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東京理科大学大学院薬学研究科の志望理由書・研究計画書の書き方|一般入試と推薦入学の違い

東京理科大学院の薬学研究科(東京理科大学大学院薬学研究科薬科学専攻)を目指す場合、志望理由書と研究計画書のどちらを準備すればよいかは、出願するルートが一般入試か、他大学等からの推薦入学かによって変わります。一般入試は志望理由書(本学所定用紙800字程度)、他大学等からの推薦入学は研究計画書(A4判1枚1000字程度)が求められる書類です。この2つは名称が似ているようで、書くべき中身も分量も異なります。
志望理由書は志望動機を中心とした書類で、研究計画書は志望理由を含みながらも「入学後に何をどう研究するか」という研究計画そのものを問う書類です。どちらのルートで出願するかによって準備の方向性が変わるため、まず自分がどちらの出願資格に該当するのかを整理してから書き始める必要があります。両方の書類の違いを理解しないまま準備を始めると、分量や内容の焦点がずれてしまいがちです。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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この記事では、2027年度の薬学研究科薬科学専攻における一般入試と他大学等からの推薦入学それぞれの出願資格・出願書類・スケジュールを整理したうえで、志望理由書(800字)と研究計画書(1000字)それぞれの書き方、避けたいNG例、面接との一貫性の作り方までを一つにまとめて解説します。募集要項に記載のない倍率や研究室ごとの詳細は、必ず出願前に本学ホームページの最新の募集要項および志望する研究室の指導希望教員への問い合わせで確認してください。
薬学研究科には社会人特別選抜という選抜方法も別途用意されていますが、出願書類の名称や分量が一般入試・推薦入学とはさらに異なります。大学院入試全体の準備の流れを先に確認したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせて読んでおくと、志望理由書・研究計画書の位置づけを出願スケジュール全体の中で把握しやすくなります。
東京理科大学大学院薬学研究科(薬科学専攻)とは
薬学研究科は薬科学専攻の1専攻構成で、入学定員は90名、葛飾キャンパスで学びます。教育目標として「”薬科学”により近未来の医療を革新する」ことを掲げ、基礎薬学から先端的創薬科学まで幅広い知識と技能の修得を目指すとされています。革新的かつ国際的な医薬品の創出を担う研究者・技術者・教育者などの人財育成を主な目的としており、臨床薬学分野や薬科学関連領域での教育・研究を実施しています。理学研究科や工学研究科と同様に修士課程・博士後期課程が設置されており、薬学専攻(博士課程)も別途置かれています。
学部との接続
ここではまず、薬科学専攻がどのような専攻なのかを確認しておきましょう。
薬科学専攻は、学部の生命創薬科学科(4年制)を基礎とした大学院教育を提供しています。修士課程は2年制です。学部段階から薬学部で学んだ内部進学者だけでなく、他大学・他学部からの外部受験者も出願資格を満たせば受け入れています。薬学部出身でない受験生が薬科学専攻を志望する場合は、これまでの学びと薬科学分野の研究テーマがどう接続するのかを、志望理由書または研究計画書の中で具体的に説明する必要があります。
アドミッション・ポリシー
研究科がどのような人材を求めているのかを理解しておくことも、志望理由書・研究計画書を書くうえで欠かせません。
薬学研究科のアドミッション・ポリシーでは、修士課程の入学者に「学士課程で修得した基礎学力と幅広い教養をもとに、薬学分野で自ら課題を発見し解決する研究意欲のある人」「研究者またはそれに準ずる高度職業人となるために必要な能力の修得を目指す人」「主体的に多様な人々と協働して研究を行う意欲のある人」を求めるとされています。研究意欲だけでなく、高度職業人としてのキャリア観や協働性も評価の観点に含まれる点は、志望理由書・研究計画書のどちらを書く場合にも意識しておきたいポイントです。
この3つの人物像は択一ではなく、重なり合う要素として捉えるとよいでしょう。研究に没頭したいという意欲だけでなく、企業や医療機関など多様な現場と関わりながら成果を出していく姿勢も、薬科学専攻では重視されていると考えられます。自分がどの人物像に最も当てはまるかを意識して書くと、審査する側の評価軸と書類の内容がずれにくくなります。
他の理工系研究科との違い
東京理科大学大学院には、薬学研究科のほかにも理学研究科・工学研究科・創域理工学研究科・先進工学研究科・生命科学研究科など、近接する分野を扱う研究科が複数存在します。薬科学専攻は「近未来の医療を革新する」という教育目標を掲げ、基礎研究から医薬品の創出という応用まで一貫して扱う点が特色です。「なぜ薬学研究科でなければならないのか」を志望理由書・研究計画書で説明する際は、この教育目標との接続を意識すると、他の理工系研究科との違いが伝わりやすくなります。
出願前の教員コンタクト
薬科学専攻に限らず、東京理科大学大学院の修士課程入試では、出願前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合には希望する専攻の幹事等に連絡を取ることが募集要項でも求められています。連絡を取る中で得た研究内容のすり合わせは、志望理由書・研究計画書のどちらを書く場合にも重要な材料になります。連絡方法については、薬学事務課に問い合わせて確認してください。
