物理・化学・生物から出願時に1科目選択 | 120分 | 200点 | |
| 総合理学コース | 数学/物理・化学・生物から出願時に1科目選択 | 120分 | 200点 | |
| 工学部 | 機械工学科 | 数学/物理(力学) | 120分 | 200点 |
| 電気電子情報工学科 | 数学/電気理論 | 120分 | 200点 | |
| 経営工学科 | 数学/経営工学 | 120分 | 200点 | |
| 応用物理学科 | 数学/物理 | 120分 | 200点 | |
| 建築学部 | 建築学科(建築学系・都市生活学系) | 小論文/建築学一般(環境・構造・デザイン分野の基本的な問題) | 120分 | 200点 |
| 化学生命学部 | 応用化学科/生命機能学科 | 専門基礎問題(小論文を含む) | 90分 | 100点 |
| 情報学部 | 計算機科学科/システム数理学科 | 数学/情報学 | 120分 | 200点 |
| 先端情報領域プログラム | 数学/情報学 | 120分 | 200点 |
面接試験はすべての学部・学科で実施されます(学力試験の後、午後1時30分から)。
「小論文」の中身は学部でまったく別物
同じ「小論文」でも、経営学部は経営に関する基本的知識、国際日本学部歴史民俗学科は日本語での小論文単独、建築学部は建築学一般の基本問題とセットというように、内容も配点構成も学部ごとに設計が異なります。「神奈川大学の編入の小論文対策」とひとくくりにはできません。
理系学部は数学+専門科目が基本
理学部・工学部・情報学部は、いずれも数学と専門科目(物理・化学・生物・電気理論・経営工学・情報学など)の2科目構成です。理学部の地球環境科学コース・総合理学コースだけは、出願時に物理・化学・生物から1科目を選択する方式になっています。建築学部・化学生命学部は小論文または専門基礎問題という、文系・理系の中間的な出題形式です。
試験科目【3年次】
3年次の試験科目は、多くの学部で2年次と共通の科目構成が使われています(法学部・理学部・工学部・情報学部など)。2年次との違いが生じるのは、実施の有無が変わる区分と、独自の科目構成を持つ区分です。
| 学部 | 学科等 | 試験科目 |
|---|---|---|
| 経済学部(3年次のみの区分) | 経済学科(現代経済専攻)/経済学科(経済データ分析専攻) | 英語(同上)/経済基礎・数学・近代経済学 |
| 経済学部 | 現代ビジネス学科 | 英語(同上)/流通・マーケティング・経営学 |
| 外国語学部 | 英語英文学科(GECプログラム)※3年次のみ実施 | 英語/小論文 |
| 建築学部(3年次はコース別) | 建築学系・構造コース | 小論文/建築学一般(構造分野) |
| 建築学部 | 建築学系・環境コース | 小論文/建築学一般(環境分野) |
| 建築学部 | 建築学系・デザインコース/都市生活学系・デザインコース | 小論文/建築学一般(デザイン分野) |
| 建築学部 | 都市生活学系・住生活創造コース/まち再生コース | 小論文(社会人編入学試験は学系共通で小論文) |
それ以外の学部・学科(法学部、経営学部、外国語学部IESプログラム・スペイン語・中国語、国際日本学部、人間科学部、理学部、工学部、化学生命学部、情報学部)は、2年次と同一の科目構成で3年次を実施しています。
経済学部は3年次で科目が入れ替わる
経済学部は2年次と3年次で問われる専門科目が異なります。2年次の「経済学科/経済データ分析学科」は経済基礎(現代ビジネス学科はこれに数学が加わる)ですが、3年次の「経済学科(現代経済専攻)/経済学科(経済データ分析専攻)」では経済基礎・数学・近代経済学の3分野に広がり、現代ビジネス学科の3年次は流通・マーケティング・経営学に変わります。年次によって準備すべき知識体系が入れ替わる点に注意してください。
建築学部の3年次はコースで専門分野が分かれる
建築学部の2年次は「建築学一般(環境・構造・デザイン分野の基本的な問題)」という総合的な出題ですが、3年次は出願時に選んだコース(構造/環境/デザイン/住生活創造/まち再生)に応じて、その分野に特化した専門基礎問題が出されます。志望コースを固めてから対策する必要があります。
日程・スケジュール【2027年度】
