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東京理科大学大学院先進工学研究科の志望理由書の書き方|一般入試(800字程度)の書き方

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東京理科大学院の先進工学研究科(東京理科大学大学院先進工学研究科)の志望理由書は、一般入試では研究計画書ではなく本学所定用紙・800字程度の「志望理由書」1本のみが出願書類として求められます。研究計画書の提出は一般入試では課されていません。志望理由書とは、志望する専攻の研究分野・指導を希望する教員の研究内容と、自分がこれまで積んできた学びや経験がどうつながるのかを、限られた字数で説明する書類のことです。専門科目の筆記試験対策に気を取られて、この800字の準備を後回しにする受験生は少なくありません。

先進工学研究科は電子システム工学・マテリアル創成工学・生命システム工学・物理工学・機能デザイン工学の5専攻から成り、いずれも入学定員は各50名、葛飾キャンパスで学びます。5専攻に共通する所定書式は同じでも、審査する教員が見ているポイントは専攻ごとに微妙に異なります。電気回路や応用数学の筆記試験がある専攻もあれば、物理工学専攻のように口頭試問と面接のみで選考する専攻もあり、志望理由書に込めるべき情報の重心も変わってきます。

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この記事では、2027年度の先進工学研究科一般入試の出願資格・出願書類・スケジュールを整理したうえで、志望理由書に書くべき3つの要素、800字の配分テンプレート、専攻別の書き分け方、避けたいNG例、面接との一貫性の作り方までを一つにまとめて解説します。募集要項に記載のない倍率や研究室ごとの詳細については、必ず出願前に本学ホームページの最新の募集要項および志望する専攻の指導希望教員への問い合わせで確認してください。

先進工学研究科には、他大学等からの推薦入学や社会人特別選抜の制度自体が用意されていません。受験できるルートは一般入試のみという点も、志望理由書の書き方を考えるうえで押さえておきたい前提です。大学院入試全体の準備の流れを先に確認したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせて読んでおくと、志望理由書の位置づけを出願スケジュール全体の中で把握しやすくなります。

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目次

東京理科大学大学院先進工学研究科とは|5専攻の特色と研究科の理念

先進工学研究科は、「高度化・専門化・融合化する学問分野に対し、旧来の考え方に捉われない新たな視点に基づく学際的な科学・技術を創造する」という教育研究理念を掲げる研究科です。専門分野の枠を超えて自ら課題を発見し解決する研究意欲を持つ人材を、多様な選抜方法により広く求めるとされています。学部時代に学んだ専門分野をそのまま深めるだけでなく、他分野との融合を志向する研究テーマを掲げる受験生にとって、相性の良い研究科だといえます。

5専攻の研究テーマの違い

電子システム工学専攻はICTシステム・電子デバイス・計測制御工学など、次世代インフラの構築に関わる研究を扱います。マテリアル創成工学専攻は材料技術の革新を通じた持続可能社会の実現を、生命システム工学専攻は生命科学と工学の融合を、物理工学専攻は物理学によるイノベーション創出を、機能デザイン工学専攻はロボティクスやナノメディシンの分野を中心に研究テーマを展開しています。同じ研究科でも専攻によって扱う研究対象はかなり幅があります。志望理由書を書く前に、自分の関心がどの専攻の研究テーマと重なるのかを、公式サイトの専攻ページや教員紹介で具体的に確認しておく必要があります。

連携大学院方式という選択肢

先進工学研究科は、理化学研究所・物質・材料研究機構・産業技術総合研究所・高エネルギー加速器研究機構・国立感染症研究所・国立がん研究センター・電力中央研究所・量子科学技術研究開発機構・東京都医学総合研究所・宇宙航空研究開発機構・がん研究会・NHK放送技術研究所・NTT物性科学基礎研究所といった研究機関と連携大学院方式の協定を結んでいます。これらの機関の研究者が客員教員として研究指導にあたる仕組みで、最新の設備と機能を備えた研究所で研究できる点が特色です。学費は本学在籍分のみで、研究所への別途納付は不要とされています。志望理由書で連携大学院方式の利用を希望する場合は、その研究テーマがなぜ大学単独の指導体制ではなく連携先の設備・専門性を必要とするのかを説明できるようにしておくと、説得力が増します。

連携大学院方式を利用する場合、本学の専任教員に加えて客員教員(副指導教員体制)からも研究指導を受ける形になります。研究所等の設備を使った研究に関心がある場合は、志望理由書の段階からその意向を示しておくと、出願前の教員相談の中で具体的な受け入れ体制について確認しやすくなります。全ての受験生に必須の制度ではないため、自分の研究テーマに照らして活用するかどうかを判断してください。

アドミッション・ポリシーが示す3つの人物像

先進工学研究科のアドミッション・ポリシーでは、修士課程の入学者として3つのタイプの人物像を挙げています。専門分野の枠を超えて自ら課題を発見し解決する研究意欲のある人、研究者または高度職業人に必要な能力の修得を目指す人、そして主体的に多様な人々と協働して研究を行う意欲のある人です。この3つは択一ではなく、重なり合う要素として捉えるとよいでしょう。研究に没頭したいという意欲だけでなく、複数分野の研究者や企業と連携しながら成果を出していく姿勢も、学際性を掲げる先進工学研究科では重視されていると考えられます。

