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専修大学大学院経済学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

専修大学大学院 経済学研究科の2027年度入試に合格するには、最初に4コースとA・B・C・D方式の対応関係を理解し、自分の経済学の基礎力、EREの成績、英語力、研究計画の完成度に合う方式を選ぶことが重要です。筆記試験の有無だけで決めるのではなく、入学後に研究したいテーマ、希望指導教員、研究手法まで一つの筋道として整えなければなりません。
専修大学大学院経済学研究科とは、経済学専攻に社会経済・国際経済・プロフェッショナル・エコノミックリサーチの4コースを置き、研究者志望から実務家までを対象とする大学院です。2027年度の入学定員は4コース合計25名で、一般入試、社会人入試、外国人留学生入試が第I期と第II期に実施されます。コースによって開講校舎と選択できる入試方式が異なるため、募集要項の表を横に読むだけではなく、自分の条件を縦に当てはめて確認する必要があります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
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とくに注意したいのが、C方式は筆記試験がない一方、研究計画書等による書類選考を通過した人だけが口述試験へ進む点です。A方式とD方式では経済学検定試験ERE「ミクロ・マクロ」の所定ランクが出願条件になり、B方式では英語とマルクス経済学が課されます。つまり、どの方式でも経済学を研究する基礎力と研究目的の説明が必要です。書類型の方式を選べば準備量が少なくなるわけではありません。
本記事では、専修大学が公開した令和9(2027)年度修士課程募集要項、研究計画書の所定様式、選考のポイント、出題意図、過去問題の公開案内を照合し、出願資格、日程、方式選択、英語・専門科目、研究計画書、過去問、口述試験までを順番に解説します。変更や追加のお知らせが出る可能性があるため、実際に出願するときは大学公式サイトの最新情報も確認してください。個別の準備を早く整えたい方は、専修大学大学院 経済学研究科にも対応する大学院入試対策コースで相談できます。
専修大学大学院経済学研究科の2027年度入試概要
募集は継続、経済学専攻の入学定員は25名
専修大学は2027年度も経済学研究科経済学専攻の修士課程入試を実施します。募集要項に示された入学定員は25名です。この人数は社会経済、国際経済、プロフェッショナル、エコノミックリサーチの4コースを合わせた人数で、一般入試の募集人数には社会人入試と外国人留学生入試の若干名が含まれます。コースごとに25名を募集するわけではない点を誤解しないようにしましょう。
| 項目 | 2027年度の内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 研究科・専攻 | 経済学研究科・経済学専攻 | 修士課程を対象に解説 |
| コース | 4コース | 出願後の変更は不可 |
| 入学定員 | 25名 | 社会人・留学生の若干名を含む |
| 入試制度 | 一般・社会人・外国人留学生 | 各制度の資格を確認 |
| 実施時期 | 第I期・第II期 | 準備状況に応じて選ぶ |
| 授与学位 | 修士(経済学) | 修了要件は入学後の要項で確認 |
大学が掲げるアドミッション・ポリシーでは、経済学に関する標準的な知識・理解力、高い専門性を得ようとする意欲、将来に研究者または高度職業人を目指す姿勢が求められています。この3点は、筆記試験、研究計画書、口述試験を別々の選考として見るのではなく、一人の志願者を複数の資料から総合評価する軸だと考えると理解しやすくなります。
第I期と第II期の日程
経済学研究科は年2回の受験機会を設けています。第I期は2026年8月31日から9月7日までが出願期間で、10月3日に試験、10月9日に合格発表です。第II期は2027年1月18日から1月25日までに出願し、2月20日に試験、2月26日に合格発表となります。出願は締切日の消印有効ですが、証明書の発行、検定料の納入、所定様式の印刷まで逆算してください。
| 時期 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 第I期 | 2026年8月31日〜9月7日 | 2026年10月3日 | 2026年10月9日 |
| 第II期 | 2027年1月18日〜1月25日 | 2027年2月20日 | 2027年2月26日 |
第I期を本命にすると、不合格時に第II期へ再設計する時間を確保できます。ただし、研究テーマや英語力が固まらないまま急いで提出するのは得策ではありません。第I期までに所定水準へ達する現実的な計画が立つかを確認し、難しければ第II期に照準を合わせます。EREを利用する方式では受験結果が出願締切までに必要なため、入試日ではなくEREの受験日から逆算することが欠かせません。
検定料と試験会場
入学検定料は35,000円で、コンビニエンスストアまたはクレジットカードによる納入方法が案内されています。事務手数料が別途かかり、大学窓口での支払いはできません。収納証明書は出願書類になるため、締切当日に支払うのではなく、書類一式を点検できる余裕を持って納入しましょう。
経済学研究科の筆記試験会場は生田校舎10号館です。ただし、C方式など書類選考を伴う方式の口述試験は、実施時間と場所が書類選考の結果とともに通知されます。神田校舎で開講するコースでも、通常の筆記試験会場は生田校舎という区別があります。受験票の案内を優先し、当日の移動経路も前日までに確認してください。
