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一橋大学大学院国際企業戦略専攻の入試傾向と対策|第一次・第二次募集の出願資格から面接まで

一橋大学大学院国際企業戦略専攻の入試傾向と対策|第一次・第二次募集の出願資格から面接までを示すアイキャッチ画像
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一橋大学院 国際企業戦略専攻の入試対策を調べていると、まず目に入るのが「第一次募集」「第二次募集」という年2回の出願機会と、GMAT-GRE-エッセイ-オンライン面接という日本語開講のMBAとは異なる選考プロセスです。国際企業戦略専攻(通称ICS、Hitotsubashi University Graduate School of International Corporate Strategy)は、一橋大学大学院経営管理研究科の中で、日本語開講の経営管理専攻とは別に設置された、100%英語開講のフルタイムMBA-DBAプログラムです。千代田キャンパス(東京都千代田区大手町)を拠点とし、1998年の創設以来、日本国内で英語による経営教育を提供してきた専門職大学院として知られています。

本記事では、ICSの公式入試情報をもとに、出願資格・第一次募集と第二次募集それぞれの出願期間や選考日程・選考プロセス(書類審査-エッセイ-オンライン面接)・定員・学費を整理しました。同じ経営管理研究科の中にある経営管理プログラム(日本語開講、通称一橋大学MBA)との違いについても、既存記事の一橋大学のMBA(経営管理研究科)を徹底解説|出願資格・入試科目・学費・難易度とあわせて比較しながら解説していきます。

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ICSは日本人学生だけでなく、世界各国から集まる多様な国籍の学生とともに英語で学ぶ環境が特徴です。出願書類・選考プロセスも国際的なビジネススクールの標準的な形式(エッセイ-推薦状-GMAT/GRE)に沿っており、国内の一般的な大学院入試とは準備の進め方そのものが異なります。英語での学習環境に飛び込む覚悟がある方、グローバルなキャリアを見据えている方にとって、有力な選択肢の一つになるプログラムです。

「一橋大学のMBA」と一括りに検索すると、日本語開講の経営管理プログラムの情報とICSの情報が混在して出てくることがあります。両者は同じ経営管理研究科に属しながら、出願資格・選考方法・学費体系まで異なる別プログラムであるため、志望校研究の早い段階でどちらを目指すのかを明確にしておくことが、その後の準備効率を大きく左右します。

本記事は、すでにICSへの出願を具体的に検討している方はもちろん、「国内MBAと海外MBAのどちらにすべきか迷っている」「英語で経営学を学べる国内のプログラムを探している」という段階の方にも役立つように、ICSの特徴を基礎から順を追って解説しています。

なお、本記事に記載した出願期間・選考日程・定員等の数値は、ICSが公式に公開している2027年度入学の入試情報に基づいています。年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する際は必ずICS公式サイトで最新情報をご確認ください。

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目次

一橋大学大学院国際企業戦略専攻(ICS)とは|英語フルタイムMBAの特徴

国際企業戦略専攻(ICS)は、一橋大学大学院経営管理研究科の中で、経営管理専攻(日本語開講)とは別に設置された英語開講の専攻です。1998年に創設され、日本国内で英語による経営教育を提供する専門職大学院として運営されてきました。創設以来、国内外から多様なバックグラウンドを持つ社会人-新卒に近い若手を受け入れ、英語での経営教育に特化した専門職大学院としての地位を築いてきています。千代田キャンパス(東京都千代田区大手町)を拠点とし、AACSB(国際的なビジネススクール認証機関)の認証を受けています。

経営管理専攻とは別体系の専攻

一橋大学大学院経営管理研究科は、一橋ビジネススクール(HUB)というポータルサイトのもとに、日本語開講の経営管理専攻(経営管理プログラム-金融戦略経営財務プログラム-経営分析プログラム等)と、英語開講のICSという2つの専攻を抱えています。同じ「経営管理研究科」という名称の中に日本語圏と英語圏という2つの異なる教育体系が並存しているのは、国内の大学院の中でも珍しい構造といえ、志望校研究を始めたばかりの受験生ほど両者を混同しやすいポイントです。同じ経営管理研究科でも、経営管理専攻とICSでは出願資格-選考方法-使用言語がまったく異なるため、志望校研究の段階でどちらを目指すのかを明確に区別しておく必要があります。経営管理研究科全体の構成については、一橋大学大学院入試を徹底解説|実施研究科・出願資格・過去問・対策もあわせてご覧いただくと理解が深まります。

MBAとDBAの2つの学位プログラム

ICSには、修士レベルのMBAプログラムに加えて、博士後期課程に相当するDBA(Doctor of Business Administration)プログラムも設置されています。DBAは独立した出願プロセスを持ち、MBAとは別に選考が行われるため、本記事では主にMBAプログラムの出願資格・選考プロセスを中心に解説します。DBAへの進学を検討している場合は、ICS公式サイトのDBA専用ページで別途詳細を確認してください。DBAは実務経験豊富な社会人が、実務上の課題を学術的な手法で分析し、博士号の取得を目指すプログラムとして位置づけられており、MBAとは想定する志願者層そのものが異なります。

