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日本社会事業大学の編入試験を徹底解説|学科別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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日本社会事業大学の編入学試験は、実施している学部が社会福祉学部ひとつだけという、他大学にはあまり見られない構造をしています。学科も共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科の2つだけで、試験科目は両学科・一般/推薦/社会人のどの区分でも「小論文(教養試験を含む)」と「面接」のみ。学部・学科ごとに科目がバラバラになりがちな編入学試験のなかで、対策すべき中身が一本化されているのがこの大学の特徴です。
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この記事では、日本社会事業大学が公表している2027年度の入学試験要項と、2024〜2026年度の入学試験統計集計表(3年次編入学のみを分離した実績)をもとに、学科別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、2026年度入試から学科名称が変わった経緯、編入生が取得できる資格に制限がある点、出願書類として全区分で必須になる「学習計画書」の書き方まで、公式資料の範囲で踏み込んで解説します。
結論から先に言うと、日本社会事業大学の編入学試験は「学部・学科による科目の複雑な枝分かれがない、シンプルで対策しやすい試験」です。ただしそのぶん、過去問の入手方法や資格課程登録の可否など、要項の細部を自分で確認しないと見落としやすいポイントがいくつも存在します。この記事はその細部を、大学公式サイト・入学試験要項・入学試験統計集計表・学部Q&Aという一次情報だけで埋めています。
日本社会事業大学とは|ソーシャルワーカー養成を目的に設立された単科大学
編入学の条件を見る前に、この大学がどういう大学なのかを押さえておきます。日本社会事業大学は、戦後まもなく日本で唯一のソーシャルワーカー養成専門機関として誕生した経緯を持つ、社会福祉学部のみの単科大学です。学部案内では「全員が計画的に社会福祉士国家試験受験資格を取得できるカリキュラムを基本としています」と明言されており、社会福祉士の受験資格取得が教育課程の中核に据えられています。
社会福祉学部には共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科の2学科があり、それぞれの内部にさらにコースが設けられています。
- 共生社会デザイン学科:福祉経営コース、地域福祉コース
- ソーシャルワーク学科:保健福祉コース、子ども・家庭福祉コース、介護福祉コース
大学公式サイトの学科紹介では、共生社会デザイン学科は「法学、経済学、社会学、教育学などの社会諸科学を基礎とし、これからの社会福祉政策、福祉サービス事業の経営、地域福祉などを学び」「共に生きる地域社会づくりに貢献できる人材を育てる」学科、ソーシャルワーク学科は「介護が必要な方や家庭内に問題を抱えている方などの生活の問題の解決に向けサポートしながら」「福祉現場のリーダーとなる人材を育てる」学科とされています。編入後にどちらのコースに近い学びをしたいのかまで考えておくと、学習計画書の説得力が増します。
社会福祉学部のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)では、求める学生像として次の3点が公表されています。
勉学のために必要な学力を充分に備え、ソーシャルワークを主体的に学ぼうとする意欲がある。/建学の精神を理解し、現代における生活課題と社会問題に向き合おうとする意欲がある。/誰もが生きやすい社会を構築していこうとする意欲がある。
学習計画書や面接では、この3つの観点(学力・主体性、建学の精神への理解、共生社会への関心)に触れられる内容になっているかを、出願前に一度見直してみるとよいでしょう。
日本社会事業大学の編入学試験は「3年次編入学のみ」で3つの区分がある
まず前提として、日本社会事業大学には2年次編入学の制度はありません。募集要項に明記されているのは3年次編入学選抜だけで、これが「一般」「推薦」「社会人」の3区分に分かれています。
一般
短期大学卒業者、4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者、高等専門学校卒業者、専修学校(福祉・保健・医療・教育系の専門課程で修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上、専門士付与)修了者、高等学校専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)修了者などが対象です。共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科の両学科に出願(併願)することができます。
推薦
短期大学で福祉・保健・保育等の学科に在学し、2027年3月に卒業見込みで、「成績上位」かつ短期大学長の推薦が得られる者が対象です。個人推薦・自己推薦はなく、学校推薦(短期大学からの推薦)のみです。四年制大学からの推薦は対象外とされています。推薦区分は両学科の併願ができません。また推薦合格者の入学辞退は認められていません。
社会人
一般区分と同じ出願資格(短大卒業・4年制大学62単位修得・高専卒業・専修学校専門士・高校専攻科修了など)に加えて、大学が定める「職業資格Ⅰ〜Ⅲ」のいずれかを有することが条件になります。社会人区分も両学科の併願が可能です。
この3区分は、学部案内やパンフレットで並べて紹介されることが多いのですが、出願資格・提出書類・併願可否がそれぞれ異なるため、自分がどの区分に該当するのかを最初に確定させる必要があります。