2027年度入試情報の読み方
入試情報を確認するときは、紹介ページ、募集要項、所定様式、募集教員一覧の役割を分けて考えます。紹介ページはコースの特色を知る資料、募集要項は資格・科目・日程を決める正式資料、所定様式は記述内容と字数を定める資料、募集教員一覧は指導可能性を確かめる資料です。検索結果の要約や前年度の記事だけを根拠にすると、方式や教員の変更を見落とすおそれがあります。
確認日を記録した受験管理表を作り、「資格」「コース」「方式」「必要書類」「期限」「確認元」の列を設けてください。更新情報が出たら、どの項目に影響するかを追えます。数字や条件は記憶ではなく2027年度の公式資料へ戻って確認する習慣が、出願ミスを防ぎます。友人や先輩の受験時と制度が同じとは限らないため、体験談は対策の参考、募集要項は手続の根拠として扱いましょう。
第I期と第II期のどちらを選ぶか
受験時期は、早い方が常に有利というものではありません。第I期を選ぶなら、夏までに研究計画書の核となる先行研究を読み、英語やEREなど方式固有の条件を整える必要があります。第II期なら準備期間を増やせますが、卒業論文、仕事の繁忙期、年末年始と重なる可能性も考えなければなりません。自分が使える週単位の学習時間を計算し、科目演習、書類作成、口述準備へ配分してください。
判断の目安は、締切の一か月前に第三者が読める研究計画書があり、方式固有の基礎力を過去問や外部試験結果で確認できるかです。どちらも満たさないまま第I期へ急ぐと、研究計画書と面接回答の修正時間が不足します。反対に準備が整っているのに第II期まで先送りすると、学習の緊張感を保ちにくくなることもあります。受験日ではなく、完成稿と実戦力をそろえる期限から時期を選ぶようにしましょう。
4コースの違いと自分に合うコースの選び方
生田校舎で昼間に学ぶ2コース
社会経済コースは、経済理論や統計学から経済史、社会政策、財政学、金融論までを幅広く扱います。理論と制度、歴史をつなぎながら経済社会の構造を研究したい人に向きます。特定の現象を数理モデルだけで説明するのではなく、その背景にある制度や歴史的形成も検討したい場合は、有力な選択肢になるでしょう。
国際経済コースは、欧米、アジア、ラテンアメリカなどの経済社会、地域研究、国際協力を扱います。貿易や国際金融だけでなく、特定地域の制度、開発、労働、産業などを研究対象にできます。国際という名称だけで選ばず、研究対象の地域と使いたい方法を確認することが大切です。両コースは生田校舎で昼間に開講されるため、時間割と通学可能性も検討材料になります。
| コース | 主な方向性 | 校舎・時間帯 | 選べる方式 |
|---|---|---|---|
| 社会経済 | 理論・統計・歴史・政策・財政・金融 | 生田・昼間 | A・B・C |
| 国際経済 | 世界経済・地域研究・国際協力 | 生田・昼間 | A・B・C |
| プロフェッショナル | 企業・産業・政策・財政・税制 | 神田・平日夜間、土日昼間 | A・C |
| エコノミックリサーチ | 経済理論・計量分析・調査実務 | 神田・平日夜間、土日昼間 | D |
神田校舎で実務と研究をつなぐ2コース
プロフェッショナルコースは、経済政策、国際経済論、財政学、租税政策などから企業・産業、総合政策、財政・税制を研究するコースです。企業人として専門性を高めたい人を想定しており、神田校舎で平日夜間と土日昼間に開講します。仕事を続けながら学びたい社会人に適した設計ですが、社会人入試だけでなく一般入試からも出願できます。
エコノミックリサーチコースは、経済理論や計量経済学を用い、企業・産業・マクロ経済動向や政策に関する調査・分析方法を学ぶコースです。企業、官庁、自治体などで調査業務に携わる人が分析力を高める目的と相性がよいでしょう。一方、入試はD方式のみで、ERE「ミクロ・マクロ」B+以上が出願条件です。研究内容への適合だけでなく、出願時点で数量的な経済学の基礎を証明できるかまで確認しなければなりません。
コースは研究テーマ・教員・生活条件の3点で選ぶ
コース選択では、名称の印象から先に決めるのではなく、研究テーマと指導希望教員の一致を起点にします。まず「何を明らかにしたいか」を一文にし、次に教員一覧、教員紹介、研究者情報、シラバスを確認します。似たテーマを扱う教員がいても、理論、歴史、統計、地域研究など方法が異なれば、希望する指導とのずれが生じます。
- 研究したい社会現象と問いを一文で書く
- 問いに必要な理論、データ、地域、時代を整理する
- 2027年度の学生募集教員一覧で指導可能な教員を確認する
- 教員の論文と担当科目を読み、方法の一致を確かめる
- 校舎、開講時間、選択可能な入試方式を照合する
出願後はコースを変更できません。研究計画書に教員名を書けば適合が保証されるわけでもありません。学びたい内容、指導体制、通学の継続可能性を同時に満たすコースを選んでください。社会人は、繁忙期や出張を含めて2年間通えるか、平日夜間と土日の学修時間を確保できるかも具体的に見積もりましょう。
迷ったときは候補を比較表にする
社会経済と国際経済、またはプロフェッショナルとエコノミックリサーチで迷う場合は、興味の広さではなく修士論文の仮題まで置いて比較します。各候補について、研究対象、中心となる先行研究、必要なデータ、使う理論、指導を希望する教員、履修したい科目を書き出してください。空欄が多い候補は、関心があっても研究計画として成熟していない可能性があります。
