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関西学院大学大学院経済学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

関西学院大学大学院 経済学研究科の2027年度入試を目指すなら、最初に確認すべき結論は、博士課程前期課程の一般入試が日本語による口頭試問で行われる一方、出願時点で所定の英語資格とEREミクロ・マクロの成績が必要だということです。筆記試験当日だけを意識するのではなく、スコア取得、コース選択、研究計画書、口頭試問を一つの流れとして準備しなければなりません。特に2027年度からは、研究者や後期課程進学を主に想定する「修士論文コース」と、高度専門職業人を主に想定する「課題研究リポートコース」が設置されました。出願時に選んだコースは入学後に変更できないため、合格だけでなく修了まで見通した判断が重要です。
関西学院大学大学院経済学研究科とは、経済理論、統計学・計量経済学、経済史、財政、金融、国際経済、社会政策・労働経済などを理論的・実証的・歴史的に研究する大学院です。2027年度の博士課程前期課程では、一般の募集人員が15名、外国人留学生が若干名と示されています。第1次と第2次の二つの受験機会がありますが、提出する研究計画書と口頭試問の間に一貫性がなければ、学修目的や研究遂行の見通しを十分に伝えられません。研究テーマ、方法、志望教員、修了後の進路を一本の筋で結ぶことが対策の軸になります。
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この記事では、関西学院大学が公開した2027年度大学院入学試験要項と所定様式に基づき、前期課程を中心に、出願資格、日程、2コースの違い、英語資格とERE、研究計画書、口頭試問、過去問の使い方まで順番に整理します。後期課程を目指す方に必要な情報も区別して掲載します。制度や提出方法を取り違えると、十分な学力があっても出願に間に合わない可能性があります。まず自分がどの選抜区分とコースに該当するかを確定し、その後に書類と面接の質を高めてください。
なお、日程や提出物は年度によって変わり得ます。本記事では2027年度の公式情報を扱いますが、実際の出願前には関西学院大学の経済学研究科入試情報と最新PDFを再確認してください。大学院入試は、情報収集の正確さも準備力の一部です。独力で研究テーマを絞れない、研究計画書と口頭試問を客観的に点検してほしいという方は、関西学院大学大学院 経済学研究科を目指す大学院入試対策コースも選択肢になります。
関西学院大学大学院経済学研究科の2027年度入試概要
前期課程は第1次と第2次の2回
2027年度春学期入学の博士課程前期課程には、第1次と第2次があります。一般と外国人留学生のいずれも、試験内容として示されているのは日本語による口頭試問です。第1次は2026年8月24日から8月31日までが出願期間で、9月9日に口頭試問、9月11日に合格発表が行われます。第2次は2027年2月8日から2月15日までに出願し、2月24日に口頭試問、3月5日に合格発表という日程です。いずれも出願書類は締切日の消印有効ではなく、期間内必着なので注意してください。
| 区分 | 出願期間 | 試験日・内容 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 前期課程 第1次 | 2026年8月24日〜8月31日 | 9月9日・日本語の口頭試問 | 9月11日 |
| 前期課程 第2次 | 2027年2月8日〜2月15日 | 2027年2月24日・日本語の口頭試問 | 3月5日 |
| 後期課程 | 2027年2月8日〜2月15日 | 2月24日・英語と口頭試問 | 3月5日 |
募集人員は、前期課程一般が15名、外国人留学生が若干名、後期課程一般が3名、外国人留学生が若干名です。「若干名」は具体的な人数を意味しないため、人数を独自に推測してはいけません。倍率についても、この記事では一次情報で確認できない数値を掲げません。募集人員の小ささだけで難易度を決めず、選考要件との適合度を見ることが大切です。
前期課程は出願前の準備が実質的な第一関門
口頭試問だけと聞くと、試験直前に面接練習をすればよいと考えがちです。しかし一般志願者には、指定水準を満たす英語能力証明書とEREミクロ・マクロの成績証明書が求められます。どちらも出願開始日から起算して過去2年以内という有効期間があります。研究計画書も所定用紙で提出するため、出願できる状態を数カ月前までに完成させる必要があります。
選考では、スコアを満たしていることと、大学院で研究を進められることは別の観点です。英語資格とEREは出願条件を整える準備、研究計画書と口頭試問は研究適性を伝える準備と整理すると、やるべきことが明確になります。英語試験については、受験日から結果証明までの時間も確認しましょう。必要な水準に届いていても、提出可能な正式書類が出願期限に間に合わなければ使えません。
後期課程は英語筆記と研究実績の説明が必要
博士課程後期課程は前期課程と異なり、2027年2月24日に90分の英語試験と口頭試問が行われます。出願書類には研究計画書のほか、修士論文と約4,000字の概要書を原則として各3部提出します。したがって後期課程では、今後の研究計画だけでなく、修士段階で何を明らかにし、どこに課題が残ったかを説明できることが欠かせません。
本研究科で2026年度に修士論文によって修士学位を得た、または得る見込みの人は、修士論文審査を口頭試問に代える扱いがあります。ただし英語は受験します。課題研究リポートで修士学位を得る見込みの人は口頭試問も必要です。前期課程志望者と後期課程志望者では対策対象が異なるため、以降はまず前期課程を詳しく扱い、必要な箇所で後期課程との違いを示します。