編入学試験(一般)・編入学試験(英語検定有資格者)・社会人編入学試験のいずれも、日程は共通です。
| 項目 | 2027年度 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年10月1日(木)午前9時 ~ 10月8日(木)(消印有効・インターネット出願+郵送受付) |
| 試験日・試験場 | 2026年11月1日(日)・横浜キャンパス |
| 合格発表 | 2026年11月6日(金)午後1時 |
| 入学手続〔第一次・入学金〕 | 2026年11月6日(金)~11月20日(金) |
| 入学手続〔第二次・学費等〕 | 2026年11月6日(金)~2027年1月26日(火) |
| 入学手続書類の提出 | 2027年1月11日(月・祝)~1月26日(火)(消印有効) |
出願期間は8日間しかありません。この短い期間内に、学力試験区分であれば出願書類一式を、英語検定有資格者区分であれば英語外部試験の証明書原本まで揃えて郵送する必要があります。英語外部試験のスコアが必要な区分(英語検定有資格者、外国語学部GECプログラム)を受ける場合は、出願期間に入ってから慌てないよう、夏までにスコアを確定させておくことを推奨します。
試験当日は学力試験が午前9時30分から、面接試験が午後1時30分からの1日完結型です(英語検定有資格者区分は書類審査+面接のみ、面接は午後1時30分から)。入学後の修学キャンパスは、法学部・経済学部・人間科学部・理学部・工学部・建築学部・化学生命学部・情報学部が横浜キャンパス、経営学部・外国語学部・国際日本学部がみなとみらいキャンパスに分かれます。試験自体はすべて横浜キャンパスで実施される点に注意してください。
倍率・難易度【2026年度の実績】
神奈川大学は学部・学科別の募集人員を公表していない一方で、編入学試験(一般)と社会人編入学試験それぞれの、学部・学科・志望年次別の志願者数・受験者数・合格者数を情報公開ページで開示しています。人数の規模感をつかむうえで、実質的にこの実績データが最も具体的な手がかりになります。
編入学試験(一般)2026年度の実績
2026年度の編入学試験(一般)は、全学部合計で志願84名・受験75名・合格32名でした。学部別の内訳は次のとおりです(表の数値は志願/受験/合格)。
| 学部 | 志願 | 受験 | 合格 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 3 | 2 | 1 |
| 経済学部 | 4 | 3 | 1 |
| 経営学部 | 9 | 8 | 2 |
| 外国語学部 | 25 | 24 | 9 |
| 国際日本学部 | 15 | 15 | 8 |
| 人間科学部 | 4 | 3 | 2 |
| 理学部 | 7 | 6 | 4 |
| 工学部 | 5 | 4 | 3 |
| 建築学部 | 8 | 7 | 1 |
| 化学生命学部 | 1 | 1 | 0 |
| 情報学部 | 3 | 2 | 1 |
| 合計 | 84 | 75 | 32 |
学科・年次別に見ると、さらに細かい傾向が出ます。外国語学部が全学部中もっとも志願者が多く(25名)、内訳は英語英文学科IESプログラムの2年次・3年次・英語検定有資格者区分を合計すると22名、スペイン語学科1名、中国語学科1名、GECプログラム1名でした。国際日本学部は歴史民俗学科3年次が志願4・受験4・合格3ともっとも活発で、国際文化交流学科3年次も志願3・受験3・合格2と続きます。建築学部は建築学系3年次に志願が集中(7名)していますが合格は1名にとどまり、都市生活学系はほぼ志願がありませんでした。
理学部は化学コース3年次が志願4・受験3・合格3と学部内で突出しており、数学コース・物理コース・総合理学コースは2年次・3年次とも志願者0名の年がありました。工学部は電気電子情報工学科3年次(志願3・受験2・合格2)と応用物理学科3年次(志願1・受験1・合格1)に合格が集中し、機械工学科・経営工学科は志願・合格ともに小規模です。化学生命学部は応用化学科2年次に志願1・受験1名あったのみで、2026年度は合格者が出ていません。