働きながら通う人は、研究内容の魅力だけでなく、授業前後の移動、文献を読む時間、調査やデータ整理の時間も比較します。夜間・土日開講は仕事との両立を助けますが、学修負担そのものが軽くなるわけではありません。入学できるコースではなく、研究を完成まで続けられるコースを選ぶ視点が必要です。最終的には、研究適合性を第一にしつつ、2年間継続できる生活条件を満たす候補へ絞りましょう。
一般・社会人・外国人留学生の出願資格と出願手続
一般入試は大学卒業者以外にも複数の資格類型がある
一般入試の基本的な対象は、大学を卒業した人または2027年3月に卒業見込みの人です。そのほか、大学改革支援・学位授与機構から学士を授与された人、外国で16年の学校教育課程を修了して学士を持つ人、指定された専修学校専門課程の修了者など、募集要項には9つの類型が定められています。経済学部卒であることは一般出願資格の条件ではありません。
大学卒業資格がなくても、個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年4月1日現在で22歳に達する人は出願できる可能性があります。ただし、これは自動的に認められる制度ではありません。第I期と第II期で審査書類の提出期間が本出願より前に設けられているため、該当する可能性がある人は早い段階で大学院事務課に問い合わせてください。
経済学研究科の社会人入試は27歳以上が条件
経済学研究科の社会人入試は、一般入試の出願資格に該当し、大学院入学時の2027年4月1日現在で27歳以上の人が対象です。単に就業経験があるだけではなく、年齢基準と一般出願資格の両方を満たす必要があります。26歳以下の社会人でも一般入試の資格を満たすなら、一般入試での出願を検討できます。
一般入試と社会人入試で経済学研究科の方式構成や試験科目は共通ですが、研究計画書では職業経験を研究上の問いへ変換できると説得力が増します。業務上の困り事をそのままテーマにするのではなく、先行研究でどこまで説明され、何をデータや事例で確かめるのかを示しましょう。実務経験は価値ある材料ですが、経験談を学術的な問いへ翻訳する作業が求められます。
外国人留学生は学歴・日本語能力・在留資格を確認
外国人留学生入試では、外国籍を有し、所定の学歴要件、日本語能力要件、在留資格に関する出願条件を満たす必要があります。日本語能力は、原則として日本語能力試験N1、または指定回の日本留学試験で日本語科目315点以上かつ記述35点以上などが基準です。本学学部の卒業・卒業見込みなど、一部で確認が不要となる扱いもあります。
外国の大学を卒業した場合、卒業証明書に学位の記載がなければ学位取得証明書も必要です。日本語・英語以外の証明書には日本語または英語の訳文を添付します。国や教育制度によって個別審査が必要になるため、外国学歴は自己判断せず出願前に大学院事務課へ照会するのが安全です。
出願書類はチェックリストで管理する
共通する主な書類は、入学志願書、卒業または卒業見込証明書、成績証明書、写真カード、受験票・入学検定料収納証明書貼付台紙、研究計画書です。A・D方式はERE成績証明書、C・D方式は書類選考結果通知用封筒も必要です。外国籍の人には住民票などの追加書類があります。
- 自分の入試制度、コース、方式を確定する
- 所定様式を大学公式ページから最新版で取得する
- 大学発行の証明書を早めに請求する
- 方式固有のERE証明書や返信用封筒を確認する
- 全書類で氏名、コース、専修科目、方式の表記を統一する
- 郵送前に募集要項の確認欄と照合する
生成AIにより生成された研究計画書や研究テーマなどは、受験生自身が作成した書類として認められない場合があると大学は明記しています。AIに完成稿を任せるのではなく、自分で文献を読み、自分の言葉で研究の判断過程を説明できる状態にしてください。口述試験で根拠や方法を問われれば、表面的な文章はすぐに整合性を失います。
出願前の最終点検は内容と形式を分ける
出願書類の点検では、内容の妥当性と形式上の要件を同時に見ようとすると、かえって漏れが起きます。まず内容面として、研究計画書の問いと方法が対応しているか、志望コースと専修科目が研究内容に合うか、証明書の情報と志願書の学歴が一致するかを確認します。次に形式面として、所定様式、字数、文字書式、写真、署名、封筒、証明書の原本要件を順に見ます。
締切日は原稿を完成させる日ではなく、適切な方法で発送を終える日と考えてください。証明書の再発行や記入ミスの修正に備え、提出用とは別に全書類の控えを残します。口述準備では実際に提出した版の研究計画書を使うため、最終PDFやコピーを保管することが重要です。出願後に推敲を続けた場合も、提出版と更新版の違いを把握しておきましょう。
A・B・C・D方式の試験科目と選び方
方式とコースの対応を先に確認する
入試方式は難易度の順番を表すものではなく、経済学の基礎力をどの資料で示すかの違いです。社会経済・国際経済はA・B・C方式、プロフェッショナルはA・C方式、エコノミックリサーチはD方式から選びます。希望コースに存在しない方式では出願できません。
| 方式 | 対象コース | 主な選考 | 向きやすい受験生 |
|---|---|---|---|
| A | 社会経済・国際経済・プロフェッショナル | 英語、ERE B以上、口述 | 近代経済学と英語の基礎を示せる人 |
| B | 社会経済・国際経済 | 英語、マルクス経済学、口述 | 経済原論を論述できる人 |
| C | 社会経済・国際経済・プロフェッショナル | 研究計画書等、口述 | 研究構想と既修内容を文書で示せる人 |
| D | エコノミックリサーチ | ERE B+以上、書類選考、口述 | 数量的基礎と調査研究計画を示せる人 |
A方式はERE B以上と英語で基礎力を示す
