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東京理科大学大学院理学研究科の入試傾向と対策|出願資格・試験科目・面接まで徹底解説

東京理科大学院の理学研究科(東京理科大学大学院理学研究科)の入試対策は、数学専攻・物理学専攻・化学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻という5専攻のうち、どの専攻を受験するかによって出願資格・試験科目・面接の形式が大きく変わる点を理解することから始まります。5専攻とも神楽坂キャンパスで学びますが、試験構成は専攻ごとに異なります。同じ理学研究科という枠組みで語られがちですが、対策の中身は専攻単位で考える必要があります。
理学研究科の一般入試は、いずれの専攻も学士の学位を有する者(または取得見込みの者)などの出願資格を満たせば、出身大学・学部を問わず挑戦できます。出願書類は志望理由書(本学所定用紙800字程度)が全専攻共通で求められ、化学専攻と物理学専攻ではこれに加えて指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録の提出も必要です。専攻によって求められる準備が異なるため、早い段階で志望専攻を絞り込むことが対策の第一歩になります。
面接で研究計画を、どう説明しますか?
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(費用は一切かかりません)
この記事では、2027年度の理学研究科一般入試について、5専攻の出願資格・試験科目・スケジュールを横断的に整理したうえで、専攻別の対策ポイント、志望理由書の書き方、面接・口頭試問で見られるポイントまでを一つにまとめて解説します。募集要項に記載のない倍率や研究室ごとの詳細については、必ず出願前に本学ホームページの最新の募集要項および志望する専攻の指導希望教員への問い合わせで確認してください。
理学研究科の中で他大学等からの推薦入学が実施されているのは化学専攻のみで、社会人特別選抜は理学研究科では実施されていません。大学院入試全体の準備の流れを先に確認したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせて読んでおくと、専攻ごとの対策を出願スケジュール全体の中で位置づけやすくなります。
東京理科大学大学院理学研究科とは|5専攻の特色と研究科の理念
理学研究科は「創造性豊かな科学の研究を通した、未知の自然原理の解明」を教育研究理念に掲げる研究科です。国内最高レベルの研究・教育機関として、教員・学生が一体となった世界的水準の研究活動に取り組んでいるとされています。5専攻それぞれに掲げる理念・キャッチコピーがあり、志望理由書を書く際にはこれらの言葉と自分の関心をどう結びつけるかが一つの視点になります。
| 専攻 | 特色 | 入学定員 |
|---|---|---|
| 数学専攻 | 数学を通して社会の発展を支える | 25名 |
| 物理学専攻 | 幅広い学識が求められる現代に即応した物理学研究 | 50名 |
| 化学専攻 | 物質の成り立ちを理解し新しい物質を創出する | 120名 |
| 応用数学専攻 | 「数学で、未来を変える」実践的な研究 | 35名 |
| 科学教育専攻 | 「科学教育を科学する」教育方法の研究・開発 | 40名 |
物理学専攻の連携大学院方式
物理学専攻は、客員教員を迎える連携大学院方式を通じて新分野への進出を支援している点が特色です。研究所等の研究者から研究指導を受けられる制度で、最新の設備を活用した研究に取り組みたい受験生にとっては魅力的な選択肢になります。志望理由書でこの制度の利用を希望する場合は、なぜ大学単独の指導体制ではなく連携先の設備・専門性を必要とするのかを説明できるようにしておくとよいでしょう。
連携大学院方式では、大学に本務を置く指導教員に加え、研究所等の客員教員が副指導教員として研究指導を補完する体制が取られます。学生は本学の大学院に在籍しながら、研究所等の設備を使った研究に取り組めるため、大学単独では扱いきれない大型設備や最新の研究環境を必要とするテーマに関心がある場合は、この制度の活用を検討する価値があります。ただし全ての学生が利用する制度ではないため、自分の研究テーマに照らして必要かどうかを見極めましょう。
科学教育専攻の特殊性
科学教育専攻は、他の4専攻と異なり教育方法の研究・開発を扱う専攻です。国公立・私立高等学校や中学校の現職教員、産業界で理学・工学の業務経験を持つ者、中等教育を熱心に希望する者など、対象者の幅が他専攻より広く設定されています。本専攻で専修免許状の取得を希望する場合は、学部の科目も併せて履修できますが、一種免許状を取得していない場合は3年程度の在籍が必要になる場合もあります。
科学教育専攻は、数学や理科の専門知識を教育にどう応用するかという視点を重視する専攻です。他の4専攻が特定の学問分野の研究を深める専攻であるのに対し、科学教育専攻は学問と教育実践の橋渡しを担う専攻だと位置づけられます。現職教員が働きながら研究を進められるよう、週一回通学やインターネット教育が適用される場合もあるとされているため、社会人として働きながら進学を検討している場合は、募集要項や専攻窓口で詳細を確認しておきましょう。
入学定員と所在キャンパス
5専攻とも神楽坂キャンパスで学びます。出願資格を満たせば出身大学・学部を問わず出願できるため、理学部以外の出身者が数学専攻や物理学専攻を志望するケースも珍しくありません。専攻選びに迷う場合は、出願前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合は志望する専攻の幹事等に連絡を取り、研究内容の相談をしておくことが募集要項でも求められています。