多様な国籍の学生が集まる環境

ICSは日本国内で英語による経営教育を提供する数少ないプログラムの一つとして、日本人学生だけでなく世界各国からの留学生を積極的に受け入れています。国内企業に勤めながら海外との接点を持ちたい方にとっても、日本にいながら国際的な学習環境に飛び込める貴重な選択肢となっています。授業-議論-エッセイ・面接まですべて英語で行われるため、経営学の専門知識に加えて、英語でのコミュニケーション能力そのものが学びの前提条件になります。クラスの具体的な国籍構成比率は公式には確認できていませんが、多様な背景を持つクラスメートと議論しながら学ぶ環境である点は、ICSの大きな特徴です。

1998年創設、日本初の英語フルタイムMBAという歴史

ICSは1998年に創設され、2000年には日本国内で初めてとなる英語による全日制MBAプログラムを開設した専門職大学院です。四半世紀以上の運営実績を持つプログラムとして、卒業生ネットワークも国内外に広がっています。長年の運営実績があるぶん、キャリア形成の面でもこのネットワークを活用できる点は志望動機の一つになり得ます。エッセイや面接で志望動機を語る際に、なぜICSでなければならないのかという理由の一つとして、この歴史や実績、卒業生ネットワークへの期待を盛り込むことも有効なアプローチです。

千代田キャンパス(大手町)という立地

ICSの拠点である千代田キャンパスは、東京都千代田区大手町という日本有数のビジネス街に位置しています。国立キャンパスにある学部-他の大学院プログラムとは異なる立地にあることも、フルタイムで社会人経験者を主な対象とするICSならではの特徴の一つです。国内外の企業本社が集積するエリアに立地しているため、在学中から実務家とのネットワーキングやゲスト講義の機会を得やすい環境といえます。フルタイムで学業に専念しながらも、都心のビジネス環境に身を置けるという立地の利点は、キャリアチェンジやネットワーキングを重視する志願者にとって魅力的なポイントです。周辺には金融機関-コンサルティングファーム-事業会社の本社機能が集まっており、在学中のインターンシップや卒業後の就職活動においても、地理的なアクセスの良さが実務的なメリットとして働く場面が多いと考えられます。都心にキャンパスを構えるフルタイムプログラムは、地方や海外から進学する志願者にとっても通いやすい立地であり、入学後の生活拠点を選ぶ際の利便性という観点でも評価しやすいポイントです。単身での上京-移住を検討している志願者は、周辺の家賃相場や生活環境もあわせて調べておくと、入学後の生活設計がスムーズになります。海外からの進学を検討している場合は、在留資格の手続きも並行して進める必要があるため、余裕を持ったスケジュールで準備してください。

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出願資格を徹底解説|学歴・実務経験・語学スコア

ICSのMBAプログラムの出願資格は、16年以上の正規教育課程を修了した学士号取得者であり、卒業後2年以上のフルタイム実務経験を有することです。学部を卒業したばかりの方よりも、一定の社会人経験を積んだ方を主な対象としている点は、経営管理プログラム(日本語開講)と共通する部分です。

学歴要件の考え方

「16年以上の正規教育課程」という表現は、日本の学部4年制大学卒業に相当する教育年数を指すもので、一般的な4年制大学の学士号があれば満たされる要件です。出身国-出身大学の教育制度が日本と異なる場合でも、学士号相当の学位を取得していれば出願資格を満たすと考えられますが、教育制度が特殊なケースに該当する可能性がある場合は、出願前にICS事務局へ確認しておくと安心です。教育制度の違いを証明する書類として、卒業証明書に加えて成績証明書-学位授与証明書などの提出が求められる可能性が高いため、出身大学の発行窓口の対応時間や発行にかかる日数もあらかじめ調べておくとよいでしょう。海外の大学を卒業した場合は、書類の翻訳や認証手続きに時間がかかることもあるため、出願を検討し始めた早い段階で必要書類の要件を確認しておくことをおすすめします。

学部での専攻分野は問われない

ICSの出願資格には、学部時代の専攻分野に関する指定はありません。経営学-商学出身でなくても、理工系-人文系など幅広い学部出身者が出願できる設計になっています。実際、国際的なMBAプログラムでは多様な学部背景を持つ学生を積極的に受け入れる傾向があり、ICSも例外ではないと考えられます。経営学の専門知識は入学後のカリキュラムで体系的に学ぶことが前提となっているため、出願時点で経営学の知識量を過度に心配する必要はありません。むしろ、理工系や人文系のバックグラウンドを持つ志願者は、その専門性をエッセイの中でどう経営-ビジネスの文脈に結びつけて語れるかが、他の志願者との差別化ポイントになり得ます。

実務経験2年以上という要件の意味

卒業後2年以上のフルタイム実務経験という要件は、経営管理プログラムほど長期の実務経験(3年以上とされる)を必須としていない点で、比較的出願しやすい設計になっています。若手社会人-新卒に近い年次でも出願を検討しやすいため、後述するYoung Leaders’ Programのような早期キャリア向けの枠も用意されています。実務経験の内容(業種-職種)についての明確な制限は公式サイトでは確認できず、幅広いバックグラウンドの志願者を受け入れる方針とみられます。金融-コンサルティング-製造業-公共部門など、多様な業界出身の志願者が集まることが、クラス内での議論を豊かにする要素の一つになっていると考えられます。転職-独立-起業など、実務経験の形態が正社員雇用に限られない場合でも、実務としての実質を伴っていれば出願資格として認められる可能性があるため、自分のキャリアが典型的な形態と異なる場合は、事前にICS事務局へ相談してみることをおすすめします。

