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安田女子大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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安田女子大学の編入学試験には、他大学によくある「学部ごとに試験科目が全く違う」という複雑さがありません。文学部・教育学部・心理学部・現代ビジネス学部・家政学部の10学科は、すべて同じ「基礎学力調査(2科目選択)+面接」という共通フォーマットで実施されます。一方で薬学部薬学科だけは、出願前に資格審査を受けたうえで口述試験のみを受ける、まったく別の選抜です。この2階建ての構造を知らずに準備を始めると、学部によっては不要な対策に時間を使うことになります。
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さらに今回、大学が公表している2026年度の編入学試験結果を精査したところ、意外な事実が見つかりました。10学科合計の一般選抜で、2026年度に実際に出願した志願者は大学全体でわずか1名だったのです。この記事では、安田女子大学が公表している2027年度の入学試験要項(一般選抜・薬学部一般選抜)と、2026年度の編入学試験結果をもとに、学部別の募集人員・出願資格・試験科目・日程・実施状況を整理し、対策の方向まで解説します。
安田女子大学は8学部18学科、編入学試験の対象は6学部11学科
安田女子大学は「8学部18学科4研究科」を擁する女子総合大学です。ただし、2027年度の編入学試験要項に募集対象として明記されているのは、次の6学部11学科(薬学部を含む)だけです。
- 文学部:日本文学科・書道学科・英語英米文学科
- 教育学部:児童教育学科・幼児教育学科
- 心理学部:現代心理学科・ビジネス心理学科
- 現代ビジネス学部:現代ビジネス学科・国際観光ビジネス学科・公共経営学科
- 家政学部:生活デザイン学科
- 薬学部:薬学科(別選抜・出願資格審査あり)
ここで注意が必要なのは、同じ家政学部でも管理栄養学科は募集対象に入っていない点です。家政学部には生活デザイン学科と管理栄養学科の2学科がありますが、2027年度の編入学試験要項に記載があるのは生活デザイン学科だけです。同様に、看護学部(看護学科)や、生物科学科・情報科学科・建築学科・造形デザイン学科といった学科も、2027年度要項には編入学試験の実施対象として掲載されていません。学部・学科名だけで「編入を実施しているはず」と思い込まず、必ず要項の募集対象表で確認してください。
なお、安田女子大学は女子大学であり、編入学試験の出願資格はすべて「次の各号のいずれかに該当する女子」という条件で統一されています。この記事で扱うすべての選抜は女子のみが対象です。
安田女子大学の編入学試験には2つの選抜がある
安田女子大学が実施する編入学試験は、性格の異なる2つの選抜に分かれます。自分がどちらに該当するかを最初に確定させてください。
一般選抜(薬学部以外)
文学部・教育学部・心理学部・現代ビジネス学部・家政学部の10学科が対象です。編入学の時期は2027年4月、第3年次への編入のみで、2年次編入の実施はありません。試験は基礎学力調査(2科目選択)と面接の組み合わせで、10学科すべてが同一の科目構成です。
薬学部一般選抜
薬学部薬学科のみを対象とした、一般選抜とは別建ての選抜です。出願前に必ず「出願資格審査」を受ける必要があり、編入学年次も第3年次または第4年次から選べます。試験は口述試験のみで、筆記試験や基礎学力調査は課されません。詳細は後述します。
安田女子短期大学からの特別選抜
大学が公表している2026年度編入学試験結果の表には、「安田女子短期大学 特別選抜」という区分も並んでいます。これは安田女子短期大学の卒業見込者・卒業者を対象とした内部進学に近い選抜制度で、本記事が主に想定する「他大学・短期大学・高等専門学校等からの編入」とは別の枠です。倍率のデータを読む際は、この特別選抜の数字を一般選抜と混同しないよう注意してください。
学部別の募集人員【2027年度・第3年次編入】
2027年度の編入学定員・募集人員は次のとおりです。安田女子大学の要項では「編入学定員」と「募集人員」が同じ数字で示されており、法政大学のように転籍・転部・転科試験などと合算されていません。つまり、この表の数字がそのまま編入学試験だけの募集枠です。
| 学部 | 学科 | 学科コード | 編入学定員(第3年次) | 募集人員 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 日本文学科 | 110 | 1名 | 1名 |
| 書道学科 | 113 | 1名 | 1名 | |
| 英語英米文学科 | 120 | 2名 | 2名 | |
| 教育学部 | 児童教育学科 | 131 | 1名 | 1名 |
| 幼児教育学科 | 132 | 2名 | 2名 | |
| 心理学部 | 現代心理学科 | 142 | 1名 | 1名 |
| ビジネス心理学科 | 143 | 1名 | 1名 | |
| 現代ビジネス学部 | 現代ビジネス学科 | 210 | 1名 | 1名 |
| 国際観光ビジネス学科 | 220 | 1名 | 1名 | |
| 公共経営学科 | 230 | 1名 | 1名 | |
| 家政学部 | 生活デザイン学科 | 310 | 2名 | 2名 |
10学科の募集人員を合計すると15名です。1学科あたり1〜2名という小さな枠で、法政大学や九州大学のように学部単位で二桁の募集人員を確保している大学とは規模がまったく異なります。薬学部薬学科は別枠で、3年次2名・4年次2名の合計4名です(後述)。
この表から読み取れる重要な点を整理します。
10学科すべてが第3年次のみの実施です。安田女子大学は法政大学のように「2年次と3年次で実施学部が分かれる」という構造がなく、2年次編入という制度自体が存在しません。短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)した方、あるいは大学に2年以上在学し62単位以上を修得した方が主な対象になります。