アドミッション・ポリシーが示す人物像
理学研究科のアドミッション・ポリシーでは、修士課程の入学者として、学士課程において十分な専門的基礎能力と教養を身に付け自ら課題を発見し解決する意欲を持つ人、理学の分野においてさらに高度な専門的知識を要する職業を目指す人、広い視野に立って理論及び応用を学び研究することを目指す人を求めるとされています。「理論」と「応用」の両方への言及がある点は、理学研究科ならではの特徴です。志望理由書を書く際は、自分が理論志向・応用志向のどちらに重心があるのかを意識しておくと、審査する側の評価軸とずれにくくなります。
他の理工系研究科との違い
東京理科大学大学院には、理学研究科のほかにも工学研究科・創域理工学研究科・先進工学研究科・生命科学研究科など、近接する分野を扱う研究科が複数存在します。理学研究科は「未知の自然原理の解明」という基礎科学志向の理念を掲げる点が特色で、応用・実装志向がより強い工学系の研究科とは重心が異なります。「なぜ理学研究科でなければならないのか」を志望理由書で説明する際は、この理念との接続を意識すると、他の理工系研究科との違いが伝わりやすくなります。
理学研究科の入試制度|一般入試・推薦入学・出願資格
理学研究科の修士課程入試には、一般入試と他大学等からの推薦入学という2つのルートがあります。推薦入学が実施されているのは化学専攻のみで、数学専攻・物理学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻は一般入試のみの実施です。社会人特別選抜については、理学研究科は対象研究科に含まれていません。
| 専攻 | 一般入試 | 他大学等からの推薦入学 |
|---|---|---|
| 数学専攻 | あり | なし |
| 物理学専攻 | あり(大学3年次特別選抜も実施) | なし |
| 化学専攻 | あり | あり |
| 応用数学専攻 | あり | なし |
| 科学教育専攻 | あり(卒業見込者/現職教員) | なし |
出願資格
出願資格は、学士の学位を有する者(または取得見込みの者)、外国において学校教育における16年の課程を修了した者(または修了見込みの者)など複数の区分があります。加えて、出願時に大学3年次に在籍している学生を対象とした特別選抜も、理学研究科では物理学専攻に限って実施されています。所定の単位を優れた成績で修得していれば、学部4年次を待たずに出願できる場合があるため、早期に大学院進学を目指す物理学専攻志望者は検討する価値があります。
大学3年次在籍者向けの特別選抜は、外国において学校教育における15年の課程を修了(見込み)の者も対象に含まれます。学部4年次を待たずに大学院進学の道が開かれている点は、早期に研究を始めたい受験生にとって選択肢の一つになります。この区分で出願する場合、通常の学部卒業ルートに比べて在籍期間が短い分、志望理由書ではなぜ早期に大学院へ進みたいのか、学部3年間でどのような基礎を身につけたのかを、より具体的に説明する必要があります。
科学教育専攻の追加要件
科学教育専攻は、上記いずれかの出願資格に該当することに加えて、国公立又は私立高等学校・中学校の現職教員(専任教員)並びに教育関係機関に在職している者、産業界において理学・工学の業務に従事した経験を有し中等教育や科学教育を希望する者、中等教育(数学・理科)を熱心に希望する者、のいずれかに該当する必要があります。現職教員対象選考は1年以上の教員経験があり、出願時及び修了時も現職教員(有期雇用教員を除く)として在職(または復職)予定であることが条件です。
この追加要件は、科学教育専攻が「教員として教育現場に立つ人材」あるいは「教育関係機関で科学教育に携わる人材」の育成を重視していることの表れだと考えられます。卒業見込者(既卒者を含む)として出願する場合と、現職教員として出願する場合とでは、求められる書類も選考方法も異なるため、自分がどちらの区分に該当するのかを早い段階で確認しておく必要があります。
化学専攻の推薦入学
化学専攻は、理学研究科の中で唯一、他大学等からの推薦入学が実施されている専攻です。所属学部長あるいは指導教員から推薦を受けた者が対象で、募集人員は入学定員120名のうち若干名です。出願書類には研究計画書(A4判1枚1,000字程度、志望理由を必ず含む)が必要で、一般入試の志望理由書(800字程度)とは異なる書類が求められます。研究計画書の書き方は、研究計画書とはもあわせて参考にしてください。
推薦入学のメリットは、書類審査及び面接のみで選考され、専門科目の筆記試験が課されない点です。一方で合格した場合は確実に入学できる者であることが前提となるため、他大学院との併願を考えている場合には選びにくいルートになります。所属学部長・指導教員からの推薦を得られる見込みがあるかどうかを、早めに確認しておきましょう。
出願資格に関するよくある誤解
出願資格には、標準的な学部卒業ルートのほかに、修業年限4年以上の専修学校の専門課程を修了した者を対象とする区分や、大学を卒業した者と同等以上の学力があると研究科が認めた22歳以上の者を対象とする区分もあります。標準的な学部卒業ルート以外で出願を検討する場合は、必ず出願前に問い合わせ窓口へ相談することが募集要項でも案内されています。自分がどの区分に該当するか判断に迷う場合は、志望理由書を書き始める前に確認しておきましょう。
研究計画書ではなく志望理由書という書類設計をどう捉えるか
理学研究科の一般入試では、研究計画書という独立した書類は求められず、志望理由書(800字程度)のみで選考が行われます。大学院入試では研究計画書の提出を必須とする研究科も少なくない中、理学研究科がこの書類設計を採っている背景には、修士課程が学部での学びの延長線上にあり、具体的な研究テーマは入学後に指導教員との相談を通じて固めていくという位置づけがあると考えられます。志望理由書1本に研究への問題意識を凝縮する必要があるため、字数が少ない分、一文一文の密度が問われる書類だと捉えておくとよいでしょう。