GMAT・GREは必須、TOEFL・IELTSは任意

語学-適性試験のスコアについては、GMATまたはGREのスコア提出が必須で、面接日から5年以内のスコアが有効とされています。TOEFLまたはIELTSは任意提出ですが、2年以内のスコアであれば英語力の強みとして評価される場合があります。国内の大学院入試でよく使われるTOEICは、ICSの出願資格としては明示的に案内されておらず、GMAT/GREの準備が出願対策の中心になる点は、日本語開講のプログラムとは大きく異なるポイントです。

出願資格を満たしているか迷ったら

自分の学歴-実務経験がICSの出願資格を満たしているかどうか判断に迷う場合は、自己判断で出願を諦めるのではなく、ICS事務局への問い合わせや、出願前に開催される説明会-相談会を活用することをおすすめします。特殊な学歴-職歴のパターンに該当する場合は、早めに事務局へ確認しておくことで、出願直前になって資格要件を満たさないことが判明するといった事態を避けられます。海外での就労経験や、複数の職務を掛け持ちしてきたキャリアなど、一般的なフルタイム勤務とは異なる形態で実務経験を積んできた場合も、実務経験としてどうカウントされるかを事前に確認しておくと安心です。日本国外の大学を卒業した場合は、卒業証明書-成績証明書の発行を出身大学に依頼してから手元に届くまで、国際郵送を含めて数週間から1か月以上かかることも珍しくないため、余裕を持ったスケジュールで手配してください。

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第一次募集・第二次募集の出願期間と選考日程

ICSのMBAプログラムは、年2回、第一次募集(Round1)と第二次募集(Round2)の形で出願機会があるのが大きな特徴です。季節を表すブランド名(秋季-冬季等)は用いられておらず、募集回次で区別されています。

募集回次出願期間面接合否通知
第一次募集(Round1)2026年7月31日〜10月8日2026年11月25日2026年12月10日
第二次募集(Round2)2026年11月9日〜2027年2月4日2027年3月18日2027年4月2日

第一次募集と第二次募集、どちらを選ぶべきか

第一次募集は出願期間が7月末から10月上旬と早く、合否通知も12月上旬とスピーディーです。第二次募集は11月上旬から翌年2月上旬まで出願期間があり、直前まで準備を続けられます。早く合否を確定させたいなら第一次募集、準備に時間をかけたいなら第二次募集を選ぶという判断ができます。どちらの募集回次で出願しても選考基準そのものが変わるわけではないと考えられるため、無理に急いで不完全な書類を提出するよりも、自分にとって最も準備が整うタイミングを見極めることが重要です。奨学金の選考機会は合格後に決定される仕組みで、早期の出願者ほど選考機会が多いとされているため、奨学金の活用を検討している場合は第一次募集での出願を優先的に検討する価値があります。

出願から入学までの流れ

いずれの募集回次も、出願受付から面接まで1〜2か月程度の期間があり、面接から合否通知までは2週間程度というスケジュールです。出願書類(学歴証明書-エッセイ-推薦状-GMAT/GREスコア等)を出願期間の締切までにすべて揃える必要があるため、GMAT/GREの受験や推薦状の依頼など、時間のかかる準備は出願期間が始まるかなり前から着手しておく必要があります。特に推薦者への依頼は相手のスケジュールにも左右されるため、締切間際に依頼するのではなく、出願期間が始まる数か月前の時点で打診を済ませておくと安心です。

年度によって日程が変わる可能性

本記事に掲載した出願期間-面接日-合否通知日は2027年度入学(2026年度実施分)の日程です。募集回次の名称(第一次-第二次)は毎年度共通ですが、具体的な日付は年度ごとに変更される可能性があります。出願を検討する年度が近づいたら、必ずICS公式サイトで最新の日程を確認してください。特に第一次募集の出願開始時期は7月末頃と、日本の一般的な大学院入試のスケジュール感からするとやや早い時期に設定されているため、志望校研究を始めた段階でカレンダーに出願開始日を書き込んでおくことをおすすめします。

出願書類の準備状況で判断する

第一次募集-第二次募集のどちらに出願するかを考える際は、単にカレンダー上の早さだけでなく、自分の出願書類(エッセイ-推薦状-GMAT/GREスコア)がどこまで仕上がっているかを基準に判断するのが現実的です。中途半端な準備状態で第一次募集に無理に出願するよりも、第二次募集まで時間をかけて完成度を高める方が、結果的に良い評価につながる可能性があります。

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選考プロセス|書類審査・エッセイ・オンライン面接

ICSの選考プロセスは、書類審査-エッセイ提出-オンライン面接-推薦状という4つの要素で構成されています。国内の一般的な大学院入試で見られる「研究計画書」に相当する書類として、指定のお題に沿ったエッセイの提出が求められる点が特徴的です。

