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甲南大学大学院人文科学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

甲南大学 大学院 人文科学研究科の2027年度入試に合格するには、志望専攻とコースを先に固め、それぞれに異なる出願書類・筆記試験・口頭試問を一体として準備することが重要です。甲南大学大学院人文科学研究科には、日本語日本文学、英語英米文学、応用社会学、人間科学の4専攻があります。さらに、専門探究コースと多元教養コースを基本とし、一部専攻では社会人向けのリカレントコースも選べます。同じ専攻でもコースによって試験科目と修了成果が異なるため、研究テーマだけで志望先を決めないことが大切です。
ここでいう大学院入試対策とは、募集要項の条件を満たすだけでなく、入学後に実行可能な研究を設計し、その設計を書類と試験の両方で一貫して示す準備です。2027年度の修士一般入試では、日本語日本文学専攻の専門探究に英語・専門・口頭試問がある一方、英語英米文学専攻は口頭試問で選考されます。応用社会学と人間科学でも、専門探究と多元教養の科目構成は違います。「人文系だから小論文と面接だけ」とは限りません。最初に自分が受ける区分の科目を正確に確認しましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
本記事では、甲南大学が公開した2027年度大学院入学試験要項と出願書類をもとに、募集人員、日程、出願資格、専攻別の試験科目を整理します。そのうえで、研究計画書の作り方、口頭試問の想定質問、過去問の使い方、試験日から逆算した学習計画まで解説します。今年度は修士1次と修士2次の日程が示されていますが、2次募集は1次の結果によって実施されない場合があります。1次募集を本命にして準備するのが安全です。なお、甲南大学と甲南女子大学は別の大学です。検索結果から要項を開くときは大学名とURLを確認してください。
入試情報は更新される可能性があります。特に志望教員の担当、2次募集の実施有無、口頭試問の実施方法、出願書類の様式は、出顗直前に必ず大学公式の最新情報と照合してください。入試の中心は「何を、なぜ、どう研究するか」の一貫性です。この軸を先に作れば、専門科目の復習も、研究計画書の推敲も、口頭試問の練習も同じ方向に進められます。
甲南大学大学院人文科学研究科の入試概要【2027年度】
2027年度の人文科学研究科では、4専攻すべてで修士課程と博士後期課程の募集が確認できます。ここでは受験者の多い修士課程を中心に説明し、博士後期課程は違いがある箇所で補足します。修士課程の入学定員は合計26名、博士後期課程は合計10名です。修士の定員は1次と2次を合わせた数であり、社会人入試の募集人員も内数です。
専攻別の入学定員
| 専攻 | 修士課程 | 博士後期課程 |
|---|---|---|
| 日本語日本文学専攻 | 5名 | 2名 |
| 英語英米文学専攻 | 6名 | 3名 |
| 応用社会学専攻 | 5名 | 2名 |
| 人間科学専攻 | 10名 | 3名 |
| 合計 | 26名 | 10名 |
定員の大小だけで志望専攻を決めるのは適切ではありません。研究指導はテーマと教員の専門の適合が重要であり、定員が多い専攻でも自分のテーマを指導できる教員がいなければ志望先にはなりません。反対に、定員が小さくても対象・理論・方法が指導分野と合致すれば、研究計画の説得力は高まります。定員よりも指導可能性を先に確かめましょう。
出願期間・試験日・合格発表
| 課程・区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 修士1次(一般・社会人) | 2026年7月23日〜30日 | 2026年9月5日 | 2026年9月11日 |
| 修士2次(一般・社会人) | 2027年1月11日〜18日 | 2027年2月21日 | 2027年2月26日 |
| 博士後期(一般・社会人) | 2027年1月11日〜18日 | 2027年2月21日 | 2027年2月26日 |
出願は、UCAROの会員登録、インターネット上での出願登録、入学検定料の納入、指定書類の郵送をすべて済ませて完了します。国内からの郵送は出願最終日の消印有効ですが、証明書の不足に気づいても締切後には立て直せません。「ネット登録だけで出願完了」ではない点に注意が必要です。入学検定料は35,000円、人文科学研究科の試験場は岡本キャンパスです。
2次募集の扱いに注意する
募集要項には2次募集の日程が記載されていますが、1次募集の結果によっては実施されません。大学は実施の有無を11月上旬に大学院入試情報ページで告知するとしています。「冬まで時間がある」と見込んで準備を遅らせると、志望専攻の2次が行われない可能性があります。2027年度はまず9月5日の1次試験から逆算し、間に合わない場合のみ2次の実施告知と併願校を検討するのが現実的です。
4専攻と3コースから志望先を選ぶ
志望先選びでは、研究対象の近さ、希望する成果物、試験科目の3つを同時に確認します。専攻は学問分野を示し、コースは学びの深め方や修了までの設計を示します。専門探究コースは専門を深く研究し、研究職・教職・専門職につながる学修を重視するコースです。多元教養コースは所属専攻を軸に人文科学を広く学び、修士論文に代わる研究成果物で学位取得を目指せます。修士論文を書くかどうかもコース選択の重要な軸です。