募集人員が1〜2名ときわめて小さい点は、出願前に必ず理解しておくべきです。後述する2026年度実績を見ると、この小さな枠は必ずしも埋まっていません。募集人員の大小と実際の競争率は別問題であることが、このあとのデータで分かります。
受験資格|5つの資格のいずれかを満たす女子
安田女子大学の一般選抜(薬学部以外)の受験資格は、次の5号のいずれかに該当する女子です。
- 短期大学を卒業した者、および2027年3月卒業見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者、および2027年3月卒業見込みの者
- 学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を有し、修業年限が2年以上で、課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上であると文部科学大臣より認定された専修学校の専門課程で、かつ編入学する学科と分野や履修内容に整合性があると大学が認める課程を修了した者、および2027年3月修了見込みの者
- 大学に2年以上在学(休学期間を除く)し、62単位以上を修得した者、および2027年3月修得見込みの者
- 外国において学校教育における14年の課程を修了した者、および2027年3月修了見込みの者
ここで注意したいのは第3号です。専修学校(専門学校)の専門課程からの出願は、単に修業年限や総授業時間数の基準を満たすだけでは足りません。要項には「分野や履修内容について本学で事前に審査しますので、出願期間開始前に入試広報課にご相談ください」と明記されています。専門学校在籍者・修了者が安田女子大学への編入を検討する場合、出願書類を揃える前に、志望学科との整合性について大学へ事前相談する必要があります。
提出書類は出願資格の号によって異なります。要項が示す対応表を整理すると次のとおりです(出願資格第5号〈外国の14年課程修了者〉は個別対応のため後述します)。
| 提出書類 | (1)短大卒業(見込含む) | (2)高専卒業(見込含む) | (3)専修学校専門課程修了(見込含む) | (4)大学2年以上在学・62単位修得(見込含む) |
|---|---|---|---|---|
| ①編入学願書 | ● | ● | ● | ● |
| ②自己推薦書 | ● | ● | ● | ● |
| ③成績・単位修得証明書 | ● | ● | ● | ● |
| ④卒業(修了)証明書(見込証明書を含む) | ● | ● | ● | -(在学期間証明書等で代替) |
| ⑤在学期間証明書等 | - | - | - | ● |
| ⑥修業年限および総授業時間数に係る証明書 | - | - | ● | - |
| ⑦大学入学資格を有することを証明するもの | - | - | ● | - |
共通して提出するのは編入学願書・自己推薦書・成績(単位修得)証明書の3点です。第4号(大学2年以上在学・62単位修得)だけは卒業証明書の代わりに在学期間証明書等(休学期間を除き2年以上在学したことが確認できるもの、退学者は退学証明書)を提出します。第3号(専修学校専門課程)だけは、修業年限・総授業時間数に係る証明書と、大学入学資格を有することを証明するもの(出身校の校長が作成した高等学校卒業証明書等)が追加で必要です。出願資格第5号(外国において14年の学校教育課程を修了した者)に該当する場合は、提出書類の詳細について出願前に入試広報課へ直接問い合わせるよう要項に明記されています。画一的な書類リストが用意されていないため、該当する場合は早めに連絡してください。
見込みで出願する場合の扱い
いずれの号も「見込み」での出願が認められています。ただし、要項は「編入学試験に合格し、入学手続を完了しても、『出願資格』を満たさない場合は、入学資格を失います」と明記しています。単位の修得や卒業が微妙なラインにある場合は、この点を十分に確認してから出願してください。なお、結婚等の理由で氏名が各種証明書の記載と異なる場合は、戸籍抄本等の追加提出が必要になるとされています。証明書と現在の氏名が一致しない可能性がある方は、出願書類を揃える段階でこの点も確認しておいてください。
試験科目・配点|10学科共通の「基礎学力調査+面接」
安田女子大学の一般選抜が他大学と大きく異なる点は、文学部から現代ビジネス学部、家政学部まで、10学科すべてが同じ試験構成だということです。学部・学科によって出題科目が変わる法政大学や九州大学のような「学部別に対策が分岐する」複雑さは、少なくとも一般選抜には存在しません。
| 時限 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 1時限(9:30〜11:00、90分) | 基礎学力調査:「理科(化学・生物)」「英語」「国語」「数学」「情報」の5科目から2科目を選択 | 各100点・合計200点 |
| 2時限(11:30〜) | 面接(出願書類〈自己推薦書・短期大学または大学の成績〉の内容を中心に、個人面接) | 100点 |
要項の注記には「基礎学力調査の試験内容は基礎力を問う問題を主として出題する」とあります。専門科目の論述試験を課す大学(たとえば法政大学の学部別論文試験)とは異なり、5教科の基礎的な学力を確認する内容です。5科目のうちどの2科目を選ぶかは出願時に決めて願書に記入する必要があり、編入学願書提出後は志望学科および受験科目の変更ができません。得意な2科目を早めに固めておく必要があります。
選抜方法について、要項は「基礎学力調査、面接、出願書類(自己推薦書、短期大学・大学の成績)を資料として総合的に判定する」と説明しています。面接は「出願書類の内容を中心に」行われると明記されているため、自己推薦書に何を書くかが面接の質問内容に直結します。
5科目からどの2科目を選ぶべきか