書類審査で確認される内容

書類審査では、学歴証明書-成績証明書といった基本的な学歴情報が確認されます。学部時代の成績(GPA)も選考材料の一つになると考えられるため、出願を検討する段階で自分の成績証明書を早めに取り寄せ、内容を確認しておくとよいでしょう。学部時代の成績にあまり自信がない場合でも、卒業後の実務経験や資格取得など、その後の努力や成長を示す材料をエッセイや推薦状で補うことで、総合的な評価を高めることは十分可能です。

エッセイで問われること

出願時には、ICSが指定するお題に沿ったエッセイの提出が求められます。具体的な設問内容は年度によって変わる可能性があり、本記事執筆時点では詳細を確認できていませんが、一般的な国際MBAプログラムのエッセイでは、志望動機-キャリアゴール-これまでの実務経験で得た学び-ICSでなければならない理由などが問われる傾向にあります。エッセイのお題は複数設定されている場合が多く、キャリアの振り返り-将来のビジョン-リーダーシップを発揮した経験など、異なる角度から志願者の人物像を多面的に把握しようとする設計になっているのが一般的です。研究計画書のような学術的な内容ではなく、自分のキャリアストーリーと将来のビジョンを英語で説得力を持って語る文章力が求められる点を意識して準備を進めてください。エッセイは一度書いて終わりにするのではなく、何度も推敲を重ねて完成度を高めることが重要です。可能であれば、英語ネイティブや国際MBA出願経験者など第三者にレビューしてもらい、論理展開や表現の自然さを客観的にチェックしてもらうことをおすすめします。

オンライン面接の位置づけ

面接はオンラインで実施され、コミュニケーション能力や分析的思考力が評価されるとされています。英語での質疑応答に対応できる準備はもちろん、エッセイに書いた内容について深掘りされることを想定し、自分のキャリアストーリーを一貫した論理で説明できるようにしておくことが重要です。院試面接全般の準備の型については、院試面接の完全対策|頻出質問30選・不合格フラグ・服装・詰められた時の切り返しも参考になりますが、ICSの面接は英語かつ国際ビジネススクール特有の評価軸があるため、国内MBA-国際MBA双方の面接対策情報を組み合わせて準備するとよいでしょう。オンライン面接ならではの注意点として、通信環境の事前確認、静かな場所の確保、カメラ映りや背景への配慮なども、当日のパフォーマンスに影響する要素として軽視しないようにしてください。

推薦状は最大2通が目安

出願書類には、上司や指導者などによる推薦状も含まれ、最大2通程度が推奨されています。推薦状の依頼から受け取りまでには時間がかかるため、出願期間が始まる前の早い段階で、誰に依頼するかを決めて打診しておくことをおすすめします。推薦者には、志願者の実務能力-リーダーシップ-成長可能性を具体的なエピソードとともに記述してもらえるよう、事前に自分の実績や強みを整理して共有しておくと、質の高い推薦状を得やすくなります。

推薦者は誰に依頼すべきか

推薦状の依頼先としては、現在または過去の上司、あるいは実務上のプロジェクトで密に関わった管理職クラスの人物が想定されます。単に役職が高いだけの人物よりも、志願者の実務ぶりを具体的に語れる人物に依頼する方が、説得力のある推薦状になりやすいという点は、国際的なビジネススクール出願の一般的な考え方として意識しておくとよいでしょう。社内の複数の関係者から候補を検討し、自分の強みを最もよく理解している人物に依頼することをおすすめします。転職を重ねてきた場合は、現職の上司だけでなく、過去の職場で密接に仕事をした上司-同僚に依頼することも選択肢に入れ、自分のキャリア全体を立体的に伝えられる組み合わせを検討してください。

推薦状のフォーマットと提出方法

国際的なビジネススクールの出願では、多くの場合オンラインフォームを通じて推薦者に直接依頼リンクを送付し、推薦者自身がオンラインで推薦文を入力する形式が一般的です。紙の書類を厳封して提出する国内の大学院入試とは異なる提出フローになる可能性があるため、推薦者に依頼する際は、どのような形式で対応してもらう必要があるかを事前にICS公式サイトで確認し、推薦者にも分かりやすく説明しておくとスムーズです。慣れない形式に戸惑う推薦者もいるため、依頼時には入力の流れや締切をあらかじめ丁寧に伝えておくと、スムーズに対応してもらいやすくなります。

選考プロセス全体を通じた一貫性

書類審査-エッセイ-面接-推薦状という4つの選考要素は、それぞれ独立して評価されるのではなく、志願者のキャリアストーリーとして一貫性を持っているかどうかが総合的に見られると考えられます。エッセイで語った将来のビジョンと、推薦状に書かれた実務上の強み、面接での受け答えに矛盾がないよう、出願書類全体を通して同じメッセージを一貫して伝えられるように準備を進めてください。書き上げた書類は提出前に必ず読み返し、一貫性を確認する工程を挟みましょう。

出願書類を仕上げる順番の目安

複数の出願要素を並行して進める際は、①これまでのキャリアの棚卸し、②エッセイの骨子作成、③推薦者への依頼、④エッセイの推敲、⑤面接想定問答の準備、という順番で進めると効率的です。キャリアの棚卸しを最初に行うことで、エッセイ-推薦状-面接すべてに一貫したメッセージを持たせやすくなります。逆に、思いついた順に個別の書類を仕上げていくと、後になって全体の整合性を取り直す作業が発生しやすいため、最初に土台となる自己分析をしっかり行っておくことをおすすめします。自己分析の段階では、これまでのキャリアで達成した成果を数値や具体的なエピソードで書き出しておくと、その後のエッセイ執筆や面接想定問答の準備で使い回せる素材になります。