4専攻の研究領域を比較する
| 専攻 | 主な研究領域 | 志望テーマの確認ポイント |
|---|---|---|
| 日本語日本文学 | 日本語学、日本語教育、古典・近現代文学など | 対象時代、作家・作品、言語資料と分析方法を特定できるか |
| 英語英米文学 | 英語学・言語科学、英米文学・文化 | 英語運用力と原典・先行研究を読む力を示せるか |
| 応用社会学 | 社会と文化、歴史と地理・民俗、フィールドワーク | 調査対象、資料、フィールドへのアクセスが現実的か |
| 人間科学 | 哲学、芸術学、心理学 | どの領域の理論と方法で問いを検討するか |
例えば、アニメ作品を研究したい場合でも、日本文化表象として読むのか、ファン・コミュニティの社会学的調査をするのか、芸術学的に表現を分析するのかで、適切な専攻は変わります。「興味のある対象」だけでなく、問いと方法まで書き出すと専攻との相性を判断できます。研究対象が同じでも研究方法で専攻は変わると理解しておきましょう。
専門探究・多元教養・リカレントを選ぶ
将来、博士後期課程への進学や研究職を視野に入れ、特定領域の研究を深めたいなら、専門探究コースが有力です。一方、幅広い人文知を仕事や生涯学習に活かしたい、所属専攻を足場に複数領域を学びたいという場合は多元教養コースを比較します。英語英米文学と人間科学の社会人入試で選べるリカレントコースは、専門的な研究指導より授業での学びに重心を置きます。コース名ではなく修了時に得たい成果から選ぶと迷いにくくなります。
教員と研究テーマの適合を確認する
志望先を決めるときは、研究科の紹介ページ、専攻ページ、教員紹介、シラバスの順に読むと効率的です。教員のキーワードが似ているだけで決めず、最近の論文・著書で扱っている対象、理論、方法を確かめます。そのうえで、自分の仮テーマを1段落にまとめ、どの点で指導と接続するかを説明できる状態にします。「この教員のもとでなければならない理由」を言語化できると、志望理由と口頭試問の両方が強くなります。
修士課程の出願資格と必要書類
修士一般の出願資格は、大学卒業者だけに限られません。2027年3月末までの大学卒業見込み、大学改革支援・学位授与機構からの学士取得または取得見込み、外国における16年の学校教育課程の修了または修了見込みなど、複数の区分が定められています。条件を満たす指定専修学校の4年制専門課程修了者・見込み者も対象に含まれます。出身学部の名称ではなく要項の資格区分で判断してください。
主な出願資格を確認する
| 区分 | 確認する内容 | 準備上の注意 |
|---|---|---|
| 大学卒業・見込み | 2027年3月末までに卒業するか | 卒業(見込)証明書と成績証明書の発行日数を確認 |
| 学位授与機構 | 学士の学位を授与されたか、または見込みか | 区分を示す証明書を早めに手配 |
| 外国の教育課程 | 16年課程の修了等、要項の条件に該当するか | 証明書の言語と翻訳・原本証明の要件も確認 |
| 指定専門課程 | 修業年限4年以上等の基準を満たす指定課程か | 学校の担当窓口と大学の両方に確認 |
| 個別の入学資格審査 | 大卒同等以上の学力があると22歳以上であるか | 原則として出願開始1か月前までに審査書類を提出 |
個別の入学資格審査が必要な場合、通常の出願締切が最初の期限ではありません。大学は原則として出願開始の1か月前までに必要書類を提出するよう求めています。学歴や実務経験の扱いは個別に異なるため、自己判断で「出願できない」または「出願できる」と決めないでください。資格審査の可能性がある人は志望決定直後に大学へ相談するのが安全です。
出願書類を「事務書類」と「審査書類」に分ける
必要書類は専攻・コース・一般か社会人かで変わります。漏れを防ぐため、証明書や顔写真などの事務書類と、研究計画書・志望理由書・課題レポート・卒業論文要約などの審査書類に分けて管理します。事務書類は「取り寄せに日数がかかるもの」から先に手配します。審査書類は「他の書類や面接と内容が矛盾していないか」を中心に推敲します。書類一式は別々の課題ではなく一つのポートフォリオです。
応用社会学専攻の修士一般では、卒業論文またはそれに相当する論文の要約を提出できない場合、これまでの研究・活動内容をA4用紙1,200字程度で提出する扱いがあります。英語英米文学専攻では研究計画だけでなく、先行研究に言及する課題レポートが求められます。このような専攻固有の書類は、共通のチェックリストだけでは拾いきれません。大学院入試の出願書類を準備する手順も参考にしつつ、最後は自分の区分の要項と照合してください。
出顗完了までの実務チェック
- 志望専攻、コース、募集区分を確定する
- 最新の要項と出願書類PDFを同じ日にダウンロードする
- 証明書の発行日数、厳封要否、有効期限を確認する
- 研究計画書や課題レポートの初稿を締切の1か月以上前に作る
- UCARO登録、ネット出顗、検定料納入、書類郵送を別々に完了確認する
- 郵送前に手元用の提出書類一式を保存する
提出した研究計画書と志望理由は、口頭試問の最重要資料になります。送付後も同じ版面を読み返せるよう、PDFまたはコピーを残しておきましょう。提出版と面接練習用の版を一致させることで、記述と口頭説明のずれを防げます。