要項には科目ごとの難易度や配点の違いは記載されていないため、選択の基準は自分の得意・不得意と志望学科の学びとの関連性で判断することになります。文学部・教育学部・心理学部を志望する場合は「国語」、現代ビジネス学部を志望する場合は「数学」や「情報」、家政学部生活デザイン学科を志望する場合は「理科(化学・生物)」というように、志望学科の学びに近い科目を選ぶ受験生が一般的だと考えられますが、これは大学が公表している方針ではなく、あくまで一般的な選択の目安です。最終的には、短期大学・高等専門学校等で学んだ内容や得意分野を踏まえて、自分が最も安定して得点できる2科目を選ぶのが基本になります。願書提出後は変更できないため、模擬的に過去の教科書レベルの問題を解いてみて、実際の手応えで決めることをおすすめします。
自己推薦書は400字以内
提出する自己推薦書は、「志望動機や活動報告などについて、400字以内で自由に記入してください」という形式です。字数の指定はこれだけで、法政大学のように学部ごとに細かいテーマが与えられるわけではありません。裏を返せば、志望理由と自分の活動実績をどう400字に凝縮するかが、そのまま面接での受け答えの土台になります。基礎学力調査の対策と並行して、早い段階から自己推薦書の下書きに着手することをおすすめします。
願書・自己推薦書の記入方法にも細かい指定があります。記入は黒のボールペンを用い、楷書で自筆することが要項で定められており、消せるボールペンの使用は不可です。訂正する場合は、訂正箇所を二重線で消して訂正印を押し、正しい内容を空きスペースに分かりやすく記入するというルールも定められています。志望学科欄への丸印の記入、受験科目欄へのチェックの記入など、書式面の指示も細かく決められているため、下書きの段階で記入見本を一度通しで確認しておくと、清書時のミスを防げます。
自己推薦書と面接で何を伝えるか
選抜方法が「出願書類(自己推薦書、短期大学・大学の成績)を資料として総合的に判定」かつ「面接は出願書類の内容を中心に」行われると明記されている以上、自己推薦書と面接は切り離して考えるべきではありません。400字という限られた字数の中に、①なぜ安田女子大学のその学科でなければならないのか、②これまでの学業・活動でどのような実績や経験を積んできたか、③編入後にその学科で何を学び、卒業後どう活かしたいのか、という3点を過不足なく盛り込むことが基本になります。面接では、この400字に書いた内容について「具体的にはどういうことか」「なぜそう考えたのか」を深掘りされる可能性が高いため、書いた内容の一つひとつについて、口頭で3分程度説明できるよう準備しておくと安心です。短期大学・大学の成績も判定資料に含まれているため、成績証明書に表れる得意分野・不得意分野と、自己推薦書や面接での発言に矛盾がないかも見直しておいてください。
薬学部だけは別選抜|出願資格審査と口述試験
薬学部薬学科の編入学試験は、一般選抜とは独立した「薬学部一般選抜」として実施されます。もっとも大きな違いは、出願前に大学の資格審査に合格する必要があることと、3年次と4年次の両方に出願できることです。
募集人員
| 編入学年次 | 編入学定員 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 3年次 | 2名 | 2名 |
| 4年次 | 2名 | 2名 |
| 合計 | 4名 | 4名 |
出願資格
3年次編入は「薬学部又は薬学部と同等のカリキュラムの内容を持つ学部に2年以上在学(休学期間を除く)し、本学の開講科目の単位認定が62単位以上可能な者(在籍大学での2027年3月修得見込みの科目を含む)」、または大学が同等以上の学力があると認めた者です。4年次編入は同様に3年以上在学・93単位以上の単位認定が可能な者となります。いずれも「編入後の卒業年限(3年次は4年間、4年次は3年間)での卒業が困難であると判断された場合は出願できません」という条件が付いています。
出願資格審査のスケジュール
薬学部一般選抜には、出願本番の前に単独の審査プロセスがあります。
| 手続き | 期間・期日 |
|---|---|
| 事前相談・審査書類提出期間 | 2026年9月7日(月)〜9月18日(金)【必着】 |
| 審査期間 | 2026年10月5日(月)〜10月15日(木) |
| 審査結果の通知 | 2026年10月22日(木)までに郵送 |
審査結果通知では、審査で出願資格が認められれば「出願資格認定書」が送付され、これを出願時に提出します。ここで見落とせないのは、希望した編入年次のとおりに認定されるとは限らない点です。要項は「審査結果によっては、希望する編入年次とならない場合(例:希望編入年次…第4年次、審査結果…第3年次)や出願資格が認められない場合がある」と明記しています。4年次編入を希望していても、審査の結果3年次相当と判定される可能性があるということです。
審査に必要な提出書類は、成績・単位修得証明書(在学中の者は履修中の科目を含む全期間分)、卒業証明書等または在学期間証明書等、そしてシラバス(写し可、修得科目の授業概要が分かるもの)です。シラバスは大学のWebサイトに掲載されている場合、該当ページを印刷して提出する必要があります。在籍する(していた)大学のシラバスを事前に確認し、印刷できる状態にしておくとスムーズです。
試験は口述試験のみ
薬学部一般選抜の選抜方法は「口述試験、大学の成績を資料として総合的に判定する」で、試験科目は口述試験100点のみです。一般選抜のような筆記の基礎学力調査はありません。試験時間は11:30から(一般選抜の面接と同じ時間帯)で、試験当日の流れは一般選抜とほぼ共通です。出願資格審査を通過した時点で学力の一定水準は確認済みという位置づけになるため、口述試験では専門性への理解や学習意欲、これまでの履修内容の説明力が問われると考えられます。
日程・出願手続き【2027年度】
一般選抜・薬学部一般選抜とも、出願期間と試験日・合格発表日は共通です。
| 項目 | 2027年度 |
|---|---|
| 薬学部:事前相談・出願資格審査書類提出 | 2026年9月7日(月)〜9月18日(金)【必着】 |
| 薬学部:出願資格審査結果通知 | 2026年10月22日(木)まで |