入試情報は要項・共通冊子・所定用紙の3層で確認する
公式情報を読むときは、経済学研究科の入試ページだけで完結させず、2027年度の研究科別要項、大学院共通冊子、所定用紙を一組として確認します。研究科別要項には日程、出願資格、スコア基準、コース制度があり、共通冊子には大学院全体の手続や支援制度がまとめられています。所定用紙を開くと、研究計画書で実際に何を記入するかが分かります。要項の説明と提出様式の欄名を照合することで、準備した文章が枠に収まらないといった事態を避けられます。
確認した情報には閲覧日とファイル名を付けて保存し、旧年度版と混在させないようにします。検索結果には2025年度や2026年度のPDFも残っているため、表紙の年度を確認してください。試験内容が似ていても、2027年度は前期課程の2コース設置という重要な変更があります。出願直前には公式ページを再訪し、訂正や追加案内が出ていないかを確認しましょう。更新日も記録しておくと安心です。
博士課程前期課程の出願資格と選抜区分
一般入試の基本的な出願資格
前期課程一般では、大学を卒業した人、または2027年3月までに卒業見込みの人が中心的な対象です。早期卒業見込みも含まれます。大学改革支援・学位授与機構から学士を授与された人や授与見込みの人、文部科学大臣指定の専修学校専門課程を修了した人や修了見込みの人も、要項に定める資格に含まれます。経済学部卒業が出願資格として一律に求められているわけではありません。
ただし、出身学部を問わないことと、経済学の準備が不要であることは同じではありません。アドミッションポリシーは、学部卒業程度の経済学の知識・思考力と外国語運用能力を挙げています。さらにEREミクロ・マクロでB+以上が必要です。法学、社会学、工学など他分野の出身者は、自分の問題関心を経済学の理論や実証手法で扱う理由を示すとともに、ミクロ・マクロの基礎を補う必要があります。
| 確認項目 | 一般入試の要点 | 受験準備での注意 |
|---|---|---|
| 学歴 | 大学卒業・卒業見込など複数の資格 | 自分が該当する号を要項で確認 |
| 専攻 | 経済学部卒に限定する記載はない | 学部卒業程度の経済学を補強 |
| 年齢 | 個別資格審査では入学時22歳 | 所定期限より前に事務室へ連絡 |
| 選考 | 書類提出と日本語の口頭試問 | 研究計画との一貫性を準備 |
個別資格審査が必要になるケース
通常の大学卒業資格などに当てはまらなくても、個別の入学資格審査によって大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、入学時に22歳へ達していれば出願できる可能性があります。この資格で受験する場合は、通常の出願より早い段階で研究科へ連絡し、指示された書類を提出します。連絡期限は、第1次が2026年7月21日、第2次が2027年1月8日です。
個別資格審査の期限は入試の出願期限ではありません。職歴や専門教育の経歴をもとに審査を受けたい社会人は、締切直前では準備が間に合わないおそれがあります。「自分は対象になりそう」と自己判断して願書だけを送らず、早期に経済学研究科事務室へ相談してください。指定専修学校専門課程の修了資格など、通常資格のどれに該当するか判断が難しい場合も同様です。
特別選抜A・Bは関西学院大学経済学部生向け
特別選抜は誰でも選べる社会人枠ではなく、関西学院大学経済学部生を対象とする方式です。共通資格として、2027年3月の早期卒業見込み、または2027年3月卒業見込み・卒業後1年以内で所定時点の通算GPAが2.6以上などが定められています。第1次では前年度秋学期まで、第2次では当年度春学期までの通算GPAを使い、卒業者は最終GPAを用います。
特別選抜Aは、課題研究リポートコース志望者、または所定の関係にある教員を希望する修士論文コース志望者などが対象となり、提出書類と口頭試問で審査されます。特別選抜Bは、それらに加え、EREミクロ・マクロと英語資格の提出スコアによる専門・英語学力評価を行います。AとBでは出願資格と評価材料が違うので、公式フローチャートも確認しましょう。
外国人留学生区分で追加される条件
外国籍の志願者には外国人留学生区分があり、外国で16年の学校教育課程を修了した人、日本の大学を外国人留学生として卒業した人などが対象です。授業を受けるに足る日本語能力が求められ、出願書類にはJLPT N1の合否結果通知書、または記述を除き240点以上のEJU日本語成績などが例示されています。該当する証明を持たない場合の手続も要項にあるため、研究科へ相談します。
国ごとに教育制度や証明書の発行方法が違います。中国本土の大学・大学院に関しては学信網が発行する資料も求められます。翻訳、原本、コピーの組み合わせまで提出条件を照合し、取り寄せ期間を逆算してください。外国人留学生に該当する人が一般へ出願した場合、外国人留学生として審査される旨も要項に記載されています。
出願資格を確定するためのセルフチェック
資格確認では、最終学歴だけを見ず、卒業・修了の時期、学位の種類、国籍、在留状況、個別資格審査の要否を順に確認します。大学卒業見込みであれば、2027年3月までに卒業できる見通しも必要です。証明書上の名称が募集要項の表現と違う場合は、自己解釈で近い項目へ当てはめず、研究科事務室へ具体的な経歴を伝えて確認します。
特別選抜の対象者は、GPAの基準時点、卒業時期、コースと指導希望教員の条件まで見ます。一般で出すか特別選抜で出すかは、選考材料にも関わる重要な判断です。資格確認を終えてから、対応する願書と提出物をそろえる順番にすると、別区分の様式を使うミスを防げます。判定に迷う事項は、問い合わせ内容と回答を記録しておくと提出前の再確認にも役立ちます。
2027年度新設の2コースと指導教員の選び方