学科別の募集人員と実施区分【2027年度】
日本社会事業大学の3年次編入学選抜は、共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科のどちらも、一般・推薦・社会人の3区分すべてで募集があります。2027年度の募集人員は次のとおりです。
| 学科 | 一般 | 推薦 | 社会人 | 学科合計 |
|---|---|---|---|---|
| 共生社会デザイン学科 | 3名 | 3名 | 4名 | 10名 |
| ソーシャルワーク学科 | 3名 | 3名 | 4名 | 10名 |
| 両学科合計 | 6名 | 6名 | 8名 | 20名 |
この表から読み取れる重要な点を整理します。
2学科の募集人員はまったく同数です。一般3名・推薦3名・社会人4名という配分は共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科で共通しており、片方の学科だけ枠が多い・少ないということはありません。
2年次編入は実施されていません。3年次のみの募集なので、短期大学・高等専門学校を卒業してから2年次に入りたいと考えている場合、この大学は選択肢に入りません。
社会人区分の募集人員がもっとも多い設計です。一般・推薦がそれぞれ3名なのに対し、社会人は4名と、区分別ではもっとも多く割り当てられています。ただし後述するとおり、実際の志願者はここ3年間ゼロが続いています。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
日本社会事業大学の受験資格は、法政大学のように学部ごとに複雑な分岐があるわけではなく、区分(一般・推薦・社会人)によって決まります。学科による受験資格の違いはありません。
一般・社会人共通の出願資格
一般・社会人の両区分とも、次の(1)〜(6)のいずれかに該当することが出願資格です。
- 短期大学以上を卒業した者及び2027年3月までに卒業見込みの者
- 4年制大学で2年以上在学し62単位以上取得した者及び2027年3月までに取得見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者及び2027年3月までに卒業見込みの者
- 専修学校の福祉、保健、医療及び教育系専門課程のうち、修業年限が2年以上で、かつ、課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の専門課程を修了し、専門士の称号を付与された者及び2027年3月までに付与される見込みの者(学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る)
- 高等学校の専攻科の課程(修業年限が2年以上であること、その他文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者及び2027年3月までに修了見込みの者(学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る)
- 本大学において、短期大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者
社会人区分は、これに加えて後述する職業資格Ⅰ〜Ⅲのいずれかを有することが必要です。なお出願資格(6)に該当する方、外国の教育機関における資格(1)〜(5)に該当する方、個別に出願資格を確認したい方は、出願開始前(2027年度は8月28日まで)に入試課への事前確認が求められています。
推薦の出願資格
短期大学で福祉・保健・保育等の学科に在学し、社会福祉への関心・意欲がある者で、2027年3月に短期大学を卒業見込みであり、かつ「成績上位」で短期大学長の推薦が得られることが条件です。短期大学の推薦人員に大学側の定めはありません。
社会人区分の「職業資格」は3段階
社会人区分で必要になる職業資格は、大学が独自にⅠ〜Ⅲの3段階で定義しています。
| 区分 | 内容 | 必要な経験年数 |
|---|---|---|
| 職業資格Ⅰ | 一般社会人(職員・社員としての職務経験) | 通算4年以上 |
| 職業資格Ⅱ | 福祉関係職(社会福祉法・介護保険法・障害者総合支援法・児童福祉法等に定める施設機関、更生保護事業法に定める施設機関、福祉教育・障害児者教育、社会福祉関係NPO等での業務) | 職員として通算2年以上 |
| 職業資格Ⅲ | 保健・医療・教育関係職(医師・看護師・保健師・理学療法士・作業療法士・教諭など、保健・医療・教育に係る国家資格を要する業務) | 通算2年以上 |
経験年数は入学前の2027年3月末日までの通算期間で認められます。公式のQ&Aでは「正規職員(正社員)でなくても職業資格の対象になる」ことが明記されており、パート・契約社員などの非正規雇用での実務経験も算入できる可能性があります。職業資格Ⅲに該当する場合は、資格取得証明書の写しの提出も必要です。
試験科目は両学科・全区分で共通|小論文(教養試験を含む)と面接
日本社会事業大学の編入学試験でもっとも特徴的なのが、試験科目に学科差も区分差もほとんどないことです。共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科のいずれも、一般・推薦・社会人のすべての区分で試験科目は次の2つだけです。
| 試験科目 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 小論文(教養試験を含む) | 9:00〜10:30(90分) | 両学科・全区分共通 |
| 面接 | 11:00〜 | 両学科・全区分共通 |
法政大学のように学部によって英語の外部試験スコアのみで判定されたり、学科ごとに専門科目が分かれたりする複雑さは、この大学の編入学試験にはありません。志望学科を共生社会デザイン学科にするかソーシャルワーク学科にするかを迷っている場合でも、試験対策そのものは共通してよいという点は、受験生にとって大きな安心材料です。