入学定員と所在キャンパス

5専攻とも入学定員は各50名で、いずれも葛飾キャンパスで学びます。学部段階から先進工学部で学んだ内部進学者だけでなく、他大学・他学部からの外部受験者も広く受け入れています。出願資格を満たせば出身大学・出身学部を問わず出願できるため、学際的なテーマを掲げて他分野から挑戦する受験生も少なくありません。専攻選びに迷う場合は、出願前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合は志望する専攻の幹事等に連絡を取り、研究内容の相談をしておくことが募集要項でも求められています。

専攻研究テーマの中心入学定員
電子システム工学専攻ICTシステム、電子デバイス、計測制御工学50名
マテリアル創成工学専攻材料技術の革新と持続可能社会の実現50名
生命システム工学専攻生命科学と工学の融合50名
物理工学専攻物理学によるイノベーション創出50名
機能デザイン工学専攻ロボティクス、ナノメディシン50名

先進工学部からの内部進学と外部からの進学

先進工学研究科の多くの専攻は、学部段階の先進工学部と接続しています。ただし出願資格さえ満たしていれば内部進学者以外も対等に選考される点は変わりません。他大学・他学部から先進工学研究科を志望する場合、学部での専門分野が先進工学研究科の各専攻の研究テーマとどう接続するのかを、志望理由書の中で丁寧に説明する必要があります。内部進学者に比べて研究室訪問や教員との接点を作りにくいことが多いため、出願前の教員コンタクトはより重要になります。

情報収集の方法

志望理由書を書き始める前の情報収集は、公式サイトの専攻ページ・教員紹介ページに加えて、大学院説明会やオープンキャンパスの活用も有効です。研究室のホームページに掲載されている近年の研究テーマや発表実績は、志望理由書に書く「なぜこの研究室なのか」という説明の具体性を高める材料になります。学部生であれば所属研究室の教員やゼミの先輩に、先進工学研究科への進学経験がないか相談してみるのも一つの方法です。情報が古い場合もあるため、最終的な判断材料は必ず出願年度の公式情報で確認してください。

他の理工系研究科との違い

東京理科大学大学院には、先進工学研究科のほかにも工学研究科(建築学・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学の5専攻)や創域理工学研究科(数理科学・先端物理学・生命生物科学・建築学・先端化学・電気電子情報工学・機械航空宇宙工学・社会基盤工学・情報理工学・国際火災科学の専攻)など、近い分野を扱う研究科が複数存在します。研究テーマが近い専攻が複数の研究科にまたがっている場合もあるため、「先進工学研究科でなければならない理由」を志望理由書で説明する際は、研究科としての教育研究理念(学際性・融合性)との接続を意識すると、他の理工系研究科との違いが伝わりやすくなります。

他の理工系研究科との違いを説明できるようにしておくことは、面接で「なぜ工学研究科や創域理工学研究科ではなく先進工学研究科なのですか」と聞かれた場合の備えにもなります。単に研究テーマが近いからという理由ではなく、専門分野の枠を超えた学際的なアプローチを取りたいという意思を、志望理由書と面接の両方で一貫して説明できるようにしておきましょう。

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先進工学研究科の一般入試|出願資格・出願書類・スケジュール(2027年度)

先進工学研究科の修士課程入試は、一般入試のみが実施されています。他大学等からの推薦入学や社会人特別選抜の制度自体が存在しません。東京理科大学大学院では、理学研究科・薬学研究科・工学研究科・経営学研究科・生命科学研究科を対象に他大学等からの推薦入学制度が設けられていますが、募集要項の対象研究科一覧に先進工学研究科は含まれていません。社会人特別選抜についても同様で、先進工学研究科での実施はありません。外部から先進工学研究科を目指す場合、受験ルートは一般入試の1本に絞られることになります。

出願資格

出願資格は、学士の学位を有する者(または取得見込みの者)、外国において学校教育における16年の課程を修了した者(または修了見込みの者)など複数の区分があります。加えて、出願時に大学3年次に在籍している学生を対象とした特別選抜も、先進工学研究科の電子システム工学専攻・マテリアル創成工学専攻・生命システム工学専攻・物理工学専攻・機能デザイン工学専攻の全5専攻で実施されており、所定の単位を優れた成績で修得していれば、学部4年次を待たずに出願できる場合があります。この特別選抜による出願を検討する場合は、別途公開されている「修士課程大学3年次に在籍する者の特別選抜出願要項」を確認してください。

専修学校・大学以外のルートからの出願

標準的な学部卒業ルート以外からの出願を考えている受験生も一定数存在します。出願資格には、学士の学位を持つ標準的なルートのほかに、修業年限4年以上の専修学校の専門課程や、文部科学大臣が定める専攻科を修了した者を対象とする区分、文部科学大臣が個別に指定した者を対象とする区分、大学を卒業した者と同等以上の学力があると研究科が認めた22歳以上の者を対象とする区分もあります。標準的な学部卒業ルート以外で出願を検討する場合は、必ず出願前に問い合わせ窓口へ相談することが募集要項でも案内されています。自分がどの区分に該当するか判断に迷う場合は、志望理由書を書き始める前に確認しておきましょう。