専攻・コース別の試験科目と対策
修士一般の選考は、専攻名が同じでも専門探究と多元教養で異なります。甲南大学の要項は科目名と時間を具体的に示しているため、まず表にして自分の受験科目だけを取り出します。対策科目の取り違えは学習時間そのものを失うミスです。以下は2027年度の修士一般入試の構成です。
修士一般の科目一覧
| 専攻 | 専門探究コース | 多元教養コース |
|---|---|---|
| 日本語日本文学 | 英語、専門、口頭試問 | 小論文、専門、口頭試問 |
| 英語英米文学 | 口頭試問(対面またはオンライン) | 口頭試問(対面またはオンライン) |
| 応用社会学 | 専門、口頭試問 | 小論文、口頭試問 |
| 人間科学 | 外国語1科目、専門、口頭試問 | 小論文、口頭試問 |
人間科学専攻の外国語は、英語、ドイツ語、フランス語から1科目を選びます。日本語日本文学専攻の専門探究は英語です。外国語試験では英和・独和・仏和辞書が貸与されます。辞書が使えるからといって、単語学習が不要になるわけではありません。試験時間内に全語を引く余裕はないため、専門用語と基本語彙を先に固めます。辞書は「読めない人の救済」ではなく精度を上げる道具と考えましょう。
専門科目は用語の暗記から論述へ進む
専門科目は、用語集を覚えるだけでは対応しにくい試験です。人文系の記述では、概念を定義し、理論的背景を示し、具体例に適用し、限界や他の立場に触れる構成が求められます。まず学部水準の基本書を1冊決め、章ごとに重要概念を150〜250字で説明する練習をします。次に、関連概念2つを比較する答案、研究史の展開を説明する答案へ広げます。定義・比較・具体例の3層で書ける状態を目指してください。
研究計画と専門科目は別物ではありません。自分のテーマに必要な理論、先行研究、方法論を学ぶことは、専門科目の得点力と口頭試問の説明力を同時に高めます。ただし、自分のテーマだけに学習範囲を絞るのは危険です。過去問と学部シラバスから、専攻の基礎として問われる範囲を特定し、「広い基礎」と「深い志望分野」を並行させます。大学院入試の専門科目対策でも、過去問から学習範囲を設計する方法を詳しく解説しています。
小論文は要約と自分の論証を分ける
多元教養コースなどで課される小論文は、知識量だけでなく、課題を正確に読み、限られた時間で答えを構成する力を見る科目です。資料文がある問題では、著者の主張と自分の意見を混ぜないことが大切です。「資料の要点」「論点の設定」「自分の主張」「根拠と例」「結論」の順でメモを作り、その後に本文を書きます。書き始める前の5分で答案の骨格を固める習慣をつけると、論点の逸脱を防げます。
社会人入試は一般入試と別表で確認する
社会人入試も専攻・コースで科目が異なります。例えば、日本語日本文学専攻の専門探究は小論文、専門、口頭試問です。英語英米文学と人間科学にはリカレントコースがあり、人間科学のリカレントは口頭試問で選考されます。社会人だから全ての専攻で筆記試験が免除される、という制度ではありません。年齢や職歴で科目を推測せず社会人入試の表を確認し、必要な対策を正確に絞り込んでください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
甲南大学大学院向け研究計画書の書き方
研究計画書は、入学後の研究を約束する完成済みの設計図ではなく、現時点でどこまで問いを検討し、何を課題とし、どのように検証するかを示す文書です。甲南大学の所定様式は専攻によって異なります。日本語日本文学、応用社会学、人間科学の専門探究コースでは、所定用紙に研究課題、研究計画、本研究科・専攻を志望する理由を具体的に記入します。志望理由まで研究計画の一部として審査されると考え、両者を切り離さないことが大切です。
研究計画の基本構成
- 研究テーマ:対象、時期・地域、視点を絞った仮題を置く
- 背景と問題意識:何が社会的・学術的な問題なのかを示す
- 先行研究の整理:主要な論点と到達点、残された課題を分ける
- 研究目的・問い:修士課程で明らかにしたいことを1文で答えられる形にする
- 方法と資料:テキスト分析、文献調査、インタビュー、観察、実験などを具体化する
- 予想される意義:既存研究に何を加えられるかを示す
- 進行計画:入学後の調査・分析・執筆を現実的に配置する
- 志望適合性:志望専攻の研究資源や指導分野との接点を示す
この構成をそのまま見出しにする必要はありません。所定用紙の欄に合わせ、必要な要素を圧縮して配置します。研究課題の欄では「幅広い社会問題に興味がある」と書くのではなく、どの対象を、どの資料で、どの視点から明らかにするのかを書きます。良いテーマは対象・問い・方法の3要素が見えるものです。
専攻別に「方法の具体性」を変える
日本語日本文学で作品を研究するなら、底本、版の違い、対象範囲、比較資料を明らかにします。日本語学なら、コーパス、会話資料、アンケートなどのデータと分析単位を示します。応用社会学でフィールドワークを行う場合は、対象者へのアクセス、調査倫理、記録の分析方法が必要です。人間科学の心理学研究なら、対象者、指標、尺度、分析計画、倫理的配慮まで検討します。方法名を書くだけでなく実際に何をするかを説明できるようにしましょう。