ただし、これは「学科による出題内容の違いがまったくない」ことを意味するわけではありません。大学は学科別の小論文の出題内容や採点基準を公表していないため、共生社会デザイン学科(福祉政策・地域福祉・経営など社会科学的な視点が中心)とソーシャルワーク学科(対人援助・ソーシャルワーク実践が中心)とで、実際の設問の題材が学科の専門性に沿ったものになっている可能性は十分に考えられます。この点は後述する「過去問の入手方法」で扱います。
学科の併願はできるのか
大学公式のQ&A(3年次編入学選抜Q&A)によれば、「推薦区分を除き、一般と社会人区分において、学科の併願が可能」と明記されています。一般区分の検定料は1学科35,000円、両学科併願の場合は45,000円です。社会人区分も同様に、1学科35,000円・両学科併願45,000円となっています。推薦区分は学校長推薦という制度の性質上、両学科への同時出願はできません。
また「一般と推薦ではどちらが有利か」という質問に対しても、大学は「それぞれ審査基準が異なるため、有利・不利はありません」と回答しています。出願資格を満たす区分が複数ある場合、どちらか一方が有利ということはなく、自分の状況(在学中か、卒業見込みか、短大からの推薦が得られるか)で選ぶのが基本になります。
日程・スケジュールと入学検定料【2027年度】
2027年度の3年次編入学選抜(一般・推薦・社会人共通)の日程は次のとおりです。
| 項目 | 2027年度 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年10月1日(木)〜10月13日(火) |
| 試験日 | 2026年11月7日(土) |
| 合格発表日 | 2026年11月18日(水)12:00 |
| 入学手続期間 | 2026年11月18日(水)〜11月27日(金)(11月27日付送金可) |
| 入学検定料 | 35,000円(両学科併願45,000円) |
| 試験会場 | 日本社会事業大学 清瀬キャンパス(東京都清瀬市竹丘3-1-30)のみ |
注意すべき点が2つあります。
出願期間は13日間と短めです。一般・推薦・社会人のすべての区分がこの1回の試験日程に集約されているため、出願書類(卒業見込証明書・成績証明書・学習計画書など)は出願開始前から準備しておく必要があります。特に外国の教育機関に在籍していた場合や出願資格(6)に該当する場合は、8月28日までに入試課へ事前確認する必要があるので、出願期間に入ってから慌てないよう早めに動いてください。
試験会場は清瀬キャンパスの1か所のみです。法政大学や上智大学のような複数会場での実施はなく、全員が同じ日に同じキャンパスで受験します。会場の下見は原則としてできませんが、公式Q&Aによれば「大学キャンパスは一般に開放されており予約不要で見学可能」(建物内への立ち入りのみ事前予約制)とされています。
出願書類一覧|区分によって必要な書類が異なる
試験科目は共通でも、出願書類は区分によって組み合わせが変わります。要項に基づく一覧は次のとおりです。
| 区分 | 卒業(見込)証明書 | 成績証明書 | 推薦書(厳封) | 学習計画書 | 職業経験証明書 | 資格取得証明書の写し | 受験資格証明書 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般 | ○ | ○ | ― | ○ | ― | ― | 該当者のみ(出願資格(4)(5)) |
| 推薦 | ○ | ○ | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| 社会人 | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | 該当者のみ(職業資格Ⅲ) | 該当者のみ(出願資格(4)(5)) |
このほか、外国籍の方は住民票または住民票記載事項証明書(発行後1カ月以内有効)、出願書類の氏名が現在と異なる方は戸籍抄本等の提出が必要です。成績証明書は出願資格(2)に該当し、出願時点で62単位に満たない場合、単位取得見込証明書等をあわせて提出する必要があります。証明書はすべて出願資格に係る最終学校が発行したものに限られ、原本での提出が原則です。日本語・英語以外の証明書には日本語訳または英語訳の添付が必要になります。
学費|編入学後にかかる費用【2027年度】
合格後、入学時に必要な学費等は次のとおりです(全納の場合)。
| 費目 | 金額(全納) | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 282,000円 | 入学時のみ |
| 授業料 | 535,800円 | 在学中に改定される場合あり(スライド制) |
| 教育充実費 | 200,000円 | 入学初年度のみ200,000円、翌年度以降は180,000円 |
| 学内社会福祉学会費 | 4,500円 | |
| 学生自治会入会金 | 500円 | |
| 学生自治会費 | 3,000円 | |
| 合計 | 1,025,800円 | 前期分納の場合は757,900円 |
大学は「2027年度の入学金及び授業料については、文部科学省令に基づく国立大学の入学金及び授業料の標準額に準じて改正を行う場合がある」と注記しており、在学中に授業料が改定される可能性にも触れています。編入後2年間でどの程度の費用がかかるかを試算する際は、この点も踏まえておくとよいでしょう。