大学3年次在籍者向け特別選抜の位置づけ

先ほど触れた特別選抜について、もう少し詳しく見ておきましょう。大学3年次に在籍する学生を対象とした特別選抜は、外国において学校教育における15年の課程を修了(見込み)の者も対象に含まれ、所定の単位を優れた成績で修得していることが条件です。学部4年次を待たずに大学院進学の道が開かれている点は、早期に研究を始めたい受験生にとって選択肢の一つになります。この区分で出願する場合、通常の学部卒業ルートに比べて在籍期間が短い分、志望理由書ではなぜ早期に大学院へ進みたいのか、学部3年間でどのような基礎を身につけたのかを、より具体的に説明する必要があります。

出願書類と志望理由書の位置づけ

ここからは、出願書類のうち志望理由書がどのような位置づけにあるのかを整理します。一般入試の出願書類は、入学願書・成績証明書・卒業証明書(または卒業見込証明書)・履歴書・志望理由書(本学所定用紙、800字程度)に加え、専攻ごとに指定された英語スコアシート等が必要です。志望理由書は全専攻共通で本学所定用紙・800字程度という点が、出願書類の中でも受験生の個性が最も出る部分になります。研究計画書のような別書類は一般入試では求められていないため、志望理由書1本にどれだけ研究への具体的なイメージを盛り込めるかが問われます。

2027年度のスケジュール

続いて、実際の出願・試験・合格発表の日程を確認しておきましょう。2027年度入学者向けの一般入試は、出願期間が2026年6月25日(木)から7月9日(木)まで(消印有効)、試験日は2026年8月1日(土)、選考場所は葛飾キャンパスです。合格内定発表は2026年8月26日(水)午前10時に葛飾キャンパス講義棟1階掲示板で行われ、正式な合格発表は2027年3月11日(木)、入学手続期間は2027年3月12日(金)から18日(木)までとされています。入学検定料は35,000円です。年度によって日程は変わるため、出願を検討する年度の最新の募集要項で必ず確認してください。

項目2027年度一般入試の内容
出願期間2026年6月25日(木)〜7月9日(木)【消印有効】
試験日2026年8月1日(土)
選考場所葛飾キャンパス
合格内定発表2026年8月26日(水)午前10時
入学手続2027年3月12日(金)〜18日(木)
入学検定料35,000円

出願書類の提出先

出願書類は先進工学事務課(葛飾キャンパス共創棟2階)へ持参するか、簡易書留郵便・速達で郵送します。出願前になるべく早めに、指導を希望する教員または志望専攻の幹事等へ連絡を取ることが求められている点は、他の研究科と共通です。連絡方法や出願の詳細に不明点がある場合は、事前に先進工学事務課へ問い合わせて確認しておきましょう。

出願書類チェックリスト

一般入試で必要となる出願書類は次のとおりです。専攻ごとに指定される英語スコアシートの種類が異なるため、志望専攻の指定を必ず確認してから準備を進めてください。

  • 入学願書(本学所定用紙、太枠内をもれなく記入)
  • 成績証明書(原本、出願時点から3か月以内に発行されたもの)
  • 卒業証明書または卒業見込証明書(原本)
  • 履歴書(本学所定用紙)
  • 志望理由書(本学所定用紙、800字程度)
  • 専攻ごとに指定された英語資格スコアシートの原紙
  • 葉書1枚(受験票送付用、速達郵送分の切手を貼付)
  • (国外居住者のみ)事前相談シート

出願後の志望研究科・専攻の変更は認められていません。コード表を確認しながら、入学願書に志望専攻を正確に記入することも忘れないようにしましょう。

初年度に必要な費用の目安

2027年度の金額は2026年7月上旬に確定次第公表されるとされていますが、参考として2026年度の初年度納付金は、電子システム工学専攻・マテリアル創成工学専攻・物理工学専攻・機能デザイン工学専攻で合計1,302,740円(入学金20万円を含む)、生命システム工学専攻で合計1,312,740円とされています。志望理由書の準備と並行して、出願検定料35,000円に加えたこれらの費用も早めに確認しておくと、出願直前になって慌てずに済みます。

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専攻別の試験科目と面接の内容

先進工学研究科の一般入試は、専攻によって課される筆記試験の有無や科目が異なります。志望理由書の内容は、この試験構成の違いとも無関係ではありません。筆記試験の比重が大きい専攻では専門知識の到達度がより重視され、口頭試問中心の専攻では志望理由書と面接での説明力の比重が相対的に高まると考えられます。専攻ごとの試験構成を理解したうえで、準備の配分を決めましょう。

筆記試験がある専攻

電子システム工学専攻は「電気回路・電磁気学」と「応用数学」の筆記試験に加えて面接が課されます。マテリアル創成工学専攻と生命システム工学専攻は、それぞれの専門科目の筆記試験と面接という構成です。機能デザイン工学専攻も専門科目の筆記試験と面接が課されます。いずれも英語はTOEIC(専攻によってはTOEFLも可)のスコアシート提出で選考する方式が取られており、当日に英語の試験時間は設けられていません。

口頭試問・面接のみの専攻

物理工学専攻は、筆記試験を課さず口頭試問及び面接のみで選考する点が他の4専攻と異なります。筆記試験がない分、口頭試問と面接の場で専門知識の理解度と研究への具体的な問題意識の両方を確認されることになります。志望理由書に書いた内容がそのまま口頭試問の出発点になりやすいため、書いた内容について深掘りされても答えられる準備をしておく必要があります。

