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甲南女子大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

甲南女子大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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甲南女子大学の編入学試験は、実施している学部が文学部・国際学部・心理学部・人間科学部の4学部に限られ、しかもすべて3年次編入のみです。看護リハビリテーション学部と医療栄養学部は、入学試験要項に「編入学選抜は実施しません」と明記されており、そもそも編入の対象外になっています。さらに甲南女子大学は現在、学部・学科の再編が相次いでいる最中で、編入学選抜の実施学部・学科名が、1年次入学の新体制とずれている部分があります。まずこの前提を押さえないと、志望学部そのものを間違えることになります。

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この記事では、甲南女子大学が公表している2027年度の編入学選抜学生募集要項と、2026年度の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部・学科別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、学科ごとに用意されている「入学後の落とし穴」、進行中の学部再編が編入生にどう影響するか、そして公式には公開されていない過去問にどう向き合うかまで踏み込んで解説します。

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目次

甲南女子大学の編入学選抜は「3年次のみ」で3つの入試がある

甲南女子大学の編入学関連の入試は、対象者の属性によって3種類に分かれています。共通しているのは、いずれも3年次編入のみで、2年次編入の制度が存在しないという点です。2年次と3年次の両方を実施し、学部によって年次が分かれる大学とは前提が異なります。

編入学選抜(3年次編入)<一般>

他大学・短期大学・高等専門学校などに在学・卒業した女子を対象とする、もっとも一般的な編入学試験です。本記事で中心的に扱うのはこの制度です。

帰国子女特別編入学選抜

外国の短期大学(またはこれに相当する学校)を卒業した者、または外国の大学に2年以上在学している者を対象とする専用の制度です。大学の教育を受けるのに十分な日本語の能力を有することが条件になります。

社会人特別編入学選抜

一般の編入学選抜と同じ4つの出願資格に加えて、入学時において資格取得後5年以上を経過した者であることが条件です。つまり最終学歴を得てからブランクを経て学び直す社会人を想定した制度です。

この3つの入試は、出願期間・選抜日・合格発表日・入学手続の日程がすべて共通で、試験科目もほぼ共通です(国際英語学科だけ例外があります。後述します)。募集人員はいずれも全学科「若干名」で、大学は具体的な人数を公表していません。

甲南女子大学とはどんな大学か

甲南女子大学は、兵庫県神戸市東灘区森北町に位置する女子大学です。「まことの人間をつくる」という建学の精神、「清く、正しく、優しく、強く」という校訓、「全人教育・個性尊重・自学創造」という教育方針を掲げています。編入学選抜も含め、すべての入学選抜は女子のみを対象としています。

大学公式サイトでは、2025年3月卒業生(卒業生1,000人以上)を対象にした大学通信の調査で「西日本の女子大1位の実就職率」を達成したと紹介されています。編入学は在学期間が2年間と短いぶん、入学後にどれだけ早く進路形成へ動けるかが重要になるため、キャリア支援の実績も志望校選びの材料のひとつになります。

実施学部・学科と募集人員【2027年度】

甲南女子大学で編入学選抜を実施しているのは、文学部・国際学部・心理学部・人間科学部の4学部・8学科です。看護リハビリテーション学部・医療栄養学部では編入学選抜を実施していません。

学部学科編入学選抜<一般>帰国子女特別編入学選抜社会人特別編入学選抜
文学部日本語日本文化学科若干名若干名若干名
文学部メディア表現学科若干名若干名若干名
国際学部国際英語学科若干名若干名若干名
国際学部多文化コミュニケーション学科若干名若干名若干名
心理学部心理学科若干名若干名若干名
人間科学部総合子ども学科若干名若干名若干名
人間科学部文化社会学科若干名若干名若干名
人間科学部生活環境学科若干名若干名若干名

この表から読み取れる重要な点を整理します。

看護リハビリテーション学部・医療栄養学部は編入学選抜の対象外です。この2学部は、募集要項に「編入学選抜は実施しません」と明記されています。理学療法学科・看護学科・医療栄養学科への編入を考えている場合、甲南女子大学の編入学選抜という枠組みでは志望できません。SEO上の一般的な下調べでは実施学部として挙がってくることがありますが、2027年度要項ではこの2学部は対象外と明記されているため、志望校を決める前に必ず確認してください。

2年次編入の制度はありません。甲南女子大学の編入学選抜はすべて3年次編入のみです。大学1年生を終えた段階、または短期大学1年在学の段階から編入したい場合、甲南女子大学のこの制度は対象になりません。

募集人員はすべて「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。各学科の募集枠は要項上「若干名」としか書かれておらず、定員何名という数字は存在しません。合格者数の目安は、後述する2026年度の実績を参考にする以外にありません。

学部再編の最中|編入生が入るのはどの学科なのか

甲南女子大学は現在、学部・学科の再編が相次いでいます。大学公式サイトの学部・大学院ページには、それぞれ次のように再編時期が明記されています。

  • 心理学部:2025年4月開設(人間科学部から独立する形で新設)
  • 教育学部:2026年4月名称変更(人間科学部総合子ども学科が教育学部子ども教育学科に)
  • 社会学部:2026年4月開設(人間科学部文化社会学科と生活環境学科を統合し、ビジネス社会専攻を加えた総合社会学科として新設)
  • 国際学部:2027年4月アップデート(国際英語学科と多文化コミュニケーション学科を統合し、3専攻制の国際学科として再編)
  • 文学部:2027年4月アップデート(日本語日本文化学科を日本文化学科に名称変更。メディア表現学科は名称変更なし)