また日本社会事業大学は、国の「高等教育の修学支援新制度」の対象機関(確認大学等)です。住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯で、GPA等が上位2分の1以上、または修得単位数が標準単位数以上かつ学修計画書で学修意欲が確認できる学生は、支援区分(第Ⅰ〜Ⅲ区分)に応じて入学金・授業料の減免と給付型奨学金を受けられる場合があります。減免額は第Ⅰ区分で入学金260,000円・授業料535,800円(全額相当)などとなっており、返還義務はありません。このほか日本学生支援機構奨学金や大学独自の制度もあるため、費用面が心配な場合は出願前に大学の奨学金窓口に相談しておくとよいでしょう。
Web出願の流れ
日本社会事業大学の出願はすべてWeb出願です。大まかな流れは次のとおりです。
- ユーザー登録:Web出願システムサイトにアクセスし、メールアドレスでユーザー登録(フリーメール推奨、@jcsw.ac.jpからのメール受信設定が必要)
- 出願情報登録:入試区分を選択し、出願情報の登録と顔写真ファイル(縦640px×横480px以上、20MB以下)のアップロード
- 入学検定料納入:クレジットカード・ネットバンキング・PayPay等の電子決済、コンビニ支払い、銀行ATM(ペイジー)のいずれかで納入
- 出願書類の発送:マイページから宛名ラベルをダウンロード・印刷し、角形2号(角2)封筒で出願書類一式を郵送(消印有効)
- 受験票のダウンロード:出願完了・出願期間終了後にメールが届き、マイページからA4で印刷して試験当日に持参
注意点として、出願書類は入学検定料の納入前に郵送しないよう案内されています。また合格発表・合格通知書のダウンロードもすべてWeb出願システムサイト上で行われ、掲示・郵送・電話での合否案内は一切行われません。
倍率・難易度|2024〜2026年度の編入学試験実績
日本社会事業大学は、入学試験結果を「学部(一般選抜・総合型選抜等)」と「3年次編入学」を明確に分けた統計集計表として公表しています。ここでは3年次編入学のみの志願・受験・合格者数を、2024年度から2026年度まで3年分並べて整理します。数字はすべて大学公表の集計表(各年度4月1日現在)に基づきます。
共生社会デザイン学科(旧・福祉計画学科)編入学試験の実績
| 年度 | 区分 | 志願 | 受験 | 合格 | 受験者に対する倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 一般 | 7 | 7 | 6 | 1.2倍 |
| 推薦 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 | |
| 2025年度 | 一般 | 8 | 7 | 5 | 1.4倍 |
| 推薦 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 | |
| 2026年度 | 一般 | 6 | 6 | 5 | 1.2倍 |
| 推薦 | 0 | 0 | 0 | 志願者なし |
ソーシャルワーク学科(旧・福祉援助学科)編入学試験の実績
| 年度 | 区分 | 志願 | 受験 | 合格 | 受験者に対する倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 一般 | 8 | 8 | 7 | 1.1倍 |
| 推薦 | 2 | 2 | 2 | 1.0倍 | |
| 2025年度 | 一般 | 10 | 9 | 7 | 1.3倍 |
| 推薦 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 | |
| 2026年度 | 一般 | 6 | 6 | 6 | 1.0倍 |
| 推薦 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 |
両学科とも、社会人区分は2024〜2026年度の3年間、志願者数0名が続いています。募集人員は各学科4名ずつ確保されているにもかかわらず、実際の出願がない状態です。職業資格Ⅰ〜Ⅲの条件を満たす社会人にとっては、実質的に無競争に近い状態が続いていることになります。
両学科合計で見た3年間の推移
| 年度 | 募集人員(両学科計) | 志願 | 受験 | 合格 | 入学 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 20名 | 18 | 18 | 16 | 11 |
| 2025年度 | 20名 | 20 | 18 | 14 | 8 |
| 2026年度 | 20名 | 13 | 13 | 12 | 8 |
両学科を合計した志願者数は、2024年度18名→2025年度20名→2026年度13名と推移しており、年度によって変動があります。合格者数も16名→14名→12名と減少傾向ですが、これは学科名称変更を挟んだタイミングとも重なっており、単純な「難化」と断定できるものではありません。また募集人員20名に対して入学者は8〜11名にとどまっており、募集枠を満たしきれていない状態が3年間続いている点も、この試験の性格を理解するうえで重要です。つまり日本社会事業大学の編入学試験は、「限られた枠を多数の志願者が奪い合う」タイプではなく、「出願資格と学習計画書・小論文・面接の水準を満たせるかどうか」で合否が決まるタイプの試験だと捉えるのが実態に近いといえます。
この数字から読み取れること
一般区分の倍率は1.0〜1.4倍の範囲に収まっています。受験者の大半が合格しており、「厳しい競争を勝ち抜く」タイプの試験ではなく、「出願資格と学習計画書・小論文・面接で一定の水準を満たせるか」が問われる試験だと考えられます。
推薦区分は、志願者がいた年はほぼ全員が合格しています。2024年度・2025年度はいずれも受験者と合格者が同数でした。ただし2026年度は共生社会デザイン学科(旧福祉計画学科)で推薦の志願者が0名だった点は、学科名称変更やカリキュラム変更の影響である可能性も含め、最新年度の状況を出願前に確認しておく価値があります。