修士論文コースと課題研究リポートコースの違い
2027年度から、博士課程前期課程の修了方法が二つのコースとして明確に分かれます。修士論文コースは主として研究者や後期課程進学を目指す人向けで、修士1年次から指導教員の研究指導を受け、2年間で修士論文を完成させます。課題研究リポートコースは主として高度専門職業人を目指す人向けで、修士2年次から研究指導を受け、1年間で課題研究リポートを完成させます。
| 比較軸 | 修士論文コース | 課題研究リポートコース |
|---|---|---|
| 主な進路像 | 研究者・博士後期課程 | 高度専門職業人 |
| 研究指導 | 修士1年次から | 修士2年次から |
| 成果物 | 2年間で修士論文 | 1年間で課題研究リポート |
| 指導教員 | 出願時に決定 | 1年次春学期に決定 |
| 出願前確認 | 指導可の事前確認が必要 | 指導教員決定は不要 |
違いは成果物の名称だけでなく、研究指導の開始時期と進路設計にあります。将来博士後期課程で研究を継続したいなら、修士論文を通して先行研究、分析方法、学術的貢献を深く追究する意味が大きいでしょう。一方、職務上の課題や政策課題を経済学で分析し、修了後に実務へ還元したい人は、課題研究リポートコースとの適合を具体的に検討します。
修士論文コースは出願前の事前確認が必要
修士論文コースでは、志望者の研究分野と教員の研究分野が合うかを事前に確認します。志願者は指定期間に申請フォームから研究計画の概要を送り、教員が指導可否を判断します。第1次入試の申請機会は2026年7月6日〜12日と7月23日〜30日、第2次は2027年1月6日〜13日と1月21日〜27日です。各入試で2回ありますが、大学はアンマッチを避けるため1回目からの申請を勧めています。
事前確認をしない、または「指導可」を得られない状態で修士論文コースへ出願しても、課題研究リポートコース志望者として合否判定されます。指導可の回答があっても、口頭試問の結果によって修士論文コースへの入学が認められない場合があります。したがって、事前確認は合格内定ではなく、研究上の適合性を確認する段階と理解しましょう。
指導教員を研究テーマから絞る方法
教員を選ぶときは、知名度や講義名だけで決めず、自分の研究質問、対象、方法との重なりを見ます。まず研究科が扱う経済理論、計量経済学、経済史、財政、金融、国際経済、労働経済などの領域から、自分の問題をどこに位置づけるかを定めます。次に教員一覧や研究業績を読み、近いテーマだけでなく、使用しているデータや理論枠組みも確かめます。
- 研究したい社会・経済現象を一文で書く
- 既存研究で何が説明され、何が残っているか調べる
- 自分が使いたい理論、データ、分析方法を仮置きする
- 教員の研究分野・論文・担当科目との接点を探す
- 指導を希望する理由を研究上の言葉で説明する
「有名だから」「就職に有利そうだから」では、研究上の必然性が伝わりません。その教員のもとでなければ深めにくい論点を示すことが、説得力ある志望理由につながります。文系大学院での研究室・教員の比較方法は、大学院の選び方完全ガイド【文系編】でも詳しく整理しています。
課題研究リポートコースでも面接委員を選ぶ
課題研究リポートコースは出願時に指導教員を決定しませんが、研究計画書と入学願書には、口頭試問時の面接教員について第1・第2志望を記入します。つまり、教員研究をしなくてよいわけではありません。自分のテーマを評価できる教員を二人挙げ、双方との接点を説明できるようにします。
修士論文コースで指導可を受けた教員以外の名前を願書へ記載すると、課題研究リポートコース志望として判定される点にも注意が必要です。研究計画書、事前確認の回答、願書の教員名を一致させ、提出前に複数回照合してください。
コース選択を決める3つの質問
迷ったときは、第一に修了後に博士後期課程へ進みたいか、第二に2年間を通じて学術論文を完成させたいか、第三に研究成果を実務上の課題解決へどうつなげたいかを考えます。現在の職業が会社員だから課題研究リポートコース、学生だから修士論文コースと機械的に分けるのではありません。進路、成果物、指導開始時期の三点から適合を判断します。
判断材料を得るには、両コースの学位取得プロセス、履修科目、研究テーマ例を公式情報で確認し、進学相談会の機会も活用します。自分のテーマを仮に修士論文と課題研究リポートの両方で表現し、必要な深さや期間がどう違うかを比べる方法も有効です。コース変更が認められない以上、「受かりやすそう」という推測ではなく、入学後に完成させたい成果物から選びましょう。
出願書類と英語資格・EREの準備
前期課程一般の提出物を一覧化する
前期課程一般の主な提出物は、入学願書、成績証明書、卒業または卒業見込証明書、研究計画書、履歴書、英語能力証明書、EREミクロ・マクロ成績証明書です。証明書に卒業見込年月日の記載があれば、別の卒業見込証明書が不要となる場合もあります。一方で、証明書の原本とコピーを両方求める資料もあるため、単にファイルをそろえるだけでは足りません。
| 書類 | 準備の要点 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 入学願書 | 選抜区分に対応した様式 | コースと教員名の記載 |
| 成績証明書 | 出身大学が作成 | 発行日数・封緘の扱い |
| 卒業関係証明書 | 卒業または卒業見込を証明 | 成績証明書で代替可能か |
| 研究計画書 | 所定用紙へ本人が作成 | 願書との整合性 |
| 履歴書 | 所定用紙へ記入 | 職歴欄は該当者のみ |
| 英語・ERE | 基準、有効期間を満たす証明 | 原本とコピー、Web提出 |