A方式では、出願期間から遡って3年以内に受験したERE「ミクロ・マクロ」でB以上の成績証明書が必要です。ベーシックは対象外です。専門科目の当日筆記に代えてEREランクを換算評価し、当日は90分の英語、筆記合格後の口述試験へ進みます。
EREの条件をすでに満たし、経済学の英文読解を計画的に高められる人には明確な方式です。一方、Bランクを取っただけで十分とは限りません。口述では研究分野の理解が問われるため、ERE対策で得たミクロ・マクロの知識を研究テーマへ接続する必要があります。
B方式は英語とマルクス経済学を論述する
B方式はERE成績を提出せず、英語とマルクス経済学をそれぞれ90分で受験します。専門科目は経済原論の基礎知識を確認する論述形式です。大学は参考書として宇野弘蔵『経済原論』と平井規之・北川和彦・滝田和男『経済原論』を挙げています。
用語を暗記するだけでは、概念間の関係を説明する論述に対応できません。価値、商品、貨幣、資本、剰余価値などの論理展開を、自分の言葉で再構成する練習が必要です。指定参考書の章構成を答案の論理構成へ変換できることが対策の中心になります。
C方式は筆記なしでも書類と口述の負担が大きい
C方式は筆記試験を行わず、研究計画書等の書類選考と口述試験で選考します。社会人や他分野出身者にとって選びやすく見えますが、研究計画書は5項目に分かれ、研究テーマ、方法、既修内容、指導教員、読書体験まで説明しなければなりません。書類選考で不合格なら口述へ進めません。
C方式は学力試験が免除される方式ではなく、基礎学力を文書と対話で示す方式です。統計分析を掲げるならデータの入手可能性と分析手法を、歴史研究なら資料と対象時期を説明できる必要があります。書類の完成度と口頭説明の再現性を同時に高めましょう。
D方式はERE B+以上と研究適合性が必要
D方式はエコノミックリサーチコース専用で、ERE「ミクロ・マクロ」B+以上が出願条件です。当日の筆記はありませんが、研究計画書等の書類選考後に口述を受けます。B+という条件はA方式より高いため、出願期限までに結果が出る受験回を選び、再受験の余地も残してください。
方式選択は、過去の得意科目だけでなく残り期間で判断します。EREが条件に届かない場合、A・D方式に固執するより、希望コースを保てるB・C方式を検討する方が合理的なこともあります。ただしエコノミックリサーチはDのみです。コース優先か方式優先かを早期に決めることが、無駄の少ない準備につながります。
方式選びで避けたい3つの判断
第一に、筆記がないという理由だけでC方式を選ぶことです。研究計画が曖昧なら書類選考を通過できず、口述でも説明が続きません。第二に、現在のEREランクを確認せずA・D方式を前提にすることです。結果が出願条件へ届かなければ、計画全体を変更する必要があります。第三に、得意科目だけで方式を決め、希望する研究領域との適合を後回しにすることです。
選択時には、現状の証拠を使います。英語過去問の得点状況、EREの受験結果、指定参考書による論述答案、研究計画書の第三者評価を並べ、期限までの伸びを見積もります。負担が少なく見える方式より、強みを客観的に示せる方式を選ぶ方が一貫した受験戦略になります。方式を決めた後も、出願資格と必要書類をもう一度確認し、学習計画へ具体的な締切を入れてください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
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(費用は一切かかりません)
研究計画書の書き方と方式別の評価ポイント
A・B方式用は700字以内で選択理由と計画を示す
A・B方式用の所定様式では、一般入試と社会人入試の志願者は「専修科目の選択理由および入学後の研究計画」を700字以内で記入します。外国人留学生入試は300字以上500字以内です。MS明朝10.5ポイントで入力し、文末に文字数を入れる指定があります。短いから簡単なのではなく、限られた字数で研究対象・問い・方法・適合を圧縮する力が必要です。
700字では、背景説明を長くすると研究方法まで届きません。最初に社会的背景と問題意識を短く置き、先行研究から導く問い、使用する資料やデータ、分析方法、専修科目を選ぶ理由、入学後の見通しへ進むとまとまります。志望動機だけで半分を使う構成は避けてください。
- 対象とする現象、その重要性を80〜100字で示す
- 先行研究を踏まえた未解明点を120〜150字で示す
- 研究上の問いを一文で明示する
- 資料、データ、対象期間、分析方法を200字程度で示す
- 専修科目・指導環境との適合と入学後の計画を示す
所定様式は、進学動機と学修意欲、問題意識の明確性・独自性、基礎学力を主な選考基準として示しています。独自性とは、誰も考えたことのない大テーマを掲げることではありません。既存研究の到達点を踏まえ、自分が検討する範囲を具体化することです。地域、期間、産業、主体、制度を絞ると、修士課程で実行できる問いになります。
C方式は5項目を一つの研究ストーリーにする
C方式の研究計画書は、進学動機500〜700字、研究テーマとアプローチ700〜1,000字、これまで学んだ内容とテーマの関連300〜500字、必要な専門知識・指導教員400字以内、経済学に関する読書体験400字以内の5項目です。各欄には異なる役割がありますが、内容がばらばらでは評価されにくくなります。
| 項目 | 指定字数 | 伝える内容 |
|---|---|---|
| 進学の動機・目的・意義 | 500〜700字 | 経験、進路、大学院で学ぶ必要性 |
| 研究テーマとアプローチ | 700〜1,000字 | 問い、理由、方法、必要な履修 |
| 既修内容との関連 | 300〜500字 | 科目、ゼミ、職務、論文・レポート |
