無料相談会受付中!

大学院の志望研究科の選び方|指導教員・研究室のリサーチ方法【院試1年5ヶ月前】

大学院の志望研究科の選び方|指導教員・研究室のリサーチ方法【院試1年5ヶ月前】を示すアイキャッチ画像
大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

大学院進学を目指す学部生・社会人にとって、大学院の志望研究科の選び方は、その後2年間(あるいはそれ以上)の研究生活の質を左右する最初の分岐点です。研究テーマの方向性がある程度固まってきたこの時期は、「どの研究科で」「どの指導教員のもとで」学ぶかを具体的に絞り込むタイミングにあたります。なんとなく興味のある大学院を眺めているだけでは、いざ出願書類を書く段階になって「そもそもこの研究科でよかったのか」と迷いが生じかねません。

志望研究科の選び方とは、大学の知名度や偏差値だけで決めることではなく、研究したいテーマと指導教員の専門領域・研究室の環境・カリキュラムの相性を多角的に照らし合わせて、複数の候補を絞り込んでいくプロセスを指します。研究テーマが同じでも、指導する教員が変われば研究の進め方も評価される観点も変わるため、大学院選びは学部選びよりも「誰に、どこで学ぶか」の比重が大きくなります。同じ大学名であっても、研究科・専攻が異なれば強みのある分野もカリキュラムもまったく別物になる点は、学部選びとの大きな違いといえます。学部時代は「〇〇大学に合格する」ことが目標になりがちですが、大学院受験では「〇〇研究科の△△先生のもとで学ぶ」という粒度まで踏み込んで検討する必要があります。

\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

本記事では、大学院入試本番までおよそ1年5か月というタイミングを想定し、指導教員・研究室のリサーチ方法から、研究室訪問のアポの取り方、志望校リストの組み方までを具体的な手順で解説します。すでに研究テーマの種が見つかっている方は、そのテーマを軸に「どの研究科・どの教員のもとであれば実現できるのか」をこの段階で検証していきましょう。まだテーマが漠然としている方も、研究科・指導教員のリサーチを進めるなかでテーマの輪郭がはっきりしてくることが少なくありません。

特に外部の大学院を受験する場合は、内部進学者と比べて研究科の内情に触れる機会がどうしても少なくなります。だからこそ、この時期にリサーチの土台を丁寧に作っておくことが、出願直前になって情報不足に焦る事態を避ける最も確実な方法になります。逆に、内部進学の権利を持っている方であっても、他の研究科・専攻を一度は比較検討しておくことで、進学先への納得感が高まります。

なお、大学院入試の日程や選考方法、指導教員への事前連絡の可否は研究科によって大きく異なります。本記事で紹介する判断軸やリサーチ手順は大学・研究科を問わず共通して使える考え方ですが、実際の出願要件は必ず志望先の最新の学生募集要項でご確認ください。制度面の細部を確認しながら読み進めることで、思い込みによる候補の取りこぼしを防ぐことができます。同じ「大学院入試」という言葉でも、内部進学と外部受験、修士課程と博士課程では手続きの重み付けが異なるため、自分の状況に当てはめながら読み進めていただければ幸いです。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)
目次

なぜ「志望研究科選び」に今、時間をかけるべきか

大学院入試本番までおよそ1年5か月というタイミングは、研究テーマの方向性がある程度固まり、「では、どこで、誰のもとで研究するか」を具体的に絞り込み始める時期にあたります。全体のスケジュール感については、以前の記事大学院入試はいつから準備する?1年前からの逆算計画でも触れていますが、本記事ではこの時期特有のタスクである「志望研究科・指導教員のリサーチ」に絞って掘り下げます。

研究テーマと研究科選びは表裏一体

研究テーマの種が見つかっていても、そのテーマを指導できる教員が志望先にいなければ、研究科選びは振り出しに戻ってしまいます。研究テーマと指導教員の専門領域が一致しているかは、志望研究科選びの出発点です。逆に、テーマがまだ抽象的な段階でも、関心のある領域を広く扱っている研究科・専攻を先に絞り込み、その中で具体的なテーマを固めていく進め方もあります。どちらのアプローチを取るにせよ、この時期にリサーチを始めておくことで、出願直前になって「指導を希望していた教員が退官していた」「専攻自体が募集停止だった」といった事態を避けやすくなります。研究テーマの種の見つけ方そのものについては、前回の記事でも扱っているため、まだテーマが固まっていない方はあわせて振り返っておくとよいでしょう。逆に、複数のテーマ候補で迷っている場合は、それぞれのテーマを指導できる研究科・教員を並行して調べてみると、自然と関心の強いテーマが絞り込まれていくこともあります。

出願要件の確認にも時間がかかる

研究科によっては、出願前に指導を希望する教員へのコンタクトを事実上必須としている場合もあれば、逆に教員への事前連絡を一切禁止し、公平性を保つために出願書類のみで選考する場合もあります。この方針は研究科ごとに大きく異なるため、志望候補が複数ある段階で早めに確認しておく必要があります。確認の遅れは出願直前のスケジュールを圧迫するため、候補を洗い出す1年5か月前の時期にまとめて調べておくと、後の工程がスムーズになります。研究科のウェブサイトに明記されていないケースも多いため、不明な場合は入試事務窓口に問い合わせるのも一つの手段です。あわせて、社会人経験者向けの選抜枠や、学部からの内部進学者向けの推薦枠が別に用意されているかどうかも、この段階でチェックしておくと選択肢を狭めずに済みます。問い合わせのメールを送る際は、氏名・所属・質問の要点を簡潔にまとめ、事務窓口の負担にならないよう配慮した文面を心がけましょう。