他大学院の受験も視野に入れ、研究計画書を作成した経験がある場合は、その内容を800字に圧縮する形で志望理由書に落とし込む書き方も一つの方法です。研究計画書が無いからといって研究への準備が不要というわけではありません。出願前の教員コンタクトの段階で、研究計画に相当する内容を口頭または簡単なメモの形で伝えておくことが、志望理由書に書く内容の解像度を上げ、面接・口頭試問での受け答えにも一貫性を持たせる材料になります。
一般入試の出願書類とスケジュール(2027年度)
一般入試の出願書類は、入学願書・成績証明書・卒業証明書(または卒業見込証明書)・履歴書・志望理由書(本学所定用紙、800字程度)に加え、専攻ごとに指定された英語スコアシート等が必要です。化学専攻・物理学専攻の志願者は、指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録の提出も必要になる点が、他の3専攻と異なります。志望理由書は5専攻共通で本学所定用紙・800字程度という点が、出願書類の中でも受験生の個性が最も出る部分になります。研究計画書のような別書類は一般入試では求められていないため、志望理由書1本にどれだけ研究への具体的なイメージを盛り込めるかが問われます。
2027年度のスケジュール
数学専攻・物理学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻(卒業見込者対象)の出願期間は、2026年6月25日(木)から7月9日(木)まで(消印有効)です。試験日はいずれも2026年8月1日(土)ですが、化学専攻のみ専門科目の筆記試験が8月1日(土)、面接が8月4日(火)に分かれています。科学教育専攻(現職教員対象)は出願期間が2026年9月3日(木)から9月10日(木)までとさらに遅く、面接は9月27日(日)に実施されます。
| 専攻 | 出願期間(2027年度) | 試験日 |
|---|---|---|
| 数学専攻 | 2026年6月25日〜7月9日 | 2026年8月1日 |
| 物理学専攻 | 2026年6月25日〜7月9日 | 2026年8月1日 |
| 化学専攻 | 2026年6月25日〜7月9日 | 筆記8月1日/面接8月4日 |
| 応用数学専攻 | 2026年6月25日〜7月9日 | 2026年8月1日 |
| 科学教育専攻(卒業見込者) | 2026年6月25日〜7月9日 | 2026年8月1日 |
| 科学教育専攻(現職教員) | 2026年9月3日〜9月10日 | 面接9月27日 |
出願書類チェックリスト
- 入学願書(本学所定用紙)
- 成績証明書(原本、出願時点から3か月以内に発行)
- 卒業証明書または卒業見込証明書(原本)
- 履歴書(本学所定用紙、科学教育専攻は専用様式)
- 志望理由書(本学所定用紙、800字程度)
- 専攻ごとに指定された英語資格スコアシートの原紙
- (化学専攻・物理学専攻)指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録
- 葉書1枚(受験票用)
提出書類は専攻によって細部が異なるため、志望専攻のページで最新の必要書類一覧を必ず確認してから準備を進めてください。特に化学専攻・物理学専攻は、他専攻にはない書類(推薦書・面談記録)が必要になるため、チェックリストを見落とさないよう注意しましょう。
合格発表とその後の流れ
合格内定発表は2026年8月25日(火)午前10時、神楽坂キャンパス3号館1階掲示板(化学専攻は5号館1階掲示板)で行われます。科学教育専攻(現職教員)のみ2026年10月2日(金)午前10時と発表日が別です。正式な合格発表は全専攻共通で2027年3月11日(木)、入学手続期間は2027年3月12日(金)から18日(木)までとされています。入学検定料は35,000円です。年度によって日程は変わるため、出願を検討する年度の最新の募集要項で必ず確認してください。
初年度に必要な費用の目安
2027年度の金額は2026年7月上旬に確定次第公表されるとされていますが、参考として2026年度の初年度納付金は、数学専攻で入学金20万円を含め合計1,232,740円とされています。専攻によって金額に差があるため、出願検定料35,000円に加えて、志望専攻の費用も早めに確認しておくと、出願直前になって慌てずに済みます。2年次以降の授業料・教育充実費は別途本学ホームページで公表されます。
出願書類の準備でつまずきやすいポイント
出願書類の準備で特に時間がかかりやすいのが、成績証明書・卒業証明書の発行です。出身大学の窓口によっては発行までに数日かかる場合があるため、出願期間の開始を待たずに早めに申請しておくと安心です。卒業した大学が本学から離れた地域にある場合や、証明書発行窓口の受付時間が限られている場合は、余裕を持ったスケジュールで動く必要があります。
英語資格スコアシートの原紙も、再発行に時間がかかることがあります。TOEIC・TOEFLの受験は出願締切から逆算して早めに済ませておくことをおすすめします。証明書に不備があった場合、出願期間中に再提出できないこともあるため、必要書類は出願期間が始まる前にすべて手元に揃えておくことを心がけてください。化学専攻・物理学専攻の志願者は、これに加えて指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録の準備も並行して進める必要があるため、他の専攻の志願者よりもさらに前倒しでの準備が欠かせません。
専攻別の試験科目と傾向