基礎薬学から創薬科学までの研究領域
薬科学専攻が扱う研究領域は、有機化学・物理化学・生物科学といった基礎薬学から、創薬科学・臨床薬学・公衆衛生学に関わる応用領域まで幅広く展開されています。「近未来の医療を革新する」という教育目標のもと、基礎研究の成果を医薬品の創出につなげる姿勢を重視している点が特色です。志望理由書・研究計画書を書く際は、自分の関心がこの中のどの領域に位置づけられるのかを、できるだけ具体的に言語化しておくことが出発点になります。
一般入試の筆記試験科目である有機化学・物理化学・生物科学は、いずれも基礎薬学の根幹を成す領域です。筆記試験の対策を進める過程で見えてきた自分の得意分野・関心領域は、志望理由書に書く研究テーマのヒントにもなります。試験対策と書類作成を別々に進めるのではなく、両者を関連づけながら準備を進めると効率的です。
情報収集の方法
志望理由書・研究計画書を書き始める前の情報収集は、公式サイトの専攻ページ・教員紹介ページに加えて、大学院説明会やオープンキャンパスの活用も有効です。研究室のホームページに掲載されている近年の研究テーマや発表実績は、書類に書く「なぜこの研究室なのか」という説明の具体性を高める材料になります。学部生であれば所属研究室の教員やゼミの先輩に、薬学研究科への進学経験がないか相談してみるのも一つの方法です。
一般入試と他大学等からの推薦入学の違い|出願書類・対象者の比較
薬学研究科薬科学専攻を外部から受験する場合、大きく分けて一般入試と他大学等からの推薦入学という2つのルートがあります。この2つは出願資格・出願時期・求められる書類がそれぞれ異なります。どちらか一方しか選べないわけではありませんが、推薦入学は所属学部長あるいは指導教員からの推薦が前提となるため、実質的には出身大学での学業成績や教員との関係性によって選べるルートが変わってきます。
対象者の違い
一般入試は、学士の学位を有する者(または取得見込みの者)など複数の出願資格区分に該当すれば、誰でも出願できます。一方、他大学等からの推薦入学は「本学大学院における教育研究を熱望し、学業成績が優秀であると所属学部長あるいは指導教員に認められ推薦を受けた者」であることが前提で、合格した場合は確実に入学できる者であることも条件に含まれます。併願を前提とした受験を考えている場合、推薦入学は選びにくいルートになる点に注意が必要です。出願資格の詳細な区分については、募集要項の最新版で必ず確認してください。
| 項目 | 一般入試 | 他大学等からの推薦入学 |
|---|---|---|
| 出願書類 | 志望理由書(本学所定用紙、800字程度) | 研究計画書(A4判1枚、1,000字程度、志望理由を必ず含む) |
| 出願資格 | 学士の学位を有する者等 | 所属学部長・指導教員の推薦を受けた者 |
| 募集人員 | 入学定員90名 | 入学定員90名のうち若干名 |
| 合格後の扱い | 他大学院との併願が可能 | 合格した場合は確実に入学できる者が前提 |
書類の性質の違い
一般入試の志望理由書は、志望動機を中心とした800字程度の書類です。研究計画そのものを詳しく問う独立書類はなく、志望理由書の中で研究への問題意識に触れる形になります。推薦入学の研究計画書は、志望理由を含みながらも研究計画そのものの具体性がより強く問われる1000字程度の書類です。同じ薬科学専攻を志望する場合でも、どちらのルートで出願するかによって、書くべき内容の重心が変わってきます。
試験構成の違い
一般入試は有機化学・物理化学・生物科学の筆記試験と面接で選考されるのに対し、他大学等からの推薦入学は書類審査及び面接のみで、筆記試験は課されません。筆記試験の負担がない分、推薦入学では研究計画書と面接での説明力がより重視されると考えられます。専門科目の筆記対策に不安がある一方で学業成績に自信があり、所属大学から推薦を受けられる見込みがある場合は、推薦入学が有力な選択肢になります。逆に、専門科目の筆記対策に十分な時間を確保できる場合は、一般入試で実力を示すという選択も十分に現実的です。
どちらのルートを選ぶべきか
一般入試と推薦入学は、出願資格を満たせばどちらか一方しか選べないわけではありませんが、実務上は所属大学での学業成績や指導教員との関係性によって、選べるルートが変わってきます。推薦を受けられる見込みがない場合や、他大学院との併願を考えている場合は一般入試が現実的です。逆に、学業成績に自信があり薬科学専攻への進学意思が固い場合は、出願時期が早い推薦入学も検討する価値があります。
両方の準備を並行して進める場合
推薦を受けられるかどうかが出願直前まで確定しない場合、一般入試の準備も並行して進めておくと安全です。志望理由書と研究計画書は書くべき内容の重心が異なるため、片方を書いてからもう片方に流用しようとすると、どちらも中途半端になりがちです。時間に余裕があれば、志望動機や研究への問題意識といった共通する土台部分を先に整理したうえで、それぞれの書類の形式に合わせて書き分けることをおすすめします。
共通する土台部分としては、自分がなぜ薬科学専攻の研究に関心を持ったのかという原体験、指導を希望する教員の研究内容との接点、これまでの学びや経験の3点が挙げられます。この3点さえ言語化できていれば、志望理由書用には動機を中心に、研究計画書用には研究計画を中心に、それぞれ組み替えて書き進めやすくなります。
一般入試の出願資格・試験科目・スケジュール(2027年度)