この時期にやることの全体像

1年5か月前の段階でやるべきことは、大きく分けて「研究科・指導教員の候補を洗い出す」「候補ごとに5つの判断軸で比較する」「可能な範囲で指導教員へのコンタクトや研究室訪問を行う」という3段階です。すべてを一度に完璧にこなす必要はなく、まずは候補を広めにリストアップし、リサーチを進めながら少しずつ絞り込んでいく進め方で問題ありません。候補を広めに洗い出しておくことは、後の工程で「実は他にも合う研究科があった」と気づいたときの選択肢の余白にもなります。次のセクションから、それぞれの判断軸とリサーチの具体的な手順を見ていきましょう。仕事や授業と両立しながら進める場合は、週に一度など無理のないペースを決めて、少しずつでも継続することを優先するとよいでしょう。

情報は年度によって変わるため定点観測する

教員の異動やサバティカル(研究休暇)、研究科の改組・専攻の統廃合といった変化は、毎年のように起こり得ます。1年5か月前の時点で調べた情報が、出願する年度にはそのまま当てはまらないこともあるため、一度調べて終わりにせず、定期的に情報を更新する意識を持っておくことが大切です。募集要項や研究科のウェブサイトは、公開されるたびに一通り目を通す習慣をつけておくと、変化に早く気づけます。特に、指導を強く希望している教員がいる場合は、研究室HPやSNSの更新頻度をこまめにチェックしておくと安心です。ブックマークやメモアプリに候補校のページをまとめておき、月に一度など決まった頻度で見直すルールを作っておくと、更新の見落としを防ぎやすくなります。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

志望研究科を選ぶときに確認すべき5つの判断軸

研究科・専攻選びで比較検討すべき観点は、大きく分けて5つあります。知名度だけで決めてしまうと、入学後に「思っていた研究環境と違った」というミスマッチが起こりやすくなるため、複数の軸を同時に確認しておくことが重要です。

判断軸確認するポイント主な情報源
研究内容の一致度自分の研究したいテーマと、教員・研究室の専門領域が重なっているかresearchmap、研究室HP、シラバス
指導教員のスタイル手厚く指導するタイプか、院生の主体性を重んじるタイプか研究室訪問、在学生への質問
カリキュラム・入試制度必修科目、外国語試験の有無、飛び入学や早期修了制度の有無研究科HP、募集要項
修了後の進路実績博士進学率、就職先の分野、研究職への接続実績研究科HP、大学院要覧
学費・立地などの実務条件学費や奨学金・授業料免除制度、通学のしやすさ募集要項、大学の学生課

研究内容の一致度を最優先にする

5つの軸の中でも、まず優先すべきは研究内容の一致度です。研究室生活は研究テーマ以上に指導教員のスタイルや研究室の雰囲気に左右されるとも言われますが、そもそも自分の関心と重ならないテーマを扱う研究室では、モチベーションを保つこと自体が難しくなります。まずは自分の研究したい領域を扱っている研究科・専攻をリストアップし、その中で他の軸を比較していく順番がおすすめです。研究内容が近い研究科は、大学の公式サイトの検索機能だけでなく、researchmapのキーワード検索からも横断的に探すことができます。同じキーワードで検索しても、大学によって研究科・専攻の名称が異なることがあるため、複数の言い換えで検索してみると候補の見落としを減らせます。

カリキュラムと入試制度も比較する

研究内容が近い研究科がいくつか見つかったら、カリキュラムの違いにも目を向けましょう。必修科目の数や外国語試験の要否、修士論文の審査方式などは研究科によって差があります。社会人経験者向けの選抜枠や、学部からの推薦・内部進学の枠組みがあるかどうかも、進路によっては重要な確認事項です。これらの制度面の情報は、志望校が定まっていない段階でもまとめて調べておくと、後の出願計画が立てやすくなります。修士論文の代わりに特定課題研究やリサーチペーパーで修了できる制度を設けている研究科もあるため、自分の希望する研究スタイルに合っているかも確認しておきましょう。

学費・奨学金・立地といった実務条件も後回しにしない

研究内容や指導教員との相性ばかりに気を取られ、学費や通学の負担といった実務面の確認が出願直前まで後回しになるケースは少なくありません。国立大学院(修士課程)の学費は、2004年の文部科学省令で定められた標準額をもとに、入学料282,000円・年間授業料535,800円、初年度納付金は合計817,800円が一つの目安とされています。各大学はこの標準額の120%を上限に独自の金額を設定できるため、実際の金額は志望先ごとに異なります。授業料免除制度や奨学金の給付・貸与条件も大学によって差があるため、最新の学生募集要項や大学の学生課の案内で必ず確認しておきましょう。私立大学院の学費は研究科によって幅が大きいため、こちらもあわせて早めに調べておくことをおすすめします。社会人経験者の場合は、勤務先の教育訓練給付制度や、在職しながら通える夜間・土日開講のカリキュラムがあるかどうかも、あわせて確認しておきたいポイントです。日本学生支援機構の奨学金に加えて、大学独自の給付型奨学金を設けているケースもあるため、募集要項の奨学金の項目にも目を通しておきましょう。