これらはいずれも1年次入学(新入生)向けの学部・学科ページに記載されている情報です。ところが、本記事のもとになっている2027年度編入学選抜学生募集要項に記載されている実施学部・学科は、これらの改編後の名称ではなく、人間科学部(総合子ども学科・文化社会学科・生活環境学科)、国際学部(国際英語学科・多文化コミュニケーション学科)、文学部(日本語日本文化学科・メディア表現学科)という、改編前の名称のままです。

つまり2027年4月に編入学選抜で入学する場合、同じ2027年4月に1年次から入学する新入生とは、異なる学部・学科の枠組みに所属することになります。とくに人間科学部と国際学部の対象学科は、1年次の新規募集がすでに終了しているか、2027年4月に終了する学科です。編入後の在籍学年構成、履修できる科目、卒業要件が改編前後でどのように扱われるかは、編入学選抜の学生募集要項だけでは確認できません。志望学科が上記の改編の対象になっている場合は、出願前に必ず入試・広報課(入試部門)に、改編と編入学の関係を直接確認することを強くおすすめします。

受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

甲南女子大学の編入学選抜は、3つの入試種別ごとに出願資格が異なります。志望学科を決める前に、自分がどの入試種別に該当するかを確定させてください。

編入学選抜<一般>の出願資格

次の条件①~④のいずれかに該当する女子が対象です。

  • ①大学において第2年次の課程を修了した者で、62単位以上を修得済みの者(2027年3月修了見込みを含む)
  • ②短期大学、または高等専門学校を卒業した者(2027年3月卒業見込みを含む)
  • ③専修学校の専門課程のうち、文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を満たす課程を卒業(修了)した者で、学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を有する者(2027年3月卒業(修了)見込みを含む)
  • ④修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者(2027年3月修了見込みを含む)

①については、休学期間を除き2年以上在学した者、または2年以上在学する見込みの者に限られます。③・④の基準に該当する場合は「基準証明書」(様式自由)の提出が必要です。

この4条件の中でとくに実務上のハードルになりやすいのが①です。「大学2年次修了・62単位以上」という条件は、多くの大学の標準的な履修ペースであれば2年間で満たせる水準ですが、休学期間がある場合や、卒業要件外の科目(教職課程・資格科目など)に単位を偏らせている場合は届かないことがあります。出願前に、在籍大学の教務窓口で卒業要件外科目を除いた修得単位数を確認しておくと安心です。

帰国子女特別編入学選抜の出願資格

次の条件①②のいずれかに該当する女子が対象です。

  • ①外国の短期大学またはこれに相当する学校を卒業した者で、大学の教育を受けるのに十分な日本語の能力を有する者
  • ②外国の大学に2年以上在学している者で、大学の教育を受けるのに十分な日本語の能力を有する者

社会人特別編入学選抜の出願資格

一般編入学選抜と同じ①~④の条件に加えて、入学時において最終学歴の資格取得後5年以上を経過した者であることが必要です。学び直しを検討している社会人は、まずこの「5年以上」の要件を満たしているかを確認してください。2026年度の実績では、社会人特別編入学選抜での志願者は心理学科の1名のみでした。

3つの入試に共通する注意点

出願資格の見込みで受験して合格した場合でも、入学時までに大学編入学資格を取得できなかったときは合格が取り消されます。また、既修得単位のうち本学科目への読み替えは科目ごとに個別認定され、本学で単位認定されない場合もあります。既修得単位の認定が少ない場合、2年間(3・4年次)で卒業できないことがある点は、出願資格そのものとは別に必ず確認してください。

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試験科目【2027年度】

甲南女子大学の編入学選抜は、試験時間90分・満点200点の筆記試験と、14:00からの面接の組み合わせで実施されます。大学は「筆記試験及び面接で判定します。いずれか一つだけでの受験は認めません」と明記しており、両方を受けて初めて合否判定の対象になります。

学部学科編入学選抜<一般>帰国子女特別・社会人特別編入学選抜
文学部日本語日本文化学科小論文小論文
文学部メディア表現学科小論文小論文
国際学部国際英語学科英語小論文(専門科目を含む)
国際学部多文化コミュニケーション学科小論文(英文読解を含む)小論文(英文読解を含む)
心理学部心理学科専門科目専門科目
人間科学部総合子ども学科小論文(専門科目を含む)小論文(専門科目を含む)
人間科学部文化社会学科小論文小論文
人間科学部生活環境学科小論文(専門科目を含む)小論文(専門科目を含む)