理学研究科の一般入試は、専攻によって試験科目が大きく異なります。全専攻に共通するのは面接(または口頭試問)が課される点で、英語はいずれの専攻もTOEIC又はTOEFLのスコアシート提出で選考され、当日の英語試験はありません。
数学専攻
数学専攻は、専門基礎科目(微分積分・線形代数・集合と位相、全問解答)、専門科目(代数系・幾何系・解析系のうち、希望する指導教員が属する系の問題を2題選択して解答)、口頭試問(筆記試験の出題範囲全体および志望研究室の研究分野について)という3段階の構成です。専門科目は自分の指導希望教員の専門系統に沿って出題されるため、志望する系統を早めに決めておくことが対策の前提になります。代数系は群・環・体・加群・ガロア理論、幾何系は曲線・曲面論・微分幾何・位相幾何、解析系は無限級数・関数論・微分方程式・関数解析などが出題範囲に含まれます。
物理学専攻
物理学専攻は、物理数学・力学・電磁気学の筆記試験と、熱統計力学・量子力学の筆記試験、そして面接という構成です。出題範囲には、線形代数・微積分の計算、微分方程式、ベクトル解析、フーリエ級数、複素関数、質点の運動、剛体の運動、解析力学、マクスウェル方程式、熱力学の法則、カルノーサイクル、気体分子運動論、量子統計、シュレーディンガー方程式など、学部の物理学基礎科目の広い範囲が含まれます。特殊関数、演算子の性質、角運動量、スピン、摂動論なども出題範囲に含まれており、学部後半で学ぶ発展的な内容まで対策しておく必要があります。
化学専攻
化学専攻は、物理化学・無機及び分析化学・有機化学の専門科目筆記試験(9:00〜12:00)と面接(8月4日)で構成されます。指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録の提出が必須である点が、他の専攻と大きく異なります。事前に受入教員との面談を済ませておかなければ出願自体が難しくなるため、早期の教員コンタクトが特に重要な専攻です。専門科目は2年次までの講義内容を出題範囲とする専攻もあるため、募集要項で対象範囲を確認しておきましょう。
応用数学専攻
応用数学専攻は、専門基礎科目(微積分・線形代数、全問解答)と、専門科目(数理統計学・計算数学・微分方程式・最適化理論・代数学などの中から計4題以上のうち2題を選択して解答)、面接という構成です。数学専攻よりも選択の幅が広い出題形式になっているため、自分の得意分野に応じて解答する科目を選べる点が特徴です。数学専攻が理論寄りの出題であるのに対し、応用数学専攻は数理統計学や最適化理論など、実社会への応用を意識した科目が含まれる点も特徴です。
科学教育専攻
科学教育専攻は、卒業見込者(既卒者を含む)対象と現職教員対象で選考方法が異なります。卒業見込者対象は、事前に課された小論文についての面接及び口頭試問という構成です。小論文の課題は本学ホームページの「重要なお知らせ」で公開されるため、出願前に必ず確認しておく必要があります。現職教員対象は面接のみで選考されます。両対象とも英語はTOEIC又はTOEFLのスコアで選考される点は共通です。
過去問・出題傾向の確認方法
理学研究科の各専攻で、過去の入学試験問題が公式に公開されているかどうかは専攻によって異なります。出願を検討する専攻の過去問の入手可否は、事前に専攻窓口または指導を希望する教員に確認しておくことをおすすめします。過去問が入手できない場合は、学部で使用した教科書・演習書のうち、募集要項に記載された出題範囲に対応する単元を中心に、体系的に復習を進める方法が現実的な対策になります。先輩や研究室訪問で得た情報も、出題傾向を把握する手がかりの一つになるため、公式情報とあわせて活用しましょう。
面接で研究計画を、どう説明しますか?
志望研究科の出題傾向をもとに、想定質問と回答の組み立て方をプロ講師が一緒に整理します。
- 志望研究科別の想定質問と回答を一緒に準備
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
専攻別の対策ポイント
専攻ごとに試験科目・選考方法が異なるため、対策の重点も専攻によって変わります。志望専攻の試験構成を理解したうえで、準備の優先順位を決めましょう。
志望専攻を決める前に確認したいこと
複数の専攻に関心がある場合、まずは各専攻の入学定員・試験科目・出願書類の違いを一覧で比較し、自分の学習履歴や得意分野に最も合う専攻を見極めることから始めましょう。出願後の志望研究科・専攻の変更は認められていません。専攻を一つに絞りきれていない段階で対策を始めると、準備が総花的になり、どの専攻の試験にも中途半端な対応になりがちです。志望専攻を早期に確定させたうえで、その専攻の試験構成に合わせた対策に集中することをおすすめします。
数学専攻・応用数学専攻の対策
両専攻とも、専門基礎科目は全問解答が求められるため、範囲を絞らずに幅広く準備する必要があります。専門科目は選択式のため、自分が最も得意とする系統・分野を早期に見極めておくことが得点戦略の鍵になります。過去問が公式に公開されていない場合は、学部で使用した教科書・演習書のうち、出題範囲に含まれる単元を中心に復習を進めるとよいでしょう。数学専攻は代数系・幾何系・解析系という3つの系統のうち、志望する指導教員が属する系統の問題が出題されるため、専門科目の対策は志望研究室選びと切り離せません。応用数学専攻は数理統計学・計算数学・微分方程式・最適化理論・代数学など出題範囲が広いため、まずは自分の得意な2分野に的を絞り、そこを重点的に演習する戦略が有効です。
物理学専攻の対策
物理学専攻は、物理数学・力学・電磁気学と熱統計力学・量子力学という、学部の物理学カリキュラムの中核をなす分野から出題されます。出題範囲が広いため、直前の詰め込みでは対応が難しく、学部の授業内容を早い段階から復習しておくことが望ましいといえます。大学3年次在籍者向けの特別選抜を利用する場合は、対策期間がさらに限られるため、計画的な準備が欠かせません。マクスウェル方程式や量子統計、シュレーディンガー方程式など、学部後半で学ぶ内容も出題範囲に含まれるため、3年生のうちから計画的に復習を進めておくと、直前期の負担を軽減できます。