比較表は自分なりにカスタマイズする

5つの判断軸をそのまま使うのではなく、自分にとって何を優先するかで重みづけを変えることをおすすめします。研究職を志すのであれば研究内容の一致度と指導教員の実績を重視し、修士修了後に一般企業への就職を考えているのであれば、修了後の進路実績やカリキュラムの柔軟性をより重視するといった具合です。自分の優先順位に合わせて軸に重みをつけることで、候補が複数あっても機械的に比較しやすくなります。表計算ソフトやノートに候補校を並べて、軸ごとに◯△×で評価をつけていくだけでも、頭の中の印象だけで判断するより精度の高い比較ができます。他人からすすめられた研究科であっても、自分の重みづけで評価し直してみると、印象が大きく変わることがあります。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

指導教員をリサーチする具体的な方法

志望研究科の候補が絞れてきたら、次は指導を希望する教員について具体的にリサーチする段階です。教員の研究実績と指導方針を事前に把握しておくことで、研究計画書の内容とのミスマッチを防ぐことができます。

情報源特徴調べられること
researchmap国内の研究者データベース論文・研究キーワード・担当科目・所属学会
CiNii・Google Scholar論文検索サービス直近の発表論文、共著関係、被引用数の傾向
大学・研究室の公式HP一次情報として最も信頼できる研究テーマ、所属院生数、募集の可否
シラバス・授業要覧担当授業から指導範囲がわかる担当科目、演習・ゼミの進め方

researchmap・CiNiiで論文と研究実績を調べる

researchmapは、国内の大学・研究機関に所属する研究者の論文・研究キーワード・担当科目・所属学会などを横断的に検索できるデータベースです。指導を希望する教員の名前で検索すると、直近数年でどのようなテーマの論文を発表しているかが把握できます。あわせてCiNiiやGoogle Scholarでも論文を検索し、共著者の顔ぶれから研究室の共同研究の広がりを確認しておくとよいでしょう。直近の論文発表が途絶えている場合は、その教員が現在も新規の院生を積極的に受け入れているかどうか、研究室HPや入試要項で別途確認しておく必要があります。教員によってはresearchmapの更新を頻繁に行っていないこともあるため、情報が古い場合は他の情報源とあわせて確認する姿勢を忘れないようにしましょう。

大学HP・シラバスで担当科目と指導方針を確認する

論文だけでは、教員が普段どのような授業や演習をしているかまでは見えてきません。シラバス・授業要覧を確認すると、担当している演習科目の進め方や、輪読形式かディスカッション形式かといった指導スタイルの手がかりが得られることがあります。研究室のホームページに院生の業績一覧や修士論文のテーマ一覧が公開されている場合は、実際にどのようなテーマの研究が指導されてきたかを具体的に把握できるため、必ず目を通しておきましょう。大学によってはシラバスを在学生・受験生以外にも公開しているため、出願前の段階からアクセスできることがほとんどです。公開されていない場合は、オープンキャンパスの資料や入試説明会の配布物で代替の情報を探してみましょう。

複数の情報源を突き合わせて精度を上げる

一つの情報源だけで教員像を判断するのは避けたいところです。researchmapで把握した研究テーマと、シラバスに書かれた授業内容、研究室HPに掲載されている院生の修了論文テーマを突き合わせることで、より立体的な人物像が見えてきます。複数の情報源を突き合わせることで、単独の情報だけでは気づけない研究の広がりや、逆に近年テーマがシフトしている兆候にも気づきやすくなります。担当している学会の役職や、科研費などの研究助成の獲得状況も、研究室の活動規模を推し量る材料の一つになります。情報源ごとに得られる粒度が異なるため、一つが欠けていても焦らず、集められる範囲から少しずつ人物像を組み立てていく意識で十分です。

学会発表・研究会の情報もチェックする

論文になる前の最新の研究動向は、学会の大会プログラムや研究会の開催案内から把握できることがあります。指導を希望する教員の名前が最近の学会発表者リストに載っているかを確認すると、現在どのようなテーマに力を入れているかが具体的にわかります。学会発表のプログラムから最新の研究動向を追うと、researchmapの更新が追いついていない場合でも、比較的新しい情報を得ることができます。所属学会のウェブサイトで大会プログラムが公開されていることも多いため、志望テーマに近い学会があれば一度目を通しておくとよいでしょう。学部生・院生でも参加できる公開の研究会やシンポジウムがあれば、実際に足を運んでみることで、その分野の研究者同士のつながりや議論の温度感をつかむこともできます。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

研究室・ゼミの雰囲気を事前に確認する方法

指導教員の研究実績が自分の関心と合っていても、研究室の雰囲気が合わなければ、入学後の研究生活は苦しいものになりかねません。研究室の雰囲気は見学時の先輩同士の会話や先生との距離感から読み取れることが多く、書類だけでは判断しきれない部分です。研究室の雰囲気は、指導教員が主体的に発信するというより、日々の運営のなかで自然と作られていくものであるため、外部からは意識的にリサーチしないと見えてこない情報でもあります。