| 出願期間(郵送・消印有効) | 2026年10月23日(金)〜11月7日(土) |
| 試験日 | 2026年11月15日(日) |
| 合格発表 | 2026年11月21日(土) |
| 入学手続(一次・入学料) | 2026年11月27日(金) |
| 入学手続(二次・授業料等) | 2027年3月10日(水) |
出願は紙の願書による郵送受付のみで、インターネット出願には対応していません。角2サイズ(24cm×33.2cm)の封筒に「出願書類在中」と明記し、簡易書留・速達で送付するか、大学窓口へ直接持ち込みます。合格発表もインターネットでの速報や学内掲示は行われず、合格発表日に速達郵便で本人宛に合否通知が発送される方式です。「結果に関しての電話、メール、郵便または窓口等での問い合わせには一切応じない」と明記されているため、発表日当日に電話で確認するといった対応はできません。
入学検定料は20,000円で、本学所定の振込用紙を使って銀行窓口で振り込みます(ATMでの振込は不可)。振込後に交付される「振込確認書(C)」を編入学願書の所定欄に貼付する必要があり、貼付漏れがあると受付ができないと明記されています。
薬学部を志望する場合、出願資格審査の書類提出(9月7日〜18日)から出願(10月23日〜11月7日)までの間に1か月以上の期間がありますが、審査結果の通知が10月22日という出願開始の直前になる点には注意が必要です。審査に通ってから出願書類を慌てて準備するのではなく、出願資格認定書が届くことを見越して、願書や成績・単位修得証明書などの他の提出書類は先に準備を進めておくべきです。
出願にあたって提出する個人情報の取り扱いについても、要項に明記されています。出願により得られた個人情報は、編入学願書の受付・受験票の交付、入学試験の計画・実施、入学者選抜および本人への結果通知、入学手続という目的以外には利用されず、必要な期間の経過後は大学の責任のもとで処分されるとされています。入学後は教育目的等に利用される点もあわせて案内されています。
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受験票の交付と試験当日の注意事項
出願後、受験票・写真票は本人宛に速達で郵送されます。受験票が届いたら、住所・氏名・生年月日・入試制度・試験日・志望学科・試験科目・試験会場等の記載事項に誤りがないかをその場で確認し、誤りがあれば入試広報課に電話連絡することになっています。写真票には縦4cm×横3cmの写真(カラー・白黒いずれも可、出願前3か月以内に撮影したもの)を貼付し、受験票と切り離さずに試験当日持参します。試験日の3日前までに受験票・写真票が届かない場合も、入試広報課への連絡が必要です。なお、漢字は入学願書受付システムに含まれる文字で登録されるため、本来の氏名表記と異なる形で印字される場合があると案内されています。
要項が定める試験当日の注意事項は、一般選抜・薬学部一般選抜でおおむね共通しています。
- 試験室(口述試験は控室)への入室完了時刻までに入室を済ませること。入室完了時刻以降は試験終了まで退室できません。
- 机の上に置けるのは受験票・写真票、黒鉛筆(HBに限る)、鉛筆キャップ、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削り、時計、眼鏡のみです。
- スマートフォンやウェアラブル端末を含む電子機器の使用は認められません。電源を切ってかばんにしまう必要があります。
- 一般選抜の基礎学力調査は試験開始後25分までの遅刻は受験可、25分を超える遅刻は受験不可です。事故等による遅刻は入試広報課へ電話連絡し、指示を受けます。
- 基礎学力調査の解答はマークシート方式で、黒鉛筆(HBに限る)とプラスチック製消しゴムを使用します。マークが不正確な場合は採点できないことがあると明記されています。
- 問題冊子・解答用紙はすべて回収され、持ち帰りはできません。
- 学校保健安全法で出席停止と定められている感染症(インフルエンザ・はしか等)にかかり治癒していない場合は、原則として受験を控えるよう案内されています。詳細(受験できない場合の入学検定料の扱い等)は入試広報課への問い合わせが必要です。
マークシート方式である基礎学力調査は、記述式の答案と違って部分点の余地がありません。マークする枠を濃く正確に塗りつぶすこと、訂正時は消し残りがないよう完全に消すことなど、基本的な作法のミスがそのまま失点に直結します。当日の得点を最大化するには、内容面の対策と同じくらい、マークシートの扱いに慣れておくことが実務的に重要です。
なお、薬学部一般選抜は口述試験のみのため、マークシートに関する注意事項はそもそも該当しません。口述試験控室への入室完了時刻や電子機器の使用禁止、感染症への対応といった注意事項は一般選抜と共通ですが、解答用紙・問題冊子の回収に関する規定は口述試験には存在しません。自分が受ける試験がマークシート方式の基礎学力調査なのか、口述試験なのかによって、当日持参すべきものや意識すべき注意点が異なる点を確認しておいてください。
学費(初年度納付金)|学科群で3パターンに分かれる
編入後の学費は、学科によって3つのグループに分かれます。いずれも入学料は入学時のみ、授業料と施設設備費は二次手続時・後期(10月)の2回に分けて納付します。
| 学部・学科 | 入学料 | 授業料 | 施設設備費 | 諸費 | 初年度納付金合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部(日本文学科・書道学科)/教育学部/心理学部/現代ビジネス学部(現代ビジネス学科・公共経営学科) | 80,000円 | 900,000円 | 200,000円 | 29,000円 | 1,209,000円 |
| 文学部(英語英米文学科)/現代ビジネス学部(国際観光ビジネス学科) | 80,000円 | 1,020,000円 | 200,000円 | 29,000円 | 1,329,000円 |
| 家政学部(生活デザイン学科) | 80,000円 | 940,000円 | 200,000円 | 29,000円 | 1,249,000円 |