| 専門知識・指導教員 | 400字以内 | 不足知識、教員選定理由、受けたい指導 |
| 経済学の読書体験 | 400字以内 | 影響を受けた本と自分の考察 |
5項目を貫く中心線は「これまでの経験からどんな問いを持ち、なぜ専修大学で、どの方法を学び、何を明らかにするか」です。進学動機で職務上の地域格差を挙げたのに、研究テーマが金融市場の価格形成へ飛ぶような構成では、必然性が伝わりません。同じ問題意識を角度を変えて立証する5つの欄として設計しましょう。
研究テーマは「対象×問い×方法」で狭める
研究テーマを決める際は、関心のある名詞だけで終えないことが大切です。「地域経済」「中小企業」「物価高」は領域であって問いではありません。たとえば、特定地域の最低賃金改定が若年雇用へ与える影響を公的統計で検討する、というように対象、関係、期間、方法を具体化します。
研究方法は見栄えで選ばず、問いに合うものを使います。因果関係を検討するなら識別戦略とデータ、制度の形成を扱うなら一次資料と歴史的文脈、地域の実態を把握するなら調査対象とサンプリングが必要です。入手できないデータを前提にした計画は実行可能性が低いため、研究計画書を書く段階でデータベースや資料所蔵先を確認してください。
指導教員との適合を具体的に説明する
「著名だから」「テーマが近いから」だけでは、指導教員の選定理由として弱くなります。教員の近年の論文を複数読み、研究対象、理論枠組み、使用データ、分析手法のうち、自分の計画と重なる点を示します。そのうえで、自分に不足しているどの知識について指導を受けたいかを述べます。
一方的に教員の研究を褒める文章にする必要はありません。重要なのは、自分の問いを進めるために、その指導環境がなぜ必要かを説明することです。2027年度に学生を募集する教員か、希望コースで指導を受けられるかも募集教員一覧で確認します。書き終えたら、研究計画書だけを読んだ第三者がテーマと方法を一文で要約できるか試してください。
研究計画書の基本構造をさらに整理したい場合は、汎用的な構成、先行研究の扱い、NG例を解説した大学院入試向けの記事も参照するとよいでしょう。ただし専修大学では所定様式と方式ごとの字数が優先されます。完成後は、各主張の根拠を文献で指し示せるか、口述で反対質問を受けても説明できるかを点検してください。
推敲は大きな論理から小さな表現へ進める
初稿の推敲で、いきなり語尾や誤字だけを直しても研究計画の質は上がりません。最初に、問いが一つに定まっているか、その問いに方法が答えられるか、先行研究との差が説明されているか、期間内に実行できるかを確認します。次に各段落の役割を一文で要約し、同じ内容の重複や背景説明の長さを調整します。最後に用語、文法、字数、書式を整えます。
他者から「テーマが広い」と指摘されたときは、単に文章を短くするのではなく、対象地域、期間、主体、制度、指標のどれを限定できるか検討してください。「方法が不明」と言われたら、資料名、データの単位、比較対象、分析手順を補います。修正理由を説明できる推敲は、口述試験の準備にもなるため、改稿ごとに変更点と根拠をメモしておくと効果的です。
先行研究は羅列せず研究上の位置を示す
先行研究を読む目的は、知識量を示すことではなく、自分の問いが既存研究のどこに位置するかを明らかにすることです。文献ごとに、研究上の問い、対象、使用データ、方法、主な結論、残された課題を表にまとめます。そのうえで、結論が一致する研究と対立する研究、方法の異なる研究、対象時期の古い研究を分類すると、自分が検討する余地が見えてきます。
研究計画書では著者名や書名を長く並べるより、「何が明らかになっており、何が未検討なのか」を要約します。自分の主張に都合のよい文献だけでなく、反対の結果を示す研究も確認してください。先行研究との差はテーマの新しさだけでなく、対象・資料・方法の違いから示せるものです。引用した文献は口述で内容を尋ねられることを想定し、研究の限界まで自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
英語・ERE・マルクス経済学の筆記試験対策
英語は経済分野の英文和訳を中心に鍛える
A・B方式の英語は90分で実施されます。大学の出題意図では、経済関係の専門書、研究論文、報告書、記事などの英語原文から一部を抜粋し、英文和訳を中心に出題するとされています。一般的な長文読解だけでなく、経済学の概念を日本語で正確に表現する訓練が必要です。
最初に過去問を時間無制限で解き、語彙、構文、背景知識、訳出のどこで止まったかを分類します。単語帳だけで補えないのは、subject、capital、utility、institutionなど、文脈で訳語が変わる語です。英文の構造理解と経済学上の意味理解を同時に行うことが得点の安定につながります。
- 一文ごとに主語、述語、修飾関係を取る
- 経済用語の標準的な訳語を確認する
- 代名詞や指示語が何を指すか明記する
- 逐語訳を自然で正確な日本語へ整える
- 原文と訳文の情報量が一致するか見直す
英語試験では語学辞書を持ち込めますが、専門用語辞書と電子辞書は認められません。紙の辞書を引く練習をし、よく使う見出し語や語法の位置に慣れておきましょう。辞書を引く回数が多すぎると時間が不足します。本番では辞書を確認用に使える語彙水準まで引き上げるのが目標です。大学院英語の学習設計は、大学院入試の英語対策完全ガイドでも詳しく解説しています。
EREは受験日と成績条件から逆算する
A方式はERE「ミクロ・マクロ」B以上、D方式はB+以上が条件です。出願期間から遡って3年以内に受験し、出願締切日までに結果が出ている必要があります。条件未達の成績では出願できないため、模試感覚の初回受験と再受験の期間を計画に入れることが重要です。