化学専攻の対策
化学専攻は、専門科目の筆記対策に加えて、指導教員との事前面談という他専攻にはない準備が必要です。受入教員が決まらなければ推薦書も面談記録も揃わないため、出願期間の数か月前から、志望する研究室への問い合わせを始めておくことをおすすめします。専門科目は物理化学・無機及び分析化学・有機化学と範囲が広いため、苦手分野を作らない学習が求められます。募集人員が120名と5専攻の中で最も多い専攻ですが、その分、指導教員とのマッチングを丁寧に進める受験生が多い傾向にあると考えられます。
科学教育専攻の対策
卒業見込者対象は小論文と面接・口頭試問が中心のため、教育に関する時事的なテーマや、自分の専門分野をどう教育に応用するかという視点を日頃から養っておくことが対策になります。現職教員対象は面接のみですが、これまでの教育実践を振り返り、大学院で何を明らかにしたいのかを言語化しておく準備が欠かせません。小論文の課題テーマは年度によって変わるため、公開され次第、早めに構成を考え始めることをおすすめします。
併願を検討する場合に意識したいこと
複数の大学院を併願する場合、理学研究科の中でも専攻によって出願期間・試験日が異なるため、まずは併願先全体のスケジュールを一覧化し、日程が重複していないかを確認することが最初のステップです。出願後の志望研究科・専攻の変更は認められていないため、併願する専攻・大学院はすべて出願前に確定させておく必要があります。化学専攻の推薦入学を利用する場合は、合格した場合に確実に入学することが前提となるため、他大学院との併願を考えているのであれば一般入試での出願が現実的な選択肢になります。
面接や口頭試問で併願先を聞かれた場合は、正直に答えたうえで理学研究科(志望専攻)を志望する理由を説明できるようにしておきましょう。併願先を隠す必要はなく、比較検討した上での志望であることを示せれば、むしろ志望動機の具体性を裏付ける材料になります。専門科目の対策範囲が専攻によって重なる場合は、併願先の対策と理学研究科の対策を同時に進められる分野から着手すると、限られた準備期間を効率よく使えます。
志望理由書(800字程度)の書き方
理学研究科の一般入試では、研究計画書という独立した書類はなく、志望理由書(本学所定用紙、800字程度)1本で選考されます。評価される要素は、志望動機の具体性・研究への問題意識の実現可能性・これまでの学びとの接続の3つに整理できます。
理学研究科のアドミッション・ポリシーで示されている「自ら課題を発見し解決する意欲」「理論及び応用を学び研究する姿勢」といった人物像との接続も、志望理由書を書くうえで意識しておきたい視点です。自分がどのタイプの研究者・学習者に近いのかを踏まえて書くと、審査する側の評価軸とずれにくくなります。志望理由と研究計画のどちらか一方に偏らず、限られた字数の中でバランスよく配分することも意識しましょう。
専攻ごとに書き分ける
5専攻はいずれも理学研究科という枠組みに属しますが、扱う学問領域は大きく異なります。「数学(または物理学、化学)に興味がある」という抽象的な動機だけでは、他大学の同分野の研究科との違いを説明したことになりません。志望する専攻の研究テーマ、指導を希望する教員の研究内容との接点を、できる限り具体的に書き込む必要があります。
数学専攻・応用数学専攻を志望する場合は、代数系・幾何系・解析系、あるいは数理統計学・最適化理論といった専門科目のどの分野に関心があるのかを具体化し、その分野を学ぶ中でつまずいた経験や克服した経験を、研究への意欲と結びつけて書くと説得力が増します。物理学専攻を志望する場合は、力学・電磁気学・量子力学のうちどの領域の研究に取り組みたいのかを明確にし、連携大学院方式の利用を希望するかどうかも視野に入れて書くとよいでしょう。化学専攻を志望する場合は、事前の教員面談で得た会話の内容を志望理由書に反映させることで、書類全体の一貫性が生まれます。科学教育専攻を志望する場合は、教育現場での経験や問題意識を、研究テーマとしてどう発展させたいのかを具体的に書くことが求められます。
審査する側の視点を意識する
審査する教員は、多くの出願者の志望理由書に短時間で目を通します。結論を先に示し、その後に理由・具体例を続ける構成にすると、読み手の負担を減らしながら要点を伝えられます。「私は(専攻名)で(研究テーマ)に取り組みたい」という一文を冒頭に置き、その後に志望理由・これまでの学び・研究計画の方向性を続けると、限られた字数の中でも印象に残る文章になります。
800字の配分テンプレート
| 段落 | 目安字数 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ①志望動機の要約 | 150字程度 | 専攻を選んだ核心的な理由を先に一文で示す |
| ②これまでの学び・経験 | 200字程度 | 学部での研究・卒業論文など、志望理由の裏付けとなる事実 |
| ③研究への問題意識と方向性 | 300字程度 | 入学後に取り組みたいテーマ、指導教員の研究との接点 |
| ④結び | 150字程度 | 理学研究科でなければ実現できない理由 |
800字程度という分量感を踏まえると、志望理由書は上記の4段落構成で組み立てるとバランスが取りやすくなります。最も伝えたい研究への問題意識に字数を厚く配分することを意識すると、限られた字数の中でも読み手に伝わる文章になります。1文目は「私は(専攻名)で(研究テーマ)に取り組みたい」という結論を先に示す形にすると、審査する教員が最初の数行で志望内容を把握できます。
書き始める前に準備すること