この表からわかる分岐をいくつか説明します。

国際英語学科だけ、一般と帰国子女・社会人で試験科目が別物

国際英語学科は、一般編入学選抜では試験科目が「英語」と記載され、90分・200点の英語筆記試験になります。ところが帰国子女特別・社会人特別編入学選抜では「小論文(専門科目を含む)」に変わります。同じ学科でも、どの入試種別で受けるかによって対策すべき科目そのものが違うということです。一般で国際英語学科を受けるなら英語力そのものの試験対策が中心になり、帰国子女・社会人特別で受けるなら小論文と専門知識の組み合わせに軸足を移す必要があります。

心理学科だけ「小論文」ではなく「専門科目」

他の学科がすべて「小論文」を軸にした科目名であるのに対し、心理学部心理学科だけは試験科目が「専門科目」と記載されています。心理学の基礎知識そのものを問う出題である可能性が高く、一般教養的な小論文の書き方の練習だけでは足りません。心理学の基本概念・用語・研究法についての知識を独自に補っておく必要があります。

「専門科目を含む」学科は範囲が広い

多文化コミュニケーション学科(英文読解を含む)、総合子ども学科・生活環境学科(専門科目を含む)は、小論文の枠の中に専門知識や英文読解が組み込まれています。「小論文だから読解力と文章力があれば何とかなる」という捉え方は通用しません。志望学科が扱う専門分野(総合子ども学科なら保育・教育、生活環境学科なら生活環境学、多文化コミュニケーション学科なら英語文章の読解)の基礎知識を並行して押さえておく必要があります。

面接(14:00〜、全学科共通)について

面接の具体的な質問内容は公表されていませんが、要項が「筆記試験及び面接で判定します」と明記している以上、面接だけを軽視した対策は成り立ちません。編入学選抜全般に共通することとして、志望理由書(後述、様式2・800字程度)に書いた内容と矛盾のない受け答えができるよう、なぜこの学科なのか、前籍校で何を学び何が不足していると感じたのか、編入後に何をしたいのかを、自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。

日程・スケジュールと出願の流れ【2027年度】

甲南女子大学が公表している2027年度の編入学選抜の日程は、一般・帰国子女特別・社会人特別のすべてで共通です。

項目2027年度
出願期間2026年11月10日(火)~11月20日(金)(締切日23:59まで)
入学検定料納付期限2026年11月21日(土)12:00(正午)まで
試験日2026年12月12日(土)
合格発表日2026年12月18日(金)
入学手続(納付期限日)2027年1月5日(火)

出願まわりで注意すべき実務上のポイントを整理します。

出願は完全にインターネット出願ですが、書類の郵送も必須です。願書はなく、大学のWebサイトから出願と写真データのアップロードを行います。ただし自己経歴書(様式1)・志望理由書(様式2)・卒業(見込)証明書または在籍証明書(様式3)・成績証明書などは、書留速達で別途郵送する必要があります。出願期間最終日の翌日消印まで有効です。オンライン完結ではない点を見落とすと、書類の郵送が間に合わないリスクがあります。出願書類は次のとおりです。

  • 編入学選抜願書(Webサイトより出願)
  • 写真データ(出願以前3ヵ月以内撮影、正面無帽・上半身、Webアップロード)
  • 自己経歴書(様式1)
  • 志望理由書(様式2・800字程度)
  • 卒業(見込)証明書・修了(見込)証明書または在籍証明書(様式3)
  • 成績証明書または単位取得(見込)証明書(厳封)
  • 基準証明書(出願資格③該当者のみ・様式自由)
  • 入国査証の写し(該当者のみ。国内在留者は住民票の写し)
  • 身元保証書(該当者のみ・様式自由)

志望理由書は800字程度です。様式2に「800字程度にまとめてください」と指定があります。字数の指定がある書類なので、直前に慌てて書くのではなく、出願書類の準備段階から時間を確保してください。

入学検定料は35,000円で、別途支払手数料990円がかかります。支払い方法はコンビニエンスストア・金融機関ATM(ペイジー)・クレジットカード・ネットバンキングで、納付期限は出願期間最終日の翌日である2026年11月21日(土)正午までです。

受験票は郵送されず、Web配信のみです。2026年12月3日(木)にWeb受験票が配信される予定で、出願時に登録した内容と相違ないか確認したうえで、A4横向きで印刷して試験当日に持参する必要があります。携帯電話やスマートフォンの画面提示では受験できません。

試験当日は10:30までに来学し、大学管理棟下の掲示で試験場を確認する形式です。専用バスのりばからスクールバスが運行されますが、交通事情や悪天候で予告なく変更・運行中止になる場合があります。試験中に使用できるのは鉛筆・シャープペンシル・消しゴム・鉛筆削り・時計(計時機能だけのもの)・メガネのみで、携帯電話などを時計代わりに使うことは禁止されています。遅刻は試験開始後20分まで認められますが、中途退出は認められません。食堂・コンビニ・購買部は営業していないため、昼食の持参が必須です。

出願写真の要件は細かく指定されています。申請者本人のみを撮影したもの、3ヵ月以内に撮影したもの、正面・無帽・無背景、鮮明で焦点が合っていること、背景と人物の境目がわかりにくくないこと、眼鏡のレンズに光が反射していないこと、平常の顔貌と著しく異ならないこと(口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)、サングラス・マスク・前髪などで顔が確認しにくくないこと、変色や傷・汚れのないこと、ファイル形式はJPEGであることが条件です。斜めに傾いた写真、正面を向いていない写真、引きすぎて顔が確認しづらい写真は登録できないとされています。出願直前に慌てて撮影すると要件を満たさないことがあるため、余裕を持って準備してください。