一般入試は、薬科学専攻の主要な受験ルートです。出願資格は学士の学位を有する者(または取得見込みの者)など複数の区分があり、外国において学校教育における16年の課程を修了した者(または修了見込みの者)なども対象に含まれます。学部・出身大学を問わず、出願資格を満たせば挑戦できます。
試験科目
2027年度の一般入試は、有機化学・物理化学・生物科学の3科目の筆記試験と面接で構成されます。試験時間は有機化学が9:30〜10:10、物理化学が10:40〜11:20、生物科学が11:50〜12:30とされ、いずれも専門科目は2年次までの講義内容が出題範囲とされています。英語はTOEFLのスコアシート提出で選考され、当日に英語の試験時間は設けられていません。TOEFL iBT・ITPのいずれも可とされていますが、Home Editionのスコアは対象外である点に注意してください。
2027年度のスケジュール
2027年度入学者向けの一般入試は、出願期間が2026年6月26日(金)から7月8日(水)まで(消印有効)、筆記試験は2026年8月25日(火)、面接は2026年8月26日(水)10:00から、いずれも葛飾キャンパスで実施されます。薬学研究科の一般入試では合格内定発表は行われません。正式な合格発表は2027年3月11日(木)です。入学検定料は35,000円です。年度によって日程は変わるため、出願を検討する年度の最新の募集要項で必ず確認してください。
試験当日の流れ
筆記試験当日は、有機化学(9:30〜10:10)、物理化学(10:40〜11:20)、生物科学(11:50〜12:30)の順に実施され、いずれも2年次までの講義内容が出題範囲とされています。試験開始後、30分以内に指定の会場に入室できない場合は当該回を受験できません。面接は筆記試験の翌日に別途実施されるため、2日間の日程を確保しておく必要があります。会場の詳細は選考日に共創棟1階に掲示されるとされているため、当日は余裕を持って葛飾キャンパスに向かいましょう。
英語資格スコアの提出方法
薬科学専攻の一般入試では、英語はTOEFLのスコアシート提出で選考されます。TOEFL iBT・ITPのいずれも可とされていますが、Home Editionのスコアは対象外です。提出されたスコアシートは返却されず、いずれかの試験の1つだけしか提出できません。出願締切の2年前以降に受験したものが有効とされているため、余裕を持って受験計画を立てておきましょう。
| 項目 | 2027年度一般入試の内容 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年6月26日(金)〜7月8日(水)【消印有効】 |
| 筆記試験 | 2026年8月25日(火) 有機化学・物理化学・生物科学 |
| 面接 | 2026年8月26日(水) 10:00〜 |
| 合格発表 | 2027年3月11日(木)(合格内定発表は行わない) |
| 入学検定料 | 35,000円 |
出願書類チェックリスト
- 入学願書(本学所定用紙)
- 成績証明書(原本、出願時点から3か月以内に発行)
- 卒業証明書または卒業見込証明書(原本)
- 履歴書(本学所定用紙)
- 志望理由書(本学所定用紙、800字程度)
- TOEFLのスコアシートの原紙
- 葉書1枚(受験票用)
出願書類の提出先
出願書類は薬学事務課(葛飾キャンパス共創棟2階)へ持参するか、簡易書留郵便・速達で郵送します。出願前になるべく早めに、指導を希望する教員または専攻の幹事等へ連絡を取ることが求められている点は、他の研究科と共通です。出願後の志望研究科・専攻の変更は認められていないため、入学願書には志望研究科・専攻コードを正確に記入しましょう。連絡方法や出願の詳細に不明点がある場合は、事前に薬学事務課へ問い合わせて確認しておきましょう。
初年度に必要な費用の目安
2027年度の金額は2026年7月上旬に確定次第公表されるとされていますが、参考として2026年度の薬科学専攻の初年度納付金は、入学金20万円を含め合計1,312,740円とされています。志望理由書の準備と並行して、出願検定料35,000円に加えたこれらの費用も早めに確認しておくと、出願直前になって慌てずに済みます。2年次以降の授業料・教育充実費は別途本学ホームページで公表されるため、進学後の費用計画を立てる際にはあわせて確認しておきましょう。
一般入試の志望理由書(800字程度)の書き方
一般入試の志望理由書で評価される要素は、大きく3つに整理できます。1つ目はなぜ薬学研究科薬科学専攻でなければならないのかという志望動機の具体性です。「創薬に興味がある」といった抽象的な言葉だけでは、他大学の薬学系研究科との違いを説明したことになりません。2つ目は、研究への問題意識と実現可能性です。研究計画書という独立書類はありませんが、800字の志望理由書の中に、学部での学びや実務経験から得た問題意識、指導を希望する教員の研究内容との接点を盛り込む必要があります。教員の専門分野と全く重ならないテーマを掲げると、入学後のミスマッチを懸念されます。事前に教員の論文や研究室ページを確認し、自分の関心と重なる部分を具体的に言語化しておきましょう。
これまでの学びとの接続
3つ目は、学部での学びや研究、社会人であれば実務経験が、薬科学専攻の研究テーマにどうつながるのかという接続の説明です。薬学部以外の出身者が薬科学専攻を志望する場合は特に、なぜ薬科学の分野に進みたいのかを、具体的な経験やきっかけとともに説明する必要があります。単に「興味があるから」ではなく、卒業研究や実務で感じた課題意識を添えることで説得力が増します。
志望理由書と研究計画書の違い