書き始める前に、志望する専攻のページで教員の研究分野一覧を確認し、自分の関心と重なる教員を最低でも2〜3名は把握しておきましょう。出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められています。連絡を取る中で得た会話の内容は、志望理由書に「なぜこの研究室なのか」を書くための重要な材料になります。出願期間が例年6月下旬から7月上旬であることを踏まえると、出願の2〜3か月前には教員への連絡を済ませておくと余裕を持って準備できます。
化学専攻・物理学専攻で意識したいこと
化学専攻は指導教員の推薦書・面談記録が必須のため、志望理由書の内容と、事前の面談で伝えた研究への関心に一貫性を持たせる必要があります。物理学専攻は連携大学院方式の利用を検討する場合、その研究テーマがなぜ連携先の設備・専門性を必要とするのかを説明できると説得力が増します。
よくあるNG例
志望理由書でよく見られる失敗パターンの一つが、志望動機が抽象的すぎるケースです。「貴学の研究環境に魅力を感じ、志望しました」という一文だけで終わらせず、専攻の研究テーマと自分の関心をどう結びつけるかまで具体的に書く必要があります。もう一つのNG例は、指導教員の専門分野と志望するテーマが噛み合っていないケースです。出願前に教員の研究内容を確認し、テーマの方向性をすり合わせておくことがこのNGを避ける最も確実な方法です。複数の大学院を併願する際、志望理由書の骨格を使い回すこと自体は珍しくありませんが、専攻名や研究科名の書き換え漏れは致命的な減点につながるため、提出前には必ず声に出して読み直す形で確認しましょう。
推敲時に確認したいチェックポイント
- 専攻名・研究科名を正確に記載しているか(他大学・他専攻の書類を流用した痕跡がないか)
- 「学際的」「興味がある」といった抽象語だけで終わらず、具体的な研究テーマに言及しているか
- 指導を希望する教員の研究内容に触れているか
- 学部での学び・経験と、志望専攻の研究テーマの接続が説明できているか
- 誤字脱字や文字数オーバーがないか(所定用紙の字数制限を必ず確認する)
面接・口頭試問で見られるポイント
理学研究科の一般入試では、すべての専攻で面接または口頭試問が課されます。面接の質問は志望理由書の内容を出発点にすることが多いため、書き終えた段階で想定される質問への回答も準備しておくと効率的です。面接対策の全体像は、大学院入試の面接対策で頻出質問とあわせて確認しておくと見通しが立てやすくなります。
| 専攻 | 面接・口頭試問の形式 |
|---|---|
| 数学専攻 | 口頭試問(筆記試験の出題範囲全体、志望研究室の研究分野) |
| 物理学専攻 | 面接 |
| 化学専攻 | 面接(筆記試験とは別日) |
| 応用数学専攻 | 面接 |
| 科学教育専攻(卒業見込者) | 面接及び口頭試問 |
| 科学教育専攻(現職教員) | 面接のみ |
口頭試問と面接の違い
数学専攻の口頭試問は、筆記試験の出題範囲全体と志望研究室の研究分野について問われる形式で、単なる自己PRの場ではなく、専門知識の理解度を直接確認される場と捉えておく必要があります。他の専攻の面接は、志望動機・研究計画・指導教員との適合性を中心に問われる、より一般的な大学院入試の面接に近い形式です。
| 想定される質問 | 確認されている意図 |
|---|---|
| なぜ理学研究科(この専攻)を志望しましたか | 志望動機の具体性、他大学院との比較検討の有無 |
| 入学後どのような研究に取り組みたいですか | 研究計画の具体性と実現可能性 |
| なぜこの指導教員のもとで学びたいのですか | 研究テーマと指導教員の専門分野との適合性 |
| 学部の卒業研究について説明してください | 専門知識の理解度、説明力 |
| 他に受験している大学院はありますか | 志望度、比較検討の視点 |
表の質問はいずれも一般的な大学院入試で頻出とされる傾向のものであり、理学研究科固有の質問リストではありません。実際の質問内容や形式は年度・専攻・面接官によって変わるため、あくまで準備の目安として活用してください。数学専攻の口頭試問では、これらに加えて筆記試験の解答内容について直接質問される可能性も想定しておく必要があります。
専門知識を問う質問への対応
筆記試験がある専攻では、筆記試験の内容に関連した口頭での質問が追加されることもあります。専門用語を並べるだけの説明にならないよう、専門分野の予備知識がない人にも伝わる言葉に置き換えて話す練習をしておくと、面接官が複数名同席する場合にも対応しやすくなります。特に化学専攻・物理学専攻は専門分野が近い教員だけでなく、異なる分野の教員が同席するケースも珍しくないため、誰が聞いても理解できる説明を準備しておくと安心です。
併願や他大学院との比較を聞かれた場合
他の大学院と併願している場合、その事実を隠す必要はありません。併願先を正直に伝えたうえで、その中でも理学研究科(志望専攻)を志望する理由を説明できるようにしておくと、志望度の高さが伝わりやすくなります。化学専攻の推薦入学で出願する場合は、合格した場合に確実に入学できる者であることが前提となるため、併願の有無について特に慎重に答える必要があります。
面接直前の準備
面接・口頭試問が近づいてきたら、志望理由書に書いた内容を声に出して説明する練習を重ねておきましょう。友人や大学の先生に模擬面接の相手を頼めると、本番に近い緊張感の中で練習できます。想定質問への回答を一言一句暗記するのではなく、要点を箇条書きで整理し、その場で自分の言葉に組み立て直せる状態にしておくことが望ましいです。
受験票・筆記用具など当日の持ち物は前日までに準備し、集合時間・会場までの経路も事前に確認しておくと、当日は落ち着いて臨めます。化学専攻志望者は、事前面談で受入教員に伝えた内容と志望理由書・面接での説明に食い違いが生じないよう、面談時のメモを見返しておくことをおすすめします。