書類は内容・形式・有効期限の三方向から点検します。大学が作成する証明書は自分の都合だけでは即日発行されません。夏季休業や年末年始と重なる第1次・第2次では、窓口の休業日も計算に入れます。氏名表記がパスポートや在留カードと異なる場合など、判断が必要な事項は早めに事務室へ問い合わせましょう。
英語資格は4種類のいずれかを満たす
一般・外国人留学生の前期課程では、TOEIC L&R 600点以上、TOEFL iBT 62点以上、英検準1級以上、IELTS Academic 5.0以上のいずれかが必要です。TOEICのIPテストは対象外で、TOEFLはMyBestスコアを利用できません。いずれも出願開始日から過去2年以内に受験した証明でなければなりません。
基準は目標点ではなく出願に必要な最低条件として扱うのが安全です。得意な試験を選び、まず基準を確保したうえで、研究で読む英語文献にも慣れていきます。TOEICなら公開テスト600点以上でありIPは不可という細部まで覚えておきましょう。各試験の特徴や学習計画は、大学院入試の英語対策完全ガイドも参考になります。
EREミクロ・マクロはB+以上が必要
前期課程の一般・外国人留学生には、英語資格とは別に、EREミクロ・マクロのB+以上の成績証明書が求められます。こちらも出願開始日から過去2年以内に受験したものに限られます。経済学の基礎力を客観的に示す材料なので、他学部出身者だけでなく経済学部出身者も計画的に準備してください。
対策では、ミクロとマクロを章ごとに切り離しすぎないことが重要です。定義とグラフを理解し、条件が変わったときに均衡や政策効果がどう動くかを説明できる状態を目指します。問題演習で誤答したら、計算ミス、概念理解、条件の読み落としに分類します。B+取得の準備を研究計画書より後回しにしないことが、出願機会を守るポイントです。
提出前チェックは一人で完結させない
完成した書類は、募集要項の順番に並べ、提出部数、原本・コピー、署名、写真、日付、コース名、教員名を確認します。研究計画書だけ第三者に見てもらっても、願書と矛盾していれば問題です。研究内容を知らない人による形式確認と、経済学や大学院入試を理解する人による内容確認を分けると見落としを減らせます。
- 要項の提出物一覧と一対一で照合する
- 英語・EREの受験日が有効期間内か確かめる
- 原本とコピーの両方が必要な書類を区別する
- 願書と研究計画書のコース・教員名を一致させる
- 簡易書留で期間内必着となる発送日を決める
締切当日ではなく、自分用の完成期限を前倒しで設定しましょう。出願後に口頭試問の準備へ集中できる余白を確保することにもつながります。
検定料と発送方法も出願計画へ含める
2027年度の入学検定料は、前期課程の一般・外国人留学生が35,000円、関西学院大学経済学部生向けの特別選抜が25,000円、後期課程が35,000円です。区分によって利用できる納入方法が異なるため、要項の説明と願書の票を確認します。納入しただけでは出願完了ではなく、必要書類を研究科事務室へ郵送または持参しなければなりません。
郵送は簡易書留で、出願期間内に到着するよう送ります。悪天候や配送遅延、書類不足への対応時間を考え、締切より前の到着を目標にしてください。持参の場合にも受付時間が定められています。納付日、発送日、到着確認日を別々に管理し、控えと追跡番号を保管します。出願後は履歴書に記載したメールアドレスへ受験番号や集合時間などが届くため、迷惑メールフォルダも確認しましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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合格につながる研究計画書の書き方
所定様式が求める項目から逆算する
関西学院大学大学院経済学研究科の所定研究計画書には、前期課程の場合、修士論文コースか課題研究リポートコースか、志望する面接委員の第1・第2志望、志望理由、研究テーマ、研究テーマ概要および選んだ経緯を記入する欄があります。自由形式の長文を書くのではなく、大学が設けた各欄へ役割の違う情報を配置する必要があります。
志望理由欄では、大学院で何を期待するかを問われます。研究テーマ欄は、対象と分析視角が伝わる簡潔な題にします。概要と経緯の欄では、問題の背景、先行研究上の位置、問い、仮説、分析方法、期待される意義をつなぎます。選んだ経緯は個人的体験だけで終えず、その体験がどのような一般的・社会的な経済問題につながるかを説明します。
研究テーマを「広い関心」から「答えられる問い」へ変える
「地域経済を研究したい」「格差問題に関心がある」という表現は出発点としては有効ですが、そのままでは対象が広すぎます。誰や何を対象に、どの地域・時期を見て、どの変数や史料を使い、どの関係を明らかにするのかを絞ります。たとえば地域雇用への関心なら、特定政策の導入前後、産業別の差、年齢層別の影響など、観察可能な問いへ変換します。
良い研究質問は、重要性だけでなく修士課程での実行可能性があるものです。壮大な社会問題を掲げても、必要データへアクセスできない、方法を習得する時間がない、比較対象が曖昧であれば計画になりません。利用候補の公的統計、企業資料、史料、調査対象を確認し、入手可能性と倫理面まで考えましょう。
先行研究・方法・独自性を一本につなぐ
先行研究の紹介は、読んだ本や論文の列挙ではありません。既存研究が何をどの方法で明らかにし、どの条件では結論が分かれ、何が未検討なのかを整理します。そのうえで、自分の問いが未検討部分へどう接続するかを示します。独自性は「誰も考えたことがない」と誇張するより、対象期間、データ、比較枠組み、理論適用の違いとして具体化する方が説得的です。
| 要素 | 書く内容 | 弱くなりやすい例 |
|---|---|---|
| 背景 | 問題の社会的・学術的重要性 | ニュースの感想だけ |