テーマの重要性を強調するだけで、方法や実現可能性が示されていない計画は、口頭試問で弱点になります。インタビューを行うなら対象に接触できるか、貴重資料を使うなら閲覧条件は何か、外国語文献が中心なら読解力をどのように補うかを考えます。不確定要素には代替手段を用意し、修士課程の期間で完結できる範囲に絞ります。斬新さより「検証可能で完結可能」であることが土台です。
英語英米文学専攻の指定を反映する
英語英米文学専攻の修士用研究計画は、Academic background、Work in progress、Future research planの3項目を立て、別紙A4用紙2ページ以内で記載します。さらに、特定の研究トピックを先行研究に言及しながら論じた、A4またはレターサイズ5枚以上の課題レポートが必要です。卒業論文がある場合はそれで代替できます。研究計画と課題レポートの問題意識を接続し、これまでの学修から入学後の研究への発展が見えるようにします。
研究計画書を書くときは、早い段階で長文を完成させるより、問い、先行研究の空白、方法、予想する意義をそれぞれ1〜2文で書き、論理の線を確かめます。その後に引用と説明を足し、最後に様式へ収めます。一般的な構成例やNG例は大学院入試の研究計画書の書き方で確認できます。初稿は「うまく書く」より論理の穴を見つけるために作ると考えると、推敲を始めやすくなります。
口頭試問・面接対策と想定質問
甲南大学の募集要項では「口頭試問」と表記されています。口頭試問は志望動機を確認するだけの面談ではなく、専攻しようとする分野の基礎学力、研究計画を説明する力、指摘を受けて考え直す力を対話で確かめる試験です。筆記試験がない区分では、書類に書かれた学術的な内容を口頭で深く確認されると想定します。暗記した答えより質問に応じて論理を組み直す力が重要です。
想定質問を5つの群に分ける
| 質問群 | 想定質問の例 | 回答に必要な要素 |
|---|---|---|
| 志望理由 | なぜ甲南大学のこの専攻なのですか | 研究テーマ、指導分野、カリキュラムの接点 |
| 研究の問い | 何を明らかにしたいのですか | 対象、問い、研究範囲、仮説 |
| 先行研究 | これまでに何が分かっていますか | 主要研究の到達点、相違、残る課題 |
| 研究方法 | その資料で問いに答えられますか | 資料選定の理由、分析手順、倫理、代替案 |
| 実現可能性 | 2年間でどこまで進められますか | 月単位の計画、必要スキル、リスクへの備え |
想定質問は多く作るほど良いわけではありません。それぞれの質問に長い原稿を作ると、言い回しを思い出すことに集中し、追加質問に対応できなくなります。回答は「結論」「理由」「具体例または根拠」「研究計画への接続」の4点をメモにし、30秒版と1〜2分版を話し分けます。丸暗記するのは文章ではなく回答の論理順序です。
研究計画の弱点を指摘される練習をする
口頭試問では、「その対象を選ぶ理由は何ですか」「その方法では別の解釈も成り立つのではないですか」「資料を入手できない場合はどうしますか」といった反証的な質問が考えられます。これらは受験生を否定するための質問とは限りません。問題を認識し、根拠を示し、必要なら計画を修正できるかを見る機会です。指摘にはすぐ反論せず論点を確認してから答えることを意識しましょう。
「現時点ではその点の検討が不十分です」と認めること自体が不合格に直結するわけではありません。分からないことをごまかして実在しない研究や数値を言うほうが、研究者としての信頼を損ないます。「現時点では未検討ですが、ご指摘の観点は方法の妥当性に関わるため、入学前に関連文献を確認します」というように、限界と次の行動を組み合わせます。「分からない」の後に調べ方を示すと、学ぶ姿勢を伝えられます。
模擬面接は録画と再質問で改善する
- 研究概要を1分で説明する
- 相手に「なぜ」「どうやって」「別の方法は」と再質問してもらう
- 録画を見て、結論までの時間と専門用語の説明不足を確認する
- 回答を丸ごと書き換えず、冒頭の結論と根拠を修正する
- 数日後に同じ質問で再度実施する
英語英米文学専攻の口頭試問は、専攻分野および受験科目調査票で選択した方法により、対面またはオンラインで行われます。オンラインを選ぶ場合は、内容の練習に加え、通信、音声、画角、照明、資料の置き方を実際の端末で確認します。対面でもオンラインでも、評価される中心は研究内容と対話力です。大学院入試の面接対策の進め方も参考にし、提出書類の全文を自分の言葉で説明できる状態を作りましょう。
過去問の入手方法と筆記試験の勉強法
甲南大学は、著作権上の問題がない大学院入試問題を過去3年分、公式ページで一部公開しています。公開されていない問題はアドミッションセンターで閲覧できます。一方、解答例は公開されていません。大学は、単一の解答例を示すことが難しいことを理由としています。過去問は「正解を覚える教材」ではなく出題を分析する資料として使います。
公開過去問と窓口閲覧を使い分ける
最初に甲南大学の大学院入学試験問題ページを確認し、自分の専攻、コース、科目、年度のファイルを整理します。受験選択がなかった科目は掲載されていないため、ページにないことが当該年度の科目不実施を意味するとは限りません。必要な問題が公開されていないときは、窓口の閲覧条件、対応時間、複写可否などを事前に問い合わせてください。入手できない年度を想像で補わないことも、正確な対策には大切です。
過去問を3段階で分析する
- 構造分析:試験時間、大問数、選択の有無、資料文の長さ、記述量を記録する