対策はミクロとマクロを分離しすぎず、基本モデルの仮定、グラフ、計算、政策的含意を往復します。ミクロでは消費者・企業行動、市場均衡、市場の失敗、マクロでは国民所得、成長、物価、失業、金融・財政政策などの基礎を整理します。正答だけでなく、誤答選択肢がどの仮定を取り違えているかまで説明しましょう。
| 段階 | 学習内容 | 到達確認 |
|---|---|---|
| 基礎 | 用語、式、グラフ、標準モデル | 教科書例題を自力で説明できる |
| 演習 | 分野別問題、計算過程の確認 | 誤答理由を分類できる |
| 実戦 | 時間を計った総合問題 | 目標ランクを安定して上回る |
| 接続 | 研究テーマに関係する理論の復習 | 口述でモデルの意味を話せる |
マルクス経済学は概念の連鎖を論述する
B方式のマルクス経済学は、指定参考書の内容に関連し、経済原論の基礎知識を論述形式で確認します。用語カードで定義だけを覚えても、論述答案にはなりません。ある概念がなぜ必要になり、次の概念へどう展開するかを章単位で整理してください。
答案では、問いの範囲を定め、中心概念を定義し、概念間の論理を示し、必要に応じて現実の経済との関係を述べます。結論、定義、論証の順序が採点者に見える文章にすることが大切です。90分の中で構成メモ、執筆、見直しに時間を配分し、手書きで一定量を仕上げる練習を重ねましょう。
6か月の準備モデル
準備期間が6か月あるなら、最初の2か月で方式を確定し、基礎力診断と研究テーマの仮設定を行います。中盤の2か月で英語または専門科目を集中的に演習し、研究計画書の初稿を作ります。最後の2か月は過去問、推敲、口述練習を往復します。
- 6〜5か月前:コース・方式決定、教員と文献の調査
- 5〜4か月前:英語・ERE・専門科目の基礎固め
- 4〜3か月前:研究計画書初稿、過去問の初回分析
- 3〜2か月前:答案演習、先行研究の追加、計画書改稿
- 2〜1か月前:年度別過去問、想定質問、模擬口述
- 直前期:書類と回答の整合確認、時間配分の固定
科目対策と研究計画を別々に進めると負担が増えます。英文でテーマ関連の論文を読み、EREで使う理論を研究背景に生かすなど、一つの学習を筆記・書類・口述の三つへ再利用する発想を持つと効率が上がります。
答案の復習記録を得点につなげる
学習記録には勉強時間だけでなく、誤答の原因と次の行動を書きます。英語なら、単語を知らなかった、構文を取り違えた、経済的な意味を誤解した、日本語表現が不正確だった、時間が足りなかったというように分けます。EREなら、公式の暗記不足、グラフの読み違い、前提条件の見落とし、計算ミスに分類します。論述では、定義不足、論点漏れ、根拠の弱さ、構成の崩れを記録します。
原因ごとに処方が異なります。語彙不足なら反復、構文ミスなら精読、背景知識不足なら教科書へ戻り、時間不足なら解答順を変えます。すべてを「勉強不足」とまとめると改善できません。誤答一つにつき次回に変える行動を一つ決めると、演習量が実力へ変わります。週末には記録を見返し、同じ原因が続く分野を翌週の優先課題にしてください。
過去問の入手方法と効果的な分析・演習法
過去3年分はWebまたは大学院事務課で閲覧する
専修大学は大学院入試の過去3年分を、Web上と大学院事務課の窓口で公開しています。経済学研究科経済学専攻は、修士課程の一般、社会人、外国人留学生について公開対象です。著作権の関係でWebに全文が出ない問題もあるため、Webだけで不足する場合は大学院事務課での閲覧を検討するとよいでしょう。
筆記試験は受験生の考え、知識、理解力を問う論述・小論文であるため、大学は解答や解答例を提示していません。模範解答がないことを理由に演習を後回しにせず、出題意図、指定参考書、学術用語の標準的な定義を基準に自己採点します。
最初は出題形式の地図を作る
過去問を入手したら、すぐに全文を書き始める前に年度別の出題表を作ります。英語は出典分野、文章量、設問数、和訳範囲、論述の有無を記録します。マルクス経済学は論点、要求動詞、関連する指定参考書の章、必要な概念を整理します。
| 記録項目 | 英語 | マルクス経済学 |
|---|---|---|
| 出題領域 | 経済理論・政策・報告書等 | 経済原論の論点 |
| 要求 | 和訳・内容説明等 | 定義・比較・論証等 |
| 必要知識 | 構文・語彙・背景知識 | 概念・論理展開・学説 |
| 時間 | 設問ごとの所要時間 | 構成・執筆・見直し |
| 復習先 | 辞書・文法書・経済文献 | 指定参考書の該当章 |
3年分を並べると、繰り返す能力と年度固有の題材を区別できます。題材の予想に頼るのではなく、未知の経済英文を読み、基礎概念を論理的に説明する共通能力を特定してください。
過去問は3周して使い切る
1周目は時間無制限で解き、現在の知識不足を発見します。2周目は制限時間を設定し、答案を完成させます。3周目は本番と同じ90分で、辞書の使い方や見直しまで再現します。同じ問題を繰り返す意味は答えの暗記ではなく、思考手順を短時間で再現できる状態にすることです。
- 答案を書く前に問いの要求を動詞で把握する
- 採点対象になる論点を構成メモへ置く
- 根拠と結論が対応するように書く
- 用語の誤用、主語の欠落、飛躍を見直す
- 教科書や原文と照合し、誤りの原因を記録する
- 数日後に白紙から再答案を作る
答案は自分だけで評価すると、知識がある前提で文章を補って読んでしまいます。第三者に読んでもらい、「この用語は定義されているか」「結論の根拠はどこか」を指摘してもらうと改善点が見えます。過去問演習の一般的な分析方法は、大学院入試の過去問分析のやり方も参考になります。
C・D方式でも過去問を見る意味がある