なお、学校保健安全法施行規則で定められている感染症(インフルエンザ・麻疹・風疹など)に罹患し治癒していない場合、当日の受験を断られることがあります。この場合は入学検定料が返還されますが、追試験は実施されないため、欠席する入学試験の前日までに入試・広報課へ電話連絡し、所定の申請手続きを行う必要があります。連絡なく欠席した場合は通常の欠席として扱われ、検定料は返還されません。

倍率・難易度【2026年度の実績】

甲南女子大学は、編入学選抜・帰国子女特別編入学選抜・社会人特別編入学選抜の志願・受験・合格・不合格・欠席者数を、学科別に3年次一本化した実績として公表しています。以下は2026年度(2026年4月入学者向け)の実績です。

学部学科志願(一般+帰国子女+社会人)受験合格不合格
文学部日本語日本文化学科0000
文学部メディア表現学科1101
国際学部国際英語学科1101
国際学部多文化コミュニケーション学科1110
心理学部心理学科4440
人間科学部総合子ども学科7761
人間科学部文化社会学科2220
人間科学部生活環境学科1110
合計 1717143

入試種別ごとの内訳も大学は公表しています。

入試種別志願受験合格不合格
編入学選抜<一般>1616133
帰国子女特別編入学選抜0000
社会人特別編入学選抜1110
合計1717143

社会人特別編入学選抜で志願・合格した1名は心理学科です。帰国子女特別編入学選抜は2026年度、大学全体で志願者がいませんでした。

この2つの表から読み取れる重要な点を整理します。

大学全体で見ても、編入学選抜の志願者はきわめて少数です。2026年度は8学科合計で志願17名・合格14名でした。1つの学科あたり数名という規模感であり、法政大学のように学部単位で数十名が受験する試験とは母数がまったく異なります。

日本語日本文化学科は志願者がいませんでした。2026年度は志願・受験・合格のすべてが0名です。人気がないという意味ではなく、母数が小さいために単年度で0名になることが起こり得ます。翌年度に志願者が出ないとは限りません。

総合子ども学科がもっとも志願者数の多い学科でした。志願7名・受験7名・合格6名・不合格1名で、8学科の中では突出しています。人間科学部の中でも子ども教育・保育分野への編入ニーズが比較的高いことがうかがえます。ただし前述のとおり、総合子ども学科は2026年4月から1年次の新規募集が教育学部子ども教育学科に切り替わっており、志願者数の傾向が今後も同じ水準で続くとは限りません。

メディア表現学科と国際英語学科は、志願・受験1名に対して合格0名でした。受験すれば通るという試験ではなく、母数が1名でも不合格になり得る選抜であることが実績からわかります。

心理学科・多文化コミュニケーション学科・文化社会学科・生活環境学科は、受験者がほぼそのまま合格しています。ただしこれも「入りやすい」という意味には直結しません。母数が1~4名ときわめて小さいため、単年度の結果だけで難易度を判断するのは危険です。翌年度に受験者数が増えれば、数字は大きく変わり得ます。

倍率の数字を読むときの注意

甲南女子大学の編入学選抜は、学科単位で見ると受験者が1桁台にとどまるケースがほとんどです。母数が小さい選抜では、「倍率が低い=入りやすい」という単純な図式が成り立ちません。小論文・専門科目・面接という選考方法である以上、志願者数が少なくても大学が求める水準に達していなければ合格は出ません。実際、メディア表現学科・国際英語学科では受験者1名に対して合格者0名という結果が出ています。単年度の数字は参考値として扱い、複数年度の推移や、後述する出願書類・面接の準備の質を優先して考えるべきです。

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学科ごとの「要件」に落とし穴がある

甲南女子大学の編入学選抜の要項には、合否とは別に、合格した後の卒業要件・資格取得に関わる注意事項が学科ごとに設けられています。志望校を決める段階で必ず確認してください。

心理学部心理学科:公認心理師科目が2年間で終わらない可能性

心理学部心理学科への編入生は、必要な公認心理師科目を2年間(3・4年次)で履修できない場合があると明記されています。公認心理師の受験資格取得を希望する場合は、出願前に必ず入試・広報課(入試部門)に問い合わせるよう求められています。公認心理師を目指して心理学科への編入を考えている場合、この確認を省略すると、入学後にカリキュラム上履修できないことが判明するリスクがあります。

国際学部多文化コミュニケーション学科:留学すると2年間で卒業できないことがある

国際学部多文化コミュニケーション学科への編入生は、本学で留学する場合、留学期間等によって2年間で卒業できないことがあるとされています。編入と留学の両方を計画している場合、卒業までの年数が延びる可能性を織り込んでおく必要があります。