- 領域分析:各問を理論、研究史、作品・資料分析、方法論などに分類する
- 解答分析:定義、比較、批判、事例適用のどの動作を求めているかを読む
いきなり時間を測って解くより、1年分を使ってこの3段階を先に行います。その結果から、学習する基本書、作るべき用語カード、読むべき研究史、練習する論述の長さを決めます。出題された用語だけを覚えると、翌年に別の概念が問われたときに対応できません。過去問の「周辺領域」まで学習範囲に含めることが、傾向変化への備えになります。
解答例がない問題の復習法
自分の答案を添削するときは、模範解答との文言の一致ではなく、設問への応答、事実関係、概念の使い方、論拠の接続、結論の明確さを点検します。基本書と専門辞典で事実を確認し、自分の答案の各段落を1文で要約します。要約を並べたときに、設問から結論へ一本の線が通っていれば、構成はおおむね適切です。添削は「知識」と「論証」を別々に点検しましょう。
一人で採点しづらい場合は、指導教員、専門分野の大学院生、大学院入試の指導者などに、設問と答案をセットで見てもらいます。「何点か」と聞くのではなく、「設問に答えていない箇所」「根拠がない主張」「定義が曖昧な概念」を指摘してもらうと、次の答案に活かせます。過去問は解いた回数より修正理由を説明できるかが重要です。
2027年度入試から逆算した合格までの準備計画
修士1次の試験日は2026年9月5日です。必要な準備期間は、学部での専門学習、外国語力、卒業論文や研究経験の有無で異なります。ただし、研究計画書と専門科目の両方が必要な区分では、少なくとも数か月単位の計画が必要です。研究テーマは文献を読むたびに修正されるため、出顗直前に初めて書くと、先行研究と方法の整合を確かめる時間が足りません。学習計画は試験日ではなく出顗開始日を最初の締切として作ります。
6か月以上前:志望専攻と研究の軸を固める
- 専攻・コース・募集区分を比較する
- 専攻ページと教員の研究業績を読む
- テーマの対象、問い、方法を1ページにまとめる
- 過去問を入手し、必要な基礎科目を洗い出す
- 外国語がある場合は専門文献の読解を週課にする
この時期には、研究計画の文章を完成させることより、志望先との適合を確かめることを優先します。教員の名前を志望理由に書くだけでは不十分です。どの業績のどの視点が自分の問いと関わるかをメモします。同時に、今の学力で過去問にどこまで対応できるかを試し、不足分野を可視化します。志望適合性と現在の学力の2つを早期に診断する段階です。
3〜5か月前:研究計画と科目学習を接続する
- 先行研究を論点別に整理し、研究の空白を言語化する
- 研究計画書の初稿を作り、第三者の質問を受ける
- 専門科目の基本書を一周し、論述問題へ移る
- 小論文は時間無制限の構成練習から制限時間付きへ進む
- 英語英米文学専攻は課題レポートの候補を早めに決める
研究計画書を修正する過程で、「この概念の定義が曖昧」「この方法の前提を知らない」と分かったら、それを専門科目の学習課題に加えます。反対に、専門科目の学習で読んだ理論が研究計画に使えるなら、研究の枠組みを修正します。書類作成と試験勉強を往復させると理解が深まるため、曜日ごとに両方の時間を配分します。
1〜2か月前:提出と本番を同時に仕上げる
- 所定様式の最新版に研究計画を収める
- 志望理由、研究計画、レポートの用語と主張を照合する
- 証明書を取り寄せ、書類の不足を確認する
- 過去問を本番と同じ時間で解き、答案を必ず修正する
- 週1回以上の模擬口頭試問を行う
出顗間際は、本番対策だけに集中できる時期ではありません。証明書、写真、推薦書等の管理、ネット出顗の入力、検定料の納入、郵送などにも時間がかかります。そのため、提出書類の内容は出顗開始前にほぼ固め、出顗期間中は事務的なダブルチェックと試験練習に使います。締切日の完成ではなく出顗開始前の完成を目標にしてください。
直前期:新しい教材を広げず再現性を高める
試験直前は、基本用語の説明、過去問で間違えた論点、研究計画書の数値・書名・用語、想定質問への回答を中心に復習します。新しい参考書に手を広げると、既存知識の召喚練習が減ってしまいます。試験会場は岡本キャンパスです。交通経路、持ち物、受験票の印刷、必要なら前泊の手配も早めに済ませます。直前期の目標は「知っていることを時間内に出す」ことです。
学習と仕事を両立する社会人は、「平日は毎日30分の外国語と文献メモ、週末は研究計画と2時間の答案練習」のように、作業の種類を固定すると継続しやすくなります。甲南大学には、在職、育児、介護等の事情がある人が修士課程を4年、博士後期課程を6年で計画的に履修できる長期履修制度があります。合格後の履修可能性まで考えて受験区分を選ぶと、志望理由にも現実性が生まれます。
一般・社会人・博士後期の区分に合わせて計画を調整する
「現在働いているから社会人入試」と自動的に決めるのではなく、要項の出顗資格、志望コース、試験科目、提出書類を一般入試と比較します。社会人入試でも、専攻・コースによって筆記試験があります。自分の職歴をどのように研究に接続するか、入学後の学修時間をどう確保するかまで説明できるようにしましょう。社会人経験はそれだけで研究力の証明にはなりませんが、問題発見、資料へのアクセス、実践的な視点といった研究資源に変換できます。職歴は肩書ではなく研究に活かせる具体的な経験で説明します。