SNS・研究室ホームページから読み取れること

研究室によっては、公式ホームページに加えてSNSアカウントで日々の活動を発信しているところもあります。学会発表の様子や輪読会の風景、院生の受賞報告などから、研究室の活動量や雰囲気の一端がうかがえます。ただし、SNSでの発信は研究室によって濃淡が大きく、発信がないからといって活動が停滞しているとは限りません。あくまで参考情報の一つとして捉え、他の情報源と組み合わせて判断することが大切です。研究室のホームページに院生インタビューや一日のスケジュール例が掲載されている場合は、生活リズムのイメージをつかむ材料として活用できます。

在学生・OB/OGに話を聞く

最も実態に近い情報が得られるのは、その研究室に所属する在学生やOB/OGへの聞き取りです。指導教員の指導力や研究室の雰囲気を見定めるには、所属している先輩の名前で論文を検索してみる、あるいは実際に先輩へ直接話を聞いてみるといった方法が有効とされています。先輩の実際の声を聞く機会を作ることは、パンフレットやHPだけではわからない情報を得る近道です。大学の学部時代の先輩やゼミの同期に、志望する研究科に進学した人がいないか探してみるのも一つの方法です。オープンキャンパスや説明会で在学生スタッフに直接質問できる場合は、そうした機会も積極的に活用しましょう。身近に該当する先輩がいない場合でも、SNSで研究室名や指導教員名を検索すると、在学生が発信しているアカウントが見つかることがあります。

聞き取りの内容は記録に残しておく

在学生やOB/OGから話を聞けた場合は、その場でメモを取るか、直後に内容を整理して記録に残しておくことをおすすめします。複数の研究室を並行してリサーチしていると、誰から何を聞いたのかが曖昧になりやすいためです。研究室ごとに聞いた内容を整理しておくと、後で候補を比較検討する際に、印象だけに頼らない判断がしやすくなります。ゼミの開催頻度、指導教員が研究室に滞在している時間帯、院生同士の共同研究の有無といった具体的な質問項目をあらかじめ用意しておくと、限られた時間でも聞き漏らしを防げます。

訪問前にホームページを読み込んでおく

研究室訪問や在学生への聞き取りの機会を最大限に活かすためには、事前の下調べが欠かせません。研究室のホームページやシラバスをあらかじめ読み込んでおけば、当日は公開情報だけではわからない質問に時間を使うことができます。公開情報で分かることは事前に調べておくことで、限られた訪問時間をより深い質問に充てられます。基本的な情報を聞くだけで訪問時間の大半を使ってしまうのは避けたいところです。事前に調べた内容を踏まえた質問をすることは、教員や在学生に対して「きちんと関心を持って準備してきた」という印象を与えることにもつながります。

オープンキャンパス以外の交流機会を探す

大学院のオープンキャンパスは開催時期が限られているため、それ以外のタイミングで研究科や研究室に触れる機会も探しておくと選択肢が広がります。公開講座や市民向けの講演会、学部生も参加できる研究会など、大学院そのものを対象としたイベントでなくても、教員や院生の雰囲気に触れられる場は意外と存在します。オープンキャンパス以外の接点も探しておくことで、リサーチの機会を年間を通じて分散させることができ、特定の時期に予定が集中して訪問できないという事態を避けやすくなります。大学の公式サイトの「イベント」「公開講座」といったページを定期的にチェックしておくと、こうした機会を見逃しにくくなります。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)
\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

研究室訪問・指導教員へのアポイントの取り方

候補となる研究室がいくつか絞れたら、実際に訪問のアポイントを取ってみましょう。研究室訪問は必須ではない研究科もありますが、可能であれば実施しておくと、志望理由書や研究計画書の説得力を高めることにもつながります。訪問のハードルを高く感じてためらってしまう受験生も多いですが、教員の側も熱意を持って連絡してくる学生を歓迎する傾向にあります。

メールの構成要素盛り込む内容の例
件名研究室訪問のお願い(所属・氏名を明記)
自己紹介大学・学年・専攻を簡潔に(長々と書きすぎない)
連絡した経緯研究室HPや論文を見て関心を持った旨を具体的に
訪問の目的研究内容や指導方針について直接話を伺いたい旨
候補日時複数の候補(2〜3つ以上)を自分から提示する

アポ取りメールの基本構成

多忙な教員が学生からのメールに求めているのは、過剰な敬語や長々とした熱意ではなく、要件がひと目でわかることと最低限のビジネスマナーです。研究室訪問のメールでよくある失敗として、自己紹介が長すぎる、研究内容への言及がない、「訪問したいです」とだけ書いて日程の候補を示さない、といったパターンが挙げられます。候補日時を自分から複数提示することで、教員とのメールのやり取りの回数を減らし、スムーズに日程を決めやすくなります。面識のない教員に初めて連絡する場合は、まず訪問してよいかどうかを尋ねる一通目を送り、承諾を得てから日程調整に進むと丁寧な印象になります。件名だけを見て要件が伝わるようにしておくと、多忙な教員のメール確認の負担を減らすことができます。返信が数日届かない場合も、催促のメールを送るタイミングには配慮し、1週間程度は待ってから丁寧に再送するのが一般的なマナーです。