ここで改めて、志望理由書と研究計画書という2種類の書類の違いを整理しておきましょう。大学院入試の出願書類では、志望理由書と研究計画書という2種類の書類が使われることがあります。一般に志望理由書は「なぜその大学院・専攻を志望するのか」という動機を中心に書く書類、研究計画書は「入学後に何を、どのように研究するのか」という計画を具体的に記述する書類として区別されることが多く、後者の方が研究の方法論への言及まで求められる分、分量も長くなる傾向があります。一般入試では研究計画書は課されず、志望理由書1本に集約されているため、動機の説明だけでなく、研究計画書が担うはずの「何をどう研究したいか」という要素も、800字の中に凝縮して盛り込む必要がある点を意識しておきましょう。
800字の配分テンプレート
| 段落 | 目安字数 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ①志望動機の要約 | 150字程度 | 薬科学専攻を選んだ核心的な理由を先に一文で示す |
| ②これまでの学び・経験 | 200字程度 | 学部での研究・卒業論文・実務経験など、志望理由の裏付けとなる具体的事実 |
| ③研究への問題意識と方向性 | 300字程度 | 入学後に取り組みたいテーマ、指導を希望する教員の研究との接点 |
| ④結び | 150字程度 | 薬科学専攻でなければ実現できない理由、学びへの意欲 |
800字程度という分量感を踏まえると、志望理由書は上記の4段落構成で組み立てるとバランスが取りやすくなります。最も伝えたい研究への問題意識に字数を厚く配分することを意識すると、限られた字数の中でも読み手に伝わる文章になります。
薬学部以外の出身者が書くポイント
薬学部出身者以外の受験生に向けて、書き方のポイントを補足します。
薬学部以外の学部から薬科学専攻を志望する場合、志望理由書では「なぜ専攻を変えてまでこの分野に進みたいのか」を丁寧に説明する必要があります。出願資格を満たせば出身学部を問わず出願できますが、審査する側にとっては専攻を変える理由の必然性が特に気になるポイントです。学部の研究や授業で感じた課題意識が、薬科学分野の研究テーマとどうつながるのかを、具体的なエピソードとともに書くと説得力が増します。
理学部・工学部・農学部など、化学や生物学の基礎を学んできた学部からの転向であれば、その基礎知識が薬科学のどの領域で活かせるのかを具体的に示すことで、専攻を変える必然性を補強できます。基礎知識に不安がある場合は、入学までにどのように補うつもりかを書き添えておくと、実現可能性への懸念を先回りして解消できます。
結論から書く一文目
1文目は「自分は薬科学専攻で(研究テーマ)に取り組みたい」という結論を先に示す形にすると、審査する教員が最初の数行で志望内容を把握できます。背景説明から書き始めて結論が最後に来る構成は、限られた字数の中では読み手の負担が大きく、印象に残りにくくなります。審査する教員は多くの出願者の書類に短時間で目を通すため、結論を先に示す構成は読み手の負担を減らすだけでなく、その後に続く説明を落ち着いて読んでもらいやすくする効果もあります。
書き始める前に準備すること
書き始める前に、薬科学専攻のページで教員の研究分野一覧を確認し、自分の関心と重なる教員を把握しておきましょう。出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められています。連絡を取る中で得た会話の内容は、志望理由書に「なぜこの研究室なのか」を書くための重要な材料になります。出願期間が例年6月下旬から7月上旬であることを踏まえると、出願の2〜3か月前には教員への連絡を済ませておくと余裕を持って準備できます。
| 時期の目安 | 一般入試(出願6月下旬〜7月上旬) | 推薦入学(出願6月上旬) |
|---|---|---|
| 出願の3〜4か月前 | 専攻・教員の研究内容を調べ、志望テーマを絞り込む | 推薦を依頼できるか所属大学で相談を始める |
| 出願の2〜3か月前 | 指導を希望する教員へ連絡し、研究内容について相談する | 指導教員への連絡と推薦書の依頼を並行して進める |
| 出願の1〜2か月前 | 志望理由書の下書きを作成し、推敲を重ねる | 研究計画書の下書きを作成し、推敲を重ねる |
| 出願直前 | 誤字脱字・専攻名の確認、出願書類一式の最終チェック | 推薦書を含む出願書類一式の最終チェック |
推薦入学は出願期間が一般入試より1か月近く早いため、推薦入学を選択肢に入れている場合は特に早めの行動が欠かせません。両方のルートを比較検討している場合も、まずは推薦を依頼できるかどうかを早期に確認しておくと、後から一般入試に切り替える判断もしやすくなります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
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他大学等からの推薦入学とは|出願資格・スケジュール
他大学等からの推薦入学は、優秀な学生を広く受け入れ、学生交流を促進し、大学院の教育研究のより一層の活性化を図ることを目的とした制度です。出願資格は、所属学部長あるいは指導教員から推薦を受けた者で、学士の学位を2027年3月までに取得見込みの者(または外国において学校教育における16年の課程を修了見込みの者)であることなどが条件です。合格した場合は確実に入学できる者であることも求められます。
募集人員とスケジュール