試験当日の流れ

試験日である8月1日は、専攻ごとに時間割が組まれています。電子システム工学専攻は電気回路・電磁気学の筆記(10:00〜11:20)、応用数学の筆記(11:40〜12:40)、面接(14:30〜)の順に進みます。マテリアル創成工学専攻・生命システム工学専攻・機能デザイン工学専攻は専門科目の筆記に続けて午後に面接、物理工学専攻は午前9時から口頭試問及び面接のみという構成です。試験開始(面接は集合時間)後、30分以内に指定の会場に入室できない場合は当該回を受験できません。当日の会場詳細は選考日前日に葛飾キャンパス講義棟前に掲示されるため、前日までに集合場所と時間を確認しておきましょう。

英語資格スコアの提出方法

専攻ごとにTOEIC(Listening&Reading Test、公開テストまたはIPテスト)のみを認める専攻と、TOEIC・TOEFLのいずれかを認める専攻があります。TOEIC公開テストはデジタル公式認定証をプリントアウトしたもの、TOEIC IPテストやTOEFLはスコアシートの原紙を出願時に提出する必要があり、出願締切日の2年前以降に受験したものが有効とされています。一度提出したスコアシートの差し替えは認められないため、志望専攻の指定を早めに確認し、余裕を持って受験しておくことが大切です。

面接で見られる観点

面接では、志望動機・研究計画・指導を希望する教員の研究内容との適合性が中心的に問われます。志望理由書に書いた内容と面接での受け答えに一貫性があるかが評価の軸になるため、志望理由書は「面接で聞かれたときに、その場で膨らませて説明できる密度」で書いておくことが望ましいといえます。面接対策の全体像は、大学院入試の面接対策で頻出質問とあわせて確認しておくと準備の見通しが立てやすくなります。

専攻筆記試験選考方法英語資格
電子システム工学専攻電気回路・電磁気学/応用数学筆記+面接TOEIC
マテリアル創成工学専攻専門科目筆記+面接TOEIC
生命システム工学専攻専門科目筆記+面接TOEIC
物理工学専攻なし口頭試問+面接TOEIC又はTOEFL
機能デザイン工学専攻専門科目筆記+面接TOEIC又はTOEFL

志望理由書(800字程度)に何を書くべきか|評価される3つの要素

先進工学研究科の志望理由書で評価される要素は、大きく3つに整理できます。1つ目はなぜ先進工学研究科、なぜその専攻でなければならないのかという志望動機の具体性です。「学際的な研究がしたい」といった抽象的な言葉だけでは、他大学の類似研究科との違いを説明したことになりません。研究科の理念である「専門分野の枠を超えて課題を発見し解決する」姿勢が、自分の関心とどう結びつくのかを具体的に書く必要があります。

研究計画との整合性

2つ目は、入学後に取り組みたい研究テーマの具体性と実現可能性です。研究計画書という独立した書類はありませんが、800字の志望理由書の中に、卒業研究や実務経験から得た問題意識、入学後に取り組みたいテーマの方向性、指導を希望する教員の研究内容との接点を盛り込む必要があります。教員の専門分野と全く重ならないテーマを掲げると、入学後のミスマッチを懸念されます。事前に教員の論文や研究室ページを確認し、自分の関心と重なる部分を具体的に言語化しておきましょう。

実現可能性という観点では、「壮大すぎるテーマ」も評価を下げる要因になり得ます。修士課程の標準的な在籍期間は2年間であり、その中で取り組める研究の範囲には限りがあります。大きな問題意識を持つこと自体は評価される一方で、修士課程の期間内で具体的にどこまで取り組むのかという見通しを示せると、研究計画の実現可能性が伝わりやすくなります。壮大な問題意識と、修士課程で取り組む具体的な範囲の両方を書き分けることを意識しましょう。

これまでの学びとの接続

3つ目は、学部での学びや研究、社会人であれば実務経験が、志望する専攻の研究テーマにどうつながるのかという接続の説明です。学部と異なる専攻を志望する場合や、他分野から先進工学研究科を目指す場合は特に、「なぜ専攻を変えてまでこの分野に進みたいのか」を丁寧に説明する必要があります。単に「興味があるから」ではなく、具体的な経験やきっかけを添えることで説得力が増します。

出願資格を満たしていれば出身学部・出身専攻を問わず出願できるため、学部時代と異なる専攻を志望する受験生も実際に少なくありません。専攻を変える理由が明確であればあるほど、審査する側の納得感は高まります。「学部の研究で限界を感じた領域を、先進工学研究科の学際的なアプローチであれば乗り越えられると考えた」のように、転向の必然性を具体的な経験と結びつけて説明すると、単なる興味本位ではないことが伝わります。

800字という制約の中での優先順位

800字は決して長い分量ではありません。志望動機・研究への問題意識・これまでの学びの接続の3要素をすべて詰め込もうとすると、一つひとつが薄くなりがちです。最も伝えたい研究への問題意識に字数を厚く配分し、志望動機とこれまでの学びの接続は簡潔にまとめる、という優先順位を意識すると、限られた字数の中でも読み手に伝わる文章になります。