人間科学部総合子ども学科:幼稚園教諭・小学校教諭免許は2年間で取得できないことがあり、保育士資格は取得不可

人間科学部総合子ども学科への編入生について、要項は2つの重要な制限を明記しています。ひとつは、幼稚園教諭一種免許状および小学校教諭一種免許状が2年間(3・4年次)で取得できない場合があるという点。もうひとつは、保育士資格については取得できないという点です。総合子ども学科の志望理由が保育士資格の取得にある場合、編入学というルートではその資格を取得できないことになるため、出願前にこの点を必ず確認してください。なお、1年次から入学する教育学部子ども教育学科(2026年4月開設)では保育士資格が取得可能(学科入学定員110名が上限)とされており、編入生が入る人間科学部総合子ども学科とは資格取得の可否そのものが異なる点にも注意してください。

全学科共通:教員免許状・司書課程・学芸員課程は2年間で終わらないことがある

上記の学科固有の制限に加えて、教員免許状、司書課程及び学芸員課程をはじめとする、各学部・学科で取得可能な資格・修了可能なプログラムについては、2年間(3・4年次)で取得・修了できない場合があると全学共通の注意事項として記載されています。さらに、編入生は履修できないプログラムもあるとされています。資格取得やプログラム参加を編入の目的にしている場合、この一文を軽視しないでください。

既修得単位の認定について

修得済みの単位のうち、本学科目の単位への読み替えは科目ごとに個別認定され、本学で単位認定されない場合もあります。既修得単位の認定が少ない場合は、2年間で卒業できないことがあるとされています。前籍校でどの科目をどこまで修得しているかによって、編入後の負担が変わってくる点は、学科の専門性が前籍と離れているほど注意が必要です。手続きの実務としては、入学手続き後に出身学校在籍時のシラバス(講義概要)の提出を求められる場合があります。

学科別に、何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、志望学科別の行動に落とし込みます。

日本語日本文化学科・メディア表現学科(文学部)を志望する場合

両学科とも試験科目は「小論文」です。専門科目を含むという注記がないため、日本語日本文化学科であれば日本文化・言語・文学に関する一般的な教養と論述力、メディア表現学科であればメディア・表現に関する時事的なテーマへの論述力を軸に準備を進めます。2026年度はメディア表現学科が志願・受験1名で合格0名、日本語日本文化学科が志願者0名という結果でした。母数がきわめて小さいため、過去問が公表されていない前提で、志望理由書(800字程度)と面接で語れる内容の一貫性を先に固めておくことが有効です。なお1年次からの新入生は2027年4月より日本文化学科(名称変更後)に入学するため、編入生とは所属学科名が異なる時期が生じる可能性があります。

国際英語学科を志望する場合

もっとも注意すべきは、どの入試種別で受けるかによって試験科目が変わる点です。一般編入学選抜なら英語(90分・200点)の筆記試験、帰国子女特別・社会人特別編入学選抜なら小論文(専門科目を含む)です。一般で受けるなら英語力そのものを高める学習に集中し、帰国子女・社会人特別で受けるなら英語力に加えて小論文の構成力と専門知識を両立させる準備が必要になります。2026年度は志願・受験1名に対し合格0名でした。また国際英語学科は2027年4月より多文化コミュニケーション学科と統合され国際学科になるため、編入生が実際にどの科目区分・カリキュラムに所属するかは出願前に必ず確認してください。

多文化コミュニケーション学科を志望する場合

試験科目は小論文(英文読解を含む)です。英文を読解したうえで日本語または英語で論述する力が問われると考えられます。英語の長文読解と、そこから導いた内容を筋道立てて論じる練習を並行して進めてください。また、この学科は編入生が本学で留学する場合に2年間で卒業できないことがあると明記されているため、留学を希望するかどうかも早い段階で考えておく必要があります。

心理学科を志望する場合

試験科目が「専門科目」となっている唯一の学科です。小論文としての書き方の練習だけでなく、心理学の基礎知識(発達・認知・社会心理学などの基本概念)を独自に補っておく必要があります。また、公認心理師の受験資格取得を希望する場合は、必要科目を2年間で履修しきれない可能性があるため、出願前に必ず大学へ確認してください。2026年度は一般3名・社会人1名の合計4名が志願し、全員合格という結果でした。心理学部は2025年4月に人間科学部から独立して新設された学部であるため、他の対象学部・学科と比べてカリキュラムの整備が新しい点も特徴です。

総合子ども学科を志望する場合

試験科目は小論文(専門科目を含む)で、保育・教育に関する専門的な内容が問われます。2026年度は志願7名・受験7名・合格6名・不合格1名と、8学科の中でもっとも実績数が多い学科です。志願者が集まりやすい分野である一方、不合格者も出ているため、油断せず対策が必要です。なお、この学科は編入生の幼稚園教諭一種免許状・小学校教諭一種免許状の取得が2年間で終わらない場合があり、保育士資格は取得できません。資格取得が志望理由の中心にある場合は、この制約を踏まえて志望理由書を組み立てる必要があります。

文化社会学科・生活環境学科を志望する場合

文化社会学科は小論文、生活環境学科は小論文(専門科目を含む)です。文化社会学科は社会学的なテーマへの論述力、生活環境学科は生活環境学の専門知識を踏まえた論述力が問われると考えられます。2026年度はそれぞれ志願2名・合格2名、志願1名・合格1名でした。両学科は2026年4月から1年次の新規募集が社会学部総合社会学科(ビジネス社会専攻を加えた3専攻制)に切り替わっているため、編入後にどの科目群を履修することになるか、出願前に必ず確認してください。