ここで倍率の数字を読むときの注意点も押さえておきます。母数がきわめて小さいため(多い年でも一般区分の受験者は学科あたり10名未満)、1〜2名の増減で倍率は大きく動きます。単年度の倍率を「入りやすい/入りにくい」と断定的に読むのではなく、複数年度の傾向として捉えるべきです。また大学は「記載のない項目につきましては非公表としております」と注記しており、得点データ(合格最高点・最低点・平均点)は一般選抜(高校からの入学者向け)についてのみ公表されており、編入学試験については得点データが公表されていません。
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学科名称が2026年度入試から変わっている
編入学を検討するうえで見落としやすいのが、この大学の学科名称が比較的最近変更されている点です。大学公表の入学試験統計集計表を年度別に確認すると、2024年度・2025年度は「福祉計画学科」「福祉援助学科」という学科名で公表されていたのに対し、2026年度の集計表からは「共生社会デザイン学科」「ソーシャルワーク学科」という名称に変わっています。
大学の学科紹介ページの内容から、対応関係は次のように整理できます。
- 福祉計画学科 → 共生社会デザイン学科:法学・経済学・社会学・教育学などの社会諸科学を基礎に、社会福祉政策、福祉サービス事業の経営、地域福祉などを学ぶ学科です。
- 福祉援助学科 → ソーシャルワーク学科:支援を必要とする人々のウェルビーイングを高めるための価値・倫理・知識・専門的技術を修得し、対人援助の実践力を身につける学科です。
つまり、学科名は変わっていますが、「政策・経営・地域福祉を学ぶ学科」と「直接支援・ソーシャルワーク実践を学ぶ学科」という役割分担そのものは維持されています。学習計画書や志望理由書で「なぜこの学科を志望するのか」を書く際は、新旧の名称にかかわらず、この2つの方向性のどちらに自分の関心が近いかを軸に整理するとよいでしょう。インターネット上の情報や過去の合格体験記を調べる際は、旧学科名(福祉計画学科・福祉援助学科)で書かれている場合があるため、現在の学科とどちらが対応するのか混同しないよう注意してください。
コースまで踏み込んで考える
学科選びをさらに具体的にするために、大学が公表しているカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)に記載されたコース構成も確認しておきましょう。
共生社会デザイン学科には、福祉経営や政策の専門家を養成する福祉経営コースと、地域福祉の計画・環境整備・実践に従事する専門家を養成する地域福祉コースがあります。福祉経営コースでは、生活課題・社会問題の解決を支援するための法・経営・計画・政策の仕組みや手法、福祉ニーズをもつ人への情報提供・利用援助・権利擁護などを学びます。地域福祉コースでは、在宅生活を支える地域・自治体の福祉計画、福祉ニーズの把握とネットワーキング、保健・医療・教育・司法・労働・建設などの分野との連携、住民参加によるまちづくりなどを学びます。
ソーシャルワーク学科には、保健福祉コース・子ども家庭福祉コース・介護福祉コースの3コースがあります。保健福祉コースでは心身の健康や社会生活上のニーズを把握し、保健医療専門職や地域コミュニティと連携する態度・知識・スキルを学びます。子ども・家庭福祉コースでは子どもの発達や現代の家庭環境を踏まえた子どもと家庭への支援を、介護福祉コースでは介護現場での直接的な支援技術を学びます。
編入後に履修する資格課程の実習(後述)も学科・コースの専門性と連動しているため、「将来どの現場で働きたいか」から逆算して学科・コースを選ぶと、学習計画書の内容にも一貫性が生まれます。なお大学は建学の精神として「①博愛の精神に基づく社会貢献(忘我友愛)、②社会福祉の理論を窮め、社会福祉実践を常に大切にすること(窮理窮行)、③異なる文化・民族・国籍の人々と共に生きる社会の創出(平和共生)」の3つを掲げています。学習計画書や面接で自分の志望動機を語る際、この建学の精神とどう接続するかを意識しておくと、大学が求める学生像により近い内容になります。
編入学で取得できる資格には制限がある
日本社会事業大学は社会福祉分野の国家資格・任用資格を数多く取得できる大学ですが、大学が公表している資格一覧表を確認すると、3年次編入生が取得できる資格には制限があることがわかります。大学の資格一覧では、各資格に「卒(卒業時に取得)」「課(資格課程登録によって取得)」「編(3年次編入生が取得できる)」の表示があります。
大学は編入生についてこう説明しています。「編入生には特に3・4年次の2年間で社会福祉士国家試験の受験資格が取得できるようにカリキュラムを編成し、特別な履修体制で個別に指導しています」。つまり、この大学の編入学試験を検討する人の多くが目的にしているであろう社会福祉士国家試験の受験資格は、編入生向けに個別の履修体制まで用意されている中心的な資格です。
一方で、公表されている資格一覧表で「編」の表示があるのは次の資格に限られます。
- 社会福祉士国家試験受験資格(両学科共通)
- 特別支援学校教諭一種免許状(聴覚障害)(両学科より3年次に課程登録、定員20名)
- 認定スクールソーシャルワーク(教育課程指定科目)(両学科より4年次に課程登録、定員20名)
- 身体障害者福祉司・児童指導員・社会福祉主事・知的障害者福祉司(いずれも任用資格)
逆に、次の資格は「課」のみの表示で、「編」の表示がありません。つまり編入生が対象に含まれるかどうかは、大学の資格課程登録の要件を個別に確認する必要があります。
- 精神保健福祉士国家試験受験資格(両学科より3年次に課程登録、定員20名)
- 高等学校教諭一種免許状(福祉)(両学科より2年次に課程登録、定員50名)
- 介護福祉士国家試験受験資格(ソーシャルワーク学科のみ、1年次に課程登録、定員25名)
- 保育士(ソーシャルワーク学科のみ、1年次に課程登録、定員50名)
- 児童ソーシャルワーク課程・修了認定(ソーシャルワーク学科のみ、2年次に課程登録、定員50名)