薬学部薬学科は別建てで、入学料80,000円・授業料1,640,000円・施設設備費200,000円・諸費29,000円の合計1,949,000円です。さらに要項には「5年次の病院・薬局実務実習の際に実習費(65〜70万円程度)を別途徴収します」と明記されており、薬学部は在学中の総費用を考えるうえでこの実習費も見込んでおく必要があります。
実験実習費・学内演習費は授業料に含まれますが、教育実習・学外実習・調理実習等がある学科では、それらに関する諸経費が別途徴収されるとされています。教育学部(教育実習)や家政学部(調理実習)を志望する場合は、この別途徴収がある前提で資金計画を立ててください。また、全学部共通の注意として、大学はノートパソコン(Windows)を利用した授業を行うため、手持ちのWindowsノートパソコンの利用か新規購入が必要になります。
編入学後に取得できる免許・資格
編入学する学科によって、在学中に取得できる免許・資格の課程は異なります。要項の表に記載された【2】は編入学後2年間で、【3】は編入学後3年間で取得可能という意味です(教員免許状の取得や複数資格の組み合わせを希望する場合は、それ以上の年限が必要になるため事前に大学へ問い合わせるよう案内されています)。
| 学部 | 学科 | 取得可能な免許・資格 |
|---|---|---|
| 文学部 | 日本文学科 | 【2】日本語教員/【2】学校図書館司書教諭(注)/【3】司書/【3】学芸員 |
| 書道学科 | 【2】学校図書館司書教諭(注)/【3】司書/【3】学芸員 | |
| 英語英米文学科 | 【2】学校図書館司書教諭(注)/【3】日本語教員 | |
| 教育学部 | 児童教育学科 | 【2】学校図書館司書教諭(注)/【2】准学校心理士 |
| 幼児教育学科 | 【2】准学校心理士/【2】保育士 | |
| 心理学部 | 現代心理学科 | 【3】公認心理師/【2】日本心理学会認定心理士/【2】認定心理士(心理調査)/【2】准学校心理士/【2】社会調査士 |
| ビジネス心理学科 | 【2】日本心理学会認定心理士/【2】認定心理士(心理調査)/【2】社会調査士 | |
| 現代ビジネス学部 | 現代ビジネス学科 | 【3】上級ビジネス実務士/【2】社会調査士 |
| 公共経営学科 | 【2】社会調査士 | |
| 家政学部 | 生活デザイン学科 | 【2】学校図書館司書教諭(注)/【3】二級建築士受験資格/【3】学芸員/【2】フードスペシャリスト受験資格/【2】専門フードスペシャリスト(食品開発)受験資格/【2】専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)受験資格/【2】インテリアプランナー登録資格 |
この表には現代ビジネス学部の国際観光ビジネス学科が含まれていません。要項の免許・資格一覧に国際観光ビジネス学科の記載がなく、編入学時に開設されている免許・資格の課程は確認できませんでした。資格取得を編入の目的の一つに考えている場合、この点は事前に大学へ直接確認することをおすすめします。
資格ごとに注記も付いています。学校図書館司書教諭は、小学校・中学校・高等学校いずれかの教員免許状の取得に加えて所定科目の単位修得が必要です。准学校心理士は教員免許状または保育士資格の取得に加えて所定科目の単位修得が必要、公認心理師は編入学時の履修状況により国家資格の受験資格の一部が取得可能というだけで、全員が無条件で取得できるわけではありません。保育士資格(幼児教育学科)も、編入学時の免許・資格の保有状況により2年間で取得できない場合があるとされています。資格の組み合わせによっては取得できない場合もあるため、複数の資格取得を目指す場合は必ず事前に入試広報課へ問い合わせてください。
問い合わせる際に必要な情報も要項に明記されています。メールで問い合わせる場合は、所属(卒業)大学・学部・学科・学年、氏名、志望学部・学科、取得希望の免許・資格、取得済み(もしくは取得見込み)の免許・資格を必ず記載するよう案内されています。回答には時間がかかる場合があるとされているため、資格取得を編入の目的にしている場合は、出願を決める前の早い段階でこの情報をまとめてメールを送っておくと安心です。
英語英米文学科・国際観光ビジネス学科は留学プログラムの対象外
要項には「英語英米文学科および国際観光ビジネス学科の留学プログラム(STAYS,HIBISCUS)は、編入学生は対象となりません」という注意書きがあります。英語運用力の強化や海外経験を目的にこの2学科を志望する場合、大学が用意する留学プログラムには編入学生として参加できない点を理解したうえで検討する必要があります。
2026年度の実施状況|募集人員に対して志願者はごくわずか
ここからが、安田女子大学の編入を検討するうえで最も注意して読むべきデータです。大学は2026年度(2027年度入試の前年度)の編入学試験結果を、学科別・選抜種別(安田女子短期大学特別選抜/一般選抜)に分けて公表しています。
一般選抜(10学科)の実績
| 学部 | 学科 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 日本文学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 書道学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 英語英米文学科 | 2名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 教育学部 | 児童教育学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 幼児教育学科 | 2名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 心理学部 | 現代心理学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| ビジネス心理学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 現代ビジネス学部 | 現代ビジネス学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 国際観光ビジネス学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 公共経営学科 | 1名 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 家政学部 | 生活デザイン学科 | 2名 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 総計 | 15名 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