博士後期課程では、修士論文または研究成果を出発点とし、博士論文へどのように発展させるかが重要です。修士研究の要約だけではなく、そこで残った課題、新たに加える資料や方法、博士論文全体の構想を説明します。2027年度の英語英米文学専攻の博士用研究計画では、Academic background、Work in progress、Future research planに加え、Reading listとPublicationsの項目も求められます。博士後期は修士研究からの連続性と独自の貢献を両方示す必要があります。
志望先を固める4つの質問
専攻とコースの候補が複数残るときは、次の4問に書面で答えてください。第一に「修士課程で明らかにしたい問いは何か」、第二に「その問いに答えるにはどの学問分野の理論と方法が必要か」、第三に「修了後に研究者・専門職・教職・現職の発展などのどこへつなげたいか」、第四に「修士論文と研究成果物のどちらが目的に適するか」です。志望先選びは「何を学べるか」と「どう修了するか」の両方から考えます。
この4問の回答を、専攻ページとコース説明の言葉に照らします。適合する教員が複数いるか、関連科目を組み合わせられるか、必要な資料や設備を利用できるかも確認します。ひとりの教員のキーワードだけに頼ると、休講・異動・指導体制の変更の影響を受けやすくなります。志望時点の最新情報を見たうえで、専攻全体の研究環境として自分のテーマを支えられるかを判断しましょう。志望教員1人だけでなく専攻全体の学修環境を確認すると、志望理由に幅と現実性が出ます。
研究計画を具体化する修正練習
例えば「現代社会における若者のコミュニケーションを研究する」というテーマは、対象も現象も広すぎます。「若者」の年齢範囲、対象とする地域や集団、オンラインか対面かといった場面、観察したい具体的現象を絞ります。そのうえで、「なぜその現象が起きるのか」と機制を問うのか、「場面間でどのような違いがあるか」と比較するのか、「当事者はどのような意味を与えているか」を解釈するのかを決めます。大きな関心は対象範囲と問いの形の2方向から絞ると、研究計画に近づきます。
文学研究でも同様です。「某作家の作品について研究する」だけでは、作品をどの観点で読むかが分かりません。対象作品と版を特定し、物語論、ジェンダー批評、歴史的文脈、受容史などの視点を選び、主要な先行研究が何を論じたかを整理します。そして、先行研究の否定から始めるのではなく、その到達点を認めたうえで、新しい資料、比較、解釈によって何を追加できるかを示します。先行研究との差は「誰も言っていない」ではなく根拠で示す必要があります。
心理学の計画では、日常語の「自尊心」「ストレス」「幸福度」などを、どの概念定義と指標で扱うかが重要です。対象者の条件、データの収集方法、比較する群、変数の関係、倫理的配慮を明らかにします。相関があることと因果関係があることを混同しないよう、研究デザインがどこまで主張を支えられるかを考えます。概念の操作的定義とデータから言える範囲を対応させると、方法の説得力が高まります。
試験当日の答案作成をリハーサルする
筆記試験の練習では、答案の内容だけでなく、問題を読む、解答する問を選ぶ、構成メモを作る、本文を書く、見直すという工程ごとに時間を決めます。解き始めからすぐに長文を書くと、問題文の条件を後半で見失いやすくなります。設問の動詞に丸を付け、求められているのが説明、比較、論評、資料分析のどれかを確定します。「知っていること」ではなく「設問が求めること」から書く姿勢が必要です。
本番の見直しでは、表記の美しさより、設問ごとの答えが書かれているか、否定と肯定が逆になっていないか、主語と結論が対応しているか、固有名詞と年代の明らかな誤りがないかを優先します。練習のたびに「読解」「知識」「構成」「時間」のどこで失点したかを記録すると、次回の目標が明確になります。毎回の練習で改善項目を1つに絞ると、答案作成の型を安定させられます。
1週間の学習を「入力・出力・修正」で回す
長期計画を日々の行動に落とすには、1週間に入力、出力、修正の3種類を入れます。入力は基本書や先行研究を読むこと、出力は用語説明、過去問答案、研究概要の口頭説明をすること、修正は添削や模擬面接で見つかった問題を次の計画に反映することです。読書だけの週、過去問を解くだけの週に分けると、理解を表現に変える循環が遅くなります。毎週少なくとも1つの答案と1回の口頭説明を完成させましょう。
学習記録には、時間だけでなく成果物を書きます。「3時間勉強した」ではなく、「基本書第3章の概念5語を説明」「過去問1題を90分で解答し、根拠不足2箇所を修正」「研究方法の段落を書き直し、代替資料を1つ追加」のように記録します。これにより、時間は使っているのに答案や書類が完成しない状態を防げます。学習量は時間と「何が説明・作成できたか」の両方で管理するのが効果的です。
受験準備で起こりやすい5つの失敗を防ぐ
第一の失敗は、専攻名だけを見てコースと受験科目を確定しないことです。同じ専攻でも専門探究と多元教養で科目が異なります。第二は、近いテーマの教員を見つけただけで、実際の研究対象・理論・方法との適合を検討しないことです。第三は、研究計画書を志望理由文のように書き、先行研究と方法が薄くなることです。第四は、過去問を解いたことで満足し、答案の事実・論証・時間配分を修正しないことです。第五は、口頭試問の想定問答を文章で丸暗記し、追加質問に答えられなくなることです。この5つは全て「要項・研究・出力の分断」から起こる失敗と言えます。