過去問は公表されていない|対策をどう組み立てるか

編入試験の対策で本来もっとも価値が高いのは、実際に出題された過去問とその出題意図です。しかし甲南女子大学については、2027年度編入学選抜学生募集要項・入試情報サイトのいずれにも、編入学選抜の過去問題を公開しているという記載は見当たりませんでした。一般選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜など)については市販の「赤本」に掲載されていますが、これは編入学選抜とは別の入試区分であり、編入学選抜の小論文・専門科目・英語の過去問とは対象が異なります。

したがって本記事では、確認できない出題テーマを推測で書くことはしません。かわりに、要項から確認できる客観的な情報(試験科目・時間・配点・形式)をもとに、対策の組み立て方を整理します。

小論文系の学科(日本語日本文化・メディア表現・多文化コミュニケーション・総合子ども・文化社会・生活環境)は、いずれも90分・200点という条件が共通しています。過去問がない以上、志望学科に近い分野(日本文化・メディア論・国際コミュニケーション・保育教育・社会学・生活環境学)の入門書を読み、時事的なテーマについて自分の意見を90分・字数制限内でまとめる練習を積むことが基本になります。

心理学科の「専門科目」は、小論文という科目名ではない以上、心理学の基礎知識そのものを問う出題である可能性を想定して準備すべきです。心理学概論レベルの教科書で、発達・認知・社会・臨床など主要領域の基本用語を押さえておくことをおすすめします。

国際英語学科の「英語」(一般編入学選抜)は、90分・200点の英語試験です。長文読解・英作文・文法など、出題形式が非公開である以上、標準的な大学入試レベル以上の英語力を、読解・作文の両面でバランスよく底上げしておく必要があります。

面接(14:00〜、全学科共通)は、筆記試験と併せて必ず実施され、いずれか一方だけでは受験と認められません。志望理由書(800字程度)で書いた内容と、面接で語る内容に一貫性を持たせることが、過去問の有無にかかわらずすべての学科に共通する対策です。

なお、出題内容や試験形式は年度によって変更される可能性があります。最新の情報は必ず甲南女子大学が公表する入学試験要項でご確認ください。

学費・その他納付金【2027年度】

編入学後にかかる費用も、志望校を決める材料として確認しておく価値があります。

学部・学科内訳3年次(初年度)4年次
文学部・国際学部・心理学部・人間科学部(文化社会学科・生活環境学科)入学金250,000円
授業料(年額)760,000円760,000円
教育施設充実費(年額)390,000円390,000円
合計(年額)1,400,000円1,150,000円
人間科学部(総合子ども学科)入学金250,000円
授業料(年額)760,000円760,000円
教育施設充実費(年額)420,000円420,000円
合計(年額)1,430,000円1,180,000円

入学金・前期分の授業料などは2027年1月5日(火)までに、後期分は2027年10月29日(金)までに納付する必要があります。総合子ども学科は他学科より教育施設充実費が年額30,000円高く設定されている点に注意してください。実験・実習などに要する費用は別途実費が徴収される場合があります。3年次・4年次の2年間で見ると、文学部・国際学部・心理学部・人間科学部(文化社会学科・生活環境学科)は合計2,550,000円、人間科学部総合子ども学科は合計2,610,000円が学費として必要になる計算です。

このほか、教育後援会入会金10,000円・年会費6,000円、学生自治会入会金500円・年会費4,200円、同窓会終身会費25,000円を合わせて、初年度は45,700円、次年度は10,200円の納付が必要です。生活協同組合への出資(20,000円、任意)も案内されています。

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合格後に確認すべきこと|入学手続と合格取消事由

合格したあとの手続きにも、事前に知っておくべき注意点があります。

入学手続の期限は2027年1月5日(火)です。この日までに、本学所定の納付書(合格通知書に同封)により、入学金・前期分の授業料などを納付する必要があります。納付確認後、2027年1月7日(木)以降に入学許可書・入学関係書類などが郵送され、2027年1月22日(金)までに入学関係書類を提出する流れです。

既納の納付金は原則として返還されません。ただし、入学金を除く納付金については、2027年3月31日(水)16時までに申し出があれば返還されます。返還時に発生する振込手数料は受験者負担です。入学金については、事情のいかんを問わず返還されません。進学先を最終的にどこにするか迷っている場合、この返還期限と入学金の扱いを踏まえてスケジュールを組む必要があります。

合格が取り消される場合があります。要項は、次のいずれかに該当する場合は合格を取り消すと明記しています。

  • 虚偽・不正の記載または出願資格に該当しない事実が判明した場合
  • 大学編入学資格取得見込者が、2027年3月31日(水)までに大学編入学資格を取得できなかった場合

見込みで出願した場合は、2027年3月31日までに実際に資格を取得できるかどうかが合格の帰趨を左右します。単位の修得状況が微妙なラインにある場合は、出願前から在籍校と密に連絡を取り、進捗を確認しておくことをおすすめします。