薬科学専攻の推薦入学の募集人員は、入学定員90名のうち若干名です。2027年度の出願期間は2026年6月1日(月)から6月10日(水)まで(消印有効)、選考は書類審査及び面接で、面接は2026年7月4日(土)10:00から葛飾キャンパスで実施されます。一般入試よりも出願・選考の時期が早い点が特徴で、6月上旬という出願期間の短さを踏まえると、準備は一般入試以上に前倒しで進める必要があります。
推薦を受けるための実務
推薦入学を利用するには、出願前に所属学部長あるいは指導教員から推薦を受ける必要があります。学業成績が優秀であることが前提となるため、成績に不安がある場合は一般入試での出願を検討することになります。推薦を依頼するタイミングは大学によって手続きが異なるため、出願を検討する場合は早めに所属大学の教務窓口や指導教員に相談しておきましょう。所属大学によっては学内選考や推薦人数の上限が設けられている場合もあるため、制度の有無や締切を早めに確認しておくことが欠かせません。
推薦入学のメリットとデメリット
推薦入学を検討する際は、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。
推薦入学のメリットは、筆記試験が課されないため専門科目の試験対策に時間を割かずに済む点、出願・選考の時期が一般入試より早く、結果が早期に分かる点です。一方でデメリットとして、合格した場合は確実に入学できる者であることが前提となるため、他大学院との併願を考えている場合には選びにくいルートになります。また、所属学部長・指導教員からの推薦を得られなければ、そもそも出願できません。自分の状況に照らして、どちらのルートが現実的かを早めに見極めましょう。
筆記試験対策に費やすはずだった時間を、研究計画書の作成や指導教員との相談に充てられる点も、推薦入学ならではの利点です。ただし選考の中心が研究計画書と面接に絞られる分、それぞれの完成度に対する要求水準は一般入試よりも高くなる可能性がある、と捉えておいた方がよいでしょう。
出願書類チェックリスト
- 入学願書(本学所定用紙)
- 成績証明書(原本)
- 卒業見込証明書(原本)
- 履歴書(所定用紙A)
- 推薦書(薬学研究科は所定用紙C)
- 研究計画書(A4判1枚、1,000字程度、志望理由を必ず含む)
- 葉書1枚(受験票用)
推薦入学では志望理由書という独立した書類はなく、研究計画書の中に志望理由を含める方式になっている点が、一般入試との大きな違いです。
推薦入学の研究計画書(1000字程度)の書き方
推薦入学の研究計画書は、A4判1枚・1,000字程度で、志望理由を必ず含めることが募集要項に明記されています。志望理由書よりも200字多い分量の中に、志望理由と研究計画の両方を書き込む必要があるため、志望動機の説明はコンパクトにまとめ、研究計画に字数を多く配分する構成が有効です。
研究計画に書くべき要素
それでは、研究計画書の中身について具体的に見ていきましょう。研究計画書では、研究背景(なぜその研究テーマに取り組みたいのか)、研究目的(何を明らかにしたいのか)、研究方法の方向性(どのようなアプローチで取り組むのか)を、簡潔にでも書き込むことが求められます。「〜について研究する」という曖昧な書き方ではなく、「〜を明らかにする」「〜を解決する」という具体的な到達点を示す書き方にすると、研究計画としての具体性が伝わりやすくなります。
研究方法の方向性については、修士課程1年目でどこまで進め、2年目でどのようにまとめるのかという大まかな時間軸を意識しておくと、より実現可能性の高い計画に見えます。具体的な実験手法や解析方法まで詳細に決めきっている必要はありませんが、大まかな研究の進め方のイメージを示せると、指導教員も入学後の指導計画を立てやすくなります。書き終えた後は、初めて読む人が「1年目に何をして、2年目に何をまとめるのか」を追えるかどうかを確認してみてください。
1000字の配分テンプレート
続いて、1000字をどのように配分すればよいかを見ていきましょう。
| 段落 | 目安字数 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ①志望理由 | 200字程度 | 薬科学専攻・指導を希望する教員を選んだ理由 |
| ②研究背景・問題意識 | 250字程度 | これまでの学び・経験から生まれた研究への問題意識 |
| ③研究目的・研究方法の方向性 | 400字程度 | 入学後に明らかにしたいこと、取り組み方の見通し |
| ④結び | 150字程度 | 研究の意義、学びへの意欲 |
上記の配分を目安にすると、志望理由書よりも研究計画に厚みを持たせた構成にしやすくなります。指導を希望する教員の研究内容との接点を③の中で具体的に示すことが、推薦入学の研究計画書では特に重要です。研究計画書の書き方をより体系的に確認したい場合は、研究計画書とはもあわせて参考にしてください。
推薦を受けた立場としての書き方
最後に、推薦を受ける立場ならではの視点も押さえておきましょう。
推薦入学は、所属学部長や指導教員からの推薦を前提としています。推薦を受けるに値する研究の見通しを示せているかという視点も、研究計画書には求められます。学部での卒業研究のテーマをそのまま延長する形で研究計画を立てる場合は、大学院でどこまで発展させるつもりかを具体的に書き、単なる継続ではなく新たな挑戦であることを示すと説得力が増します。
所属学部長や指導教員は、推薦する立場として自分の名前をかけて送り出すことになります。研究計画書の内容が推薦者の期待に応えるものになっているかという視点で見直すことも、他の受験生にはない推薦入学ならではのチェックポイントです。研究計画書を書き終えたら、推薦を依頼する教員にも一度目を通してもらい、推薦者としての視点からのフィードバックをもらうとよいでしょう。