志望理由書と研究計画書の違い

大学院入試の出願書類では、志望理由書と研究計画書という2種類の書類が使われることがあります。一般に志望理由書は「なぜその大学院・専攻を志望するのか」という動機を中心に書く書類、研究計画書は「入学後に何を、どのように研究するのか」という計画を具体的に記述する書類として区別されることが多く、後者の方が研究の方法論や先行研究への言及まで求められる分、分量も長くなる傾向があります。先進工学研究科の一般入試では研究計画書は課されず、志望理由書1本に集約されているため、動機の説明だけでなく、研究計画書が担うはずの「何をどう研究したいか」という要素も、800字の中に凝縮して盛り込む必要がある点を意識しておきましょう。

アドミッション・ポリシーとの対応

先進工学研究科のアドミッション・ポリシーでは、修士課程の入学者に「専門分野の枠を超えて自ら課題を発見し解決する研究意欲のある人」「研究者または高度職業人に必要な能力の修得を目指す人」「主体的に多様な人々と協働して研究を行う意欲のある人」を求めるとされています。この3つの人物像のうち、自分がどれに最も当てはまるかを意識して書くと、審査する側の評価軸と志望理由書の内容がずれにくくなります。研究意欲だけでなく、協働性や高度職業人としてのキャリア観に触れることも、他の受験生との差別化につながります。

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志望理由書の構成テンプレート|800字の配分と書き方の手順

800字程度という分量感を踏まえると、志望理由書は4段落構成で組み立てるとバランスが取りやすくなります。以下の配分はあくまで目安であり、専攻や個人の経験によって調整してよいものです。

段落目安字数書く内容
①志望動機の要約150字程度先進工学研究科・志望専攻を選んだ核心的な理由を先に一文で示す
②これまでの学び・経験200字程度学部での研究・卒業論文・実務経験など、志望理由の裏付けとなる具体的事実
③研究への問題意識と方向性300字程度入学後に取り組みたいテーマ、指導を希望する教員の研究との接点
④結び150字程度先進工学研究科でなければ実現できない理由、学びへの意欲

書き始める前に準備すること

ここからは、実際に志望理由書を書き始める前の準備について、具体的な手順を確認していきましょう。

書き始める前に、志望する専攻のページで教員の研究分野一覧を確認し、自分の関心と重なる教員を最低でも2〜3名は把握しておきましょう。出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められています。連絡を取る中で得た会話の内容は、志望理由書に「なぜこの研究室なのか」を書くための重要な材料になります。連絡方法については、志望する専攻の事務窓口に問い合わせて確認してください。

出願期間が例年6月下旬から7月上旬であることを踏まえると、逆算した準備の目安は次のようになります。あくまで一般的な進め方の一例であり、教員とのやり取りの状況によって前後します。

時期の目安やること
出願の3〜4か月前専攻・教員の研究内容を調べ、志望する専攻を絞り込む
出願の2〜3か月前指導を希望する教員へ連絡し、研究内容について相談する
出願の1〜2か月前志望理由書の下書きを作成し、推敲を重ねる
出願直前誤字脱字・専攻名の確認、出願書類一式の最終チェック

結論から書く一文目

次に、書き出しの一文の作り方を見ていきます。

1文目は「自分は先進工学研究科の(専攻名)で(研究テーマ)に取り組みたい」という結論を先に示す形にすると、審査する教員が最初の数行で志望内容を把握できます。背景説明から書き始めて結論が最後に来る構成は、限られた字数の中では読み手の負担が大きく、印象に残りにくくなります。審査する教員は多くの出願者の書類に短時間で目を通すため、結論を先に示す構成は読み手の負担を減らすだけでなく、その後に続く説明を落ち着いて読んでもらいやすくする効果もあります。書き終えた後は、最初の1〜2文だけを読んで志望内容が伝わるかどうかを、あらためて確認してみてください。

推敲時に確認したいチェックポイント

一通り書き終えたら、一晩置いてから読み直すと、書いている最中には気づかなかった論理の飛躍や説明不足を発見しやすくなります。以下のチェックポイントに沿って、最終確認を行いましょう。

  • 専攻名・研究科名を正確に記載しているか(他大学・他専攻の志望理由書を流用した痕跡がないか)
  • 「学際的」「融合」といった抽象語だけで終わらず、具体的な研究テーマや手法に言及しているか
  • 指導を希望する教員の研究内容に触れているか
  • 学部での学び・経験と、志望専攻の研究テーマの接続が説明できているか
  • 誤字脱字や文字数オーバーがないか(所定用紙の字数制限を必ず確認する)

文章の骨格イメージ

あくまで書き方の型としての一例ですが、「私は(学部での経験・きっかけ)を通じて(問題意識)を抱き、貴研究科(専攻名)における(具体的な研究テーマ)の研究に強い関心を持った。特に(指導を希望する教員名または研究室名)が取り組む(研究内容)は、自分が解決したい課題と重なる部分が大きい。入学後は(取り組みたい研究の方向性)に取り組み、将来的には(修了後の展望)につなげたいと考えている」という流れで骨格を組み立てると、審査する側が読みやすい構成になります。かっこ内を自分の言葉で具体的に埋められるかどうかが、志望理由書の完成度を左右します。