経済学部・経営学部・人間科学部・情報学部は、いずれも合格者が1桁の前半にとどまる小規模な実績です。経営学部国際経営学科は2年次(志願6・受験5・合格1)より3年次(志願3・受験3・合格1〈うち3年次志願で2年次合格1名を含む〉)のほうが受験者に対する合格率は高めでした。人間科学部人間科学科は2年次・3年次とも合格1名ずつで、学部全体でも合格2名という小さな枠です。情報学部は計算機科学科3年次(志願1・受験1・合格1)とシステム数理学科3年次(志願2・受験1・合格0)で明暗が分かれ、先端情報領域プログラム(2年次のみ)は2026年度は志願者0名でした。
外国語学部の内訳をさらに見ると、英語英文学科IESプログラムの「編入学試験(英語検定有資格者)」区分(書類審査+面接のみ)は2年次に志願2・受験2・合格1、3年次に志願5・受験5・合格2と、一般の学力試験区分と合わせて外国語学部の志願者数を押し上げる要因になっています。英語スコアで出願資格を満たせるなら、学力試験を回避できるこの区分も検討する価値があります。
社会人編入学試験2026年度の実績
社会人編入学試験は、全学部合計で志願3名・受験3名・合格3名でした(前述のとおり情報学部は対象外)。外国語学部中国語学科3年次(志願1・受験1・合格1)、人間科学部人間科学科3年次(志願1・受験1・合格1)、外国語学部IESプログラム3年次(志願1・受験1・合格1)の3件のみで、他の学部・学科は志願者0名でした。社会人編入学試験は制度としては10学部で開かれていますが、実際に動いている枠はごく限られていることがわかります。
倍率の数字を読むときの注意
神奈川大学の編入学試験は、学部・学科・年次ごとに見ると母数が1桁台のケースがほとんどです。志願1名・受験1名・合格1名のような年もあれば、化学生命学部のように合格者が出ない年もあります。単年度の数字を「倍率◯倍」と単純化して合否可能性を判断するのは危険で、複数年度の傾向を見る必要があります。また募集人員そのものが「若干名」としか公表されていないため、定員に対する充足率という観点からの分析はできません。
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2年次と3年次はどちらが入りやすいのか
2026年度の実績を2年次・3年次で比較すると、学部によって傾向が分かれます。外国語学部・国際日本学部は3年次のほうが志願・合格とも多く、3年次を中心に動いている学部といえます。一方で理学部・工学部・化学生命学部のように、そもそも2年次・3年次を問わず志願者自体が少ない学部では、年次による有利・不利を論じるより先に、母数の小ささを前提に考える必要があります。
建築学部は3年次(とくに建築学系)に志願が集中する一方で合格率は低く、逆に2年次はほぼ志願者がいないという偏りが出ています。これは「3年次のほうが入りやすい」というより、志望者の年次選択そのものが3年次に偏っているためと考えられます。GECプログラム(外国語学部)や先端情報領域プログラム(情報学部)のように、そもそも片方の年次でしか実施していない区分もあるため、まずは自分の志望学科がどの年次を実施しているかを募集一覧で確認するのが先決です。
学部ごとの受験資格・要件に落とし穴がある
神奈川大学の要項を読むと、合否そのものより「出願できるか」「入学後にどうなるか」に関わる注意点がいくつも見つかります。
理学部・工学部の3年次は理工系出身者限定
前述のとおり、理学部・工学部の3年次への出願は理工系の大学・学部・短期大学・高等専門学校・専修学校の出身者に限られます。文系や畑違いの分野から3年次で理系学部を狙うことはできないため、2年次での出願を検討する必要があります。
工学部3年次は分野横断教育プログラムを履修できない
要項には「工学部3年次への出願者は、分野横断教育プログラムを履修できません。履修を希望する場合は、2年次に出願してください」と明記されています。プログラムそのものへの関心がある場合、年次の選択が入学後のカリキュラムに直結します。
建築学部3年次は出願時にコースを選択し、変更できない
建築学部建築学科の3年次に出願する場合、志願票の時点で構造・環境・デザイン・住生活創造・まち再生のいずれかのコースを選ぶ必要があります。試験科目もコースに応じた専門基礎問題になるため、出願前にコースを固めておかないと対策の的が絞れません。