C・D方式には当日の筆記がありませんが、過去問を確認する価値はあります。専修大学が修士課程の受験生に期待する経済学の語彙、論述の深さ、英文読解の水準を把握できるからです。口述で基礎知識を問われたときの準備にもなります。
ただし、C方式の受験生が筆記対策に時間を使いすぎて研究計画書を疎かにしては本末転倒です。過去問は基礎力の診断材料として範囲を決めて使うとよいでしょう。テーマに関係する概念の問題を選び、定義と応用を口頭で説明する練習へつなげてください。
解答例がない問題を評価する方法
解答例がない場合は、一つの完成答案と比べるのではなく評価項目を作ります。設問へ直接答えているか、主要概念を正確に定義したか、主張を支える根拠があるか、段落間に論理の飛躍がないか、時間内に完結したかを確認してください。各項目を同じ基準で毎回評価すれば、年度が違っても成長を追えます。
英語の和訳は原文の主語・述語、否定、比較、因果、指示語が訳文に反映されているかを照合します。専門論述は指定参考書の該当箇所へ戻り、用語の定義と論理の順番を確認します。模範文の美しさより、設問に必要な要素が欠けていないかを優先することが大切です。添削を受ける場合も、単なる言い換えではなく、どの評価項目が不足したかを尋ねると次の答案に生かせます。
口述試験(面接)の頻出質問と回答準備
口述は研究計画書を起点に専門性と意欲を確認する
専修大学の公式説明では、口述試験は入学志願書・研究計画書等をもとに、専門に研究しようとする分野を中心に行います。経済学の高い専門性を得ようとする意欲と、将来研究者または高度職業人を目指す人としてふさわしいかも確認されます。面接マナーだけでなく研究内容の口頭試問として準備する必要があります。
A・B方式では筆記試験合格者に口述を実施し、時間と場所は筆記当日に指示されます。C・D方式は書類選考合格者が対象で、実施時間と場所は結果通知で知らされます。形式が違っても、提出書類との一貫性が中心である点は共通です。
想定しておきたい質問
- なぜ大学院へ進学するのですか
- なぜ専修大学、経済学研究科、このコースなのですか
- 研究上の問いを一文で説明してください
- そのテーマにはどのような先行研究がありますか
- 先行研究と比べた本研究の意義は何ですか
- どのデータ・資料をどの方法で分析しますか
- その方法で問いに答えられるのはなぜですか
- 希望指導教員を選んだ理由は何ですか
- 研究に必要な経済学の基礎をどう学びましたか
- 修了後の進路に研究成果をどう生かしますか
回答は丸暗記せず、「結論、根拠、具体例」の三段で作ります。たとえば志望理由なら、研究目的を結論として述べ、専修大学のコースと教員が必要な理由を示し、履修したい科目や用いたい方法を具体例として添えます。大学の特色を説明するだけでは自分の志望理由になりません。
研究計画への深掘りに備える
面接官は計画書に書かれた言葉の定義や、方法を選んだ理由を尋ねます。「地域活性化」「格差」「持続可能性」など広い言葉を使った場合、自分の研究では何を指し、どの指標で捉えるかを説明してください。先行研究を挙げたなら、その結論、方法、限界を短く話せるようにします。
答えにくい質問を受けたとき、推測で取り繕うと整合性を失います。分からない点を認めたうえで、現時点の仮説や入学後の検討方法を述べる方が誠実です。知識の不足を認識し、どう補うかを説明することも研究能力の一部です。
他分野出身者・社会人が準備すべき説明
他分野出身者は、なぜ元の専門ではなく経済学の理論や方法が必要なのかを説明します。法学の制度理解、情報科学の分析技術、地域活動の経験などは強みになり得ますが、経済学の標準的な基礎を補う計画も必要です。履修済み科目、教科書、統計学習、ERE対策など、具体的な学習実績を示してください。
社会人は、職務経験を単なる実績紹介にせず、研究上の問題意識へ結びつけます。会社の機密情報や入手困難な社内データを前提にすると実行可能性を疑われます。公開統計、公開資料、許可を得られる調査などへ置き換え、学術研究として検証可能な計画に変えることが重要です。
模擬口述は録音して改善する
一人で文章を読むだけでは、質問に応じて要点を組み替える力がつきません。第三者に研究計画書を渡し、書かれた内容から質問してもらいます。最初は基本質問、次に反論、最後に方法や用語の細部を深掘りしてもらいましょう。
- 60秒で研究概要を説明する
- 3分で背景、問い、方法、意義を説明する
- 想定外の質問に結論から答える
- 録音を聞き、長い前置きと曖昧語を削る
- 研究計画書との表現・事実のずれを修正する
良い回答は短い暗記文ではなく、根拠を追加できる構造を持っています。大学院面接の頻出質問と回答の組み立て方は、大学院入試の面接対策完全ガイドでも確認できます。最後は志望理由、研究テーマ、方法、教員選択、修了後の進路が一つのストーリーになっているか点検してください。
当日の受け答えで意識すること
質問を聞き終える前に答え始めず、何を尋ねられたかを短く整理します。複数の論点を含む質問なら、最初に「二点あります」と示し、順に答えます。長い説明をした後で結論が出る話し方は避け、結論を述べてから理由を加えてください。質問の意味が曖昧なら、理解した範囲を確認してから答えることもできます。
研究計画への批判は、人格への否定ではなく計画の検証です。反射的に防御せず、指摘が当たる範囲と自分の考えを分けて話します。修正可能な点なら、入学後にどの文献やデータで検討するかを示します。対話を通じて研究計画を改善できる姿勢も重要な評価材料です。終了後に一つの回答で失敗したと感じても引きずらず、次の質問へ焦点を戻しましょう。
よくある質問(FAQ)
専修大学大学院経済学研究科の倍率はどのくらいですか?