| 先行研究 | 到達点と未解決点 | 文献名の羅列 |
| 研究質問 | 検証可能な問い | 広すぎる関心 |
| 方法 | 理論・データ・分析手順 | 「調査する」だけ |
| 意義 | 既存知見への追加 | 社会に役立つとの宣言だけ |
方法を書くときは、定量分析、理論分析、歴史資料の検討、インタビューなどの名称だけで済ませません。どのデータのどの項目を、どの比較や推計に使うかまで具体化します。問いに答えるために方法を選び、方法から問いを逆算しないことが基本です。
志望理由とコース選択を研究計画へ接続する
志望理由では、関西学院大学で学びたい理由をカリキュラム、研究領域、教員との接点から述べます。単に大学の評価や立地を挙げるのではなく、自分の研究課題を深めるために必要な学習環境を説明してください。修士論文コースなら、継続的な研究指導と後期課程への展望をどう考えるか、課題研究リポートコースなら、実務上の課題へ経済学的知見をどう還元するかが重要です。
文章を完成させたら、各段落を一文で要約し、論理の飛躍を確認します。テーマ名と本文で対象がずれていないか、仮説と方法が対応しているか、教員の専門と接点があるかを点検します。口頭試問で根拠を説明できない表現は、書類でも使わないという基準で推敲すると、面接準備まで一体化できます。
研究計画書を3段階で推敲する
初稿では情報不足を恐れず、背景、先行研究、問い、方法、意義の材料を出します。第2稿では所定用紙の欄ごとに情報を移し、重複や脱線を削ります。最終稿では、用語、固有名詞、引用した研究の理解、願書との整合を確認します。文章表現だけを先に整えると、研究方法の弱さが見えにくくなるため、内容、構成、表現の順で推敲するのが基本です。
第三者から「なぜこの対象なのか」「このデータで本当に答えられるか」と質問してもらい、答えを本文へ反映します。ただし、他人が作った難しい言い回しへ置き換えると、口頭試問で自分の言葉として説明できません。添削は代筆ではなく、論理の穴を見つけるために使います。修正履歴を残し、テーマや方法を大きく変えた場合は、志望教員との適合も改めて確認しましょう。
口頭試問・面接の評価ポイントと対策
研究計画書を暗記せず、論理を説明する
前期課程の試験は日本語の口頭試問です。公式要項は質問項目や配点を細かく公表していないため、特定の質問が出ると断定はできません。ただし、提出した研究計画書、志望理由、コースと教員の選択について説明できる状態は必要です。回答を丸暗記すると、問い方が変わっただけで言葉が止まり、追加質問にも対応しにくくなります。
背景、問い、方法、意義をそれぞれ短く説明できるように準備しましょう。30秒の要約、2分の説明、詳しい説明の三段階を作ると、面接委員の反応に合わせられます。専門用語を使う場合は定義を説明し、その概念が研究のどこで必要かまで答えます。
想定質問を5領域に分ける
想定質問は、志望動機、研究内容、基礎知識、実行可能性、進路の五つに整理できます。質問文だけを大量に集めるより、評価される論点を分けた方が未知の質問にも対応できます。研究テーマを選んだ個人的経緯を聞かれた後、そのテーマが経済学研究として重要な理由を問われるなど、質問は連続して深まると考えましょう。
- なぜ関西学院大学大学院経済学研究科を選んだのか
- 研究質問を一文で表すと何か
- 主要な先行研究と自分の違いは何か
- どのデータ・史料をどの方法で分析するのか
- 必要な経済理論をどう理解しているか
- 計画どおりにデータを得られない場合どうするか
- なぜそのコースと教員を選んだのか
- 修了後に研究成果をどう生かすのか
これらは出題を予言する一覧ではなく、準備すべき論点です。一つの回答に対して「なぜ」「具体的には」を重ねる練習をしてください。回答例をそのまま借りず、自分の資料と経験に基づく根拠へ置き換えます。
経済学の基礎質問へ説明型で対応する
EREの基準を満たしていても、口頭で概念を説明できるとは限りません。自分の研究に関わるミクロ・マクロ、計量、経済史などの基礎概念は、式を覚えるだけでなく、前提、因果の仕組み、適用限界を説明できるようにします。たとえば政策効果を扱うなら、単なる相関を因果効果として解釈できない理由や、比較群の考え方を自分の研究へ結びつけます。
分からない問いに対して、知ったかぶりで話を広げるのは得策ではありません。理解している範囲を明示し、どう検討するかを答えます。不明点を認めたうえで、検証の道筋を示す姿勢は、研究者に必要な誠実さとも関係します。曖昧な用語を使ったために追及されることがないよう、提出文書の語句は一つずつ説明可能にしておきます。
模擬面接は内容と伝え方を分けて改善する
模擬面接では、まず録音して回答の内容を確認し、次に視線、声量、話す長さなど伝え方を整えます。一度にすべて直そうとすると、指摘が散らばります。内容面では結論が先にあるか、根拠が具体的か、研究計画書と矛盾していないかを見ます。伝え方では、一回答が長すぎないか、専門用語を詰め込みすぎていないかを確認します。
- 研究計画を2分で説明して録音する
- 質問役に「なぜ」を3回重ねてもらう
- 答えられなかった論点を文献で確認する
- 結論、理由、具体例の順に回答を組み直す
- 本番に近い時間と服装で再度実施する
一人で練習すると、自分の前提知識を相手も知っているつもりで話しがちです。異なる専門の人にも聞いてもらい、伝わらない箇所を見つけます。大学院面接の基本は、大学院入試の面接対策完全ガイドも併せて確認してください。提出書類に沿った個別の深掘り練習まで行うことが仕上げになります。
回答が長くなるときの組み立て方
口頭試問では、質問を受けたら最初に結論を一文で述べ、その後に理由と具体例を加えます。研究方法を聞かれたのに背景説明から長く話すと、質問へ答えていない印象になります。問いが複数の意味に取れる場合は、短く確認してから答えて構いません。結論、根拠、研究計画との接点の順に話すと、要点が伝わりやすくなります。