面接当日の心構え
面接会場は神楽坂キャンパスで、当日は指定の集合時間から30分以内に入室できない場合、その回の受験ができなくなる点に注意が必要です。緊張して言葉に詰まってしまうこと自体は珍しいことではありません。志望理由書の内容を丸暗記するのではなく、要点を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、想定外の質問が来たときにも崩れにくい準備につながります。当日の持ち物や服装について募集要項に特別な指定がない場合は、清潔感のある服装で臨めば問題ありません。
面接官は1名の場合もあれば、複数の教員が同席する場合もあります。専門分野が近い教員だけでなく、研究テーマとは異なる分野の教員が同席するケースも珍しくありません。その場合、専門用語を多用した説明では伝わりにくくなるため、誰が聞いても理解できる言葉に置き換える意識を持っておきましょう。誰か一人に向けて話すのではなく、面接官全員に視線を配りながら話すと、落ち着いた印象を与えられます。
出願前に準備しておくべきこと
理学研究科の一般入試は、出願前の準備が合否を大きく左右します。専攻によって準備すべき内容とタイミングが異なるため、志望専攻が決まった段階で早めに動き出しましょう。
指導教員への事前コンタクト
理学研究科に限らず、東京理科大学大学院の修士課程入試では、出願前に指導を希望する教員、または教員が未定の場合には希望する専攻の幹事等に連絡を取ることが募集要項でも求められています。特に化学専攻は、指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録が出願書類として必須であるため、他の専攻以上に早期のコンタクトが欠かせません。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 出願の3〜4か月前 | 志望専攻・教員の研究内容を調べ、志望テーマを絞り込む |
| 出願の2〜3か月前 | 指導を希望する教員へ連絡し、研究内容について相談する(化学専攻は特に重要) |
| 出願の1〜2か月前 | 志望理由書の下書きを作成し、専門科目の対策を並行して進める |
| 出願直前 | 誤字脱字・専攻名の確認、出願書類一式の最終チェック |
専門科目の筆記試験がある専攻を志望する場合、志望理由書の準備と試験対策を同時並行で進める必要があるため、出願期間の直前にまとめて準備を始めるのは避けたいところです。特に化学専攻志望者は、受入教員との面談日程の調整にも時間がかかることを見込んで、他専攻志望者よりもさらに早めに動き出すことをおすすめします。
出願書類チェックリスト
- 入学願書(本学所定用紙)
- 成績証明書(原本、出願時点から3か月以内に発行)
- 卒業証明書または卒業見込証明書(原本)
- 履歴書(本学所定用紙、科学教育専攻は専用様式)
- 志望理由書(本学所定用紙、800字程度)
- 専攻ごとに指定された英語資格スコアシートの原紙
- (化学専攻・物理学専攻)指導教員の推薦書及び受入教員との面談記録
- 葉書1枚(受験票用)
出願書類の提出先
出願書類は、数学専攻・物理学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻は神楽坂キャンパス1号館1階の学科事務センターへ、化学専攻は神楽坂キャンパス5号館1階の化学系事務室へ、持参するか簡易書留郵便・速達で郵送します。出願後の志望研究科・専攻の変更は認められていません。コード表を確認しながら、入学願書に志望専攻を正確に記入しましょう。
情報収集の方法
志望理由書を書き始める前の情報収集は、公式サイトの専攻ページ・教員紹介ページに加えて、大学院説明会やオープンキャンパスの活用も有効です。研究室のホームページに掲載されている近年の研究テーマや発表実績は、志望理由書に書く「なぜこの研究室なのか」という説明の具体性を高める材料になります。学部生であれば所属研究室の教員やゼミの先輩に、理学研究科への進学経験がないか相談してみるのも一つの方法です。情報が古い場合もあるため、最終的な判断材料は必ず出願年度の公式情報で確認してください。
研究室訪問で確認しておきたいこと
指導を希望する教員へ連絡を取る際は、可能であれば研究室訪問や個別相談の機会を設けてもらえないか、あわせて尋ねてみるとよいでしょう。実際に研究室を訪れることで、設備・在籍する学生の研究テーマ・研究室の雰囲気など、公式サイトの情報だけでは分からない部分を確認できます。訪問が難しい場合でも、オンラインでの面談に応じてもらえるケースもあるため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
在籍する学生に直接質問できる機会があれば、入試対策の実感や研究室での日々の過ごし方についても聞いておくと、志望理由書に書く内容の解像度が上がります。訪問や相談の場で得た会話の内容は、志望理由書の説得力を裏付ける材料になります。化学専攻志望者にとっては、この訪問が指導教員の推薦書・面談記録を得るための出発点にもなるため、他専攻志望者以上に早い段階でのコンタクトを意識してください。
よくある質問(FAQ)
理学研究科の入試は難しいですか(倍率は公表されていますか)
募集要項に倍率は公表されていません。専攻によって試験科目・選考方法が異なるため、一概に「難しい」「易しい」と比較することは難しく、志望する専攻の試験構成を踏まえて自分に合った対策を進めることが重要です。最新の状況は出願を検討する年度の募集要項で確認してください。専攻によって出願者の背景も異なるため、倍率よりも自分の専門分野との適合性を重視して志望専攻を選ぶことをおすすめします。
推薦入学はどの専攻で実施されていますか