10学科・募集人員合計15名に対して、2026年度に一般選抜へ実際に出願したのは大学全体でわずか1名でした。しかもその1名(家政学部生活デザイン学科)は受験・合格・入学までそのまま進んでいます。残り9学科は志願者数そのものがゼロでした。安田女子短期大学特別選抜の欄も同様に、公表されている数字はすべての学科でゼロです。
薬学部一般選抜の実績
| 編入学年次 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3年次 | 2名 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 4年次 | 2名 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 合計 | 4名 | 1 | 1 | 1 | 1 |
薬学部も同様の傾向です。3年次・4年次合わせて募集人員4名に対し、志願者は4年次の1名のみで、この1名は受験・合格・入学まで進んでいます。
この数字をどう読むべきか
この結果を「安田女子大学の編入は入りやすい」と単純に解釈するのは早計です。理由は2つあります。
ひとつは、この数字は2026年度・1年分だけの実績だという点です。大学の公表資料からは、2025年度以前の編入学試験結果は確認できませんでした。1年だけの結果で「毎年ほぼ志願者がいない」と断定することはできません。年度によって志願者数が変動する可能性は十分にあります。
もうひとつは、志願者がいた1名がそのまま合格・入学まで進んでいる事実です。これは選抜のハードルが低いことを意味するのではなく、単に受験者数がきわめて少ないという母数の問題です。実際、要項には合格基準についての具体的な記載はなく、基礎学力調査・面接(または口述試験)で一定の水準に達しなければ、志願者がいても不合格・入学者0名という年もあり得ます。法政大学のケースでも「志願3名・受験3名・合格0名」という学部が実在することは、当サイトの法政大学編入解説記事で紹介したとおりです。
それでも、この実績は編入を検討するうえで重要な一次情報です。10学科合計で募集人員15名という枠自体が小さく、かつ2026年度は9学科で志願者がゼロだったという事実は、安田女子大学の編入学試験が広く知られた選択肢ではないことを示しています。逆に言えば、情報を持って準備した受験生にとっては、競争率という観点では厳しい戦いになりにくい可能性がある試験だとも言えます。
薬学部について付け加えると、志願者数の少なさには制度上の理由も考えられます。薬学部薬学科への編入は「薬学部又は薬学部と同等のカリキュラムの内容を持つ学部」に在学していることが出願資格の前提であり、6年制の薬学教育課程を1〜3年次まで履修したうえで他大学の薬学部へ移る学生自体が母集団としてそもそも少ないと推測されます。加えて初年度納付金が1,949,000円と10学科の一般選抜(約120万円〜133万円)より高額であること、出願前に単独の資格審査を通過しなければならないことも、志願のハードルを上げる要因になり得ます。ただし、これらはデータから推測できる背景であり、大学が公式に説明している理由ではない点にご留意ください。
過去問は編入学試験専用には公開されていない
安田女子大学の入試情報サイトには「入学試験データ」というページがあり、2025年度・2026年度の入学試験問題(総合型選抜・学校推薦型選抜〈指定校〉・一般選抜)の問題・解答例・出題意図が公開されています。ただし、これらはすべて高校生対象の入学試験(総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜)のものであり、本記事で扱う編入学試験(第3年次編入の基礎学力調査、薬学部の口述試験)専用の過去問ではありません。
大学の入試情報サイト・情報公開ページを確認した限り、編入学試験の基礎学力調査や口述試験について、大学が過去問題や解答例を公開している情報は見当たりませんでした。したがって、他大学の編入記事のように出題テーマや採点基準を紹介することはできません。無理な推測で埋めることは避け、正直にその旨をお伝えします。
対策の方向としては、要項に明記された「基礎学力調査の試験内容は基礎力を問う問題を主として出題する」という注記を手がかりにするしかありません。選択する2科目について、高校教科書レベルの基礎を確実に押さえることが遠回りに見えて最短の対策になります。あわせて、面接(または薬学部の口述試験)が出願書類の内容を中心に行われる以上、自己推薦書に書いた内容について深掘りされても答えられる状態にしておくことが重要です。出題内容や試験の運用は年度によって変わる可能性があるため、出願を検討する際は入試広報課へ直接問い合わせて最新の情報を確認してください。
学部・学科ごとに確認しておきたいポイント
文学部を志望する場合
日本文学科・書道学科・英語英米文学科の3学科とも試験構成は共通ですが、取得できる資格には違いがあります。日本文学科は日本語教員・学校図書館司書教諭・司書・学芸員、書道学科は学校図書館司書教諭・司書・学芸員、英語英米文学科は学校図書館司書教諭・日本語教員です。英語英米文学科は編入学生が大学の留学プログラム(STAYS,HIBISCUS)を利用できない点も、留学を目的に含めて検討している場合は考慮が必要です。なお2026年度実績では、3学科とも一般選抜の志願者は0名でした。募集人員は日本文学科・書道学科が各1名、英語英米文学科が2名です。