年度や入試制度によって異なるため、最新の入学試験結果を大学公式サイトで確認してください。2027年度の入学定員は4コース合計25名ですが、定員だけから合格しやすさを判断することはできません。大学は試験成績によって募集人数に達しなくても入学を許可しない場合があるとしています。
社会人でも受験できますか?
受験できます。経済学研究科の社会人入試は、一般入試の出願資格に該当し、2027年4月1日現在で27歳以上の人が対象です。27歳未満でも一般入試の資格を満たせば一般入試を検討できるため、勤務状況ではなく募集要項の資格条件で制度を選ぶようにしてください。
経済学部以外の出身でも出願できますか?
一般入試の出願資格に経済学部卒という条件はありません。ただし、選考では経済学の標準的な知識・理解力が問われます。他分野出身者は、基礎経済学や統計学を学んだ実績と、元の専門から経済学へ移る理由を研究計画書と口述で説明できるようにしましょう。
C方式なら筆記試験なしで受験できますか?
はい。C方式は研究計画書等の書類選考と口述試験で、当日の筆記試験はありません。ただし、社会経済・国際経済・プロフェッショナルの3コースが対象で、エコノミックリサーチはD方式のみです。書類選考では基礎学力も評価されるため、無試験という意味ではありません。
研究計画書は何字で書きますか?
A・B方式の一般・社会人は700字以内、外国人留学生は300〜500字です。C方式は5項目に分かれ、500〜700字、700〜1,000字、300〜500字、400字以内、400字以内という指定があります。方式に対応した公式の所定様式を使うことが必要です。
指導希望教員への事前相談は必要ですか?
募集要項では、出願後のコース変更ができないため、教員紹介、研究者情報、シラバスを確認し、不明点は出願前に大学院事務課へ問い合わせるよう案内しています。個別連絡の可否や手順は大学の最新案内に従ってください。少なくとも、2027年度に募集する教員か、研究方法が合うかの確認は欠かせません。
過去問はどこで入手できますか?
大学院入試の過去問題案内ページからWebで閲覧するか、生田・神田の大学院事務課窓口で閲覧できます。公開は過去3年分で、著作権上の理由によりWebでは見られない問題もあります。解答例は公開されないため、出題意図と参考書を基準に復習する必要があります。
口述試験では何を聞かれますか?
入学志願書・研究計画書をもとに、専門に研究しようとする分野が中心です。志望理由、研究上の問い、先行研究、方法、指導教員を選ぶ理由、修了後の進路を準備してください。書類を暗唱するのではなく、用語の定義や方法の限界を深掘りされても説明できる状態を目指します。
まとめ|専修大学大学院経済学研究科は方式選びと研究計画の一貫性が鍵
専修大学大学院経済学研究科の2027年度入試は、4コースと4方式の組み合わせを理解するところから始まります。筆記、ERE、書類選考のどれで基礎力を示すかは異なりますが、研究したい内容を経済学の言葉で説明する力は全方式に共通します。
- 経済学専攻の入学定員は4コース合計25名
- 社会経済・国際経済はA・B・C方式から選択
- プロフェッショナルはA・C、エコノミックリサーチはD方式
- AはERE B以上、DはERE B+以上が出願条件
- Bは90分の英語と90分のマルクス経済学を受験
- Cは5項目の研究計画書等と口述で評価
- 過去3年分の問題をWebまたは大学院事務課で閲覧可能
まず研究テーマと希望指導教員からコースを絞り、そのコースで選べる方式の中から、自分の実績と残り期間に合うものを決めてください。次に、募集要項、所定の研究計画書、募集教員一覧を同じ年度でそろえます。家族や勤務先との時間調整も早めに始め、受験準備と入学後の学修を継続できる環境を整えましょう。出願資格・方式・書類を別々に確認せず、一枚のチェック表で管理すると見落としを減らせます。
筆記対策では、英語の経済文献読解、EREのミクロ・マクロ、マルクス経済学の論述を、選択方式に合わせて優先します。研究計画書では、対象、問い、先行研究、方法、実行可能性、専修大学で学ぶ理由をつなぎます。口述練習は最後だけに行わず、計画書の初稿段階から声に出して矛盾を見つけましょう。
2027年度の要項は公開済みですが、募集教員や案内内容には変更が生じる可能性があります。出願直前に大学公式サイトを再確認し、不明点は経済学研究科を担当する大学院事務課へ照会してください。早めに仮説を言葉にし、文献を読むたびに問いと方法を更新していけば、筆記で得た知識も口述で説明できる研究構想へまとまります。独学で研究計画書、筆記、口述を一貫させることに不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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