失敗を防ぐには、週の終わりに「最新要項と違う準備をしていないか」「今週読んだ文献は研究の問いをどう変えたか」「今週作った答案の最大の弱点は何か」「研究計画を1分で説明したときに詰まった箇所はどこか」を記録します。この記録は、次週の学習項目を増やすためではなく、優先順位を入れ替えるために使います。週次レビューでは「できなかった量」より次に直す原因を1つ選ぶと、学習が細切れになるのを防げます。
指導候補教員との事前相談を準備の節目にする
事前相談を行うか、どの手順で連絡するかは、志望専攻と当年度の案内に従います。相談の目的は「合格できるか」を聞くことではなく、自分の研究が専攻の指導範囲に入るか、必要な資料や方法を利用できるか、現在の計画に大きな実現上の問題がないかを確かめることです。連絡前に、研究テーマ、背景、問い、方法、主要文献、聞きたいことを1ページ程度に整理します。事前相談は志望の熱意を一方的に伝える場ではなく研究適合を確かめる場です。
メールの件名には2027年度の大学院受験を検討していることが分かる表現を入れ、本文で氏名、所属、志望専攻・コース、研究の概要、相談したい内容、面談候補を簡潔に書きます。「先生の研究に興味があります」だけではなく、どの論文や研究領域のどの点が自分の計画と関わるかを具体的に示します。返信がない場合も短期間に重ねて送らず、大学が案内する連絡先と方法を再確認します。連絡は教員の業績を読んだ事実と具体的な相談事項をセットにすると、目的が伝わりやすくなります。
併願校は科目の重なりと日程で絞る
甲南大学の2次募集は実施されない場合があるため、併願校を検討するときは、出顗期間、試験日、合格発表、入学手続締切を1枚の表にします。さらに、研究計画書、外国語、専門科目、小論文、口頭試問のうち、甲南大学向けの準備を共通して使えるものを確認します。研究分野が近くても、一方が外国語資格提出、他方が当日試験なら、それぞれに別の準備が必要です。併願校の数より研究テーマと試験科目を共通化できるかを優先しましょう。
併願校ごとに研究計画の表面的な大学名だけを書き換えるのは適切ではありません。研究の核は共通していても、志望研究科の指導分野、資料、方法論、修了要件に応じて計画の重点は変わります。それぞれの研究科で「なぜここで研究するのか」を再検討し、方法の実現可能性も確かめます。併願はリスク分散になりますが、数を増やしすぎると個別の過去問分析と面接練習が薄くなります。志望理由を具体化できる校に絞って一校ごとの完成度を上げることが大切です。
最終確認は「出顗できる」と「通い続けられる」の両方
入試対策に集中すると、合格後の通学・研究時間・費用を後回しにしがちです。人文科学研究は、授業時間だけでなく、文献収集、資料調査、フィールドワーク、分析、執筆、研究発表に時間が必要です。岡本キャンパスへの通学経路を実際の時間帯で確認し、週間の中でどこに読書と執筆のまとまった時間を置くかを試算します。社会人は長期履修制度も選択肢ですが、自分が対象になるか、どのような履修計画が可能かを出顗前に相談してください。受験の実現可能性と入学後の研究継続可能性はセットで考えます。
最後に、志望専攻・コース、出顗資格、必要書類、試験科目、試験日、合格発表、入学手続を1枚にまとめます。書類一式については、研究課題の表記、志望理由の主張、先行研究の位置づけ、使用する方法が一貫しているかを確かめます。筆記答案と口頭試問については、同じ専門概念を書面と口頭の両方で説明します。それぞれを別の課題として管理せず、一つの研究構想と専門性を複数の方法で示す準備として統合しましょう。最終週は新しい課題を増やさず書類・答案・口頭説明の一貫性を確認する時間にしてください。
文献メモを研究計画・筆記・口頭試問で共用する
文献を読むときは、内容を長く要約するだけでなく、書誌情報、研究の問い、対象資料、方法、主な結論、論証の限界、自分の計画との関係を1枚に記録します。一冊ずつ完全に読み終えてから次へ進むと、文献間の対立点や共通点が見えにくくなります。最初は複数文献の序論と結論を比較し、同じ概念をどう定義し、何を根拠にしているかを表にします。文献メモは「要約」と「自分の研究での使い道」を分けて記録すると、引用と自分の意見の混同を防げます。
専門科目の対策では、文献メモから概念の定義を隠し、自分の言葉で説明します。口頭試問の対策では、「この先行研究を重要だと考える理由」「その方法の限界」「自分の研究は何を変えるのか」を1分で話します。研究計画書の対策では、主要文献を年代順または論点別に並べ、どのような研究史の中に自分の問いを置くかを確かめます。一つの文献メモを「書く・話す・解く」の3通りで使うことで、学習の重複を減らせます。
引用や要約を行うときは、どの文献のどの箇所に基づくのかを後からたどれるように、ページとメモをひも付けておきます。書誌情報を出顗直前に一から調べ直すのは時間がかかり、誤記の原因にもなります。自分の表現と要約、文献の直接引用をメモ上で区別し、研究計画書に写すときも出典の対応を確認します。人文科学の入試では、知識量と同時に他者の研究を正確に扱う基本姿勢が問われます。引用の正確さは文章の体裁ではなく研究倫理の土台だと考えて、日々の文献管理から整えてください。
よくある質問(FAQ)
甲南大学大学院人文科学研究科の難易度・倍率はどのくらいですか?