教育学部を志望する場合
児童教育学科・幼児教育学科とも募集人員は1〜2名と小さく、2026年度実績は両学科とも志願者0名でした。幼児教育学科では編入学時の免許・資格の保有状況によって保育士資格が2年間で取得できない場合があるとされているため、保育士資格の取得を目的にする場合は入学前にどこまで単位認定されるかを確認しておく必要があります。
心理学部を志望する場合
現代心理学科は編入学時の履修状況により公認心理師の受験資格の一部が取得可能とされており、心理系の国家資格を意識するなら現代心理学科が候補になります。ビジネス心理学科は日本心理学会認定心理士・認定心理士(心理調査)・社会調査士が対象です。いずれも「【2】」または「【3】」の年限内で取得可能という条件付きである点を踏まえ、編入後にどの科目をどう履修すれば間に合うか、入学前に確認しておくと安心です。両学科とも募集人員は1名で、2026年度実績は志願者0名でした。
現代ビジネス学部を志望する場合
現代ビジネス学科・国際観光ビジネス学科・公共経営学科の3学科です。現代ビジネス学科は上級ビジネス実務士・社会調査士、公共経営学科は社会調査士が取得可能です。一方で国際観光ビジネス学科は要項の資格一覧に記載がなく、資格取得を編入の主目的にする場合は特に注意してください。また国際観光ビジネス学科は英語英米文学科と同様、留学プログラム(STAYS,HIBISCUS)の対象外です。3学科とも募集人員は1名で、2026年度実績はいずれも志願者0名でした。
家政学部(生活デザイン学科)を志望する場合
2026年度実績で唯一、志願者・合格者が確認できた学科です。学校図書館司書教諭・二級建築士受験資格・学芸員・フードスペシャリスト受験資格・専門フードスペシャリスト(食品開発/食品流通・サービス)受験資格・インテリアプランナー登録資格と、取得可能な資格の種類が10学科の中でもっとも多い学科です。授業料等諸納付金は他学科よりやや低い設定(初年度納付金1,249,000円)になっています。なお同じ家政学部でも管理栄養学科は編入学試験の募集対象に入っていない点は、前述のとおり見落としやすいので改めて注意してください。
薬学部(薬学科)を志望する場合
出願資格審査という独自のハードルがある分、一般選抜とは準備のスケジュールがまったく異なります。事前相談・審査書類提出が9月7日〜18日と、一般選抜の出願(10月23日〜11月7日)より1か月以上前に締め切られるため、薬学部を志望する場合は最初にこの日程を逆算してください。3年次・4年次のどちらで出願するかによって必要単位数(62単位以上/93単位以上)が変わり、さらに審査の結果、希望と異なる年次で認定される可能性もあります。学費は初年度納付金1,949,000円に加え、5年次の実務実習費(65〜70万円程度)が別途必要になる点も資金計画に織り込んでおいてください。
併願をどう組むか
安田女子大学の編入学試験は2026年11月15日に実施されます。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。安田女子大学は紙の願書による郵送出願のみで、出願期間も2026年10月23日〜11月7日と2週間ほどしかないため、併願校の出願書類を同時並行で準備するスケジュールになりやすい点にも注意してください。特に薬学部を検討する場合は、出願資格審査の書類提出(9月7日〜18日)がほかのどの大学よりも早い時期に始まるため、併願全体のスケジュールの起点になります。
同じ女子大学の編入学試験としては、当サイトでは日本女子大学の編入学試験についても学部別に詳しく解説していますので、あわせて確認してください。試験構成が「学部・学科の専門試験+面接」という組み立ての大学が多いなかで、安田女子大学のように学科を問わず基礎学力調査(2科目選択)+面接で統一されている大学は、併願校を検討するうえでも比較的準備の負担が読みやすい部類に入ります。
また、薬学部を志望する場合は、当サイトの薬学部の大学編入を徹底解説の記事で、他大学の薬学部編入における出願資格・試験科目の傾向も参照できます。3年次編入で併願先の候補を広げたい場合は、3年次編入できる大学一覧【2026年度版】も参考にしてください。編入という制度自体について基礎から確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】が出発点になります。
まとめ
安田女子大学の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、8学部18学科のうち編入学試験の対象は6学部11学科(一般選抜10学科+薬学部薬学科)だけです。看護学部や家政学部管理栄養学科など、一見編入を実施していそうな学部・学科でも、2027年度要項には募集対象として記載がありません。志望する学科が本当に編入学試験を実施しているかは、必ず最新の要項で確認してください。
次に、一般選抜10学科はすべて第3年次のみで、試験構成も「基礎学力調査2科目選択+面接」で統一されています。薬学部だけは出願資格審査を経たうえでの口述試験という、まったく別の選抜です。志望学科によって対策の中身が学部単位で枝分かれする大学とは異なり、安田女子大学では「一般選抜か薬学部か」という大きな分岐だけを最初に確認すれば済みます。ただし取得できる資格や留学プログラムの可否は学科ごとに差があるため、試験対策とは別に、進路面での学科選びは丁寧に行う必要があります。
そして実施状況については、2026年度の実績で10学科合計の志願者がわずか1名、薬学部も1名という結果でした。募集人員自体が1〜2名と小さいこともあり、広く知られた編入先ではない可能性がありますが、この数字は1年分の実績にすぎず、毎年の傾向として保証されたものではありません。出願を検討する際は、この記事の情報を出発点としつつ、必ず大学が公表する最新の要項を確認してください。