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GMAT/GRE・TOEFL/IELTSのスコア戦略

ICSの出願準備の中でも特に時間がかかるのが、GMATまたはGREのスコア取得です。国内の一般的な大学院入試では馴染みの薄い試験のため、受験の申し込みから対策、本番までのスケジュールを早めに把握しておく必要があります。

GMATとGREのどちらを選ぶか

GMATは主にビジネススクール向けに開発された適性試験、GREは幅広い大学院プログラムで使われる標準テストです。ICSではGMAT-GREのどちらのスコアも提出書類として認められているため、すでにどちらかのスコアを保有している場合はそれを活用でき、これから受験する場合は自分の得意分野(数的処理か言語運用か)に応じて選ぶとよいでしょう。スコアは面接日から5年以内のものが有効とされているため、過去に受験したスコアを保有している場合はまず有効期限を確認してください。

TOEFL・IELTSは任意だが提出する価値がある

TOEFLまたはIELTSは出願必須ではありませんが、2年以内のスコアであれば英語力の強みとして評価される場合があります。英語での授業-議論についていける英語力を客観的に示せるという意味で、特に非英語圏の大学出身者や英語を母語としない志願者にとっては、提出することでプラスの評価につながる可能性があります。すでに英語圏の大学-大学院を卒業していたり、英語を使う職場で長期間勤務してきた実績がある場合は、その経歴自体が英語力の証明として機能する場合もあるため、TOEFL-IELTSのスコア取得にどれだけ時間を割くべきかは、自分のバックグラウンドに応じて判断してください。大学院入試における英語スコアの一般的な目安については、大学院入試のTOEICスコアは何点必要?研究科別の目安・提出方法・短期で伸ばす戦略もあわせて参考にしつつ、ICSの場合はTOEFL-IELTSが主要な指標になる点を踏まえて対策してください。

スコア取得のスケジュール感

GMAT-GRE-TOEFL-IELTSはいずれも、受験申し込みから受験日、結果通知までに一定の期間を要する試験です。出願締切の数か月前には最初の受験を済ませておき、目標スコアに届かない場合の再受験の余地を残しておくことをおすすめします。特に第一次募集(出願締切10月上旬)を狙う場合は、夏までにスコアを固めておく必要があるため、逆算した準備計画を早めに立てましょう。

実務と両立しながらのスコアメイク

在職しながらGMAT/GREの対策を進める場合、平日の勉強時間の確保が課題になりがちです。通勤時間や休日を活用した学習計画を、出願期間から逆算して早めに立てることが重要です。GMAT/GREは独特の出題形式(数的処理-言語運用-分析的思考)を持つ試験のため、単なる英語力だけでなく、試験特有の解法パターンに慣れる時間も見込んでおく必要があります。市販の対策教材や模擬試験を活用し、本番形式に慣れておくことに加えて、制限時間内で正確に解答するペース配分の感覚を養っておくことも、スコアを安定させるうえで重要な準備の一つです。

スコアが目標に届かない場合の考え方

GMAT/GREのスコアが目標に届かない場合でも、出願をあきらめる必要はありません。選考は書類-エッセイ-面接を含めた総合評価であるため、スコア以外の要素(実務経験の質-エッセイの説得力-推薦状の内容)で補うことも可能です。ただし、GMAT/GREのスコアは出願書類として必須である以上、可能な限り早めに受験し、必要であれば再受験の機会も確保しておくことをおすすめします。再受験を検討する場合は、前回の結果を分析し、どの分野の対策が不足していたのかを明確にしたうえで学習計画を立て直すと、限られた準備期間の中でも効率よくスコアを伸ばしやすくなります。

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経営管理プログラム(SBA)との違い|どちらを選ぶべきか

一橋大学の経営管理研究科で「MBA」という言葉を調べると、日本語開講の経営管理プログラム(通称SBA)と、英語開講のICSの両方がヒットすることがあります。両者は同じ経営管理研究科に属しながら、使用言語-対象者-選考方法がまったく異なる別プログラムです。

比較項目経営管理プログラム(SBA)国際企業戦略専攻(ICS)
使用言語日本語英語
開講形態夜間+土曜(社会人向け)フルタイム
出願書類研究計画書等エッセイ・推薦状
適性試験特になしGMATまたはGRE必須
募集回次年1回年2回(第一次・第二次)

働きながら学ぶか、フルタイムで学ぶか

経営管理プログラムは夜間+土曜開講で、在職しながら通学することを前提に設計されています。一方、ICSはフルタイムプログラムであるため、在職中の実務経験を積んだ後、一度キャリアを離れて2年間(または1年制の場合は1年間)学業に専念するという決断が必要になります。この違いは、出願を検討する段階で最も大きな判断材料になるはずです。