専攻別の書き分け方|5専攻の視点の違いと文例の考え方

志望理由書の書式は5専攻共通ですが、中身は専攻ごとの研究テーマに合わせて書き分ける必要があります。同じ「学際的な研究に興味がある」という動機でも、専攻によって着地点を変えなければ説得力のある文章になりません。専攻を一つに絞りきれていない段階で書き始めると、内容が総花的になり、どの専攻の教員が読んでも刺さらない志望理由書になりがちです。まずは自分の関心が最も強く重なる専攻を一つ決めてから、その専攻の言葉で書き進めることをおすすめします。

電子システム工学専攻・マテリアル創成工学専攻

電子システム工学専攻を志望する場合は、ICTシステムや電子デバイス、計測制御工学のうちどの領域に関心があるのかを具体化し、筆記試験科目である電気回路・電磁気学・応用数学の学習でつまずいた経験や克服した経験を、研究への意欲と結びつけて書くと説得力が増します。マテリアル創成工学専攻では、材料技術の革新がどのような社会課題の解決につながると考えているかを、自分の専門分野の言葉で説明することが有効です。

いずれの専攻も、筆記試験で問われる基礎科目の学習経験を志望理由書に直接書く必要はありませんが、専門科目への理解を深めてきた過程そのものが、研究への適性を裏付けるエピソードになり得ます。授業や実験で印象に残った具体的な場面を一つ選び、それが志望する研究テーマへの関心にどうつながったのかを書き添えると、抽象的な意欲表明よりも説得力のある文章になります。

生命システム工学専攻・物理工学専攻

生命システム工学専攻は生命科学と工学の融合領域を扱うため、学部での生物学・工学いずれか一方の学びに偏っていた場合は、もう一方の分野をどう補って研究を進めるつもりかにも触れておくと、入学後の見通しの具体性が伝わります。物理工学専攻は口頭試問・面接のみで選考されるため、志望理由書に書いた研究テーマについて突っ込んだ質問をされる前提で、自分の言葉で説明できる密度まで内容を練り込んでおく必要があります。

生命システム工学専攻を志望する場合、学部で生物系・工学系のどちらを専攻していたとしても、「もう一方の知識をどう補うつもりか」を具体的に書いておくと、融合領域特有の懸念を先回りして解消できます。物理工学専攻では、口頭試問で基礎知識を確認された後に、志望理由書に書いた研究テーマとの関連を問われる展開が想定されるため、基礎知識の説明と研究テーマの説明を、一連の流れとして話せるように準備しておくと安心です。

機能デザイン工学専攻

機能デザイン工学専攻はロボティクスやナノメディシンなど応用領域が広いため、志望理由書では「何を作りたいか、何を解決したいか」という具体的なゴールイメージを示すと、専攻の特色である実践的なデザイン思考との親和性が伝わりやすくなります。抽象的な理念への共感だけでなく、自分が手を動かして取り組みたい対象を明示することが、他の受験生との差別化につながります。

応用領域が広い専攻だからこそ、「何でもできそうだから」という漠然とした理由で志望すると、審査する側には的が絞れていない印象を与えてしまいます。ロボティクスとナノメディシンのどちらの方向性により関心があるのか、あるいは両者を横断するどのようなテーマに取り組みたいのかを、できるだけ具体的に言語化しておくことが、機能デザイン工学専攻の志望理由書では特に重要になります。

専攻書き分けで意識したい視点
電子システム工学専攻ICT・電子デバイス・計測制御のどの領域か、筆記科目の学習経験との接続
マテリアル創成工学専攻材料技術の革新がどの社会課題の解決につながるか
生命システム工学専攻生命科学・工学いずれかに偏っていた学びをどう補うか
物理工学専攻口頭で深掘りされる前提での論理の一貫性
機能デザイン工学専攻何を作りたいか、何を解決したいかの具体的なゴール

複数専攻での併願を検討する場合

先進工学研究科は専攻ごとにコードが分かれており、出願後の志望専攻・専攻の変更は認められていません。複数専攻に関心がある場合は、出願前にどちらを本命にするか決めておく必要があります。研究テーマの近い複数専攻で迷っている場合は、指導を希望する教員に相談する際に、どちらの専攻がより自分のテーマに合うかも合わせて確認しておくと、志望理由書を書く段階での迷いが減ります。

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志望理由書のNG例と改善のポイント

志望理由書でよく見られる失敗パターンを知っておくと、自分の原稿を見直す際のチェックに役立ちます。添削の場でも繰り返し指摘される典型的なNG例を3つ紹介します。

NG例1: 志望動機が抽象的すぎる

「貴学の学際的な研究環境に魅力を感じ、志望しました」という一文だけで志望動機の段落を終えてしまうと、なぜ先進工学研究科でなければならないのかが伝わりません。改善のポイントは、学際的な環境の中で自分が何を実現したいのかを、専攻の研究テーマと結びつけて具体的に書き足すことです。同じ「学際的」という言葉を使う場合でも、自分にとって具体的にどの分野とどの分野の融合を指しているのかまで踏み込んで書くと、読み手に伝わる文章になります。

NG例2: 研究テーマが指導教員の専門分野と噛み合っていない

興味のある研究テーマを熱意を持って書いていても、それが志望する専攻や指導を希望する教員の研究内容と大きくずれている場合、審査する側は「入学後のミスマッチ」を懸念します。出願前に教員の研究内容を確認し、テーマの方向性をすり合わせておくことがこのNGを避ける最も確実な方法です。教員が未定のまま志望理由書を書き進めてしまうと、この確認ができないまま提出することになるため、専攻の幹事等への問い合わせも含めて早めに動いておきましょう。