否定的な指摘を受けたときも、すぐに自説を守ろうとせず、指摘がどの前提へ向けられているかを確認します。計画の限界を認め、代替データや別の識別方法を提示できれば、研究を修正する力を示せます。模擬面接では、賛同的な質問だけでなく、先行研究との差が小さい、サンプルが偏る、期間内に終わらないといった反論も用意してもらいましょう。
過去問の入手方法と使い方
公式ページから過去3年度分を請求する
関西学院大学は、経済学研究科の入試過去問題について、過去3年度分を公開し、公式の請求フォームから申請する方法を案内しています。2027年度要項には6月末までに公式サイトへ掲載するとあります。検索で見つけた非公式な再掲ではなく、年度と課程を確認して公式フォームから入手してください。
前期課程の2027年度入試は口頭試問であり、過去問題という言葉から筆記試験問題だけを想像すると活用方法を誤ります。公開内容は年度や区分によって異なる可能性があるため、入手した資料が一般、外国人留学生、特別選抜、前期、後期のどれに対応するかを確認します。旧年度の制度を2027年度へそのまま当てはめず、現行要項を基準に位置づけましょう。
過去問から問われる知識の範囲を分析する
後期課程の英語や、過年度に筆記形式の資料が確認できる場合は、最初から時間を計って解く前に、問題を分野別に分類します。経済理論、統計・計量、政策、経済史など、どの知識がどの深さで求められるかを調べます。英語であれば、語彙、構文、要旨把握、専門文献の読解のどこで失点するかを分けます。
| 段階 | 行うこと | 得られるもの |
|---|---|---|
| 分類 | 年度・課程・分野を分ける | 対象範囲の把握 |
| 初見演習 | 条件をそろえて解く | 現在地の確認 |
| 原因分析 | 誤答理由を分類する | 優先課題の特定 |
| 再演習 | 説明可能になるまで解き直す | 知識の定着 |
| 応用 | 研究計画との接点を話す | 口頭試問への転用 |
正解数だけでなく、誤答の原因を記録することで次の学習が決まります。知識がなかったのか、問題文を誤読したのか、時間配分に失敗したのかでは、改善策が違います。解答が公開されていない場合は、教科書や論文の根拠へ戻り、第三者に説明して妥当性を確かめましょう。
過去問を口頭試問の材料に変える
前期課程では、過去問研究を経済学の説明練習へ転用できます。問題に現れた概念について、定義、前提、図表、政策的含意、限界を口頭で説明します。さらに「この概念は自分の研究テーマとどう関係するか」まで話せれば、基礎知識と研究計画が結びつきます。
過去問と同じ質問が出ることを期待するのではなく、研究科が重視してきた思考の型をつかみます。過去問は出題予想集ではなく、説明力を測る診断材料です。制度変更がある2027年度ほど、過去問の再現に偏らず、最新要項との違いを確認する必要があります。
入手できない場合は公式窓口を確認する
フォームが一時的に見つからない、対象年度が分からない、後期課程の資料を請求したいといった場合は、経済学研究科入試情報ページの案内を再確認します。研究科事務室の連絡先も2027年度要項に掲載されています。SNS上で問題の全文提供を求めるのではなく、著作権や大学の公開条件を守って利用してください。
資料を入手したら、請求しただけで安心せず、学習計画に組み込みます。分析日、初見演習日、復習日を先に予定へ入れると、出願書類の準備に追われて後回しになるのを防げます。
年度差を比較して2027年度向けに読み替える
過去3年度分を並べるときは、問題の難易度だけでなく、当時の募集要項も確認します。選考科目、提出スコア、コース名称が違えば、同じ問題でも入試全体での役割が変わります。特に2027年度は前期課程に2コースが設けられ、修士論文コースには指導教員の事前確認があります。過去の形式と現行制度を別の表に整理し、古い手続を現在の条件だと誤認しないようにしてください。
分析表には、年度、区分、出題分野、必要知識、解答に使った根拠、復習事項を記録します。同じ分野が複数年続いても、翌年度に出る保証はありません。頻度の高い論点を優先しつつ、アドミッションポリシーが示す学部卒業程度の経済学を広く復習します。
解いた内容を自分の研究へ接続する
過去問で扱われたモデルや政策論点について、自分の研究ならどのような仮説に使えるかを考えます。直接関係しない問題でも、仮定を明示する、反対の効果を比較する、データで検証可能な命題へ変えるという思考は共通します。解答後に三分程度で口頭説明し、質問役から前提や限界を聞いてもらうと、面接練習にもなります。
解けることと、理由を説明できることを分けて確認してください。数式やグラフで理解した内容を日本語に直し、日本語で述べた因果関係を再び図や式で確かめる往復が有効です。後期課程志望者は英語問題で読んだ議論を要約し、修士論文や今後の計画との関連を説明する練習へ発展させましょう。
2027年度入試までの対策スケジュール
第1次は春までにスコア試験を動かす
第1次の出願は2026年8月24日に始まります。修士論文コースの事前確認は7月上旬から始まり、個別資格審査の連絡期限も7月21日です。そのため、夏に研究計画を考え始めるのでは遅れます。春までに研究分野とコースの仮決定を行い、英語資格とEREの受験機会を確保します。
| 時期の目安 | 第1次に向けた主な行動 | 完成状態 |
|---|---|---|
| 前年秋〜冬 | 分野調査、経済学基礎、英語学習 | 志望理由の素材がある |
| 2026年1〜3月 | 英語・ERE受験、先行研究収集 | 基準到達の見通しがある |
| 4〜6月 | 研究計画書作成、教員調査 | 計画の初稿がある |
| 7月 | 事前確認、資格審査、模擬面接 | コースと教員が確定 |