国際文化交流学科3年次は学科入門科目の履修が前提
国際日本学部国際文化交流学科の3年次は、学科入門科目(文化交流入門・観光文化入門・ことば学入門・国際日本学入門)に相当する科目を2科目以上、修得済みまたは履修中であることが条件です。前籍校のカリキュラムにこれに相当する科目がない場合、2年次を検討することになります。
経済学部は年次で学科区分の名称が変わる
経済学部は2年次の「経済学科/経済データ分析学科」と3年次の「経済学科(現代経済専攻)/経済学科(経済データ分析専攻)」で名称も試験科目も異なります。3年次で出願して選考の結果2年次合格になった場合、経済学科(現代経済専攻)は経済学科に、経済学科(経済データ分析専攻)は経済データ分析学科に、それぞれ読み替えられる点も要項に明記されています。
学部別に、何から手をつけるべきか
ここまでの情報を、志望学部別の行動に落とし込みます。
法学部を志望する場合
試験科目は憲法(総論・天皇制・平和主義・基本的人権を2年次、統治機構その他を含む全領域を3年次)と民法の論述、3年次はさらに刑法・会社法から出願時に1科目選択します。英語の外部試験スコアは不要で、法律科目の論述力で評価が決まる設計です。基本書レベルの理解を、制限時間内に答案として書き切る訓練が中心になります。
経済学部・経営学部を志望する場合
両学部とも英語(外国人留学生は日本語)が必須科目です。経済学部は2年次が経済基礎中心、3年次は経済基礎・数学・近代経済学と範囲が広がるため、3年次を狙うなら早めに近代経済学の基礎を押さえておく必要があります。経営学部国際経営学科は英語と経営に関する小論文の2科目です。
外国語学部・国際日本学部を志望する場合
外国語学部は志望する言語(英語・スペイン語・中国語)の筆記と小論文の組み合わせです。IESプログラムは英語検定有資格者区分(書類+面接のみ)も選べるため、英語スコアに自信があるなら学力試験を回避できます。GECプログラムは3年次のみで独自の出願資格(外国の大学等の出身、英語スコア基準)が必要です。国際日本学部は学科で科目が分かれており、国際文化交流学科は英語+小論文、日本文化学科は国語(小論文を含む)、歴史民俗学科は小論文単独という設計です。
理学部・工学部・情報学部を志望する場合
いずれも数学が必須で、そこに専門科目(物理・化学・生物・電気理論・経営工学・情報学など)が組み合わさります。理学部の地球環境科学コース・総合理学コースは出願時に専門科目を1つ選ぶ方式なので、得意分野を早めに決めておくと対策が絞れます。3年次は理工系出身者に限られる点も忘れないでください。
建築学部・化学生命学部を志望する場合
建築学部は2年次が総合的な建築学一般の問題、3年次はコース別の専門問題です。志望コースを先に決め、そのコースの専門基礎問題に照準を合わせてください。化学生命学部は専門基礎問題(小論文を含む)のみで試験時間90分と短く、応用化学科・生命機能学科とも同一の出題形式です。
過去問は神奈川大学が公式に公開している
神奈川大学は、編入学試験の過去問題を大学公式のBoxフォルダで公開しています。資料請求ページから「編入学試験 過去問題」のリンクをたどると、法学部から情報学部まで学部別のフォルダに整理され、2026年度(全学科分をまとめた1ファイル)と2025年度(学科別)の2年分、合計30ファイルがダウンロードできます。フォルダは「01.法学部」から「11.情報学部」まで学部ごとに番号が振られており、志望学部のフォルダだけを開けば必要なファイルにすぐたどり着けます。ログインや会員登録は不要です。
ただし法政大学のように解答例や出題意図、採点基準までは公開されていません。公開されているのは試験問題そのものだけです。そのため対策としては、出題されているテーマの傾向と形式(記述量・大問構成・選択の有無)を把握し、同種の問題を自分で解いて添削を受ける、という進め方が現実的になります。
公開されている2026年度・2025年度過去問から読み取れる出題テーマ
ここからは、神奈川大学が公式Boxフォルダで公開している2026年度・2025年度の編入学試験過去問題をもとに、学部・学科ごとの出題テーマと形式を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと形式、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。