国内市場志向か、グローバル志向か

経営管理プログラムは日本語で日本企業-国内市場を軸にした学びが中心となるのに対し、ICSは英語で国際的なビジネス環境を前提にした学びが中心です。日本国内でのキャリアを深めたいのか、海外を含むグローバルなキャリアを見据えているのかという志向性の違いが、どちらのプログラムを選ぶべきかを左右する大きな要素になります。経営管理プログラムの出願資格-学費-難易度の詳細は、既存記事の一橋大学のMBA(経営管理研究科)を徹底解説で解説していますので、両プログラムを比較検討する際にあわせてご覧ください。

併願は可能か

経営管理プログラムとICSを同時に出願できるかどうかは、両者が別体系の選考プロセスを持つため、制度上は不可能ではないと考えられますが、公式に併願の可否が明記されているわけではありません。出願書類の準備の負担も考慮すると、どちらか一方に的を絞って準備するほうが現実的な場合が多いでしょう。両プログラムへの出願を検討している場合は、事前にそれぞれの事務局へ問い合わせておくことをおすすめします。仮に併願が可能だとしても、日本語での研究計画書と英語でのエッセイ-GMAT/GRE対策を同時並行で進めることになるため、時間的-精神的な負担は決して小さくありません。自分の学習ペースや仕事との両立可能性を冷静に見極めたうえで、無理のない出願計画を立ててください。どうしても両方に魅力を感じて決めきれない場合は、まず説明会やオープンキャンパスに参加し、両プログラムの在学生-卒業生から直接話を聞いたうえで、自分のキャリアにより強く結びつく方を選ぶという進め方も現実的な選択肢です。

キャリアの方向性から逆算する

最終的にどちらのプログラムを選ぶべきかは、卒業後にどのようなキャリアを歩みたいかから逆算して考えるのが最も現実的です。日系企業志向なら経営管理プログラム、外資系-海外展開志向ならICSという大まかな傾向はありますが、実際には個々のキャリアプランによって最適な選択は変わりますし、日系企業であってもグローバル展開を進めている企業では英語での経営教育が評価される場合もあるため、単純な二分法で決めつけず、自分の勤務先や志望業界の実情も踏まえて判断することが大切です。両プログラムのカリキュラム内容-卒業生の進路を比較したうえで、自分のキャリアビジョンに合う方を選んでください。迷った場合は、両プログラムそれぞれの説明会に参加し、在学生-卒業生の話を直接聞いてみることをおすすめします。カリキュラムの雰囲気や学生同士のネットワークの性質は、募集要項だけを読んでいても分かりにくい部分が多いためです。

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定員・出願料・学費と奨学金制度

ICSの2027年度入学の定員は、2年制プログラム43名、1年制プログラム50名、Young Leaders’ Program 15名という内訳が公表されています。出願料は30,000円(返還不可)です。

2年制・1年制・Young Leaders’ Programの違い

ICSには複数年限のプログラムが用意されており、実務経験の年数やキャリアの段階に応じて選べる設計になっています。Young Leaders’ Programは若手社会人-新卒に近い年次を主な対象とした早期キャリア向けの枠とみられ、定員は15名です。それぞれのプログラムで求められる実務経験年数-出願要件に細かな違いがある可能性があるため、出願前にどの年限のプログラムが自分に合っているかを、ICS公式サイトで確認しておくことをおすすめします。プログラムを選ぶ際は、定員の数だけでなく、卒業後に想定されるキャリアパスや、在学中に取り組めるプロジェクト-インターンシップの機会もあわせて比較検討することをおすすめします。年限の異なるプログラム間で出願資格や選考の重視点に違いがある可能性もあるため、複数の年限を比較検討している場合は、それぞれの募集要項を並べて確認し、自分の実務経験年数-キャリアの状況に最も合致する枠を選ぶようにしてください。

奨学金制度の仕組み

ICSでは、奨学金の枠が合格後に決定される仕組みになっており、早期に出願した志願者ほど奨学金の選考機会が多いとされています。奨学金の活用を検討している場合は、可能な限り第一次募集での出願を優先することをおすすめします。奨学金の具体的な金額-給付条件については、本記事執筆時点で詳細を確認できていないため、出願前にICS公式サイトまたは事務局へ直接問い合わせることをおすすめします。国際的なビジネススクールでは、学業成績-リーダーシップ経験-多様性への貢献など、複数の観点から奨学金の対象者が選考されるのが一般的です。エッセイや面接の段階から、奨学金選考でも評価されるような自分の強みを意識的にアピールしておくとよいでしょう。奨学金には大学-研究科が独自に提供するもののほか、外部の財団-企業が提供する留学-進学支援の奨学金制度を利用できる場合もあるため、ICS独自の制度だけにこだわらず、幅広く情報収集しておくことをおすすめします。

学費の目安

ICSの学費体系は、経営管理研究科共通の入学金282,000円に加え、プログラムごとの授業料が設定されていると考えられますが、具体的な金額は今回のリサーチでは確認できていません。国際的なフルタイムMBAプログラムとしての学費水準を踏まえ、余裕を持った資金計画を立てておくことをおすすめします。奨学金や教育ローンの活用可能性もあわせて、出願前に資金計画の全体像を固めておくと安心です。