研究計画書の実現可能性
研究計画書では、壮大すぎるテーマも評価を下げる要因になり得ます。修士課程の標準的な在籍期間は2年間であり、その中で取り組める研究の範囲には限りがあります。大きな問題意識を持つこと自体は評価される一方で、修士課程の期間内で具体的にどこまで取り組むのかという見通しを示せると、研究計画の実現可能性が伝わりやすくなります。壮大な問題意識と、修士課程で取り組む具体的な範囲の両方を書き分けることを意識しましょう。「がんを完全に治療する新薬を開発する」といった大きすぎる目標だけを掲げるのではなく、その中の何を修士課程の2年間で明らかにしようとしているのかまで具体化することが重要です。
先行研究への言及
もう一つ、研究計画書の完成度を高めるポイントを紹介します。
研究計画書に厚みを持たせる方法の一つが、関連する先行研究への言及です。すでに分かっていること(先行研究)と、まだ分かっていないこと(自分が取り組みたい課題)を区別して書くと、研究計画としての説得力が増します。卒業研究で読んだ論文や、授業で紹介された研究の中から、自分の研究計画と関連が深いものを1〜2件挙げられると、研究分野への理解の深さが伝わりやすくなります。すべてを網羅的に書く必要はなく、自分の研究計画の位置づけを示すために必要な範囲で構いません。
先行研究に言及する際は、論文のタイトルや著者名を正確に記載することよりも、その研究から何が分かっていて、自分の研究計画がそこにどう新しい視点を加えるのかを説明することの方が重要です。1000字という限られた分量の中では、詳細な文献レビューまでは求められていないと考え、要点を絞って書きましょう。
推敲時に確認したいチェックポイント
一通り書き終えたら、一晩置いてから読み直すと、書いている最中には気づかなかった論理の飛躍や説明不足を発見しやすくなります。以下のチェックポイントに沿って、最終確認を行いましょう。
- 専攻名・研究科名を正確に記載しているか(他大学・他専攻の書類を流用した痕跡がないか)
- 志望理由だけでなく、研究背景・研究目的・研究方法の方向性まで書けているか
- 指導を希望する教員の研究内容に触れているか
- 修士課程2年間で取り組める範囲を意識した見通しになっているか
- 誤字脱字や文字数オーバーがないか(所定の分量を必ず確認する)
自分一人で推敲していると、論理の飛躍や説明不足に気づきにくくなります。学部のゼミの教員、薬学研究科への進学を経験した先輩、あるいは大学院入試の指導経験がある第三者に読んでもらうと、「なぜ薬科学専攻でなければならないかが伝わるか」という第三者目線でのチェックが得られます。
志望理由書・研究計画書のNG例と改善のポイント
志望理由書・研究計画書でよく見られる失敗パターンを知っておくと、自分の原稿を見直す際のチェックに役立ちます。添削の場でも繰り返し指摘される典型的なNG例を紹介します。
NG例1: 志望動機が抽象的すぎる
「創薬に興味があり、貴学を志望しました」という一文だけで志望動機の段落を終えてしまうと、なぜ薬科学専攻でなければならないのかが伝わりません。改善のポイントは、創薬のどの領域に、どのような問題意識から関心を持ったのかを、具体的に書き足すことです。「新しい薬を作りたい」という言葉だけで終わらせず、既存の治療法のどのような課題を解決したいのか、具体的な疾患領域や薬効群にまで踏み込んで書くと、抽象度が下がり説得力が増します。同じ「創薬に興味がある」という動機であっても、有機化学的なアプローチに関心があるのか、生物科学的なアプローチに関心があるのかによって、書くべき内容は大きく変わってきます。
NG例2: 研究テーマが指導教員の専門分野と噛み合っていない
興味のある研究テーマを熱意を持って書いていても、それが指導を希望する教員の研究内容と大きくずれている場合、審査する側は入学後のミスマッチを懸念します。出願前に教員の研究内容を確認し、テーマの方向性をすり合わせておくことがこのNGを避ける最も確実な方法です。教員が未定のまま書類を書き進めてしまうと、この確認ができないまま提出することになるため、早めに動いておきましょう。
NG例3: 研究計画書なのに志望理由書と中身が変わらない
推薦入学の研究計画書を、一般入試の志望理由書とほぼ同じ内容・分量で提出してしまうケースが見られます。研究計画書には研究計画そのものの具体性が求められるため、志望理由書と同じ書き方のまま字数だけ増やしても、評価が上がるとは限りません。研究背景・研究目的・研究方法の方向性まで踏み込んで書き分けることを意識しましょう。志望理由書用に書いた文章をそのまま流用するのではなく、研究計画書として一から構成を組み直すくらいの意識で臨むと、両者の違いが明確になります。両者の違いが曖昧なまま書き始めると、結果的にどちらの書類としても中途半端な仕上がりになりやすい点にも注意してください。
NG例4: 分量の調整に失敗している
志望理由書は800字程度、研究計画書は1000字程度という指定に対して、大幅に少ない、あるいは所定用紙の記入欄からはみ出すほど詰め込みすぎているケースも見られます。指定された分量の8〜9割程度を目安に、読み手が負担なく読める文字の大きさ・行間で仕上げることを意識しましょう。字数が極端に少ないと、意欲や準備不足を疑われかねません。逆に欄外にまで小さな文字で書き込むと読みにくく、要点を整理できていない印象を与えてしまいます。
NG例5: 他大学・他専攻の書類を使い回している