法学部|四択の判例知識問題から記述式の判例分析まで
2年次は憲法(総論・天皇制・平和主義・基本的人権)と民法(総則・物権)が、それぞれ四択の択一式で10問ずつ出題されます。恵庭事件・長沼事件・砂川事件・三菱樹脂事件といった著名判例や、通謀虚偽表示と登記(民法94条2項の第三者保護)といった基本論点が問われており、条文・判例の正確な知識が直接得点に結びつく形式です。3年次は法の支配・権力分立の思想史や信教の自由・政教分離原則といったテーマを、複数の記述の正誤の組み合わせから選ばせる出題に発展し、単なる暗記ではなく学説・判例の理解の精度が問われます。解答例・採点基準の公開は確認できませんでした。
経済学部|実在の新聞記事とWorld Bank資料を使った英語読解
英語は2年次・3年次共通で、訪日観光客数の記録更新を伝える新聞記事と、世界銀行の東アジア経済に関する刊行物からの抜粋を素材にした読解問題です。経済基礎は財政支出の内訳、社会保障制度の種類、金融政策の手段などを問う四択の穴埋め形式が中心。経済データ分析専攻では定積分・極限・微分・行列を扱う記述式の計算問題が別途課され、3年次の近代経済学ではミクロ経済学の生産関数を用いた計算問題が加わります。2年次と3年次で英語の素材文が共通しているため、対策の年次による切り替えはさほど必要ありません。
経営学部(国際経営学科)|実在の英字記事+英作文+文法問題の3点セット
英語は2年次・3年次とも同一の構成で、実在の英字記事(任天堂の新ミュージアム開館を伝える記事)を素材にした内容一致問題に加え、テーマ英作文2問、文法の空所補充10問という3部構成です。内容一致は「本文と一致しないものを選べ」という否定形の設問が複数含まれる点に注意してください。小論文は経営・組織に関するテーマで出題されますが、具体的な課題文までは公開資料からは確認できませんでした。
外国語学部|言語ごとに読解・作文・小論文の組み合わせが変わる
英語英文学科IESプログラムは、ジンバブエの作家がWhatsAppを使って小説を配信する取り組みを紹介する英語記事を素材にした読解と、志望動機・将来像を問う小論文の2本立てで、2年次・3年次は同一の課題が使われています。スペイン語学科は動詞活用・前置詞の穴埋めと和文西訳が中心で、外国語学部の中で唯一この学科だけ、設問に対応した解答例(活用形・訳文)が別紙で用意されています(採点基準や配点の説明はありません)。中国語学科は語彙・フレーズの中日翻訳に加え、生成AIが価値観に与える影響を600〜800字の中国語小論文で論じさせる出題です。社会人編入学試験ではスペイン語による時事的な読解(移民・森林減少などのテーマ)や、自律的思考と生成AI翻訳をめぐる2つの文章を統合して600〜800字で論じる小論文が課されています。なお公開資料の一部には大学自身による「この部分は著作権の都合上、掲載できません」という注記があり、大学側も出典の著作権に配慮していることがうかがえます。
国際日本学部|英語は科学系読解、国語は学科ごとにテーマが異なる
国際文化交流学科の英語は、オオカバマダラ蝶の個体数減少と保全、ダイオウイカのDNA調査に関する2本の科学記事を素材にした選択式(マークシート型)の読解問題で、2年次・3年次とも同一の文章が使われています。日本文化学科・歴史民俗学科の国語は、読書・書物文化や地域の言葉・文化の伝達といったテーマの現代文を要約させる出題で、いずれも指定字数以内でまとめる記述式です。学科によって英語型か国語型かがはっきり分かれているため、志望学科が決まった時点で対策の方向も決まります。
人間科学部|心理・社会をテーマにした読解と小論文
英語は「幸福とは持っているものから欲しいものを引いたもの」という心理学的な枠組みを紹介する英字記事を素材に、内容一致・英語での短答・日本語での300字要約を組み合わせた出題です。小論文は「世論」と「輿論」の違いを論じた新書からの抜粋を使った100字記述の説明問題と、少子化と「ロスジェネ」世代の機会喪失を論じた新聞インタビュー記事を使った出題の2本立てで、2年次・3年次とも同一の課題が使われています。社会人編入学試験では、2024年の出生数が70万人を割り込んだという統計を起点に、学部のテーマである「こころ・からだ・社会」の視点から少子化対策を800〜1,000字で論じさせる出題でした。