特に高等学校教諭一種免許状(福祉)や介護福祉士、保育士は「1年次・2年次に課程登録」という条件になっており、3年次から入学する編入生がそのままの形で登録できるとは限りません。精神保健福祉士や保育士など、社会福祉士以外の資格取得も視野に入れて編入を検討している場合は、出願前に必ず大学(社会福祉学部事務・入試課)へ、編入生としての資格課程登録の可否を個別に確認してください。この確認を怠ると、「編入はできたが目的の資格が取れない」という事態になりかねません。
資格課程の実習は編入後も学科横断で選択できる
社会福祉士国家試験受験資格のためのソーシャルワーク実習(両学科共通・必修)とは別に、目指す資格に応じた実習が学科の枠を超えて選択できる点も、この大学の特徴です。大学の学科紹介ページで公表されている資格課程の実習と、それぞれが対応する資格は次のとおりです。
| 資格課程の実習 | 目指す資格 | 実習の目安(学科紹介ページ公表分) |
|---|---|---|
| 精神保健福祉援助実習 | 精神保健福祉士 | 3年次18日間+4年次12日間 |
| 介護実習 | 介護福祉士 | 1年次12日間+2年次23日間ほか、1〜4年次に段階的実施 |
| 保育実習 | 保育士 | 事前訪問・見学・参加・責任実習の4段階 |
| 福祉科教育実習 | 高等学校教諭一種免許状(福祉) | 4年次2週間 |
| 特別支援学校教育実習 | 特別支援学校教諭一種免許状(聴覚障害) | 4年次2週間 |
| 子ども・家庭ソーシャルワーク実習 | 児童ソーシャルワーク課程(修了認定) | 20日間 |
| スクールソーシャルワーク実習 | 認定スクールソーシャルワーク(教育課程指定科目) | 4年次10日間 |
| 医療ソーシャルワーク実習 | 医療ソーシャルワーカー | 4年次10日間 |
| 共生社会デザイン・インターンシップ | (資格ではなく行政・民間企業・NPO等での就業体験) | 3〜4年次いずれか5〜10日間 |
これらの資格課程の実習は他の資格との重複登録が可能なものもありますが、いずれも学年ごとの必修科目(ソーシャルワーク実習指導など)を並行して履修する前提で組まれています。3年次編入生は、社会福祉士のための必修実習に加えてこれらの資格課程をどこまで並行履修できるのか、入学後のオリエンテーションや学科の履修相談で早めに確認しておくことをおすすめします。先述のとおり、精神保健福祉士・介護福祉士・保育士などは資格一覧表で「編(3年次編入生が取得できる)」の表示がないため、これらの実習に編入生として参加できるかどうかも含めて個別確認が必要です。
単位認定と修業年限|実習・演習・卒業研究は科目読替の対象外
編入学後の履修計画にとって重要なのが、単位認定のルールです。要項には次のように明記されています。
- 一般教育科目の25単位は履修したものとみなし認定します。
- 専門教育科目は本学開講科目の内容及び単位数が同等以上の場合は、30単位を超えない範囲で科目読替を行うことができます。
ただし、実習、演習及び卒業研究については科目読替を行いません。社会福祉士国家試験受験資格の取得には現場実習が必須であり、この実習科目は前籍校での学修内容にかかわらず、必ず本学で履修することになります。3年次編入から2年間で卒業と資格取得の両方を実現する必要があるため、実習・演習・卒業研究のスケジュールは入学前に大学の履修案内で確認しておくことを強くおすすめします。
出願書類で差がつく「学習計画書」1,000〜1,200字
日本社会事業大学の編入学試験には、法政大学のような学部別の複雑な小論文体系はありませんが、その代わりに一般・推薦・社会人のすべての区分で「学習計画書」の提出が必須です。要項の指定は次のとおりです。
本学所定の様式により、学習計画を1,000字以上1,200字以内にまとめたもの。
試験科目自体は小論文(教養試験を含む)と面接だけですが、出願時点で1,000〜1,200字の学習計画書を仕上げる必要があるという点では、実質的に「出願前の書類選考的な要素」が組み込まれていると捉えることができます。面接では、この学習計画書に書いた内容について踏み込んで質問される可能性が高いため、次の3点を意識して準備するとよいでしょう。
- なぜこの大学・学科なのか:共生社会デザイン学科(政策・経営・地域福祉)とソーシャルワーク学科(対人援助実践)のどちらの方向性が自分の関心・将来像に合うのかを明確にする。
- 編入後の2年間で何を学び、どの資格を目指すのか:社会福祉士国家試験受験資格を中心に、履修計画(実習の時期を含む)まで具体的に書けると説得力が増します。
- 前籍校での学びと編入後の学びのつながり:単位認定・科目読替の対象にならない実習・演習・卒業研究がある以上、「前籍で学んだこと」と「本学でこれから学ぶこと」の接続を意識して書くと、面接での質問にも一貫して答えやすくなります。
小論文(教養試験を含む)の対策とあわせて、学習計画書は出願書類作成の初期段階から時間をかけて準備することをおすすめします。1,000〜1,200字という指定字数は、志望理由・自己PR・学習計画のすべてを詰め込むには決して長くありません。一文一義を意識し、抽象的な決意表明で終わらせず、「前籍校で何を学び、何が足りないと感じ、日本社会事業大学のどの科目・実習でそれを補うのか」という具体的な流れで書くと、面接での深掘り質問にも答えやすくなります。学習計画書は下書きの段階で家族や前籍校の教員など第三者に読んでもらい、意図が伝わるかを確認してから清書することをおすすめします。
過去問は大学窓口・郵送でのみ入手できる
編入学試験の対策で多くの受験生が知りたいのが過去問の入手方法ですが、日本社会事業大学の場合、法政大学のように過去問がオンラインで公開されているわけではありません。大学公式サイトの「過去入試問題」ページによれば、過去問は次の2通りの方法でのみ配布されています。
- オープンキャンパスまたは入試課窓口での配布
- 過去入試問題申込書と切手を同封しての郵送申込み