複数の大学院を併願する際、志望理由書や研究計画書の骨格を使い回すこと自体は珍しくありませんが、大学名や専攻名の書き換え漏れは致命的な減点につながります。提出前には必ず、専攻名・研究科名・教員名が志望先と一致しているか、声に出して読み直す形で確認しましょう。誤字脱字のチェックも、可能であれば第三者に読んでもらうと見落としを防げます。特に薬学系の他大学院と併願する場合、専攻名や研究科名の表記が似ていることもあるため、念入りな確認が欠かせません。
NG例6: 一般入試と推薦入学の書類を混同している
一般入試用に準備した志望理由書をそのまま推薦入学の研究計画書として提出してしまう、あるいはその逆のケースも見られます。書類名だけでなく、求められている中身そのものが異なることを踏まえ、どちらのルートで出願するのかを先に確定させてから、それぞれの書類に合わせた構成で書き始めることが重要です。
NG例7: 専門用語だけで説明を済ませている
薬科学の専門用語を並べるだけで、なぜその研究に取り組みたいのかという核心部分が説明されていないケースも見られます。専門用語を使うこと自体は問題ありませんが、それが何を意味し、なぜ重要なのかを自分の言葉で説明できるかどうかが評価の分かれ目になります。専門知識がない読み手にも伝わるかどうかを基準に、文章を見直してみましょう。面接では専門分野が異なる教員が同席することもあるため、誰が読んでも(聞いても)理解できる説明を準備しておくことが安全です。
面接で聞かれること
一般入試・推薦入学のいずれも、面接が課されます。面接の質問は志望理由書または研究計画書の内容を出発点にすることが多いため、書き終えた段階で、想定される質問への回答も一緒に準備しておくと効率的です。
書類の内容を深掘りされる想定
「志望理由書(または研究計画書)に書いた研究テーマについて、もう少し詳しく説明してください」「なぜこの指導教員のもとで学びたいのですか」といった質問は、面接で高い確率で聞かれます。文章をそのまま暗記して読み上げるのではなく、内容を自分の言葉で口頭でも説明できるように準備しておきましょう。面接対策の全体像は、大学院入試の面接対策で頻出質問とあわせて確認しておくと準備の見通しが立てやすくなります。
専門知識を問う質問への対応
有機化学・物理化学・生物科学といった専門科目の筆記試験内容に関連した口頭での質問が、面接で追加されることもあります。専門用語を並べるだけの説明にならないよう、専門分野の予備知識がない人にも伝わる言葉に置き換えて話す練習をしておくと、面接官が複数名同席する場合にも対応しやすくなります。特に薬学部以外の出身者は、基礎薬学の知識がどこまで身についているかを確認する質問が飛んでくる可能性も想定しておきましょう。
併願や他大学院との比較を聞かれた場合
他の大学院と併願している場合、その事実を隠す必要はありません。併願先を正直に伝えたうえで、その中でも薬学研究科を志望する理由を説明できるようにしておくと、志望度の高さが伝わりやすくなります。ただし推薦入学は合格した場合に確実に入学できる者であることが前提のため、推薦入学で出願する場合は併願の有無について特に慎重に答える必要があります。
| 想定される質問 | 確認されている意図 |
|---|---|
| なぜ薬学研究科薬科学専攻を志望しましたか | 志望動機の具体性、他大学院との比較検討の有無 |
| 入学後どのような研究に取り組みたいですか | 研究計画の具体性と実現可能性 |
| なぜこの指導教員のもとで学びたいのですか | 研究テーマと指導教員の専門分野との適合性 |
| 学部の卒業研究について説明してください | 専門知識の理解度、説明力 |
| 他に受験している大学院はありますか | 志望度、比較検討の視点 |
表の質問はいずれも一般的な大学院入試で頻出とされる傾向のものであり、薬学研究科固有の質問リストではありません。実際の質問内容や形式は年度・面接官によって変わるため、あくまで準備の目安として活用してください。
推薦入学ならではの質問
推薦入学の面接では、なぜ推薦を受けてまでこの専攻を志望するのか、推薦を受けるに値する成果を学部でどう積んできたのかを聞かれることもあります。研究計画書に書いた内容と、これまでの学業成績・研究実績との整合性を、自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
面接当日の心構え
面接会場は葛飾キャンパスで、当日は指定の集合時間から30分以内に入室できない場合、その回の受験ができなくなる点に注意が必要です。緊張して言葉に詰まってしまうこと自体は珍しいことではありません。書類の内容を丸暗記するのではなく、要点を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、想定外の質問が来たときにも崩れにくい準備につながります。当日の持ち物や服装について募集要項に特別な指定がない場合は、清潔感のある服装で臨めば問題ありません。
よくある質問(FAQ)
一般入試と推薦入学、どちらを選べばよいですか
推薦入学は所属学部長あるいは指導教員からの推薦が前提で、合格した場合は確実に入学できる者であることも条件です。併願を考えている場合や、推薦を受けられる見込みがない場合は一般入試での出願が現実的です。学業成績が優秀で、薬科学専攻への進学意思が固い場合は、出願時期が早い推薦入学も選択肢になります。筆記試験対策に不安がある場合も、推薦入学であれば筆記試験が課されない点はメリットになります。
一般入試でも研究計画書は必要ですか