出願料以外にかかる費用も見込んでおく

出願料30,000円のほかにも、GMAT/GREの受験料、TOEFL/IELTSの受験料、成績証明書や学位証明書の発行手数料、書類の国際郵送費用など、出願準備の過程で細々とした費用が発生します。GMAT/GREの受験料は1回あたり数万円規模になることが一般的で、再受験を重ねるとその分費用もかさみます。出願書類一式を揃えるまでにかかる総費用も、事前にある程度見積もっておくと資金計画が立てやすくなります。海外の大学を卒業した志願者の場合は、学位証明書の認証手続きに追加の手数料が発生することもあるため、出願を検討し始めた段階で必要な手続きと費用を一通り洗い出しておくと安心です。

2年制と1年制で総費用は変わる

ICSには2年制プログラムと1年制プログラムがあり、在学期間が異なる分、学費の総額も変わってきます。1年制は短期間で修了できる分、総学費を抑えやすい一方、2年制はインターンシップなど実務経験を積む期間を確保しやすいという違いがあります。どちらのプログラムが自分のキャリアプランに合っているかは、費用面だけでなく、在学中に何を得たいかという観点も含めて検討することをおすすめします。

フルタイムで学ぶ間の収入減も見込んでおく

経営管理プログラムのような夜間+土曜開講のプログラムと異なり、ICSはフルタイムプログラムのため、在学中は基本的に本業からいったん離れることになり、学費に加えて収入減少分も資金計画に織り込む必要があります。休職制度や留学支援制度が勤務先にあるかどうかも、出願を検討する段階で確認しておくとよいでしょう。

退職して進学する場合の考え方

勤務先に休職制度がない場合、ICSへの進学にあたって退職を選択するケースも想定されます。退職して進学する場合は、在学中の生活費・学費をすべて自己資金または奨学金-教育ローンでまかなう必要があるため、より綿密な資金計画が求められます。修了後の転職-キャリアチェンジを見据えている場合は、卒業時期と転職市場の動向もあわせて考慮しておくと、進学後のキャリア設計がスムーズになります。退職-休職いずれの場合でも、家族がいる場合はパートナーとの話し合いや生活環境の調整も必要になることが多いため、出願準備と並行して身の回りの環境整備も早めに進めておくことをおすすめします。

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出願準備のスケジュールと対策の進め方

ICSへの出願準備は、GMAT/GREのスコアメイク・エッセイの執筆・推薦状の依頼という3つの柱を並行して進める必要があります。国内の一般的な大学院入試よりも準備すべき要素が多いため、出願期間の半年以上前から計画的に取り組むことをおすすめします。

出願準備のチェックリスト

ICSへの出願を検討する場合、以下の順番で準備を進めると出願期間の直前に慌てずに済みます。

  1. 自分の実務経験年数(卒業後2年以上)が出願資格を満たすか確認する
  2. GMATまたはGREを受験し、スコアを取得する(必要に応じて再受験も視野に)
  3. TOEFLまたはIELTSを受験する(任意だが提出を推奨)
  4. 推薦者(上司-指導者など)に推薦状の作成を依頼する
  5. エッセイのお題に沿って、自分のキャリアストーリーとキャリアゴールを言語化する
  6. 学歴証明書-成績証明書を出身大学の窓口で取り寄せる
  7. 第一次募集-第二次募集どちらに出願するかを決め、出願期間内に手続きを完了させる

GMAT/GREのスコアメイクには数か月単位の時間がかかることが多いため、出願を意識し始めた時点で受験の予定を組み、逆算してエッセイ-推薦状の準備を進めることをおすすめします。チェックリストの項目は並行して進められるものも多いため、一つずつ順番に終わらせるのではなく、全体を俯瞰しながら複数のタスクを同時並行で進めていく意識を持つと、限られた準備期間を有効に使えます。

英語での面接に向けた準備

オンライン面接は英語で行われるため、日常的に英語でのコミュニケーションに慣れていない場合は、面接練習を重ねておく必要があります。自分のキャリアストーリーやICSを志望する理由を、英語で簡潔かつ論理的に説明できるように準備しておくことが重要です。オンライン英会話や模擬面接を活用し、実際に声に出して話す練習を出願期間の前から始めておくと、本番でも落ち着いて対応しやすくなります。友人-同僚に模擬面接官役を頼み、想定される質問に対して声に出して答える練習を重ねることで、本番での緊張を和らげる効果も期待できます。可能であれば、実際に海外MBA-国際MBAの選考を経験した先輩や、英語でのビジネス経験が豊富な知人にフィードバックをもらうと、より実践的な準備になります。

出願全体を通じた時間配分の考え方

GMAT/GREのスコアメイクには数か月、エッセイの完成には数週間から1か月程度、推薦状の依頼から受領までにも数週間かかることを踏まえると、出願期間が始まる半年前から逆算して準備を始めるのが現実的なスケジュール感です。特に在職しながら準備を進める場合は、平日の学習時間を確保しにくいことも多いため、繁忙期を避けて計画を立てるなど、自分の仕事のスケジュールとの兼ね合いも考慮しておきましょう。有給休暇の計画的な取得や、週末を活用した集中学習など、限られた時間を最大限に活かす工夫も出願準備を成功させる鍵になります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策コースでは、出願書類の構成や面接対策を、志望する研究科-専攻の選考傾向に合わせて進めています。

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よくある質問(FAQ)

国際企業戦略専攻(ICS)と経営管理プログラム(MBA)はどう違いますか?