出願前に確認しておきたいチェックリスト

ここまでの内容を、出願前に確認すべき項目としてまとめます。志望学科が決まったら、出願書類の準備を始める前に一つずつ確認してください。

  1. 志望学科は文学部・国際学部・心理学部・人間科学部の8学科のいずれかに含まれているか(看護リハビリテーション学部・医療栄養学部は対象外)
  2. 自分はどの入試種別(一般・帰国子女特別・社会人特別)に該当するか、出願資格①~④のどれを満たすか
  3. ③・④に該当する場合、基準証明書の準備は間に合うか
  4. 大学2年次修了・62単位以上(一般の条件①)の場合、卒業要件外科目を除いた修得単位数を教務窓口で確認したか
  5. 志望学科の試験科目は「小論文」「小論文(専門科目を含む)」「小論文(英文読解を含む)」「専門科目」「英語」のどれか。国際英語学科は入試種別で科目が変わる点に注意
  6. 志望学科に、資格取得や留学に関する固有の制限(心理学科の公認心理師科目、多文化コミュニケーション学科の留学制限、総合子ども学科の保育士資格取得不可など)がないか
  7. 志望学科が学部再編(心理学部・教育学部・社会学部・国際学科・日本文化学科への改編)の対象になっていないか。対象の場合は入試・広報課へ事前確認したか
  8. 志望理由書(800字程度、様式2)と自己経歴書(様式1)の準備に十分な時間を確保できているか
  9. 出願書類のうち郵送が必要なもの(自己経歴書・志望理由書・卒業(見込)証明書・成績証明書など)を、出願期間最終日の翌日消印までに間に合う日程で準備できるか
  10. 入学検定料35,000円+支払手数料990円の納付期限(出願期間最終日の翌日正午)を把握しているか

併願をどう組むか

甲南女子大学の編入学選抜(一般・帰国子女特別・社会人特別)の試験日は2026年12月12日(土)です。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。

甲南女子大学は女子大学であり、対象学科も文学・国際・心理・人間科学系に限られます。同系統の学部・学科を持つ他大学と併願する場合、小論文・専門科目・面接という選考方法が共通しやすいため、1つの分野を深めた対策が複数校に効きやすい組み合わせになります。特に総合子ども学科(保育・教育系)、心理学科(心理系)は、同系統の学部を持つ大学が関西圏に複数あるため、併願校の候補を早めに洗い出しておくと準備の負担を分散できます。国際英語学科のように一般編入学選抜で英語の筆記試験がある学科は、外部の英語資格試験のスコアをそのまま活かせる大学と組み合わせると、対策の重複を減らせます。

また、甲南女子大学は学部再編の途上にあるため、併願先を検討する際は、志望学科が数年後にどのような体制になっているか(教育学部・社会学部・国際学科などへの統合状況)も踏まえたうえで、長期的な学びの計画と併願戦略を組み立てることをおすすめします。

併願校を選ぶ際は、試験日程だけでなく、出願書類の準備期間にも余裕を持たせてください。甲南女子大学の出願書類には、自己経歴書・志望理由書(800字程度)・卒業(見込)証明書または在籍証明書・成績証明書など、在籍校や出身校に発行を依頼する書類が複数含まれます。併願校が増えるほど、同種の証明書を複数部そろえる必要が出てくるため、出願期間に入ってから慌てないよう、早い段階で在籍校の教務窓口に発行スケジュールを確認しておくと安心です。

よくある質問

甲南女子大学の編入学試験は何年次からですか。

3年次編入のみです。甲南女子大学の編入学選抜(一般・帰国子女特別・社会人特別のいずれも)は3年次編入で、2年次編入の制度はありません。

看護リハビリテーション学部・医療栄養学部にも編入できますか。

できません。2027年度編入学選抜学生募集要項には「看護リハビリテーション学部・医療栄養学部では、編入学選抜は実施しません」と明記されています。編入学選抜を実施しているのは文学部・国際学部・心理学部・人間科学部の4学部・8学科です。

甲南女子大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2026年度の実績で、8学科合計の志願17名・受験17名・合格14名・不合格3名でした。学科別では、志願者数がもっとも多い総合子ども学科でも7名、日本語日本文化学科は志願者0名など、いずれの学科も母数がきわめて小さい点に注意が必要です。学科別の内訳は本文の表を参照してください。

編入試験の過去問は手に入りますか。

公式には公開されていません。入学試験要項・入試情報サイトのいずれにも編入学選抜の過去問公開に関する記載は見当たりませんでした。一般選抜の過去問は市販の「赤本」に掲載されていますが、編入学選抜とは試験科目・出題形式が異なる別の入試区分です。過去問がない前提で、要項に記載された試験科目・時間・配点をもとに対策を組み立てる必要があります。

国際英語学科の試験科目は英語ですか、小論文ですか。

受ける入試種別によって異なります。一般編入学選抜では試験科目が「英語」(90分・200点)ですが、帰国子女特別・社会人特別編入学選抜では「小論文(専門科目を含む)」になります。同じ学科でも準備すべき内容が入試種別で変わる点に注意してください。