| 8月 | 証明書・願書点検、出願 | 期間内必着で発送 |
| 9月 | 口頭試問 | 追加質問にも対応 |
第1次志望者は7月を研究計画の完成月ではなく確認月にするのが目安です。事前確認で研究の方向を説明できるよう、6月までに概要を固めます。英語やEREで初回から基準へ届かない可能性も考え、再受験できる日程を選びましょう。
第2次でも年明け開始では間に合いにくい
第2次は2027年2月の出願ですが、修士論文コースの事前確認は1月6日から始まり、個別資格審査の連絡期限は1月8日です。年末年始には大学や証明書発行窓口が休業する可能性もあります。秋までに英語・EREの基準を満たし、12月には研究計画書の推敲と証明書の手配へ進むのが現実的です。
第1次で不合格だった後に第2次へ再挑戦する場合は、同じ書類と回答を繰り返すのではなく、課題を分析します。研究質問が広かったのか、方法の具体性が足りなかったのか、基礎概念の説明に弱点があったのかを分けます。再受験までの期間は、修正点を一つずつ検証するために使ってください。
週単位で4本の準備を並行する
大学院入試対策は、試験勉強が終わってから研究計画書を書くという直線型では進みにくいものです。英語、ERE、研究計画書、口頭試問の4本を週単位で並行します。平日はスコア学習、週末だけ研究計画という分け方でも構いませんが、毎週すべてに触れる時間を設けると、研究計画に必要な経済学知識も見つかります。
- 英語資格:受験日から逆算した語彙・読解・演習
- ERE:ミクロ・マクロの理解と問題演習
- 研究計画書:文献読解、問い、方法、文章化
- 口頭試問:要約、基礎概念、追加質問への応答
進捗は「勉強時間」だけでなく成果物で管理します。文献を何本要約したか、研究質問を一文にできたか、模擬面接で答えられなかった問いが何件減ったかを見ます。週ごとの小さな完成物を積み上げることで、出願前に全工程が集中するのを避けられます。
最終月は新しい材料を増やしすぎない
出願後から口頭試問までは、提出書類を基準に回答を磨きます。新しい研究テーマへ変えたり、大量の専門用語を付け足したりすると一貫性が崩れます。主要文献、研究方法、代替案、志望教員との接点を再確認し、説明の精度を上げます。
体調、移動、当日の持ち物も計画に含めます。試験場は経済学研究科棟で、詳細は当日掲示とされています。受験票は当日交付され、試験開始15分前までの入室・着席が求められます。最後は知識量より、提出内容を落ち着いて説明できる状態を目指しましょう。
計画が遅れたときは優先順位を組み直す
準備開始が遅れた場合は、最初に出願可能性を確認します。英語資格とEREの基準を満たす見込みがなければ、研究計画書だけを急いでも出願できません。受験日と証明書発行日を確認し、第1次か第2次かを現実的に選びます。次に、修士論文コースの事前確認や個別資格審査が必要かを判断します。
短期間では、参考書を最初から均等に進めるより、診断問題で弱点を特定し、出願条件に直結する課題から改善します。研究計画書も完璧な文章を一度で作ろうとせず、まず問いと方法の対応を固めます。期限が固定された手続、スコア、内容改善の順に整理すると、焦りによる手戻りを減らせます。
受験後まで含めて準備を設計する
合格発表後には入学手続が続きます。2027年度要項では、第1次合格者の入学手続Iは2026年9月11日から18日、第2次・後期課程は2027年3月5日から12日です。学費等の納入や書類提出も所定期限内に行います。合格発表を準備の終点とせず、資金、住居、勤務調整、入学後の研究時間まで考えておきましょう。
研究テーマは合格のためだけに作るものではありません。入学後に文献を読み、方法を学び、成果物を完成させるための出発点です。受験計画と入学後の研究計画を連続させることで、コース選択や志望理由にも具体性が生まれます。
よくある質問(FAQ)
関西学院大学大学院経済学研究科の倍率は公表されていますか?
この記事では、2027年度の公式一次情報で確認できない倍率は掲載していません。募集人員は前期課程一般15名、後期課程一般3名と示されていますが、倍率だけで合否の見通しは決まりません。年度ごとの志願者数が変われば倍率も動き、少人数募集では一人の増減による影響も大きくなります。出願資格、研究分野の適合、研究計画、口頭説明力を優先して準備し、最新の入学者選抜情報は公式ページで確認してください。
過去の数字を見つけた場合も、一般と外国人留学生、前期と後期、第1次と第2次がどのように集計されているかを確認します。区分の違う数値を合算して、自分の受験区分の倍率だと判断しないようにしましょう。
経済学部以外の出身でも前期課程へ出願できますか?
一般入試の出願資格は経済学部卒業者に限定されていないため、所定の学歴要件などを満たせば他学部出身者も出願可能です。ただし、学部卒業程度の経済学の知識・思考力が求められ、EREミクロ・マクロB+以上も必要です。出身分野の強みは、研究対象への知識やデータの理解として生かせますが、経済学の理論と方法を置き換えるものではありません。異分野で得た問題意識を経済学の問いと方法へ変換し、不足する基礎を補ってください。
社会人向けの別枠はありますか?
2027年度の経済学研究科入試ページでは一般・社会人対象の案内として掲載されていますが、要項上の前期課程選抜は一般、外国人留学生、関西学院大学経済学部生向け特別選抜に分かれています。社会人経験だけで特別選抜になるわけではありません。仕事を続けながら受験する方は、選抜区分とは別に、入学後の履修時間や研究時間を確保できるかも確認してください。通常資格に当てはまらず個別資格審査を希望する場合は、第1次は2026年7月21日、第2次は2027年1月8日までに研究科へ連絡します。
TOEICは何点必要ですか?ほかの英語資格も使えますか?