訪問時に確認しておきたいこと

訪問当日は、研究テーマの方向性や指導方針だけでなく、募集人数の見込みや、出願前の事前連絡についてどう考えているかも聞いておくとよいでしょう。あわせて、研究室の設備や院生の在室状況、ゼミの頻度といった実務的な情報も確認しておくと、入学後のイメージがつかみやすくなります。訪問後は当日中か翌日までにお礼のメールを送るのがマナーとされています。訪問の内容は、後で研究計画書を書く際にも重要な材料になるため、聞いた内容はその場でメモに残しておきましょう。あらかじめ質問リストを作っておき、訪問時間が限られていても優先度の高い質問から聞けるようにしておくと、限られた時間を有効に使えます。訪問時間は30分から1時間程度に収まることが多いため、聞きたいことに優先順位をつけておくことが特に重要です。

訪問できない場合の代替手段

遠方に住んでいる、あるいは仕事の都合で訪問の日程が合わないといった事情で、対面での研究室訪問が難しいこともあります。その場合は、オンライン面談を受け付けているかどうかを、最初のメールで確認してみましょう。対面が難しい場合はオンライン面談を打診するという選択肢を持っておくと、地理的な制約でリサーチの機会を失わずに済みます。オンラインであっても、聞くべき内容や事前準備の考え方は対面訪問と変わりません。学会や研究会の場で指導教員に直接質問できる機会があれば、そうした場を活用するのも一つの方法です。社会人で平日の訪問が難しい場合は、休日や夜間の対応が可能かどうかをあわせて相談してみるとよいでしょう。

お礼メールで訪問を次につなげる

訪問後のお礼メールは、単なる形式的な挨拶で終わらせず、当日聞いた話の中で特に参考になった点に触れると印象に残りやすくなります。お礼メールで具体的な感想を伝えることは、次に研究計画書を送って添削を依頼したり、出願前に再度連絡を取ったりする際の関係づくりにもつながります。訪問時にいただいた資料や助言があれば、それを踏まえて今後どのように準備を進めるかを一言添えると、丁寧な印象を与えられます。お礼メールは訪問当日か遅くとも翌日中に送るのが基本で、時間が空きすぎると印象が薄れてしまう点にも注意しましょう。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

併願を見据えた志望校リストの組み方

大学院入試は、学部入試と同様に複数校を併願するケースが少なくありません。1つの研究科だけに絞り込むのはリスクが高いため、この時期のうちに候補を複数リストアップしておくことをおすすめします。内部進学の権利を持っている場合でも、外部の研究科を1校は併願候補として調べておくと、選択の幅が広がります。

位置づけ考え方の例
第一志望(チャレンジ校)最も研究テーマ・指導教員との一致度が高い研究科
実力相応校研究内容の一致度は高いが、選考難易度が相対的に抑えられる研究科
併願校(選択肢の確保)研究テーマとの関連は保ちつつ、日程や選考方式が異なる研究科

何校くらい受けるのが一般的か

併願校数に決まった正解はありませんが、内部進学の権利を持ちつつ外部の研究科も1〜2校併願する、あるいは外部受験のみで2〜3校を受けるといった組み方が一般的によく見られます。大学によって出願日程や試験科目は異なりますが、日程が重ならない研究科を組み合わせることで、併願の選択肢を広げやすくなります。研究テーマと無関係な研究科を数だけ増やしても、研究計画書の準備に必要な時間が分散してしまうため、あくまで自分の研究テーマに近い候補の中から組み立てることが基本です。

リストは1年5か月前の段階では「仮」でよい

この時期の志望校リストは、確定させる必要はありません。むしろ、指導教員へのコンタクトや研究室訪問を通じて、候補の順位が入れ替わることは十分にあり得ます。大切なのは、候補を思いつきで絞り込むのではなく、5つの判断軸に沿って比較できる状態を作っておくことです。次の月には、このリストをもとに科目別の学習計画に落とし込んでいく段階に進みます。

実力相応校・併願校を軽視しない

第一志望への思いが強いあまり、実力相応校や併願校の情報収集が手薄になってしまうケースは少なくありません。しかし、実力相応校であっても、研究内容や指導教員との相性を丁寧に確認しておかなければ、入学後のミスマッチにつながるのは第一志望と同じです。併願校であっても同じ熱量でリサーチする姿勢を持っておくことで、どの研究科に進学することになっても納得感のある選択ができます。結果的に第一志望に進学できた場合でも、併願校を比較材料として検討した経験は、研究計画書で志望理由を説明する際の説得力を高めることにもつながります。

試験科目・出題形式の違いも早めに把握する

併願を検討するうえでは、試験科目や出題形式の違いも見逃せないポイントです。専門科目の筆記試験を課す研究科もあれば、口述試験や研究計画書の審査を中心に選考する研究科もあり、対策に必要な準備期間は候補によって変わってきます。試験科目の違いを早めに把握しておくことで、次の段階である学習計画づくりの精度が上がります。外国語試験についても、独自問題を課す研究科と、TOEICやTOEFLなど外部試験のスコア提出で代替する研究科があるため、あわせて確認しておきましょう。専門科目の出題範囲が研究科によって想像以上に異なることも多く、この段階で把握しておくと翌月以降の学習計画が立てやすくなります。