3年次編入学選抜の過去問(過去2年分)は、大学直接受け取りで180円、通常郵送で480円、速達郵送で480円の切手が必要です(2027年度申込書に基づく)。つまり、法政大学のように誰でもインターネット上から出題意図・解答例まで確認できる大学ではなく、入手するには入試課への申込みという1ステップが必要になります。この記事では、公開されていない試験内容を推測で記載することは行っていません。過去問を入手したい場合は、大学公式サイトの「過去入試問題」ページから申込書をダウンロードし、出願前の早い段階で取り寄せることをおすすめします。
なお、学校推薦型選抜(高校からの入学者向け)についてはQ&Aで出題内容の一部が紹介されており、「2026年度の小論文では、示された小論文を読み、要旨をまとめることと、自身の考えを述べることが求められました」とあります。ただしこれは高校からの学校推薦型選抜の話であり、3年次編入学選抜の小論文(教養試験を含む)とは対象・出願資格が異なる別の試験です。編入学選抜の出題内容として同一視しないよう注意してください。
過去問が手元にない状態で対策を進める場合は、①学習計画書で自分の問題意識・関心分野を明確に言語化しておく、②社会福祉・社会保障制度に関する時事的な話題(高齢化、貧困、児童虐待、地域共生社会など)について新聞やニュースで基礎知識を押さえておく、③大学が公表しているアドミッション・ポリシーやディプロマ・ポリシーに書かれているキーワード(尊厳、自立、社会正義、多様性の尊重など)を理解しておく、という3点を優先すると準備の抜け漏れを減らせます。教養試験を含むとされている以上、専門知識だけでなく高等学校卒業程度の一般教養も出題範囲に含まれると考えて備えておくとよいでしょう。
入試全般で押さえておきたい注意点
大学公式のQ&A(入試全般に関するQ&A)には、編入学選抜に限らず全区分に共通する注意点がいくつか公表されています。編入学希望者にとっても関係する項目を整理します。
他大学に在籍中でも出願できるが、合格しても二重学籍は認められない
「現在、他の大学に在学しています。合格した場合、入学は認められるでしょうか?」という質問に対し、大学は「本学における学修に専念し、4年間で卒業してもらいたいという観点から、他の大学との二重学籍を認めておりません」と回答しています。4年制大学に2年以上在学した状態で出願する場合(出願資格(2))、合格・入学時には在学中の大学を退学する必要があり、退学証明書と最終単位取得証明書の提出が求められます。
追試験は天災等の場合に限られる
「何らかの事情で入学試験当日に欠席をした場合、追試験はありますか?」という質問には、「天災等により、公共交通機関等が影響を受け、本学が追試験を実施する必要があると判断した場合に限り実施することがあります」と回答されています。私的な理由での欠席には追試験がないため、体調管理も含めて試験日に合わせて準備する必要があります。
大学周辺に宿泊施設はない
「遠方からの受験ですが、大学の近くに宿泊施設はありますか?」については、「大学のある西武池袋線清瀬駅付近には宿泊施設がありません。東久留米駅または池袋駅か所沢駅付近に宿泊施設を手配されると、大学までのアクセスが便利です」と案内されています。遠方から受験する場合は、前泊先も含めて早めに手配しておくとよいでしょう。
試験当日はキャンパス周辺にスタッフが待機
「試験当日、はじめてキャンパスへ行くので不安なのですが」という質問には、「清瀬駅改札前又は南口バス停周辺に大学のスタッフが待機しています。遠慮なくおたずねください」と回答されています。また試験会場の下見は原則できませんが、キャンパス自体は予約なしで見学でき、建物内も含めた見学は事前予約により対応してもらえます。
他大学の編入学試験と何が違うのか
編入学試験全体を見渡すと、大学によって試験の設計思想がかなり違うことがわかります。たとえば当サイトで別途まとめている法政大学の編入学試験では、12学部が学部・学科ごとに異なる試験科目を課し、英語が外部試験スコアのみで判定される学部とそうでない学部が混在し、過去問も解答例・出題意図つきでオンライン公開されています。学部数・学科数が多い大学ほど、対策すべき範囲は学部単位で枝分かれしていきます。
これに対して日本社会事業大学は、実施学部が社会福祉学部の1つだけ、学科も2つだけで、試験科目は両学科・全区分共通の小論文(教養試験を含む)と面接のみです。学部・学科をまたいだ複雑な比較検討をする必要がなく、対策の的が絞りやすいという意味では、受験生にとって取り組みやすい試験だといえます。一方で過去問はオンライン非公開・郵送申込み制であり、「対策すべき範囲は狭いが、過去問の入手そのものに手間がかかる」という、法政大学とは逆方向の難しさがある点は理解しておく必要があります。
併願をどう組むか
日本社会事業大学の試験日は11月7日(土)の1日に固定されており、しかも会場は清瀬キャンパスの1か所のみです。この日程が他大学の編入学試験と重ならないかを早めに確認しておく必要があります。
また、社会福祉学部・福祉系学科への編入を検討している場合、日本社会事業大学だけでなく、他大学の社会福祉学部編入も比較検討の対象になります。出願資格・倍率・試験科目は大学ごとに異なり、社会福祉士・精神保健福祉士などの資格取得要件も大学・学科によって差があるため、複数の大学を横断して比較したい方は、当サイトの社会福祉学部 編入を徹底解説|出願資格・倍率・試験科目・資格取得の注意点もあわせて確認してください。
なお、日本社会事業大学は大学院社会福祉学研究科(研究大学院)も設置しており、学部卒業後に大学院へ進学して研究を続けるという進路も用意されています。大学院の冬入試の傾向と対策については、当サイトの日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科「冬入試」の傾向と対策で別途まとめています。編入学で3年次・4年次の2年間に集中して学び、その後さらに研究を深めたいと考えている方は参考にしてください。