前期課程の一般・外国人留学生は、TOEIC L&R公開テスト600点以上、TOEFL iBT 62点以上、英検準1級以上、IELTS Academic 5.0以上のいずれかを提出します。TOEIC IPとTOEFL MyBestは使えません。すでに基準を超えた証明書があっても、出願日から見た有効期間と、原本・コピーなどの提出形式を点検します。出願開始日から過去2年以内の受験分という有効期間も確認してください。
EREミクロ・マクロは全員必要ですか?
前期課程の一般・外国人留学生では、EREミクロ・マクロB+以上の成績証明書が必要です。関西学院大学経済学部生向け特別選抜Aは提出書類と口頭試問で評価されますが、特別選抜BではEREと英語資格の提出スコアも評価されます。EREの申込日、受験日、成績証明を用意できる日を出願期限から逆算し、再受験の余地も設けます。自分の区分を確認し、一般志願者は英語とEREの両方を準備してください。
研究計画書には何を書けばよいですか?
所定用紙には、コース、志望面接委員、志望理由、研究テーマ、テーマ概要と選んだ経緯などを記入します。背景、先行研究、研究質問、方法、意義がつながるように構成し、希望教員の研究領域との接点も説明します。提出前には、使いたいデータや史料へアクセスできるか、予定する分析を修士課程の期間内に実行できるかも確かめます。個人的関心を検証可能な経済学の問いへ具体化することが重要です。
書き上げた後は、各用語の意味と文献上の根拠を口頭で説明します。表現を整える添削だけでなく、問いに対して方法が適切かを経済学の観点から点検することが必要です。
口頭試問ではどのような質問が想定されますか?
公式要項は具体的な質問や配点を示していないため、出題を断定できません。研究計画書と志望理由を基に、研究質問、先行研究、方法、実行可能性、コース・教員選択、基礎的な経済学知識を説明できるようにします。質問への結論を最初に述べ、理由や例を補足する形で時間の異なる回答を用意します。回答暗記ではなく、追加質問に根拠で答える練習を重ねましょう。
過去問はどこで入手できますか?
経済学研究科の公式入試情報ページでは、過去3年度分について請求フォームから申請する方法を案内しています。年度、前期・後期、選抜区分を確認し、2027年度の現行制度との違いを整理して使ってください。解いた後は正誤だけで終えず、必要知識、誤答原因、口頭で説明できなかった点を記録します。過去問だけでなく最新の入試要項を基準に対策することが重要です。
公開資料の範囲や申請方法が変わる可能性もあるため、必ず公式ページの最新表示に従います。前期課程では口頭試問対策へ、後期課程では英語試験と口頭試問の両方へ活用してください。復習日も決めておきましょう。
まとめ|制度を正確に読み、研究計画と口頭試問を一貫させよう
関西学院大学大学院 経済学研究科の2027年度前期課程入試では、一般の募集人員は15名で、第1次と第2次が設けられています。試験当日は日本語による口頭試問ですが、出願時点で英語資格とEREミクロ・マクロの所定基準を満たし、研究計画書などを提出する必要があります。口頭試問だけの入試ではなく、出願前から選考が始まると考えて準備しましょう。
- 第1次は2026年8月24日〜31日出願、9月9日口頭試問
- 第2次は2027年2月8日〜15日出願、2月24日口頭試問
- 一般志願者は英語資格とEREミクロ・マクロB+以上が必要
- 英語・EREの証明は出願開始日から過去2年以内
- 修士論文コースは出願前に指導可否の事前確認が必要
- 課題研究リポートコースも面接委員の第1・第2志望を記入
- 過去問は公式ページから過去3年度分を請求する
最も大きな判断は、2027年度から設置された二つのコースのどちらを選ぶかです。修士論文コースは研究者・後期課程への進学を主に見据え、1年次から研究指導を受けます。課題研究リポートコースは高度専門職業人を主に見据え、2年次からリポート作成の指導を受けます。入学後にコース変更はできないため、現在の関心だけでなく、修了後の進路まで考えて選んでください。
研究計画書では、広い関心を修士課程で答えられる問いへ絞り、先行研究、方法、意義、志望教員との接点を示します。口頭試問では、その計画の言葉を暗記するのではなく、なぜその問いなのか、データをどう得るのか、方法の限界は何かを説明します。書類と口頭回答を同じ研究構想から作ることで、説明の一貫性が高まります。
準備の順序は、最初に出願資格と選抜区分を確定し、次に英語資格・EREの受験日を押さえ、その間に研究分野とコースを絞る流れが基本です。修士論文コースを選ぶなら、公式の申請期間までに教員の研究を読み、研究概要を示して事前確認を受けます。課題研究リポートコースでも教員研究を調べ、研究計画書へ面接委員の希望を記載します。手続の期限と研究内容の完成期限を別に設定し、どちらか一方が遅れて受験機会を失わないようにしましょう。
まず公式要項で自分の出願区分を確認し、英語とEREの受験日、コース選択、研究計画書の初稿完成日をカレンダーへ落とし込みましょう。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。制度確認から研究計画書の推敲、模擬口頭試問までを段階的に進め、自分の研究目的を根拠とともに伝えられる状態を目指してください。
2027年度の情報は、過年度のブログやPDFではなく最新の公式要項を正典にします。出願までに制度が更新されていないかを確認し、疑問が残る資格・書類は研究科事務室へ問い合わせてください。準備項目を可視化し、スコア、書類、研究内容、説明力の四つを着実にそろえることが、落ち着いて本番を迎えるための現実的な受験戦略です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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