総合子ども学科に編入すると保育士資格は取れますか。

取得できません。要項には「人間科学部総合子ども学科への編入学者の幼稚園教諭一種免許状及び小学校教諭一種免許状については2年間(3・4年次)で取得できない場合があります。また、保育士資格については取得できません」と明記されています。資格取得を主目的にしている場合は、この制約を踏まえて検討してください。

心理学科に編入すると公認心理師の資格は取れますか。

取得できない場合があります。要項には「心理学部心理学科への編入生は、必要な公認心理師科目を2年間(3・4年次)で履修できない場合があります」と記載されており、公認心理師の受験資格取得を希望する場合は出願前に入試・広報課への問い合わせが必須とされています。

甲南女子大学は学部再編中と聞きましたが、編入学にも影響しますか。

影響する可能性があります。心理学部(2025年4月開設)、教育学部(2026年4月名称変更)、社会学部(2026年4月開設)、国際学部・文学部(いずれも2027年4月アップデート)と、学部・学科の再編が相次いでいますが、これらは1年次入学向けのページに記載された情報です。2027年度編入学選抜学生募集要項に記載されている実施学部・学科は、人間科学部・国際学部(国際英語学科・多文化コミュニケーション学科)・文学部(日本語日本文化学科)という、改編前の名称のままです。編入後の所属学年構成やカリキュラムがどう扱われるかは、出願前に入試・広報課へ確認することをおすすめします。

出願はどのように行いますか。

インターネット出願です。願書と写真データは大学のWebサイトから提出し、自己経歴書・志望理由書・卒業(見込)証明書または在籍証明書・成績証明書などは書留速達で別途郵送します。志望理由書は様式2を用いて800字程度にまとめる必要があります。

出願はいつからですか。

2027年度は出願期間が2026年11月10日(火)~11月20日(金)、試験日が2026年12月12日(土)、合格発表日が2026年12月18日(金)です。入学検定料(35,000円+支払手数料990円)の納付期限は出願期間最終日の翌日である2026年11月21日(土)正午までです。

受験票は郵送されますか。

郵送されません。受験票はWeb配信のみで、2026年度日程では2026年12月3日(木)に配信される予定です。出願内容と相違ないか確認したうえで、A4横向きに印刷して試験当日に持参する必要があります。スマートフォンなどの画面提示では受験できません。

甲南女子大学は男子も出願できますか。

できません。甲南女子大学は女子大学で、編入学選抜(一般・帰国子女特別・社会人特別のいずれも)の出願資格は、要項上すべて「該当する女子」と規定されています。

社会人特別編入学選抜の「資格取得後5年以上」とは、いつを起点に数えますか。

要項では「入学時において資格取得後5年以上を経過した者」と規定されています。入学時点、つまり2027年4月時点で、出願資格①~④のいずれかで定める資格(大学2年次修了・62単位以上の修得、短期大学または高等専門学校の卒業、専修学校専門課程の卒業、高等学校専攻科の修了など)を取得してから5年以上が経過している必要があります。自分がこの条件に該当するか不明な場合は、入試・広報課に問い合わせることをおすすめします。

併願はどのくらいの数を組むべきですか。

大学は併願数の目安を公表していませんが、2026年度の実績が示すとおり、甲南女子大学の編入学選抜は学科あたりの母数がきわめて小さい選抜です。1校への出願だけで結果を待つのはリスクが高いため、試験日(2026年12月12日)と重ならない大学を中心に、同系統の学部・学科を持つ大学を複数組み合わせておくことをおすすめします。

まとめ

甲南女子大学の編入学選抜について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、編入学選抜を実施しているのは文学部・国際学部・心理学部・人間科学部の4学部・8学科だけで、看護リハビリテーション学部・医療栄養学部では実施されていません。さらに、実施しているのはすべて3年次編入のみで、2年次編入の制度自体がありません。加えて、大学は現在学部再編の途上にあり、編入学選抜の対象学科名が、1年次入学の新体制(心理学部・教育学部・社会学部・国際学科・日本文化学科)とずれている点にも注意が必要です。

次に、試験は90分・200点の筆記試験と面接の組み合わせで、いずれか一方だけでは受験と認められません。国際英語学科だけは一般編入学選抜と帰国子女・社会人特別編入学選抜で試験科目が変わり、心理学科だけは科目名が「専門科目」であるなど、学科ごとの違いを把握してから対策を始める必要があります。

そして倍率については、2026年度の実績で大学全体の志願者がわずか17名という、きわめて小規模な選抜であることが確認できました。学科によっては志願者0名の年もあれば、受験してもなお不合格になるケースもあり、母数の小ささゆえに単年度の数字だけで難易度を判断するのは危険です。

最後に、編入学選抜の過去問は公式には公開されていません。過去問に頼った対策ができない以上、志望学科の試験科目・専門分野の基礎知識・志望理由書と面接内容の一貫性を、要項に基づいて一つずつ固めていくことが合格への現実的な道筋になります。

本記事の数値は甲南女子大学が公表する2027年度編入学選抜学生募集要項および2026年度の志願・受験・合格者数の実績に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず甲南女子大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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