ICSは英語開講のフルタイムMBA、経営管理プログラムは日本語開講の夜間+土曜MBAという違いがあります。出願書類もICSはエッセイ-GMAT/GRE中心、経営管理プログラムは研究計画書中心と、選考方法自体が別体系です。両プログラムとも同じ経営管理研究科に属しますが、対象者の志向性が異なるため、自分がどちらに近いキャリアビジョンを持っているかを軸に選んでください。

第一次募集と第二次募集ではどちらが有利ですか?

公式には有利不利の違いは明示されていませんが、早期に出願するほど奨学金の選考機会が多いとされています。出願書類の準備が整っている場合は第一次募集、GMAT/GREのスコアメイクやエッセイの完成度を高める時間が必要な場合は第二次募集を選ぶとよいでしょう。どちらを選ぶにしても、出願書類全体の完成度を優先することが重要です。

TOEFLやIELTSのスコアは提出必須ですか?

必須ではありません。GMATまたはGREのスコアが必須である一方、TOEFL-IELTSは任意提出です。ただし2年以内のスコアであれば英語力の強みとして評価される場合があるため、特に非英語圏の大学出身者は、余裕があれば提出することをおすすめします。

GMATとGREのどちらを提出すればよいですか?

どちらのスコアも出願書類として認められています。すでにどちらかのスコアを保有している場合はそれを活用でき、これから受験する場合は自分の得意分野(数的処理か言語運用か)に応じて選択できます。スコアは面接日から5年以内のものが有効です。

実務経験がなくても出願できますか?

出願資格として卒業後2年以上のフルタイム実務経験が必要です。学部を卒業したばかりで実務経験がない場合は、まず2年以上の実務経験を積んでから出願を検討することになります。若手社会人向けにYoung Leaders’ Programという枠も用意されているため、早期のキャリア段階から進学を視野に入れている方は、そちらの詳細も確認してみてください。

面接はオンラインで受けられますか?

はい、ICSの面接はオンラインで実施されます。ただし英語での質疑応答が前提となるため、時差のある海外在住者でも受験しやすい一方、英語でのコミュニケーション能力そのものが評価対象になります。事前に模擬面接などで練習しておくと安心です。

国際企業戦略専攻の学費はいくらですか?

経営管理研究科共通の入学金282,000円に加え、プログラムごとの授業料が設定されていますが、具体的な金額は今回のリサーチでは確認できていません。出願前にICS公式サイトまたは事務局で最新の金額を確認してください。国際的なフルタイムMBAとしての水準を踏まえ、資金計画には余裕を持たせておくことをおすすめします。

日本人以外の学生が多いと聞きましたが、日本語ができなくても学べますか?

ICSは授業-議論-出願書類のすべてが英語で行われるプログラムのため、日本語ができなくても学べる設計になっています。多様な国籍の学生が在籍しており、英語でのコミュニケーションを前提とした環境です。日本語力よりも英語での学術的な議論に対応できる力が重視されます。

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まとめ|一橋大学大学院国際企業戦略専攻の入試傾向と対策

一橋大学大学院国際企業戦略専攻(ICS)は、英語開講のフルタイムMBAという、同じ経営管理研究科の中の経営管理プログラムとはまったく異なる特徴を持つプログラムです。第一次募集-第二次募集という年2回の出願機会、GMAT/GRE必須という選考方式、エッセイ-推薦状-オンライン面接という国際的なビジネススクール標準の選考プロセスを踏まえ、早めに準備を始めることが合格への近道になります。最後に本記事の要点を整理します。

  • ICSは経営管理研究科内の英語開講プログラムで、1998年創設・千代田キャンパス(大手町)が拠点
  • 出願資格は学士号(16年以上の教育課程)と卒業後2年以上のフルタイム実務経験
  • GMATまたはGREのスコア提出が必須、TOEFL-IELTSは任意提出
  • 第一次募集は出願7月末〜10月上旬、第二次募集は出願11月上旬〜2月上旬の年2回制
  • 選考は書類審査-エッセイ-オンライン面接-推薦状(最大2通)の4要素
  • 2027年度定員は2年制43名・1年制50名・Young Leaders’ Program15名
  • 経営管理プログラム(日本語開講、夜間+土曜)とは使用言語-選考方法とも別体系
  • 出願料30,000円、学費の詳細は公式サイトで要確認

ICSへの出願を検討する場合は、GMAT/GREのスコアメイク、エッセイの執筆、推薦状の依頼という複数の準備を並行して進める必要があります。出願期間の半年以上前から逆算してスケジュールを組み、英語での面接対策も含めて計画的に準備を進めてください。第一次募集-第二次募集という2つの出願機会があることを踏まえ、自分の準備状況に合わせて無理のないタイミングで出願することも、合格の可能性を高める重要な戦略の一つです。GMAT/GREのスコアメイク、エッセイの執筆、推薦状の依頼はいずれも一朝一夕には仕上がらない準備項目であるため、思い立った時点からすぐに動き出すことが、結果的に納得のいく出願書類を仕上げるための最短ルートになります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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