理学研究科の中で他大学等からの推薦入学が実施されているのは化学専攻のみです。所属学部長あるいは指導教員からの推薦が前提で、出願書類には研究計画書(A4判1枚1,000字程度、志望理由を必ず含む)が必要です。数学専攻・物理学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻は一般入試のみの実施です。推薦を受けられる見込みがない場合や他大学院との併願を考えている場合は、化学専攻志望であっても一般入試での出願が現実的な選択になります。
社会人特別選抜はありますか
理学研究科は、東京理科大学大学院の社会人特別選抜の対象研究科には含まれていません。薬学研究科・工学研究科・創域理工学研究科などでは実施されていますが、理学研究科で社会人として出願する場合は、一般入試の出願資格に該当するかどうかを確認することになります。仕事を続けながら理学研究科を目指す場合は、通常の一般入試のスケジュールに沿って準備を進める必要があります。
志望理由書と研究計画書、どちらが必要ですか
一般入試では志望理由書(800字程度)のみが必要で、研究計画書は求められません。研究計画書が必要になるのは、化学専攻の他大学等からの推薦入学で出願する場合です。どちらのルートで出願するかによって準備すべき書類が変わる点に注意してください。この違いを理解しないまま準備を始めると、書くべき内容や分量を誤ってしまうため、まず自分がどちらのルートで出願するのかを確定させてから書き始めましょう。
英語はどの資格が使えますか
全専攻でTOEIC又はTOEFLのスコアシート提出による選考です。TOEICはIPテストも可(TOEIC Bridgeは不可)、TOEFLはiBT・ITPのいずれも可とされています。出願締切の2年前以降に受験したものが有効とされ、いずれか1つのみ提出できます。専攻によって認められる資格の組み合わせが異なる場合もあるため、志望専攻の指定を早めに確認しておきましょう。
化学専攻・物理学専攻で指導教員の推薦書が必要なのはなぜですか
化学専攻では、卒業(予定)大学における卒業研究等の指導教員による推薦と、受入教員との面談記録の提出が求められます。物理学専攻も同様の書類が必要とされています。これは、入学後の研究指導がスムーズに始められるよう、出願前の段階で研究内容のすり合わせを済ませておくことを重視した仕組みと考えられます。提出できない場合は、提出できない理由を記載して提出することも認められています。
科学教育専攻の現職教員対象選考とは何ですか
1年以上の教員経験があり、出願時及び修了時も現職教員(有期雇用教員を除く)として在職(または復職)予定の者を対象とした選考です。出願期間が他専攻より遅く、2027年度は2026年9月3日から9月10日まで、面接は9月27日に実施されます。選考は面接のみで、筆記試験や小論文は課されません。教育現場での実践を大学院での研究にどうつなげたいかを、明確に説明できるように準備しておきましょう。
面接ではどのような質問をされますか
志望動機・研究計画・指導を希望する教員の研究内容との適合性が中心的に問われます。志望理由書に書いた内容を深掘りされることが多いため、書いた内容について自分の言葉で口頭でも説明できるように準備しておくことが重要です。数学専攻の口頭試問では、筆記試験の出題範囲に関する専門知識も確認されます。
まとめ|専攻ごとの試験構成の違いを踏まえて対策する
東京理科大学大学院理学研究科の入試対策は、数学専攻・物理学専攻・化学専攻・応用数学専攻・科学教育専攻という5専攻それぞれの試験構成の違いを理解することから始まります。専門科目の筆記試験の有無、指導教員の推薦書の要否、出願時期まで、専攻によって求められる準備は大きく異なります。専攻を横断した一般論として対策を進めるのではなく、まず自分が受験する専攻の試験構成を正確に把握し、そこから逆算して準備計画を立てることが、最短距離での合格につながります。
| 専攻 | 筆記試験 | 面接・口頭試問 | 推薦入学 |
|---|---|---|---|
| 数学専攻 | 専門基礎科目+専門科目(選択) | 口頭試問 | なし |
| 物理学専攻 | 物理数学等+熱統計力学等 | 面接 | なし |
| 化学専攻 | 専門科目(物理化学等) | 面接(別日) | あり |
| 応用数学専攻 | 専門基礎科目+専門科目(選択) | 面接 | なし |
| 科学教育専攻 | 小論文(事前課題、卒業見込者のみ) | 面接及び口頭試問 | なし |
- 理学研究科は5専攻構成で、専攻ごとに試験科目・選考方法が異なる
- 一般入試の出願書類は志望理由書(本学所定用紙800字程度)が共通で必要
- 化学専攻・物理学専攻は指導教員の推薦書及び面談記録が別途必要
- 推薦入学は化学専攻のみで実施、研究計画書(1,000字程度)が必要
- 社会人特別選抜は理学研究科では実施されていない
- 科学教育専攻は卒業見込者対象と現職教員対象で選考方法・出願時期が異なる
- 出願前に指導を希望する教員へ連絡を取ることが募集要項でも求められている
- 出願期間・試験日程は年度によって変わるため、出願する年度の最新の募集要項を必ず確認する
専攻ごとの試験構成を正しく理解したうえで、早い段階から専門科目の対策と教員へのコンタクトを並行して進めることが、理学研究科の入試を突破する近道です。専門科目の対策と志望理由書の準備、どちらも中途半端になってしまうことを避けるためにも、早期の情報収集と計画的なスケジューリングを心がけましょう。大学院入試対策では、専門科目の対策から志望理由書の添削、面接練習まで、専攻ごとの事情を踏まえた個別指導を行っています。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
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