候補ごとに一覧表を作って管理する

候補が3校、4校と増えてくると、頭の中だけで出願要件を管理するのは難しくなります。研究科名・指導教員名・出願時期・試験科目・事前連絡の可否といった項目を一覧表にまとめておくと、後から見返したときに抜け漏れに気づきやすくなります。候補ごとの情報を一覧表で管理する習慣をこの時期からつけておくと、候補が増減しても混乱せずに済みます。表は完璧な形で作る必要はなく、わかったことから随時追記していく運用で十分です。表計算ソフトで管理すれば、出願時期の近い候補順に並べ替えることもでき、後の学習計画づくりにもそのまま活用できます。研究室訪問の予定や指導教員への連絡状況といった進捗も同じ表に書き込んでおくと、複数校を並行して進める際の抜け漏れ防止にも役立ちます。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

研究計画書との整合性を今のうちに確認する

志望研究科・指導教員のリサーチは、研究計画書の準備とも密接につながっています。「この研究科でなければならない理由」を早い段階で言語化できていると、後の研究計画書作成が格段に進めやすくなります。研究科選びと研究計画書は別の書類・別の作業に見えますが、実際には同じリサーチの成果を土台にしている点で強くつながっています。

「この研究科でなければならない理由」を言語化する

研究計画書では、単に研究したいテーマを説明するだけでなく、なぜその研究科・その指導教員のもとでなければ実現できないのかを説明することが求められます。ここまでのリサーチで把握した指導教員の研究実績や研究室の設備・蓄積してきたデータなどは、この「なぜこの研究科か」を裏づける具体的な根拠になります。研究室訪問で得た情報を研究計画書に反映できると、書類の説得力が大きく高まります。志望理由が「知名度が高いから」「なんとなく興味があるから」にとどまっていないか、この段階で一度見直しておきましょう。

先行研究の調査は研究科選びにも役立つ

研究計画書の準備で欠かせない先行研究の調査は、実は研究科選びの参考にもなります。自分の研究テーマに近い先行研究を探していくと、その分野を精力的に研究している教員や研究室が自然と見えてくることが多いためです。逆に、志望候補として挙げていた教員の研究が、実は自分の関心とはやや異なる方向に進んでいたと気づくこともあります。研究科選びと先行研究の調査は別々の作業に見えて、実際には互いの精度を高め合う関係にあります。両方を並行して進めることで、出願直前になって研究計画の方向性を大きく修正する事態を避けやすくなります。

研究計画書はこの段階で書き始めなくてよい

1年5か月前の時点では、研究計画書そのものを完成させる必要はありません。むしろこの段階で意識すべきは、研究計画書に説得力を持たせるための材料を集めることです。材料集めと研究科選びを同時並行で進める意識を持っておくと、後の工程で慌てて情報を集め直す手間を減らせます。志望研究科・指導教員のリサーチで得た情報や研究室訪問で聞いた話は、簡単なメモの形でよいので残しておき、研究計画書を本格的に書き始める段階でまとめて活用できるようにしておきましょう。

研究計画書の骨子を先取りしてメモしておく

研究計画書を本格的に書き始めるのはもう少し先のタイミングで構いませんが、「なぜこの研究科・この教員のもとで研究したいのか」を一文でまとめる練習は、この時期から少しずつ始めておくとよいでしょう。一文でまとめる練習を早めに始めることで、研究科選びの軸がぶれていないかを自分自身で点検することができます。候補が複数ある場合は、候補ごとにこの一文を書き分けてみると、それぞれの研究科を志望する理由の強さの違いが見えてきます。うまく一文にまとまらない候補は、実はまだリサーチが不足しているサインでもあるため、その場合は情報収集を優先しましょう。

指導教員視点でも研究計画書は読まれる

研究計画書は、審査する教員の立場から見れば「自分の研究室で指導できる内容かどうか」を確認するための書類でもあります。志望研究科・指導教員のリサーチを丁寧に行っておくと、その教員が指導しやすい書き方や、研究室で扱われている手法・視点を踏まえた研究計画書を書きやすくなります。審査する教員の視点を意識して書くことは、独りよがりな研究計画になることを防ぐ効果もあります。研究室訪問で得たフィードバックを研究計画書の草稿に反映できれば、教員側にとっても「この受験生は自分たちの研究室を理解している」という安心材料になります。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

研究科選びでよくある失敗パターンと回避策

最後に、志望研究科選びで陥りやすい失敗パターンを紹介します。早い段階で失敗パターンを知っておくことで、リサーチの抜け漏れを防ぎやすくなります。ここで紹介する4つのパターンは、いずれも「時間をかければ防げたはず」のものばかりです。

知名度だけで決めてしまう

大学全体の知名度や偏差値だけを基準に研究科を選んでしまうと、入学後に「研究したいテーマを指導できる教員がいなかった」というミスマッチが起こりがちです。同じ大学院であっても、研究科・専攻が変われば強みのある分野は大きく異なります。知名度はあくまで数ある判断材料の一つとして扱い、研究内容の一致度を優先する姿勢を崩さないようにしましょう。知名度が高い大学院ほど倍率も高くなりやすいため、実力相応校・併願校の検討をおろそかにしないことも合わせて意識しておきたいポイントです。周囲の反応や就職活動での見え方が気になる気持ちは自然なものですが、2年間を過ごす研究環境そのものへの納得感を優先することが、結果的に研究の質を高めることにもつながります。