NG例3: 学部の学びとの接続が説明されていない

研究への熱意だけを書き連ね、これまでの学びや経験がどのようにその熱意につながっているのかが書かれていないと、志望動機に裏付けがない印象を与えてしまいます。卒業研究のテーマ、印象に残った授業、実務経験で感じた課題意識など、具体的なエピソードを一つは盛り込むようにしましょう。エピソードは一つに絞り込み、深掘りして書いた方が、複数のエピソードを浅く並べるよりも説得力のある文章になりやすい傾向があります。

NG例4: 他大学・他専攻の志望理由書を使い回している

複数の大学院を併願する受験生ほど陥りやすいNG例です。

複数の大学院を併願する際、志望理由書の骨格を使い回すこと自体は珍しくありませんが、大学名や専攻名の書き換え漏れは致命的な減点につながります。提出前には必ず、専攻名・研究科名・教員名が志望先と一致しているか、他大学院の名称が残っていないかを声に出して読み直す形で確認しましょう。誤字脱字のチェックも、可能であれば第三者に読んでもらうと見落としを防げます。

NG例5: 分量の調整に失敗している

字数配分の失敗も、意外と見落とされがちなNG例の一つです。

800字程度という指定に対して大幅に少ない、あるいは所定用紙の記入欄からはみ出すほど詰め込みすぎているケースも見られます。字数が極端に少ないと、意欲や準備不足を疑われかねません。逆に欄外にまで小さな文字で書き込むと読みにくく、要点を整理できていない印象を与えます。指定された分量の8〜9割程度を目安に、読み手が負担なく読める文字の大きさ・行間で仕上げることを意識しましょう。

第三者に読んでもらう際のポイント

最後に、第三者の視点を取り入れる際のコツを押さえておきましょう。

自分一人で推敲していると、論理の飛躍や説明不足に気づきにくくなります。学部のゼミの教員、先進工学研究科への進学を経験した先輩、あるいは大学院入試の指導経験がある第三者に読んでもらうと、「この専攻でなければならない理由が伝わるか」という第三者目線でのチェックが得られます。読んでもらう際は、単に文章の誤りを直してもらうだけでなく、「初めて読んだときに、志望動機と研究テーマがどれくらい具体的に伝わったか」を率直に聞いてみると、改善点が見つかりやすくなります。

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面接で聞かれること|志望理由書との一貫性を作る準備

先進工学研究科の一般入試では、全専攻で面接(または口頭試問)が課されます。面接の質問は志望理由書の内容を出発点にすることが多いため、志望理由書を書き終えた段階で、想定される質問への回答も一緒に準備しておくと効率的です。

志望理由書の内容を深掘りされる想定

「志望理由書に書いた研究テーマについて、もう少し詳しく説明してください」「なぜこの指導教員のもとで学びたいのですか」といった質問は、面接で高い確率で聞かれます。志望理由書の文章をそのまま暗記して読み上げるのではなく、内容を自分の言葉で口頭でも説明できるように準備しておきましょう。

想定される質問確認されている意図
なぜ先進工学研究科(この専攻)を志望しましたか志望動機の具体性、他大学院との比較検討の有無
入学後どのような研究に取り組みたいですか研究計画の具体性と実現可能性
なぜこの指導教員のもとで学びたいのですか研究テーマと指導教員の専門分野との適合性
学部の卒業研究(または実務経験)について説明してください専門知識の理解度、説明力
他に受験している大学院はありますか志望度、比較検討の視点

表の質問はいずれも一般的な大学院入試で頻出とされる傾向のものであり、先進工学研究科固有の質問リストではありません。実際の質問内容や形式は年度・専攻・面接官によって変わるため、あくまで準備の目安として活用してください。

専門知識を問う質問への対応

筆記試験がある専攻では、筆記試験の内容に関連した口頭での質問が面接で追加されることもあります。物理工学専攻のように口頭試問中心の専攻では、専門分野の基礎知識と志望理由書に書いた研究テーマの両方について、その場で説明を求められる可能性を想定しておく必要があります。専門用語を並べるだけの説明にならないよう、専門分野の予備知識がない人にも伝わる言葉に置き換えて話す練習をしておくと、面接官が複数名同席する場合にも対応しやすくなります。

併願や他大学院との比較を聞かれた場合

他の大学院と併願している場合、その事実を隠す必要はありません。併願先を正直に伝えたうえで、その中でも先進工学研究科を志望する理由を説明できるようにしておくと、志望度の高さが伝わりやすくなります。志望理由書と矛盾しない範囲で、率直に答える準備をしておきましょう。

面接当日の心構え

最後に、面接当日に向けた心構えを確認しておきます。面接会場は葛飾キャンパスで、当日は指定の集合時間から30分以内に入室できない場合、その回の受験ができなくなる点に注意が必要です。緊張して言葉に詰まってしまうこと自体は珍しいことではありません。志望理由書の内容を丸暗記するのではなく、要点を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、想定外の質問が来たときにも崩れにくい準備につながります。当日の持ち物や服装について募集要項に特別な指定がない場合は、清潔感のある服装で臨めば問題ありません。