最後に、過去問は編入学試験専用には公開されていません。対策は要項に明記された「基礎学力調査は基礎力を問う問題が中心」という方針と、面接(または口述試験)が出願書類を中心に行われるという選抜方法の理解から組み立てることになります。基礎学力調査でどの2科目を選ぶか、自己推薦書の400字に何を書くかという2つの意思決定が、実質的にこの試験の対策のほぼすべてだと言えます。
本記事の数値は安田女子大学が公表する2027年度編入学試験要項(一般選抜・薬学部一般選抜)および2026年度の編入学試験結果に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず安田女子大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
よくある質問
安田女子大学の編入は難しいですか。
公表されている2026年度の実績では、10学科合計の一般選抜で志願者が大学全体でわずか1名、薬学部も1名でした。募集人員自体が1学科あたり1〜2名と小さいこともあり、志願者数の少ない年もあります。ただしこれは1年分の実績にすぎず、年度によって変動する可能性があるため「必ず入りやすい」と断定はできません。
安田女子大学の編入の倍率はどれくらいですか。
2026年度の編入学試験結果では、一般選抜10学科の合計が志願1名・受験1名・合格1名・入学1名、薬学部が志願1名・受験1名・合格1名・入学1名でした。ほとんどの学科で志願者数自体がゼロだったため、倍率という形で示せる年ではありませんでした。学科別の内訳は本文の表を参照してください。
2年次編入はできますか。
できません。安田女子大学の編入学試験(一般選抜・薬学部一般選抜とも)は第3年次編入が基本で、薬学部のみ第4年次編入も選べます。2年次からの編入学試験は実施されていません。
試験科目は学部によって違いますか。
一般選抜(薬学部以外)の10学科はすべて同じで、基礎学力調査(理科・英語・国語・数学・情報から2科目選択、各100点)と面接(100点)です。薬学部だけは別選抜で、口述試験のみ(100点)が課されます。
過去問はどこで手に入りますか。
大学が公開している「入学試験データ」は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜という高校生対象の入試のものであり、編入学試験専用の過去問・出題例は確認できませんでした。対策は要項に明記された「基礎力を問う問題が中心」という方針をもとに進める必要があります。
薬学部の編入にはどんな手続きが必要ですか。
出願前に「出願資格審査」を受ける必要があります。事前相談・審査書類の提出は9月7日〜18日、審査期間は10月5日〜15日、結果通知は10月22日までです。審査を通過すると送付される「出願資格認定書」を、10月23日から始まる本出願の際に提出します。試験は口述試験のみで、筆記の基礎学力調査は課されません。
薬学部は3年次と4年次のどちらに出願すべきですか。
在籍(在籍していた)大学・学部での単位修得状況によって決まります。3年次は62単位以上、4年次は93単位以上の単位認定が可能であることが条件です。ただし出願資格審査の結果、希望した年次と異なる年次(例:4年次希望が3年次と判定)になる場合もあると要項に明記されているため、審査結果が届くまで年次は確定しないと考えておく必要があります。
専門学校(専修学校)からの出願はできますか。
修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上という文部科学大臣認定の課程であることに加え、編入学する学科と分野・履修内容の整合性について大学の事前審査が必要です。出願期間が始まる前に入試広報課へ相談することが要項で求められています。
インターネット出願はできますか。
できません。編入学試験の出願は紙の願書による郵送受付(または窓口への直接持ち込み)のみです。合格発表もインターネットでの速報や学内掲示は行われず、合格発表日に本人宛の速達郵便で通知されます。
すべての学部・学科で編入学試験を実施していますか。
いいえ。安田女子大学は8学部18学科ありますが、2027年度の編入学試験要項に募集対象として記載されているのは文学部(3学科)・教育学部(2学科)・心理学部(2学科)・現代ビジネス学部(3学科)・家政学部(生活デザイン学科のみ)・薬学部(薬学科、別選抜)の6学部11学科だけです。看護学部や家政学部管理栄養学科などは、2027年度要項には編入学試験の実施が明記されていません。
基礎学力調査の解答方式はどうなっていますか。
マークシート方式です。黒鉛筆(HBに限る)とプラスチック製の消しゴムを使用し、解答する枠内を濃く正確に塗りつぶす必要があります。受験番号欄や解答欄が正しくマークされていない場合、採点できないことがあると要項に明記されています。問題冊子・解答用紙はすべて回収され、持ち帰りはできません。
入学検定料の支払い方法を教えてください。
入学検定料は20,000円で、大学所定の振込用紙を使って銀行の窓口で振り込みます。ATMでの振込は認められていません。振込後に交付される「振込確認書(C)【入学願書貼付用】」を編入学願書の所定欄に貼付する必要があり、貼付がない場合や取扱銀行の収納印がない場合は受付ができないとされています。「領収書(B)【本人保存用】」は大学への提出物ではなく、本人が保管します。
面接ではどんなことを聞かれますか。
要項には具体的な質問内容の記載はありませんが、選抜方法は「出願書類(自己推薦書、短期大学・大学の成績)を資料として総合的に判定する」、面接は「出願書類の内容を中心に」行われると明記されています。つまり、400字の自己推薦書に書いた志望動機や活動報告、および提出した成績証明書の内容が、面接で深掘りされる質問の土台になると考えられます。自己推薦書に書いた内容について、具体的なエピソードや理由を口頭で説明できるように準備しておくことが実務的な対策になります。
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