訪問・コンタクトを一切取らずに出願する

研究室訪問が必須とされていない研究科の場合、一度も指導教員とやり取りをせずに出願する人もいます。事前連絡が可能な研究科であれば、コンタクトを取っておいたほうが安全です。教員側が現在ほとんど新規の院生を受け入れていない、あるいは翌年度からサバティカル(研究休暇)に入る予定であるといった事情は、外部からは把握しづらいためです。指導を希望する教員が変更になった場合の代替候補もあわせて考えておくと、出願直前に慌てずに済みます。

候補を1校に絞り込みすぎる

第一志望への思いが強いあまり、早い段階から候補を1校だけに絞り込んでしまうケースも見受けられます。しかし、指導教員の受け入れ人数や研究室の定員は年度によって変動することがあり、出願直前になって「今年度は募集していない」と判明することも起こり得ます。1校だけに絞り込むリスクを避けるためにも、この時期はあえて候補を複数残しておき、リサーチが進むにつれて自然に順位づけが定まっていくのを待つくらいの余裕を持っておくと安心です。第一志望が固まっている場合でも、リサーチの過程でその選択の妥当性を裏づける材料が増えていくため、候補を複数持つこと自体が無駄になることはありません。

口コミ・ネット上の情報だけで判断する

インターネット上には、研究室の内情を語る口コミや掲示板の書き込みも存在しますが、投稿者の立場や時期によって内容の偏りが大きく、必ずしも今の研究室の実態を反映しているとは限りません。ネット上の口コミだけを鵜呑みにしない姿勢が大切です。あくまで参考情報の一つとして受け止め、最終的な判断は研究室訪問や在学生への直接の聞き取りなど、一次情報に近い手段で確かめるようにしましょう。数年前の書き込みが今も検索上位に表示されていることもあるため、情報がいつ時点のものかを必ず確認する習慣もあわせて持っておくと安心です。

研究計画書との整合性を確認しないまま出願する

志望研究科を選ぶ作業と、研究計画書を書く作業を完全に切り離してしまうと、出願直前になって「志望理由と研究計画の内容がかみ合わない」という事態に陥ることがあります。志望研究科選びと研究計画書の整合性は常にセットで確認するという意識を持っておくと、こうした手戻りを防げます。候補を選ぶ段階から、その研究科・教員のもとで自分の研究計画がどう実現できるのかを、簡単にでも言葉にしておく習慣をつけましょう。この4つの失敗パターンに共通するのは、いずれも「時間をかけたリサーチ」で防げるという点です。1年5か月前という時間の余裕がある今のうちに、一つずつ潰していきましょう。

よくある質問(FAQ)

文系の大学院は研究科選びで何を重視すべきですか?

文系の大学院では、指導教員が扱う研究領域の細かい違いが理系以上に研究の方向性を左右しやすい傾向があります。同じ研究科の中でも教員によって専門とする時代・地域・理論的立場が大きく異なることが多いため、教員個人の研究業績を丁寧に確認することが特に重要です。研究室の設備よりも、指導教員との相性や先行研究の蓄積を重視して比較するとよいでしょう。使用する研究手法(文献研究・質問紙調査・インタビュー調査など)が自分のやりたい研究と合っているかも、あわせて確認しておくと安心です。文系の研究科は理系に比べて実験設備の制約が少ない分、指導教員個人の専門性がそのまま研究の方向性を左右しやすい点も押さえておきましょう。

研究室訪問はどんな服装で行けばいいですか?

研究室訪問は基本的にオフィスカジュアルまたはスーツで訪問するのが無難とされています。派手すぎない服装で清潔感を意識すれば問題ありません。服装よりも、質問内容を事前に整理しておくことのほうが重要度は高いため、訪問前には確認したいことをリストにまとめておきましょう。夏場や冬場で訪問先の空調事情がわからない場合は、上着で調整できる服装にしておくと安心です。

指導を希望した教員に断られたら、その研究科への出願はあきらめるべきですか?

研究科によっては、指導教員の事前承諾が出願の必須条件になっていない場合もあります。断られた理由が「今年度は募集人数に余裕がない」といった事情であれば、同じ研究科内の別の教員に相談してみる、あるいは次年度以降を検討するという選択肢もあります。出願要件として教員の承諾が必須かどうかを、まず募集要項で確認することが先決です。一人の教員に断られたことだけを理由に、研究科そのものへの志望を取り下げてしまうのは早計といえます。断られた際は理由を丁寧に確認し、次にどう動くべきかを冷静に判断しましょう。落ち込む気持ちは自然ですが、断られた経験自体が今後のコンタクトの取り方を見直すきっかけになることもあります。

外部の大学院を受験する場合も研究室訪問は必要ですか?

外部受験の場合は、内部進学者と比べて研究室の情報を得る機会が少ないため、可能であれば研究室訪問を実施しておくことをおすすめします。訪問が難しい場合でも、オンラインでの面談を受け付けている研究室もあるため、研究室HPや募集要項で確認してみましょう。外部受験であることを伝えたうえで訪問を依頼すれば、教員側も出身大学に関わらず丁寧に対応してくれることがほとんどです。むしろ、外部から関心を持って連絡してきたことを前向きに受け止めてもらえるケースも多く見られます。

研究計画書に書く先行研究は、研究科選びの前に調べておくべきですか?