いいえ。一般入試の出願書類には研究計画書という独立した書類は含まれていません。志望理由書(本学所定用紙、800字程度)1本で選考されます。研究計画書が必要になるのは、他大学等からの推薦入学で出願する場合です。この違いを理解しないまま準備を始めると、書くべき内容や分量を誤ってしまうため、まず自分がどちらのルートで出願するのかを確定させてから書き始めましょう。
推薦入学の出願資格の「推薦」とは誰から受けるものですか
所属学部長あるいは指導教員から、学業成績が優秀であると認められて推薦を受ける必要があります。募集要項では「本学大学院における教育研究を熱望し、学業成績が優秀であると所属学部長あるいは指導教員に認められ推薦を受けた者」と定義されています。推薦の手続き方法は出身大学によって異なるため、早めに所属大学の教務窓口に相談しておきましょう。
薬学部以外の出身でも薬科学専攻に出願できますか
出願資格を満たしていれば、出身学部・出身専攻を問わず出願できます。ただし学部の専門分野と大きく異なる分野に転向する場合は、志望理由書または研究計画書と面接の両方で、なぜ薬科学の分野に進みたいのかを具体的に説明できるようにしておく必要があります。理学部・工学部・農学部など、化学や生物学の基礎を学んできた学部からの転向であれば、その基礎知識がどう活かせるのかを示せると説得力が増します。
社会人特別選抜という選抜方法もありますか
はい。薬学研究科には一般入試・他大学等からの推薦入学のほかに、社会人特別選抜という選抜方法も別途用意されています。入学時に1年以上の企業や病院勤務等の職業的経験を有することが出願資格の条件です。出願書類は「志望理由及び研究概要書(任意の様式、A4判1枚1000字程度)」で、推薦入学の研究計画書とは名称が異なります。詳細は出願を検討する年度の募集要項で確認してください。
志望理由書はいつまでに準備を始めるべきですか
一般入試の出願期間は例年6月下旬から7月上旬、推薦入学は6月上旬とさらに早く設定されています。指導を希望する教員への事前連絡や研究内容のすり合わせには一定の時間がかかるため、出願する年度の春先には準備を始めておくと余裕を持って仕上げられます。専門科目の筆記試験対策と並行する場合は、さらに早い段階から動き出しておくと安心です。
指導教員へのコンタクトは必須ですか
募集要項では「出願の前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合には希望する専攻の幹事等と必ず連絡を取り、指示を受けてください」と案内されています。連絡を取ること自体が出願の前提として求められているため、書類を書く前に必ず行っておく必要があります。教員が多忙で返信に時間がかかる場合もあるため、余裕を持ったタイミングで連絡しましょう。
面接ではどのような質問をされますか
志望動機・研究計画・指導を希望する教員の研究内容との適合性が中心的に問われます。志望理由書または研究計画書に書いた内容を深掘りされることが多いため、書いた内容について自分の言葉で口頭でも説明できるように準備しておくことが重要です。専門科目の筆記試験内容に関連した質問が追加される可能性も想定しておきましょう。
まとめ|一般入試か推薦入学かで準備する書類が変わる
東京理科大学大学院薬学研究科薬科学専攻を目指す場合、一般入試では志望理由書(800字程度)、他大学等からの推薦入学では研究計画書(1000字程度、志望理由を含む)という異なる書類が求められます。どちらのルートで出願するかによって、準備すべき書類の性質も分量も変わるため、まず自分がどちらに該当するのかを早い段階で見極めることが、準備の第一歩になります。専門科目の筆記試験対策に比べると準備の優先順位が下がりがちな書類ですが、面接での受け答えの土台にもなるため、出願期間の直前にまとめて仕上げるのではなく、早い段階から少しずつ言語化を進めておくことをおすすめします。
| 項目 | 一般入試 | 他大学等からの推薦入学 |
|---|---|---|
| 提出書類 | 志望理由書(800字程度) | 研究計画書(1,000字程度) |
| 筆記試験 | あり(有機化学・物理化学・生物科学) | なし(書類審査及び面接) |
| 出願時期 | 6月下旬〜7月上旬 | 6月上旬 |
| 前提条件 | 出願資格を満たせば誰でも出願可 | 所属学部長・指導教員の推薦が必要 |
- 薬学研究科は薬科学専攻の1専攻構成で、入学定員90名、葛飾キャンパス
- 一般入試の出願書類は志望理由書(本学所定用紙800字程度)のみで、研究計画書は不要
- 他大学等からの推薦入学は研究計画書(A4判1枚1000字程度、志望理由を必ず含む)が必要
- 推薦入学は所属学部長・指導教員からの推薦が前提で、合格した場合は確実に入学できる者が条件
- 社会人特別選抜も別途あり、出願書類はさらに異なる名称(志望理由及び研究概要書)
- 出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められている
- 出願期間・試験日程は年度によって変わるため、出願する年度の最新の募集要項を必ず確認する
志望理由書と研究計画書のどちらを書く場合でも、書き始める前の情報収集と教員へのコンタクトが仕上がりを大きく左右します。研究テーマの絞り込みや文章の推敲を一人で進めるのが難しいと感じた場合は、早めに第三者の視点を借りることも検討してみてください。大学院入試対策では、志望理由書・研究計画書の添削から面接練習まで、専攻ごとの事情を踏まえた個別指導を行っています。独学での準備に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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