難易度は一つの数値だけで判断できません。専攻・コースごとに志願者数と科目構成が異なり、大学院の少人数選抜では、一人の増減で倍率が大きく動くからです。過去の倍率より研究適合性と科目ごとの完成度を重視してください。入試結果を参考にする場合も、複数年と自分の区分を分けて確認しましょう。
他大学出身者や文系でない学部の出身者も出願できますか?
修士一般の基本的な出願資格は大学卒業・見込み等であり、甲南大学の内部出身者だけを対象とするものではありません。ただし、出願可能であることと、入試で必要な専門性を備えていることは別です。異分野出身者は既修得スキルと新しい分野の接続を説明し、基礎科目の学習履歴も示すとよいでしょう。
研究計画書は何文字・何ページ書けばよいですか?
専攻と課程で様式が異なるため、一律の文字数はありません。日本語日本文学、応用社会学、人間科学の専門探究は所定用紙の指定欄に記入します。英語英米文学の修士は指定された3項目を別紙A4用紙2ページ以内でまとめます。年度と専攻に対応する出顗書類PDFを正典にすることが大切です。
口頭試問はオンラインで受けられますか?
2027年度の修士一般では、英語英米文学専攻の口頭試問は対面形式またはオンライン形式で行うとされ、調査票で方法を選びます。この扱いを他の専攻にも当てはめることはできません。オンライン可否は志望専攻の当年度要項で確認し、指定がある場合はその手続に従ってください。
過去問と解答例はどこで入手できますか?
著作権上問題のない過去問は、大学院入試情報ページで過去3年分が一部公開されています。公開されていない問題はアドミッションセンターで閲覧できます。解答例は公開されていません。解答例がないときは基本書で事実を確認し論証を添削してください。公開内容は変わる可能性があるため、最新ページを確認しましょう。
人間科学専攻で臨床心理士や公認心理師を目指せますか?
甲南大学の2027年度大学院入学試験要項は、人文科学研究科人間科学専攻が臨床心理士資格および公認心理師資格の取得に対応していないと明記しています。心理学を研究できることと資格課程であることは別です。資格取得が進学の主目的なら、対応大学院の課程認定を公式情報で確認してください。
社会人は働きながら修了を目指せますか?
在職等の事情がある人向けに長期履修制度があり、修士課程は4年、博士後期課程は6年で計画的に履修設定できます。ただし、制度があることと、希望する科目を勤務と両立できることは別問題です。出顗前に授業時間帯、指導日程、必要な登校頻度を相談し、勤務先や家族と学修時間を共有しましょう。
2次募集は必ず実施されますか?
必ず実施されるわけではありません。2027年度要項は、1次募集の結果によって2次募集を行わない場合があるとしています。実施の有無は11月上旬に大学院入試情報ページで告知される予定です。冬の2次だけに頼らず1次を第一の準備目標にし、併願校の日程も並行して管理してください。
まとめ|専攻とコースに合わせて三位一体で備えよう
甲南大学大学院人文科学研究科の2027年度入試では、日本語日本文学、英語英米文学、応用社会学、人間科学の4専攻が募集されています。合格への出発点は、興味のあるテーマだけでなく、研究の問いと方法、指導候補教員、コースの修了成果を照らし合わせることです。志望先が決まれば必要書類と受験科目も決まるため、勉強を始める前の志望先確定が非常に重要です。
- 2027年度は4専攻で修士課程と博士後期課程を募集している
- 修士は専門探究と多元教養が基本で、一部専攻の社会人はリカレントも選べる
- 修士一般の科目は外国語、専門、小論文、口頭試問の組合せが専攻・コースで異なる
- 研究計画書は対象、問い、先行研究、方法、実現可能性を一貫させる
- 口頭試問では提出書類の説明と反証的な追加質問への対応を練習する
- 過去問は一部が過去3年分公開され、未公開問題は窓口で閲覧できるが、解答例は公開されていない
- 2次募集は行われない場合があるため、1次入試を基準に準備する
受験準備では、研究計画書を書く日、専門科目を勉強する日、口頭試問を練習する日を分断しすぎないことがポイントです。今週読んだ先行研究を計画書に反映し、その内容を口頭で1分で説明し、使った理論を専門科目の答案にする、という循環を作ります。研究計画・筆記・口頭試問は同じ専門性を異なる形で示す試験です。この関係を意識すれば、忙しい中でも学習を重ねられます。
一人での対策では、研究計画の前提を自分で当然と思い込んだり、答案の論理の飛躍に気づきにくかったりします。第三者には、文章表現だけでなく、「その問いにその方法で答えられるか」「志望専攻と研究の接点が具体的か」「口頭で同じ内容を説明できるか」を見てもらいましょう。独学での対策に不安がある場合は、甲南大学大学院人文科学研究科を目指す人の大学院入試対策コースなど、専門の指導を活用するのも一つの方法です。最新要項と自分の研究を照合する作業から始めましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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