先行研究の調査と研究科選びは、順番を厳密に分ける必要はなく、並行して進めるのが効率的です。先行研究を調べる過程で見つかった研究者が、実は志望候補にできる教員だったというケースも珍しくありません。両方を行き来しながら精度を高めていく進め方がおすすめです。先行研究の調査方法や研究計画書のまとめ方については、別途詳しく整理する時期が来るため、この段階では関連しそうな論文や研究者をリストにしておく程度で十分です。論文の参考文献リストを遡って読んでいくと、その分野の主要な研究者が芋づる式に見つかることも多く、研究科選びのヒントにもなります。

併願は何校くらいが目安ですか?

決まった目安はありませんが、内部進学の権利を持ちつつ外部を1〜2校併願する、外部受験のみで2〜3校を受けるといった組み方がよく見られます。研究計画書の準備に必要な時間を考えると、無理に数を増やしすぎず、研究テーマとの関連が高い候補に絞ることが大切です。試験日程が近接している研究科同士を併願すると、対策時間の確保が難しくなる点にも注意しましょう。候補数に迷ったときは、まず幅広くリサーチしたうえで、出願書類の準備期間から逆算して現実的な数に絞り込むとよいでしょう。

指導教員に事前連絡をせずに出願してもいいですか?

研究科の方針によります。事前連絡を必須とする研究科もあれば、公平性の観点から一切の事前連絡を認めていない研究科もあるため、まずは募集要項や入試事務窓口で方針を確認しましょう。方針が不明な場合は、事前連絡を歓迎しているケースが多いため、失礼のない範囲で一度問い合わせてみるとよいでしょう。判断に迷う場合は、事前連絡の可否そのものを問い合わせる短いメールを送るのも一つの方法です。入試要項に「事前連絡不要」と明記されている場合でも、任意で連絡を取ること自体を禁止しているとは限らないため、文面をよく読んで判断しましょう。

オープンキャンパスと個別の研究室訪問、どちらに参加すればいいですか?

両方に参加できるのが理想ですが、時間が限られる場合は、志望順位の高い研究科は個別訪問を、比較検討中の研究科はオープンキャンパスや説明会を活用するといった使い分けがおすすめです。オープンキャンパスは複数の研究室を短時間で比較できる利点があり、個別訪問は特定の教員とじっくり話せる利点があります。どちらに参加する場合も、事前に聞きたいことを整理しておくと限られた時間を有効に使えます。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

まとめ|志望研究科の選び方

大学院の志望研究科の選び方は、研究内容の一致度・指導教員のスタイル・カリキュラムや入試制度・修了後の進路実績・学費や立地といった実務条件という5つの判断軸を組み合わせて検討することが基本です。知名度だけで決めず、複数の軸で比較することが、入学後のミスマッチを防ぐ最短ルートになります。院試本番までおよそ1年5か月というこの時期は、候補を無理に一つに絞り込むよりも、複数の候補を並行してリサーチしながら、少しずつ優先順位をつけていく進め方が現実的です。研究科・指導教員のリサーチは地道な作業に見えますが、一つひとつ積み重ねた情報は、そのまま出願書類や面接での受け答えの土台になっていきます。

  • 研究テーマと指導教員の専門領域が一致しているかを最優先で確認する
  • researchmapやCiNii、シラバスを使って教員の研究実績と指導範囲を調べる
  • 可能であれば研究室訪問を実施し、雰囲気や在学生の声を確認する
  • アポ取りメールは自己紹介を簡潔にし、候補日時を複数提示する
  • 志望校リストはチャレンジ校・実力相応校・併願校のバランスで組む
  • 研究計画書の「この研究科でなければならない理由」を今のうちに言語化しておく
  • 先行研究の調査と研究科選びは並行して進め、互いの精度を高め合う
  • 候補は1校に絞り込みすぎず、実力相応校・併願校も同じ熱量でリサーチする

ここまで紹介した手順は、一度にすべてを終わらせるものではありません。候補を洗い出し、判断軸に沿って比較し、可能な範囲でコンタクトを取るというサイクルを、リサーチが進むたびに何度か繰り返すことになります。サイクルを繰り返しながら候補を磨き上げていくという前提を持っておくと、一度の情報収集で完璧を目指そうとして手が止まってしまう事態を防げます。焦って結論を出すよりも、リサーチと検討を積み重ねていくプロセス自体が、研究計画書の説得力を高める準備にもなっていきます。今この時期に費やす手間は、出願直前になって一気に取り返そうとするよりも、結果的に負担の少ない進め方になります。

志望研究科の選び方に「唯一の正解」はありませんが、判断軸に沿って比較し、実際に足を運んで確かめるという地道な積み重ねが、後悔のない選択につながります。この時期に固めた志望研究科・指導教員の候補は、次の段階である科目別の学習計画づくりの土台になります。大学院入試対策の全体像を体系的に整理したい場合は、大学院入試対策の完全ガイド|院試の全体像・スケジュール・科目別対策を徹底解説もあわせてご覧ください。研究科・指導教員のリサーチや研究計画書の方向性は、一人で進めていると視野が狭くなりがちな部分でもあります。大学院入試対策の指導コースでは、志望研究科の選定段階から研究計画書の作成、面接対策までを個別にサポートしています。同じ研究テーマを持つ受験生同士でも、重視する軸によって最適な候補は人それぞれ変わってきます。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)
\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

目次