よくある質問(FAQ)

先進工学研究科に推薦入試や社会人入試はありますか

先進工学研究科には、他大学等からの推薦入学や社会人特別選抜の制度自体が用意されていません。東京理科大学大学院では理学研究科・薬学研究科・工学研究科・経営学研究科・生命科学研究科を対象に推薦入学制度が設けられていますが、先進工学研究科は対象に含まれていないため、外部から受験する場合のルートは一般入試のみになります。

志望理由書はどの専攻でも同じ800字ですか

はい。電子システム工学・マテリアル創成工学・生命システム工学・物理工学・機能デザイン工学のいずれの専攻も、一般入試の出願書類は本学所定用紙・800字程度の志望理由書で共通です。ただし所定用紙の様式や字数の目安は年度によって変わる可能性があるため、出願する年度の募集要項で必ず確認してください。

研究計画書は提出しなくてよいのですか

一般入試の出願書類には研究計画書という独立した書類は含まれていません。志望理由書800字の中に、研究への問題意識や取り組みたいテーマの方向性を盛り込む形になります。他の研究科(理学研究科化学専攻や工学研究科など)の推薦入学ではA4判1枚1,000字程度の研究計画書が必要な場合がありますが、これは先進工学研究科には適用されません。

志望理由書はいつまでに準備を始めるべきですか

出願期間は例年6月下旬から7月上旬に設定されています。指導を希望する教員への事前連絡や研究内容のすり合わせには一定の時間がかかるため、出願期間の1〜2か月前、遅くとも出願する年度の春先には準備を始めておくと余裕を持って仕上げられます。専門科目の筆記試験がある専攻を志望する場合は、筆記対策との時間配分も踏まえて、さらに早い段階から動き出しておくと安心です。

指導教員へのコンタクトは必須ですか

募集要項では「出願の前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合には希望する専攻の幹事等と必ず連絡を取り、指示を受けてください」と案内されています。連絡を取ること自体が出願の前提として求められているため、志望理由書を書く前に必ず行っておく必要があります。教員が多忙で返信に時間がかかる場合もあるため、出願期間の直前ではなく余裕を持ったタイミングで連絡することが大切です。

面接ではどのような質問をされますか

志望動機・研究計画・指導を希望する教員の研究内容との適合性が中心的に問われます。志望理由書に書いた内容を深掘りされることが多いため、書いた内容について自分の言葉で口頭でも説明できるように準備しておくことが重要です。

志望理由書は手書きとパソコン入力のどちらで作成しますか

本学所定用紙はWord形式で公開されており、直接入力して印刷したものを提出するか、黒のボールペンで記入したものを提出する方法のいずれかを選べます。読みやすさを優先するなら入力での作成が無難ですが、いずれの方法でも内容の評価に差はないと考えられます。所定用紙のフォーマットや提出方法は年度によって変わる可能性があるため、出願する年度の最新情報を確認してください。

先進工学部からの内部進学者は有利ですか

募集要項上、内部進学者と外部からの受験者で選考基準が分けられているわけではなく、出願資格を満たせば同じ土俵で選考されます。ただし内部進学者は学部時代から研究室との接点を持ちやすく、指導を希望する教員との事前の相談もしやすい傾向があります。外部から受験する場合は、その分早めに公式サイトや教員への問い合わせで情報収集を進めることで、差を埋めることができます。

まとめ|先進工学研究科の志望理由書は早期の教員コンタクトから逆算する

東京理科大学大学院先進工学研究科の志望理由書は、一般入試では研究計画書を課さず、本学所定用紙・800字程度の志望理由書1本で選考される点が大きな特徴です。字数は短くても、審査する教員が見ているポイントは、志望動機の具体性・研究への問題意識の実現可能性・これまでの学びとの接続という3つに集約されます。専門科目の筆記試験対策に比べると準備の優先順位が下がりがちな書類ですが、面接での受け答えの土台にもなるため、出願期間の直前にまとめて仕上げるのではなく、早い段階から少しずつ言語化を進めておくことをおすすめします。

  • 先進工学研究科は5専攻構成で、専攻ごとに研究テーマも試験科目の構成も異なる
  • 一般入試の出願書類は志望理由書(本学所定用紙800字程度)のみで、研究計画書は不要
  • 先進工学研究科には推薦入学・社会人特別選抜の制度自体が存在せず、受験ルートは一般入試のみ
  • 出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められている
  • 800字は志望動機・これまでの学び・研究への問題意識の3要素を優先順位をつけて配分する
  • 志望理由書の内容は面接でそのまま深掘りされるため、口頭でも説明できる密度で書いておく
  • 出願期間・試験日程は年度によって変わるため、出願する年度の最新の募集要項を必ず確認する

800字という短い分量だからこそ、書き始める前の情報収集と教員へのコンタクトが仕上がりを大きく左右します。研究テーマの絞り込みや文章の推敲を一人で進めるのが難しいと感じた場合は、早めに第三者の視点を借りることも検討してみてください。大学院入試対策では、志望理由書の添削から面接練習まで、専攻ごとの事情を踏まえた個別指導を行っています。独学での準備に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。研究計画書とはもあわせて確認しておくと、他研究科を併願する際に研究計画書が必要になった場合にも落ち着いて対応できます。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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