理学部|数学は基礎+コース限定の発展問題、化学は出題範囲が幅広い
数学は2年次・3年次とも6問構成で、微分・積分・行列・証明問題まで扱う共通問題と、コース別に課される発展問題に分かれています。3年次では固有値・対角化、重積分、多変数関数の偏微分といった、より発展的な内容が加わります。物理学は力学・電磁気・熱力学・波動から満遍なく出題される独立小問10問の構成です。化学は無機化合物の名称、電子配置、酸化還元滴定の量的計算、熱力学(エンタルピー・エントロピー・自由エネルギー)、有機化合物の構造決定など、幅広い分野を横断する出題で、一部の設問には出題のねらいを簡潔に述べた注記が付いています。
工学部|数学と力学・材料力学の計算問題が中心
機械工学科は2年次が微分・積分・極限・行列を扱う数学と、静力学・エネルギー保存則を使った力学の計算問題、3年次は固有値・固有ベクトル・行列の対角化を扱う数学と、静力学・回転運動・トラス構造・梁のせん断力図/曲げモーメント図(SFD/BMD)を扱う工業力学および材料力学という構成です。電気電子情報工学科はルーティング制御やARQ、SCTP、IMAPといった通信・ネットワーク分野の説明問題が中心とみられます。経営工学科はIE(動作研究)やQC7つ道具の説明問題に加え、工程のサイクルタイムを計算する問題が出題されており、社会人編入学試験では投資案の正味現在価値(NPV)を比較する計算問題も出されています。
建築学部|環境・構造・建築史の用語説明と計算問題、都市空間テーマの小論文
2年次の専門基礎問題は、環境工学(シックハウス症候群や熱貫流率などの用語説明と、熱貫流・換気量・照度などの計算問題)、構造(荷重・スラブ・座屈などの用語説明)、建築史(著名建築・建築家の説明)という3分野を横断する構成です。3年次はコースに応じてトラス部材の応力算定や梁の支点反力計算など、より専門的な構造力学の計算問題に変わります。小論文は「AI」や「住生活創造」といったキーワードを含むテーマ、あるいは「再編」「統合」「都市空間」など複数のキーワードから選んで論じさせる出題で、いずれも400〜800字程度の記述式です。図面を描かせる設計課題ではなく文章記述型の出題である点は、事前に知っておくと準備の方向を誤りません。
化学生命学部|応用化学科は計算問題に数値入りの解答例つき
応用化学科の専門基礎問題は、2年次が同位体・電子配置、酸化還元滴定の濃度計算、気体の状態変化に伴うエントロピー変化、燃焼エンタルピーやギブズエネルギーの計算、有機合成の提案という6問構成。3年次はヘリウム原子核の質量欠損・結合エネルギーの計算、混成軌道とアミンの塩基性比較、SN1/SN2/E1/E2反応機構の識別、アルドール縮合・クライゼン縮合・ウィッティヒ反応といった有機反応の合成問題という5問構成です。化学生命学部は他学部と異なり、2年次の一部の計算問題について数値まで書き込まれた解答例が付されている点が特徴です。
情報学部|データ構造・論理式・C言語のプログラム補充が中心
情報学部は学科を問わず共通の1つの試験で、配列を用いたデータ構造の操作、正規表現が表す文字列集合、論理式の真理値表作成、CPUのクロック周波数やデータ転送速度に関する計算、そしてC言語のサンプルプログラムを完成させる空所補充問題という4分野構成です。3年次はこれに加えて、グラフ・状態遷移図に関する問題や、CPUキャッシュの構成に関するより発展的な計算問題が出されます。プログラミングの素養だけでなく、離散数学・情報理論の基礎知識も問われる設計です。
過去問から導ける学習の順番
ここまでの情報をまとめると、神奈川大学の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。
- 志望学部・学科・年次の過去問を2年分(2026年度・2025年度)入手し、時間を計って解く
- 出題形式(記述量、選択式か記述式か、資料読解を伴うか)を先に把握し、同形式の練習問題で慣れる
- 解答例・採点基準が公開されていないため、添削者(塾・予備校・大学の先生など)に答案を見てもらう機会を確保する