よくある質問
Q. 日本社会事業大学に2年次編入はありますか?
A. ありません。日本社会事業大学の編入学試験は3年次編入学のみで、共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科の両学科とも同様です。
Q. 共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科は併願できますか?
A. 推薦区分を除き、一般と社会人区分では両学科の併願が可能です(併願の場合の検定料は45,000円)。推薦区分は両学科の同時出願はできません。
Q. 一般区分と推薦区分では、どちらが有利ですか?
A. 大学公式のQ&Aでは「それぞれ審査基準が異なるため、有利・不利はありません」と回答されています。出願資格を満たす区分(在学中で成績上位かつ短大長の推薦が得られるか、一般の出願資格に該当するか)で選ぶことになります。
Q. 社会人区分で受験したいのですが、正社員でなくても対象になりますか?
A. なります。公式Q&Aで「3年次編入学選抜の社会人区分受験資格の職業資格が、正規職員(正社員)でなくても対象になります」と明記されています。
Q. 推薦区分に個人推薦・自己推薦はありますか?
A. ありません。推薦区分は短期大学の福祉・保健・保育等の学科に在学し、卒業見込みで短期大学長からの推薦が得られる方のみが対象です。四年制大学からの推薦は対象外です。
Q. 試験科目は学科によって違いますか?
A. 違いません。共生社会デザイン学科・ソーシャルワーク学科のいずれも、一般・推薦・社会人のすべての区分で試験科目は「小論文(教養試験を含む)」と「面接」の2つのみです。ただし出題内容そのものは公表されていないため、学科の専門性に沿った題材が出される可能性はあります。
Q. 編入学で社会福祉士以外の資格も取得できますか?
A. 大学の資格一覧表で「編(3年次編入生が取得できる)」の表示があるのは、社会福祉士国家試験受験資格、特別支援学校教諭一種免許状(聴覚障害)、認定スクールソーシャルワーク、身体障害者福祉司などの任用資格に限られます。精神保健福祉士、高等学校教諭一種免許状(福祉)、介護福祉士、保育士などは「課」のみの表示で、編入生が対象に含まれるかどうかは個別確認が必要です。
Q. 過去問は大学のサイトから見られますか?
A. 見られません。日本社会事業大学の過去問はオープンキャンパス・入試課窓口での配布、または郵送申込み(切手代が必要)でのみ入手できます。オンラインでの無料公開はされていません。
Q. 編入学試験の倍率はどれくらいですか?
A. 2024〜2026年度の実績では、一般区分の倍率(受験者数÷合格者数)はおおむね1.0〜1.4倍の範囲で推移しています。推薦区分は志願者がいた年はほぼ全員合格、社会人区分は3年連続で志願者0名という状況です。ただし母数が小さいため、単年度の数字だけで判断せず、複数年度の傾向として見ることをおすすめします。
Q. 編入学の合格発表はどこで確認しますか?
A. Web出願システムサイト上での確認のみです。合格発表日の12:00から確認でき、掲示・郵送・電話での合否案内は行われません。合格者はマイページから合格通知書をダウンロードします(ダウンロード可能期間は合格発表日から2027年3月31日23:59まで)。
Q. 編入後、他の大学に在学したまま入学できますか?
A. できません。「本学における学修に専念し、4年間で卒業してもらいたいという観点から、他の大学との二重学籍を認めておりません」と公式Q&Aで明記されています。4年制大学在学中に出願資格(2)で合格した場合は、入学時に在学中の大学の退学証明書と最終単位取得証明書の提出が必要です。
まとめ
日本社会事業大学の編入学試験は、実施学部が社会福祉学部ひとつだけ、実施年次も3年次のみ、試験科目も両学科・全区分で「小論文(教養試験を含む)」と「面接」だけという、非常にシンプルな構造をしています。学部・学科ごとに科目が枝分かれする大規模大学の編入試験とは対照的に、対策すべき範囲が絞り込みやすい点は大きなメリットです。募集人員も一般3名・推薦3名・社会人4名を両学科でそろえており、2024〜2026年度の実績では一般区分の倍率がおおむね1.0〜1.4倍、推薦区分は志願者がいた年はほぼ全員合格という、比較的到達しやすい水準で推移してきました。
一方で、シンプルさの裏側にある注意点も無視できません。過去問はオンラインで公開されておらず入手に一手間かかること、2026年度入試から学科名称が「福祉計画学科→共生社会デザイン学科」「福祉援助学科→ソーシャルワーク学科」に変わっていること、そして何より、編入生が取得できる資格には制限があり、社会福祉士以外の資格(精神保健福祉士・保育士・介護福祉士・高等学校教諭一種免許状など)を目指す場合は資格課程登録の可否を個別に確認する必要があることです。倍率が低めに推移しているのは事実ですが、これは「誰でも合格できる」という意味ではなく、学習計画書と小論文(教養試験を含む)・面接で大学が求める水準を満たすことが前提になります。
出願を具体的に検討する段階では、まず自分が一般・推薦・社会人のどの区分に該当するのかを確定させ、学習計画書の作成に十分な時間を確保してください。そのうえで、実習・演習・卒業研究が単位認定の対象外である点を踏まえて2年間の履修計画を早めにイメージし、社会福祉士以外の資格取得を希望する場合は入学前に大学へ個別確認する、という順序で準備を進めることをおすすめします。
本記事の数値は日本社会事業大学が公表する2027年度入学試験要項、および2024〜2026年度の入学試験統計集計表に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・資格課程の登録要件は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず日本社会事業大学が公表する最新の入学試験要項および資格関連ページをご確認ください。
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