- 理系学部は基礎知識の抜けをなくすこと自体が得点に直結するため、数学・専門科目の基礎固めを優先する
- 文系学部の小論文は、テーマの背景知識と、制限時間内に構成を作る力の両方を並行して鍛える
本節で扱った出題テーマ・形式は、いずれも神奈川大学が公式Boxフォルダで公開している2026年度・2025年度の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
単位認定と修業年限も確認しておく
神奈川大学の入学試験要項には「編入学者の卒業要件単位数と認定単位数」の参考表が学部・学科別に掲載されています。編入前に修得した単位は、各学科が定める認定基準に基づき科目群ごとに一括で認定されるのが原則で、前籍校での専攻分野が編入先の学科と「同系統」か「異系統」かによって認定される単位数の上限が変わります。多くの学科で、専門科目よりも教養系科目の認定単位数を多く設定しており、これは編入後に専門分野を重点的に履修できるようにするためです。
たとえば法学部法律学科の卒業要件単位数は124単位で、2年次編入は異系統36単位・同系統42単位が認定基準の目安、3年次編入は異系統66単位・同系統72単位が目安です(年度・カリキュラムにより変動)。分野をまたいで編入する場合、専門科目が認定されにくく、在学中に履修すべき単位数が増える可能性がある点は、志望校を決める段階で確認しておくべきです。単位認定の詳細は各キャンパス教務課への確認が必要と、要項にも明記されています。
併願をどう組むか
神奈川大学の編入学試験(一般・英語検定有資格者・社会人)はいずれも2026年11月1日に実施されます。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。
併願校を選ぶときの実務的なコツは、出題範囲が重なる大学を組み合わせることです。神奈川大学は法学部が憲法・民法(3年次は刑法・会社法も選択可)、経済学部・経営学部・外国語学部・国際日本学部・人間科学部が英語+小論文系、理学部・工学部・情報学部が数学+専門科目という構成のため、同じ科目構成の大学を併願先に選べば、1つの対策が複数校に効きます。
関東圏で3年次編入を実施している私立大学については、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】で整理しています。併願先の候補を洗い出す際に参照してください。
よくある質問
神奈川大学の編入は難しいですか。
学部・学科・志望年次によって大きく異なります。2026年度の編入学試験(一般)の実績では、全学部合計で受験75名に対して合格32名でしたが、化学生命学部のように受験1名で合格者が出なかった学部もあれば、外国語学部のように受験24名で合格9名と比較的合格者が多い学部もあります。「神奈川大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。
神奈川大学の編入の倍率はどれくらいですか。
2026年度の編入学試験(一般)の実績で、全学部合計は志願84名・受験75名・合格32名でした。学部別の内訳は本文の表を参照してください。神奈川大学は学部・学科別の募集人員を公表していないため、募集人員に対する倍率は算出できず、実績データの規模感で判断することになります。
2年次と3年次のどちらを受けるべきですか。
出願資格を満たし、志望学科が両方の年次を実施しているなら、外国語学部・国際日本学部は3年次のほうが志願・合格とも多い傾向があります。ただし理学部・工学部・化学生命学部は年次を問わず母数自体が小さく、単純な有利・不利は判断しにくい状況です。経済学部の一部区分・情報学部先端情報領域プログラムのように、そもそも片方の年次でしか実施していない区分もあるため、まず募集一覧で自分の志望学科の実施年次を確認してください。
英語の勉強はどれくらい必要ですか。
学部によります。経済学部・経営学部・外国語学部(一部区分)・国際日本学部国際文化交流学科・人間科学部は英語が必須科目です。一方、法学部・国際日本学部日本文化学科/歴史民俗学科・理学部・工学部・建築学部・化学生命学部・情報学部の学力試験に英語はありません(出願資格として英語スコアが必要になるのは、編入学試験〈英語検定有資格者〉区分と外国語学部GECプログラムのみです)。
社会人でも受けられますか。
社会人編入学試験が用意されています。出願時点で社会人としての経験が3年以上あることが条件で、高等学校卒業からの経験を通算できます。ただし情報学部(計算機科学科・システム数理学科・先端情報領域プログラム)は対象外です。2026年度の実績では、全学部合計で志願3名・受験3名・合格3名でした。
理系出身でなくても理学部・工学部の編入を狙えますか。
2年次であれば共通の受験資格の範囲で出願できますが、3年次は「理工系の大学・学部・短期大学・高等専門学校および専修学校の出身者」に限定されます。文系や畑違いの分野から3年次で理学部・工学部を受けることはできません。
過去問はどこで手に入りますか。
神奈川大学が編入学試験の過去問題を公式のBoxフォルダで公開しています。2026年度(学部内全学科をまとめた1ファイル)と2025年度(学科別)の2年分が、法学部から情報学部まで学部ごとのフォルダで整理されています。ただし解答例や出題意図、採点基準は公開されておらず、公開されているのは試験問題そのものだけです。
出願はいつからですか。
2027年度は出願期間が2026年10月1日(木)~10月8日(木)、試験日が2026年11月1日(日)です。出願期間は8日間と短く、英語外部試験のスコアが必要な区分(英語検定有資格者、外国語学部GECプログラム)を受ける場合は、夏までにスコアを確定させておく必要があります。
建築学部の3年次はどのコースを選べばよいですか。
建築学部建築学科の3年次は、出願時に構造・環境・デザイン・住生活創造・まち再生のいずれかのコースを選択し、その分野の専門基礎問題が出題されます。出願後の変更はできないため、志望するコースを先に固めてから対策を始める必要があります。
編入後、単位はどれくらい認定されますか。
学部・学科と、前籍校での専攻分野が編入先と「同系統」か「異系統」かによって認定単位数の基準が変わります。たとえば法学部法律学科は卒業要件124単位に対し、2年次編入は異系統36単位・同系統42単位、3年次編入は異系統66単位・同系統72単位が認定基準の目安です(年度・カリキュラムにより変動)。多くの学科で専門科目より教養系科目のほうが認定されやすく、分野をまたぐ編入では専門科目の認定が少なくなる傾向があります。詳細は出願前に各キャンパス教務課へ確認することが要項でも推奨されています。
まとめ
神奈川大学の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、外国語学部英語英文学科(GECプログラム)2年次と情報学部先端情報領域プログラム3年次を除く、ほぼ全学部・全学科で編入学試験が実施されています。実施範囲の広さは私立大学のなかでも際立ちますが、学部・学科別の募集人員は「若干名」としか公表されておらず、規模感をつかむには実績データを読み解く必要があります。
次に、試験科目は学部によって大きく異なります。文系学部は英語または国語・小論文が中心、理系学部は数学と専門科目の組み合わせが基本です。3年次では、経済学部の科目区分が変わり、建築学部はコース別の専門問題に変わるなど、2年次とは異なる準備が必要になる学部もあります。
そして倍率については、2026年度の編入学試験(一般)実績で全体は受験75名に対して合格32名でしたが、学部・学科・年次ごとに見ると母数が1桁台のケースがほとんどで、単年度の数字だけで難易度を判断するのは危険です。社会人編入学試験は情報学部が対象外である点も見落とされがちです。
最後に、神奈川大学は編入学試験の過去問題を公式Boxフォルダで2年分公開しています。解答例や採点基準までは公開されていないため、出題テーマと形式を把握したうえで、答案の添削を受けながら対策を進めるのが現実的な進め方です。
本記事の数値は神奈川大学が公表する2027年度入学試験要項および2026年度の編入学試験・社会人編入学試験の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず神奈川大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
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